JP2023005428A - 筐体における照明構造 - Google Patents

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【課題】光源から近い位置に連結部22が形成されていたとしても、隣接する導光部に光が届き難く、光漏れが生じることがない筐体における照明構造を提供する。【解決手段】照明用基板11に設けられた複数のLED(光源)と、受光部25から発光部まで延びる光源毎の複数の導光部21を有し、かつ導光部21どうしを連結する連結部22を有するLEDレンズ13とを備える。連結部22は、受光部25から左右方向に延びる第1の腕43と、第1の腕43から上方に延びる第2の腕44と、第2の腕44から左右方向に延びる第3の腕45とからなるクランク状の第1、第2の連結片41,42が一体化した形状に形成されている。第3の腕45は、レンズホルダー4(筐体の内壁部)に形成された規制壁18と係合する。【選択図】 図11

Description

本発明は、LED等の光源の光を電子機器の筐体から筐体外に照射する筐体における照明構造に関する。
従来のこの種の電子機器等の照明構造としては、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているものがある。これらの特許文献1や特許文献2に開示された照明構造は、筐体内の基板に搭載された複数のLED素子(照明)と、これらのLED素子から照射された光を筐体の外側に導光するLEDレンズとを備えている。LEDレンズは、LED素子毎に光を導く導光部を有し、複数の導光部が連結部で互いに連結されて一体となるように構成されている。特許文献1や特許文献2に示す照明構造では、LED素子の光が隣のLED素子の導光部に漏れてしまう課題があった。特許文献1や特許文献2には、このような光の漏洩を防止するために導光部を仕切板で仕切ることが記載されている。
特開2019-176027号公報 特開2012-230998号公報
しかしながら、LEDレンズは複数の導光部が一体となるように形成されているため、LEDレンズ内を導光して光が漏れてしまう場合がある。特許文献1および特許文献2に記載されている照明構造においては、個々の導光部が筐体の上方、すなわちLED素子から離れた位置で連結されているために、LED素子から照射された光が隣の導光部までは届き難く、隣の導光部のLED素子から照射された光がレンズ内を導光して漏れることは少ない。しかし、筐体内に配置される基板やその他の部品の位置によっては、個々の導光部をLED素子に近い部分で連結せざるを得ない場合がある。このような場合には、LED素子から照射された光が導光部からLEDレンズ内部(連結部)を導光して隣の導光部まで届いてしまい、光漏れが生じる可能性が高い。
本発明の目的は、光源から近い位置に連結部が形成されていたとしても、隣接する導光部に光が届き難く、光漏れが生じることがない筐体における照明構造を提供することである。
この目的を達成するために本発明に係る筐体における照明構造は、筐体内の基板に列をなして並べられた複数の光源と、前記光源と対向する受光部から前記筐体の外に露出する発光部まで延びる前記光源毎の複数の導光部を有し、かつ前記導光部どうしを連結する連結部を有するレンズとを備え、前記連結部は、前記受光部から前記複数の光源が並ぶ方向と平行な第1の方向に隣の前記導光部に向けて延びる第1の腕と、前記第1の腕の先端部から前記第1の方向とは直交する第2の方向に延びる第2の腕と、前記第2の腕の先端部から前記第1の方向に前記隣の前記導光部に向けて延びる第3の腕とからなるクランク状の連結片が前記第3の腕の先端どうしを互いに突き合わせて一体化した形状に形成され、前記第3の腕は、前記筐体の内壁部に形成された規制壁と係合するものである。
本発明は、前記照明構造において、前記筐体は、前記基板と平行な第1の壁と、前記第1の壁とは直交するともに前記第1の方向に延びる第2の壁とを有し、前記発光部は、前記第2の壁に形成された貫通部を介して前記筐体の外に露出し、前記第2の腕は、前記第2の壁に沿って延び、前記規制壁は、前記第1の壁と前記第2の壁とに跨がるように形成されていてもよい。
本発明は、前記筐体における照明構造において、前記筐体の内部には、前記基板と平行な他の基板が設けられ、前記導光部は、前記光源が搭載された前記基板と前記他の基板との間に挿入される凸片を有しているとともに、前記他の基板の端面に近接して対向する規制面を有していてもよい。
本発明は、前記筐体における照明構造において、前記受光部は、前記光源が搭載された前記基板に向けて開口して前記光源が挿入される凹部によって形成されていてもよい。
本発明によれば、光源から近い位置に連結部が形成されていたとしても、隣接する導光部に光が届き難く、光漏れが生じることがない筐体における照明構造を提供することができる。
図1は、本発明に係る照明構造を採用した筐体の一部を破断して示す斜視図である。 図2は、本発明に係る照明構造を採用した筐体の一部を破断して示す斜視図である。 図3は、照明構造の背面図である。 図4は、照明構造の分解斜視図である。 図5は、LEDレンズの斜視図である。 図6は、LEDレンズの一部を拡大して示す斜視図である。 図7は、LEDレンズの一部を拡大して示す斜視図である。 図8は、照明構造の斜視断面図である。 図9は、照明構造の前方から見た断面図である。 図10は、図3におけるX-X線断面図である。 図11は、照明構造の一部を示す斜視図である。 図12は、照明構造の一部を示す斜視図である。 図13は、図3におけるXIII-XIII線断面図である。
以下、本発明に係る筐体の照明構造の一実施の形態を図1~図13を参照して詳細に説明する。
図1および図2に示す筐体1は、電子機器の筐体で、箱状に形成されている。筐体1の内部には図示していない電子部品が搭載されたメイン基板2が収容されている。この筐体1は、前面板3と、前面板3に沿う内壁部としてのレンズホルダー4とを含めて構成され、前面板3に形成された複数の貫通穴5の内部を光らせるための照明構造6を備えている。
前面板3は、この筐体1の前端に位置し、前方から見て長方形状に形成されている。以下において、方向を説明するにあたっては、便宜上、前面板3の長手方向を左右方向といい、前面板3の短手方向を上下方向という。また、左右方向および上下方向と直交する方向を前後方向という。この実施の形態においては、左右方向が本発明でいう「第1の方向」に相当し、上下方向が本発明でいう「第2の方向」に相当する。
レンズホルダー4は、照明構造6を構成する各部品を支持するもので、筐体1の底壁7(図3参照)に固定されている。
照明構造6を構成する部品は、図4に示すように、図4において最も下に位置するレンズホルダー4と、レンズホルダー4の上方に位置する照明用基板11と、この照明用基板11に実装された複数の光源としてのLED12と、基板の上方に位置するLEDレンズ13などである。レンズホルダー4は、照明用基板11と平行な第1の壁14と、第1の壁14とは直交するとともに左右方向(第1の方向)に延びる第2の壁15とを有している。第1の壁14は、図3に示すように、筐体1内のメイン基板2より下方に位置し、上下方向においてメイン基板2と重なるように配置されている。メイン基板2は、本発明でいう「他の基板」に相当するものである。
第1の壁14の左右方向の両端部には、図4に示すように、後述するLEDレンズ13を保持するための第1、第2の係止爪16,17がそれぞれ設けられている。
第1の壁14の左右方向の中間部には、複数の規制壁18が設けられている。複数の規制壁18は、左右方向に所定の間隔をおいて並ぶように配設されており、第1の壁14と第2の壁15とに跨がるように形成されて上下方向と前後方向とに延びている。
第2の壁15には、上方に向けて開口する複数の切欠き19が形成されている。これらの切欠き19は、後述するLEDレンズ13の前端部を挿入するために形成されており、筐体1の左右方向において、一対の規制壁18の間と、最も右側の規制壁18と第1、第2の係止爪16,17との間に配設されている。この実施の形態においては、第2の壁15の切欠き19が本発明でいう「貫通部」に相当する。
照明用基板11は、レンズホルダー4の第1の壁14の上に重ねられる状態で第1の壁14に図示していない固定用ねじによって固定されている。照明用基板11におけるレンズホルダー4の第2の壁15に近接する前端部には、複数のLED12が左右方向に一定の間隔をおいて列をなして並ぶように実装されている。また、この前端部には、第2の壁15に向けて開口する複数の切欠き20が形成されている。これらの切欠き20は、互いに隣り合うLED12の間に位置するように形成されている。照明用基板11がレンズホルダー4に取付けられた状態においては、規制壁18が切欠き20の中に挿入される。
LED12は、照明用基板11とは直交する方向(上方)に向けて光を照射するものである。
LEDレンズ13は、透光性を有するプラスチック材料を使用して所定の形状に成型されたものである。このLEDレンズ13は、図5に示すように、LED12毎に設けられた複数の導光部21と、これらの導光部21どうしを連結する複数の連結部22と、右側端部の第1のバー23および左側端部の第2のバー24とによって形成されている。
導光部21は、図6~図9に示すように、LED12と対向する受光部25を有し、受光部25から前上方に位置する発光部26まで延びるように形成されている。受光部25は、照明用基板11に向けて開口してLEDが挿入される凹部27(図7および図9参照)によって形成されている。凹部27は、LED12の左右両側方に位置する一対の側壁27a,27bと、LED12の後方に位置する後壁27cとによって形成されている。側壁27a,27bは、図10に示すように照明用基板11の上に載せられている。
図8に示すように、導光部21の後端部であって受光部25の上方近傍には、照明用基板11とメイン基板2との間に挿入される凸片31が設けられている。また、導光部21の後端部であって凸片31の上方近傍には、メイン基板2の前端面2aに近接して対向する規制面32が形成されている。
導光部21の前端部は、レンズホルダー4の切欠き19に嵌合する形状に形成されている。この前端部には、前方に向けて突出する半球状の発光部26が設けられている。発光部26は、前面板3の貫通穴5に後方から挿入されている。このため、発光部26は筐体1の外に露出することになる。
導光部21における受光部25と発光部26との間には、受光部25から上方へ向かう光を前方に向けて(発光部26に向けて)反射させる傾斜面からなる反射面33が形成されている。
LEDレンズ13の連結部22は、図6および図7に示すように、導光部21から左側に突出するクランク状の第1の連結片41と、導光部21から右側に突出するクランク状の第2の連結片42とを互いに突き合わせて一体化した形状に形成されている。第1の連結片41と第2の連結片42は、受光部25から左右方向(複数の光源が並ぶ方向と平行な第1の方向)に隣の導光部21に向けて延びる第1の腕43と、第1の腕43の先端部から上方(第1の方向とは直交する第2の方向)に延びる第2の腕44と、第2の腕44の先端部から左右方向に隣の導光部21に向けて延びる第3の腕45とによって構成されている。第2の腕44は、図8に示すように、規制壁18とレンズホルダー4の第2の壁15とに沿って延びている。クランク状の第1の連結片41と、第2の連結片42とは、第3の腕45の先端どうしを互いに突き合わせて一体化されている。
第3の腕45は、図11に示すように、レンズホルダー4の規制壁18と係合している。規制壁18の上端部には上方に向けて開口する切欠き46が形成されている。第3の腕45は、この規制壁18の切欠き46の中に通されている。このため、LEDレンズ13がレンズホルダー4に対して前後方向に移動することを規制壁18の切欠き19によって規制することができ、LEDレンズ13がレンズホルダー4に対して左右方向に移動することを規制壁18によって規制することができる。
LEDレンズ13の右側端部の第1のバー23は、図12に示すように、レンズホルダー4の右側の端部に設けられた第1の係止爪16に係止されている。LEDレンズ13の左側端部の第2のバー24は、図11に示すように、レンズホルダー4の左側の端部に設けられた第2の係止爪17に係止されている。第1および第2の係止爪16,17は、図13に示すように構成されている。図13は第2の係止爪17を示す断面図である。第1および第2の係止爪16,17は、レンズホルダー4の第1の壁14に一端が接続された断面J字状の撓み部16a,17aと、撓み部16a,17aの上端に設けられた爪片16b,17bとによって形成されている。LEDレンズ13は、導光部21の下端の側壁27a,27bが照明用基板11に当接する状態で第1および第2のバー23,24が第1、第2の係止爪16,17に係止されることによって、レンズホルダー4に固定される。
このように構成された筐体1の照明構造6においては、LED12が発光すると、光がLEDレンズ13の受光部25からLEDレンズ13内に入り、反射面33で反射して発光部26からLEDレンズ13の外に出る。この光は、前面板3の貫通穴5から筐体1の前方に向けて照射される。LED12の光の一部は、受光部25の側壁27a,27bを透過して第1の腕43に入るようになる。しかし、第1の腕43を通るような光路は、題第1の腕43と第2の腕44との接続部で第1の腕43に対して約90度曲げられているため、この光が第2の腕44を通過するようなことはない。仮に第1の腕43に入る入射光が強かったとしても、第2の腕44の先の光路は第2の腕44に対して約90度曲げられているため、この光が第2の腕44から第3の腕45に到達することはない。
したがって、この実施の形態によれば、LED12(光源)から近い位置に連結部22が形成されているにもかかわらず、隣接する導光部21に光が届き難く、光漏れが生じることがない筐体における照明構造を提供することができる。
この実施の形態によるLEDレンズ13の第3の腕45は規制壁18に係合している。このため、LEDレンズ13を筐体1に取付ける際にLEDレンズ13の位置が規制壁18によって規制されるから、LEDレンズ13が撓んで取付けられたり、経年劣化により撓むことを防止することができる。この結果、レンズホルダー4の切欠き19とLEDレンズ13との間に隙間が生じて光漏れが生じることを確実に防ぐことができる。
この実施の形態による筐体1の内壁部を構成するレンズホルダー4は、照明用基板11と平行な第1の壁14と、第1の壁14とは直交するとともに左右方向(第1の方向)に延びる第2の壁15とを有している。
LEDレンズ13の発光部26は、第2の壁15に形成された切欠き19(貫通部)を介して筐体1の外に露出している。
連結部22の第2の腕44は、第2の壁15に沿って延びている。レンズホルダー4の規制壁18は、第1の壁14と第2の壁15とに跨がるように形成されている。
この実施の形態においては、互いに隣り合う二つの導光部21,21の間に規制壁18が設けられているから、導光部21間で光が漏れることを防ぐことができる。
この実施の形態による筐体1の内部には、照明用基板11と平行なメイン基板2が設けられている。導光部21は、LED12が実装された照明用基板11(光源が搭載された基板)とメイン基板2(他の基板)との間に挿入される凸片31を有している。また、導光部21は、メイン基板2の前端面2a(端面)に近接して対向する規制面32を有している。
このため、LEDレンズ13が筐体1の内方に向けて押されたときに規制面32がメイン基板2に当たり、LEDレンズ13の後方への移動がメイン基板2によって規制される。したがって、LEDレンズ13が後方に押された場合でも光漏れが生じることを防ぐことができる。
この実施の形態による受光部25は、照明用基板11に向けて開口してLED12が挿入される凹部27によって形成されている。このため、LED12の光が他の導光部21に入ることを防ぐことができる。凹部27の両側壁27a,27bは、その下端が照明用基板11に接触している。この結果、受光部25の外に漏れる光を可及的少なくすることができ、LED12から照射された大部分の光をLEDレンズ13内に導くことができるようになる。
1…筐体、4…レンズホルダー、6…照明構造、11…照明用基板(基板)、12…LED(光源)、13…LEDレンズ、14…第1の壁、15…第2の壁、18…規制壁、19…切欠き(貫通部)、21…導光部、22…連結部、25…受光部、26…発光部、27…凹部、32…規制面、41…第1の連結片、42…第2の連結片、43…第1の腕、44…第2の腕、45…第3の腕。

Claims (4)

  1. 筐体内の基板に列をなして並べられた複数の光源と、
    前記光源と対向する受光部から前記筐体の外に露出する発光部まで延びる前記光源毎の複数の導光部を有し、かつ前記導光部どうしを連結する連結部を有するレンズとを備え、
    前記連結部は、
    前記受光部から前記複数の光源が並ぶ方向と平行な第1の方向に隣の前記導光部に向けて延びる第1の腕と、
    前記第1の腕の先端部から前記第1の方向とは直交する第2の方向に延びる第2の腕と、
    前記第2の腕の先端部から前記第1の方向に前記隣の前記導光部に向けて延びる第3の腕とからなるクランク状の連結片が前記第3の腕の先端どうしを互いに突き合わせて一体化した形状に形成され、
    前記第3の腕は、前記筐体の内壁部に形成された規制壁と係合することを特徴とする筐体における照明構造。
  2. 請求項1記載の照明構造において、
    前記筐体は、前記基板と平行な第1の壁と、前記第1の壁とは直交するとともに前記第1の方向に延びる第2の壁とを有し、
    前記発光部は、前記第2の壁に形成された貫通部を介して前記筐体の外に露出し、
    前記第2の腕は、前記第2の壁に沿って延び、
    前記規制壁は、前記第1の壁と前記第2の壁とに跨がるように形成されていることを特徴とする筐体における照明構造。
  3. 請求項2記載の筐体における照明構造において、
    前記筐体の内部には、前記基板と平行な他の基板が設けられ、
    前記導光部は、前記光源が搭載された前記基板と前記他の基板との間に挿入される凸片を有しているとともに、前記他の基板の端面に近接して対向する規制面を有していることを特徴とする筐体における照明構造。
  4. 請求項1~請求項3の何れか一つに記載の筐体における照明構造において、
    前記受光部は、前記光源が搭載された前記基板に向けて開口して前記光源が挿入される凹部によって形成されていることを特徴とする筐体における照明構造。
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