JP2023005836A - ベタ基礎施工方法及びそれに用いる仕切りパネル - Google Patents

ベタ基礎施工方法及びそれに用いる仕切りパネル Download PDF

Info

Publication number
JP2023005836A
JP2023005836A JP2021108038A JP2021108038A JP2023005836A JP 2023005836 A JP2023005836 A JP 2023005836A JP 2021108038 A JP2021108038 A JP 2021108038A JP 2021108038 A JP2021108038 A JP 2021108038A JP 2023005836 A JP2023005836 A JP 2023005836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foundation
formwork
partition panel
concrete
partition plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021108038A
Other languages
English (en)
Inventor
哲也 福田
Tetsuya Fukuda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKAI KENSHO KK
Original Assignee
TOKAI KENSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOKAI KENSHO KK filed Critical TOKAI KENSHO KK
Priority to JP2021108038A priority Critical patent/JP2023005836A/ja
Publication of JP2023005836A publication Critical patent/JP2023005836A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Foundations (AREA)
  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)

Abstract

【課題】外周基礎表面にベース部と布基礎部との打ち継ぎ目を生じさせず且つより少ない人員で施工可能なベタ基礎施工方法及び仕切りパネルを提供する。【解決手段】配筋工程S2後、外周布基礎領域GA及び内周布基礎領域NAに沿ってそれぞれ複数の型枠KW1又はKW2を対向して立設させる型枠設置工程S3と、型枠設置工程S3後、外周布基礎領域GAと内周布基礎領域NAとの境界面BDを仕切る仕切りパネル1を型枠KW2に対して取り付ける仕切りパネル取付け工程S4と、仕切りパネル取付け工程S4後、ベース領域BA及び外周布基礎領域GAへコンクリートを打設する第1打設工程S5と、コンクリート硬化後に仕切りパネル1を型枠KW2から取り外す仕切りパネル取外し工程S6と、仕切りパネル取外し工程S6後、内周布基礎領域NAへコンクリートを打設する第2打設工程S7と、を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、ベタ基礎施工方法及びそれに用いる仕切りパネルに関する。
従来、住宅等のコンクリート基礎の施工方法として、所謂、ベタ基礎一体打ち工法が知られている(例えば、特許文献1等参照。)。ベタ基礎一体打ち工法では、まず、捨てコンクリート上に鉄筋を配筋する。次に、型枠支持金具をその長手方向がコンクリート基礎形成方向に対して直交するように捨てコンクリート上に位置決め固定し、型枠支持金具に外側型枠を立設する。次に、立設された外側型枠に、型枠巾止金具の一端側を固定し、他端側を鉄筋の内側に配置する。次に、型枠巾止金具の他端側において内側型枠を装着することにより、外側型枠に対して所定間隔を隔てて対向し且つ下端が外側型枠の下端に対して所定高さ上方に離れた位置で内側型枠が立設される。この状態で、まず型枠巾止金具の基部高さ程度までコンクリートが打設されることによりベタ基礎のベース部が形成され、さらに外側、内側型枠間にコンクリートが打設されることにより、布基礎部が形成される。そして、コンクリートの養生期間が経過した後、型枠を解体し、型枠巾止金具のコンクリートから突出した部分を切断除去する。最後に整地して一連のコンクリート基礎の施工作業が完了する。
実用新案登録第3070029号公報
しかしながら、ベタ基礎一体打ち工法では、上述した通り、ベース部のコンクリートと布基礎部のコンクリートの打設を1回で行うが、気温の高い夏場ではコンクリートを打設してから硬化するまでの時間が短いため、多くの作業員を現場に投入して作業を一気に進める必要がある。特に施工面積が大きい場合は大勢の作業員が一度に必要となるが、人手不足の昨今は必要な人数の作業員を確保することが困難な状況が想定される。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、従前のベタ基礎一体打ち工法と同様に外周基礎表面にベース部と布基礎部との打ち継ぎ目を生じさせず且つ従前よりも少ない人員で施工することができるベタ基礎施工方法及びそれに用いる仕切りパネルを提供することを目的とする。
本発明に係るベタ基礎施工方法は、コンクリートのベタ基礎工事において、ベタ基礎のベース部と、前記ベース部の外周に沿って平面視枠状に形成される外周布基礎部及び前記外周布基礎部に囲まれた内周側に配置され且つ少なくとも一箇所で前記外周布基礎部に接続される内周布基礎部を有する布基礎部とを形成する施工方法であって、捨てコンクリート上に鉄筋を配設する配筋工程と、前記配筋工程後、前記外周布基礎部を形成するための外周布基礎領域及び前記内周布基礎部を形成するための内周布基礎領域に沿ってそれぞれ複数の型枠を対向して立設させる型枠設置工程と、前記型枠設置工程後、前記外周布基礎領域と前記内周布基礎領域との境界面を仕切る仕切りパネルを、前記境界面に近接する前記型枠に対して取り付ける仕切りパネル取付け工程と、前記仕切りパネル取付け工程後、前記ベース部を形成するためのベース領域及び前記外周布基礎領域へコンクリートを打設する第1打設工程と、前記第1打設工程で打設したコンクリートが硬化した後、前記仕切りパネルを前記型枠から取り外す仕切りパネル取外し工程と、前記仕切りパネル取外し工程後、前記内周布基礎領域へコンクリートを打設する第2打設工程と、前記第2打設工程で打設したコンクリートが硬化した後、前記型枠を解体する型枠解体工程と、を有する。
この方法によれば、配筋工程で捨てコンクリート上に鉄筋が配設された後、型枠設置工程で外周布基礎部を形成するための外周布基礎領域及び内周布基礎部を形成するための内周布基礎領域に沿ってそれぞれ複数の型枠を対向して立設させる。そして、仕切りパネル取付け工程で外周布基礎領域と内周布基礎領域との境界面を仕切る仕切りパネルが境界面に近接する型枠に対して取り付けられた後、第1打設工程でベース領域及び外周布基礎領域へコンクリートが打設されることにより、ベース部と外周布基礎部とが1回のコンクリート打設により一体的に形成されるので、外周布基礎部の外周面にコンクリートの打ち継ぎ目が生じることがない。一方、外周布基礎領域と内周布基礎領域との境界面が仕切りパネルによって仕切られ、内周布基礎領域にはコンクリートが打設されず、コンクリートが1回で打設される領域の大きさが従前のベタ基礎一体打ち工法よりも小さくなるので、少ない人員でコンクリートの打設作業を行うことができる。特に高温のためにコンクリートの硬化が早い夏場でも容易に施工することができる。さらに、第1打設工程で打設したコンクリートが硬化し、仕切りパネル取外し工程で仕切りパネルを型枠から取り外した後、第2打設工程で内周布基礎領域へコンクリートが打設されることにより、内周布基礎部が形成されて外周布基礎部及びベース部と一体化される。第2打設工程で打設したコンクリートが硬化した後、型枠解体工程で型枠が解体されてベタ基礎の施工が完了する。よって、従前のベタ基礎一体打ち工法と同様に外周基礎表面にベース部と布基礎部との打ち継ぎ目を生じさせず且つ従前よりも少ない人員でベタ基礎の施工を行うことができるという効果を奏する。
本発明に係る仕切りパネルは、ベタ基礎施工方法に用いる仕切りパネルであって、左右に並んでそれぞれ鉛直に配置される長方形板状の第1仕切り板及び第2仕切り板を備え、前記第1仕切り板と前記第2仕切り板との間には、互いの左右間隔を調整可能に係合する係合部及び被係合部が設けられる。
この構成によれば、左右に並んでそれぞれ鉛直に配置される長方形板状の第1仕切り板及び第2仕切り板を備え、第1仕切り板と前記第2仕切り板との間に設けられた係合部及び被係合部が、互いの左右間隔を調整可能に係合するので、第1仕切り板及び第2仕切り板と鉄筋との干渉を回避しつつ、外周布基礎領域と内周布基礎領域との境界面を仕切ることができる。
また、前記第1仕切り板及び前記第2仕切り板は、上端から水平に延びて前記型枠の上面に掛止可能な第1取付片及び第2取付片をそれぞれ備え、前記第1取付片及び前記第2取付片の一方に前記係合部が設けられ、他方に前記被係合部が設けられる。
この構成によれば、第1仕切り板及び前記第2仕切り板は、上端から水平に延びる第1取付片及び第2取付片を型枠の上面に掛止することにより、型枠へ取り付けることができると共に、第1取付片及び第2取付片の一方及び他方に設けられた係合部及び被係合部が、互いの左右間隔を調整可能に係合することができる。
また、前記係合部は、突起であり、前記被係合部は、前記突起が係合可能な左右方向に長い長穴である。
この構成によれば、係合部としての突起と被係合部としての長穴とを係合させて、第1仕切り板と前記第2仕切り板とを左右方向にスライドさせることにより、互いの左右間隔を容易に調整することができる。
また、前記係合部と前記被係合部とが係合した状態で、前記第1仕切り板と前記第2仕切り板とが互いに左右に動かないように固定する固定部材を備える。
この構成によれば、第1仕切り板と第2仕切り板との左右間隔を調整した後、固定部材により第1仕切り板と第2仕切り板とが互いに左右に動かないように固定し、左右間隔を保持することができる。
本発明の実施形態に係る仕切りパネルを示す正面図である。 仕切りパネルを示す背面図である。 仕切りパネルを示す右側面図である。 仕切りパネルを示す左側面図である。 仕切りパネルを示す平面図である。 仕切りパネルを示す底面図である。 本実施形態に係るベタ基礎施工方法の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係るベタ基礎施工方法によって形成された施工現場全体を示す平面図である。 図8におけるIX-IX線拡大断面図である。 捨てコンクリート打設工程を示す施工現場の断面図である。 配筋工程における施工現場を示す断面図である。 配筋工程における施工現場全体を示す平面図である。 型枠設置工程における施工現場を示す断面図である。 型枠設置工程における施工現場全体を示す平面図である。 仕切りパネル取付け工程における左右位置調整前の状態を説明する説明図である。 仕切りパネル取付け工程における左右位置調整後の状態を説明する説明図である。 仕切りパネル取付け工程における施工現場全体を示す平面図である。 第1打設工程における施工現場を示す断面図である。 第1打設工程における施工現場全体を示す平面図である。 第2打設工程における施工現場を示す断面図である。 第2打設工程における施工現場全体を示す平面図である。
以下、本発明に係るベタ基礎施工方法及び仕切りパネルを具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。
<仕切りパネル>
最初に、本発明の実施形態に係る仕切りパネル1の構成について、図1乃至図6を参照しつつ説明する。図1は仕切りパネル1を示す正面図、図2は背面図、図3は右側面図、図4は左側面図、図5は平面図、図6は底面図である。
仕切りパネル1は、後述する本実施形態に係るベタ基礎施工方法に用いる治具であって、図1に示すように、左右に並んでそれぞれ鉛直に配置される長方形板状の第1仕切り板10及び第2仕切り板20を備えて構成される。
第1仕切り板10は、本体11と、取付片12と、ボルト13と、補強部14と、蝶ナット19とを備えて構成される。
本体11は、鋼板(例えば電気亜鉛メッキ鋼板)からなる長方形板であって、例えば厚みが2mm、高さが450mm、左右幅が180mmに設定されている。
取付片12は、本体11の上端から水平に延びて型枠の上面に掛止可能な部位である。取付け片12は、本体11と共通の長方形板状の鋼板素材に対し、長手方向端部から40mm程度の幅で直角に折り曲げ加工を施すことにより形成される。
ボルト13は、公知のボルトであって、取付片12における右寄りの所定位置に形成された貫通孔12hに下側から上向きに挿通され、取付片12下面に溶接にて固定される。ボルト13の足部13aは、取付片12上面の右寄りの所定位置から10数mmの高さで円柱状に突出している。ボルト13の足部13aが、本発明の係合部としての突起を構成する。
補強部14は、本体11を補強するための部材である。補強部14は、本体11と同様の鋼板からなり、本体11よりもやや短い細長板状片を幅方向中央で山折りに加工され、長手方向に沿う両端縁において本体11正面の右寄り位置に溶接にて固定されている。
蝶ナット19は、ボルト13に螺合可能な公知の蝶ナットである。蝶ナット19が本発明の固定部材を構成する。
第2仕切り板20は、本体21と、取付片22と、長穴23と、補強部24とを備えて構成される。
本体21は、鋼板(例えば電気亜鉛メッキ鋼板)からなる長方形板であって、例えば厚みが2mm、高さが450mm、左右幅が180mmに設定されている。
取付片22は、本体21の上端から水平に延びて型枠の上面に掛止可能な部位である。取付け片22は、本体21と共通の長方形板状の鋼板素材に対し、長手方向端部から40mm程度の幅で直角に折り曲げ加工を施すことにより形成される。さらに、取付け片22は、本体21の左端よりも左側へ110mm程度に亘って延設された延設部22aを有している。
長穴23は、取付片12の延設部22aに左右長さ70mm程度で前後幅10mm程度の長穴である。長穴23は、下から突起としてのボルト13の足部13aが挿通されて係合する。第1仕切り板10と第2仕切り板20とは、長穴23と足部13aとが係合した状態で、左右方向へ互いにスライド可能である。尚、長穴23を通して上方に突出したボルト13の足部13aに蝶ナット19を螺合することで、第1仕切り板10と第2仕切り板20とが互いに左右に動かないように固定することができる。
補強部14は、本体11を補強するための部材である。補強部14は、本体11と同様の鋼板を素材とし、本体11よりもやや短い縦長板状片を左右中央で山折りに加工したものであり、長手方向に沿う両端縁において本体11正面の右寄り位置に溶接にて固定されている。
<ベタ基礎施工方法>
次に、本実施形態に係るベタ基礎施工方法について、図7~図21を参照しつつ説明する。図7は、本実施形態に係るベタ基礎施工方法の流れを示すフローチャートである。図8は本実施形態に係るベタ基礎施工方法によって形成された施工現場全体を示す平面図、図9は図8におけるIX-IX線拡大断面図である。図10は、捨てコンクリート打設工程を示す施工現場の断面図である。図11は配筋工程における施工現場を示す断面図、図12は施工現場全体を示す平面図である。図13は型枠設置工程における施工現場を示す断面図、図14は施工現場全体を示す平面図である。図15は仕切りパネル取付け工程における左右位置調整前の状態を説明する説明図、図16は同じく左右位置調整後の状態を説明する説明図、図17は仕切りパネル取付け工程における施工現場全体を示す平面図である。図18は第1打設工程における施工現場を示す断面図、図19は施工現場全体を示す平面図である。図20は第2打設工程における施工現場を示す断面図、図21は施工現場全体を示す平面図である。
本実施形態に係るベタ基礎施工方法は、コンクリートのベタ基礎工事において、図8及び図9に示すように、ベタ基礎のベース部Bと、ベース部Bの外周に沿って平面視枠状に形成される外周布基礎部GN及び外周布基礎部GNに囲まれた内周側に配置され且つ少なくとも一箇所で外周布基礎部GNに接続される内周布基礎部NNを有する布基礎部Nとを形成する施工方法である。図8では、外周布基礎部GNは平面視口の字状に、内周布基礎部NNは平面視十字状にそれぞれ形成され、布基礎部N全体では平面視田の字状に形成される例が示されている。
本実施形態のベタ基礎の施工方法の流れは、図7のフローチャートに示す通りであって、最初に建物を建てる敷地の地盤を所定の大きさ及び深さに掘って整地した後、ステップ1(以下、S1と略記する。他のステップも同様。)で、捨てコンクリート打設工程を行う。捨てコンクリート打設工程S1では、図10に示すように、砕石50を敷き込んで転圧し、その上に捨てコンクリート52を打設する。捨てコンクリート52の養生後、鉄筋と型枠の位置を墨出しする。
次に、S2で、配筋工程を行う。配筋工程S2では、図11及び図12に示すように、スペーサブロック54を介して捨てコンクリート52に対して水平方向と垂直方向とに鉄筋3を配筋する。
次に、S3で、型枠設置工程を行う。型枠設置工程S3では、図13及び図14に示すように、外周布基礎領域GAに沿って型枠KW1,KW2を対向して立設させると共に、内周布基礎領域NAに沿って型枠KW2,KW2を対向して立設させる。尚、型枠KW1は高さ寸法が700mmであり、型枠KW2は高さ寸法が450mmである。以下、型枠設置作業について、より具体的に説明する。型枠KW2には、平面視直線状の直線部用と、平面視L字状のコーナー部用とがある。
まず、外周布基礎領域GAへの型枠設置作業について、説明する。最初に、半セパと称される型枠支持金具58が、その長手方向をコンクリート基礎形成方向に対して直交するように捨てコンクリート52上の外周布基礎領域GAの所定位置に配置され、さらにくぎ止め孔に釘を打ち込んで捨てコンクリート52上に固定することにより位置決めされる。この型枠支持金具58の外支持片と内支持片の間に、型枠KW1が挿嵌され垂直に立設される。型枠KW1は下端から250mmの位置の2ヶ所に取付孔を設けている。
続いて、立設された型枠KW1の取付孔に、型枠巾止金具56の基部の一端側に設けたねじ部が挿嵌され、他端側の外側止部が鉄筋3の内側に配置される。さらに、ねじ部の型枠KW1からの突出端にナットを螺着させることにより、型枠巾止金具56は型枠KW1の内側の平板部に垂直にかつ強固に固定される。
このように型枠KW1に固定された型枠巾止金具56の他端側において、外側止部と係止部間に、型枠KW2を装着することにより、型枠KW2は、外側止部と係止部とに挟持されて、基部に垂直にかつKW1に対向して立設される。型枠KW2は、型枠巾止金具56に支持されて上端が型枠KW1の上端と略同一になるように配置される。両型枠KW1,KW2間の間隔は、略300mmにされている。
次に、内周布基礎領域NAへの型枠設置作業について説明する。まず、パネルスペーサと称される型枠支持金具57が、その長手方向を内周布基礎部形成方向に対して直交するように捨てコンクリート52上の内周布基礎領域NAの所定位置に配置され、さらにくぎ止め孔に釘を打ち込んで捨てコンクリート52上に固定することにより位置決めされる。
この型枠支持金具57における一端側の外支持片と内支持片の間に、型枠KW2が挿嵌され垂直に立設される。さらに、型枠支持金具57における他端側の外支持片と内支持片の間にも型枠KW2が挿嵌され垂直に立設される。このようにして、内周布基礎領域NAに沿って型枠KW2同士が対向して立設されることになる。
次に、S4で、仕切りパネル取付け工程を行う。仕切りパネル取付け工程S4では、図15~図17に示すように、外周布基礎領域GAと内周布基礎領域NAとの境界に近接する型枠KW2に仕切りパネル1を取り付ける。
具体的には、図17に示すように、外周布基礎領域GAと内周布基礎領域NAとの境界面BDを挟む両側のコーナー部用の型枠KW2の上面に仕切りパネル1を取り付ける。つまり、図15に示すように、境界面BDに対して水平方向一方側に位置する型枠KW2の上面に取付片12を掛止させて第1仕切り板10を配置すると共に、境界面BDに対して水平方向他方側に位置する型枠KW2の上面に取付片22を掛止させて第2仕切り板20を配置する。さらに、第1仕切り板10の取付片12の上面に突出する突起としてのボルト13の足部13aを、第2仕切り板20の取付片22の延設部22aに形成された長穴23に下側から差し込こんで係合させる。つまり、仕切りパネル1は、第1仕切り板10及び第2仕切り板20の取付片12,22同士の一部が重なって(取付片22が上、取付片12が下になって)、両側の型枠KW2間を跨ぐ姿勢で取り付けられる。さらに、図16に示すように、第1仕切り板10及び第2仕切り板20の左右位置調整を行う。すなわち、第1仕切り板10を水平方向に第2仕切り板20へ接近する側へスライドさせて、両側の型枠KW2間の鉄筋3に左側から当接させると共に、第2仕切り板20を水平方向に第1仕切り板10へ接近する側へスライドさせて鉄筋3に右側から当接させる。この状態で突起としてのボルト13の足部13aに蝶ネジ19を螺合することにより、第1仕切り板10と第2仕切り板20とが互いに左右に動かない状態で一体化される。
次に、S5で、第1打設工程を行う。第1打設工程S5では、図18及び図19に示すように、ベース領域BA及び外周布基礎領域GAへコンクリートを打設する。すなわち、まず、第1型枠KW1で囲まれた領域全体に型枠巾止金具56の基部や型枠支持金具57の基部の高さ程度までコンクリートを打設し、続いて、外周布基礎領域GAの対向する第1型枠KW1,第2型枠KW2間にコンクリートを打設する。このとき、外周布基礎領域GAと内周布基礎領域NAとの境界面BDは仕切りパネル1によって仕切られているので、外周布基礎領域GAの対向する第1型枠KW1,第2型枠KW2間に打設されたコンクリートが内周布基礎領域NAへ流れ込むことはない。
次に、S6で、仕切りパネル取外し工程を行う。仕切りパネル取外し工程S6では、第1打設工程S5で打設したコンクリートが、養生期間の経過により硬化した後、仕切りパネル1を取り外す。
次に、S7で、第2打設工程を行う。第2打設工程S7では、図20及び図21に示すように、内周布基礎領域NAへコンクリートを打設する。すなわち、内周布基礎領域NAの対向する両側の第2型枠KW2,KW2間にコンクリートを打設する。
次に、S8で、型枠解体工程を行う。型枠解体工程S8では、第2打設工程S7で打設したコンクリートが、養生期間の経過により硬化した後、全ての型枠を解体し、整地を行ってベタ基礎の施工が完了する。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態に係るベタ基礎施工方法は、コンクリートのベタ基礎工事において、ベタ基礎のベース部Bと、ベース部Bの外周に沿って平面視枠状に形成される外周布基礎部GN及び外周布基礎部GNに囲まれた内周側に配置され且つ少なくとも一箇所で外周布基礎部GNに接続される内周布基礎部NNを有する布基礎部Nとを形成する施工方法であって、捨てコンクリート52上に鉄筋3を配設する配筋工程S2と、配筋工程S2後、外周布基礎部GNを形成するための外周布基礎領域GA及び内周布基礎部NNを形成するための内周布基礎領域NAに沿ってそれぞれ複数の型枠KW1又はKW2を対向して立設させる型枠設置工程S3と、型枠設置工程S3後、外周布基礎領域GAと内周布基礎領域NAとの境界面BDを仕切る仕切りパネル1を、境界面BDに近接する型枠KW2に対して取り付ける仕切りパネル取付け工程S4と、仕切りパネル取付け工程S4後、ベース部Bを形成するためのベース領域BA及び外周布基礎領域GAへコンクリートを打設する第1打設工程S5と、第1打設工程S5で打設したコンクリートが硬化した後、仕切りパネル1を型枠KW2から取り外す仕切りパネル取外し工程S6と、仕切りパネル取外し工程S6後、内周布基礎領域NAへコンクリートを打設する第2打設工程S7と、第2打設工程S7で打設したコンクリートが硬化した後、型枠KW1,KW2を解体する型枠解体工程S8と、を有する。
この方法によれば、配筋工程S2で捨てコンクリート52上に鉄筋3が配設された後、型枠設置工程S3で外周布基礎部GNを形成するための外周布基礎領域GA及び内周布基礎部NNを形成するための内周布基礎領域NAに沿ってそれぞれ複数の型枠KW1,KW2又はKW2同士を対向して立設させる。そして、仕切りパネル取付け工程S4で外周布基礎領域GAと内周布基礎領域NAとの境界面BDを仕切る仕切りパネル1が境界面BDに近接する型枠KW2,KW2に対して取り付けられた後、第1打設工程S5でベース領域BA及び外周布基礎領域GAへコンクリートが打設されることにより、ベース部Bと外周布基礎部GNとが1回のコンクリート打設により一体的に形成されるので、外周布基礎部GNの外周面にコンクリートの打ち継ぎ目が生じることがない。一方、外周布基礎領域GAと内周布基礎領域NAとの境界面BDが仕切りパネル1によって仕切られ、内周布基礎領域NAにはコンクリートが打設されず、コンクリートが1回で打設される領域の大きさが従前のベタ基礎一体打ち工法よりも小さくなるので、少ない人員でコンクリートの打設作業を行うことができる。特に高温のためにコンクリートの硬化が早い夏場でも容易に施工することができる。さらに、第1打設工程S5で打設したコンクリートが硬化し、仕切りパネル取外し工程S6で仕切りパネル1を型枠KW2,KW2から取り外した後、第2打設工程S7で内周布基礎領域NAへコンクリートが打設されることにより、内周布基礎部NNが形成されて外周布基礎部GN及びベース部Bと一体化される。第2打設工程S7で打設したコンクリートが硬化した後、型枠解体工程S8で型枠KW1,KW2が解体されてベタ基礎の施工が完了する。よって、従前のベタ基礎一体打ち工法と同様に外周基礎表面にベース部Bと布基礎部Nとの打ち継ぎ目を生じさせず且つ従前よりも少ない人員でベタ基礎の施工を行うことができるという効果を奏する。
本実施形態に係る仕切りパネル1は、上述したベタ基礎施工方法に用いる仕切りパネルであって、左右に並んでそれぞれ鉛直に配置される長方形板状の第1仕切り板10及び第2仕切り板20を備え、第1仕切り板10と第2仕切り板20との間には、互いの左右間隔を調整可能に係合する係合部としてのボルト13の足部13a及び被係合部としての長穴23が設けられる。
この構成によれば、左右に並んでそれぞれ鉛直に配置される長方形板状の第1仕切り板10及び第2仕切り板20を備え、第1仕切り板10と第2仕切り板20との間に設けられたボルト13の足部13a及び長穴23が、互いの左右間隔を調整可能に係合するので、第1仕切り板10及び第2仕切り板20と鉄筋3との干渉を回避しつつ、外周布基礎領域GAと内周布基礎領域NAとの境界面BDを仕切ることができる。
また、第1仕切り板10及び第2仕切り板20は、上端から水平に延びて型枠KW2の上面に掛止可能な第1取付片12及び第2取付片22をそれぞれ備え、第1取付片12及び第2取付片22の一方に係合部としてのボルト13の足部13aが、他方に被係合部としての長穴23が設けられる。
この構成によれば、第1仕切り板10及び第2仕切り板20は、上端から水平に延びる第1取付片12及び第2取付片22を型枠KW2の上面に掛止することにより、型枠KW2へ取り付けることができると共に、第1取付片12及び第2取付片22の一方及び他方に設けられたボルト13の足部13a及び長穴23が、互いの左右間隔を調整可能に係合することができる。
また、本発明の係合部は、突起としてのボルト13の足部13aであり、被係合部は、ボルト13の足部13aが係合可能な左右方向に長い長穴23である。
この構成によれば、係合部としてのボルト13の足部13aと被係合部としての長穴23とを係合させて、第1仕切り板10と第2仕切り板20とを左右方向にスライドさせることにより、互いの左右間隔を容易に調整することができる。
また、ボルト13の足部13aと長穴23とが係合した状態で、第1仕切り板10と第2仕切り板20とが互いに左右に動かないように固定する固定部材としての蝶ナット19を備える。
この構成によれば、第1仕切り板10と第2仕切り板20との左右間隔を調整した後、蝶ナット19により第1仕切り板10と第2仕切り板20とが互いに左右に動かないように固定し、左右間隔を保持することができる。
<変形例>
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変更を施すことが可能である。例えば、上記実施形態で示した仕切りパネル1における各部の寸法は一例であり、上述した寸法には限られない。また、上記実施形態では、係合部としてのボルト13の足部13aを第1仕切り板10に、被係合部としての長穴23を第2仕切り板20にそれぞれ設ける構成としたが、これらを入れ替えて実施してもよい。
<付記>
本願の図面に表された実施形態は、意匠登録出願の対象となり得る意匠が含まれている。具体的には、仕切りパネル1の外形形状は、物品名「仕切りパネル」の全体意匠として把握することができる。
1 仕切りパネル
10 第1仕切り板
12 第1取付片
13 ボルト
13a 足部(係合部、突起)
19 蝶ナット(固定部材)
20 第2仕切り板
22 第2取付片
23 長穴(被係合部)
B ベース部
GN 外周布基礎部
NN 内周布基礎部
N 布基礎部
GA 外周布基礎領域
NA 内周布基礎領域
S2 配筋工程
S3 型枠設置工程
S4 仕切りパネル取付け工程
S5 第1打設工程
S6 仕切りパネル取外し工程
S7 第2打設工程
S8 型枠解体工程

Claims (5)

  1. コンクリートのベタ基礎工事において、ベタ基礎のベース部と、前記ベース部の外周に沿って平面視枠状に形成される外周布基礎部及び前記外周布基礎部に囲まれた内周側に配置され且つ少なくとも一箇所で前記外周布基礎部に接続される内周布基礎部を有する布基礎部とを形成する施工方法であって、
    捨てコンクリート上に鉄筋を配設する配筋工程と、
    前記配筋工程後、前記外周布基礎部を形成するための外周布基礎領域及び前記内周布基礎部を形成するための内周布基礎領域に沿ってそれぞれ複数の型枠を対向して立設させる型枠設置工程と、
    前記型枠設置工程後、前記外周布基礎領域と前記内周布基礎領域との境界面を仕切る仕切りパネルを、前記境界面に近接する前記型枠に対して取り付ける仕切りパネル取付け工程と、
    前記仕切りパネル取付け工程後、前記ベース部を形成するためのベース領域及び前記外周布基礎領域へコンクリートを打設する第1打設工程と、
    前記第1打設工程で打設したコンクリートが硬化した後、前記仕切りパネルを前記型枠から取り外す仕切りパネル取外し工程と、
    前記仕切りパネル取外し工程後、前記内周布基礎領域へコンクリートを打設する第2打設工程と、
    前記第2打設工程で打設したコンクリートが硬化した後、前記型枠を解体する型枠解体工程と、
    を有するベタ基礎施工方法。
  2. 請求項1に記載のベタ基礎施工方法に用いる仕切りパネルであって、
    左右に並んでそれぞれ鉛直に配置される長方形板状の第1仕切り板及び第2仕切り板を備え、
    前記第1仕切り板と前記第2仕切り板との間には、互いの左右間隔を調整可能に係合する係合部及び被係合部が設けられる、仕切りパネル。
  3. 前記第1仕切り板及び前記第2仕切り板は、上端から水平に延びて前記型枠の上面に掛止可能な第1取付片及び第2取付片をそれぞれ備え、
    前記第1取付片及び前記第2取付片の一方に前記係合部が設けられ、他方に前記被係合部が設けられる、請求項2に記載の仕切りパネル。
  4. 前記係合部は、突起であり、
    前記被係合部は、前記突起が係合可能な左右方向に長い長穴である、請求項3に記載の仕切りパネル。
  5. 前記係合部と前記被係合部とが係合した状態で、前記第1仕切り板と前記第2仕切り板とが互いに左右に動かないように固定する固定部材を備える、請求項2乃至4の何れか一項に記載の仕切りパネル。
JP2021108038A 2021-06-29 2021-06-29 ベタ基礎施工方法及びそれに用いる仕切りパネル Pending JP2023005836A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021108038A JP2023005836A (ja) 2021-06-29 2021-06-29 ベタ基礎施工方法及びそれに用いる仕切りパネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021108038A JP2023005836A (ja) 2021-06-29 2021-06-29 ベタ基礎施工方法及びそれに用いる仕切りパネル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023005836A true JP2023005836A (ja) 2023-01-18

Family

ID=85107380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021108038A Pending JP2023005836A (ja) 2021-06-29 2021-06-29 ベタ基礎施工方法及びそれに用いる仕切りパネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023005836A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101645462B1 (ko) 프리캐스트 가로보 제작방법 및 프리캐스트 가로보 시공방법
DK2630306T3 (en) Assemblable disposable FOR CONSTRUCTION OF MODULAR formwork FOR PRODUCTION OF CONCRETE FOUNDATION
JP6557497B2 (ja) プレキャストコンクリート部材の製造方法
KR20110059100A (ko) 프리캐스트 콘크리트 기둥과 보의 접합부용 거푸집 및 이를 이용한 건축 시공 방법
JP6860167B2 (ja) ボックスカルバートの構築方法、及びボックスカルバート
JP6871495B1 (ja) べた基礎用型枠及びべた基礎施工方法
JP2023005836A (ja) ベタ基礎施工方法及びそれに用いる仕切りパネル
KR101345672B1 (ko) 무지보 분리형 브라켓
KR101880813B1 (ko) 샌드위치 피씨 패널 구조물 및 이를 이용한 구조물 시공방법
JP3835716B2 (ja) 鉄筋コンクリート橋脚の構築方法
KR20090007085A (ko) 철근조립거푸집, 이의 제작방법 및 이를 이용한철근콘크리트공사방법
JPH1129910A (ja) コンクリート橋脚の構築方法
JPH11158813A (ja) コンクリート橋脚の構築方法
KR101140627B1 (ko) 콘크리트 건물의 건축공법
KR101898158B1 (ko) 측구 제작용 강재 거푸집
JP6576204B2 (ja) スラブ構造の施工方法
JP2002227408A (ja) 建築物における階段施工方法、およびその方法に直接使用される蹴上げ板
KR20150073443A (ko) 철근콘크리트 건축물의 시공구조 및 시공방법
US10584501B2 (en) Formwork panel assembly with releasable connecting member and method of removing the formwork
JP4872301B2 (ja) Rc構造体の構築工法
JP2024092794A (ja) 建物の立ち上がり基礎のパネル式捨て型枠
KR20220102296A (ko) 건축물 보 성형을 위한 거푸집의 보지 장치
TW202344744A (zh) 系統化立柱組模結構及應用彼之組立方法
KR20150031585A (ko) 철근배근, 거푸집 설치 및 탈형이 필요 없는 합성옹벽 및 그 시공방법
JP5185897B2 (ja) 擁壁の施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20210901

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240419