JP2023011229A - バッグインカートン用のカートン - Google Patents

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Abstract

【課題】初期の状態では6面体であり、開封に際しては、カートンの一部を開封し、内袋のスパウトを紙容器の外部に引き出して固定し、スロープを加えた7面体とすることが可能な構造のバッグインカートン用のカートンにおいて、天面においてフラップ同士の突合せの線が見えることがなく外観面で優れることに加えて、カートンの手指を用いての把持が容易なバッグインカートン用のカートンの提供を課題とする。【解決手段】カートンは製函された初期の状態において直方体であって、内容物の液体を取り出すに際しては、新たに形成されたスロープを加えた7面体に変形することができ、その四角柱の胴部の大きさは、後ろ側胴部及び前側胴部の幅が、50mm~70mmの範囲であって、右側胴部及び左側胴部の幅は、後ろ側胴部及び前側胴部の幅より長く、1.5倍から3.2倍の範囲であることを特徴とする、バッグインカートン用のカートンである。【選択図】図1

Description

本発明は二重容器に関するものである。特に外側は紙容器からなり、内側にプラスチックフィルムを基材とする内袋(バッグ)を収納して構成され、液体容器として用いることのできる、バッグインカートン用のカートンに関するものである。
現代の生活様式において、液体の商品の流通、販売の場面で、プラスチックボトル、プラスチックフィルムを用いた液体容器や、液体用紙容器を用いた商品は数多く生産、流通、販売され消費者の手元に届けられ、日常の生活を支えている。
たとえばジュース、乳飲料、酒類などの飲料は、メーカーにおいて液体充填装置により、ビンやプラスチックボトル、液体用紙容器などの液体容器に所定量が充填され、密封され、商品として送り出される。
なかでも、バッグインカートンと呼ばれる容器があり、これはプラスチックフィルムを用いたバッグと呼ばれる内袋に、液体が充填された後にスパウトが打栓され、紙箱に収納された二重容器である。
このような二重容器の場合、外側が紙容器であることから、直方体、あるいは立方体形状にすることができるために、積み重ねが容易で、倉庫などでの在庫効率や、輸送効率の向上を図ることが可能である。
また外側の紙容器によって、耐衝撃性をはじめとする機械的強度の強化や、紫外線などの環境の影響を遮断することが可能である。また外側の紙容器には印刷などの表面加飾が容易であり、さらにプラスチック容器そのままの状態に比べて、外側が紙箱であれば持ち運びに便利であり、ハンドリングも容易である。
また内側はプラスチックフィルムを基材とする内袋であることから、液体の収納に適しており、スパウトの開閉によって密封が可能であり、必要な量をその都度取り出し保存することができる。さらに、使用済みとなった二重容器は廃棄するに際して、紙容器とプラスチックフィルムを基材とする内袋との分離が容易で、折り畳んだり潰したりして体積を小さくすることが可能であり、環境適合型の液体容器としても広く受け入れられるものとなっている。
このような、液体を収納することのできる二重容器の場合、内袋に取り付けられたスパウトは、外側の紙容器から外側に向けて、突き出して露出させることによって、必要なときに注ぎ出すことを、より便利に行なうことができる。
この場合、スパウトは使用前の準備として、外側の紙容器に開口部及び開口部に連続するフラップを設けておき、スパウトを開口部から引き出して後、スパウトを紙容器の開口部に該フラップを用いて固定するなどの、使用前の作業を必要とするため、煩雑さが避けられなかった。
あるいは、スパウトをあらかじめ紙容器から外に突き出して露出させておく場合には、スパウトを固定しておくためのプラスチックパーツを必要とする場合がある上、突き出して露出したスパウトなどによって、積み重ねやハンドリングに支障が出るという問題があった。
特許文献1には液体用のバッグインカートン用のカートンにおいて、使用後の分解、分離、分別に利便性のあるバッグインカートン用のカートンが提案されているが、使用前の状態において、紙容器は直方体の一辺を斜めにカットした7面体形状であり、ラップラウンド方式の包装形態に対応することは困難であった。加えて、スパウトは外に突き出して露出しており、紙容器の形状、及び露出したスパウトによって積み重ねやハンドリングに支障が出るという問題があった。
あるいは、直方体形状の紙容器にスパウト付きの内袋を内蔵して、使用に際してスパウトを外側に突き出して露出させ、固定して開栓しようとすれば、人手でその一連の組み立て作業を行う必要があり、煩雑な作業を必要とした。
図1は、一般的なバッグインカートンを説明するための、斜視(一部透視)模式図である。
図1に示す例において、カートン(10)は7面体であって、天面(16)、底面(11)、前側胴部(12)、左側胴部(13)、右側胴部(14)、後ろ側胴部(15)の6面体に加えて、天面(16)から前側胴部(12)に下る面であるスロープ(17)を備えており、スロープ(17)からは、あらかじめ内袋(50)に連続するスパウト(51)がカートン(10)の外部に突き出して固定されている。
このような形態のバッグインカートン(100)用のカートン(10)は、このままではラップラウンド方式の自動包装形態にはなじまず、さらにあらかじめスロープ(17)を含む外形で作られているために、輸送、保管、取り扱いにおいて積み重ねに支障をきたし、利便性に劣るものであった。
また液体が充填された内袋(50)をカートン(10)の内側に入れて、スパウト(51)をスロープ(17)に固定して組み立て作業を行うために、時には固定のための別部材を必要とし、そのコスト、装着の手間がかかる場合もあった。またスパウト(51)をカートン(10)の切り欠き部分、及び開口部に合わせる作業の煩雑さもあった。
特開2018-122912号公報
我々はこの点について、初期の状態では6面体のカートンであって、ラップラウンド方式の包装形態に対応可能であり、開栓に際しては、カートンの天面を開封し、内袋のスパウトを紙容器の外部に引き出して固定し、スロープを加えた7面体としてスパウトをカートンの外に引き出して固定する作業を、容易に行うことができることを意図して、バッグインカートン用のカートンを考案した。(特願2020-195012)
しかしながらこの考案においては、天面を前後左右の胴部から連続するフラップで形成してこれを行おうとしたものであって、胴部は四角柱の形状であり、したがってラップラウンド方式の包装形態に対応可能であるものの、左右のフラップから構成される天面の最外層は、フラップが左右から張り出して天面の中央で突き合せた形状になり、突き合わせた部分の境界線が露出して目立つなど、外観面では満足のいくものではなかった。
図2に示す例は、我々のこれまでの考案による上述のバッグインカートン(100)用
のカートン(10)であって、天面(16)中央には、左右の胴部から連続するフラップが図中矢印の方向に、中央で突き合わされて、境界線(8)が外観を損ねていることが明らかである。
また、バッグインカートンは例えば1リットル以上の容量を持つものもあり、特に1.8リットルや、2リットルのものは、その胴部の断面は正方形もしくは矩形で、多くのものが前側及び後ろ側の胴部の幅が80mmを超えるものであり、例えば注ぎ出しなどでカートンを把持する際には把持しにくく、特に高齢者、女性、子供の手指にはなじみにくく、使い勝手の悪いものであった。
本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであり、バッグインカートン用のカートンであって、ラップラウンド方式の包装形態に対応可能であることに加えて、初期の状態では6面体のカートンであり、開封に際しては、カートンの一部を開封し、内袋のスパウトを紙容器の外部に引き出して固定し、スロープを加えた7面体とすることが可能な構造であり、開封およびスパウトの固定が容易かつ安定的であって、また天面においてフラップ同士の突合せの線が見えることがなく、外観面で優れることに加えて、カートンの手指を用いての把持が容易なバッグインカートン用のカートンの提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、
紙製の外箱であるカートンと、プラスチックフィルムを基材として製袋された内袋とからなるバッグインカートン用のカートンにおいて、
内袋は、スパウトを備えて液体を収納可能であって、
スパウトは、プラスチックの成型品からなり、その根元部分にカートンを開封した際の開口部に固定するための溝を有しており、
カートンは、内袋を外側から覆う形状に製函されており、
カートンは、製函された初期の状態において、その外形は、後ろ側、右側、前側、左側の4面の胴部に、天面、底面を加えた合計6面からなる直方体であって、
4面の胴部は、中空の四角柱の状態で内袋を囲っており、
カートンの天面は、後ろ側、右側、前側、左側の4面の胴部から、上方に向けて接続している(A)(B)(C)(D)の4枚のフラップが順次積層されて構成され、
天面の最内層には、後ろ側胴部から連続するフラップ(A)が、後ろ側から前側に向かって直角に折り込まれており、
このフラップ(A)と、後ろ側胴部との間の稜線の中央部には、紙を貫通したスリットが形成されており、
右側胴部から連続するフラップ(B)は、前記フラップ(A)に重ねて、直角に天面に折り込まれており、
フラップ(B)には,中央付近の高さ方向に折り罫線(b)が設けてあり、フラップ(B)の前側の辺は、凹形状の切れ込みを有しており、
前側胴部から連続するフラップ(C)は、前記フラップ(B)に重ねて、直角に天面に折り込まれており
フラップ(C)は、その先端の中央部に始まるつまみ部を有して、つまみ部の左右両端を形成する縦方向の2本のミシン目が形成されており、更にその終点から下方に連続して、つまみ部の両側端部を切り離し可能なカット済み線が形成されており、
このフラップ(C)には、前側胴部との間の稜線と、つまみ部との間に、幅方向に折り罫線(c)が設けてあり、
左側胴部から連続するフラップ(D)は、前記フラップ(C)に重ねて、直角に折り込まれて、天面の最外層を覆っており、
フラップ(D)は、前記フラップ(C)と重なった際には、フラップ(C)と同位置につまみ部を有して、つまみ部の左右両端を形成する2本のカット済み線が形成されており
、更にカット済み線の終点から連続してミシン目が、「ハの字形」に開いてフラップ(D)の両端部に達する形状で形成されており、
このフラップ(D)には、「ハの字形」の下端とフラップ(D)の前側の辺の間で、フラップ(C)の折り罫線(c)と重なる位置に、折り罫線(d)が設けてあり、
前側胴部の上部には、切り取り可能な円形のミシン目が設けてあり、
この円形のミシン目の下方には、前側胴部の幅方向に、稜線から稜線に至る折り罫線(e)が設けてあり、
前側胴部の上端から折り罫線(e)の両端部までは、前側胴部と左右両側胴部との稜線にミシン目が設けてあり、
この折り罫線(e)の両端部から、左側胴部とフラップ(D)、及び右側胴部とフラップ(B)の、各々の稜線の中央部に至る斜めの折り罫線が左右胴部にそれぞれ1箇所設けてあり、
さらに、この斜めの折り罫線の終点に連続して前側胴部に向かう、左側胴部とフラップ(D)、及び右側胴部とフラップ(B)との各々の稜線に、ミシン目が設けてあり、
カートンの底面は、後ろ側、右側、前側、左側の4面の胴部から、下方に向けて接続しているフラップが折り込まれて積層されて形成され、
これらによって、内袋を内包して製函された初期の状態の合計6面からなる直方体のカートンを構成することが可能であり、
このバッグインカートン用のカートンを開封して、内袋に収納された内容物の液体を取り出すに際しては、
カートンの天面のフラップ(C)及びフラップ(D)の、積層されたつまみ部を手指でつまんで2層一緒に引き起こし、つまみ部及びフラップ(D)の「ハの字形」に形成された部分のミシン目を切り裂いて開封し、
前側胴部の上端から折り罫線(e)の両端部までの、前側胴部と左右両側胴部との稜線のミシン目を切り裂き、
さらにつまみ部を前側に向かって引き、フラップ(B)の折り罫線(b)を斜め下方に向けて折り、
折り罫線(e)の両端部から連続する、左右両側胴部の前記斜めの折り罫線を斜辺として、それに連続するミシン目とで構成する直角三角形の領域を、直角の頂点部分をミシン目で切り取り、前記斜めの折り罫線でカートン内側に折り込み、
また、前記切り取り可能な円形のミシン目を切り取って、円形の開口部を形成し、
フラップ(B)の前記凹形状の切れ込みを、スパウトの根元部分の溝に嵌め込んで固定するとともに、スパウトの先端部を円形の開口部から引き出して露出させ、
次に、折り罫線(d)と折り罫線(e)との間で、前記円形の開口部を有して前方に下るスロープを、天面と前側胴部の上部との間に形成し、
更に折り罫線(d)より上は、天面にかぶせるとともに、つまみ部は、つまみ部に設けられた折り罫線で直角に折り込んで、フラップ(A)と、後ろ側胴部との間の稜線の中央部の、前記紙を貫通したスリットに挿入して固定し、
カートンを、組み立てた初期の状態の6面体に、この新たに形成されたスロープを加えた7面体として、
内容物の液体を注ぎ出し可能な状態に変形することができるバッグインカートン用のカートンであって、
その四角柱の胴部の大きさは、後ろ側胴部及び前側胴部の幅が、50mm~70mmの範囲であって、右側胴部及び左側胴部の幅は、後ろ側胴部及び前側胴部の幅より長く、1.5倍から3.2倍の範囲であることを特徴とする、バッグインカートン用のカートンである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項2に記載の発明は、
天面において、フラップ(D)と、フラップ(C)とが重なった際には、
フラップ(C)は、その先端の中央部に始まるつまみ部を有して、つまみ部の左右両端
を形成する縦方向の2本のカット済み線、更にカット済み線の終点に連続して、ミシン目が「ハの字形」に開いてフラップ(C)の両端部に達する形状で形成されており
フラップ(D)は、フラップ(C)と同位置につまみ部を有して、つまみ部の左右両端を形成する2本のミシン目、更にミシン目の終点に連続してフラップ(C)と同位置に「ハの字形」のカット済み線が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のバッグインカートン用のカートンである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項3に記載の発明は、
天面において、フラップ(D)と、フラップ(C)とが重なった際には、
フラップ(C)は、その先端の中央部に始まるつまみ部を有して、つまみ部の左右両端を形成する縦方向の2本のミシン目、更にミシン目の終点に連続して、カット済み線が「ハの字形」に開いてフラップ(C)の両端部に達する形状で形成されており
フラップ(D)は、フラップ(C)と同位置につまみ部を有して、つまみ部の左右両端を形成する2本のカット済み線、カット済み線の終点に連続してフラップ(C)と同位置に「ハの字形」のミシン目が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のバッグインカートン用のカートンである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項4に記載の発明は、
前記バッグインカートン用のカートンにおいて、底面を構成するフラップのうち、最外層に配置されるフラップは、底面を覆う大きさを備えていることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載のバッグインカートン用のカートンである。
本発明によれば、バッグインカートン用のカートンであって、ラップラウンド方式の包装形態に対応可能であることに加えて、初期の状態では6面体のカートンであり、開封に際しては、カートンの一部を開封し、内袋のスパウトを紙容器の外部に引き出して固定し、スロープを加えた7面体とすることが可能な構造であり、開封およびスパウトの固定が容易かつ安定的であって、また天面においてフラップ同士の突合せの線が見えることがなく、外観面で優れることに加えて、カートンの手指を用いての把持が容易なバッグインカートン用のカートンの提供が可能である。
特にカートンは、初期の状態において6面体であることによって、二重容器がラップラウンド方式の自動包装形態に対応可能であることに加えて、保管や取り扱いなどにおいて積み重ねが容易であって、輸送効率の点でも利点を有する。スパウトも初期の状態において、カートン内に格納されているために、外部からの接触や汚染の恐れもなく、衛生面においても好ましい。
また内容物の注ぎ出しのための開栓においては、天面と前側胴部の上部にスロープを形成し、スパウトを引き出すとともに、固定するための別部材を必要とすることなく、カートンへの固定を容易に行うことができ、利便性に優れたバッグインカートン用のカートンである。
また、天面を構成するフラップは、左側胴部から連続するフラップ(D)がもっとも外側に配置され、フラップ(D)は、天面全体を覆う大きさと形状であるため、フラップ同士の突合せの境界線が見えることがなく、外観面で優れるバッグインカートン用のカートンの提供が可能である。
開封においては、フラップ(C)は、その先端の中央部に始まるつまみ部を有して、つまみ部の左右両端を形成する縦方向の2本のミシン目、更にミシン目の終点から下方に連続して、つまみ部の両側端部を切り離し可能なカット済み線が形成されており、最外層の
フラップ(D)は、前記フラップ(C)と重なった際には、フラップ(C)と同位置につまみ部を有して、つまみ部の左右両端を形成する2本のカット済み線が形成されており、更にカット済み線の終点から連続する、ミシン目が「ハの字形」に開いてフラップ(D)の端部に達する形状で形成されていることによって、開封に際して、つまみ部をつまんで切り裂いて開封する際には、ミシン目を一層だけ切り裂く力で足りるために、開封作業を容易で安定したものとすることができる。
また、その四角柱の胴部の大きさについて、後ろ側胴部及び前側胴部の幅が、50mm~70mmの範囲であって、右側胴部及び左側胴部の幅は側胴部及び前側胴部の幅より長く、1.5倍から3.2倍の範囲であることによって、内容量に影響を与えることなく、例えば内容量が1リットルを超える比較的大型のバッグインボックスであっても、注ぎ出しなどにおいてのカートンの把持が容易である。特に高齢者、子供、女性が扱う際にも、より扱いやすいカートンとすることが可能である。
また、特に請求項2に記載の発明によれば、天面において、フラップ(D)と、フラップ(C)とが重なった際には、フラップ(C)は、その先端の中央部に始まるつまみ部を有して、つまみ部の左右両端を形成する縦方向の2本のカット済み線、更にカット済み線の終点に連続して、ミシン目が「ハの字形」に開いてフラップ(C)の両端部に達する形状で形成されておりフラップ(D)は、フラップ(C)と同位置につまみ部を有して、つまみ部の左右両端を形成する2本のミシン目、更にミシン目の終点に連続してフラップ(C)と同位置に「ハの字形」のカット済み線が形成されていることによって、つまみ部をつまんで切り裂いて開封する作業は、ミシン目一層のみを切り裂く力で開封作業を行うことができ、容易で安定した開封作業とすることが可能である。
また、特に請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様に、天面において、フラップ(D)と、フラップ(C)とが重なった際には、フラップ(C)は、その先端の中央部に始まるつまみ部を有して、つまみ部の左右両端を形成する縦方向の2本のミシン目、更にミシン目の終点に連続して、カット済み線が「ハの字形」に開いてフラップ(C)の両端部に達する形状で形成されておりフラップ(D)は、フラップ(C)と同位置につまみ部を有して、つまみ部の左右両端を形成する2本のカット済み線、カット済み線の終点に連続してフラップ(C)と同位置に「ハの字形」のミシン目が形成されていることによって、つまみ部をつまんで切り裂いて開封する作業は、ミシン目一層のみを切り裂く力で開封作業を行うことができ、容易で安定した開封作業とすることが可能である。
特に請求項4に記載の発明によれば、バッグインカートン用のカートンにおいて、底面は前後左右の胴部から連続するフラップを折り込んで重ねて構成され、フラップのうち、最外層に配置されるフラップは、矩形の底面を覆う大きさを備えていることによって、天面に加えて底面においてもフラップ同士の突合せの境界線が見えることがなく、外観面でより優れるバッグインカートン用のカートンの提供が可能である。
図1は、一般的なバッグインカートンを説明するための、斜視(一部透視)模式図である。 図2は、我々のこれまでの考案によるバッグインカートン用のカートンを説明するための、斜視(一部透視)模式図である。 図3は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンにおいて、その一実施態様の詳細を説明するためのカートンのブランクの平面模式図である。 図4は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンにおいて、一実施態様の製函の工程のうち、胴部を形成する様子を説明するための、カートンのブランクの斜視模式図である。 図5は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンにおいて、その一実施態様の製函の工程のうち、天面を形成して密閉する様子を説明するための、カートンのブランクの斜視模式図である。 図6は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンの一実施態様において、カートンを組み立てた初期状態の外観を説明するための、斜視模式図である。 図7は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンの一実施態様において新たに形成されたスロープを加えた7面体として、内容物の液体を注ぎ出し可能な状態に変形した状態を説明するための、斜視模式図である。 図8は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンの一実施態様において、前側胴部から連続するフラップとそれに連続するつまみ部を引き起こした状態を説明するための、斜視模式図である。 図9は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンの一実施態様において、スロープを形成しようとする途中の状態を説明するための、斜視模式図である。 図10は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンの一実施態様において、カートンをスロープを加えた7面体とし、スパウトを引き出して固定し、内容物の液体を注ぎ出し可能とした状態を説明するための斜視(一部透視)模式図である。 図11は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンにおいて、特に請求項2に記載の発明の一実施態様の詳細を説明するためのカートンのブランクの平面模式図である。 図12は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンにおいて、特に請求項3に記載の発明の一実施態様の詳細を説明するためのカートンのブランクの平面模式図である。
以下、本発明を図3~図12を参照しながら、更に詳しい説明を加える。ただし本発明は、ここに示す例にのみ限定されるものではない。本発明は、請求項によって特定されるものである。
図3は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンにおいて、その一実施態様の詳細を説明するためのカートンのブランクの平面模式図である。この図は、カートン(10)の外側となる面から見たブランク(9)である。
本発明は、紙製の外箱であるカートン(10)と、プラスチックフィルムを基材として製袋された内袋(50)とからなるバッグインカートン(100)用のカートン(10)に関するものである。
紙の材質については特段の限定を加えるものではなく、板紙であってもよく、あるいは段ボール等を用いることも可能であって、内袋(50)に液体を充填したときの重量を勘案し、カートン(10)として必要とされる機械的強度を考慮すれば、適宜選択して用いることができる。
また、カートン(10)を構成する紙の材質は、必要に応じて他の材料と積層した複合材料とすることもできる。あるいは、カートン(10)の外側から視認できる面に、印刷などの手法を用いて、表面加飾や情報表示を行うこともできる。
内袋(50)はスパウト(51)を備えてその内部に液体を収納可能であって、スパウト(51)はプラスチックの成型品からなり、その根元部分にカートン(10)を開封した際の開口部に固定するための溝を有している。内袋(50)をカートン(10)に内包した様子については、例えば図2に示す例がある。
本発明によるバッグインカートン(100)用のカートン(10)は、内袋(50)を外側から覆う形状に製函されており、カートン(10)は製函された初期の状態において、その外形は、後ろ側胴部(15)、右側胴部(14)、前側胴部(12)、左側胴部(13)の4面の胴部に、天面(16)、底面(11)を加えた合計6面からなる直方体である。
4面の胴部は、カートン(10)を組み立てた初期の状態で、中空の四角柱の状態で内袋(50)を囲っており、すなわちこの形状によってラップラウンド方式で内袋(50)を内包する包装形態に対応可能である。
カートンの天面(16)は、後ろ側胴部(15)、右側胴部(14)、前側胴部(12)、左側胴部(13)の4面の胴部から、上方に向けて接続しているフラップ(A)、フラップ(B)、フラップ(C)、フラップ(D)の4枚のフラップからなる。特にフラップ(B)及びフラップ(D)については、前側胴部(12)に近い辺をカートン(10)の前側、後ろ側胴部(15)に近い辺をカートン(10)の後ろ側と定義し、図3の上部の矢印で示す。
フラップ(A)と、後ろ側胴部(15)との間の稜線の中央部には、紙を貫通したスリット(37)が形成されている。この紙を貫通したスリット(37)は、6面体のカートン(10)を開封して、内袋(50)の内容物を注ぎ出し可能にするために、スパウト(50)を露出させ、スロープ(17)を形成して7面体に変形する際には、つまみ部(36)及びつまみ部(35)を重ねた状態でスリット(37)に挿入して、スロープ(17)と天面(16)を固定することに用いる。この開封、変形作業については、図7以降の説明において後述する。
フラップ(B)には,中央付近の縦方向に折り罫線(b)が設けてあり、フラップ(B)の前側の辺には、凹形状の切れ込み(38)が設けられている。
この凹形状の切れ込み(38)は、開封した際のスパウト(50)の固定に用いることができる。また、折り罫線(b)は、開封の際にスロープ(17)を作る作業において、フラップ(B)の前側を下方に折り曲げる際に用いる。これらの作業については、図9及び図10の説明において、後述する。
フラップ(C)は、その先端の中央部に始まるつまみ部(36)を有して、つまみ部(36)の左右両端を形成する縦方向の2本のミシン目(20)、更にミシン目(20)の終点の下方に連続して、つまみ部(36)の両側端部を切り離し可能なカット済み線(21)がL字型に形成されている。また、このフラップ(C)には、前側胴部(12)との間の稜線と、つまみ部との間に、幅方向に折り罫線(c)が設けてある。
また、つまみ部(36)の2本のミシン目(20)の終点を結んで折り罫線(g)が形成されている。この折り罫線(g)は、開封作業の最後に、つまみ部(36)をスリット(37)に挿入して、天面(16)とスロープ(17)を固定する際の、折り罫線として用いることができる。この作業については、図7以降の説明において後述する。
フラップ(D)は、フラップ(C)に重ねてカートン(10)の天面(16)の最外層を形成する。天面(16)を形成するために、フラップ(D)が、フラップ(C)と重なった際には、フラップ(D)のつまみ部(35)は、フラップ(C)のつまみ部(36)と同位置になり、つまみ部(35)の左右両端を形成する2本のカット済み線(22)がフラップ(C)の2本のミシン目(20)と重なるように形成されている。
フラップ(D)においては、フラップ(C)のつまみ部の両側端部を切り離し可能なカット済み線(21)より、フラップ(D)の前側の辺に近い側に、カット済み線(22)から連続する、ミシン目(23)が前側の辺に向かって「ハの字形」に開いてフラップ(D)の端部に達する形状で形成されている。
このフラップ(D)には、「ハの字形」の下端とフラップ(D)の前側の辺の間で、フラップ(C)の折り罫線(c)と重なる位置に、折り罫線(d)が設けてある。
また、つまみ部(35)の2本のカット済み線(22)の終点を結んで折り罫線(h)が形成されている。この折り罫線(h)は、開封作業の最後に、つまみ部(35)とつまみ部(36)とを重ねて、スリット(37)に挿入して、天面(16)とスロープ(17)を固定する際の、折り罫線として用いる。この作業については、図7以降の説明において後述する。
前側胴部(12)の上部には、切り取り可能な円形のミシン目(24)が設けてあり、この円形のミシン目(24)の下方には、前側胴部(12)の幅方向に、稜線から稜線に至る折り罫線(e)が設けてあり、前側胴部(12)の上端から折り罫線(e)の両端部までは、前側胴部(12)と左右両側胴部との稜線に、ミシン目(25)がそれぞれ一箇所設けてある。
この折り罫線(e)の両端部から、左側胴部(13)とフラップ(D)、及び右側胴部(14)とフラップ(B)の、各々の稜線の中央部に至る、斜めの折り罫線(f)が左右それぞれ1箇所設けてある。
さらに、この斜めの折り罫線(f)の終点に連続して前側胴部(12)に向かう、左側胴部とフラップ(D)、及び右側胴部とフラップ(B)との各々の稜線に、ミシン目(26)がそれぞれ1箇所設けてある。
また、ミシン目(28)はこれを斜辺とするミシン目で囲まれた直角三角形を形成し、スロープを形成する際には、フラップ(B)の凹形状の切れ込み(38)を覆う、この直角三角形をミシン目(28)で切り取ることができる。したがって直角の頂点を切り取った状態で、斜めの折り罫線(f)で、カートン(10)内側に折込んでスロープの一部を形成することができる。これにより、スパウトの引き出しと固定の妨げになることがない。
カートン(10)の胴部は中空の四角柱であって、本発明においては、後ろ側胴部の幅(M)及び前側胴部の幅(J)が、50mm~70mmの範囲である。また、右側胴部の幅(L)及び左側胴部の幅(K)は、後ろ側胴部の幅(M)及び前側胴部の幅(J)より長く、1.5倍から3.2倍の範囲である。
これによって、内容量に影響を与えることなく、例えば内容量が1リットルを超える比較的大型のバッグインボックスであっても、注ぎ出しなどにおいて、カートン(10)を手指によって把持することが容易である。特に50mm~70mmの範囲であれば、子供や女性、高齢者が扱う際にも、より扱いやすいカートン(10)とすることが可能である。
カートン(10)の底面(11)は、後ろ側胴部(15)、右側胴部(14)、前側胴部(12)、左側胴部(13)の4面の胴部から、下方に向けて接続しているフラップが設けられている。
これらのフラップの内、底面(11)の最外層に配置されるフラップは、矩形の底面(11)を覆う大きさを備えたものとすることができ、これよって天面(16)、底面(11)においても、フラップ同士の突合せによる境界線が発生することがなく、意匠面において、より優れたバッグインカートン(100)用カートン(10)とすることが可能である。
これらの要素からなるブランク(9)によって、内袋(50)を内包して製函された初期の状態の、合計6面からなる直方体のバッグインカートン(100)用のカートン(10)を、ラップラウンド方式で内袋(50)を内包し、製函することが可能である。
図4は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンにおいて、一実施態様の製函の工程のうち、胴部を形成する様子を説明するための、カートンのブランクの斜視模式図である。
カートン(10)は、内袋(50)を外側から覆う形状に製函されており、製函された初期の状態において、その外形は、後ろ側胴部(15)、右側胴部(14)、前側胴部(12)、左側胴部(13)の4面の胴部に、天面(16)、底面(11)を加えた合計6面からなる直方体である。したがって、4面の胴部は、中空の四角柱の状態で内袋(50)を囲っている。
天面の最内層には、後ろ側胴部(15)から連続するフラップ(A)が、後ろ側から前側に向かって矢印(1)の方向に、直角に折り込まれている。
右側胴部(14)から連続するフラップ(B)は、フラップ(A)に重ねて、矢印(2)の方向に、直角に天面に折り込まれている。
前側胴部(12)から連続するフラップ(C)は、フラップ(B)に重ねて、矢印(3)の方向に、直角に天面に折り込まれている。
左側胴部(13)から連続するフラップ(D)は、フラップ(C)に重ねて、矢印(4)の方向に、直角に折り込まれて、天面(16)の最外層を覆っている。
図5は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンにおいて、その一実施態様の製函の工程のうち、天面を形成して密閉する様子を説明するための、カートンのブランクの斜視模式図である。
左側胴部(13)から連続するフラップ(D)は、前側胴部(12)から連続するフラップ(C)に重ねて、矢印(5)の方向に、直角に折り込まれて、天面(16)の最外層を覆っている。
フラップ(D)は、前記フラップ(C)と重なった際には、フラップ(C)と同位置につまみ部(35)を有して、つまみ部(35)の左右両端を形成する2本のカット済み線(22)が形成されている。
フラップ(D)の2本のカット済み線(22)に連続して、ミシン目(23)が前側の辺に向かって「ハの字形」に開いて、フラップ(D)の端部に達する形状で形成されている。また、このフラップ(D)には、「ハの字形」の下端とフラップ(D)の前側の辺の間で、フラップ(C)の折り罫線(c)と重なる位置に、折り罫線(d)が設けてある。
図5に示す例において、前述のように、カートン(10)は、内袋(50)を外側から覆う形状に製函されており、カートン(10)は、製函された初期の状態において、その外形は、後ろ側胴部(15)、右側胴部(14)、前側胴部(12)、左側胴部(13)の4面の胴部に、天面(16)、および底面(11)を加えた合計6面からなる直方体である。
したがって、4面の胴部は、中空の四角柱の状態で内袋(50)を囲っている。また、図5に示す例では、胴部ののりしろ(19)は、左側胴部(13)から連続しており、矢印(6)の方向に直角に折り込まれて、後ろ側胴部(15)の外側に糊付けされて、中空の四角柱を形成している。
図6は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンの一実施態様において、カートンを組み立てた初期状態の外観を説明するための、斜視模式図である。
図4及び図5に示す例の手順に従って、カートン(10)を組み立てた初期状態において、内袋(50)は内包されており、カートン(10)の外形は6面体である。したがって、バッグインカートン(100)がラップラウンド方式の自動包装形態に対応可能であることに加えて、保管や取り扱いなどにおいて積み重ねが容易であって、輸送効率の点でも利点を有する。
スパウト(51)も、この初期の状態において、カートン(10)内に格納されている状態である。したがって取り扱い等において邪魔になることはなく、外部からの接触や汚染の恐れもなく、衛生面においても好ましい。
左側胴部(13)から連続するフラップ(D)は、前側胴部(12)から連続するフラップ(C)に重ねて、直角に折り込まれて、天面(16)の最外層を覆っている。したがって、天面(16)においてフラップ同士の突合せはなく、すなわち境界線もなく、外観面において好ましい。
前述のように、フラップ(D)はフラップ(C)と重なった際には、フラップ(C)のつまみ部(36)と同位置にフラップ(D)のつまみ部(35)を有して、つまみ部(35)の左右両端を形成する2本のカット済み線(22)が形成されている。
この2本のカット済み線(22)の終点に連続して、ミシン目(23)が、フラップ(D)の前側の辺に向かって「ハの字形」に開いて、フラップ(D)の端部に達する形状で形成されている。
また、このフラップ(D)には、「ハの字形」の下端とフラップ(D)の前側の辺、すなわち前側胴部(12)との稜線の間で、フラップ(C)の折り罫線(c)と重なる位置に、折り罫線(d)が設けてある。
また、図6に示す例において、このフラップ(D)には折り罫線はもう一本設けてあり、つまみ部(35)と「ハの字形」の接続点を結んで、折り罫線(h)が設けてある。但し、折り罫線(h)もこの状態では未だ折り込まれておらず、このフラップ(D)は平面である。
前側胴部(12)の上部には、切り取り可能な円形のミシン目(24)が設けてあり、この円形のミシン目(24)の下方には、前側胴部(12)の幅方向に、稜線から稜線に至る折り罫線(e)が設けてあり、前側胴部の上端から折り罫線(e)の両端部までは、前側胴部(12)と左右両側胴部との稜線に、ミシン目(25)が設けてある。但し、折
り罫線(e)は、この段階ではまだ折り込みがされておらず、前側胴部(12)は平面である。
この折り罫線(e)の両端部から、左側胴部(13)とフラップ(D)、及び右側胴部(14)とフラップ(B)の、各々の稜線の中央部に至る斜めの折り罫線(f)が左右2箇所設けてあり、
さらに、この斜めの折り罫線(f)の終点に連続して前側胴部(12)に向かう、左側胴部とフラップ(D)、及び右側胴部とフラップ(B)との各々の稜線に、ミシン目(26)が設けてある。
これらで、斜めの折り罫線(f)を斜辺とする直角三角形の領域が、左右胴部の上部に形成されている。但し、折り罫線(f)は、この段階ではまだ折り込みがされておらず、右側胴部(14)及び左側胴部(13)は平面である。
さらにこの直角三角形の領域は、直角の頂点部分をミシン目(28)で切り取り可能である。直角の頂点部分をミシン目(28)で切り取り、右側胴部(14)の角を前記斜めの折り罫線(f)でカートン内側に折り込むことによって、後述するスパウト(51)の引き出しの際にも、フラップ(B)の凹形状の切れ込み(38)覆って作業の妨げになることを回避することができる。
カートン(10)を内容物の注ぎ出しなどに際して、例えば右手の手指で把持しようとする際には、後ろ側胴部(15)に掌を向けて、親指を右側胴部(14)にあて、他の指を左側胴部(13)にあてて挟み込むようにして把持する。
このとき、本発明においては、後ろ側胴部の幅(M)及び前側胴部の幅(J)が、50mm~70mmの範囲である。また、右側胴部の幅(L)及び左側胴部の幅(K)は、後ろ側胴部の幅(M)及び前側胴部の幅(J)より長く、1.5倍から3.2倍の範囲である。
これによって、内容量に影響を与えることなく、例えば内容量が1リットルを超える比較的大型のバッグインボックス(100)であっても、注ぎ出しなどにおいて、カートン(10)を手指によって把持することが容易である。後ろ側胴部の幅(M)が50mm~70mmの範囲であることは、特に子供や女性、また高齢者が扱う際にも、カートン(10)を把持しやすく、より扱いやすい。
図7は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンの一実施態様において
新たに形成されたスロープを加えた7面体として、内容物の液体を注ぎ出し可能な状態に変形した状態を説明するための、斜視模式図である。
このバッグインカートン(100)用のカートン(10)を開封して、内袋(50)に収納された内容物の液体を取り出すに際しては、切り取り可能な円形のミシン目(24)を切り取って、円形の開口部(18)を形成する。
また、フラップ(B)の前側の辺の、凹形状の切れ込み(38)を、スパウト(51)の根元部分の溝に嵌め込んで固定するとともに、図7には示していないが、スパウト(51)の先端部を、円形の開口部(18)から引き出して露出させる。
次に、折り罫線(d)と折り罫線(e)との間で、円形の開口部(18)を有して前方に下るスロープ(17)を、天面(16)と前側胴部(12)の上部との間に形成し、更に折り罫線(d)より上は、天面(16)としてフラップ(B)に覆いかぶせることがで
きる。
この時、つまみ部(35)は、つまみ部(36)とともに、つまみ部に設けられた折り罫線(h)及び折り罫線(g)で直角に折り込んで、フラップ(A)と、後ろ側胴部(15)との間の稜線の中央部の、紙を貫通したスリット(37)に挿入し、カートン(10)を、組み立てた初期の状態の6面体から、この新たに形成されたスロープ(17)を加えた7面体として、内袋(50)に収納された内容物の液体をスパウト(51)を使って注ぎ出し可能な状態に、変形し固定することができる。
図8は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンの一実施態様において、前側胴部から連続するフラップとそれに連続するつまみ部を引き起こした状態を説明するための、斜視模式図である。
このバッグインカートン(100)用のカートン(10)を開封して、内袋(50)に収納された内容物の液体を取り出すに際しては、カートン(10)の天面(16)を構成する、フラップ(C)のつまみ部(36)、及び最外層のフラップ(D)のつまみ部(35)を手指でつまんで、積層されたまま手指でつまんで矢印(29)の方向に、2層一緒に引き起こすことから始めることができる。
このとき、フラップ(D)のつまみ部(35)はその両側側部が、カット済み線(22)になっており、フラップ(C)のつまみ部(36)はその両端部がミシン目(20)になっているために、ミシン目(20)一層分を切り裂く力のみで天面(16)を開封を開始することができる。
続いてカット済み線(22)に連続する、フラップ(D)の「ハの字形」に形成された部分のミシン目(23)を切り裂いて開封が継続されるが、この時、フラップ(C)では、ミシン目(20)に接続する部分は、接続点から下方にカット済み線(21)として設けられており、つまみ部(35)およびつまみ部(36)の両側が、フラップ(D)およびフラップ(C)から分離される。したがって、この時もミシン目(23)一層分を切り裂く力のみでこの切り裂きと分離が行われ、天面(16)を開封することができる。
すなわち、本発明において、カートン(10)の天面(16)を切り裂いて開封する作業は、すべての部分でミシン目一層分のみを切り裂く力で行うことができ、容易で安定した開封作業とすることができる。
また、前側胴部(12)に設けてある、切り取り可能な円形のミシン目(24)を、この部分を押し込むなどして切り取って、円形の開口部(18)を形成することができる。
図9は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンの一実施態様において、スロープを形成しようとする途中の状態を説明するための、斜視模式図である。
図8に示す状態から引き続いて、フラップ(D)およびフラップ(C)の2層重なったつまみ部をさらに前側に向かって、矢印(31)の方向に引くことによって、前側胴部(12)の上端から折り罫線(e)の両端部までの、前側胴部(12)と、左右両側胴部との稜線のミシン目(25)を切り裂くことができる。
続いて、フラップ(B)の折り罫線(b)を矢印(32)の方向に斜め下方に向けて折り、折り罫線(e)の両端部から連続する、左右両側胴部の斜めの折り罫線(f)を斜辺として、それに連続するミシン目(25)及びミシン目(26)とで構成する直角三角形の領域を、斜めの折り罫線(f)で矢印(33)の方向にカートン(10)内側に折り込
む。
この折り罫線(e)の両端部から、左側胴部(13)とフラップ(D)、及び右側胴部(14)とフラップ(B)の、各々の稜線の中央部に至る斜めの折り罫線(f)が左右2箇所設けてあり、さらに、この斜めの折り罫線(f)の終点に連続して前側胴部(12)に向かう、左側胴部(13)とフラップ(D)、及び右側胴部(14)とフラップ(B)との各々の稜線に、ミシン目(26)が設けてある。
これらで、斜めの折り罫線(f)を斜辺とする直角三角形が、左右胴部の上部前側に形成されている。但し、折り罫線(f)は、この段階ではまだ折り込みがされておらず、右側胴部(14)及び左側胴部(13)は平面である。
さらにこの直角三角形の領域は、直角の頂点部分(39)をミシン目(28)で切り取り可能である。この直角の頂点部分(39)をミシン目(28)で切り取り、斜めの折り罫線(f)を斜辺とする直角三角形の領域の残存部分を、右側胴部(14)及び左側胴部(13)の斜めの折り罫線(f)でカートン内側に折り込むことによって、スロープ(17)の一部を形成することができる。
すなわち、直角の頂点部分(39)を除去しておくことによって、スパウト(51)の引き出しの際にも、フラップ(B)の凹形状の切れ込み(38)覆って、作業の妨げになることを回避することができる。
また、円形の開口部(18)を形成し、フラップ(B)の前側の凹形状の切れ込み(38)を、スパウト(51)の根元部分の溝に嵌め込んで固定するとともに、スパウト(51)の先端部を円形の開口部(18)から引き出して露出させる。
図10は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンの一実施態様において、カートンをスロープを加えた7面体とし、スパウトを引き出して固定し、内容物の液体を注ぎ出し可能とした状態を説明するための斜視(一部透視)模式図である。
次に、折り罫線(d)と折り罫線(e)との間で、円形の開口部(18)を有して前方に下るスロープ(17)を、天面(16)と前側胴部(12)の上部との間に形成し、更に折り罫線(d)より上は、天面(16)にかぶせるとともに、つまみ部(35)とつまみ部(36)は、それぞれのつまみ部に設けられた折り罫線(h)及び折り罫線(g)で重ねたまま直角に折り込んで、矢印(34)で示す方向に、フラップ(A)と、後ろ側胴部(15)との間の稜線の中央部の、紙を貫通したスリット(37)に挿入して固定することができる。
このようにして、本発明によればカートン(10)を、組み立てた初期の状態の6面体に、この新たに形成されたスロープ(17)を加えた、7面体として内容物の液体を注ぎ出し可能な状態に変形することができる。
これらの開封、変形の一連の作業は、切り裂きはミシン目一層のみの力で行うことができ、また折り込みはすべて折り罫線を用いて行うことができるため、手指を用いて容易かつ安定して行うことができる。
前述のように本発明においては、後ろ側胴部の幅(M)及び前側胴部の幅(J)が、50mm~70mmの範囲である。また、右側胴部の幅(L)及び左側胴部の幅(K)は、後ろ側胴部の幅(M)及び前側胴部の幅(J)より長く、1.5倍から3.2倍の範囲である。
カートン(10)を内容物の注ぎ出しなどに際して、例えば右手の手指で把持しようとする際には、後ろ側胴部(15)に掌を向けて、親指を右側胴部(14)にあて、他の指を左側胴部(13)にあてて挟み込むようにして把持する。このとき、後ろ側胴部の幅(M)は50mm~70mmの範囲であるから、子供や女性、高齢者が扱う際にも、把持しやすく、より扱いやすいカートン(10)とすることが可能である。
図11は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンにおいて、特に請求項2に記載の発明の一実施態様の詳細を説明するための、カートンのブランクの平面模式図である。
本発明による、バッグインカートン用のカートンにおいては、一旦カートンを6面体で製函したのち、7面体に変形させる際の開封には、最外層のフラップ(D)とフラップ(C)とを、重ねたままつまみ部を引き上げて開封を行うが、その際に図3~図10で示す例のほかに、フラップ(D)とフラップ(C)のつまみ部の周辺のカット済み線、及びミシン目には、ほかの実施態様も可能である。
図11に示す例は、フラップ(C)は、その先端部の中央部に始まるつまみ部(36)を有して、つまみ部(36)の左右両端を形成する縦方向の2本のミシン目(20)及びミシン目(20)の終点に連続して、カット済み線(27)が「ハの字形」に開いてフラップ(C)の左右の端部に達する形状で形成されている。
またフラップ(D)は、フラップ(C)と同位置につまみ部(35)を有して、つまみ部(35)の左右両端を形成する2本のカット済み線(22)、及びフラップ(C)と同位置に「ハの字形」のミシン目(23)が形成されているものである。
すなわち、この実施態様においては、最外層のフラップ(D)とフラップ(C)とは、つまみ部及びその周辺の形態は、つまみ部が端部もしくは先端部の中央部の2本の平行な直線であり、それに連続して「ハの字形」が形成されているのであって、フラップ(D)とフラップ(C)が重なった状態において、同位置かつ同形態である。
但し、フラップ(D)において、カット済み線である部分はフラップ(C)においてはミシン目であり、フラップ(D)において、ミシン目である部分はフラップ(C)においてはカット済み線として重なっている。
したがって、開封作業において、つまみ部を引き上げてつまみ部の端部及び下部を引き裂こうとする際には、ミシン目一層分のみの力で足りることになり、容易かつ安定した開封が可能になる。
図12は、本発明に係るバッグインカートン用のカートンにおいて、特に請求項3に記載の発明の一実施態様の詳細を説明するための、カートンのブランクの平面模式図である。
本発明による、バッグインカートン用のカートンにおいては、一旦カートンを6面体で製函したのち、7面体に変形させる際の開封には、最外層のフラップ(D)とフラップ(C)とを、重ねたままつまみ部を引き上げて開封を行うが、その際に図11で示す例のほかに、フラップ(D)とフラップ(C)のつまみ部の周辺のカット済み線、及びミシン目には、さらにほかの実施態様も可能である。
図12に示す例は、図11に示す例とは異なり、フラップ(C)は、その先端部の中央
部に始まるつまみ部(36)を有して、つまみ部(36)の左右両端を形成する縦方向の平行な2本のカット済み線(40)、及びカット済み線(40)の終点に連続して、ミシン目(41)が「ハの字形」に開いてフラップ(C)の両側端部に達する形状で形成されている。
また、フラップ(D)は、フラップ(C)と同位置につまみ部(35)を有して、つまみ部(35)の左右両端を形成する平行な2本のミシン目(42)、及びフラップ(C)と同位置に「ハの字形」のカット済み線(43)が形成されているものである。
すなわち、この実施態様においても、図11に示す例と同様であって、最外層のフラップ(D)とフラップ(C)とは、つまみ部及びその周辺の形態は、つまみ部が端部もしくは先端部の中央部の2本の平行な直線であり、それに連続して「ハの字形」が形成されているのであって、フラップ(D)とフラップ(C)が重なった状態において、同位置かつ同形態である。
但し、フラップ(D)において、カット済み線である部分はフラップ(C)においてはミシン目であり、フラップ(D)において、ミシン目である部分はフラップ(C)においてはカット済み線として重なっている。
したがって、開封作業において、つまみ部を引き上げてつまみ部の端部及び下部を引き裂こうとする際には、ミシン目一層分のみの力で足りることになり、容易かつ安定した開封が可能になる。
このようにして本発明によれば、バッグインカートン用のカートンであって、ラップラウンド方式の包装形態に対応可能であることに加えて、初期の状態では6面体のカートンであり、開封に際しては、カートンの一部を開封し、内袋のスパウトを紙容器の外部に引き出して固定し、スロープを加えた7面体とすることが可能な構造であり、開封およびスパウトの固定が容易かつ安定的であって、また天面においてフラップ同士の突合せの線が見えることがなく、外観面で優れることに加えて、カートンの手指を用いての把持が容易なバッグインカートン用のカートンの提供が可能である。
1・・・矢印
2・・・矢印
3・・・矢印
4・・・矢印
5・・・矢印
6・・・矢印
7・・・矢印
8・・・境界線
9・・・ブランク
10・・・カートン
11・・・底面
12・・・前側胴部
13・・・左側胴部
14・・・右側胴部
15・・・後ろ側胴部
16・・・天面
17・・・スロープ
18・・・開口部
19・・・のりしろ
20・・・ミシン目
21・・・カット済み線
22・・・カット済み線
23・・・ミシン目
24・・・円形のミシン目
25・・・ミシン目
26・・・ミシン目
27・・・カット済み線
28・・ミシン目
29・・・矢印
31・・・矢印
32・・・矢印
33・・・矢印
34・・・矢印
35・・・つまみ部
36・・・つまみ部
37・・・スリット
38・・・凹形状の切れ込み
39・・・直角の頂点部分
40・・・カット済み線
41・・・ミシン目
42・・・ミシン目
43・・・カット済み線
50・・・内袋
51・・・スパウト
100・・・バッグインカートン
A・・・フラップ
B・・・フラップ
C・・・フラップ
D・・・フラップ
a・・・折り罫線
b・・・折り罫線
c・・・折り罫線
d・・・折り罫線
e・・・折り罫線
f・・・斜めの折り罫線
g・・・折り罫線
h・・・折り罫線

Claims (4)

  1. 紙製の外箱であるカートンと、プラスチックフィルムを基材として製袋された内袋とからなるバッグインカートン用のカートンにおいて、
    内袋は、スパウトを備えて液体を収納可能であって、
    スパウトは、プラスチックの成型品からなり、その根元部分にカートンを開封した際の開口部に固定するための溝を有しており、
    カートンは、内袋を外側から覆う形状に製函されており、
    カートンは、製函された初期の状態において、その外形は、後ろ側、右側、前側、左側の4面の胴部に、天面、底面を加えた合計6面からなる直方体であって、
    4面の胴部は、中空の四角柱の状態で内袋を囲っており、
    カートンの天面は、後ろ側、右側、前側、左側の4面の胴部から、上方に向けて接続している(A)(B)(C)(D)の4枚のフラップが順次積層されて構成され、
    天面の最内層には、後ろ側胴部から連続するフラップ(A)が、後ろ側から前側に向かって直角に折り込まれており、
    このフラップ(A)と、後ろ側胴部との間の稜線の中央部には、紙を貫通したスリットが形成されており、
    右側胴部から連続するフラップ(B)は、前記フラップ(A)に重ねて、直角に天面に折り込まれており、
    フラップ(B)には,中央付近の高さ方向に折り罫線(b)が設けてあり、フラップ(B)の前側の辺は、凹形状の切れ込みを有しており、
    前側胴部から連続するフラップ(C)は、前記フラップ(B)に重ねて、直角に天面に折り込まれており
    フラップ(C)は、その先端の中央部に始まるつまみ部を有して、つまみ部の左右両端を形成する縦方向の2本のミシン目が形成されており、更にその終点から下方に連続して、つまみ部の両側端部を切り離し可能なカット済み線が形成されており、
    このフラップ(C)には、前側胴部との間の稜線と、つまみ部との間に、幅方向に折り罫線(c)が設けてあり、
    左側胴部から連続するフラップ(D)は、前記フラップ(C)に重ねて、直角に折り込まれて、天面の最外層を覆っており、
    フラップ(D)は、前記フラップ(C)と重なった際には、フラップ(C)と同位置につまみ部を有して、つまみ部の左右両端を形成する2本のカット済み線が形成されており、更にカット済み線の終点から連続してミシン目が、「ハの字形」に開いてフラップ(D)の両端部に達する形状で形成されており
    このフラップ(D)には、「ハの字形」の下端とフラップ(D)の前側の辺の間で、フラップ(C)の折り罫線(c)と重なる位置に、折り罫線(d)が設けてあり、
    前側胴部の上部には、切り取り可能な円形のミシン目が設けてあり、
    この円形のミシン目の下方には、前側胴部の幅方向に、稜線から稜線に至る折り罫線(e)が設けてあり、
    前側胴部の上端から折り罫線(e)の両端部までは、前側胴部と左右両側胴部との稜線にミシン目が設けてあり、
    この折り罫線(e)の両端部から、左側胴部とフラップ(D)、及び右側胴部とフラップ(B)の、各々の稜線の中央部に至る斜めの折り罫線が左右胴部にそれぞれ1箇所設けてあり、
    さらに、この斜めの折り罫線の終点に連続して前側胴部に向かう、左側胴部とフラップ(D)、及び右側胴部とフラップ(B)との各々の稜線に、ミシン目が設けてあり、
    カートンの底面は、後ろ側、右側、前側、左側の4面の胴部から、下方に向けて接続しているフラップが折り込まれて積層されて形成され、
    これらによって、内袋を内包して製函された初期の状態の合計6面からなる直方体のカートンを構成することが可能であり、
    このバッグインカートン用のカートンを開封して、内袋に収納された内容物の液体を取り出すに際しては、
    カートンの天面のフラップ(C)及びフラップ(D)の、積層されたつまみ部を手指でつまんで2層一緒に引き起こし、つまみ部及びフラップ(D)の「ハの字形」に形成された部分のミシン目を切り裂いて開封し、
    前側胴部の上端から折り罫線(e)の両端部までの、前側胴部と左右両側胴部との稜線のミシン目を切り裂き、
    さらにつまみ部を前側に向かって引き、フラップ(B)の折り罫線(b)を斜め下方に向けて折り、
    折り罫線(e)の両端部から連続する、左右両側胴部の前記斜めの折り罫線を斜辺として、それに連続するミシン目とで構成する直角三角形の領域を、直角の頂点部分をミシン目で切り取り、前記斜めの折り罫線でカートン内側に折り込み、
    また、前記切り取り可能な円形のミシン目を切り取って、円形の開口部を形成し、
    フラップ(B)の前記凹形状の切れ込みを、スパウトの根元部分の溝に嵌め込んで固定するとともに、スパウトの先端部を円形の開口部から引き出して露出させ、
    次に、折り罫線(d)と折り罫線(e)との間で、前記円形の開口部を有して前方に下るスロープを、天面と前側胴部の上部との間に形成し、
    更に折り罫線(d)より上は、天面にかぶせるとともに、つまみ部は、つまみ部に設けられた折り罫線で直角に折り込んで、フラップ(A)と、後ろ側胴部との間の稜線の中央部の、前記紙を貫通したスリットに挿入して固定し、
    カートンを、組み立てた初期の状態の6面体に、この新たに形成されたスロープを加えた7面体として、
    内容物の液体を注ぎ出し可能な状態に変形することができるバッグインカートン用のカートンであって、
    その四角柱の胴部の大きさは、後ろ側胴部及び前側胴部の幅が、50mm~70mmの範囲であって、右側胴部及び左側胴部の幅は、後ろ側胴部及び前側胴部の幅より長く、1.5倍から3.2倍の範囲であることを特徴とする、バッグインカートン用のカートン。
  2. 天面において、フラップ(D)と、フラップ(C)とが重なった際には、
    フラップ(C)は、その先端の中央部に始まるつまみ部を有して、つまみ部の左右両端を形成する縦方向の2本のカット済み線、更にカット済み線の終点に連続して、ミシン目が「ハの字形」に開いてフラップ(C)の両端部に達する形状で形成されており、
    フラップ(D)は、フラップ(C)と同位置につまみ部を有して、つまみ部の左右両端を形成する2本のミシン目、更にミシン目の終点に連続してフラップ(C)と同位置に「ハの字形」のカット済み線が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のバッグインカートン用のカートン。
  3. 天面において、フラップ(D)と、フラップ(C)とが重なった際には、
    フラップ(C)は、その先端の中央部に始まるつまみ部を有して、つまみ部の左右両端を形成する縦方向の2本のミシン目、更にミシン目の終点に連続して、カット済み線が「ハの字形」に開いてフラップ(C)の両端部に達する形状で形成されており、
    フラップ(D)は、フラップ(C)と同位置につまみ部を有して、つまみ部の左右両端を形成する2本のカット済み線、更にカット済み線の終点に連続してフラップ(C)と同位置に「ハの字形」のミシン目が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のバッグインカートン用のカートン。
  4. 前記バッグインカートン用のカートンにおいて、底面を構成するフラップのうち、最外層に配置されるフラップは、底面を覆う大きさを備えていることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載のバッグインカートン用のカートン。
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