JP2023051684A - 液体吐出装置 - Google Patents

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勇二 三澤
Yuji Misawa
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Abstract

Figure 2023051684000001
【課題】インク吐出ヘッドのインク吐出面に沿った方向に払拭部材が移動する構成において、インク吐出領域の外側にも払拭部材の移動領域を確保する必要があり、この為払拭部材の移動方向に装置が大型化し易い。
【解決手段】液体吐出装置は、媒体に対し液体を吐出する液体吐出ヘッドと、液体吐出ヘッドの液体吐出面をワイピングするワイピング機構であって、液体吐出面に沿った方向に移動することで液体吐出面をワイピングするワイパー部を有するワイピング機構と、装置の制御に係る部位であって基板を備える電装部と、電力供給源である電源部と、を備え、ワイパー部の移動方向は、基板の面に交差する方向であり、ワイパー部の移動方向において、電装部の少なくとも一部と、電源部の少なくとも一部と、ワイピング機構の一部とがオーバーラップする。
【選択図】図7

Description

本発明は、媒体に液体を吐出する液体吐出装置に関する。
液体吐出装置の一例としてのインクジェットプリンターでは、インク吐出ヘッドのインク吐出面をワイピングするワイピング機構が設けられる。特許文献1記載のインクジェットプリンターにおいてワイパーは払拭部材と称され、この払拭部材が払拭ユニットに設けられている。払拭ユニットはモーターの動力を得てインク吐出ヘッドのインク吐出面に沿った方向に移動し、その移動の過程においてインク吐出ヘッドのインク吐出面をワイピングする。
このインクジェットプリンターの背面にはカバーが設けられており、このカバーを開くことで、払拭部材にアクセスできる。払拭部材はねじによって払拭ユニットに固定されており、ねじを外すことで、払拭部材を装置外部に取り出すことができる。
特開2016-175275号公報
上記の様にインク吐出ヘッドのインク吐出面に沿った方向に払拭部材が移動する構成において、インク吐出領域の外側にも払拭部材の移動領域を確保する必要があり、この為払拭部材の移動方向に装置が大型化し易い。
上記課題を解決する為の、本発明の液体吐出装置は、媒体に対し液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドの液体吐出面をワイピングするワイピング機構であって、前記液体吐出面に沿った方向に移動することで前記液体吐出面をワイピングするワイパー部を有するワイピング機構と、装置の制御に係る部位であって基板を備える電装部と、電力供給源である電源部と、を備え、前記ワイパー部の移動方向は、前記基板の面に交差する方向であり、前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部が、前記電源部の少なくとも一部とオーバーラップし、前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部と、前記電源部の少なくとも一部とが、前記ワイピング機構の一部とオーバーラップすることを特徴する。
プリンターにおける媒体搬送経路を示す図。 ヘッドユニット、キャップキャリッジ、ワイパーキャリッジの位置関係を示す図。 プリンターにおける側面の一つである背面を示す斜視図。 図3の状態から背面カバーと側面カバーを取り外した状態を示す斜視図。 図4の状態から電装ユニットと電源ユニットを開いた状態を示す斜視図。 本体接続部の斜視図。 装置背面側の構成を正面視した際の各構成部位の位置関係を簡略的に示す図。 装置上方から装置を平面視した際の各構成部位の位置関係を簡略的に示す図。 他の実施形態に係るプリンターにおける媒体搬送経路を示す図。 他の実施形態に係るプリンターを平面視した際の各構成部位の位置関係を簡略的に示す図。 他の実施形態に係るプリンターを+X方向から見た際の各構成部位の位置関係を簡略的に示す図。
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る液体吐出装置は、媒体に対し液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドの液体吐出面をワイピングするワイピング機構であって、前記液体吐出面に沿った方向に移動することで前記液体吐出面をワイピングするワイパー部を有するワイピング機構と、装置の制御に係る部位であって基板を備える電装部と、電力供給源である電源部と、を備え、前記ワイパー部の移動方向は、前記基板の面に交差する方向であり、前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部が、前記電源部の少なくとも一部とオーバーラップし、前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部と、前記電源部の少なくとも一部とが、前記ワイピング機構の一部とオーバーラップすることを特徴する。
本態様によれば、前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部が、前記電源部の少なくとも一部とオーバーラップし、そして前記電装部の少なくとも一部と、前記電源部の少なくとも一部とが、前記ワイピング機構の一部とオーバーラップするので、前記ワイパー部の移動方向における装置寸法を抑制でき、装置の小型化を図ることができる。
第2の態様は、第1の態様において、前記ワイパー部は、ホームポジションと、前記液体吐出面をワイピングするワイピング領域とに移動可能であり、前記ワイパー部が前記ホームポジションに位置する際、前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部が、前記ワイパー部の少なくとも一部とオーバーラップし、または、前記ワイパー部の移動方向において、前記電源部の少なくとも一部が、前記ワイパー部の少なくとも一部とオーバーラップし、または、前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部と、前記電源部の少なくとも一部とが、前記ワイパー部の少なくとも一部とオーバーラップすることを特徴とする。
本態様によれば、前記ワイパー部が前記ホームポジションに位置する際、前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部が、前記ワイパー部の少なくとも一部とオーバーラップし、または、前記ワイパー部の移動方向において、前記電源部の少なくとも一部が、前記ワイパー部の少なくとも一部とオーバーラップし、または、前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部と、前記電源部の少なくとも一部とが、前記ワイパー部の少なくとも一部とオーバーラップする構成において、上述した第1の態様の作用効果が得られる。
第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記ワイパー部の移動方向は、装置奥行き方向であることを特徴とする。
本態様によれば、前記ワイパー部の移動方向は、装置奥行き方向であるので、装置奥行き方向の装置寸法を抑制できる。
第4の態様は、第3の態様において、装置の背面を形成する背面カバーが、装置本体に対し着脱可能または開閉可能に設けられ、前記背面カバーの取り外し又は開放により、前記電装部及び前記電源部が露呈することを特徴とする。
本態様によれば、装置の背面を形成する背面カバーが、装置本体に対し着脱可能または開閉可能に設けられ、前記背面カバーの取り外し又は開放により、前記電装部及び前記電源部が露呈するので、前記電装部と前記電源部のメンテナンス性が向上する。
第5の態様は、第4の態様において、前記電装部及び前記電源部は、装置本体に対し開閉可能に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記電装部及び前記電源部は、装置本体に対し開閉可能に設けられているので、前記電装部或いは前記電源部を取り外す構成に比べて、メンテナンス作業時に前記電装部或いは前記電源部の保管スペースが不要となり、メンテナンスを行う際の作業性が向上する。
第6の態様は、第1から第5の態様のいずれかにおいて、媒体を搬送する搬送ベルトであって、前記液体吐出ヘッドと対向する位置に設けられる搬送ベルトと、前記搬送ベルトの帯電を制御する部位であって前記電装部より高電圧を扱う高電圧部と、を備え、前記ワイパー部の移動方向において、前記高電圧部の少なくとも一部が、前記ワイピング機構の一部とオーバーラップすることを特徴とする。
本態様によれば、前記ワイパー部の移動方向において、前記高電圧部の少なくとも一部が、前記ワイピング機構の一部とオーバーラップするので、前記ワイパー部の移動方向における装置寸法を抑制でき、装置の小型化を図ることができる。
第7の態様は、第1から第6の態様のいずれかにおいて、前記電装部は、外部機器との通信を行う為の通信部を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記電装部が、外部機器との通信を行う為の通信部を備える構成において、上述した第1から第6の態様のいずれかの作用効果が得られる。
第8の態様は、第1から第7の態様のいずれかにおいて、前記ワイパー部の移動の動力源であるワイパー駆動モーターを備え、前記ワイパー部の移動方向から見て、前記電装部には切り欠き部が形成され、前記ワイパー駆動モーターが、前記切り欠き部に配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記ワイパー部の移動方向から見て、前記電装部には切り欠き部が形成され、前記ワイパー駆動モーターが、前記切り欠き部に配置されているので、前記ワイパー駆動モーターの設置に伴う装置の大型化を抑制できる。
第9の態様は、第1から第8の態様のいずれかにおいて、媒体を搬送する搬送ユニットと、前記液体吐出ヘッドから吐出された廃液を回収する廃液回収部とを備えることを特徴とする。
本態様によれば、媒体を搬送する搬送ユニットと、前記液体吐出ヘッドから吐出された廃液を回収する廃液回収部とを備える構成において、上述した第1から第8の態様のいずれかの作用効果が得られる。
第10の態様は、第9の態様において、前記ワイパー部の移動方向において、前記搬送ユニットの少なくとも一部と、前記廃液回収部の少なくとも一部とがオーバーラップすることを特徴とする。
本態様によれば、前記ワイパー部の移動方向において、前記搬送ユニットの少なくとも一部と、前記廃液回収部の少なくとも一部とがオーバーラップすることから、前記ワイパー部の移動方向における装置寸法を抑制でき、装置の小型化を図ることができる。
第11の態様は、第9のまたは第10の態様において、前記液体吐出ヘッドに供給される液体を収容する液体収容容器が着脱可能な装着部を備え、前記ワイパー部の移動方向において、前記装着部の全体及び前記廃液回収部の全体が、前記搬送ユニットの範囲内にあることを特徴とする。
本態様によれば、前記ワイパー部の移動方向において、前記装着部の全体及び前記廃液回収部の全体が、前記搬送ユニットの範囲内にあることから、前記ワイパー部の移動方向における装置寸法を抑制でき、装置の小型化を図ることができる。
第12の態様は、第9のまたは第10の態様において、前記液体吐出ヘッドに液体を供給する液体供給ユニットを備え、前記液体供給ユニットは、前記液体吐出ヘッドに供給される液体を収容する液体収容容器が着脱可能な装着部と、前記液体の流路において前記液体収容容器と前記液体吐出ヘッドとの間に位置する部位であって、前記液体収容容器から供給された液体を貯留する液体貯留部と、を有し、前記ワイパー部の移動方向において、前記液体供給ユニットの少なくとも一部及び前記廃液回収部の少なくとも一部が、前記搬送ユニットの少なくとも一部とオーバーラップし、前記液体供給ユニットと前記廃液回収部とが、前記ワイパー部の移動方向に沿って並んで配置されることを特徴とする。
本態様によれば、前記ワイパー部の移動方向において、前記液体供給ユニットの少なくとも一部及び前記廃液回収部の少なくとも一部が、前記搬送ユニットの少なくとも一部とオーバーラップすることから、前記ワイパー部の移動方向における装置寸法を抑制でき、装置の小型化を図ることができる。
加えて前記液体供給ユニットと前記廃液回収部とが、前記ワイパー部の移動方向に沿って並んで配置されることから、前記ワイパー部の移動方向に対し交差する方向における装置寸法を抑制でき、装置の小型化を図ることができる
第13の態様は、第9から第12の態様のいずれかにおいて、前記搬送ユニットを支持するフレームであって、前記ワイパー部の移動方向において前記搬送ユニットを挟んで対向配置される一対のフレームを備え、前記廃液回収部の全体は、前記一対のフレームの内側に設けられることを特徴とする。
本態様によれば、前記廃液回収部の全体は、前記一対のフレームの内側に設けられるので、前記一対のフレームに対し前記廃液回収部を通す穴を設ける必要がなく、前記一対のフレームの剛性低下を回避できる。
第14の態様は、第1から第8の態様のいずれかにおいて、媒体を搬送する搬送ユニットと、前記液体吐出ヘッドに液体を供給する液体供給ユニットと、を備え、前記液体供給ユニットは、前記液体吐出ヘッドに供給される液体を収容する液体収容容器が着脱可能な装着部と、前記液体の流路において前記液体収容容器と前記液体吐出ヘッドとの間に位置する部位であって、前記液体収容容器から供給された液体を貯留する液体貯留部と、を有し、前記ワイパー部の移動方向において、前記搬送ユニットの少なくとも一部と、前記液体供給ユニットの少なくとも一部とがオーバーラップすることを特徴とする。
本態様によれば、前記ワイパー部の移動方向において、前記搬送ユニットの少なくとも一部と、前記液体供給ユニットの少なくとも一部とがオーバーラップすることから、前記ワイパー部の移動方向における装置寸法を抑制でき、装置の小型化を図ることができる。
以下、本発明を具体的に説明する。
以下では記録用紙に代表される媒体に対し、インクに代表される液体を吐出することで記録を行うインクジェットプリンター1を、液体吐出装置の一例として説明する。以下においてインクジェットプリンター1は、プリンター1と略称する。
各図において示すX-Y-Z座標系は直交座標系であって、Y軸方向が媒体の搬送方向と交差する幅方向であり、また装置奥行き方向であり、更に後述するワイパー部41の移動方向である。Y軸方向のうち矢印の向く方向である+Y方向は装置前面から装置背面に向かう方向であり、+Y方向とは反対の-Y方向は装置背面から装置前面に向かう方向である。
またX軸方向は装置幅方向であり、プリンター1の操作者から見て矢印の向く方向である+X方向が左側、その反対の-X方向が右側となる。Z軸方向は鉛直方向即ち装置高さ方向であり、矢印の向く方向である+Z方向が上方向、その反対の-Z方向が下方向となる。以下、「上」の用語を用いる場合は+Z方向を意味し、「下」の用語を用いる場合は-Z方向を意味する。
またG軸方向は後述するラインヘッド34のインク吐出面35に対する法線方向であって、矢印の向く方向である+G方向は後述するヘッドユニット33が搬送ベルト7から離間する方向であり、その反対の-G方向はヘッドユニット33が搬送ベルト7に近接する方向である。
またF軸方向はインク吐出面35に平行な方向であって、インク吐出面35と対向する位置における媒体搬送方向であり、矢印の向く方向である+F方向が搬送方向下流となり、その反対の-F方向が搬送方向上流となる。尚、以下では媒体が送られていく方向を「下流」と言い、またその反対方向を「上流」と言う場合がある。またF軸方向は後述するキャップキャリッジ31の移動方向となる。
また、一部の図ではX-Y-Z座標系に代えてF-G-Y座標系を用いる。
図1において媒体搬送経路は破線で示されている。プリンター1において媒体は、破線で示す媒体搬送経路を通って搬送される。
プリンター1の装置本体2は給送前の媒体を収容する第1媒体カセット3と第2媒体カセット4とを備えている。符号Pは、各媒体カセットに収容される媒体を示している。第1媒体カセット3及び第2媒体カセット4は、装置本体2に対して装置前方側から着脱可能に設けられている。
第1媒体カセット3に対しては、収容された媒体を送り出すピックローラー9が設けられ、第2媒体カセット4に対しては、収容された媒体を送り出すピックローラー10が設けられている。
また第1媒体カセット3に対しては、送り出された媒体を斜め上方向に給送する給送ローラー対11が設けられている。また第2媒体カセット4に対しては、送り出された媒体を斜め上方向に給送する給送ローラー対12と、媒体を上方向に搬送する搬送ローラー対13とが設けられている。
尚、以下では「ローラー対」とは、特に説明しない限り不図示のモーターによって駆動される駆動ローラーと、この駆動ローラーに接して従動回転する従動ローラーとで構成されるものとする。
各媒体カセットから送り出された媒体は搬送ローラー対14及び搬送ローラー対15によって搬送ローラー対16に送られる。搬送ローラー対16から送り力を受ける媒体は、ラインヘッド34と、搬送ベルト7との間、つまりラインヘッド34と対向する位置に送られる。
ラインヘッド34は、媒体の面にインクを吐出して記録を実行する。ラインヘッド34は、インクを吐出するノズル(不図示)が媒体幅方向の全域をカバーする様に構成されたインク吐出ヘッドであり、媒体幅方向への移動を伴わないで媒体幅全域に記録が可能なインク吐出ヘッドとして構成されている。ラインヘッド34は、液体を吐出する液体吐出ヘッドの一例である。
符号5はインクを収容するインク収容部である。ラインヘッド34から吐出されるインクは、インク収容部5から、図示を省略するチューブを介してラインヘッド34へと供給される。インク収容部5は、X軸方向に沿って配置される複数のインクタンクによって構成される。
搬送ベルト7、プーリー8a、8bは、ベルトユニット6を構成する。搬送ベルト7は、媒体搬送方向に沿って配置されるプーリー8a及びプーリー8bに掛け回される無端ベルトである。搬送ベルト7は、プーリー8a及びプーリー8bのうち少なくとも一方が不図示のモーターにより駆動されることで回転する。
媒体は、搬送ベルト7のベルト面に吸着されつつラインヘッド34と対向する位置を搬送される。
搬送ベルト7は、ウレタンやゴム等からなるベース材に導電材が含有されて成る無端ベルトであって、不図示のテンショナーによって所定のテンションが付与されている。
搬送ベルト7を挟んでプーリー8aと対向する位置には、不図示の帯電ローラーが設けられている。この帯電ローラーは搬送ベルト7の外面に接触しており、搬送ベルト7の回転に応じて従動回転する。前記帯電ローラーには、高電圧ユニット70(図4参照)から直流電圧が印加され、これにより前記帯電ローラーは搬送ベルト7に接触している部位に電荷を供給する。例えば、前記帯電ローラーは搬送ベルト7に正の電荷を供給し、搬送ベルト7の外面をプラス極性に帯電させる。これにより搬送ベルト7の外面が、媒体を吸着する吸着面となる。
ラインヘッド34と対向する位置を通る媒体搬送経路は、水平方向及び鉛直方向の双方に対して交差しており、斜め上方向に媒体を搬送する構成である。この斜め上向きの搬送方向は、図1において-X方向成分と+Z方向成分とを含む方向であり、このような構成により、プリンター1の水平方向寸法を抑制できる。
尚本実施形態では、ラインヘッド34と対向する位置を通る媒体搬送経路は水平方向に対して50°~70°の範囲の傾斜角に設定され、より具体的には60°の傾斜角に設定されている。
ラインヘッド34により第1面に記録が行われた媒体は、搬送ベルト7の下流に位置する搬送ローラー対17により、更に斜め上方向に送られる。
搬送ローラー対17の下流にはフラップ23が設けられており、このフラップ23によって媒体の搬送方向が切り換えられる。媒体をそのまま排出する場合は、媒体の搬送経路はフラップ23によって上方の搬送ローラー対20に向かう様に切り換えられる。搬送ローラー対20の下流には更にフラップ24が設けられ、このフラップ24によって排出位置A1からの排出、及び更に鉛直上方に位置する搬送ローラー対21への搬送のいずれかに搬送経路が切り換えられる。媒体は搬送ローラー対21に向けて送られた場合、排出位置A2から排出される。
排出位置A1から排出された媒体は、+X方向成分と+Z方向成分とを含む斜め上方向に傾斜する排出トレイ38によって受けられる。排出位置A2から排出された媒体は、不図示のオプショントレイによって受けられる。
媒体の第1面に加えて更に第2面に記録を行う場合、媒体は、フラップ23によって-X方向成分と+Z方向成分とを含む斜め上方向に送られ、分岐位置K1を通り、分岐位置K1から上方のスイッチバック経路に送られる。このスイッチバック経路には搬送ローラー対22が設けられており、スイッチバック経路に入った媒体は、搬送ローラー対22によって上方向に搬送され、そして媒体の後端が分岐位置K1を通過したら、搬送ローラー対22の回転方向が切り換えられ、これにより媒体は下方向に搬送される。
搬送ローラー対22によって下方向に搬送された媒体は搬送ローラー対18、搬送ローラー対19、及び搬送ローラー対15から送り力を受けて搬送ローラー対16に到達し、搬送ローラー対16によって再びラインヘッド34と対向する位置に送られる。
再びラインヘッド34と対向する位置に送られた媒体は、既に記録が行われた第1面に対し反対側の第2面がラインヘッド34と対向する。これにより、媒体の第2面に対しラインヘッド34による記録が可能となる。第2面に記録が行われた媒体は、上述した排出位置A1または排出位置A2から排出される。
続いてヘッドユニット33、キャップキャリッジ31、及びワイパー部41のこれらの関係について図2を参照して説明する。
ヘッドユニット33はラインヘッド34を含むユニットであって、G軸方向に沿ってヘッド昇降モーター27(図4参照)によって駆動可能に設けられている。
キャップキャリッジ31はラインヘッド34を覆うキャップ32を備えたキャップユニットの一例であり、F軸方向に沿って不図示のモーターによって駆動可能に設けられている。
ワイパー部41はラインヘッド34のインク吐出面35をワイピングするワイパー42が設けられるユニットであり、インク吐出面35に沿った方向の一例であるY軸方向に移動可能に設けられている。ワイパー部41は、Y軸方向に沿ってワイパー駆動モーター46(図4、図5参照)によって駆動可能に設けられている。ワイパー部41は、移動領域における+Y方向の端部位置をホームポジションとし、ワイピング時を除いてホームポジションに位置している。
ワイパー42は、ゴムやエラストマ等の弾性材料で形成され、弾性によってインク吐出面35に押し当たることができる。
以上により、ヘッドユニット33、キャップキャリッジ31、及びワイパー部41は、互いに直交する方向に各々モーター駆動可能に設けられている。
図2はラインヘッド34により媒体に記録を行う際の各ユニットの位置を示している。位置G1は、この状態でのインク吐出面35のG軸方向の位置である。この状態ではキャップキャリッジ31はヘッドユニット33に対し-F方向に退避した位置にあり、ワイパー部41は+Y方向に設定されたホームポジションに位置している。
この状態からキャップキャリッジ31が備えるキャップ32によりインク吐出面35をキャップする場合、ヘッドユニット33は図2の位置から+G方向に移動し、キャップキャリッジ31が+F方向に移動する。これによりインク吐出面35とキャップ32とが対向する。インク吐出面35とキャップ32とが対向したら、ヘッドユニット33は-G方向に移動し、これによりキャップ32がインク吐出面35をキャップする。位置G2は、キャップ32がインク吐出面35をキャップする際の、インク吐出面35のG軸方向の位置である。
ワイパー部41が備えるワイパー42によりインク吐出面35をワイピングする場合、ヘッドユニット33は図2の状態から+G方向に移動する。そしてワイパー部41が+Y方向のホームポジションから-Y方向の端部位置まで移動する。その後、ヘッドユニット33が僅かに-G方向に移動し、インク吐出面35が位置G3に位置する状態でワイパー部41が+Y方向に向かって移動することで、ワイパー42によりインク吐出面35がワイピングされる。
尚、ワイパー部41のホームポジションには接続ユニット43(図4、図7参照)が配置されている。接続ユニット43は、ワイパー部41とともにワイピング機構40を構成する。尚、装置本体2は、ワイパー部41をY軸方向に沿って移動させる移動手段(不図示)を備えている。この移動手段(不図示)は、例えばガイドレールで構成される。
接続ユニット43は、ワイパー部41とは異なり固定状態で設けられる。接続ユニット43には吸引針(不図示)が設けられており、ワイパー部41がホームポジションに移動すると、前記吸引針がワイパー部41側面の吸引穴(不図示)に入り込む。ワイパー部41にはインクを貯留する貯留部(不図示)が設けられている。前記吸引針は不図示のポンプと連通しており、従ってワイパー部41がホームポジションに移動すると、上記ポンプによってワイパー部41内部に溜まったインクを吸引し、回収することができる。
続いて図3以降を参照して、装置背面側に設けられた電装系について説明する。
図3に示す様に装置本体2の側面の一つである背面には、背面カバー25Aが設けられ、また背面カバー25Aの下側には背面カバー25Bが設けられている。
また装置本体2の側面の一つである+X方向の側面には、側面カバー26Aが設けられ、また側面カバー26Aの下側には側面カバー26Bが設けられている。
背面カバー25A、25Bと側面カバー26A、26Bは、装置本体2の外殻を構成する筐体の一部である。尚、図3において符号30は、装置本体2の上部に設けられるスキャナーユニットであり、符号29は、装置本体2の前面上部に設けられる操作パネルである。
背面カバー25A、25Bと側面カバー26A、26Bは不図示のねじにより装置本体2に固定されており、上記ねじを取り外すことで、背面カバー25A、25Bと側面カバー26A、26Bは装置本体2から取り外すことができる。即ち背面カバー25A、25Bと側面カバー26A、26Bは装置本体2に対して着脱可能に設けられている。
装置本体2の背面において下部には凹部2bが形成されている。凹部2bにはインレット61aが設けられており、インレット61aに不図示の電源ケーブルが接続される。インレット61aは、ボックス状のインレットユニット61(図4参照)に設けられている。
続いて図4は、背面カバー25A、25Bと側面カバー26A、26Bを取り外した状態を示している。背面カバー25Aを取り外すと、装置の制御に係る部位である電装ユニット50と、ワイピング機構40を構成する接続ユニット43と、ワイパー駆動モーター46と、ヘッド昇降モーター27とが露呈する。また背面カバー25Bを取り外すと、電源ユニット60と、高電圧ユニット70と、本体接続部36とが露呈する。
電装ユニット50は、装置の制御に係る部位であって基板を備える電装部の一例である。電源ユニット60は、装置の電力供給源である電源部の一例である。高電圧ユニット70は、搬送ベルト7の帯電を制御する部位であって電装ユニット50より高電圧を扱う高電圧部の一例である。
電装ユニット50は外殻が金属ケースで形成されており、図7に示す様に内部にメイン基板53とサブ基板54を備えている。
電源ユニット60は、外殻が金属ケースで形成されており、図7に示す様に内部に電源基板65を備えている。
高電圧ユニット70は、外殻が金属ケースで形成されており、図7に示す様に内部に高電圧基板71を備えている。
以上の全ての基板は、基板面が背面カバー25A、25Bと平行となる様に、即ちX-Z平面に平行となる様に設けられている。即ち全ての基板は、ワイパー部41の移動方向であるY軸方向と直交する。但し各基板は、Y軸方向に対して必ずしも直交する必要はなく、交差していれば良い。
尚、上記の各基板は、各ユニットにおいてY軸方向の中心位置、または中心位置よりも-Y方向に位置している。
電装ユニット50が備えるメイン基板53は不図示のマイクロコントローラーやメモリを備えており、プリンター1全体の制御を司る。電装ユニット50が備えるサブ基板54は、各モーターを駆動するドライバ回路等を備えており、メイン基板53と不図示の接続手段によって電気的に接続される。
また電装ユニット50は、ファクシミリ通信や外部ネットワークとの通信を行う為の各種モジュールを備えた通信ユニット56(図7参照)を備えている。通信ユニット56は、メイン基板53と不図示の接続手段によって電気的に接続される。
電源ユニット60が備える電源基板65は、プリンター1の各構成部位に供給する電力の電圧を調整する電子部品(不図示)や放熱を促進するヒートシンク(不図示)を備える。
また高電圧ユニット70が備える高電圧基板71は、搬送ベルト7の帯電を制御する為の電子部品(不図示)を備える。
背面カバー25Bを取り外すことで露呈する本体接続部36は、図7に示す様に増設ユニット37に設けられたユニット接続部37aと電気的に接続する為の部位である。増設ユニット37は装置本体2の下部に着脱可能であり、不図示の媒体カセットと、この媒体カセットから媒体を送り出す為の給送機構とを備えている。
本体接続部36は、装置背面側からの正面視においてインレットユニット61の左側に設けられたスペースに配置される。これにより背面カバー25Bを取り外すことで、他の部品を取り外すことなく、本体接続部36の交換等のメンテナンスを行うことができる。
次に、図4に戻り電装ユニット50は装置本体2に対しヒンジ部51、52を介して回転可能に設けられ、回転することにより開閉する。本実施形態において、ヒンジ部51、52は装置背面の+X方向端部において、Z軸方向に間隔を空けて2つ設けられている。ヒンジ部51、52による電装ユニット50の回転軸中心は、Z軸方向に平行である。そして電装ユニット50は閉じた状態から開く場合、図4から図5への変化で示す様に装置背面と対向して位置するユーザーから見て右方向に開くこととなる。
電装ユニット50の閉じた状態は、不図示のねじによって保持される。
尚、電装ユニット50の回転軸中心は、Z軸方向に平行に限らず、例えばX軸方向に平行にしても良い。また電装ユニット50を装置本体2に対して開閉可能に設けることに代えて、装置本体2に対して着脱可能に設けてもよい。
電装ユニット50の下部には、支持フレーム62が設けられている。支持フレーム62は、装置本体2に対し+X方向端部に設けられたヒンジ部63を介して回転可能に設けられ、回転することにより開閉する。
電源ユニット60は、上部において支持フレーム62と連結されている。装置本体2において+X方向端部にはヒンジ部64が設けられており、電源ユニット60はヒンジ部64に連結されている。電源ユニット60と支持フレーム62は、一体となってヒンジ部63、64を介して回転可能となり、電源ユニット60と支持フレーム62は閉じた状態から開く場合、図4から図5への変化で示す様に装置背面と対向して位置するユーザーから見て右方向に開くこととなる。ヒンジ部63、64による電源ユニット60と支持フレーム62の回転軸中心は、Z軸方向に平行である。
電源ユニット60と支持フレーム62の閉じた状態は、不図示のねじによって保持される。
尚、電源ユニット60と支持フレーム62の回転軸中心は、Z軸方向に平行に限らず、例えばX軸方向に平行にしても良い。また電源ユニット60と支持フレーム62を装置本体2に対して開閉可能に設けることに代えて、装置本体2に対して着脱可能に設けてもよい。
また、電源ユニット60と支持フレーム62は連結しなくとも良い。
高電圧ユニット70は装置本体2に対して不図示のねじにより取り付けられている。しかしながら高電圧ユニット70を、電装ユニット50や電源ユニット60と同様に装置本体2に対して回転可能に設けても良い。その際の回転軸中心は、電装ユニット50と同様にZ軸方向に平行であっても良いし、或いはX軸方向に平行であっても良い。高電圧ユニット70を装置本体2に対して回転可能に設ける場合、回転軸中心をZ軸方向に平行とし、そして装置背面と対向して位置するユーザーから見て左方向に開く構成が考えられる。
電装ユニット50は図7に示す様に装置背面側からの正面視において右下の角部が切り欠かれた形状を成しており、以下ではこの部分を切り欠き部50aと称する。そして図4に示す様に切り欠き部50aにワイピング機構40が配置された状態となっている。また切り欠き部50aに、ワイパー駆動モーター46とヘッド昇降モーター27が配置された状態となっている。これによりワイパー駆動モーター46とヘッド昇降モーター27の設置に伴う装置の大型化を抑制できる。
そして背面カバー25Aを取り外すことにより、ワイピング機構40、ワイパー駆動モーター46、ヘッド昇降モーター27、のこれらが露呈する。これにより、背面カバー25Aを取り外すことにより他の部材を取り外すことなく、ワイパー駆動モーター46或いはヘッド昇降モーター27の交換作業を行うことができる。
ワイピング機構40は、背面カバー25Aを取り外すことによって先ず接続ユニット43が露呈する。接続ユニット43は、不図示のねじを取り外すことで装置本体2から取り外すことができる。接続ユニット43を取り外すことでワイパー部41が露呈する。ワイパー部41は、不図示のねじを取り外すことで装置本体2から取り外すことができる。これにより、ワイパー42を交換することができる。
尚、本実施形態では電装ユニット50と電源ユニット60を閉じた状態のまま、接続ユニット43を取り外すことができ、次いでワイパー部41を取り外すことができる。しかしながら例えば電装ユニット50を開くことで接続ユニット43やワイパー部41を取り外しできる様に構成しても良い。
次に、ワイパー部41の移動方向における装置寸法を抑制する為の構成について主として図7及び図8を参照して説明する。尚、図8において電装ユニット50は実線で示し、電源ユニット60は二点鎖線で示している。またワイパー部41と接続ユニット43、即ちワイピング機構40は一点鎖線で示している。また高電圧ユニット70は破線で示している。
図8に示す様にワイパー部41の移動方向において、電装ユニット50の一部が、電源ユニット60の一部とオーバーラップしている。そして電装ユニット50の一部と、電源ユニット60の一部とが、ワイピング機構40の一部とオーバーラップしている。
これにより、ワイパー部41の移動方向における装置寸法を抑制でき、装置の小型化を図ることができる。
本実施形態では、ワイパー部41の移動方向はY軸方向即ち装置奥行き方向である為、装置の奥行き方向寸法を抑制できる。
より具体的には、図8に示す範囲Laは、Y軸方向においてワイピング機構40が占める範囲を示している。範囲Laには、ワイパー部41の移動に伴って当該ワイパー部41が占める範囲(範囲Lb)が含まれている。換言すると、範囲Lbはワイパー部41の移動領域に相当する。また範囲Lcは、ワイパー部41がホームポジションに位置する際に、ワイパー部41がY軸方向に占める範囲である。また範囲Ldは、ワイピング機構40を構成する接続ユニット43がY軸方向に占める範囲である。
また範囲Leは、Y軸方向において電装ユニット50が占める範囲を示し、範囲Lfは、Y軸方向において電源ユニット60が占める範囲を示している。
図示する様に範囲Leの一部が、範囲Lfの一部と重なっている。即ちワイパー部41の移動方向において、電装ユニット50の一部が、電源ユニット60の一部とオーバーラップしている。
そして範囲Leの一部と、範囲Lfの一部とが、範囲Laの一部と重なっている。即ち電装ユニット50の一部と、電源ユニット60の一部とが、ワイピング機構40の一部とオーバーラップしている。Y軸方向においてワイピング機構40、電装ユニット50、及び電源ユニット60の三つがオーバーラップする範囲は、符号M1で示されている。
本実施形態では、ワイパー部41の移動方向において、電装ユニット50の一部が、電源ユニット60の一部とオーバーラップしているが、電装ユニット50の少なくとも一部が、電源ユニット60の少なくとも一部とオーバーラップしていれば良い。
例えば、電装ユニット50の一部が、電源ユニット60の全部とオーバーラップしていても良く、或いは電装ユニット50の全部が、電源ユニット60の一部とオーバーラップしていても良い。
また或いは、ワイパー部41の移動方向において電装ユニット50の寸法と電源ユニット60の寸法とが同じである場合に、電装ユニット50の全部が、電源ユニット60の全部とオーバーラップしていても良い。
また本実施形態では、ワイパー部41の移動方向において、電装ユニット50の一部と、電源ユニット60の一部とが、ワイピング機構40の一部とオーバーラップする構成であるが、ワイパー部41の移動方向において、電装ユニット50の少なくとも一部と、電源ユニット60の少なくとも一部とが、ワイピング機構40の一部とオーバーラップする構成であれば良い。
例えば、電装ユニット50の全部と、電源ユニット60の一部とが、ワイピング機構40の一部とオーバーラップしていても良い。
或いは、電装ユニット50の一部と、電源ユニット60の全部とが、ワイピング機構40の一部とがオーバーラップしていても良い。
或いは、電装ユニット50の全部と、電源ユニット60の全部とが、ワイピング機構40の一部とがオーバーラップしていても良い。
またワイパー部41は、+Y方向の端部、即ち接続ユニット43と接続する位置であるホームポジションと、インク吐出面35をワイピングするワイピング領域とに移動可能である。ワイピング領域は、ラインヘッド34のY軸方向で占める範囲に相当し、図7において符号Lgで示されている。
そして本実施形態では、ワイパー部41がホームポジションに位置する際、電装ユニット50の一部と、電源ユニット60の一部とが、ワイパー部41の一部とオーバーラップする。ワイパー部41がホームポジションに位置する際、電装ユニット50の一部と、電源ユニット60の一部とが、ワイパー部41の一部とオーバーラップする範囲は、符号M2で示されている。
但しこれに限られず、ワイパー部41がホームポジションに位置する際、電装ユニット50の少なくとも一部が、ワイパー部41の少なくとも一部とオーバーラップする構成であれば良い。この場合において、「少なくとも一部」は、「一部」と「全部」のいずれであっても良い。
或いは、ワイパー部41がホームポジションに位置する際、電源ユニット60の少なくとも一部が、ワイパー部41の少なくとも一部とオーバーラップする構成であれば良い。この場合においても、「少なくとも一部」は、「一部」と「全部」のいずれであっても良い。
或いは、ワイパー部41がホームポジションに位置する際、電装ユニット50の少なくとも一部と、電源ユニット60の少なくとも一部とが、ワイパー部41の少なくとも一部とオーバーラップする構成であれば良い。この場合においても、「少なくとも一部」は、「一部」と「全部」のいずれであっても良い。
また装置の背面を形成する背面カバー25A、25Bが、装置本体2に対し着脱可能に設けられ、背面カバー25A、25Bの取り外し又は開放により、電装ユニット50及び電源ユニット60が露呈する。これにより電装ユニット50と電源ユニット60のメンテナンス性が向上する。
尚、背面カバー25A、25Bは、装置本体2に対し開閉可能に設けられていても良い。
また本実施形態において電装ユニット50及び電源ユニット60は、装置本体2に対し開閉可能に設けられているので、電装ユニット50或いは電源ユニット60を取り外す構成に比べて、メンテナンス作業時に電装ユニット50或いは電源ユニット60の保管スペースが不要となり、メンテナンスを行う際の作業性が向上する。
また本実施形態では、ワイパー部41の移動方向において、高電圧ユニット70の一部と、ワイピング機構40の一部とがオーバーラップする。本実施形態において高電圧ユニット70の一部とワイピング機構40の一部とがワイパー部41の移動方向においてオーバーラップする範囲は、図7において範囲M3で示されている。
これにより、高電圧ユニット70の配置に伴ってワイパー部41の移動方向に装置寸法が大きくなることを抑制でき、本実施形態では装置奥行き方向寸法を抑制できる。
尚、本実施形態ではワイパー部41の移動方向において、高電圧ユニット70の一部と、ワイピング機構40の一部とがオーバーラップするが、ワイパー部41の移動方向において、高電圧ユニット70の全部と、ワイピング機構40の一部とがオーバーラップする構成であっても良い。
続いて図9、図10、図11を参照して他の実施形態に係るプリンター1Aの構成について説明する。尚、図9、図10、図11において既に説明した構成と同一の構成については同一の符号を付しており、以下では重複する説明は避けるものとする。尚、図10、図11では、図7、図8を参照して説明した電装ユニット50や電源ユニット60等の構成は図示を省略しているが、本実施形態においても図7、図8を参照して説明した各構成を備えており、またその配置も図7、図8と同様である。但し図7、図8を参照して説明した各構成は本実施形態において必ずしも必須ではない。
図9において符号80は搬送ユニットを示している。搬送ユニット80はヘッドユニット33、ベルトユニット6、及びキャップキャリッジ31を備えたユニットであって、装置本体2の基体を構成する前フレーム90と後フレーム91(図10、図11参照)に対し着脱可能に構成されている。
図10、図11に示す前フレーム90と後フレーム91は一対のフレームであって、X-Z平面に平行なフレーム面を成し、ワイパー部41の移動方向(Y軸方向)において搬送ユニット80を挟んで対向配置されている。
図9に戻り、搬送ユニット80に対し+X方向には、インク供給ユニット73、メンテナンスボックス77、及びメンテナンスユニット79(図10参照)が配置されている。
インク供給ユニット73は、インクを収容するインク収容部74と、インク収容部74が着脱可能な装着部75と、インク流路においてインク収容部74とラインヘッド34との間に位置する部位であってインク収容部74から供給されたインクを貯留するリザーバタンク76とを備えている。リザーバタンク76は液体貯留部の一例である。インク収容部74は符号74a、74b、74c、74dで示す様に複数のインクカートリッジで構成される。各インクカートリッジは液体収容容器の一例である。装着部75とリザーバタンク76は、複数のインクカートリッジのそれぞれに対応して設けられている。各インクカートリッジは、装置前方側(-Y方向)から着脱可能である。
リザーバタンク76に貯留されたインクは、インクチューブ82を介してラインヘッド34へと供給される。インクチューブ82も、複数のインクカートリッジのそれぞれに対応して設けられている。この様に搬送ユニット80に隣接してインク供給ユニット73が設けられたことで、インクチューブ82の長さを短くすることができる。
インク供給ユニット73に対し下側にはメンテナンスボックス77が設けられている。メンテナンスボックス77はキャップキャリッジ31と、不図示のインクチューブによって接続されており、ラインヘッド34からキャップキャリッジ31に対して吐出されたインク(廃インク)がメンテナンスボックス77へと送られ、貯留される。またメンテナンスボックス77には蒸留水が貯留されており、必要なタイミングで蒸留水が保湿の為にキャップキャリッジ31へと送られる。
メンテナンスボックス77は、装置前方側(-Y方向)から着脱可能である。
尚、インク収容部74とメンテナンスボックス77は、装着部75及びリザーバタンク76よりも装置前方側(-Y方向)に突出する。これによりインク収容部74を構成する各インクカートリッジとメンテナンスボックス77の着脱作業が容易となる。
インク供給ユニット73に対し+Y方向即ち装置後方側には、図10、図11に示す様にメンテナンスユニット79が配置されている。メンテナンスユニット79はラインヘッド34からキャップキャリッジ31に吐出されたインク(廃インク)を回収してメンテナンスボックス77へと送る部位であり、また上述した蒸留水をメンテナンスボックス77からキャップキャリッジ31へと送る部位であって、不図示のポンプを備えている。メンテナンスユニット79は廃液回収部の一例である。
メンテナンスユニット79は、装置本体2の+X方向の側面に設けられた不図示の開閉カバーを開くことでアクセス可能に構成されている。これにより装置本体2の+Y方向の側面が壁に近接する様に設置された場合でも、メンテナンスユニット79に対し容易にアクセス可能となっている。
以上の構成において、図10に示す様にワイパー部41の移動方向(Y軸方向)において、搬送ユニット80の一部と、メンテナンスユニット79の全部とがオーバーラップする。図10において範囲Daは、Y軸方向において搬送ユニット80が占める範囲を示し、範囲DbはY軸方向においてメンテナンスユニット79が占める範囲を示している。本実施形態では範囲Dbの全域が範囲Daに収まっている。これによりY軸方向即ちワイパー部41の移動方向における装置寸法を抑制でき、装置の小型化を図ることができる。
尚、搬送ユニット80の少なくとも一部と、メンテナンスユニット79の少なくとも一部とがオーバーラップしていれば良く、この場合における「少なくとも一部」は、「一部」と「全部」のいずれであっても良い。
また図10において範囲Ddは、Y軸方向において装着部75が占める範囲を示している。図示する様にY軸方向において、装着部75の全体及びメンテナンスユニット79の全体が、搬送ユニット80の範囲内にある。これによりY軸方向即ちワイパー部41の移動方向における装置寸法を抑制でき、装置の小型化を図ることができる。
また図10において範囲Dcは、Y軸方向においてインク供給ユニット73が占める範囲を示している。図示する様にY軸方向において、インク供給ユニット73の一部及びメンテナンスユニット79の全部が、搬送ユニット80の一部とオーバーラップしている。これにより、Y軸方向即ちワイパー部41の移動方向における装置寸法を抑制でき、装置の小型化を図ることができる。
そしてインク供給ユニット73とメンテナンスユニット79とが、Y軸方向に沿って並んで配置されることから(図11も参照)、Y軸方向に対し交差する方向であるX軸方向における装置寸法を抑制でき、装置の小型化を図ることができる。
尚、インク供給ユニット73の少なくとも一部及びメンテナンスユニット79の少なくとも一部が、搬送ユニット80の少なくとも一部とオーバーラップしていれば良く、この場合における「少なくとも一部」は、「一部」と「全部」のいずれであっても良い。
また装置本体2は搬送ユニット80を支持する前フレーム90と後フレーム91を備え、図10に示す様にメンテナンスユニット79の全体は、前フレーム90と後フレーム91の内側に設けられる。これにより前フレーム90と後フレーム91、特に後フレーム91に対しメンテナンスユニット79を通す穴を設ける必要がなく、前フレーム90と後フレーム91の剛性低下を回避できる。
また図10に示す様にY軸方向において搬送ユニット80の一部と、インク供給ユニット73の一部とがオーバーラップする。これによりY軸方向即ちワイパー部41の移動方向における装置寸法を抑制でき、装置の小型化を図ることができる。
尚、搬送ユニット80の少なくとも一部と、インク供給ユニット73の少なくとも一部とがオーバーラップすれば良く、この場合における「少なくとも一部」は、「一部」と「全部」のいずれであっても良い。
本発明は上記において説明した各実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1、1A…インクジェットプリンター、2…装置本体、2b…凹部、3…第1媒体カセット、4…第2媒体カセット、5…インク収容部、6…ベルトユニット、7…搬送ベルト、8a、8b…プーリー、9、10…ピックローラー、11、12…給送ローラー対、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22…搬送ローラー対、23、24…フラップ、25A、25B…背面カバー、26…側面カバー、27…ヘッド昇降モーター、29…操作パネル、30…スキャナーユニット、31…キャップキャリッジ、32…キャップ、33…ヘッドユニット、34…ラインヘッド、35…インク吐出面、36…本体接続部、37…増設ユニット、37a…ユニット接続部、38…排出トレイ、40…ワイピング機構、41…ワイパー部、42…ワイパー、43…接続ユニット、46…ワイパー駆動モーター、50…電装ユニット、50a…切り欠き部、51、52…ヒンジ部、53…メイン基板、54…サブ基板、56…通信ユニット、60…電源ユニット、61…インレットユニット、61a…インレット、62…支持フレーム、63、64…ヒンジ部、65…電源基板、70…高電圧ユニット、71…高電圧基板、73…インク供給ユニット、74…インク収容部、74a、74b、74c、74d…インクカートリッジ、75…装着部、76…リザーバタンク、77…メンテナンスボックス、79…メンテナンスユニット、80…搬送ユニット、81…キャップユニット、82…インクチューブ、90…前フレーム、91…後フレーム

Claims (14)

  1. 媒体に対し液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドの液体吐出面をワイピングするワイピング機構であって、前記液体吐出面に沿った方向に移動することで前記液体吐出面をワイピングするワイパー部を有するワイピング機構と、
    装置の制御に係る部位であって基板を備える電装部と、
    電力供給源である電源部と、を備え、
    前記ワイパー部の移動方向は、前記基板の面に交差する方向であり、
    前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部が、前記電源部の少なくとも一部とオーバーラップし、
    前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部と、前記電源部の少なくとも一部とが、前記ワイピング機構の一部とオーバーラップする、
    ことを特徴する液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、前記ワイパー部は、ホームポジションと、前記液体吐出面をワイピングするワイピング領域とに移動可能であり、
    前記ワイパー部が前記ホームポジションに位置する際、前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部が、前記ワイパー部の少なくとも一部とオーバーラップし、または、
    前記ワイパー部の移動方向において、前記電源部の少なくとも一部が、前記ワイパー部の少なくとも一部とオーバーラップし、または、
    前記ワイパー部の移動方向において、前記電装部の少なくとも一部と、前記電源部の少なくとも一部とが、前記ワイパー部の少なくとも一部とオーバーラップする、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置において、前記ワイパー部の移動方向は、装置奥行き方向である、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項3に記載の液体吐出装置において、装置の背面を形成する背面カバーが、装置本体に対し着脱可能または開閉可能に設けられ、
    前記背面カバーの取り外し又は開放により、前記電装部及び前記電源部が露呈する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項4に記載の液体吐出装置において、前記電装部及び前記電源部は、装置本体に対し開閉可能に設けられている、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、媒体を搬送する搬送ベルトであって、前記液体吐出ヘッドと対向する位置に設けられる搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトの帯電を制御する部位であって前記電装部より高電圧を扱う高電圧部と、を備え、
    前記ワイパー部の移動方向において、前記高電圧部の少なくとも一部が、前記ワイピング機構の一部とオーバーラップする、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、前記電装部は、外部機器との通信を行う為の通信部を備える、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、前記ワイパー部の移動の動力源であるワイパー駆動モーターを備え、
    前記ワイパー部の移動方向から見て、前記電装部には切り欠き部が形成され、
    前記ワイパー駆動モーターが、前記切り欠き部に配置されている、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    媒体を搬送する搬送ユニットと、
    前記液体吐出ヘッドから吐出された廃液を回収する廃液回収部と、
    を備える、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  10. 請求項9に記載の液体吐出装置において、
    前記ワイパー部の移動方向において、前記搬送ユニットの少なくとも一部と、前記廃液回収部の少なくとも一部とがオーバーラップする、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載の液体吐出装置において、
    前記液体吐出ヘッドに供給される液体を収容する液体収容容器が着脱可能な装着部を備え、
    前記ワイパー部の移動方向において、前記装着部の全体及び前記廃液回収部の全体が、前記搬送ユニットの範囲内にある、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  12. 請求項9または請求項10に記載の液体吐出装置において、
    前記液体吐出ヘッドに液体を供給する液体供給ユニットを備え、
    前記液体供給ユニットは、
    前記液体吐出ヘッドに供給される液体を収容する液体収容容器が着脱可能な装着部と、
    前記液体の流路において前記液体収容容器と前記液体吐出ヘッドとの間に位置する部位であって、前記液体収容容器から供給された液体を貯留する液体貯留部と、
    を有し、
    前記ワイパー部の移動方向において、前記液体供給ユニットの少なくとも一部及び前記廃液回収部の少なくとも一部が、前記搬送ユニットの少なくとも一部とオーバーラップし、
    前記液体供給ユニットと前記廃液回収部とが、前記ワイパー部の移動方向に沿って並んで配置される、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  13. 請求項9から請求項12のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記搬送ユニットを支持するフレームであって、前記ワイパー部の移動方向において前記搬送ユニットを挟んで対向配置される一対のフレームを備え、
    前記廃液回収部の全体は、前記一対のフレームの内側に設けられる、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  14. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    媒体を搬送する搬送ユニットと、
    前記液体吐出ヘッドに液体を供給する液体供給ユニットと、
    を備え、
    前記液体供給ユニットは、
    前記液体吐出ヘッドに供給される液体を収容する液体収容容器が着脱可能な装着部と、
    前記液体の流路において前記液体収容容器と前記液体吐出ヘッドとの間に位置する部位であって、前記液体収容容器から供給された液体を貯留する液体貯留部と、
    を有し、
    前記ワイパー部の移動方向において、前記搬送ユニットの少なくとも一部と、前記液体供給ユニットの少なくとも一部とがオーバーラップする、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
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