JP2023006562A - セラミック電子部品およびセラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

セラミック電子部品およびセラミック電子部品の製造方法 Download PDF

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貴之 服部
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佳祐 石井
Keisuke Ishii
慎 西浦
Shin Nishiura
典雅 北村
Norimasa Kitamura
裕誠 大野
Hirotaka Ono
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Abstract

【課題】 絶縁性に優れ、層間剥離が発生しにくいセラミック電子部品およびセラミック電子部品の製造方法を提供する。【解決手段】 セラミック電子部品は、セラミックを主成分とする誘電体層と、内部電極層と、が交互に積層され、略直方体形状を有し、積層された複数の前記内部電極層が交互に対向する2端面に露出するように形成された積層構造と、前記積層構造の積層方向の両端に設けられ、セラミックを主成分とする第1カバー層と、前記第1カバー層よりもポア率の高い第2カバー層と、を備え、前記2端面が対向する向きに直交する断面における前記第2カバー層の前記第1カバー層側の界面において、両端の湾曲部分の積層方向の高さをA,Bとし、前記積層方向において前記第1カバー層から前記第2カバー層までの最短高さをCとした場合に、Q=(A+B)/2C×100(%)は、0.5%以上、1.6%以下である。【選択図】 図4

Description

本発明は、セラミック電子部品およびセラミック電子部品の製造方法に関する。
電子機器の回路の電圧変動を抑制するために積層セラミックコンデンサが用いられている。実装密度は、近年においても高まりつづけ、積層セラミックコンデンサの小型・大容量化に伴って容量密度が高まり続けている。また、IoTや車の電子化などにより、自動車や医療機器などの様々な分野に市場は広がり、薄層高容量な積層セラミックコンデンサにおいても、製品の長寿命化に対する要求が非常に高まっている。
特開2006-335045号公報
積層セラミックコンデンサなどのセラミック電子部品の製造過程において、誘電体グリーンシート上に金属導電ペーストの内部電極パターンをスクリーン印刷する際に、内部電極パターンのエッジ部分は、生成する印刷サドルにより高く盛り上がる(例えば、特許文献1参照)。この印刷サドルは、一層毎に内部電極パターンの端に対称性をもって発生する。したがって、高積層密度なセラミック電子部品では、積層による印刷サドルの累積によって上カバーシートに隣接する内部電極パターンのエッジ部分においては、シートが大きく湾曲する傾向となる。
また、印刷サドルの影響によりチップ端の電界強度が局所的に高まると、絶縁性の低下を引き起こすと考えられる。実際に低寿命チップの故障解析をすると、故障箇所は、内部電極層の左右エッジ部に集中する傾向があった。セラミック電子部品の容量密度を上げるためには、誘電体グリーンシートを薄くして積層密度を上げることが望まれるため、これらの印刷サドルの影響は、容量密度が高まるほどに顕著になる。
一方で、積層した内部電極パターンの湾曲には、アンカー効果により上カバーシートと内部電極パターンとの間の密着力が向上するという効果もある。セラミック電子部品は、多積層になるほど、内部電極パターンの積層後の上カバーシートの積層の際に、強い力でプレスすると、内部電極パターンの積層がずれるリスクがある。そこで、プレス圧力を下げることが望まれる。結果として、内部電極パターンと上カバーシートとの界面の密着力が下がり、層間剥離が発生するリスクが高くなる。この層間剥離は、耐湿性不良などを引き起こす原因となる。多積層な製品においては、内部電極パターンの湾曲が小さすぎると、アンカー効果の減少により、このような内部電極パターンと上カバーシートとの界面の層間剥離が発生するリスクが上がる傾向がある。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、絶縁性に優れ、層間剥離が発生しにくいセラミック電子部品およびセラミック電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るセラミック電子部品は、セラミックを主成分とする誘電体層と、内部電極層と、が交互に積層され、略直方体形状を有し、積層された複数の前記内部電極層が交互に対向する2端面に露出するように形成された積層構造と、前記積層構造の積層方向の両端に設けられ、セラミックを主成分とする第1カバー層と、前記第1カバー層よりもポア率の高い第2カバー層と、を備え、前記2端面が対向する向きに直交する断面における前記第2カバー層の前記第1カバー層側の界面において、両端の湾曲部分の積層方向の高さをA,Bとし、前記積層方向において前記第1カバー層から前記第2カバー層までの最短高さをCとした場合に、Q=(A+B)/2C×100(%)は、0.5%以上、1.6%以下であることを特徴とする。
上記セラミック電子部品は、長さ1.6mm、幅0.8mm、高さ0.8mmの1608形状以上のサイズを有していてもよい。
上記セラミック電子部品において、前記内部電極層の積層数Lは、600以上であってもよい。
上記セラミック電子部品において、P=L/Cは、0.58以上であってもよい。
上記セラミック電子部品において、前記Cは、800μm以上であってもよい。
本発明に係るセラミック電子部品の製造方法は、セラミック粉末を含む誘電体グリーンシート上に、金属粉末を含む内部電極パターンをスクリーン印刷することによって積層単位を形成する工程と、セラミック粉末を含む第1カバーシート上に、複数の前記積層単位を積層し、セラミック粉末を含む第2カバーシートを積層し、積層された複数の前記内部電極パターンを、対向する第1端面および第2端面に交互に露出させることによって、略直方体形状のセラミック積層体を形成する工程と、前記セラミック積層体を焼成することによって、前記第1カバーシートから第1カバー層を形成し、前記第2カバーシートから第2カバー層を形成する工程と、を含み、前記2端面が対向する向きに直交する断面における前記第2カバー層の前記第1カバー層側の界面において、両端の湾曲部分の積層方向の高さをA,Bとし、前記積層方向において前記第1カバー層から前記第2カバー層までの最短高さをCとした場合に、Q=(A+B)/2C×100(%)は、0.5%以上、1.6%以下となるように、前記スクリーン印刷に用いるスクリーンに非透過体積部を設けるか、前記内部電極パターンにおける希釈率を調整することを特徴とする。
本発明によれば、絶縁性に優れ、層間剥離が発生しにくいセラミック電子部品およびセラミック電子部品の製造方法を提供することができる。
積層セラミックコンデンサの部分断面斜視図である。 図1のA-A線断面図である。 図1のB-B線断面図である。 図3の断面における各部の形状の詳細を例示する図である。 積層セラミックコンデンサの製造方法のフローを例示する図である。 (a)および(b)は積層工程を例示する図である。 誘電体グリーンシート上に内部電極パターンが印刷された様子を例示する図である。 スクリーンの非透過体積部を例示する図である。 積層断面を例示する図である。
以下、図面を参照しつつ、実施形態について説明する。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る積層セラミックコンデンサ100の部分断面斜視図である。図2は、図1のA-A線断面図である。図3は、図1のB-B線断面図である。図1~図3で例示するように、積層セラミックコンデンサ100は、略直方体形状を有する積層チップ10と、積層チップ10のいずれかの対向する2端面に設けられた外部電極20a,20bとを備える。なお、積層チップ10の当該2端面以外の4面のうち、積層方向の上面および下面以外の2面を側面と称する。外部電極20a,20bは、積層チップ10の積層方向の上面、下面および2側面に延在している。ただし、外部電極20a,20bは、互いに離間している。
なお、図1~図3において、X軸方向は、積層チップ10の長さ方向であって、積層チップ10の2端面が対向する方向であり、外部電極20aと外部電極20bとが対向する方向である。Y軸方向は、内部電極層の幅方向であり、積層チップ10の2側面が対向する方向である。Z軸方向は、積層方向であり、積層チップ10の上面と下面とが対向する方向である。X軸方向と、Y軸方向と、Z軸方向とは、互いに直交している。
積層チップ10は、誘電体として機能するセラミック材料を含む誘電体層11と、卑金属材料を含む内部電極層12とが、交互に積層された構成を有する。各内部電極層12の端縁は、積層チップ10の外部電極20aが設けられた端面と、外部電極20bが設けられた端面とに、交互に露出している。それにより、各内部電極層12は、外部電極20aと外部電極20bとに、交互に導通している。その結果、積層セラミックコンデンサ100は、複数の誘電体層11が内部電極層12を介して積層された構成を有する。また、誘電体層11と内部電極層12との積層構造において、積層方向の最外層には内部電極層12が配置され、当該積層構造の下面は、第1カバー層13aによって覆われている。当該積層構造の上面は、第2カバー層13bによって覆われている。第1カバー層13aおよび第2カバー層13bは、セラミック材料を主成分とする。例えば、第1カバー層13aおよび第2カバー層13bの材料は、誘電体層11とセラミック材料の主成分が同じである。
積層セラミックコンデンサ100のサイズは、例えば、長さ1.6mm、幅0.8mm、高さ0.8mmであり、または長さ2.0mm、幅1.25mm、高さ1.25mmであり、または長さ3.2mm、幅1.6mm、高さ1.6mmであり、または長さ3.2mm、幅2.5mm、高さ2.5mmであり、または長さ4.5mm、幅3.2mm、高さ2.5mmであるが、これらのサイズに限定されるものではない。
内部電極層12は、Ni(ニッケル),Cu(銅),Sn(スズ)等の卑金属を主成分とする。内部電極層12として、Pt(白金),Pd(パラジウム),Ag(銀),Au(金)などの貴金属やこれらを含む合金を用いてもよい。
誘電体層11は、例えば、一般式ABOで表されるペロブスカイト構造を有するセラミック材料を主相とする。なお、当該ペロブスカイト構造は、化学量論組成から外れたABO3-αを含む。例えば、当該セラミック材料として、BaTiO(チタン酸バリウム),CaZrO(ジルコン酸カルシウム),CaTiO(チタン酸カルシウム),SrTiO(チタン酸ストロンチウム),MgTiO(チタン酸マグネシウム),ペロブスカイト構造を形成するBa1-x-yCaSrTi1-zZr(0≦x≦1,0≦y≦1,0≦z≦1)等のうち少なくとも1つから選択して用いることができる。Ba1-x-yCaSrTi1-zZrは、チタン酸バリウムストロンチウム、チタン酸バリウムカルシウム、ジルコン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸カルシウムおよびチタン酸ジルコン酸バリウムカルシウムなどである。
図2で例示するように、外部電極20aに接続された内部電極層12と外部電極20bに接続された内部電極層12とが対向する領域は、積層セラミックコンデンサ100において電気容量を生じる領域である。そこで、当該電気容量を生じる領域を、容量領域14と称する。すなわち、容量領域14は、異なる外部電極に接続された隣接する内部電極層12同士が対向する領域である。
外部電極20aに接続された内部電極層12同士が、外部電極20bに接続された内部電極層12を介さずに対向する領域を、エンドマージン15と称する。また、外部電極20bに接続された内部電極層12同士が、外部電極20aに接続された内部電極層12を介さずに対向する領域も、エンドマージン15である。すなわち、エンドマージン15は、同じ外部電極に接続された内部電極層12が異なる外部電極に接続された内部電極層12を介さずに対向する領域である。エンドマージン15は、電気容量を生じない領域である。
図3で例示するように、積層チップ10において、積層チップ10の2側面から内部電極層12に至るまでの領域をサイドマージン16と称する。すなわち、サイドマージン16は、上記積層構造において積層された複数の内部電極層12が2側面側に延びた端部を覆うように設けられた領域である。サイドマージン16も、電気容量を生じない領域である。
次に、図3の断面における各部の形状の詳細について説明する。図4は、図3の断面における各部の形状の詳細を例示する図である。積層チップ10を作製する際には、焼成後に第1カバー層13aとなる下カバーシートがZ軸方向のマイナス側に配置される。この下カバーシート上に、焼成後に誘電体層11および内部電極層12となる積層単位がZ軸方向のプラス側に順次積層され、その上に、焼成後に第2カバー層13bとなる上カバーシートが積層される。各積層単位が積層されるたびにプレスが行われる。積層後には焼成工程が行われる。なお、第1カバー層13aとなる下カバーシートに対するプレス回数が多くなることになるため、第1カバー層13aの密着性は、第2カバー層13bの密着性よりも高くなっている。プレス回数が多いほど空隙などが少なくなるため、焼成後において、第1カバー層13aのポア率(空孔率)は、第2カバー層13bのポア率よりも低くなっている。
焼成後に内部電極層12となる内部電極パターンは、スクリーン印刷によって印刷されるため、エッジ部分に印刷サドルが生じる。したがって、積層過程を経ることにより、焼成後において、第2カバー層13bと最上層の内部電極層12との界面αが湾曲する。この界面αにおいて、Y軸方向の両端が、中央付近よりも、Z軸方向のプラス側に突出するように湾曲する。Y軸方向マイナス側の湾曲部分の高さを高さAと称する。Y軸方向プラス側の湾曲部分の高さを高さBと称する。高さAは、第2カバー層13bと最上層の内部電極層12との界面において、Z軸方向マイナス側の下端からプラス側の上端までの高さである。高さBは、当該界面において、Z軸方向マイナス側の下端からプラス側の上端までの高さである。当該界面におけるZ軸方向マイナス側の下端は、Y軸方向の中央付近に位置する傾向にある。容量領域14のZ軸方向の高さ(第1カバー層13aから第2カバー層13bまでの最短高さ)を、高さCと称する。高さCは、容量領域14のY軸方向の中央付近の高さとなる傾向にある。
本実施形態においては、高さCに対する、湾曲部分の高さA,Bの比率(湾曲量比)に着目する。具体的には、湾曲量比Q(%)を、(A+B)/2C×100(%)と定義する。この湾曲量比Qが大きいと、容量領域14の高さCに対して、湾曲部分の湾曲量が大きいことになる。湾曲量比Qが大きすぎると、湾曲部分における電界強度が局所的に大きくなって絶縁性が低下するおそれがある。そこで、湾曲量比Qに上限を設ける。一方で、湾曲量比Qが小さいと、容量領域14の高さCに対して、湾曲部分の湾曲量が小さいことになる。湾曲量比Qが小さすぎると、第2カバー層13bと最上層の内部電極層12との間のアンカー効果が減少し、層間剥離が発生するおそれがある。そこで、湾曲量比Qに下限を設ける。湾曲量比Qに上限および下限を設けることによって、絶縁性に優れ、層間剥離が発生しにくい積層セラミックコンデンサ100を実現することができる。本実施形態においては、湾曲量比Qを、0.5%以上、1.6%以下とする。
湾曲部分における電界強度が局所的に大きくなることを抑制する観点から、湾曲量比Qは、1.3%以下であることが好ましい。アンカー効果の減少を抑制する観点から、湾曲量比Qは、0.7%以上であることが好ましい。
内部電極層12の積層数Lが多いほど、印刷サドルの影響が大きくなる。例えば、積層数Lが600以上であると印刷サドルの影響が特に顕著となる。したがって、積層数Lが600以上となる場合において、湾曲量比Qを調整する効果が顕著となる。積層数Lは、例えば、800以上であり、または920以上である。
小さいサイズの積層セラミックコンデンサよりも、大きいサイズの積層セラミックコンデンサにおいて印刷される金属導電ペースト量が多くなる。例えば、1608形状(長さ1.6mm、幅0.8mm、高さ0.8mm)以上の形状を有する積層セラミックコンデンサでは、印刷サドルの影響が特に顕著となる。したがって、1608形状以上のサイズを有する積層セラミックコンデンサにおいて、湾曲量比Qを調整する効果が顕著となる。積層セラミックコンデンサ100は、例えば、2012形状(長さ2.0mm、幅1.25mm、高さ1.25mm)以上のサイズを有し、または3216形状(長さ3.2mm、幅1.6mm、高さ1.6mm)以上のサイズを有する。
積層密度が高いほど、印刷サドルの影響が大きくなる。例えば、積層密度P=L/Cと定義すると、P=0.58以上になると、印刷サドルの影響が特に顕著となる。したがって、P=0.58以上となる積層セラミックコンデンサにおいて、湾曲量比Qを調整する効果が顕著となる。例えば、積層密度Pは、0.73以上であり、または0.76以上である。
高さCが大きいほど積層セラミックコンデンサのサイズが大きくなるため、印刷サドルの影響が大きくなる。例えば、高さC=800μm以上になると、印刷サドルの影響が特に顕著となる。したがって、高さC=800μm以上となる積層セラミックコンデンサにおいて、湾曲量比Qを調整する効果が顕著となる。例えば、高さCは、1100μm以上であり、または1600μm以上である。
続いて、積層セラミックコンデンサ100の製造方法について説明する。図5は、積層セラミックコンデンサ100の製造方法のフローを例示する図である。
(原料粉末作製工程)
まず、誘電体層11を形成するための誘電体材料を用意する。誘電体材料は、誘電体層11の主成分セラミックを含む。誘電体層11に含まれるAサイト元素およびBサイト元素は、通常はABOの粒子の焼結体の形で誘電体層11に含まれる。例えば、BaTiOは、ペロブスカイト構造を有する正方晶化合物であって、高い誘電率を示す。このBaTiOは、一般的に、二酸化チタンなどのチタン原料と炭酸バリウムなどのバリウム原料とを反応させてチタン酸バリウムを合成することで得ることができる。誘電体層11の主成分セラミックの合成方法としては、従来種々の方法が知られており、例えば固相法、ゾル-ゲル法、水熱法等が知られている。本実施形態においては、これらのいずれも採用することができる。
得られたセラミック粉末に、目的に応じて所定の添加化合物を添加する。添加化合物としては、マグネシウム(Mg)、マンガン(Mn)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、希土類元素(イットリウム(Y)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホロミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)およびイッテルビウム(Yb))の酸化物、または、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、リチウム(Li)、ホウ素(B)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)もしくはケイ素(Si)を含む酸化物、または、コバルト、ニッケル、リチウム、ホウ素、ナトリウム、カリウムもしくはケイ素を含むガラスが挙げられる。
(積層工程)
次に、原料粉末作製工程で得られた誘電体材料に、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂等のバインダと、エタノール、トルエン等の有機溶剤と、可塑剤とを加えて湿式混合する。得られたスラリを使用して、例えばダイコータ法やドクターブレード法により、基材上に誘電体グリーンシート51を塗工して乾燥させる。
次に、図6(a)で例示するように、誘電体グリーンシート51の表面に、有機バインダを含む内部電極形成用の金属導電ペーストをスクリーン印刷によって印刷することで、内部電極パターン52を配置する。金属導電ペーストには、共材としてセラミック粒子を添加する。セラミック粒子の主成分は、特に限定するものではないが、誘電体層11の主成分セラミックと同じであることが好ましい。
次に、図6(a)で例示するように、誘電体グリーンシート51上において、内部電極パターン52が印刷されていない周辺領域に逆パターンペーストを印刷することで逆パターン53を配置し、内部電極パターン52との段差を埋める。逆パターンペーストは、誘電体グリーンシート51と同じ成分であってもよく、添加化合物等が異なっていてもよい。誘電体グリーンシート51上に内部電極パターン52および逆パターン53が印刷されたものを、以下、積層単位とも称する。
下カバーシートを所定数(例えば2~10層)だけ積層し、その上に、図6(b)で例示するように、内部電極層12と誘電体層11とが互い違いになるように、かつ内部電極層12が誘電体層11の長さ方向の両端面に端縁が交互に露出して極性の異なる一対の外部電極20a,20bに交互に引き出されるように、積層単位を積層していく。積層単位を積層するごとに、プレスを行なう。
この積層工程において、印刷サドルの累積によって湾曲が大きくなるおそれがある。そこで、本実施形態においては、印刷サドルの累積量を低減する。まず、図7は、誘電体グリーンシート51上に内部電極パターン52が印刷された様子を例示する図である。図7で例示するように、印刷された内部電極パターン52の両側のエッジ部分には、印刷サドルが生じる。Y軸方向マイナス側の印刷サドルの高さを高さaと称する。Y軸方向プラス側の印刷サドルの高さを高さbと称する。高さaおよび高さbは、Y軸方向の中央付近において最も薄くなっている箇所の上面からのZ軸方向の高さである。
印刷サドルは、内部電極パターン52の平面視における周縁部に形成されやすくなっている。そこで、本実施形態においては、図8で例示するように、印刷スクリーン60において、内部電極パターン52の平面視における周縁部に対応する領域に、所定の間隔でドット状の非透過体積部61を形成する。非透過体積部61では、金属導電ペーストの透過量を抑えることができる。非透過体積部61の周囲ペーストのレベリングによって、非透過体積部61の空隙が埋まることで、内部電極パターン52の平面視における周縁部における印刷サドル量を低減することができる。例えば、内部電極パターン52の周縁から距離zμmの位置に内部電極パターン体積の0.01%の非透過体積部61を間隔xμmで配置することができる。距離zは、内部電極パターン52の幅(長方形のパターンの短辺)に対して1%~5%の値である。xは、例えば、40μm以上、200μm以下である。
次に、積層された積層単位の上に上カバーシートを所定数(例えば2~10層)だけ積層し、熱圧着し、所定チップ寸法(例えば焼成後のサイズで1.6mm×0.8mmとなる寸法)にカットする。図9は、積層断面を例示する図である。図9で例示するように、焼成後に第1カバー層13aとなる複数の下カバーシート54a上に、内部電極パターン52および逆パターン53が印刷された誘電体グリーンシート51が複数積層され、その上に、焼成後に第2カバー層13bとなる複数の上カバーシート54bが積層されている。下カバーシート54aおよび上カバーシート54bは、誘電体グリーンシート51と同じ成分であってもよく、添加化合物等が異なっていてもよい。
(焼成工程)
このようにして得られたセラミック積層体を、N雰囲気で脱バインダ処理した後に外部電極20aとなる金属導電ペーストをディップ法で塗布し、外部電極20bとなる金属導電ペーストをディップ法で塗布し、酸素分圧10-5~10-8atmの還元雰囲気中で1100~1300℃で10分~2時間焼成する。このようにして、積層セラミックコンデンサ100が得られる。
(再酸化処理工程)
その後、Nガス雰囲気中で600℃~1000℃で再酸化処理を行ってもよい。
(めっき処理工程)
その後、めっき処理により、外部電極20a,20bに、Cu,Ni,Sn等の金属コーティングを行ってもよい。
本実施形態に係る製造方法によれば、内部電極パターン52をスクリーン印刷する際のスクリーンにおいて、所定の間隔でドット状の非透過体積部を形成することにより、容量領域14の高さCに対する、湾曲部の高さA,Bの比率(湾曲量比Q)を0.5%以上、1.6%以下に調整することができる。それにより、絶縁性に優れ、層間剥離が発生しにくい積層セラミックコンデンサ100を実現することができる。例えば、スクリーン印刷におけるスクリーンにおいて、非透過比率Rを調整することができる。非透過比率Rとは、誘電体グリーンシートに印刷される内部電極の体積に対する、非透過体積の比率のことである。例えば、非透過比率を1%以上、4.5%以下に調整してもよい。
または、金属電極パターンにおける希釈率dを調整することによって、湾曲量比Qを0.5%以上、1.6%以下に調整することができる。それにより、絶縁性に優れ、層間剥離が発生しにくい積層セラミックコンデンサ100を実現することができる。なお、希釈率dとは、金属導電ペーストの溶剤比率である。
なお、上記各実施形態においては、セラミック電子部品の一例として積層セラミックコンデンサについて説明したが、それに限られない。例えば、バリスタやサーミスタなどの、他の積層セラミック電子部品を用いてもよい。
(比較例1)
チタン酸バリウムを主成分とするセラミック粉末を有機バインダと混練してスラリを形成し、ドクターブレード等でシート状に形成し、誘電体グリーンシート51を作製した。この誘電体グリーンシート51に、スクリーン印刷によって、Niを主成分金属とする金属導電ペーストを所定のパターンで塗布することで、内部電極パターン52を形成した。スクリーン印刷におけるスクリーンには、図8で説明したような非透過体積部は設けなかった。誘電体グリーンシート51上において内部電極パターン52が印刷されていない部分に逆パターン53を印刷した。下カバーシート54aを所定数だけ積層し、内部電極層12と誘電体層11とが互い違いになるように、かつ内部電極層12が誘電体層1の長さ方向の両端面に端縁が交互に露出して極性の異なる一対の外部電極20a,20bに交互に引き出されるように、積層単位を積層した。積層単位を積層するごとに、プレスを行なった。その後、積層された積層単位の上に上カバーシート54bを所定数だけ積層して熱圧着させ、所定チップ寸法にカットした。脱バインダ処理行なった後、内部電極露出面に、所定の寸法になるように、共材を含む導電ペーストを塗布した。その後、1250℃の還元雰囲気で焼成を行ない、所定の熱処理を行なった。その後、外部電極を下地層として、めっき処理を行なった。
2012形状(長さ2.0mm、幅1.25mm、高さ1.25mm)の積層セラミックコンデンサを作製した。内部電極層の積層数Lは、890とした。高さAは、18.9μmであった。高さBは、20.3μmであった。高さCは、1177.4μmであった。積層密度P=L/Cは、0.76であった。湾曲量比Qは、1.66%であった。
Figure 2023006562000002
(実施例1~5および比較例1~3)
次に、比較例1の構造について、スクリーン印刷に用いるスクリーン設計により、金属導電ペーストの非透過体積部を配置して、湾曲量比Qを異ならせた。
実施例1では、図8で説明した間隔xを200μmとした。非透過比率Rを0.68%とした。図8で説明した距離zを内部電極幅の2%とした。その結果、高さaは70nmとなり、高さbは69nmとなった。焼成後において、高さAは17.6μmとなり、高さBは18.0μmとなり、高さCは1168.4μmとなった。積層密度Pは0.76となり、湾曲量比Qは1.52%となった。なお、第1カバー層13aよりも第2カバー層13bのポア率が高いことを確認した。
実施例2では、図8で説明した間隔xを150μmとした。非透過比率Rを0.91%とした。図8で説明した距離zを内部電極幅の2%とした。その結果、高さaは59nmとなり、高さbは60nmとなった。焼成後において、高さAは16.3μmとなり、高さBは13.7μmとなり、高さCは1180.3μmとなった。積層密度Pは0.75となり、湾曲量比Qは1.38%となった。なお、第1カバー層13aよりも第2カバー層13bのポア率が高いことを確認した。
実施例3では、図8で説明した間隔xを100μmとした。非透過比率Rを1.37%とした。図8で説明した距離zを内部電極幅の2%とした。その結果、高さaは45nmとなり、高さbは47nmとなった。焼成後において、高さAは13.9μmとなり、高さBは12.4μmとなり、高さCは1158.3μmとなった。積層密度Pは0.77となり、湾曲量比Qは1.14%となった。なお、第1カバー層13aよりも第2カバー層13bのポア率が高いことを確認した。
実施例4では、図8で説明した間隔xを50μmとした。非透過比率Rを2.73%とした。図8で説明した距離zを内部電極幅の2%とした。その結果、高さaは38nmとなり、高さbは29nmとなった。焼成後において、高さAは8.7μmとなり、高さBは7.9μmとなり、高さCは1160.0μmとなった。積層密度Pは0.77となり、湾曲量比Qは0.72%となった。なお、第1カバー層13aよりも第2カバー層13bのポア率が高いことを確認した。
実施例5では、図8で説明した間隔xを40μmとした。非透過比率Rを3.41%とした。図8で説明した距離zを内部電極幅の2%とした。その結果、高さaは23nmとなり、高さbは19nmとなった。焼成後において、高さAは6.3μmとなり、高さBは7.1μmとなり、高さCは1157.0μmとなった。積層密度Pは0.77となり、湾曲量比Qは0.58%となった。なお、第1カバー層13aよりも第2カバー層13bのポア率が高いことを確認した。
比較例1では、スクリーンに非透過体積部を設けなかったため、高さaは87nmとなり、高さbは82nmとなった。なお、第1カバー層13aよりも第2カバー層13bのポア率が高いことを確認した。
比較例2では、図8で説明した間隔xを30μmとした。非透過比率Rを4.55%とした。図8で説明した距離zを内部電極幅の2%とした。その結果、高さaは11nmとなり、高さbは15nmとなった。焼成後において、高さAは5.5μmとなり、高さBは5.2μmとなり、高さCは1179.1μmとなった。積層密度Pは0.75となり、湾曲量比Qは0.45%となった。なお、第1カバー層13aよりも第2カバー層13bのポア率が高いことを確認した。
比較例3では、図8で説明した間隔xを20μmとした。非透過比率Rを6.83%とした。図8で説明した距離zを内部電極幅の2%とした。その結果、高さaは4nmとなり、高さbは8nmとなった。焼成後において、高さAは3.0μmとなり、高さBは4.1μmとなり、高さCは1170.0μmとなった。積層密度Pは0.76となり、湾曲量比Qは0.30%となった。なお、第1カバー層13aよりも第2カバー層13bのポア率が高いことを確認した。
実施例1~5および比較例1~3の結果を表2に示す。
Figure 2023006562000003
実施例1~5および比較例2,3の結果から、非透過体積部の間隔xが短くなり、非透過比率Rが大きくなるにつれ、印刷サドルの高さaおよび高さbが大きく減少した。また、印刷サドルの高さaおよび高さbが小さな値であるほど、積層後の湾曲部における高さAおよび高さBが小さくなることが分かる。つまり、印刷サドルを減少させることによって、湾曲量比Qを減少させることができている。
実施例1~5および比較例1~3について、層間剥離および長期絶縁不良について調べた。長期絶縁不良とは、400サンプルにおいて、高温環境下で電圧負荷を印加した加速試験(9.45V、105℃、200時間においてIRが試験前に対して1/100以下となった場合にNG)のNG数である。層間剥離は、サンプル数200に対して、内部電極まで研磨して検査を行ない、層間剥離が確認されたサンプル数である。結果を表2に示す。
比較例1では、長期絶縁不良が発生した。これは、湾曲量比Qが1.60%を上回って大き過ぎたからであると考えられる。これに対して、実施例1~5のいずれにおいても、長期絶縁不良が発生しなかった。これは、湾曲量比Qが1.60%以下であって適切に小さくなったからであると考えられる。
次に、比較例2,3では、層間剥離が発生した。これは、湾曲量比Qが0.50%を下回って小さ過ぎ、十分なアンカー効果が得られなかったからであると考えられる。これに対して、実施例1~5のいずれにおいても、層間剥離が発生しなかった。これは、湾曲量比Qが0.50%以上であって適切に大きくなったからであると考えられる。
(実施例6~7)
次に、内部電極パターン用の金属導電ペーストの希釈率dを変化させて湾曲量比Qを調整した。比較例2は、希釈率dを8%とした。実施例6では、希釈率dを10%とした。実施例7では、希釈率dを12%とした。結果を表3に示す。表3に示すように、希釈率dを高くすることで印刷サドルの高さaおよび高さbを増加させ、結果として湾曲量比Qを高くすることができている。これは、希釈率dが高くなったことによって金属導電ペーストの粘度が高くなったことに起因する。このように、湾曲量比Qが小さすぎる場合には、高さaおよび高さbを増加させることによって湾曲量比Qを大きくできることがわかる。
Figure 2023006562000004
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 積層チップ
11 誘電体層
12 内部電極層
13a 第1カバー層
13b 第2カバー層
14 容量領域
15 エンドマージン
16 サイドマージン
20a,20b 外部電極
51 誘電体グリーンシート
52 内部電極パターン
53 逆パターン
54a 下カバーシート
54b 上カバーシート
55 サイドマージンシート
100 積層セラミックコンデンサ

Claims (6)

  1. セラミックを主成分とする誘電体層と、内部電極層と、が交互に積層され、略直方体形状を有し、積層された複数の前記内部電極層が交互に対向する2端面に露出するように形成された積層構造と、
    前記積層構造の積層方向の両端に設けられ、セラミックを主成分とする第1カバー層と、前記第1カバー層よりもポア率の高い第2カバー層と、を備え、
    前記2端面が対向する向きに直交する断面における前記第2カバー層の前記第1カバー層側の界面において、両端の湾曲部分の積層方向の高さをA,Bとし、前記積層方向において前記第1カバー層から前記第2カバー層までの最短高さをCとした場合に、Q=(A+B)/2C×100(%)は、0.5%以上、1.6%以下であることを特徴とするセラミック電子部品。
  2. 前記セラミック電子部品は、長さ1.6mm、幅0.8mm、高さ0.8mmの1608形状以上のサイズを有していることを特徴とする請求項1に記載のセラミック電子部品。
  3. 前記内部電極層の積層数Lは、600以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセラミック電子部品。
  4. P=L/Cは、0.58以上であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のセラミック電子部品。
  5. 前記Cは、800μm以上であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のセラミック電子部品。
  6. セラミック粉末を含む誘電体グリーンシート上に、金属粉末を含む内部電極パターンをスクリーン印刷することによって積層単位を形成する工程と、
    セラミック粉末を含む第1カバーシート上に、複数の前記積層単位を積層し、セラミック粉末を含む第2カバーシートを積層し、積層された複数の前記内部電極パターンを、対向する第1端面および第2端面に交互に露出させることによって、略直方体形状のセラミック積層体を形成する工程と、
    前記セラミック積層体を焼成することによって、前記第1カバーシートから第1カバー層を形成し、前記第2カバーシートから第2カバー層を形成する工程と、を含み、
    前記2端面が対向する向きに直交する断面における前記第2カバー層の前記第1カバー層側の界面において、両端の湾曲部分の積層方向の高さをA,Bとし、前記積層方向において前記第1カバー層から前記第2カバー層までの最短高さをCとした場合に、Q=(A+B)/2C×100(%)は、0.5%以上、1.6%以下となるように、前記スクリーン印刷に用いるスクリーンに非透過体積部を設けるか、前記内部電極パターンにおける希釈率を調整することを特徴とするセラミック電子部品の製造方法。
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