JP2023010993A - 消火栓装置 - Google Patents

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Yasunori Sugiyama
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Abstract

【課題】火災検知器を設けた消火栓装置について、消火栓装置からのホース引き出しの際に、ホースの干渉により火災検知器を汚したり損傷させたりすることを防止可能とする。【解決手段】筐体12に、外部からの給水配管を接続する消火栓接続口52を設けると共に、消火用水を放水するノズル46付きのホース44及び消火栓接続口52からホース44に至る配管系統を収納し、筐体12の前面部であって配管系統の上方に火災検知器60を設け、更に、火災検知器60の下方且つ側方に、ホース44を筐体12の前後方向に挿通するホース取出口42を設け、ホース44を筐体12に収納した状態で、ホース取出口42の上端部をノズル46の保持位置よりも下側に形成する。【選択図】図2

Description

本発明は、トンネル内で発生した火災を検知する火災検知器を設けた消火栓装置に関する。
従来、高速道路や自動車専用道路などのトンネル内には、監視員通路に面した側壁に沿って例えば50メートル間隔で消火栓装置を設置している。トンネル内で火災を伴う車両事故が発生した場合には、事故車両の運転者等の利用者等が消火栓装置の消火栓扉を開いてノズル付きのホースを引き出し、消火栓弁開閉レバーを操作することで消火ポンプ設備を起動して放水することにより消火作業を行うことができる。
また、高速道路や自動車専用道路などのトンネル内には、車両火災による炎を監視するため、トンネル側壁に沿って例えば50m間隔で火災検知器を設置している。火災検知器は、透光性の受光ガラス窓を介してトンネル内で発生する火災炎からの放射線、たとえば赤外線を監視しており、左右の両方向に検知エリアを持ち、トンネルの長手方向に沿って、隣接して配置される火災検知器との検知エリアが相互補完的に重なるように連続的に配置している。
このような火災検知器をトンネル内に設置する場合には、コンクリート躯体の壁面にアンカーボルトを用いて固定する作業を行っているが、設置作業が煩雑でコストが嵩むことから、消火栓装置の扉を設けた前面に空スペースを確保し、そこに火災検知器を配置するようにした消火栓装置が提案され、火災検知器の設置作業を簡単にしてコストを低減可能としている(特許文献2)。
特開2009-285126号公報 特許3357330号公報 特開2015-080544号公報 特開2001-243568号公報 特開平02-031877号公報 特開2002-048638号公報 特開2015-012880号公報 特開2014-087416号公報
ところで、トンネル内に設置している火災検知器は、環境内を浮遊する汚損物質付着などにより時間の経過と共に受光ガラス窓の汚れが増加することから、受光ガラス窓の汚れを監視している。
受光ガラス窓の汚れ監視は、火災検知器に設けた試験光源から定期的に試験光を、検知器外部の検知エリア側空間を経由して受光ガラス窓に入射し、内部の受光素子で受光したときの受光レベルを初期無汚損時のそれと比較するなどして、汚れによる受光レベルの低下を補正する汚れ補償を行うと共に、汚れの度合を示す減光率を求め、減光率が所定の汚れ閾値を超えたら汚れ警報を出力するようにしている。
また、トンネル内に設置している火災検知器は、時間の経過と共に受光ガラス窓の汚れが増加することから、一定の期間毎に受光ガラス窓の清掃作業を行っている。
しかし、受光ガラス窓の清掃作業はトンネルを通行規制して行う必要があり、また、火災検知器毎に受光ガラス窓を清掃することから手間と時間がかかる問題がある。更に、受光ガラス窓の汚れ進行度合は火災検知器の設置場所や風向きなどにより様々であり、清掃を行うまでの一定期間にどの程度汚れが進行するかは、火災検知器自体や、火災検知器に設けられた透光性窓の左右によってもまちまちであり、汚れ進行度合が小さい火災検知器については、不要な清掃作業を行うことになる場合もある。
本発明は、消火栓装置に設けた火災検知器について、消火栓装置の水資源や設置スペースを利用して受光ガラス窓の汚れを無くして清掃作業による通行規制や作業負担を解消可能とする消火栓装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、消火栓装置に設けた火災検知器について、消火栓装置からのホース引き出しの際に、ホースの干渉により火災検知器を汚したり損傷させたりすることを防止可能とする消火栓装置を提供することを目的とする。
(第1発明:検知器カバーの洗浄と払拭による汚れ除去)
本発明は、消火栓扉及び保守扉を開閉自在に設けた筐体前面の所定位置に、左右前面に配置した一対の受光ガラス窓の各々を介して入射する燃焼炎から放射される放射線を観測して左側又は右側の監視領域の火災を検知する火災検知器を配置した消火栓装置に於いて、
火災検知器の前面外側を覆って配置され、少なくとも受光ガラス窓に相対した所定の部位を透明部位とした検知器カバーと、
検知器カバーの透明部位を含むカバー面に水噴射ノズルから加圧水を噴射して洗浄する洗浄機構と、
検知器カバーの透明部位を含むカバー面を払拭するワイパー機構と、
洗浄機構及びワイパー機構を制御する制御部と、
を設けたことを特徴とする。
(第2発明:検知器カバーの洗浄と送風乾燥による汚れ除去)
本発明は、消火栓扉及び保守扉を開閉自在に設けた筐体前面の所定位置に、左右前面に配置した一対の受光ガラス窓の各々を介して入射する燃焼炎から放射される放射線を観測して左側又は右側の監視領域の火災を検知する火災検知器を配置した消火栓装置に於いて、
火災検知器の前面外側を覆って配置され、少なくとも受光ガラス窓に相対した所定の部位を透明部位とした検知器カバーと、
検知器カバーの透明部位を含むカバー面に水噴射ノズルから加圧水を噴射して洗浄する洗浄機構と、
水噴射ノズルにより加圧水を噴霧した検知器カバーのカバー面に空気を吹き付けて乾燥させる送風機構と、
洗浄機構及び送風機構を制御する制御部と、
を設けたことを特徴とする。
(第3発明:検知器カバーの洗浄による汚れ除去)
本発明は、消火栓扉及び保守扉を開閉自在に設けた筐体前面の所定位置に、左右前面に配置した一対の受光ガラス窓の各々を介して入射する燃焼炎から放射される放射線を観測して左側又は右側の監視領域の火災を検知する火災検知器を配置した消火栓装置に於いて、
火災検知器の前面外側を覆って配置され、少なくとも受光ガラス窓に相対した所定の部位を透明部位とした検知器カバーと、
検知器カバーの透明部位を含むカバー面に水噴射ノズルから加圧水を噴射して洗浄する洗浄機構と、
洗浄機構を制御する制御部と、
を設けたことを特徴とする。
(洗浄機構)
第1乃至第3発明の洗浄機構は、消火栓装置に引き込まれた給水配管から分岐接続して水噴射ノズルに接続した洗浄配管と、洗浄配管の途中に設けた電磁弁とを備える。
(第4発明:検知器カバーの送風による汚れ付着防止)
本発明は、消火栓扉及び保守扉を開閉自在に設けた筐体前面の所定位置に、左右前面に配置した一対の受光ガラス窓の各々を介して入射する燃焼炎から放射される放射線を観測して左側又は右側の監視領域の火災を検知する火災検知器を配置した消火栓装置に於いて、
火災検知器の前面外側を覆って配置され、少なくとも受光ガラス窓に相対した所定の部位を透明部位とした検知器カバーと、
検知器カバーの透明部位を含むカバー面に空気を吹き付けて表面に空気の層流を形成する送風機構と、
送風機構を制御する制御部と、
を設けたことを特徴とする。
(第5発明:検知器カバーのフィルムスライドによる汚れ解消)
本発明は、消火栓扉及び保守扉を開閉自在に設けた筐体前面の所定位置に、左右前面に配置した一対の受光ガラス窓の各々を介して入射する燃焼炎から放射される放射線を観測して左側又は右側の監視領域の火災を検知する火災検知器を配置した消火栓装置に於いて、
火災検知器の前面外側を覆って配置され、少なくとも受光ガラス窓に相対した所定の部位を透明部位又は開口窓とした検知器カバーと、
検知器カバーの透明部位又は開口窓を含むカバー面の外側に密着して横方向に移動自在に配置した透明なフィルムシートと、
巻出ロールからフィルムシートを巻き出すと共に巻取ロールにフィルムシートを巻き取って検知器カバーの透明部位又は開口窓に位置したフィルムシートを新たなフィルムシートに入れ替えるフィルムスライド機構と、
フィルムスライド機構を制御する制御部と、
を設けたことを特徴とする。
(第6発明:受光ガラス窓の洗浄と払拭による汚れ除去)
本発明は、消火栓扉及び保守扉を開閉自在に設けた筐体前面の所定位置に、左右前面に配置した一対の受光ガラス窓の各々を介して入射する燃焼炎から放射される放射線を観測して左側又は右側の監視領域の火災を検知する火災検知器を配置した消火栓装置に於いて、
受光ガラス窓に水噴射ノズルから加圧水を噴射して洗浄する洗浄機構と、
受光ガラス窓を払拭する送風機構と、
洗浄機構及びワイパー機構を制御する制御部と、
を設けたことを特徴とする。
(第7発明:受光ガラス窓の洗浄と送風乾燥による汚れ除去)
本発明は、消火栓扉及び保守扉を開閉自在に設けた筐体前面の所定位置に、左右前面に配置した一対の受光ガラス窓の各々を介して入射する燃焼炎から放射される放射線を観測して左側又は右側の監視領域の火災を検知する火災検知器を配置した消火栓装置に於いて、
受光ガラス窓に水噴射ノズルから加圧水を噴射して洗浄する洗浄機構と、
水噴射ノズルにより加圧水を噴霧した受光ガラス窓に空気を吹き付けて乾燥させる送風機構と、
洗浄機構及びワイパー機構を制御する制御部と、
を設けたことを特徴とする。
(第8発明:受光ガラス窓の洗浄による汚れ除去)
本発明は、消火栓扉及び保守扉を開閉自在に設けた筐体前面の所定位置に、左右前面に配置した一対の受光ガラス窓の各々を介して入射する燃焼炎から放射される放射線を観測して左側又は右側の監視領域の火災を検知する火災検知器を配置した消火栓装置に於いて、
受光ガラス窓に水噴射ノズルから加圧水を噴射して洗浄する洗浄機構と、
洗浄機構を制御する制御部と、
を設けたことを特徴とする。
(洗浄機構)
第6乃至第8発明の洗浄機構は、消火栓装置に引き込まれた給水配管から分岐接続して水噴射ノズルに接続した洗浄配管と、洗浄配管の途中に設けた電磁弁とを備える。
(第9発明:受光ガラス窓の送風による汚れ付着防止)
本発明は、消火栓扉及び保守扉を開閉自在に設けた筐体前面の所定位置に、左右前面に配置した一対の受光ガラス窓の各々を介して入射する燃焼炎から放射される放射線を観測して左側又は右側の監視領域の火災を検知する火災検知器を配置した消火栓装置に於いて、
受光ガラス窓に空気を吹き付けて表面に空気の層流を形成する送風機構と、
送風機構を制御する制御部と、
を設けたことを特徴とする。
(第10発明:ホース取出口の位置による火災検知器の汚れや損傷の防止)
本発明は、消火栓装置であって、筐体に外部からの給水配管を接続する消火栓接続口を設けると共に、消火用水を放水するノズル付きのホース及び消火栓接続口からホースに至る配管系統を収納し、
筐体の前面部であって、ホースを収納するホース収納空間の側方且つ配管系統の上方に火災検知器を設け、
更に、火災検知器の下方且つ側方に、ホースを筐体の前後方向に挿通するホース取出口を設け、
ホースを筐体に収納した状態で、ノズルの保持位置が、設置状態において前面部側から見たときに、ホース取出口と火災検知器との境界領域の下方に配置され、且つホース取出口の上端部が、ノズルの保持位置よりも下方に形成されたことを特徴とする。
(第11発明:ノズルの保持位置による火災検知器の汚れや損傷の防止)
本発明は、消火栓装置であって、筐体に外部からの給水配管を接続する消火栓接続口を設けると共に、消火用水を放水するノズル付きのホース及び消火栓接続口からホースに至る配管系統を収納し、
設置状態に於いて筐体の前面側から見たときに、ホースを収納するホース収納空間の側方であって配管系統を収納する配管系統収納空間の上方の検知器収納空間に火災検知器を配置し、
検知器収納空間は、仕切部材により少なくとも配管系統収納空間と仕切られており、
ホース収納空間にホースを収納した状態で、ノズルの少なくとも一部が、配管系統収納空間内の筐体の前面側に位置することを特徴とする。
ホース収納空間にホースを収納した状態で、ノズルの少なくとも一部が、配管系統収納空間の内部であって筐体の前面側に保持される。
ホース収納空間に収納されたホースが筐体の前面側から外部へ引き出される際に筐体の前後方向に挿通するホース取出口を、検知器収納空間の下方であってホース収納空間の内部であって筐体の前面側に配置する。
火災検知器は、本体部と、当該本体部から突出して設けられ外部からの光を取り込む突出部を備え、
本体部は、突出部が筐体の前面から外部に突出するように検知器収納空間に収納されており、
筐体の前面のうち検知器収納空間に対応する領域であって突出部を除く領域に、筐体に対して着脱自在なプレート部材を装着する。
ホース収納空間の上部側に位置する筐体の前面の一部に、プレート部材とは別体の保守扉を配置する。
(第1発明:検知器カバーの洗浄と払拭による汚れ除去の効果)
本発明は、消火栓扉及び保守扉を開閉自在に設けた筐体前面の所定位置に、左右前面に配置した一対の受光ガラス窓の各々を介して入射する燃焼炎から放射される放射線を観測して左側又は右側の監視領域の火災を検知する火災検知器を配置した消火栓装置に於いて、火災検知器の前面外側を覆って配置され、少なくとも受光ガラス窓に相対した所定の部位を透明部位とした検知器カバーと、検知器カバーの透明部位を含むカバー面に水噴射ノズルから加圧水を噴射して洗浄する洗浄機構と、検知器カバーの透明部位を含むカバー面を払拭するワイパー機構と、洗浄機構及びワイパー機構を制御する制御部とを設けるようにしたため、汚れの付着が少ない例えば1週間や10日といった所定期間毎に、洗浄機構により検知器カバーのカバー面に水を噴射してワイパー機構により払拭することで、それまでに付着した汚れを除去することが可能となり、実質的に汚れの付着を無くすことで、汚れによる入射光の減衰を無くし、初期の炎検知性能を継続して維持可能とする。
また、汚れの付着が起きないことから、トンネル通行規制を伴う火災検知器の清掃作業を不要とし、維持管理が容易でコストも低減可能とする。
また、火災検知器の外側を覆って透明な検知器カバーを配置し、そのカバー面を洗浄して汚れを払拭していることから、既存の火災検知器をそのまま消火栓装置に設置して、汚れの影響を無くすことが可能となる。
(第2発明:検知器カバーの洗浄と送風乾燥による汚れ除去の効果)
本発明は、消火栓扉及び保守扉を開閉自在に設けた筐体前面の所定位置に、左右前面に配置した一対の受光ガラス窓の各々を介して入射する燃焼炎から放射される放射線を観測して左側又は右側の監視領域の火災を検知する火災検知器を配置した消火栓装置に於いて、火災検知器の前面外側を覆って配置され、少なくとも受光ガラス窓に相対した所定の部位を透明部位とした検知器カバーと、検知器カバーの透明部位を含むカバー面に水噴射ノズルから加圧水を噴射して洗浄する洗浄機構と、水噴射ノズルにより加圧水を噴霧した検知器カバーのカバー面に空気を吹き付けて乾燥させる送風機構と、洗浄機構及びワイパー機構を制御する制御部と設けるようにしたため、所定期間毎に、洗浄機構により検知器カバーのカバー面に水を噴射して送風機構により乾燥することで、それまでに付着した汚れを除去することが可能となり、実質的に汚れの付着を無くすことで、汚れによる入射光の減衰を無くし、初期の炎検知性能を継続して維持可能とし、また、汚れの付着が起きないことから、トンネル通行規制を伴う火災検知器の清掃作業を不要とし、維持管理が容易でコストも低減可能とし、また、火災検知器の外側を覆って透明な検知器カバーを配置し、そのカバー面を洗浄して汚れを払拭していることから、既存の火災検知器をそのまま消火栓装置に設置して、汚れの影響を無くすことを可能とし、更に、第1発明のワイパー機構に比べ、送風機構を設けたことで、構造を簡単にしてコストの低減を可能とする。
(第3発明:検知器カバーの洗浄による汚れ除去の効果)
本発明は、消火栓扉及び保守扉を開閉自在に設けた筐体前面の所定位置に、左右前面に配置した一対の受光ガラス窓の各々を介して入射する燃焼炎から放射される放射線を観測して左側又は右側の監視領域の火災を検知する火災検知器を配置した消火栓装置に於いて、火災検知器の前面外側を覆って配置され、少なくとも受光ガラス窓に相対した所定の部位を透明部位とした検知器カバーと、検知器カバーの透明部位を含むカバー面に水噴射ノズルから加圧水を噴射して洗浄する洗浄機構と、洗浄機構を制御する制御部とを設けるようにしたため、所定期間毎に、洗浄機構により検知器カバーのカバー面に水を噴射して洗浄することで、それまでに付着した汚れを除去することが可能となり、実質的に汚れの付着を無くすことで、汚れによる入射光の減衰を無くし、初期の炎検知性能を継続して維持可能とし、また、汚れの付着が起きないことから、トンネル通行規制を伴う火災検知器の清掃作業を不要とし、維持管理が容易でコストも低減可能とし、また、火災検知器の外側を覆って透明な検知器カバーを配置し、そのカバー面を洗浄していることから、既存の火災検知器をそのまま消火栓装置に設置して、汚れの影響を無くすことを可能とし、更に、洗浄機構により加圧水を噴射した洗浄のみであることから、構造を更に簡単にしてコストを低減可能とする。
(洗浄機構の効果)
また、第1乃至第3発明の洗浄機構は、消火栓装置に引き込まれた給水配管から分岐接続して水噴射ノズルに接続した洗浄配管と、洗浄配管の途中に設けた電磁弁とを備えるようにしたため、消火栓装置に対する給水配管に充填している加圧水を検知器カバーの洗浄に利用することで、別途、加圧水の供給源を準備する必要がなく、消火栓装置の水資源を効率的に利用して汚れ洗浄を可能とする。
(第4発明:検知器カバーの送風による汚れ付着防止の効果)
本発明は、消火栓扉及び保守扉を開閉自在に設けた筐体前面の所定位置に、左右前面に配置した一対の受光ガラス窓の各々を介して入射する燃焼炎から放射される放射線を観測して左側又は右側の監視領域の火災を検知する火災検知器を配置した消火栓装置に於いて、火災検知器の前面外側を覆って配置され、少なくとも受光ガラス窓に相対した所定の部位を透明部位とした検知器カバーと、検知器カバーの透明部位を含むカバー面に空気を吹き付けて表面に空気の層流を形成する送風機構と、送風機構を制御する制御部を設けるようにしたため、例えば、常に送風機構を動作して検知器カバーの表面に空気の層流を形成しておくことで、空気中を浮遊してくる汚損物質は空気の層流に妨げられてカバー表面に付着せず、汚れによる入射光の減衰を無くし、初期の炎検知性能を継続して維持可能とし、また、汚れの付着が起きないことから、トンネル通行規制を伴う火災検知器の清掃作業を不要とし、維持管理が容易でコストも低減可能とし、また、火災検知器の外側を覆って透明な検知器カバーを配置していることから、既存の火災検知器をそのまま消火栓装置に設置して、汚れの影響を無くすことを可能とし、更に、送風機構による層流の形成のみであることから、構造を更に簡単にしてコストを低減可能とする。
(第5発明:検知器カバーのフィルムスライドによる汚れ解消の効果)
本発明は、消火栓扉及び保守扉を開閉自在に設けた筐体前面の所定位置に、左右前面に配置した一対の受光ガラス窓の各々を介して入射する燃焼炎から放射される放射線を観測して左側又は右側の監視領域の火災を検知する火災検知器を配置した消火栓装置に於いて、火災検知器の前面外側を覆って配置され、少なくとも受光ガラス窓に相対した所定の部位を透明部位又は開口窓とした検知器カバーと、検知器カバーの透明部位又は開口窓を含むカバー面の外側に密着して横方向に移動自在に配置した透明なフィルムシートと、巻出ロールからフィルムシートを巻き出すと共に巻取ロールにフィルムシートを巻き取って検知器カバーの透明部位又は開口窓に位置したフィルムシートを新たなフィルムシートに入れ替えるフィルムスライド機構と、フィルムライド機構を制御する制御部とを設けるようにしたため、火災検知器の受光ガラス窓に相対した検知器カバーの表面を覆っている透明なフィルムシートがある程度汚れたら、フィルムシートの巻取りにより汚れのないフィルムシートの部分が来るように移動することで汚れを解消し、初期の炎検知性能を継続して維持可能とし、またトンネル通行規制を伴う火災検知器の清掃作業を不要として維持管理が容易でコストも低減可能とし、また、火災検知器の外側を覆って透明な検知器カバーにスライド自在にフィルムシートを配置していることから、既存の火災検知器をそのまま消火栓装置に設置して、汚れの影響を無くすことを可能とする。
(第6発明:受光ガラス窓の洗浄と払拭による汚れ除去の効果)
本発明は、消火栓扉及び保守扉を開閉自在に設けた筐体前面の所定位置に、左右前面に配置した一対の受光ガラス窓の各々を介して入射する燃焼炎から放射される放射線を観測して左側又は右側の監視領域の火災を検知する火災検知器を配置した消火栓装置に於いて、受光ガラス窓に水噴射ノズルから加圧水を噴射して洗浄する洗浄機構と、受光ガラス窓を払拭するワイパー機構と、洗浄機構及びワイパー機構を制御する制御部とを設けるようにしたため、汚れの付着が少ない例えば1週間や10日といった所定期間毎に、洗浄機構により受光ガラス面に水を噴射してワイパー機構により払拭することで、それまでに付着した汚れを除去することが可能となり、実質的に汚れの付着を無くすことで、受光ガラス窓の汚れによる入射光の減衰を無くし、初期の炎検知性能を継続して維持可能とし、また、汚れの付着が起きないことから、トンネル通行規制を伴う火災検知器の定期的な清掃作業を不要として維持管理が容易でコストも低減可能とする。
(第7発明:受光ガラス窓の洗浄と送風乾燥による汚れ除去の効果)
本発明は、消火栓扉及び保守扉を開閉自在に設けた筐体前面の所定位置に、左右前面に配置した一対の受光ガラス窓の各々を介して入射する燃焼炎から放射される放射線を観測して左側又は右側の監視領域の火災を検知する火災検知器を配置した消火栓装置に於いて、受光ガラス窓に水噴射ノズルから加圧水を噴射して洗浄する洗浄機構と、水噴射ノズルにより加圧水を噴霧した受光ガラス窓に空気を吹き付けて乾燥させる送風機構と、洗浄機構及びワイパー機構を制御する制御部とを設けるようにしたため、所定周期毎に、洗浄機構により受光ガラス面に水を噴射して送風機構により乾燥することで、それまでに付着した汚れを除去することが可能となり、実質的に汚れの付着を無くすことで、受光ガラス窓の汚れによる入射光の減衰を無くし、初期の炎検知性能を継続して維持可能とし、また、汚れの付着が起きないことから、トンネル通行規制を伴う火災検知器の定期的な清掃作業を不要として維持管理が容易でコストも低減可能とし、更に、第6発明のワイパー機構に比べ、送風機構を設けたことで、構造を簡単にしてコストを低減可能とする。
(第8発明:受光ガラス窓の洗浄による汚れ除去の効果)
本発明は、消火栓扉及び保守扉を開閉自在に設けた筐体前面の所定位置に、左右前面に配置した一対の受光ガラス窓の各々を介して入射する燃焼炎から放射される放射線を観測して左側又は右側の監視領域の火災を検知する火災検知器を配置した消火栓装置に於いて、受光ガラス窓に水噴射ノズルから加圧水を噴射して洗浄する洗浄機構と、洗浄機構を制御する制御部とを設けるようにしたため、所定期間毎に、洗浄機構により受光ガラス面に水を噴射して洗浄することで、それまでに付着した汚れを除去することが可能となり、実質的に汚れの付着を無くすことで、受光ガラス窓の汚れによる入射光の減衰を無くし、初期の炎検知性能を継続して維持可能とし、また、汚れの付着が起きないことから、トンネル通行規制を伴う火災検知器の清掃作業を不要とし、維持管理が容易でコストも低減可能とし、更に、洗浄機構により加圧水を噴射した洗浄のみであることから、構造を更に簡単にしてコストを低減可能とする。
(第9発明:受光ガラス窓の送風による汚れ付着防止の効果)
本発明は、消火栓扉及び保守扉を開閉自在に設けた筐体前面の所定位置に、左右前面に配置した一対の受光ガラス窓の各々を介して入射する燃焼炎から放射される放射線を観測して左側又は右側の監視領域の火災を検知する火災検知器を配置した消火栓装置に於いて、受光ガラス窓に空気を吹き付けて表面に空気の層流を形成する送風機構と、送風機構を制御する制御部とを設けるようにしたため、例えば、常に送風機構を動作して検知器カバーの表面に空気の層流を形成しておくことで、空気中を浮遊してくる汚損物質は空気の層流に妨げられて受光ガラス面に付着せず、受光ガラス窓の汚れによる入射光の減衰を無くし、初期の炎検知性能を継続して維持可能とし、また、汚れの付着が起きないことから、トンネル通行規制を伴う火災検知器の清掃作業を不要とし、維持管理が容易でコストも低減可能とし、更に、送風機構による層流の形成のみであることから、構造を更に簡単にしてコストを低減可能とする。
(第10発明:ホース取出口の位置による火災検知器の汚れや損傷の防止の効果)
本発明は、筐体に外部からの給水配管を接続する消火栓接続口を設けると共に、消火用水を放水するノズル付きのホース及び消火栓接続口からホースに至る配管系統を収納し、筐体の前面部であって、ホースを収納するホース収納空間の側方且つ配管系統の上方に火災検知器を設け、更に、火災検知器の下方且つ側方に、ホースを筐体の前後方向に挿通するホース取出口を設け、ホースを筐体に収納した状態で、ノズルの保持位置が、設置状態において前面部側から見たときに、ホース取出口と火災検知器との境界領域の下方に配置され、且つホース取出口の上端部が、ノズルの保持位置よりも下側に形成されたことで、ホース引き出しの際にホースの干渉により、火災検知器を汚したり損傷させたりすることを防止可能とする。
(第11発明:ノズルの保持位置による火災検知器の汚れや損傷の防止の効果)
本発明は、消火栓装置であって、筐体に外部からの給水配管を接続する消火栓接続口を設けると共に、消火用水を放水するノズル付きのホース及び消火栓接続口からホースに至る配管系統を収納し、設置状態に於いて筐体の前面側から見たときに、ホースを収納するホース収納空間の側方であって配管系統を収納する配管系統収納空間の上方の検知器収納空間に火災検知器を配置し、検知器収納空間は、仕切部材により少なくとも配管系統収納空間と仕切られており、ホース収納空間にホースを収納した状態で、ノズルの少なくとも一部が、配管系統収納空間内の筐体の前面側に位置することで、ホースの取り出しやホース引き出しの際にホースの干渉により、火災検知器を汚したり損傷させたりすることを防止可能とする。
本発明による火災検知器を設けた消火栓装置の第1実施形態を正面から示した説明図 図1について消火栓扉を外して本体内部構造を示した正面図 火災検知器を取り出して示した斜視図 図1の火災検知器取付部位を取り出して正面及び平面から示した説明図 図1の火災検知器取付部位を取り出して側面から示した説明図 図1の火災検知器取付部位の組立分解状態を平面から示した説明図 図1の火災検知器取付部位の組立分解状態を側面から示した説明図 火災検知器の取付けに使用するカバープレートを取り出して示した説明図 検知器カバーを取り出して正面と平面で示した説明図 図1の第1実施形態における配管系統と制御系統を示した説明図 火災検知器を設けた消火栓装置を設置したトンネル防災システムの概略を示した説明図 複数の消火栓装置に設けた火災検知器の清掃制御を示したタイムチャート 消火栓装置に設けた火災検知器の1回の清掃制御に使用する水噴射信号とワイパー駆動信号を示したタイムチャート 検知器カバーにワイパー機構と送風機構を設けた消火栓装置の第2実施形態を示した説明図 第2実施形態を側面から示した説明図 第2実施形態を平面から示した説明図 検知器カバーに洗浄機構のみを設けた消火栓装置の第3実施形態を示した説明図 検知器カバーに送風機構のみを設けた消火栓装置の第4実施形態を示した説明図 検知器カバーにフィルムスライド機構を設けた消火栓装置の第5実施形態を正面及び平面から示した説明図 第5実施形態の検知器カバーを取り出して正面、平面及び断面から示した説明図 受光ガラス窓に洗浄機構とワイパー機構を設けた消火栓装置の第6実施形態を示した説明図 受光ガラス窓に洗浄機構と送風機構を設けた消火栓装置の第7実施形態を示した説明図 第7実施形態の洗浄機構と送風機構を平面から示した説明図 受光ガラス窓に洗浄機構のみを設けた消火栓装置の第8実施形態を示した説明図 第8実施形態の洗浄機構を平面から示した説明図 受光ガラス窓に送風機構のみを設けた消火栓装置の第9実施形態を示した説明図 第9実施形態の送風機構を平面から示した説明図
[本発明の実施形態の概要]
本発明による火災検知器を設けた消火栓装置の実施形態は、火災検知器を覆って設けた透明な検知器カバーの表面の汚れを除去する実施形態と、火災検知器の受光ガラス窓の汚れを直接除去する実施形態に大別される。
前者の検知器カバーの汚れを除去する実施形態は、以下に説明する第1乃至第5実施形態が含まれ、また、後者の受光ガラス窓の汚れを直接除去する実施形態は、以下に説明する第6乃至第9実施形態が含まれる。
[消火栓装置の概要]
図1は本発明による火災検知器を設けた消火栓装置の第1実施形態を正面から示した説明図、2は図1について消火栓扉を外して本体内部構造を示した正面図、図3は火災検知器を取り出して示した斜視図である。
(外部構造の概略)
図1に示すように、消火栓装置10は、消火栓側と消火器側に筐体12を分割した構造であり、前面に分割した化粧枠14を各々装着し、筐体12に対し必要な機器及び部材を組付けた後に連結固定し、この状態でトンネル現場に搬入して架台11上に設置している。
右側の化粧枠14の扉開口部16は上下に分割し、下側扉開口部に前傾式扉(消火栓扉)18を配置し、上側扉開口部に保守扉22を配置している。
前傾式扉18は、下側のヒンジを中心に下向きに開閉自在に設け、扉ロック機構により閉止位置に閉じている。前傾式扉18は、ハンドル20を手前に引いて扉ロック機構のロックを外すことで前方に開くことができる。
前傾式扉18の上に設けた保守扉22は、扉ロック機構により閉止位置に閉じており、点検時に前傾式扉18を開いて内側のロックを外すことで上側のヒンジを中心に上向きに開くことができる。
扉開口部16の左側には通報装置扉24を設け、ここに赤色表示灯26、手動通報装置として機能する発信機28及び応答ランプ30を設け、また通報装置扉24の内側には電話ジャックを設けている。
赤色表示灯26は常時点灯し、消火栓装置10の設置場所が遠方から分かるようにしている。火災時には、発信機28を押して押し釦スイッチをオンすると、発信信号が監視室の火災受信機に送信されて火災警報が出され、これに伴い応答信号が火災受信機から送られて、応答ランプ30を点灯し、赤色表示灯26が点滅する。
通報装置扉24の左側には開放可能な消火器扉32を設け、例えば2本の消火器を収納している。消火器扉32にはハンドル34を設け、ハンドル34を手前に引くとラッチが外れて消火器扉32を左側に開くことができる。また、消火器扉32 の下側には覗き窓35を設け、外部から消火器の収納状態の有無を確認可能としている。
更に、保守扉22の左側に空きスペースを確保し、そこに火災検知器60を取付けている。火災検知器60は、図3に取り出して示すように、カバー60aと検知本体60bで構成され、カバー60aの前面の左右に受光ガラス窓62を備え、火災による炎からの放射線、例えば赤外線を受光ガラス窓62を介して内部の受光センサで受光することで火災による炎を検知し、火災信号を出力する。受光ガラス窓62の上には試験光源収納部63を設け、定期的に試験光を受光ガラス窓62を介して内部に受光センサに照射して試験動作を行うようにしている。
図1及び図2に示すように、火災検知器60には、その前面を覆って透明な検知器カバー64を配置し、火災による炎からの赤外線は検知器カバー64を介して火災検知器60の受光ガラス窓62に入射する。
検知器カバー64に対しては、環境内を浮遊する汚損物質の付着による汚れを除去するため、洗浄機構の水噴射ノズル66とワイパー機構70を設けている。
(内部構造の概略)
図2に示すように、筐体12の略中央にはホース収納空間36を形成し、その右側にバルブ類収納空間38を形成している。
(ホース収納空間)
ホース収納空間36には、フレームパイプにより構成されたホースバケット40を設ける。ホースバケット40は、複数本のフレームパイプを縦横に配置し、中央下側に矩形のホース取出口42を仕切り形成している。
ホースバケット40及び筐体内壁で囲まれたホース収納空間36にはホース44を内巻きして収納している。ここで、ホース収納空間36へのホース44の巻き込みは、扉開口部16から見て右巻きとなるようにホース44を巻き込んでいる。
ホース44の先端にはノズル46を装着し、ノズル46は放水部とハンドルから構成しており、ホースバケット40の右端に設けたノズルホルダ48に着脱自在に保持している。
(バルブ類収納空間)
ホース収納空間36の右側に形成したバルブ類収納空間38には、ポンプ設備からの配管が接続される消火栓接続口52からホース44に至る配管系統に、給水弁50、消火栓弁開閉レバー54aを備えた消火栓弁、自動調整弁55、自動排水弁、及びメンテナンス装置58を設けている。
[火災検知器を設けた消火栓装置の第1実施形態]
図4は図1の火災検知器取付部位を取り出して正面及び平面から示した説明図、図5は図1の火災検知器取付部位を取り出して側面から示した説明図である。
(火災検知器の汚れ除去構造)
図4乃至図5に示すように、消火栓装置10における前面の保守扉22の右側となる筐体12の位置に、前方に開口した矩形の空き空間を確保し、筐体12の内部に固定した取付板78に対し、前方開口から火災検知器60を組み込み、底部に設けた取付フランジをボルト75により取付板78に締め付け固定している。
取付板78に火災検知器60の取付けた状態で、火災検知器60の表側は化粧枠14から前方に突出するように配置され、火災検知器60の前面左右に設けている受光ガラス窓62を介した監視エリアを消火栓装置10の左右前方の例えば50メートルの範囲に設定している。
筐体12の取付板78に固定した火災検知器60に対しては、前方から検知器露出部分に対応した開口穴を備えたカバープレート65を装着している。
カバープレート65に続いて透明な合成樹脂等で形成した検知器カバー64を装着し、検知器カバー64により消火栓装置10の前面に露出した火災検知器60の受光ガラス窓62を設けた部分を覆っており、このため受光ガラス窓62は検知器カバー64によりトンネル内の汚損物質が浮遊している環境空間から隔離され、汚損物質の付着による汚れは起きないようにしている。
検知器カバー64に対しては洗浄機構を構成する水噴射ノズル66とワイパー機構70を設けている。
洗浄機構は、検知器カバー64の右下側のコーナに近い位置、即ち火災検知器60の監視エリアを妨げることのない位置に水噴射ノズル66を起立しており、火災検知器60の受光ガラス窓62に相対した領域を含む検知器カバー64のカバー表面に対し加圧水を噴射し、付着した汚れを洗浄可能としている。
水噴射ノズル66から噴射する加圧水は、消火ポンプ設備から消火栓装置10に消火用水を供給する給水配管から取り出した加圧水を利用する。また、水噴射ノズル66は、ワイパー機構70の動作に先立って加圧水をカバー表面に噴射して洗浄する。
ワイパー機構70は、検知器カバー64の左上側のコーナに近い位置、即ち火災検知器60の監視エリアを妨げることのない位置にシャフトケース73を起立し、筐体12内の取付板78に固定したワイパーモータ76のワイパー駆動軸をシャフトケース73を介して前方に取出し、ワイパー駆動軸の先端にワイパーアーム72の付け根を固定し、ワイパーアーム72の先端側に固定したワイパーブレード74をカバー表面に接触させている。
ワイパーモータ76は電源を供給して動作すると、モータの回転駆動により所定の回転
角、例えば90°程度の回転角の範囲でワイパー駆動軸の回転方向を逆転し、これによりワイパーアーム72を図示の水平となる初期位置から斜め下向きとなるワイパーアーム70aの回転位置の間で搖動し、ワイパーブレード74により受光ガラス窓62に相対した領域を含むカバー表面の範囲を払拭して汚れを拭い落すようにしている。
本実施形態で使用するワイパーモータ76は所定の回転角でスイッチ接点を切替えて回転方向を切替える転極構造を備えたモータを使用している。なお、転極構造を備えたワイパーモータ76に代え、公知のワイパーリンク機構によりモータの回転をワイパーアームの揺動運動に変換するようにしても良い。
(消火栓装置に対する組付構造)
図6は図1の火災検知器取付部位の組立分解状態を平面から示した説明図、図7は図1の火災検知器取付部位の組立分解状態を側面から示した説明図、図8は火災検知器の取付けに使用するカバープレートを取り出して示した説明図、図9は検知器カバーを取り出して正面と平面で示した説明図である。
図6及び図7に示すように、消火栓装置10の筐体12に対する火災検知器60及び検知器カバー64を含む機器及び部材の組付けは、消火栓装置10の前方から行うことを可能といている。
まず筐体12内には、取付板78を固定し、取付板78の裏側にワイパー機構のワイパーモータ76を固定し、表側に設けたシャフトケース73を通してワイパー駆動軸71を前方に取り出す。また、取付板78にノズルシャフト68の後端を固定して背後に給水パイプ80を連結し、ノズルシャフト68の先端に取り付けた水噴射ノズル66を外部の所定位置に取り出している。水噴射ノズル66は円筒状の部材であり、円筒側面のノズル穴を開口している。
続いて、前方から火災検知器60を筐体12内に組込み、底部左右に張り出した取付フランジ60aにボルト75を通し、取付板78のねじ穴に締結固定する。
次にカバープレート65を嵌め入れる。カバープレート65は、図8に示すように、金属プレートの中央に検知器収納穴65aを形成し、右下コーナ側にノズル通し穴65bを形成し、左上コーナ側にシャフト通し穴65cを形成し、更に四隅のコーナ部に固定用の通し穴65dを形成しており、化粧枠14と同一色に塗装している。
続いて検知器カバー64を装着し、四隅をビス67により固定する。検知器カバー64は、図9に取り出した正面及び平面で示すように、中央に箱形のカバー本体64aを形成し、カバー本体64aの内側周囲に取付枠部64bを一体に形成しており、取付枠部64bの右下コーナ側にノズル通し穴64cを形成し、これに相対したカバー本体64aの側面部分にノズルシャフトを通す窪み64dを形成している。また取付枠部64bの左上コーナ側にシャフト通し穴64eを形成し、これに相対したカバー本体64aの側面部分にシャフトカバーを通す窪み64fを形成している。更に、取付枠部64bの四隅には固定用の通し穴64gを形成している。
最終的に、シャフトケース73の先端に出ているワイパー駆動軸71にワイパーアーム72の付け根を装着してビス77により固定することで、組付けが完了する。
このように消火栓装置10に対する火災検知器60、カバープレート65、検知器カバー64及びワイパーアーム72の組み付けは、全て消火栓装置10の前方から簡単且つ容易に行うことができ、消火栓装置10のホース収納空間やバルブ類収納空間に組み込んで
いる機器や部材の配置に影響を及ぼすことは殆ど無い。
(消火栓装置の配管系統と火災検知器の清掃制御系統)
図10は図1の第1実施形態における配管系統と制御系統を示した説明図である。図10に示すように、消火ポンプ設備からトンネル内には給水本管86を設置しており、給水本管86から給水配管51を分岐して消火栓装置10の消火栓接続口52に接続している。消火栓接続口52からの配管は給水栓を設けた給水弁50に接続間し、また下方に分岐した配管に、消火栓弁54、自動調整弁55、自動排水弁56及びメンテナンス装置58を接続し、その先に、先端にノズル46を装着したホース44を接続している。
火災検知器60の検知器カバー64を洗浄する水噴射ノズル66に対しては、給水弁50に対する配管から分岐した給水パイプ80を接続し、給水パイプ80の途中には電磁弁84を設けている。
ここで、消火栓装置10に給水本管86から分岐して引き込んだ給水配管51の口径は例えば数十ミリメートルであり、これに対し水噴射ノズル66に分岐した給水パイプ80は例えば数ミリ程度の細い配管であり、電磁弁84の開駆動により水噴射ノズル66から1回の洗浄で噴射する水量は1リットル以下と極く少量であり、この程度の水量の噴射では、例えば数百ミリメートルの給水本管86により供給している加圧水の圧力低下も極わずかに抑えることができる。
このため消火栓装置10で汚れ洗浄に給水本管86による水資源を利用しても、通常予定される程度の漏水レベルにとどまり、圧力低下に対し規定圧力に回復する消火ポンプ設備の自動運転により、トンネル内に設置している複数の消火栓装置10の洗浄動作を順次行っても、給水本管86の管内圧力は常に規定圧力に維持されている。
ワイパーモータ76及び電磁弁84を制御するためにコントローラ88を設けている。コントローラ88は監視センタ等に設置した防災受信盤90からの信号線が接続される。
防災受信盤90には汚れ除去を制御する制御部の機能が設けられ、例えば一週間又は10日といった所定期間毎に制御信号を出力し、電磁弁84の開閉制御により水噴射ノズル66から加圧水を検知器カバー64のカバー表面に吹き付けて洗浄し、続いて、ワイパーモータ76の駆動でカバー表面の汚れを払拭する。
(トンネル防災システムと汚れ除去制御)
図11は火災検知器を設けた消火栓装置を設置したトンネル防災システムの概略を示した説明図、図12は複数の消火栓装置に設けた火災検知器の清掃制御を示したタイムチャート、図13は消火栓装置に設けた火災検知器の1回の清掃制御に使用する水噴射信号とワイパー駆動信号を示したタイムチャートである。
図11に示すように、自動車専用道路のトンネルとして、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bが構築され、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bは避難連絡坑2でつながっている。
上り線トンネル1aと下り線トンネル1bの内部には、トンネル長手方向の壁面に沿って50メートル間隔で火災検知器60を設けた消火栓装置10を設置している。消火栓装置10に設けた火災検知器60は左右50メートルとなる両側に監視エリアを設定し、火災による炎を検知して火災発報する。
なお、トンネル内には非常用施設として、消火栓装置10及び火災検知器60以外に、手動通報装置、非常電話、水噴射ノズルからの散水でトンネル躯体を火災から防護する水噴霧設備などが設置されるが、図示を省略している。
トンネル内の異常を監視するため、監視センタ等に防災受信盤90を設置している。防災受信盤90からは上り線トンネル1aと下り線トンネル1bの内に、トンネル内を長手方向に分割した区画と、端末機器の種別とに分けて、例えばP型の信号回線を複数本引き出し、消火栓装置10に設けた火災検知器60、消火栓装置10に設けた発信機(手動通報装置)、消火栓弁開閉検出スイッチ等の端末機器を接続している。
またトンネルの非常用施設としては、更に、消火ポンプ設備92、IG子局設備104、換気設備94、警報表示板設備96、ラジオ再放送設備98、テレビ監視設備100及び照明設備102等を設けており、P型信号回線により防災受信盤90に個別に接続している。ここで、IG子局設備104は、防災受信盤90と外部に設けた上位設備である遠方監視制御設備106とをネットワークを経由して結ぶ通信設備である。
防災受信盤90は、所定期間毎に、トンネル内に設置した複数の消火栓装置10のコントローラ88に対し、図12(A)~(E)に示すように、所定の時間間隔を空けて汚れ除去のための制御信号を順次送信する。
この防災受信盤90からの制御信号を受信した消火栓装置10のコントローラ88は、例えば図13(A)に示すように、電磁弁制御信号を3回連続して出力して電磁弁84を3回開閉し、これにより水噴射ノズル66から3回に分けて加圧水が検知器カバー64のカバー表面に吹き付けられて汚れを洗浄し、続いて図13(B)に示すワイパー駆動信号を所定時間出力してワイパーモータ76を駆動し、カバー表面に対する水噴射で濡れた汚れをワイパー機構70による払拭で除去し、これを例えば2回繰り返す。
このため検知器カバー64の表面に付着した汚れが加圧水の噴射による洗浄とワイパーの払拭により除去され、実質的に汚れの付着を無くすことで、汚れにより火災検知器60に入射する入射光の減衰を無くし、初期の炎検知性能を継続して維持可能とする。
また、汚れの付着が起きないことから、トンネル通行規制を伴う火災検知器の清掃作業を不要とし、維持管理が容易でコストも低減可能とする。また、火災検知器60の外側を覆って透明な検知器カバー64を配置し、そのカバー面を洗浄して汚れを払拭していることから、既存の火災検知器をそのまま消火栓装置に設置して、汚れの影響を無くすことが可能となる。
更に、消火栓装置10に対する給水配管に充填している加圧水を検知器カバー64の洗浄に利用することで、別途、加圧水の供給源を準備する必要がなく、消火栓装置10の水資源を効率的に利用した汚れ洗浄を可能とする。
なお、水噴射ノズル66から噴射する加圧水に洗浄液を混合して噴射することで、汚れを更に落とし易くしても良い。
[火災検知器を設けた消火栓装置の第2実施形態]
図14は検知器カバーにワイパー機構と送風機構を設けた消火栓装置の第2実施形態を示した説明図、図15は第2実施形態を側面から示した説明図、図16は第2実施形態を平面から示した説明図である。
図14乃至図16に示すように、本発明の第2実施形態は、消火栓装置10に設けた火災検知器60の前面を覆って透明な検知器カバー64を配置した点は図1乃至図9に示し
た第1実施形態と同じであるが、汚れを除去するための構成として、水噴射ノズル66を設けた洗浄機構と送風機構110を設けたことを特徴とする。
洗浄機構は第1実施形態と同じであり、検知器カバー64の右下側のコーナに近い位置、即ち火災検知器60の監視エリアを妨げることのない位置に、先端に水噴射ノズル66を設けたノズルシャフト68を取付板78に固定して起立し、ノズルシャフト68の後端に給水パイプ80を連結し、給水パイプ80の途中に設けた電磁弁を開駆動することで、消火栓装置10の給水配管からの加圧水をカバー表面に噴射して洗浄する。
送風機構110は、火災検知器60の監視エリアを妨げることのない上部に送風ユニット112を配置し、送風ユニット112の先端に下向きにスリット状の吹出口118を横並びに分割形成し、送風ユニット112の後部は円錐状に絞り込まれ、取付板78の背後に固定したブロワファン114の吹出口に連結している。
また、送風ユニット112のブロワファン114を連結した入口側から複数の吹出口118を形成した出口側に向けて略扇状に広がった後に直進する整流板120を配置し、ブロワファン114から吹き出した風が略均等に各吹出口118に向かうようにしている。
洗浄機構は、第1実施形態の場合と同様に、防災受信盤90から所定期間毎に送信される制御信号をコントローラ88で受信した場合に、コントローラ88が電磁弁を開閉駆動することで、水噴射ノズル66から加圧水を検知器カバー64のカバー表面に噴射して洗浄する。
続いて、コントローラ88はブロワファン114を所定時間に亘り駆動し、送風ユニット112の吹出口118から洗浄により濡れているカバー表面に空気を吹き付けて乾燥させる。
このように本発明の第2実施形態は、所定期間毎に、水噴射ノズル66からの加圧水を検知器カバー64のカバー表面に吹き付けて付着した汚れを洗浄して除去し、続いて、送風機構により洗浄で濡れたカバー表面に空気を吹き付けて乾燥することで、実質的に汚れの付着を無くすことが可能となり、汚れによる火災検知器60に入射する入射光の減衰を無くし、初期の炎検知性能を継続して維持可能とし、また、汚れの付着が起きないことから、トンネル通行規制を伴う火災検知器の清掃作業を不要とし、維持管理が容易でコストも低減可能とし、また、火災検知器60の外側を覆って透明な検知器カバー64を配置し、そのカバー面を洗浄して乾燥していることから、既存の火災検知器60をそのまま消火栓装置に設置して、汚れの影響を無くすことを可能とし、更に、第1実施形態のワイパー機構70に比べ、送風機構110を設けたことで、構造を簡単にしてコストの低減を可能とする。
なお、ブロワファン114の吹出口等にヒータを配置して吹出す空気を加熱することで、カバー表面に温風を吹き付けて乾燥時間を短縮するようにしても良い。
[火災検知器を設けた消火栓装置の第3実施形態]
図17は検知器カバーに洗浄機構のみを設けた消火栓装置の第3実施形態を示した説明図である。
図17に示すように、本発明の第3実施形態は、消火栓装置10に設けた火災検知器60の前面を覆って透明な検知器カバー64を配置した点は図1乃至図8に示した第1実施形態と同じであるが、汚れを除去するための構成として、水噴射ノズル66を設けた洗浄機構のみを設けたことを特徴とする。
洗浄機構は第1実施形態と同じであり、検知器カバー64の右下側のコーナに近い位置、即ち火災検知器60の監視エリアを妨げることのない位置に、先端に水噴射ノズル66を設けたノズルシャフト68を取付板78に固定して起立し、ノズルシャフト68の後端に給水パイプ80を連結し、給水パイプ80の途中に電磁弁を設けている。
洗浄機構は、第1実施形態の場合と同様に、防災受信盤90から所定期間毎に送信される制御信号をコントローラ88で受信した場合に、コントローラ88が電磁弁を開閉駆動することで、水噴射ノズル66から加圧水を検知器カバー64のカバー表面に噴射して洗浄する。
このように本発明の第3実施形態は、所定期間毎に、水噴射ノズル66からの加圧水を検知器カバー64のカバー表面に吹き付けて付着した汚れを洗浄して除去することで、実質的に汚れの付着を無くすことが可能となり、汚れによる火災検知器60に入射する入射光の減衰を無くし、初期の炎検知性能を継続して維持可能とし、また、汚れの付着が起きないことから、トンネル通行規制を伴う火災検知器の清掃作業を不要とし、維持管理が容易でコストも低減可能とし、また、火災検知器60の外側を覆って透明な検知器カバー64を配置し、そのカバー面を洗浄して自然乾燥いることから、既存の火災検知器60をそのまま消火栓装置に設置して、汚れの影響を無くすことを可能とし、更に、洗浄機構のみで済むことから、構造を簡単にしてコストの低減を可能とする。
[火災検知器を設けた消火栓装置の第4実施形態]
図18は検知器カバーに送風機構のみを設けた消火栓装置の第4実施形態を示した説明図である。図18に示すように、本発明の第4実施形態は、消火栓装置10に設けた火災検知器60の前面を覆って透明な検知器カバー64を配置した点は図1乃至図9に示した第1実施形態と同じであるが、汚れを除去するための構成として、送風機構110のみを設けたことを特徴とする。
送風機構110は、第2実施形態と同様であり、火災検知器60の監視エリアを妨げることのない上部に送風ユニット112を配置し、送風ユニット112の先端に下向きにスリット状の吹出口118を横並びに分割形成し、送風ユニット112の後部は円錐状に絞り込まれ、取付板78の背後に固定したブロワファン114の吹出口に連結している。
また、送風ユニット112のブロワファン114を連結した入口側から複数の吹出口118を形成した出口側に向けて略扇状に広がった後に直進する整流板120を配置し、ブロワファン114から吹き出した風が略均等に各吹出口118に向かうようにしている。
消火栓装置10に設けたコントローラ88は、ブロワファン114を継続的に運転駆動し、送風ユニット112の吹出口118から検知器カバー64のカバー表面に空気を吹き付けて空気の層流を形成している。このため空気中を浮遊してくる汚損物質は空気の層流に妨げられてカバー表面にほとんど付着することがない。
このように本発明の第4実施形態は、カバー表面に空気の層流を形成して汚れの付着を抑制し、汚れによる入射光の減衰を無くし、初期の炎検知性能を継続して維持可能とし、また、汚れの付着が起きないことから、トンネル通行規制を伴う火災検知器の清掃作業を不要とし、維持管理が容易でコストも低減可能とし、また、火災検知器60の外側を覆って透明な検知器カバー64を配置していることから、既存の火災検知器60をそのまま消火栓装置に設置して、汚れの影響を無くすことを可能とし、更に、送風機構110による層流の形成のみであることから、構造を更に簡単にしてコストを低減可能とする。
[火災検知器を設けた消火栓装置の第5実施形態]
図19は検知器カバーにフィルムスライド機構を設けた消火栓装置の第5実施形態を正面及び平面から示した説明図、図20は第5実施形態の検知器カバーを取り出して正面、平面及び断面から示した説明図である。
図19に示すように、本発明の第5実施形態は、消火栓装置10に設けた火災検知器60の前面を覆って透明な検知器カバー64を配置した点は図1乃至図9に示した第1実施形態と同じであるが、汚れを除去するための構成として、検知器カバーに透明なフィルムシートを移動自在に配置し、汚れが付着したフィルムシートを新しい部分に移動するフィルムスライド機構を設けたことを特徴とする。
フィルムスライド機構は、火災検知器60の受光ガラス窓62に相対した検知器カバー64のカバー表面の横方向に帯状のスライド溝132を形成し、筐体12内に配置したフィルムローラ134に巻いている透明なフィルムシート130の先端を2本のガイドローラ136及びスリット開口135を介してカバー表面側に引き出し、スライド溝132に沿って移動した後に、スリット開口135及び2本のガイドローラ136を介して巻取ローラ138に先端を固定している。巻取ローラ138は巻取モータ140の駆動軸に装着しており、巻取モータ140の回転駆動によりフィルムシート130を巻取ローラ138に巻き取ることで、スライド溝132に沿ってフィルムシート130を移動可能としている。
検知器カバー64は図20(A)の平面、図20(B)の平面、及び図20(C)の断面に示すように、カバー本体64aの中央左右に亘り、所定の幅でフィルムシート130の厚さを超える1ミリ以下の浅い深さのスライド溝132を形成し、スライド溝132の両側の取付枠部64bの位置にはフィルムシート130を通すスリット開口135を形成している。
ここで、スライド溝132にフィルムシート130を配置した場合、スライド溝132の面とフィルムシート130が密着すると、モータ巻取によるフィルムシートの移動に支障を来たすことから、カバー表面に形成したスライド溝132の両側に縦方向の突出部分(溝の深さを超えない高さ)を形成し、フィルムシート130がスライド溝132の溝面から浮いた状態で位置するように配置する。
消火栓装置10をトンネル内に設置した状態では、火災検知器60の前面を覆って設けた検知器カバー64のスライド溝132にフィルムシート130が位置しており、空気中を浮遊している汚損物質は外部に露出しているフィルムシート130の表面に付着し、フィルムシート130が時間の経過に伴って汚れてくる。
図11に示した防災受信盤90は、フィルムシート130の汚れがある程度進んだ所定期間毎、例えば1か月毎に、トンネル内に設置した消火栓装置10のコントローラ88に対し制御信号を送信し、これによりコントローラ88は巻取モータ140を回転し、検知器カバー64の前面に位置して汚れが付着したフィルムシート130の部分を巻取り、フィルムローラ134から巻き出した汚れが付着していない新しいフィルムシート130の部分に移動する。
巻取モータ140によるフィルムシート130の1回の巻取長さは、検知器カバー64の表面横方向に形成したスライド溝132の長さ、即ち、カバー本体64aの両側の高さに横幅を加えた長さとする。これによって検知器カバー64の外側のスライド溝132に位置して汚れが付着したフィルムシート130は、汚れの付着していない新しいフィルムシート130の部分に入れ替えることができる。
このように本発明の第5実施形態によれば、火災検知器の受光ガラス窓に相対した検知器カバーの表面を覆っている透明なフィルムシートがある程度汚れたら、フィルムシートの巻取りにより汚れのないフィルムシートの部分が来るように移動することで汚れを解消し、初期の炎検知性能を継続して維持可能とし、またトンネル通行規制を伴う火災検知器の清掃作業を不要として維持管理が容易でコストも低減可能とし、また、火災検知器の外側を覆って透明な検知器カバーにスライド自在にフィルムシートを配置していることから、既存の火災検知器をそのまま消火栓装置に設置して、汚れの影響を無くすことを可能とする。
なお、図20の検知器カバー64はスライド溝132を形成して、その上にフィルムシート130を移動自在に配置しているが、火災検知器60の受光ガラス窓62による監視エリアに相対するスライド溝132の部分を含む矩形の開口を形成し、この開口の前を塞ぐようにスライド溝132にフィルムシート130を移動自在に配置しても良い。
[火災検知器を設けた消火栓装置の第6実施形態]
図21は火災検知器の受光ガラス窓に洗浄機構とワイパー機構を設けた消火栓装置の第6実施形態を示した説明図である。
図21に示すように、本発明の第6実施形態は、消火栓装置10に設けた火災検知器60の受光ガラス窓62の汚れを直接除去するための構成として、水噴射ノズル66を備えた洗浄機構とワイパー機構70を設けたことを特徴とする。
火災検知器60は、図3乃至図5に示した第1実施形態と同様に、消火栓装置10における前面の保守扉22の右側となる筐体12の位置に、前方に開口した矩形の空き空間を確保し、筐体12の内部に固定した取付板78に対し、前方開口から火災検知器60を組み込み、底部に設けた取付フランジ60cをボルト75により取付板78に締め付け固定している。
筐体12の取付板78に固定した火災検知器60に対しては、前方から検知器露出部分に対応した開口穴を備えたカバープレート65を装着している。
火災検知器60の左右の受光ガラス窓62に対しては洗浄機構を構成する水噴射ノズル66とワイパー機構70を両側に設けている。
洗浄機構は、カバープレート65の左右下側のコーナに近い位置、即ち火災検知器60の監視エリアを妨げることのない位置の各々に水噴射ノズル66を起立しており、火災検知器60の受光ガラス窓62に対し加圧水を噴射し、ガラス面に付着した汚れを洗浄可能としている。
水噴射ノズル66から噴射する加圧水は、消火ポンプ設備から消火栓装置10に消火用水を供給する給水配管から取り出した加圧水を利用する。また、水噴射ノズル66は、ワイパー機構70の動作に先立って加圧水をカバー表面に噴射して洗浄する。
ワイパー機構70は、受光ガラス窓62の両側のカバープレート65の位置、即ち火災検知器60の監視エリアを妨げることのない位置に、筐体12内に設けたワイパーモータのワイパー駆動軸を取出してワイパーアーム72の付け根を固定し、ワイパーアーム72の先端側に固定したワイパーブレード74を初期位置で受光ガラス窓62の下側に位置させている。
ワイパーモータに電源を供給して動作すると、モータの回転駆動により所定の回転角の範囲でワイパー駆動軸の回転方向を逆転し、これによりワイパーアーム72を揺動し、ワイパーブレード74により受光ガラス窓62のガラス面を払拭し、付着した汚れを拭い落すようにしている。
図11に示した防災受信盤90は、所定期間毎に、トンネル内に設置した消火栓装置10のコントローラに対し汚れ除去のための制御信号を送信する。防災受信盤90からの制御信号を受信した消火栓装置10のコントローラは、例えば図13(A)に示したように、電磁弁制御信号を3回連続して出力して電磁弁を3回開閉し、これにより水噴射ノズル66から3回に分けて加圧水が受光ガラス窓62のガラス面に吹き付けられて汚れを洗浄し、続いて図13(B)に示すワイパー駆動信号を所定時間出力してワイパーモータを駆動し、ガラス面に対する水噴射で濡れた汚れをワイパー機構による払拭で除去し、これを例えば2回繰り返す。
このため火災検知器60の受光ガラス窓62に付着した汚れは、加圧水の噴射による洗浄とワイパーの払拭により除去され、実質的に汚れの付着を無くすことで、汚れにより火災検知器60に入射する入射光の減衰を無くし、初期の炎検知性能を継続して維持可能とする。
また、汚れの付着が起きないことから、トンネル通行規制を伴う火災検知器の清掃作業を不要とし、維持管理が容易でコストも低減可能とする。更に、消火栓装置10に対する給水配管に充填している加圧水を検知器カバー64の洗浄に利用することで、別途、加圧水の供給源を準備する必要がなく、消火栓装置10の水資源を効率的に利用した汚れ洗浄を可能とする。
なお、水噴射ノズル66から噴射する加圧水に洗浄液を混合して噴射することで、汚れを更に落とし易くしても良い。
[火災検知器を設けた消火栓装置の第7実施形態]
図22は受光ガラス窓に洗浄機構と送風機構を設けた消火栓装置の第7実施形態を示した説明図、図23は第7実施形態の洗浄機構と送風機構を平面から示した説明図である。
図22及び図23に示すように、本発明の第7実施形態は、消火栓装置10に火災検知器60を設けた点は図21に示した第6実施形態と同じであるが、消火栓装置10に設けた火災検知器60の受光ガラス窓62の汚れを直接除去するための構成として、水噴射ノズル66を備えた洗浄機構と送風ユニット112を備えた送風機構を設けたことを特徴とする。
洗浄機構は、図21の第6実施形態と同じであり、カバープレート65の左右下側のコーナに近い位置、即ち火災検知器60の監視エリアを妨げることのない位置に、先端に水噴射ノズル66を設けたノズルシャフト68を取付板78に固定して起立し、ノズルシャフト68の後端に給水パイプ80を連結し、給水パイプ80の途中に設けた電磁弁を開駆動することで、消火栓装置10の給水配管からの加圧水を受光ガラス窓62に噴射して洗浄する。
送風機構は、監視エリアを妨げることのない火災検知器60の両側の各々に送風ユニット112を配置し、送風ユニット112は内側に位置する火災検知器60の受光ガラス窓62に向けて吹出口を形成し、各送風ユニット112の後部はブロワホース124及び分岐部122を介して、取付板78の背後に固定したブロワファン114の吹出口に連結している。
洗浄機構は、第6実施形態の場合と同様に、防災受信盤から所定期間毎に送信される制御信号を消火栓装置10のコントローラで受信した場合に、コントローラが電磁弁を開閉駆動することで、水噴射ノズル66から加圧水を火災検知器60の左右の受光ガラス窓62に噴射して洗浄する。
続いて、コントローラはブロワファン114を所定時間に亘り駆動し、送風ユニット112の吹出口から洗浄により濡れている火災検知器60の受光ガラス窓62に空気を吹き付けて乾燥させる。
このように本発明の第7実施形態は、所定期間毎に、水噴射ノズル66からの加圧水を火災検知器60の受光ガラス窓62に吹き付けて付着した汚れを洗浄して除去し、続いて、送風機構により洗浄で濡れた火災検知器60の受光ガラス窓62に空気を吹き付けて乾燥することで、実質的に汚れの付着を無くすことが可能となり、汚れによる火災検知器60に入射する入射光の減衰を無くし、初期の炎検知性能を継続して維持可能とし、また、汚れの付着が起きないことから、トンネル通行規制を伴う火災検知器の清掃作業を不要とし、維持管理が容易でコストも低減可能とし、更に、第6実施形態のワイパー機構に比べ、送風機構を設けたことで、構造を簡単にしてコストの低減を可能とする。
なお、ブロワファン114の吹出口等にヒータを配置して吹出す空気を加熱することで、カバー表面に温風を吹き付けて乾燥時間を短縮するようにしても良い。
[火災検知器を設けた消火栓装置の第8実施形態]
図24は受光ガラス窓に洗浄機構のみを設けた消火栓装置の第8実施形態を示した説明図、図25は第8実施形態の洗浄機構を平面から示した説明図である。
図24及び図25に示すように、本発明の第8実施形態は、消火栓装置10に火災検知器60を配置した点は図21に示した第6実施形態と同じであるが、消火栓装置10に設けた火災検知器60の受光ガラス窓62の汚れを直接除去するための構成として、水噴射ノズル66を備えた洗浄機構のみを設けたことを特徴とする。
洗浄機構は、第6実施形態と同じであり、カバープレート65の左右下側のコーナに近い2箇所、即ち火災検知器60の監視エリアを妨げることのない位置に、先端に水噴射ノズル66を設けたノズルシャフト68を取付板78に固定して起立し、ノズルシャフト68の後端に給水パイプ80を連結し、給水パイプ80の途中に電磁弁を設けている。
洗浄機構は、第6実施形態の場合と同様に、防災受信盤から所定期間毎に送信される制御信号を消火栓装置10のコントローラで受信した場合に、コントローラが電磁弁を開閉駆動することで、水噴射ノズル66から加圧水を火災検知器60の左右の受光ガラス窓62に噴射して洗浄する。なお、ガラス面に付着した洗浄水は自然乾燥により無くなる。
このように本発明の第3実施形態は、所定期間毎に、水噴射ノズル66からの加圧水を火災検知器60の左右の受光ガラス窓62に吹き付けて付着した汚れを洗浄して除去することで、実質的に汚れの付着を無くすことが可能となり、汚れによる火災検知器60に入射する入射光の減衰を無くし、初期の炎検知性能を継続して維持可能とし、また、汚れの付着が起きないことから、トンネル通行規制を伴う火災検知器の清掃作業を不要とし、維持管理が容易でコストも低減可能とし、更に、洗浄機構のみで済むことから、構造を簡単にしてコストの低減を可能とする。
[火災検知器を設けた消火栓装置の第9実施形態]
図26は受光ガラス窓に送風機構のみを設けた消火栓装置の第9実施形態を示した説明図、図27は第9実施形態の送風機構を平面から示した説明図である。
図26及び図27に示すように、本発明の第9実施形態は、消火栓装置10に火災検知器60を設けた点は図21の第6実施形態と同じであるが、消火栓装置10に設けた火災検知器60の受光ガラス窓62の汚れを直接除去するための構成として、送風機構のみを設けたことを特徴とする。
送風機構は、図22及び図23に示した第7実施形態と同様であり、監視エリアを妨げることのない火災検知器60の両側の各々に送風ユニット112を配置し、送風ユニット112は内側に位置する火災検知器60の受光ガラス窓62に向けて吹出口を形成し、各送風ユニット112の後部はブロワホース124及び分岐部122を介して、取付板78の背後に固定したブロワファン114の吹出口に連結している。
消火栓装置10に設けたコントローラは、ブロワファン114を継続的に運転駆動し、送風ユニット112の吹出口から火災検知器60の受光ガラス窓62に空気を吹き付けてガラス面に空気の層流を形成している。このため空気中を浮遊してくる汚損物質は空気の層流に妨げられて受光ガラス窓62のガラス面にほとんど付着することがない。
このように本発明の第9実施形態は、火災検知器60の受光ガラス窓62に空気の層流を形成して汚れの付着を抑制し、汚れによる入射光の減衰を無くし、初期の炎検知性能を継続して維持可能とし、また、汚れの付着が起きないことから、トンネル通行規制を伴う火災検知器の清掃作業を不要とし、維持管理が容易でコストも低減可能とし、更に、送風機構110による層流の形成のみであることから、構造を更に簡単にしてコストを低減可能とする。
[本発明の変形例]
上記の実施形態は、火災検知器を消火栓装置の保守扉の横に空きスペースを確保して配置しているが、火災検知器の配置位置はこれに限定されず、火災検知器の監視エリアが確保でき且つ消火栓装置の機器や部材の配置に影響しない適宜に位置に設けるようにしても良い。
また、上記の実施形態で火災検知器の前面を覆って配置した検知器カバーは、カバー全体を透明としているが、火災検知器の受光ガラス窓から見た監視エリアに対応したカバー表面の範囲を含む例えば矩形部分を透明な窓カバーとし、それ以外の部分は不透明として良く、不透明なカバー部分は板金加工等により作るようにしても良い。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:消火栓装置
12:筐体
14:化粧枠
16,17:扉開口部
18:前傾式扉
36:ホース収納空間
38:バルブ類収納空間
40:ホースバケット
42:ホース取出口
44:ホース
46:ノズル
50:給水弁
54:消火栓弁
55:自動調整弁
56:自動排水弁
58:メンテナンス装置
60:火災検知器
62:受光ガラス窓
63:試験光源収納部
64:検知器カバー
65:カバープレート
66:水噴射ノズル
68:ノズルシャフト
70:ワイパー機構
71:ワイパー駆動軸
72:ワイパーアーム
73:シャフトケース
74:ワイパーブレード
76:ワイパーモータ
78:取付板
80:給水パイプ
84:電磁弁
88:コントローラ
90:防災受信盤
92:消火ポンプ設備
110:送風機構
112:送風ユニット
114:ブロワファン
118:吹出口
120:整流板
124:ブロワホース
130:フィルムシート
132:スライド溝
134:フィルムローラ
135:スリット開口
136:ガイドローラ
138:巻取ローラ
140:巻取モータ

Claims (5)

  1. 筐体に外部からの給水配管を接続する消火栓接続口を設けると共に、消火用水を放水するノズル付きのホース及び前記消火栓接続口から前記ホースに至る配管系統を収納し、
    設置状態に於いて前記筐体の前面部側から見たときに、前記ホースを収納するホース収納空間の側方であって前記配管系統を収納する配管系統収納空間の上方の検知器収納空間に火災検知器を配置し、
    前記検知器収納空間は、仕切部材により少なくとも前記配管系統収納空間と仕切られており、
    前記ホース収納空間に前記ホースを収納した状態で、前記ノズルの少なくとも一部が、前記配管系統収納空間内の前記筐体の前面側に位置することを特徴とする消火栓装置。
  2. 請求項1記載の消火栓装置に於いて、
    前記ホース収納空間に前記ホースを収納した状態で、前記ノズルの少なくとも一部が、前記配管系統収納空間の内部であって前記筐体の前面側に保持されたことを特徴とする消火栓装置。
  3. 請求項1又は2記載の消火栓装置に於いて、
    前記ホース収納空間に収納された前記ホースが前記筐体の前面側から外部へ引き出される際に前記筐体の前後方向に挿通するホース取出口を、前記検知器収納空間の下方であって前記ホース収納空間の内部であって前記筐体の前面側に配置したことを特徴とする消火栓装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の消火栓装置に於いて、
    前記火災検知器は、本体部と、当該本体部から突出して設けられ外部からの光を取り込む突出部を備え、
    前記本体部は、前記突出部が前記筐体の前面から外部に突出するように前記検知器収納空間に収納されており、
    前記筐体の前面のうち前記検知器収納空間に対応する領域であって前記突出部を除く領域に、前記筐体に対して着脱自在なプレート部材を装着したことを特徴とする消火栓装置。
  5. 請求項4記載の消火栓装置に於いて、
    前記ホース収納空間の上部側に位置する前記筐体の前面の一部に、前記プレート部材とは別体の保守扉を配置したことを特徴とする消火栓装置。
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