JP2006051217A - 飛行体 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池を効果的に設置することができる飛行体を提供する。
【解決手段】飛行体1は、外面71に沿った気流を発生させるカウリング7と、電力を供給する燃料電池30とを備えている。カウリング7の少なくとも一部は、燃料電池30の一部を構成している。
【選択図】図4

Description

本発明は、飛行体に関するものである。
回転翼を有するロータ(ロータヘッド)を回転させて空中に浮揚する飛行体(飛翔体)としては、ヘリコプタ等が知られており、例えば、飛行体は、玩具(ヘリコプタの玩具)などとして用いられている(例えば、特許文献1参照)。この飛行体を駆動するエネルギは、例えば、飛行体に設置された燃料電池により電力として供給されている。
しかしながら、このような飛行体では、例えば飛行姿勢を安定させるために、燃料電池の設置可能な設置箇所(エリア)が限られるという問題があった。従って、たとえ燃料電池が設置可能な程度の空きスペースが飛行体に形成されていても、それを有効に利用することが困難となっていた。
特開2004−121798号公報
本発明の目的は、燃料電池を効果的に設置することができる飛行体を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の飛行体は、外面に沿った気流を発生させるカウリングと、
電力を供給する燃料電池とを備え、
前記カウリングの少なくとも一部は、前記燃料電池の一部を構成していることを特徴とする。
これにより、燃料電池を効果的に設置することができる。
本発明の飛行体は、その外面に沿った気流を発生させるカウリングと、
電力を供給する燃料電池とを備え、
前記カウリングの少なくとも一部は、前記燃料電池の筐体として機能していることを特徴とする。
これにより、燃料電池を効果的に設置することができる。
本発明の飛行体では、前記カウリングは、前記軸方向から見て対称となるように設けられていることが好ましい。
これにより、小型飛行体の飛行姿勢(飛行状態)を安定させることができる。
本発明の飛行体では、軸と、
前記軸に同軸的に設けられ、互いに反対方向に回転可能な2つのロータと、
前記各ロータに設けられた回転翼とを備え、
前記カウリングは、基本姿勢において鉛直上方に向う凸部を有し、前記軸に設けられていることが好ましい。
これにより、回転翼からの気流を好ましい流れにすることができ、よって、飛行体が揚力を確実に得ることができる。
本発明の飛行体では、重心を移動させることにより、飛行姿勢を変更する姿勢変更手段を備えていることが好ましい。
これにより、飛行体の飛行姿勢を確実に変更することができる。
本発明の飛行体では、前期姿勢変更手段は、錘要素と、該錘要素を変位させる変位機構とを有することが好ましい。
これにより、飛行体の重心を容易に移動させることができる。
本発明の飛行体では、基本姿勢において、前記カウリングは、鉛直下方に向けて開口する内腔部を有していることが好ましい。
これにより、小型飛行体の大きさ(高さ)を小さくする(抑える)ことができる。
本発明の飛行体では、前記カウリングは、金属材料、樹脂材料またはそれらを組み合わせた材料で構成されていることが好ましい。
これにより、カウリングを容易に形成することができる。
以下、本発明の飛行体を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の飛行体の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す飛行体における中心軸付近を拡大して示す断面側面図、図3は、図1に示す飛行体におけるスタビライザバーおよびその近傍を示す斜視図、図4は、図1に示す飛行体における燃料電池の断面図、図5は、図1に示す飛行体における振動体の斜視図、図6は、図1に示す飛行体における振動体が被駆動体を駆動する様子を示す平面図、図7は、図1に示す飛行体における振動体の凸部が楕円運動する様子を示す平面図、図8は、図1に示す飛行体における姿勢変更手段の斜視図、図9は、図1に示す飛行体における姿勢変更手段のリニアアクチュエータの斜視図、図10は、図1に示す飛行体における姿勢変更手段のリニアアクチュエータの平面図、図11は、図10中のA−A線での断面図、図12は、リニアアクチュエータの他の構成例を示す平面図、図13は、図1に示す飛行体における振動体の斜視図、図14および図15は、それぞれ、図1に示す飛行体における振動体が被駆動体を駆動する様子を示す平面図、図16は、図1に示す飛行体の回路構成を示すブロック図である。
なお、以下の説明では、図1、図2、図3、図4および図8中の上方(上側)を「上」、下方(下側)を「下」として説明する。
また、図1に示す飛行体の姿勢を「基本姿勢」とし、図1中、上下方向を「鉛直方向」、上方(上側)を「鉛直方向上方(鉛直方向上側)」、下方(下側)を「鉛直方向下方(鉛直方向下側)」とする。
また、図1、図3および図8において、図示のように、互いに直交するx軸、y軸およびz軸(x−y−z座標)を想定する。この場合、z軸は、ロータの回転中心線(回転中心軸)と一致または平行になるように想定される。
これらの図に示す飛行体1は、略円柱状の中心軸(軸)22と、互いに対向するように中心軸22に固定された2つの基部2と、中心軸22(下側の基部2)に対し回転可能に設置され、回転翼34を備えたロータ(第1のロータ)3と、下側の基部2に設けられ、ロータ3(回転翼34)を回転駆動する駆動源である振動体(超音波モータ)4と、中心軸22(上側の基部2)に対し回転可能に設置され、回転翼54を備えたロータ(第2のロータ)5と、上側の基部2に設けられ、ロータ5を回転駆動する駆動源である振動体(超音波モータ)4と、飛行体1の飛行姿勢を安定化させる姿勢安定化手段(スタビライザ)19と、重心の移動により飛行体1の飛行姿勢を変更する姿勢変更手段16と、中心軸22に固定され、飛行体1を支持する接地手段6と、外面71に沿った気流を発生させるカウリング7と、電力を供給する燃料電池30とを有している。ロータ3と、ロータ5とは、互いに反対方向に回転し、かつ、同軸的に設けられている。すなわち、この飛行体1は、2重反転ロータを備えている。
前記ロータ3、5、ロータ3(回転翼34)を回転駆動する振動体4およびロータ5(回転翼54)を回転駆動する振動体4により、推力(揚力)を発生させる推力発生手段(揚力発生手段)の主要部が構成される。基本姿勢において、この推力発生手段は、鉛直方向上方に位置し、姿勢変更手段16および接地手段6は、それぞれ、鉛直方向下方に位置している。
以下、各部の構成について説明する。
図1および図2に示すように、2つの基部2は、それぞれ、略平板状をなす基板21と、基板21に設けられた振動体取付部23とを有している。上側の基部2では、振動体取付部23は、基板21の上側に設けられ、下側の基部2では、振動体取付部23は、基板21の下側に設けられている。
中心軸22の、下側の基部2の下方には、ロータ3が回転可能に設置されている。このロータ3は、平面視で(図2中上側から見たとき)時計回りに回転する。
図2に示すように、ロータ3は、略円筒状をなす筒状部材31と、筒状部材31の外側(外周)にそれぞれ固着(固定)された回転翼固定部材32および被駆動体33と、回転翼固定部材32にそれぞれ固着された2枚の回転翼34とを有している。
このロータ3は、筒状部材31の内腔、すなわち軸孔35に中心軸22が挿入した状態で設置されている。中心軸22と、軸孔35の内面との間には、2つの軸受け11、11がそれぞれ設けられており、これにより、ロータ3は、基部2に対し中心軸22(回転中心線36)を中心として滑らかに回転可能になっている。
軸受け11は、滑り軸受けで構成されているが、転がり軸受け(ベアリング)であってもよい。
回転翼固定部材32は、略円筒状に形成された筒状部321と、筒状部321の下端部からロータ3の回転中心線36と略垂直な方向に突出形成された固定部322とで構成されている。回転翼固定部材32は、筒状部321の内側に筒状部材31が挿入した状態で、例えば圧入により、筒状部材31に固着されている。
固定部322には、2枚の回転翼34の基端部(根元部)がそれぞれ固着されている。
2枚の回転翼34は、回転中心線36から互いに反対側に延びるように設けられている。すなわち、2枚の回転翼34は、略180°間隔で設けられている。また、回転翼34は、回転中心線36に対し略垂直な姿勢で設置されている。
ロータ3が後述する振動体4の駆動により平面視で(図2中上側から見たとき)時計回りに回転するのに伴い、回転翼34も同様に回転する。すなわち、回転翼34は、振動体4の駆動によりロータ3を介して回転する。この回転翼34には、揚力(回転中心線36に略平行で上向きの力)が作用する。
なお、ロータ3に設けられた回転翼34の枚数は、2枚に限らず、3枚以上設けられていてもよい。
筒状部材31の上端部外周には、被駆動体33が設けられている。すなわち、被駆動体33は、回転翼固定部材32の上側に位置している。
被駆動体33は、略リング状(円環状)をなしており、その内側に筒状部材31の上端部が挿入した状態で、例えば圧入により、筒状部材31に対し固着されている。
なお、筒状部材31、回転翼固定部材32、被駆動体33は、一体的に(一部材で)形成されていてもよい。また、これらに回転翼34が一体的に形成されていてもよい。
基部2の下側には、このようなロータ3を回転駆動する振動体4が被駆動体33の外周面331に当接するようにして設置されている。
一方、中心軸22の、上側の基部2の上方には、ロータ5が回転可能に設置されている。このロータ5は、平面視で(図2中上側から見たとき)反時計回りに回転する。
ロータ5は、略円筒状をなす筒状部材51と、筒状部材51の外側(外周)にそれぞれ固着(固定)された回転翼固定部材52および被駆動体53と、回転翼固定部材52にそれぞれ固着された2枚の回転翼54と有しており、ロータ3と同軸的(同心的)に、ロータ3の上方に設置されている。
このロータ5は、筒状部材51の内腔、すなわち軸孔55に中心軸22が挿入した状態で設置されている。中心軸22と、軸孔55の内面との間には、2つの軸受け11、11がそれぞれ設けられており、これにより、ロータ5は、基部2に対し中心軸22(回転中心線36)を中心として滑らかに回転可能になっている。
回転翼固定部材52は、略円筒状に形成された筒状部521と、筒状部521の上端部からロータ5の回転中心線36と略垂直な方向に突出形成された2つの軸523と、この2つの軸523を中心に所定角度、回動可能に設置された固定部522とで構成されている。2つの軸523は、互いに反対方向に突出している。回転翼固定部材52は、筒状部521の内側に筒状部材31が挿入した状態で、例えば圧入により、筒状部材51に固着されている。
固定部522には、2枚の回転翼54の基端部(根元部)がそれぞれ固着されている。
2枚の回転翼54は、回転中心線36から互いに反対側に延びるように、それぞれ、対応する軸523に沿って(回転翼54の長手方向と略平行な軸541と軸523とが一致または平行になるように)設けられている。すなわち、2枚の回転翼54は、略180°間隔で設けられている。また、回転翼54は、回転中心線36に対し略垂直な姿勢で設置されている。
固定部522が軸523を中心に回動すると、この固定部522とともに、回転翼54は、その長手方向と略平行な軸541を中心に回動し、回転翼54のピッチ角度が変更される。
なお、回転翼54のピッチ角度は、回転翼34のピッチ角度より、例えば、1〜6度小さいのが好ましく、2〜5度小さいのがより好ましい。これにより、十分な揚力を得ることができる。
また、例えば、回転翼54の回転速度が大きくなった場合、ロータ5の反抗トルクが大きくなるため、振動体4が大きな振動をする必要がある。しかしながら、回転翼54のピッチ角度を回転翼34のピッチ角度より小さくすることにより、振動体4が大きな振動をするのを抑制することができる、すなわち、振動体4に負荷がかかるのを防止することができる。
ロータ5が後述する振動体4の駆動により平面視で(図2中上側から見たとき)反時計回りに回転するのに伴い、回転翼54も同様に回転する。すなわち、回転翼54は、振動体4の駆動によりロータ3を介して回転する。この回転翼54には、揚力(回転中心線36に略平行で上向きの力)が作用する。
なお、ロータ5に設けられた回転翼54の枚数は、2枚に限らず、3枚以上設けられていてもよい。
筒状部材51の下端部外周には、被駆動体53が設けられている。すなわち、被駆動体53は、回転翼固定部材52の下側に位置している。
被駆動体53は、略リング状(円環状)をなしており、その内側に筒状部材51の下端部が挿入した状態で、例えば圧入により、筒状部材51に対し固着されている。
なお、筒状部材51、回転翼固定部材52の筒状部521、軸523、被駆動体53は、一体的に(一部材で)形成されていてもよい。また、固定部522に回転翼54が一体的に形成されていてもよい。
このような構成により、回転翼54は、回転翼34より上側に位置している。また、回転翼54は、上側の基部2の基板21の上側に位置し、回転翼34は、下側の基部2の基板21の下側に位置している。
前記ロータ3が平面視で(図2中上側から見たとき)時計回りに回転すると、回転翼34に揚力が作用し、また、ロータ5がロータ3と反対方向に回転すると、回転翼54に揚力が作用し、これらの揚力により、飛行体1は、空中に浮揚(飛行)する。
次に、振動体4について、代表的に、ロータ3を回転駆動する振動体4を説明する。
図5に示すように、振動体4は、略長方形の板状をなしている。振動体4は、図5中の上側から板状の電極41と、板状の圧電素子42と、補強板43と、板状の圧電素子44と、板状の電極45とをこの順に積層して構成されている。なお、図5では、厚さ方向を誇張して示している。
圧電素子42、44は、それぞれ、長方形状をなし、電圧を印加することにより、その長手方向に伸長・収縮する。圧電素子42、44の構成材料としては、特に限定されず、例えば、チタン酸ジルコニウム酸鉛(PZT)、水晶、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、メタニオブ酸鉛、ポリフッ化ビニリデン、亜鉛ニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等の各種のものを用いることができる。
これらの圧電素子42、44は、補強板43の両面にそれぞれ固着されている。補強板43は、振動体4全体を補強する機能を有しており、振動体4が過振幅、外力等によって損傷するのを防止する。補強板43の構成材料としては、弾性材料(弾性変形し得るもの)であれば特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金、銅または銅系合金等の各種金属材料であるのが好ましい。
この補強板43は、圧電素子42、44よりも厚さが薄い(小さい)ものであることが好ましい。これにより、振動体4を高い効率で振動させることができる。
補強板43は、圧電素子42、44に対する共通の電極としての機能をも有している。すなわち、圧電素子42には、電極41と補強板43とによって交流電圧が印加され、圧電素子44には、電極45と補強板43とによって交流電圧が印加される。すなわち、図2に示すように、振動体4は、後述する駆動制御回路9に接続されており、その駆動制御回路9により交流電圧が印加されるようになっている。
圧電素子42、44は、交流電圧が印加されると長手方向に繰り返し伸縮し、これに伴なって、補強板43も長手方向に繰り返し伸縮する。すなわち、圧電素子42、44に交流電圧を印加すると、振動体4は、図5中の矢印で示すように、長手方向に微小な振幅で振動(縦振動)し、凸部46が縦振動(往復運動)する。
補強板43の図5中の右端部には、凸部(接触部)46が一体的に形成されている。この凸部46は、補強板43の幅方向中央(中心線49)からずれた位置(図示の構成では角部)に設けられている。この凸部46は、図示の構成では、略半円形状に突出するように形成されている。
また、補強板43には、弾性(可撓性)を有する腕部48が一体的に形成されている。腕部48は、補強板43の長手方向略中央から、長手方向と略垂直な方向に突出するように設けられている。この腕部48には、ボルト12が挿入する孔481が形成されている。
図2および図6に示すように、このような振動体4は、凸部46にて被駆動体33の外周面331に当接(接触)するように設置されている。すなわち、本実施形態では、振動体4は、被駆動体33に対し被駆動体33の半径方向外周側から当接して設置されている。
なお、図示の構成では、外周面331は、平滑になっているが、全周に渡り溝を形成し、この溝内に凸部46が当接することとしてもよい。
図2および図6に示すように、下側の基部2の基板21から下方に向かって突設された振動体取付部23には、ネジ穴が形成されており、振動体4は、腕部48の孔481に挿入されたボルト12によって、この振動体取付部23に固定されている。
このように、振動体4は、腕部48によって支持されている。これにより、振動体4は自由に振動することができ、比較的大きい振幅で振動する。また、振動体4は、腕部48の弾性によって、凸部46が外周面331に圧接された状態で設置されている。
また、振動体4は、回転中心線36に略垂直な姿勢(回転翼34に略平行な姿勢)で設置されている。これにより、振動体4が占めるスペースが上下方向に小さくなる。
凸部46が被駆動体33の外周面331に当接した状態で、圧電素子42、44に交流電圧を印加して振動体4を振動させると、被駆動体33は、振動体4が伸長するときに凸部46から摩擦力(押圧力)を受ける。
すなわち、図6に示すように、凸部46の振動変位Sの径方向成分S1(被駆動体33の径方向の変位)によって、凸部46と外周面331との間に大きな摩擦力が与えられ、振動変位Sの周方向成分S2(被駆動体33の円周方向の変位)によって、被駆動体33に図6中の時計回りの回転力が与えられる。
振動体4が振動すると、このような力が被駆動体33に繰り返し作用し、被駆動体33は、図6中の時計回りに回転する。これにより、ロータ3は、図6中の(図2中下側から見たときの)時計回りに回転する。
なお、ロータ5を回転駆動する振動体4については、前記ロータ3を回転駆動する振動体4と同様であるので、説明を省略するが、振動体4も同様に、その凸部46にて、被駆動体53の外周面531に当接するように設けられている。
ロータ5は、振動体4の駆動により、ロータ3と反対方向、すなわち、図示しない平面視で(図2中下側から見たときの)反時計回りに回転する。
ロータ3が図6中の時計回りに回転すると、回転翼34に揚力が作用し、また、ロータ5がロータ3と反対方向に回転すると、回転翼54に揚力が作用し、これらの揚力により、飛行体1は、空中に浮揚(飛行)する。
なお、ロータ3側には、ロータ3の回転数(回転速度)を検出する回転数検出手段を設けるのが好ましく、ロータ5側には、ロータ5の回転数(回転速度)を検出する回転数検出手段を設けるのが好ましい。
このように、振動体4は、構造が簡単で、小型(特に薄型)・軽量である。また、通常の電磁モータのように磁力で駆動する場合と異なり、前記のような摩擦力(押圧力)によって被駆動体33、53を駆動することから、駆動力が大きい。
また、図2に示すように、このような構成の振動体4には、ケーブル471、472が接続(電気的に接続)されている。ケーブル471は、圧電素子44に接続され、ケーブル472は、圧電素子42に接続されている。各ケーブル471、472を介して、前述したように、振動体4は、駆動制御回路9に接続されており、その駆動制御回路9により交流電圧が印加される。ここで、ケーブル471および472は、それぞれ、機能がほぼ同一であるため、ケーブル471について代表的に説明する。
さて、中心軸22には、その長手方向に沿って中空部221が形成されている。また、中心軸22の外周には、中空部221に連通する孔222が形成されている。
また、基板21には、基板21の上下に貫通する孔212が、中心軸22の近傍に設けられている。
図2に示すように、ケーブル471は、振動体4(圧電素子44)との接続箇所から順に、基板21の孔212、中心軸22の孔222、中空部221を挿通し(通過し)、駆動制御回路9に到達している。
このような配線(ケーブリング)により、ケーブル471を容易に引き回すことができる。また、これにより、ケーブル471が露出するのを防止または抑制することができ、よって、例えばケーブル471が中心軸22や回転翼34等に巻き付くのを防止することができる。
また、ケーブル471における振動体4から駆動制御回路9までの経路を短くすることができ、よって、ケーブル471の長さを短くする(抑える)ことができる。
また、本実施形態では、前述したように、被駆動体33が筒状部材31に固着され、被駆動体33は、ロータ3と一体になっている。すなわち、振動体4は、ロータ3を直接に回転駆動するようになっており、動力伝達機構や変速機構等が設けられていない(不要である)。ロータ5側も同様に、振動体4は、ロータ5を直接に回転駆動するようになっており、動力伝達機構や変速機構等が設けられていない(不要である)。これにより、飛行体1は、特に簡単な構造、かつ軽量になっており、軽量化(ペイロード確保)に特に有利になっている。
なお、前述したように、振動体4は、駆動力が大きいため、本実施形態のように、変速機構(減速機構)を介さなくてもロータ3、5を十分なトルクで回転することができる。
また、本実施形態では、振動体4の面内振動をロータ3、5の回転(面内回転)に直接変換するので、この変換に伴なうエネルギのロスが少なく、ロータ3、5を高い効率で回転駆動することができる。
また、本実施形態では、凸部46が被駆動体33に及ぼす摩擦力(押圧力)の方向は、回転中心線36に対し略垂直な方向であるため、ロータ3を傾斜させるような力が作用することがなく、ロータ3がより円滑かつ確実に回転する。同様に、ロータ5もより円滑かつ確実に回転する。
なお、図示の構成と異なり、ロータ3を回転駆動する振動体4は、回転中心線36に平行な方向から被駆動体33の上面または下面に当接するように設置されていてもよく、また、ロータ5を回転駆動する振動体4は、ロータ5の回転中心線36に平行な方向から被駆動体53の上面または下面に当接するように設置されていてもよい。
また、ロータ3とロータ5との2つが揚力を発生するので、大きな揚力が得られる。
また、ロータ3とロータ5とが互いに反対方向に回転することにより、飛行体1(基部2)が受ける反力が相殺され、飛行体1が回転中心線36の回りに回転するのを防止することができる。
特に、ロータ3に対する振動体4と、ロータ5に対する振動体4とを別個に設けたことから、ロータ3の回転数(回転速度)と、ロータ5の回転数(回転速度)とをそれぞれ別個に調整(調節)することができ、これにより、飛行体1(基部2)が回転中心線36の回りに回転するのをより確実に防止したり、飛行体1の回転中心線36の回りに回転(向き)を制御したりすることができる。
また、ロータ3とロータ5とが同軸的に設けられていることにより、ロータを2つ設けたことによる大型化・重量増加を招来することなく、軽量化を達成することができる。
なお、図示の構成では、ロータ3とロータ5とは、直径や、回転翼の枚数(2枚)、回転翼の形状等の条件が同じになっているが、直径、回転翼の枚数、回転翼の形状等の条件が互いに異なるものであってもよい。
また、本発明では、ロータ3とロータ5とが同軸的に設けられていないもの(並設されたもの)であってもよい。
圧電素子42、44に印加する交流電圧の周波数は、特に限定されないが、振動体4の振動(例えば、縦振動)の共振周波数と略同程度であるのが好ましい。これにより、振動体4の振幅が大きくなり、高い効率でロータ3、5を回転駆動することができる。
前述したように、振動体4は、主に、その長手方向に縦振動するが、縦振動と屈曲振動とを同時に励振し、凸部46を楕円運動(楕円振動)させることとするのがより好ましい。これにより、より高い効率でロータ3、5を回転駆動することができる。以下、この点について、代表的に、ロータ3を回転駆動する振動体4で説明する。
振動体4が被駆動体33を回転駆動するとき、凸部46は、被駆動体33から反力を受ける。本実施形態では、凸部46が振動体4の中心線49からずれた位置に設けられていることから、振動体4は、この反力によって、図6中の一点鎖線で示すように面内方向に屈曲するように変形、振動(屈曲振動)する。なお、図6では、振動体4の変形を誇張して示している。
また、印加電圧の周波数、振動体4の形状・大きさ、凸部46の位置などを適宜選択することにより、振動体4の縦振動と屈曲振動との複合振動を励振することができ、例えば、振幅が大きくなるとともに、凸部46は、図7中の一点鎖線で示すように、略楕円に沿って変位(楕円振動)する。
これにより、振動体4の1回の振動において、凸部46が被駆動体33を回転方向に送るときには、凸部46が被駆動体33により強い力で圧接され、凸部46が戻るときには、被駆動体33との摩擦力を低減または消滅させることができるため、振動体4の振動をロータ3の回転により高い効率で変換することができる。
なお、本実施形態では、振動体4でロータ3を直接に回転駆動するものとなっているが、本発明では、振動体4がロータ3を間接的に駆動するものであってもよい。すなわち、被駆動体33をロータ3と別個に設け、被駆動体33の回転力を回転力伝達機構によってロータ3に伝達するようなものであってもよい。同様に、本実施形態では、振動体4でロータ5を直接に回転駆動するものとなっているが、本発明では、振動体4がロータ5を間接的に駆動するものであってもよい。すなわち、被駆動体53をロータ5と別個に設け、被駆動体53の回転力を回転力伝達機構によってロータ5に伝達するようなものであってもよい。これらの場合、回転力伝達機構としては、例えば、歯車列(歯車伝動機構)や、プーリー、ベルト、チェーン等を用いた巻き掛け伝動機構等、いかなる機構を用いるものでもよい。
また、本実施形態では、ロータ3を回転駆動する振動体4は、1つ設置されているが、本発明では、その振動体4を複数設け、被駆動体33を複数の振動体4で回転駆動してもよい。同様に、本実施形態では、ロータ5を回転駆動する振動体4は、1つ設置されているが、本発明では、その振動体4を複数設け、被駆動体53を複数の振動体4で回転駆動してもよい。
図1および図3に示すように、姿勢安定化手段19は、スタビライザバー(長尺状の質量部)191と、スタビライザバー191と回転翼54が設けられている固定部522とを連結するスタビライザジョイント(連結部)193と、支持部194とを有している。
スタビライザバー191の両端部には、それぞれ、錘部192が設けられている。このスタビライザバー191は、ロータ5よりも大きい、ロータ5の回転軸方向(z軸方向)の慣性モーメントを有している。
支持部194は、中心軸22の先端部(上側の端部)に、その中心軸22に対し回転可能に設置されている。すなわち、支持部194は、ロータ5の上方に位置している。
また、スタビライザバー191は、支持部194に対し、ロータ5の回転中心線(回転中心軸)36に対して略垂直な軸195を中心に所定角度、回動可能(揺動可能)に設置されている。また、スタビライザバー191は、略釣り合った状態(バランスが取れた状態)で設置されている。
これにより、スタビライザバー191は、ロータ5と略同軸的に回転することができ、かつ、回転中心線36に対して略垂直な軸195を中心に所定角度、回動することができる。
ロータ5(回転翼54)が回転すると、スタビライザバー191は、スタビライザジョイント193を介してロータ5に引っ張られ、そのロータ5とともに(ロータ5と同期して)回転する。すなわち、スタビライザバー191およびロータ5は、軸195と軸541とが一定の角度を保持した状態で同一方向に回転する。
また、スタビライザバー191が軸195を中心に回動すると、固定部522および回転翼54は、スタビライザジョイント193を介してスタビライザバー191に引っ張られ、軸541を中心に回動する。
飛行中の飛行体1に、高速、すなわち、急激な(突発的な)飛行姿勢の乱れ(変化)が生じた場合、この姿勢安定化手段19により、その飛行姿勢の乱れが補正され、これによって、飛行体1の飛行姿勢を安定化させることができる。
例えば、回転中心線36の方向が鉛直方向となる飛行姿勢で飛行体1が浮揚しているとき、飛行体1が空中で高速で傾いた場合、スタビライザバー191は、水平を保とうとするので、軸195を中心に回動し、これと同時に、固定部522および2枚の回転翼54も軸541を中心に回動する。これにより、各回転翼54のピッチは、互いの回転翼54における気流(空気流)に、回転中心線36の方向が鉛直方向に戻るような差が生じるように変化する。これによって、飛行体1の飛行姿勢は、元の飛行姿勢に戻る。
一方、後述する姿勢変更手段16による飛行体1の飛行姿勢の変更の際は、飛行体1の重心が比較的低速で移動してその飛行姿勢が変更されるので、スタビライザバー191は、実質的に軸195を中心に回動せず、姿勢安定化手段19は作用しない。これにより、確実に、飛行体1の飛行姿勢を変更することができる。
図1に示すように、接地手段6は、中心軸22に固定された板状の固定部60と、弾性(バネ性)を有し、棒状の4本の脚(接地脚)61とを備えている。
固定部60は、板状体で構成されている。この固定部60は、基本姿勢において、中心軸22に対してほぼ垂直に設けられている。
また、固定部60は、基本姿勢において重心(飛行体1の重心)よりも鉛直方向上方で、かつ、姿勢変更手段16(x軸方向移動手段16x、y軸方向移動手段16y)よりも鉛直方向上方の部位(中心軸22)に固定されている。
各脚61は、それぞれ、図1に示す基本姿勢において、固定部60から垂直方向斜め下方(鉛直下方)に延出し、かつ、垂直方向下方に向かって拡開している。また、各脚61は、固定部60(中心軸22)を中心にして等間隔(等角度間隔)で配置されている。また、各脚61の先端部(下側の端部)62は、それぞれ、脚61における上側の部位より拡径し、先端621が丸みを帯びている(湾曲している)。
この接地手段6により、地面(床面)に安定的に接地することができ、離着陸を容易かつ確実に行なうことができる。
特に、着地の際は、脚61の弾性で、着地の衝撃を吸収することができ、また、飛行体1が傾いた状態で着地しても、最初に接地した脚61のバネ力で、飛行体1の姿勢を直すので、横転を防止することができる。
次に、姿勢変更手段16について説明する。
図1、図8に示す姿勢変更手段16は、重心の移動により、飛行体1の姿勢を変更(調節)することで、ロータ3および5の回転中心線(回転中心軸)36を鉛直線(鉛直方向:重力の方向)に対して所定方向に所定角度傾斜させるもの(傾きを調節するもの)である。
図1に示すように、姿勢変更手段16は、回転翼34の下方に位置している。すなわち、姿勢変更手段16は、中心軸22の下端に設置(固定)されている。
本実施形態における姿勢変更手段16は、錘要素(錘(本体部))14と、錘要素14をy軸方向に移動(変位)させるy軸方向移動手段(y軸方向変位手段)であるリニアアクチュエータ(第1のリニアアクチュエータ)16yと、リニアアクチュエータ(y軸方向移動手段)16yおよび錘要素14をx軸方向に移動(変位)させるx軸方向移動手段(x軸方向変位手段)であるリニアアクチュエータ(第2のリニアアクチュエータ)16xとを有している。
なお、前記リニアアクチュエータ16xおよび16yにより、飛行体1に対して錘要素14を移動(変位)させる移動手段(変位手段(変位機構))が構成される。
図8に示すように、リニアアクチュエータ16xと、リニアアクチュエータ16yとは、互いの後述するスライダ181が対向した状態で、1つのピン(接続部材)186を介して、互いに接合されている。
ピン186は、円柱状のピン本体186aと、その両端に形成されたフランジ186bとで構成されている。各フランジ186bには、孔部186cが設けられている。
一方のフランジ186bの孔部186cと、リニアアクチュエータ16yのスライダ181の孔部185(図9参照)とが一致するように、ボルト(図示せず)を介して、リニアアクチュエータ16yとスライダ181とが連されている。また、他方のフランジ186bの孔部186cと、リニアアクチュエータ16xのスライダ181の孔部185(図9参照)とが一致するように、ボルト(図示せず)を介して、リニアアクチュエータ16xとスライダ181とが連されている。このような構成により、互いのスライダ181同士が連結されている。
また、リニアアクチュエータ16xと、リニアアクチュエータ16yとは、互いのスライダ181の移動方向が直交、すなわち、リニアアクチュエータ16xのスライダ181の移動方向がx軸方向、リニアアクチュエータ16yのスライダ181の移動方向がy軸方向となるように接合されている。
また、この姿勢変更手段16では、リニアアクチュエータ16xが、上方に位置し、リニアアクチュエータ16yが下方に位置し、図1に示すように、リニアアクチュエータ16xの後述するベース161の中央部の上側が、中心軸22の下端に接合されている。そして、リニアアクチュエータ16yの後述するベース161の中央部の下側に、錘要素14が接合されている。
次に、リニアアクチュエータ16yと、リニアアクチュエータ16xとについて、代表的に、リニアアクチュエータ16yを説明する。
図9〜図11に示すように、リニアアクチュエータ16yは、板状のベース161と、板状の基台171と、板状のスライダ181と、振動体(駆動源)4とを有している。これらベース161、基台171、スライダ181および振動体4は、それぞれ、互いに略平行(一部が面方向に重なる場合も含む)になるように設置されている。
基台171は、ベース161の中央部に、そのベース161に対して図11中左右方向に移動可能に設置されている。この場合、ベース161の中央部には、1対のガイドピン162が図11中左右方向に沿って立設され、基台171には、図11中左右方向に長い1対の長穴172が図11中左右方向に沿って形成されている。各ガイドピン162は、それぞれ、対応する長穴172に挿入されている。これにより、基台171は、ガイドピン162に案内され、長穴172に沿って図11中左右方向に移動することができる。
この基台171には、後述するロータ164(被駆動体165)を回転駆動する振動体4が設置されている。振動体4は、凸部(接触部)46および1対の腕部48を有し、その凸部46が図11中右側を向くように、基台171に対し、各腕部48に形成された孔481に挿入されたボルト175によって固定されている。これにより、振動体4は、振動し得るように、各腕部48によって支持される。
また、ベース161の図9、図10中上側の端部には、1対のバネ止めピン168が立設されている。一方、基台171には、1対のバネ掛け部173が形成されている。一方のバネ掛け部173は、基台171の図10中左側に設けられ、他方のバネ掛け部173は、基台171の図10中右側に設けられている。
そして、これら対応するバネ止めピン168とバネ掛け部173には、それぞれ、コイルバネ174(付勢手段)が伸張した状態(伸張状態)で設置されている。すなわち、各コイルバネ174は、それぞれ、その一端側が、基台171のバネ掛け部173に掛けられ(固定され)、他端側が、ベース161のバネ止めピン168に取り付けられている(固定されている)。
各コイルバネ174の弾性力(復元力)により、ベース161は、図9、図10中上側に向かって付勢され、振動体4の凸部46は、後述する被駆動体165の外周面1651に当接するとともに押圧される。
また、ベース161の図9、図10中上側の端部で、かつ、図10中左右方向の中央部には、ロータ164が回転可能に設置されている。
ロータ164は、略円筒状をなす筒状部166と、筒状部166の外側(外周)に固着(固定)された被駆動体165と、円板状の円板状部1691および1692とを有している。
被駆動体165は、略リング状(円環状)をなしており、振動体4に対応する位置(基端側)に位置している。
図11に示すように、円板状部1691は、筒状部166の上部に固定されている。この円板状部1691は、その下部の外径が漸減している。すなわち、円板状部1691は、その側面がテーパ状をなしている。
円板状部1692は、筒状部166の中央部に固定されている。この円板状部1692は、その上部の外径が漸減している。すなわち、円板状部1692は、その上部の側面がテーパ状をなしている。
また、ロータ164(筒状部166)の先端側の外周面には、ピニオンギア167が形成されている。これにより、ロータ164が回転すると、被駆動体165とピニオンギア167とが一体的に回転する。
また、ロータ164のピニオンギア167が形成されている部位(回転体である歯車)の径(外径)は、被駆動体165の径(外径)より小さく設定されており、これにより、減速機構が構成される。
また、前記ロータ164のピニオンギア167が形成されている部位(回転体である歯車)の径と、被駆動体165の径との比率を調整(変更)することにより、スライダ181の移動速度を任意に調整(変更)することができる。
また、ベース161の図10、図11中下側の端部(角部)には、溝1631を有する2つのローラ163が回転可能に設置されている。溝1631は、互いに対向する(上下の)壁面がそれぞれ、円板状部1691(円板状部1692)の側面と同様に、テーパ状をなしている。
スライダ181は、これらのローラ163の溝1631内に位置し、各ローラ163とロータ164とで挟み込まれ、ベース161に対して図10中左右方向に移動可能に設置されている。すなわち、スライダ181は、各ローラ163およびロータ164により、その移動方向が図10中左右方向になり、かつ、姿勢が一定に保持されるように規制される。
図9、図10に示すように、スライダ181は、形状がカタカナの「エ」字状をなす板状体で構成されている。このスライダ181は、第1のスライダ部187と、第2のスライダ部188と、第1のスライダ部187と第2のスライダ部188とを連結する連結部189とを有している。
また、スライダ181の第1のスライダ部187の外側の端面には、スライダ181の移動方向に沿って、前記ロータ164に設けられているピニオンギア167と噛合するラックギア183が形成されている。このラックギア183とピニオンギア167とにより、ロータ164の回転運動がスライダ181の直線運動に変換される。従って、ラックギア183とピニオンギア167とで回転/移動変換機構が構成される。
また、前述した円板状部1691のテーパ状の側面と、円板状部1692のテーパ状の側面との間に、ラックギア183が入り込むため、上下方向(z軸方向)におけるラックギア183(第1のスライダ部187)の位置が規制される。これにより、ラックギア183がピニオンギア167から離脱するのを防止することができる。
また、テーパ角を適宜設定することにより、ラックギア183とピニオンギア167との噛合深さを調整(管理)することができる。
スライダ181の第2のスライダ部188の外側の端面は、前述した溝1631のテーパ状の壁面に沿うような傾斜状をなしている。これにより、上下方向(z軸方向)における第2のスライダ部189の位置を規制することができ、よって、第2のスライダ部189がローラ163から離脱するのを防止することができる。
また、スライダ181の第2のスライダ部188の両端部には、それぞれ、突出部184(ストッパ)が形成されている。これらの突出部184により、スライダ181の移動範囲が制限され(所定位置を越える移動が阻止され)、スライダ181の離脱が阻止(防止)される。
また、スライダ181の連結部189には、ピン186の孔部186cに対応する2つの孔部185が形成されている。
また、スライダ181の幅(図10中の上下方向の長さ)は、比較的長く設定されるのが好ましい。これにより、ベース161(ベース面)とスライダ181(スライダ面)とにおける、拗れを軽減することができる。
このリニアアクチュエータ16yでは、振動体4が所定のパターンで振動すると、その振動により、凸部46から(凸部46を介して)被駆動体165に所定方向の回転力(駆動力)が繰り返し加えられ(与えられ)、ロータ164は、所定方向に回転する。そして、ロータ164に設けられているピニオンギア167と、スライダ181に設けられているラックギア183とにより、ロータ164の回転運動がスライダ181の直線運動に変換され、スライダ181は、各ローラ163に案内され、所定方向(例えば、y軸方向の正方向)に移動する。すなわち、このスライダ181に対して、相対的に、ベース161と錘要素14とが一体的に移動する。
一方、前記振動が逆になるように振動体4を励振すると、凸部46から被駆動体165に前記と逆方向の回転力が繰り返し加えられ、ロータ164は、前記と逆方向に回転する。そして、ロータ164に設けられているピニオンギア167と、スライダ181に設けられているラックギア183とにより、ロータ164の回転運動がスライダ181の直線運動に変換され、スライダ181は、各ローラ163に案内され、前記と逆方向(例えば、y軸方向の負方向)に移動する。すなわち、このスライダ181に対して、相対的に、ベース161と錘要素14とが一体的に移動する。
このリニアアクチュエータ16yによれば、構造が簡単で、小型化(特に、薄型化)・軽量化を図ることができ、また、低速で、かつ、高い駆動力が得られる。
これにより、錘要素14、すなわち、重心を低速で、容易かつ確実に移動させることができ、これによって、飛行体1の姿勢を正確かつ確実に変更することができ、安定した飛行を行なうことができる。
また、スライダ181と振動体4とを重ねて配置することができるので、リニアアクチュエータ16yの総面積を小さくすることができ、小型化に有利である。
また、例えば、振動体の接触部をスライダに当接して、直接、そのスライダを移動させる形態のリニアアクチュエータを用いる場合は、振動体をスライダに押し付ける力が、スライダの移動の際の抵抗になってしまうが、このリニアアクチュエータ16yでは、振動体4からスライダ181へかかる負荷をなくすことができ、これにより、リニアアクチュエータ16yの駆動が安定し、より安定した飛行を行なうことができる。
また、前記直接スライダを移動させる形態のリニアアクチュエータを用いる場合は、振動体の接触部によるスライダの摩耗を抑制するため、スライダを金属で構成するので、リニアアクチュエータの軽量化には不利であるが、このリニアアクチュエータ16yでは、振動体4がスライダ181を直接駆動するわけではないので、スライダ181を、例えば、樹脂等の軽量な材料で構成することができ、これにより、リニアアクチュエータ16yの軽量化、すなわち、飛行体1の軽量化を図ることができる。
リニアアクチュエータ16xについては、前記リニアアクチュエータ16yと同様であるので、説明を省略する。
なお、本発明では、リニアアクチュエータ16yと、リニアアクチュエータ16xとの一方を省略してもよい。
姿勢変更手段16の振動体4では、電極を複数に分割し、それらに対して選択的に電圧を印加して、圧電素子を部分的に駆動することにより、面内の縦・屈曲の振動を任意に選択し得るようになっている。すなわち、振動体4への通電状態(振動体4の振動パターン)を変更することにより、振動体4の凸部46の振動(振動変位)の方向を変え、これにより、被駆動体165を図10中時計回りと反時計回り(正方向と逆方向)のいずれの方向にも回転させることができるように構成されている。以下、この振動体4について説明するが、前記ロータ3および5を回転駆動する振動体4との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
図13に示すように、振動体4は、前記ロータ3および5を回転駆動する振動体4と同様に、補強板43の図13中上側に圧電素子42、下側に圧電素子44を積層した構造であるが、圧電素子42の図13中上側に、板状の4つの電極41a、41b、41cおよび41dが設置され、圧電素子44の図13中下側に、板状の4つの電極45a、45b、45cおよび45d(電極45a、45b、45cおよび45dは、図示せず、各符号のみを括弧内に示す)が設置されている点で、前記ロータ3および5を回転駆動する振動体4と異なっている。すなわち、圧電素子42を4つの長方形の領域に略等しく分割(区分)し、分割された各領域に、それぞれ、長方形状をなす電極41a、41b、41cおよび41dが設置され、同様に、圧電素子44を4つの領域に分割(区分)し、分割された各領域に、それぞれ、長方形状をなす電極45a、45b、45cおよび45dが設置されている。なお、電極41a、41b、41cおよび41dの裏側に、それぞれ、電極45a、45b、45cおよび45dが配置されている。
一方の対角線上の電極41aおよび41cと、これらの裏側に位置する電極45aおよび45cとは、すべて電気的に接続され、同時に通電されるようになっており、同様に、他方の対角線上の電極41bおよび41dと、これらの裏側に位置する電極45bおよび45dとは、すべて電気的に接続(以下、単に「接続」と言う)され、同時に通電されるようになっている。
補強板43は、アース(接地)されており、また、通電される電極41a、41c、45aおよび45cと、電極41b、41d、45bおよび45dとは、図示しないスイッチ(切替スイッチ)で切り替わり、そのいずれか一方に交流電圧が印加されるように構成されている。すなわち、図16に示すように、振動体4は、図示しない前記スイッチを有する後述する駆動制御回路9に接続されており、その駆動制御回路9により、通電される電極が選択され(切り替わり)、交流電圧が印加されるようになっている。
また、凸部46は、図13中の右端部(短辺側)であって、補強板43の幅方向中央(短辺の中央)に設けられている。
また、補強板43には、弾性(可撓性)を有する1対(2つ)の腕部48が一体的に形成されている。1対の腕部48は、補強板43の長手方向(図13中左右方向)略中央に、長手方向と略垂直な方向であって、かつ、補強板(振動体4)を介して互いに反対方向に突出するように(図13中上下対称に)設けられている。
振動体4の電極41a、41c、45aおよび45cに通電し、これらの電極41a、41c、45aおよび45cと、補強板43との間に、交流電圧が印加されると、図14に示すように、振動体4の電極41a、41c、45aおよび45cに対応する部分がそれぞれ矢印a方向に繰り返し伸縮し、これにより、振動体4の凸部46は、矢印bで示す斜めの方向に振動(往復運動)、または、矢印cで示すように、楕円振動(楕円運動)する。被駆動体165は、振動体4の電極41a、41c、45aおよび45cに対応する部分が伸長するときに凸部46から摩擦力(押圧力)を受ける。
すなわち、凸部46の振動変位Sの径方向成分S1(被駆動体165の径方向の変位)によって、凸部46と外周面1651との間に大きな摩擦力が与えられ、振動変位Sの周方向成分S2(被駆動体165の円周方向の変位)によって、被駆動体165に図14中の反時計回りの回転力が与えられる。
振動体4が振動すると、このような力が被駆動体165に繰り返し作用し、被駆動体165は、図14中の反時計回りに回転する。これにより、ロータ164は、図14中の反時計回りに回転する。
前記と逆に、振動体4の電極41b、41d、45bおよび45dに通電し、これらの電極41b、41d、45bおよび45dと、補強板43との間に、交流電圧が印加されると、図15に示すように、振動体4の電極41b、41d、45bおよび45dに対応する部分がそれぞれ矢印a方向に繰り返し伸縮し、これにより、振動体4の凸部46は、矢印bで示す斜めの方向に振動(往復運動)、または、矢印cで示すように、楕円振動(楕円運動)する。被駆動体165は、振動体4の電極41b、41d、45bおよび45dに対応する部分が伸長するときに凸部46から摩擦力(押圧力)を受ける。
すなわち、凸部46の振動変位Sの径方向成分S1(被駆動体165の径方向の変位)によって、凸部46と外周面1651との間に大きな摩擦力が与えられ、振動変位Sの周方向成分S2(被駆動体165の円周方向の変位)によって、被駆動体165に図15中の時計回りの回転力が与えられる。
振動体4が振動すると、このような力が被駆動体165に繰り返し作用し、被駆動体165は、図15中の時計回りに回転する。これにより、ロータ164は、図15中の時計回りに回転する。
なお、図14および図15では、それぞれ、振動体4の変形を誇張して示すとともに、腕部48は図示されていない。
なお、本実施形態では、振動体4の電極を4分割して駆動する場合について説明したが、それは一例であり、本発明では、前述の振動体4の構造や駆動の方法に限定されるものではない。
また、各リニアアクチュエータ16xおよび16yは、それぞれ、スライダ181(錘要素14)のx軸方向の位置(移動量)およびy軸方向の位置(移動量)を検出する図示しない位置検出手段(移動量検出手段)を有している。各位置検出手段は、それぞれ、所定の位置検出用スケールと、発光部および受光部を有するセンサとで構成されている。
リニアアクチュエータ16xの振動体4が駆動し、スライダ181が移動すると、センサからの信号が後述する駆動制御回路9のy方向制御回路92yに供給(入力)され、y方向制御回路92yは、その信号に基づいて、スライダ181(錘要素14)のx軸方向の移動量や位置を求める。前記スライダ181(錘要素14)の移動量や位置の情報は、スライダ181(錘要素14)をx軸方向へ移動させる際の所定の制御や処理に利用される。
同様に、リニアアクチュエータ16yの振動体4が駆動し、スライダ181が移動すると、センサからの信号が、後述する駆動制御回路9のx方向制御回路92xに供給(入力)され、x方向制御回路92xは、その信号に基づいて、スライダ181(錘要素14)のy軸方向の移動量や位置を求める。前記スライダ181(錘要素14)の移動量や位置の情報は、スライダ181(錘要素14)をy軸方向へ移動させる際の所定の制御や処理に利用される。
なお、各位置検出手段は、それぞれ、光学的に検出するものに限らず、例えば、磁気的に検出するものであってもよい。
ここで、リニアアクチュエータ16x、16yの構成は、それぞれ、前述したものに限らず、例えば、図12に示す構成のものであってもよい。以下、リニアアクチュエータ16yと、リニアアクチュエータ16xとについて、代表的に、リニアアクチュエータ16yを説明するが、前記図10に示すリニアアクチュエータ16yとの相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
図12に示すように、リニアアクチュエータ16yでは、スライダ181が略四角形の枠状をなしている。すなわち、スライダ181の中央部には、略四角形の開口182が設けられている。これにより、軽量化を図ることができる。また、この開口182を利用して振動体の4の着脱を行なうことができ、メンテナンス性が向上する。
このスライダ181の図12中右側の内側の端面に、スライダ181の移動方向に沿って、ロータ164に設けられているピニオンギア167と噛合するラックギア183が形成されている。
また、平面視で(図12において)、振動体4とスライダ181とが干渉しないように、スライダ181が、ロータ164と各ローラ163とによって、その内側から保持されるように(スライダ181が、ロータ164と各ローラ163とを挟み込むように)構成されている。
これにより、リニアアクチュエータ16y全体の厚みをさらに減少させることができる。
次に、錘要素14について説明する。
図1に示すように、錘要素14は、所定の回路を有する回路基板(フレキシブル回路基板)13と、回路基板13を保持する保持枠141とを有している。
回路基板13には、例えば、図16に示す駆動制御回路9、姿勢制御センサ8等の駆動回路が設けられている。この回路基板13は、フラットケーブル(図示せず)を介して、後述する燃料電池30に接続されている。これにより、回路基板13等の飛行体1の各部に電力が供給される。
保持枠141は、形状が略直方体をなしている。この保持枠141には、形状が略直方体をなし、保持枠141を貫通する中空部142が形成されている。
中空部142が形成されていない保持枠141の側面143と、保持枠141の底面144とには、回路基板13の一部(例えば、姿勢制御センサ8の基板等)が設けられ(固定され)ている。すなわち、回路基板13の一部が保持枠141の外周に沿って設けられている。これにより、回路基板13の面積を大きくすることができ、よって、回路基板13に多くの回路(回路パターン)を形成することができる。
また、中空部142にも同様に、回路基板13の一部(例えば、BT基板等)が設けられ(固定され)ている。この回路基板13は、中空部142を上下方向に2つに仕切るように設けられている。これにより、保持枠141の内側(中空部142)を有効に利用することができる。
このような構成の錘要素14は、その質量が飛行体1の質量の大部分を占めるので、錘要素14の移動により、重心の位置を容易に移動させることができる。
図16に示すように、姿勢制御センサ8は、Z軸の回り(θz方向)の回転を検出するジャイロセンサ81zと、X軸方向の加速度(αx)を検出する加速度センサ81xと、Y軸方向の加速度(αy)を検出する加速度センサ81yと、で構成されている。
また、駆動制御回路9は、θz検出回路91zと、αx検出回路91xと、αy検出回路91yと、θz制御回路92zと、x方向制御回路92xと、y方向制御回路92yと、第1の駆動回路931と、第2の駆動回路932と、y駆動回路93yと、x駆動回路93xと、リニアアクチュエータ16yの振動体4の通電される電極を切り替える図示しないスイッチ(切替スイッチ)と、リニアアクチュエータ16xの振動体4の通電される電極を切り替える図示しないスイッチ(切替スイッチ)とで構成されている。
第1の駆動回路931は、ロータ3を回転駆動する振動体4に接続され、第2の駆動回路932は、ロータ5を回転駆動する振動体4に接続されている。
また、y駆動回路93yは、前記電極を切り替えるスイッチを介してリニアアクチュエータ16yの振動体4に接続され、x駆動回路93xは、前記電極を切り替えるスイッチを介してリニアアクチュエータ16xの振動体4に接続されている。
図1に示すように、中心軸22の途中には、形状がドーム状(半球状)をなすカウリング7が固定されて(設けられて)いる。
基本姿勢において(図1に示すように)、カウリング7は、鉛直上方に向う凸部と、鉛直下方に向けて開口する内腔部(中空部)73とを有している。
カウリング7がドーム状の凸部72を有していることにより、回転翼34、54からの気流を好ましい流れにすることができ、よって、飛行体1が揚力を確実に得ることができる。また、外面71の形状が滑らかであるため、前記気流に渦が生じるのを防止することができる、すなわち、気流を整流することができる。
また、気流が外面71に沿って滑らかに流れるため、空気抵抗を抑制することができ、よって、燃料電池30の燃料(電力)を消費するのを抑制することができる。
また、カウリング7が内腔部73を有していることにより、x軸方向移動手段16x、y軸方向移動手段16y、接地手段の固定部等が内腔部73に入り込むことができ、よって、高さ方向(図1中の上下方向)における飛行体1の大きさ(高さ)を小さくする(抑える)ことができる。また、x軸方向移動手段16xおよびy軸方向移動手段16yが内腔部73に入り込むことにより、外面71によって、両手段を保護することができる。また、飛行体1を無線で遠隔操作するような場合には、カウリング7がアンテナ(パラボラアンテナ)として機能することができる。
また、カウリング7は、その中心軸(中心線)と中心軸22とが略一致するような形状、すなわち、中心軸22の長手方向から見て対称となる形状をなし、中心軸22に設けられて(固定されて)いる。これにより、飛行体1の飛行姿勢(飛行状態)を安定させることができる。
カウリング7の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、各種金属材料や各種プラスチック(樹脂材料)等を単独または組み合わせて用いることができる。これにより、カウリング7を容易に形成することができる。また、上空におけるの日光、γ線等から駆動制御回路9を保護することができる。
図4に示すように、燃料電池30は、燃料タンク301と、ゼーベック素子302(例えば、特開2004−140048号公報参照)と、発熱部303とを有している。
燃料タンク301は、例えばブタン等の燃料が貯留(蓄積)される部位である。燃料タンク301は、固定部60の下面に設置(固定)されている。
発熱部303は、燃料タンク301から抽出された(取り出された)燃料を燃焼させる部位である。発熱部303は、カウリング7の内腔部73の形状に沿ったドーム状をなしている。この発熱部303は、中心軸22の固定部60側に設けられた連結部材304を介して、中心軸22に連結されて(固定されて)いる。
なお、発熱部303としては、特に限定されず、例えば、マイクロ燃焼器等が用いられる。
ゼーベック素子302は、発熱部303の外周部305に、均等の厚さで設けられている。また、ゼーベック素子302外周部(外側)には、カウリング7が設けられており、このカウリング7が燃料電池30の筐体としても機能している(図4参照)。これにより、改めて燃料電池30の筐体を設けるのを省略することができ、よって、燃料電池30を効果的に設置することができる。
また、エネルギ蓄積手段に燃料電池30を用いていることにより、エネルギ蓄積手段に例えば1次電池や2次電池(蓄電池)を用いたときよりも、飛行体1の飛行時間を長くすることができる。
次に、このような構成の燃料電池30により電力(電気)が発生する過程を説明する。
まず、燃料タンク301から燃料を抽出し、この抽出された燃料を発熱部303によって燃焼させる。これにより、燃焼反応が起こり、発熱部303の外周部305に熱が発生する。
外周部305で発生した熱は、ゼーベック素子302を通過して、大気中へ放出される。このとき、ゼーベック素子302では、前記熱の一部が電気に変換される。この電気を取り出し、飛行体1を駆動する。
なお、カウリング7は、燃料電池30の筐体を構成しているのに限定されず、例えば、燃料電池30の放熱部、冷却部、低温側熱交換基盤等を構成してもよい。これにより、燃料電池30を構成する部品点数を減少させることができる。また、他の方式の燃料電池の場合には、カウリングがイオン交換膜であることにより、空気の供給や排ガス等の排出が容易になり、性能が向上する。
図17〜図20は、それぞれ、図1に示す飛行体の作用等を説明するための模式図(側面図)である。図21は、図1に示す飛行体の作用等を説明するための模式図(平面図)、図22は、図1に示す飛行体の接地手段の脚のバネ力(弾性力)および回転翼(ロータ)の回転数が一定の場合の揚力と、飛行体の高度との関係を示すグラフ、図23および図24は、それぞれ、図1に示す飛行体の作用等を説明するための模式図(側面図)である。
図17に示すように、重心の位置が回転中心線36(中心軸22)の延長線上にある場合は、回転中心線36の方向は、鉛直方向となる。このときの揚力は、鉛直成分(推力)のみである。
そして、図18に示すように、錘要素14の移動(変位)により、重心が移動すると、揚力が作用(発生)する支点Pと重心とを通る直線Lの方向が、鉛直方向となるように飛行体1(回転中心線36)が傾く。これにより、揚力に水平成分(並進力)が発生し、飛行体1は、水平方向に移動する。
また、前述したように、各脚61は、それぞれ、弾性(バネ性)を有しているので、図19に示すように、揚力が0のときは、各脚61は、それぞれ、その脚61が地面(床面)に接触していない場合(自然状態)に比べ、飛行体1の自重によって外側に広がっている。
一方、図20に示すように、回転翼34、54(ロータ3、5)が回転し、揚力が発生すると、その揚力が大きくなるほど、各脚61に掛かる力が減少し、各脚61の復元力(弾性力)により、互いの脚61の間隔が狭まってゆき、各脚61は、それぞれ、自然状態に近づいてゆく。
前述したように、飛行体1の回転中心線36(z軸)の回りの回転制御が行なわれていない回転翼34、54(ロータ3、5)の回転開始時は、各脚61が広がっている状態なので(回転中心線36と、脚61の地面への接地点との間の距離が長いので)、図21に示すように、地面と脚61の先端部62(先端621)との間の摩擦力による、回転中心線36を中心とした飛行体1の回転を抑える力(モーメント)が強く働く。これにより、飛行体1の回転中心線36の回りの回転が阻止される(強制的に飛行体1を回転させない)。
そして、回転翼34、54(ロータ3、5)の回転速度が上がり、飛行体1が浮上してゆき、互いの脚61の間隔が狭まってゆくと(回転中心線36と、脚61の地面への接地点との間の距離が短くなってゆくと)、地面と先端部62との間の摩擦力による、前記飛行体1の回転を抑える力(モーメント)は小さくなってゆく。これにより、前記飛行体1の回転を阻止した状態から、飛行体1の浮上にともなって、徐々に、飛行体1の回転中心線36の回りの回転制御に切り替えてゆくことができる。
また、離陸の際は、各脚61のバネ力(弾性力)によって、飛行体1の浮上を補助(アシスト)する。
この場合、図22に点線で示すように、脚61のバネ力が線形性を有していると、地表効果の影響が最も大きい高度0のときに、バネ力が最大となり、バネ力によるアシスト量が過剰になり、離陸開始時に急浮上してしまい、バランスを失い易くなってしまうことがある。そこで、脚61のバネ力に非線型性を持たせ、高度0付近ではバネ力が飽和するように構成するのが好ましい。これにより、適度な脚61のバネ力で飛行体1の浮上を補助することができ、スムーズな離陸を行なうことができる。
また、各脚61は、それぞれ、弾性(バネ性)を有しているので、図23に示すように、揚力が0のときは、各脚61は、それぞれ、飛行体1の自重によって外側に広がり、かつ、地面と接する各脚61の接点Qは、それぞれ、脚61の基端側(根元の方)に位置している。
一方、図24に示すように、回転翼34、54(ロータ3、5)が回転し、揚力が発生すると、その揚力が大きくなるほど、各脚61に掛かる力が減少し、互いの脚61の間隔が狭まってゆき、かつ、地面と接する各脚61の接点Qは、それぞれ、脚61の先端側に向かって移動する。
すなわち、地面に脚61が接地している状態において、脚61にかかる荷重(自重)に応じて、地面に接する脚61の接点Qの位置が変化するように、脚61が湾曲する。地面に接する脚61の接点Qは、飛行体1が最も上昇した状態において、脚61の固定されている固定部61からの長さ(距離)が最も長く、脚61の剛性が最も低く、逆に、飛行体1が最も下降した状態において、脚61の固定されている固定部61からの長さ(距離)が最も短く、脚61の剛性が最も高い。
これにより、例えば、飛行体1が着陸する際、脚61に荷重がかかるにつれ、脚61の剛性が大きくなり、急着陸をしたとしても、飛行体1の機体の底部(錘要素14等)と地面との衝突を防止することができる。
このような飛行体1に対し、地上(床)には、図示しない操作部(コントローラ)が設けられており、この操作部と飛行体1とは、無線で通信することができ、前記操作部から飛行体1を無線で遠隔操作(ロータ3および5の回転数の調整、錘要素14のx軸方向およびy軸方向の位置の調整等)することができるようになっている。
そして、この飛行体1では、ジャイロセンサ81zによるθz方向の検出値と、Z軸方向の指示値(高さ指示値)と、Z軸の回りの指示値(θz方向の指示値)とに基づいて、ロータ3およびロータ5の回転数(回転速度)をそれぞれ制御する。
すなわち、Z軸方向の指示値がθz制御回路92zへ入力されると、そのZ軸方向の指示値(高さ)になるように、第1の駆動回路931および第2の駆動回路932を介して、ロータ3および5を回転駆動する各振動体4の駆動が制御される。これにより、飛行体1を上昇または下降させることができ、また、所定の高さに保持することができる。
また、θz方向の指示値がθz制御回路92zへ入力されると、そのθz方向の指示値(向き)になるように、第1の駆動回路931および第2の駆動回路932を介して、ロータ3および5を回転駆動する各振動体4の駆動が制御される。これにより、飛行体1をθz方向に、正逆いずれの方向へも所定量(所定角度)回転させることができ、θz方向に、所定の角度(向き)に保持することができる。
また、この飛行体1では、加速度センサ81xによる加速度αのx方向の検出値と、X軸方向の指示値とに基づいて、錘要素14のX軸方向の位置を制御する。
すなわち、X軸方向の指示値がx方向制御回路92xへ入力されると、そのX軸方向の指示値になるように、x駆動回路93xを介して、リニアアクチュエータ16xの振動体4の駆動が制御される。これにより、ベース161とともに錘要素14およびリニアアクチュエータ16yがX軸方向へ移動し、飛行体1の重心がX軸方向へ移動して、飛行体1の各ロータ3および5の回転中心線36が、XZ平面内で所定角度回転し、鉛直線に対してx軸に対し所定角度傾斜する。
このようにして、飛行体1を前記回転中心線36の傾斜方向に、例えば、水平移動(飛行)させることができる。
また、この飛行体1では、加速度センサ81yによる加速度αのy方向の検出値と、Y軸方向の指示値とに基づいて、錘要素14のY軸方向の位置を制御する。
すなわち、Y軸方向の指示値がy方向制御回路92yへ入力されると、そのY軸方向の指示値になるように、y駆動回路93yを介して、リニアアクチュエータ16yの振動体4の駆動が制御される。これにより、錘要素14がY軸方向へ移動し、飛行体1の重心がY軸方向へ移動して、飛行体1の各ロータ3および5の回転中心線36が、YZ平面内で所定角度回転し、鉛直線に対してy軸に対し所定角度傾斜する。
このようにして、飛行体1を前記回転中心線の傾斜方向に、例えば、水平移動(飛行)させることができる。
以上説明したように、この飛行体1によれば、安定した浮上(飛行)を行なうことができ、飛行体を、容易かつ確実に、任意の位置に移動(飛行)させることができる。
特に、地表付近では地表効果の影響で外乱が大きくなるので、姿勢が不安定になり易いが、この飛行体1では、離着陸を容易かつ確実に行なうことができる。
また、この飛行体1では、構造が簡単で、軽量化を図ることができる。また、製造コストの低減も図ることができる。
また、回路基板13と燃料電池30とが互いに近傍に配置されているため、回路基板13と燃料電池30とを接続するケーブルの長さを短くすることができる。これにより、このケーブルの重量を小さくすることができ、また電圧降下が防止または抑制される。
また、x軸方向移動手段16xおよびy軸方向移動手段16yと、回路基板13とが互いに近傍に配置されているため、これらを接続するケーブルの長さを短くすることができる。これにより、このケーブルの重量を小さくすることができ、また電圧降下が防止または抑制される。
また、図21に示すように回転翼34、54と、x軸方向移動手段16xおよびy軸方向移動手段16yとは、中心軸22を中心とする略軸対称となるように設けられている。
これにより、回転翼34、54からの気流を全体として鉛直方向の流れとすることができ、よって、飛行している飛行体1の鉛直方向における安定性を向上させることができる。
また、本実施形態では、被駆動体33、53を回転駆動する振動体4は、それぞれ、1つ設置されているが、本発明では、その振動体4を複数設け、被駆動体33、53を、それぞれ、複数の振動体4で回転駆動してもよい。
また、本実施形態では、錘要素14は、1つであるが、本発明では、錘要素14は、複数設けられていてもよい。
また、本発明では、例えば、錘要素14を2つ設け、リニアアクチュエータ16xで、一方の錘要素14をx軸方向に移動(変位)させ、リニアアクチュエータ16yで、他方の錘要素14をy軸方向に移動(変位)させるように構成してもよい。すなわち、リニアアクチュエータ16xと、リニアアクチュエータ16yとを独立させ、それぞれに、専用の錘要素14を設け、リニアアクチュエータ16xで、一方の錘要素14をx軸方向に移動させ、リニアアクチュエータ16yで、他方の錘要素14をy軸方向に移動させるように構成してもよい。
また、飛行体1の遠隔操作の方法は、無線操縦に限らず、例えば、有線操縦によるものであってもよい。すなわち、図示しない操作部と飛行体1とが図示しないリード線(導線)で接続されており、このリード線によって、前記操作部から飛行体1を遠隔操作するようになっていてもよい。
また、ロータ3、5を回転駆動する駆動源としては、図示の振動体4であるのに限定されず、例えば、電磁モータ、ガスタービン、レシプロエンジン等であってもよい。
また、振動体4の形状、構造は、図示の構成に限らず、被駆動体33、53を回転駆動することができるものであればいかなるものでもよい。例えば、圧電素子が1枚のものや、補強板43を有さないものや、被駆動体33、53と当接する部分に向かって幅が漸減するような形状のもの等であってもよい。
また、接地手段6の脚61の数は、4本に限定されず、例えば、3本、または、5本以上であってもよい。
<第2実施形態>
図25は、本発明の飛行体の第2実施形態を示す斜視図である。なお、以下の説明では、図25の上方(上側)を「上」、下方(下側)を「下」とし、左方(左側)を「後」、右方(右側)を「前」として説明する。
以下、この図を参照して本発明の飛行体の第2実施形態について説明する。
図25に示すように、飛行体1Aは、旅客機(旅客飛行機)である。この飛行体1Aには、燃料電池30が内蔵されている。
機体(本体)101の外装部(カウリング)102は、その上部後方部位が燃料電池30の筐体103として機能している。これにより、改めて筐体103を設けるのを省略することができ、よって、燃料電池30を効果的に設置することができる。
<第3実施形態>
図26は、本発明の飛行体の第3実施形態を示す斜視図である。なお、以下の説明では、図26の上方(上側)を「上」、下方(下側)を「下」とし、左方(左側)を「前」、右方(右側)を「後」として説明する。
以下、この図を参照して本発明の飛行体の第3実施形態について説明する。
図26に示すように、飛行体1Bは、軽飛行機(セスナ機)である。この飛行体1Bのエンジンルーム104には、燃料電池30が設置されている。
機体(本体)101の外装部(カウリング)102は、その上部前方部位、すなわち、エンジンカバー105が燃料電池30の筐体103として機能している。これにより、改めて筐体103を設けるのを省略することができ、よって、燃料電池30を効果的に設置することができる。
以上、本発明の飛行体を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
本発明の飛行体の第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示す飛行体における中心軸付近を拡大して示す断面側面図である。 図1に示す飛行体におけるスタビライザバーおよびその近傍を示す斜視図である。 図1に示す飛行体における燃料電池の断面図である。 図1に示す飛行体における振動体の斜視図である。 図1に示す飛行体における振動体が被駆動体を駆動する様子を示す平面図である。 図1に示す飛行体における振動体の凸部が楕円運動する様子を示す平面図である。 図1に示す飛行体における姿勢変更手段の斜視図である。 図8に示す姿勢変更手段のリニアアクチュエータの斜視図である。 図8に示す姿勢変更手段のリニアアクチュエータの平面図である。 図10中のA−A線での断面図である。 リニアアクチュエータの他の構成例を示す平面図である。 図1に示す飛行体における振動体の斜視図である。 図1に示す飛行体における振動体が被駆動体を駆動する様子を示す平面図である。 図1に示す飛行体における振動体が被駆動体を駆動する様子を示す平面図である。 図1に示す飛行体の回路構成を示すブロック図である。 図1に示す飛行体の作用等を説明するための模式図(側面図)である。 図1に示す飛行体の作用等を説明するための模式図(側面図)である。 図1に示す飛行体の作用等を説明するための模式図(側面図)である。 図1に示す飛行体の作用等を説明するための模式図(側面図)である。 図1に示す飛行体の作用等を説明するための模式図(平面図)である。 図1に示す飛行体の接地手段の脚のバネ力(弾性力)および回転翼(ロータ)の回転数が一定の場合の揚力と、飛行体の高度との関係を示すグラフである。 図1に示す飛行体の作用等を説明するための模式図(側面図)である。 図1に示す飛行体の作用等を説明するための模式図(側面図)である。 本発明の飛行体の第2実施形態を示す斜視図である。 本発明の飛行体の第3実施形態を示す斜視図である。
符号の説明
1、1A、1B……飛行体 101……機体 102……外装部 103……筐体 104……エンジンルーム 105……エンジンカバー 2……基部 21……基板 212……孔 22……中心軸 221……中空部 222……孔 23……振動体取付部 3……ロータ 31……筒状部材 32……回転翼固定部材 321……筒状部 322……固定部 33……被駆動体 331……外周面 34……回転翼 35……軸孔 36……回転中心線 4……振動体 41、45……電極 41a〜41d……電極 45a〜45d……電極 42、44……圧電素子 43……補強板 46……凸部 471、472……ケーブル 48……腕部 481……孔 49……中心線 5……ロータ 51……筒状部材 52……回転翼固定部材 521……筒状部 522……固定部 523……軸 53……被駆動体 531……外周面 54……回転翼 541……軸 55……軸孔 6……接地手段 60……固定部 61……脚 62……先端部 621……先端 8……姿勢制御センサ 81x、81y……加速度センサ 81z……ジャイロセンサ 7……カウリング 71……外面 72……凸部 73……内腔部 9……駆動制御回路 91x……αx検出回路 91y……αy検出回路 91z……θz検出回路 92x……x方向制御回路 92y……y方向制御回路 92z……θz制御回路 931……第1の駆動回路 932……第2の駆動回路 93x……x駆動回路 93y……y駆動回路 11……軸受け 12……ボルト 13……回路基板 14……錘要素 141……保持枠 142……中空部 143……側面 144……底面 16……姿勢変更手段 16x……x軸方向移動手段 16y……y軸方向移動手段 161……ベース 162……ガイドピン 163……ローラ 1631……溝 164……ロータ 165……被駆動体 1651……外周面 166……筒状部 167……ピニオンギア 168……バネ止めピン 1691、1692……円板状部 171……基台 172……長穴 173……バネ掛け部 174……コイルバネ 175……ボルト 181……スライダ 182……開口 183……ラックギア 184……突出部 185……孔部 186……ピン 186a……ピン本体 186b……フランジ 186c……孔部 187……第1のスライダ部 188……第2のスライダ部 189……連結部 19……姿勢安定化手段 191……スタビライザバー 192……錘部 193……スタビライザジョイント 194……支持部 195……軸 30……燃料電池 301……燃料タンク 302……ゼーベック素子 303……発熱部 304……連結部材 305……外周部

Claims (8)

  1. 外面に沿った気流を発生させるカウリングと、
    電力を供給する燃料電池とを備え、
    前記カウリングの少なくとも一部は、前記燃料電池の一部を構成していることを特徴とする飛行体。
  2. その外面に沿った気流を発生させるカウリングと、
    電力を供給する燃料電池とを備え、
    前記カウリングの少なくとも一部は、前記燃料電池の筐体として機能していることを特徴とする飛行体。
  3. 前記カウリングは、前記軸方向から見て対称となるように設けられている請求項1または2に記載の飛行体。
  4. 軸と、
    前記軸に同軸的に設けられ、互いに反対方向に回転可能な2つのロータと、
    前記各ロータに設けられた回転翼とを備え、
    前記カウリングは、基本姿勢において鉛直上方に向う凸部を有し、前記軸に設けられている請求項1ないし3のいずれかに記載の飛行体。
  5. 重心を移動させることにより、飛行姿勢を変更する姿勢変更手段を備えている請求項1ないし4のいずれかに記載の飛行体。
  6. 前期姿勢変更手段は、錘要素と、該錘要素を変位させる変位機構とを有する請求項5に記載の飛行体。
  7. 基本姿勢において、前記カウリングは、鉛直下方に向けて開口する内腔部を有している請求項1ないし6のいずれかに記載の飛行体。
  8. 前記カウリングは、金属材料、樹脂材料またはそれらを組み合わせた材料で構成されている請求項1ないし7のいずれかに記載の飛行体。
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