JP2023013679A - 誘導加熱装置と、スタビライザの加熱方法 - Google Patents

誘導加熱装置と、スタビライザの加熱方法 Download PDF

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Abstract

【課題】棒状ワークの被加熱部を均一に近い温度分布に加熱することが可能な誘導加熱装置を提供する。【解決手段】誘導加熱装置20は第1のコイル部30と第2のコイル部40とを有している。第1のコイル部30と第2のコイル部40との間に棒状ワークが配置される。第1のコイル部30は、両端部に形成された一対の小ピッチ部71,72と、小ピッチ部71,72の間に形成された大ピッチ部73,74と、中央に形成された中ピッチ部75とを有している。第2のコイル部40は、両端部に形成された一対の小ピッチ部111,112と、小ピッチ部111,112の間に形成された大ピッチ部113,114と、中央に形成された中ピッチ部115とを有している。【選択図】図3

Description

この発明は、金属ロッドや鋼管等の棒状ワークを高周波誘導コイルによって加熱する誘導加熱装置と、スタビライザの加熱方法に関する。
車両の懸架機構部に配置されるスタビライザ装置は、鋼製の棒材あるいは中空材からなるスタビライザと、スタビライザを車体に支持するための支持部とを含んでいる。スタビライザは、車両の幅方向に延びるトーション部と、トーション部の両端に曲がり部を介して連なる一対のアーム部を有している。前記支持部の一例は、ゴムブシュを備えた一対のブシュユニットであり、該ブシュユニットを介してスタビライザが車体に支持される。また前記アームの先端が接続部材を介してサスペンション部材等に接続される。
前記ゴムブシュをスタビライザに固定するために、例えば熱硬化性の接着剤が使用されることがある。その場合、スタビライザの長さ方向の一部(ブシュ取付部)が加熱される。接着剤が塗布されたゴムブシュを、加熱されたスタビライザに重ね、加圧された状態で接着剤が硬化する。
棒状ワークの長さ方向の一部を加熱するために、高周波誘導加熱装置が使用されることがある。例えば特許文献1に記載された高周波誘導加熱装置は一対の誘導加熱コイルを有している。一般に誘導加熱コイルは、同一ピッチで巻かれた導体からなる。
特許第6832312号公報
棒状ワークの長さ方向の一部を従来の誘導加熱コイルによって均等に加熱した場合、以下に述べるような問題が生じるとの知見が得られた。
棒状ワークを従来の誘導加熱コイル(ピッチが一定のコイル)によって加熱すると、被加熱部はコイル幅の範囲内でおおむね均等の発熱密度で加熱される。しかし加熱開始直後から、伝熱作用によって熱の一部が被加熱部の周囲に逃げてゆく。このため被加熱部の両端付近の温度が被加熱部の中央部付近の温度と比較して低下する。
加熱されたスタビライザにゴムブシュを取付けるには、スタビライザをゴムブシュの取付けステージまで搬送する必要がある。その搬送の間にブシュ取付部(被加熱部)の温度が低下することが避けられず、特にブシュ取付部の両端付近の温度が低下する。このためブシュ取付部の温度が接着剤の硬化温度に保たれているように、加熱時の温度管理を行なう必要がある。
またスタビライザは、耐久性を高めるためにショットピーニングによって圧縮残留応力を生じさせている。もしもスタビライザが許容温度以上に加熱されると、圧縮残留応力が消滅してしまう。このため被加熱部の温度が許容値を越えないように温度管理を行なう必要があり、そのうえで接着剤が硬化する温度がゴムブシュ接着時に保持されている必要がある。こうした事情から温度管理が難しく、改善の余地があった。
従って本発明の目的は、スタビライザ等の棒状ワークの被加熱部を均一に近い温度に加熱することが可能な誘導加熱装置を提供することにある。
1つの実施形態は、スタビライザ等の棒状ワークの被加熱部を加熱する誘導加熱装置であって、第1コイルと第2コイルとを有している。前記第1コイルは、複数の巻部からなる第1のコイル部を含み、かつ、前記第1のコイル部の中心を通る第1の軸線を有している。前記第2コイルは、複数の巻部からなる第2のコイル部を含み、かつ、前記第2のコイル部の中心を通る第2の軸線を有している。前記第1のコイル部と前記第2のコイル部とは、それぞれ偶数巻きでもよいし、奇数巻きでもよい。前記第1のコイル部と前記第2のコイル部との間にワーク配置部が形成される。
前記第1コイルは、前記第1のコイル部の両端部に形成された一対の第1の小ピッチ部と、前記一対の第1の小ピッチ部間に形成され、ピッチが前記第1の小ピッチ部よりも大きい第1の大ピッチ部を有している。また前記第2コイルは、前記第2のコイル部の両端部に形成された一対の第2の小ピッチ部と、前記一対の第2の小ピッチ部間に形成され、ピッチが前記第2の小ピッチ部よりも大きい第2の大ピッチ部とを具備している。
本実施形態の誘導加熱装置において、前記第1のコイル部の中央に形成された第1の中ピッチ部と、前記第2のコイル部の中央に形成された第2の中ピッチ部とを有してもよい。前記第1の中ピッチ部のピッチは、前記第1の小ピッチ部よりも大きくかつ前記第1の大ピッチ部よりも小さい。前記第2の中ピッチ部のピッチは、前記第2の小ピッチ部よりも大きくかつ前記第2の大ピッチ部よりも小さい。
前記第1のコイル部の各々の巻部が、前記ワーク配置部と対向する第1の側部と、前記ワーク配置部とは反対側の第2の側部と、上側の第3の側部と、下側の第4の側部とを含んでいてもよい。前記第1のコイル部を側面方向から見て、前記第1の側部が互いに平行でかつ前記第1の側部が前記第1の軸線に対し直角な方向に延びていてもよい。前記第1のコイル部が前記ワーク配置部に対して傾いていてもよい。前記第2のコイル部の各々の巻部が、前記ワーク配置部と対向する第5の側部と、前記ワーク配置部とは反対側の第6の側部と、上側の第7の側部と、下側の第8の側部とを含んでいてもよい。前記第2のコイル部を側面方向から見て、前記第5の側部が互いに平行でかつ前記第5の側部が前記第2の軸線に対して直角な方向に延びていてもよい。前記第2のコイル部が前記ワーク配置部に対して傾いていてもよい。
前記第1のコイル部の1つの例では、前記第1のコイル部を上方から見て、前記第3の側部が互いに平行でかつ前記第1の軸線に対し直角な方向に延び、前記第4の側部が互いに平行でかつ前記第1の軸線に対し直角な方向に延びていてもよい。前記第1のコイル部を側面方向から見ると、前記第2の側部が前記第1の小ピッチ部と前記第1の大ピッチ部に応じたピッチ角を有している。なお前記第3の側部または前記第4の側部が前記ピッチ角を有していてもよい。前記第2のコイル部の1つの例では、前記第2のコイル部を上方から見て、前記第7の側部が互いに平行でかつ前記第2の軸線に対し直角な方向に延び、前記第8の側部が互いに平行でかつ前記第2の軸線に対し直角な方向に延びていてもよい。前記第2のコイル部を側面方向から見ると、前記第6の側部が前記第2の小ピッチ部と前記第2の大ピッチ部に応じたピッチ角を有している。なお前記第7の側部または前記第8の側部が前記ピッチ角を有していてもよい。
1つの実施形態の誘導加熱装置は、電気絶縁性の材料からなるフレーム構体をさらに有し、前記第1のコイル部の各々の前記巻部に第1の位置決め部材が設けられ、前記第2のコイル部の各々の前記巻部に第2の位置決め部材が設けられてもよい。前記第1の位置決め部材と、前記第2の位置決め部材とが前記フレーム構体に固定される。
前記誘導加熱装置は、前記第1のコイル部と導通する給電導体と、前記第1のコイル部と前記第2のコイル部とを互いに電気的に接続する接続導体と、前記給電導体と前記接続導体とが互いに隣り合って同じ方向に延びる導体隣接部とを有してもよい。前記導体隣接部は、前記給電導体を流れる電流の方向と前記接続導体を流れる電流の方向とが互いに逆となるように、前記給電導体と前記接続導体とが配置されている。
本実施形態に係る誘導加熱装置によれば、例えば車両用スタビライザ等の棒状ワークの長さ方向の一部を均一に近い温度範囲に加熱することができる。
車両の一部とスタビライザを模式的に示す斜視図。 図1に示されたスタビライザの一部とゴムブシュの斜視図。 第1の実施形態に係る誘導加熱装置の一部の斜視図。 図3に示された誘導加熱装置の平面図。 図3に示された誘導加熱装置の正面図。 図5中のF6-F6線に沿う第1コイルの側面図。 図5中のF7-F7線に沿う第2コイルの側面図。 図3に示された誘導加熱装置をフレーム構体に組付けた状態の斜視図。 同誘導加熱装置によって加熱された被加熱部の位置と発熱密度との関係を示した図。 同誘導加熱装置による加熱が停止したのちの被加熱部の位置と温度との関係を示した図。 第2の実施形態に係る誘導加熱装置の一部の平面図。 図11に示された誘導加熱装置によって加熱された被加熱部の位置と発熱密度との関係を示した図。 図11に示された誘導加熱装置による加熱が停止したのちの被加熱部の位置と温度との関係を示した図。
以下に第1の実施形態に係る誘導加熱装置について、図1から図10を参照して説明する。
図1はスタビライザ装置1を備えた車両2の一部を示している。スタビライザ装置1は、鋼製の中実または中空のスタビライザ4と、スタビライザ4を車体3に支持する支持部5とを含んでいる。スタビライザ4は、車体3の幅方向(矢印Yで示す方向)に延びている。支持部5の一例は、一対のゴムブシュ6,7を備えている。スタビライザ4は棒状ワークの一例である。
スタビライザ4は、車体3の幅方向に延びるトーション部10と、一対のアーム部11,12とを含んでいる。トーション部10は、ゴムブシュ6,7を介して、例えば車体3の一部に支持される。アーム部11,12は、接続部材13,14を介して、懸架機構に接続される。スタビライザ4には耐久性を高めるために、ショットピーニングによって圧縮残留応力が付与されている。またスタビライザ4の表面には樹脂系の塗料膜が設けられている。
一対のゴムブシュ6,7は互いに共通の構成である。図2に一方のゴムブシュ6が代表して示されている。ゴムブシュ6は熱硬化性の接着剤15によって、スタビライザ4の長さ方向の一部(ブシュ取付部)に接着されている。図2に示されたゴムブシュ6の一例は、2分割された一対の第1ブシュ片6aと第2ブシュ片6bとからなる。
スタビライザ4にゴムブシュ6を取付ける際に、スタビライザ4のブシュ取付部が誘導加熱装置20(図3から図8に示す)によって加熱される。第1ブシュ片6aと第2ブシュ片6bの内面には、予め熱硬化性の接着剤が塗布されている。所定温度に加熱されたブシュ取付部に第1ブシュ片6aと第2ブシュ片6bとを重ね、加圧された状態で接着剤15が硬化する。
図3から図8は、第1の実施形態に係る誘導加熱装置20を示している。図3は誘導加熱装置20の一部の斜視図、図4は誘導加熱装置20の平面図、図5は誘導加熱装置20の正面図である。
誘導加熱装置20は、第1コイルC1と第2コイルC2とを備えている。第1コイルC1は、複数(例えば6つ)の巻部31,32,33,34,35,36を有する第1のコイル部30を含んでいる。第1のコイル部30は、巻部31,32,33,34,35,36の中心を通る第1の軸線X1(図3と図4に示す)を有している。図5に示されたように第1のコイル部30を正面側から見ると、各々の巻部31~36は互いに同等の形状(丸みを帯びた正四角形)をなしている。
第2コイルC2は、複数(例えば6つ)の巻部41,42,43,44,45,46を有する第2のコイル部40を含んでいる。第2のコイル部40は、巻部41,42,43,44,45,46の中心を通る第2の軸線X2(図3と図4に示す)を有している。図5に示されたように第2のコイル部40を正面側から見ると、各々の巻部41~46は互いに同等の形状(丸みを帯びた正四角形)をなしている。
図6は、図5中の矢印F6方向から見た第1コイルC1の側面図である。図7は、図5中の矢印F7方向から見た第2コイルC2の側面図である。図8は誘導加熱装置20をフレーム構体50に組付けた状態の斜視図である。フレーム構体50は、例えば繊維強化樹脂(FRP)等の電気絶縁性の材料からなる。
第1コイルC1と第2コイルC2とは、それぞれ、断面が円形の中実または中空の銅からなる導体51を例えば左巻き(反時計回り)に巻くことにより形成されている。導体51の断面は導体51の長さ方向に一定である。導体51の断面は円形以外(例えば四角形)であってもよい。導体51の表面はガラス繊維等の電気絶縁材料からなる絶縁被覆52(図5と図8に一部を示す)によって覆われている。
図4に示すように第1のコイル部30と第2のコイル部40とは、上方から見て仮想の点Z1を中心とする180°回転対称形である。すなわち第1のコイル部30を仮想の点Z1を中心に180°回転させた形状は、実質的に第2のコイル部40と等しい。なお第1のコイル部30と第2のコイル部40とが、ワーク(スタビライザ4)の中心軸を対称軸とする線対称の形状であってもよい。第1のコイル部30と第2のコイル部40とは、それぞれの軸線X1,X2(図3と図4に示す)が互いに平行となるように配置されている。第1のコイル部30と第2のコイル部40との間に、棒状ワークの一例としてのスタビライザ4を挿入するワーク配置部55が形成されている。ワーク配置部55に、スタビライザ4の一部(ブシュ取付部)が軸線X1,X2に沿って配置される。
以下に第1コイルC1の具体的な構成の一例について、図3から図6を参照して説明する。
図3と図4に示されたように、第1コイルC1の主要な構成要素である第1のコイル部30は、複数(例えば6つ)の巻部31,32,33,34,35,36を含んでいる。これらの巻部31~36は、図5に示されたように第1のコイル部30を正面側から見ると共通の形状である。
各々の巻部31~36は、それぞれ、ワーク配置部55と対向する第1の側部61と、ワーク配置部55とは反対側に位置する第2の側部62と、上側の第3の側部63と、下側の第4の側部64と、第1のコーナー部65と、第2のコーナー部66と、第3のコーナー部67と、第4のコーナー部68とを含んでいる。
第1の側部61と、第2の側部62と、第3の側部63と、第4の側部64とは、いずれも実質的に直線か、直線に近い形状である。これらの側部61,62,63,64の長さは互いにほぼ同じである。このため第1のコイル部30は、図5に示すように正面側から見て、丸みを帯びた正四角形に似た形状となっている。ただし第1のコイル部30が円筒形であってもよい。
第1のコーナー部65は、第1の側部61と第3の側部63との間に形成されている。第2のコーナー部66は、第2の側部62と第3の側部63との間に形成されている。第3のコーナー部67は、第2の側部62と第4の側部64との間に形成されている。第4のコーナー部68は、第1の側部61と第4の側部64との間に形成されている。コーナー部65~68はいずれも円弧形である。なおコーナー部65~68が円弧以外の形状(例えば直角に近い角度で曲がる形状)であってもよい。
G
第1のコイル部30の巻部31~36は、第1の軸線X1に沿う方向に、所定のピッチP1~P5(図4に示す)となるように形成されている。具体的には、第1のコイル部30の軸線方向の一方の端部に、1番目の巻部31と2番目の巻部32とによって狭いピッチP1が形成されている。第1のコイル部30の軸線方向の他方の端部には、5番目の巻部35と6番目の巻部36とによって狭いピッチP5が形成されている。ピッチP1とピッチP5とは互いに同等である。
また第1のコイル部30の軸線方向の中央部に、3番目の巻部33と4番目の巻部34とによって中程度のピッチP3が形成されている。中央のピッチP3は、両端部のピッチP1,P5以上である。好ましくは中央のピッチP3は両端部のピッチP1,P5よりも大きい。
2番目の巻部32と3番目の巻部33とによって、大きいピッチP2が形成されている。また4番目の巻部34と5番目の巻部35とによって、大きいピッチP4が形成されている。ピッチP2とピッチP4とは互いに同等である。しかもピッチP2,P4は、中程度のピッチP3よりも大きい。
このようにして、第1のコイル部30の両端部に、最小のピッチP1,P5を有する第1の小ピッチ部71,72が形成されている。また第1のコイル部30の中央に、中程度のピッチP3を有する第1の中ピッチ部75が形成されている。一方の小ピッチ部71と中ピッチ部75との間に、ピッチP2の第1の大ピッチ部73が形成されている。他方の小ピッチ部72と中ピッチ部75との間に、ピッチP4の第1の大ピッチ部74が形成されている。
図3と図4に示されたように、第1のコイル部30の各々の巻部31~36の第1の側部61は互いに実質的に平行である。各々の巻部31~36の第3の側部63も、互いに実質的に平行である。各々の巻部31~36の第4の側部64も、互いに実質的に平行である。この明細書で「実質的に平行」とは、幾何学上の厳密な意味での平行も含むが、コイルC1,C2の製造過程や組立ての際に生じた許容範囲内の誤差も含む概念である。
第1のコイル部30を側面方向から見ると、第1の側部61は、第1の軸線X1に対してほぼ直角の方向に延びている。このため第1の側部61のピッチ角はほぼゼロである。また図4に示すように第1のコイル部30を上方から見ると、第3の側部63と第4の側部64とは、それぞれ、第1の軸線X1に対してほぼ直角の方向に延びている。このため第3の側部63と第4の側部64のピッチ角もほぼゼロである。
これに対し、ワーク配置部55の反対側に位置する第2の側部62は、巻部31~36のピッチP1~P5に応じて、ピッチ角θ1(図6に一部を示す)が変化する形状となっている。つまり第2の側部62のみにピッチ角θ1が与えられている。しかもピッチが大きい箇所は、ピッチが小さい箇所と比較して、ピッチ角θ1が大きくなっている。
第1のコイル部30の巻部31~36に、第1の位置決め部材80が取付けられている。第1の位置決め部材80は、例えばボルトを導体51にろう付けすることにより形成されている。第1の位置決め部材80をフレーム構体50(図8に示す)に形成された孔に挿入し、ナット等の固定手段によってフレーム構体50に固定することにより、第1のコイル部30のピッチP1~P5を正確に維持することができる。
第1のコイル部30の一端30aは、第1の給電導体81を介して第1の電極部材82(図4に示す)に接続されている。第1のコイル部30の他端30bは、接続導体83を介して第2のコイル部40の一端40aに接続されている。第2のコイル部40の他端40bは、第2の給電導体84を介して第2の電極部材85(図4と図5に示す)に接続されている。第1の電極部材82と第2の電極部材85とは、第1コイルC1と第2コイルC2に高周波電圧を印加するための交流電源86に接続されている。
以下に第2コイルC2について説明する。
図3と図4に示されたように、第2コイルC2の主要な構成要素である第2のコイル部40は、複数(例えば6つ)の巻部41,42,43,44,45,46を含んでいる。これらの巻部41~46は、図5に示されたように第2のコイル部40を正面側から見ると共通の形状である。図4に示されたように、第2のコイル部40の巻部41~46は、第1のコイル部30の巻部31~36と対向している。
各々の巻部41~46は、それぞれ、ワーク配置部55と対向する第5の側部101と、ワーク配置部55とは反対側に位置する第6の側部102と、上側の第7の側部103と、下側の第8の側部104と、第5のコーナー部105と、第6のコーナー部106と、第7のコーナー部107と、第8のコーナー部108とを含んでいる。
第5の側部101と、第6の側部102と、第7の側部103と、第8の側部104とは、いずれも実質的にまっすぐか、まっすぐに近い形状である。これらの側部101,102,103,104の長さは互いにほぼ同じである。このため第2のコイル部40は、図5に示すように正面側から見て、丸みを帯びた正四角形に似た形状となっている。ただし第2のコイル部40が円筒形であってもよい。
第5のコーナー部105は、第5の側部101と第7の側部103との間に形成されている。第6のコーナー部106は、第6の側部102と第7の側部103との間に形成されている。第7のコーナー部107は、第6の側部102と第8の側部104との間に形成されている。第8のコーナー部108は、第5の側部101と第8の側部104との間に形成されている。コーナー部105~108はいずれも円弧形である。なおコーナー部105~108が円弧以外の形状(例えば直角に近い角度で曲がる形状)であってもよい。
第2のコイル部40の巻部41~46は、第2の軸線X2に沿う方向に、所定のピッチP6~P10(図4に示す)となるように形成されている。具体的には、第2のコイル部40の軸線方向の一方の端部に、1番目の巻部41と2番目の巻部42とによって狭いピッチP6が形成されている。第2のコイル部40の軸線方向の他方の端部には、5番目の巻部45と6番目の巻部46とによって狭いピッチP10が形成されている。ピッチP6とピッチP10とは互いに同等である。
また第2のコイル部40の軸線方向の中央部に、3番目の巻部43と4番目の巻部44とによって中程度のピッチP8が形成されている。中央のピッチP8は、両端部のピッチP6,P10よりも大きい。中央のピッチP8は、両端部のピッチP6,P10以上である。好ましくは中央のピッチP8は両端部のピッチP6,P10よりも大きい。
2番目の巻部42と3番目の巻部43とによって、大きいピッチP7が形成されている。また4番目の巻部44と5番目の巻部45とによって、大きいピッチP9が形成されている。ピッチP7とピッチP9とは互いに同等である。しかもピッチP7,P9は、中程度のピッチP8よりも大きい。
このようにして、第2のコイル部40の両端部に、最小のピッチP6,P10を有する第2の小ピッチ部111,112が形成されている。また第2のコイル部40の中央に、中程度のピッチP8を有する第2の中ピッチ部115が形成されている。一方の小ピッチ部111と中ピッチ部115との間に、ピッチP7の第2の大ピッチ部113が形成されている。他方の小ピッチ部112と中ピッチ部115との間に、ピッチP9の第2の大ピッチ部114が形成されている。
図3と図4に示されたように、第2のコイル部40の各々の巻部41~46の第5の側部101は、互いに実質的に平行である。各々の巻部41~46の第7の側部103も、互いに実質的に平行である。各々の巻部41~46の第8の側部104も、互いに実質的に平行である。
第2のコイル部40を側面方向から見ると、第5の側部101は、第2の軸線X2に対してほぼ直角の方向に延びている。このため第5の側部101のピッチ角は、ほぼゼロである。また図4に示すように第2のコイル部40を上方から見ると、第7の側部103と第8の側部104とは、それぞれ、第2の軸線X2に対してほぼ直角の方向に延びている。このため第7の側部103と第8の側部104のピッチ角は、ほぼゼロである。
これに対し、ワーク配置部55の反対側に位置する第6の側部102は、巻部41~46のピッチP6~P10に応じて、ピッチ角θ2(図7に一部を示す)が変化する形状となっている。つまり第6の側部102のみにピッチ角θ2が与えられている。しかもピッチが大きい箇所は、ピッチが小さい箇所と比較して、ピッチ角θ2が大きくなっている。
第2のコイル部40の巻部41~46に、第2の位置決め部材120が取付けられている。第2の位置決め部材120は、例えばボルトを導体51にろう付けすることにより形成されている。第2の位置決め部材120をフレーム構体50(図8に示す)に形成された孔に挿入し、ナット等の固定手段によってフレーム構体50に固定することにより、第2のコイル部40のピッチP6~P10を正確に維持することができる。
図5に示されたように、第1コイルC1の端部と第2コイルC2の端部を互いに接続部88によって電気的および機械的に接続してもよい。こうすることにより、第1コイルC1と第2コイルC2とを別々に成形したのち、接続部88において、ろう付け等により接続することができる。
図3と図8に導体隣接部90が示されている。導体隣接部90において、第1のコイル部30と導通する給電導体81と、第2のコイル部40と導通する接続導体83とが互いに実質的に平行に配置されている。この明細書で「実質的に平行」とは、幾何学上の厳密な意味での平行も含むが、コイル部30,40を製造する際に不可避的に生じた形状ばらつきや、製品の仕様上許される誤差を含む概念である。導体隣接部90において、給電導体81と接続導体83とに互いに逆向きの電流(図3に矢印A1,A2で示す)が流れる。このため給電導体81に生じる磁束と、接続導体83に生じる磁束とが互いに打ち消し合う。よって給電導体81と接続導体83とに生じる磁束がコイル部30,40の磁界に悪影響を与えることが回避される。
図9中の実線L1は、本実施形態の誘導加熱装置20を用いて棒状ワークの被加熱部を加熱したときの被加熱部の長さ方向の位置と発熱密度との関係を示している。本実施形態の誘導加熱装置20は、第1のコイル部30の両端に小ピッチ部71,72を有し、中央に中ピッチ部75を有し、中ピッチ部75の両側に大ピッチ部73,74を有している。また第2のコイル部40の両端に小ピッチ部111,112を有し、中央に中ピッチ部115を有し、中ピッチ部115の両側に大ピッチ部113,114を有している。このためコイル部30,40による発熱密度は、コイル幅W1(図4と図9に示す)の両端付近が最大であり、コイル幅W1の中央の発熱密度が2番目に大きい。
図9中の破線L2は、従来の誘導加熱装置(コイルのピッチが一定)によって棒状ワークを加熱したときの被加熱部の温度分布を示している。ピッチが一定のコイルによって加熱した場合には、コイル幅の全体がおおむね均等に加熱される。
図10中の実線L3は、本実施形態の誘導加熱装置20による加熱が停止された瞬間の温度分布を示している。加熱が停止すると、被加熱部の両端付近の熱の一部が被加熱部から逃げる。しかし図9に示されたように加熱時にはコイル幅W1の両端付近の発熱密度が最大で、中央の温度もある程度高くなっていた。このため図10に実線L3で示されたように加熱停止後の被加熱部の温度が均等化され、被加熱部を所定の温度範囲T1に維持することができた。
図10中の破線L4は、従来のコイルによる加熱が停止された瞬間の温度分布を示している。破線L4で示されたように、被加熱部の両端付近の熱が周囲に逃げるため、被加熱部の両端付近の温度が中央部よりもかなり低くなる。このため被加熱部の全体を所定の温度範囲T1に維持することが難しかった。
図11は、第2の実施形態に係る誘導加熱装置20Aの平面図である。この誘導加熱装置20Aの第1のコイル部30Aは、一方の端部のピッチP11,P12が中央部のピッチP13よりも小さい。また他方の端部のピッチP14,P15が中央部のピッチP13よりも小さい。すなわち第1のコイル部30Aの両端部に第1の小ピッチ部71A,72Aが形成され、小ピッチ部71A,72Aの間に第1の大ピッチ部73Aが形成されている。
第2のコイル部40Aも同様に、一方の端部のピッチP16,P17が中央部のピッチP18よりも小さい。また他方の端部のピッチP19,P20が中央部のピッチP18よりも小さい。すなわち第2のコイル部40Aの両端部に第2の小ピッチ部111A,112Aが形成され、小ピッチ部111A,112Aの間に第2の大ピッチ部113Aが形成されている。それ以外の構成と作用について、第2の実施形態の誘導加熱装置20Aは第1の実施形態の誘導加熱装置20(図3~図8)と共通であるため、第1の実施形態と共通の符号を付して説明を省略する。
図12は誘導加熱装置20Aによって加熱された被発熱部の長さ方向の位置と発熱密度との関係を示している。図12に示されたように、誘導加熱装置20Aによって加熱した場合、コイル幅W2(図11と図12に示す)の両端部の発熱密度が中央の発熱密度よりも大きい。
図13は誘導加熱装置20Aによる加熱が停止し、数十秒が経過したときの被加熱部の温度分布を示している。加熱が停止すると、被加熱部の両端付近の熱の一部が被加熱部から逃げる。しかし図12に示されたように加熱時にコイル幅W2の両端付近の発熱密度が大きい。このため図13に示されたように、加熱停止後の被加熱部の温度を所定の温度範囲T1に保つことができた。
なお本発明を実施するに当たり、第1のコイル部および第2のコイル部の巻部の数が6以外でもよい。また必要に応じて中ピッチ部の数を複数としてもよい。棒状ワークは車両用スタビライザに限ることはなく、要するに長さ方向の一部を加熱する必要がある棒状ワークであれば本発明の誘導加熱装置を適用することが可能である。
4…スタビライザ(棒状ワーク)、20,20A…誘導加熱装置、C1…第1コイル、C2…第2コイル、30,30A…第1のコイル部、X1…第1の軸線、31~36…巻部、40,40A…第2のコイル部、X2…第2の軸線、41~46…巻部、50…フレーム構体、51…導体、55…ワーク配置部、61…第1の側部、62…第2の側部、63…第3の側部、64…第4の側部、71,71A,72,72A…小ピッチ部、73,73A,74…大ピッチ部、75…中ピッチ部、80…第1の位置決め部材、81…給電導体、82…第1の電極部材、83…接続導体、84…給電導体、85…第2の電極部材、90…導体隣接部、101…第5の側部、102…第6の側部、103…第7の側部、104…第8の側部、111,111A,112,112A…小ピッチ部、113,113A,114…大ピッチ部、115…中ピッチ部、120…第2の位置決め部材。

Claims (7)

  1. 棒状ワークの被加熱部を加熱する誘導加熱装置であって、
    複数の巻部からなる第1のコイル部を有しかつ前記第1のコイル部の中心を通る第1の軸線を有した第1コイルと、
    前記第1コイルと対向して配置され、複数の巻部からなる第2のコイル部を有しかつ前記第2のコイル部の中心を通る第2の軸線を有した第2コイルと、
    前記第1のコイル部と前記第2のコイル部との間に形成され、前記棒状ワークが挿入されるワーク配置部と、
    前記第1のコイル部の両端部に形成された一対の第1の小ピッチ部と、
    前記一対の第1の小ピッチ部間に形成され、ピッチが前記第1の小ピッチ部よりも大きい少なくとも1つの第1の大ピッチ部と、
    前記第2のコイル部の両端部に形成された一対の第2の小ピッチ部と、
    前記一対の第2の小ピッチ部間に形成され、ピッチが前記第2の小ピッチ部よりも大きい少なくとも1つの第2の大ピッチ部と、
    を具備したことを特徴とする誘導加熱装置。
  2. 請求項1に記載の誘導加熱装置において、
    前記第1のコイル部の中央に形成され、ピッチが前記第1の小ピッチ部よりも大きくかつ前記第1の大ピッチ部よりも小さい第1の中ピッチ部と、
    前記第2のコイル部の中央に形成され、ピッチが前記第2の小ピッチ部よりも大きくかつ前記第2の大ピッチ部よりも小さい第2の中ピッチ部と、
    を有したことを特徴とする誘導加熱装置。
  3. 請求項1に記載の誘導加熱装置において、
    前記第1のコイル部の各々の巻部が、前記ワーク配置部と対向する第1の側部と、前記ワーク配置部とは反対側の第2の側部と、上側の第3の側部と、下側の第4の側部とを含み、
    前記第1のコイル部を側面方向から見て、前記第1の側部が互いに平行でかつ前記第1の軸線に対し直角な方向に延び、
    前記第2のコイル部の各々の巻部が、前記ワーク配置部と対向する第5の側部と、前記ワーク配置部とは反対側の第6の側部と、上側の第7の側部と、下側の第8の側部とを含み、
    前記第2のコイル部を側面方向から見て、前記第5の側部が互いに平行でかつ前記第2の軸線に対し直角な方向に延びていることを特徴とする誘導加熱装置。
  4. 請求項3に記載の誘導加熱装置において、
    前記第1のコイル部を上方から見て、前記第3の側部が互いに平行でかつ前記第1の軸線に対し直角な方向に延び、前記第4の側部が互いに平行でかつ前記第1の軸線に対し直角な方向に延び、
    前記第1のコイル部を側面方向から見て、前記第2の側部が前記第1の小ピッチ部と前記第1の大ピッチ部に応じたピッチ角を有し、
    前記第2のコイル部を上方から見て、前記第7の側部が互いに平行でかつ前記第2の軸線に対し直角な方向に延び、前記第8の側部が互いに平行でかつ前記第2の軸線に対し直角な方向に延び、
    前記第2のコイル部を側面方向から見て、前記第6の側部が前記第2の小ピッチ部と前記第2の大ピッチ部に応じたピッチ角を有したことを特徴とする誘導加熱装置。
  5. 請求項1に記載の誘導加熱装置において、
    電気絶縁性の材料からなるフレーム構体をさらに有し、
    前記第1のコイル部の各々の前記巻部に第1の位置決め部材が設けられ、前記第1の位置決め部材が前記フレーム構体に固定され、
    前記第2のコイル部の各々の前記巻部に第2の位置決め部材が設けられ、前記第2の位置決め部材が前記フレーム構体に固定されたことを特徴とする誘導加熱装置。
  6. 請求項1に記載の誘導加熱装置において、
    前記第1のコイル部と導通する給電導体と、
    前記第1のコイル部と前記第2のコイル部とを互いに電気的に接続する接続導体と、
    前記給電導体と前記接続導体とが互いに隣り合って同じ方向に延び、前記給電導体を流れる電流の方向と前記接続導体を流れる電流の方向とが互いに逆となるよう前記給電導体と前記接続導体とが配置された導体隣接部と、
    を有したことを特徴とする誘導加熱装置。
  7. スタビライザの被加熱部を第1コイルと第2コイルとの間に配置し、前記第1コイルと前記第2コイルとに高周波電圧を印加することにより前記被加熱部を誘導加熱する加熱方法であって、
    前記第1コイルが、一対の第1の小ピッチ部と、前記第1の小ピッチ部間に形成された第1の大ピッチ部とを有し、
    前記第2コイルが、一対の第2の小ピッチ部と、前記第2の小ピッチ部間に形成された第2の大ピッチ部とを有し、
    前記第1コイルと前記第2コイルとに前記高周波電圧を印加し、
    前記第1の小ピッチ部と前記第2の小ピッチ部とによって前記被加熱部の両端部を誘導加熱するとともに、前記第1の大ピッチ部と前記第2の大ピッチ部とによって前記被加熱部の中間部を誘導加熱することにより、
    前記被加熱部の両端部の発熱密度を前記中間部の発熱密度よりも大きくし、
    前記両端部の発熱密度が前記中間部の発熱密度よりも大きい状態において、前記誘導加熱を停止することを特徴とするスタビライザの加熱方法。
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