JP2023004700A - 電動オイルポンプ装置、およびその制御方法 - Google Patents

電動オイルポンプ装置、およびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コストの増大を抑制しつつ、適切なタイミングで通電パターンを切り替えることができる。【解決手段】電動オイルポンプ装置は、オイルを循環させるポンプと、回転子と、第1コイル、第2コイル、および第3コイルとを含むモータと、コイルに発生する逆起電圧の値を検出する電圧検出器と、複数の通電パターンでコイルを通電させる制御装置と、オイルを一定方向に循環させるために予め定められた通電パターンの切り替え順序を記憶する記憶装置とを備える。制御装置は、特定コイルに発生する逆起電圧の値が閾値に到達したか否かに応じて、通電パターンを切り替え順序にしたがい切り替える。【選択図】図6

Description

本開示は、電動オイルポンプ装置に関し、特に、通電パターンの切り替え制御に関する。
従来、電動オイルポンプ装置では、ポンプを駆動させるためのモータとして、ブラシレスモータが使用され得る。ブラシレスモータは、回転子と、該回転子を回転させるための複数相の固定子を含む。ブラシレスモータは、回転子の位置に応じて複数相の固定子の通電パターンが切り替えられることにより、回転子を回転させる。
たとえば、特開2005-269719号公報(特許文献1)に記載のブラシレスモータの制御方法では、電圧比較部が各相の端子電圧の値を検出することで、回転子の位置を検出する。特許文献1のブラシレスモータでは、検出した各相の端子電圧の値の組合せがパターンとして記憶されており、各相の端子電圧のパターンに対応した通電を行う。すなわち、特許文献1のブラシレスモータは、検出した各相の端子電圧の値に基づいて、回転子の位置を検出している。
特開2005-269719号公報
特許文献1のブラシレスモータでは、各相の端子電圧のパターンを得るために、常に全ての相の端子電圧を検出する。しかしながら、検出された全ての相の端子電圧を処理対象として回転子の位置を検出することは、制御装置の処理負荷に繋がり得る。処理負荷が増大することにより、より高価なマイコンを備えることが必要となり、コストは増大する。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、電動オイルポンプにおいて、コストの増大を抑制しつつ、適切なタイミングで通電パターンを切り替えることである。
本開示における電動オイルポンプ装置は、ポンプと、モータと、電圧検出器と、制御装置と、記憶装置とを備える。ポンプは、オイルを循環させる。モータは、回転子と、第1コイル、第2コイル、および第3コイルとを含み、ポンプを駆動する。電圧検出器は、回転子が回転することにより、第1コイル、第2コイル、および第3コイルに発生する逆起電圧の値を検出する。制御装置は、複数の通電パターンで第1コイル、第2コイル、および第3コイルを通電させる。記憶装置は、オイルを一定方向に循環させるために予め定められた通電パターンの切り替え順序を記憶する。制御装置は、第1コイル、第2コイル、および第3コイルのうちの特定コイルに発生する逆起電圧の値が閾値に到達したか否かに応じて、通電パターンを切り替え順序にしたがい切り替える。
本開示における電動オイルポンプ装置の制御方法は、ポンプと、モータと、電圧検出器と、記憶装置とを備える電動オイルポンプ装置の制御方法である。ポンプは、オイルを循環させる。モータは、回転子と、第1コイル、第2コイル、および第3コイルとを含み、ポンプを駆動する。電圧検出器は、回転子が回転することにより、第1コイル、第2コイル、および第3コイルに発生する逆起電圧の値を検出する。記憶装置は、オイルを一定方向に循環させるために予め定められた通電パターンの切り替え順序を記憶する。制御方法は、第1コイル、第2コイル、および第3コイルのうちの特定コイルに発生する逆起電圧の値が閾値に到達したか否かに応じて、通電パターンを切り替え順序にしたがい切り替えることを含む。
本開示による電動オイルポンプ装置は、オイルを一定方向に循環させるために予め定められた通電パターンの切り替え順序、および、第1コイル、第2コイル、および第3コイルのうちの特定コイルの逆起電圧の値に基づいて、通電パターンを切り替える。これにより、電動オイルポンプ装置は、第1コイル、第2コイル、および第3コイルの全ての逆起電圧を処理演算の対象とする必要がないため、コストの増大を抑制しつつ、適切なタイミングで通電パターンを切り替えることができる。
本実施の形態に係るオイルポンプシステムの構成を概略的に示す図である。 通電パターンが切り替えられる回転子の回転角度を説明するための図である。 回転子の回転角度に応じて、各コイルに励磁する磁極を示す図である。 各コイルに発生する逆起電圧を説明するための図である。 同一の時間軸における図3に示す通電パターンと図4に示す逆起電圧とを示す図である。 通電パターンの切り替え手順の詳細を示すフローチャートである。 逆起電圧に対してノイズが発生していることを示す図である。 比較例における各コイルに励磁する磁極を示す図である。 本開示に係る電動オイルポンプの断面図である。 本開示に係る電動オイルポンプの斜視外観図である。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
[実施の形態]
本開示においては、オイルを一定の方向に循環させる電動オイルポンプ装置200が開示される。電動オイルポンプ装置200は、上位コントローラ100からの指示に応じて、モータを回転させ、変速機300にオイルを供給するための車載向けA/T用の電動オイルポンプ装置である。
車載向けA/T用の電動オイルポンプ装置では、モータが逆回転すると、ポンプに必要とされる流量、油圧が十分ではなくなり、電動オイルポンプ装置に含まれる油圧式機械が正常に動作しなくなってしまう可能性がある。したがって、本実施の形態における電動オイルポンプ装置200では、オイルを一定の方向に循環させる。
<システム構成>
図1は、本実施の形態に係るオイルポンプシステム10の構成を概略的に示す図である。図1を参照して、オイルポンプシステム10は、上位コントローラ100と、電動オイルポンプ装置200と、変速機300と、オイルパン400とを備える。
上位コントローラ100は、たとえばECU(Electronic Control Unit)またはPLC(Programmable Logic Controller)である。上位コントローラ100と電動オイルポンプ装置200とは、シリアル伝送形式の信号線により接続されている。上位コントローラ100は、電動オイルポンプ装置200のみならず電動オイルポンプ装置200以外の機器(たとえば、他の電動オイルポンプ装置)が接続されていてもよい。
電動オイルポンプ装置200は、上位コントローラ100からの指令に従ってモータ230を制御する。電動オイルポンプ装置200は、入力インターフェース210(入力I/F210)と、出力インターフェース260(出力I/F260)と、モータ制御装置220と、モータ230と、電圧検出器240と、ポンプ250とを備える。
入力インターフェース210および出力インターフェース260は、モータ制御装置220と上位コントローラ100とを通信させるように構成される。モータ制御装置220は、入力インターフェース210を介して、上位コントローラ100からモータ230の駆動に関する指令を受信する。当該指令は、たとえば、モータ230を駆動させるべき目標の回転速度(以下では、指令回転速度と称する。)を含む。モータ制御装置220は、出力インターフェース260を介して、電動オイルポンプ装置200の故障情報およびモータ230が実際に回転している回転速度(以下では、実回転速度と称する。)を上位コントローラ100へ送信する。
モータ制御装置220は、制御回路222とインバータ221とを備える。また、制御回路222は、CPU223と、メモリ224とを備える。CPU223は、指令回転速度に基づいてモータ駆動信号を生成するためのプログラムを実行し得る。CPU223は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらの組み合わせ等によって構成されてもよい。
メモリ224は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)またはSRAM(Static Random Access Memory)等によって実現される。さらに、メモリ224は、不揮発性メモリを含む。メモリ224は、後述する予め定められた通電パターンの切り替え順序を記憶する。メモリ224は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)またはフラッシュメモリー等によって実現される。
制御回路222は、上位コントローラ100から受信した指令回転速度と、モータ230に設けられた回転速度センサ(図示せず)により検出された実回転速度との偏差に応じて、モータ230を駆動するためのモータ駆動信号を生成する。制御回路222は、モータ駆動信号をインバータ221に出力する。
インバータ221は、たとえば、複数のスイッチング素子を含む回路である。インバータ221は、制御回路222からのモータ駆動信号に従って複数のスイッチング素子をスイッチング動作させることによってモータ230を回転駆動させる。
モータ230は、センサレス駆動のブラシレスモータであって、自動車、二輪車、船舶等に用いられる補機である。これらは例示に過ぎず、モータ230は、他の種類の機器および用途に対して使用され得る。モータ230は、回転子235と、固定子としてU相,V相,W相のコイルとを有する。以下では、U相のコイルを第1コイルと称し、V相のコイルを第2コイルと称し、W相のコイルを第3コイルと称する。第1コイル~第3コイルは、モータ制御装置220によって通電され、N極またはS極に励磁される。これにより、回転子235は回転し、当該回転によりポンプ250が駆動する。以下では、「第1コイル、第2コイル、および第3コイル」を、単に「各コイル」と称する。
ポンプ250は、トロコイドポンプであり、オイルを一定の方向に循環させる。ポンプ250は、一定の方向に媒体を循環させるためのポンプであればよく、トロコイドポンプ以外の形式のポンプであってもよい。図1に示されるように、ポンプ250は、オイルパン400に蓄えられているオイルを循環させる。変速機300は、オイルの循環経路上に配置される。すなわち、ポンプ250は、モータ230の回転を利用してオイルを循環させ、変速機300へとオイルを供給する。
電圧検出器240は、回転子235が回転することにより、第1コイル~第3コイルに発生する逆起電圧の値を検出する。電圧検出器240は、第1コイル~第3コイルのうちの通電されない非通電コイルに発生した逆起電圧の値を検出し、モータ制御装置220へ送信する。
<通電パターンについて>
以下では、図2および図3を用いて、通電パターンについて説明する。図2は、通電パターンが切り替えられる回転子235の回転角度を説明するための図である。図2(a)は、回転子235の初期位置を示す図である。図2(b)は、通電パターンが異なる6つの区間を説明する図である。
モータ制御装置220は、ブラシレスモータであるモータ230に含まれる第1コイル、第2コイル、および第3コイルに対して、複数の通電パターンで通電を行う。具体的には、モータ制御装置220は、回転子235の磁極の位置に応じて、6パターンの通電パターンで通電を行う。
モータ制御装置220では、図2(a)に示される回転子235が初期位置として設定されている。図2に示されるように、N極がY軸の正方向を向き、S極がY軸の負方向を向く位置が、回転子235の初期位置となる。以下では、回転子235が初期位置から回転した角度を回転角度と称する。図2(b)では、初期位置の回転子235が時計回りに回転した角度に応じて、6つの区間が示されている。具体的には、回転子235の回転角度は、初期位置の回転子235が時計回りに330°(-30°)以上回転した位置から30°未満回転した位置までの第1区間と、30°以上回転した位置から90°未満回転した位置までの第2区間と、90°以上回転した位置から150°未満回転した位置までの第3区間と、150°以上回転した位置から210°未満回転した位置までの第4区間と、210°以上回転した位置から270°未満回転した位置までの第5区間と、270°以上回転した位置から330°未満回転した位置までの第6区間との6つの区間に分割されている。
上述で説明したように、オイルポンプシステム10は、モータ230が逆回転すると正常に動作しなくなってしまう可能性がある。そのため、本実施の形態のモータ制御装置220は、回転子235の回転角度が第1区間、第2区間、第3区間、第4区間、第5区間、第6区間の順に位置するように回転させる。すなわち、モータ制御装置220は、回転子235を反時計回りで回転させず、時計回りで回転させる。以下では、時計回りの回転を「正転」と称し、反時計回りの回転を「逆転」と称する場合がある。
モータ制御装置220は、回転子235の回転角度が第1区間~第6区間のいずれの区間に位置するかに応じて通電パターンを切り替える。図3は、回転子235の回転角度に応じて、各コイルに励磁する磁極を示す図である。
図3に示されるように、回転子235の回転角度が0°である場合、第1区間内に位置するため、モータ制御装置220は第1通電パターンで通電を行う。第1通電パターンとは、U相の第1コイルには通電されず、V相の第2コイルがS極となるように励磁され、W相の第3コイルがN極となるように励磁されるパターンである。これにより、回転子235は時計回りの回転を始める。
回転子235の回転角度が90°以上に到達したとき、第2区間内に位置するため、モータ制御装置220は第2通電パターンの通電に切り替える。第2通電パターンとは、U相の第1コイルがN極となるように励磁され、V相の第2コイルがS極となるように励磁され、W相の第3コイルは通電されないパターンである。
このように、モータ制御装置220は、回転子235の回転角度が第1区間~第6区間に位置するときに、第1通電パターン~第6通電パターンのそれぞれで通電する。これにより、回転子235は図2に示されるように正転する。図3の各通電パターンにおいて、非通電コイルとなるコイルは常に1つとなる。
<逆起電圧による回転角度の検出>
図4は、各コイルに発生する逆起電圧を説明するための図である。電圧検出器240は、第1コイル、第2コイル、および第3コイルに発生する逆起電圧の値を検出する。図4に示されるように、各コイルに発生する逆起電圧は、正弦波に近似することができる。また、各コイルに発生する逆起電圧の値は、各コイルの位置関係から120°ずつ位相がずれて検出される。
各コイルに発生する逆起電圧の値は、回転子235の回転角度に応じて異なるため、モータ制御装置220は、逆起電圧の値から回転子235の回転角度を検出することができる。これにより、検出した回転子の回転角度が図2に示す第1区間~第6区間のいずれの区間に位置しているかを検出することができる。また、各コイルに発生する逆起電圧の値は常に位相が120°ずつ、ずれることとなるため、モータ制御装置220は、各コイルのうちの1つのコイルの逆起電圧の値を用いることにより、回転子235の回転角度を検出することができる。本実施の形態においては、この各コイルのうち、回転子235の回転角度を検出するために逆起電圧が用いられるコイルを「特定コイル」と称する。特定コイルは、第1コイル~第3コイルのうちのいずれか1つであればよい。
本実施の形態において、モータ制御装置220は、第1コイル~第3コイルのうち、現在の通電パターンにおいて非通電であるコイルを特定コイルとする。モータ制御装置220は、特定コイルの逆起電圧の値およびオイルを一定方向に循環させるために予め定められた通電パターンの切り替え順序にしたがい通電パターンを切り替える。
上述で説明したように、オイルポンプシステム10は、モータ230が逆回転すると正常に動作しなくなってしまう可能性がある。そのため、本実施の形態におけるモータ制御装置220は、通電パターンを第1通電パターン、第2通電パターン、第3通電パターン、第4通電パターン、第5通電パターン、第6通電パターンの順でしか通電パターンを切り替えない。換言すれば、本実施の形態におけるモータ制御装置220は、たとえば、第1通電パターンで通電を行った後に、第6通電パターンに切り替えることはなく、常に第2通電パターンに切り替える。
つまり、現在通電しているパターンに基づき、次に切り替えられる通電パターンは一意に定まる。これは、オイルが一定の方向に循環するため、回転子235を逆転させるように通電パターンを切り替える必要がないためである。この通電パターンの切り替え順序は、メモリ224によって記憶されている。
すなわち、モータ制御装置220は、現在の通電パターンに基づいて、次に切り替えるべき通電パターンをメモリ224から読み出す。現在の通電パターンは、モータ制御装置220自身が実行している制御に基づいて読み出される。もしくは、現在の通電パターンは、電圧検出器240の検出値に基づいて回転子235の回転角度により検出されてもよい。続いて、モータ制御装置220は、特定コイルである現在の通電パターンから次の通電パターンに切り替えるタイミングであるか否かを特定コイルの逆起電圧の値から検出する。
<回転子の回転角度の検出>
以下では、図5および図6を用いて、モータ制御装置220が特定コイルの逆起電圧の値に基づいて、通電パターンを切り替えることを説明する。
図5は、同一の時間軸における図3に示す通電パターンと図4に示す逆起電圧とを示す図である。図5における逆起電圧の値を示す正弦波は、実線と破線に分けられている。実線はコイルが非通電である期間を表わし、破線はコイルが通電されている期間を表わす。
本実施の形態のモータ制御装置220は、実線で示される非通電コイルの逆起電圧を用いて回転子235の回転角度を検出する。以下、具体的な制御方法について説明する。図2において説明したように回転角度が第1区間内に位置する場合、モータ制御装置220は、図3に示す第1通電パターンで通電を行う。このとき、モータ制御装置220は、次の通電パターンをメモリ224から読み出す。すなわち、現在の通電パターンが第1通電パターンであることから、モータ制御装置220は、次の通電パターンが第2通電パターンとなることを読み出す。
続いて、モータ制御装置220は、第2通電パターンに切り替えるべきタイミングを逆起電圧の値から検出する。本実施の形態におけるモータ制御装置220は、現在の通電パターンにおける非通電コイルの逆起電圧の値が閾値に到達したか否かに応じて、回転子235の回転角度が第1区間を越えて、第2区間内に到達したか否かを判断する。ここで、「逆起電圧が閾値に到達」することは、予め定められた閾値よりも低い逆起電圧の値が上昇することで逆起電圧の値が閾値と同じ値になることと、予め定められた閾値よりも高い逆起電圧の値が低下することで逆起電圧の値が閾値と同じ値になることの両方を含む。通電パターンを切り替えるべき閾値の具体的な数値は、実験、シミュレーション等によって定められ得る。
図3に示されるように、第1区間における非通電コイルは、U相の第1コイルである。そのため、モータ制御装置220は、非通電コイルであるU相の第1コイルの逆起電圧の値が閾値Xに到達したか否かを判断する。モータ制御装置220は、第1コイルの逆起電圧の値が閾値Xに到達したと判断する場合、回転子235の回転角度が第2区間内に到達したと判断し、通電パターンを第1通電パターンから第2通電パターンへ切り替える。
このとき、本実施の形態におけるモータ制御装置220は、第2通電パターンではない他の通電パターンには切り替えない。これにより、本実施の形態における電動オイルポンプ装置200では、常に一定の通電パターンを繰り返すことができ、ポンプ250がオイルを逆方向に循環させることを防止する。さらに、本実施の形態における電動オイルポンプ装置200では、通電パターンの切り替えのために利用する逆起電圧が特定コイルの逆起電圧のみである。そのため、第1コイル、第2コイル、および第3コイルの全ての逆起電圧を処理演算の対象とする必要がないことから、コストの増大を抑制しつつ、適切なタイミングで通電パターンを切り替えることができる。
ようするに、回転子235の回転角度が第1区間内にあるとき、モータ制御装置220は、第2コイルおよび第3コイルの逆起電圧の値を用いることなく、通電パターンの切り替えタイミングを検出することができる。また、モータ制御装置220は、回転子235の回転角度が第2区間内にあるとき、第1コイルおよび第2コイルの逆起電圧の値を用いることなく、通電パターンの切り替えタイミングを検出することができる。このように、モータ制御装置220は、全ての区間において、第1コイル、第2コイル、および第3コイルのうちのいずれか1つの特定コイルのみの逆起電圧の値から通電パターンの切り替えタイミングを判断する。
また、特定コイルは、切り替え順序にしたがい定められる次の通電パターンにおいて非通電となるコイルであってもよい。具体的には、回転子235の回転角度が第1区間に位置しているとき、モータ制御装置220は、W相の第3コイルの逆起電圧の値を用いて、切り替えるタイミングを検出する。すなわち、モータ制御装置220は、特定コイルである第3コイルの逆起電圧の値が、閾値Zに到達したか否かを判断する。モータ制御装置220は第3コイルの逆起電圧の値が閾値Zに到達した場合、回転子235の回転角度が第2区間に位置しているとして、第1通電パターンから2通電パターンに切り替える。閾値Zは、閾値Xと同様に、実験またはシミュレーション等から定められ得る。
さらに、特定コイルは、前の通電パターンにおいて非通電であったコイルであってもよい。具体的には、回転子235の回転角度が第1区間に位置しているとき、モータ制御装置220は、V相の第2コイルの逆起電圧の値を用いて、切り替えるタイミングを検出する。すなわち、モータ制御装置220は、特定コイルである第2コイルの逆起電圧の値が、閾値Yに到達したか否かを判断する。モータ制御装置220は第2コイルの逆起電圧の値が閾値Yに到達した場合、回転子235の回転角度が第2区間に位置しているとして、第1通電パターンから2通電パターンに切り替える。
前の通電パターンにおいて非通電であったコイルを特定コイルとする場合、閾値Yは正弦波における基準電位として定められる。すなわち、図5に示されるように、閾値Yは、電圧値の最大値と最小値との中間の値となる。したがって、モータ制御装置220は、前の通電パターンにおいて非通電であったコイルの逆起電圧の値が当該中間の値に到達したか否かを検出する。すなわち、モータ制御装置220は、いわゆるゼロクロス検出を行う。これにより、前の通電パターンにおいて非通電であったコイルを特定コイルとする場合、閾値は容易に定められ得る。
<通電パターンの切り替え手順の詳細を示すフローチャート>
図6は、通電パターンの切り替え手順の詳細を示すフローチャートである。以下では、本実施の形態における通電パターンの切り替えの処理手順を説明する。
モータ制御装置220は、特定コイルの逆起電圧の値を読み出す(ステップS61)。具体的には、モータ制御装置220は、メモリ224から特定コイルを読み出し、電圧検出器240から特定コイルに発生している逆起電圧の値を読み出す。
モータ制御装置220は、特定コイルの逆起電圧の値が閾値に到達したか否かを判断する(ステップS62)。モータ制御装置220は、特定コイルの逆起電圧の値が閾値に到達したと判断する場合(ステップS62でYES)、通電パターンを切り替える(ステップS63)。
モータ制御装置220は、特定コイルの逆起電圧の値が閾値に到達していないと判断する場合(ステップS62でNO)、所定期間が経過したか否かを判断する(ステップS64)。所定期間とは、通電パターンを切り替えたときを始期とする期間である。所定期間は、たとえば、回転子235が1回転する時間(60rpmの場合、1秒)である。
モータ制御装置220は、所定期間が経過していないと判断する場合(ステップS64でNO)、ステップS61に処理を戻す。モータ制御装置220は、所定期間が経過したと判断する場合(ステップS64でYES)、異常が発生したことを検出する(ステップS65)。すなわち、所定期間が経過した場合、回転子235は、通電パターンが切り替えられた後に所定期間が経過するまでの間において、次の区間まで回転していない。そのため、モータ制御装置220は、何らかの異常が発生しているとして、出力インターフェース260を介して、上位コントローラ100へ異常発生を示す情報を送信する。
<ノイズの発生>
以下では、図7および図8を用いて、逆起電圧にノイズが発生した場合について説明する。図7は、逆起電圧に対してノイズが発生していることを示す図である。図8は、比較例におけるノイズを検出して各コイルに励磁する磁極を示す図である。3相のブラシレスモータにおいて、U相のコイル、V相のコイル、およびW相のコイルの逆起電圧の各々は通常120°ずつ位相がずれて発生するが、図7に示されるようにノイズZ1が発生する場合がある。このようなノイズZ1は、スイッチングなどの影響により生じ得る。
比較例として、通電パターンの切り替え順序が固定されていない電動オイルポンプ装置ではノイズZ1を正常な逆起電圧として読み出し、通電パターンを切り替える例を説明する。比較例における電動オイルポンプ装置では、第3通電パターンで通電している際に、図7に示すようなノイズZ1を誤って正常な逆起電圧の値として検出し得る。これにより、比較例における電動オイルポンプ装置は、図8の領域Z2に示されるように第3通電パターンの次に誤った通電パターンへと切り替えてしまう。
一方で、本実施の形態においては、特定コイルのみの逆起電圧の値を用いて、通電パターンの切り替えを行う。したがって、特定コイル以外のコイルにノイズが発生したとしても、本実施の形態のモータ制御装置220は、当該ノイズを無視する。これにより、本実施の形態におけるモータ制御装置220では、誤った通電パターンで励磁することを抑制できる。
なお、本実施の形態の電動オイルポンプ装置200では、モータ230が3相のブラシレスモータであるものとして説明したが、モータ230は、3相よりも多い相を備えてもよい。また、本実施の形態の電動オイルポンプ装置200では、回転子235の回転方向が時計回りを正しい回転方向として説明したが、反時計回りを正しい回転方向として定めてもよい。
<電動オイルポンプ装置>
前述の電動オイルポンプ装置200の構成について詳細に説明する。図9は、本開示に係る電動オイルポンプ901の断面図である。図10は、本開示に係る電動オイルポンプ901の斜視外観図である。以下で説明する電動オイルポンプ901は、電動オイルポンプ装置200に対応し、ポンプ部902がポンプ250に、モータ部903がモータ230に、およびコントローラ904がモータ制御装置220にそれぞれ対応している。
本開示に係る電動オイルポンプ901は、主にエンジンの停止中にトランスミッションに油圧を供給する電動オイルポンプである。電動オイルポンプ901が、トランスミッションケース底部のオイル溜りからオイルを吸引し、このオイルを吐出してトランスミッション内にオイルを圧送することにより、トランスミッション内で必要な油圧や潤滑油量が確保される。
図9に示すように、本開示に係る電動オイルポンプ901は、油圧を発生させるポンプ部902と、ポンプ部902を駆動するモータ部903と、モータ部903を制御する制御回路が設けられたコントローラ904(メイン基板)と、ポンプ部902、モータ部903、およびコントローラ904を収容するハウジング905とを有する。以下、それぞれの部材または要素を詳細に説明する。
なお、以下の説明において、モータ部903の軸心Oと平行な方向を「軸方向」と呼び、軸心Oを中心とする円の半径方向を「半径方向」と呼ぶ(「内径方向」および「外径方向」も当該円の内径方向および外径方向を意味する)。また、軸心Oを中心とする円の円周方向を「周方向」と呼ぶ。
図9に示すように、本開示に係るポンプ部902は、回転することでオイルを圧送する回転式ポンプである。具体的に、ポンプ部902は、複数の外歯が形成されたインナロータ921と、複数の内歯が形成されたアウタロータ922と、インナロータ921およびアウタロータ922を収容する静止部材としてのポンプケース923とを有するトロコロイドポンプである。アウタロータ922の内径側にインナロータ921が配置されている。アウタロータ922は、インナロータ921に対して偏心した位置にある。アウタロータ922の一部の歯部がインナロータ921の一部の歯部と噛み合っている。なお、インナロータ921の歯数をnとすると、アウタロータ922の歯数は(n+1)である。アウタロータ922の外周面およびポンプケース923の内周面は何れも互いに嵌合可能な円筒面である。アウタロータ922は、インナロータ921の回転に伴って従動回転するように、ポンプケース923の内周に回転可能に配置される。
図9に示すように、モータ部903はポンプ部902と軸方向に並べて配置される。モータ部903として、例えば3相ブラシレスDCモータが使用される。モータ部903は、複数のコイル930aを有するステータ930と、ステータ930の内側に隙間をもって配置されたロータ931と、ロータ931に結合された出力軸932とを有する。ステータ930には、U相、V相、W相の三相に対応したコイル930aが形成されている。
出力軸932は、軸受933,934を介してハウジング905に対して回転可能に支持されている。出力軸932のポンプ部902側の端部には、ポンプ部902のインナロータ921が装着されている。出力軸932とポンプ部902の間に減速機は配置されておらず、インナロータ921はモータ部903の出力軸932に嵌合されており、例えば二面幅によって動力伝達可能とされている。軸方向ポンプ部902側に位置する軸受933とインナロータ921との間に、出力軸932の外周面に摺接するシールリップを備えたシール935が配置される。このシール935によって、ポンプ部902からモータ部903へのオイルの漏洩が防止されている。軸方向ポンプ部902側の軸受933とシール935との間には、軸方向に圧縮された弾性部材936が配置され、軸受933、934に対し予圧を与えている。
モータ部903におけるロータ931の回転角を検出するため、モータ部903の回転側と静止側の間に検出部937が設けられる。本開示に係る検出部937は、出力軸932の反ポンプ部側の軸端にブラケット938を介して取り付けられたセンサマグネット937a(例えばネオジウムボンド磁石)と、静止側となるハウジング905に設けられたMR素子等の磁気センサ937bとで構成することができる。磁気センサ937bは、出力軸932の反ポンプ側の軸端と対向して配置され、かつ出力軸932と直交する方向に配置されたサブ基板939に取り付けられる。磁気センサ937bの検出値は、後述するコントローラ904(メイン基板)の制御回路に入力される。
なお、磁気センサ937bとして、ホール素子を使用することもできる。また、検出部937としては、磁気センサの他、光学式エンコーダやレゾルバ等を用いることもできる。なお、センサレスでモータ部903を駆動することもできる。
本開示に係るコントローラ904は、モータ部903の出力軸932と平行に配置される。コントローラ904には、複数の電子部品941が実装されている。これらの電子部品941でモータ部903の駆動を制御する制御回路が構成される。図示例では、コントローラ904が、電子部品941を実装した面(実装面)940をポンプ部902およびモータ部903と対向させて配置される。コントローラ904には、外部電源からコネクタ942を介して電力が供給される。
ハウジング905は、両端を開口した筒状のハウジング本体950と、ハウジング本体950の軸方向ポンプ側の開口部を閉鎖する第一蓋部951と、ハウジング本体950の軸方向反ポンプ側の開口部を閉鎖する第二蓋部952とを有する。第一蓋部951および第二蓋部952はそれぞれ複数の締結用ボルトB1、B2を用いてハウジング本体950に固定される。
第二蓋部952は、反ポンプ部側の軸受934を支持する円筒形状のベアリングケース952aと、ベアリングケース952aの反ポンプ部側開口部を閉鎖するカバー952bとを有する。ベアリングケース952aの内径側にサブ基板939が配置される。カバー952bは、ベアリングケース952aに図示しない締結部材を用いて取り付けられる。
ハウジング本体950は、ポンプ部902を収容するポンプ収容部953、モータ部903を収容するモータ収容部954、およびコントローラ904を収容するコントローラ収容部955を有する。ハウジング本体950は、例えば鋳造や切削あるいはこれらの組み合わせにより、一部品の形で一体に形成される。ハウジング本体950、第一蓋部951、および第二蓋部952は導体でかつ熱伝導性が良好な金属材料、例えばアルミニウム合金で形成される。この他、ハウジング本体950、第一蓋部951、および第二蓋部952のうちの一つ又は複数を他の金属材料(例えば、鉄系金属)や樹脂で形成してもよい。
ハウジング905のポンプ収容部953は、ポンプ部902のポンプケース923を含む概略円筒状の形態を有する。ポンプ収容部953には、インナロータ921及びアウタロータ922が収容されるポンプ室966と、吸入ポート962および吐出ポート964とが形成される。吸入ポート962および吐出ポート964は、何れもポンプ室966のモータ部903側(図9の左側)に隣接して設けられ、インナロータ921とアウタロータ922の噛み合い部に開口している。吸入ポート962と吐出ポート964は、何れも出力軸932の円周方向に延びる円弧状をなし、円周方向で180°対向する位置に設けられる。
ハウジング905のモータ収容部954は円筒状に形成される。モータ収容部954の円筒状内周面に、モータ部903のステータ930が圧入もしくは接着固定されている。ハウジング905のコントローラ収容部955は、半径方向の外径側(図9の下側)が開口しており、内周にコントローラ904を収容した後、開口部がカバー957により閉鎖される。カバー957は締結部材B3を用いてハウジング本体950に取り付けられる。
図9および図10に示すように、ハウジング本体950の軸方向両側には、電動オイルポンプ901を取付対象部品(本開示ではトランスミッションケース)に取り付けるためのフランジ状の取り付け部958、959が一体に形成される。ポンプ部902側の取り付け部958に二つの締結用孔958aが形成され、反ポンプ部側の取り付け部959に二つの締結用孔959aが形成されている。これら締結用孔958a、959aに図示しない締結部材を挿入し、当該締結部材をトランスミッションケースにねじ込むことで、電動オイルポンプ901がトランスミッションケースに取り付けられる。
図9に示すように、ハウジング本体950には、ポンプ部902に供給されるオイルが流通する吸入管路960と、ポンプ部902から吐出されたオイルが流通する吐出管路961とが設けられる。吸入管路960の一端は吸入ポート962に接続される。吸入管路960の他端はハウジング本体950の表面に開口し、この開口部が吸入口963となる。吐出管路961の一端は吐出ポート964に接続される。吐出管路961の他端はハウジング本体950の表面に開口し、この開口部が吐出口965となる。吸入口963および吐出口965は、ハウジング905のうち、トランスミッションケースと対向する面に設けられる。これにより、電動オイルポンプ901の周囲にオイル用配管を引き回す必要がなくなり、電動オイルポンプ901の周辺構造を簡略化することができる。
また、上記の電動オイルポンプ901では、吸入口963および吐出口965はハウジング本体950の表面に設けられている。加えて、吸入口963とポンプ部902とを接続する吸入管路960と、吐出口965とポンプ部902とを接続する吐出管路961とが何れもハウジング本体950に設けられている。そのため、吸入管路960および吐出管路961を流れるオイルでハウジング本体950の冷却を行うことができる。この冷却効果により、熱源となるモータ部903およびコントローラ904の冷却を促進することができ、電動オイルポンプ901の信頼性を高めることができる。また、吸入管路960と吐出管路961をハウジング本体950とは別の部材に設ける場合に比べ、電動オイルポンプ901の小型化を図ることができる。
なお、吸入管路960および吐出管路961の構成を変えることなく、吸入管路960を吐出管路として、かつ吐出管路961を吸入管路として使用することもできる。また、吸入管路960および吐出管路961の双方をポンプ部902とモータ部903の軸方向間領域に配置する他、どちらか一方を、これ以外の領域(例えばモータ部903の外径側領域)に配置することもできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 オイルポンプシステム、100 上位コントローラ、200 電動オイルポンプ装置、210 入力インターフェース、220 モータ制御装置、221 インバータ、222 制御回路、224 メモリ、230 モータ、235 回転子、240 電圧検出器、250 ポンプ、260 出力インターフェース、300 変速機、400 オイルパン、X,Y,Z 閾値、Z1 ノイズ、Z2 領域、902 ポンプ部、903 モータ部、905 ハウジング、921 インナロータ、922 アウタロータ、923 ポンプケース、930 ステータ、930a コイル、931 ロータ、932 出力軸、933,934 軸受、935 シール、936 弾性部材、937 検出部、937a センサマグネット、937b 磁気センサ、938 ブラケット、939 サブ基板、941 電子部品、942 コネクタ、950 ハウジング本体、951 第一蓋部、952 第二蓋部、952a ベアリングケース、952b,957 カバー、953 ポンプ収容部、954 モータ収容部、955 コントローラ収容部、958,959 取り付け部、958a,959a 締結用孔、960 吸入管路、961 吐出管路、962 吸入ポート、963 吸入口、964 吐出ポート、965 吐出口、966 ポンプ室。

Claims (7)

  1. 電動オイルポンプ装置であって、
    オイルを循環させるポンプと、
    回転子と、第1コイル、第2コイル、および第3コイルとを含み、前記ポンプを駆動するモータと、
    前記回転子が回転することにより、前記第1コイル、前記第2コイル、および前記第3コイルに発生する逆起電圧の値を検出する電圧検出器と、
    複数の通電パターンで前記第1コイル、前記第2コイル、および前記第3コイルを通電させる制御装置と、
    オイルを一定方向に循環させるために予め定められた通電パターンの切り替え順序を記憶する記憶装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記第1コイル、前記第2コイル、および前記第3コイルのうちの特定コイルに発生する逆起電圧の値が閾値に到達したか否かに応じて、通電パターンを前記切り替え順序にしたがい切り替える、電動オイルポンプ装置。
  2. 前記特定コイルは、通電されていない非通電コイルである、請求項1に記載の電動オイルポンプ装置。
  3. 前記特定コイルは、前記切り替え順序にしたがい定められる次の通電パターンにおいて非通電となるコイルである、請求項1に記載の電動オイルポンプ装置。
  4. 前記特定コイルは、前記切り替え順序にしたがい定められる前の通電パターンにおいて非通電であったコイルである、請求項1に記載の電動オイルポンプ装置。
  5. 前記制御装置は、通電パターンを切り替えたときから所定期間、前記特定コイルに発生する逆起電圧の値が前記閾値に到達しない場合、異常が発生していることを検出する、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の電動オイルポンプ装置。
  6. 前記ポンプは、トロコイドポンプである、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の電動オイルポンプ装置。
  7. オイルを循環させるポンプと、
    回転子と、第1コイル、第2コイル、および第3コイルとを含み、前記ポンプを駆動するモータと、
    前記回転子が回転することにより、前記第1コイル、前記第2コイル、および前記第3コイルに発生する逆起電圧の値を検出する電圧検出器と、
    オイルを一定方向に循環させるために予め定められた通電パターンの切り替え順序を記憶する記憶装置とを備える電動オイルポンプ装置の制御方法であって、
    前記第1コイル、前記第2コイル、および前記第3コイルのうちの特定コイルに発生する逆起電圧の値が閾値に到達したか否かに応じて、通電パターンを前記切り替え順序にしたがい切り替えることを含む、制御方法。
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