JP2023003148A - 乗用型根菜類収穫機 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、根菜を引き抜いて収穫する乗用型根菜類収穫機において、収穫した根菜の選別作業性を向上させ選別作業者の負担を軽減できるようにすることを課題とする。【解決手段】機体の前部から後方に根菜類を引き抜き搬送する引上搬送ベルト１２を設け、引上搬送ベルト１２の終端から選別部６を経由して機体側部の収容部７に送り根菜を袋詰めする乗用型根菜類収穫機１において、引上搬送ベルト１２の終端から第一選別部６Ａと選別部６と第二選別部６Ｂを経由して収容部７に送るようにしたことを特徴とする乗用型根菜類収穫機とする。【選択図】図３

Description

本発明は、圃場に植生する根菜を引き抜いて収穫する乗用型根菜類収穫機に関する。

根菜類の収穫機として、特許文献１に記載の乗用型根菜類収穫機がある。

この乗用型根菜類収穫機は、一人の作業者が機体を操縦しながら圃場を走行させて引抜搬送装置で根菜を引き抜きながら機体後方に搬送し、茎葉処理装置で茎葉を切り落とした後の根菜を選別搬送装置で横送りしながら補助作業者が目視で選別して機体側部の収穫袋へ送り込んで袋詰めする作業を行い、袋詰めした収穫袋が満杯になると収穫袋を機体側部の搬送台に載せ、やがて機体の前側や側部から圃場に降ろして、さらに収穫作業を続けるようにしている。

特開２００５－３３３９１７号公報

乗用型根菜類収穫機では、収穫物を選別するのにあたり、選別作業者が選別するのに間に合わないと選別搬送装置を停止させていた。流れてくる収穫物を瞬時に判断し、根が付いているものは、カッタで切り、異形やサイズが異なるたり病気で商品価値が無い物は、取り除かなければならなかったが、根菜の出来具合によって多忙になる。

本発明は、根菜を引き抜いて収穫する乗用型根菜類収穫機において、収穫した根菜の選別作業性を向上させ選別作業者の負担を軽減できるようにすることを課題とする。

上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。

請求項１の発明は、機体の前部から後方に根菜類を引き抜き搬送する引上搬送ベルト１２を設け、引上搬送ベルト１２の終端から選別部６を経由して機体側部の収容部７に送り根菜を袋詰めする乗用型根菜類収穫機１において、引上搬送ベルト１２の終端から第一選別部６Ａと選別部６と第二選別部６Ｂを経由して収容部７に送るようにしたことを特徴とする乗用型根菜類収穫機とする。

請求項２の発明は、第一選別部６Ａと第二選別部６Ｂの搬送速度を個別に制御可能にしたことを特徴とする請求項１に記載の乗用型根菜類収穫機とする。

請求項３の発明は、引上搬送ベルト１２を上部が下部と比べて接近した左搬送ベルト１２Ｌと右搬送ベルト１２Ｒの二条に構成したことを特徴とする請求項１に記載の乗用型根菜類収穫機とする。

請求項４の発明は、左搬送ベルト１２Ｌと第一右搬送ベルト１２Ｒ１は、上部が略垂直周回し下部が水平回動することを特徴とする請求項３に記載の乗用型根菜類収穫機とする。

請求項５の発明は、左搬送ベルト１２Ｌと右搬送ベルト１２Ｒの中間下部に根菜の周囲を耕すソイラ１６を設けたことを特徴とする請求項３に記載の乗用型根菜類収穫機とする。

請求項１の発明で、引上搬送ベルト１２で圃場から引き抜かれた根菜がその終端から第一選別部６Ａで選別部６に送られ、さらに第二選別部６Ｂで収容部７に送られるので、選別部６で一時的に滞留して選別出来る余裕が生じて選別が良好に行われるので、良品を収容部７に送って収穫できる。

請求項２の発明で、第一選別部６Ａと第二選別部６Ｂの搬送速度が変更できることで、良品の根菜が多い場合は第二選別部６Ｂを速く搬送させて収穫効率を向上させ、不良品の根菜が多い場合は第二選別部６Ｂを遅く搬送させて選別時間を長くして、選別部６での補助作業者の選別能力に応じて収容部７への搬送速度を変更できる。

請求項３の発明で、左搬送ベルト１２Ｌと右搬送ベルト１２Ｒの間隔の狭い二条で根菜の引き抜きが確実に行え、圃場に根菜を残すことが無い。

請求項４の発明で、左搬送ベルト１２Ｌと右搬送ベルト１２Ｒの挟持間隔を狭く引き抜き間隔が狭いので、密植した根菜の引き抜きが抜き残しなく良好に行える。

請求項５の発明で、左搬送ベルト１２Ｌと右搬送ベルト１２Ｒの二条で引き抜く根菜の土壌を一つのソイラ１６で耕して根菜の引き抜きが確実になる。

本発明における実施の形態の乗用型根菜類収穫機の右側面図である。 本発明における実施の形態の乗用型根菜類収穫機の左側面図である。 本発明における実施の形態の乗用型根菜類収穫機の平面図である。 本発明における実施の形態の乗用型根菜類収穫機の収穫部の別実施例の正面図である。 本発明における実施の形態の乗用型根菜類収穫機の作業状態の右側面図である。 本発明における実施の形態の乗用型根菜類収穫機のサンバイザーを取り付けた左側面図である。 本発明における実施の形態の乗用型根菜類収穫機のサンバイザーを取り付けた平面図である。 本発明における実施の形態の乗用型根菜類収穫機の一部の左側面図である。

以下、本発明の実施形態を図面に示す実施例を参照しながら説明する。なお、実施例の説明においては、機体の前進方向を前、後退方向を後、前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右というが、本発明の構成を限定するものでは無い。

本発明の実施例に係る乗用型根菜類収穫機（根菜収穫機）１の左右の側面図を図１、図２に夫々示す。図１、図２において、根菜収穫機１は、左右のクローラ３，３等からなる走行装置によって支持される走行車体１５に、走行および機器操作のための操縦部４、圃場に植生する根菜系作物を取り込む収穫部５、取り込んだ作物を選別作業するための選別部（選別搬送部）６、選別後の作物を収容する収容部７等を備えて構成される。

収穫部５には、作物の茎葉部を挟持し根菜を吊下げた状態で後側上方に搬送して圃場から引き抜き搬送する左右一対の引上搬送ベルト１２，１２を設け、該引上搬送ベルト１２，１２の前側に根菜の葉部を引起す引起装置１１を配置し、引上搬送ベルト１２，１２の後部に引上搬送ベルト１２，１２に吊り下げた根菜の茎葉部を切徐する茎葉処理装置１３を設ける。また、切断されて茎葉部から分離して落下する根菜を受けて根菜側に残る茎葉を取り除く残葉処理装置１４等を備える。引上搬送ベルト１２，１２の前端下部には植生する根菜の側部を掘り起こして引き抜き易くするソイラ１６を設けている。

引上搬送ベルト１２は、図４に示す如く、左搬送ベルト１２Ｌと右搬送ベルト１２Ｒで二条分の根菜を引き抜き搬送するようにすることも出来る。左搬送ベルト１２Ｌは中央に傾けた第一左搬送ベルト１２Ｌ１と水平な第二左引上搬送ベルト１２Ｌ２で構成し、右搬送ベルト１２Ｒは中央に傾けた第一右搬送ベルト１２Ｒ１と水平な第二右引上搬送ベルト１２Ｒ２で構成することで、幅の狭い二条の根菜を引き抜けるようにしている。

乗用型根菜類収穫機の平面構成は、図３に示すように、機体の左側には、引上搬送ベルト１２，１２からなる収穫部５を配置し、選別部６を介して、機体の右側後部には、収穫した根菜を収容する収穫袋Ｂをセットする収容部７と、作物を収容した収穫袋Ｂを載置可能な載置部２４とを設ける。

茎葉処理装置１３から後に向かう根部シュート１８の下部に第一選別部６Ａを設け、この第一選別部６Ａ終端の停止した選別搬送部６から第二選別部６Ｂを設け、その右終端に収容部７を設けている。

選別搬送部６の後側には作業席６２を設け、選別搬送部６と操縦席４１の間には屑入れ袋３０Ｂを吊り下げ可能に設け、作業席６２に座った補助作業者が選別部６で根菜を選別して不良品は屑入れ袋３０Ｂに投入し、良品はそのまま第二選別部６Ｂで搬送して収穫袋Ｂに投入する。第二選別部６Ｂの終端部に吊り下げた収穫袋Ｂに落下投入され、収穫袋Ｂが満杯になると前に移動するようにしている。

選別部６では根菜が溜るので補助作業者が選別を行い、良品を第二選別部６Ｂに送り、不良品は屑入れ袋３０Ｂに投入する。選別搬送部６の搬送速度は補助作業者が調整可能にする。

載置部２４は、図５の如く、前後中間部で枢支された前後載置台２４Ｆ，２４Ｒで構成され、前載置台２４Ｆを前に倒したり後載置台２４Ｒを後へ倒したりして収穫袋Ｂを地面に降ろせるようにしている。前載置台２４Ｆの先端枠２４ＦＡと後載置台２４Ｒの先端枠２４ＲＡは、起伏可能にして水平で起立し倒すと地面に向かって倒れて収穫袋Ｂの滑落を容易にする。

上記構成の根菜収穫機１は、収穫袋Ｂ内に根菜が投入され、収穫袋Ｂが満杯になると、走行車体１５の走行を停止して載置部２４から収穫袋Ｂを走行車体１５の後方に降ろして、再度収容部７に収穫袋Ｂを吊り下げて収穫作業を続ける。

図６～９には、根菜収穫機１にサンバイザーを取り付ける図を示している。

走行車体１５の左側で選別部６を前後に挟んで前支柱３０と後支柱３１を立設し、その上部にバイザー枠３２を設け、このバイザー枠３２にホロ状のバイザーシート３３設け、モータ３４で引き出したり折り畳んだりするようにしている。

また、バイザー枠３２に照明３５を設けて曇天時や夕方に収容部７の収穫袋Ｂを照らすようにしている。

６ 選別部
６Ａ 第一選別部
６Ｂ 第二選別部
７ 収容部
１６ ソイラ
１２ 引上搬送ベルト
１２Ｌ 左搬送ベルト
１２Ｒ 右搬送ベルト

Claims (5)

1. 機体の前部から後方に根菜類を引き抜き搬送する引上搬送ベルト（１２）を設け、引上搬送ベルト（１２）の終端から選別部（６）を経由して機体側部の収容部（７）に送り根菜を袋詰めする乗用型根菜類収穫機（１）において、引上搬送ベルト（１２）の終端から第一選別部（６Ａ）と選別部（６）と第二選別部（６Ｂ）を経由して収容部（７）に送るようにしたことを特徴とする乗用型根菜類収穫機。
2. 第一選別部（６Ａ）と第二選別部（６Ｂ）の搬送速度を個別に制御可能にしたことを特徴とする請求項１に記載の乗用型根菜類収穫機。
3. 引上搬送ベルト（１２）を上部が下部と比べて接近した左搬送ベルト（１２Ｌ）と右搬送ベルト（１２Ｒ）の二条に構成したことを特徴とする請求項１に記載の乗用型根菜類収穫機。
4. 左搬送ベルト（１２Ｌ）と第一右搬送ベルト（１２Ｒ１）は、上部が略垂直周回し下部が水平回動することを特徴とする請求項３に記載の乗用型根菜類収穫機。
5. 左搬送ベルト（１２Ｌ）と右搬送ベルト（１２Ｒ）の中間下部に根菜の周囲を耕すソイラ（１６）を設けたことを特徴とする請求項３に記載の乗用型根菜類収穫機。

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