JP2022044314A - 弾性波デバイス - Google Patents

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Kazue Hatayama
淳一 濱崎
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Abstract

【課題】特性の劣化を抑制することが可能な弾性波デバイスを提供する。【解決手段】弾性波デバイス100は、基板10と、弾性波素子15と、基板20と、弾性波素子25と、受信用の端子41と、端子シールド層70と、を備える。弾性波素子15は、基板10の上面13に設けられている。基板20は、弾性波素子15上に位置して搭載されている。弾性波素子25は、基板20に設けらている。受信用の端子41は、弾性波素子25に電気的に接続されている。端子シールド層70は、基板10内に弾性波素子15と受信用の端子41との間に位置して設けられ、グランドに接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は、弾性波デバイスに関する。
弾性波素子が設けられた基板が実装基板にフリップチップ実装された弾性波デバイスにおいて、基板の実装基板とは反対の面にグランドに接続される金属層を設けることで、電磁シールド効果を得ることが知られている(例えば特許文献1)。また、弾性波デバイスの小型化のために、第1弾性波素子が設けられた第1基板上に第2弾性波素子が設けられた第2基板を搭載することが知られている。この場合に、電磁シールドのために、第1弾性波素子と第2弾性波素子の間にグランドに接続される金属層を設けることが知られている(例えば特許文献2、3)。
特開2006-211613号公報 特表2008-546207号公報 特開2017-118273号公報
第1弾性波素子が設けられた第1基板の第1面に、第2弾性波素子が設けられた第2基板が搭載された場合に、第1基板の第1面とは反対の第2面に第2弾性波素子に電気的に接続される信号端子が設けられることがある。このような構成において、特性の劣化が生じてしまうことがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、特性の劣化を抑制することを目的とする。
本発明は、第1基板と、前記第1基板の第1面に設けられる第1弾性波素子と、前記第1基板の前記第1面に、前記第1弾性波素子上に位置して搭載される第2基板と、前記第2基板に設けられる第2弾性波素子と、前記第1基板の前記第1面とは反対の第2面に設けられ、前記第2弾性波素子に電気的に接続される信号端子と、前記第1基板内に前記第1弾性波素子と前記信号端子との間に位置して設けられ、グランドに接続される金属層と、を備える弾性波デバイスである。
上記構成において、平面視において前記第1弾性波素子と前記信号端子とは重なっていて、前記金属層は、平面視において前記第1弾性波素子と前記信号端子とが重なった領域全体に少なくとも設けられる構成とすることができる。
上記構成において、前記第1基板に設けられ、前記第2弾性波素子と前記信号端子とを電気的に接続させる第1ビア配線を備え、前記金属層は、開口を有し、前記第1ビア配線は、前記金属層の前記開口を通過する構成とすることができる。
上記構成において、前記金属層は、平面視において前記第1基板の半分以上に設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記第1基板の前記第2面に設けられるグランド端子と、前記第1基板に設けられ、前記グランド端子に電気的に接続される第2ビア配線と、を備え、前記金属層は、前記第2ビア配線に接触している構成とすることができる。
上記構成において、前記第1基板は、支持基板と前記支持基板上に設けられる圧電層とを含み、前記第1弾性波素子は、前記圧電層上に設けられる櫛型電極を含む弾性波共振器であり、前記金属層は、前記支持基板内に設けられる構成とすることができる。
上記構成において、前記第1弾性波素子は、圧電膜と前記圧電膜を挟む下部電極及び上部電極とを含む圧電薄膜共振器である構成とすることができる。
上記構成において、前記第1基板と前記第2基板の間に設けられるピラー又はバンプを備え、前記第1弾性波素子と前記第2弾性波素子は、前記第1基板と前記第2基板の間の空間に露出して互いに向かい合い、前記第2弾性波素子は、前記ピラー又はバンプを介して前記信号端子に電気的に接続される構成とすることができる。
上記構成において、前記第1基板と前記第2基板との間に設けられるピラーと、前記第2基板に設けられる第3ビア配線と、を備え、前記第1弾性波素子は、前記第1基板と前記第2基板の間の空間に露出し、前記第2弾性波素子は、前記第2基板の前記第1基板とは反対の第3面に設けられ、前記第3ビア配線と前記ピラーを介して前記信号端子に電気的に接続される構成とすることができる。
上記構成において、前記第1基板に設けられる複数の前記第1弾性波素子によって第1弾性波フィルタが構成され、前記第2基板に設けられる複数の前記第2弾性波素子によって、前記第1弾性波フィルタとは通過帯域が異なる第2弾性波フィルタが構成される構成とすることができる。
上記構成において、前記第1基板の前記第2面に、共通端子と第1端子と第2端子を含む複数の前記信号端子が設けられ、前記第1弾性波フィルタは、前記共通端子と前記第1端子との間に電気的に接続され、前記第2弾性波フィルタは、前記共通端子と前記第2端子との間に電気的に接続され、前記金属層は、前記第1弾性波フィルタと前記第2端子との間に設けられる構成とすることができる。
上記構成において、前記第1弾性波フィルタと前記第2弾性波フィルタを含んでマルチプレクサが構成される構成とすることができる。
本発明によれば、特性の劣化を抑制することができる。
図1は、実施例1に係る弾性波デバイスの断面図である。 図2は、実施例1における弾性波素子の平面図である。 図3(a)及び図3(b)は、実施例1における基板の平面図、図3(c)は、端子シールド層の平面図である。 図4(a)から図4(e)は、実施例1に係る弾性波デバイスの製造方法を示す断面図(その1)である。 図5(a)から図5(c)は、実施例1に係る弾性波デバイスの製造方法を示す断面図(その2)である。 図6は、実施例1の変形例に係る弾性波デバイスの断面図である。 図7(a)は、比較例1に係る弾性波デバイスの断面図、図7(b)は、比較例1における基板の平面図である。 図8(a)は、比較例2に係る弾性波デバイスの断面図、図8(b)及び図8(c)は、比較例2における基板の平面図である。 図9(a)は、実施例1及び比較例2の弾性波デバイスのアイソレーション特性を示す図、図9(b)は、実施例1の変形例及び比較例3の弾性波デバイスのアイソレーション特性を示す図である。 図10は、実施例2に係る弾性波デバイスの断面図である。 図11は、実施例3に係る弾性波デバイスの断面図である。 図12(a)は、実施例4に係る弾性波デバイスの断面図、図12(b)は、実施例4における弾性波素子の断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施例について説明する。
図1は、実施例1に係る弾性波デバイスの断面図である。図1のように、実施例1の弾性波デバイス100は、弾性波素子15が設けられた基板10上に、弾性波素子25が設けられた基板20が搭載されている。基板10は、絶縁部材により形成され、支持基板11と圧電層12とを含む。同様に、基板20は、絶縁部材により形成され、支持基板21と圧電層22とを含む。支持基板11及び21は、例えばサファイア基板、スピネル基板、アルミナ基板、シリコン基板、酸化シリコン基板、酸化ジルコニウム基板、又は樹脂基板であり、厚さが50μm~150μm程度である。圧電層12及び22は、例えばタンタル酸リチウム層又はニオブ酸リチウム層であり、厚さが10μm~30μm程度である。圧電層12は支持基板11の表面に接合され、圧電層22は支持基板21の表面に接合されている。圧電層12と支持基板11の接合面は平面且つ平坦であり、圧電層22と支持基板21の接合面は平面且つ平坦である。
弾性波素子15は、基板10の上面13に設けられている。弾性波素子25は、基板20の下面24に設けられている。基板10の上面13は圧電層12によって凹凸を有している。同様に、基板20の下面24は圧電層22によって凹凸を有している。基板10の上面13と基板20の下面24とは互いに向かい合っている。したがって、弾性波素子15と弾性波素子25は、基板10と基板20の間で互いに向かい合っている。
図2は、実施例1における弾性波素子の平面図である。図2では、弾性波素子15を例に示すが、弾性波素子25についても同じである。図2のように、弾性波素子15は、例えば弾性表面波共振器であり、圧電層12上にIDT(Interdigital Transducer)30と反射器34を有する。IDT30は、互いに対向する一対の櫛型電極31を有する。櫛型電極31は、複数の電極指32と複数の電極指32が接続するバスバー33とを有する。反射器34は、IDT30の両側に設けられている。IDT30は圧電層12に弾性表面波を励振する。反射器34は弾性表面波を反射する。IDT30及び反射器34は例えばアルミニウム膜又は銅膜等の金属膜により形成される。
実施例1の弾性波デバイス100では、圧電層12上に設けられた複数の弾性波素子15によって送信フィルタが形成され、圧電層22上に設けられた複数の弾性波素子25によって受信フィルタが形成されている。この点については後述する。
図1のように、基板10の上面13に、弾性波素子15に電気的に接続された配線16が設けられている。基板20の下面24に、弾性波素子25に電気的に接続された配線26が設けられている。配線16及び26は、例えば銅層、アルミニウム層、又は金層等を含む金属層である。基板10の上面13とは反対の下面14に、弾性波デバイス100を外部と接続するためのフットパッドである複数の端子が設けられている。複数の端子は、受信用の端子41とグランド用の端子45を含む。端子は、銅層、アルミニウム層、又は金層等を含む金属層であり、厚さが数μm程度である。
基板20の下面24に設けられた弾性波素子25は、配線26と、基板10と基板20の間に設けられたピラー61と、基板10内に設けられたビア配線51と、を介して受信用の端子41に電気的に接続されている。ピラー61は、基板10の上面13に設けられた金属層17と基板20の下面24に設けられた配線26とにはんだによって接合されている。
基板10と基板20の間に、弾性波素子15と弾性波素子25を囲んで環状金属層60が設けられている。環状金属層60は、基板10の上面13に設けられた金属層17と基板20の下面24に設けられた金属層27とにはんだによって接合されている。弾性波素子15と弾性波素子25は、環状金属層60によって基板10と基板20の間に形成された空間82内に気密封止されている。環状金属層60は、ニッケル層、銅層、又は金層等を含む金属層であり、高さが40μm~60μm程度である。環状金属層60は、基板10内に設けられたビア配線55を介してグランド用の端子45に電気的に接続されている。
基板10内に端子シールド層70が設けられている。端子シールド層70は、ビア配線55に接触していて、これによりグランド用の端子45に電気的に接続されている。端子シールド層70には開口72が設けられている。ビア配線51は、開口72を通過し、端子シールド層70には接触していない。ビア配線51と端子シールド層70との間には絶縁部材74が設けられている。絶縁部材74は例えば酸化アルミニウム膜、酸化シリコン膜、酸化ジルコニウム膜、又は樹脂膜等である。ビア配線51と端子シールド層70の間隔Hは例えば1μm~10μm程度である。一例として、開口72の直径は30μmで、開口72におけるビア配線51の直径は20μm程度である。端子シールド層70は、例えば銅層、金層、銀層、タングステン層、又はアルミニウム層等の導電性金属層、及び/又は、鉄層、ニッケル層、又は鉄-ニッケル合金層等の磁性体金属層、を含む金属層である。端子シールド層70の厚さは例えば0.01μm~10μm程度である。
図3(a)及び図3(b)は、実施例1における基板の平面図、図3(c)は、端子シールド層の平面図である。図3(a)では、図の明瞭化のために、ピラー61~63の図示を省略している。図3(b)は、図3(a)との対応を分かり易くするために、基板20の上から透視した平面図となっている。図3(a)のように、基板10上に複数の弾性波素子15、配線16、及び環状金属層60が設けられている。複数の弾性波素子15は直列共振器S11及びS12と並列共振器P11を構成する。基板10内にビア配線50~55が設けられている。ビア配線50、ビア配線52、及びビア配線54は配線16に接続されている。環状金属層60は、直列共振器S11及びS12、並列共振器P11、及び配線16を囲んで設けられ、且つ、ビア配線55に接続されている。ビア配線50~55は、例えば銅層、アルミニウム層、又は金層等を含む金属層である。
図3(b)のように、基板20上(図1では下面)に複数の弾性波素子25、配線26、環状金属層60、及びピラー61~63が設けられている。複数の弾性波素子25は直列共振器S21及びS22と並列共振器P21を構成する。ピラー61~63は配線26に接続されている。また、ピラー61は、図3(a)に示したビア配線51に接続されている。同様に、ピラー62はビア配線52に接続され、ピラー63はビア配線53に接続されている。環状金属層60は、直列共振器S21及びS22、並列共振器P21、及び配線26を囲んで設けられている。ピラー61~63は、例えばニッケル層、銅層、又は金層等を含む金属層であり、高さが40μm~60μm程度である。
図3(c)のように、端子シールド層70には開口71~73が設けられている。端子シールド層70は、平面視において開口71~73を除いて基板10の全面に設けられている。ビア配線50は、開口71を通過して端子シールド層70には接触せずに、送信用の端子40に接続されている。ビア配線51は、開口72を通過して端子シールド層70には接触せずに、受信用の端子41に接続されている。ビア配線52は、開口73を通過して端子シールド層70には接触せずに、共通の端子42に接続されている。ビア配線53は、端子シールド層70に接触しつつ、グランド用の端子43に接続されている。ビア配線54は、端子シールド層70に接触しつつ、グランド用の端子44に接続されている。ビア配線55は、端子シールド層70に接触しつつ、グランド用の端子45に接続されている。
したがって、図3(a)から図3(c)のように、基板10上に設けられた直列共振器S11及びS12は、共通の端子42と送信用の端子40との間に直列に接続されている。並列共振器P11は、共通の端子42と送信用の端子40との間に並列に接続されている。並列共振器P11は、直列共振器S11と直列共振器S12の間の配線16とグランド用の端子44との間に接続されている。このように、基板10にはラダー型フィルタである送信フィルタ18が設けられている。
基板20上に設けられた直列共振器S21及びS22は、共通の端子42と受信用の端子41との間に直列に接続されている。並列共振器P21は、共通の端子42と受信用の端子41との間に並列に接続されている。並列共振器P21は、直列共振器S21と直列共振器S22との間の配線26とグランド用の端子43との間に接続されている。このように、基板20にはラダー型フィルタである受信フィルタ28が設けられている。
送信フィルタ18は、送信用の端子40から入力された高周波信号のうち送信帯域の信号を送信信号として共通の端子42に通過させ、他の周波数の信号を抑圧する。受信フィルタ28は、共通の端子42から入力された高周波信号のうち受信帯域の信号を受信信号として受信用の端子41に通過させ、他の周波数の信号を抑圧する。このように、弾性波デバイス100はデュプレクサである。
[製造方法]
図4(a)から図5(c)は、実施例1に係る弾性波デバイスの製造方法を示す断面図である。図4(a)から図5(c)に示す製造方法はウエハ状態で行われる。図4(a)のように、支持基板11aの主面にスパッタリング法によって端子シールド層70を堆積する。端子シールド層70に対してエッチングを行い、開口71~73(図4(a)から図5(c)では開口72のみを図示)を形成する。エッチングは、例えばウエットエッチングを用いるが、ドライエッチングを用いてもよい。また、端子シールド層70は、蒸着法及びリフトオフ法を用いて形成してもよいし、めっき法を用いて形成してもよいし、メタルインク等の印刷法を用いて形成してもよい。
図4(b)のように、端子シールド層70の主面にスパッタリング等によって絶縁部材74を堆積した後、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法によって端子シールド層70が露出するまで絶縁部材74を除去する。これにより、端子シールド層70の開口71~73に埋め込まれた絶縁部材74の表面と端子シールド層70の表面とはほぼ平坦となる。その後、端子シールド層70に支持基板11bを接着剤等によって接合する。支持基板11aと支持基板11bとにより支持基板11が形成され、端子シールド層70は支持基板11内に設けられる。
図4(c)のように、支持基板11、端子シールド層70、及び絶縁部材74にレーザ光照射又はエッチングによってビアホールを形成する。ビアホール内にシード層を形成した後、シード層に電流を供給し、電解めっき法を用いてビアホール内にビア配線50~55(図4(c)から図5(c)ではビア配線51と55のみを図示)を形成する。ビア配線50~55を銅層とする場合、シード層は例えば支持基板11側からチタン層と銅層が積層された積層膜とすることができる。CMP法等を用いて不要なめっき層及びシード層を除去する。これにより、支持基板11の表面とビア配線50~55の表面とはほぼ平坦となる。
図4(d)のように、支持基板11の表面に圧電基板を接合した後、圧電基板を研磨又は研削等によって薄くすることで圧電層12を形成する。支持基板11と圧電基板の接合は、例えば支持基板11の表面と圧電基板の表面を活性化させて常温接合による直接接合法が用いられる。支持基板11と圧電層12とにより基板10が形成される。
図4(e)のように、圧電層12に対してエッチングを行って、圧電層12をパターニングする。その後、圧電層12上に弾性波素子15を形成する。弾性波素子15に電気的に接続する配線16を形成する。環状金属層60及びピラー61~63が接合される箇所に金属層17を形成する。弾性波素子15、配線16、及び金属層17の形成方法は一般的に知られた方法、例えば蒸着法及びリフトオフ法を用いる。
図5(a)のように、基板10の下面14に対して研磨又は研削等を行う。これにより、基板10の下面14にビア配線50~55が露出する。ビア配線50~55に接するように、基板10の下面14に端子40~45(図5(a)から図5(c)では端子41と45のみを図示)を形成する。例えば、基板10の下面14にシード層を形成する。シード層上に開口を有するレジスト膜を形成する。シード層に電流を供給し電解めっき法を用いて開口内にめっき層を形成する。その後、めっき層以外のシード層を除去する。これにより、端子40~45が形成される。
図5(b)のように、環状金属層60とピラー61~63(図5(b)及び図5(c)ではピラー61のみを図示)を、基板10の上面13に形成された金属層17に接合する。環状金属層60及びピラー61~63は、例えばはんだによって金属層17に接合される。
図5(c)のように、弾性波素子25と配線26と金属層27が設けられた基板20を予め形成しておき、配線26及び金属層27を環状金属層60及びピラー61~63に接合する。弾性波素子25と配線26と金属層27が設けられた基板20は、図4(d)及び図4(e)で説明した方法と同様の方法によって形成される。環状金属層60及びピラー61~63の接合は例えばはんだを用いて行われる。その後、基板10及び基板20をダイシング等によって個片化する。
[実施例1の変形例]
図6は、実施例1の変形例に係る弾性波デバイスの断面図である。図6のように、実施例1の変形例の弾性波デバイス110では、基板10と基板20の間に中間シールド層75が設けられている。中間シールド層75は、環状金属層60に接触していて、これによりグランド用の端子45に電気的に接続されている。中間シールド層75には開口76が設けられている。ピラー61は、開口76を通過し、中間シールド層75には接触していない。ピラー61と中間シールド層75の間は空隙となっている。なお、図6には図示されていないが、中間シールド層75にはピラー62が通過する開口も設けられている。また、ピラー63は中間シールド層75に接触している。中間シールド層75は、例えば銅層、金層、銀層、タングステン層、又はアルミニウム層等の導電性金属層、及び/又は、鉄層、ニッケル層、又は鉄-ニッケル合金層等の磁性体金属層、を含む金属層である。中間シールド層75の厚さは例えば0.01μm~10μm程度である。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例1の変形例の弾性波デバイス110は、実施例1の図5(b)で説明した環状金属層60及びピラー61~63の接合において、中間シールド層75が取り付けられた環状金属層60及びピラー61~63を接合すること以外は、実施例1と同じ方法で形成される。
[比較例]
図7(a)は、比較例1に係る弾性波デバイスの断面図である。図7(b)は、比較例1における基板の平面図である。図7(a)及び図7(b)のように、比較例1の弾性波デバイス500では、圧電層12上に送信フィルタ18を形成する複数の弾性波素子15と受信フィルタ28を形成する複数の弾性波素子25が設けられている。すなわち、比較例1の弾性波デバイス500では、基板10上に基板20は搭載されてなく、このため、ピラーは設けられていない。基板10の上面13に弾性波素子15及び25を囲んで環状金属層60が設けられている。環状金属層60上に、弾性波素子15及び25との間に空間83を有してリッド65が設けられている。弾性波素子15及び25は、環状金属層60とリッド65によって空間83内に気密封止されている。基板10内には端子シールド層70は設けられていない。その他の構成は実施例1と同じであるため説明を省略する。
図8(a)は、比較例2に係る弾性波デバイスの断面図である。図8(b)及び図8(c)は、比較例2における基板の平面図である。図8(c)は、図8(b)との対応を分かり易くするために、基板20の上から透視した平面図となっている。図8(a)から図8(c)のように、比較例2の弾性波デバイス600では、基板10内に端子シールド層70が設けられていない。その他の構成は実施例1と同じであるため説明を省略する。
比較例1の弾性波デバイス500では、基板10上に送信フィルタ18と受信フィルタ28が横に並んで設けられている。このため、弾性波デバイス500が大型化してしまう。一方、比較例2の弾性波デバイス600では、送信フィルタ18が設けられた基板10上に、受信フィルタ28が設けられた基板20が搭載されている。このため、弾性波デバイス600の大型化が抑制される。しかしながら、比較例1の弾性波デバイス500では、送信フィルタ18と受信用の端子41との間の距離Lを長く確保できていたのに対し、比較例2の弾性波デバイス600では、送信フィルタ18と受信用の端子41との間の距離Lが短くなってしまう。このため、アイソレーション特性が悪くなってしまう。
[シミュレーション]
実施例1、実施例1の変形例、比較例2、及び比較例3の弾性波デバイスのアイソレーションのシミュレーションを行った。実施例1の弾性波デバイスは、図1及び図3(a)から図3(c)に示した構造とした。実施例1の変形例の弾性波デバイスは、図6に示した構造とした。比較例2の弾性波デバイスは、図8(a)から図8(c)に示した構造とした。比較例3の弾性波デバイスは、図8(a)から図8(c)に示した構造に対して更に基板10と基板20の間に中間シールド層75が設けられた構造とした。
シミュレーションは、送信フィルタ18の送信帯域が2500MHz~2570MHzで、受信フィルタ28の受信帯域が2620MHz~2690MHzであるバンド7に対して行った。また、支持基板11及び21はサファイア基板とし、圧電層12及び22は42°回転YカットX伝搬タンタル酸リチウム層とした。端子シールド層70及び中間シールド層75は厚さが2μmの銅層とした。実施例1及びその変形例において、基板10と端子シールド層70の合計厚さT1(図1及び図6参照)を52μmとした。比較例2及び比較例3において、基板10の厚さT2(図8(a)参照)を50μmとした。
図9(a)は、実施例1及び比較例2の弾性波デバイスのアイソレーション特性を示す図、図9(b)は、実施例1の変形例及び比較例3の弾性波デバイスのアイソレーション特性を示す図である。図9(a)及び図9(b)の横軸は周波数[MHz]であり、縦軸は減衰量[dB]である。減衰量は、受信用の端子41への送信信号の漏れを示している。減衰量の絶対値が大きいとアイソレーションが高く、減衰量の絶対値が小さいとアイソレーションが低い。
図9(a)のように、送信帯域2500MHz~2570MHz及び受信帯域2620MHz~2690MHzにおいて、実施例1は、比較例2に比べて、アイソレーション特性が改善している。これは、実施例1は基板10内に端子シールド層70が設けられているのに対し、比較例2は端子シールド層70が設けられていないためと考えられる。すなわち、実施例1では、基板10内に設けられた端子シールド層70によって送信フィルタ18の電磁波が遮蔽され、電磁波による発生電流は端子シールド層70に接続されたグランドに流れる。このため、送信フィルタ18と受信用の端子41との電磁界結合が抑制され、アイソレーション特性が改善したと考えられる。端子シールド層70が送信フィルタ18と受信用の端子41との間に設けられることで、例えば端子シールド層70が受信用の端子41と同一面に設けられる場合に比べて、平面視における端子シールド層70の大きさを大きくできる。よって、端子シールド層70によって送信フィルタ18の電磁波を効果的に遮蔽できる。
図9(b)のように、送信帯域2500MHz~2570MHz及び受信帯域2620MHz~2690MHzにおいて、実施例1の変形例は、比較例3に比べて、アイソレーション特性が改善している。これは、上述した理由と同じで、実施例1の変形例では、基板10内に設けられた端子シールド層70によって送信フィルタ18の電磁波が遮蔽されたためと考えられる。
図9(a)及び図9(b)のように、送信帯域2500MHz~2570MHz及び受信帯域2620MHz~2690MHzにおいて、実施例1の変形例は、実施例1に比べて、アイソレーション特性が改善している。これは、実施例1の変形例では、基板10と基板20の間に中間シールド層75が設けられているため、中間シールド層75によって送信フィルタ18の電磁波が遮蔽されて、送信フィルタ18と受信フィルタ28との電磁界結合が抑制されたためと考えられる。
表1に、実施例1、実施例1の変形例、比較例2、及び比較例3の弾性波デバイスの送信帯域である2500MHzでの減衰量及び受信帯域である2690MHzでの減衰量を示す。
Figure 2022044314000002
表1のように、基板10内に設けられた端子シールド層70は、送信帯域に対するアイソレーション特性の改善効果が大きいことが分かる。基板10と基板20の間に設けられた中間シールド層75は、受信帯域に対するアイソレーション特性の改善効果が大きいことが分かる。
実施例1及びその変形例によれば、弾性波素子15が設けられた基板10上に、弾性波素子25が設けられた基板20が弾性波素子15上に位置して搭載されている。これにより、弾性波デバイスの大型化を抑制できる。このような構造では、基板10の下面14に設けられて弾性波素子25に電気的に接続された受信用の端子41(信号端子)と、弾性波素子15と、の間の距離が短くなるため、アイソレーション特性の劣化が懸念される。しかしながら、実施例1及びその変形例では、基板10内に受信用の端子41と弾性波素子15との間に位置してグランドに接続される端子シールド層70(金属層)が設けられている。このため、弾性波素子15の電磁波が端子シールド層70によって遮蔽され、アイソレーション特性の劣化を抑制できる。端子シールド層70が受信用の端子41と弾性波素子15との間に設けられているとは、端子シールド層70が、受信用の端子41と、受信用の端子41に最も近い弾性波素子15の弾性波励振領域と、の最短距離部分に少なくとも位置して、受信用の端子41と弾性波素子15との間に設けられていることをいう。
図3(a)のように、平面視において弾性波素子15と受信用の端子41が重なっている場合にはアイソレーション特性が劣化し易い。したがって、このような場合には、アイソレーション特性の劣化を抑制するために、端子シールド層70は平面視において弾性波素子15と受信用の端子41とが重なった領域全体に少なくとも設けられることが好ましい。
図3(a)及び図3(b)のように、弾性波デバイスの小型化のためには、弾性波素子15と弾性波素子25とは平面視において重なっている場合が好ましいが、このような構造では、弾性波素子15と受信用の端子41との間の距離が短くなり易い。したがって、平面視において弾性波素子15と弾性波素子25が重なっている場合には、アイソレーション特性の劣化を抑制するために、弾性波素子15と受信用の端子41との間に端子シールド層70を設けることが好ましい。
図3(c)のように、端子シールド層70は、信号端子に接続するビア配線50~52が通過する開口71~73を有することが好ましい。これにより、ビア配線50~52と端子シールド層70が接触することを抑制しつつ、平面視における端子シールド層70の大きさを大きくできる。このため、弾性波素子15の電磁波を端子シールド層70によって効果的に遮蔽できる。
弾性波素子15の電磁波を効果的に遮蔽するために、端子シールド層70は、平面視において基板10の半分以上の領域に設けられることが好ましく、基板10の3/4以上の領域に設けられることがより好ましく、ビア配線50~52が貫通する開口71~73を除いて基板10の全面に設けられることが更に好ましい。
図3(c)のように、端子シールド層70は、グランド用の端子43~45に接続するビア配線53~55に接触することが好ましい。これにより、端子シールド層70を容易にグランドに接続させることができる。
図6のように、アイソレーション特性の劣化を抑制するために、弾性波素子15と弾性波素子25の間に、グランドに接続される中間シールド層75が設けられる場合が好ましい。この場合、中間シールド層75は、信号用のピラー61が通過する開口76及び信号用のピラー62が通過する開口(不図示)を有する場合が好ましい。これにより、平面視における中間シールド層75の大きさを大きくできるため、弾性波素子15の電磁波を中間シールド層75によって効果的に遮蔽できる。中間シールド層75は環状金属層60に接触することが好ましい。これにより、中間シールド層75を容易にグランドに接続させることができる。
端子シールド層70の開口71~73は、弾性波素子15の電磁波を端子シールド層70によって遮蔽するために、小さい場合が好ましい。例えば、ビア配線50~50の開口71~73を通過する際における直径がXμmである場合、開口71~73の直径は、(X+2)μm~(X+20)μmの範囲内であることが好ましく、(X+2)μm~(X+15)μmの範囲内にあることがより好ましく、(X+2)μm~(X+10)μmの範囲内にあることが更に好ましい。端子シールド層70の厚さは、遮蔽する電磁波の表皮深さ以上である場合が好ましい。中間シールド層75においても同様である。
図10は、実施例2に係る弾性波デバイスの断面図である。図10のように、実施例2の弾性波デバイス200では、基板10aは、圧電層12と支持基板11とレジスト膜80とを含む。端子シールド層70は、支持基板11の下面にレジスト膜80で覆われて設けられている。端子40~45(図10では端子41と45のみを図示)は、レジスト膜80の下面に設けられている。したがって、端子シールド層70と端子40~45との間にはレジスト膜80が設けられている。レジスト膜80は例えばソルダーレジストである。このように、基板10aは、端子シールド層70が設けられる絶縁部材で形成されている。
基板10a上に基板20がバンプ67によって搭載されている。基板20に設けられた複数の弾性波素子25で構成される受信フィルタ28は、配線26、バンプ67、及びビア配線51を介して受信用の端子41に電気的に接続されている。バンプ67は、基板10aの上面13に設けられた金属層17と基板20の下面24に設けられた配線26に接合している。バンプ67は、例えば金バンプ、銅バンプ、又ははんだバンプである。図示は省略するが、受信フィルタ28は、同様にバンプ及びビア配線を介して共通の端子及びグランド用の端子に電気的に接続されている。
基板10aの上面13に弾性波素子15及び25を囲んで環状金属層64が設けられている。環状金属層64は、基板10aよりも外形が小さい基板20の側面に接し、基板10aの上面13に設けられた金属層17に接合されている。環状金属層64は例えばはんだで形成されている。基板20の上面23上及び環状金属層64上にリッド65が設けられている。リッド65は、例えば金属板又は絶縁板である。リッド65及び環状金属層64を覆って保護膜66が設けられている。保護膜66は、例えば金属膜又は絶縁膜である。弾性波素子15及び25は、環状金属層64及びリッド65によって基板10aと基板20の間に形成された空間84内に気密封止されている。バンプ67は空間84内に設けられている。その他の構成は実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例2の弾性波デバイス200においても、基板10a内に弾性波素子15と受信用の端子41との間に位置して端子シールド層70が設けられているため、弾性波素子15の電磁波は端子シールド層70によって遮蔽され、アイソレーション特性の劣化を抑制できる。実施例2の弾性波デバイス200は比較的簡便なプロセスによって製造できる。
図11は、実施例3に係る弾性波デバイスの断面図である。図11のように、実施例3の弾性波デバイス300では、基板10bは、圧電層12と支持基板11と絶縁膜81とを含む。端子シールド層70は、支持基板11の下面に絶縁膜81で覆われて設けられている。端子40~45(図11では端子41と45のみを図示)は、絶縁膜81の下面に設けられている。したがって、端子シールド層70と端子40~45との間には絶縁膜81が設けられている。端子40~45はBGA(Ball Grid Array)である。このように、基板10bは、端子シールド層70が設けられる絶縁部材で形成されている。
弾性波素子15と弾性波素子25は対向していない。すなわち、圧電層22は支持基板21の基板10bとは反対側の面に設けられ、弾性波素子25は基板20の上面23に設けられている。複数の弾性波素子25で構成される受信フィルタ28は、基板20を貫通するビア配線91とピラー61とビア配線51とを介して受信用の端子41に電気的に接続されている。図示は省略するが、受信フィルタ28は、同様に、基板20を貫通するビア配線とピラーと基板10を貫通するビア配線を介して共通の端子及びグランド用の端子に電気的に接続されている。
基板10と基板20の間に弾性波素子15を囲んで環状金属層60が設けられている。弾性波素子15は、環状金属層60によって基板10と基板20との間に形成された空間85内に気密封止されている。基板20の上面23に弾性波素子25を囲んで環状金属層60が設けられている。環状金属層60上にリッド65が設けられている。弾性波素子25は、環状金属層60とリッド65によって基板20とリッド65との間に形成された空間86内に気密封止されている。
基板20の下面24に中間シールド層75が設けられていてもよい。中間シールド層75は、環状金属層60に接触することで、グランド用の端子45に電気的に接続されていてもよい。その他の構成は実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例3の弾性波デバイス300においても、基板10内に弾性波素子15と受信用の端子41との間に位置して端子シールド層70が設けられているため、弾性波素子15の電磁波が端子シールド層70によって遮蔽され、アイソレーション特性の劣化を抑制できる。
支持基板11及び21とリッド65を全て同一部材の基板(例えばサファイア基板)に揃え、環状金属層60とピラー61~63を柔らかい金属層(例えば金層)を主とすることで、積層構造の信頼性を向上させることができる。絶縁膜81の表面上に設ける端子をBGAとすることで、スタンドオフを確保し実装信頼性を向上させることができる。端子シールド層70に複数のグランド用の端子45が接続されることで、アイソレーション特性を安定させることができる。
実施例1及び実施例2のように、弾性波素子15と弾性波素子25は基板10、10aと基板20の間の空間82、84に露出して向かい合い、弾性波素子25はピラー61又はバンプ67を介して受信用の端子41に電気的に接続される場合でもよい。実施例3のように、弾性波素子15は基板10bと基板20の間の空間85に露出し、弾性波素子25は基板20の上面23に設けられ、ビア配線91とピラー61を介して受信用の端子41に電気的に接続される場合でもよい。
図12(a)は、実施例4に係る弾性波デバイスの断面図、図12(b)は、実施例4における弾性波素子の断面図である。図12(b)では、弾性波素子15aを例に示すが、弾性波素子25aについても同じである。図12(a)のように、基板10cの上面13に弾性波素子15aが設けられ、基板20aの下面24に弾性波素子25aが設けられている。図12(b)のように、弾性波素子15aは、基板10c上に下部電極35と圧電膜36と上部電極37が設けられ、下部電極35と上部電極37とで圧電膜36を挟んだ圧電薄膜共振器である。下部電極35と基板10cとの間には空間38が形成されている。下部電極35及び上部電極37は、圧電膜36内に厚み縦振動モードの弾性波を励振する。このように、弾性波素子は弾性波を励振する。下部電極35及び上部電極37は、例えばルテニウム等の金属膜である。圧電膜36は、例えば窒化アルミニウム膜である。基板10cは、例えば酸化シリコン基板等の絶縁基板である。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例1から実施例3では、弾性波素子15及び25が弾性表面波共振器である場合を例に示したが、実施例4のように、弾性波素子15a及び25aは圧電薄膜共振器である場合でもよい。また、基板10~10cに設けられた弾性波素子及び基板20に設けられた弾性波素子の一方が弾性表面波共振器で、他方が圧電薄膜共振器である場合でもよい。
実施例1から実施例3では、基板10~10cに設けられる複数の弾性波素子15、15aによって送信フィルタ18が構成され、基板20、20aに設けられる複数の弾性波素子25、25aによって受信フィルタ28が構成されている場合を例に示したが、この場合に限られない。例えば、弾性波素子15、15aによって受信フィルタが構成され、弾性波素子25、25aによって送信フィルタが構成される場合でもよい。また、他バンド同時動作の通過帯域が異なる2つの送信フィルタの一方が弾性波素子15、15aによって構成され、他方が弾性波素子25、25aによって構成される場合でもよいし、他バンド同時動作の通過帯域が異なる2つの受信フィルタの一方が弾性波素子15、15aによって構成され、他方が弾性波素子25、25aによって構成される場合でもよい。また、送信フィルタ18と受信フィルタ28を含んでマルチプレクサが構成されてもよい。
以上、本願発明の実施形態について詳述したが、本願発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本願発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10~10c 基板
11~11b 支持基板
12 圧電層
13 上面
14 下面
15、15a 弾性波素子
16 配線
17 金属層
18 送信フィルタ
20、20a 基板
21 支持基板
22 圧電層
23 上面
24 下面
25、25a 弾性波素子
26 配線
27 金属層
28 受信フィルタ
40~45 端子
50~55 ビア配線
60 環状金属層
61~63 ピラー
64 環状金属層
65 リッド
66 保護膜
67 バンプ
70 端子シールド層
71~73 開口
74 絶縁部材
75 中間シールド層
76 開口
80 レジスト膜
81 絶縁膜
82~86 空間
100、110、200、300、500、600 弾性波デバイス

Claims (12)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板の第1面に設けられる第1弾性波素子と、
    前記第1基板の前記第1面に、前記第1弾性波素子上に位置して搭載される第2基板と、
    前記第2基板に設けられる第2弾性波素子と、
    前記第1基板の前記第1面とは反対の第2面に設けられ、前記第2弾性波素子に電気的に接続される信号端子と、
    前記第1基板内に前記第1弾性波素子と前記信号端子との間に位置して設けられ、グランドに接続される金属層と、を備える弾性波デバイス。
  2. 平面視において前記第1弾性波素子と前記信号端子とは重なっていて、
    前記金属層は、平面視において前記第1弾性波素子と前記信号端子とが重なった領域全体に少なくとも設けられる、請求項1に記載の弾性波デバイス。
  3. 前記第1基板に設けられ、前記第2弾性波素子と前記信号端子とを電気的に接続させる第1ビア配線を備え、
    前記金属層は、開口を有し、
    前記第1ビア配線は、前記金属層の前記開口を通過する、請求項1または2に記載の弾性波デバイス。
  4. 前記金属層は、平面視において前記第1基板の半分以上に設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載の弾性波デバイス。
  5. 前記第1基板の前記第2面に設けられるグランド端子と、
    前記第1基板に設けられ、前記グランド端子に電気的に接続される第2ビア配線と、を備え、
    前記金属層は、前記第2ビア配線に接触している、請求項1から4のいずれか一項に記載の弾性波デバイス。
  6. 前記第1基板は、支持基板と前記支持基板上に設けられる圧電層とを含み、
    前記第1弾性波素子は、前記圧電層上に設けられる櫛型電極を含む弾性波共振器であり、
    前記金属層は、前記支持基板内に設けられる、請求項1から5のいずれか一項に記載の弾性波デバイス。
  7. 前記第1弾性波素子は、圧電膜と前記圧電膜を挟む下部電極及び上部電極とを含む圧電薄膜共振器である、請求項1から5のいずれか一項に記載の弾性波デバイス。
  8. 前記第1基板と前記第2基板の間に設けられるピラー又はバンプを備え、
    前記第1弾性波素子と前記第2弾性波素子は、前記第1基板と前記第2基板の間の空間に露出して互いに向かい合い、
    前記第2弾性波素子は、前記ピラー又はバンプを介して前記信号端子に電気的に接続される、請求項1から7のいずれか一項に記載の弾性波デバイス。
  9. 前記第1基板と前記第2基板との間に設けられるピラーと、
    前記第2基板に設けられる第3ビア配線と、を備え、
    前記第1弾性波素子は、前記第1基板と前記第2基板の間の空間に露出し、
    前記第2弾性波素子は、前記第2基板の前記第1基板とは反対の第3面に設けられ、前記第3ビア配線と前記ピラーを介して前記信号端子に電気的に接続される、請求項1から7のいずれか一項に記載の弾性波デバイス。
  10. 前記第1基板に設けられる複数の前記第1弾性波素子によって第1弾性波フィルタが構成され、
    前記第2基板に設けられる複数の前記第2弾性波素子によって、前記第1弾性波フィルタとは通過帯域が異なる第2弾性波フィルタが構成される、請求項1から9のいずれか一項に記載の弾性波デバイス。
  11. 前記第1基板の前記第2面に、共通端子と第1端子と第2端子を含む複数の前記信号端子が設けられ、
    前記第1弾性波フィルタは、前記共通端子と前記第1端子との間に電気的に接続され、
    前記第2弾性波フィルタは、前記共通端子と前記第2端子との間に電気的に接続され、
    前記金属層は、前記第1弾性波フィルタと前記第2端子との間に設けられる、請求項10に記載の弾性波デバイス。
  12. 前記第1弾性波フィルタと前記第2弾性波フィルタを含んでマルチプレクサが構成される、請求項10または11に記載の弾性波デバイス。
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WO2024053311A1 (ja) * 2022-09-09 2024-03-14 株式会社村田製作所 弾性波装置

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