JP2023004407A - 作業機械の変速システム - Google Patents

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Abstract

【課題】変速機にかかる負荷トルクを精度良く測定可能な作業機械の変速システムを提供する。【解決手段】変速システム90は、変速機80dと、入力軸61の回転数及び回転位相を検出する第1磁気センサ72と、出力軸63の回転数及び回転位相を検出する第2磁気センサ74と、変速機80dにかかる負荷トルクを取得するコントローラ70とを備える。コントローラ70は、クラッチが開放状態から係合状態に切り替わる場合、クラッチの滑りがなくなったときを基準として、入力軸61の回転位相と出力軸63の回転位相との位相差を求める。コントローラ70は、求められた位相差に基づいて、変速機80dにかかる負荷トルクを取得する。【選択図】図1

Description

本開示は、作業機械の変速システムに関する。
従来、動力源と走行体との間に配置される変速機を備える作業機械(ホイールローダ、ブルドーザ、モーターグレーダ、ダンプトラックなど)が広く知られている。変速機は、動力源からの動力の回転速度及び回転方向を変えて走行体に伝達する。
変速機の内部で部品が損傷すると故障の原因となるため、部品が損傷する前に変速機をオーバーホールする必要がある。部品が損傷するタイミングは、変速機にかかる負荷トルクから推定することができる。
特許文献1では、エンジンの回転数と変速機のプライマリトルク係数及びトルク比とに基づいて変速機にかかる負荷トルクを算出する手法が開示されている。
特開2020-169508号公報
しかしながら、変速機のオーバーホール要否をより正確に判断するために、変速機にかかる負荷トルクを精度良く測定することが望まれている。
本開示の課題は、変速機にかかる負荷トルクを精度良く測定可能な作業機械の変速システムを提供することである。
本開示の一側面に係る作業機械の変速システムは、変速機と、第1複合センサと、第2複合センサと、コントローラとを備える。変速機は、係合状態と開放状態とに切り替え可能なクラッチと、クラッチの入力側に配置される第1軸と、クラッチの出力側に配置される第2軸とを有する。第1複合センサは、第1軸の回転数及び回転位相を検出する。第2複合センサは、第2軸の回転数及び回転位相を検出する。コントローラは、変速機にかかる負荷トルクを取得する。コントローラは、クラッチが開放状態から係合状態に切り替わる場合、クラッチの滑りがなくなったときを基準として、第1複合センサによって検出される第1軸の回転位相と第2複合センサによって検出される第2軸の回転位相との位相差を求める。コントローラは、求められた位相差に基づいて負荷トルクを取得する。
本開示に係る技術によれば、変速機にかかる負荷トルクを精度良く測定可能な作業機械の変速システムを提供することができる。
実施形態に係る作業機械の構成を示す模式図である。 実施形態に係る第1磁気リング及び第1磁気センサの構成を示す断面図である。 位相差と負荷トルクとの関係を模式的に示すマップである。 負荷トルクの求め方を説明するためのフロー図である。
以下、本開示の実施形態に係る変速システムついて図面を参照して説明する。図面では、同一の構成要素又は対応する構成要素には同一の符号を付し、説明の便宜上、構成を省略又は簡略化している部分がある。
(作業機械100)
図1は、実施形態に係る作業機械100の構成を示す模式図である。作業機械100としては、ホイールローダ、ブルドーザ、モーターグレーダ、ダンプトラックなどが挙げられるが、これに限られない。
作業機械100は、エンジン80a、トルクコンバータ80b、ロックアップクラッチ80c、変速機80d、ベベルギヤ80e、ディファレンシャル80fa、ファイナルギヤ80fb、ブレーキ80g及びタイヤ80hを備える。エンジン80aは、駆動源の一例である。タイヤ80hは、走行体の一例である。
エンジン80aは、動力を発生させる。エンジン80aによって発生された動力は、トルクコンバータ80b又はロックアップクラッチ80cを介して変速機80dに伝えられる。変速機80dは、動力の回転速度及び回転方向を変化させてベベルギヤ80eに伝える。ベベルギヤ80eに伝えられた動力は、ディファレンシャル80fa及びファイナルギヤ80fbを介してタイヤ80hを回転駆動させる。ファイナルギヤ80fbとタイヤ80hとの間には、ブレーキ80gが配置される。
変速機80dは、例えば遊星歯車式変速機である。変速機80dは、第1乃至第5遊星歯車機構10~50、複数のクラッチ1~7、入力軸61、中間軸62、出力軸63及び第1乃至第4キャリア64~67を有する。入力軸61は、第1軸の一例である。出力軸63は、第2軸の一例である。中間軸62は、第3軸の一例である。
第1乃至第5遊星歯車機構10~50は、この順で入力側から出力側に向かって配置される。
入力軸61、中間軸62及び出力軸63それぞれは、互いに同軸上に配置される。入力軸61、中間軸62及び出力軸63それぞれは、所定の回転軸方向に沿って延びる。
エンジン80aからの動力は、入力軸61に入力される。変速機80dにより回転速度及び回転方向が調整された動力は、出力軸63から出力される。
第1遊星歯車機構10は、第1サンギヤ11、複数の第1プラネタリギヤ12、第1リングギヤ13及び第1キャリア64を有する。
第1サンギヤ11には、入力軸61が挿通される。第1サンギヤ11と入力軸61とは、相対回転可能である。第1サンギヤ11は、その回転が制動されるようにクラッチ7に接続される。クラッチ7は、例えばブレーキである。
各第1プラネタリギヤ12は、第1サンギヤ11に噛み合う。各第1プラネタリギヤ12は、第1サンギヤ11の周りを公転する。各第1プラネタリギヤ12は、第1キャリア64に支持された状態で自転する。
第1リングギヤ13は、各第1プラネタリギヤ12と噛み合う。第1リングギヤ13は、中間軸62に固定されており、中間軸62と一体的に回転する。第1リングギヤ13と中間軸62とは、1つの部材によって構成されていてもよい。
第1キャリア64は、入力軸61に固定されており、入力軸61と一体的に回転する。第1キャリア64と入力軸61とは、1つの部材によって構成されていてもよい。
入力軸61と中間軸62との間には、クラッチ5が配置される。クラッチ5は、係合状態(オン状態)と開放状態(オフ状態)とに切り換え可能である。クラッチ5が係合状態であるとき、クラッチ5は、エンジン80aの動力を入力軸61から中間軸62へ伝達する伝達状態となる。クラッチ5が開放状態であるとき、クラッチ5は、入力軸61から中間軸62への動力の伝達を遮断する遮断状態となる。
第2遊星歯車機構20は、第2サンギヤ21、複数の第2プラネタリギヤ22、第2リングギヤ23及び第2キャリア65を有する。
第2サンギヤ21は、中間軸62に固定されており、中間軸62と一体的に回転する。第2サンギヤ21と中間軸62とは、1つの部材によって構成されていてもよい。
各第2プラネタリギヤ22は、第2サンギヤ21に噛み合う。各第2プラネタリギヤ22は、第2サンギヤ21の周りを公転する。各第2プラネタリギヤ22は、第2キャリア65に支持された状態で自転する。
第2キャリア65と中間軸62との間には、部材24を介してクラッチ6が配置される。部材24は、中間軸62に固定されており、中間軸62と一体的に回転する。クラッチ6は、係合状態(オン状態)と開放状態(オフ状態)とに切り換え可能である。クラッチ6が部材24と係合状態であるとき、クラッチ6は、中間軸62から第2キャリア65へ動力を伝達する伝達状態となる。クラッチ6が部材24から開放状態であるとき、クラッチ6は、中間軸62から第2キャリア65への動力の伝達を遮断する遮断状態となる。
第2リングギヤ23は、各第2プラネタリギヤ22と噛み合う。第2リングギヤ23は、その回転が制動されるようにクラッチ1に接続される。クラッチ1は、例えばブレーキである。
第3遊星歯車機構30は、第3サンギヤ31、複数の第3プラネタリギヤ32、第3リングギヤ33及び第3キャリア66を有する。
第3サンギヤ31は、中間軸62に固定されており、中間軸62と一体的に回転する。第3サンギヤ31と中間軸62とは、1つの部材によって構成されていてもよい。
各第3プラネタリギヤ32は、第3サンギヤ31に噛み合う。各第3プラネタリギヤ32は、第3サンギヤ31の周りを公転する。各第3プラネタリギヤ32は、第3キャリア66に支持された状態で自転する。
第3リングギヤ33は、各第3プラネタリギヤ32と噛み合う。第3リングギヤ33は、その回転が制動されるようにクラッチ2に接続される。クラッチ2は、例えばブレーキである。第3リングギヤ33は、第2キャリア65に固定されており、第2キャリア65と一体的に回転する。第3リングギヤ33と第2キャリア65とは、1つの部材によって構成されていてもよい。
第3キャリア66は、出力軸63に固定されており、出力軸63と一体的に回転する。第3キャリア66と出力軸63とは、1つの部材によって構成されていてもよい。
第4遊星歯車機構40は、第4サンギヤ41、複数の第4プラネタリギヤ42及び第4リングギヤ43を有する。
第4サンギヤ41は、中間軸62に固定されており、中間軸62と一体的に回転する。第4サンギヤ41と中間軸62とは、1つの部材によって構成されていてもよい。
各第4プラネタリギヤ42は、第4サンギヤ41に噛み合う。各第4プラネタリギヤ42は、第4サンギヤ41の周りを公転する。各第4プラネタリギヤ42は、第3キャリア66に支持された状態で自転する。
第4リングギヤ43は、各第4プラネタリギヤ42と噛み合う。第4リングギヤ43は、その回転が制動されるようにクラッチ3に接続されている。クラッチ3は、例えばブレーキである。
第5遊星歯車機構50は、第5サンギヤ51、複数の第5プラネタリギヤ52、第5リングギヤ53及び第4キャリア67を有する。
第5サンギヤ51は、第4リングギヤ43に固定されており、第4リングギヤ43と一体的に回転する。第5サンギヤ51と第4リングギヤ43とは、1つの部材によって構成されていてもよい。
各第5プラネタリギヤ52は、第5サンギヤ51に噛み合う。各第5プラネタリギヤ52は、第5サンギヤ51の周りを公転する。各第5プラネタリギヤ52は、第3キャリア66に支持された状態で自転する。
第5リングギヤ53は、各第5プラネタリギヤ52と噛み合う。第5リングギヤ53は、その回転が制動されるようにクラッチ4に接続されている。クラッチ4は、例えばブレーキである。
第4キャリア67は、出力軸63に固定されており、出力軸63と一体的に回転する。第4キャリア67と出力軸63とは、1つの部材によって構成されていてもよい。
各クラッチ1~7は、例えば油圧式のクラッチ機構であって、複数のディスクから構成することができる。各クラッチ1~7は、後述するコントローラ70からの指令信号に応じて係合状態又は開放状態に切り替えられる。
以上のように構成された変速機80dでは、各クラッチ1~7の係合及び開放が組み合わされることによって、高低速(H,L)、速度段(1ST,2ND,3RD,4TH)及び前後進(F,R)のそれぞれが切り替えられる。これに伴い、入力軸61の回転数に対する中間軸62の回転数の比(以下、「第1回転数比」という。)と、中間軸62の回転数に対する出力軸63の回転数の比(以下、「第2回転数比」という。)とが変更される。
(変速システム90)
作業機械100は、図1に示すように変速システム90を備える。
変速システム90は、上述した変速機80d、第1磁気リング71、第1磁気センサ72、第2磁気リング73、第2磁気センサ74、回転数センサ75及びコントローラ70を有する。
図2は、第1磁気リング71及び第1磁気センサ72の構成を示す断面図である。図2では、入力軸61の回転軸方向に対して垂直な断面が図示されている。
第1磁気リング71は、変速機80dの入力軸61に固定されており、入力軸61と一体的に回転する。
第1磁気リング71は、主尺磁石301及び副尺磁石302を有する。主尺磁石301は、円環状に形成される。主尺磁石301は、入力軸61を円周方向に取り囲む。主尺磁石301は、円周方向に並んだ複数の磁極対(1つのN極と1つのS極との対)からなる。副尺磁石302は、円環状に形成される。副尺磁石302は、主尺磁石301を円周方向に取り囲む。副尺磁石302は、主尺磁石301と同心円状に並んだ複数の磁極対からなる。主尺磁石301の磁極対の数をNとしたとき、副尺磁石302の磁極対の数をN-1又はN+1とすることによって、バーニヤの原理(欧州特許出願公開公報第2006-282172号明細書)が実現される。
第1磁気センサ72は、第1磁気リング71と対向する。第1磁気センサ72は、入力軸61の単位時間当たりの回転数(以下、「回転数」と略称する。)及び回転位相(回転角度)を検出する。第1磁気センサ72は、入力軸61の回転数及び回転位相の両方を複合的に検出する第1複合センサの一例である。
第1磁気センサ72は、第1磁気センサ303及び第2磁気センサ304を有する。第1磁気センサ303は、主尺磁石301の磁束密度を検出する。第2磁気センサ304は、副尺磁石302の磁束密度を検出する。
主尺磁石301が入力軸61と一体的に回転すると、主尺磁石301の磁場は、入力軸61の回転変位に応じて磁束密度が正弦波状に変化する第1磁気信号として第1磁気センサ303によって検出される。一方、主尺磁石301が入力軸61と一体的に回転すると、副尺磁石302の磁場は、入力軸61の回転変位に応じて磁束密度が第1磁気信号よりも周期の短い正弦波状に変化する第2磁気信号として第2磁気センサ304によって検出される。第1磁気センサ303は、第1磁気信号を電気信号に変換してコントローラ70に出力する。第2磁気センサ304は、第2磁気信号を電気信号に変換してコントローラ70に出力する。これら電気信号間のずれ量は、入力軸61の回転位置により変化する。このずれ量から、バーニヤ原理に基づいて、入力軸61の回転数及び回転位相(回転角度)の両方を精度良く検出することができる。
第2磁気リング73は、変速機80dの出力軸63に固定されており、出力軸63と一体的に回転する。第2磁気リング73の構成は、図2に示した第1磁気リング71と同じである。
第2磁気センサ74は、第2磁気リング73と対向する。第2磁気センサ74の構成は、図2に示した第1磁気センサ72と同じである。第2磁気センサ74は、出力軸63の回転数及び回転位相を検出する。第2磁気センサ74は、出力軸63の回転数及び回転位相の両方を複合的に検出する第2複合センサの一例である。
回転数センサ75は、変速機80dの内部に配置される。回転数センサ75は、中間軸62の回転数を検出する。本実施形態において、回転数センサ75は、部材24の回転数を検知する。回転数センサ75による回転数の検知方法としては、例えば部材24の外縁に歯車を形成し、回転数センサ75で単位時間あたりに通過する歯数を検知する方法が挙げられる。回転数センサ75としては、磁気式又は光学式のセンサを用いることができるが、これに限られない。
コントローラ70は、複数のクラッチ1~7それぞれに指令信号を出力することによって、変速機80dの切り替えを行う。本実施形態において、コントローラ70は、高速(H)及び低速(L)の切り替え、速度段(1ST,2ND,3RD,4TH)の切り替え、前進及び後進(R)の切り替えを行う。
コントローラ70は、第1磁気センサ72から入力軸61の回転数及び回転位相を取得する。コントローラ70は、第2磁気センサ74から出力軸63の回転数及び回転位相を取得する。コントローラ70は、回転数センサ75から中間軸62の回転数を取得する。
コントローラ70は、複数のクラッチ1~7のうち少なくとも1つのクラッチが開放状態から係合状態に切り替わる場合、当該少なくとも1つのクラッチの滑りがなくなったタイミングを検知する。クラッチの滑りがなくなったことは、クラッチが完全係合したことを意味する。このとき、クラッチを介して入力軸61と出力軸63とは連結されているが、入力軸61から出力軸63へのトルク伝達は発生していない。本実施形態において、クラッチの滑りがなくなったタイミングは、入力軸61の回転数、入力軸61の回転数と上記第1回転数比との乗算値(以下、「第1乗算値」という。)、及び、中間軸62の回転数と上記第2回転数比との乗算値(以下、「第2乗算値」という。)が一致するタイミングと同じである。よって、コントローラ70は、入力軸61の回転数、第1乗算値及び第2乗算値のそれぞれが一致したことをもって、クラッチの滑りがなくなったことを検知できる。
コントローラ70は、クラッチの滑りがなくなったタイミングにおいて、入力軸61及び出力軸63それぞれの回転位相を初期化する。回転位相を初期化するとは、回転位相をゼロ点設定することを意味する。従って、クラッチの滑りがなくなったときの入力軸61及び出力軸63それぞれの回転位相が互いに同値となる。
コントローラ70は、回転位相を初期化した後、入力軸61の回転位相と出力軸63の回転位相との位相差を求める。この位相差は、変速機80dにかかる負荷トルクに起因するものである。変速機80dにかかる負荷トルクとは、クラッチを介して連結された入力軸61から出力軸63に向かって変速機80d内を通過するトルクのことである。負荷トルクが大きいほど、出力軸63の回転位相が入力軸61の回転位相に比べて相対的に大きくなって位相差は大きくなる。
コントローラ70は、求められた位相差に基づいて、変速機80dにかかる負荷トルクを取得する。例えば、コントローラ70は、図3に示すように、位相差と負荷トルクとの関係を示すマップを用いて位相差から負荷トルクを求めることができる。コントローラ70は、位相差と負荷トルクとの関係を示す式に求められた位相差を代入することによって負荷トルクを求めてもよい。コントローラ70は、位相差と負荷トルクとの関係を示すテーブルを用いて位相差から負荷トルクを求めてもよい。さらに、コントローラ70は、位相差を他のパラメータ(例えば、捩れ角度)に変換したうえで負荷トルクを求めてもよい。
なお、位相差と負荷トルクとの関係は、事前のベンチテストにおいて、入力軸61と出力軸63との間にかかる負荷トルクと、入力軸61及び出力軸63の位相差との関係を測定することによって把握できる。位相差と負荷トルクとの関係は、速度段ごとに異なるため、複数のクラッチ1~7の組み合わせごとにベンチテストを行うのが好ましい。
また、コントローラ70は、リアルタイムで負荷トルクを求めてもよいし、所望のタイミングでだけ負荷トルクを求めてもよい。
以上のように、コントローラ70は、クラッチが開放状態から係合状態に切り替わる場合、クラッチの滑りがなくなったときを基準として、入力軸61の回転位相と出力軸63の回転位相との位相差を求める。コントローラ70は、求められた位相差に基づいて、変速機80dにかかる負荷トルクを取得する。
このように、本開示に係る変速システム90によれば、入力軸61から出力軸63へのトルク伝達によって生じる変速機80d内の捩れを利用することによって、簡便かつ精度良く負荷トルクを取得することができる。
また、第1磁気リング71、第1磁気センサ72、第2磁気リング73、第2磁気センサ74及び回転数センサ75を既存の変速機80dに後付けすれば上述した変速システム90を構築することができるため、変速機80dの内部にトルクセンサを後付けできない場合に特に有用である。
(負荷トルクの求め方)
図4は、負荷トルクの求め方を説明するためのフロー図である。
ステップS1において、コントローラ70は、複数のクラッチ1~7のうち少なくとも1つのクラッチに係合指令を出力する。
ステップS2において、コントローラ70は、クラッチの滑りがなくなったか否かを判定する。コントローラ70は、入力軸61の回転数、第1乗算値(入力軸61の回転数と第1回転数比との乗算値)及び第2乗算値(中間軸62の回転数と第2回転数比との乗算値)が一致していればクラッチの滑りがなくなったと判断し、一致していなければクラッチの滑りはなくなっていないと判断する。クラッチの滑りがなくなっていない場合、ステップS2の処理を繰り返す。クラッチの滑りがなくなった場合、ステップS3の処理に進む。
ステップS3において、コントローラ70は、入力軸61及び出力軸63それぞれの回転位相を初期化する。
ステップS4において、コントローラ70は、入力軸61の回転位相と出力軸63の回転位相との位相差を求める。
ステップS5において、コントローラ70は、位相差に基づいて、変速機80dにかかる負荷トルクを取得する。
(実施形態の変形例)
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(変形例1)
上記実施形態では、遊星歯車機構を用いた変速機80dを例に挙げて説明したが、本開示に係る変速システムは遊星歯車機構を用いたものに限られず、クラッチを有する変速機に適用することができる。
(変形例2)
上記実施形態では、3つの軸(入力軸61、出力軸63及び中間軸62)と7つクラッチ1~7とを備える変速機80dに本開示に係る変速システムを適用した場合について説明したが、これに限られない。例えば、本開示に係る変速システムは、1つのクラッチと、クラッチの入力側に配置される第1軸と、クラッチの出力側に配置される第2軸とを有する変速機にも適用可能である。この場合、クラッチの滑りがなくなることは、第1軸の回転数が、第1軸に対する第2軸の回転数比と第1軸の回転数との乗算値に一致することを意味する。
(変形例3)
上記実施形態では、図2を参照しながら、第1磁気リング71及び第1磁気センサ72の構成を説明したが、これに限られず、入力軸61の回転位相を検出できるものであればよい。
(変形例4)
上記実施形態において、変速システム90は、入力軸61の回転数及び回転位相の両方を検出する第1磁気センサ72と、出力軸63の回転数及び回転位相の両方を検出する第2磁気センサ74とを備えることとしたが、これに限られない。
変速システム90は、第1磁気センサ72に代えて、入力軸61の回転数を検出する第1回転数センサと、入力軸61の回転位相を検出する第1位相センサとを別々に備えていてもよい。
同様に、変速システム90は、第2磁気センサ74に代えて、出力軸63の回転数を検出する第2回転数センサと、出力軸63の回転位相を検出する第2位相センサとを別々に備えていてもよい。
第1及び第2回転数センサとしては、上記実施形態に係る回転数センサ75と同様の構成のものを用いることができる。第1及び第2位相センサとしては、上記実施形態に係る第1磁気センサ72と同様の構成のものを用いることができる。
(変形例5)
上記実施形態では、入力軸61、中間軸62及び出力軸63が同軸上に配置されることとしたが、入力軸61、中間軸62及び出力軸63の少なくとも1つの軸は他の軸と異なる軸上に配置されていてもよい。
1~7 クラッチ
61 入力軸
62 中間軸
63 出力軸
70 コントローラ
71 第1磁気リング
72 第1磁気センサ
73 第2磁気リング
74 第2磁気センサ
75 回転数センサ
80d 変速機
90 変速システム
100 作業機械

Claims (4)

  1. 係合状態と開放状態とに切り替え可能なクラッチと、前記クラッチの入力側に配置される第1軸と、前記クラッチの出力側に配置される第2軸とを有する変速機と、
    前記第1軸の回転数及び回転位相を検出する第1複合センサと、
    前記第2軸の回転数及び回転位相を検出する第2複合センサと、
    前記変速機にかかる負荷トルクを取得するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記クラッチが開放状態から係合状態に切り替わる場合、前記クラッチの滑りがなくなったときを基準として、前記第1複合センサによって検出される前記第1軸の回転位相と前記第2複合センサによって検出される前記第2軸の回転位相との位相差を求め、
    前記コントローラは、求められた前記位相差に基づいて前記負荷トルクを取得する、
    作業機械の変速システム。
  2. 前記第1軸と前記クラッチとの間、又は、前記クラッチと前記第2軸との間に配置される第3軸と、
    前記第3軸の回転数を検出する回転数センサと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記クラッチが開放状態から係合状態に切り替わる場合、前記クラッチの滑りがなくなったときを基準として前記位相差を求める、
    請求項1に記載の変速システム。
  3. 係合状態と開放状態とに切り替え可能なクラッチと、前記クラッチの入力側に配置される第1軸と、前記クラッチの出力側に配置される第2軸とを有する変速機と、
    前記第1軸の回転数を検出する第1回転数センサと、
    前記第1軸の回転位相を検出する第1位相センサと、
    前記第2軸の回転数を検出する第2回転数センサと、
    前記第2軸の回転位相を検出する第2位相センサと、
    前記変速機にかかる負荷トルクを取得するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記クラッチが開放状態から係合状態に切り替わる場合、前記クラッチの滑りがなくなったときを基準として、前記第1位相センサによって検出される前記第1軸の回転位相と前記第2位相センサによって検出される前記第2軸の回転位相との位相差を求め、
    前記コントローラは、求められた前記位相差に基づいて前記負荷トルクを取得する、
    作業機械の変速システム。
  4. 前記第1軸と前記クラッチとの間、又は、前記クラッチと前記第2軸との間に配置される第3軸と、
    前記第3軸の回転数を検出する第3回転数センサと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記クラッチが開放状態から係合状態に切り替わる場合、前記クラッチの滑りがなくなったときを基準として前記位相差を求める、
    請求項3に記載の変速システム。
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