JP2023006524A - カップ部を有する衣類 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023006524000001
【課題】ワイヤーを有しない衣類においても、バストの造形性を保つことができるカップ部を有する衣類を提供する。
【解決手段】衣類1は、左右一対のカップ部2と、カップ部2の下縁部13側を支持する土台部3と、カップ部2と土台部3との間に設けられ、下縁部13に沿って延在するメッシュ部30と、土台部3の脇端部3aとカップ部2の脇端縁20aとに連結されたバック部4と、カップ部2とバック部4とを連結する左右一対のストラップ5とを備える。バック部4は、バック連結部7を介して土台部3の脇端部3a及びカップ部2の脇端縁20aに連結され、メッシュ部30の脇端部30aはバック連結部7に接続されている。バック連結部7における左右方向の伸長性は、バック連結部7における上下方向の伸長性よりも小さい。
【選択図】図4

Description

本開示は、カップ部を有する衣類に関する。
従来、カップ部を有する衣類として、例えば特許文献1に記載されるように、左右一対のカップ部と、これら左右のカップ部の下方に連設された土台部と、左右のカップ部の脇側から背後側に延設された左右一対のバック布とを備えた衣類が知られている。この衣類では、カップ部の脇側から下側周縁に沿って、金属ワイヤー等の補強部材が設けられている。
特許第6692479号公報
上述した従来の衣類では、補強部材によって、バストのホールド感がより良好なものとなる。カップ部の下側周縁にワイヤーが設けられる場合、カップくりが、ワイヤーによって固定され、着用者のバストのバージスライン(登録商標)に合わせられる。ワイヤーは、バストが脇へと流れることを防止し、バストの造形性を高める。一方で、ワイヤーを用いた場合、着用感が堅苦しくなる、又は、異なる着用者におけるサイズ差若しくは同一の着用者におけるコンディション等に起因するサイズ差に対応することが難しい、等といったデメリットも存在する。このような背景を踏まえ、ワイヤーを有しないノンワイヤー型の衣類も検討されている。
ワイヤーを有しない衣類では、着用感に優れるものの、バストが脇へと流れる等の現象が生じて造形性が悪くなる傾向にある。また、サイズ差に対応することは可能となるが、カップ部等の材料の伸長性を大きくすると、結果的にバストの造形性を損ねてしまう。
本開示は、ワイヤーを有しない衣類においても、バストの造形性を保つことができるカップ部を有する衣類を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るカップ部を有する衣類は、左右一対のカップ部と、カップ部の下縁部側を支持する土台部と、カップ部と土台部との間に設けられ、下縁部に沿って延在するメッシュ部と、土台部の脇端部とカップ部の脇端縁とに連結されたバック部と、カップ部とバック部とを連結する左右一対のストラップとを備え、バック部は、バック連結部を介して土台部の脇端部及びカップ部の脇端縁に連結されると共に、メッシュ部の脇端部はバック連結部に接続されており、バック連結部における左右方向の伸長性は、バック連結部における上下方向の伸長性よりも小さい。
このカップ部を有する衣類によれば、土台部は、着用者のバストのバージスラインの下端にフィットする。ストラップは、カップ部を引き上げる。カップ部は、メッシュ部が有する伸長性により、着用者の身体の動きに追随して上下する。バック連結部における上下方向の伸長性は比較的大きいので、カップ部の動きを阻害しない。一方、バック連結部における左右方向の伸長性は比較的小さいので、カップ部の横方向の位置は維持される。また、バック連結部における左右方向の伸長性が比較的小さいことと、ストラップからの引く力により、バストの脇側が抑えられる。その結果、カップ部の脇側が抑えられた状態が維持され、バストの造形性が保たれる。
カップ部は、前中心側部と、脇端縁を含む脇側部とを有し、脇側部における伸長性は、前中心側部における伸長性よりも小さくてもよい。この構成によれば、脇側部の伸長性が前中心側部に比べて小さいので、バストの脇側を抑える効果が一層好適に奏される。前中心側部が伸びやすいことで、異なる着用者におけるバストのサイズ差に対応可能である。また同一の着用者においても、コンディション等に起因するサイズ差に対応可能である。
バック連結部においてメッシュ部の脇端部が接続される接続部は、バック連結部の上下方向の中央部より下に位置してもよい。この構成によれば、バック連結部は、土台部よりも、より大きな範囲においてカップ部に接続されている。左右方向に伸びにくいバック連結部を介して、カップ部を左右方向に引っ張る力が伝達されやすく、カップ部の脇側が抑えられた状態が維持される。よって、バストの脇側を抑える効果が一層好適に奏される。
バック連結部における左右方向の伸長性は、55%以下であってもよい。この構成によれば、バストの脇側を抑える効果がより確実に発揮される。
本開示によれば、ワイヤーを有しない衣類においても、バストの脇側が抑えられ、バストの造形性が保たれる。
本開示の一実施形態に係る衣類を示す正面図である。 図1に示した上半身衣類の背面図である。 カップ部を拡大して示す正面図である。 カップ部を拡大して示す背面図である。 カップ部及び土台部と、着用者のバストの位置関係を示す図である。 図6(a)は広めのバージスラインを有する着用者を示し、図6(b)は狭めのバージスラインを有する着用者を示す。 着用された衣類を脇側から見て示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下の説明では、カップ部を有する衣類の一例として、ブラジャーとして構成された衣類1について説明する。
図1及び図2に示されるように、衣類1は、左右一対のカップ部2と、カップ部2の下縁部13側を支持する左右一対の土台部3と、土台部3の脇側(脇端部3a)から延びる左右一対のバック部4と、カップ部2とバック部4とを連結する左右一対のストラップ5とを備える。なお、衣類1では、カップ部2の内側縁15の下端に形成された前中心部17が一対の土台部3の間に位置するため、土台部3が左右に分かれているが、一対のカップ部2に対して1つの連続する土台部3が設けられてもよい。前中心部17が、土台部の一部であると解されてもよい。
衣類1は、基本的に左右対称な構成を有する。衣類1の説明において、左右一対が設けられた部材又は構成に関して、片方のみについて説明がなされるが、もう片方も同じ構成を有する。したがってもう片方の構成の説明は省略される。
カップ部2は、人体のバストの形状に対応するように、衣類1の正面側に突出する椀形状をなしている。カップ部2は、バストトップの位置Xにおいて、最も前方に突出している。衣類1では、カップ部2の表側に、装飾のためのレース生地6が結合されている。なお、装飾のための表生地は、省略されてもよい。カップ部2の裏面(肌側面)側には、肌触り及び吸湿性に優れる素材からなる肌側布が結合されていてもよい。
カップ部2は、カップ本体20と、上縁部11と、脇縁部12と、下縁部13とを有する。上縁部11、脇縁部12、及び下縁部13は、カップ本体20の各辺を構成する。レース生地6は、内側縁15と外側縁16とを有し、これらの上端部15a及び上端部16aにストラップ5が接続されている。内側縁15及び外側縁16はストラップ5との接続部を頂点として三角形状に広がるように延びており、レース生地6がカップ本体20の全体を覆っている。内側縁15の左右一対の下端部15bがV字状に結合され、前中心部17を介して土台部3に接続されている。外側縁16の下端部16bがバック連結部7を介してバック部4に接続されている。内側縁15及び外側縁16は、着用者Aの肩にかけられたストラップ5からの引張力(引っ張り上げる力)をカップ部2、土台部3及びバック部4に伝達する。
カップ部2の下縁部13には、ワイヤー部材は配置されていない。衣類1は、ノンワイヤー型のブラジャーである。土台部3の上縁部は、カップ部2の下縁部13に沿って延びている。土台部3の上縁部とカップ部2の下縁部13との間には、所定の間隔が形成されており、このスペースに、後述するメッシュ部30が配置される。土台部3に対するカップ部2の下縁部13の湾曲形状又は角度は、カップ部2のサイズ(対応するバストのサイズ)等に応じて適宜設定される。また、バストのバージスラインへのフィット感の向上の観点から、湾曲形状又は角度は、カップ部2の下縁部13の位置に応じて異なっていてもよい。本実施形態では、カップ部2の下縁部13は、僅かに下方に突出する浅皿状をなしている。
バック部4は、土台部3の脇端部3aから延びている。バック部4は、例えばニット等の伸長性を有する素材によって帯状に形成されている。バック部4における先端側には、ホック9及び雌環8が設けられている。ホック9及び雌環8により、左右のバック部4,4が互いに係脱自在となっている。
ストラップ5は、例えば長手方向に伸長性を有するテープ状素材によって構成されている。ストラップ5に用いられる素材は、ストラップ5の長手方向に伸長性を有していることが好適である。ストラップ5は、カップ部2とバック部4との間に掛け渡され、いわゆる肩紐を構成している。ストラップ5の一端は、内側縁15の上端部15a及び外側縁16の上端部16aに連結され、ストラップ5の他端は、バック部4の上縁部4aに連結されている。
本明細書における伸長性は、以下の手順にて測定される。まず商品現物の測定箇所の上端及び下端を、巾20mm(例えば図4に示される接続部7cを含む長さ20mmの部分)でつかみ、このつかみ間隔にて定速伸長形引張試験機(島津製作所製”オートグラフ”AG-X plus)に取り付ける。なお、上端及び下端をつかむ代わりに、バック連結部7の上下方向の中間位置又はやや上寄りの位置(図4に示される接続部7cよりも上に位置する部分)にて、左右の巾7mmの部分をつかんでもよい。そしてそれぞれのつかみ間隔にて、50mm±0.05mm/分の速度で22.1N(2.25kgf)の荷重をかけ、荷重14.7N(1.50kgf)の伸び率(%)を測定する。この測定値を整数位で表した数値が伸長性とされる。
上記したように、衣類1は、従来の金属製等のワイヤーを有しないノンワイヤー型のブラジャーである。ノンワイヤー型の衣類1は、ワイヤーを有する衣類に比べ、堅苦しくなく、着用感に優れる。本実施形態の衣類1は、ノンワイヤー型であるにも関わらず、カップ部2、土台部3及びその周辺構成を工夫することにより、着用者AのバストB(図6参照)の造形性を保つように構成されている。以下、各構成につき詳細に説明する。
図1~図4に示されるように、衣類1は、カップ部2と土台部3との間に設けられたメッシュ部30を備える。メッシュ部30は、伸長性に富む編目構造を有し、僅かに湾曲する帯状をなしている。メッシュ部30は、カップ部2の下縁部13に沿って延在しており、下縁部13の形状に対応して浅皿状をなしている。土台部3は、上下方向及び左右方向に伸長性を有しない(又はごく限られた小さな伸長性を有する)が、メッシュ部30が上下方向及び左右方向に大きな伸長性を有するため、衣類1のカップ部2が着用者AのバストBにフィットし、また動きに追従しやすい。
衣類1では、バック部4は、土台部3の脇端部3aと、カップ部2の脇端縁20aとに連結されている。バック部4は、上下方向に延びるバック連結部7を介して、土台部3の脇端部3a及びカップ部2の脇端縁20aに連結されている。帯状のバック連結部7は、土台部3の脇端部3aを構成する生地と、カップ部2の脇端縁20aを構成する生地と、バック部4を構成する生地とが重ね合わせられ、その重ね合わせ部に例えばテープが添設された上で生地同士が縫合されることにより、形成されている。その場合、テープが異方性を有しており、そのテープが、効果を考慮して所望の向きに配置される。バック連結部7は、左右方向に所定の幅を有する。
図3及び図4に示されるように、メッシュ部30の脇端部30aは、バック連結部7に接続されている。メッシュ部30は、上下方向及び左右方向に隣接する各生地に縫着されている。すなわち、メッシュ部30の上縁部がカップ部2に縫着され、メッシュ部30の下縁部が土台部3に縫着され、メッシュ部30の前中心側端部30bが前中心部17に縫着され、メッシュ部30の脇端部30aがバック連結部7に縫着されている。
バック連結部7においてメッシュ部30の脇端部30aが接続される接続部7cは、バック連結部7の上下方向の中央部より下に位置している。言い換えれば、接続部7cは、上端7aと下端7bの間に配置されているが、上端7aと接続部7cとの間の距離は、下端7bと接続部7cとの間の距離よりも長い。カップ部2の脇端縁20aがバック連結部7に接続される上下方向の長さは、土台部3の脇端部3aがバック連結部7に接続される上下方向の長さよりも長い。なお、カップ部2の脇端縁20aがバック連結部7に接続される上下方向の長さは、カップ本体20の脇縁部12の全体長さの半分以下であってもよい。
続いて、カップ部2の詳細について説明する。カップ部2の具体的構成は、特に限定されない。カップ部2は、適宜の公知の構成を備える。本実施形態におけるカップ部2の構成例について説明すると、カップ部2は、着用者AのバストBを覆うカップ本体20と、カップ本体20の一部に重ねて配置された伸び止め生地25(図2~図4参照)とを含む。カップ本体20は、同一の構成を有する複数の生地が接ぎ合わされることで、立体的な椀形状を呈する。例えば、図2に示されるように、カップ本体20は、上縁部11側の上部材23と、下縁部13側の下部材とに分割されており、下部材が、前中心側の第1部材21及び脇側の第2部材22からなる。カップ本体20は、例えば、前中心側の第1部材21と脇側の第2部材22とが接ぎ線20cで接ぎ合わされ、さらに上部材23が接ぎ合わされた3枚接ぎの構成を有する。第1部材21及び第2部材22は、例えば、上下方向及び左右方向に伸長性を有する編地である。カップ本体20は、着用者AのバストBを覆って保持すると共に、バストBの上下方向及び左右方向の動きに追従する。接ぎ線20cは、例えば上下方向に延びる。接ぎ線20cが、バストトップBa(図5参照)の位置Xを通ってもよい。なお、図3では、左のカップ部2(向かって右側)の図示において、レース生地6の一部が切り欠かれている。
なお、カップ本体20が、2枚接ぎの構成を有してもよい。その場合に、カップ本体20が、前中心側と脇側に分割されてもよい。カップ本体20は、これらの2つの生地が接ぎ合わされることで、立体的な椀形状を呈してもよい。
カップ部2は、伸長性の大きいカップ本体20のみからなる部分(前中心側部)と、伸長性の小さい伸び止め生地25が重ね合わされた部分(脇側部)を含む。伸び止め生地25は、カップ本体20の伸長性を抑制するはたらきを有し、カップ本体20とレース生地6との間に設けられている。伸び止め生地25としては、例えばチュールネットが用いられる。伸び止め生地25は、脇端縁20aを含む脇側部に配置されている。伸び止め生地25の脇側端部は、例えば脇縁部12に一致しており、ストラップ5付近まで延設されている。伸び止め生地25の下端部は、例えば下縁部13の脇側端部に一致している。伸び止め生地25は、バストトップBaの位置Xよりも脇側を通って上下方向に延在する縁ライン25bを含む。伸び止め生地25は、上下方向及び左右方向において、カップ本体20よりも小さな伸長性を有する。伸び止め生地25は、脇縁部12及び下縁部13の脇側端部に重なる部分において、カップ本体20に縫着されている。特に、脇縁部12に重なる部分(脇端縁25a)のうちの下部は、脇縁部12と共に、バック連結部7を介してバック部4に縫着されている。下縁部13の脇側端部に重なる部分は、下縁部13と共に、メッシュ部30の上縁部に縫着されている。なお伸び止め生地25は、縁ライン25bの部分では、カップ本体20に縫着されておらずカップ本体20から遊離している。
一方、図4に示されるように、カップ本体20の前中心側端縁20bは、内側縁15の下端部15bよりも内側(位置X側)に収まっている。言い換えれば、上縁部11の前中心側端部11bは、内側縁15の下端部15bよりも内側(位置X側)に位置している。レース生地6は、脇縁部12の下部において、カップ本体20及びバック連結部7に縫合されている。レース生地6は、下縁部13において、カップ本体20及びメッシュ部30の上縁部に縫合されている。レース生地6は、脇縁部12の下部及び下縁部13においてのみカップ本体20に縫合されており、上縁部11においてはカップ本体20から遊離している。
土台部3、メッシュ部30、カップ部2のうちのカップ本体20のみからなる部分(前中心側部)及び伸び止め生地25が重ね合わされた部分(脇側部)について、伸長性の対比(大小関係)は、以下のとおりとなる。まず、これらの各部は、左右方向においても上下方向においても、同様の伸長性を有していてよい。これらの各部のうち、土台部3の伸長性が最も小さい。土台部3は、ほとんど伸びない。次に、カップ部2のうちの伸び止め生地25が重ね合わされた部分(脇側部)の伸長性が小さい。次に、カップ部2のうちのカップ本体20のみからなる部分(前中心側部)の伸長性は、上記2つの部分に比べて伸長性が大きい。メッシュ部30は、伸長性が最も大きい。メッシュ部30は、非常によく延びる。
さらに、衣類1においては、バック連結部7における左右方向の伸長性は、バック連結部7における上下方向の伸長性よりも小さい。バック連結部7は、左右方向に伸長性を有しない(又はごく限られた小さな伸長性を有する)。バック連結部7における上下方向の伸長性は、例えば、80%以上であってもよい。バック連結部7における左右方向の伸長性は、例えば、55%以下であってもよい。
バック連結部7における上下方向の伸長性は、例えば、カップ本体20における上下方向の伸長性よりも小さく、伸び止め生地25が重ね合わされた部分(脇側部)における上下方向の伸長性より大きい。バック連結部7における上下方向の伸長性は、例えば、土台部3における上下方向の伸長性よりも大きい。このような構成により、バック連結部7は、カップ本体20が着用者AのバストBの上下方向の動きに追従するのに合わせ、上下方向に伸縮する。すなわち、バック連結部7は、カップ本体20の上下方向の伸縮を阻害しない程度に、上下方向に伸縮可能である。一方、バック連結部7における左右方向の伸長性は、例えば、土台部3における左右方向の伸長性と同程度であるか、又は土台部3における左右方向の伸長性よりも小さい。
本実施形態の衣類1によれば、図5及び図6に示されるように、土台部3は、着用者AのバストBのバージスラインVLの下端にフィットする。例えば、図6(a)に示される広めのバージスラインVL1を有する着用者A1に対しては、下端P1において土台部3がフィットする。また図6(b)に示される狭めのバージスラインVL2を有する着用者A2に対しても、下端P2において土台部3がフィットする。一方、ストラップ5は、カップ部2を引き上げる。なお、図5では、土台部3、メッシュ部30、バック連結部7及びバック部4が実線で示されており、カップ部2及びストラップ5に係る構成は仮想線で示されている。
さらに、カップ部2は、メッシュ部30が有する伸長性により、着用者Aの身体の動きに追随して上下する。バック連結部7における上下方向の伸長性は比較的大きいので、カップ部2の動きを阻害しない。一方、バック連結部7における左右方向の伸長性は比較的小さいので、カップ部2の横方向の位置は維持される。また、バック連結部7における左右方向の伸長性が比較的小さい(伸びない)ことと、ストラップ5からの引く力により、バストBの脇側が抑えられる。その結果、カップ部2の脇側部の位置が維持されバストBの脇側が抑えられ、バストBの造形性が保たれる。例えば、図7に示されるように、メッシュ部30がバック連結部7に接続されているので、脇側部によって脇に流れるバストBを抑制し、前側(図示右側)に集めて保持しながら、カップ部2及びメッシュ部30が上下方向に伸びることで、「着崩れることなく、動きに追従してバストシルエットを維持できる」という効果が奏される。衣類1によれば、着用者が運動などの動作をした場合においても、カップ部2によるバストBの押さえ位置がずれず、よってバストBの脇側が抑えられる。衣類1によれば、伸縮せずに(伸縮しにくく)固定する部分と、伸長性をもって追随する部分とが設けられているため、造形性を保ちながらも、サイズ差や動きによるバストBのズレに対応できる。
図6(a),(b)に示されるようにバージスラインVLに差があっても、最下点となる部分(下端P1或いは下端P2)をメッシュ部30が通り、上下にフレキシブルに対応するので、バージスラインVLの差(広さ、狭さ)に影響されず、土台部3がバージスラインVLの最下点にフィットする。
また、カップ部2は、前中心側部と脇側部とを有し、脇側部における伸長性は、前中心側部における伸長性よりも小さい。カップ部2の前中心側部における上下方向の伸長性は、例えば、25%以上であってもよい。カップ部2の脇側部における上下方向の伸長性は、例えば、20%以下であってもよい。伸び止め生地25が設けられた脇側部の伸長性が、カップ本体20のみからなる前中心側部に比べて小さいので、バストBの脇側を抑える効果が一層好適に奏される。前中心側部が伸びやすいことで、異なる着用者におけるバストのサイズ差に対応可能である。また同一の着用者においても、コンディション等に起因するサイズ差に対応可能である。
バック連結部7においてメッシュ部30の脇端部30aが接続される接続部7cは、バック連結部7の上下方向の中央部より下に位置している。すなわち、バック連結部7は、土台部3よりも、より大きな範囲においてカップ部2に接続されている。左右方向に伸びにくいバック連結部7を介して、カップ部2を左右方向に引っ張る力が伝達されやすく、カップ部2の脇側が抑えられた状態が維持される。よって、バストBの脇側を抑える効果が一層好適に奏される。
バック連結部における左右方向の伸長性は、55%以下である。この構成によれば、バストの脇側を抑える効果がより確実に発揮される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。例えば、カップ部2における伸長性(前中心側部の伸びやすさ、脇側部伸びにくさ)は、伸び止め生地25を付加する以外の方法によって実現されてもよい。例えば、カップ本体20のうちの脇側部を、伸長性の低い生地で構成してもよいし、カップ本体20において脇側部のみ、伸長性の低い編み構造で編成してもよい。
メッシュ部30は、左右一対のカップ部2に対して、左右方向に連続して延在する1つのメッシュ生地であってもよい。上記実施形態のように前中心部17が設けられることで、メッシュ部30が中央で分断され、左右のバストBに対する追従性が高められるという効果もある。
バック連結部7の左右方向の幅は、適宜に変更可能である。バック部4のカップ部2側の端部に、バック連結部7と同様の伸縮特性を有する部分が形成されてもよい。
カップ部2の肌側面に、裏当て布が取り付けられ、パッド収容部が形成されてもよい。その場合に、パッド収容部には、必要に応じてパッドが挿入されてもよい。
上記実施形態では、カップ部2を有する衣類としてブラジャーを例示したが、本構成は、カップ付きキャミソール、カップ付きタンクトップ、カップ付きハーフトップ、水着等の他のカップ付き衣類にも適用可能である。
1…衣類(カップ部を有する衣類)、2…カップ部、3…土台部、3a…脇端部、4…バック部、5…ストラップ、7…バック連結部、7c…接続部、11…上縁部、12…脇縁部、13…下縁部、20…カップ本体、20a…脇端縁、25…伸び止め生地、25a…脇端縁、30…メッシュ部、30a…脇端部、A…着用者、B…バスト、Ba…バストトップ、VL…バージスライン。

Claims (4)

  1. 左右一対のカップ部と、
    前記カップ部の下縁部側を支持する土台部と、
    前記カップ部と前記土台部との間に設けられ、前記下縁部に沿って延在するメッシュ部と、
    前記土台部の脇端部と前記カップ部の脇端縁とに連結されたバック部と、
    前記カップ部と前記バック部とを連結する左右一対のストラップと、を備え、
    前記バック部は、バック連結部を介して前記土台部の前記脇端部及び前記カップ部の前記脇端縁に連結されると共に、前記メッシュ部の脇端部は前記バック連結部に接続されており、
    前記バック連結部における左右方向の伸長性は、前記バック連結部における上下方向の伸長性よりも小さい、
    カップ部を有する衣類。
  2. 前記カップ部は、前中心側部と、前記脇端縁を含む脇側部とを有し、
    前記脇側部における伸長性は、前記前中心側部における伸長性よりも小さい、
    請求項1に記載のカップ部を有する衣類。
  3. 前記バック連結部において前記メッシュ部の前記脇端部が接続される接続部は、前記バック連結部の上下方向の中央部より下に位置する、
    請求項1又は2に記載のカップ部を有する衣類。
  4. 前記バック連結部における左右方向の伸長性は、55%以下である、
    請求項1~3のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。
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