JP2023007142A - エレベーター用クーラーの風量調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、乗りかご内の意匠性を損なうことなく、且つクーラー内部における圧力損失を増加させることなく、クーラーの風量を調整することができるエレベーター用クーラーの風量調整装置を提供することにある。【解決手段】エレベーターの乗りかご1に設けられるクーラーの風量調整装置100において、クーラー側の配管に接続される配管部材7と、配管部材7に設けられる風量調整部9と、を備え、配管部材7は、クーラー側の配管に接続される第1配管部7Aと、第1配管部7Aから下流側に向かって二股に分岐する第2配管部7B及び第3配管部7Cと、を有し、第2配管部7Bは乗りかご内に連通するように乗りかご側に接続され、第3配管部7Cは風量調整部9が設けられ、風量調整部9を介して昇降路内に接続される。【選択図】図3
Description
本発明は、エレベーター用クーラーの風量調整装置に関する。
インバーター制御されていない旧型のクーラーでは、風量をこまめに切り替えることは制御上、困難である。旧型のクーラーで風量を切り替える場合、電気的に抵抗値を変えて電流を下げることで可能である。しかし風量のレンジを複数持つとなると、クーラー内部の電気部品が増加し、価格の増加につながる。そのため、一般的に旧型のクーラーの場合、風量レンジは「強風」と「弱風」の2パターンの場合が多い。
風量をこまめに切り替える従来技術として、国際公開第2018/185903号(特許文献1)に記載された風量調整装置が知られている。特許文献1の風量調整装置は、エレベーターかご室に設けられた換気用穴に対して載置される調整板と、調整板をエレベーターかご室に固定する押さえ金と、を備えている。調整板はスリット20を有している。換気装置からの風は、換気用穴およびスリットを通過して、エレベーターかご室内に供給される。エレベーターかご室内に供給される空気量は、スリットの個数および大きさにより調整される(要約書参照)。
特許文献1の風量調整装置では、エレベーター据付後に利用者からの風量調整要望があった場合は、クーラー内部の電気回路を変更する必要はない。利用者の要望する風量が出るようにチューニングされたスリットを持つ調整板(以下、風量調整板という)を換気用穴に現地で取付けることで対応可能である。
しかしながら、特許文献1の風量調整装置を用いる場合、利用者の要望する風量を出せる風量調整板を一回で準備することは困難である。一般的に利用者の要望する風量は利用者の体感によって決まる場合が多く、定量的に数値化されたものではないからである。そのため、複数パターンの風量調整板を準備して、現地にて利用者立ち合いの下、風量の確認をしながら風量調整板を選択する必要がある。このため、風量調整の効率が悪く、現実的とは言えない。
また特許文献1の風量調整装置を用いる場合、換気用穴に直接、風量調整板を取付けるため、天井意匠によっては、乗りかご内に風量調整板が露出してしまい、意匠性を損なう恐れもある。
さらに言えば、特許文献1の風量調整装置は空気を乗りかご内に送るのみのファンには有効であるが、クーラーに使用するのには向いていない。空気の吹き出し口に金属製の風量調整板を設置した場合、結露が発生してかご内に漏水する恐れがあるためである。一般的にクーラーの吹き出し口は、スリットを有するルーバーを設置せずに、開口部のみで対応する場合が多い。また、クーラーの吹き出し口に風量調整板を設置することで風量(送風)が妨げられ、クーラー内部の圧力損失が大きくなることで、クーラーの内部機器の負荷が大きくなる。
本発明の目的は、乗りかご内の意匠性を損なうことなく、且つクーラー内部における圧力損失を増加させることなく、クーラーの風量を調整することができるエレベーター用クーラーの風量調整装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の風量調整装置は、
エレベーターの乗りかごに設けられるクーラーの風量調整装置において、
クーラー側の配管に接続される配管部材と、前記配管部材に設けられる風量調整部と、を備え、
前記配管部材は、クーラー側の配管に接続される第1配管部と、第1配管部から下流側に向かって二股に分岐する第2配管部及び第3配管部と、を有し、
前記第2配管部は乗りかご内に連通するように乗りかご側に接続され、
前記第3配管部は前記風量調整部が設けられ、前記風量調整部を介して昇降路内に接続される。
エレベーターの乗りかごに設けられるクーラーの風量調整装置において、
クーラー側の配管に接続される配管部材と、前記配管部材に設けられる風量調整部と、を備え、
前記配管部材は、クーラー側の配管に接続される第1配管部と、第1配管部から下流側に向かって二股に分岐する第2配管部及び第3配管部と、を有し、
前記第2配管部は乗りかご内に連通するように乗りかご側に接続され、
前記第3配管部は前記風量調整部が設けられ、前記風量調整部を介して昇降路内に接続される。
本発明によれば、天井の意匠性を損なうことなく、且つクーラー内部における圧力損失を増加させることなく、現地で風量を確認しながら利用者の好みの風量に調整することが可能である。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下に、本発明に係る実施例を詳細に説明する。
本実施例では、Y字形状の配管部材(継手)を使用し、クーラーからの冷気の一部をかご外に逃がす風量調整部を設けることで、風量を無段階に調整することを可能にする。
図1は、本発明の一実施例に係るエレベーターの概略図である。
本実施例のエレベーターは、乗りかご1と、巻き上げ機2と、釣り合いおもり3と、乗りかご1と釣り合いおもり3とを連結するロープ4と、を備える。ロープ4は巻き上げ機2に巻き掛けられ、ロープ4に連結された乗りかご1は昇降路5内を昇降される。
本実施例のエレベーターは、乗りかご1と、巻き上げ機2と、釣り合いおもり3と、乗りかご1と釣り合いおもり3とを連結するロープ4と、を備える。ロープ4は巻き上げ機2に巻き掛けられ、ロープ4に連結された乗りかご1は昇降路5内を昇降される。
図2は、本発明の一実施例に係るエレベーターのかごの概略図である。
乗りかご1は、図示しない床板と、室内を囲うように設けられる側板1Aと、側板1Aの上端部で室内を閉じるように設けられる天井1Bと、を有して構成される。
乗りかご1は、図示しない床板と、室内を囲うように設けられる側板1Aと、側板1Aの上端部で室内を閉じるように設けられる天井1Bと、を有して構成される。
図3は、本発明の一実施例に係る風量調整装置の構成を示す概略図である。
本実施例の風量調整装置100は、配管部材(継手)7と風量調整部9とを備えて構成される。
本実施例の風量調整装置100は、配管部材(継手)7と風量調整部9とを備えて構成される。
Y字形状の配管部材(継手)7は天井1Bの上に取付けられた吹き出し口カバー6に取り付けられる。配管部材(継手)7のクーラー側の第1配管部(第1継手部)7Aは、クーラー側の配管8に接続される。第1配管部7Aはクーラーから流れてくる冷風の流れ方向において上流側の配管部(継手部)を構成する。
配管部材7は、第1配管部7Aから下流側に向かって二股に分岐する。すなわち、第1配管部7Aは下流側の第2配管部(第2継手部)7Bと第3配管部(第3継手部)7Cとに分岐する。
第2配管部7Bは乗りかご1内に連通するように乗りかご1側に接続され、クーラーからの冷風を乗りかご1内に流入させる。すなわち第2配管部7Bは、乗りかご1内に冷風を吹き出す吹き出し口側の配管部(継手部)を構成する。
第3配管部7Cは出口部(下流端部)に風量調整部9が取り付けられ、乗りかご1内を介することなく昇降路5内に接続される。すなわち、第3配管部7Cは風量調整部9を介して昇降路5内に接続され、冷風を昇降路5内に排気する排気口側の配管部(継手部)又は排気口そのものを構成する。すなわち第3配管部7Cは、その出口部に他の配管が接続されてもよいし、出口部に風量調整部9が取り付けられた排気口を構成してもよい。
また風量調整部9は第3配管部7Cの出口部に限らず、第3配管部7Cの入口または入口と出口の間に設けられてもよい。しかしY字形状の配管部材7は、第1配管部7A、第2配管部7B及び第3配管部7Cを一体で形成し、第3配管部7Cの出口部に風量調整部9を設けることで、配管部材7及び風量調整部9の製造が簡単になる。
図4は、本発明の一実施例に係る風量調整装置の風量調整部の構成を示す平面図である。図4は、風量調整部9を第3継手部7Cの外側(昇降路5側)から見た形態を示している。
風量調整部9は、開口部10Aを有する開口部形成部材10と、開口部10を塞ぐ塞ぎ板11と、を備えている。塞ぎ板11は開口部形成部材10に取付けられ、塞ぎ板11にあけられた長穴11Aが開口部形成部材10に固定された留め具10Bに係合することにより、開口部10Aに対する相対位置を変えることができ、開口部10Aの面積(開口面積)を無段階に可変することができる。
現地にてかご内の風量を調整したい場合は、塞ぎ板11をスライドさせ開口部10Aの面積を調整することで風量調整が可能となる。例えば、風量を最大としたい場合は開口部10Aを図4(a)のように全閉すれば、クーラーからの冷風は100%乗りかご1内に流入することになる。風量を最小としたい場合は、開口部10Aを図4(c)のように全開とし、冷風の一部を乗りかご1の外に逃がすことで可能となる。そして図4(b)のように開口部10Aの一部を開くことで(図4(b)では半開の状態)、或いは開口部10Aの一部を塞ぐことで、乗りかご1の外に逃がす冷風の量を図4(c)の場合よりも減らすことができる。
上述した様に本実施例の風量調整部9は、第1配管部7Aを流れる冷風の一部を乗りかご1の外に逃がすことで乗りかご1内に流れる冷風の風量を調整可能とする。
現地にて利用者の要望に応じて風量を調整したい場合も、開口部10Aの面積を長穴11Aを利用して調整することで可能である。まず、開口部10Aを全閉状態とし利用者に風量を感じてもらいながら、塞ぎ板11をスライドさせ開口部10Aを徐々に開いていくことで、利用者の好みの風量に調整できる。面積を無段階に調整することができるので、風量の無段階調整を現地で行うことが可能となる。
開口部形成部材10は、開口部10Aの全閉時には、第3配管部7Cを塞ぎ、冷風の昇降路への流出を防ぐことから、栓部材と呼ぶこともできる。
Y字形状の配管部材7は、第3配管部7Cの向き、すなわち第3配管部7Cの出口の向きが水平よりも上向きとなるように取付けることで、乗りかご1の天井1Bに冷風の一部が吹き付けない構造としている。このことにより、天井1B上に結露が発生するのを抑制することができる。
また冷風の一部を昇降路5に逃がす構造としていることで、クーラー内部への負荷はかからない。Y字形状の配管部材7を使用せずに、単に天井1B側の吹き出し口面積を変えた場合は、行き場を失った冷風の一部がクーラー内部の圧力を増大させ、クーラー側に負荷をかけてしまうことになる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…乗りかご、7…配管部材、7A…第1配管部、7B…第2配管部、7C…第3配管部、9…風量調整部、10…開口部形成部材、10A…開口部形成部材10の開口部、11…塞ぎ板、100…風量調整装置。
Claims (5)
- エレベーターの乗りかごに設けられるクーラーの風量調整装置において、
クーラー側の配管に接続される配管部材と、前記配管部材に設けられる風量調整部と、を備え、
前記配管部材は、クーラー側の配管に接続される第1配管部と、第1配管部から下流側に向かって二股に分岐する第2配管部及び第3配管部と、を有し、
前記第2配管部は乗りかご内に連通するように乗りかご側に接続され、
前記第3配管部は前記風量調整部が設けられ、前記風量調整部を介して昇降路内に接続されることを特徴とする風量調整装置。 - 請求項1に記載の風量調整装置において、
前記風量調整部は、開口部を形成する開口部形成部材と、前記開口部の開口面積を調整する塞ぎ板と、を有することを特徴とする風量調整装置。 - 請求項2に記載の風量調整装置において、
前記風量調整部は、前記第1配管部を流れる冷風の一部を乗りかごの外に逃がすことで乗りかご内に流れる冷風の風量を調整可能とした風量調整装置。 - 請求項3に記載の風量調整装置において、
前記塞ぎ板は、前記開口部形成部材に対してスライドすることで、前記開口部の開口面積を無段階に調整可能であることを特徴とする風量調整装置。 - 請求項4に記載の風量調整装置において、
前記配管部材は、前記第3配管部の出口の向きが水平よりも上向きとなるように取付けられることを特徴とする風量調整装置。
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