JP2023003795A - ロール製造方法、ロール製造装置、ロールおよび転写物 - Google Patents

ロール製造方法、ロール製造装置、ロールおよび転写物 Download PDF

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Abstract

【課題】加工時間の増大を抑制しつつ、ロールの同じ切削箇所を正確に複数回切削して切削孔を形成し、かつ、入射角がより大きい切削孔を形成する。【解決手段】ロール製造装置10は、ロータリーエンコーダ11aを備える回転装置11と、回転可能な切削刃12aを備えるスピンドル部12を、ロール1の径方向に往復移動可能に保持し、ロール1の径方向に移動可能な切削工具用ステージ14と、ロータリーエンコーダ11aから出力された信号に基づき、所定の切削箇所に対応する位置で切削刃12aを往復移動させる移動パターンを示す制御波形を生成する信号生成部15と、制御波形に従い、切削刃12aを回転させながらロール1の径方向に往復移動させ、切削刃12aにより所定の切削深さで1または複数回切削する切削工程が複数回行われるように、切削工具用ステージ14を移動させる制御部15と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、ロール製造方法、ロール製造装置、ロールおよび転写物に関する。
微小なレンズ(マイクロレンズ)を二次元的に多数配置したマイクロレンズアレイは、拡散板、拡散シートあるいはヘッドアップディスプレイのスクリーンなど様々な用途で用いられる。マイクロレンズアレイを高い量産性で製造する方法として、マイクロレンズアレイの基準パターンの反転形状のパターン(以下、「転写用パターン」という)を金型表面に形成し、基材上に塗布した樹脂に、金型表面に形成した転写用パターンを転写し、転写後の樹脂を硬化させる方法がある。硬化後の樹脂を必要に応じて裁断することで、所望のマイクロレンズアレイを製造することができる。
上述した方法では、円筒状または円柱状のロールの表面に転写用パターンが形成されたロール金型を用い、Roll to Roll方式を用いることで、高い量産性で、品質の均一性が高いマイクロレンズアレイを製造することができる。
上述したロール金型として用いられるロールを製造する方法として、円筒状または円柱状のロールの表面を切削刃により切削して、転写用パターンをロールに形成する方法がある。例えば、特許文献1には、ロールを回転させながら、切削刃をロールの径方向に往復移動させることでロール表面を切削する技術が記載されている。また、特許文献2には、ボールエンドミルを電動式スピンドルの先端に取り付けた状態で電動式スピンドルを回転させ、回転するボールエンドミルによりロールの表面を切込むことで、ロール表面を切削する技術が記載されている。
特開2012-013748号公報 特開2013-113955号公報
ロールを切削して転写用パターンを形成する場合、切削によりロールの表面にバリと呼ばれる突起が生じることがある。バリが生じた転写用パターンによる転写は、所望のマイクロレンズアレイパターンとは異なる、バリを含んだ形状が転写されてしまい、製造されるマイクロレンズアレイの品質の劣化を招くことが知られている。特に、転写用パターンの凹凸の高低差が20μmを超える場合、発生するバリがマイクロレンズアレイの光学性能に悪影響を及ぼすことが知られている。
上述したバリの発生を抑制するために、ロールの切削を複数回繰り返すことで、所望の深さの切削孔を形成する方法がある。この方法では、ロールを切削する切削深さを徐々に小さくすることで、バリの発生を抑制することができる。この方法では、同じ切削箇所を正確に複数回切削する必要があるが、特許文献1,2に記載の技術では、同じ切削箇所を正確に複数回切削する技術について十分な検討がなされていなかった。
また、特許文献1に記載の技術では、ロール1の径方向に切削刃100を往復移動させることで、図11に示すように、あたかもロール1の表面に対して切削刃100が半円状にスライド移動し、ロール1の表面を切削する。切削刃100は、先端を鋭利にするために、切削方向に向かって配置された一面100aと、一面100aに対して傾斜した他の一面100bとを有する。以下では、切削刃100の一面100aがロール1の表面に対して垂直な状態での、ロール1の表面と切削刃100の他の一面100bとがなす角をバイト逃げ角と称する。切削刃100がバイト逃げ角を有するために、凹部の開口端における、ロール1の表面に対する凹部の壁面の傾きである入射角θをバイト逃げ角以上とすることはできない。通常、切削刃100のバイト逃げ角は40°程度である。したがって、切削刃100を用いてロール1を切削する場合、切削孔の入射角を40°以上とすることは困難である。
また、特許文献2に記載の技術では、NC(Numerical Control)制御により、1つずつ切削孔を形成していくため、加工に膨大な時間を有するという問題がある。
上記のような問題点に鑑みてなされた本開示の目的は、加工時間の増大を抑制しつつ、ロールの同じ切削箇所を正確に複数回切削して切削孔を形成し、かつ、入射角がより大きい切削孔を形成することができるロール製造方法、ロール製造装置、ロールおよび転写物を提供することにある。
一実施形態に係るロール製造方法は、円筒状または円柱状のロールを円周方向に回転させ、前記ロールの回転位置に応じた信号を出力するロータリーエンコーダを備える回転装置と、前記ロールの径方向に往復移動可能なスピンドル部を保持し、前記ロールの径方向に移動可能な切削工具用ステージと、を備え、前記スピンドル部は、前記ロールの径方向を回転軸として回転可能な切削刃を備える、ロール製造装置によるロール製造方法であって、前記ロータリーエンコーダから出力された信号に基づき、前記ロールの表面の所定の切削箇所に対応する位置で前記切削刃を前記ロールの径方向に往復移動させる前記切削刃の移動パターンを示す制御波形を生成する生成ステップと、前記制御波形に従い、前記切削刃を回転させながら前記ロールの径方向に往復移動させ、前記所定の切削箇所を前記往復移動する切削刃により所定の切削深さで1または複数回切削する切削工程が複数回行われるように、前記切削工具用ステージを前記ロールの径方向に移動させる切削ステップと、を含む。
一実施形態に係るロール製造装置は、円筒状または円柱状のロールを円周方向に回転させ、前記ロールの回転位置に応じた信号を出力するロータリーエンコーダを備える回転装置と、前記ロールの径方向を回転軸として回転可能な切削刃を備えるスピンドル部を、前記ロールの径方向に往復移動可能に保持し、前記ロールの径方向に移動可能な切削工具用ステージと、前記ロータリーエンコーダから出力された信号に基づき、前記ロールの表面の所定の切削箇所に対応する位置で前記切削刃を前記ロールの径方向に往復移動させる前記切削刃の移動パターンを示す制御波形を生成する信号生成部と、前記制御波形に従い、前記切削刃を回転させながら前記ロールの径方向に往復移動させ、前記所定の切削箇所を前記往復移動する切削刃により所定の切削深さで1または複数回切削する切削工程が複数回行われるように、前記切削工具用ステージを前記ロールの径方向に移動させる制御部と、を備える。
一実施形態に係るロールは、表面が金属または合金からなる、円筒状または円柱状のロールであって、前記ロールの表面には、複数の凹部がアレイ状に形成され、前記凹部の壁面は、球面体の一部を構成し、前記凹部の深さをdとし、前記凹部の開口端における、前記ロールの表面に対する前記凹部の壁面の傾きである入射角をθとすると、d≧5μm、θ≧40°である。
一実施形態に係る転写物は、上述したロールの表面形状を硬化性樹脂に転写して硬化した転写面を備える。
本開示によれば、加工時間の増大を抑制しつつ、ロールの同じ切削箇所を正確に複数回切削して切削孔を形成し、かつ、入射角がより大きい切削孔を形成することができる。
本発明の一実施形態に係るロール製造装置の構成例を示す図である。 図1に示す切削刃の構成の一例を示す図である。 図1に示す切削刃の構成の別の一例を示す図である。 図1に示す切削刃の構成のさらに別の一例を示す図である。 図1に示す切削刃の構成のさらに別の一例を示す図である。 図1に示す切削刃の構成のさらに別の一例を示す図である。 図2Aに示す切削刃により形成される切削孔を示す図である。 図2Bに示す切削刃により形成される切削孔を示す図である。 図2Cに示す切削刃により形成される切削孔を示す図である。 図2Dに示す切削刃により形成される切削孔を示す図である。 図2Eに示す切削刃により形成される切削孔を示す図である。 図1に示す信号生成部による制御波形の生成について説明するための図である。 ロールに形成する切削孔の配置パターンの一例を示す図である。 図1に示すロール製造装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示すロール製造装置によるロール製造方法について説明するためのフローチャートである。 切削刃を用いない加工法により孔を形成したロールの表面パターンを転写した転写物の表面を撮影した図である。 回転する切削刃により切削孔を形成したロールの表面パターンを転写した転写物の表面を撮影した図である。 制御波形の一例を示す図である。 制御波形の他の一例を示す図である。 切削溝を形成したロールによる製造された転写物の表面を撮影した図である。 従来のロールへの切削孔の形成を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。各図中、同一符号は、同一または同等の構成要素を示している。
図1は、本発明の一実施形態に係るロール製造装置10の構成例を示す図である。本実施形態に係るロール製造装置10は、円筒状または円柱状のロール1を切削し、例えば、マイクロレンズアレイの基準パターンの反転形状のパターン(転写用パターン)を形成したロール1を製造する製造装置である。パターンが形成されたロール1は、例えば、マイクロレンズアレイなどの転写物を製造するためのロール金型として用いられる。
図1に示すロール製造装置10は、回転装置11と、スピンドル部12と、PZTステージ13と、切削工具用ステージ14と、信号生成部15と、制御部16と、増幅部17とを備える。
回転装置11は、円筒状または円柱状のロール1を軸方向から支持し、ロール1を円周方向に回転させる。ロール1は、例えば、母材がSUS(Steel Use Stainless)などの金属で構成される。ロール1の表面には、Ni-PあるいはCuなどの快削性のめっきが施される。すなわち、ロール1の表面は、金属または合金により構成される。ロール1は、めっきに限られず、純銅あるいはアルミなどの快削性の材料であってもよい。回転装置11は、ロータリーエンコーダ11aを備える。
ロータリーエンコーダ11aは、ロール1の回転位置に応じた信号を信号生成部15に出力する。ロール1の回転位置に応じた信号には、ロール1の回転位置が一回転における所定の基準位置に達するごとに出力されるトリガ信号と、ロール1が所定量回転するごとに出力されるパルス信号とを含む。
スピンドル部12は、ロール1を切削する切削刃12aを回転可能に保持する。具体的には、スピンドル部12は、切削刃12aがロール1の径方向を回転軸として回転可能なように、切削刃12aを保持する。切削刃12aは、例えば、セラミックチップ、ダイヤモンドチップあるいは超硬チップなどの硬質材料で構成される。
図2A~図2Eは、切削刃12aの形状の例を示す図である。図2A~図2Eでは、切削刃12aの先端部を正面から見た(切削刃12aの回転軸に沿って見た)正面図と、切削刃12aを側面から見た(切削刃12aを横から見た)側面図とを示している
切削刃12aの先端部は、例えば、図2Aに示すように、側面視において、R状の(円弧状にカーブした)形状を有する。先端部がR状の切削刃12aを回転させてロール1を切削することで、図3Aに示すように、底面がR状の半球状の切削孔を形成することができる。
また、切削刃12aの先端部は、例えば、図2Bに示すように、角状の形状を有する。先端部が角状の切削刃12aを回転させてロール1を切削することで、図3Bに示すように、底面が平面状の円柱状の切削孔を形成することができる。
また、切削刃12aの先端部は、例えば、図2Cに示すように、台形状の形状を有する。先端部が台形状の切削刃12aを回転させてロール1を切削することで、図3Cに示すように、錐台状の切削孔を形成することができる。
また、切削刃12aの先端部は、例えば、図2Dに示すように、錘状状の形状を有する。先端部が錘状の切削刃12aを回転させてロール1を切削することで、図3Dに示すように、円錐状の切削孔を形成することができる。
また、切削刃12aの先端部は、例えば、図2Eに示すように、両側面の高さが異なる形状を有する。先端部が両側面の高さが異なる形状の切削刃12aを回転させてロール1を切削することで、図3Eに示すように、底面がロール1の表面側に向かって突出したカップ状の切削孔を形成することができる。
図1を再び参照すると、PZTステージ13は、切削刃12aを備えるスピンドル部12を保持する。PZTステージ13は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)圧電素子を備え、駆動信号の電圧レベルに応じてPZT圧電素子が伸縮することで、スピンドル部12をロール1の径方向に往復移動させる。したがって、スピンドル部12およびスピンドル部12に保持された切削刃12aは、PZTステージ13により、ロール1の径方向に往復移動可能である。なお、スピンドル部12を駆動する駆動手段は、PZT圧電素子に限られない。
切削工具用ステージ14は、PZTステージ13を保持し、切込軸方向(ロール1の径方向)と送り軸方向(ロール1の軸方向)とに移動する。切削工具用ステージ14が移動することで、切削工具用ステージ14に保持されたPZTステージ13およびスピンドル部12も、切込軸方向および送り軸方向に移動する。ロール1を回転させながら、スピンドル部12により回転する切削刃12aを、PZTステージ13によりロール1の径方向に往復移動させてロール1を切削するともに、PZTステージ13をロール1の軸方向に移動させることで、ロール1の全面に亘って切削孔を形成することができる。
信号生成部15は、ロータリーエンコーダ11aから出力された信号に基づき、ロール1の表面の所定の切削箇所に対応する位置で切削刃12aを往復移動させる、切削刃12aの移動パターンを示す制御波形を生成する。信号生成部15による制御波形の生成について、図4を参照して説明する。
上述したように、ロータリーエンコーダ11aは、ロール1の回転位置が一回転における所定の基準位置に達するごとにトリガ信号を出力する。具体的には、ロータリーエンコーダ11aは、例えば、図4に示すように、ロール1の回転位置が一回転における所定の基準位置に達するごとに立ち上がるパルス状の信号をトリガ信号として出力する。また、ロータリーエンコーダ11aは、図4に示すように、ロール1が所定量回転するごとに立ち上がるパルス状の信号をパルス信号として出力する。ロータリーエンコーダ11aは、例えば、ロール1の一回転分を144万分割した回転量ごとに立ち上がるパルス状の信号をパルス信号として出力する。
信号生成部15は、トリガ信号の出力タイミング(トリガ信号が立ち上がるタイミング)を基準として、パルス信号をカウントする。そして、信号生成部15は、図4に示すように、パルス信号のカウント数に応じて制御波形を生成する。トリガ信号の出力タイミングを基準としてパルス信号をカウントすることで、所定の基準位置からのロール1の回転位置を特定することができる。したがって、トリガ信号の出力タイミングを基準としたパルス信号のカウント数に応じて制御波形を生成することで、ロール1の所定の切削箇所を正確に繰り返し切削することができる。
図5は、ロール1に切削する切削孔の配置パターンの一例を示す図である。
図5に示すように、一辺およびそれに対向する別の一辺が軸方向に平行であり、他の二辺が円周方向に30度程度傾いた菱形を軸方向と円周方向とに連続して配置したパターンを考える。切削孔は、各菱形の4つの頂点を中心として配置される。軸方向に平行な辺の両端を中心とする2つの切削孔は、一部が重複する。また、円周方向に傾いた辺の両端を中心とする2つの切削孔は、一部が重複する。円周方向に傾いた辺の両端を中心とする2つの切削孔の中心間の軸方向の距離を、Aμmとすると、円周方向に隣り合う2つの切削孔の中心間の距離は、例えば、2√3*Aμmである。また、軸方向に隣り合う2つの切削孔の中心間の距離は、例えば、2*Aμmである。また、円周方向に傾いた辺の両端を中心とする2つの切削孔の中心間の距離は、例えば、2*Aμmである。
信号生成部15は、図5を参照して説明した切削孔の配置パターンに従いロール1に切削孔が形成されるような制御波形を生成する。すなわち、信号生成部15は、各切削孔の位置に対応するロール1の回転位置で切削刃12aによりロール1が切削されるような制御波形を生成する。
図1を再び参照すると、制御部16は、信号生成部15により生成された制御波形に従い、切削刃12aをロール1の径方向に往復移動させてロール1を切削する。具体的には、制御部16は、制御波形に基づき、スピンドル部12(切削刃12a)をロール1の径方向に往復移動させる。さらに、制御部16は、ロール1の所定の切削箇所を往復移動するスピンドル部12(切削刃12a)により所定の切削深さで1または複数回切削する切削工程が複数回行われるように、切削工具用ステージ14をロール1の径方向に移動させる。こうすることで、往復移動する切削刃12aにより、所定の深さでロール1が切削される。各切削工程における切削深さおよび切削回数は、例えば、予め制御部16に入力される。制御部16は、PZTステージ13を駆動する駆動信号を生成し、増幅部17に出力する。
切削深さd1でx回切削する切削工程と、切削深さd2でy回切削する切削工程とにより切削孔を形成する場合を例とする。この場合、制御部16は、制御波形に従い、PZTステージ13を駆動して、切削刃12aをロール1の径方向に往復移動させる。そして、制御部16は、往復移動する切削刃12aにより切削深さd1でx回ロール1が切削されるように、切削工具用ステージ14を順次移動させる。次に、制御部16は、往復移動する切削刃12aにより切削深さd2でy回ロール1が切削されるように、切削工具用ステージ14を順次移動させる。
増幅部17は、制御部16から出力された駆動信号を増幅し、PZTステージ13に出力する。増幅後の駆動信号によりPZTステージ13が駆動され、スピンドル部12(切削刃12a)がロール1の径方向に往復移動して、ロール1が切削される。
このように、本実施形態においては、ロータリーエンコーダ11aから出力された信号に基づき制御波形を生成し、制御波形に基づき、スピンドル部12(スピンドル部12により回転する切削刃12a)を往復移動させてロール1を切削することで、所定の切削箇所を正確に切削することができる。そのため、所定の切削深さで1または複数回切削する切削工程を複数回繰り返しても、同じ切削箇所を正確に切削することができる。その結果、バリの発生を抑制することができる。
また、図11を参照して説明したように、切削刃100をロール1の表面であたかもスライドさせるようにしてロール1を切削する場合、切削孔(凹部)の開口端における、ロール1の表面に対する切削孔の壁面の傾きである入射角θは、切削刃100のバイト逃げ角以上にはできないという制限がある。本実施形態においては、ロール1の径方向を回転軸として回転する切削刃12aによりロール1を切削するため、そのような制限を受けることが無い。そのため、入射角θがより大きな切削孔(凹部)を形成することができる。
また、本実施形態においては、トリガ信号の出力タイミングを基準としたパルス信号のカウント数に応じて切削箇所を決定し、順次切削していくので、加工時間の増大を抑制することができる。
したがって、本実施形態に係るロール製造装置10によれば、加工時間の増大を抑制しつつ、ロール1の同じ切削箇所を正確に複数回切削して切削孔を形成し、かつ、入射角がより大きい切削孔が形成することができる。
ロール製造装置10により製造されたロール1は、マイクロレンズアレイなどの、ロール1の表面形状を硬化性樹脂に転写して硬化した転写面を備える転写物を製造する金型(ロール金型)として用いることができる。転写物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
PET(Polyethyleneterephthalate)からなる基材上に、未硬化の硬化性樹脂(例えば、アクリル系UV硬化樹脂)を滴下して、硬化性樹脂層(未硬化)を形成する。次に、形成した硬化性樹脂層に製造したロール金型を押し付け、この状態で硬化性樹脂層にUV光を照射して、硬化性樹脂層を硬化させる。硬化性樹脂層の硬化後、ロール金型から硬化した硬化性樹脂層を剥離することで、ロール1の表面形状を硬化性樹脂に転写した高架下転写面を備える転写物を製造することができる。
図6は、本実施形態に係るロール製造装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
回転装置11にロール1が載置される(ステップS101)。
次に、ロール1に対して、ロール1の表面のめっき層を平坦化する平面加工が行われる(ステップS102)。
次に、切削工具用ステージ14にPZTステージ13がセッティングされ、PZTステージ13にスピンドル部12がセッティングされる(ステップS103)。
次に、スピンドル部12に切削刃12aがセッティングされる(ステップS104)。
次に、スピンドル部12の回転速度が設定される(ステップ105)。
次に、スピンドル部12の回転が開始される(ステップS106)。これにより、スピンドル部12に保持された切削刃12aも回転する。
次に、回転装置11によるロール1の回転速度(ロール回転速度)が設定され(ステップS107)、回転装置11が、設定されたロール回転速度でロール1の回転を開始させる(ステップS108)。
次に、切削工具用ステージ14の位置が、送り軸方向のスタート位置と切込軸方向のスタート位置とに設定され(ステップS109、S110)、切削工具用ステージ14は、駆動を開始する(ステップS111)。
信号生成部15により生成された制御波形に従い、回転する切削刃12aがロール1の径方向に往復移動することで、ロール1が切削される(ステップS112)。
切削工具用ステージ14が送り軸方向の終了位置まで移動し、所定の切削箇所を所定の切削深さで切削する切削工程を複数回繰り返すことで、切削孔の切削が完了する(ステップS113)。
切削刃12aに摩耗が生じ、切削刃12aを交換する必要が有る場合、切削刃12aの交換(ステップS114)および切削刃12aの位置決め(ステップS115)が行われ、その後、ステップS109からステップS115の処理が繰り返される。
次に、本実施形態に係るロール製造装置10によるロール製造方法について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。図7においては、切削刃12aの移動パターンを示す制御波形の生成および制御波形に応じた切削刃12aによる切削について、特に説明する。
信号生成部15は、ロータリーエンコーダ11aから出力された、ロール1の回転位置に応じた信号に基づき、ロール1の表面の所定の切削箇所に対応する位置で切削刃12aをロール1の径方向に往復移動させる制御波形を生成する(ステップS201)。
制御部16は、信号生成部15により生成された制御波形に従い、ロール1の径方向を回転軸として回転する切削刃12aをロール1の径方向に往復移動させる。さらに、制御部16は、ロール1の所定の切削箇所を往復移動する切削刃12aにより所定の切削深さで1または複数回切削する切削工程が複数回行われるように、切削工具用ステージ14をロール1の径方向に移動させる。(ステップS202)。具体的には、制御部16は、制御波形に従いスピンドル部12(切削刃12a)がロール1の径方向に移動するようなPZTステージ13の駆動信号を生成し、増幅部17に出力する。また、制御部16は、予め定められた切削工程での切削深さおよび回数でロール1が切削されるように、切削工具用ステージ14をロール1の径方向に移動させる。
このように本実施形態に係るロール製造方法は、ロータリーエンコーダ11aから出力された信号に基づき、ロール1の表面の所定の切削箇所に対応する位置で切削刃12aをロール1の径方向に往復移動させる切削刃12aの移動パターンを示す制御波形を生成する生成ステップと、制御波形に従い、切削刃12aを回転させながらロール1の径方向に往復移動させ、所定の切削箇所を往復移動する切削刃12aにより所定の切削深さで1または複数回切削する切削工程が複数回行われるように、切削工具用ステージ14をロール1の径方向に移動させる切削ステップと、を含む。
ロータリーエンコーダ11aから出力された信号に基づき制御波形を生成し、制御波形に基づき、回転する切削刃12aを往復移動させてロール1を切削することで、所定の切削箇所を正確に切削することができる。そのため、所定の切削深さで1または複数回切削する切削工程を複数回繰り返しても、同じ切削箇所を正確に切削することができる。
また、ロール1の径方向を回転軸として回転する切削刃12aによりロール1を切削するため、図11を参照して説明した、切削刃100のバイト逃げ角による制限を受けることがないので、入射角θのより大きな切削孔(凹部)を形成することができる。
また、本実施形態においては、トリガ信号の出力タイミングを基準としたパルス信号のカウント数に応じて切削箇所を決定し、順次切削していくので、加工時間の増大を抑制することができる。
したがって、本実施形態に係るロール製造方法によれば、加工時間の増大を抑制しつつ、ロールの同じ切削箇所を正確に複数回切削して切削孔を形成し、かつ、入射角がより大きい切削孔を形成することができる。
次に、実施例および比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本開示は下記実施例に制限されるものではない。
(実施例1)
SUS304の表面にNi-Pのめっきを施したロールを用意した。ロールの直径は130mmであり、ロールの長さは250mmであった。
次に、用意したロールを本実施形態に係るロール製造装置に載置し、ロール表面のNi-Pメッキ層に平面加工を行った。平面加工後のロールを切削して、切削孔を形成した。切削刃としては、図2Aに示す、先端がR状(R=0.05m)のダイヤモンドバイトからなる切削刃を用いた。ロールの回転数は0.1min-1とし、ロールの切削深さは13.0μmとした。切削孔の曲率は50μmとした。スピンドルの回転数は160000min-1とした。切削孔の配置は、図5に示す配置パターンに従った配置とした。これにより、複数の切削孔(凹部)がアレイ状に形成され、図3Aに示すように、切削孔の壁面が球面体の一部(半球)を構成するロールが製造された。
(実施例2)
本実施例では、切削深さを20μmとした。他の条件は、実施例1と同じとした。
(実施例3)
本実施例では、切削深さを27.5μmとし、切削孔の曲率を100μmとした。他の条件は、実施例1と同じとした。
(比較例1)
本比較例では、回転する切削刃により、NC制御を用いて、1か所ずつロールを切削する一般的な加工機を用いて、実施例1と同様の加工を行った。
(比較例2)
本比較例では、上述した一般的な加工機を用いて、実施例1と同様の加工を行った。
(比較例3)
本比較例では、上述した一般的な加工機を用いて、実施例3と同様の加工を行った。
実施例1-3および比較例1-3において、ロールに1周分の切削孔を形成するのに要した加工時間を測定した。また、実施例1-3および比較例1-3それぞれにおいてロールに形成された切削孔の入射角を測定した。なお、実施例1-3および比較例1-3のいずれにおいても、設定された切削深さおよび曲率で切削孔が形成された。
実施例1-3および比較例1-3における、加工時間および切削孔の入射角を表1に示す。
Figure 2023003795000002
表1に示すように、実施例1-3いずれにおいても、入射角が40°以上の切削孔が形成された。このように、本実施形態によれば、切削孔(凹部)の深さd≧5μm、切削孔(凹部)の開口端における、ロールの表面に対する切削孔の壁面の傾きである入射角θ≧40°であるロールを製造することができた。
また、表1に示すように、実施例1-3においては、比較例1-3と比較して、加工時間が1/10~1/16程度、短くなった。したがって、本実施形態によれば、加工時間の増大を抑制することができることが確認された。
ロールをリソグラフ製法などの切削刃を用いない加工法で孔を形成した場合、切削痕が残らない。一方、切削刃による切削では、ロール1の表面に切削痕が残ることがある。図8Aは、切削刃による切削を用いずに孔を形成したロール1の表面パターンを転写した転写物の表面を、図8Bは、本実施形態のように、回転する切削刃により切削孔を形成したロール1の表面パターンを転写した転写物の表面を、SEM(Scanning Electron Microscope)により撮影した図である。
図8Aに示すように、切削刃による切削を行わない場合、ロール1の表面およびそのロール1の表面パターンを転写した転写物において、切削痕は確認されなかった。一方、図8Bに示すように、回転する切削刃でロール1を切削した場合、切削刃の回転方向に沿って、切削痕が形成さることが確認された。このような切削痕は、例えば、ロール1を用いて製造されるマイクロレンズアレイの光学特性の劣化をもたらさないない範囲で許容される。
上述した実施形態においては、切削刃12aによる切削により、切削孔を形成する例を用いて説明したが、本開示はこれに限られるものではなく、例えば、所定の方向に延在する切削溝を形成することも可能である。
切削溝を形成する場合、例えば、図9Aに示す台形状の制御波形あるいは図9Bに示す三角状の制御波形を用いることで、ロール1の表面に、ロール1の周方向に延在する切削溝を形成することができる。
図10は、切削溝を形成したロール1の表面パターンを転写した転写物の表面をSEMにより撮影した図である。図10においては、図9Aに示す台形状の制御波形および図9Bに示す三角状の制御波形を組み合わせた例を示している。図9Aに示す制御波形を用いた場合、図10に示すように、ロールの周方向に延在する切削溝を形成することができ、図9Bに示す制御波形を用いた場合、ロール1の周方向に対して斜め方向に連続する複数の切削孔を形成することができた。
信号生成部15および制御部16は、例えば、メモリおよびプロセッサを備えるコンピュータにより構成される。信号生成部15および制御部16がコンピュータにより構成される場合、信号生成部15および制御部16は、メモリに記憶された本実施形態に係るプログラムをプロセッサが読み出して実行することで実現される。
また、信号生成部15および制御部16の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムは、コンピュータが読取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。このような記録媒体を用いれば、プログラムをコンピュータにインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録された記録媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMあるいはDVD-ROMなどの記録媒体であってもよい。
本発明は、上述した各実施形態で特定された構成に限定されず、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、各構成部などに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部などを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
10 ロール製造装置
11 回転装置
11a ロータリーエンコーダ
12 スピンドル部
12a 切削刃
13 PZTステージ
14 切削工具用ステージ
15 信号生成部
16 制御部
17 増幅部

Claims (6)

  1. 円筒状または円柱状のロールを円周方向に回転させ、前記ロールの回転位置に応じた信号を出力するロータリーエンコーダを備える回転装置と、前記ロールの径方向に往復移動可能なスピンドル部を保持し、前記ロールの径方向に移動可能な切削工具用ステージと、を備え、前記スピンドル部は、前記ロールの径方向を回転軸として回転可能な切削刃を備える、ロール製造装置によるロール製造方法であって、
    前記ロータリーエンコーダから出力された信号に基づき、前記ロールの表面の所定の切削箇所に対応する位置で前記切削刃を前記ロールの径方向に往復移動させる前記切削刃の移動パターンを示す制御波形を生成する生成ステップと、
    前記制御波形に従い、前記切削刃を回転させながら前記ロールの径方向に往復移動させ、前記所定の切削箇所を前記往復移動する切削刃により所定の切削深さで1または複数回切削する切削工程が複数回行われるように、前記切削工具用ステージを前記ロールの径方向に移動させる切削ステップと、を含むロール製造方法。
  2. 請求項1に記載のロール製造方法において、
    前記切削刃の先端部は、R状、円柱状、円錐状または錐台状である、ロール製造方法。
  3. 円筒状または円柱状のロールを円周方向に回転させ、前記ロールの回転位置に応じた信号を出力するロータリーエンコーダを備える回転装置と、
    前記ロールの径方向を回転軸として回転可能な切削刃を備えるスピンドル部を、前記ロールの径方向に往復移動可能に保持し、前記ロールの径方向に移動可能な切削工具用ステージと、
    前記ロータリーエンコーダから出力された信号に基づき、前記ロールの表面の所定の切削箇所に対応する位置で前記切削刃を前記ロールの径方向に往復移動させる前記切削刃の移動パターンを示す制御波形を生成する信号生成部と、
    前記制御波形に従い、前記切削刃を回転させながら前記ロールの径方向に往復移動させ、前記所定の切削箇所を前記往復移動する切削刃により所定の切削深さで1または複数回切削する切削工程が複数回行われるように、前記切削工具用ステージを前記ロールの径方向に移動させる制御部と、を備えるロール製造装置。
  4. 表面が金属または合金からなる、円筒状または円柱状のロールであって、
    前記ロールの表面には、複数の凹部がアレイ状に形成され、
    前記凹部の壁面は、球面体の一部を構成し、
    前記凹部の深さをdとし、前記凹部の開口端における、前記ロールの表面に対する前記凹部の壁面の傾きである入射角をθとすると、
    d≧5μm、θ≧40°である、ロール。
  5. 請求項4に記載のロールにおいて、
    前記凹部の底面は、R状、円錐状、逆円錐状または平面状である、ロール
  6. 請求項4または5に記載のロールの表面形状を硬化性樹脂に転写して硬化した転写面を備える転写物。
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