JP2023006111A - 搬送装置 - Google Patents

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翔太 松本
Shota Matsumoto
祐正 堀
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Abstract

【課題】搬送方向に並列に配置したローラ体に搬送力を伝達するアキュムレートコンベヤにおいて、従来チェーン伝達機構により搬送力を各ローラ体に伝達している。チェーン伝達機構への給油により油分が摩擦クラッチに付着して動力伝達効率が阻害されるおそれがある。チェーン伝達機構に代えてベルト伝達機構を採用することで摩擦クラッチへの油分の付着の問題を解消する。【解決手段】動力伝達機構30としてベルト伝達機構が用いられる。下流側及び上流側に隣接するプーリ20間にベルト31が掛け渡されるタンデム掛けで動力が伝達される。ベルト31にはVリブドベルトが用いられる。タンデム掛けでは、2つの軸受でプーリ20が支持される。従来のチェーン伝達機構とは異なって給油が必要ないので摩擦クラッチに油分が付着するトラブルを未然に防ぐことができ、メンテナンス性が向上する。【選択図】図2

Description

この発明は、例えばアキュムレートコンベヤと称される搬送装置に関する。
搬送方向に沿って複数のローラ体を並列配置した搬送装置(ローラコンベヤ)であって、各ローラ体に回転駆動力を伝達して搬送力を付与するアキュムレートコンベヤが特許文献1に開示されている。各ローラ体は、搬送方向の左右両側に配置されたフレーム間に掛け渡された支軸に軸受を介して回転可能に支持されている。各ローラ体の一方の側部に対向して1つのスプロケットが配置されている。各スプロケットは軸受を介して支軸に回転可能に支持されている。各スプロケットとローラ体の側部との間に摩擦クラッチが設けられている。スプロケット側の摩擦板とローラ体側の摩擦板との摩擦によりスプロケットの回転動力がローラ体に伝達される。ローラ体と支軸との間に介装した例えば圧縮ばねの付勢力により、ローラ体側の摩擦板がスプロケット側の摩擦板に押圧されて回転動力が伝達される。搬送方向に沿って配置されたスプロケットに1本の無端チェーンが掛け渡されて電動モータの回転動力が各ローラ体に伝達される。
チェーンを経て伝達される回転動力により各ローラ体が回転する。各ローラ体が回転することで、その上面(搬送面)に沿って例えば段ボール箱等の物品が搬送される。搬送物品の移動をストッパで停止させると、摩擦クラッチに滑りが発生してチェーンの回転動力が遮断される。摩擦クラッチの滑りによってローラ体が停止することで、搬送物品の停止状態が保持される。搬送物品に対する移動抵抗が除去されると、摩擦クラッチが繋がってローラ体が再び回転する。これにより搬送物品の搬送が再開される。
特開平8-81026号公報
特許文献1に開示された搬送装置では、各ローラ体に回転駆動力を伝達するためにチェーンが用いられている。通常、チェーン及びスプロケットにはグリス塗布等により必要な給油がなされる。各スプロケットに隣接して摩擦クラッチが配置されている。このため例えばチェーン移動に伴い油分が飛散して摩擦クラッチに付着するおそれがある。この場合には、摩擦クラッチに不必要な滑りが発生して効率のよい動力伝達が阻害される。本開示により、アキュムレートコンベヤにおいて搬送のための動力伝達の効率が阻害されないようにする。
本開示の1つの局面によれば、搬送装置は、例えば搬送方向に並列配置した複数のローラ体と、各ローラ体に挿通されて各ローラ体を回転可能に支持する支軸とを有する。例えば各ローラ体にプーリが隣接される。例えば各プーリは支軸に回転可能に支持される。例えば各プーリと各ローラ体が摩擦クラッチで軸方向に分離可能に連結される。複数のプーリがベルトにより連動して回転する構成としてもよい。複数のプーリの少なくとも1つが動力伝達機構により支軸の軸線回りに回転する構成としてもよい。
従って、ベルトとプーリを有する動力伝達機構によりローラ体が回転して物品が搬送される。従来のチェーン伝達に代えて給油を必要としないベルト伝達が用いられる。このため、動力伝達機構に対する給油が不要になる。これにより、摩擦クラッチを経た効率のよい動力伝達がなされる。
1つ又はそれ以上の実施態様において、例えばプーリは、支軸の軸線方向に並列配置された2つの軸受を介して支軸に回転可能に支持される。この構成によれば、動力伝達のためのテンションであって径方向の外力に対してプーリが強固に支持される。これによりベルトの偏摩耗等を抑制して動力伝達の効率化が図られる。プーリの支持剛性が高められることで、ベルトから付加される外力に対してプーリの傾きが抑制される。これにより摩擦クラッチの高い動力伝達効率が確保される。
1つ又はそれ以上の実施態様において、例えば2つの軸受が一定の間隔をおいて並列配置された構成とすることができる。この構成によれば、プーリの支持剛性がより高められて、ベルトの偏摩耗がより確実に低減される。
1つ又はそれ以上の実施態様において、軸受の内輪に対する支軸のクリアランスが嵌め合い公差より大きく設定された構成としてもよい。この構成によれば、プーリの支軸に対する組み付けが容易になってメンテナンス性が高められる。
1つ又はそれ以上の実施態様において、例えば軸受がボールベアリングであってもよい。この構成によれば、プーリの支持剛性を確保しつつ低コスト化が図られる。
1つ又はそれ以上の実施態様において、例えば搬送方向の1つのプーリと、1つのプーリに対して上流側に隣接する上流側プーリとの間に上流側ベルトが介装される。例えば搬送方向の1つのプーリと、1つのプーリに対して下流側に隣接する下流側プーリと間に下流側ベルトが介装される。上流側ベルトと下流側ベルトを介して1つのプーリに対して径方向の相互に反対方向の外力が付加されて動力伝達される構成とすることができる。
この構成によれば、搬送方向に隣接するプーリ間に掛け渡されたベルトを経て順次動力が伝達される。搬送方向の1つのプーリに対して上流側と下流側の両側からそれぞれベルトが掛け渡される。1つのプーリの支持剛性が高められることで、1つのプーリに対して上流側ベルトと下流側ベルトを介して上流側及び下流側から十分に大きな外力(動力伝達のためのテンション)を付加することが可能となる。これにより動力伝達機構による伝達動力が高められてより重量物の搬送が可能となる。
1つ又はそれ以上の実施態様において、例えば搬送方向の1つのプーリと、1つのプーリに対して上流側と下流側の双方に隣接する少なくとも2つのプーリに対して共通のベルトが径方向の1方向から押圧される構成とすることができる。この場合、少なくとも3つのプーリに対して径方向の1方向の外力が付加されて動力伝達される。
この構成によれば、搬送方向に隣接する少なくとも3つのプーリに押圧された1つのベルトにより隣接する少なくとも3つのローラ体が回転する。1つのベルトが同じ方向に押圧されて動力伝達されることから動力伝達機構の構成の簡略化が図られる。プーリに対して径方向の1方向から外力が付加されることから、例えば平ベルトを用いて動力伝達する場合プーリを1つの軸受を用いて支持する構成とすることができる。この場合、軸受に対して真下からベルトが押圧される構成とすることでプーリの傾きが抑制される。これにより摩擦クラッチの高い動力伝達効率を確保できる。
1つ又はそれ以上の実施態様において、ベルトにVリブドベルト又はミシンベルト又は平ベルトを用いることができる。Vリブドベルトを用いることで、動力伝達機構の高い伝達効率が確保される。柔軟性の高いVリブドベルトを用いることで、高い伝達効率を確保しつつ動力伝達機構のコンパクト化を図ることができる。Vリブドベルトはミシンベルトに比してより大きなテンションを掛けることが可能である。
ミシンベルトを用いることで、動力伝達機構の高い伝達効率が確保される。Vリブドベルトに比してより柔軟性及び屈曲性の高いミシンベルトを用いることで、プーリの小径化により動力伝達機構のコンパクト化を図ることができる。Vリブドベルトより安価なミシンベルトを用いることで動力伝達機構の低コスト化を図ることができる。平ベルトを用いることで、例えば搬送方向に隣接する3つ以上の多数のプーリに対して1つの平ベルトを同じ方向に押圧して動力伝達する構成とすることが容易になる。ベルトを1つの平ベルトとすることで動力伝達機構の構成の簡略化及びメンテナンス作業の簡略化が図られる。
第1実施形態に係る搬送装置の全体平面図である。本図において搬送物は右側から左側に流れて搬送される。 図1のII部拡大図である。 図1のIII矢視図である。 図3のIV部拡大図である。 図1のV-V線断面図であって、ローラ体の縦断面図である。 図5のVI部拡大図である。 第2実施形態に係るローラ体の縦断面拡大図である。 第3実施形態に係る搬送装置の平面図である。 図8のIX矢視図である。 第3実施形態に係るローラ体の縦断面図である。 図10のXI部拡大図である。
図1,3は、第1実施形態の搬送装置1を示している。搬送装置1は、いわゆるアキュムレートコンベヤと称されるローラコンベヤが例示されている。アキュムレートコンベヤでは、コンベヤ全体としての搬送動作を停止させることなく、搬送物Mをストッパあるいは人の手で一時的に滞留させることができる。図1~4に示すように搬送物Mの搬送方向は左方向とする。以下例示する構成は搬送方向を反対方向とする場合も概ね同様に適用可能である。
搬送装置1は、搬送方向に長いフレーム2と、フレーム2に支持した多数のローラ体10と、多数のローラ体10を回転させる動力伝達機構30を有する。フレーム2は、搬送方向左右の側部フレーム3,4と脚部5を有する。左右の側部フレーム3,4は、搬送方向に沿って相互に平行に配置されている。図3に示すように左右の側部フレーム3,4は結合フレーム6を介して相互に結合されている。脚部5は、左右の側部フレーム3,4の搬送方向前後の2箇所に配置されている。合計4箇所の脚部5により、搬送面Hが概ね人の腰高さに設定されている。各脚部5の下部にはねじ締め込み式のアジャスタ5aが設けられている。アジャスタ5aの締め込み量を調整することで搬送面Hの高さ及び傾きが調整される。
左右の側部フレーム3,4間に多数のローラ体10が支持されている。多数のローラ体10は搬送方向に一定の間隔をおいて平行に支持されている。各ローラ体10は、相互に同径の円筒形を有している。各ローラ体10の支持構造が図5,6に示されている。
各ローラ体10は、1本の支軸11を介して左右の側部フレーム3,4間に支持されている。支軸11は、左右の側部フレーム3,4に跨って軸回りに回転不能に支持されている。支軸11は、留め具18,19により軸方向の移動が規制されて側部フレーム3,4からの脱落が防止されている。
ローラ体10の左右端部の内周側に、それぞれベアリングケース12,13が取り付けられている。左右のベアリングケース12,13の内周側に、それぞれボールベアリング14,15が保持されている。左右のボールベアリング14,15を介してローラ体10が支軸11に回転可能に支持されている。支軸11に対するローラ体10の軸方向の変位については極わずかな範囲で許容される。
ボールベアリング14,15の間において、支軸11の軸方向左寄りの中途部位にはフランジ形のバネ受け部16が設けられている。左側のボールベアリング14とバネ受け部16との間に圧縮バネ17が介装されている。圧縮バネ17の付勢力は、ローラ体10を左方へ変位させる方向に作用する。
左側の側部フレーム3とローラ体10との間において、支軸11にプーリ20が支持されている。プーリ20は2つのボールベアリング21,22を介して支軸11に回転可能に支持されている。2つのボールベアリング21,22は、プーリ20の内周孔20aに保持されている。2つのボールベアリング21,22は、外輪径及び幅について大小2種類のサイズのものが用いられている。ローラ体10側のボールベアリング22には側部フレーム3側のボールベアリング21よりも小サイズのものが用いられている。2つのボールベアリング21,22の内輪の孔径は一致している。プーリ20の内周孔は段付き形成されている。内周孔20aの小径側に小サイズのボールベアリング22が保持されている。内周孔20aの大径側に大サイズのボールベアリング21が保持されている。
2つのボールベアリング21,22間には、1つのリング23が配置されている。リング23によって2つのボールベアリング21,22の軸方向の間隔が一定に規定されている。プーリ20は規制部材24により左方への変位が規制されている。
支軸11の軸径(外径)であって、ボールベアリング21,22の内輪孔に挿通される部位の軸径は、支軸11に対するプーリ20の組み付け性を考慮して通常よりも細径に設定されている。例えば、ボールベアリング21,22の内輪の孔径が12mmである場合に、支軸11の軸径が11.9mmに設定されて、クリアランスが0.1mm確保されている。例えば通常のh7程度のはめ合い公差(+0~-0.018)よりもクリアランスを大きく確保することで、ボールベアリング21,22の内輪孔に対する支軸11のより大きな傾きが許容される。これにより、支軸11に対するプーリ20の組み付けが容易になって、搬送装置1の組み付け性及びメンテナンス性が良くなる。
プーリ20には、動力伝達機構30のベルト31,34が掛けられている。ベルト31,34を経てプーリ20に動力伝達機構30の回転動力が伝達される。プーリ20とローラ体10との間に摩擦クラッチ25が介装されている。摩擦クラッチ25を介してプーリ20の回転動力がローラ体10に伝達される。ローラ体10に伝達される回転動力が搬送物Mを搬送するための動力(搬送動力)となる。
摩擦クラッチ25は、概ね同径の円環形を有する2つの摩擦板26,27を有する。一方の摩擦板26はプーリ20の右側部に貼り付け若しくは嵌め込んで取り付けられている。他方の摩擦板27はベアリングケース12の左側部に貼り付け若しくは嵌め込んで取り付けられている。プーリ20側の摩擦板26にローラ体10側の摩擦板27が圧縮バネ17の付勢力により面当たり状態に押し付けられる。これにより発生する回転方向の摩擦力によりプーリ20の回転動力がローラ体10に伝達される。図では示されていないが摩擦板26,27は、それぞれ板厚方向に適度な弾性を有するスペーサを間に挟んでプーリ20の右側部、ベアリングケース12の左側部に結合されている。これにより摩擦板26,27がより確実に相互に面当たり状態に押圧されて、プーリ20からローラ体10への動力伝達がより高い効率でなされる。
摩擦クラッチ25の摩擦板26と摩擦板27との間に滑りが発生すると、動力伝達経路が遮断されてローラ体10の回転が停止される。摩擦板26と摩擦板27との間の滑りは、例えば搬送物Mの移動がストッパにより規制されることで発生する。これにより搬送物Mの搬送経路上における滞留が実現される。ローラ体10の回転が停止される滞留により搬送物Mの傷つきや汚損が防止される。
図2に示すように各プーリ20には2つのベルト31が掛けられている。2つのベルト31は、プーリ20の幅方向(支軸11の軸方向)にずれて掛けられている。2つのベルト31の一方は下流側に隣接するプーリ20に掛けられ、他方は上流側に隣接するプーリ20に掛けられている。搬送方向に隣接する2つのプーリ20間に掛け渡されたベルト31により動力伝達機構30の回転動力が全搬送経路に伝達される。本実施形態では、タンデム掛けと称されるベルト懸架方式が採用されている。タンデム掛けでは、1つのプーリ20に対して2つのベルト31を経て上下両側から相互に反対方向で同じ大きさの外力Pが付加される。この外力Pが動力伝達のためのテンションに相当する。
第1実施形態では各ベルト31にVリブドベルトと称される無端ベルトが用いられている。各プーリ20にはVリブドベルト用のプーリ(Vリブドプーリ)が用いられている。各ベルト31の内周面には、断面V字型のリブが内周面全周にわたって一体に形成されている。リブは、ベルト31の幅方向に複数本並列に並んで設けられている。これにより、各ベルト31は、高い伝動性と柔軟性を有する。各ベルト31は、隣接する2つのプーリ20間に掛け渡されるに足る大きさの円環形を有している。プーリ20の外周面には、ベルト31の各リブが嵌まり込む溝部が全周にわたって設けられている。
図4に示すように動力伝達機構30の動力源には電動モータ32が用いられている。電動モータ32は、フレーム2に支持されている。電動モータ32は、搬送面の下方(ローラ体10の下方)に配置されている。電動モータ32の側部及び下方は、モータベース兼用のモータカバー35で覆われている。電動モータ32の出力軸に出力プーリ33が取り付けられている。出力プーリ33には各プーリ20と同じVリブドプーリが用いられている。出力プーリ33に2つの出力ベルト34が掛けられている。出力ベルト34には各ベルト31と同じVリブドベルトが用いられている。
2つの出力ベルト34の一方は、上方において隣接する2つのプーリ20の一方に掛けられ、他方の出力ベルト34は他方のプーリ20に掛けられている。電動モータ32が起動すると、2つの出力ベルト34を経て上方において隣接する2つのプーリ20に回転動力が伝達される。出力ベルト34を経て2つのプーリ20に伝達された回転動力が、タンデム掛けされた各ベルト31及び摩擦クラッチ25を経て全てのローラ体10に伝達される。搬送中例えば作業者が手で搬送物Mの移動を止めると、搬送物Mが載置されたローラ体10の摩擦クラッチ25が滑ってローラ体10の回転が停止される。作業者が搬送物Mから手を離して搬送抵抗が除去されると、摩擦クラッチ25が繋がってローラ体10が再び回転する。これにより搬送物Mの搬送が再開される。
以上のように構成した第1実施形態に係る搬送装置1によれば、ベルト31とプーリ20を有する動力伝達機構30によりローラ体10が回転して搬送物Mが搬送される。従来のチェーン伝達に代えて給油を必要としないベルト伝達が用いられる。このため、動力伝達機構30に対する給油が不要になる。これにより、摩擦クラッチ25の摩擦板26,27への油分の付着等のトラブルが回避されることで、摩擦クラッチ25を経てローラ体10への効率のよい動力伝達がなされる。
各プーリ20は、軸方向に2つ並列配置されたボールベアリング21,22を介して支軸11に回転可能に支持される。これにより、2つのベルト31を経て径方向の上下両側から相互に反対方向の外力P(ベルト31のテンション)が付加されるプーリ20の支持剛性が高められている。プーリ20の支持剛性が高められることで外力Pによるプーリ20の傾きが低減若しくは解消される。これにより、ベルト31の偏摩耗等を抑制して動力伝達の効率化が図られる。また、摩擦板26,27の片当たりが回避されて、摩擦クラッチ25の高い動力伝達効率が確保される。
2つのボールベアリング21,22がリング23により一定の間隔をおいて並列配置されて支持スパンが拡大されている。これにより、支軸11に対するプーリ20の支持剛性がより一層高められている。
ボールベアリング21,22の内輪孔に対する支軸11のクリアランスが嵌め合い公差より大きく設定されている。通常より大きなクリアランスが設定されることで、内輪孔に対する支軸11のより大きな傾きが許容される。このことから、プーリ20の支軸11に対する組み付け作業(内輪孔への支軸11の挿入作業)が容易になって当該搬送装置1のメンテナンス性が高められる。
図5,6に示すように動力伝達経路の上方は搬送方向に長い上経路カバー28で覆われている。動力伝達経路の下方も搬送方向に長い下経路カバー29で覆われている。これにより例えばプーリ20及びベルト31に対する他部材の干渉や人の手が接触することが防止される。また、粉塵の堆積等が低減されて動作不良が未然に回避される。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、動力伝達機構30のベルト31としてVリブドベルトを用いた構成を例示したが、これに代えてミシンベルトを用いる構成としてもよい。図7には、ベルト41としてミシンベルトを用いた第2実施形態が示されている。変更を要しない部材及び構成について同位の符合を用いてその説明を省略する。
左側の側部フレーム3とローラ体10との間において、支軸11には第1実施形態のプーリ20に代えてプーリ42が支持されている。プーリ42にはミシンベルト用のプーリが用いられている。プーリ42の外周面には、ベルト41が嵌め込み状に掛けられるV字形の溝部42aが軸方向に2つ並んで設けられている。プーリ42に、第1実施形態と同じく2つのベルト41が掛けられている。ベルト41には、いわゆるミシンベルトが用いられている。このため、ベルト41の内周面には台形形の凸部が一定の間隔をおいて周方向に多数一体形成されている。これによりベルト41には高い屈曲性と耐摩耗性が確保されている。
プーリ42は2つのボールベアリング43を介して支軸11に回転可能に支持されている。2つのボールベアリング43は、外輪径、内輪径及び幅等のサイズについて同じサイズのものが用いられている。2つのボールベアリング43は、支軸11の軸方向に相互に接触する状態でプーリ42の内周孔42bに保持されている。2つのボールベアリング43で支持されることでプーリ42の支軸11に対する高い支持剛性が確保されている。なお、第1実施形態と同様、2つのボールベアリング43間にリングを挟み込んでプーリ42の支持スパンをより大きくしてもよい。逆に、第1実施形態のリング23を省略して2つのボールベアリング21,22を隣接して配置する構成としてもよい。
第2実施形態でも、2つのボールベアリング43の内輪孔に対して通常より大きなクリアランスが確保されるように支軸11の軸径が設定されている。これにより支軸11に対するプーリ42の組み付け性及びメンテナンス性が確保される。
プーリ42とローラ体10の左側部との間には第1実施形態と同様摩擦クラッチ25が介在されている。プーリ42の軸方向の移動は規制部材44により規制されている。
搬送方向に隣接するプーリ42間にベルト41がタンデム掛け方式で掛け渡されることで、動力伝達機構40の回転動力が全てのローラ体10に伝達される。
ベルト41にミシンベルトを用いた第2実施形態によっても、従来のチェーン伝達とは異なって給油が不要になることから、摩擦クラッチ25への油分の付着を回避しつつ高い動力伝達機能を確保できる。また、摩擦クラッチ25に油分が付着するトラブルが回避される。
図8~11には第3実施形態に係る動力伝達機構50が示されている。第3実施形態では、ベルト51に平ベルトが用いられている。第1、第2実施形態と同じく複数のローラ体10は、フレーム2の左右側部フレーム3,4間に搬送方向に一定の間隔をおいて相互に平行に支持されている。
図10,11に示すように各ローラ体10は、左右のボールベアリング14,15を介して支軸11に回転可能に支持されている。左側の側部フレーム3とローラ体10との間において、支軸11にプーリ52が支持されている。プーリ52は1つのボールベアリング53を介して支軸11に回転可能に支持されている。プーリ52には平ベルト用のプーリが用いられている。プーリ52は規制部材54により左方への変位が規制されている。プーリ52の右側部とローラ体10のベアリングケース12との間に摩擦クラッチ25が介装されている。
図9に示すように第3実施形態に係る動力伝達機構50は、駆動源として電動モータ55を備えている。電動モータ55は搬送面Hの下方に配置されている。電動モータ55の出力軸に取り付けた駆動プーリ56にベルト51が掛けられている。ベルト51のテンションはテンションローラ57の位置を変更することで調整できる。ベルト51は各プーリ52に対して下方から押圧されている。
搬送方向に適宜間隔をおいてプレッシャローラ58が配置されている。第3実施形態では、隣接する2つのプーリ52の1組について1つのプレッシャローラ58が配置されている。各プレッシャローラ58によりベルト51に適正なテンションが付与される。ベルト51のテンションが各プーリ52に対して径方向上向きの外力(押圧力)Qとして作用する。外力Qによりプーリ52に回転動力が伝達される。プーリ52に伝達された回転動力が摩擦クラッチ25を経てローラ体10に伝達される。これにより各ローラ体10が回転して搬送物Mが搬送される。外力Qの強弱はテンションローラ57の位置を変位させることで調整できる。
図11に示すようにベルト51はボールベアリング53の直下に押圧される。これによりプーリ52の傾きが抑制される。プーリ52の傾きが抑制されることで、摩擦クラッチ25の片減りが抑制されて高い動力伝達効率が維持される。
第3実施形態の搬送装置1によっても、従来のチェーン伝達とは異なって動力伝達経路に給油する必要がないことから、摩擦クラッチ25への油分の付着を回避しつつ高い動力伝達機能を確保できる。また、摩擦クラッチ25に油分が付着するトラブルが回避されることからメンテナンス作業が容易になる。さらに、動力伝達用のベルト51として平ベルトを用いることで動力伝達機構50の静音性が高められる。
第3実施形態の場合、ベルト51が軸受53の直下に押圧されることから、1つの軸受53でプーリ52の傾きが抑制される。
第3実施形態にはさらに変更を加えることができる。例えば、第1、第2実施形態と同様2つの軸受でプーリを支持する構成としてもよい。この場合でも、2つの軸受の直下にベルトを押圧してプーリに対して傾き方向のモーメントが付加されないようにすればよい。
第3実施形態では搬送方向のほぼ全領域のプーリ52に対して1つのベルト51が押圧されて、全搬送領域が1つの動力伝達機構50により動作される。これに対して、全搬送領域を複数の領域に区画して、各領域について独自の動力伝達機構を配置する構成としてもよい。また、搬送方向の一部の領域についてのみ動力伝達機構50を配置する構成としてもよい。何れもベルト伝達式の動力伝達機構により動力伝達経路への給油が不要になる。
ベルトには例示したVリブドベルト、ミシンベルト、平ベルトに代えて、より安価な丸ベルトを用いることができる。また、歯付きベルト(タイミングベルト)を用いることができる。歯付きベルトを用いる場合には、プーリとして歯付きプーリが用いられる。歯付きベルトを用いることで滑りのない確実な動力伝達がなされる。特に重量物の搬送に好適である。
プーリ20,42,52を支持する軸受は、例示したボールベアリングに代えて、ローラベアリングあるいはその他の転がり軸受を用いることができる。転がり軸受に代えて、例えば含油ブッシュ等の滑り軸受を用いてもよい。
プーリ20,42,52を支持するボールベアリング21,22,43,53の内輪孔に対する支軸11のクリアランスは、例示したはめ合い公差h7に代えてh9を超える程度あるいはそれ以上に大きく設定してもよい。内輪孔に対する支軸11の軸径をより細径化することで組み付け性及びメンテナンス性が一層高まる。
実施形態の搬送装置1が本開示の1つの局面における搬送装置の一例である。実施形態のローラ体10が本開示の1つの局面におけるローラ体の一例である。実施形態の支軸11が本開示の1つの局面における支軸の一例である。実施形態のプーリ20,42,52が本開示の1つの局面におけるプーリの一例である。実施形態の摩擦クラッチ25が本開示の1つの局面における摩擦クラッチの一例である。実施形態のベルト31,41,51が本開示の1つの局面におけるベルトの一例である。実施形態の動力伝達機構30,40,50が本開示の1つの局面における動力伝達機構の一例である。
1…搬送装置
M…搬送物
H…搬送面
2…フレーム
3…側部フレーム(左)
4…側部フレーム(右)
5…脚部
5a…アジャスタ
6…結合フレーム
10…ローラ体
11…支軸
12,13…ベアリングケース
14,15…ボールベアリング
16…バネ受け部
17…圧縮バネ
18,19…留め具
20…プーリ(Vリブドプーリ)
20a…内周孔
21,22…ボールベアリング(軸受)
23…リング
24…規制部材
25…摩擦クラッチ
26…摩擦板(プーリ側)
27…摩擦板(ローラ体側)
28…上経路カバー
29…下経路カバー
30…動力伝達機構(第1実施形態)
31…ベルト(Vリブドベルト)
32…電動モータ
33…出力プーリ
34…出力ベルト
35…モータカバー
40…動力伝達機構(第2実施形態)
41…ベルト(ミシンベルト)
42…プーリ
42a…溝部、42b…内周孔
43…ボールベアリング(軸受)
44…規制部材
50…動力伝達機構(第3実施形態)
51…ベルト(平ベルト)
52…プーリ
53…ボールベアリング(軸受)
54…規制部材
55…電動モータ
56…駆動プーリ
57…テンションローラ
58…プレッシャローラ

Claims (8)

  1. 搬送装置であって、
    搬送方向に並列配置した複数のローラ体と、
    前記各ローラ体に挿通されて前記各ローラ体を回転可能に支持する支軸と、
    前記各ローラ体に隣接しかつ前記支軸に回転可能に支持される複数のプーリと、
    前記各プーリと前記各ローラ体を軸方向に分離可能に連結する摩擦クラッチと、
    前記複数のプーリを連動して回転させるベルトと、
    前記複数のプーリの少なくとも1つを前記支軸の軸線回りに回転させる動力伝達機構と、を有する搬送装置。
  2. 請求項1記載の搬送装置であって、
    前記プーリは、前記支軸の軸線方向に並列配置された2つの軸受を介して前記支軸に回転可能に支持された搬送装置。
  3. 請求項2記載の搬送装置であって、
    前記2つの軸受が一定の間隔をおいて並列配置された搬送装置。
  4. 請求項2又は3記載の搬送装置であって、
    前記軸受の内輪に対する前記支軸のクリアランスが嵌め合い公差より大きく設定された搬送装置。
  5. 請求項2~4の何れか1つに記載の搬送装置であって、
    前記軸受がボールベアリングである搬送装置。
  6. 請求項1~5の何れか1つに記載の搬送装置であって、
    前記搬送方向の1つのプーリと前記1つのプーリに対して上流側に隣接する上流側プーリとの間に上流側ベルトが介装され、前記1つのプーリと前記1つのプーリに対して下流側に隣接する下流側プーリと間に下流側ベルトが介装され、前記上流側ベルトと前記下流側ベルトを介して前記1つのプーリに対して径方向の相互に反対方向の外力が付加されて動力伝達される搬送装置。
  7. 請求項1~5の何れか1つに記載の搬送装置であって、
    前記搬送方向の1つのプーリと、前記1つのプーリに対して上流側と下流側の双方に隣接する少なくとも2つのプーリに対して共通のベルトが径方向の1方向から押圧されることで、前記少なくとも3つのプーリに対して前記径方向の1方向の外力が付加されて動力伝達される搬送装置。
  8. 請求項1~7の何れか1つに記載の搬送装置であって、
    前記ベルトにVリブドベルト又はミシンベルト又は平ベルトを用いた搬送装置。
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