JP2023005993A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インク吐出ヘッドのインク吐出面に沿った方向に払拭部材が移動する構成において、インク吐出領域の外側にも払拭部材の移動領域を確保する必要があり、この為払拭部材の移動方向に装置が大型化し易い。【解決手段】液体吐出装置は、媒体に対し液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドの液体吐出面をワイピングするワイピング機構であって、前記液体吐出面に沿った方向に移動することで前記液体吐出面をワイピングするワイパー部を有するワイピング機構と、装置の制御に係る部位であって、少なくとも一つの回路基板を含む電装部と、を備え、前記ワイパー部の移動方向は、前記回路基板の面に交差する方向であり、前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部と前記ワイピング機構の一部とがオーバーラップすることを特徴する。【選択図】図12

Description

本発明は、媒体に液体を吐出する液体吐出装置に関する。
液体吐出装置の一例としてのインクジェットプリンターでは、インク吐出ヘッドのインク吐出面をワイピングするワイピング機構が設けられる。特許文献1記載のインクジェットプリンターにおいてワイパーは払拭部材と称され、この払拭部材が払拭ユニットに設けられている。払拭ユニットはモーターの動力を得てインク吐出ヘッドのインク吐出面に沿った方向に移動し、その移動の過程においてインク吐出ヘッドのインク吐出面をワイピングする。
このインクジェットプリンターの背面にはカバーが設けられており、このカバーを開くことで、払拭部材にアクセスできる。払拭部材はねじによって払拭ユニットに固定されており、ねじを外すことで、払拭部材を装置外部に取り出すことができる。
特開2016-175275号公報
上記の様にインク吐出ヘッドのインク吐出面に沿った方向に払拭部材が移動する構成において、インク吐出領域の外側にも払拭部材の移動領域を確保する必要があり、この為払拭部材の移動方向に装置が大型化し易い。
上記課題を解決する為の、本発明の液体吐出装置は、媒体に対し液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドの液体吐出面をワイピングするワイピング機構であって、前記液体吐出面に沿った方向に移動することで前記液体吐出面をワイピングするワイパー部を有するワイピング機構と、装置の制御に係る部位であって、少なくとも一つの回路基板を含む電装部と、を備え、前記ワイパー部の移動方向は、前記回路基板の面に交差する方向であり、前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部と前記ワイピング機構の一部とがオーバーラップすることを特徴する。
プリンターにおける媒体搬送経路を示す図。 プリンターにおける媒体搬送経路を示す図。 プリンターにおける側面の一つである背面を示す斜視図。 図3の状態から接続部カバーを開いた状態を示す斜視図。 図3の状態から背面カバーを取り外した状態を示す斜視図。 図5の状態から制御ユニットを開いた状態を示す斜視図。 図6に示す状態から高圧ユニットを取り外した状態における、ワイピング機構周辺の斜視図。 図7に示す状態から接続ユニットを取り外した状態を示す斜視図。 電源ユニットに対して制御ユニットを開いた状態の電源ユニットおよび制御ユニットの斜視図。 電源ユニットの凹部と制御ユニットの接続コネクタとの位置関係を示す斜視図。 制御ユニット内部の構成を示す斜視図。 装置上方から電装部とワイピング機構とを見た際のこれらの位置関係を模式的に示す図。 装置後方から電装部、高圧ユニット、及び搬送ベルトを見た際のこれらの位置関係を示す図。 電源ユニットおよび制御ユニットをY-Z平面で切断した断面図。 他の実施形態に係るメイン基板および駆動基板の正面図。
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る液体吐出装置は、媒体に対し液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドの液体吐出面をワイピングするワイピング機構であって、前記液体吐出面に沿った方向に移動することで前記液体吐出面をワイピングするワイパー部を有するワイピング機構と、装置の制御に係る部位であって、少なくとも一つの回路基板を含む電装部と、を備え、前記ワイパー部の移動方向は、前記回路基板の面に交差する方向であり、前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部と前記ワイピング機構の一部とがオーバーラップすることを特徴する。
本態様によれば、前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部と前記ワイピング機構の一部とがオーバーラップするので、前記ワイパー部の移動方向における装置寸法を抑制でき、装置の小型化を図ることができる。
尚、前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部と前記ワイピング機構の一部とがオーバーラップするとは、前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部の位置と前記ワイピング機構の一部の位置とが同じであると言うこともできる。また或いは、前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部と前記ワイピング機構の一部とがオーバーラップするとは、前記ワイパー部の移動方向と交差する方向から見て、前記電装部の少なくとも一部と前記ワイピング機構の一部とが重なって見えると言うこともできる。
第2の態様は、第1の態様において、前記ワイパー部は、ホームポジションと、前記液体吐出面をワイピングするワイピング領域とに移動可能であり、前記ワイパー部が前記ホームポジションに位置する際、前記電装部の少なくとも一部と前記ワイパー部の少なくとも一部とがオーバーラップすることを特徴とする。
本態様によれば、前記ワイパー部は、ホームポジションと、前記液体吐出面をワイピングするワイピング領域とに移動可能であり、前記ワイパー部が前記ホームポジションに位置する際、前記電装部の少なくとも一部と前記ワイパー部の少なくとも一部とがオーバーラップする構成において、上述した第1の態様の作用効果が得られる。
第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記ワイパー部の移動方向は、装置奥行き方向であることを特徴とする。
本態様によれば、前記ワイパー部の移動方向は、装置奥行き方向であるので、装置奥行き方向の装置寸法を抑制できる。
第4の態様は、第3の態様において、前記電装部は、装置奥行き方向において背面方向に位置し、前記回路基板は、前記ワイパー部の移動方向に沿って間隔を空けて複数設けられ、複数の前記回路基板は電源基板と制御基板とを含み、前記電源基板は、前記電装部を構成するユニットである電源ユニットに設けられ、前記制御基板は、前記電装部を構成するユニットであって前記電源ユニットより装置背面側に位置する制御ユニットに設けられることを特徴とする。
本態様によれば、前記ワイパー部の移動方向に沿って電源基板と制御基板とを備えた構成において、装置奥行き方向の装置寸法を抑制できる。
第5の態様は、第4の態様において、装置の背面を形成する背面カバーが着脱可能に設けられ、前記背面カバーを取り外すことにより、前記ワイピング機構及び前記制御ユニットが露呈することを特徴とする。
本態様によれば、装置の背面を形成する背面カバーを取り外すことにより、前記ワイピング機構及び前記制御ユニットが露呈する構成であるので、前記ワイピング機構と前記制御ユニット即ち前記電装部のメンテナンス性が向上する。
第6の態様は、第5の態様において、前記電源ユニットは着脱可能であり、前記制御ユニットは開閉可能に設けられ、閉じた状態の前記制御ユニットを開くことにより、前記電源ユニットが露呈して当該電源ユニットが着脱可能となることを特徴とする。
本態様によれば、前記制御ユニットは開閉可能に設けられ、閉じた状態の前記制御ユニットを開くことにより、前記電源ユニットが露呈して当該電源ユニットが着脱可能となる構成であるので、前記電源ユニットを着脱する際に前記制御ユニットの保管スペースが不要となり、前記電源ユニットを着脱する際の作業性が向上する。
第7の態様は、第1から第6の態様のいずれかにおいて、前記電装部より高電圧を扱う高電圧基板が、前記電装部の外側であって前記電装部に対し前記ワイパー部の移動方向と交差する方向に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記電装部より高電圧を扱う高電圧基板が、前記電装部の外側であって前記電装部に対し前記ワイパー部の移動方向と交差する方向に設けられているので、前記高電圧基板から生じるノイズが前記電装部に及ぼす悪影響を抑制できる。
第8の態様は、第7の態様において、媒体を搬送する搬送ベルトであって、前記液体吐出ヘッドと対向する位置に設けられる搬送ベルトを備え、前記高電圧基板は、前記搬送ベルトの帯電を制御する基板であり、前記高電圧基板が、前記搬送ベルトの側方に位置することを特徴とする。
本態様によれば、前記高電圧基板は、前記搬送ベルトの帯電を制御する基板であり、前記高電圧基板が、前記搬送ベルトの側方に位置するので、前記高電圧基板と前記搬送ベルトとの配置距離を短くでき、ひいては前記搬送ベルトを帯電させる為に必要な配線を短くできる。
第9の態様は、第1から第8の態様のいずれかにおいて、前記液体吐出ヘッドを駆動するヘッド駆動基板が、前記電装部の外側であって前記液体吐出ヘッドの上部に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記液体吐出ヘッドを駆動するヘッド駆動基板が、前記電装部の外側であって前記液体吐出ヘッドの上部に設けられているので、前記電装部から生じるノイズが前記駆動基板に及ぼす悪影響を抑制できる。
第10の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記回路基板に、前記ワイピング機構を避ける切り欠き部が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記回路基板に、前記ワイピング機構を避ける切り欠き部が形成されており、即ち前記ワイピング機構の周辺スペースを有効利用して前記回路基板が配置される構成となり、装置の小型化を図ることができる。
以下、本発明を具体的に説明する。
以下では記録用紙に代表される媒体に対し、液体の一例であるインクを吐出することで記録を行うインクジェットプリンター1を、液体吐出装置或いは記録装置の一例として説明する。以下においてインクジェットプリンター1は、プリンター1と略称する。
尚、各図において示すX-Y-Z座標系は直交座標系であって、Y軸方向が媒体の搬送方向と交差する方向、即ち媒体幅方向であり、また装置奥行き方向でもある。また本実施形態においてY軸方向は、後述するワイパー部43の移動方向でもある。Y軸方向のうち+Y方向は装置前面から装置背面に向かう方向であり、-Y方向は装置背面から装置前面に向かう方向である。
X軸方向は装置幅方向であり、プリンター1の操作者から見て+X方向が左側、-X方向が右側となる。Z軸方向は鉛直方向であって、装置高さ方向となる。Z軸方向のうち+Z方向が上方向、-Z方向が下方向となる。
以下では、媒体が送られていく方向を「下流」と言い、またその反対方向を「上流」と言う場合がある。また図1、図2においては、媒体搬送経路を破線で示している。プリンター1において媒体は、破線で示す媒体搬送経路を通って搬送される。
また図1及び図2においてF軸方向は後述するラインヘッド51と搬送ベルト13との間、即ち記録領域における媒体搬送方向であり、+F方向が搬送方向の下流となり、その反対の-F方向が搬送方向の上流となる。またV軸方向はF軸方向と直交する方向であって、後述する記録部の一例であるヘッドユニット50の移動方向である。V軸方向のうち+V方向はヘッドユニット50が記録時搬送経路T1から退避する方向であり、-V方向はヘッドユニット50が記録時搬送経路T1に向かう方向である。
以下、図1及び図2を参照してプリンター1における媒体搬送経路について説明する。プリンター1は装置本体2の下部に増設ユニット6を連結可能に構成されており、図1及び図2は増設ユニット6を連結した状態を示している。
装置本体2は、下部に媒体を収容する第1媒体カセット3を備えており、増設ユニット6を連結した場合、更にその下に第2媒体カセット4及び第3媒体カセット5が設けられる。
各媒体カセットに対しては、収容された媒体を-X方向に送り出すピックローラーが設けられている。ピックローラー21、22、23は、それぞれ第1媒体カセット3、第2媒体カセット4、及び第3媒体カセット5に対して設けられたピックローラーである。
また各媒体カセットに対しては、-X方向に送り出された媒体を、斜め上方向に給送する給送ローラー対が設けられている。給送ローラー対25、26、27は、それぞれ第1媒体カセット3、第2媒体カセット4、及び第3媒体カセット5に対して設けられた給送ローラー対である。
尚、以下では「ローラー対」とは、特に説明しない限り不図示のモーターによって駆動される駆動ローラーと、この駆動ローラーに接して従動回転する従動ローラーとで構成されるものとする。
第3媒体カセット5から送り出された媒体は、搬送ローラー対29、28によって搬送ローラー対38に送られる。また第2媒体カセット4から送り出された媒体は、搬送ローラー対28によって搬送ローラー対38に送られる。媒体は搬送ローラー対38でニップされ、搬送ローラー対31へ送られる。
第1媒体カセット3から送り出された媒体は、搬送ローラー対38を経ずに搬送ローラー対31へ送られる。
尚、搬送ローラー対38の近傍に設けられた供給ローラー19及び分離ローラー20は、図1では図示を省略する供給トレイから媒体を送り出すローラー対である。
搬送ローラー対31から送り力を受ける媒体は、液体吐出ヘッドの一例であるラインヘッド51と搬送ベルト13との間、つまりラインヘッド51と対向する記録位置に送られる。尚、以下では搬送ローラー対31から搬送ローラー対32までの媒体搬送経路を記録時搬送経路T1と称する。
ラインヘッド51は、媒体に記録を行う記録部の一例であるヘッドユニット50を構成する。ラインヘッド51は、媒体の面に液体の一例であるインクを吐出して記録を実行する。ラインヘッド51は、インクを吐出するノズルが媒体幅方向の全域をカバーする様に構成されたインク吐出ヘッドであり、媒体幅方向への移動を伴わないで媒体幅全域に記録が可能なインク吐出ヘッドとして構成されている。
ヘッドユニット50は不図示のラックピニオン機構及びモーターによって記録時搬送経路T1に対し進退可能に設けられ、記録時搬送経路T1に最も進出する位置と、記録時搬送経路T1から最も退避する位置との間で移動可能に設けられている。図1はヘッドユニット50が記録時搬送経路T1に対し最も進出した状態を示し、この状態において媒体に対し記録が行われる。図2はラインヘッド51のインク吐出面51aをワイピングする際のヘッドユニット50の位置を示している。インク吐出面51aは、液体吐出面の一例である。
符号43はワイパー部であり、符号44はワイパー部43に設けられたワイパーである。ワイパー44は、ゴムやエラストマ等の弾性材料で形成され、弾性によってインク吐出面51aに押し当たることができる。
ワイパー部43は、モーター46(図7参照)によってインク吐出面51aに沿った方向の一例であるY軸方向に移動可能に設けられており、移動領域における+Y方向の端部位置をホームポジションとし、ワイピング時を除いてホームポジションに位置している。
ワイパー部43のホームポジションには図7に示す様に接続ユニット45が配置されている。接続ユニット45は、ワイパー部43とともにワイピング機構42に含まれる。尚、装置本体2は、ワイパー部43をY軸方向に沿って移動させる移動手段(不図示)を備えている。この移動手段(不図示)は、例えばガイドレールで構成される。この移動手段は、ワイピング機構42の構成要素と捉えても良い。
接続ユニット45は、ワイパー部43とは異なり固定状態で設けられる。接続ユニット45には吸引針(不図示)が設けられており、ワイパー部43がホームポジションに移動すると、前記吸引針がワイパー部43側面の吸引穴(不図示)に入り込む。ワイパー部43にはインクを貯留する貯留部(不図示)が設けられている。前記吸引針は不図示のポンプと連通しており、従ってワイパー部43がホームポジションに移動すると、上記ポンプによってワイパー部43内部に溜まったインクを吸引し、回収することができる。
次に図1及び図2に戻り、符号10A、10B、10C、及び符号10Dは、液体収容部としてのインク収容部である。ラインヘッド51から吐出されるインクは、各インク収容部から、図示を省略するチューブを介してラインヘッド51へと供給される。インク収容部10A、10B、10C、及び10Dは、それぞれ装着部11A、11B、11C、及び11Dに対して着脱可能に設けられる。
また符号12は、ラインヘッド51から不図示のフラッシングキャップに向けてメンテナンスの為に吐出された、廃液としてのインクを貯留する廃液収容部である。
搬送ベルト13は、ラインヘッド51と対向する位置に設けられる。搬送ベルト13は、プーリー14及びプーリー15に掛け回される無端ベルトであって、プーリー14及びプーリー15のうち少なくとも一方が不図示のモーターにより駆動されることで回転する。媒体は、搬送ベルト13のベルト面に吸着されつつラインヘッド51と対向する位置を搬送される。
搬送ベルト13は、ウレタンやゴム等からなるベース材に導電材が含有されて成る無端ベルトであって、不図示のテンショナーによって所定のテンションが付与されている。
搬送ベルト13を挟んでプーリー14と対向する位置には、不図示の帯電ローラーが設けられている。この帯電ローラーは搬送ベルト13の外面に接触しており、搬送ベルト13の回転に応じて従動回転する。前記帯電ローラーには、高圧ユニット90(図5参照)から直流電圧が印加され、これにより前記帯電ローラーは搬送ベルト13に接触している部位に電荷を供給する。例えば、前記帯電ローラーは搬送ベルト13に正の電荷を供給し、搬送ベルト13の外面をプラス極性に帯電させる。これにより搬送ベルト13の外面が、媒体を吸着する吸着面となる。
次に、ラインヘッド51と対向する位置を通る記録時搬送経路T1は、水平方向と鉛直方向の双方に対して交差し、上向きに媒体を搬送する構成である。このことにより、ヘッドユニット50の移動方向であるV軸方向も、水平方向と鉛直方向の双方に対して交差し、V軸方向の水平方向に対する傾斜角αが、45°より小さく、より具体的には概ね15°となっている。
この様な構成により、ヘッドユニット50の移動に必要なスペースの、水平方向と鉛直方向の大きさのバランスをとることができ、水平方向と鉛直方向に装置が極端に大型化することを抑制できる。
尚、上記構成に限られず、V軸方向が水平方向と平行であっても良いし、或いはV軸方向が鉛直方向と平行であっても良い。
またヘッドユニット50より+Z方向に設けられ、媒体搬送経路から排出された媒体を支持する支持面8bを形成する排出トレイ8を備え、支持面8bは、ヘッドユニット50の移動方向であるV軸方向に沿って延びる。これにより排出トレイ8とヘッドユニット50の移動領域との関係において無駄なスペースが形成されず、装置の大型化を抑制できる。
またZ軸方向においてヘッドユニット50の一部が、インク収容部10A~10B液体収容部とオーバーラップしているので、Z軸方向の装置寸法を抑制できる。
次に、ラインヘッド51により第1面に記録が行われた媒体は、搬送ベルト13の下流に位置する搬送ローラー対32により、更に上方向に送られる。
搬送ローラー対32の下流にはフラップ41が設けられており、このフラップ41によって媒体の搬送方向が切り換えられる。媒体をそのまま排出する場合は、媒体の搬送経路はフラップ41によって上方の搬送ローラー対35に向かう様に切り換えられ、媒体は搬送ローラー対35によって排出トレイ8に向けて排出される。
媒体の第1面に加えて更に第2面に記録を行う場合、媒体の搬送方向は、フラップ41によって分岐位置K1に向けられる。そして媒体は分岐位置K1を通り、スイッチバック経路T2に入る。本実施形態においてスイッチバック経路T2は分岐位置K1から上側の媒体搬送経路とする。スイッチバック経路T2には搬送ローラー対36、37が設けられている。スイッチバック経路T2に入った媒体は、搬送ローラー対36、37によって上方向に搬送され、そして媒体の下エッジが分岐位置K1を通過したら、搬送ローラー対36、37の回転方向が切り換えられ、これにより媒体は下方向に搬送される。
スイッチバック経路T2には、反転経路T3が接続している。本実施形態において反転経路T3は、分岐位置K1から、搬送ローラー対33、34を通って搬送ローラー対38に至る媒体搬送経路とする。
分岐位置K1から下方向に搬送された媒体は搬送ローラー対33、34から送り力を受けて搬送ローラー対38に到達し、湾曲反転され、搬送ローラー対31に送られる。
再びラインヘッド51と対向する位置に送られた媒体は、既に記録が行われた第1面に対し反対側の第2面がラインヘッド51と対向する。これにより、媒体の第2面に対しラインヘッド51による記録が可能となる。
続いて図3以降を参照して、装置背面側に設けられた電装部60について説明する。
図3に示す様に装置本体2の側面の一つである背面には、背面カバー56が設けられている。背面カバー56は、装置本体2の外殻を構成する筐体の一部である。尚、図3において符号9は、装置本体2の上部に設けられるスキャナーユニットであり、符号7は、装置本体2の前面上部に設けられる操作パネルである。
背面カバー56は不図示のねじにより装置本体2に固定されており、即ち背面カバー56は装置本体2に対して着脱可能に設けられている。
背面カバー56の上部には排気口56bが形成されており、後述する電源ユニット80内の熱が排気口56bから排出される。
また背面カバー56の上部には接続部カバー57が開閉可能に設けられている。接続部カバー57を開くと、図4に示す様にコネクタ接続部58a、58bが露呈する。コネクタ接続部58a、58bは、USB(Universal Serial Bus)等の規格に準じた、外部機器との通信を行う為の通信ケーブル(不図示)を接続する為の接続部である。
コネクタ接続部58a、58bは、背面カバー56の上部に形成された凹部56aに設けられている。凹部56aの-X方向には凹部59aが連なっており、また凹部59aの-X方向には凹部59bが連なっている。凹部59bは、背面カバー56の-X方向の側部においてZ軸方向に延びる様に形成されており、凹部59aは、凹部59bの上端部から斜め上方向に延び、凹部56aに接続する様に形成されている。
そして凹部59bの下端部は、装置本体2の-X方向の側面下部に形成された凹部2aと連なっている。凹部2aにはインレット61が設けられており、不図示の電源ケーブルが接続される。以上の構成により、コネクタ接続部58a、58bに接続する通信ケーブル(不図示)が背面カバー56から後方に飛び出すことなく、凹部2a、凹部59b、凹部59aを通してコネクタ接続部58a、58bに接続させることができ、配線時の装置の美観を向上させることができる。またその状態で接続部カバー57を閉じることができる為、これによっても装置の美観を向上させることができ、加えて接続部カバー57を開いた状態のままにする必要がない為、装置の設置スペースも抑制できる。
またコネクタ接続部58a、58bに接続させる通信ケーブル(不図示)と、インレット61に接続させる電源ケーブルとが、装置本体2の同じ位置から外側に延出することとなるので、配線の取り回しも良好となる。
続いて図5は、背面カバー56を取り外した状態を示している。尚、本実施形態において背面カバー56は装置本体2から完全に取り外せる様に構成されているが、装置本体2に対して回転可能に設け、回転することで開閉する様に構成しても良い。その際の回転軸中心は、Z軸方向に平行であっても良いし、X軸方向に平行であっても良い。
図5に示す様に背面カバー56を取り外すと、装置の制御に係る部位である電装部60が露呈する。また本実施形態では、背面カバー56を取り外すと、ワイピング機構42と高圧ユニット90とが露呈する。
電装部60は、本実施形態では制御ユニット70と、制御ユニット70よりも-Y方向即ち装置前方に位置するユニットである電源ユニット80とを備えている。
制御ユニット70は、外部が制御ユニット筐体72により構成されており、制御ユニット筐体72の内部に、メイン基板71Aと駆動基板71Bとを備えている(図13参照)。メイン基板71Aと駆動基板71Bは、第1回路基板の一例である。またメイン基板71Aと駆動基板71Bは、制御基板の一例である。メイン基板71Aと駆動基板71Bは、基板面がX-Z平面に平行となる様に配置され、これにより基板面がY軸方向に対して直交している。
メイン基板71Aは不図示のマイクロコントローラーやメモリを備えており、プリンター1全体の制御を司る。駆動基板71Bは、各モーターを駆動するドライバ回路等を備えており、メイン基板71Aと不図示の接続手段によって電気的に接続される。
また制御ユニット70は、+Y方向の側に画像処理基板65を備えている。画像処理基板65は、画像処理用の集積回路を備えた基板であり、制御ユニット筐体72の+Y方向の面に露出する様に設けられている。画像処理基板65は、制御ユニット70の内側において不図示のケーブルによりメイン基板71Aと接続される。
電源ユニット80は、外部が第1筐体82A及び第2筐体82B(図11参照)により構成されている。第1筐体82A及び第2筐体82Bはいずれもトレイ状を成しており、両者が重なり合わさることで全体として箱状の筐体を構成する。そして第1筐体82A及び第2筐体82Bの内部には、電源基板81が設けられている。電源基板81は、メイン基板71Aおよび駆動基板71Bより-Y方向即ち装置内側に位置する基板であって、メイン基板71Aおよび駆動基板71Bの面に沿った姿勢で設けられる第2回路基板の一例である。即ち電源基板81は、メイン基板71Aおよび駆動基板71Bと同様に、基板面がX-Z平面に平行となる様に配置され、基板面がY軸方向に対して直交している。
電源基板81は、プリンター1の各構成部位に供給する電力の電圧を調整する電子部品を図11に示す様に備えている。図11において符号86で示す電子部品は電源基板81に設けられる電子部品の一つである。電子部品86にはヒートシンク85が設けられており、ヒートシンク85によって電子部品86で生じた熱の放出が促進される。
図11に示す様に電源基板81には排気ファン84が設けられており、この排気ファン84によって電源ユニット80内部に矢印Frで示す気流が形成される。これにより電源ユニット80内の熱が排気ダクト79を介して排気口56b(図4参照)へ導かれ、排気口56bから装置外に排出される。排気ダクト79は、電源ユニット80から、制御ユニット70の+Z方向の側方を経由して装置本体2の側面、即ち背面に向かう。
電源ユニット80の-Z方向の端部には、第1筐体82Aと第2筐体82Bとによって図9に示す様に開口部82aが形成されており、この開口部82aから電源ユニット80内部に外気が取り入れられる。
次に、図5に戻り制御ユニット70は装置本体2に対しヒンジ部78を介して回転可能に設けられ、回転することにより開閉する。本実施形態において、ヒンジ部78は装置背面の+X方向端部において、Z軸方向に間隔を空けて2つ設けられている。ヒンジ部78による制御ユニット70の回転軸中心は、Z軸方向に平行である。これにより制御ユニット70は閉じた状態から開く場合、図5から図6への変化で示す様に装置背面と対向して位置するユーザーから見て右方向に開くこととなる。
尚、制御ユニット70の回転軸中心は、Z軸方向に平行に限らず、例えばX軸方向に平行にしても良い。また制御ユニット70を装置本体2に対して開閉可能に設けることに代えて、装置本体2に対して着脱可能に設けてもよい。
また本実施形態において制御ユニット70の外殻を構成する制御ユニット筐体72と、高圧ユニット90の外殻を構成する高圧ユニット筐体92とは、ねじ74により連結されている。そしてねじ74を取り外すことで制御ユニット70を開くことができる。
電源ユニット80は不図示のねじにより装置本体2に固定されており、前記ねじを取り外すことで、電源ユニット80を装置本体2から取り外すことができる。
但し電源ユニット80も、制御ユニット70と同様に装置本体2に対して回転可能に設けても良い。その際の回転軸中心は、制御ユニット70と同様にZ軸方向に平行であっても良いし、或いはX軸方向に平行であっても良い。
制御ユニット70が閉じた状態で、制御ユニット70と高圧ユニット90との間には、ワイピング機構42を構成する接続ユニット45の一部が露呈している。この状態から制御ユニット70を開き、更に高圧ユニット90を取り外すと、図7に示す様にワイピング機構42が大きく露呈する。
尚、本実施形態において高圧ユニット90は装置本体2に対して不図示のねじにより取り付けられているが、制御ユニット70と同様に装置本体2に対して回転可能に設けても良い。その際の回転軸中心は、制御ユニット70と同様にZ軸方向に平行であっても良いし、或いはX軸方向に平行であっても良い。高圧ユニット90を装置本体2に対して回転可能に設ける場合、回転軸中心をZ軸方向に平行とし、そして装置背面と対向して位置するユーザーから見て左方向に開く構成が考えられる。
ワイピング機構42を構成する接続ユニット45は、図7に示す2つのねじ47を取り外すことで、図7から図8への変化で示す様に取り外すことができる。接続ユニット45を取り外すと、ワイパー44(図2参照)を備えるワイパー部43を大きく露呈させることができ、ワイパー部43を取り外すことができる。そしてワイパー部43を取り外すことで、ワイパー44を交換することができる。
次に、制御ユニット70と電源ユニット80とのY軸方向間隔を詰める為の構成について図9以降を参照して説明する。
電源ユニット80は、Y軸方向において制御ユニット70と向き合う様に配置される。ここで電源ユニット80と制御ユニット70とを電気的に接続しようとすると、コネクタ等の電気的接続部位を設ける為にユニット間に必要なスペースが大きくなり、これにより装置がY軸方向に大型化し易い。具体的には、図9において符号73はメイン基板71Aに設けられる接続コネクタであって、この接続コネクタ73に、電源ユニット80から延出するフレキシブルフラットケーブル(以下「FFC」と称する)66が図10に示す様に接続される。接続コネクタ73へのFFC66の接続を考慮すると、Y軸方向における制御ユニット70と電源ユニット80との間隔を確保する必要が生じる。
この様な問題に鑑み、本実施形態において電源ユニット80は、制御ユニット70と対向する面において接続コネクタ73と対向する位置に凹部80aを備えている。
これにより制御ユニット70と電源ユニット80とが向き合う様に配置される構成において、接続コネクタ73にFFC66を接続した後のFFC66の取り回しに必要なスペース、即ち制御ユニット70と電源ユニット80との間のスペースを小さくでき、装置のY軸方向の大型化を抑制できる。
尚、本実施形態において凹部80aは、第1筐体82Aに形成された切り欠き部82bに、凹部カバー83が設けられることで形成されている。但しこの様な構成に限らず、第1筐体82Aに直接凹部80aを形成しても良い。また凹部カバー83は場合により省略しても良い。
また本実施形態において凹部80aは、制御ユニット70と電源ユニット80との重なり方向(Y軸方向)と交差する方向であるX軸方向に延設されている。このことにより、凹部80aの内部にFFC66を配線することができ、制御ユニット70と電源ユニット80との間にFFC66を配線する為のスペースが不要となり、装置の小型化を図ることができる。
また制御ユニット70と電源ユニット80との重なり方向(Y軸方向)において、図14に示す様に凹部80aの一部と、電源基板81が備える電子部品87の一部とがオーバーラップしている。電子部品87は、電源基板81に設けられる電子部品のうち、+Y方向への突出が最も顕著となる部品であり、電源ユニット80のY軸方向の厚みは、電子部品87の寸法に依存している。このような構成において、符号W1で示すY軸方向の範囲は、凹部80aと電子部品87とがY軸方向でオーバーラップしている範囲を示している。
尚、Y軸方向において凹部80aの一部と電子部品87の一部とがオーバーラップするとは、Y軸方向において凹部80aの一部の位置と電子部品87の一部の位置とが同じであると言うこともできる。また或いは、Y軸方向において凹部80aの一部と電子部品87の一部とがオーバーラップするとは、Y軸方向と交差する方向であるZ軸方向から見て、凹部80aの一部と電子部品87の一部とが重なって見えると言うこともできる。
この様にY軸方向において凹部80aの一部と電子部品87の一部とがオーバーラップする構成であるので、Y軸方向における電源ユニット80の寸法を抑制でき、ひいてはY軸方向における装置寸法を抑制できる。
また図11を参照して説明した様に電源ユニット80はユニット内部に気流を生じさせる排気ファン84を備えている。そして電源基板81は、図14に示す様に凹部80aの裏側と対向する位置に、ヒートシンク85を備えている。
即ち電源ユニット80の内部において凹部80aが設けられた部位はY軸方向のスペースが狭まっており、排気ファン84によってユニット内部に生じる気流(図11において矢印Fr)の流速が他の部位に比べて速くなる。図14において寸法h1は第1筐体82Aの裏側とヒートシンク85との距離であり、寸法h2は凹部80a(凹部カバー83)の裏側とヒートシンク85との距離であって、h2<h1の関係を成している。
この様な構成により、ヒートシンク85の部位での気流の流速が他の部位に比べて速くなり、ヒートシンク85の放熱効率を高めることができる。
尚、ヒートシンク85に代えて他の発熱部品を配置しても良い、或いは他の発熱部品とヒートシンク85の双方を凹部80aの裏側と対向する位置に配置しても良い。
続いて制御ユニット70と電源ユニット80とを含む電装部60と、ワイピング機構42との位置関係について説明する。
上述した様にワイピング機構42は、Y軸方向に沿って移動することでラインヘッド51のインク吐出面51aをワイピングするワイパー部43と、固定的に設けられる接続ユニット45とを備えている。Y軸方向は、メイン基板71A、駆動基板71B、及び電源基板81のこれらの基板の面と交差する方向である。
そして図12に示す様にY軸方向において電装部60の少なくとも一部とワイピング機構42の一部とがオーバーラップしている。
これによりY軸方向即ち装置奥行き方向の装置寸法を抑制できる。
より具体的には、図12に示す範囲Laは、Y軸方向においてワイピング機構42が占める範囲を示している。範囲Laには、ワイパー部43の移動に伴って当該ワイパー部43が占める範囲(範囲Lb)が含まれている。換言すると、範囲Lbはワイパー部43の移動領域に相当する。また範囲Lcは、Y軸方向において電装部60が占める範囲を示している。図示する様に範囲Laの一部に、範囲Lcの一部が含まれている。即ちワイピング機構42と電装部60とがY軸方向においてオーバーラップしている。このオーバーラップする範囲は、符号Ldで示されている。
この様にY軸方向において電装部60の少なくとも一部とワイピング機構42の一部とがオーバーラップしている。尚、電装部60の少なくとも一部とワイピング機構42の一部とがY軸方向でオーバーラップする形態には、本実施形態の様に電装部60の一部がワイピング機構42の一部とY軸方向でオーバーラップする形態と、電装部60の全部がワイピング機構42の一部とY軸方向でオーバーラップする形態とが含まれる。
尚、Y軸方向において電装部60の少なくとも一部とワイピング機構42の一部とがオーバーラップするとは、Y軸方向において電装部60の少なくとも一部の位置とワイピング機構42の一部の位置とが同じであると言うこともできる。また或いは、Y軸方向において電装部60の少なくとも一部とワイピング機構42の一部とがオーバーラップするとは、Y軸方向と交差する方向であるX軸方向から見て、電装部60の少なくとも一部とワイピング機構42の一部とが重なって見えると言うこともできる。尚、本実施形態では、Y軸方向と交差する方向であるX軸方向から見て、電装部60の少なくとも一部とワイピング機構42の一部とが重なって見える構成であるが、Y軸方向と交差する方向であるZ軸方向から見て、電装部60の少なくとも一部とワイピング機構42の一部とが重なって見える構成であっても良い。
尚本実施形態では、Y軸方向において電装部60の一部と接続ユニット45の全部とがオーバーラップしている。具体的には、Y軸方向において制御ユニット70の一部と接続ユニット45の全部がオーバーラップしている。尚、Y軸方向において制御ユニット70の少なくとも一部と接続ユニット45の少なくとも一部とがオーバーラップする構成であっても良い。すなわち、Y軸方向において制御ユニット70の一部と接続ユニット45の一部とがオーバーラップする構成であっても良い。
尚本実施形態では、Y軸方向においてメイン基板71A及び駆動基板71Bの全部が接続ユニット45の一部とオーバーラップしている。尚、Y軸方向においてメイン基板71Aの少なくとも一部と接続ユニット45の少なくとも一部とがオーバーラップする構成であっても良い。すなわち、Y軸方向においてメイン基板71Aの一部と接続ユニット45の一部とがオーバーラップする構成であっても良い。同様に、Y軸方向において駆動基板71Bの少なくとも一部と接続ユニット45の少なくとも一部とオーバーラップする構成であっても良い。すなわち、Y軸方向において駆動基板71Bの一部と接続ユニット45の一部とオーバーラップする構成であっても良い。
尚本実施形態では、Y軸方向においてワイパー部43の移動領域の一部と、電源ユニット80の少なくとも一部とがオーバーラップしている。具体的には本実施形態において、ワイパー部43が移動に伴ってY軸方向で占める範囲Lbに、電源ユニット80のY軸方向で占める範囲Leの全部が含まれている。但し範囲Lbに、範囲Leの一部が含まれる構成であっても良い。すなわち、Y軸方向においてワイパー部43の移動領域の一部と電源ユニット80の電源基板81の一部がオーバーラップする構成であっても良い。
尚本実施形態では、Y軸方向においてワイパー部43の移動領域の一部と電源ユニット80の電源基板81の全部とが、オーバーラップしている。尚、Y軸方向においてワイパー部43の移動領域の一部と電源ユニット80の電源基板81の一部とがオーバーラップする構成であっても良い。
またワイパー部43は、Y軸方向における移動範囲において+Y方向の端部、即ち接続ユニット45と接続する位置をホームポジションとする。ワイパー部43は、非ワイピング時にはホームポジションに停止している。そしてラインヘッド51のY軸方向で占める範囲が、ワイパー部43によるインク吐出面51aのワイピング領域である。ワイピング領域は、図12において符号Sで示されている。ワイパー部43は接続ユニット45と接続するホームポジションと、上記ワイピング領域とに移動する。なお、ホームポジションは、ワイパー部43がワイピング領域から退避し、待機する位置に設定されても良い。
そしてワイパー部43がホームポジションに位置する際、電装部60の少なくとも一部とワイパー部43の少なくとも一部とがオーバーラップする。範囲Lfは、ホームポジションに位置するワイパー部43と電装部60とがY軸方向でオーバーラップする範囲である。本実施形態では、ワイパー部43の全部が電装部60の一部とY軸方向でオーバーラップする構成であるが、ワイパー部43の一部が電装部60の一部とY軸方向でオーバーラップする構成であっても良い。或いは電装部60の全部がワイパー部43の一部とY軸方向でオーバーラップする構成であっても良い。
尚本実施形態では、ワイパー部43がホームポジションに位置する際、Y軸方向においてワイパー部43の一部と電源ユニット80の一部とがオーバーラップする。なお、ワイパー部43がホームポジションに位置する際、Y軸方向において、ワイパー部43の少なくとも一部と電源ユニット80の少なくとも一部とがオーバーラップする構成であっても良い。すなわち、Y軸方向においてワイパー部43の全部と電源ユニット80の一部或いは全部とがオーバーラップする構成であって良い。
また、ワイパー部43がホームポジションに位置する際、Y軸方向においてワイパー部43の少なくとも一部と制御ユニット70の少なくとも一部とがオーバーラップする構成であっても良い。すなわち、Y軸方向においてワイパー部43の一部或いは全部と制御ユニット70の一部或いは全部とがオーバーラップする構成であっても良い。
また本実施形態においてワイパー部43の移動方向であるY軸方向は、装置奥行き方向であり、この様な構成において電装部60の少なくとも一部とワイピング機構42の少なくとも一部とがY軸方向でオーバーラップすることで、装置奥行き方向の装置寸法を抑制する。しかしながらメイン基板71A、駆動基板71B、及び電源基板81がY-Z平面に沿った姿勢であり、装置本体2において+X方向の側面に沿って配置され、或いは-X方向の側面に沿って配置された上で、ワイパー部43の移動方向がX軸方向に沿った方向に設定されていても良い。この場合、装置のX軸方向寸法即ち幅方向寸法を抑制できる。
また本実施形態において電装部60は、Y軸方向即ち装置奥行き方向において背面方向に位置する。電装部60が装置奥行き方向において背面方向に位置するとは、装置奥行き方向における装置本体2の中心位置よりも+Y方向に電装部60が位置することを意味する。
そしてメイン基板71A及び駆動基板71Bと、電源基板81とがY軸方向に沿って間隔を空けて設けられており、電源基板81は、電装部60を構成するユニットである電源ユニット80に設けられ、制御基板であるメイン基板71A及び駆動基板71Bは、電装部60を構成するユニットであって電源ユニット80より装置背面側に位置する制御ユニット70に設けられる。
尚、本実施形態において制御ユニット70は外部が制御ユニット筐体72により構成されるが、制御ユニット筐体72を備えなくても良い。すなわち、制御ユニットは、メイン基板71A及び駆動基板71Bにより構成されても良い。
尚、本実施形態において制御ユニット70は電源ユニット80より装置背面側に位置するが、この様な構成に代えて、電源ユニット80が制御ユニット70より装置背面側に位置する構成であっても良い。また本実施形態において電装部60は制御ユニット70及び電源ユニット80を備えているが、制御ユニット70及び電源ユニット80のいずれか一方のみを備える構成であっても良い。また或いは、電装部60が備えるユニットは、制御ユニット70や電源ユニット80の機能とは異なる他の機能を有するユニットであっても良い。
また本実施形態において装置の背面を形成する背面カバー56が着脱可能に設けられ、背面カバー56を取り外すことにより、ワイピング機構42及び制御ユニット70が露呈する構成である。この様な構成により、ワイピング機構42と制御ユニット70即ち電装部60のメンテナンス性が向上する。
また電源ユニット80は着脱可能であり、制御ユニット70は開閉可能に設けられ、閉じた状態の制御ユニット70を開くことにより、電源ユニット80が露呈して当該電源ユニット80が着脱可能となる構成である。このことにより、電源ユニット80を着脱する際に制御ユニット70の保管スペースが不要となり、電源ユニット80を着脱する際の作業性が向上する。
また高圧ユニット90は高電圧基板91を備えている。高電圧基板91は、電源基板81、メイン基板71A、及び駆動基板71Bより高電圧を扱う基板である。この高電圧基板91は、電装部60の外側であって電装部60に対しY軸方向と交差する方向である-X方向に設けられている。この様な構成により、高電圧基板91から生じるノイズが電装部60に及ぼす悪影響を抑制できる。
また高電圧基板91は、搬送ベルト13の帯電を制御する基板であり、そして高電圧基板91は搬送ベルト13の側方、具体的には搬送ベルト13に対して+Y方向に位置している。この高電圧基板91と搬送ベルト13との位置関係は、図13に示す様に装置背面から見た場合、高電圧基板91の一部と搬送ベルト13の一部とが重なって見える位置関係である。勿論、搬送ベルト13の全部が高電圧基板91と重なって見える構成であっても良い。
この様な構成により、高電圧基板91と搬送ベルト13との配置距離を短くでき、ひいては搬送ベルト13を帯電させる帯電ローラー(不図示)と高電圧基板91との間の配線を短くできる。
尚、Y軸方向においてワイピング機構42の一部と高圧ユニット90の一部或いは全部とがオーバーラップする構成であっても良い。具体的には、接続ユニット45の一部と高圧ユニット90の一部とがオーバーラップしても良く、ワイパー部43の一部と高電圧基板91の一部とがオーバーラップしても良い。
またラインヘッド51を駆動する駆動基板であるヘッド駆動基板52(図1、図2参照)が、電装部60の外側であってラインヘッド51の上部に設けられている。このことにより、電装部60から生じるノイズがヘッド駆動基板52に及ぼす悪影響を抑制できる。
尚、メイン基板71Aと駆動基板71Bの配置は、図15に示す様にすることもできる。図15は他の実施形態を示すものであり、符号71Cがメイン基板を示し、符号71Dが駆動基板を示している。この実施形態も上述した実施形態と同様に、Y軸方向において電装部60の少なくとも一部とワイピング機構42の少なくとも一部とがオーバーラップするものである。
本実施形態では、メイン基板71Cと駆動基板71Dとが、X軸方向に沿って配置されている。駆動基板71Dには切り欠き部71eが形成されており、装置の背面視において切り欠き部71eにワイピング機構42が配置された状態となっている。換言すれば、駆動基板71Dに、ワイピング機構42を避ける切り欠き部71eが形成されていると言える。これによりワイピング機構42の周辺スペースを有効利用して駆動基板71Dが配置される構成となり、装置の小型化を図ることができる。
本発明は上記において説明した各実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…インクジェットプリンター、2…装置本体、2a…凹部、3…第1媒体カセット、4…第2媒体カセット、5…第3媒体カセット、6…増設ユニット、7…操作パネル、8…排出トレイ、8a…突出部、8b…支持面、9…スキャナーユニット、10A、10B、10C、10D…インク収容部、11A、11B、11C、11D…装着部、12…廃液収容部、13…搬送ベルト、14、15…プーリー、19…供給ローラー、20…分離ローラー、21、22、23…ピックローラー、25、26、27…給送ローラー対、28、29、31、32、33、34、35、36、37、38…搬送ローラー対、41…フラップ、42…ワイピング機構、43…ワイパー部、44…ワイパー、45…接続ユニット、46…モーター、47…ねじ、50…ヘッドユニット、51…ラインヘッド、51a…インク吐出面、52…ヘッド駆動基板、55…筐体、56…背面カバー、56a…凹部、56b…排気口、57…接続部カバー、58a、58b…コネクタ接続部、59a、59b…凹部、60…電装部、61…インレット、65…画像処理基板、66…フレキシブルフラットケーブル、70…制御ユニット、71A…メイン基板、71B…駆動基板、71C…メイン基板、71D…駆動基板、71e…切り欠き部、72…制御ユニット筐体、73…接続コネクタ、74…ねじ、78…ヒンジ部、79…排気ダクト、80…電源ユニット、80a…凹部、81…電源基板、82A…第1筐体、82B…第2筐体、82a…開口部、82b…切り欠き部、83…凹部カバー、84…排気ファン、85…ヒートシンク、86…電子部品、87…電子部品、90…高圧ユニット、91…高電圧基板、92…高圧ユニット筐体、T1…記録時搬送経路、T2…スイッチバック経路、T3…反転経路

Claims (10)

  1. 媒体に対し液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドの液体吐出面をワイピングするワイピング機構であって、前記液体吐出面に沿った方向に移動することで前記液体吐出面をワイピングするワイパー部を有するワイピング機構と、
    装置の制御に係る部位であって、少なくとも一つの回路基板を含む電装部と、を備え、
    前記ワイパー部の移動方向は、前記回路基板の面に交差する方向であり、
    前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部と前記ワイピング機構の一部とがオーバーラップする、
    ことを特徴する液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、前記ワイパー部は、ホームポジションと、前記液体吐出面をワイピングするワイピング領域とに移動可能であり、
    前記ワイパー部が前記ホームポジションに位置する際、前記電装部の少なくとも一部と前記ワイパー部の少なくとも一部とがオーバーラップする、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置において、前記ワイパー部の移動方向は、装置奥行き方向である、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項3に記載の液体吐出装置において、前記電装部は、装置奥行き方向において背面方向に位置し、
    前記回路基板は、前記ワイパー部の移動方向に沿って間隔を空けて複数設けられ、
    複数の前記回路基板は電源基板と制御基板とを含み、
    前記電源基板は、前記電装部を構成するユニットである電源ユニットに設けられ、
    前記制御基板は、前記電装部を構成するユニットであって前記電源ユニットより装置背面側に位置する制御ユニットに設けられる、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項4に記載の液体吐出装置において、装置の背面を形成する背面カバーが着脱可能に設けられ、
    前記背面カバーを取り外すことにより、前記ワイピング機構及び前記制御ユニットが露呈する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項5に記載の液体吐出装置において、前記電源ユニットは着脱可能であり、
    前記制御ユニットは開閉可能に設けられ、閉じた状態の前記制御ユニットを開くことにより、前記電源ユニットが露呈して当該電源ユニットが着脱可能となる、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、前記電装部より高電圧を扱う高電圧基板が、前記電装部の外側であって前記電装部に対し前記ワイパー部の移動方向と交差する方向に設けられている、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  8. 請求項7に記載の液体吐出装置において、媒体を搬送する搬送ベルトであって、前記液体吐出ヘッドと対向する位置に設けられる搬送ベルトを備え、
    前記高電圧基板は、前記搬送ベルトの帯電を制御する基板であり、
    前記高電圧基板が、前記搬送ベルトの側方に位置する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、前記液体吐出ヘッドを駆動するヘッド駆動基板が、前記電装部の外側であって前記液体吐出ヘッドの上部に設けられている、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  10. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、前記回路基板に、前記ワイピング機構を避ける切り欠き部が形成されている、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
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