JP2023001637A - 設定システム - Google Patents
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Abstract
【課題】充電設備の設置台数が少ない地域でモビリティが電欠してしまうことを抑制することである。【解決手段】車両の目的地が設定されると、サーバは、目的地までの経路を探索して、推奨ルートとともに探索結果を車両に出力する。車両は、ナビゲーションシステムのディスプレイに探索結果を表示させ、ドライバに探索結果の中から1つの走行ルートを選択させる。選択された走行ルート(選択ルート)は、車両からサーバに送られる。サーバは、選択ルートが郊外を通るか否かを判断し、郊外を通ると判断した場合には、充電目標値Stagの設定上限を、使用上限値Smaxから充電上限値Sclimに引き上げ、かつ、現在地から目的地までの走行距離に基づいて算出された充電目標値Stagに所定マージンαを加算して、充電目標値Stagを設定する。サーバは、充電目標値Stagおよび充電目標値Stagの設定上限を車両に出力する。【選択図】図4
Description
本開示は、設定システムに関する。
特開2016-140193号公報(特許文献1)には、複数の充電方式(プラグイン充電方式、非接触充電方式およびソーラー充電方式)の充電により車載のバッテリを充電可能な車両が開示されている。この車両は、ユーザからの設定時刻および設定充電量の入力を受け付け、設定時刻においてバッテリの充電量が設定充電量となるように、複数の充電方式による充電のスケジュールを決定する。
バッテリの劣化を抑制するために、バッテリの蓄電量には上限値が定められることがある。この上限値を超えないように、バッテリの充電における蓄電量の目標値が設定されることが一般的である。
ところで、充電設備の普及状況は地域によって差異があるのが現状である。バッテリを動力源とするモビリティが、充電設備の設置台数が少ない地域を走行する場合、充電設備の設置台数が多い地域を走行する場合よりも、電欠の可能性が高くなる。バッテリの充電における蓄電量の目標値は、走行予定経路における充電設備の普及状況を考慮することが望ましい。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、充電設備の設置台数が少ない地域でモビリティが電欠してしまうことを抑制することである。
本開示のある局面に係る設定システムは、モビリティに搭載されたバッテリの充電を管理する制御装置と、バッテリの劣化を抑制するための蓄電量の上限値を記憶する記憶装置とを備える。制御装置は、モビリティが走行する経路に所定の地域が含まれることを検知可能に構成される。所定の地域は、単位面積当たりのバッテリを充電するための充電設備の設置数が基準値未満である地域、または、充電設備間の移動距離の平均値が基準距離以上である地域である。制御装置は、経路に所定の地域が含まれることを検知した場合には、充電によるバッテリの蓄電量の目標値を上限値よりも高く設定することを可能とする。
上記構成によれば、モビリティが走行する経路に所定の地域が含まれる場合には、充電におけるバッテリの蓄電量の目標値を、バッテリの劣化を抑制するための蓄電量の上限値よりも高く設定することができる。そのため、電欠を回避するために上限値を超えたバッテリの充電を要する場合には、バッテリの蓄電量を増加させることができる。よって、モビリティが所定の地域で電欠してしまうことを抑制することができる。
本開示によれば、充電設備の設置台数が少ない地域でモビリティが電欠してしまうことを抑制することができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
<システム構成>
図1は、実施の形態に係る車両管理システム100の構成を概略的に示す図である。車両管理システム100は、サーバ1と、車両3と、充電設備群5とを備える。サーバ1は、車両3を管理する。車両3は、バッテリ30を動力源とする電気自動車である。サーバ1は、充電設備群5を用いたバッテリ30の充電における充電目標値を設定したり、車両3に走行ルートを提供したりする。なお、実施の形態1における車両管理システム100に含まれる車両の台数は1台であるが、車両管理システム100には、複数台の車両が含まれてもよい。
<システム構成>
図1は、実施の形態に係る車両管理システム100の構成を概略的に示す図である。車両管理システム100は、サーバ1と、車両3と、充電設備群5とを備える。サーバ1は、車両3を管理する。車両3は、バッテリ30を動力源とする電気自動車である。サーバ1は、充電設備群5を用いたバッテリ30の充電における充電目標値を設定したり、車両3に走行ルートを提供したりする。なお、実施の形態1における車両管理システム100に含まれる車両の台数は1台であるが、車両管理システム100には、複数台の車両が含まれてもよい。
充電設備群5は、複数のDC(Direct Current)充電設備6と、複数の送電装置7とを含む。なお、充電設備群5に含まれるDC充電設備6および送電装置7の数は任意である。車両3は、DC充電設備6から供給される直流電力を用いたバッテリ30の充電(以下「DC充電」とも称する)、および、送電装置7から非接触で伝送される電力を用いたバッテリ30の充電(以下「非接触充電」とも称する)の両方が可能に構成されている。車両3の構成の詳細は、後に図2を用いて説明する。
DC充電設備6は、直流電力を供給する接触式の充電設備である。DC充電設備6は、充電ケーブル61および充電コネクタ62を含む。DC充電が実行される際には、車両3のインレット43に充電コネクタ62が接続される。
送電装置7は、送電コイル71を有している。車両3は、受電コイル451を有する受電装置45を含み、送電装置7の頭上に位置する際に、送電コイル71から非接触で電力を受ける。実施の形態1では、少なくとも1つの送電装置7を含んで送電システムが形成される。送電システムは、車両3が走行可能な走行レーンの地面下に設けられる。送電システムに含まれる送電装置7の各々は、走行レーンにおいて、たとえば、車両3の進行方向に沿って一列に配置されている。送電装置7は、送電装置7が設けられた走行レーンを走行する車両3に対して、非接触で電力を供給する。なお、以下では、走行レーンのうち、送電システム(送電装置7)が設けられた箇所を「給電レーン」とも称する。
なお、以下では、送電システムを1つの充電設備として捉え(すなわち給電レーンを1つの充電設備として捉え)、DC充電設備6と送電システムとを特に区別しない場合には、総称して単に「充電設備」と称する場合がある。
サーバ1は、制御装置10と、記憶装置12と、通信装置14とを含む。制御装置10、記憶装置12および通信装置14は、通信バス16によって接続されている。
制御装置10は、たとえばCPU(Central Processing Unit)を含む集積回路によって構成される。制御装置10は、プログラムに記述された所定の演算処理を実行するように構成されている。
記憶装置12は、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを含む。ROMは、制御装置10により実行されるプログラムを格納する。RAMは、制御装置10におけるプログラムの実行により生成されるデータと、通信装置14を介して入力されたデータとを一時的に格納する。RAMは、作業領域として利用される一時的なデータメモリとしても機能する。また、記憶装置12は、後述の車両情報、および、地図情報を記憶するデータベースを含む。
地図情報は、交差点や行き止まり等を示すノード、ノード同士を接続して構成されるリンク、およびリンク沿いにある施設(建物や駐車場等)に関する情報を含む。また、地図情報は、複数のDC充電設備6の各々および複数の送電装置7の各々の仕様(たとえば充電方式、充電能力)、設置場所等に関する情報を含む。新たに道路が建設されたり、道路の形状が変更されたり、充電設備が設置されたり、充電設備が取り替えられたりする場合があるため、地図情報は、たとえば、サーバ1の管理者により定期的に最新の状態に更新されている。
通信装置14は、外部の機器との間で双方向の通信が可能に構成されている。外部の機器は、たとえば、車両3の通信装置41(図2)、複数のDC充電設備6の各々、および、複数の送電装置7の各々を含む。通信装置14と外部の機器との通信は、たとえば、無線通信により行なわれる。
制御装置10は、通信装置14を介して、車両3から位置情報(GPS情報)およびSOC(State Of Charge)情報を収集する。これらの情報は、車両3からサーバ1に定期的に送信される。制御装置10は収集された情報(位置情報およびSOC情報)を車両IDと紐付けて、「車両情報」として記憶装置12に記憶させる。車両IDの情報は、車両3を一意に特定するための情報であり、たとえば、VIN(Vehicle Identification Number)であってもよい。車両情報には、さらに、車両3の車種、年式、モデル、仕様(バッテリ30の仕様を含む)、状態(たとえばバッテリの劣化状態および満充電容量)に関する情報も含まれている。バッテリ30の仕様には、後述の使用下限値Smin、使用上限値Smax、放電下限値Sdlimおよび充電上限値Sclim等の情報も含まれる。
また、制御装置10は、通信装置14を介して、車両3から、車両IDの情報とともに要求電力の情報を取得する。要求電力の情報は、たとえば、車両3が給電レーンからの給電を要求する際に、車両3からサーバ1に送られる。すなわち、要求電力の情報は、車両3が給電レーンから得たい電力を示す。サーバ1は、車両IDの情報と、要求電力の情報とを紐付けて、複数の送電装置7の各々に送信する。後にも説明するが、車両3の通信装置41は、複数の送電装置7の各々と近距離通信が可能に構成される。複数の送電装置7の各々は、車両3から近距離通信で車両IDの情報を受けると、車両IDに紐付けられた要求電力の情報が示す電力を供給するように駆動する。
また、制御装置10は、車両3のナビゲーションシステム42(図2)と連携し、車両3のドライバによってナビゲーションシステム42に入力された目的地までの経路(走行ルート)を探索し、探索結果(複数の走行ルートを含み得る)をナビゲーションシステム42に提供する。制御装置10が提供する走行ルートは、充電計画を考慮して設定された経路となっている。走行ルートの設定については、後に図3を用いて説明する。
図2は、車両3の構成を概略的に示す図である。車両3は、電気自動車である。車両3は、乗用車であってもよいし、商用車であってもよい。また、車両3は、手動運転と自動運転とを切り替え可能に構成された車両であってもよいし、自動運転のみが可能に構成された車両であってもよいし、手動運転のみが可能に構成された車両であってもよい。なお、車両3は、本開示に係る「モビリティ」の一例に相当する。
図1および図2を参照して、車両3は、バッテリ30と、監視ユニット31と、システムメインリレー(以下「SMR(System Main Relay)」とも称する)35と、パワーコントロールユニット(以下「PCU(Power Control Unit)」とも称する)36と、モータジェネレータ37と、伝達ギヤ38と、駆動輪39と、ECU(Electronic Control Unit)40と、通信装置41と、ナビゲーションシステム42とを含む。
バッテリ30は、車両3の駆動電源(すなわち動力源)として搭載される。バッテリ30は、積層された複数の電池を含んで構成される。電池は、たとえば、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池である。また、電池は、正極と負極との間に液体電解質を有する電池であってもよいし、固体電解質を有する電池(全固体電池)であってもよい。
監視ユニット31は、バッテリ30の状態を監視する。監視ユニット31は、電圧センサ32と、電流センサ33と、温度センサ34とを含む。電圧センサ32は、バッテリ30の電圧(バッテリ電圧)VBを検出し、その検出結果を示す信号をECU40に出力する。電流センサ33は、バッテリ30の入出力電流(バッテリ電流)IBを検出し、その検出結果を示す信号をECU40に出力する。温度センサ34は、バッテリ30の温度(バッテリ温度)TBを検出し、その検出結果を示す信号をECU40に出力する。
SMR35は、PCU36とバッテリ30とを結ぶ電力線PL,NLに電気的に接続されている。SMR35が閉成状態であると、バッテリ30からPCU36に電力が供給される。SMR35が開放状態であると、バッテリ30からPCU36に電力が供給されない。SMR35は、ECU40からの制御信号に従って、閉成状態と開放状態とを切り替える。
PCU36は、ECU40からの制御信号に応じて、バッテリ30に蓄えられた直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ37に供給する。また、PCU36は、モータジェネレータ37が発電した交流電力を直流電力に変換してバッテリ30に供給する。PCU36は、たとえば、インバータと、インバータに供給される直流電圧をバッテリ30の出力電圧以上に昇圧するコンバータとを含んで構成される。
モータジェネレータ37は、たとえば、ロータに永久磁石が埋設された三相交流同期電動機である。モータジェネレータ37は、PCU36により駆動されて回転駆動力を発生する。モータジェネレータ37が発生した駆動力は、伝達ギヤ38を介して駆動輪39に伝達される。
通信装置41は、サーバ1の通信装置14との双方向通信が可能に構成されている。通信装置41と通信装置14との通信は、たとえば、無線通信により行なわれる。また、通信装置41は、複数の送電装置7の各々との双方向通信が可能に構成されている。通信装置41と複数の送電装置7の各々との通信は、たとえば、近距離通信により行なわれる。
ECU40は、CPUと、メモリ(ROMおよびRAM)と、各種信号が入出力される入出力ポートとを含んで構成される(いずれも図示せず)。ECU40は、各センサなどからの信号の入力および各機器への制御信号の出力を行なうとともに、各機器の制御を行なう。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で構築して処理することも可能である。
ECU40は、バッテリ30のSOC(State Of Charge)を算出可能に構成される。SOCの算出方法としては、たとえば、電流値積算(クーロンカウント)による手法、または、開放電圧(OCV:Open Circuit Voltage)の推定による手法など、種々の公知の手法を採用できる。
ECU40は、起動時には、通信装置41を介して、所定の制御周期で自身の位置情報およびSOC情報をサーバ1に送信する。サーバ1に送信された位置情報は、サーバ1において、車両3の位置を特定するために用いられる。SOC情報は、サーバ1において、後述の推奨ルートの決定の処理に用いられる。また、ECU40は、給電レーンからの給電を要求する際には、通信装置41を介して、車両IDの情報および要求電力の情報をサーバ1に送信する。
また、ECU40は、通信装置41を介して、近距離通信により、送電装置7に車両IDの情報を送信する。送電装置7は、近距離通信により車両IDの情報を受けることで、車両3が自身の頭上を通過することを検知する。
ナビゲーションシステム42は、車両3の走行ルートを案内する。ナビゲーションシステム42は、CPU421と、メモリ422と、GPS(Global Positioning System)受信機423と、タッチパネル付きのディスプレイ424とを含む。
メモリ422には、地図情報データベース(DB)が構成されている。CPU421は、サーバ1から最新の地図情報を受信し、地図情報DBに記憶させる。たとえば、サーバ1は、地図情報を更新する毎に車両3(ナビゲーションシステム42)に新たな地図情報を送信する。
GPS受信機423は、人工衛星(図示せず)からの電波に基づいて車両3の位置を特定する。CPU421は、GPS受信機423により特定された車両3の位置情報(GPS情報)を、所定の制御周期毎にECU40に出力する。
ディスプレイ424は、様々な情報を表示するとともにドライバの様々な操作を受け付ける。より具体的には、ディスプレイ424は、車両3の周辺の道路地図に車両3の現在地と、DC充電設備6および給電レーンの位置とを重ね合わせて表示する。また、ディスプレイ424は、目的地の入力操作や、提示(表示)された探索結果(走行ルート)に対する選択操作等の種々の操作を受け付ける。
ディスプレイ424に対する操作によって目的地が入力されると、CPU421は、目的地を示す情報をECU40に出力する。ECU40は、目的地を示す情報をサーバ1に送信する。この際、ECU40は、目的地を示す情報とともに、車両3の位置情報をサーバ1に送信してもよい。上述のとおり、サーバ1は、走行ルートを探索し、探索結果を車両3に返す。CPU421は、探索結果(複数の走行ルートを含み得る)をディスプレイ424に表示させ、探索結果の中から1つの走行ルートをドライバに選択させる。なお、CPU421は、地図情報DBに記憶されている地図情報、車両3の位置情報、および、図示しない交通情報受信装置から取得する交通情報に基づいて、走行ルートの探索および提示する機能を有してもよい。
車両3は、さらに、DC充電を行なう構成として、インレット43と、充電リレー44とを含む。
インレット43は、DC充電設備6の充電ケーブル61の先端に設けられた充電コネクタ62が接続可能に構成される。DC充電を行なう際に、インレット43に充電コネクタ62が接続される。充電コネクタ62がインレット43に挿入されることでインレット43とDC充電設備6とが電気的に接続され、DC充電設備6から車両3への電力伝送(接触充電)が可能になる。なお、車両3は、DC充電に代えて、あるいは加えて、車両外部の交流(AC:Alternating current)充電設備(図示せず)から供給される交流電力を用いてバッテリ30を充電するAC充電が可能に構成されてもよい。
充電リレー44は、インレット43とバッテリ30との電気的な接続および遮断を行なうためのリレーである。充電リレー44は、インレット43とバッテリ30との間に電気的に接続されている。充電リレー44は、ECU40からの制御信号に従って、閉成状態と開放状態とを切り替える。
車両3は、さらに、非接触充電を行なう構成として、受電装置45と、充電リレー46と、DC/DCコンバータ47とを含む。
DC/DCコンバータ47は、受電装置45と、電力線PL,NLとの間に電気的に接続されている。DC/DCコンバータ47は、ECU40からの制御信号に従って、受電装置45から受ける直流電力の電圧を、バッテリ30を充電するための電圧に変換する。
充電リレー46は、受電装置45とDC/DCコンバータ47との電気的な接続/遮断を行なうためのリレーである。充電リレー46は、受電装置45とDC/DCコンバータ47との間に電気的に接続されている。充電リレー46は、ECU40からの制御信号に従って、閉成状態と開放状態とを切り替える。
受電装置45は、たとえば、車両3のフロアパネルの下面に配置されている。受電装置45は、受電コイル451を含む。受電コイル451は、送電装置7から伝送される電力を非接触で受電する。受電装置45は、送電装置7から伝送された電力を整流し、充電リレー46に出力する。
送電装置7は、交流電源8から電力の供給を受ける。交流電源8は、たとえば、商用系統電源である。送電装置7は、送電コイル71(図1)を含む。
送電装置7は、近距離通信により車両3から車両IDの情報を受けると、交流電源8から交流電力の供給を受け、送電コイル71の周囲に電磁界を形成する。たとえば、送電装置7は、近距離通信により車両3から車両IDの情報を受けてから、所定の時間が経過するまで動作を継続する。車両3が送電装置7の頭上を通過すると、車両3の受電装置45の受電コイル451に電力が非接触で伝送される。なお、送電装置7は、サーバ1からの制御信号に従って、動作/非動作を切り替えるように構成されてもよい。この場合には、たとえば、サーバ1は、車両3の位置情報に基づいて、車両3が通過する送電装置7を特定し、当該送電装置7に対して動作を指令する制御信号(動作指令)を出力してもよい。また、サーバ1は、車両3が送電装置7を通過した後には、当該送電装置7に対して非動作を指令する制御信号(非動作指令)を出力してもよい。あるいは、サーバ1は、複数の送電装置7を含む給電レーンへの車両3の侵入を検知した場合に、車両3が当該給電レーンを通過するまで、当該給電レーンに含まれる複数の送電装置7を一括して動作させてもよい。
<充電目標値の設定>
車両3を使用してバッテリ30のSOCが低下すると、車両3のドライバは、上述のDC充電設備6を用いたDC充電、および/または、給電レーンの走行(送電装置7を用いた非接触充電)によりバッテリ30を充電することができる。バッテリ30の充放電は、ECU40により管理される。具体的には、ECU40は、バッテリ30のSOCが、使用下限値Sminから使用上限値Smaxの範囲に収まるように、バッテリ30の充放電を管理する。使用下限値Sminおよび使用上限値Smaxは、バッテリ30の劣化を抑制する観点から定められた値である。使用下限値Sminは、バッテリ30の仕様上のSOC下限値である放電下限値Sdlimよりも大きい値に設定されている。使用上限値Smaxは、バッテリ30の仕様上のSOC上限値である充電上限値Sclimよりも小さい値に設定されている。バッテリ30の使用範囲を、使用下限値Sminから使用上限値Smaxの間に収めることで、バッテリ30の劣化が抑制される。
車両3を使用してバッテリ30のSOCが低下すると、車両3のドライバは、上述のDC充電設備6を用いたDC充電、および/または、給電レーンの走行(送電装置7を用いた非接触充電)によりバッテリ30を充電することができる。バッテリ30の充放電は、ECU40により管理される。具体的には、ECU40は、バッテリ30のSOCが、使用下限値Sminから使用上限値Smaxの範囲に収まるように、バッテリ30の充放電を管理する。使用下限値Sminおよび使用上限値Smaxは、バッテリ30の劣化を抑制する観点から定められた値である。使用下限値Sminは、バッテリ30の仕様上のSOC下限値である放電下限値Sdlimよりも大きい値に設定されている。使用上限値Smaxは、バッテリ30の仕様上のSOC上限値である充電上限値Sclimよりも小さい値に設定されている。バッテリ30の使用範囲を、使用下限値Sminから使用上限値Smaxの間に収めることで、バッテリ30の劣化が抑制される。
DC充電および非接触充電においては、充電目標値Stagが用いられる。充電目標値Stagは、バッテリ30の目標SOCを示す値である。ECU40は、たとえば、現在のバッテリ30のSOCと、充電目標値Stagとに基づいて、DC充電設備6または送電装置7への要求電力を決定する。ECU40は、バッテリ30のSOCが充電目標値Stagに到達している場合には、充電を実行しない(あるいは要求電力をゼロとする)。また、ECU40は、充電の実行中にバッテリ30のSOCが充電目標値Stagに到達した場合には、充電を終える。充電目標値Stagは、サーバ1によって設定され、設定された充電目標値Stagがサーバ1から車両3に送られる。サーバ1は、たとえば、車両3の現在地から目的地までの走行距離に基づいて、充電目標値Stagを設定する。充電目標値Stagは、使用下限値Sminから使用上限値Smaxの範囲内の値に設定される。
ここで、充電設備の普及状況は地域によって差異があるのが現状である。一般的に、市街地は充電設備の設置台数が多く、郊外は充電設備の設置台数が少ない。バッテリ30を動力源とする電気自動車が、充電設備の設置台数が少ない地域(郊外)を走行する場合、充電設備の設置台数が多い地域(市街地)を走行する場合よりも、電欠の可能性が高くなる。なお、実施の形態1では、単位面積当たりの充電設備の設置数が基準値未満である地域、または、充電設備間の移動距離の平均値が基準距離以上である地域を「郊外」と定義する。そして、単位面積当たりの充電設備の設置数が基準値以上である地域、または、充電設備間の移動距離の平均値が基準距離未満である地域を「市街地」と定義する。基準値および基準距離は、たとえば、サーバ1が管理する車両3が搭載するバッテリ30の性能(仕様)、および/または、バッテリ30の単位電力あたりに車両3が走行可能な距離、等に応じて適宜設定することができる。なお、郊外は、本開示に係る「所定の地域」の一例に相当する。
そこで、実施の形態1に係る車両管理システム100では、サーバ1は、車両3が郊外を走行することを検知した場合には、充電目標値Stagの設定上限を、使用上限値Smaxから充電上限値Sclimに引き上げる。車両3は、充電目標値Stagを、使用上限値Smaxより高い値に設定することを許容する。そして、サーバ1は、車両3の現在地から目的地までの走行距離に基づいて算出された充電目標値Stagに所定マージンαを加算して、充電目標値Stagを設定する。所定マージンαは、たとえば、バッテリ30の単位電力あたりに車両3が走行可能な距離、車両3が走行を予定している郊外の単位面積当たりの充電設備の設置数、および/または、充電設備間の移動距離の平均値、等に応じて設定される。所定マージンαは、バッテリ30の単位電力あたりに車両3が走行可能な距離が短いほど大きな値に設定される。また、所定マージンαは、単位面積当たりの充電設備の設置数が少ないほど大きな値に設定される。また、所定マージンαは、充電設備間の移動距離の平均値が大きいほど大きな値に設定される。たとえば、バッテリ30の単位電力あたりに車両3が走行可能な距離と、単位面積当たりの充電設備の設置数と、所定マージンαとの関係を定めたマップを予め用意してもよい。また、バッテリ30の単位電力あたりに車両3が走行可能な距離と、充電設備間の移動距離の平均値と、所定マージンαとの関係を定めたマップを予め用意してもよい。
車両3が郊外を走行することを検知した場合に、所定マージンα分だけ大きく充電目標値Stagが設定されると、車両3は、所定マージンα分だけ大きく充電目標値Stagが設定されない場合(すなわち郊外を走行しない場合)に比べて、たとえば、給電レーンへの要求電力を大きく設定したり、DC充電設備6での充電量を増加させたりする。それゆえに、走行途中で車両3が電欠することを抑制することができる。
また、所定マージンα分だけ大きく充電目標値Stagが設定されると、充電目標値Stagが使用上限値Smaxを超える場合もある。車両3が郊外を走行することを検知した場合には、サーバ1は、充電目標値Stagの設定上限を、使用上限値Smaxから充電上限値Sclimに引き上げて、バッテリ30の蓄電量の上限を引き上げておくことにより、充電目標値Stagを使用上限値Smaxより大きい値に設定することができる。よって、必要な場合にはバッテリ30の蓄電量を増加させることができるので、走行途中で車両3が電欠することをより抑制することができる。
<推奨ルートの決定>
図3は、充電目標値Stagの設定および推奨ルートの決定を説明するための図である。この例では、市街地のある地点にいる車両3において、郊外のある地点が目的地として設定され、サーバ1が、第1走行ルートR1および第2走行ルートR2の2つの走行ルートを提供することを想定する。第1走行ルートR1には、3箇所に給電レーンが設けられている。第2走行ルートR2には、1箇所に給電レーンが設けられており、かつ、1箇所にDC充電設備6が設置されている。第1走行ルートR1では、郊外に入ってからは目的地まで充電設備がなく、郊外での電欠が懸念される。第2走行ルートR2では、郊外に入ってからは1箇所に給電レーンが設けられているが、郊外に入ってから当該給電レーンまでの距離が長く、郊外での電欠が懸念される。
図3は、充電目標値Stagの設定および推奨ルートの決定を説明するための図である。この例では、市街地のある地点にいる車両3において、郊外のある地点が目的地として設定され、サーバ1が、第1走行ルートR1および第2走行ルートR2の2つの走行ルートを提供することを想定する。第1走行ルートR1には、3箇所に給電レーンが設けられている。第2走行ルートR2には、1箇所に給電レーンが設けられており、かつ、1箇所にDC充電設備6が設置されている。第1走行ルートR1では、郊外に入ってからは目的地まで充電設備がなく、郊外での電欠が懸念される。第2走行ルートR2では、郊外に入ってからは1箇所に給電レーンが設けられているが、郊外に入ってから当該給電レーンまでの距離が長く、郊外での電欠が懸念される。
サーバ1(制御装置10)は、車両3から目的地の情報を受けると、車両3の現在地から目的地までの経路(走行ルート)を探索する。ここでは、サーバ1の制御装置10は、2つの走行ルート(第1走行ルートR1,第2走行ルートR2)を探索結果として得る。サーバ1(制御装置10)は、探索結果を車両3に送信する。車両3は、ナビゲーションシステム42のディスプレイ424に探索結果を表示させ、ドライバに走行ルートを選択させる。
図3に示す例では、目的地が郊外であるため、どちらの走行ルートも郊外を含む。すなわち、サーバ1の制御装置10は、どちらの走行ルートが選択された場合にも、その走行ルートが郊外を含むと判断する。よって、サーバ1の制御装置10は、どちらの走行ルートがドライバによって選択された場合にも、充電目標値Stagの設定上限を、使用上限値Smaxから充電上限値Sclimに引き上げる。これにより、郊外を通らない場合に比べてバッテリ30の蓄電量の上限値を増加させることができるので、郊外で車両3が電欠することを抑制することができる。
また、サーバ1の制御装置10は、どちらの走行ルートがドライバによって選択された場合にも、選択された走行ルートの走行距離に基づいて算出された充電目標値Stagに所定マージンαを加算して、充電目標値Stagを設定する。これにより、郊外を通らない場合に比べてバッテリ30の蓄電量を増加させることができるので、郊外で車両3が電欠することを抑制することができる。
仮に、現在地および目的地がともに市街地であり、第1走行ルートが走行途中に郊外を通り、第2走行ルートが走行途中に郊外を通らない場合には、サーバ1の制御装置10は、(1)第1走行ルートが選択されたときは、充電目標値Stagの設定上限を充電上限値Sclimに引き上げ、かつ、第1走行ルートの走行距離に基づいて算出された充電目標値Stagに所定マージンαを加算して充電目標値Stagを設定し、(2)第2走行ルートが選択されたときは、充電目標値Stagの設定上限を使用上限値Smaxに維持し、かつ、第2走行ルートの走行距離に基づいて算出された充電目標値Stagを設定する。
さらに、探索結果の車両3への提供に際して、サーバ1の制御装置10は、現在のバッテリ30のSOC、車両3の現在地から目的地までの走行距離、現在地から目的地までにおいて充電可能な推定充電量、現在地から目的地までの所要時間、等に基づいて、探索結果のうちのいずれかの走行ルートを推奨ルートとして決定する。決定された情報をサーバ1から受けると、車両3は、ナビゲーションシステム42のディスプレイ424に推奨ルートであることをドライバが認識できる態様(表示色の変更や強調表示等)で表示する。
たとえば、サーバ1の制御装置10は、以下のようにして推奨ルートを決定する。なお、探索結果には、少なくとも走行途中でバッテリ30を充電することで電欠することなく目的地まで到着できる走行ルートが含まれ、走行途中でバッテリ30を充電しても電欠することなく目的地まで到着できない走行ルートは含まれないことを前提とする。
(1)目的地までの走行途中でバッテリ30を充電しなくても、現在のバッテリ30の蓄電量で目的地まで十分到達できる走行ルートがある場合には、サーバ1の制御装置10は、当該走行ルートを推奨ルートに決定する。目的地までの走行途中でバッテリ30を充電しなくても、現在のバッテリ30の蓄電量で目的地まで十分到達できる走行ルートが複数ある場合(たとえば第1走行ルートR1,第2走行ルートR2の両方)には、走行途中でバッテリ30を充電しなくてもよい走行ルート(第1走行ルートR1,第2走行ルートR2)のうち、最短距離の走行ルートあるいは到着予想時刻が最も早い走行ルートを推奨ルートに決定する。現在のバッテリ30の蓄電量で目的地まで十分到達できるか否かは、目的地までの走行距離と、現在のバッテリ30のSOCに基づく走行可能距離との比較により判断してもよい。
(2)走行途中でバッテリ30を充電しなくてもよい走行ルートがなく、目的地までの走行途中でバッテリ30を充電することで、目的地まで到着できる場合には、充電期待値を用いて推奨ルートを決定する。たとえば、第1走行ルートR1の3箇所の給電レーンでは、各送電装置7に最大出力を要求することで、いずれの給電レーンにおいても、バッテリ30のSOCを10%増加させられるものと仮定する。そうすると、第1走行ルートR1を走行した場合の充電期待値は、30%(=10%+10%+10%)である。
第2走行ルートR2の給電レーンでも、同様にバッテリ30のSOCを10%増加させられるものと仮定する。そして、第1走行ルートR1を走行した場合の推定所要時間と、DC充電設備6でのDC充電の時間を含めた、第2走行ルートR2を走行した場合の推定所要時間との差分を所定時間内に収めるようにした場合に、DC充電設備6でDC充電できる時間を充電時間と定義し、この充電時間のDC充電により、バッテリ30のSOCを40%増加させられるものと仮定する。さらに、DC充電設備6は、給電レーンとは異なり、他のドライバが使用している場合には使用できず、常に使用できるとは限らない。そのため、サーバ1は、時間帯別のDC充電設備6の稼働率を用いて、充電期待値を算出する。ある時間帯のDC充電設備6の稼働率が75%であったと仮定すると、4回に1回の確率でDC充電設備6を使用できることが期待できるので、第2走行ルートR2を走行した場合の充電期待値は、20%(=10%+40%/4)である。なお、同じ場所に複数台のDC充電設備6が併設されている場合には、複数台のDC充電設備6の稼働率のうちの最も低い稼働率を用いて充電期待値を算出してもよいし、複数台のDC充電設備6の稼働率の平均値を用いて充電期待値を算出してもよい。
この例では、第1走行ルートR1を走行した場合の充電期待値は30%であり、第2走行ルートR2を走行した場合の充電期待値は20%であるので、サーバ1の制御装置10は、充電期待値が高い第1走行ルートを推奨ルートに決定する。このようにして推奨ルートを決定することで、電欠リスクをより低減させることができる走行ルートをドライバに提案することができる。
<サーバおよび車両で実行される処理>
図4は、目標充電値を設定する処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、目的地が設定された際に、車両3のECU40、ナビゲーションシステム42のCPU421およびサーバ1の制御装置10により開始される。図4および後述の図5のフローチャートの各ステップ(以下ステップを「S」と略す)は、制御装置10、ECU40およびナビゲーションシステム42のCPU421によるソフトウェア処理によって実現される場合について説明するが、その一部あるいは全部が、制御装置10内、ECU40内および/またはCPU421内に作製されたハードウェア(電気回路)によって実現されてもよい。
図4は、目標充電値を設定する処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、目的地が設定された際に、車両3のECU40、ナビゲーションシステム42のCPU421およびサーバ1の制御装置10により開始される。図4および後述の図5のフローチャートの各ステップ(以下ステップを「S」と略す)は、制御装置10、ECU40およびナビゲーションシステム42のCPU421によるソフトウェア処理によって実現される場合について説明するが、その一部あるいは全部が、制御装置10内、ECU40内および/またはCPU421内に作製されたハードウェア(電気回路)によって実現されてもよい。
S10において、ナビゲーションシステム42のディスプレイ424への入力操作により、目的地が設定される。ECU40は、ナビゲーションシステム42(CPU421)から目的地を取得すると、目的地の情報をサーバ1に出力する。
S20において、制御装置10は、目的地の情報および車両3の現在の位置情報を用いて、車両3の現在地から目的地までの走行ルートを探索する。
S21において、制御装置10は、探索結果に含まれる走行ルートの中から推奨ルートを決定する。図5は、推奨ルートを決定するための処理の手順を示すフローチャートである。
S211において、制御装置10は、探索結果に含まれる走行ルートの中に、現在地から目的地まで途中でバッテリ30を充電することなく到着できる走行ルートがあるか否かを判断する。制御装置10は、途中でバッテリ30を充電することなく目的地に到着できる走行ルートがあると判断した場合には(S211においてYES)、処理をS212に進める。制御装置10は、途中でバッテリ30を充電することなく目的地に到着できる走行ルートがないと判断した場合には(S211においてNO)、処理をS213に進める。
S212において、制御装置10は、途中でバッテリ30を充電することなく目的地に到着できる走行ルートを推奨ルートに決定する。途中でバッテリ30を充電することなく目的地に到着できる走行ルートが複数ある場合には、制御装置10は、たとえば、最短経路あるいは到着予想時刻が最も早い走行ルートを推奨ルートとして決定する。推奨ルートの決定に何れの項目を優先するかは、たとえば、ドライバのナビゲーションシステム42に対する設定内容に基づいてもよい。
S213において、制御装置10は、探索結果に含まれる各ルートの充電期待値を算出する。
S214において、制御装置10は、充電期待値が最も大きい走行ルートを推奨ルートに決定する。
再び図4を参照して、S22において、制御装置10は、探索結果を車両3に出力する。この探索結果には、推奨ルート、および、推奨ルートに決定された走行ルート以外の走行ルートを含む。なお、制御装置10は、推奨ルートのみを探索結果として出力するようにしてもよい。
S12において、ECU40は、サーバ1から受けた探索結果をナビゲーションシステム42に出力する。ナビゲーションシステム42のCPU421は、探索結果をディスプレイ424に表示させる。車両3のドライバは、表示された探索結果の中から、1つの走行ルートを選択する。なお、以下では、ドライバによって選択された走行ルートを「選択ルート」とも称する。
S14において、ナビゲーションシステム42のCPU421は、選択ルートをECU40に出力する。そして、ECU40は、ナビゲーションシステム42から受けた選択ルートをサーバ1に出力する。
S23において、制御装置10は、車両3から受けた選択ルートが郊外を通るか否かを判断する。制御装置10は、郊外を通ると判断した場合には(S23においてYES)、処理をS24に進める。一方、制御装置10は、郊外を通らないと判断した場合には(S23においてNO)、処理をS25に進める。
S24において、制御装置10は、充電目標値Stagを上昇させる。具体的には、制御装置10は、充電目標値Stagの設定上限を、使用上限値Smaxから充電上限値Sclimに引き上げる。そして、制御装置10は、現在地から目的地までの走行距離に基づいて算出された充電目標値Stagに所定マージンαを加算して、充電目標値Stagを設定する。
S25において、制御装置10は、充電目標値Stagを維持する。具体的には、制御装置10は、充電目標値Stagの設定上限を使用上限値Smaxに維持する。そして、制御装置10は、現在地から目的地までの走行距離に基づいて算出された充電目標値Stagを設定する。
S26において、制御装置10は、S24またはS25で設定された充電目標値Stag、および、充電目標値Stagの設定上限を車両3に出力する。
S16において、ECU40は、サーバ1から受けた充電目標値Stagを、たとえばメモリに記憶する。ECU40は、たとえば、充電目標値Stagと現在のバッテリ30のSOCとに基づいて、次回の充電(非接触充電またはDC充電)における充電量を決定する。
以上のように、実施の形態1では、サーバ1は、車両3が郊外を走行することを検知した場合には、充電目標値Stagの設定上限を、使用上限値Smaxから充電上限値Sclimに引き上げる。そして、サーバ1は、現在地から目的地までの走行距離に基づいて算出された充電目標値Stagに所定マージンαを加算して、充電目標値Stagを設定する。車両3が郊外を走行しない場合よりも充電目標値Stagを大きく設定することで、走行途中(特に郊外の走行途中)で車両3が電欠することを抑制することができる。
また、所定マージンα分だけ大きく充電目標値Stagを設定すると、充電目標値Stagが使用上限値Smaxを超える場合もある。サーバ1は、充電目標値Stagの設定上限を、使用上限値Smaxから充電上限値Sclimに引き上げることにより、バッテリ30の蓄電量の上限を引き上げておくことで、充電目標値Stagを使用上限値Smaxより大きい値に設定することができる。よって、走行途中で車両3が電欠することをより抑制することができる。
[変形例1]
実施の形態1では、車両3の目的地が設定される例について説明した。目的地が設定されることで、サーバ1は、車両3が郊外を走行することを検知し、充電目標値Stagに所定マージンαを加算した。変形例1では、目的地が設定されない場合に、車両3が郊外を走行することを検知し、充電目標値Stagを高く設定する例について説明する。
実施の形態1では、車両3の目的地が設定される例について説明した。目的地が設定されることで、サーバ1は、車両3が郊外を走行することを検知し、充電目標値Stagに所定マージンαを加算した。変形例1では、目的地が設定されない場合に、車両3が郊外を走行することを検知し、充電目標値Stagを高く設定する例について説明する。
たとえば、サーバ1は、車両3が市街地から郊外へ向かう方向の高速道路を走行していることを検知した場合、車両3が郊外を走行することを推定する。この場合、サーバ1は、充電目標値Stagに所定マージンαを加算して、充電目標値Stagを設定し、設定された充電目標値Stagを車両3に送信する。この場合の所定マージンαは、たとえば、予め定められた規定の値であってもよい。
車両3は、取得した充電目標値Stagを記憶する。これにより、車両3は、次回の充電(DC充電または非接触充電)に充電目標値Stagを用いるので、郊外を走行すると推定されていない場合に比べて、バッテリ30のSOC(蓄電量)を高めることができる。よって、走行途中で車両3が電欠することをより抑制することができる。
[変形例2]
一般に、非接触充電の充電効率は、接触充電(DC充電,AC充電)の充電効率に比べて低い。充電効率を向上させるために、非接触充電に制限を設けて(たとえば、送電装置7の出力に制限を設ける)、接触充電が積極的に利用されるようにすることがある。
一般に、非接触充電の充電効率は、接触充電(DC充電,AC充電)の充電効率に比べて低い。充電効率を向上させるために、非接触充電に制限を設けて(たとえば、送電装置7の出力に制限を設ける)、接触充電が積極的に利用されるようにすることがある。
上記のようなケースにおいては、サーバ1は、車両3が郊外を走行することを検知した場合には、充電目標値Stagおよび充電目標値Stagの設定上限を増加させることに加えて、非接触充電の制限を解除する。これによって、給電レーンの走行によって車両3が受ける電力が増加し、非接触充電に制限が設けられている場合に比べて、バッテリ30のSOCを高めることができる。よって、走行途中(特に郊外の走行途中)で車両3が電欠することを抑制することができる。
[変形例3]
実施の形態では、車両3は、DC充電および非接触充電が可能である例について説明した。しかしながら、車両3は、DC充電に代えてAC充電が可能に構成されてもよい。さらに、車両3は、DC充電および非接触充電に加えて、AC充電が可能に構成されてもよい。
実施の形態では、車両3は、DC充電および非接触充電が可能である例について説明した。しかしながら、車両3は、DC充電に代えてAC充電が可能に構成されてもよい。さらに、車両3は、DC充電および非接触充電に加えて、AC充電が可能に構成されてもよい。
[変形例4]
実施の形態では、車両3は電気自動車である例について説明した。しかしながら、車両3は、車両外部から受けた電力を用いた充電が可能な車両であればよく、電気自動車に限られるものではない。車両3は、たとえば、プラグインハイブリッド車または燃料電池車であってもよい。
実施の形態では、車両3は電気自動車である例について説明した。しかしながら、車両3は、車両外部から受けた電力を用いた充電が可能な車両であればよく、電気自動車に限られるものではない。車両3は、たとえば、プラグインハイブリッド車または燃料電池車であってもよい。
[実施の形態2]
実施の形態1では、充電目標値Stagの設定および推奨ルートの決定をサーバ1が行なう例について説明した。しかしながら、充電目標値Stagの設定および推奨ルートの決定は、車両3が行なってもよい。実施の形態2では、充電目標値Stagの設定および推奨ルートの決定を車両3が行なう例について説明する。
実施の形態1では、充電目標値Stagの設定および推奨ルートの決定をサーバ1が行なう例について説明した。しかしながら、充電目標値Stagの設定および推奨ルートの決定は、車両3が行なってもよい。実施の形態2では、充電目標値Stagの設定および推奨ルートの決定を車両3が行なう例について説明する。
実施の形態2では、車両3のドライバによってナビゲーションシステム42に目的地が入力されると、ナビゲーションシステム42のCPU421は、車両3の現在地から目的地までの経路(走行ルート)を探索し、探索結果(複数の走行ルートを含み得る)をディスプレイ424に表示させる。このとき、ナビゲーションシステム42のCPU421は、実施の形態1に係るサーバ1と同様の手法により、推奨ルートを決定し、提示する。
ドライバによって走行ルートが選択されると、ナビゲーションシステム42のCPU421は、選択ルートが郊外を通るか否かを判断し、その判断結果をECU40に出力する。
ECU40は、実施の形態1に係るサーバ1と同様の手法により、選択ルートが郊外を通る場合には、充電目標値Stagの設定上限を、使用上限値Smaxから充電上限値Sclimに引き上げる。そして、ECU40は、現在地から目的地までの走行距離に基づいて算出された充電目標値Stagに所定マージンαを加算して、充電目標値Stagを設定する。これにより、走行途中(特に郊外の走行途中)で車両3が電欠することを抑制することができる。
図6は、実施の形態2における、目標充電値を設定する処理の手順を示すフローチャートである。
S30において、ナビゲーションシステム42のCPU421は、ディスプレイ424への目的地の入力操作を受け付け、目的地を設定する。
S31において、CPU421は、設定された目的地の情報および車両3の現在の位置情報を用いて、車両3の現在地から目的地までの走行ルートを探索する。
S32において、CPU421は、探索結果に含まれる走行ルートの中から推奨ルートを決定する。推奨ルートを決定するための処理は、図5の処理と同様であるので、繰り返し説明しない。
S33において、CPU421は、探索結果をディスプレイ424に表示させる。車両3のドライバは、表示された探索結果の中から、1つの走行ルートを選択する。
S34において、CPU421は、選択された走行ルート(選択ルート)をECU40に出力する。
S40において、ECU40は、CPU421から受けた選択ルートが郊外を通るか否かを判断する。ECU40は、郊外を通ると判断した場合には(S40においてYES)、処理をS41に進める。一方、ECU40は、郊外を通らないと判断した場合には(S40においてNO)、処理をS42に進める。
S41において、ECU40は、充電目標値Stagを上昇させる。具体的には、ECU40は、充電目標値Stagの設定上限を、使用上限値Smaxから充電上限値Sclimに引き上げる。そして、ECU40は、現在地から目的地までの走行距離に基づいて算出された充電目標値Stagに所定マージンαを加算して、充電目標値Stagを設定する。
S42において、ECU40は、充電目標値Stagを維持する。具体的には、ECU40は、充電目標値Stagの設定上限を使用上限値Smaxに維持する。そして、ECU40は、現在地から目的地までの走行距離に基づいて算出された充電目標値Stagを設定する。
S43において、ECU40は、S41またはS42で設定された充電目標値Stagを、たとえばメモリに出力する。ECU40は、たとえば、充電目標値Stagと現在のバッテリ30のSOCとに基づいて、次回の充電(非接触充電またはDC充電)における充電量を決定する。
以上のように、充電目標値Stagの設定および推奨ルートの決定を車両3が行なう構成であっても、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 サーバ、3 車両、5 充電設備群、6 DC充電設備、7 送電装置、8 交流電源、10 制御装置、12 記憶装置、14 通信装置、16 通信バス、30 バッテリ、31 監視ユニット、32 電圧センサ、33 電流センサ、34 温度センサ、35 SMR、36 PCU、37 モータジェネレータ、38 伝達ギヤ、39 駆動輪、40 ECU、41 通信装置、42 ナビゲーションシステム、43 インレット、44 充電リレー、45 受電装置、46 充電リレー、47 DC/DCコンバータ、61 充電ケーブル、62 充電コネクタ、71 送電コイル、100 車両管理システム、421 CPU、422 メモリ、423 GPS受信機、424 ディスプレイ、451 受電コイル、NL,PL 電力線。
Claims (1)
- モビリティに搭載されたバッテリの充電を管理する制御装置と、
前記バッテリの劣化を抑制するための蓄電量の上限値を記憶する記憶装置とを備え、
前記制御装置は、前記モビリティが走行する経路に所定の地域が含まれることを検知可能に構成され、
前記所定の地域は、単位面積当たりの前記バッテリを充電するための充電設備の設置数が基準値未満である地域、または、前記充電設備間の移動距離の平均値が基準距離以上である地域であり、
前記制御装置は、前記経路に前記所定の地域が含まれることを検知した場合には、前記充電による前記バッテリの蓄電量の目標値を前記上限値よりも高く設定することを可能とする、設定システム。
Priority Applications (1)
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