JP2023013260A - 自立姿勢を制御できるロッド装置 - Google Patents

自立姿勢を制御できるロッド装置 Download PDF

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Abstract

Figure 2023013260000001
【課題】ロッド自体を自立させると共に、自立する姿勢を自由にコントロールして種々の用途に使用する。
【解決手段】ロッド装置は、自立ロッド1と、自立ロッド1の自立姿勢を制御するコントローラ2とを備える。自立ロッド1は、棒状のロッド本体3と、コントローラ2から入力される自立姿勢にロッド本体3を制御する姿勢制御ユニット4を備える。コントローラ2は、ロッド本体3の自立姿勢を入力する入力部21と、入力された自立姿勢を姿勢信号として出力する出力部22を備える。姿勢制御ユニット4は、自立ロッド1の上端部に設けられて、横方向に空気を強制送風する送風機5と、送風機5を制御して、ロッド本体3をコントローラ2から入力される自立姿勢とする制御部6とを備える。ロッド装置は、コントローラ2から入力する姿勢信号で、姿勢制御ユニット4の制御部6が送風機5を制御して、ロッド本体3を自立姿勢に保持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステーを使用することなく自立する姿勢を制御できるロッド装置に関する。
ロッドは種々の用途に使用できる。たとえば、ロッドの先端にカメラを固定して種々の撮影に使用できる。この用途のロッドは、高い位置にカメラを配置して高所からの撮影が可能となる。ロッドに代わって、ドローンなどの無人飛行体にカメラを搭載して高所からの撮影はできるが、ドローンは空中にホバリングして撮影するので、風などの影響を受け易く、長い時間、安定して撮影するのが難しいことがある。
先端にカメラを連結している棒材の後端のグリップを撮影者が持って撮影する撮影ユニットは開発されている。この撮影ユニットは、棒材にプロペラを備える揚力装置を設けて、撮影者が軽い負担で重い通りの撮影ができる。
特開2017-40846号公報
後端のグリップを握って操作する棒材に揚力装置を連結している撮影装置は、撮影者の手にかかる棒材と撮影部の重みを小さくして、撮影者はグリップを介して撮影部の位置をコントロールできる。しかしながら、この撮影装置は、撮影者が、グリップの向きで長い棒材の姿勢を調整するので、グリップのわずかな変化で棒材全体の姿勢が変化する。このため、棒材を特定の姿勢で保持するのが難しい欠点がある。さらに撮影者がグリップを握って棒材の姿勢を制御するので、長い時間一定の姿勢に保持し、あるいは特定の姿勢、たとえば棒材を所定の傾斜角に保持して水平面内で回転し、あるいは先端を特定の軌跡に沿って移動させる等の制御が難しい。
本発明は、さらに種々の用途に便利に使用できるロッド装置を目的として開発されたもので、本発明の大切な目的は、ロッド自体を自立させると共に、自立する姿勢を自由にコントロールして種々の用途に使用できる自立姿勢を制御できるロッド装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のある実施の態様にかかる自立姿勢を制御できるロッド装置は、自立ロッドと、自立ロッドの自立姿勢を制御するコントローラとを備える。自立ロッドは、棒状のロッド本体と、コントローラの出力部から入力される自立姿勢にロッド本体を制御する姿勢制御ユニットとを備える。コントローラは、ロッド本体を傾斜姿勢を含む姿勢で自立させる自立姿勢を入力する入力部と、入力部から入力された自立姿勢を姿勢信号として出力する出力部とを備える。姿勢制御ユニットは、自立ロッドの上端部に設けられて、自立ロッドの横方向に空気を強制送風する送風機と、送風機を制御して、ロッド本体をコントローラから入力される自立姿勢とする制御部とを備える。ロッド装置は、コントローラから入力する姿勢信号で、姿勢制御ユニットの制御部が送風機を制御して、ロッド本体を自立姿勢に保持する。
以上のロッド装置は、地面等のあらゆる物の上に載せて、ステーを使用することも支えることなく、ロッド本体を自立でき、しかもロッド本体の自立姿勢を入力部から入力する特定の傾動角にコントロールできるので、従来のロッド装置では実現できない種々の用途に便利に使用できる特長がある。例えば、ロッド本体の先端にカメラを連結して、高所の建造物等の構造物の状態を撮影するとき、垂直姿勢のロッドではカメラを撮影に最適な位置に配置できない用途においても、ロッド本体を傾斜姿勢で自立させて、カメラを最適位置に安定に配置して理想的な位置から最適なアングルで撮影できる。また、ロッド本体を自由な傾斜姿勢で自立できるので、例えば垂直姿勢では電線などの障害物が邪魔になってカメラを最適位置に配置できない環境においても、障害物の電線を避ける傾斜姿勢でロッド本体を自立させて、安全にカメラを最適位置に配置できる特長もある。さらに、ロッド本体はそれ自体が所定の傾斜姿勢に自立してカメラを最適位置に配置するので、ドローンをホバリングさせて一定の位置に配置するのに比較し、位置の変動を少なくして安定に最適位置に配置できる特長もある。また、長いロッドの後端に設けたグリップを握って、ロッドの先端を所定の位置に配置する装置に比較して、ロッド本体を安定して所定の傾斜姿勢に保持できる特長もある。それは、ロッド本体に設けている姿勢制御ユニットでロッド本体を自立するからである。
さらに、以上のロッド装置は、先端にカメラなどの撮影器を連結するロッド本体を、傾斜角度が時間と共に変化する自立姿勢にコントロールすることで、たとえば日の出を、太陽の昇り初めから完全に上がるまでの所定の時間に連続して撮影するときに、カメラの撮影位置を次第に移動させて、上る太陽と風景を、時間が経過するに従って撮影位置を変更することで、変化する景色の中で太陽が昇る状態を撮影できる。この撮影方法は従来の装置で実現できるが、従来の装置は地面にレールを設置し、このレールに連結している走行台にカメラを乗せて走行台を移動させて、変化する風景を撮影しているが、この撮影方法ではレールを地面に安定に固定する必要があって設置に手間がかかり、さらに、地面からの撮影に特定されるので、撮影に最適な高さにカメラを配置できず、最適なアングルでの撮影が難しいことがある。これに対して、以上のロッド装置は、地面などの上にロッド本体を載せて設置できるので、極めて簡単に設置でき、しかも特定の傾斜姿勢に自立できるので、水平面内のX軸方向、Y軸方向、上下方向と立体的に最適位置に配置して、より最適なアングルで撮影できる特長がある。
ロッド本体は、カメラなどの撮影機のみでなく、先端に発光ダイオードなどの光源を固定して、先端を円形、ハート形に沿う軌跡に移動して、夜空に円形やハート形の光を軌跡を投影するなどの用途にも使用でき、また旗、幟、鯉のぼり等を連結して、ロッド本体を傾動させて、これらを風になびく状態とすることもできる。
本発明の他の実施形態のロッド装置は、出力部を送信器とし、制御部が送信器から出力される信号の受信部を備えることができる。このロッド装置は、ロッド本体の自立姿勢を離れた位置から無線伝送して制御できる特長がある。
また、本発明の他の実施形態のロッド装置は、ロッド本体の上端にハンチング抑制重錘を連結して、姿勢制御ユニットのハンチングによる揺動を抑制して安定に自立できる。また、ハンチング抑制重錘が姿勢制御ユニットのハンチングを抑制するので、姿勢制御ユニットの送風機の電力消費を少なくできる特長がある。それは、ロッド本体のハンチングを抑制するために送風機が消費する電力を少なくできるからである。
本発明の他の実施形態のロッド装置は、ロッド本体にハンチング抑制重錘を連結している垂直ロッドを備え、垂直ロッドの上端にハンチング抑制重錘を連結して、垂直ロッドの下端をロッド本体の上端に連結して、ハンチング抑制重錘でさらに効率よく、姿勢制御ユニットのハンチングによるロッド本体の揺動をによ抑制できる特長がある。また、軽いハンチング抑制重錘で効率よくロッド本体の揺動を抑制できる特長がある。
本発明の他の実施形態のロッド装置は、上端にハンチング抑制重錘を連結している垂直ロッドをロッド本体の上端に脱着自在に連結することができる。このロッド装置は、運搬時に垂直ロッドとハンチング抑制重錘を分離して便利に持ち運びできる特長がある。
本発明の他の実施形態のロッド装置は、ロッド本体の下端に、プラスチック発泡体などのクッション材を接合することができる。このロッド装置は、ロッド本体をあらゆる物の上、たとえば尖った物の先端に安定して載せて自立できるので、より広範囲な用途で便利に使用できる特長がある。
本発明の他の実施形態のロッド装置は、クッション材を、プラスチック発泡体とすることができる。このロッド装置は、自立ロッドを地面や尖った突出部等の上に載せた状態で、プラスチック発泡体であるクッション材自体が自立ロッドで圧縮されて、スリップすることなく安定に種々の物の上に載せることができる。
本発明の他の実施形態のロッド装置は、自立ロッドが設置される設置面に対してロッド本体を相対的に往復運動させて自立ロッドを跳動させる往復運動機構を備えることができる。このロッド装置は、往復運動機構で自立ロッドを設置面に対して跳動させて、自立ロッドを傾斜方向に移動できる。
本発明の他の実施形態のロッド装置は、往復運動機構を、ロッド本体を振動させる振動機構としている。このロッド装置は、振動機構でロッド本体を振動させて、自立ロッドを設置面に対して跳動させて、自立ロッドを傾斜方向に移動できる。
本発明の他の実施形態のロッド装置は、往復運動機構を、ロッド本体の下端の外部に配置された振動子を振動させる振動機構とすることができる。このロッド装置は、ロッド本体の外部に配置された振動子を振動機構で振動させて、振動子の振動で自立ロッドを設置面に対して跳動させて、自立ロッドを傾斜方向に移動できる。
本発明の他の実施形態のロッド装置は、自立ロッドが、ロッド本体と設置面との間に配置される弾性体を備え、振動機構の振動と弾性体の弾性とでロッド本体を振動させて、自立ロッドを設置面に対して跳動させることができる。このロッド装置は、振動機構の振動数を弾性体に伝えることでロッド本体を効果的に往復運動できるので、振動機構と弾性体とで自立ロッドを確実に跳動させて、自立ロッドを傾斜方向に移動できる。
本発明の他の実施形態のロッド装置は、往復運動機構が、自立ロッドの下端から弾性的に突出する往復運動体と、往復運動体を弾性的に押し出す弾性部材と、往復運動体を引き込んで弾性部材を弾性変形させる駆動部とを備えて、往復運動機構の動作状態において、自立ロッドから押し出される往復運動体を介して、自立ロッドを設置面に対して跳動させることができる。このロッド装置は、自立ロッドから弾性的に押し出される往復運動体で設置面を押圧することで自立ロッドを設置面に対して跳動させて、自立ロッドを傾斜方向に移動できる。
本発明の他の実施形態のロッド装置は、コントローラに、往復運動機構を動作状態と非動作状態に切り換える切換信号の入力部と、入力部から入力された切換信号を出力する出力部とを設け、姿勢制御ユニットには、往復運動機構を制御して、ロッド本体をコントローラから入力される切換信号で制御する制御部を設け、コントローラから入力される切換信号で往復運動機構を動作状態と非動作状態に制御することができる。このロッド装置は、入力部が往復運動機構を動作を制御して、ロッド本体を傾斜方向に移動できる特長がある。
本発明の一実施形態にかかるロッド装置の概略斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるロッド装置の水平断面図である。 本発明の一実施形態にかかるロッド装置の概略ブロック図である。 本発明の他の実施形態にかかるロッド装置の概略斜視図である。 複数のユニットロッドをソケットで連結する一例を示す拡大断面図である。 ロッド本体の下端部を示す拡大断面図である。 姿勢制御ユニットの他の一例を示す水平断面図である。 図1に示すロッド装置の姿勢制御ユニットがロッド本体の傾斜を補正する原理図である。 自立姿勢に制御されるロッド本体の上端がオーバーシュートしてハンチングする状態を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るロッド装置の使用例を示す概略図である。 本発明の他の実施形態にかかるロッド装置の概略斜視図である。 本発明の他の実施形態にかかるロッド装置の概略斜視図である。 図12に示すロッド装置の下端部の概略拡大断面図である。 振動機構の一例を示す概略垂直断面図である。 図14に示す振動機構のXV-XV線断面図である。 振動機構の他の一例を示す概略垂直断面図である。 図17A及び図17Bは往復運動機構の他の一例を示す概略垂直断面図である。 図18A~図18Cは往復運動機構の他の一例を示す概略垂直断面図である。
以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
さらに以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのロッド装置を例示するものであって、本発明はロッド装置を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
本発明の一実施形態に係るロッド装置を図1~図3に示す。図1はロッド装置の概略斜視図を、図2は図1に示すロッド装置の水平断面図を、図3はロッド装置の概略ブロック図をそれぞれ示している。図1と図2のロッド装置100は、地面などの種々の物の上に載せて自立する自立ロッド1と、自立ロッド1の自立姿勢をコントロールするコントローラ2とを備える。
(自立ロッド1)
自立ロッド1は、棒状のロッド本体3と、ロッド本体3を自立姿勢に制御する姿勢制御ユニット4を備える。コントローラ2は、自立ロッド1を傾斜姿勢を含む姿勢で自立させる自立姿勢を入力する入力部21と、入力部21から入力された自立姿勢を姿勢信号として出力する出力部22とを備える。姿勢制御ユニット4は、自立ロッド1の上端部に設けられて、自立ロッド1の横方向に空気を強制送風する送風機5と、送風機5の回転を制御して、ロッド本体3をコントローラ2から入力される自立姿勢とする制御部6を備える。以上のロッド装置100は、コントローラ2の入力部21でロッド本体3の自立姿勢を入力し、入力される姿勢信号で、姿勢制御ユニット4の制御部6が送風機5の回転を制御して、ロッド本体3を入力部21から入力される自立姿勢に保持して、ロッド本体3の自立姿勢を入力部21から入力される自立姿勢に制御する。さらに、自立ロッド1は、自立ロッド1が設置される設置面に対してロッド本体3を跳動させる往復運動機構を備えることができる。
(ロッド本体3)
ロッド本体3は、傾斜姿勢に自立できる強度のパイプが使用できる。パイプには、プラスチックパイプや金属パイプが使用できるが、好ましくはカーボン繊維やガラス繊維などの繊維強化プラスチックパイプが適している。ロッド本体3は可撓性のないロッドが使用できるが、可撓性のあるロッドも使用できる。可撓性のないロッドは、先端部のみにユニットを設けて、全体を直線状ないしほぼ直線状に保持して、所定の自立姿勢に自立できる。可撓性のあるロッドは、例えば図4に示すように、上端部に設けている姿勢制御ユニット4に加えて、中間部にもサブ姿勢制御ユニット4Aを設けて、ロッドを湾曲する自立姿勢に自立できる。サブ姿勢制御ユニット4Aのあるロッド装置200は、各々の姿勢制御ユニット4を個別の自立姿勢に制御して、全体の自立姿勢を制御する。可撓性のロッド本体3に複数の姿勢制御ユニット4を設けているロッド装置200は、中間に障害物がある使用環境において、障害物を避ける形状にロッド本体3を湾曲して自立姿勢に制御して、種々の用途に便利に使用できる。
ロッド本体3の全長は、用途を考慮して最適値に設定されるが、好ましくは1m以上、さらに好ましくは1.5m以上として用途に最適な長さとする。長いロッド本体3は、図5に示すように、複数のユニットロッド11をソケット12で連結して長くできる。ただ、長いロッド本体3は、図示しないが、複数のユニットロッドを伸縮できるように連結することもできる。ただし、複数のユニットロッドを伸縮自在に連結するロッド本体は、伸ばした状態で収縮しないように固定して、軸方向の荷重に耐える構造とする。このことを実現するために、伸縮自在なロッド本体は、固定状態に保持する固定機構を設けている。固定機構は、たとえば、伸長状態でユニットロッドの連結部において、内側のユニットロッドと外側のユニットロッドの両方に直径方向に貫通する止めピンを挿通するロック機構、あるいは筒状のユニットロッドの連結部をテーパー状として、伸長した状態で、内側のユニットロッドの外面を外側のユニットロッドの内面に加圧状態で密着させて、内側と外側のユニットロッド同士の摩擦抵抗で固定する機構とすることができる。
図5に示すように、複数のユニットロッド11を連結するロッド本体3は、連結するユニットロッド11の数を多くして長くできるので、全長を例えば5m以上、好ましくは10m以上、さらに好ましくは20m以上とすることができる。
図6の拡大断面図に示すロッド本体3は、下端にクッション材19を連結している。図のクッション材19は上面に凹部19Aを設けて、この凹部19Aにロッド本体3の下端を案内して接合している。ただ、クッション材は、図示しないが、筒状のロッド本体の下端の開口部に挿入する挿入部を上部に設けると共に、下部にはロッド本体の下端開口縁に当接するフランジ部を設ける構造とすることもできる。このクッション材は、挿入部をロッド本体の下端から開口部に挿入して定位置に連結される。クッション材19は、プラスチック発泡体やゴム状弾性体が適している。プラスチック発泡体のクッション材19は、例えば連続気泡や独立気泡を有するウレタン発泡体が使用できるが、他のプラスチック発泡体も使用できる。クッション材19は、自立ロッド1の自重で弾性変形する硬さで、地面や尖った突出部等の上に自立ロッド1を載せて、それ自体が自立ロッド1で圧縮されて、スリップすることなく安定に種々の物の上に載せることができる。
(コントローラ2)
コントローラ2は、ロッド本体3の自立姿勢を入力する入力部21と、入力部21から入力された自立姿勢を含む姿勢信号を出力する出力部22とを備える。出力部22は、好ましくは送信器22Aであって、姿勢信号を無線伝送して、自立ロッド1を所定の自立姿勢にコントロールする。無線伝送する出力部22は、入力部21から入力される信号で搬送波を変調して姿勢信号とし、姿勢信号を電力増幅して出力する。ロッド本体3の自立姿勢を無線伝送するロッド装置100は、離れた位置からロッド本体3の自立姿勢をコントロールできるので便利に使用できる。ただし、本発明のロッド装置は、必ずしもロッド本体3の自立姿勢をコントローラ2から自立ロッド1に無線伝送することなく、有線でコントローラから自立ロッドに電送することもできる。
入力部21は、ロッド本体3の傾斜方向と傾斜角度を入力できる全ての機構、例えばX軸方向とY軸方向に傾斜するスティック、X軸方向とY軸方向に伸びる十字状の押ボタンスイッチ、あるいはキーボードなどが使用できる。スティックの入力部21は、操作しない状態でスティックを垂直姿勢に復帰させるバネ構造(図示せず)を備えており、X軸方向の傾斜角で電気抵抗が変化する可変抵抗器と、Y軸方向の傾斜角で電気抵抗が変化する可変抵抗器からなるポテンションメーターを備えている。この入力部21は、スティックのX軸方向の傾斜角を一方のポテンションメーターで検出して、Y軸方向の傾斜角を他方のポテンションメーターで検出し、ポテンションメーターの電気抵抗でスティックの傾斜角を検出する。
スティックの傾斜角は電気抵抗で特定できるので、入力部21はスティックにポテンションメーターを連結している。入力部21は、スティックのX軸方向の傾斜を検出するX軸用のポテンションメーターと、Y軸方向の傾斜を検出するY軸用のポテンションメーターを備える。
出力部22は、X軸用のポテンションメーターとY軸用のポテンションメーターの電気抵抗を電圧信号に変換し、この電圧信号で搬送波を変調して、自立姿勢を特定する姿勢信号として出力する。出力部22は、好ましくはX軸とY軸のポテンションメーターの電気抵抗から変換された電圧信号で、パルス幅を変調するPWM信号として出力する。自立姿勢で変調したPWMの出力信号は、スティックのX軸方向の傾斜角を特定するパルス信号と、Y軸方向の傾斜角を特定するパルス信号を一定の周期で時系列に出力する。
十字状の押ボタンスイッチの入力部は、X軸方向とY軸方向に伸びる十字状の端部に押されてオン信号を出力する4個のスイッチを配置している。4個のスイッチはノーマルオフのスイッチで、X軸方向に伸びる両端部に配置される2個のスイッチは、X軸方向の傾斜角を特定し、Y軸方向に伸びる両端部に配置させる2個のスイッチはY軸方向の傾斜角を特定する。例えば、ロッド本体を右側に傾斜するには、X軸方向に伸びる右端部を押して、ここに配置しているスイッチをオン状態とし、ロッド本体を左側に傾斜するには、X軸方向に伸びる左端部を押して、ここに配置しているスイッチをオン状態とする。出力部は、各々のスイッチから入力されるオン信号から、ロッド本体を自立させる姿勢信号を演算し、姿勢信号で搬送波を変調して出力する。
キーボードの入力部は、十字状の押ボタンスイッチと同様に、X軸方向とY軸方向に配置している4組のスイッチでロッド本体の自立姿勢を制御できる。押ボタンスイッチと同じように、4個のスイッチのオン信号でロッド本体の自立姿勢を特定する。出力部は、キーボードから入力されるオン信号を演算してロッド本体を自立させる姿勢信号を演算し、姿勢信号で搬送波を変調して送信する。
(姿勢制御ユニット4)
姿勢制御ユニット4は、自立ロッド1の上端部に連結されて、自立ロッド1の横方向に空気を強制送風する送風機5と、送風機5を制御して、ロッド本体3をコントローラ2から入力される自立姿勢とする制御部6を備える。制御部6は、コントローラ2から電送される姿勢信号を受信部7で受信し、受信する姿勢信号で送風機5を制御してロッド本体3を自立姿勢に制御する。
図3は姿勢制御ユニット4のブロック図を示している。この図の姿勢制御ユニット4の制御部6は、コントローラ2の信号を受信する受信部7と、ロッド本体3の姿勢を検出する姿勢検出部8と、姿勢検出部8で検出する検出姿勢を受信部7が受信する姿勢信号で特定される自立姿勢に比較して、検出姿勢の自立姿勢からの変位差を検出し、検出する変位差で送風機5の回転を制御する制御回路9とを備える。
(受信部7)
受信部7は、出力部21が送信する姿勢信号を受信して、ロッド本体3を自立させる自立姿勢を検出する。姿勢検出部8は、ロッド本体3自体の姿勢を検出する。制御回路9は、受信部7で受信する自立姿勢から得られる自立姿勢を目標姿勢として、ロッド本体3を目標姿勢となるように送風機5を制御する。姿勢検出部8は、X軸方向とY軸方向の傾斜角を検出する傾斜センサを備える。姿勢検出部8は、加速度センサを備えることもできる。加速度センサは、X軸方向とY軸方向の加速度を検出し、検出する加速度から傾斜方向と傾斜角を演算する。加速度センサが検出する加速度は、時間で積分して移動速度を、さらに移動速度を時間で積分して変位量を演算し、変位量からロッド本体3の傾斜方向と傾斜角を演算できる。さらに、姿勢検出部8は、GPSセンサを設けることもできる。GPSセンサは、基準位置からの変位を検出して、ロッド本体3の傾斜方向と傾斜角を検出できる。したがって、姿勢検出部8は、好ましくは、傾動センサ、加速度センサ、GPSセンサの検出値を演算して、全てのセンサの検出値からロッド本体3の傾斜方向と傾斜角を演算することで、より高い精度でロッド本体3の傾斜方向と傾斜を検出できる。ただ、姿勢検出部8は、何れか一組のセンサの検出値でロッド本体3の傾斜角と傾斜方向を演算することもできる。
(姿勢検出部8)
姿勢検出部8は、ロッド本体3に固定している部位の傾斜方向と傾斜角を検出する。傾斜センサは、ロッド本体3の上部に連結される姿勢制御ユニット4に設けられるので、ロッド本体3の上部に配置される。ロッド本体3は水平面内においてX軸方向とY軸方向の両方に傾斜するので、互いに直交するX軸方向とY軸方向の両方の傾斜角を検出して、ロッド本体3の傾斜方向と傾斜角を検出できる。したがって、傾斜センサは、X軸方向の傾斜角を検出するX軸傾斜センサと、Y軸方向の傾斜角を検出するY軸傾斜センサとを備える。X軸傾斜センサとY軸傾斜センサは、互いに直交する方向の傾斜角を検出する。X軸傾斜センサとY軸傾斜センサで検出される傾斜角から、傾斜方向と傾斜角を演算する。
加速度センサは、連結している位置において、ロッド本体3の横方向、すなわちロッド本体3の軸方向に直交する方向の加速度を検出して、ロッド本体3の傾斜角と傾斜方向とを検出する。加速度センサは、加速度の方向と大きさから、傾斜の傾斜角と傾斜方向とを演算する。加速度センサは、ロッド本体3に固定される位置の傾斜角と傾斜方向を検出する。ロッド本体3は水平面内においてX軸方向とY軸方向の両方に加速されるので、互いに直交するX軸方向とY軸方向の両方の加速度を検出して、ロッド本体3の傾斜角と傾斜方向とを検出する。したがって、加速度センサは、X軸方向の加速度を検出するX軸加速度センサと、Y軸方向の加速度を検出するY軸加速度センサとを備える。X軸加速度センサとY軸加速度センサは互いに直交する方向の加速度を検出する。X軸加速度センサとY軸加速度センサで検出される加速度から、ロッド本体3の横方向における加速度を演算する。加速度センサを連結している部分におけるロッド本体3の加速度は、ロッド本体3の傾斜に比例して大きくなるので、X軸加速度センサとY軸加速度センサとでX軸方向及びY軸方向の加速度を検出して、ロッド本体3の横方向における傾斜角と傾斜方向とを演算する。
GPSセンサは、複数のGPS衛星からの電波を受信して位置、すなわち緯度と経度とを演算して地図上の位置を検出する。GPSセンサは、基準位置に対する相対位置を検出して、ロッド本体3の傾斜角と傾斜方向を検出する。GPSセンサは、ロッド本体3に連結している位置を基準位置として、この基準位置からのズレを相対位置として検出して、ロッド本体3の傾斜角と傾斜方向とを検出する。ロッド装置100において、基準位置はロッド本体3の下端にGPSセンサを配置して検出できるので、ロッド本体3に連結するGPSセンサをロッド本体3の下端、あるいはロッド本体3を立てる位置に配置して検出できる。相対位置は、ロッド本体3の上端や中間部にGPSセンサを連結して連結位置の位置を検出し、この連結位置と基準位置との差から検出される。ロッド本体3に連結されるGPSセンサは、ロッド本体3に傾斜が発生すると連結位置が変化するので、基準位置からのズレ、すなわち相対位置として連結位置の傾斜を検出する。
(送風機5)
送風機5は、モーター14でプロペラ13を回転して空気を送風する。送風機5は送風する空気の反作用でロッド本体3を横方向に移動させる。送風機5は、モーター14の回転数やプロペラ13のピッチで風速を調整して、空気の反作用を調整して、ロッド本体3を自立姿勢に制御する。送風される空気の運動のエネルギーは、速度の自乗と空気の質量の積に比例して大きくなる。風速が2倍になると、空気の速度が2倍、単位時間に送風される空気量、すなわち質量は2倍になる。したがって、単位時間に送風される空気の運動のエネルギーは8倍に増加する。送風機5は、送風する空気に運動のエネルギーを与える反作用でロッド本体3を横方向に移動させるので、プロペラ13で強制送風する風速を速くして空気の反作用でロッド本体3を横方向に移動させる修正力をコントロールできる。
プロペラ13が強制送風する風速は、モーター14の回転を速くし、あるいはプロペラ13のピッチを大きくして速くできる。したがって、送風機5はモーター14の回転数を調整し、あるいはプロペラ13のピッチを調整して、風速、すなわちロッド本体3を横方向に移動する修正力をコントロールする。モーター14の回転数で風速を調整する送風機5は、固定ピッチのプロペラ13を回転して風速を調整する。プロペラ13のピッチで風速を調整する送風機5は、プロペラ13のピッチで風速を調整できるので、定回転のモーター14を使用して風速を調整することができる。ただ、可変ピッチのプロペラを備える送風機は、モーター14の回転数とプロペラ13のピッチの両方を調整して風速をコントロールすることもできる。
固定ピッチのプロペラ13を逆転しないモーター14で回転する送風機5は、風速を調整できるが、空気の送風方向を反転できない。この姿勢制御ユニット4は、図2に示すように、互いに反対方向に空気を送風する一対の送風機5からなる対向送風機10を備える。対向送風機10は、片方の送風機5のモーター14の回転数を他方の送風機5のモーター14の回転数よりも速くし、あるいは片方の送風機5のモーター14のみを回転して、他方のモーター14の回転を停止し、あるいは低回転でアイドル回転して、ロッド本体3を横方向に移動させる。
プロペラ13が可変ピッチの送風機5は、プロペラのピッチを反対方向として送風する空気の方向を反転できる。また、逆転するモーター14を使用する送風機5は、モーター14の回転方向を反転して、空気の送風方向を反転できる。その送風機5を備える姿勢制御ユニット4は、図7に示すように、2組の送風機5でロッド本体3を全方向に移動できるので、構造を簡単にできる。
逆転しないモーター14の姿勢制御ユニット4は、強い修正力を必要としない送風機5を低回転でアイドル回転して、応答速度を速くできる。モーター14がアイドル回転している送風機5は、所定の回転数に加速するまでの加速時間を短縮できるからである。応答速度の速い送風機5は、ロッド本体3を速やかに自立姿勢に制御できる。アイドル回転の回転数は、送風する空気による強い修正力が要求されないので低回転に設定される。たとえば、アイドル回転を最大回転数の1/10以下に設定して消費電力は極めて少なくできる。プロペラが強制送風する風の運動のエネルギーが風速を弱くすると急激に減少して、モーターの消費電力が極限するからである。したがって、アイドル回転するモーター14は、少ない消費電力で応答速度を速くして、ロッド本体3を速やかに自立姿勢に制御できる特長がある。可変ピッチのプロペラを備える送風機は、常にモーターを規定の回転数で連続的に回転しながら、ピッチを調整して強制送風して、モーターをアイドル回転させる方式よりもさらに応答速度を速くできる。この送風機は、強い修正力を必要としない状態では、プロペラのピッチを送風しない位置とするので、この状態でモーターの負荷は小さく消費電力も小さくできる。
また、図2に示す姿勢制御ユニット4は、複数の送風機5をロッド本体3の同じ位置、すなわち同じ高さに連結している。図2の姿勢制御ユニット4は、ロッド本体3の上端部に配置された収納部のユニットロッド11を連結するソケット12の両側に、連結アーム15を介して送風機5を連結している。このように、同じ高さに送風機5を配置する構造においては、対向する送風機5同士を連結アーム15を介して離して配置することで、送風される風の干渉を少なくできる。また、対向して配置される送風機5は、ロッド本体3の傾斜を補正するために、両方が同時に強制送風することはないので、対向する送風機5の風が干渉することはない。
送風機5は、図1と図2に示すように、X軸方向とY軸方向に空気を送風して、各々の送風機5で送風する空気の風速を調整して、ロッド本体3を自立姿勢に制御できる。各々の送風機5は、制御回路9に制御されて、送風する空気の流速を制御してロッド本体3を自立姿勢に配置する。
制御回路9は、コントローラ2から入力される自立姿勢を目標姿勢として、各々の送風機5を制御して、ロッド本体3をコントローラ2から入力される自立姿勢に制御する。図8は、姿勢制御ユニット4をロッド本体3の真上側から見た概略図を示している。この図において、A点は、コントローラ2から入力される自立姿勢にあるロッド本体3上端の位置を示している。B点は、姿勢検出部8で検出した姿勢にあるロッド本体3の上端の位置を示している。
(制御回路9)
制御回路9は、送風機5の回転を制御し(図3参照)、送風機5が空気を送風して発生する修正力で、ロッド本体3の上端位置を、図1及び図8に示すように、B点からA点に移動して、ロッド本体3をコントローラ2から入力される自立姿勢に制御する。送風機5は、ロッド本体3の横方向に空気を強制送風して発生する修正力で、ロッド本体3を自立姿勢に制御する。
図1及び図8は、ロッド本体3の上端部を姿勢制御ユニット4でベクトルCで示す方向に移動して、検出姿勢のロッド本体3を自立姿勢に制御する状態を示している。ベクトルCは、検出姿勢にあるロッド本体3と自立姿勢に移動されたロッド本体3の上端部の位置ずれ、すなわち変位ベクトルを示している。姿勢制御ユニット4は送風機5を制御して、検出姿勢(図1において鎖線で表示)のロッド本体3を変位ベクトルCの方向に移動して自立姿勢に配置する。変位ベクトルCは、図8に示すように、X軸方向とY軸方向のベクトルDとEに分解できるので、姿勢制御ユニット4は、X軸方向に空気を送風する第1の送風機5Aと、Y軸方向に送風する第2の送風機5Bを備えている。制御回路9は、第1の送風機5Aの回転方向と回転数を制御して、ベクトルDの修正力を調整し、第2の送風機5Bの回転方向と回転数を制御して、ベクトルEの修正力を調整する。制御回路9は、ベクトルDの大きさに加えて、ロッド本体3のX軸方向の傾斜角から、第1の送風機5Aの回転方向と回転数を演算して、ロッド本体3の上端をX軸方向に移動し、ベクトルEの大きさに加えて、ロッド本体3のY軸方向の傾斜角から、第2の送風機5Bの回転方向と回転数を演算して、ロッド本体3の上端をY軸方向に移動して、ベクトルCで示す方向に移動して、ロッド本体3を自立姿勢に制御する。
地面に垂直な姿勢から所定の角度で傾斜する自立姿勢に制御されるロッド本体3は、それ自体の重力で倒れようとする傾倒力が作用する。制御回路9は、ロッド本体3の傾倒力も考慮して、送風機5の回転方向と回転数を演算する。ロッド本体3の傾倒力は、傾斜角(θ)が大きくなるに従って増加するので、制御回路9は、自立姿勢からの変位差に加えて、ロッド本体3自体の傾斜角(θ)も考慮して送風機5の回転方向と回転数とを演算する。制御回路9は、ロッド本体3の傾斜角(θ)が大きくなり、かつ自立姿勢との変位差が大きくなるにしたがって送風機5の回転数を高くして、ロッド本体3を速やかに自立姿勢に制御する。制御回路9は、姿勢検出部8で検出したロッド本体3の検出姿勢と、コントローラ2から入力される自立姿勢との変位であるベクトルCをX軸方向とY軸方向に分解し、X軸方向のベクトルDの変位を第1の送風機5Aで調整し、Y軸方向のベクトルEの変位を第2の送風機5Bで調整して自立姿勢とする。
以上の実施形態においては、4個の送風機5を有する1組の姿勢制御ユニット4をロッド本体3に設けて、この姿勢制御ユニット4の各送風機5の風速を調整して、ロッド本体3の傾斜を補正する構造を示したが、ロッド装置100は、複数組の姿勢制御ユニット4を備えることもできる。このロッド装置は、ロッド本体3の長手方向に離れて複数組の姿勢制御ユニット4を連結することで、安定して自立姿勢に保持できる。とくに、長さの長いロッド本体3、すなわち、高さの高いロッド本体3において、中間部に複数組の姿勢制御ユニット4を配置することで、高いロッド本体3を安定して自立姿勢に保持できる。
図4に示すロッド装置200は、複数本のユニットロッド11をソケット12を介して連結して、全体の高さを高くする状態を示している。このロッド装置200は、2本のユニットロッド11をソケット12を介して連結する状態を示している。このロッド装置200は、2本のユニットロッド11を連結するソケット12には姿勢制御ユニット4を設けることなく上下のユニットロッド11を連結する構造とするが、図5に示すように、上下のユニットロッド11を連結するソケット12に、連結アーム15を介して送風機5を備える姿勢制御ユニット4を配置することもできる。さらに、3本以上のユニットロッドをソケットを介して連結するロッド装置においては、下部に配置されたユニットロッドを連結するソケットには姿勢制御ユニットを設けることなく、中間部から上部において、上下のユニットロッドを連結するソケットには、連結アームを介して送風機を備える姿勢制御ユニットを配置してもよい。このように、ロッド本体3全体の高さを高くするロッド装置200は、上端部だけでなく中間部にも姿勢制御ユニット4を設けることで、中間部における傾斜を補正することができる。このロッド装置200は、中間部にも姿勢検出部8となるセンサを設けることで、高いロッド本体3の中間部における傾斜を検出しながら補正でき、ロッド本体3全体を安定して自立姿勢に保持できる。
送風機5で自立姿勢に制御するロッド本体3は、オーバーシュートによるハンチングが発生する。ハンチングで揺動するロッド本体3は、自立姿勢の安定性を阻害し、さらに、ハンチングの揺動を抑制するために送風機5が回転して、モーターの消費電力を増加させる弊害も発生する。図9のグラフは、自立姿勢に制御されるロッド本体3の上端がオーバーシュートしてハンチングする状態を示している。ロッド本体3のオーバーシュートによるハンチングは、設定値のオフセットを大きくする等の方法でハンチングの振幅を小さくできる。しかしながら、この方法はロッド本体3を自立姿勢に制御する時間遅れを大きくする。
(ハンチング抑制重錘16、垂直ロッド17)
図1の自立ロッド1は、オーバーシュートによるハンチングを抑制して送風機5の電力消費を低減するために、ロッド本体3の上端に、ハンチング抑制重錘16を連結している。ハンチング抑制重錘16は、ロッド本体3の上端に直接連結することもできるが、図1のロッド本体3は、垂直ロッド17を介してハンチング抑制重錘16をロッド本体3の上端に連結している。垂直ロッド17は、ロッド本体3の上端に、ロッド本体3の長手方向に伸びる姿勢で脱着部18を介して連結される。脱着部18は、ロッド本体3の上端を筒状として、この筒状のロッド本体3に垂直ロッド17の下端を引き抜き自在に挿入して連結している。垂直ロッド17は、下端部を所定の長さでロッド本体3の筒内に嵌合構造に挿入して、脱着自在できるがロッド本体3と一体的に揺動する状態で連結される。
自立ロッド1は、垂直ロッド17を長くして、ハンチング抑制重錘16による慣性モーメントを大きくして、ハンチングによる揺動を効果的に抑制できる。したがって、ハンチング抑制重錘16は、ロッド本体3の上端に直接に連結してハンチングによる揺動を抑制できるが、図1に示すように、垂直ロッド17を介してロッド本体3の上端よりも上に連結することで、軽量化して効率よくロッド本体3のハンチングによる揺動を抑制できる。ハンチング抑制重錘16の重量は、垂直ロッド17の長さ、ロッド本体3の全長、姿勢制御ユニット4の重さを考慮して最適値に設定される。ハンチング抑制重錘16の重量は、たとえば、垂直ロッド17の長さが10cmないし30cm、ロッド本体3の全長が2mないし4m、姿勢制御ユニット4の重量が100gないし500gの自立ロッド1において、200gないし2kgとして、自立ロッド1のハンチングを効率よく抑制できる。
本発明者の試作したロッド装置100は、ロッド本体3の全長を2m、姿勢制御ユニット4の重量を1kgとして、垂直ロッド17とハンチング抑制重錘16をロッド本体3に連結しない状態では、ロッド本体3の上端が、約10cmの振幅で、1秒間に数回の周期で揺動するが、このロッド本体3の上端に、長さを20cmとする垂直ロッド17を介して、重量200gのハンチング抑制重錘16をロッド本体3の上端に連結すると、ハンチングによる揺動は、目視ではほとんど確認できない程度に抑制でき、送風機5のモーターの平均的な消費電力は、ロッド本体3を垂直姿勢とする状態で1/5以下に削減できた。
以上のロッド装置100は、図1及び図10に示すように、ロッド本体3の先端に機材30としてカメラ30Aを連結して、高所の建造物等の構造物31の状態を撮影する用途に使用できる。このロッド装置100は、垂直姿勢のロッドではカメラを撮影に最適な位置に配置できない用途においても、図10に示すように、ロッド本体3を傾斜姿勢で自立させて、カメラ30Aを最適位置に安定に配置して理想的な位置から最適なアングルで撮影できる。とくに、ロッド本体3を自由な傾斜姿勢で自立できるので、構造物31の近傍に電線32等の障害物があって、垂直姿勢のロッドではカメラを最適位置に配置できない環境においても、障害物の電線32を避ける傾斜姿勢でロッド本体3を自立させて、安全にカメラ30Aを最適位置に配置できる。
さらに、ロッド装置100は、カメラ30Aなどの撮影機のみでなく、図11に示すように、ロッド本体3の上端等に発光ダイオード等の光源33を固定して、照明やイルミネーションとして使用することができる。このロッド装置100は、たとえば、ロッド本体3の先端が円形やハート形に沿う軌跡を移動するように自立姿勢をコントロールすることで、夜空に円形やハート形の光の軌跡を投影する用途に使用できる。
さらに、ロッド装置は、ロッド本体の先端にアンテナを固定することでアンテナ設備として使用できる。このロッド装置は、アンテナを高所の所定の位置に静止状態で配置することで、このアンテナを利用した良好で安定した送受信が実現できる。
さらにまた、ロッド装置は、ロッド本体に、旗、幟、鯉のぼり等を連結して、これらの支柱として使用できる。旗や鯉のぼりの支柱として使用されるロッド装置は、支柱となるロッド本体を傾動させて、これらを風になびく状態とすることができる。また、ロッド本体の先端を所定の軌跡に沿って、たとえば8の字状に移動させることで、無風状態であっても、旗や鯉のぼりを理想的な状態で風になびかせることができる。
以上のように、ロッド本体3を自立姿勢に保持できるロッド装置100は、以下のようにして設置されて、所定の傾斜姿勢に保持される。
(1)ロッド本体3の上端部に姿勢制御ユニット4を設ける。図1に示す自立ロッド1は、姿勢制御ユニット4として4個の送風機5を設けている。図1の姿勢制御ユニット4は、4個の送風機5を同じ高さに配置している。ただ、複数の送風機は、上下に離して配置することもできる。また、ロッド本体3は、上端部に姿勢検出部8となるセンサ、例えば、GPSセンサや、傾斜センサ、加速度センサを固定することもできる。さらに、図1の自立ロッド1は、オーバーシュートによるハンチングを抑制して送風機5の電力消費を低減するために、ロッド本体3の上端に、ハンチング抑制重錘16を連結している。ハンチング抑制重錘16は、ロッド本体3の上端に直接連結することもできるが、図1のロッド本体3は、垂直ロッド17を介してハンチング抑制重錘16をロッド本体3の上端に連結している。
(2)ロッド本体3の上端部に所望の機材30を取り付ける。図1に示すロッド装置100は、ロッド本体3の上端に撮影用のカメラ30Aを固定している。このように、撮影に使用するロッド装置100においては、ロッド本体3の先端にカメラ30Aを固定する。また、照明やイルミネーションとして使用するロッド装置においては、図10に示すように、ロッド本体3の先端に発光ダイオード等の光源33を固定する。さらに、アンテナ設備として使用するロッド装置においては、ユニットロッドの先端にアンテナを固定し、旗やのぼりの支柱として使用されるロッド装置においては、ロッド本体の所定の位置に旗やのぼりを取り付ける。
(3)機材30、姿勢検出部8、及び複数の送風機5が固定されたロッド本体3を自立させると共に、コントローラ2を操作して、ロッド本体3の自立姿勢を入力する。ロッド装置100は、ロッド本体3の傾斜姿勢が、コントローラ2から入力される自立姿勢となるように姿勢制御ユニット4を制御して、ロッド本体3の傾斜姿勢を制御する。
さらに、複数のユニットロッド11をソケット12で連結して10m以上の高さとするロッド装置は、以下のようにして設置される。
(1)最上段に配置されるユニットロッド11の上端部に所望の機材30を取り付ける。図4に示すロッド装置200は、ロッド本体3の上端に撮影用のカメラ30Aを固定している。さらに、最上段に配置されるユニットロッド11は、上端部に姿勢検出部8となるセンサ、例えば、GPSセンサや、傾斜センサ、加速度センサを固定することもできる。
(2)さらに、最上段に配置されるユニットロッド11に姿勢制御ユニット4を設ける。図に示すロッド装置200は、上段に配置されるユニットロッド11の上端部に姿勢制御ユニット4を配置すると共に、このユニットロッド11の下端部にはサブ姿勢制御ユニット4Aを配置している。ただ、サブ姿勢制御ユニット4Aは、1段目のユニットロッド11と2段目のユニットロッド11との連結部に配置することもできる。
(3)機材30、姿勢検出部8、及び複数の送風機5が固定された最上段のユニットロッド11を自立姿勢のまま持ち上げて、このユニットロッド11の下端に2段目のユニットロッド11を連結する。上下に配置されるユニットロッド11同士は、ソケット12を介して直線上に連結される。
なお、ユニットロッド11を自立姿勢のまま持ち上げやすくするために、空気を下向きに送風してその反作用でユニットロッドを上方に引き上げる送風機をユニットロッドに設けることもできる。この構造によると、ユニットロッドを楽に上方に持ち上げることができる。
(4)さらに、3段目のユニットロッドを連結する際には、2段目のユニットロッドを持ち上げて、この2段目のユニットロッドの下端に3段目のユニットロッドを連結する。この場合、2段目のユニットロッド11にサブ姿勢制御ユニットを配置し、あるいは、2段目のユニットロッドと3段目のユニットロッドとの連結部にサブ姿勢制御ユニットを配置することもできる。
(5)以下同様にして、複数本のユニットロッド11を連結してロッド本体3全体の高さを高くして所望の高さとする。さらに、複数のユニットロッド11を連結する工程において、ロッド本体3の中間部の所定の位置に、姿勢制御ユニット4を配置し、また姿勢検出部8であるセンサを配置する。
(往復運動機構40)
図1及び図12のロッド装置100は、自立ロッド1が設置される設置面35に対してロッド本体3を相対的に往復運動させて自立ロッド1を跳動させる往復運動機構40を備える。このロッド装置100は、往復運動機構40の動作状態において、自立ロッド1を設置面35に対して跳動させて、自立ロッド1を傾斜方向に移動させることができる。往復運動機構40は、自立ロッド1が設置される設置面35に対して、ロッド本体3を相対的に往復運動させる構造としている。自立ロッド1は、設置面35に対してロッド本体3が往復運動する反動で、自立ロッド1の下端が設置面35から離れるように小刻みに跳ねる運動を繰り返して跳動する。
(振動機構41)
図1及び図12の自立ロッド1は、往復運動機構40として、ロッド本体3を振動させる振動機構41を備えている。振動機構41は、筒状のロッド本体3の内部に固定されて、ロッド本体3を振動させることでロッド本体3を設置面35に対して往復運動させて自立ロッド1を跳動させる。振動機構41がロッド本体3を振動する周波数は、ロッド本体3を効率よく振動して傾斜方向に移動できる周波数、例えば5Hz~100kHz、好ましくは10Hz~50kHz、さらに好ましくは30Hz~10kHzとする。ロッド本体3の振動機構41は、現在使用されており、さらにこれから開発される振動機構を利用できるが、たとえば、モーターの回転軸に偏心カムを固定した振動機構、交流の電磁石で磁性体を振動させる振動機構、あるいは超音波振動子で超音波振動させる振動機構などが使用できる。モーターで偏心カムを回転する振動機構は、モーターの回転数で振動の周期を、偏心カムの重量と偏心位置とで振動の強度を調整できる。電磁石で磁性体を振動させる振動機構は、電磁石に供給する交流電力の周波数で振動の周期を、電圧で振動の振幅を調整できる。超音波振動子で超音波振動させる振動機構は、超音波振動子に供給する交流電力の周波数で振動の周期を、電力で振幅を調整できる。超音波振動の振動機構は、超音波振動子に供給する交流電力の周波数を可聴周波数よりも高くして、騒音レベルを低くしてロッド本体を振動できる。振動機構41は、図12に示すように、ロッド本体3を振動して、傾斜姿勢にあるロッド本体3を傾斜方向に移動できる。振動機構41は、ロッド本体3の振動の周期と振幅を調整して、スムーズにロッド本体3を傾斜方向に移動できる。
ロッド本体3を振動させる振動機構41は、ロッド本体3を軸方向に縦振動する機構とし、あるいは、ロッド本体3を軸方向と交差する方向に横振動する機構とすることができる。さらに、振動機構41は、ロッド本体3の振動方向を特定することなく、ロッド本体3を振動させる構造とすることもできる。
ロッド本体3を縦振動させる振動機構41は、たとえば、モーターの回転軸がロッド本体3の軸方向に対して垂直姿勢となるようにモーターを配置し、モーターの回転軸に固定された偏心カムを回転することにより、ロッド本体3を軸方向に縦振動させる。ロッド本体3を縦振動させる振動機構41は、ロッド本体3の中央よりも下方、好ましくは下部に配置することにより、ロッド本体3の下端を接地面に対して効率よく振動できる。このように、ロッド本体3を縦振動させる振動機構41を備える自立ロッド1は、垂直姿勢に近いロッド本体3を効率よく往復運動させて自立ロッド1を設置面35に対して跳動できる。
ロッド本体3を軸方向に対して交差する方向に横振動させる振動機構41は、たとえば、モーターの回転軸がロッド本体3を軸方向と同方向となるようにモーターを配置し、モーターの回転軸に固定された偏心カムを回転することにより、ロッド本体3を軸方向に対して横振動させる。この振動機構41は、簡単な構造で筒状の本体ロッド3に内蔵できる特長がある。ロッド本体3を横振動させる振動機構41は、好ましくは、ロッド本体3の下端部に配置することにより、ロッド本体3の下端を接地面に対して効率よく振動できる。このように、ロッド本体3を横振動させる振動機構41を備える自立ロッド1は、鉛直方向から傾斜された姿勢にあるロッド本体3の下端を効率よく往復運動させて自立ロッド1を設置面35に対して跳動できる。
図1及び図12の振動機構41は、筒状のロッド本体3の内部に固定している。この構造は、自立ロッド1の外観を良くしながら省スペースに配置できる特長がある。ただ、振動機構41は、ロッド本体3の外部に固定し、あるいは、一部がロッド本体3の外部に突出するように配置することもできる。ロッド本体の外部に固定される振動機構は、ロッド本体に対して脱着自在な構造で固定することができる。このように脱着自在な振動機構は、ロッド本体の全長に応じて固定位置を変更して効率よく振動できる位置に配置できる特徴がある。なお、ロッド本体3に対して脱着自在な振動機構においては、姿勢制御ユニット4のコントローラ2とは別の第2のコントローラ(図示せず)から送信される切換信号を受信する受信部を備えて、この第2のコントローラにより振動機構をオンオフに切り換える構造とすることもできる。
振動機構41でロッド本体3が振動される自立ロッド1は、図12に示すように、下端にクッション材に代わって弾性的に振動する弾性体25を設けることができる。図12及び図13に示す自立ロッド1は、ロッド本体3と設置面35との間に配置される弾性体25を備えている。図の自立ロッド1は、ロッド本体3の下端に固定されるキャップ部材23を介して弾性体25を固定している。弾性体25は、直接に設置面35に接触する構造とすることもできるが、好ましくは、図13に示すように、接触部材26を介して設置面35に配置する。このような接触部材26には、硬質のゴムやプラスチックが使用できる。
弾性体25はコイルバネや板バネ等の金属製のバネ材が適している。この弾性体25は、振動のエネルギー吸収を少なくして、ロッド本体3を効率よく振動できるからである。バネ材の弾性体25は、それ自体が弾性変形して、ロッド本体3を振動できる姿勢、例えばコイルバネとロッド本体3の中心軸を同軸に配置して、ロッド本体3を効率よく縦振動できる。下端に弾性体25を固定しているロッド本体3は、弾性体25の弾性を調整して、ロッド本体3の共振周波数で弾性体25を弾性変形させることで、より効率よくロッド本体3を振動できる。この往復運動機構40は、振動機構41の振動と弾性体25の弾性とでロッド本体3を振動させて、自立ロッド1を設置面35に対して効率よく跳動させることができる。とくに、振動機構41の振動と弾性体25の弾性とでロッド本体3を共振させることで、より効果的にロッド本体3を往復運動させて自立ロッド1を跳動できる。以上の構造の往復運動機構40によると、振動機構41の振動数に対してロッド本体3の共振周波数を低くしながら、所定の周波数で自立ロッド1を跳動させて、自立ロッド1を効率よく移動できる。ただ、ロッド本体3は、下端に弾性体25を固定することなく振動で傾斜方向に移動できるので、必ずしも下端に弾性体を固定する必要はない。
以上の振動機構41は、ロッド本体3の内部に固定されて、ロッド本体3を振動させる構造としているが、ロッド装置は、ロッド本体3の下端部に振動機構41を設け、この振動機構41で振動される振動子42をロッド本体3の下端の外部に設けて、この振動子42をロッド本体3に対して振動させる構造とすることもできる。この振動機構41も、振動子42を振動させることでロッド本体3を設置面35に対して相対的に往復運動させて自立ロッド1を跳動させる。振動子42を振動させる振動機構41も、振動子42を軸方向と交差する方向に横振動する機構とし、あるいは振動子42を軸方向に縦振動する機構とすることができる。さらに、振動機構41は、振動子42の振動方向を特定することなく、ロッド本体3に対して振動させる構造とすることもできる。また、振動機構41が振動子42を振動する周波数も前述の範囲とすることができる。すなわち、振動子42を効率よく振動させてロッド本体3を傾斜方向に移動できるように、周波数を、例えば5Hz~100kHz、好ましくは10Hz~50kHz、さらに好ましくは30Hz~10kHzとする。さらに、振動子42を振動させる振動機構41も、前述と同様の機構とすることができ、現在使用され、さらにこれから開発される振動機構を利用できる。
振動子42を軸方向に対して交差する方向に横振動させる振動機構41の一例を図14と図15に示す。これらの図に示すロッド装置100は、ロッド本体3の下端部に振動機構41を配置すると共に、この振動機構41で横振動される振動子42をロッド本体3の外部であってロッド本体3の下面に配置している。図14の振動機構41は、筒状の本体ロッド3の内部に配置されて、回転軸に偏心カム28を固定しているモーター27と、本体ロッド3の下端開口部に固定されて、振動子42の移動によって変形する弾性体29とを備えている。弾性体29はゴム状弾性体で形成されており、モーター27で回転される偏心カム28によって横方向に移動する振動子42の移動を許容する弾性を有している。図に示す弾性体29は、筒状の本体ロッド3の内側に沿って挿入される筒部29Aと、本体ロッド3の端面に当接する鍔部29Bとを一体的に連結している。弾性体29は、筒部29Aに挿入されるモーター27を定位置に固定すると共に、筒部29Bの開口部側には振動子42の連結筒部42Aを挿入して固定している。振動子42は、鍔部29Bの表面に配置される円盤状の本体部と、本体部の中央部に一体的に連結されて弾性体29の筒部29Aに挿入される連結筒部42Aとを備えている。振動子42は、たとえばプラスチックまたは硬質のゴムで形成される。図に示す連結筒部42Aは、内部に偏心カム28を挿入できるスペースを有する筒状で、その内面には軸方向に伸びる複数の縦リブ42Bを一体成形している。この構造の振動機構41は、図15に示すように、連結筒部42の内側で回転する偏心カム28の先端が縦リブ42Bを押圧する状態で、図14に示すように、振動子42が横方向に移動して弾性体29の筒部29Aを弾性変形させる。これにより、偏心カム28の回転に沿って移動する振動子42は、円運動を描くように移動して横振動する。
これに対して、振動子42を縦振動させる振動機構41の一例を図16に示す。この図に示すロッド装置100は、ロッド本体3の下端部に振動機構41を配置すると共に、この振動機構41で縦振動される振動子42をロッド本体3の外部であってロッド本体3の下面に配置している。図に示す振動機構41は、交流の電磁石(図示せず)で磁性体(図示せず)を振動させる機構としており、本体ロッド3の下端開口部を弾性体29で閉塞すると共に、弾性体29の中心部に設けた貫通孔29Cには、磁性体に連結されたロッド43を貫通させている。弾性体29はゴム状弾性体で形成されており、往復運動するロッド36で縦方向に移動する振動子42の移動を許容する弾性を有している。図に示す振動子42は、下面をドーム状の湾曲面とすると共に、上面を平面状として弾性体29の下面に密着させている。弾性体29を貫通するロッド43は、本体ロッド3の外部まで突出しており、その先端には振動子42を固定している。この振動機構41は、ロッド43を軸方向に往復運動させることによって、振動子42を縦振動させる。
さらに、振動子を縦振動させる振動機構は、図示しないが、モーターと、モーターで回転される回転体と、この回転体の偏心された位置に連結されたコンロッドとを備え、モーターで回転される回転体を介してコンロッドを縦方向に往復運動させてコンロッドの先端に連結された振動子を軸方向に往復運動させて振動子を振動させる構造とすることもできる。
さらに、自立ロッドは、図示しないが、振動子と設置面との間に弾性体を配置することもできる。この自立ロッドも、振動機構の振動と弾性体の弾性とでロッド本体を効率よく振動させて、自立ロッドを設置面に対して効率よく跳動できる。
さらに、往復運動機構40は、図17A及び図17Bに示す構造とすることもできる。この図に示す往復運動機構40は、自立ロッド1の下端から弾性的に突出する往復運動体44と、この往復運動体44を弾性的に押し出す弾性部材45と、往復運動体44を引き込んで弾性部材45を弾性変形させる駆動部46とを備えている。
図17に示す往復運動体44は、ロッド本体3の軸方向に延長されたロッド部材44Aで、ロッド本体3の下端を閉塞するキャップ部材23を貫通してロッド本体3の下端から外部に突出すると共に、下端には設置面35に接触する接触部材26を固定している。キャップ部材23は、ロッド部材44Aを軸方向に往復運動させるガイド筒部23Aを備えている。ロッド部材44Aは金属ロッドで、一端にはキャップ部材23の内側面に当接するフランジ部44Bを固定して、往復運動のストロークを制限している。図の弾性部材45は押しバネで、中心にはロッド部材44Aを挿通している。弾性部材45は、ロッド部材44Aの下端に固定された接触部材26とキャップ部材23との間に配置されており、ロッド部材44Aが上方に引き込まれる状態で弾性変形して収縮し、ロッド部材44Aが開放されると復元してロッド部材44Aをロッド本体3の下端から弾性的に突出させる構造としている。
図の駆動部46は電磁石47を備えており、ロッド部材44Aの上端にはコイル状の電磁石47の内部に引き込まれるプランジャー部48を連結している。この駆動部46は、往復運動機構40の動作状態で、電磁石47をオン状態とし、電磁石47でプランジャー部48を吸着して往復運動体44を上方に移動させる。上方に移動する往復運動体44は、接触部材26を引き寄せて弾性部材45を収縮させる。さらに、駆動部46は、往復運動機構40の非動作状態で、電磁石47をオフ状態に切り換えてプランジャー部48の吸着状態を解除する。プランジャー部47が吸着されない往復運動体44は、弾性部材45の弾性により下方に押し出されて、ロッド部材44Aがキャップ部23から突出する。このとき、ロッド本体3の下端から弾性的に突出する往復運動体44の下端に固定された接触部材26が設置面35を押圧する反作用で、ロッド本体3が設置面35から離れる方向に押し出されると共に、その反動で接触部材26が設置面35から離れて、自立ロッド1は跳動する。
以上の自立ロッド1は、往復運動機構40によってロッド本体3が設置面35に対して上昇する運動と、重力によってロッド本体3が落下する運動とを繰り返すことによって設置面35に対して相対的に往復運動する。自立ロッド1は、往復運動機構40によって、下端が設置面35から離れるように小刻みに跳ねる状態で跳動し、傾斜方向に移動する。
さらに、自立ロッド1の下端から往復運動体44を弾性的に突出させる往復運動機構40は、駆動部46を図18に示す構造とすることもできる。図18に示す往復運動機構40は、往復運動体44であるロッド部材44Aを引き込む駆動部46がサーボモーター50を備えている。図18に示す駆動部46は、サーボモーター50とこのサーボモーター50で回転される回転体51と、サーボモーター50の回転軸から偏心して回転体51に固定された駆動ピン52と、ロッド部材44Aの上端に固定されて回転体51に固定された駆動ピン52で駆動される連結駆動部53とを備えている。連結駆動部53は、正面視を略コ字状として、中央部には駆動ピン52を案内するスリット54を軸方向と交差する方向(図においては軸方向と直交する方向)に開口している。この連結駆動部53は、図18Aに示すように、往復運動体44がロッド本体3の下端から突出された位置にある状態では、スリット54の開口部が回転体52の下端部に位置するように配置される。回転体52の下端部に位置する連結駆動部53は、回転する回転体51の駆動ピン52がスリット54に案内される。スリット54に駆動ピン52が案内された状態で回転体51が回転されると、図18B及び図18Cで示すように、回転軌跡に沿って移動する駆動ピン52がスリット54の内部を移動しながら連結駆動部53を回転体51の上部に向かって移動させて、往復運動体44が上方に引き上げられる。弾性部材45は、ロッド部材44Aの下端に固定された接触部材26とキャップ部材23との間に配置されており、ロッド部材44Aが上方に引き上げられる状態で弾性変形して収縮する。さらに、図18Cで示す状態から回転体51が回転されると、回転軌跡に沿って駆動ピン52がスリット54の外側に移動し、往復運動体44が弾性部材45の弾性により下方に押し出されて、ロッド部材44Aがキャップ部23から突出する。このとき、ロッド本体3の下端から弾性的に突出する往復運動体44の下端に固定された接触部材26が設置面35を押圧する反作用で、ロッド本体3が設置面35から離れる方向に押し出されると共に、その反動で接触部材26が設置面35から離れて、自立ロッド1は跳動する。図のロッド部材44Aは、上端部にはキャップ部材23の内側面に当接するフランジ部44Bを固定しており、弾性部材45で押し出されるロッド部材44Aの突出量を制限している。
(入力部24)
往復運動機構40を動作状態と非動作状態に制御するために、図1及び図3のコントローラ2は、往復運動機構40を動作状態と非動作状態に切り換える切換信号の入力部24と、入力部24から入力された切換信号を出力する出力部22の送信器22Aとを備える。図1のコントローラは、入力部24として切換スイッチ24Aを設けている。切換スイッチ24Aのオンオフ信号は、切換信号として送信器22Aから送信される。このコントローラ2は、たとえば切換スイッチ24Aのオン状態で、往復運動機構40を動作状態とする切換信号を送信して、振動機構41や駆動部46を動作状態とする。コントローラ2の送信器22Aから送信される切換信号は、姿勢制御ユニット4の制御部5に設けている受信部7で受信される。受信部7で受信した切換信号によって往復運動機構40を制御して、往復運動機構40を動作状態と非動作状態に切り換える。
以上のロッド装置100は、図12に示すように、ロッド本体3を所定の傾斜姿勢とする状態で、往復運動機構40が設置面35に対してロッド本体3を相対的に往復運動させて自立ロッド1を跳動させることで自立ロッド1を矢印Aで示す方向に移動できるので、さらに、種々の用途に便利に使用できる特長がある。
本発明のロッド装置によると、ロッド本体を自立させると共に、自立する姿勢を自由にコントロールできるので、ロッド本体の先端にカメラを固定してカメラによる撮影に使用し、またロッド本体の先端に光源を固定して照明やイルミネーションとして使用し、あるいは、アンテナを固定して非常用のアンテナとして使用し、あるいはまた旗やのぼりの支柱として好適に使用できる。
100、200…ロッド装置
1…自立ロッド
2…コントローラ
3…ロッド本体
4…姿勢制御ユニット
4A…サブ姿勢制御ユニット
5…送風機
5A…第1の送風機
5B…第2の送風機
6…制御部
7…受信部
8…姿勢検出部
8A…傾斜センサ
9…制御回路
10…対向送風機
11…ユニットロッド
12…ソケット
13…プロペラ
14…モーター
15…連結アーム
16…ハンチング抑制重錘
17…垂直ロッド
18…脱着部
19…クッション材
19A…凹部
21…入力部
22…出力部
22A…送信器
23…キャップ部材
23A…ガイド筒部
24…入力部
24A…切換スイッチ
25…弾性体
26…接触部材
27…モーター
28…偏心カム
29…弾性体
29A…筒部
29B…鍔部
29C…貫通孔
30…機材
30A…カメラ
31…構造物
32…電線
33…光源
35…設置面
40…往復運動機構
41…振動機構
42…振動子
42A…連結筒部
42B…縦リブ
43…ロッド
44…往復運動体
44A…ロッド部材
44B…フランジ部
45…弾性部材
46…駆動部
47…電磁石
48…プランジャー部
50…サーボモーター
51…回転体
52…駆動ピン
53…制御部
54…スリット

Claims (13)

  1. 自立ロッドと、
    前記自立ロッドの自立姿勢を制御するコントローラとを備え、
    前記自立ロッドは、
    棒状のロッド本体と、
    前記ロッド本体の自立姿勢を制御する姿勢制御ユニットとを備え、
    前記コントローラは、
    前記ロッド本体を傾斜姿勢を含む姿勢で自立させる自立姿勢を入力する入力部と、
    前記入力部から入力された自立姿勢を姿勢信号として出力する出力部とを備え、
    前記姿勢制御ユニットは、
    前記自立ロッドの上端部に設けられて、前記自立ロッドの横方向に空気を強制送風する送風機と、
    前記送風機を制御して、前記ロッド本体を前記コントローラから入力される自立姿勢とする制御部とを備え、
    前記コントローラから入力される姿勢信号で、前記姿勢制御ユニットの制御部が前記送風機を制御して、前記ロッド本体を自立姿勢に保持する自立姿勢を制御できるロッド装置。
  2. 請求項1に記載の自立姿勢を制御できるロッド装置であって、
    前記出力部が送信器で、
    前記制御部が、前記送信器から出力される信号の受信部を備えることを特徴とする自立姿勢を制御できるロッド装置。
  3. 請求項1又は2に記載の自立姿勢を制御できるロッド装置であって、
    前記自立ロッドが、前記ロッド本体の上端に連結してなるハンチング抑制重錘を備えることを特徴とする自立姿勢を制御できるロッド装置。
  4. 請求項3に記載の自立姿勢を制御できるロッド装置であって、
    前記ロッド本体に前記ハンチング抑制重錘を連結してなる垂直ロッドを有し、
    前記垂直ロッドが、上端に前記ハンチング抑制重錘を連結して、下端を前記ロッド本体の上端に連結してなることを特徴とする自立姿勢を制御できるロッド装置。
  5. 請求項4に記載の自立姿勢を制御できるロッド装置であって、
    前記垂直ロッドが、前記ロッド本体の上端に脱着自在に連結されてなることを特徴とする自立姿勢を制御できるロッド装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一に記載の自立姿勢を制御できるロッド装置であって、
    前記ロッド本体の下端に連結してなるクッション材を備えることを特徴とする自立姿勢を制御できるロッド装置。
  7. 請求項6に記載の自立姿勢を制御できるロッド装置であって、
    前記クッション材が、プラスチック発泡体であることを特徴とする自立姿勢を制御できるロッド装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一に記載の自立姿勢を制御できるロッド装置であって、
    前記自立ロッドが、前記自立ロッドが設置される設置面に対して前記ロッド本体を相対的に往復運動させて前記自立ロッドを跳動させる往復運動機構を備える自立姿勢を制御できるロッド装置。
  9. 請求項8に記載の自立姿勢を制御できるロッド装置であって、
    前記往復運動機構が、前記ロッド本体を振動させる振動機構である自立姿勢を制御できるロッド装置。
  10. 請求項8に記載の自立姿勢を制御できるロッド装置であって、
    前記往復運動機構が、前記ロッド本体の下端の外部に配置された振動子を振動させる振動機構である自立姿勢を制御できるロッド装置。
  11. 請求項9または10に記載の自立姿勢を制御できるロッド装置であって、
    前記自立ロッドが、前記ロッド本体と設置面との間に配置される弾性体を備えており、 前記振動機構の振動と前記弾性体の弾性とで前記ロッド本体を振動させて、前記自立ロッドを設置面に対して跳動させる自立姿勢を制御できるロッド装置。
  12. 請求項8に記載の自立姿勢を制御できるロッド装置であって、
    前記往復運動機構が、
    前記自立ロッドの下端から弾性的に突出する往復運動体と、
    前記往復運動体を弾性的に押し出す弾性部材と、
    前記往復運動体を引き込んで前記弾性部材を弾性変形させる駆動部と、
    を備えており、
    前記往復運動機構の動作状態において、前記自立ロッドから押し出される前記往復運動体を介して、前記自立ロッドを設置面に対して跳動させる自立姿勢を制御できるロッド装置。
  13. 請求項8ないし12のいずれかに記載の自立姿勢を制御できるロッド装置であって、
    前記コントローラが、
    前記往復運動機構を動作状態と非動作状態に切り換える切換信号の入力部と、
    前記入力部から入力された切換信号を出力する出力部とを備え、
    前記姿勢制御ユニットは、
    前記往復運動機構を制御して、前記ロッド本体を前記コントローラから入力される切換信号で制御する制御部を備え、
    前記コントローラから入力される切換信号で前記往復運動機構を動作状態と非動作状態に制御する自立姿勢を制御できるロッド装置。
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