JP2023006978A - 蓄電装置の管理装置及び管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電装置の劣化に応じて温度補正係数を更新すること。【解決手段】蓄電装置1のBMU31であって、放電時の温度を計測する第3の処理(S303)と、蓄電装置1の内部抵抗値を推定する第4の処理(S304)と、第4の処理で推定した内部抵抗値と基準温度における内部抵抗値とに基づいて、計測した温度に対応する温度補正係数を求める第5の処理(S307)と、計測した温度に対応付けられて記憶部37Bに記憶されている温度補正係数を、第5の処理で求めた温度補正係数で更新する第6の処理(S309)と、を実行する、管理装置1。【選択図】図7

Description

本発明は、蓄電装置の管理装置及び管理方法に関する。
リチウムイオン二次電池などの蓄電装置の内部抵抗値[m0hm]は純抵抗成分、反応成分、拡散抵抗の3成分に分けられる。蓄電装置の内部抵抗値の推定では純抵抗成分を推定することが一般的である。以降の説明において内部抵抗値とは純抵抗成分のことをいう。
以下の式1に示すように、内部抵抗値(純抵抗成分)は放電時の電圧降下量(放電前の電圧V1と放電中の最小電圧V2との差の絶対値)を放電時の電流上昇量(放電前の電流I1と放電中の最大電流I2との差の絶対値)で除算することによって推定される。
Figure 2023006978000002
蓄電装置の内部抵抗値は温度依存性があることが知られている。このため、従来、蓄電装置の温度を考慮して内部抵抗値を推定することも行われている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、特許文献1に記載の電池制御システムは、電池の温度域毎に内部抵抗値を複数保持し、電池の温度域毎に平均や最小二乗法などの演算を行って内部抵抗値の代表値を求める。当該電池制御システムは各温度域の代表抵抗値間で平均を取り、1つの内部抵抗値の代表値を求める。
特開2008-256673号公報(段落0044から0050)
ところで、蓄電装置の温度を考慮して内部抵抗値を推定する方法としては、温度補正係数を用いて推定する方法も知られている。しかしながら、従来は温度補正係数を用いて内部抵抗値を推定する場合の課題について十分に検討されていなかった。
本明細書では、蓄電装置の劣化に応じて温度補正係数を更新できる技術を開示する。
本発明の一局面によれば、蓄電装置の管理装置は、前記蓄電装置の電圧を計測する電圧センサと、前記蓄電装置の電流を計測する電流センサと、前記蓄電装置の温度を計測する温度センサと、前記蓄電装置の内部抵抗値を基準温度における内部抵抗値に補正するための温度補正係数が温度に対応付けられて記憶されている記憶部と、管理部と、を備え、前記管理部は、前記蓄電装置の放電時の電圧降下量を前記電圧センサによって計測する第1の処理と、前記蓄電装置の放電時の電流上昇量を前記電流センサによって計測する第2の処理と、前記蓄電装置の放電時の温度を前記温度センサによって計測する第3の処理と、前記第1の処理で計測した電圧降下量と前記第2の処理で計測した電流上昇量とに基づいて前記蓄電装置の内部抵抗値を推定する第4の処理と、前記第4の処理で推定した内部抵抗値と基準温度における内部抵抗値とに基づいて、前記第3の処理で計測した温度に対応する温度補正係数を求める第5の処理と、前記第3の処理で計測した温度に対応付けられて前記記憶部に記憶されている温度補正係数を、前記第5の処理で求めた温度補正係数で更新する第6の処理と、を実行する。
上記構成によれば、蓄電装置の劣化に応じて温度補正係数を更新できる。
実施形態1に係る車両の電源システムの模式図 蓄電装置の分解斜視図 蓄電セルの平面図 図3Aに示すA-A線の断面図 蓄電装置の電気的構成を示すブロック図 平均内部抵抗値の推定処理のフローチャート 内部抵抗上昇率の更新処理のフローチャート 温度補正係数の更新処理のフローチャート 実施形態2に係る温度と内部抵抗値との関係を示すグラフ ある都市の日別最低気温、最高気温を表すグラフ 実施形態3に係る内部抵抗値を推定したときの温度のヒストグラム 温度と内部抵抗値との関係を示すグラフ 温度と温度補正係数との関係を示すグラフ 蓄電装置の劣化前及び劣化後の温度と内部抵抗値との関係を示すグラフ 温度と内部抵抗値との関係を示すグラフ
(本実施形態の概要)
(1)本発明の一局面によれば、蓄電装置の管理装置は、前記蓄電装置の電圧を計測する電圧センサと、前記蓄電装置の電流を計測する電流センサと、前記蓄電装置の温度を計測する温度センサと、前記蓄電装置の内部抵抗値を基準温度における内部抵抗値に補正するための温度補正係数が温度に対応付けられて記憶されている記憶部と、管理部と、を備え、前記管理部は、前記蓄電装置の放電時の電圧降下量を前記電圧センサによって計測する第1の処理と、前記蓄電装置の放電時の電流上昇量を前記電流センサによって計測する第2の処理と、前記蓄電装置の放電時の温度を前記温度センサによって計測する第3の処理と、前記第1の処理で計測した電圧降下量と前記第2の処理で計測した電流上昇量とに基づいて前記蓄電装置の内部抵抗値を推定する第4の処理と、前記第4の処理で推定した内部抵抗値と基準温度における内部抵抗値とに基づいて、前記第3の処理で計測した温度に対応する温度補正係数を求める第5の処理と、前記第3の処理で計測した温度に対応付けられて前記記憶部に記憶されている温度補正係数を、前記第5の処理で求めた温度補正係数で更新する第6の処理と、を実行する。
蓄電装置の内部抵抗値は充放電電力の予測などに使用される。例えば車両のエンジン始動に用いられる蓄電装置の場合、蓄電装置の内部抵抗値はエンジン始動時に必要な電力を供給できるか否か(言い換えるとエンジン始動可否)の予測に使用される。蓄電装置を安全かつ効率的に使用するために、充放電電力の予測にはユーザーの高いニーズがある。
図11に示すように、一般に蓄電装置の内部抵抗値は温度依存性がある。蓄電装置が様々な環境温度で使用されるため、従来、温度補正係数を用いて内部抵抗値を補正することによって基準温度における内部抵抗値である補正後内部抵抗値が求められている。
図12に温度補正係数の一例を示す。ここでは基準温度として25℃を例に説明する。図12に示す温度補正係数は図11に示す25℃のときの内部抵抗値を各温度のときの内部抵抗値で除算したものである。基準温度を25℃とした場合、温度が25℃のときの温度補正係数は1となる。温度が25℃未満のときの温度補正係数は1より小さくなり、温度が25℃より高いときの温度補正係数は1より大きくなる。
一般に蓄電装置の内部抵抗値は使用に伴って上昇する。蓄電装置は使用されなくても時間の経過に伴って内部抵抗値が上昇することもある。内部抵抗値の上昇は蓄電装置の劣化とも称される。内部抵抗値の温度特性は蓄電セルの劣化に応じて変わるため、劣化に応じて温度補正係数を更新することが望まれる。
図13において実線は蓄電装置が劣化する前の温度と内部抵抗値との関係を示しており、点線は蓄電装置が劣化した後の温度と内部抵抗値との関係を示している。図13に示すように、内部抵抗値の温度依存性は蓄電装置の劣化によって変化する。このため、蓄電装置が劣化した後も従来の温度補正係数をそのまま使用すると補正後内部抵抗値の補正精度が低下する。
温度依存性は蓄電装置の劣化の仕方によっても変化するため、蓄電装置が劣化した後の温度補正係数を予め蓄電装置に固定値として記憶させておくことは困難である。蓄電装置の設計によっても温度依存性が変化することが予想されるが、設計段階では開発期間の都合などによって加速劣化させた蓄電装置しか用意できず、設計段階で劣化の仕方の違いの影響を確認することは困難であるという事情もある。
上記の管理装置によると、第4の処理で推定した内部抵抗値と基準温度における内部抵抗値とに基づいて温度補正係数を求めるので、蓄電装置の劣化に応じて温度補正係数を更新できる。蓄電装置の劣化に応じて温度補正係数を更新すると、蓄電装置が劣化してもエンジン始動可否などの充放電電力の予測精度が低下することを抑制できる。
(2)前記記憶部には、基準温度における内部抵抗初期値と、内部抵抗上昇率とが記憶されており、前記管理部は、前記第5の処理において、前記記憶部に記憶されている内部抵抗初期値と内部抵抗上昇率とに基づいて基準温度における内部抵抗値を求めてもよい。
上記の管理装置によると、内部抵抗初期値と内部抵抗上昇率とに基づいて基準温度における内部抵抗値を求めるので、基準温度における内部抵抗値に蓄電装置の劣化が反映される。このため、蓄電装置の劣化に応じてより適切に温度補正係数を求めることができる。
(3)前記管理部は、前記蓄電装置の放電時の電圧降下量を、前記第3の処理で計測した温度に対応付けられて前記記憶部に記憶されている温度補正係数に基づいて予測する第7の処理を実行し、前記第6の処理において、前記第7の処理で予測した電圧降下量と前記第1の処理で計測した電圧降下量との差が基準値以上である場合に、前記記憶部に記憶されている温度補正係数を更新してもよい。
記憶部に記憶されている温度補正係数に基づいて予測された電圧降下量と実際に計測された電圧降下量との差が基準値未満である場合は、記憶部に記憶されている温度補正係数は概ね適正であるといえる。記憶部に記憶されている温度補正係数が概ね適正である場合は必ずしも温度補正係数を更新する必要はないといえる。
上記の管理装置によると、記憶部に記憶されている温度補正係数に基づいて予測した電圧降下量と実際に計測した電圧降下量との差が基準値未満である場合は温度補正係数を更新しないので、温度補正係数が無用に更新されることを抑制できる。
(4)前記管理部は、前記第6の処理において、前記蓄電装置が劣化していないと見做せる所定期間内に、前記第5の処理で求めた温度補正係数と前記記憶部に記憶されている温度補正係数との差が所定値以上であった回数が所定回数以上である場合に、前記記憶部に記憶されている温度補正係数を更新してもよい。
第5の処理で求めた温度補正係数と記憶部に記憶されている温度補正係数との差が大きくても、それらを比較した回数が1回だけである場合は、何らかの誤差の影響で差が大きくなった可能性もある。これに対し、差が所定値以上であった回数が所定回数以上である場合は、誤差の影響で差が大きくなった可能性は小さいといえる。
上記の管理装置によると、第5の処理で求めた温度補正係数と記憶部に記憶されている温度補正係数との差が所定値以上であった回数が所定回数以上である場合に温度補正係数を更新するので、何らかの誤差の影響で誤って温度補正係数が更新されることを抑制できる。
(5)前記管理部は、前記第4の処理によって推定した内部抵抗値を前記第3の処理で計測した温度に対応付けられている温度補正係数に基づいて補正することによって補正後内部抵抗値を求める第8の処理と、前記第8の処理で求めた複数の補正後内部抵抗値を、各補正後内部抵抗値を求めたときの温度と基準温度との差に応じて加重平均することによって平均内部抵抗値を推定する第9の処理と、前記第9の処理で推定した平均内部抵抗値に基づいて前記蓄電装置の内部抵抗上昇率を推定する第10の処理と、前記記憶部に記憶されている内部抵抗上昇率を、前記第10の処理で推定した内部抵抗上昇率で更新する第11の処理と、を実行してもよい。
複数の補正後内部抵抗値を平均した平均内部抵抗値に基づいて内部抵抗上昇率を推定すると、1つの補正後内部抵抗値だけに基づいて内部抵抗上昇率を推定する場合に比べて内部抵抗上昇率の推定精度が向上する。
しかしながら、本願発明者は、温度補正係数を用いて平均内部抵抗値を推定する場合は以下のような課題があることを見出した。
図14に示すグラフは、図11に示す温度と内部抵抗値との関係を曲線に近似したものである。図14から判るように、温度が低いときは温度が高いときに比べて1℃当たりの内部抵抗値の変動が大きくなる。内部抵抗値の変動が大きいと温度補正係数の変動も大きくなる。このため、低い温度のときに内部抵抗値を推定した場合、温度センサの計測誤差によって別の温度の温度補正係数が用いられると、温度補正係数の変動が大きいことから、補正後内部抵抗値の補正精度が低下する。このため、温度が低いときは温度補正の誤差が平均内部抵抗値の推定精度に大きく影響する。
上記の管理装置によると、複数の補正後内部抵抗値を、各補正後内部抵抗値を求めたときの温度と基準温度との差に応じて加重平均することによって平均内部抵抗値を推定するので、温度が低いときに求めた補正後内部抵抗値が平均内部抵抗値に反映され難くなる。このため上記の管理装置によると、温度補正係数を用いて平均内部抵抗値を推定する場合の推定精度の低下を抑制できる。
蓄電装置は1年間の季節変化により-30~40℃といった幅広い温度を経験することがある。蓄電装置の劣化は低温環境では進行し難いので、夏に劣化が進行し、冬はほとんど劣化しないと考えられる。各補正後内部抵抗値を求めたときの温度と基準温度との差に応じて加重平均することによって平均内部抵抗値を推定すると、夏に推定された内部抵抗値を積極的に用いて平均内部抵抗値を推定できるので、内部抵抗上昇率の推定精度が向上する。温度補正係数の更新については秋から冬にかけて推定された内部抵抗値も用いることで、温度が低いときの温度補正係数の補正も実現できる。
(6)前記管理部は、前記第9の処理において、求めたときの温度が所定の下限温度以上である補正後内部抵抗値だけを用いて平均内部抵抗値を推定してもよい。
温度が低いときに求められた補正後内部抵抗値は補正精度が低い可能性がある。上記の管理装置によると、所定の下限温度未満のときに求めた補正後内部抵抗値を平均内部抵抗値の推定に用いないので、温度が低いときに求めた補正後内部抵抗値に起因する平均内部抵抗値の推定精度の低下を抑制できる。
(7)前記管理部は、前記第9の処理において、補正後内部抵抗値を求めたときの温度のうち上位所定割合の温度のときに求めた補正後内部抵抗値だけを用いて平均内部抵抗値を推定してもよい。
上記の管理装置によると、温度が低いときに求めた補正後内部抵抗値が平均内部抵抗値に反映され難くなるので、温度が低いときに求めた補正後内部抵抗値に起因する平均内部抵抗値の推定精度の低下を抑制できる。
(8)前記管理部は、前記第9の処理において、前記基準温度との差が小さい温度のときに求めた補正後内部抵抗値ほど高い得点を付与し、得点によって前記補正後内部抵抗値を加重平均してもよい。
上記の管理装置によると、温度が低いときに求めた補正後内部抵抗値が平均内部抵抗値に反映され難くなるので、温度が低いときに求めた補正後内部抵抗値に起因する平均内部抵抗値の推定精度の低下を抑制できる。
(9)前記管理部は、前記第9の処理において、前記基準温度との差が小さい温度のときに求めた補正後内部抵抗値ほど高い得点を付与し、得点が基準値以上の補正後内部抵抗値だけを加重平均してもよい。
上記の管理装置によると、温度が低いときに求めた補正後内部抵抗値が平均内部抵抗値に反映され難くなるので、温度が低いときに求めた補正後内部抵抗値に起因する平均内部抵抗値の推定精度の低下を抑制できる。
(10)前記管理部は、前記第9の処理において、補正後内部抵抗値を求めた回数が多い温度域の補正後内部抵抗値ほど高い得点を付与し、得点によって前記補正後内部抵抗値を加重平均してもよい。
補正後内部抵抗値を求めた回数が多い温度域の補正後内部抵抗値は、求めた補正後内部抵抗値の数が多いことから、平均することによって温度センサの計測誤差の影響が小さくなる。このため、温度センサの計測誤差に起因する平均内部抵抗値の推定精度の低下を抑制できる。
(11)前記管理部は、前記第11の処理において、前記記憶部に記憶されている内部抵抗上昇率に対する前記第10の処理で推定した内部抵抗上昇率の変動率が所定値以下である場合、又は、前記記憶部に記憶されている内部抵抗上昇率と前記第10の処理で推定した内部抵抗上昇率との差が所定値以下である場合に、前記記憶部に記憶されている内部抵抗上昇率を前記第10の処理で推定した内部抵抗上昇率で更新してもよい。
第10の処理で推定した内部抵抗上昇率の推定精度が低いと、記憶部に記憶されている内部抵抗上昇率に対する第10の処理で推定した内部抵抗上昇率の変動率が高くなる可能性がある。逆に言うと、記憶部に記憶されている内部抵抗上昇率に対する第10の処理で推定した内部抵抗上昇率の変動率が高い場合は、第10の処理で推定した内部抵抗上昇率の推定精度が低い可能性がある。その場合は記憶部に記憶されている内部抵抗上昇率を更新することは望ましくない。記憶部に記憶されている内部抵抗上昇率と第10の処理で推定した内部抵抗上昇率との差が大きい場合も同様である。
上記の管理装置によると、上述した変動率が所定値以下である場合、又は、上述した差が所定値以下である場合に、記憶部に記憶されている内部抵抗上昇率を更新するので、記憶部に記憶されている内部抵抗上昇率が、推定精度が低い内部抵抗上昇率によって更新されることを抑制できる。
本明細書によって開示される発明は、装置、方法、これらの装置または方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現できる。
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図7によって説明する。以降の説明では同一の構成要素には一部を除いて図面の符号を省略している場合がある。
(1)蓄電装置
図1を参照して、実施形態1に係る蓄電装置1について説明する。蓄電装置1は自動車などの車両に搭載されるものであり、車両が備えるエンジン始動装置10(スタータモータ)や補機類12(パワーステアリング、ブレーキ、ヘッドライト、エアコン、カーナビゲーションなど)に電力を供給する。蓄電装置1は車両発電機13(オルタネータ)によって充電される。蓄電装置1はブレーキ時の回生充電によって充電されてもよい。
(2)蓄電装置の構成
図2に示すように、蓄電装置1は収容体71を備える。収容体71は合成樹脂材料からなる本体73と蓋体74とを備えている。本体73は有底筒状である。本体73は底面部75と4つの側面部76とを備えている。4つの側面部76によって上端部分に上方開口部77が形成されている。
収容体71は複数の蓄電セル30Aからなる組電池30と回路基板ユニット72とを収容する。蓄電セル30Aは繰り返し充放電可能な二次電池であり、具体的には例えばリチウムイオン二次電池である。回路基板ユニット72は組電池30の上部に配置されている。
蓋体74は本体73の上方開口部77を閉鎖する。蓋体74の周囲には外周壁78が設けられている。蓋体74は平面視略T字形の突出部79を有する。蓋体74の前部のうち一方の隅部に正極の外部端子80Pが固定され、他方の隅部に負極の外部端子80Nが固定されている。
図3A及び図3Bに示すように、蓄電セル30Aは直方体形状のケース82内に電極体83を非水電解質と共に収容したものである。ケース82はケース本体84とその上方の開口部を閉鎖する蓋85とを有している。
電極体83は、詳細については図示しないが、銅箔からなる基材に負極活物質を塗布した負極要素と、アルミニウム箔からなる基材に正極活物質を塗布した正極要素との間に多孔性の樹脂フィルムからなるセパレータを配置したものである。これらはいずれも帯状であり、セパレータに対して負極要素と正極要素とを幅方向の反対側にそれぞれ位置をずらした状態で、ケース本体84に収容可能となるように扁平状に巻回されている。
正極要素には正極集電体86を介して正極端子87が接続されており、負極要素には負極集電体88を介して負極端子89が接続されている。正極集電体86及び負極集電体88は平板状の台座部90とこの台座部90から延びる脚部91とからなる。台座部90には貫通孔が形成されている。脚部91は正極要素又は負極要素に接続されている。正極端子87及び負極端子89は、端子本体部92と、その下面中心部分から下方に突出する軸部93とからなる。そのうち、正極端子87の端子本体部92と軸部93とは、アルミニウム(単一材料)によって一体成形されている。負極端子89においては、端子本体部92がアルミニウム製で、軸部93が銅製であり、これらを組み付けたものである。正極端子87及び負極端子89の端子本体部92は、蓋85の両端部に絶縁材料からなるガスケット94を介して配置され、このガスケット94から外方へ露出されている。
図3Aに示すように、蓋85は圧力開放弁95を有している。圧力開放弁95は正極端子87と負極端子89の間に位置している。圧力開放弁95はケース82の内圧が制限値を超えた時に開放してケース82の内圧を下げる。
(3)蓄電装置の電気的構成
図4に示すように、蓄電装置1は組電池30、BMU31(管理装置の一例)及び通信コネクタ32を備える。
組電池30はパワーライン34Pによって正極の外部端子80Pに接続されており、パワーライン34Nによって負極の外部端子80Nに接続されている。組電池30は12個の蓄電セル30Aが3並列で4直列に接続されている。図4では並列に接続された3つの蓄電セル30Aを1つの電池記号で表している。
BMU31は電流センサ33、電圧センサ35、温度センサ36及び管理部37を備えている。
電流センサ33は組電池30の負極側に位置し、負極のパワーライン34Nに設けられている。電流センサ33は組電池30の充放電電流[A]を計測して管理部37に出力する。
電圧センサ35は信号線によって各蓄電セル30Aの両端にそれぞれ接続されている。電圧センサ35は各蓄電セル30Aの電池電圧[V]を計測して管理部37に出力する。組電池30の総電圧[V]は直列に接続された4つの蓄電セル30Aの合計電圧である。
温度センサ36は接触式あるいは非接触式であり、蓄電セル30Aの温度[℃]を計測して管理部37に出力する。図4では省略しているが、温度センサ36は2つ以上設けられている。各温度センサ36は互いに異なる蓄電セル30Aの温度を計測する。管理部37は、例えば2以上の温度センサ36から出力された温度の平均値を蓄電装置1の温度とする。
管理部37はCPUやRAMなどが1チップ化されたマイクロコンピュータ37A、記憶部37B及び通信部37Cを備える。マイクロコンピュータ37Aは記憶部37Bに記憶されている管理プログラムを実行することによって蓄電装置1を管理する。記憶部37Bはデータを書き換え可能な記憶媒体であり、管理部37によって実行される管理プログラムや後述する各種のデータが記憶されている。通信部37CはBMU31が車両ECU14(Engine Control Unit)と通信するための回路である。
通信コネクタ32はBMU31が車両ECU14と通信するための通信ケーブルが接続されるコネクタである。
(4)各種のデータ
記憶部37Bに記憶されている各種のデータには、基準温度(25℃)における内部抵抗初期値、内部抵抗上昇率、温度補正係数などが含まれる。蓄電装置1の出荷時に記憶されている内部抵抗上昇率は例えば0%である。
温度補正係数は、蓄電装置1の温度毎(例えば1℃毎)にその温度に対応する温度補正係数が対応付けられているテーブルとして記憶されている。温度補正係数は蓄電装置1の充電状態(SOC:State Of Charge)によっても異なる。このため、記憶部37BにはSOC域ごとに温度補正係数のテーブルが記憶されている。SOC域とは、例えば0%から100%を5%幅で複数の区間に区切った場合の1つの区間のことをいう。
(5)管理部によって実行される処理
管理部37によって実行される以下の処理について説明する。
・エンジン始動可否の判断処理
・平均内部抵抗値の推定処理
・内部抵抗上昇率の更新処理
・温度補正係数の更新処理
(5-1)エンジン始動可否の判断処理
従来、エンジン始動用の蓄電装置1はエンジン始動時(クランキング時ともいう)に確実にエンジン始動できるようにするために高いSOCに維持されることが多かった。しかしながら、近年の車両は車両発電機13の動作を極力減らし、ブレーキ時の回生充電の比率を高めて燃費向上を図っている。この場合、走行状態に応じて回生受け入れ余地を残したSOCに調整されるため、高いSOCに維持される場合に比べて蓄電装置1の電圧が低下する。
蓄電装置1の電圧が低下するとクランキングに必要な電圧を印可できない可能性がある。このため、管理部37はクランキングに必要な電圧を印可できるか否か(言い換えるとエンジン始動可否)を判断する。具体的には、管理部37はクランキング時の電圧降下量を予測し、予測した電圧降下量が蓄電装置1の電圧未満であればクランキング可と判断し、蓄電装置1の電圧以上であればクランキング不可と判断する。
クランキング時の電圧降下量の予測について具体的に説明する。クランキング時の電圧降下量[V]は以下の式2によって予測できる。
電圧降下量=内部抵抗値×最大クランキング電流値×10-3 ・・・式2
式2において最大クランキング電流値[A]は初始動時のクランキング時に計測された最大の電流値である。最大クランキング電流値は前回のクランキング時に計測された最大の電流値であってもよいし、直近の複数回のクランキング時に計測された最大の電流値の平均値であってもよい。
上述した式2は以下の式3のように変換できる。管理部37は以下の式3によって電圧降下量を予測する。
Figure 2023006978000003
式3に示す内部抵抗上昇率は記憶部37Bに記憶されている内部抵抗上昇率である。記憶部37Bに記憶されている内部抵抗上昇率は後述する内部抵抗上昇率の更新処理によって更新される。更新された内部抵抗上昇率を用いて電圧降下量を予測すると、蓄電装置1の劣化を反映して電圧降下量を予測できる。
後述する内部抵抗上昇率の更新処理では、後述する平均内部抵抗値の推定処理によって推定された平均内部抵抗値を用いて内部抵抗上昇率が推定される。平均内部抵抗値の推定精度が低いと内部抵抗上昇率の推定精度が低下し、結果として電圧降下量の予測精度も低下する。このため、電圧降下量を精度よく予測するためには平均内部抵抗値を精度よく推定することが重要となる。
式3に示す温度補正係数は記憶部37Bに記憶されている温度補正係数のうち電圧降下量の予測時の蓄電装置1のSOCの推定値と温度とに対応する温度補正係数である。詳しくは後述するが、記憶部37Bに記憶されている温度補正係数は後述する温度補正係数の更新処理によって更新される。
(5-2)平均内部抵抗値の推定処理
平均内部抵抗値の推定処理では、管理部37は以下に説明する推定処理、補正処理、及び、平均処理を実行する。以下、これらの処理の概略について説明し、その後に平均内部抵抗値の推定処理のフローについて説明する。
推定処理は、蓄電装置1の放電時に電圧センサ35によって計測された電圧降下量と電流センサ33によって計測された電流上昇量とに基づいて蓄電装置1の内部抵抗値を推定する処理である。一般にエンジン始動用の蓄電装置1はクランキング時に電圧の変動が最も大きくなる。内部抵抗値は電圧の変動が大きいほど精度よく推定できるため、管理部37はクランキング時に内部抵抗値を推定する。
補正処理は、推定処理で推定した内部抵抗値をSOCの推定値と温度とに応じた温度補正係数に基づいて補正することによって基準温度(25℃)のときの内部抵抗値である補正後内部抵抗値を求める処理である。
平均処理は、補正処理で求めた複数の補正後内部抵抗値を平均することによって平均内部抵抗値を推定する処理である。管理部37は、温度が低いときに求めた補正後内部抵抗値が平均内部抵抗値に反映され難くするために、複数の補正後内部抵抗値を、各補正後内部抵抗値を求めたときの温度と基準温度との差に応じて加重平均する。
図5を参照して、平均内部抵抗値の推定処理のフローについて説明する。本処理はクランキングが行われる毎に開始される。
S101では、管理部37はクランキング開始から数m秒間の電圧降下量(V1-V2)及び電流上昇量(I1-I2)を計測する。
S102では、管理部37は前述した式1によって内部抵抗値を推定する(第4の処理の一例)。
S103では、管理部37はS101で電圧降下量及び電流上昇量を計測したときのSOCの推定値と温度とに対応する温度補正係数を記憶部37Bから読み出し、S102で推定した内部抵抗値と温度補正係数とを以下の式4に代入することによって補正後内部抵抗値を求める(第8の処理の一例)。
Figure 2023006978000004
S104では、管理部37は求めた補正後内部抵抗値、S101で電圧降下量及び電流上昇量を計測したときのSOCの推定値、蓄電装置1の温度及び日時を記憶部37Bに記憶させる。これらの情報は記憶部37Bの記憶容量の都合で上書きされる可能性がある。このため、温度及びSOCの推定値についてはヒストグラムとして記憶させておいてもよい。
S105では、管理部37は求めた補正後内部抵抗値に以下の2つの観点で得点を付与する。得点を付与する観点は以下の2つに限定されず、適宜に決定できる。
観点1:基準温度(25℃)との差が小さい温度のときに推定した内部抵抗値から求めた補正後内部抵抗値ほど高い得点を付与する。以下の表1は付与される得点の一例を示している。X5>X4>X3>X2>X1である。基準温度との差が小さいほど高い得点となるため、基準温度より低い温度については温度が低いほど低い得点となる。
Figure 2023006978000005
観点2:内部抵抗値を推定した回数が多い温度域の補正後内部抵抗値ほど高い得点を付与する。具体的には例えば、管理部37は蓄電装置1の温度を5℃ごとに複数の温度域に区分し、温度域毎にその温度域のときに求めた補正後内部抵抗値の数を集計する。管理部37は、求めた補正後内部抵抗値の数が多い温度域で求めた補正後内部抵抗値ほど高い得点とする。
S106では、管理部37は、以下の式5に示すように、得点に応じて補正後内部抵抗値を加重平均することによって平均内部抵抗値を推定する(第9の処理の一例)。式5においてDCRn(nは1以上の整数)は補正後内部抵抗値であり、Wnは得点である。
Figure 2023006978000006
(5-3)内部抵抗上昇率の更新処理
内部抵抗上昇率の更新処理は、平均内部抵抗値の推定処理で推定された平均内部抵抗値に基づいて、記憶部37Bに記憶されている内部抵抗上昇率を更新する処理である。
図6を参照して、内部抵抗上昇率の更新処理のフローについて説明する。本処理は平均内部抵抗値の推定処理によって平均内部抵抗値が推定されると開始される。
S201では、管理部37は以下の式6によって内部抵抗上昇率を推定する(第10の処理の一例)。
Figure 2023006978000007
S202では、管理部37は以下の式7により、記憶部37Bに記憶されている内部抵抗上昇率に対するS201で推定した内部抵抗上昇率の変動率を求める。
Figure 2023006978000008
S203では、管理部37は変動率が所定値以下であるか否かを判断する。S202で推定した変動率が高い場合は、平均内部抵抗値の推定処理で推定した平均内部抵抗値の推定精度が低い可能性がある。このため、管理部37は、変動率が所定値以下であるか否かを判断し、所定値以下である場合はS204に進み、所定値より大きい場合は処理を終了する。
ここでは変動率が所定値以下であるか否かを判断する場合を例に説明するが、S201で推定した内部抵抗上昇率と記憶部37Bに記憶されている内部抵抗上昇率との差の絶対値が所定値以下であるか否かを判断してもよい。
S204では、管理部37は記憶部37Bに記憶されている内部抵抗上昇率を、S201で推定した内部抵抗上昇率で更新する(第11の処理の一例)。
(5-4)温度補正係数の更新処理
温度補正係数の更新処理は、記憶部37Bに記憶されている温度補正係数を、蓄電装置1の劣化に応じて更新する処理である。
図7を参照して、温度補正係数の更新処理のフローについて説明する。本処理は内部抵抗上昇率の更新処理によって内部抵抗上昇率が更新された後、クランキングが行われたときに開始される。
S301では、管理部37はクランキング時の電圧降下量を電圧センサ35によって計測する(第1の処理の一例)。
S302では、管理部37はクランキング時の電流上昇量を電流センサ33によって計測する(第2の処理の一例)。
S303では、管理部37はクランキング時の温度を温度センサ36によって計測する(第3の処理の一例)。
S304では、管理部37はS301で計測した電圧降下量とS302で計測した電流上昇量とを前述した式1に代入することによって蓄電装置1の内部抵抗値を推定する(第4の処理の一例)。
S305では、管理部37は前述した式3によって電圧降下量を予測する(第7の処理の一例)。具体的には、管理部37はS303で計測した温度に対応付けられて記憶部37Bに記憶されている温度補正係数、内部抵抗初期値、内部抵抗上昇率、及び、過去に計測された最大クランキング電流値を式3に代入することによって電圧降下量を予測する。
S306では、管理部37はS301で計測した実際の電圧降下量とS305で予測した電圧降下量との差が基準値以上であるか否かを判断する。差が基準値未満である場合は、記憶部37Bに記憶されている温度補正係数は概ね適正であるといえる。その場合は必ずしも温度補正係数を更新する必要はない。このため、管理部37は、差が基準値以上である場合はS307に進み、基準値未満である場合は処理を終了する。
上述した基準値は電圧センサ35、電流センサ33、温度センサ36などの検出精度や、平均内部抵抗値の目標とする推定精度、エンジン始動可否の判断の目標精度などを考慮して設定される。
S307では、管理部37はS304で推定した内部抵抗値と基準温度における内部抵抗値とに基づいて、S303で計測した温度に対応する温度補正係数の更新値を求める(第5の処理の一例)。具体的には、管理部37は以下の式8を用いて更新値を求める。式8では基準温度における内部抵抗値を内部抵抗初期値と内部抵抗上昇率とから求めている。
Figure 2023006978000009
S308では、管理部37は、蓄電装置1が劣化していないと見做せる所定期間に、S307で求めた更新値と記憶部37Bに記憶されている温度補正係数との差が所定値以上であった回数が所定回数以上であるか否かを判断する。所定期間は蓄電装置1の経時劣化(所謂カレンダー劣化)特性などから決定される。一般に蓄電装置1は高温ほど早く劣化するので、所定時間ごとに温度を記録しておき、その温度に応じて所定期間を可変としてもよい。
管理部37は、上述した回数が所定回数以上である場合はS309に進み、所定回数未満である場合は処理を終了する。
S309では、管理部37は記憶部37Bに記憶されている温度補正係数を、S307で求めた更新値で更新する(第6の処理の一例)。管理部37は、S309において以下の内挿あるいは外挿による補間を行ってもよい。
内挿:実測温度の間の温度補正係数を補間する。例えば0℃と25℃しか実測されていなくても、0℃の温度補正係数と25℃の温度補正係数とから5℃の温度補正係数を補間してもよい。
外挿:実測温度の外の温度補正係数を補間する。例えば0℃と25℃しか実測されていなくても、0℃の温度補正係数と25℃の温度補正係数とから-5℃の温度補正係数を補間してもよい。
(6)実施形態の効果
BMU31によると、S304(第4の処理)で推定した内部抵抗値と基準温度における内部抵抗値とに基づいて温度補正係数を求めるので、蓄電装置1の劣化に応じて温度補正係数を更新できる。蓄電装置1の劣化に応じて温度補正係数を更新すると、蓄電装置1が劣化してもエンジン始動可否などの充放電電力の予測精度が低下することを抑制できる。
すなわち、BMU31によると、記憶部37Bに記憶されている温度補正係数に誤差が生じても、学習による最適化が可能となる。温度補正係数はクランキング時の電圧降下量の予測などにも使用されることから、温度補正係数が最適化されると精度の高い予測が可能となる。電圧降下量が想定より大きいと蓄電装置1に接続された機器の電源が喪失する可能性がある。BMU31によると、電圧降下量を精度よく予測することによって電源が喪失する可能性を低減できるので、信頼性の高い蓄電装置1を提供できる。
BMU31によると、内部抵抗初期値と内部抵抗上昇率とに基づいて基準温度における内部抵抗値を求めるので、基準温度における内部抵抗値に蓄電装置の劣化が反映される。このため、蓄電装置の劣化に応じてより適切に温度補正係数を求めることができる。
BMU31によると、S301(第1の処理)で計測した実際の電圧降下量とS305(第7の処理の一例)で予測した電圧降下量との差が基準値未満である場合は温度補正係数を更新しないので、温度補正係数が無用に更新されることを抑制できる。
BMU31によると、S307(第5の処理の一例)で求めた更新値と記憶部37Bに記憶されている温度補正係数との差が所定値以上であった回数が所定回数以上である場合に温度補正係数を更新するので、何らかの誤差の影響で誤って温度補正係数が更新されることを抑制できる。
BMU31によると、複数の補正後内部抵抗値を、各補正後内部抵抗値を求めたときの温度と基準温度との差に応じて加重平均することによって平均内部抵抗値を推定するので、温度が低いときに求めた補正後内部抵抗値が平均内部抵抗値に反映され難くなる。このため、温度補正係数を用いて平均内部抵抗値を推定する場合の推定精度の低下を抑制できる。
各補正後内部抵抗値を求めたときの温度と基準温度との差に応じて加重平均することによって平均内部抵抗値を推定すると、夏に推定された内部抵抗値を積極的に用いて平均内部抵抗値を推定できるので、内部抵抗上昇率の推定精度が向上する。温度補正係数の更新については秋~冬にかけて推定された内部抵抗値も用いることで、温度が低いときの温度補正係数の補正も実現できる。
BMU31によると、基準温度との差が小さい温度のときに求めた補正後内部抵抗値ほど高い得点を付与し、得点によって補正後内部抵抗値を重み付け平均するので、温度が低いときに求めた補正後内部抵抗値が平均内部抵抗値に反映され難くなる。このため、温度が低いときに求めた補正後内部抵抗値に起因する平均内部抵抗値の推定精度の低下を抑制できる。
BMU31によると、補正後内部抵抗値を求めた回数が多い温度域の補正後内部抵抗値ほど高い得点を付与する。補正後内部抵抗値を求めた回数が多い温度域の補正後内部抵抗値は求めた補正後内部抵抗値の数が多いことから、平均することによって温度センサ36の計測誤差の影響が小さくなる。このため、温度センサ36の計測誤差に起因する平均内部抵抗値の推定精度の低下を抑制できる。
BMU31によると、記憶部37Bに記憶されている内部抵抗上昇率に対するS201(第10の処理)で推定した内部抵抗上昇率の変動率が所定値以下である場合、又は、記憶部37Bに記憶されている内部抵抗上昇率とS202で推定した内部抵抗上昇率との差が所定値以下である場合に、記憶部37Bに記憶されている内部抵抗上昇率をS202で推定した内部抵抗上昇率で更新する(第11の処理)。このため、記憶部37Bに記憶されている内部抵抗上昇率が、推定精度が低い平均内部抵抗値を用いて推定された内部抵抗上昇率によって更新されることを抑制できる。
<実施形態2>
実施形態2に係る管理部37は、補正後内部抵抗値を求めたときの温度が所定の下限温度以上である補正後内部抵抗値だけを用いる。言い換えると、実施形態2に係る管理部37は、所定の下限温度未満のときに推定された補正後内部抵抗値を平均内部抵抗値の推定に用いない。
例として、図8の温度依存性を考慮して下限温度を-5℃とした場合を考える。図9は亜寒帯気候に属するある都市の2019年の日別最低気温、最高気温を表している。図9に示す例では最低気温が-5℃の期間があるものの、長期に亘って平均内部抵抗値を推定できなくなる問題は発生しない。一般に-5℃環境で蓄電セル30Aの劣化が急速に進行することはないので、平均内部抵抗値の推定頻度が少なくなっても不都合は生じない。
低い温度のときに推定された補正後内部抵抗値を用いて平均内部抵抗値を用いると平均内部抵抗値の推定精度が低下するため、内部抵抗上昇率の推定精度も低下する。内部抵抗上昇率の推定精度が低いと温度補正係数を適切に補正できなくなる。このため、平均内部抵抗値の推定精度が低下しないように下限温度を設定することが望ましい。
同様な手法で、高温側においても上限温度を設け、上限温度以上のときに推定された補正後内部抵抗値は平均内部抵抗値の推定に用いないようにしてもよい。
実施形態2に係るBMU31によると、所定の下限温度未満のときに求めた補正後内部抵抗値を平均内部抵抗値の推定に用いないので、温度が低いときに求めた補正後内部抵抗値に起因する平均内部抵抗値の推定精度の低下を抑制できる。
<実施形態3>
前述した実施形態2では、所定の下限温度以上のときに推定された補正後内部抵抗値だけを用いて平均内部抵抗値を推定する。これに対し、実施形態3に係る管理部37は、内部抵抗値を推定したときの温度のうち上位所定割合の温度のときに推定された補正後内部抵抗値だけを用いて平均内部抵抗値を推定する。
例えば、管理部37は、亜寒帯気候よりも寒冷な地域で蓄電セル30Aを運用する場合においては、所定時間ごとに温度を記録して起き、所定期間における過去に計測した上位所定割合の温度のときに推定された補正後内部抵抗値だけを用いて平均内部抵抗値を推定する。例えば、図10に示すように、過去の1年間に計測した温度の上位80%を用いるとした場合、下限温度は12℃と決定することができる。
同様な手法で、高温側においても、内部抵抗値を推定したときの温度のうち下位所定割合の温度のときに推定された補正後内部抵抗値だけを用いて平均内部抵抗値を推定してもよい。
実施形態3に係るBMU31によると、温度が低いときに求めた補正後内部抵抗値が平均内部抵抗値に反映され難くなるので、温度が低いときに求めた補正後内部抵抗値に起因する平均内部抵抗値の推定精度の低下を抑制できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では基準温度との差が小さい温度のときに推定された補正後内部抵抗値ほど高い得点を付与する場合を例に説明した。この場合、基準温度より高い温度のときに推定された補正後内部抵抗値についても、基準温度との差が小さいほど高い得点が付与される。言い換えると、温度が高いほど得点が低くなる。
これに対し、基準温度より高い温度のときに推定された補正後内部抵抗値は平均内部抵抗値の推定精度の低下に影響し難いので、基準温度より高い温度については得点を一律に付与してもよい。そして、基準温度より低い温度のときに推定された補正後内部抵抗値については、高い温度のときに付与される得点よりも低い範囲で、基準温度との差が小さいほど高い得点を付与してもよい。
(2)上記実施形態では基準温度との差が小さい温度のときに推定された補正後内部抵抗値ほど高い得点を付与し、得点によって補正後内部抵抗値を重み付け平均する場合を例に説明した。これに対し、得点が基準値以上の補正後内部抵抗値だけを単純平均あるいは重み付け平均してもよい。言い換えると、得点が基準値未満の補正後内部抵抗値は平均内部抵抗値の計算に用いないようにしてもよい。このようにすると温度が低いときに求めた補正後内部抵抗値が平均内部抵抗値に反映され難くなるので、温度が低いときに求めた補正後内部抵抗値に起因する平均内部抵抗値の推定精度の低下を抑制できる。
(3)上記実施形態では、平均内部抵抗値を推定するとき、求めた補正後内部抵抗値を全て用いて推定する場合を例に説明した。これに対し、管理部37は、現時点を基準に過去の所定時間以内に求めた補正後内部抵抗値だけを用いて推定してもよい。
(4)上記実施形態において、管理部37は、平均内部抵抗値の推定処理で内部抵抗値を推定するとき、蓄電装置1の状態が安定しているか否かを判断し、安定しているときにだけ内部抵抗値を推定してもよい。例えば以下の4つの条件のうち少なくとも一つが満たされている場合に内部抵抗値を推定してもよい。
条件1:蓄電装置1の温度が安定していること。
条件2:蓄電装置1の分極が収束していること。
条件3:蓄電セル30A間でSOCの推定値のばらつきが発生していないこと。
条件4:SOCの推定値に大きな推定誤差が発生してる可能性が低いこと。
あるいは、管理部37は、これら4つの条件のうち満たされている条件の数が多いほど高い得点を付与してもよい。
(5)上記実施形態ではS105において2つの観点で得点を付与する場合を例に説明したが、これらに加えてあるいはこれらに替えて以下の観点3で得点を付与してもよい。
観点3:SOCの推定値が通常使用領域である場合は高い得点とし、通常使用領域外の場合は低い得点とする。エンジン始動用の蓄電装置1の場合、通常使用領域は例えばSOCが50%から90%の範囲である。50%から90%の範囲は一例であり、通常使用領域は蓄電装置1の種類や使用目的などによって異なる。
(6)上記実施形態では、平均内部抵抗値を推定するとき以下の2つの条件を判断していないが、以下の2つの条件が成立した場合に内部抵抗上昇率を推定し、成立していない場合は推定しないようにしてもよい。
条件1:平均内部抵抗値の推定に用いられた補正後内部抵抗値の数が所定数に達したこと。
条件2:内部抵抗上昇率の更新周期に至ったこと。
(7)上記実施形態の温度補正係数は温度と温度補正係数とが対応付けられているテーブルとして記憶されている。これに対し、温度補正係数が温度、SOCの推定値及び最大電流値と対応付けられている多次元テーブルとして記憶されていてもよい。多次元テーブルとした場合、学習による温度補正係数の更新は温度だけを考慮して更新してもよいし、SOCの推定値や最大電流値も考慮して更新してもよい。
(8)上記実施形態では蓄電セル30Aとしてリチウムイオン二次電池を例に説明したが、蓄電セル30Aは電気化学反応を伴うキャパシタであってもよい。
1:蓄電装置
31:BMU(管理装置の一例)
32:通信コネクタ
33:電流センサ
35:電圧センサ
36:温度センサ
37:管理部
37B:記憶部

Claims (12)

  1. 蓄電装置の管理装置であって、
    前記蓄電装置の電圧を計測する電圧センサと、
    前記蓄電装置の電流を計測する電流センサと、
    前記蓄電装置の温度を計測する温度センサと、
    前記蓄電装置の内部抵抗値を基準温度における内部抵抗値に補正するための温度補正係数が温度に対応付けられて記憶されている記憶部と、
    管理部と、
    を備え、
    前記管理部は、
    前記蓄電装置の放電時の電圧降下量を前記電圧センサによって計測する第1の処理と、
    前記蓄電装置の放電時の電流上昇量を前記電流センサによって計測する第2の処理と、
    前記蓄電装置の放電時の温度を前記温度センサによって計測する第3の処理と、
    前記第1の処理で計測した電圧降下量と前記第2の処理で計測した電流上昇量とに基づいて前記蓄電装置の内部抵抗値を推定する第4の処理と、
    前記第4の処理で推定した内部抵抗値と基準温度における内部抵抗値とに基づいて、前記第3の処理で計測した温度に対応する温度補正係数を求める第5の処理と、
    前記第3の処理で計測した温度に対応付けられて前記記憶部に記憶されている温度補正係数を、前記第5の処理で求めた温度補正係数で更新する第6の処理と、
    を実行する、蓄電装置の管理装置。
  2. 請求項1に記載の蓄電装置の管理装置であって、
    前記記憶部には、基準温度における内部抵抗初期値と、内部抵抗上昇率とが記憶されており、
    前記管理部は、前記第5の処理において、前記記憶部に記憶されている内部抵抗初期値と内部抵抗上昇率とに基づいて基準温度における内部抵抗値を求める、蓄電装置の管理装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置の管理装置であって、
    前記管理部は、
    前記蓄電装置の放電時の電圧降下量を、前記第3の処理で計測した温度に対応付けられて前記記憶部に記憶されている温度補正係数に基づいて予測する第7の処理を実行し、
    前記第6の処理において、前記第7の処理で予測した電圧降下量と前記第1の処理で計測した電圧降下量との差が基準値以上である場合に、前記記憶部に記憶されている温度補正係数を更新する、蓄電装置の管理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の蓄電装置の管理装置であって、
    前記管理部は、前記第6の処理において、前記蓄電装置が劣化していないと見做せる所定期間内に、前記第5の処理で求めた温度補正係数と前記記憶部に記憶されている温度補正係数との差が所定値以上であった回数が所定回数以上である場合に、前記記憶部に記憶されている温度補正係数を更新する、蓄電装置の管理装置。
  5. 請求項2に記載の蓄電装置の管理装置であって、
    前記管理部は、
    前記第4の処理によって推定した内部抵抗値を前記第3の処理で計測した温度に対応付けられている温度補正係数に基づいて補正することによって補正後内部抵抗値を求める第8の処理と、
    前記第8の処理で求めた複数の補正後内部抵抗値を、各補正後内部抵抗値を求めたときの温度と基準温度との差に応じて加重平均することによって平均内部抵抗値を推定する第9の処理と、
    前記第9の処理で推定した平均内部抵抗値に基づいて前記蓄電装置の内部抵抗上昇率を推定する第10の処理と、
    前記記憶部に記憶されている内部抵抗上昇率を、前記第10の処理で推定した内部抵抗上昇率で更新する第11の処理と、
    を実行する、蓄電装置の管理装置。
  6. 請求項5に記載の蓄電装置の管理装置であって、
    前記管理部は、前記第9の処理において、求めたときの温度が所定の下限温度以上である補正後内部抵抗値だけを用いて平均内部抵抗値を推定する、蓄電装置の管理装置。
  7. 請求項5に記載の蓄電装置の管理装置であって、
    前記管理部は、前記第9の処理において、補正後内部抵抗値を求めたときの温度のうち上位所定割合の温度のときに求めた補正後内部抵抗値だけを用いて平均内部抵抗値を推定する、蓄電装置の管理装置。
  8. 請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の蓄電装置の管理装置であって、
    前記管理部は、前記第9の処理において、前記基準温度との差が小さい温度のときに求めた補正後内部抵抗値ほど高い得点を付与し、得点によって前記補正後内部抵抗値を加重平均する、蓄電装置の管理装置。
  9. 請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の蓄電装置の管理装置であって、
    前記管理部は、前記第9の処理において、前記基準温度との差が小さい温度のときに求めた補正後内部抵抗値ほど高い得点を付与し、得点が基準値以上の補正後内部抵抗値だけを加重平均する、蓄電装置の管理装置。
  10. 請求項5から請求項9のいずれか一項に記載の蓄電装置の管理装置であって、
    前記管理部は、前記第9の処理において、補正後内部抵抗値を求めた回数が多い温度域の補正後内部抵抗値ほど高い得点を付与し、得点によって前記補正後内部抵抗値を加重平均する、蓄電装置の管理装置。
  11. 請求項5から請求項10のいずれか一項に記載の蓄電装置の管理装置であって、
    前記管理部は、前記第11の処理において、前記記憶部に記憶されている内部抵抗上昇率に対する前記第10の処理で推定した内部抵抗上昇率の変動率が所定値以下である場合、又は、前記記憶部に記憶されている内部抵抗上昇率と前記第10の処理で推定した内部抵抗上昇率との差が所定値以下である場合に、前記記憶部に記憶されている内部抵抗上昇率を前記第10の処理で推定した内部抵抗上昇率で更新する、蓄電装置の管理装置。
  12. 蓄電装置の管理方法であって、
    前記蓄電装置の放電時の電圧降下量を電圧センサによって計測する第1の工程と、
    前記蓄電装置の放電時の電流上昇量を電流センサによって計測する第2の工程と、
    前記蓄電装置の放電時の温度を温度センサによって計測する第3の工程と、
    前記第1の工程で計測した電圧降下量と前記第2の工程で計測した電流上昇量とに基づいて前記蓄電装置の内部抵抗値を推定する第4の工程と、
    前記第4の工程で推定した内部抵抗値と基準温度における内部抵抗値とに基づいて、前記第3の工程で計測した温度に対応する温度補正係数を求める第5の工程と、
    前記第3の工程で計測した温度に対応付けられて記憶部に記憶されている温度補正係数を、前記第5の工程で求めた温度補正係数で更新する第6の工程と、
    を含む、蓄電装置の管理方法。
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