JP2023012785A - レンズ装置、撮像装置、および、移動体 - Google Patents

レンズ装置、撮像装置、および、移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】飛行移動体などに搭載されるカメラの高倍率化と装置の小型化の両立を目的とする。【解決手段】レンズ装置は、光学系と、前記光学系を移動させる駆動部と、前記光学系の光路を折り曲げる反射面を有する反射部材と、前記光学系を支持する支持部と、前記支持部の一部に一端が設けられ、前記駆動部の一部に他端が設けられた弾性部と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、レンズ装置、撮像装置、および、移動体に関する。
近年、撮像装置(カメラ)を搭載した飛行移動体であるドローンが普及している。ドローンのハイエンド機においては、広角倍率の主カメラに加えて、屈曲タイプの望遠カメラを併設して2眼カメラとして搭載する流れとなっている。
特許文献1では、カメラにおいて、入射された光の光路をミラーにて折り曲げ、偏光してレンズ群および画像センサへ向ける構成が記載されている。このような構成を飛行移動体に搭載される望遠カメラに適用して利用することが考えられる。
米国特許出願公開第2019/0146238号明細書
近年、屈曲タイプの望遠カメラに対して要求されるカメラ倍率が高くなってきている。カメラ倍率を高める場合、フォーカス動作に係るレンズ等の駆動部(モーター等)の出力を向上させる必要が生じ、それに伴って駆動部、ひいてはカメラ全体のサイズが大きくなってしまう懸念がある。その一方、飛行移動体の飛行動作などに要するバッテリーの容量やサイズの制約の関係で、飛行移動体に搭載されるカメラのサイズに対しては小型化が求められている。
上記課題を鑑み、本願発明では、飛行移動体などに搭載されるカメラの高倍率化と装置の小型化の両立を目的とする。
上記課題を解決するために本願発明の一形態は以下の構成を有する。すなわち、レンズ装置は、光学系と、前記光学系を移動させる駆動部と、前記光学系の光路を折り曲げる反射面を有する反射部材と、前記光学系を支持する支持部と、前記支持部の一部に一端が設けられ、前記駆動部の一部に他端が設けられた弾性部と、備える。
また、本願発明の別の形態は以下の構成を有する。すなわち、撮像装置は、レンズ装置と、撮像素子と、を備え、レンズ装置は、光学系と、前記光学系を移動させる駆動部と、前記光学系の光路を折り曲げる反射面を有する反射部材と、前記光学系を支持する支持部と、前記支持部の一部に一端が設けられ、前記駆動部の一部に他端が設けられた弾性部と、備える。
また、本願発明の別の形態は以下の構成を有する。すなわち、移動体は、撮像装置と、レンズ装置と撮像素子を備える支持機構と、を備え、撮像装置は、レンズ装置と、撮像素子と、を備え、レンズ装置は、光学系と、前記光学系を移動させる駆動部と、前記光学系の光路を折り曲げる反射面を有する反射部材と、前記光学系を支持する支持部と、前記支持部の一部に一端が設けられ、前記駆動部の一部に他端が設けられた弾性部と、備える。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明により、飛行移動体などに搭載されるカメラの高倍率化と装置の小型化の両立が可能となる。
無人航空機及び遠隔操作装置の外観の一例を示す概略図。 比較例としての撮像装置の構成例を示す上方斜視図。 比較例としての撮像装置の構成例を示す上面透視図。 比較例としての撮像装置の構成例を示す下方斜視図。 比較例としての撮像装置の構成例の一部の拡大図。 本願発明の一実施形態に係る撮像装置の構成例を示す上方斜視図。 本願発明の一実施形態に係る撮像装置の構成例を示す上方透視図。 本願発明の一実施形態に係る撮像装置の構成例を示す背面透視図。 本願発明の一実施形態に係る撮像装置の構成例の一部の拡大図。
以下、本願発明を実施するための形態について図面などを参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本願発明を説明するための一実施形態であり、本願発明を限定して解釈されることを意図するものではなく、また、各実施形態で説明されている全ての構成が本願発明の課題を解決するために必須の構成であるとは限らない。また、各図面において、同じ構成要素については、同じ参照番号を付すことにより対応関係を示す。
特許請求の範囲、明細書、図面、及び要約書には、著作権による保護の対象となる事項が含まれる。著作権者は、これらの書類の何人による複製に対しても、特許庁のファイルまたはレコードに表示される通りであれば異議を唱えない。ただし、それ以外の場合、一切の著作権を留保する。
図1は、本実施形態に係る撮影装置が搭載可能な無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)1000及び遠隔操作装置300の外観の一例を示す概略図である。UAV1000は、UAV本体20、複数の撮像装置60、及び撮像システム10を含んで構成される。撮像システム10は、ジンバル50、及び撮像装置100を含んで構成される。UAV1000は移動体の一部または全部を構成するものである。ここでの移動体は、空中を移動する飛行体、地上を移動する車両、水上を移動する船舶等を含む概念である。空中を移動する飛行体とは、UAVの他、空中を移動する他の航空機、飛行船、ヘリコプター等を含む概念である。したがって、本願発明に係る構成は、必ずしも航空機に限定するものではなく、そのほかの移動体に適用されてよい。
UAV本体20は、複数の回転翼30を備える。複数の回転翼30は、UAV1000の移動を担う推進部の一例である。UAV本体20は、複数の回転翼30の回転を、モーター(不図示)などから構成される駆動部(不図示)により制御することでUAV1000を飛行させる。UAV本体20は、例えば、4つの回転翼30を用いてUAV1000を飛行させる。なお、回転翼30の数は、4つには限定されず、その数は増減してよい。また、回転翼30の配置も特に限定するものではない。そのほか、UAV1000は、回転翼を有さない固定翼機でもよい。
図1には示してはいないが、UAV本体20には、動力の供給源となるバッテリー、遠隔操作装置300からの指示等に基づいて複数の回転翼30や撮像システム10等を制御するための制御装置、外部との通信を行うための通信装置などが更に備えられてよい。制御装置(不図示)は、例えば、処理装置および記憶装置を含んで構成される。処理装置は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Single Processor)、または専用回路などから構成されてよい。記憶装置(不図示)は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の揮発性および不揮発性の記憶媒体により構成され、処理装置からの指示により各種情報の入出力が可能である。通信装置(不図示)は、例えば、遠隔操作装置300と通信するための通信規格に基づいて通信を行ったり、そのほかの外部装置とのデータの送受信を行ったりする。UAV1000本体に備えられた各部位は、互いに各種信号の送受信が可能なように構成される。さらにUAV1000本体に備えられた各部位と、撮像システム10や撮像装置60などUAV1000に備えられた他の部位との間でも各種信号の送受信が可能なように構成される。
撮像装置100は、所望の撮像範囲に含まれる被写体を撮像する撮像用のカメラである。ジンバル50は、撮像装置100を回転可能に支持するための支持機構の一例である。図1において、撮像装置100が回転可能な3軸(ピッチ軸、ロール軸、ヨー軸)を示す。例えば、ジンバル50は、撮像装置100を、アクチュエータ(不図示)を用いてピッチ軸で回転可能に支持する。さらにジンバル50は、撮像装置100を、アクチュエータ(不図示)を用いて更にロール軸及びヨー軸のそれぞれを中心に回転可能に支持する。ジンバル50は、ヨー軸、ピッチ軸、及びロール軸の少なくとも1つを中心に撮像装置100を回転させることで、撮像装置100の姿勢を変更、調整してよい。
複数の撮像装置60は、UAV1000の飛行を制御するためにUAV1000の周囲を撮像するセンシング用のカメラである。例えば、2つの撮像装置60が、UAV1000の機首である正面に設けられてよい。更に他の2つの撮像装置60が、UAV1000の底面に設けられてよい。正面側の2つの撮像装置60はペアとなり、いわゆるステレオカメラとして機能してよい。底面側の2つの撮像装置60もペアとなり、ステレオカメラとして機能してよい。この場合、計4つの撮像装置60が設けられる。複数の撮像装置60により撮像された画像に基づいて、UAV1000の周囲の3次元空間データが生成されてよい。UAV1000が備える撮像装置60の数は4つには限定されない。UAV1000の構成に応じて、少なくとも1つの撮像装置60が備えられていればよい。UAV1000は、UAV1000の機首、機尾、側面、底面、及び天井面のそれぞれに少なくとも1つの撮像装置60を備えてもよい。撮像装置60で設定できる画角は、撮像装置100で設定できる画角より広くてよい。撮像装置60は、単焦点レンズまたは魚眼レンズを有してもよい。また、撮像装置60は、カメラに限定されず、赤外線センサなど他の測定原理によるセンサを用いてもよいし、複数種類のセンサを組み合わせて用いられてもよい。
UAV1000は、そのほかの各種センサ類を搭載していてよい。位置(座標)を検出するためのGPS(Global Positioning System)機能などに代表されるGNSS(Global Navigation Satellite System)機能に対応したセンサや、高度を検出するための高度計、方角を検出するための磁気コンパス、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)、振動を検出するための加速度センサやジャイロセンサなど、各種センサ類を搭載していてよい。
遠隔操作装置300は、ユーザ操作を受け付け、UAV1000と通信して、UAV1000を遠隔操作する。遠隔操作装置300は、例えば、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末や、PC(Personal Computer)などの情報処理装置などが挙げられるが、特に限定するものではない。遠隔操作装置300は、UAV1000と無線で通信することでデータの送受信が可能である。無線通信としては、例えば、無線LAN(Local Area Network)、Wi-fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などが挙げられるが、特に限定するものではない。
遠隔操作装置300は、UAV1000に上昇、下降、加速、減速、前進、後進、回転などのUAV1000の移動に関する各種命令を示す指示情報を送信する。更に、遠隔操作装置300は、UAV1000に搭載される撮像装置100の撮影動作に係る指示情報も送信する。指示情報は、例えば、UAV1000の高度を上昇させる指示情報を含む。指示情報は、UAV1000が位置すべき高度を示してよい。UAV1000は、遠隔操作装置300から受信した指示情報により示される高度に位置するように移動する。例えば、UAV1000は、上述したような各種センサとして高度を検出するセンサを備え、そのセンサによる検出値と指示情報に基づいて、高度を制御してよい。また、指示情報は、撮像装置100のヨー軸周りの回転を制御させる指示を含んでよい。UAV1000は、その回転に係る指示に基づいて、撮像装置100の姿勢を制御する。このときの指示情報は、特定の回転量を指示するような構成であってもよいし、指示を受信し続ける間回転動作を継続するような構成であってもよい。UAV1000のそのほかの動作についても、同様に遠隔操作装置300から受信する指示情報に基づいて制御されてよい。
また、UAV1000は、撮像装置60により取得された各種情報や、その他のセンサ類にて検出した情報に基づいて、自律的な動作を行ってもよい。例えば、UAV1000は、衝突回避動作、緊急着陸動作、周辺監視動作などを行ってよい。
また、撮像装置100や撮像装置60にて取得された情報(例えば、画像データ)や、UAV本体20による制御情報は、通信装置(不図示)を介して遠隔操作装置300などの外部装置(不図示)に適時送信されてよい。これにより、UAV1000にて取得された各種情報を外部装置側で適時利用できる。なお、撮像装置100により撮影された画像データ等は、UAV1000に設けられた記憶装置に適時記憶されてよい。
(撮像装置:比較例)
次に、UAV1000に搭載される撮像装置100の構成例について説明する。まず、本実施形態に係る撮像装置100との比較例の構成について、図2~図5を用いて説明する。ここでは、撮像装置400の構造の説明を容易にするため、一部構成を省略または透過させて示す。以降の図において、構造の向きの対応関係を示すためにX軸、Y軸、Z軸の3軸を示す。各図の3軸は対応しているものとして説明する。ここでは、入射される光の光路が折り曲げられて撮像センサに到達する屈曲タイプのカメラを想定した構成例について示す。
図2は、比較例としての撮像装置400の構成例を示す上方斜視図である。撮像装置400も、図1に示したようなUAVに搭載可能である。撮像装置400は、筐体407内に、フォーカスレンズ枠401、反射機構402、固定レンズ枠403、撮像センサ404、ステッピングモータ405、およびフォーカス片寄せバネ406を含んで構成される。なお、撮像装置400を構成する各部位のうち、撮像に用いるレンズ群およびそれらの位置等の調整を行う駆動部をまとめてレンズ装置とも称する。言い換えると、撮像装置400は、レンズ装置を含んで構成される。
図3は、比較例としての撮像装置400の上面透視図である。光軸OAは、外部から入射された光の中心の光路を示す。入射された光は、反射機構402が備える反射部材、すなわち、反射面を有する反射ミラーにて方向が折り曲げられ、撮像センサ404へと向けられる。最外有効光路OPは、外部から入射される光のうち、最も外側に位置する光の光路を示し、最外有効光路OPの範囲内の光が撮像センサ404に到達する。したがって、最外有効光路OPの範囲外の光については、撮像センサ404にて検出されない。
フォーカスレンズ枠401内には、入射された光の光路上に位置する不図示のレンズ群(フォーカスレンズなど)が設けられる。フォーカスレンズ枠401は、例えば、UAV本体の制御部の指示に基づいてステッピングモータ405が駆動されることにより、矢印D方向、すなわち、X軸方向に沿って移動する。この動作により、レンズ群の位置が調整され、撮像装置400における撮影時のフォーカス動作が制御される。フォーカス片寄せバネ406は、図4に示すように、筐体407の前面(X軸に沿って見た場合の光が入射する側)とフォーカスレンズ枠401の間に設けられ、この間にて片寄せするように付勢する弾性部である。ここでは、フォーカス片寄せバネ406は、圧縮バネにて構成されている例を示す。固定レンズ枠403内は、入射された光の光路上に位置する固定レンズが設けられる。固定レンズ枠403は、フォーカスレンズ枠401と異なり、固定されて構成される。
反射機構402は、反射部材を備える他、光学式像振れ補正機構(OIS:Optical Image Stabilizer)として機能してよい。撮像装置400は、振動センサ(不図示)で検出される振動信号に基づいて、反射機構402を駆動させ、像振れ補正を実行してよい。
撮像センサ404は、撮像素子(不図示)を有する。撮像素子は、撮像面上に結像した、入射した光による光学像を光電変換し、画像信号として出力する。撮像素子には、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor:相補型MOS)イメージセンサが用いられてよい。ここで出力された画像信号は、必要に応じて、シェーディング補正、色補正、輪郭強調、ノイズ除去、ガンマ補正、圧縮処理、などの各種処理がUAV側の制御部等で適用されてもよい。
筐体407は、撮像装置400を構成するレンズ装置などの光学系や、各レンズ枠などの構成要素を支持するための支持部として構成される。
図4は、比較例としての撮像装置400の構成例を示す下方斜視図である。また、図5は、図4に示す領域Cを拡大した図である。図5(a)は、ステッピングモータ405の駆動によりフォーカスレンズ枠401がX軸に沿って移動し、フォーカス片寄せバネ406のバネ長が最大(すなわち、無限端)となった状態を示す(バネ長Da)。図5(b)は、ステッピングモータ405の駆動によりフォーカスレンズ枠401がX軸に沿って移動し、フォーカス片寄せバネ406のバネ長が最小(すなわち、至近端)となった状態を示す(バネ長Db)。このとき、フォーカスレンズ枠401の移動可能範囲は、Dc(=Da-Db)にて示される。
比較例にて示した撮像装置400では、フォーカスレンズ枠401をD方向に移動させるための、ステッピングモータ405やフォーカス片寄せバネ406を含む駆動機構を、領域A1に収まるように構成している。領域A1は、Z軸方向に沿って見た場合における、最外有効光路OPよりも外側の領域である。矢印b1は、領域A1のX軸方向の長さを示している。言い換えると、フォーカス片寄せバネ406は、領域A1に収め、その長さは矢印b1よりも短いものとなる。この構成において、撮像装置400は、最外有効光路OPよりも外側のデッドスペースに、駆動機構を収めることで撮像装置400全体の小型化を図った構成である。
(撮像装置:実施例)
続いて、本実施形態に係る撮像装置100の構成例について、図6~図9を用いて説明する。ここでは、撮像装置100の構造の説明を容易にするため、一部構成を省略または透過させて示す。また、各図の3軸は対応しているものとして説明する。
図6は、本実施形態に係る撮像装置100の上方斜視図である。撮像装置100は、筐体107内に、フォーカスレンズ枠101、反射機構102、固定レンズ枠103、撮像センサ104、ステッピングモータ105、およびフォーカス片寄せバネ106を含んで構成される。なお、撮像装置100を構成する各部位のうち、撮像に用いるレンズ群およびそれらの位置等の調整を行う駆動部をまとめてレンズ装置とも称する。言い換えると、撮像装置100は、レンズ装置を含んで構成される。
図7は、撮像装置100の上面透視図である。光軸OAは、外部から入射された光の中心の光路を示す。入射された光は、反射機構102が備える反射部材、すなわち、反射面を有する反射ミラーにて方向が折り曲げられ、撮像センサ104へと向けられる。最外有効光路OPは、外部から入射される光のうち、最も外側に位置する光の光路を示し、最外有効光路OPの範囲内の光が撮像センサ104に到達する。したがって、最外有効光路OPの範囲外の光については、撮像センサ104にて検出されない。
フォーカスレンズ枠101内には、入射された光の光路上に位置する不図示のレンズ群(フォーカスレンズなど)が設けられる。フォーカスレンズ枠101は、例えば、UAV本体20の制御部(不図示)の指示に基づいてステッピングモータ105が駆動されることにより、矢印D方向、すなわち、X軸方向に沿って移動する。この動作により、レンズ群の位置が調整され、撮像装置100における撮影時のフォーカス動作が制御される。フォーカス片寄せバネ106は、図7に示すように、筐体107の背面(X軸に沿って見た場合の反射機構102側)とフォーカスレンズ枠101の間に凹状の溝にて構成されたガイドに沿って設けられ、この間にて片寄せするように付勢する弾性部である。ここでは、フォーカス片寄せバネ106は、引っ張りバネにて構成され、その一端が駆動部側に設けられ、他端が固定レンズ枠103側(筐体107に設けられた爪部)に設けられている。なお、フォーカス片寄せバネ106は、比較例と同様、圧縮バネにて構成されてもよい。固定レンズ枠103内は、入射された光の光路上に位置する固定レンズが設けられる。固定レンズ枠103は、フォーカスレンズ枠101とは異なり、固定されて構成される。
反射機構102は、反射部材を備える他、光学式像振れ補正機構(OIS)として機能してよい。撮像装置100は、振動センサ(不図示)で検出される振動信号に基づいて、反射機構102を駆動させ、像振れ補正を実行してよい。
撮像センサ104は、撮像素子(不図示)を有する。撮像素子は、撮像面上に結像した、入射した光による光学像を光電変換し、画像信号として出力する。撮像素子には、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサが用いられてよい。ここで出力された画像信号は、必要に応じて、シェーディング補正、色補正、輪郭強調、ノイズ除去、ガンマ補正、圧縮処理、などの各種処理がUAV本体20側の制御部等で適用されてもよい。
筐体107は、撮像装置100を構成するレンズ装置などの光学系や、各レンズ枠などの構成要素を支持するための支持部として構成される。
領域A2は、ステッピングモータ105を含む、フォーカスレンズ枠101の駆動部周りを示しており、矢印b2は、領域A2のX軸方向の長さを示している。
図8は、撮像装置100をX軸に沿って見た場合の背面側の背面透視図である。図8において、一点鎖線は、Y軸方向における撮像装置100の中心線CAを示し、ここでは、図7に示した光軸OAのうち、反射機構102の反射ミラーから撮像センサ104の撮像素子へ向かう光路に対応する。便宜上、撮像装置100に光が入射する位置から反射機構102までの光路を第1光路と称し、反射機構102から撮像センサ104に到達するまでの光路を第2光路と称する。
破線101aは、X軸に沿って見た場合のフォーカスレンズ枠101の端部(外形)を示す。また、破線103aは、X軸に沿って見た場合の固定レンズ枠103の端部(外形)を示す。また、破線106aは、X軸に沿って見た場合のフォーカス片寄せバネ106の位置を示す。図8に示すように、Z軸方向において、中心線CAからフォーカスレンズ枠101の端部までの距離をcとし、中心線CAから固定レンズ枠103の端部までの距離をdとした場合、c>dの関係となる。更に、フォーカス片寄せバネ106は、フォーカスレンズ枠101の端部よりも中心線CA側に位置する。フォーカス片寄せバネ106のZ軸方向の長さをeとした場合、c≧(d+e)の関係となる。
図9は、図6に示す領域Eを拡大した図である。図9(a)は、ステッピングモータ105の駆動によりフォーカスレンズ枠101がX軸に沿って移動し、フォーカス片寄せバネ106のバネ長が最小(すなわち、至近端)となった状態を示す。図9(b)は、ステッピングモータ105の駆動によりフォーカスレンズ枠101がX軸に沿って移動し、フォーカス片寄せバネ406のバネ長が最大(すなわち、無限端)となった状態を示す。このとき、フォーカスレンズ枠101の移動可能範囲は、Ddにて示される。
(構成比較)
比較例として示した撮像装置400と、本実施形態に係る撮像装置100の構造上の差異について比較して説明する。比較例の撮像装置400のようにフォーカス片寄せバネ406を配置することで、ステッピングモータ405とフォーカスレンズ枠401の間の駆動方向に生じるガタを吸収することができる。このとき、フォーカス片寄せバネ406のバネ荷重は、バネが伸びきった際(図4(a)に相当)でもレンズ群(不図示)の駆動部に対して安全率を乗じた倍数となるように設定する必要がある。ここでの設定は、例えば、駆動部重量の3倍のバネ荷重とすることが考えられる。
一方、図5に長さb1として示すように、領域A1のX軸方向の長さは撮像装置の小型化の要求に応じて短くなってしまう。これに伴ってフォーカス片寄せバネ406が配置可能な範囲(撮像装置400の前面側の領域)も狭まってしまう。これに起因して、例えば、バネ荷重を駆動部重量の3倍とした場合に、フォーカス片寄せバネ406が縮み切った際(図4(b)に相当)のバネ荷重は駆動部重量の5倍にも増大し得る。最大バネ荷重(例えば、駆動部重量の5倍)と駆動部重量(摩擦負荷成分を含む)の合計の負荷を駆動するためには、ステッピングモータ405による高出力が求められる。その結果、ステッピングモータ405のサイズも増大させる必要があり、撮像装置の小型化を妨げる要因となってしまう。
これに対し、本実施形態に係る撮像装置100では、図7に示すように、フォーカス片寄せバネ106を背面側、すなわち、第2の光路側に延びるように配置している。これにより、フォーカス片寄せバネ106は、駆動部周りの領域A2から逸脱して配置することが可能となり、領域A2の範囲(X軸方向の長さb2)に制限されない。そのため、撮像装置100の構成では、撮像装置400の構成に比べ、フォーカス片寄せバネ106の長さを長くすることができ、最大バネ荷重を低減させることが可能となる。
また、フォーカス片寄せバネ106を第2の光路に交差するような構成にした場合、撮像装置100全体のサイズ(特に、Z軸方向のサイズ)が大きくなることが考えられる。そこで、撮像装置100では、サイズが大きくなることを抑止するため、図8を用いて説明したような、フォーカスレンズ枠101、固定レンズ枠103、およびフォーカス片寄せバネ106のコイル径の関係が成り立つように構成する。フォーカス片寄せバネ106は、第2の光路に直交することができる。設計上は直交としても製造上の誤差で直交しない場合もある。交差は直交を含む概念である。
上記の構成を有することで、撮像装置100の構成では、撮像装置400の構成に比べ、ステッピングモータ105にて必要な出力を抑えることができ、ステッピングモータ105のサイズを抑制することができる。また、フォーカス片寄せバネ106の配置に影響して、撮像装置100全体のサイズが増大することも抑制することができる。
以上、本実施形態によれば、飛行移動体などに搭載されるカメラの高倍率化と装置の小型化の両立が可能となる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 光学系と、
前記光学系を移動させる駆動部と、
前記光学系の光路を折り曲げる反射面を有する反射部材と、
前記光学系を支持する支持部と、
前記支持部の一部に一端が設けられ、前記駆動部の一部に他端が設けられた弾性部と、
を備える、レンズ装置。
この構成により、飛行移動体などに搭載されるカメラの高倍率化と装置の小型化の両立が可能となる。
(2) 前記光路は、前記反射部材により光が反射される前の第1光路と、前記反射部材により前記光が反射された後の第2光路から少なくともなり、
前記弾性部の前記他端が設けられる領域は、前記支持部の第2光路に対応する領域である、(1)に記載のレンズ装置。
この構成により、第2光路側の領域を利用して弾性部を設置し、装置の小型化が可能となる。
(3) 前記弾性部は、前記駆動部から前記第2光路に交差する方向に前記支持部に沿って設けられたガイドに設けられる、(2)に記載のレンズ装置。
この構成により、弾性部を意図する方向に沿って設置し、その伸縮方向を規制することが可能となる。
(4) 前記第1光路上に、前記駆動部にて移動されるフォーカスレンズ枠が設けられ、
前記第2光路上に、固定して設置される固定レンズ枠が設けられる、(2)または(3)に記載のレンズ装置。
この構成により、各レンズ枠と各光路の位置関係を考慮して配置することができる。
(5) 前記弾性部は、当該弾性部のコイル径の方向において、前記フォーカスレンズ枠の外形と、前記固定レンズ枠の外形の差以内に収まる様に設けられる、(4)に記載のレンズ装置。
この構成により、第2光路側に弾性部を設置しても、装置の小型化が可能となる。
(6) 前記弾性部は、片寄せバネまたは引っ張りバネである、(1)~(5)のいずれかに記載のレンズ装置。
この構成により、弾性部として片寄せバネまたは引っ張りバネのいずれかを利用して装置を構成することが可能となる。
(7) (1)~(6)のいずれかに記載のレンズ装置と、
撮像素子と、を備える撮像装置。
この構成により、飛行移動体などに搭載されるカメラの高倍率化と装置の小型化の両立が可能となる。
(8) (7)に記載の撮像装置と、
支持機構と、
を備える移動体。
この構成により、飛行移動体などに搭載されるカメラの高倍率化と装置の小型化の両立が可能となる。
10 撮像システム
20 UAV本体
50 ジンバル
60 撮像装置
100 撮像装置
101 フォーカスレンズ枠
102 反射機構
103 固定レンズ枠
104 撮像センサ
105 ステッピングモータ
106 フォーカス片寄せバネ
107 筐体
300 遠隔操作装置
400 撮像装置
1000 UAV

Claims (8)

  1. 光学系と、
    前記光学系を移動させる駆動部と、
    前記光学系の光路を折り曲げる反射面を有する反射部材と、
    前記光学系を支持する支持部と、
    前記支持部の一部に一端が設けられ、前記駆動部の一部に他端が設けられた弾性部と、
    を備える、レンズ装置。
  2. 前記光路は、前記反射部材により光が反射される前の第1光路と、前記反射部材により前記光が反射された後の第2光路から少なくともなり、
    前記弾性部の前記他端が設けられる領域は、前記支持部の第2光路に対応する領域である、請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 前記弾性部は、前記駆動部から前記第2光路に交差する方向に前記支持部に沿って設けられたガイドに設けられる、請求項2に記載のレンズ装置。
  4. 前記第1光路上に、前記駆動部にて移動されるフォーカスレンズ枠が設けられ、
    前記第2光路上に、固定して設置される固定レンズ枠が設けられる、
    請求項2または3に記載のレンズ装置。
  5. 前記弾性部は、当該弾性部のコイル径の方向において、前記フォーカスレンズ枠の外形と、前記固定レンズ枠の外形の差以内に収まる様に設けられる、請求項4に記載のレンズ装置。
  6. 前記弾性部は、片寄せバネまたは引っ張りバネである、請求項1~5のいずれか一項に記載のレンズ装置。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載のレンズ装置と、
    撮像素子と、
    を備える撮像装置。
  8. 請求項7に記載の撮像装置と、
    支持機構と、
    を備える移動体。
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