JP2023014512A - 自立袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】本開示は、胴部を手で握った時の不快感がなく、胴部にゆがみ又はくびれが生じることを防止した自立袋を提供することを目的とする。【解決手段】本開示に係る自立袋1は、互いに向かい合う胴部フィルム2の下端と底部フィルム3の下端とが接合されており、接合された部分は、折り返し部21の両端部と対向部22の両端部とをそれぞれ結ぶ側辺接着部51,52と、側辺接着部の下端同士を結ぶ下端接着部53とを含み、自立袋は、胴部フィルム2の内表面同士を接着させた延長接着部54,55と、延長接着部に連接する連接接着部56,57と、を有し、連接接着部は、延長接着部の袋内側境界線54a,55aと左右側端縁との交点であるA点と、左右側端縁上の点であってA点よりも上側にあるB点と、側辺接着部の袋内側境界線51a,52aと折り返し部との交点であるC点と、で囲まれた領域で、胴部フィルム2の内表面同士を接着させた部分である。【選択図】図1

Description

本開示は、自立袋に関する。
従来、胴部と底部とを備え、底部をガゼット形式で形成したスタンディングパウチなどの自立袋が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。特許文献1のような自立袋では、左右端縁にサイドシールが施されている。このサイドシールは剛性が強いため、消費者が手で持つ時に手にサイドシールが当たって手に痛みを感じるなど使用感に問題があった。
そこで、底部材の側端の胴部の内面への取り付けが、底部材の側端を覆うように、底部材の側端と胴部とを接着する接着部材によってなされていることで、サイドシールを有さない自立袋が提案されている(例えば、特許文献2、3を参照。)。
特開2007-191200号公報 特開2011-195175号公報 特開2019-6435号公報
特許文献2,3に記載された自立袋は、筒状フィルムにガゼット状の底部を挿入することで安価で大量に製造することができる。しかし、サイドシールがないことに加えて、軟包装材からなるため、内容物が液体又は重量物である場合、内容物の重さによって胴部のうち底部近傍にゆがみ又はくびれが生じ、自立が不安定になったり、商品陳列時の見栄えが悪くなったりする問題があった。
本開示は、環境に配慮し安価で大量に製造することができ、胴部を手で握った時の不快感がなく、胴部にゆがみ又はくびれが生じることを防止した自立袋を提供することを目的とする。
本発明者は連接接着部を設けることで前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明に係る自立袋は、上端及び下端が開放した筒形状をなす胴部フィルムを扁平状とし左右側端縁に折り目を有する胴部と、二つ折りされた折り返し部と該折り返し部に対向する対向部とを有する底部フィルムが前記折り返し部を上側にして前記胴部内の下端部に挿入された底部と、を備える自立袋において、前記底部フィルムは、二つ折りされた形状が前記折り返し部から前記対向部に向かうにしたがって幅が小さくなるテーパー形状をなしており、前記胴部フィルムの下端は、挿入された前記底部フィルムの周縁に沿う形状をなしており、互いに向かい合う前記胴部フィルムの下端と前記底部フィルムの下端とは接合されており、該接合された部分は、前記折り返し部の両端部と前記対向部の両端部とをそれぞれ結ぶ側辺接着部と、該側辺接着部の下端同士を結ぶ下端接着部とを含み、前記自立袋は、前記側辺接着部を前記左右側端縁に到達するまで延長させて前記胴部フィルムの内表面同士を接着させた延長接着部と、該延長接着部に連接する連接接着部と、を有し、該連接接着部は、該延長接着部の袋内側境界線と前記左右側端縁との交点であるA点と、前記左右側端縁上の点であって前記A点よりも上側にあるB点と、前記側辺接着部の袋内側境界線と前記折り返し部との交点であるC点と、で囲まれた領域で、前記胴部フィルムの内表面同士を接着させた部分であることを特徴とする。
本発明に係る自立袋では、前記下端接着部の袋内側境界線と前記側辺接着部の袋内側境界線との交点であるD点と前記A点との距離をK1、前記A点と前記B点との距離をK2としたとき、該K2は0.5K1以上1.5K1以下であることが好ましい。胴部のゆがみ又はくびれをより確実に抑制することができる。
本発明に係る自立袋では、前記A点と前記B点との距離をK2とし、前記左右側端縁の全長L1としたとき、前記K2は0.05L1以上0.50L1以下であることが好ましい。延長接着部が胴部の把持される部分に及ばないため、胴部を手で握った時に不快感がない。
本発明に係る自立袋では、前記側辺接着部の袋内側境界線と前記下端接着部の袋内側境界線を外側へ向かって延長させた仮想延長線とのなす角は、20°以上70°以下であることが好ましい。自立がより安定する。
本発明に係る自立袋では、前記胴部は、該胴部の上下方向に延びる厚肉部を有することが好ましい。自立がより安定する。
本発明に係る自立袋では、前記連接接着部のうち前記B点と前記C点とを結ぶ接着部の袋内側境界線は、袋の内側に凸形状であることが好ましい。胴部のゆがみ又はくびれをより確実に抑制することができる。
本発明に係る自立袋では、前記胴部の上端は、スパウト、嵌合具又は封止シールを有する形態を包含する。
本開示によれば、環境に配慮し安価で大量に製造することができ、胴部を手で握った時の不快感がなく、胴部にゆがみ又はくびれが生じることを防止した自立袋を提供することができる。
本実施形態に係る自立袋の一例を示す正面図である。 図1のX-X線断面図である。 本実施形態に係る自立袋の下端部の変形例を示す部分正面図である。 連接接着部を備えない自立袋の一例を示す正面図である。 実施例1の自立袋1の底部近傍の胴部の状態を示す。 比較例1の自立袋900の底部近傍の胴部の状態を示す。
次に、本発明について実施形態を示して詳細に説明するが本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。本発明の効果を奏する限り、実施形態は種々の変形をしてもよい。
図1は、本実施形態に係る自立袋の一例を示す正面図である。図2は、図1のX-X線断面図である。本実施形態に係る自立袋1は、上端及び下端が開放した筒形状をなす胴部フィルム2を扁平状とし左右側端縁14,15に折り目を有する胴部10と、二つ折りされた折り返し部21と折り返し部21に対向する対向部22とを有する底部フィルム3が折り返し部21を上側にして胴部10内の下端部に挿入された底部20と、を備える自立袋において、底部フィルム3は、二つ折りされた形状が折り返し部21から対向部22に向かうにしたがって幅が小さくなるテーパー形状をなしており、胴部フィルム2の下端は、挿入された底部フィルム3の周縁に沿う形状をなしており、互いに向かい合う胴部フィルム2の下端と底部フィルム3の下端とは接合されており、接合された部分は、折り返し部21の両端部と対向部22の両端部とをそれぞれ結ぶ側辺接着部51,52と、側辺接着部51,52の下端同士を結ぶ下端接着部53とを含み、自立袋1は、側辺接着部51,52を左右側端縁14,15に到達するまで延長させて胴部フィルム2の内表面同士を接着させた延長接着部54,55と、延長接着部54,55に連接する連接接着部56,57と、を有し、連接接着部56,57は、延長接着部54,55の袋内側境界線54a,55aと左右側端縁14,15との交点であるA点と、左右側端縁14,15上の点であってA点よりも上側にあるB点と、側辺接着部51,52の袋内側境界線51a,52aと折り返し部21との交点であるC点と、で囲まれた領域で、胴部フィルム2の内表面同士を接着させた部分である。
自立袋1は、胴部10と底部20とを有し、底部20をガゼット形式とし自立性を有する袋である。自立袋1は、図2に示すように内部に内容物の収容室13を有する。図1は自立袋1において、収容室13に内容物を収容していない扁平な状態を示した図であるが、収容室13に内容物を収容することで、二つ折りされた底部20がガゼット状に開いて自立袋1は安定して自立することができる。
胴部10は、図1及び図2に示すように、前面部11と後面部12とを有し、内容物が入っていない状態において扁平状となっている。前面部11と後面部12とは、左右側端縁14,15の折り目を介して連接している。扁平状とは、自立袋1に内容物が入っていない状態において前面部11の内壁面と後面部12の内壁面とが近接して自立袋1の断面形状が細長形状となっている状態をいう。一般的な自立袋では左右側端縁に胴部フィルムの内表面同士を接着させたサイドシールを有するが、本実施形態に係る自立袋1では左右側端縁14,15にサイドシールはなく折り目が形成されている。このため、胴部10を手で握ってもサイドシールが手に当たることがないので不快感がない。
胴部10は胴部フィルム2からなる。胴部フィルム2は、例えば図1及び図2に示すようにインフレーション成形フィルムであることが好ましい。インフレーション成形フィルムは筒状であるため、ヒートシールなどの継ぎ目のない胴部10とすることができる。また、胴部フィルム2として1枚のフィルムを用いて背貼りによって胴部10を筒状としてもよい。例えば、1枚のフィルムの両側端同士を隙間がないように突き合わせ、その内面側に接着フィルム(不図示)が重ねられた状態でヒートシールされることで背貼りを形成して胴部10を筒状とする形態であってもよいし、1枚のフィルムの一方の側端の内面と他方の側端の外面とを接着した封筒貼りの形態、又は1枚のフィルムの両側端の内面同士を接着した合掌貼りの形態であってもよい。封筒貼り又は合掌貼りはヒートシールによって行うか、又は接着剤を用いて行ってもよい。胴部フィルム2の材質は、下記<1>~<29>に例示するもののうちから任意のものが採用されるが、本実施形態では特に限定されない。これらのうち、胴部フィルム2の材質は、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂であることが好ましい。胴部フィルム2は、紙などの多孔質基材を含んでいてもよい。
<1> 高密度ポリエチレン(HDPE)
<2> 中密度ポリエチレン(MDPE)
<3> 低密度ポリエチレン(LDPE)
<4> ポリプロピレン(PP)
<5> ポリ塩化ビニリデン(PVDC)
<6> ポリ塩化ビニル(PVC)
<7> ポリスチレン(PS)
<8> ポリ酢酸ビニル(PVAc)
<9> ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)
<10> ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂)
<11> AS樹脂(SAN)
<12> アクリル樹脂(PMMA)
<13> ポリアミド(PA)/商品名ナイロン
<14> ポリアセタール(POM)
<15> ポリカーボネート(PC)
<16> 変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE、変性PPE、PPO)
<17> ポリブチレンテレフタレート(PBT)
<18> ポリエチレンテレフタレート(PET)
<19> 環状ポリオレフィン(COP)
<20> ポリフェニレンスルファイド(PPS)
<21> ポリサルフォン(PSF)
<22> ポリエーテルサルフォン(PES)
<23> 非晶ポリアリレート(PAR)
<24> 液晶ポリマー(LCP)
<25> ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)
<26> 熱可塑性ポリイミド(PI)
<27> ポリアミドイミド(PAI)
<28> 熱可塑性ポリウレタン(TPU)
<29> フッ素樹脂(PTFE)
また、胴部フィルム2は単層フィルムであるか、又は積層フィルムであってもよい。胴部フィルム2が単層フィルムである場合、その厚さは0.2~1.5mm程度のものが望ましい。胴部フィルム2が積層フィルムである場合、その厚さは0.4~2.0mm程度が望ましい。
底部20は、胴部10の下端を閉塞する。収容室13に内容物が入っていない状態では、底部20は胴部10の内側で折り畳まれた状態になっており、自立袋1が全体として扁平状になっているが、収容室13に内容物が充填されると底部20の折り畳み状態が広げられて自立袋1は安定して自立することができる。折り返し部21は、二つ折りされた折り目部分である。対向部22は、底部20の最下端となる部分である。底部フィルム3の二つ折り形状は、折り返し部21から対向部22に向かうにしたがって幅が小さくなるテーパー形状である。テーパー形状は、図1に示すような逆台形状の他、例えば、半円形状(不図示)又は半楕円形状(不図示)であってもよい。底部フィルム3の二つ折り形状が例えば逆台形状(図1に図示)である場合、折り返し部21は台形の下底(長い方の底辺)であり、対向部22は台形の上底(短い方の底辺)である。底部フィルム3の二つ折り形状が例えば半円形状(不図示)である場合、折り返し部21は円の中心を通る弦であり、対向部22は半円弧をn等分(ただしnは3以上の奇数)した弧のうち折り返し部21から最も遠い位置にある弧である。底部フィルム3の二つ折り形状が例えば半楕円形状(不図示)である場合、折り返し部21は楕円の長軸又は短軸であり、対向部22は楕円の弧をn等分(ただしnは3以上の奇数)した弧のうち折り返し部21から最も遠い位置にある弧である。
底部フィルム3の材質は、胴部フィルム2の材質として列挙した材質を用いることができる。底部フィルム3の材質は、胴部フィルム2の材質と同じであっても異なっていてもよい。
胴部フィルム2の下端と底部フィルム3の下端との接合部は、側辺接着部51,52と、下端接着部53とを有する。本明細書において、各接着部は、例えば、ヒートシールなどの熱接着部であることが好ましい。本実施形態に係る自立袋1は、筒状の胴部10にガゼット状の底部20を挿入することによって、環境に配慮し安価で大量に製造することができる。
延長接着部54,55は、側辺接着部51,52の袋内側境界線51a,52aを左右側端縁14,15に到達するまで延長させた線と、左右側端縁14,15と、側辺接着部51,52の上端辺(折り返し部21上の線)とで囲まれた領域における、前面部11の内壁面と後面部12の内壁面との接着部である。側辺接着部51,52の袋内側境界線51a,52aが直線状である場合、延長接着部54,55の袋内側境界線54a,55aは側辺接着部51,52の袋内側境界線51a,52aの延長線である。側辺接着部51,52の袋内側境界線51a,52aが曲線状である場合、延長接着部54,55の袋内側境界線54a,55aは側辺接着部51,52の袋内側境界線51a,52aの折り返し部21上の端点(C点)における接線であることが好ましい。本明細書において、袋内側境界線とは、接着部の境界線のうち収容室13側の境界線をいう。
連接接着部56,57は、A点とB点とC点とで囲まれた領域における、前面部11の内壁面と後面部12の内壁面との接着部である。A点は、延長接着部54,55の袋内側境界線54a,55aと左右側端縁14,15との交点である。B点は、左右側端縁14,15上の点であってA点よりも上側にある点である。C点は、側辺接着部51,52の袋内側境界線51a,52aと折り返し部21との交点である。C点は、側辺接着部51,52の袋内側境界線51a,52aの折り返し部21上の端点、又は延長接着部54,55の袋内側境界線54a,55aの折り返し部21上の端点ともいえる。
図1では一例として、連接接着部56,57のうちB点とC点とを結ぶ接着部の袋内側境界線56a,57aが直線である形態を示したが、本実施形態はこれに限定されない。図3は、本実施形態に係る自立袋の下端部の変形例を示す部分正面図である。本実施形態に係る自立袋1では、連接接着部56,57のうちB点とC点とを結ぶ接着部の袋内側境界線56a,57aは、図3に示すように袋の内側に凸形状であることが好ましい。凸形状は、例えば、湾曲線状又はくの字状若しくは逆くの字状などであってもよい。胴部のゆがみ又はくびれをより確実に抑制することができる。
図4は、連接接着部を備えない自立袋の一例を示す正面図である。連接接着部56,57(図1に図示)を備えない自立袋900は、上端及び下端が開放した筒形状をなす胴部フィルムを扁平状とし左右側端縁914,915に折り目を有する胴部910と、二つ折りされた折り返し部を有する底部フィルムが折り返し部を上側にして胴部910内の下端部に挿入された底部920と、を備える。筒状の胴部フィルムに底部フィルムを挿入するとき、底部フィルムをより確実に胴部フィルム内に挿入できるように底部フィルムの幅を胴部フィルムの幅よりも小さくすることがある。胴部の左右側端縁914,915と底部フィルムの左右側端縁との隙間Mは1~5mm程度である。この隙間Mを塞ぐように底シールが設けられるが、本発明者は、自立袋900に内容物が充填され、底部920が開くと、図4に示すS点、T点、U点及びV点の各々に応力がかかって、胴部910の底部920近傍にひずみ又はゆがみが生じることを見出した。そこで、本発明者は、連接接着部を設けることで胴部910に生じるひずみ又はゆがみを解消できることを見出し、本発明を完成させた。
図1及び図3では、説明の便宜上、側辺接着部51,52及び下端接着部53のハッチングと、連接接着部56,57のハッチングと、延長接着部54,55のハッチングと、を相互に異なるハッチングとしたが、側辺接着部51,52と延長接着部54,55とは、折り返し部21において連接して一体化しており、延長接着部54,55と連接接着部56,57とは、A点及びC点を結ぶ直線又は曲線において、連接して一体化している。連接接着部56,57を設けることで、図4に示すS点、T点、U点及びV点の各々にかかっていた応力が、図1に示すA点、B点、C点及びD点のそれぞれに分散されるため、自立袋1に内容物を充填しても、胴部10にゆがみ又はくびれが生じることを防止することができる。
本実施形態に係る自立袋1では、図1に示すように、下端接着部53の袋内側境界線53aと側辺接着部51,52の袋内側境界線51a,52aとの交点であるD点とA点との距離をK1、A点とB点との距離をK2としたとき、K2は0.5K1以上1.5K1以下であることが好ましい。K1に対するK2をこのような範囲とすることで、胴部のゆがみ又はくびれをより確実に抑制することができる。K2は0.7K1以上1.3K1以下であることがより好ましく、0.8K1以上1.2K1以下であることが更に好ましい。特に好ましくは、K2がK1に等しい形態である。この形態では、A点、B点及びD点を頂点とする三角形が二等辺三角形となり、胴部のゆがみ又はくびれをより確実に抑制することができるとともに美観も優れた自立袋とすることができる。
本実施形態に係る自立袋1では、図1に示すようにA点とB点との距離をK2とし、左右側端縁14,15の全長L1としたとき、K2は0.05L1以上0.50L1以下であることが好ましい。L1に対するK2をこの範囲とすることで、連接接着部56,57が胴部10の把持される部分に及ばないため、胴部10を手で握った時に不快感がない。K2は0.10L1以上0.30L1以下であることがより好ましく、0.15L1以上0.20D1以下であることが更に好ましい。
本実施形態に係る自立袋1では、図1に示すように側辺接着部51,52の袋内側境界線51a,52aと下端接着部53の袋内側境界線53aを外側へ向かって延長させた仮想延長線とのなす角θは、20°以上70°以下であることが好ましい。θをこの範囲とすることで自立がより安定する。θは40°以上60°以下であることがより好ましく、45°であることが更に好ましい。
本実施形態に係る自立袋1では、図1に示すように、胴部10は、胴部10の上下方向に延びる厚肉部16を有することが好ましい。厚肉部16を設けることで、胴部10の剛性が高くなり、自立安定性及び形状保持性がより高まる。厚肉部16は、左右側端縁14,15には設けず、前面部11及び後面部12に設けることが好ましい。厚肉部16は、胴部フィルム2と一体である(図2図示)か、又は胴部フィルム2と別体であってもよい(不図示)。厚肉部16は、例えば、突条リブ又は嵌合具の雄部材若しくは雌部材であってもよい。厚肉部16の本数は特に限定されないが、2本以上10本以下であることが好ましい。
本実施形態に係る自立袋1では、胴部10の上端は、図1に示すように、スパウト30を有する形態を包含する。胴部10の上端にスパウト30を設けることで、自立袋1をペットボトルの代替品とすることができる。例えば、ペットボトルは環境保全の観点から多くの自治体ではキャップと印刷されたシュリンクラベルとを、ボトル本体から分別して廃棄することが求められている。消費者は廃棄するのに時間を要するとともにシュリンクラベルを剥がす時に爪や指が傷つくおそれがあった。本実施形態に係る自立袋1は、胴部10に直接印刷することができるため、廃棄時のラベルの分別が不要となるし、スパウト30と分別せずに廃棄することができる。このため、家庭ゴミでの廃棄容易性だけでなく、飲食店での作業時間短縮、廃棄費用及び人件費の削減に貢献することができる。自立袋1は、ペットボトルよりも樹脂の使用量が少ないため、使用後は小さくつぶすことができ、ごみ量の劇的な削減が可能である。また、自立袋1は、使用後、洗浄すれば、ペットボトルと同様に繰り返し使用することもでき、環境への負荷を低減することができる。自立袋1はペットボトルよりも安価に製造することができるため、その経済効果は計り知れない。
本実施形態に係る自立袋1では、胴部10の上端は、嵌合具(不図示)又は封止シール(不図示)を有する形態であってもよい。嵌合具は、例えば雄部材と雌部材とを有する雌雄咬合型のチャックである。封止シールは、胴部10の上端において、前面部11の内壁面と後面部12の内壁面とを接着した部分である。
左右側端縁14,15の全長L1は、特に限定されないが、例えば、80~200mmであることが好ましい。底部20の対向部22から折り返し部21までの高さL2は、特に限定されないが、例えば、10~50mmであることが好ましい。左右側端縁14,15間の幅は、特に限定されないが、例えば、50~200mmであることが好ましく、70~150mmであることがより好ましい。
次に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1に示す自立袋1を作製した。ただし、厚肉部16は設けなかった。胴部フィルム2及び底部フィルム3はいずれもインフレーションフィルムであり、それらの材質は、ポリエチレン(厚さ:0.4mm)であった。外寸法は、L1が150mm、L2が20mm、L3が100mm、θが45°であった。内容物として水300mlを充填し、スパウト30で密閉した。この自立袋1では、K1は30mm、K2は30mmであった。
(比較例1)
図4に示す自立袋900を作製した。材質、外寸法、内容物及び内容量は、実施例1の自立袋1と同様にした。
実施例1の自立袋1及び比較例1の自立袋900について、目視で底部近傍の胴部の状態を確認した。図5は、実施例1の自立袋1の底部近傍の胴部の状態を示す。図6は、比較例1の自立袋900の底部近傍の胴部の状態を示す。図6に示すように、比較例1の自立袋900は、胴部の底部近傍にくびれ及びゆがみが生じていたのに対して、図5に示すように、実施例1の自立袋1は、連接接着部56,57を有するため、胴部の底部近傍にくびれ又はゆがみが見られなかった。
1 自立袋
2 胴部フィルム
3 底部フィルム
10 胴部
11 前面部
12 後面部
13 収容室
14,15 左右側端縁
16 厚肉部
20 底部
21 折り返し部
22 対向部
30 スパウト
51,52 側辺接着部
51a,52a 側辺接着部の袋内側境界線
53 下端接着部
53a 下端接着部の袋内側境界線
54,55 延長接着部
54a,55a 延長接着部の袋内側境界線
56,57 連接接着部
56a,57a 連接接着部の袋内側境界線
900 自立袋
914,915 左右側端縁
910 胴部
920 底部

Claims (7)

  1. 上端及び下端が開放した筒形状をなす胴部フィルムを扁平状とし左右側端縁に折り目を有する胴部と、
    二つ折りされた折り返し部と該折り返し部に対向する対向部とを有する底部フィルムが前記折り返し部を上側にして前記胴部内の下端部に挿入された底部と、を備える自立袋において、
    前記底部フィルムは、二つ折りされた形状が前記折り返し部から前記対向部に向かうにしたがって幅が小さくなるテーパー形状をなしており、
    前記胴部フィルムの下端は、挿入された前記底部フィルムの周縁に沿う形状をなしており、
    互いに向かい合う前記胴部フィルムの下端と前記底部フィルムの下端とは接合されており、
    該接合された部分は、前記折り返し部の両端部と前記対向部の両端部とをそれぞれ結ぶ側辺接着部と、該側辺接着部の下端同士を結ぶ下端接着部とを含み、
    前記自立袋は、前記側辺接着部を前記左右側端縁に到達するまで延長させて前記胴部フィルムの内表面同士を接着させた延長接着部と、該延長接着部に連接する連接接着部と、を有し、
    該連接接着部は、該延長接着部の袋内側境界線と前記左右側端縁との交点であるA点と、前記左右側端縁上の点であって前記A点よりも上側にあるB点と、前記側辺接着部の袋内側境界線と前記折り返し部との交点であるC点と、で囲まれた領域で、前記胴部フィルムの内表面同士を接着させた部分であることを特徴とする自立袋。
  2. 前記下端接着部の袋内側境界線と前記側辺接着部の袋内側境界線との交点であるD点と前記A点との距離をK1、前記A点と前記B点との距離をK2としたとき、
    該K2は0.5K1以上1.5K1以下であることを特徴とする請求項1に記載の自立袋。
  3. 前記A点と前記B点との距離をK2とし、前記左右側端縁の全長L1としたとき、
    前記K2は0.05L1以上0.50L1以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の自立袋。
  4. 前記側辺接着部の袋内側境界線と前記下端接着部の袋内側境界線を外側へ向かって延長させた仮想延長線とのなす角は、20°以上70°以下であることを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の自立袋。
  5. 前記胴部は、該胴部の上下方向に延びる厚肉部を有することを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の自立袋。
  6. 前記連接接着部のうち前記B点と前記C点とを結ぶ接着部の袋内側境界線は、袋の内側に凸形状であることを特徴とする請求項1~5のいずれか一つに記載の自立袋。
  7. 前記胴部の上端は、スパウト、嵌合具又は封止シールを有することを特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載の自立袋。
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