JP2023010247A - 超音波流量計及び流量演算方法 - Google Patents

超音波流量計及び流量演算方法 Download PDF

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【課題】消費電力を低減可能とする超音波流量計【解決手段】受信信号取得部403及び受信信号取得部404により取得される受信信号における最大振幅の指標となる所定の波のピーク位置を特定する位置特定部401と、位置特定部により特定されたピーク位置に基づいて、ゼロクロス点の時間計測を実施する期間を設定する計測期間設定部402と、受信信号取得部により取得された受信信号に基づいて、計測期間設定部により設定された期間において、送信の開始からゼロクロス点までの時間を計測するゼロクロス点計測部405と、計測期間設定部により設定された期間において、送信の開始からゼロクロス点までの時間を計測するゼロクロス点計測部406と、ゼロクロス点計測部及びゼロクロス点計測部による計測が終了した際に、受信信号取得部、受信信号取得部、ゼロクロス点計測部及びゼロクロス点計測部を停止させる停止制御部409とを備えた。【選択図】図2

Description

この発明は、超音波を用いて流量の計測を行う超音波流量計及び流量演算方法に関する。
従来、一対の超音波センサにより送受信される超音波の伝播時間差に基づいて、測定対象である流体の流量を計測する超音波流量計が知られている。
この超音波流量計として、ゼロクロス方式の超音波流量計が知られている。ゼロクロス方式の超音波流量計では、受信信号が閾値を超えた後、受信信号のゼロクロス点を予め定められた数だけ検出し、超音波の送信からゼロクロス点の検出までの超音波の伝搬時間を計時し、計測した伝搬時間に基づいて流体の流量を求める。
このような超音波流量計では、受信信号の増幅を行う増幅手段(アンプ)、及び、増幅手段による増幅後の受信信号を上記閾値と比較する基準比較手段(コンパレータ)を備えている。一方、この超音波流量計では、この増幅手段及び基準比較手段を備えた受信回路の低消費電力化が課題となる。
従来の超音波流量計では、通常、増幅手段及び基準比較手段に対し、受信側の超音波振動子の受信信号の到達時期を見越し、回路動作の安定待ち時間も考慮して受信信号の到達時期の少し前(50μs程度)に電源を供給し、増幅手段のゲイン調整のために受信信号の最大値を含むように、受信信号の到達から少し遅れて(10~20μs程度)電源を遮断している。
また、増幅手段及び基準比較手段は、増幅及び基準電圧の発生という機能上の性格より、数百μA程度の電流を消費しており、超音波流量計の動作電流の大半を占めている。
そこで、従来技術として、電源供給手段によりゲイン調整時及びゲイン非調整時の2つの状態に応じて、増幅手段及び基準比較手段の電源の遮断時期を変更する方法が開示されている(例えば特許文献1参照)。この従来技術により、増幅手段及び基準比較手段の計測期間中のトータルの動作時間を短くでき、消費電流を抑えることができる。
特許第3443659号
しかしながら、従来技術では、受信信号の振幅変化に対応するため、ゲイン調整時(広くとらえるとすれば、受信信号の強度確認時)の受信回路(アンプ及びコンパレータ等を含む回路)の動作時間が長くなる。すなわち、従来技術では、受信側の超音波振動子で受信した受信信号が一定振幅となるようアンプのゲインを調整している。そして、そのための計測回については、受信信号の最大値を含むように、アンプ及びコンパレータへの電源供給を受信信号到達から少し遅れて(10~20μs程度)延長する必要がある。これは、受信信号の強度を把握するために必要な、最大振幅を示すピークが、流量計測に用いられるゼロクロス点取得用ピークよりも遅れて発生しているためである。
なお、電池駆動での長時間動作が必要とされる超音波流量計では、消費電流の削減が重要な課題である。そして、このような超音波流量計では、計測計算動作の簡易化だけでなく、消費電流の大きいアンプ及びコンパレータ等を含む受信回路の動作時間を減らすことで、消費電流を低減することが課題とされている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、従来に対し、消費電力を低減可能な超音波流量計を提供することを目的としている。
この発明に係る超音波流量計は、超音波の送受信を行う一対の超音波センサのうちの一方の超音波センサにより受信された受信信号を取得する第1の受信信号取得部と、超音波センサのうちの他方の超音波センサにより受信された受信信号を取得する第2の受信信号取得部と、第1の受信信号取得部及び第2の受信信号取得部により取得される受信信号における最大振幅の指標となる所定の波のピーク位置を特定する位置特定部と、位置特定部により特定されたピーク位置に基づいて、ゼロクロス点の時間計測を実施する期間を設定する計測期間設定部と、第1の受信信号取得部により取得された受信信号に基づいて、複数の単位計測工程毎に、当該受信信号が閾値を超えた後、計測期間設定部により設定された期間において、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する第1のゼロクロス点計測部と、第2の受信信号取得部により取得された受信信号に基づいて、複数の単位計測工程毎に、当該受信信号が閾値を超えた後、計測期間設定部により設定された期間において、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する第2のゼロクロス点計測部と、第1のゼロクロス点計測部による計測結果と第2のゼロクロス点計測部による計測結果との時間差を算出する時間差算出部と、時間差算出部による算出結果に基づいて、測定対象である流体の流量を算出する流量演算部と、第1のゼロクロス点計測部及び第2のゼロクロス点計測部による計測が終了した際に、第1の受信信号取得部、第2の受信信号取得部、第1のゼロクロス点計測部及び第2のゼロクロス点計測部を停止させる停止制御部とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、上記のように構成したので、従来に対し、消費電力を低減可能となる。
実施の形態1に係る超音波流量計の構成例を示す図である。 実施の形態1における演算部の構成例を示す図である。 実施の形態1における演算部による計測期間の設定動作例を示すフローチャートである。 実施の形態1における演算部による流量演算動作例を示すフローチャートである。 実施の形態1における演算部の動作の具体例を示す図である。 実施の形態2における演算部の構成例を示す図である。 実施の形態2における演算部の動作の具体例を示す図である。 実施の形態3における演算部の構成例を示す図である。 図9A、図9Bは、実施の形態3における演算部の動作の具体例を示す図である。 実施の形態4における演算部の構成例を示す図である。 実施の形態4における演算部の動作の具体例を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る超音波流量計の構成例を示す図である。
超音波流量計は、超音波を用いて流体に対する計測を行う。この超音波流量計は、図1に示すように、測定管1、超音波センサ2、超音波センサ3及び演算部4を備えている。
測定管1は、内部に測定対象である流体が流れる円筒状部材である。
超音波センサ2は、測定管1の側壁における上流側に取付けられ、測定管1内で超音波センサ3との間で超音波の送受信を行う超音波トランスデューサである。すなわち、超音波センサ2は、測定管1内で下流側(超音波センサ3)に対して超音波を送信し、下流側(超音波センサ3)からの超音波を受信信号として受信する。
超音波センサ3は、測定管1の側壁における下流側に取付けられ、測定管1内で超音波センサ2との間で超音波の送受信を行う超音波トランスデューサである。すなわち、超音波センサ3は、測定管1内で上流側(超音波センサ2)に対して超音波を送信し、上流側(超音波センサ2)からの超音波を受信信号として受信する。
なお、超音波センサ2及び超音波センサ3の位置関係は、超音波センサ2及び超音波センサ3で用いられる超音波の伝搬経路に応じて設計される。
演算部4は、超音波センサ2による送受信結果及び超音波センサ3による送受信結果に基づいて、測定管1内における流体の流量を演算する。
この演算部4は、図2に示すように、位置特定部401、計測期間設定部402、受信信号取得部(第1の受信信号取得部)403、受信信号取得部(第2の受信信号取得部)404、ゼロクロス点計測部(第1のゼロクロス点計測部)405、ゼロクロス点計測部(第2のゼロクロス点計測部)406、時間差算出部407、流量演算部408及び停止制御部409を備えている。
なお、演算部4は、IC(Integrated Circuit)、システムLSI(Large Scale Integration)等の処理回路、又はメモリ等に記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等により実現される。
位置特定部401は、受信信号取得部403及び受信信号取得部404により取得される受信信号における最大振幅の指標となる所定の波のピーク位置を特定する。この際、位置特定部401は、例えば、超音波センサ2,3の特性及び超音波センサ2,3により送信される超音波の駆動波形に基づいて、上記受信信号における最大振幅の指標となる所定の波のピーク位置を特定する。
実施の形態1では、位置特定部401は、受信信号取得部403及び受信信号取得部404により取得される受信信号における最大振幅波のピーク位置を特定する。
計測期間設定部402は、位置特定部401により特定されたピーク位置に基づいて、計測期間を設定する。計測期間は、ゼロクロス点の時間計測を実施する期間である。この際、計測期間設定部402は、位置特定部401により特定されたピーク位置が含まれるように計測期間を設定する。なお、計測期間設定部402は、ゼロクロス点計測部405及びゼロクロス点計測部406で用いられる閾値の値を設定することで、上記計測期間の設定を行う。
受信信号取得部403は、超音波センサ2により受信された受信信号を取得する。なお、受信信号取得部403は、超音波センサ2から取得した受信信号を増幅する機能(アンプ)を有している。また、受信信号の増幅量(ゲイン)は、受信信号取得部403により取得される受信信号における最大振幅等に応じて設定される。
受信信号取得部404は、超音波センサ3により受信された受信信号を取得する。なお、受信信号取得部404は、超音波センサ3から取得した受信信号を増幅する機能(アンプ)を有している。また、受信信号の増幅量(ゲイン)は、受信信号取得部404により取得される受信信号における最大振幅等に応じて設定される。
ゼロクロス点計測部405は、受信信号取得部403による取得結果に基づいて、受信信号が閾値を超えた後、計測期間設定部402により設定された期間において、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する。ゼロクロス点計測部405は、上記の処理を、複数の受信信号毎(単位計測工程毎)に実施する。
なお、例えば図5に示すように、ゼロクロス点は、受信の開始後、受信信号の強度が閾値(閾値電圧)を超えた後に当該受信信号の強度がゼロとなる点である。上記閾値は、計測期間設定部402により設定された閾値である。図5において、符号51はゼロクロス点を示している。また、ゼロクロス点計測部405が1回の単位計測工程において、時間の計測を行うゼロクロス点の数は、事前に設定される。また、単位計測工程の回数は、事前に設定される。
なお、ゼロクロス点計測部405は、上記受信信号を閾値と比較する機能(コンパレータ)を有している。
ゼロクロス点計測部406は、受信信号取得部404による取得結果に基づいて、受信信号が閾値を超えた後、計測期間設定部402により設定された期間において、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する。ゼロクロス点計測部406は、上記の処理を、複数の受信信号毎(単位計測工程毎)に実施する。
なお、ゼロクロス点計測部406が1回の単位計測工程において、時間の計測を行うゼロクロス点の数は、事前に設定される。また、単位計測工程の回数は、事前に設定される。
なお、ゼロクロス点計測部406は、上記受信信号を閾値と比較する機能(コンパレータ)を有している。
なお、受信信号取得部403,404及びゼロクロス点計測部405,406による動作は、1系統の回路で実現可能である。すなわち、順方向の送受信と逆方向の送受信とに応じて、上記回路と超音波センサ2,3の接続が切替えられることで、上記の動作を実現可能である。
時間差算出部407は、ゼロクロス点計測部405による計測結果とゼロクロス点計測部406による計測結果との時間差を算出する。この際、まず、時間差算出部407は、ゼロクロス点毎に、ゼロクロス点計測部405による各単位計測工程での計測結果を平均化することで、平均値を算出する。同様に、時間差算出部407は、ゼロクロス点毎に、ゼロクロス点計測部406による各単位計測工程での計測結果を平均化することで、平均値を算出する。そして、時間差算出部407は、ゼロクロス点毎に上記2つの平均値の差分を算出することで、各ゼロクロス点での時間差を算出する。
流量演算部408は、時間差算出部407による算出結果に基づいて、測定管1内における流体の流量を算出する。流量演算部408の動作原理は、従来の流量演算の原理を採用可能であり、その説明を省略する。
停止制御部409は、ゼロクロス点計測部405及びゼロクロス点計測部406による計測が終了した際に、受信信号取得部403、受信信号取得部404、ゼロクロス点計測部405及びゼロクロス点計測部406を停止させる。すなわち、停止制御部409は、ゼロクロス点の時間計測が終了した直後に、アンプ及びコンパレータ等を含む受信回路を停止させる。
次に、図2に示す実施の形態1における演算部4の動作例について説明する。
まず、図2に示す実施の形態1における演算部4による計測期間の設定動作例について、図3を参照しながら説明する。以下では、位置特定部401が、受信信号における最大振幅波のピーク位置を特定する場合を示す。
図2に示す実施の形態1における演算部4による計測期間の設定動作例では、図3に示すように、まず、位置特定部401は、受信信号取得部403及び受信信号取得部404により取得される受信信号における最大振幅波のピーク位置を特定する(ステップST301)。この際、位置特定部401は、例えば、超音波センサ2,3の特性及び超音波センサ2,3により送信される超音波の駆動波形に基づいて、上記受信信号における最大振幅波のピーク位置を特定する。
この際、例えば、位置特定部401は、特許文献2に開示された方法を用いることで、受信信号における最大振幅波のピーク位置を特定することができる。すなわち、例えば図5に示すように、目標ゼロクロス点(1番最初のゼロクロス点)と最大振幅波のピーク位置との関係(図5において符号52で示す時間差)は、超音波の周波数及び送受信に用いる超音波センサ2,3の特性に依存して決まり、概ね変化しないとみなすことができる。そこで、位置特定部401は、上記時間差を初期値として用いることで、目標ゼロクロス点の検出時刻に応じて最大振幅波のピーク位置を特定することができる。図5の例では、上記時間差は2.75周期であり、最大振幅波のピーク位置は目標ゼロクロス点の検出時刻から2.75周期後に位置している。
なお、位置特定部401は、目標ゼロクロス点の検出時刻を用いる場合に限らず、上記と同様の考え方で、受信信号におけるその他のゼロクロス点やピーク位置の検出時刻に応じて、最大振幅波のピーク位置を特定することもできる。
特開2020-63972号公報
また、例えば、位置特定部401は、受信信号の電圧を用いて、最大振幅波のピーク位置を特定することもできる。すなわち、この場合、位置特定部401は、受信信号の電圧が設定した電圧レベルを超えた際の当該受信信号の電圧ピークを検出する。そして、位置特定部401は、検出した電圧ピークの発生時刻(送信からの経過時間)とその際の電圧値を複数記録し、それぞれの電圧ピークを比較して、最も高い電圧が観測されるピーク発生時刻を、最大振幅波のピーク位置として特定する。なお、位置特定部401は、上記動作を一度の超音波受信で行ってもよいし、複数回の送信と受信を繰り返しながら行ってもよい。
また、例えば、位置特定部401は、最大振幅波のピークとして想定される電圧に基づき、最大ピーク検知用の閾値を設定し、受信信号の電圧が当該閾値と交差した時刻(送信からの経過時間)を、最大振幅波のおよそのピーク位置として特定してもよい。
次いで、計測期間設定部402は、位置特定部401により特定されたピーク位置に基づいて、計測期間を設定する(ステップST302)。この際、計測期間設定部402は、位置特定部401により特定されたピーク位置が含まれるように計測期間を設定する。この際、計測期間設定部402は、計測期間の後半部分に、上記ピーク位置が重なるように、計測期間を設定することが望ましい。なお、計測期間設定部402は、ゼロクロス点計測部405及びゼロクロス点計測部406で用いられる閾値の値を設定することで、上記計測期間の設定を行う。
次に、図2に示す実施の形態1における演算部4による流量演算動作例について、図4を参照しながら説明する。
図2に示す実施の形態1における演算部4による流量演算動作例では、図4に示すように、まず、受信信号取得部403及び受信信号取得部404は、受信信号を取得する(ステップST401)。
すなわち、受信信号取得部403は、超音波センサ2により受信された受信信号を取得する。
同様に、受信信号取得部404は、超音波センサ3により受信された受信信号を取得する。
次いで、ゼロクロス点計測部405及びゼロクロス点計測部406は、単位計測工程毎に、受信信号が閾値を超えた後、計測期間設定部402により設定された期間において、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する(ステップST402)。
すなわち、ゼロクロス点計測部405は、単位計測工程毎に、受信信号取得部403による取得結果に基づいて、受信信号が閾値を超えた後、計測期間設定部402により設定された期間において、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する。
同様に、ゼロクロス点計測部406は、単位計測工程毎に、受信信号取得部404による取得結果に基づいて、受信信号が閾値を超えた後、計測期間設定部402により設定された期間において、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する。
図5では、ゼロクロス点計測部405及びゼロクロス点計測部406が、1回の単位計測工程において、7点のゼロクロス点の時間を計測した場合を示している。また、単位計測工程の回数は、例えば31回である。
なお、ゼロクロス点計測部405により計測された、k回目の単位計測工程におけるm番目のゼロクロス点の時間を順ZCm(k)と表す。
また、ゼロクロス点計測部406により計測された、k回目の単位計測工程におけるm番目のゼロクロス点の時間を逆ZCm(k)と表す。
次いで、時間差算出部407は、下式(1)に示すように、ゼロクロス点計測部405による計測結果とゼロクロス点計測部406による計測結果との時間差(ZCmΔt)を算出する(ステップST403)。この際、まず、時間差算出部407は、ゼロクロス点毎に、ゼロクロス点計測部405による各単位計測工程での計測結果を平均化することで、平均値を算出する。同様に、時間差算出部407は、ゼロクロス点毎に、ゼロクロス点計測部406による各単位計測工程での計測結果を平均化することで、平均値を算出する。そして、時間差算出部407は、ゼロクロス点毎に上記2つの平均値の差分を算出することで、各ゼロクロス点での時間差を算出する。
ZCmΔt=(Σ逆ZCm(k)/k)-(Σ順ZCm(k)/k) (1)
次いで、流量演算部408は、時間差算出部407による算出結果に基づいて、測定管1内における流体の流量を算出する(ステップST404)。この際、流量演算部408は、例えば従来手法を用いる場合、下式(2)に従って算出した時間差(Δt)に基づいて、流体の流量を算出可能である。
Δt=ΣZCmΔt/m (2)
なお、停止制御部409は、ゼロクロス点計測部405及びゼロクロス点計測部406による計測が終了した際に、受信信号取得部403、受信信号取得部404、ゼロクロス点計測部405及びゼロクロス点計測部406を停止させる。すなわち、停止制御部409は、ゼロクロス点の時間計測が終了した直後に、アンプ及びコンパレータ等を含む受信回路を停止させる。
ここで、従来の超音波流量計において、低消費電流化を図る場合、一回毎の送受信動作における受信回路(アンプ及びコンパレータ等を含む回路)の動作時間を短縮することが重要となる。その一方で、超音波の受信信号の強度を把握し、その結果に応じて受信回路の設定(アンプにおけるゲイン及びコンパレータで用いられる閾値)の調整を行う必要がある。
これに対し、実施の形態1に係る超音波流量計では、受信信号における所定の波のピーク位置(実施の形態1では最大振幅波のピーク位置)と重なる(特に後半部分が重なる)ように、計測期間が設定されている。そして、実施の形態1に係る超音波流量計は、ゼロクロス点の時間計測が完了し次第、受信回路(受信信号取得部403、受信信号取得部404、ゼロクロス点計測部405及びゼロクロス点計測部406)への電源供給を休止状態にする。これにより、実施の形態1に係る超音波流量計では、従来に対し、受信回路の動作時間を短縮可能となり、消費電力を低減可能となる。また、実施の形態1に係る超音波流量計では、最大振幅の位置に重なるように計測期間を設定することで、受信信号の強度を示す情報(振幅情報)を常時取得可能である。
次に、図2に示す実施の形態1における演算部4の動作の具体例について、図5を参照しながら説明する。なお図5では、演算部4が、ゼロクロス点を7点計測する場合を示している。図5におけるゼロクロス点の数及び波数は一例である。
図5では、超音波センサ2,3により送信される超音波の波数が6波であり、受信信号において最大振幅が発生するのが7波目である場合を考える。
この場合、演算部4は、最大振幅波から3周期手前の波のピーク位置が追従対象波のピーク位置(ゼロクロス点の時間計測を実施する起点となる波のピーク位置)となるように閾値を設定する。これにより、計測期間の後半部分が最大振幅波のピーク位置を含むように設定できる。図5において、符号53は計測期間を示し、符号54は受信信号における最大振幅波の期間を示している。
そして、演算部4は、流量計測に必要な数のゼロクロス点に対する時間計測が完了し次第、受信回路への電力供給を休止する。これにより、受信信号における最大振幅を観察することを可能としつつも受信回路の動作時間を短くでき、消費電力を低減可能となる。
以上のように、この実施の形態1によれば、超音波流量計は、一方の超音波センサ2により受信された受信信号を取得する受信信号取得部403と、他方の超音波センサ3により受信された受信信号を取得する受信信号取得部404と、受信信号取得部403及び受信信号取得部404により取得される受信信号における最大振幅の指標となる所定の波のピーク位置を特定する位置特定部401と、位置特定部401により特定されたピーク位置に基づいて、ゼロクロス点の時間計測を実施する期間を設定する計測期間設定部402と、受信信号取得部403により取得された受信信号に基づいて、複数の単位計測工程毎に、当該受信信号が閾値を超えた後、計測期間設定部402により設定された期間において、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測するゼロクロス点計測部405と、受信信号取得部404により取得された受信信号に基づいて、複数の単位計測工程毎に、当該受信信号が閾値を超えた後、計測期間設定部402により設定された期間において、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測するゼロクロス点計測部406と、ゼロクロス点計測部405による計測結果とゼロクロス点計測部406による計測結果との時間差を算出する時間差算出部407と、時間差算出部407による算出結果に基づいて、測定対象である流体の流量を算出する流量演算部408と、ゼロクロス点計測部405及びゼロクロス点計測部406による計測が終了した際に、受信信号取得部403、受信信号取得部404、ゼロクロス点計測部405及びゼロクロス点計測部406を停止させる停止制御部409とを備えた。これにより、実施の形態1に係る超音波流量計は、従来に対し、消費電力を低減可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1に係る超音波流量計では、位置特定部401が受信信号における最大振幅波のピーク位置を特定し、計測期間設定部402が、計測期間に最大振幅波のピーク位置が含まれるように設定を行う場合を示した。これに対し、実施の形態2では、計測期間に最大振幅波のピーク位置を含めることが難しい場合での構成例について説明する。
図6は実施の形態2における演算部4の構成例を示す図である。この図6に示す実施の形態2における演算部4では、図2に示す実施の形態1における演算部4に対し、振幅取得部410及び振幅演算部411が追加されている。図6に示す実施の形態2における演算部4のその他の構成例は、図2に示す実施の形態1における演算部4の構成例と同様であり、同一の符号を付して、異なる部分についてのみ説明を行う。
なお、実施の形態2における位置特定部401は、受信信号取得部403及び受信信号取得部404により取得される受信信号において、最大振幅波以外の、最大振幅の指標となる所定の波のピーク位置を特定する。
振幅取得部410は、受信信号取得部403及び受信信号取得部404により取得された受信信号に基づいて、位置特定部401により特定されたピーク位置での振幅を取得する。
振幅演算部411は、振幅取得部410により取得された振幅に基づいて、受信信号取得部403及び受信信号取得部404により取得された受信信号における最大振幅を算出する。この際、振幅演算部411は、位置特定部401により特定されたピーク位置での基準となる振幅と、基準となる最大振幅との比を用いて、最大振幅を演算する。なお、上記比は、定数或いは温度又は伝播時間に対する関数である。
この振幅演算部411により算出された受信信号における最大振幅は、例えば、受信信号取得部403及び受信信号取得部404における受信信号の増幅量(ゲイン)の設定、並びに、ゼロクロス点計測部405及びゼロクロス点計測部406で用いられる閾値の設定、或いは各種判定等において、用いられる。
次に、図6に示す実施の形態2における演算部4の動作の具体例について、図7を参照しながら説明する。なお図7では、演算部4が、ゼロクロス点を7点計測する場合を示している。図7におけるゼロクロス点の数及び波数は一例である。
実施の形態2における演算部4では、図7に示すように、振幅取得部410が、受信信号における最大振幅(Vpd)の代替えとして、当該最大振幅の目安となる振幅(Vpd-indi(実測値))を取得する。そして、振幅演算部411は、Vpd(基準値)とVpd-indi(基準値)との比を用いて、振幅取得部410により取得された振幅(Vpd-indi(実測値))から、実際の最大振幅(Vpd(推定値))を算出する。図6の例では、Vpd-indi(実測値)*1.05≒Vpd(推定値)等として、Vpd(推定値)を算出可能である。図7において、符号71はゼロクロス点を示し、符号72は計測期間を示し、符号73は振幅取得部410が振幅を取得する波の期間を示している。
なお、演算部4は、Vpd-indi(実測値)として、偶然誤差の影響を避けて判定の精度を高めるため、複数回の計測値に基づいた代表値又は移動平均等を用いてもよい。
実施の形態2に係る超音波流量計の構成は、受信信号における振幅が大きくなる前のゼロクロス点を計測対象としたい場合、又は、流量計測に必要なゼロクロス点が少ない場合等のように、計測期間と受信信号における最大振幅波のピーク位置とを重ねることが難しい場合に有効であると考えられる。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、消費電力を低減するため、受信回路の動作時間を狭めている。この場合、受信回路の動作時間が短いことによる最大振幅の誤計測が生じ易くなる可能性がある。そこで、実施の形態3では、上記のような課題を解決するための構成例について説明する。
図8は実施の形態3における演算部4の構成例を示す図である。この図8に示す実施の形態3における演算部4では、図2に示す実施の形態1における演算部4に対し、振幅取得部(第2の振幅取得部)412及びずれ判定部413が追加されている。図8に示す実施の形態3における演算部4のその他の構成例は、図2に示す実施の形態1における演算部4の構成例と同様であり、同一の符号を付して、異なる部分についてのみ説明を行う。
振幅取得部412は、受信信号取得部403及び受信信号取得部404により取得された受信信号に基づいて、追従対象波のピーク位置での振幅(ゼロクロス点の時間計測を実施する起点となる波のピーク位置での振幅)及び最大振幅を取得する。
ずれ判定部413は、振幅取得部412により取得された振幅に基づいて、計測期間設定部402により設定された計測期間のずれの有無を判定する。この際、ずれ判定部413は、追従対象波のピーク位置での基準となる振幅及び基準となる最大振幅の比を用いて、振幅取得部410により取得された振幅の比との差を判定する。そして、ずれ判定部413は、上記差が閾値以上である場合に、計測期間のずれがあると判定する。なお、追従対象波のピーク位置での基準となる振幅及び基準となる最大振幅の比は、定数或いは温度又は伝播時間に対する関数である。
なお、実施の形態3における停止制御部409は、ずれ判定部413によりずれが生じていると判定された場合、受信回路の停止タイミングを所定時間だけ後ろにずらす。
次に、図8に示す実施の形態3における演算部4の動作の具体例について、図9を参照しながら説明する。なお図9では、演算部4が、ゼロクロス点を7点計測する場合を示している。図9におけるゼロクロス点の数及び波数は一例である。
実施の形態3における演算部4は、図9に示すように、振幅取得部412が、受信信号における追従対象波のピーク位置での振幅(Vsp(実測値))及び最大振幅(Vpd(実測値))を取得する。そして、ずれ判定部413は、Vsp(基準値)とVpd(基準値)との比を用いて、振幅取得部412により取得された振幅であるVsp(実測値)とVpd(実測値)との比と比較することで、計測期間がずれたかを判定する。そして、ずれ判定部413がずれが生じていると判定した場合、停止制御部409は、停止タイミングを所定時間遅らせる。これにより、演算部4は、次回計測において広い時間範囲でVpdの取得を行うことができ、適切な受信信号の強度を把握可能となる。
図9Aは、計測期間と最大振幅波のピーク位置とが重なっている場合(ずれが生じていない場合)を示している。図9Aにおいて、符号91はゼロクロス点を示し、符号92は計測期間を示し、符号93は受信信号における最大振幅波の期間を示している。この場合、振幅取得部412は、Vsp(実測値)として正しいVspを取得可能であり、Vpd(実測値)として正しいVpdを取得可能である。
そして、この場合、Vsp(実測値)/Vpd(実測値)≒0.72である。
一方、図9Bは、計測期間と最大振幅のピーク位置とが重なっていない場合(ずれが生じている場合)を示している。図9Bでは、計測期間が正常な場合に対して1周期手前にずれてしまった場合を示している。図9Bにおいて、符号94は受信信号における最大振幅波の期間(ずれ有)を示している。この場合、振幅取得部412は、Vsp(実測値)として誤ったVsp(Vsp-fault)を取得し、Vpd(実測値)として誤ったVdp(Vpd-fault)を取得する。
そして、この場合、Vsp(実測値)/Vpd(実測値)≒0.53となり、計測期間が本来の位置から逸脱しており、ずれが生じていると判定できる。
なお、演算部4は、Vsp(実測値)及びVpd(実測値)として、偶然誤差の影響を避けて判定の精度を高めるため、複数回の計測値に基づいた代表値又は移動平均等を用いてもよい。
ここで、本来では、受信信号に対して広範囲に観測を行って最大振幅を取得することが好ましいが、実施の形態1,2に係る超音波流量計では、消費電流を低減するため、受信回路の動作時間を狭めている。そこで、実施の形態3に係る超音波流量計では、上記に伴い発生する誤計測のリスクを低減するため、受信信号における追従対象波のピーク位置での振幅と最大振幅との比に基づいて、計測期間のずれを判定する。そして、実施の形態3に係る超音波流量計では、計測期間のずれが生じていると判定した場合、次回計測において受信信号に対する広範囲の観測を行うことで、最大振幅の取得を行う。
なお、演算部4は、上記動作以外に、TOFの急激な変化、温度の急激な変化があった場合、又は、適切な流量計測が行えていない可能性がある場合に関しても、最大振幅の取得時間帯を延長し、広い時間範囲でのVpdの取得を行うことで、適切な受信信号の強度を把握可能としてもよい。
なお上記では、実施の形態1における演算部4に対し、振幅取得部412及びずれ判定部413を追加した場合を示した。しかしながら、これに限らず、実施の形態2における演算部4に対し、振幅取得部412及びずれ判定部413を追加してもよく、上記と同様の効果が得られる。
実施の形態4.
実施の形態4では、閾値を通常時に対してより高い値に設定することで、受信信号における最大振幅を取得容易とする構成例について説明する。
図10は実施の形態4における演算部4の構成例を示す図である。この図10に示す実施の形態4における演算部4では、図2に示す実施の形態1における演算部4に対し、閾値変更部414及び振幅取得部(第3の振幅取得部)415が追加されている。図10に示す実施の形態4における演算部4のその他の構成例は、図2に示す実施の形態1における演算部4の構成例と同様であり、同一の符号を付して、異なる部分についてのみ説明を行う。
閾値変更部414は、ゼロクロス点計測部405及びゼロクロス点計測部406で用いられる閾値を変更する。この際、閾値変更部414は、閾値を通常よりも大きい値に変更する。
振幅取得部415は、閾値変更部414による変更後の閾値を用いた計測において、受信信号取得部403及び受信信号取得部404による取得結果に基づいて、受信信号における最大振幅を取得する。
次に、図10に示す実施の形態4における演算部4の動作の具体例について、図11を参照しながら説明する。なお図11では、演算部4が、ゼロクロス点を7点計測する場合を示している。図11におけるゼロクロス点の数及び波数は一例である。
図11において、演算部4は、閾値としてVsを用いた場合、ZC1~ZC7の計測が完了した時点で受信回路を休止状態とさせる。一方、受信信号における最大振幅波は外乱による受信波形の変形又は電圧の変動等により、ZC7よりも後ろに存在することがある。この場合には、演算部4は当該最大振幅(Vpd)を正しく取得できない。
そこで、閾値変更部414は閾値としてVsHを用いるように変更する。これにより、演算部4はZC5~ZC11の計測が完了するまで受信回路を動作させるため、Vpdを確実に取得可能となる。
図11において、符号111はゼロクロス点を示し、符号112は閾値がVsである場合での計測期間を示し、符号113は受信信号における最大振幅波の期間を示し、符号114は閾値がVsHである場合での計測期間を示している。
なお、閾値変更部414による閾値変更の例としては、例えば特許文献2に開示されている複数レベルの閾値を交互に設定する動作が挙げられ、演算部4は、この動作においてより高い値の閾値に設定された回に同期して、最大振幅の取得を行うようにしてもよい。この場合、通常時の流量計測動作及び閾値設定動作を変更せずに、流量計測精度にも影響を与えることなく、Vpdを確実に取得可能となる。
この実施の形態4に係る超音波流量計では、受信信号の電圧変動等の外乱により、計測期間が受信信号における最大振幅の手前で完了してしまい、最大振幅を取得できない可能性を低減可能となる。
なお上記では、実施の形態1における演算部4に対し、閾値変更部414及び振幅取得部415を追加した場合を示した。しかしながら、これに限らず、実施の形態2,3における演算部4に対し、閾値変更部414及び振幅取得部415を追加してもよく、上記と同様の効果が得られる。
また、実施の形態4における閾値変更部414及び振幅取得部415は、実施の形態3において最大振幅が正しく取得できていない疑いがあると判定された場合(すなわち、ずれ判定部413によりずれが生じていると判定された場合)に、その判定をきっかけとして動作するように構成されていてもよい。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組合わせ、或いは各実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 測定管
2 超音波センサ
3 超音波センサ
4 演算部
401 位置特定部
402 計測期間設定部
403 受信信号取得部(第1の受信信号取得部)
404 受信信号取得部(第2の受信信号取得部)
405 ゼロクロス点計測部(第1のゼロクロス点計測部)
406 ゼロクロス点計測部(第2のゼロクロス点計測部)
407 時間差算出部
408 流量演算部
409 停止制御部
410 振幅取得部
411 振幅演算部
412 振幅取得部(第2の振幅取得部)
413 ずれ判定部
414 閾値変更部
415 振幅取得部(第3の振幅取得部)

Claims (6)

  1. 超音波の送受信を行う一対の超音波センサのうちの一方の超音波センサにより受信された受信信号を取得する第1の受信信号取得部と、
    前記超音波センサのうちの他方の超音波センサにより受信された受信信号を取得する第2の受信信号取得部と、
    前記第1の受信信号取得部及び前記第2の受信信号取得部により取得される受信信号における最大振幅の指標となる所定の波のピーク位置を特定する位置特定部と、
    前記位置特定部により特定されたピーク位置に基づいて、ゼロクロス点の時間計測を実施する期間を設定する計測期間設定部と、
    前記第1の受信信号取得部により取得された受信信号に基づいて、複数の単位計測工程毎に、当該受信信号が閾値を超えた後、前記計測期間設定部により設定された期間において、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する第1のゼロクロス点計測部と、
    前記第2の受信信号取得部により取得された受信信号に基づいて、複数の単位計測工程毎に、当該受信信号が閾値を超えた後、前記計測期間設定部により設定された期間において、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する第2のゼロクロス点計測部と、
    前記第1のゼロクロス点計測部による計測結果と前記第2のゼロクロス点計測部による計測結果との時間差を算出する時間差算出部と、
    前記時間差算出部による算出結果に基づいて、測定対象である流体の流量を算出する流量演算部と、
    前記第1のゼロクロス点計測部及び前記第2のゼロクロス点計測部による計測が終了した際に、前記第1の受信信号取得部、前記第2の受信信号取得部、前記第1のゼロクロス点計測部及び前記第2のゼロクロス点計測部を停止させる停止制御部と
    を備えた超音波流量計。
  2. 前記位置特定部は、前記第1の受信信号取得部及び前記第2の受信信号取得部により取得される受信信号における最大振幅波のピーク位置を特定する
    ことを特徴とする請求項1記載の超音波流量計。
  3. 前記位置特定部は、前記第1の受信信号取得部及び前記第2の受信信号取得部により取得される受信信号における最大振幅波以外の所定の波のピーク位置を特定し、
    前記第1の受信信号取得部及び前記第2の受信信号取得部により取得された受信信号に基づいて、前記位置特定部により特定されたピーク位置での振幅を取得する振幅取得部と、
    前記振幅取得部により取得された振幅に基づいて、前記第1の受信信号取得部及び前記第2の受信信号取得部により取得された受信信号における最大振幅を算出する振幅演算部とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の超音波流量計。
  4. 前記第1の受信信号取得部及び前記第2の受信信号取得部により取得された受信信号に基づいて、ゼロクロス点の時間計測を実施する起点となる波のピーク位置での振幅及び最大振幅を取得する第2の振幅取得部と、
    前記第2の振幅取得部により取得された振幅に基づいて、前記計測期間設定部により設定された計測期間のずれの有無を判定するずれ判定部とを備え、
    前記停止制御部は、前記ずれ判定部によりずれが生じていると判定された場合、停止タイミングを所定時間だけ後ろにずらす
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちの何れか1項記載の超音波流量計。
  5. 前記第1のゼロクロス点計測部及び前記第2のゼロクロス点計測部で用いられる閾値を、当該閾値よりも大きい値に変更する閾値変更部と、
    前記閾値変更部による変更後の閾値を用いた計測において、前記第1の受信信号取得部及び前記第2の受信信号取得部による取得結果に基づいて、受信信号における最大振幅を取得する第3の振幅取得部とを備えた
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちの何れか1項記載の超音波流量計。
  6. 第1の受信信号取得部が、超音波の送受信を行う一対の超音波センサのうちの一方の超音波センサにより受信された受信信号を取得するステップと、
    第2の受信信号取得部が、前記超音波センサのうちの他方の超音波センサにより受信された受信信号を取得するステップと、
    位置特定部が、前記第1の受信信号取得部及び前記第2の受信信号取得部により取得される受信信号における最大振幅の指標となる所定の波のピーク位置を特定するステップと、
    計測期間設定部が、前記位置特定部により特定されたピーク位置に基づいて、ゼロクロス点の時間計測を実施する期間を設定するステップと、
    第1のゼロクロス点計測部が、前記第1の受信信号取得部により取得された受信信号に基づいて、複数の単位計測工程毎に、当該受信信号が閾値を超えた後、前記計測期間設定部により設定された期間において、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測するステップと、
    第2のゼロクロス点計測部が、前記第2の受信信号取得部により取得された受信信号に基づいて、複数の単位計測工程毎に、当該受信信号が閾値を超えた後、前記計測期間設定部により設定された期間において、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測するステップと、
    時間差算出部が、前記第1のゼロクロス点計測部による計測結果と前記第2のゼロクロス点計測部による計測結果との時間差を算出するステップと、
    流量演算部が、前記時間差算出部による算出結果に基づいて、測定対象である流体の流量を算出するステップと、
    停止制御部が、前記第1のゼロクロス点計測部及び前記第2のゼロクロス点計測部による計測が終了した際に、前記第1の受信信号取得部、前記第2の受信信号取得部、前記第1のゼロクロス点計測部及び前記第2のゼロクロス点計測部を停止させるステップと
    を有する超音波流量計による流量演算方法。
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