JP2023014411A - ベルト荷締め具 - Google Patents

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Etsuro Saito
真次 富田
Shinji Tomita
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Abstract

Figure 2023014411000001
【課題】リールに巻き取られたベルトを用いることで予め所定の長さのベルトを用意することを要しない簡便なベルト荷締め具を提供する。
【解決手段】対象物へリールから引き出されたベルトを架け、前記ベルトを締め付けて前記対象物を固定又は纏めるベルト荷締め具であって、前記ベルトの先端に前取付部を有し、前記ベルト荷締め具の後端部に後取付部を有し、前記ベルトを巻き取るリールと、前記リールを回転させるリール駆動手段と、前記ベルトの動きを固定するベルトロック手段とを備え、前記リール駆動手段が、前記リールへ接続された駆動部本体とこれに回動軸で接続される駆動レバーを有し、高速回転操作とベルト巻締操作を可能に構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、大きな物品の固定や複数の対象物の取り纏めを行うためのベルトの装着と締結を容易に行うベルト荷締め具に関する。
近時、流通機構の拡大と運輸技術の進展に伴って輸送貨物の量も飛躍的に増大し、輸送手段も進歩するとともに多種多様になっている。それに伴って商品貨物の輸送時等における安全且つ確実な保持、固定のための手段が必要とされ、そのための進んだ用具としてラッシングベルトシステムが広く用いられてきている。ラッシングベルトシステムは、トラックの荷台のアオリなどに付いているフックやルートバンに取り付けた対応するトラックレールを利用してベルトによる貨物等を固定する方法を提供する。そしてベルトの締め付けには様々な装置が提供されている。
たとえば、特許文献1に開示される荷締機は、ベルトを巻き取る巻取り装置とベルトの端部を固定する端部止装置を組み合わせて構成されている。巻取り装置はラチェット機能を有し、端部止装置はベルトの引張方向での移動のみを可能にする抑え部材を有していて、この荷締機の荷物上の位置を選べるようになっている。
また、特許文献2に開示される締め具とベルトを備えるアセンブリはベルトの一部に歯列を備え、この歯列に噛み合うラチェットを載せて歯列をたどることでベルトを締める構成になっている。
実開平7-44107号公報 特開2010-148881号公報
しかしながら、特許文献1に開示される荷締機は、予め荷締る荷物に応じた長さのベルトを用意する手間が掛かるともに固定側と調節側の2本のベルトの中間点に置かれその荷締機が荷物を運搬する際の妨げになるという問題がある。
また、特許文献2に開示される締め具とベルトを備えるアセンブリは、ラッシングベルトにこのアセンブリを予め取り付ける必要があり汎用性に乏しいという問題がある。
この発明の目的は、上述した事情に鑑みなされたもので、リールに巻き取られたベルトを用いることで予め所定の長さのベルトを用意することを要しない簡便なベルト荷締め具を提供することである。
本発明のベルト荷締め具は、対象物へリールから引き出されたベルトを掛け、前記ベルトを締め付けて前記対象物を固定又は纏めるベルト荷締め具であって、 前記ベルトの先端に前取付部を有し、前記ベルト荷締め具の後端部に後取付部を有し、前記ベルトを巻き取るリールと、前記リールを回転させるリール駆動手段と、前記ベルトの動きを固定するベルトロック手段とを備え、前記リール駆動手段が、前記リールへ接続された駆動部本体とこれに回動軸で接続される駆動レバーを有し、高速ベルト巻取り操作とベルト巻締操作を可能に構成されることを特徴とするベルト荷締め具である。
対象物へリールから引き出されたベルトを掛け、前記ベルトを締め付けて密接して置かれた前記複数の対象物をまとめるベルト荷締め具であって、前記ベルトの先端に前取付部を有し、前記ベルト荷締め具の後端部に後取付部を有し、前記ベルトを巻き取るリールと、前記リールを回転させるリール駆動手段と、前記ベルトの動きを固定するベルトロック手段とを備え、前記リール駆動手段が、前記リールへ接続された駆動部本体とこれに回動軸で接続される駆動レバーを有し、高速ベルト巻取り操作とベルト巻締操作を可能に構成されるので、対象物の数に応じた長さのベルトの用意が不要になり荷物の締結作業の簡便化が図れる。
請求項2に記載された発明は、前記高速ベルト巻取り操作が、前記駆動レバーに設けられた回転ツマミを用いて前記駆動部本体を回転させる外力によることを特徴とする請求項1に記載のベルト荷締め具である。
前前記高速ベルト巻取り操作が、前記駆動レバーに設けられた回転ツマミを用いて前記駆動部本体を回転させる外力によるので、長いベルトを容易に巻き取ることができる。
請求項3に記載された発明は、前記ベルト巻締操作が、前記駆動部本体の外周に設けられた駆動凹へ加えられる外力によることを特徴とする請求項2に記載のベルト荷締め具である。
前記ベルト巻締操作が、前記駆動部本体の外周に設けられた駆動凹へ加えられる外力に依るので、駆動凹へ指を掛けて手首を撚ることでベルトの締め付けが容易に行える。
請求項4に記載された発明は、前記ベルト巻締操作が、前記回転ツマミと前記駆動凹へ同時に加えられる外力に依ることを特徴とする請求項3に記載のベルト荷締め具である。
前記ベルト巻締操作が、前記回転ツマミと前記駆動凹へ同時に加えられる外力に依るので、回転中心から離れて位置する回転ツマミへの外力と駆動凹への外力が合わさって回転力となり効果的にベルト引き締めを行える。
請求項5に記載された発明は、前記駆動部本体に回転ツマミ穴が設けられ、前記駆動レバーを閉じると前記回転ツマミが前記回転ツマミ穴に収まる様に構成されることを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載のベルト荷締め具である。
前記駆動部本体に回転ツマミ穴が設けられ、前記駆動レバーを閉じると前記回転ツマミが前記回転ツマミ穴に収まる様に構成されるので、締結された物品の操作の邪魔になり難くなる。
請求項6に記載された発明は、前記駆動部本体の外面と前記駆動レバーの内面が対向し、前記外面と前記内面へ互いに係合するクリック凹凸が設けられ、前記クリック凹凸の長手方向の略中心に前記回動軸が設けられることを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載のベルト荷締め具である。
前記駆動部本体の外面と前記駆動レバーの内面が対向し、前記外面と前記内面へ互いに係合するクリック凹凸が設けられ、前記クリック凹凸の長手方向の略中心に前記回動軸が設けられるので、駆動レバーの広げた展開時、駆動部本体に収められた収納時のそれぞれの状態が安定して駆動レバーの取り扱いが確実になる。
請求項7に記載された発明は、前記リールの内部に前記リールと同軸に回転するブレーキ板とそれを前記ベルト荷締め具の筐体へ押圧するバネが備えられることを特徴とする請求項2乃至6の何れかに記載のベルト荷締め具である。
前記リールの内部に前記リールと同軸に回転するブレーキ板とそれを前記ベルト荷締め具の筐体へ押圧するバネが備えられるので、リールの空回転を防止することができる。
請求項8に記載された発明は、前記ベルト荷締め具が、前記ベルトの先端に前取付部を有し、前記ベルト荷締め具の後端部に後取付部を有し、それぞれが取付対象の形状に対応するする様に構成されることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のベルト荷締め具である。
前記ベルト荷締め具が、前記ベルトの先端に前取付部を有し、前記ベルト荷締め具の後端部に後取付部を有し、それぞれが取付対象の形状に対応するする様に構成されるので多様な対象物へ対応が可能になる。
請求項9に記載された発明は、前記取付対象を円パイプとする前記前取付部又は前記後取付部が平面視略U字型に形成され、前記略U字型の開口部の寸法が前記パイプの外径よりも大きく、前記開口部を構成する前記筐体に形成された壁面に突起が設けられ前記突起と対向する壁面との距離が前記パイプの外径よりも小さく構成され前記突起を有する壁面が弾性を示すことを特徴とする請求項8に記載のベルト荷締め具である。
前記取付対象を円パイプとする前記前取付部又は前記後取付部が平面視略U字型に形成され、前記略U字型の開口部の寸法が前記パイプの外径よりも大きく、前記開口部を構成する前記筐体に形成された壁面に突起が設けられ前記突起と対向する壁面との距離が前記パイプの外径よりも小さく構成され前記突起を有する壁面が弾性を示すことを特徴とする請求項8に記載のベルト荷締め具ので、パイプへの取付が容易になり突起により外れにくくなる。
請求項10に記載された発明は、前記突起と対向する壁面が、前記ベルト荷締め具の筐体へ固定された金属板であることを特徴とする請求項8に記載のベルト荷締め具である。
前記突起と対向する壁面が、前記ベルト荷締め具の筐体へ固定された金属板であるので、ベルトによる大きな外力に耐えることができる。
請求項11に記載された発明は、ベルトロック機構の一部にカムバックルがもちいられることを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載のベルト荷締め具である。
ベルトロック機構の一部にカムバックルがもちいられるのでベルト荷締め具の製造が容易になる。
請求項12に記載された発明は、対象物の一端又は複数の対象物の一端に位置する対象物へ前記請求項1乃至11の何れかに記載の前記ベルト荷締め具の前記後取付部が取り付けられ、前記リールから引き出された前記ベルトが前記対象物の他端又は前記複数の対象物の他端に位置する対象物へ掛けられ、前記対象物又は前記複数の対象物をひとまとめに扱うことを可能にするベルト荷締め方法である。
対象物の一端又は複数の対象物の一端に位置する対象物へ前記請求項1乃至11の何れかに記載の前記ベルト荷締め具の前記後取付部が取り付けられ、前記リールから引き出された前記ベルトが前記対象物の他端又は前記複数の対象物の他端に位置する対象物へ掛けられ、前記対象物又は前記複数の対象物をひとまとめに扱うことを可能にするので、台車の固定や荷物の取り纏めが容易になる。
(A)本発明に係るベルト荷締め具をパイプへ接続した説明図、(B)後取付部の説明図である。 ベルト荷締め具において(A)駆動レバーを開いた状態、(B)駆動レバーを閉じた状態説明図である。 駆動部の内部構造の説明図である。 駆動部のブレーキ機構の(A)組み立て図、(B)回転軸留め部材、(C)回転軸の先端部の説明図である。 駆動部の構造の説明図である。 駆動部への外力の印加方法の説明図である。 ロックレバー駆動部材及びロック機構について(A)開放状態、(B)係止(ロック)状態の説明図である。 カムバックルの(A)断面図、(B)斜視図である。 プラスチックコンテナ用の(A)前取付部、(B)拡大した前取付部の説明図である。 プラスチックコンテナ用の(A)後取付部、(B)ハイブリッド型後取付部の説明図である。 プラスチックコンテナへ本発明のベルト荷締め具を適用した締結方法の説明図である。
従来、荷物の固定などに使われるラッシングベルトはその長さが高々数メートルなので大きな荷物の固定や多数のカートなどの対象物の取り纏めにはベルトをつなぐ必要が有った。対策としてベルトを長くすると待機状態でのベルトの収納が問題になる。そこで本発明の荷締め具によって、長尺のベルトを収納するリールへのベルトの巻取りと対象物へのベルト掛け後のベルト荷締めが簡便に行えるベルト荷締め方法を提供して問題を解決する。
ベルト荷締め具を使うときはベルト荷締め具の本体を一端に位置する台車の取っ手のパイプやプラスチックコンテナへ取り付ける。そしてリールに巻き取られたベルトを引き出して台車や荷物などに掛け、引き出したベルトの先端の前取付部を他端に位置する台車などへ固定する。今回発明に基づいて試作したベルト荷締め具はベルト長が12mあるので大きな対象物の固定及び多数の台車やカートの纏めが可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1(A)に示す本発明の実施形態のベルト荷締め具は、ベルトの先端にパイプ100に接続されている前取付部5を有し、前記ベルト荷締め具の後端部に同じくパイプ100に接続されている後取付部6を有している。本発明の実施形態のベルト荷締め具は、前記ベルト3を巻き取るリールと、前記リールを回転させるリール駆動手段、ロックレバー駆動部材1により制御されてベルトの動きを固定するベルトロック手段とを備えている。前記リール駆動手段が、前記リールへ同軸で接続された駆動部本体7とこれに回動軸で接続される駆動レバー71を有していることから高速ベルト巻取り操作とベルト巻締操作を可能に構成される。高速ベルト巻取り操作とベルト巻締操作については後述する。
図1(B)は円パイプ100がU字型の開口部を有する後取付部6に接続される様子を示している。後取付部6の開口部は筐体の一部を成形した開口壁面62と金属板61で形成される平面視略U字型であり、開口部の寸法を決める先端に位置する壁面間の距離は円パイプ100の外径D1よりも大きくなっていて円パイプ100の後取付部6の開口部への取付が容易にされている。
ここで、開口壁面62には突起63が設けられていて、開口壁面62の先端と対向する金属板61との間隔D2は円パイプ100の外径よりも小さくなっている。従って、後取付部6を円パイプ100へ取り付ける際は、突起63の部分で開口壁面62を押し広げることになる。そして一旦円パイプ100が突起63を乗り越えると突起63が円パイプ100の移動を妨げて取付部から円パイプが外れ難くなる。
開口壁面62が円パイプ取付や取り外しの際に弾性を示すために、開口壁面62の背部は空洞64に形成されている。また、開口壁面62に対向する面はベルト荷締め具の筐体4へ固定された金属板61を採用してベルトを締めた際に円パイプ100から受ける応力に耐えられるようにした。
図2(A)は駆動レバー71を折り畳んで閉じた状態、図2(B)駆動レバー71を開いた状態を示す。駆動レバー71は回動軸719で駆動部本体7に接続されているので開閉が自由にできる。駆動レバーを閉じた状態(A)はベルトを引き出す際に用いられることが多く駆動レバーを閉じることでベルトを繰り出すときのリールの回転動作が容易になる。
駆動レバーを開いた状態(B)はベルトを巻き取る際に用いられることが多いが後述するベルト巻締にも駆動レバーが役立つ。ベルトを手早く巻き取るためにはリールをなるべく高速で回転させることが必要になる。そのため駆動レバー71の先端付近には回転ツマミ72が設けられている。回転ツマミ72は駆動レバー71へ回転自在に取り付けられていてこの回転ツマミを指で挟んで手首を回すことでリールを高速に回すことが可能になり高速ベルト巻取操作可能になる。
図3を用いてリールの内部構造を説明する。図示していないがリールの外周へベルトの一旦が固定されているのでリールの回転に伴いベルトの巻取りと巻解きが行われる。図3に示すリールの左側にはリールを駆動する駆動部本体7が設けられ外力による回転力をリールへ伝達する。図3に示すリールの右側にはリールの空回りを防止するブレーキ機構が設けられている。ブレーキ機構はベルトを勢いよく引き出すときのリールの空回転により余分なベルトがリールの外へでて作業の邪魔になることを防ぐ。
図4を用いてブレーキ構造の詳細を説明する。ブレーキ機構は、筐体4へ接触して摩擦力を発生するブレーキ板75、ブレーキ板75を筐体へ押し付けるブレーキ抑え板74と押圧バネ73を有している。ブレーキ板75は押圧バネ73によりブレーキ抑え板74を介して常時筐体4へ接触して摩擦力を発生してリールの空回転を抑制する。摩擦力の大きさは押圧バネの強さとブレーキ板の種類により所定の大きさに調整することができる。
回転軸77は筐体4に設けられた軸受窪み78で回転軸と共に回転する回転軸留め部材76により筐体4へ回転可能に接続される。図4(B)に示すように回転軸留め部材76の外形は円形の一部を欠いた形状を有している。回転軸77の先端へ回転軸留め部材76がネジにより軸受窪み78の中で固定される。図4(B)の回転軸留め部材76の外形形状と図4(C)に示す回転軸77の先端部の形状は互いに嵌るように形成されるので、回転軸77と回転軸留め部材76は同軸で回転しネジが外れることもない。
図5を用いて駆動部の詳細を説明する。駆動部は駆動部本体7と駆動レバー71が主要な部品である。駆動部本体7には駆動凹み712,713が設けられここへ外力を加えて回転力を得る。回転ツマミ穴718には駆動レバー71に設けられる回転ツマミ72が収められる。駆動レバーが駆動部本体に内蔵されることで余計な出っ張りが減り操作性の向上を図れる。
駆動部本体7には駆動レバー71が回動軸719で接続され、駆動レバー71の先端付近には回転ツマミ72が取り付けられる。回転ツマミ72は駆動レバー71への取付軸に対して回転自由な構造になっており、回転ツマミを指でつまんで手首を回すことで駆動レバー71を回しリールを高速に回転させることができる。
駆動レバー71と駆動部本体7とは回動軸719により互いに回動自由に接続される。駆動レバー71の内面と駆動部本体7の対向する外面には回動軸を挟んでクリック凹凸715が設けられる。クリック凹凸715は対向する一面が凹み対向する他面が凸に形成され互いに係合するので駆動レバー71の展開時及び収納時の双方でリック凹凸715が係合して駆動レバーの位置が駆動部本体7に保持されて動作の安定化を図れる。回動軸719はクリック凹凸715の長手方向の略中心に設けることが好適である。
図6を用いてベルトを巻締めて荷締めを行う外力の印加方法を説明する。駆動凹み711,712,713に指を掛けて手首を撚ることで大きな力でリールを巻取り、荷締めができる。図の矢印の方向へ同時に外力を加えるとリールの回転軸に対するトルクを生じ、前取付部5をベルト締め具の筐体へ強く引き寄せる外力Fとなり荷締めを確実に行える。特に駆動レバー71の駆動凹み711への外力は、駆動レバー71の長さによりリールの回転軸からの距離が大きいので外力に依り大きなトルクを得ることができる。
図7に示すように、本実施例ではベルトの移動を防止するベルトロック機構の部材として市販のカムバックルを用いた。リールから出たベルトはカムバックルを通って外部へ取り出される。カムバックルは筐体に嵌っておりベルトをロックした際のベルトに加わる外力はカムバックルを支える筐体全体で受け止める。図7はロックレバー駆動部材1及びロック機構について(A)開放状態、(B)係止状態を示している。ロックレバー駆動部材1が上がった状態(A)では、ロック機構が無効化されてベルトの出入りが自由に行える。また、ロックレバー駆動部材1が下がった状態(B)では、ロック機構が働きベルトの出入りが防止される。
ここで、図8を用いてベルトロック手段であるカムバックルについて説明する。図8(A)は断面図、図8(B)は斜視図である。カムバックル20には係止具を構成する側壁と底版で形成される空間に、前留部材23,後留め部材24,係止歯25などが収められる。ねじりバネ22が係止歯25を前留部材23に向けて付勢するとともに、係止歯を動かすロックレバー21を持ち上げる。ねじりバネ22によりロックレバー21が持ち上げられた状態ではベルトが係止されベルトの下方への長手方向の移動が阻止される。
係止歯25と前留部材23との間にベルトが有る状態でベルトを下方へ引き下げるとベルトの動きにより係止歯25がベルトへ食い込むのでベルトの下方への移動が阻止される。反対に係止歯25と前留部材23との間にベルトが有る状態でベルトを上方へ引き上げるとベルトの動きにより係止歯25が前留部材23から離れるのでベルトの上方への移動が可能になる。従って外部から図8(A)の矢印方向へロックレバー21を押すと係止歯25が前留部材23から離脱されて、係止歯25と前留部材23との間に係止されていたベルトが移動可能になる。
ベルト荷締め具の装着対象は多岐に渡り、円パイプの他にプラスチックコンテナがしばしば取付対象となる。プラスチックコンテナは上部に固有の凹みが有るのでこれに合せて前取付部及び後取付部を用意する。図9(A)はプラスチックコンテナ用の前取付部を備えるベルト荷締め具、図9(B)はプラスチックコンテナ用の前取付部の拡大図である。この取付部の形状は汎用のプラスチックコンテナの取り扱い用の凹みに合わせてある。また、図9(B)に見られる取付部の穴は、プラスチックコンテナの固有の凹みに有るネジ避けである。
図10(A)はプラスチックコンテナ用の後取付部である。ところで、現場では荷締めの対象物がパイプとプラスチックコンテナが混在することが多い。そこで後取付部の形状を対象物がパイプでもプラスチックコンテナでも対応可能な後取付部を図10(B)に示す。このハイブリッド型の取付部を備えるベルト荷締め具はパイプとプラスチックコンテナが混在する現場での対応が可能になる。
図11にプラスチックコンテナへ本発明に係るベルト荷締め具の前取付部を装着した様子を示す。リールから引き出された長尺のベルトを複数のプラスチックコンテナへ掛けて引き締めることで複数のプラスチックコンテナの取り扱いを容易に行うことができるようになった。
本願発明のベルト荷締め具を用いることで大きな対象物の固定及び複数の対象物の纏めについて、ベルトを繋がずに本願発明のベルト荷締め具のみでベルトを掛けて簡便にベルト締め付け作業をすることができるので流通業界での経済的効果は大きい。
1 ロックレバー駆動部材
3 ベルト
4 ベルト荷締め具の筐体
5 前取付部
6 後取付部
7 駆動部本体
71 駆動レバー
711,712,713 駆動凹み
715 クリック凹凸
718 回転ツマミ穴
719 回動軸
72 回転ツマミ
73 押圧バネ
74 ブレーキ抑え板
75 ブレーキ板
76 回転軸留め部材
77 回転軸
78 軸受窪み
10 ベルト荷締め具
17 圧縮バネ
20 カムバックル
21 ロックレバー
22 ねじりバネ
23 前留部材
24 後留め部材
25 係止歯
51 プラスチックコンテナ用前取付部
52 プラスチックコンテナ用後取付部
61 金属板
62 開口壁面
63 突起
64 空洞
100 円パイプ
200 プラスチックコンテナ

Claims (12)

  1. 対象物へリールから引き出されたベルトを掛け、前記ベルトを締め付けて前記対象物を固定又は纏めるベルト荷締め具であって、前記ベルトの先端に前取付部を有し、前記ベルト荷締め具の後端部に後取付部を有し、前記ベルトを巻き取るリールと、前記リールを回転させるリール駆動手段と、前記ベルトの動きを固定するベルトロック手段とを備え、前記リール駆動手段が、前記リールへ接続された駆動部本体とこれに回動軸で接続される駆動レバーを有し、高速ベルト巻取り操作とベルト巻締操作を可能に構成されることを特徴とするベルト荷締め具。
  2. 前記高速ベルト巻取り操作が、前記駆動レバーに設けられた回転ツマミを用いて前記駆動部本体を回転させる外力によることを特徴とする請求項1に記載のベルト荷締め具。
  3. 前記ベルト巻締操作が、前記駆動部本体の外周に設けられた駆動凹みへ加えられる外力によることを特徴とする請求項2に記載のベルト荷締め具。
  4. 前記ベルト巻締操作が、前記回転ツマミと前記駆動凹みへ同時に加えられる外力に依ることを特徴とする請求項3に記載のベルト荷締め具。
  5. 前記駆動部本体に回転ツマミ穴が設けられ、前記駆動レバーを閉じると前記回転ツマミが前記回転ツマミ穴に収納される様に構成されることを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載のベルト荷締め具。
  6. 前記駆動部本体の外面と前記駆動レバーの内面が対向し、前記外面と前記内面へ互いに係合するクリック凹凸が設けられ、前記クリック凹凸の長手方向の略中心に前記回動軸が設けられることを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載のベルト荷締め具。
  7. 前記リールの内部に前記リールと同軸に回転するブレーキ板とそれを前記ベルト荷締め具の筐体へ押圧するバネが備えられることを特徴とする請求項2乃至6の何れかに記載のベルト荷締め具。
  8. 前記ベルト荷締め具が、前記ベルトの先端に前取付部を有し、前記ベルト荷締め具の後端部に後取付部を有し、それぞれが取付対象の形状に対応するする様に構成されることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のベルト荷締め具。
  9. 前記取付対象を円パイプとする前記前取付部又は前記後取付部が平面視略U字型に形成され、前記平面視略U字型の開口部の寸法が前記円パイプの外径よりも大きく、前記開口部を構成するに形成された前記ベルト荷締め具の筐体の壁面に突起が設けられ前記突起と対向する壁面との距離が前記円パイプの外径よりも小さく構成され前記突起を有する壁面が弾性を示すことを特徴とする請求項8に記載のベルト荷締め具。
  10. 前記突起と対向する壁面が、前記ベルト荷締め具の筐体へ固定された金属板であることを特徴とする請求項9に記載のベルト荷締め具。
  11. ベルトロック機構の一部にカムバックルがもちいられることを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載のベルト荷締め具。
  12. 対象物の一端又は複数の対象物の一端に位置する対象物へ前記請求項1乃至11の何れかに記載の前記ベルト荷締め具の前記後取付部が取り付けられ、前記リールから引き出された前記ベルトが前記対象物の他端又は前記複数の対象物の他端に位置する対象物へ掛けられ、前記対象物の固定又は前記複数の対象物をひとまとめに扱うことを可能にするベルト荷締め方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116540070A (zh) * 2023-04-19 2023-08-04 山东乾元半导体科技有限公司 一种led芯片功能测试设备

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CN116540070A (zh) * 2023-04-19 2023-08-04 山东乾元半导体科技有限公司 一种led芯片功能测试设备

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