JP2023004743A - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子部品の電磁波のシールド効果を向上させること。【解決手段】弾性波デバイス100は、支持基板10と、支持基板10上に設けられる弾性波素子70と、平面視して弾性波素子70を囲んで支持基板10上に設けられ、弾性波素子70とは反対側の側面33が支持基板10の側面17より内側に位置する枠体30と、枠体30上に設けられ、側面27が枠体30の側面33より外側に位置し、支持基板10とで空隙15を挟み空隙15内に弾性波素子70を封止するリッド20と、枠体30の側面33を覆う被覆層50と、支持基板10の側面17と被覆層50の側面52とリッド20の側面27とを連続して覆い、グランド端子12cに接続される外装金属膜51とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、電子部品に関する。
機能素子を囲む枠体上にリッドを設け、リッドと基板との間の空隙内に機能素子を封止する電子部品が知られている(例えば特許文献1、2)。
特開2020-205500号公報 特開2006-333130号公報
ノイズ対策のために、電子部品の表面を外装金属膜で覆うことが考えられる。この場合に、基板上に枠体を設け、枠体上にリッドを設けた構造では、外装金属膜が枠体の側面において上下に分断されて、電磁波のシールド効果が弱まり、ノイズ対策が不十分になることがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、電磁波のシールド効果を向上させることを目的とする。
本発明は、基板と、前記基板上に設けられる機能素子と、平面視して前記機能素子を囲んで前記基板上に設けられ、前記機能素子とは反対側の側面が前記基板の側面より内側に位置する枠体と、前記枠体上に設けられ、側面が前記枠体の前記側面より外側に位置し、前記基板とで空隙を挟み前記空隙内に前記機能素子を封止するリッドと、前記枠体の前記側面を覆う被覆層と、前記基板の側面と前記被覆層の側面と前記リッドの側面とを連続して覆い、グランド端子に接続される外装金属膜と、を備える電子部品である。
上記構成において、前記リッドは金属材料により形成され、前記外装金属膜は前記リッドに直接接している構成とすることができる。
上記構成において、前記リッドは絶縁材料を含んで形成され、前記外装金属膜は前記リッドの側面と前記リッドの前記空隙とは反対側の面とを覆っている構成とすることができる。
上記構成において、前記グランド端子は、前記基板の前記機能素子が設けられた第1面とは反対の第2面上に設けられ、前記外装金属膜は、前記基板の側面から前記基板の前記第2面に連続して設けられて前記グランド端子に直接接続する構成とすることができる。
上記構成において、前記基板下に設けられる他の基板と、前記他の基板の前記基板側の面上に設けられる他の機能素子と、平面視して前記他の機能素子を囲んで前記他の基板と前記基板の間に設けられ、前記他の機能素子とは反対側の側面が前記基板の側面および前記他の基板の側面より内側に位置し、前記他の基板と前記基板の間の他の空隙内に前記他の機能素子を封止する他の枠体と、前記基板の前記他の空隙側の面を覆って設けられ、側面が前記他の枠体の前記側面より外側に位置して前記外装金属膜に電気的に接続された中間金属層と、前記他の枠体の前記側面を覆う他の被覆層と、を備え、前記外装金属膜は、前記他の被覆層の側面と前記基板の側面と前記被覆層の側面と前記リッドの側面とを連続して覆う構成とすることができる。
上記構成において、前記グランド端子は、前記他の基板の前記他の機能素子が設けられた第1面とは反対の第2面上に設けられ、前記外装金属膜は、前記他の基板の側面から前記他の基板の前記第2面に連続して設けられて前記グランド端子に直接接続する構成とすることができる。
上記構成において、前記グランド端子は、前記他の基板の前記他の機能素子が設けられた第1面とは反対の第2面上に設けられ、前記中間金属層は、前記他の基板に設けられたビア配線を介して前記グランド端子に電気的に接続され、前記外装金属膜は、前記中間金属層と前記ビア配線を介して前記グランド端子に電気的に接続される構成とすることができる。
上記構成において、前記機能素子は弾性波素子である構成とすることができる。
上記構成において、前記弾性波素子によりフィルタが形成されている構成とすることができる。
上記構成において、前記フィルタによりマルチプレクサが形成されている構成とすることができる。
本発明によれば、電磁波のシールド効果を向上させることができる。
図1は、実施例1に係る弾性波デバイスの平面図である。 図2(a)は、図1のA-A断面図、図2(b)は、図1のB-B断面図である。 図3は、実施例1における弾性波素子の平面図である。 図4(a)はフィルタの回路図、図4(b)はデュプレクサのブロック図である。 図5(a)および図5(b)は、実施例1に係る弾性波デバイスの第1の製造方法を示す断面図(その1)である。 図6(a)および図6(b)は、実施例1に係る弾性波デバイスの第1の製造方法を示す断面図(その2)である。 図7(a)および図7(b)は、実施例1に係る弾性波デバイスの第1の製造方法を示す断面図(その3)である。 図8(a)および図8(b)は、実施例1に係る弾性波デバイスの第1の製造方法を示す断面図(その4)である。 図9(a)および図9(b)は、実施例1に係る弾性波デバイスの第2の製造方法を示す断面図である。 図10は、比較例1に係る弾性波デバイスの断面図である。 図11(a)は、実施例1の変形例1に係る弾性波デバイスの断面図であり、図11(b)は、実施例1の変形例2に係る弾性波デバイスの断面図である。 図12(a)は、実施例2に係る弾性波デバイスの断面図、図12(b)は、実施例2における弾性波素子の断面図である。 図13(a)および図13(c)は、実施例3に係る弾性波デバイスにおける支持基板の平面図、図13(b)は、中間金属層の平面図である。 図14は、実施例3に係る弾性波デバイスの断面図である。 図15(a)および図15(b)は、実施例3に係る弾性波デバイスの製造方法を示す断面図(その1)である。 図16(a)および図16(b)は、実施例3に係る弾性波デバイスの製造方法を示す断面図(その2)である。 図17は、実施例3の変形例に係る弾性波デバイスの断面図である。 図18(a)は、比較例2に係る弾性波デバイスの断面図、図18(b)は、比較例3に係る弾性波デバイスの断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施例について、電子部品として弾性波デバイスの場合を例に説明する。
図1は、実施例1に係る弾性波デバイス100の平面図である。図2(a)は、図1のA-A断面図、図2(b)は、図1のB-B断面図である。図1は、外装金属膜51およびリッド20を透視して、支持基板10、圧電層11、ビア配線13、配線14、枠体30、柱状体40、被覆層50、および弾性波素子70を主に図示している。また、図1では、支持基板10の下面に設けられた入力端子12a、出力端子12b、およびグランド端子12cを破線で図示している。図1では、図の明瞭化のために、配線14、枠体30、および被覆層50にハッチングを付している。
図1、図2(a)、および図2(b)に示すように、弾性波デバイス100は、支持基板10の上面に圧電層11が接合されている。支持基板10は、例えばサファイア基板、アルミナ基板、スピネル基板、石英基板、水晶基板、またはシリコン基板であり、厚さが50μm~300μm程度である。サファイア基板は単結晶のAlを主成分とする基板であり、アルミナ基板は多結晶のAlを主成分とする基板であり、スピネル基板は単結晶または多結晶のMgAlを主成分とする基板である。石英基板はアモルファスのSiOを主成分とする基板であり、水晶基板は単結晶のSiOを主成分とする基板であり、シリコン基板は、単結晶または多結晶のSiを主成分とする基板である。圧電層11は、例えば単結晶タンタル酸リチウム層または単結晶ニオブ酸リチウム層であり、厚さが0.5μm~30μm程度である。支持基板10の線膨張係数は圧電層11の線膨張係数より小さい。これにより、弾性波デバイス100の周波数温度係数を低減できる。支持基板10と圧電層11の間に酸化シリコンまたは窒化アルミニウム等の絶縁層を設けてもよい。このように、圧電層11は支持基板10に直接または間接的に接合されている。
圧電層11の上面に、1または複数の弾性波素子70が設けられている。支持基板10の下面に入力端子12a、出力端子12b、およびグランド端子12cが設けられている。入力端子12a、出力端子12b、およびグランド端子12cは、弾性波素子70を外部と電気的に接続するためのフットパッドである。支持基板10を貫通するビア配線13が設けられている。ビア配線13は、一端が入力端子12a、出力端子12b、またはグランド端子12cに接続され、他端が配線14に接続されている。これにより、複数の弾性波素子70は、配線14およびビア配線13を介して、入力端子12a、出力端子12b、およびグランド端子12cに電気的に接続されている。入力端子12a、出力端子12b、グランド端子12c、ビア配線13、および配線14は、例えばチタン、銅、アルミニウム、白金、ニッケル、および/または金等を含む金属層であり、単層の金属層でもよいし、積層の金属層でもよい。
図3は、実施例1における弾性波素子70の平面図である。図3に示すように、弾性波素子70は弾性表面波共振子である。圧電層11の上面にIDT(Interdigital Transducer)71と反射器72が設けられている。IDT71は、対向する一対の櫛型電極73を有する。櫛型電極73は、複数の電極指74と、複数の電極指74が接続するバスバー75と、を有する。反射器72は、IDT71の両側に設けられている。IDT71が圧電層11に弾性表面波を励振する。一対の櫛型電極73のうち一方の櫛型電極73の電極指74のピッチがほぼ弾性波の波長λとなる。複数の電極指74のピッチDのほぼ2倍が、弾性波の波長λとなる。IDT71および反射器72は、例えばアルミニウム、銅、またはモリブデン等の金属膜により形成される。圧電層11の上面にIDT71および反射器72を覆う保護膜または温度補償膜が設けられていてもよい。櫛型電極73はダミー電極指を有していてもよい。
圧電層11の上面に形成された複数の弾性波素子70によってフィルタが形成されてもよいし、デュプレクサが形成されてもよい。図4(a)はフィルタの回路図、図4(b)はデュプレクサのブロック図である。
図4(a)に示すように、入力端子Tinと出力端子Toutの間に1または複数の直列共振器S1~S4が直列に接続されている。入力端子Tinと出力端子Toutの間に1または複数の並列共振器P1~P3が並列に接続されている。直列共振器S1~S4および並列共振器P1~P3が弾性波素子70である。直列共振器および並列共振器の個数等は適宜設定できる。フィルタとしてラダー型フィルタを例に説明したが、フィルタは多重モード型フィルタであってもよい。
図4(b)に示すように、共通端子Antと送信端子Txの間に送信フィルタ90が接続されている。共通端子Antと受信端子Rxの間に受信フィルタ91が接続されている。送信フィルタ90は、送信端子Txから入力された高周波信号のうち送信帯域の信号を送信信号として共通端子Antに通過させ、他の周波数の信号を抑圧する。受信フィルタ91は、共通端子Antから入力された高周波信号のうち受信帯域の信号を受信信号として受信端子Rxに通過させ、他の周波数の信号を抑圧する。なお、マルチプレクサとしてデュプレクサを例に示したがトリプレクサまたはクワッドプレクサであってもよい。
図1においては、複数の弾性波素子70により直列共振器S1~S4および並列共振器P1~P3が形成されたラダー型フィルタ92の場合を例に示している。直列共振器S1~S4は、入力端子12aと出力端子12bの間に直列に接続されている。並列共振器P1~P3は、入力端子12aと出力端子12bの間に並列に接続されている。すなわち、並列共振器P1~P3の一端は直列共振器S1~S4の間を接続する配線14に接続され、他端はグランド端子12cに接続されている。
図1、図2(a)、および図2(b)に示すように、支持基板10の周縁領域には圧電層11は設けられていない。平面視において、圧電層11を囲むように支持基板10上に枠体30が設けられている。枠体30は圧電層11から離れて支持基板10上に設けられている。枠体30の弾性波素子70とは反対側の側面33は、支持基板10の側面17より内側(弾性波素子70側)に位置している。枠体30の高さは例えば15μm~30μm程度であり、幅は例えば10μm~40μm程度である。
枠体30は、環状金属層31と環状接合層32を備える。環状金属層31は例えば支持基板10の上面に直接接して設けられている。環状接合層32は環状金属層31上に設けられている。環状金属層31は、例えばチタン、銅、アルミニウム、白金、ニッケル、および/または金等を含む金属層であり、単層の金属層でもよいし、積層の金属層でもよい。環状接合層32は、例えば金錫、銀錫、または錫銀銅等のろう材金属層である。
枠体30上に、支持基板10との間に空隙15が形成されるように、リッド20が設けられている。リッド20の側面27は、枠体30の側面33より外側に位置している。言い換えると、枠体30の側面33は、リッド20の側面27より内側(弾性波素子70側)に位置している。リッド20は、接合層21と本体22を備える。リッド20は、接合層21が環状接合層32に接合することで、枠体30に接合されている。これにより、弾性波素子70は、支持基板10、リッド20、および枠体30により空隙15内に封止される。本体22は、接合層21より厚く、リッド20が潰れないように接合層21より硬い材料で形成されている。接合層21は例えば金層である。本体22は、線膨張係数の小さい金属層であり、例えばコバール層である。コバールは、鉄にニッケルとコバルトを配合した合金である。リッド20の厚さは、例えば20μm~100μm程度である。
圧電層11は、リッド20の中央付近に、上面から下面にかけて貫通する開口16を有する。開口16では例えば支持基板10の上面が露出している。開口16において、支持基板10とリッド20の間に、支持基板10に対してリッド20を支持する柱状体40が設けられている。柱状体40は、空隙15内に位置し、圧電層11から離れて設けられ、例えば支持基板10の上面に接している。柱状体40の高さは、例えば枠体30と略同じか枠体30より高く、例えば15μm~40μm程度である。柱状体40の幅は、例えば枠体30と略同じか枠体30より大きく、例えば10μm~50μm程度である。柱状体40は、支持基板10とリッド20の間に2つ設けられる場合に限られず、1つの場合でもよいし、3つ以上の場合でもよい。
柱状体40は、金属層41と接合層42を備える。金属層41は例えば支持基板10の上面に直接接して設けられている。接合層42は金属層41上に設けられている。金属層41は、例えばチタン、銅、アルミニウム、白金、ニッケル、および/または金等を含む金属層であり、単層の金属層でもよいし、積層の金属層でもよい。金属層41は、例えば環状金属層31と同じ材料により形成されかつ同じ層構成をしている。接合層42は、例えば金錫、銀錫、または錫銀銅等のろう材金属層である。接合層42は、例えば環状接合層32と同じ材料により形成されている。
リッド20は、接合層21が接合層42に接合することで、柱状体40に接合されている。支持基板10とリッド20の間に柱状体40が設けられることで、リッド20に上方から圧力が加わった場合でも、リッド20に撓みが生じることを抑制できる。このため、リッド20が弾性波素子70および配線14等に接触または接近して特性が劣化することを抑制できる。
なお、枠体30および柱状体40は、樹脂等の絶縁体であってもよい。リッド20の本体22は、コバール層の他に、銅層、金層、アルミニウム層、またはタングステン層等の金属層であってもよいし、サファイア基板、アルミナ基板、スピネル基板、石英基板、水晶基板、シリコン基板、タンタル酸リチウム基板、またはニオブ酸リチウム基板等の絶縁基板であってもよい。
枠体30の側面33を覆って被覆層50が設けられている。被覆層50は、例えば枠体30の側面33に接して側面33を覆っている。枠体30の側面33上における被覆層50の厚さは例えば0.5μm~3.0μm程度である。被覆層50は、枠体30の側面33の略全面を覆っている場合が好ましい。略全面を覆うとは、枠体30の側面33の総面積の90%以上を覆うことであり、95%以上を覆う場合でもよく、100%覆う場合でもよい。
被覆層50が枠体30の側面33を覆っているため、被覆層50の枠体30とは反対側の側面52と支持基板10の側面17およびリッド20の側面27との間の最大距離X2は、枠体30の側面33と支持基板10の側面17およびリッド20の側面27との間の最大距離X1より小さくなっている。
被覆層50は、例えば支持基板10を構成する元素であり酸素および炭素以外である元素を含んで形成されてもよいし、エポキシ系樹脂またはポリイミド系樹脂等の樹脂材料を含んで形成されてもよいし、銅、ニッケル、金、錫、銀、またはパラジウム等の金属材料を含んで形成されてもよい。樹脂材料を含んで形成される場合、導電性フィラーを含有して導電性を有していてもよいし、導電性フィラーを含有していなくてもよい。支持基板10を構成する元素を含んで形成される場合、支持基板10がサファイア基板であるときは、被覆層50はアルミニウムを少なくとも含んで形成される。
支持基板10の側面17、被覆層50の側面52、リッド20の側面27、およびリッド20の上面23を覆って外装金属膜51が設けられている。外装金属膜51は、支持基板10の側面17から被覆層50の側面52を介してリッド20の側面27および上面23に連続して設けられている。したがって、弾性波デバイス100の表面は外装金属膜51により覆われている。外装金属膜51の厚さは、電磁波のシールド効果の観点から、遮蔽する電磁波の表皮深さ以上である場合が好ましく、例えば1μm~5μm程度である。外装金属膜51は、例えばチタン、銅、アルミニウム、ニッケル、銀、および/または金等を含む金属層であり、単層の金属層でもよいし、積層の金属層でもよい。外装金属膜51は、支持基板10の側面17、被覆層50の側面52、リッド20の側面27、およびリッド20の上面23の略全面を覆っている場合が好ましい。略全面を覆うとは、支持基板10の側面17の総面積の90%以上を覆い、被覆層50の側面52の総面積の90%以上を覆い、リッド20の側面27の総面積の90%以上を覆い、リッド20の上面23の総面積の90%以上を覆うことであり、それぞれの95%以上を覆う場合でもよく、100%覆う場合でもよい。
外装金属膜51は、支持基板10の側面17から支持基板10の下面の一部に延びていて、グランド端子12cに直接接続している。これにより、外装金属膜51にグランド電位が供給されることになり、外装金属膜51に電磁波のシールド効果を付与することができる。これにより、外部から弾性波素子70へのノイズの影響および弾性波素子70から外部へのノイズの発生を抑制することができる。
[第1の製造方法]
図5(a)から図8(b)は、実施例1に係る弾性波デバイス100の第1の製造方法を示す断面図である。図5(a)から図8(b)で説明する製造方法は多面取りプロセスによる製造方法である。図5(a)に示すように、支持基板10の上面に例えばレーザ光を照射してビアホールを形成し、ビアホール内に金属層を例えば電解めっき法を用いて形成する。その後、支持基板10の上面が露出するように金属層の上面を例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いて平坦化する。これにより、支持基板10にビア配線13が形成される。次いで、支持基板10の上面に圧電基板を例えば表面活性化法を用いて常温接合する。支持基板10と圧電基板とは数nmのアモルファス層を介し直接接合されてもよいし、絶縁層を介し間接的に接合されてもよい。その後、圧電基板の上面を例えばCMP法を用いて研磨する。これにより、支持基板10の上面に直接または間接的に接合された圧電層11が形成される。次いで、圧電層11の上面に弾性波素子70を形成する。
図5(b)に示すように、圧電層11の一部を例えばエッチング法を用いて除去する。これにより、弾性波デバイスの周囲となる領域の圧電層11が除去されて、ビア配線13が露出する。また、圧電層11に開口16(図1および図2(b)参照)が形成される。次いで、圧電層11の上面からビア配線13まで延在し、弾性波素子70とビア配線13とを電気的に接続させる配線14を形成する。
図6(a)に示すように、支持基板10上に例えば電解めっき法を用いて枠体30および柱状体40(図1および図2(b)参照)を形成する。枠体30は、環状金属層31と環状接合層32を備え、圧電層11を平面視して囲むように形成される。柱状体40は、金属層41と接合層42を備え(図2(b)参照)、圧電層11に設けられた開口16に形成される。
図6(b)に示すように、枠体30および柱状体40にリッド20を接合する。リッド20は、接合層21が環状接合層32および接合層42と反応して合金化することで、枠体30および柱状体40に接合される。これにより、支持基板10とリッド20の間に形成された空隙15内に弾性波素子70が封止される。
図7(a)に示すように、支持基板10の下面を例えばCMP法を用いて研磨する。これにより、ビア配線13が支持基板10の下面に露出する。次いで、支持基板10の下面にビア配線13に接続する入力端子12a(図1参照)、出力端子12b、およびグランド端子12cを形成する。
図7(b)に示すように、隣接する弾性波デバイスの間の切断領域にレーザ光1を照射することで、支持基板10およびリッド20を切断して弾性波デバイスを個片化する。例えば、パルスUVレーザを用い、パルスUVレーザから出射される波長355nmのレーザ光1をリッド20および支持基板10に照射することで弾性波デバイスを個片化する。リッド20および支持基板10は、レーザ光1が照射されることで溶融する。このとき、レーザ光1の照射条件を適切にすることで、支持基板10およびリッド20の溶融物が適切に飛散して枠体30の側面33に適切な量で堆積するようになる。
図8(a)に示すように、弾性波デバイスの個片化が終了すると、枠体30の側面33には、支持基板10およびリッド20の溶融物が堆積されたことにより適切な厚さの被覆層50が形成される。被覆層50は、支持基板10を構成する元素を少なくとも含んで形成される。また、レーザ光1の照射により支持基板10およびリッド20は溶融するため、支持基板10の側面17およびリッド20の側面27には溶融した後に再び硬化することで凹凸形状が形成される。また、レーザ光1が照射されることで支持基板10の側面17は改質されて非晶質な領域が形成される。例えば、支持基板10がサファイア基板である場合、支持基板10の内側は単結晶であるのに対し、支持基板10の側面17には非晶質な領域が形成される。なお、リッド20の側面27もリッド20の材料によっては非晶質な領域が形成されてもよい。
図8(b)に示すように、弾性波デバイスの表面に例えばスパッタリング法を用いて外装金属膜51を形成する。外装金属膜51は、支持基板10の側面17、被覆層50の側面52、リッド20の側面27、およびリッド20の上面23を覆うとともに、グランド端子12cに直接接続するように支持基板10の下面の一部にも形成される。以上により、実施例1に係る弾性波デバイス100が形成される。
[第2の製造方法]
図9(a)および図9(b)は、実施例1に係る弾性波デバイス100の第2の製造方法を示す断面図である。まず、図5(a)から図7(a)に示した工程と同じ工程を実施した後、弾性波デバイスを個片化する。このとき、図9(a)に示すように、枠体30の側面33には、被覆層50の代わりに絶縁膜58が形成されている。絶縁膜58は、個片化のために支持基板10およびリッド20にレーザ光1を照射した際に支持基板10の溶融物が飛散することによって形成されたものであり、レーザ光1の照射条件によって被覆層50より薄くなっている。このように、個片化のために支持基板10にレーザ光1を照射することで、枠体30の側面33に絶縁膜58が形成されることがある。
図9(b)に示すように、支持基板10の側面17、枠体30の側面33、リッド20の側面27、およびリッド20の上面23を覆うように、ポジ型の感光性樹脂膜2を塗布する。感光性樹脂膜2は、例えばエポキシ系樹脂膜またはポリイミド系樹脂膜である。その後、感光性樹脂膜2に対して露光、現像、およびポストベークを実施する。枠体30の側面33に形成された感光性樹脂膜2は、リッド20が庇となって露光時の光が照射されないため、現像後に残存する。このため、図8(a)と同様に、枠体30の側面33に絶縁膜58と感光性樹脂膜2とからなる被覆層50が形成される。その後、図8(b)と同様に、弾性波デバイスの表面に外装金属膜51を形成する。これにより、実施例1に係る弾性波デバイス100が形成される。
[第3の製造方法]
実施例1に係る弾性波デバイス100の第3の製造方法は、まず、図5(a)から図7(a)に示した工程と同じ工程を実施した後、弾性波デバイスを個片化する。このとき、第2の製造工程と同様に、枠体30の側面33には被覆層50の代わりに絶縁膜58が形成されている(図9(a)参照)。弾性波デバイスを個片化した後、例えば無電解めっき法を用いて枠体30の側面33にめっき膜を堆積する。めっき膜は、例えば銅めっき膜、ニッケルめっき膜、リンめっき膜、金めっき膜、錫めっき膜、銀めっき膜、またはパラジウムめっき膜である。これにより、図8(a)と同様に、枠体30の側面33に絶縁膜58とめっき膜とからなる被覆層50が形成される。その後、図8(b)と同様に、弾性波デバイスの表面に外装金属膜51を形成する。これにより、実施例1に係る弾性波デバイス100が形成される。
[比較例1]
図10は、比較例1に係る弾性波デバイス1100の断面図である。図10に示すように、弾性波デバイス1100では、枠体30の側面33に、被覆層50の代わりに、被覆層50より薄い絶縁膜58が形成されている。製造上の理由および/または部品の公差等により、枠体30の側面33は支持基板10の側面17およびリッド20の側面27より内側に入って形成される。このため、支持基板10と枠体30とリッド20とにより形成された凹凸によって、外装金属膜51がリッド20側と支持基板10側とに分断されてしまうことがある。外装金属膜51が枠体30において分断されかつ絶縁膜58が枠体30の側面33に形成されていることで、外装金属膜51が支持基板10の下面に延びてグランド端子12cに直接接続されたとしても、外装金属膜51のうちリッド20を覆う部分にはグランド電位が供給されなくなる。このため、外装金属膜51による電磁波のシールド効果が弱まり、ノイズ対策が不十分となってしまう。
一方、実施例1によれば、図2(a)および図2(b)のように、枠体30の側面33を覆って被覆層50が設けられている。外装金属膜51は、支持基板10の側面17から被覆層50の側面52を介してリッド20の側面27に連続して設けられ、支持基板10の側面17と被覆層50の側面52とリッド20の側面27とを覆っている。これにより、外装金属膜51がグランド端子12cに接続されてグランド電位が供給されることで、外装金属膜51全体がグランド電位となるため、電磁波のシールド効果を向上させることができる。よって、ノイズ対策の効果を向上させることができる。
外装金属膜51によるシールド効果の観点から、外装金属膜51は、支持基板10の側面17の総面積の70%以上を覆い、被覆層50の側面52の総面積の70%以上を覆い、リッド20の側面27の総面積の70%以上を覆う場合が好ましく、それぞれの80%以上を覆う場合がより好ましく、それぞれの略全面である90%以上を覆う場合が更に好ましい。
また、実施例1では、リッド20は金属材料により形成され、外装金属膜51はリッド20に直接接している。これにより、リッド20がグランド電位となるため、電磁波のシールド効果を向上させることができる。
実施例1において、リッド20は絶縁材料を含んで形成され、外装金属膜51はリッド20の側面27と空隙15とは反対側の面である上面23とを覆っている場合でもよい。これにより、リッド20が絶縁材料を含んで形成されている場合でも、外装金属膜51により電磁波をシールドすることができる。電磁波をシールドする観点から、外装金属膜51は、リッド20の上面23の総面積の70%以上を覆う場合が好ましく、80%以上を覆う場合がより好ましく、略全面である90%以上を覆う場合が更に好ましい。また、リッド20は支持基板10と同じ絶縁材料を含んでいてもよい。例えば、支持基板10とリッド20の本体22が共にサファイア基板である場合でもよい。この場合、支持基板10とリッド20の線膨張係数の差が小さくなるため、温度変化により発生する熱応力を低減することができる。
また、実施例1では、図2(a)のように、外装金属膜51は、支持基板10の側面17から支持基板10の下面に連続して設けられてグランド端子12cに直接接続している。例えば、外装金属膜51が支持基板10に設けられたビア配線を介してグランド端子12cに電気的に接続される場合、外装金属膜51はビア配線のインダクタンス成分によって十分なグランド性能を有さない場合がある。これに対し、外装金属膜51が支持基板10の側面17から下面に延びてグランド端子12cに直接接続することで、外装金属膜51のグランド性能を向上させることができ、電磁波のシールド効果を向上させることができる。
なお、実施例1において、外装金属膜51が枠体30において分断することを抑制する観点から、被覆層50の側面52と支持基板10の側面17およびリッド20の側面27との間の最大距離X2(図2(b)参照)は、枠体30の側面33と支持基板10の側面17およびリッド20の側面27との間の最大距離X1(図2(b)参照)の1/2以下が好ましく、1/5以下がより好ましく、1/10以下が更に好ましい。
[変形例]
図11(a)は、実施例1の変形例1に係る弾性波デバイス110の断面図であり、図11(b)は、実施例1の変形例2に係る弾性波デバイス120の断面図である。図11(a)および図11(b)に示すように、弾性波デバイス110、120では、枠体30の環状金属層31および環状接合層32が狭幅部分を有するくびれ形状となっている。環状金属層31は、例えば電解めっき法により形成されるが、めっき条件等によっては、くびれ形状となる場合がある。また、枠体30が柱状体40より支持基板10からの高さが低い場合、枠体30の環状接合層32および柱状体40の接合層42をリッド20の接合層21に接合させる際に、接合層21が接合層42に接したときに、環状接合層32とは十分には接していない状態になることがある。この場合、接合層21と接合層42とは適切な荷重がかかった状態で接合されるが、接合層21と環状接合層32とは適切な荷重が掛かっていない状態で接合されるため、環状接合層32がくびれ形状となる場合がある。その他の構成は実施例1と同じであるため説明を省略する。
枠体30の環状金属層31および/または環状接合層32がくびれ形状となり、枠体30の側面33にくびれ形状による凹凸が形成された場合でも、枠体30の側面33を覆って被覆層50が設けられることで、外装金属膜51が枠体30において分断されることを抑制できる。
被覆層50は、図11(a)に示すように、支持基板10の外形およびリッド20の外形の内側に納まる場合でもよいし、図11(b)に示すように、支持基板10の外形およびリッド20の外形より外側に出っ張る場合でもよい。
図12(a)は、実施例2に係る弾性波デバイス200の断面図、図12(b)は、実施例2における弾性波素子70aの断面図である。図12(a)および図12(b)に示すように、弾性波デバイス200では、支持基板10上に弾性波素子70の代わりに弾性波素子70aが設けられている。弾性波素子70aは圧電薄膜共振子である。弾性波素子70aは、支持基板10上に設けられた圧電層82と、圧電層82を挟む下部電極81および上部電極83と、を備える。下部電極81と支持基板10との間に空隙84が形成されている。圧電層82の少なくとも一部を挟み下部電極81と上部電極83とが対向する領域が共振領域85である。共振領域85において、下部電極81および上部電極83は圧電層82内に厚み縦振動モードの弾性波を励振する。なお、圧電層82の共振領域85の外周領域にQ値を高めるため、または、温度補償のための挿入膜が挿入されていてもよい。
下部電極81および上部電極83は例えばルテニウム膜等を含む金属膜である。圧電層82は例えば窒化アルミニウム層または酸化亜鉛層である。空隙84の代わりに弾性波を反射する音響反射膜が設けられていてもよい。
実施例1およびその変形例のように、支持基板10上に設けられた機能素子は、単結晶タンタル酸リチウム層または単結晶ニオブ酸リチウム層である圧電層11上に設けられた櫛型電極73を含む弾性波素子70の場合でもよい。実施例2のように、機能素子は、圧電層82を挟んで下部電極81と上部電極83が設けられた圧電薄膜共振子である弾性波素子70aの場合でもよい。また、機能素子は、弾性波素子以外の場合でもよく、MEMS(Micro Electro Mechanical System)素子等の圧電素子の場合や、その他の場合でもよい。
図13(a)は、実施例3に係る弾性波デバイス300における支持基板10bの平面図、図13(b)は、中間金属層53の平面図、図13(c)は、支持基板10aの平面図である。図14は、実施例3に係る弾性波デバイス300の断面図である。図13(c)では、支持基板10aの下面に設けられたアンテナ端子18a、送信端子18b、受信端子18c、およびグランド端子18dを破線で図示している。図13(a)から図13(c)では、図の明瞭化のために、配線14aおよび14b、枠体30aおよび30b、被覆層50aおよび50b、並びに中間金属層53にハッチングを付している。
図13(a)から図13(c)および図14に示すように、弾性波デバイス300は、支持基板10aの上面に圧電層11aが接合され、圧電層11a上に1または複数の弾性波素子70が設けられている。弾性波素子70により直列共振器S11、S12と並列共振器P11が形成されている。支持基板10aの下面にはアンテナ端子18a、送信端子18b、受信端子18c、およびグランド端子18dが設けられている。直列共振器S11、S12は、配線14aとビア配線13aを介して、アンテナ端子18aと送信端子18bの間に直列に接続されている。並列共振器P11は、一端が直列共振器S11とS12の間の配線14aに接続され、他端が配線14aおよびビア配線13aを介してグランド端子18dに接続されている。これにより、並列共振器P11は、アンテナ端子18aと送信端子18bの間に並列に接続されている。このように、支持基板10a上に直列共振器S11、S12と並列共振器P11とを有する送信フィルタ90が形成されている。
支持基板10aの圧電層11aが設けられていない周縁領域に、平面視して圧電層11aを囲むように枠体30aが設けられている。枠体30aは環状金属層31aと環状接合層32aを備える。枠体30a上に支持基板10bが設けられている。支持基板10bの下面には、支持基板10bの下面を覆って中間金属層53が設けられている。支持基板10bは、中間金属層53が環状接合層32aに接合することで、枠体30aに接合されている。これにより、圧電層11a上に設けられた弾性波素子70は、支持基板10aと支持基板10bと枠体30aとにより、支持基板10aと中間金属層53との間に形成された空隙15a内に封止されている。中間金属層53は、本体部54と島部55とを有する。島部55は、本体部54との間に空隙56が形成されることで本体部54とは電気的に絶縁されている。なお、空隙56に絶縁膜が埋め込まれていてもよい。中間金属層53は、例えば金層である。中間金属層53の厚さは、遮蔽する電磁波の表皮厚さ以上である場合が好ましく、厚さが1μm~40μm程度である。
支持基板10bの上面に圧電層11bが接合され、圧電層11b上に1または複数の弾性波素子70が設けられている。弾性波素子70により直列共振器S21、S22と並列共振器P21が形成されている。直列共振器S21、S22は、配線14bとビア配線13bと中間金属層53の島部55とピラー60と配線14aとビア配線13aとを介して、アンテナ端子18aと受信端子18cの間に直列に接続されている。並列共振器P21は、一端が直列共振器S21とS22の間の配線14bに接続され、他端が配線14bとビア配線13bと中間金属層53の本体部54とピラー60と配線14aとビア配線13aとを介してグランド端子18dに接続されている。これにより、並列共振器P21は、アンテナ端子18aと受信端子18cの間に並列に接続されている。このように、支持基板10b上に直列共振器S21、S22と並列共振器P21とを有する受信フィルタ91が形成されている。
ピラー60は、支持基板10aと中間金属層53との間で空隙15a内に位置して設けられている。ピラー60は、金属層61と接合層62を備える。金属層61は配線14aの上面に直接接して設けられている。接合層62は金属層61上に設けられている。接合層62は中間金属層53に接合されている。金属層61は、例えばチタン、銅、アルミニウム、白金、ニッケル、および/または金等を含む金属層であり、単層の金属層でもよいし、積層の金属層でもよい。接合層62は、例えば金錫、銀錫、または錫銀銅等のろう材金属層である。
支持基板10bの圧電層11bが設けられていない周縁領域に、平面視して圧電層11bを囲むように枠体30bが設けられている。枠体30bは環状金属層31bと環状接合層32bを備える。枠体30b上にリッド20が設けられている。リッド20は、接合層21が環状接合層32bに接合することで、枠体30bに接合されている。これにより、圧電層11b上に設けられた弾性波素子70は、支持基板10bとリッド20と枠体30bとにより、支持基板10bとリッド20との間に形成された空隙15b内に封止されている。
圧電層11bは、リッド20の中央付近に開口16を有する。開口16において、支持基板10bとリッド20の間で空隙15b内に位置して柱状体40が設けられている。柱状体40は、接合層42が接合層21に接合されることで、リッド20に接合されている。
枠体30aの空隙15aとは反対側の側面33aを覆って被覆層50aが設けられ、枠体30bの空隙15bとは反対側の側面33bを覆って被覆層50bが設けられている。支持基板10aの側面17a、被覆層50aの側面52a、支持基板10bの側面17b、被覆層50bの側面52b、リッド20の側面27、およびリッド20の上面23を覆って外装金属膜51が設けられている。外装金属膜51は、支持基板10aの側面17aから被覆層50aの側面52aと支持基板10bの側面17bと被覆層50bの側面52bとを介してリッド20の側面27に連続して設けられている。外装金属膜51は、支持基板10aの側面17a、被覆層50aの側面52a、支持基板10bの側面17b、被覆層50bの側面52b、リッド20の側面27、およびリッド20の上面23の略全面を覆っている場合が好ましい。略全面を覆うとは、支持基板10aの側面17aの総面積の90%以上を覆い、被覆層50aの側面52aの総面積の90%以上を覆い、支持基板10bの側面17bの総面積の90%以上を覆い、被覆層50bの側面52bの総面積の90%以上を覆い、リッド20の側面27の総面積の90%以上を覆い、リッド20の上面23の総面積の90%以上を覆うことであり、それぞれの95%以上を覆う場合でもよく、100%覆う場合でもよい。
外装金属膜51は、支持基板10aの側面17aから支持基板10aの下面の一部に延びていて、グランド端子18dに直接接続している。これにより、外装金属膜51にグランド電位が供給されることになり、外装金属膜51に電磁波のシールド効果を付与することができる。よって、外部から弾性波素子70へのノイズの影響および弾性波素子70から外部へのノイズの発生を抑制することができる。
中間金属層53は、側面57が枠体30aの側面33aより外側(弾性波素子70とは反対側)に位置し、外装金属膜51に直接接続している。したがって、外装金属膜51がグランド端子18dに直接接続してグランド電位が供給されることで、中間金属層53にもグランド電位が供給される。よって、中間金属層53に電磁波のシールド効果が付与される。中間金属層53は圧電層11a上の弾性波素子70と圧電層11b上の弾性波素子70との間に位置することから、圧電層11a上の弾性波素子70と圧電層11b上の弾性波素子70との間の電磁的な結合を抑制することができる。
[製造方法]
図15(a)から図16(b)は、実施例3に係る弾性波デバイス300の製造方法を示す断面図である。図15(a)から図16(b)で説明する製造方法は多面取りプロセスによる製造方法である。図15(a)に示すように、実施例1の図5(a)から図7(a)で説明した工程と同様の工程を実施して、支持基板10bと支持基板10bに枠体30bを介して接合されたリッド20とを有する上基板350を製造する。このとき、支持基板10bの下面には、端子の代わりに中間金属層53を形成する。
図15(b)に示すように、実施例1の図5(a)から図6(a)で説明した工程と同様の工程を実施して、支持基板10aと支持基板10a上に設けられた枠体30aおよびピラー60とを有する下基板360を製造する。
図16(a)に示すように、下基板360に備わる枠体30aの環状接合層32aとピラー60の接合層62とを上基板350に備わる中間金属層53に接合することで、上基板350と下基板360を接合して一体化させる。次いで、支持基板10aの下面を例えばCMP法を用いて研磨してビア配線13aを露出させた後、支持基板10aの下面にビア配線13aに接続するアンテナ端子18a、送信端子18b(図13(c)参照)、受信端子18c(図13(c)参照)、およびグランド端子18dを形成する。次いで、隣接する弾性波デバイスの間の切断領域にレーザ光1を照射することで、支持基板10a、10bおよびリッド20を切断して弾性波デバイスを個片化する。
図16(b)に示すように、レーザ光1による弾性波デバイスの個片化が終了すると、レーザ光1の照射により飛散した支持基板10a、10bおよび中間金属層53の溶融物が枠体30aの側面33aに堆積されて被覆層50aが形成される。同様に、レーザ光1の照射により飛散した支持基板10bおよびリッド20の溶融物が枠体30bの側面33bに堆積されて被覆層50bが形成される。その後、弾性波デバイスの表面に例えばスパッタリング法を用いて外装金属膜51を形成することで、図14に示すような、実施例3の弾性波デバイス300が形成される。なお、被覆層50a、50bは、上記の方法により形成される場合に限られず、実施例1と同様に、感光性樹脂膜を用いたフォトリソグラフィ法により形成してもよいし、無電解めっき法により形成してもよい。
[変形例]
図17は、実施例3の変形例に係る弾性波デバイス310の断面図である。図17に示すように、弾性波デバイス310では、外装金属膜51は支持基板10aの下面まで延びてなく、グランド端子18dに直接接続されていない。支持基板10aに枠体30aとグランド端子18dを電気的に接続させるビア配線13aが設けられている。中間金属層53は、枠体30aおよびビア配線13aを介してグランド端子18dに電気的に接続されている。外装金属膜51は、中間金属層53と枠体30aとビア配線13aとを介してグランド端子18dに電気的に接続されている。その他の構成は実施例3と同じであるため説明を省略する。
[比較例]
図18(a)は、比較例2に係る弾性波デバイス1200の断面図、図18(b)は、比較例3に係る弾性波デバイス1300の断面図である。図18(a)および図18(b)に示すように、弾性波デバイス1200、1300では、枠体30aの側面33aに被覆層50aの代わりに絶縁膜58が設けられ、かつ、枠体30bの側面33bに被覆層50bの代わりに絶縁膜58が設けられている。絶縁膜58は、上述したように、個片化の製造工程によって形成されることがあり、被覆層50a、50bに比べて薄い。このため、支持基板10aと枠体30aと支持基板10bとにより形成される凹凸によって、外装金属膜51が枠体30aにおいて支持基板10a側と支持基板10b側とに分断されてしまうことがある。同様に、支持基板10bと枠体30bとリッド20とにより形成される凹凸によって、外装金属膜51が枠体30bにおいて支持基板10b側とリッド20側とに分断されてしまうことがある。
図18(a)に示すように、外装金属膜51が支持基板10aの下面に延びてグランド端子18dに直接接続されたとしても、外装金属膜51が枠体30aにおいて分断されかつ絶縁膜58が枠体30aの側面33aに形成されていることで、外装金属膜51のうち支持基板10bの側面17bから枠体30bの側面33bを覆っている部分およびリッド20の側面27および上面23を覆っている部分にはグランド電位が供給されなくなる。このため、外装金属膜51による電磁波のシールド効果が弱まり、ノイズ対策が不十分となってしまう。
図18(b)に示すように、外装金属膜51が中間金属層53と枠体30aとビア配線13aとを介してグランド端子18dに電気的に接続されたとしても、外装金属膜51が枠体30a、30bにおいて分断されかつ絶縁膜58が枠体30a、30bの側面33a、33bに形成されていることで、外装金属膜51のうち支持基板10aの側面17aから枠体30aの側面33aを覆っている部分およびリッド20の側面27および上面23を覆っている部分にはグランド電位が供給されなくなる。このため、外装金属膜51による電磁波のシールド効果が弱まり、ノイズ対策が不十分となってしまう。
一方、実施例3およびその変形例によれば、図14および図17のように、枠体30aの側面33aを覆って被覆層50aが設けられ、枠体30bの側面33bを覆って被覆層50bが設けられている。外装金属膜51は、被覆層50aの側面52aから支持基板10bの側面17bと被覆層50bの側面52bとを介してリッド20の側面27に連続して設けられ、被覆層50aの側面52aと支持基板10bの側面17bと被覆層50bの側面52bとリッド20の側面27とを覆っている。これにより、外装金属膜51がグランド端子18dに接続されてグランド電位が供給されることで、外装金属膜51の全体がグランド電位となるため、電磁波のシールド効果を向上させることができる。よって、ノイズ対策の効果を向上させることができる。また、支持基板10bの空隙15a側の面に、側面57が枠体30aの側面33aより外側に位置して外装金属膜51に電気的に接続された中間金属層53が設けられている。これにより、中間金属層53が電磁波のシールド効果を発揮するため、圧電層11a上の弾性波素子70と圧電層11b上の弾性波素子70との間の電磁的な結合を抑制することができる。
また、実施例3によれば、図14のように、外装金属膜51は、支持基板10aの側面17aから支持基板10aの下面に連続して設けられてグランド端子18dに直接接続している。これにより、外装金属膜51および中間金属層53のグランド性能を向上させることができ、電磁波のシールド効果を向上させることができる。
また、実施例3の変形例によれば、図17のように、中間金属層53はビア配線13aを介してグランド端子18dに電気的に接続されている。外装金属膜51は中間金属層53とビア配線13aを介してグランド端子18dに電気的に接続されている。このような場合でも、外装金属膜51の全体をグランド電位にすることができるため、電磁波のシールド効果を向上させることができる。
なお、実施例3およびその変形例において、外装金属膜51によるシールド効果の観点から、外装金属膜51は、支持基板10aの側面17aの総面積の70%以上を覆い、被覆層50aの側面52aの総面積の70%以上を覆い、支持基板10bの側面17bの総面積の70%以上を覆い、被覆層50bの側面52bの総面積の70%以上を覆い、リッド20の側面27の総面積の70%以上を覆い、リッド20の上面23の総面積の70%以上を覆う場合が好ましく、それぞれの80%以上を覆う場合がより好ましく、それぞれの略全面である90%以上を覆う場合が更に好ましい。
なお、実施例3およびその変形例において、圧電層11a上の弾性波素子70と圧電層11b上の弾性波素子70との間の電磁的な結合を抑制する観点から、中間金属層53の本体部54は、支持基板10bの下面の50%以上を覆っている場合が好ましく、75%以上を覆っている場合がより好ましく、90%以上を覆っている場合が更に好ましい。実施例3の変形例において、中間金属層53および外装金属膜51のグランド性能を向上させるために、枠体30aとグランド端子18dとを接続するビア配線13aは複数設けられている場合が好ましい。また、実施例3の変形例において、枠体30aが樹脂等の絶縁材料で形成されている場合、支持基板10aと中間金属層53の間に金属ピラーを設け、この金属ピラーとビア配線を介して中間金属層53がグランド端子18dに電気的に接続される場合でもよい。
なお、実施例1においても、実施例3の変形例と同様に、リッド20の空隙15側の面に、支持基板10を貫通するビア配線を介してグランド端子12cに電気的に接続される中間金属層が設けられてもよい。この場合、外装金属膜51は、グランド端子12cに直接接続されずに、中間金属層とビア配線を介してグランド端子12cに電気的に接続されてもよい。
なお、実施例3およびその変形例において、実施例1の変形例1および変形例2と同様に、被覆層50aは支持基板10aおよび支持基板10bの外形の内側に納まる場合でもよいし、外側に出っ張る場合でもよい。被覆層50bは支持基板10bおよびリッド20の外形の内側に納まる場合でもよいし、外側に出っ張る場合でもよい。被覆層50aが支持基板10aおよび支持基板10bの外形より外側に出っ張ることで中間金属層53と外装金属膜51とが直接接続せずに被覆層50aを介して接続する場合、被覆層50aに導電層を用いることで、中間金属層53と外装金属膜51とを電気的に接続させることができる。また、実施例3およびその変形例において、実施例2と同様に、弾性波素子70の代わりに弾性波素子70aを用いてもよい。
なお、実施例1およびその変形例では、支持基板10上に圧電層11が設けられている場合を例に示したが、支持基板10が設けられずに、圧電層11が厚い圧電基板となっている場合でもよい。同様に、実施例3およびその変形例においても、支持基板10a、10bが設けられずに、圧電層11a、11bが厚い圧電基板となっている場合でもよい。
以上、本願発明の実施形態について詳述したが、本願発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本願発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 レーザ光
2 感光性樹脂膜
10、10a、10b 支持基板
11、11a、11b 圧電層
12a 入力端子
12b 出力端子
12c グランド端子
13、13a、13b ビア配線
14、14a、14b 配線
15、15a、15b 空隙
16 開口
17、17a、17b 側面
18a アンテナ端子
18b 送信端子
18c 受信端子
18d グランド端子
20 リッド
21 接合層
22 本体
23 上面
27 側面
30、30a、30b 枠体
31、31a、31b 環状金属層
32、32a、32b 環状接合層
33、33a、33b 側面
40 柱状体
41 金属層
42 接合層
50、50a、50b 被覆層
51 外装金属膜
52、52a、52b 側面
53 中間金属層
54 本体部
55 島部
56 空隙
57 側面
58 絶縁膜
60 ピラー
61 金属層
62 接合層
70、70a 弾性波素子
90 送信フィルタ
91 受信フィルタ
92 ラダー型フィルタ
100、110、120、200、300、310、1100、1200、1300 弾性波デバイス

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられる機能素子と、
    平面視して前記機能素子を囲んで前記基板上に設けられ、前記機能素子とは反対側の側面が前記基板の側面より内側に位置する枠体と、
    前記枠体上に設けられ、側面が前記枠体の前記側面より外側に位置し、前記基板とで空隙を挟み前記空隙内に前記機能素子を封止するリッドと、
    前記枠体の前記側面を覆う被覆層と、
    前記基板の側面と前記被覆層の側面と前記リッドの側面とを連続して覆い、グランド端子に接続される外装金属膜と、を備える電子部品。
  2. 前記リッドは金属材料により形成され、
    前記外装金属膜は前記リッドに直接接している、請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記リッドは絶縁材料を含んで形成され、
    前記外装金属膜は前記リッドの側面と前記リッドの前記空隙とは反対側の面とを覆っている、請求項1に記載の電子部品。
  4. 前記グランド端子は、前記基板の前記機能素子が設けられた第1面とは反対の第2面上に設けられ、
    前記外装金属膜は、前記基板の側面から前記基板の前記第2面に連続して設けられて前記グランド端子に直接接続する、請求項1から3のいずれか一項に記載の電子部品。
  5. 前記基板下に設けられる他の基板と、
    前記他の基板の前記基板側の面上に設けられる他の機能素子と、
    平面視して前記他の機能素子を囲んで前記他の基板と前記基板の間に設けられ、前記他の機能素子とは反対側の側面が前記基板の側面および前記他の基板の側面より内側に位置し、前記他の基板と前記基板の間の他の空隙内に前記他の機能素子を封止する他の枠体と、
    前記基板の前記他の空隙側の面を覆って設けられ、側面が前記他の枠体の前記側面より外側に位置して前記外装金属膜に電気的に接続された中間金属層と、
    前記他の枠体の前記側面を覆う他の被覆層と、を備え、
    前記外装金属膜は、前記他の被覆層の側面と前記基板の側面と前記被覆層の側面と前記リッドの側面とを連続して覆う、請求項1から3のいずれか一項に記載の電子部品。
  6. 前記グランド端子は、前記他の基板の前記他の機能素子が設けられた第1面とは反対の第2面上に設けられ、
    前記外装金属膜は、前記他の基板の側面から前記他の基板の前記第2面に連続して設けられて前記グランド端子に直接接続する、請求項5に記載の電子部品。
  7. 前記グランド端子は、前記他の基板の前記他の機能素子が設けられた第1面とは反対の第2面上に設けられ、
    前記中間金属層は、前記他の基板に設けられたビア配線を介して前記グランド端子に電気的に接続され、
    前記外装金属膜は、前記中間金属層と前記ビア配線を介して前記グランド端子に電気的に接続される、請求項5に記載の電子部品。
  8. 前記機能素子は弾性波素子である、請求項1から7のいずれか一項に記載の電子部品。
  9. 前記弾性波素子によりフィルタが形成されている、請求項8に記載の電子部品。
  10. 前記フィルタによりマルチプレクサが形成されている、請求項9に記載の電子部品。
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