JP2023009686A - デュアルフューエルエンジンシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料をスムーズに切り替えること。【解決手段】デュアルフューエルエンジンシステムは、液体燃料および気体燃料を使用するデュアルフューエルエンジンと、デュアルフューエルエンジンの制御装置であって、デュアルフューエルエンジンの燃料を液体燃料と気体燃料との間で切り替える場合に、液体燃料と気体燃料との間の燃料比率、燃料および吸気を含む混合気の圧縮比、ならびに、パイロット燃料の噴射時期を調整する、制御装置と、を備える。【選択図】図5

Description

本開示は、デュアルフューエルエンジンシステムに関する。
デュアルフューエルエンジンは、例えば液体燃料および気体燃料を使用する。例えば、特許文献1は、ディーゼル運転とガス運転とを選択することができるデュアルフューエルエンジンを開示する。このエンジンは、主燃焼室における有効圧縮比を調節可能な圧縮比制御弁を備える。エンジンがディーゼル運転からガス運転に切り替えられるとき、液体燃料の噴射量がパイロット量の設定値まで徐々に減らされると共に、主燃料がガス燃料に切り替えられる。この切替操作と同時に、ガス運転時のエンジンの運転状況に応じた有効圧縮比が得られるように、圧縮比制御弁が制御される。
特開2002-4899号公報
デュアルフューエルエンジンでは、燃料が液体燃料と気体燃料との間で切り替えられるときに、モード移行の遅れまたは失火等の問題が起こる場合があり、燃料をスムーズに切り替えることができない可能性がある。
本開示は、燃料をスムーズに切り替えることができるデュアルフューエルエンジンシステムを開示することを目的とする。
本開示の一態様に係るデュアルフューエルエンジンシステムは、液体燃料および気体燃料を使用するデュアルフューエルエンジンと、デュアルフューエルエンジンの制御装置であって、デュアルフューエルエンジンの燃料を液体燃料と気体燃料との間で切り替える場合に、液体燃料と気体燃料との間の燃料比率、燃料および吸気を含む混合気の圧縮比、ならびに、パイロット燃料の噴射時期を調整する、制御装置と、を備える。
制御装置は、デュアルフューエルエンジンの燃料を液体燃料から気体燃料へ切り替える場合に、燃料比率、圧縮比、および、パイロット燃料の噴射時期を同時期に調整してもよい。
制御装置は、デュアルフューエルエンジンの燃料を液体燃料から気体燃料へ切り替える場合に、燃料比率、および、パイロット燃料の噴射時期の切替が完了する前に圧縮比の切替を完了してもよい。
制御装置は、液体燃料および気体燃料の合計の発熱量が、デュアルフューエルエンジンの運転状態に応じて要求される発熱量に対応するように、燃料比率を調整してもよい。
制御装置は、デュアルフューエルエンジンの燃料を気体燃料から液体燃料へ切り替える場合に、まず、燃料比率を調整し、続いて、圧縮比およびパイロット燃料の噴射時期を調整してもよい。
デュアルフューエルエンジンは、ピストンロッドと、ピストンロッドに接続されるクロスヘッドであって、当該クロスヘッドからのピストンロッドの突出長さを変更させる液圧を生じさせる液体の流路を含む、クロスヘッドと、を含んでもよく、制御装置は、ピストンロッドの突出長さを変更することによって、幾何学的圧縮比を調整してもよい。
デュアルフューエルエンジンは、2ストロークエンジンであってもよく、制御装置は、デュアルフューエルエンジンの排気弁の開弁時期を、幾何学的圧縮比に応じて調整してもよい。
制御装置は、デュアルフューエルエンジンの排気弁の閉弁時期を、幾何学的圧縮比に応じて調整してもよい。
本開示の他の態様に係るデュアルフューエルエンジンシステムは、液体燃料および気体燃料を使用するデュアルフューエルエンジンと、デュアルフューエルエンジンの制御装置であって、デュアルフューエルエンジンの燃料を液体燃料と気体燃料との間で切り替える場合に、液体燃料と気体燃料との間の燃料比率、ならびに、燃料および吸気を含む混合気の圧縮比を調整する、制御装置と、を備える。
本開示によれば、燃料をスムーズに切り替えることができる。
図1は、デュアルフューエルエンジンシステムの概略図である。 図2は、ピストンロッドが第1の位置にあるときの図1中のX部の概略的な拡大図である。 図3は、図2中のIII-III線に沿った概略的な断面図である。 図4は、ピストンロッドが第2の位置にあるときの図1中のX部の概略的な拡大図である。 図5は、運転モードを液体燃料モードから気体燃料モードへ移行するときのパラメータの変化を説明するグラフを示す。 図6は、運転モードを気体燃料モードから液体燃料モードへ移行するときのパラメータの変化を説明するグラフを示す。 図7は、運転モードを液体燃料モードから気体燃料モードへ移行するときの制御装置の動作を示すフローチャートである。 図8は、運転モードを気体燃料モードから液体燃料モードへ移行するときの制御装置の動作を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について詳細に説明する。実施形態に示す具体的な寸法、材料および数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、デュアルフューエルエンジンシステム100の概略図である。本実施形態では、デュアルフューエルエンジンシステム100は、2サイクルのデュアルフューエルエンジンEに適用される。他の実施形態では、デュアルフューエルエンジンEは、4サイクルであってもよい。以下では、デュアルフューエルエンジンシステム100は、単に「システム」と称され、デュアルフューエルエンジンEは、単に「エンジン」と称される。システム100は、エンジンEと、制御装置50と、を備える。
本実施形態では、エンジンEは、シリンダ1の内部を作動気体が一方向に流れるユニフロー掃気式のエンジンである。例えば、エンジンEは、船舶で使用される。エンジンEは、シリンダ1と、シリンダヘッド2と、ピストン3と、ピストンロッド4と、クロスヘッド5と、連結棒6と、シリンダジャケット7と、を備える。
シリンダ1は、ピストン3を収容する。ピストン3は、シリンダ1内を往復運動する。シリンダ1の第1の端部1aは、シリンダヘッド2によって閉じられる。シリンダ1、シリンダヘッド2およびピストン3によって、燃焼室Rが画定される。シリンダ1の第2の端部1bは、シリンダジャケット7内に配置される。ピストン3は、ピストンロッド4の第1の端部4aに連結される。ピストンロッド4の第2の端部4bは、クロスヘッド5に連結される。
本開示において、クロスヘッド5から突出するピストンロッド4の長さは、「突出長さ」と称される。また、ピストンロッド4が延在する方向、すなわち、ピストン3が往復運動する方向は、「ストローク方向」と称される。詳しくは後述するように、本実施形態では、ピストン3の上死点位置および下死点位置が、圧縮比可変機構Mによって変更可能である。
クロスヘッド5は、ピストン3と共に往復運動する。クロスヘッド5は、クロスヘッドピン5aと、クロスヘッドシュー5bと、を含む。クロスヘッドピン5aは、ピストンロッド4に連結される。クロスヘッドシュー5bは、往復運動方向に垂直な方向におけるクロスヘッド5の移動を規制する。クロスヘッドピン5aは、連結棒6の一端に連結される。連結棒6の他端は、不図示のクランクシャフトに連結される。
上記のようなエンジンEでは、燃焼室R内で燃料と吸気との混合気が燃焼される。ピストン3は、燃焼によってシリンダ1内を往復運動する。ピストン3の1往復運動の間に、排気、吸気、圧縮および燃焼膨張が行われる。クロスヘッド5は、ピストン3と共に往復運動する。クロスヘッド5の往復移動は、連結棒6を介してクランクシャフトの回転運動に変換される。
シリンダヘッド2は、排気ポート21と、排気弁22と、を含む。排気ポート21は、燃焼室Rで生じた排気ガスを排気管8に導く。排気弁22は、排気ポート21を開閉する。排気弁22の動作は、駆動装置Aによって制御される。駆動装置Aは、制御装置50に通信可能に接続されており、制御装置50によって制御される。排気管8内の排気ガスは、過給機Cのタービンに供給され、そして外部に排気される。
シリンダ1は、複数の掃気ポート11を含む。シリンダ1において、掃気ポート11は、シリンダジャケット7内の領域に形成される。掃気ポート11は、シリンダ1の外周面から内周面まで貫通する貫通孔である。複数の掃気ポート11は、シリンダ1の周方向に沿って互いに離間する。掃気ポート11は、ピストン3の摺動動作に応じて、シリンダ1内に活性ガスを吸気する。活性ガスは、酸素、オゾン等の酸化剤、または、その混合気体を含む。例えば、活性ガスは、空気である。
シリンダジャケット7は、掃気溜9に連通する。掃気溜9は、過給機Cのコンプレッサから加圧された活性ガスを受け取る。掃気溜9には、冷却器91が設けられる。冷却器91は、掃気溜9内の活性ガスを冷却する。冷却された活性ガスは、シリンダジャケット7の掃気室71内に流れる。掃気室71とシリンダ1との差圧によって、掃気ポート11からシリンダ1に活性ガスが吸気される。
シリンダヘッド2には、第1噴射弁V1が設けられる。第1噴射弁V1は、燃焼室Rに液体燃料を噴射する。例えば、液体燃料は、 重油や軽油であってもよい。第1噴射弁V1は、制御装置50に通信可能に接続されており、液体燃料の噴射量および噴射時期が制御装置50によって制御される。
シリンダ1には、第2噴射弁V2が設けられる。本実施形態では、第2噴射弁V2は、ピストン3の上死点から離れた領域に設けられる。具体的には、第2噴射弁V2は、シリンダ1の中心軸線方向において概ね中間の領域において、シリンダジャケット7の外側に設けられる。他の実施形態では、第2噴射弁V2は、シリンダジャケット7の内側において掃気ポート11の近くの領域に設けられてもよい。図1には示されないが、複数の第2噴射弁V2が、シリンダ1の周方向に互いに離間して配置されてもよい。第2噴射弁V2は、燃焼室Rに気体燃料を噴射する。例えば、気体燃料は、LNG(液化天然ガス)、LPG(液化石油ガス)、アンモニア,水素,軽油または重油をガス化することによって生成されてもよい。第2噴射弁V2は、制御装置50に通信可能に接続されており、気体燃料の噴射量および噴射時期が制御装置50によって制御される。
エンジンEは、運転モードとして、第1噴射弁V1からの液体燃料を使用する液体燃料モードを有する。また、エンジンEは、他の運転モードとして、第2噴射弁V2からの気体燃料を主燃料として使用する気体燃料モードを有する。エンジンEは、液体燃料モードと気体燃料モードとの間で運転モードを移行する。
液体燃料モードでは、第1噴射弁V1が、液体燃料を主燃料として燃焼室Rに噴射する。また、第1噴射弁V1は、少量の液体燃料を、主燃料よりも先にパイロット燃料として燃焼室Rに噴射する。液体燃料モードでは、ピストン3は、液体燃料の燃焼による膨張圧によって往復移動する。
気体燃料モードでは、第2噴射弁V2が、気体燃料を主燃料として燃焼室Rに噴射する。また、第1噴射弁V1が、少量の液体燃料を、主燃料よりも先にパイロット燃料として燃焼室Rに噴射する。気体燃料モードでは、ピストン3は、主に気体燃料の燃焼による膨張圧によって往復移動する。
一般的に、気体燃料は、液体燃料に比して容易に燃焼し、より低い圧縮比で燃焼する。したがって、液体燃料に適した圧縮比と、気体燃料に適した圧縮比とは、互いに異なる。本実施形態では、エンジンEは、燃料に応じて、圧縮比を幾何学的に変更させるための圧縮比可変機構Mを備える。
図2は、ピストンロッド4が第1の位置P1にあるときの図1中のX部の概略的な拡大図である。図2に示される第1の位置P1では、ピストンロッド4の突出長さは最も長い。また、図3は、図2中のIII-III線に沿った概略的な断面図である。図2および図3は、圧縮比可変機構Mを示す。
図2を参照して、ピストンロッド4の第2の端部4bは、クロスヘッドピン5aに摺動可能に連結される。具体的には、ピストンロッド4は、第2の端部4bに近い順に、小径部41と、大径部42と、中径部43と、を含む。小径部41は、ピストンロッド4の第2の端部4bを含む。大径部42は、小径部41に連続して形成される。大径部42の直径は、小径部41の直径よりも大きい。中径部43は、大径部42に連続して形成される。中径部43の直径は、小径部41の直径よりも大きく、かつ、大径部42の直径よりも小さい。
クロスヘッドピン5aは、ストローク方向に延在する連結孔51を含む。連結孔51は、後述するように、油圧室を規定する。連結孔51は、大径孔51aと、小径孔51bと、を含む。
大径孔51aは、ピストンロッド4の大径部42を収容するように構成される。大径孔51aは、ピストンロッド4の大径部42の直径と略同じまたは若干大きな直径を有する。大径孔51aと大径部42との間には、Oリング等のシール部材が設けられてもよい。このような構成によって、大径部42は、大径孔51aを封止し、かつ、大径孔51a内を摺動する。
小径孔51bは、ピストンロッド4の小径部41を収容するように構成される。小径孔51bは、ピストンロッド4の小径部41の直径と略同じまたは若干大きな直径を有する。小径孔51bと小径部41との間には、Oリング等のシール部材が設けられてもよい。このような構成によって、小径部41は、小径孔51bを封止し、かつ、小径孔51b内を摺動する。
図3を参照して、クロスヘッドピン5aは、ストローク方向に延在する溝51cを含む。溝51cは、連結孔51に連続して形成される。溝51cは、固定蓋52を収容する。連結孔51は、固定蓋52によって液密に閉じられる。固定蓋52は、貫通孔52aを含む。貫通孔52aは、ピストンロッド4の中径部43の直径と略同じまたは若干大きな直径を有する。貫通孔52aと中径部43との間には、Oリング等のシール部材が設けられてもよい。このような構成によって、中径部43は、貫通孔52aを封止し、かつ、貫通孔52a内を摺動する。以上のような構成によって、ピストンロッド4の第2の端部4bが、クロスヘッドピン5aに摺動可能に連結される。
クロスヘッドピン5aは、第1油圧室53aおよび第2油圧室53bを含む。具体的には、大径孔51aが、ピストンロッド4の大径部42によって、小径部41を部分的に収容する第1油圧室53aと、中径部43を部分的に収容する第2油圧室53bと、に仕切られる。
図2を参照して、第1油圧室53aは、第1油路54aおよび第2油路54bに接続される。第1油路54aは、不図示のポンプに連通する。第2油路54bは、不図示のスピル弁に連通する。第2油圧室53bは、補助油路54cに接続される。補助油路54cは、不図示のポンプに連通する。
第1油路54aから第1油圧室53aに作動油が供給され、かつ、第2油路54bに接続されるスピル弁が閉じられる場合、ピストンロッド4は、図2に示される第1の位置P1を維持する。
図4は、ピストンロッド4が第2の位置P2にあるときの図1中のX部の概略的な拡大図である。図4に示される第2の位置P2では、ピストンロッド4の突出長さは、最も短い。第1の位置P1において、第2油路54bに接続されるスピル弁が開かれると、第1油圧室53a内の作動油は、第2油路54bを介して第1油圧室53aから排出される。作動油が第1油圧室53aから排出されると、ピストンロッド4の第2の端部4bは、第1の位置P1から、図4に示される第2の位置P2に移動する。
図4に示す状態においてピストン3が上死点に到達したとき、ピストンロッド4は、第2油圧室53bの幅の分だけ遊びを有する。したがって、ピストンロッド4の慣性力が大きい場合には、ピストンロッド4が第2油圧室53b内の作動油を圧縮して、クロスヘッドピン5aに対して第1の位置P1に移動してしまう可能性がある。ピストンロッド4が移動すると、ピストン3の上死点の位置がずれる。このようなずれを低減するために、第2油圧室53bには、補助油路54cを介して油圧ポンプから油圧が供給される。したがって、ピストンロッド4は、図4に示される第2の位置P2を維持する。
上記のように、ピストンロッド4とクロスヘッドピン5aとの間の相対的な位置、すなわち、ピストンロッド4の突出長さを変化させることによって、ピストン3の上死点および下死点の位置が変化する。圧縮比可変機構Mは、ピストン3の上死点および下死点の位置を変化させることで、エンジンEの幾何学的圧縮比を調整する。本開示において、「幾何学的圧縮比」とは、下死点における燃焼室Rの容量を、上死点における燃焼室Rの容量によって割った値を意味する。
上記の圧縮比可変機構Mのポンプおよびスピル弁等の構成要素は、制御装置50と通信可能に接続されており、ピストンロッド4の突出長さ、すなわち、ピストン3の上死点および下死点の位置が、制御装置50によって制御される。すなわち、制御装置50は、幾何学的圧縮比を制御する。なお、圧縮比可変機構Mは、上記の構成に限定されず、液圧によってピストンロッド4とクロスヘッドピン5aとの相対的な位置を変更することができる限りにおいて、様々な構成であることができる。
図1を参照して、制御装置50は、例えば、ECU(Engine Control Unit)を含む。制御装置50は、例えば、プロセッサ(例えば、CPU)50a、記憶装置(例えば、ハードディスク、プログラム等が格納されたROM、および、ワークエリアとしてのRAM)50b、および、コネクタ50c等の構成要素を含み、システム100を制御する。制御装置50は、他の構成要素を更に含んでもよい(例えば、液晶ディスプレイまたはタッチパネル等の表示装置、および、キーボード、ボタンまたはタッチパネル等の入力装置)。例えば、以下に示される制御装置50の動作は、記憶装置50bに記憶されるプログラムをプロセッサ50aに実行することによって、実現されてもよい。
制御装置50は、液体燃料モードおよび気体燃料モードに応じて、液体燃料と気体燃料との間の噴射比率、および、混合気の圧縮比を調整する。また、本実施形態では、制御装置50は、液体燃料モードおよび気体燃料モードに応じて、パイロット燃料の噴射時期をさらに調整する。また、本実施形態では、制御装置50は、液体燃料モードおよび気体燃料モードに応じて、排気弁22の閉弁時期および開弁時期をさらに調整する。
図5は、運転モードを液体燃料モードから気体燃料モードへ移行するときのパラメータの変化を説明するグラフを示す。図5は、上から順番に、燃料比率、幾何学的圧縮比、パイロット燃料噴射時期、および、排気弁動作時期のグラフを示す。各グラフにおいて、横軸は時刻を示す。燃料比率のグラフにおいて、実線は液体燃料の比率を示し、破線は気体燃料の比率を示す。パイロット燃料としての液体燃料の比率は、図5には示されない。排気弁動作時期のグラフにおいて、実線は排気弁22の開弁時期を示し、破線は排気弁22の閉弁時期を示す。
図5において、エンジンEは、時刻t1より前は液体燃料モードで運転する。したがって、気体燃料の比率は0である。圧縮比、液体燃料の噴射時期および排気弁の動作時期の各々は、液体燃料モードに適した値に設定される。
制御装置50は、時刻t1において、エンジンEの運転モードを液体燃料モードから気体燃料モードへ移行させる。図5では、移行は、時刻t1から時刻t2までの間に実行される。例えば、時刻t1から時刻t2までの間の期間は、ピストン3の数往復分を含んでもよい。
制御装置50は、液体燃料の比率を減少させると共に、気体燃料の比率を増加させるように、第1噴射弁V1および第2噴射弁V2を制御する。液体燃料および気体燃料の比率は、液体燃料および気体燃料の合計の発熱量が、エンジンEの運転状態に応じて要求される発熱量に対応するように、調整される。このような構成によって、エンジンEの燃料が液体燃料から気体燃料に切り替えられる。
気体燃料の比率が増加するのに伴って、制御装置50は、ピストンロッド4の突出長さを短くするように、すなわち、幾何学的圧縮比を低下させるように、圧縮比可変機構Mを制御する。このような構成によって、ノッキング等の異常燃焼が防止される。
また、制御装置50は、パイロット燃料の噴射時期を早めるように、第1噴射弁V1を制御する。気体燃料モードでは、液体燃料モードに比べて、ノッキングもしくは過早着火のような異常燃焼または失火が生じやすい。したがって、気体燃料モードでは、パイロット燃料の噴射時期を早めて燃焼を制御することが有効となる。図5では、制御装置50は、パイロット燃料の噴射時期を時刻t1から時刻t2の間に徐々に早める。他の実施形態では、制御装置50は、噴射時期を時刻t1において瞬時に早めてもよい。
また、制御装置50は、排気弁22の閉弁時期および開弁時期の各々を遅らせるように、排気弁22を制御する。
排気弁22の閉弁時期を遅らせることによって、混合気の有効圧縮比をさらに低減させることが可能である。このような構成によって、ノッキング等の異常燃焼がさらに防止される。本開示において、「有効圧縮比」とは、混合気が実際に圧縮され始めるとき、すなわち排気弁22が閉じるときの燃焼室Rの容量を、上死点における燃焼室Rの容積によって割った値を意味する。例えば、制御装置50の記憶装置50bは、幾何学的圧縮比と排気弁22の閉弁時期との間の関係を示すテーブルを記憶してもよく、プロセッサ50aは、幾何学的圧縮比に応じて、排気弁22の閉弁時期をテーブルから読み出してもよい。
排気弁22の開弁時期を遅らせることによって、混合気の有効膨張比を増加させることができる。本開示において、「有効膨張比」とは、混合気が実際に膨張し終わるとき、すなわち排気弁22を開けるときの燃焼室Rの容量を、上死点における燃焼室Rの容積によって割った値を意味する。例えば、制御装置50の記憶装置50bは、幾何学的圧縮比と排気弁22の開弁時期との間の関係を示すテーブルを記憶してもよく、プロセッサ50aは、幾何学的圧縮比に応じて、排気弁22の開弁時期をテーブルから読み出してもよい。
図5に示されるように、運転モードが液体燃料モードから気体燃料モードへ移行されるときには、燃料比率、幾何学的圧縮比、パイロット燃料噴射時期、および、排気弁動作時期は、同時期にかつ徐々に切り替えられる。このような構成によれば、エンジンEの出力の変動を抑制することができる。
運転モードが液体燃料モードから気体燃料モード移行されるときには、燃料比率、幾何学的圧縮比、パイロット燃料噴射時期、および、排気弁動作時期のうち、幾何学的圧縮比の切替を時刻t2よりも早く完了させてもよい。エンジンEの運転状況によっては、圧縮比の変化が図5のように比例関係にならないことがあり、全てのパラメータを同じ時間軸で制御することが難しくなる場合がある。よって、幾何学的圧縮比の切替を早く完了することにより、エンジンEのロバスト性を向上させることができる。また、幾何学的圧縮比のほか、パイロット燃料噴射時期の切替についても時刻t2より早く完了させてもよい。
図6は、運転モードを気体燃料モードから液体燃料モードへ移行するときのパラメータの変化を説明するグラフを示す。図6は、図5と同様に、上から順番に、燃料比率、幾何学的圧縮比、パイロット燃料噴射時期、および、排気弁動作時期のグラフを示す。各グラフにおいて、横軸は時刻を示す。燃料比率のグラフにおいて、実線は液体燃料の比率を示し、破線は気体燃料の比率を示す。パイロット燃料としての液体燃料の比率は、図6には示されない。排気弁動作時期のグラフにおいて、実線は排気弁22の開弁時期を示し、破線は排気弁22の閉弁時期を示す。
図6において、エンジンEは、時刻t3より前は気体燃料モードで運転する。したがって、液体燃料の比率は0である。圧縮比、液体燃料の噴射時期および排気弁の動作時期の各々は、気体燃料モードに適した値に設定される。
制御装置50は、時刻t3において、エンジンEの運転モードを気体燃料モードから液体燃料モードへ移行させる。図5では、移行は、時刻t3から時刻t5までの間に実行される。例えば、時刻t3から時刻t5までの間の期間は、ピストン3の数往復分を含んでもよい。
制御装置50は、気体燃料の比率を減少させると共に、液体燃料の比率を増加させるように、第1噴射弁V1および第2噴射弁V2を制御する。このような構成によって、エンジンEの燃料が気体燃料から液体燃料に切り替えられる。図6では、燃料の切り替えは、時刻t5よりも前の時刻t4までに素早く完了される。例えば、時刻t3から時刻t4までの間の期間は、ピストン3の1往復分であってもよい。
燃料が切り替えられた後に、制御装置50は、ピストンロッド4の突出長さを長くするように、すなわち、幾何学的な圧縮比を増加させるように、圧縮比可変機構Mを制御する。このような構成によって、失火等の異常燃焼が防止される。
また、制御装置50は、パイロット燃料の噴射時期を遅くするように、第1噴射弁V1を制御する。
また、制御装置50は、排気弁22の閉弁時期および開弁時期の各々を早めるように、排気弁22を制御する。上記のように、プロセッサ50aは、幾何学的圧縮比に応じて、排気弁22の開弁時期および閉弁時期を各テーブルから読み出してもよい。
図6に示されるように、運転モードが液体燃料モードから気体燃料モードへ移行されるときには、まず、燃料比率が、時刻t3から時刻t4の間に素早く調整され、その後、幾何学的圧縮比、パイロット燃料噴射時期および排気弁動作時期が、時刻t4から時刻t5の間に徐々に調整される。気体燃料の燃焼は、液体燃料の燃焼よりも不安定な場合があり、失火等の燃焼異常に繋がり得る。上記の構成によれば、気体燃料モードにおいて燃焼異常が起きた場合に、燃料を気体燃料から液体燃料に素早く切り替えることができる。他の実施形態では、幾何学的圧縮比、パイロット燃料噴射時期および排気弁動作時期は、それぞれ別々の期間に調整されてもよい。さらに他の実施形態では、燃料比率は、幾何学的圧縮比、パイロット燃料噴射時期および排気弁動作時期と同時期に、徐々に調整されてもよい。
続いて、システム100の動作について説明する。
図7は、運転モードを液体燃料モードから気体燃料モードへ移行するときの制御装置50の動作を示すフローチャートである。図7に示される動作は、例えば、運転モードを液体燃料モードから気体燃料モードへ移行するよう、オペレータから指示が入力されたら開始されてもよい。
プロセッサ50aは、第1噴射弁V1および第2噴射弁V2を制御して、液体燃料および気体燃料の比率を調整する(ステップS100)。具体的には、プロセッサ50aは、液体燃料の比率を減少させるように第1噴射弁V1を制御し、かつ、気体燃料の比率を増加させるように第2噴射弁V2を制御する。
ステップS100と並行して、プロセッサ50aは、圧縮比可変機構Mを制御して、幾何学的圧縮比を調整する(ステップS102)。具体的には、プロセッサ50aは、幾何学的圧縮比を低下させるように、圧縮比可変機構Mを制御する。
ステップS100,S102と並行して、プロセッサ50aは、第1噴射弁V1を制御して、パイロット燃料の噴射時期を調整する(ステップS104)。具体的には、プロセッサ50aは、パイロット燃料の噴射時期を早めるように、第1噴射弁V1を制御する。
ステップS100~S104と並行して、プロセッサ50aは、駆動装置Aを制御して、排気弁22の閉弁時期を調整する(ステップS106)。具体的には、プロセッサ50aは、幾何学的圧縮比に応じて、排気弁22の閉弁時期をテーブルから読み出して、読み出した時期に基づいて、排気弁22の閉弁時期を遅らせるように、駆動装置Aを制御する。
ステップS100~S106と並行して、プロセッサ50aは、駆動装置Aを制御して、排気弁22の開弁時期を調整し(ステップS108)、一連の動作を終了する。具体的には、プロセッサ50aは、幾何学的圧縮比に応じて、排気弁22の開弁時期をテーブルから読み出して、読み出した時期に基づいて、排気弁22の開弁時期を遅らせるように、駆動装置Aを制御する。
図8は、運転モードを気体燃料モードから液体燃料モードへ移行するときの制御装置50の動作を示すフローチャートである。図8に示される動作は、図7に示される動作と同様、例えば、運転モードを気体燃料モードから液体燃料モードへ移行するよう、オペレータから指示が入力されたら開始されてもよい。
プロセッサ50aは、第1噴射弁V1および第2噴射弁V2を制御して、液体燃料および気体燃料の比率を調整する(ステップS200)。具体的には、プロセッサ50aは、液体燃料の比率を増加させるように第1噴射弁V1を制御し、かつ、気体燃料の比率を減少させるように第2噴射弁V2を制御する。
ステップS200の後に、プロセッサ50aは、圧縮比可変機構Mを制御して、幾何学的圧縮比を調整する(ステップS202)。具体的には、プロセッサ50aは、幾何学的圧縮比を増加させるように、圧縮比可変機構Mを制御する。
ステップS202と並行して、プロセッサ50aは、第1噴射弁V1を制御して、パイロット燃料の噴射時期を調整する(ステップS204)。具体的には、プロセッサ50aは、パイロット燃料の噴射時期を遅らせるように、第1噴射弁V1を制御する。
ステップS202,S204と並行して、プロセッサ50aは、駆動装置Aを制御して、排気弁22の閉弁時期を調整する(ステップS206)。具体的には、プロセッサ50aは、幾何学的圧縮比に応じて、排気弁22の閉弁時期をテーブルから読み出して、読み出した時期に基づいて、排気弁22の閉弁時期を早めるように、駆動装置Aを制御する。
ステップS202~S206と並行して、プロセッサ50aは、駆動装置Aを制御して、排気弁22の開弁時期を調整し(ステップS208)、一連の動作を終了する。具体的には、プロセッサ50aは、幾何学的圧縮比に応じて、排気弁22の開弁時期をテーブルから読み出して、読み出した時期に基づいて、排気弁22の開弁時期を早めるように、駆動装置Aを制御する。
以上のようなシステム100は、液体燃料および気体燃料を使用するエンジンEと、エンジンEの制御装置50であって、エンジンEの燃料を液体燃料と気体燃料との間で切り替える場合に、液体燃料と気体燃料との間の燃料比率、ならびに、燃料および吸気を含む混合気の圧縮比、例えば、幾何学的圧縮比および有効圧縮比を調整する、制御装置50と、を備える。上記のように、気体燃料は、液体燃料に比して容易に燃焼し、より低い圧縮比で燃焼する。したがって、液体燃料に適した圧縮比と、気体燃料に適した圧縮比とは、互いに異なる。システム100の構成によれば、燃料を切り替えるときに、燃料の比率に加えて、圧縮比が調整される。したがって、燃料を切り替えるときに、燃料比率に応じた圧縮比が使用される。よって、ノッキングまたは失火等の燃焼異常を抑制して、燃料をスムーズに切り替えることができる。
また、システム100では、制御装置50は、パイロット燃料の噴射時期をさらに調整する。したがって、使用される燃料比率に応じて、混合気を最適な時期に着火することができる。
また、システム100では、制御装置50は、エンジンEの燃料を液体燃料から気体燃料へ切り替える場合に、燃料比率、圧縮比、および、パイロット燃料の噴射時期を同時期に調整する。このような構成によれば、エンジンEの出力の変動を抑制することができる。
また、システム100では、制御装置50は、エンジンEの燃料を液体燃料から気体燃料へ切り替える場合に、液体燃料および気体燃料の合計の発熱量が、エンジンEの運転状態に応じて要求される発熱量に対応するように、燃料比率を調整する。このような構成によれば、エンジンEの出力の変動を抑制することができる。
また、システム100では、制御装置50は、エンジンEの燃料を気体燃料から液体燃料へ切り替える場合に、まず燃料比率を調整し、続いて、圧縮比およびパイロット燃料の噴射時期を調整する。このような構成によれば、気体燃料モードにおいて燃焼異常が起きた場合に、燃料を、気体燃料からより安定した液体燃料に素早く切り替えることができる。
また、システム100では、エンジンEは、ピストンロッド4と、ピストンロッド4に接続されるクロスヘッド5であって、当該クロスヘッド5からのピストンロッド4の突出長さを変更させる油圧を生じさせる作動油の流路53a,53b,54a、54b、54cを含む、クロスヘッド5と、を含み、制御装置50は、ピストンロッド4の突出長さを変更することによって、幾何学的圧縮比を調整する。このような構成によれば、圧縮比をよりフレキシブルに調整することができる。
また、システム100では、エンジンEは、2ストロークエンジンであり、制御装置50は、エンジンEの排気弁22の開弁時期を、幾何学的圧縮比に応じて調整する。このような構成によれば、エンジンEの運転状況に応じて、有効膨張比を調整することができる。
また、システム100では制御装置50は、エンジンEの排気弁22の閉弁時期を、幾何学的圧縮比に応じて調整する。このような構成によれば、エンジンEの運転状況に応じて、有効圧縮比を調整することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の実施形態について説明したが、本開示はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、上記に示される制御装置50の動作は、上記の順番で実施されなくてもよく、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、異なる順番で実施されてもよい。
本開示は、複数種類の燃料の使用を促進するので、例えば、持続可能な開発目標(SDGs)の目標7「手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する」および目標9「レジリエントなインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る」に貢献することができる。
4 ピストンロッド
5 クロスヘッド
22 排気弁
50 制御装置
53a 第1油圧室(液体の流路)
53b 第2油圧室(液体の流路)
54a 第1油路(液体の流路)
54b 第2油路(液体の流路)
54c 補助油路(液体の流路)
100 デュアルフューエルエンジンシステム
E デュアルフューエルエンジン

Claims (9)

  1. 液体燃料および気体燃料を使用するデュアルフューエルエンジンと、
    前記デュアルフューエルエンジンの制御装置であって、前記デュアルフューエルエンジンの燃料を前記液体燃料と前記気体燃料との間で切り替える場合に、前記液体燃料と前記気体燃料との間の燃料比率、前記燃料および吸気を含む混合気の圧縮比、ならびに、パイロット燃料の噴射時期を調整する、制御装置と、
    を備える、デュアルフューエルエンジンシステム。
  2. 前記制御装置は、前記デュアルフューエルエンジンの前記燃料を前記液体燃料から前記気体燃料へ切り替える場合に、前記燃料比率、前記圧縮比、および、前記パイロット燃料の噴射時期を同時期に調整する、請求項1に記載のデュアルフューエルエンジンシステム。
  3. 前記制御装置は、前記デュアルフューエルエンジンの前記燃料を前記液体燃料から前記気体燃料へ切り替える場合に、前記燃料比率、および、前記パイロット燃料の噴射時期の切替が完了する前に前記圧縮比の切替を完了する、請求項1に記載のデュアルフューエルエンジンシステム。
  4. 前記制御装置は、前記液体燃料および前記気体燃料の合計の発熱量が、前記デュアルフューエルエンジンの運転状態に応じて要求される発熱量に対応するように、前記燃料比率を調整する、請求項2または3に記載のデュアルフューエルエンジンシステム。
  5. 前記制御装置は、前記デュアルフューエルエンジンの前記燃料を前記気体燃料から前記液体燃料へ切り替える場合に、まず、前記燃料比率を調整し、続いて、前記圧縮比および前記パイロット燃料の噴射時期を調整する、請求項1から4のいずれか一項に記載のデュアルフューエルエンジンシステム。
  6. 前記デュアルフューエルエンジンは、
    ピストンロッドと、
    前記ピストンロッドに接続されるクロスヘッドであって、当該クロスヘッドからの前記ピストンロッドの突出長さを変更させる液圧を生じさせる液体の流路を含む、クロスヘッドと、
    を含み、
    前記制御装置は、前記ピストンロッドの前記突出長さを変更することによって、幾何学的圧縮比を調整する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のデュアルフューエルエンジンシステム。
  7. 前記デュアルフューエルエンジンは、2ストロークエンジンであり、
    前記制御装置は、前記デュアルフューエルエンジンの排気弁の開弁時期を、前記幾何学的圧縮比に応じて、調整する、
    請求項6に記載のデュアルフューエルエンジンシステム。
  8. 前記制御装置は、前記デュアルフューエルエンジンの前記排気弁の閉弁時期を、前記幾何学的圧縮比に応じて、調整する、
    請求項7に記載のデュアルフューエルエンジンシステム。
  9. 液体燃料または気体燃料の少なくとも一方を使用するデュアルフューエルエンジンと、
    前記デュアルフューエルエンジンの制御装置であって、前記デュアルフューエルエンジンの燃料を前記液体燃料と前記気体燃料との間で切り替える場合に、前記液体燃料と前記気体燃料との間の燃料比率、ならびに、前記燃料および吸気を含む混合気の圧縮比を調整する、制御装置と、
    を備える、デュアルフューエルエンジンシステム。
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