JP2023000601A - 情報提供方法、情報提供システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、炉内状況に基づいて、炉内が予め設定された状況となるように加熱装置への燃焼用空気の供給量を制御する装置が記載されている。
そこで、空気比を測定する目的で酸素濃度計やガスクロマトグラフィーを炉内に配置する手法が提案されているが、これらのデバイスは高価な上に耐久性がない。また、これらのデバイスによる測定は、侵入空気を考慮することができない。
請求項2に記載の発明は、前記空気比に関する情報は、指定の期間内に検出された空気比の履歴である、請求項1に記載の情報提供方法である。
請求項3に記載の発明は、前記空気比に関する情報は、指定の期間内に検出された空気比の履歴を解析して得られる炉の状態である、請求項1に記載の情報提供方法である。
請求項4に記載の発明は、燃料ガスと空気が供給される炉内で燃焼する火炎から検出される、OH自発光の光量とNH自発光の光量とに基づいて、当該OH自発光と当該NH自発光の光量比を算出する算出部と、前記光量比と空気比との関係を与える検量線と前記算出部で算出された光量比との照合により、前記炉内における現在の空気比を推定する推定部と、推定された空気比に関する情報を、予め定めた端末に提供する提供部と、を有する情報提供システムである。
請求項5に記載の発明は、前記提供部は、指定の期間内に検出された空気比の履歴を、前記空気比に関する情報として提供する、請求項4に記載の情報提供システムである。
請求項6に記載の発明は、指定の期間内に検出された空気比の履歴を解析する解析部を更に有し、前記提供部は、前記履歴を解析して得られる炉の状態を、前記空気比に関する情報として提供する、請求項4に記載の情報提供システムである。
請求項7に記載の発明は、コンピュータに、燃料ガスと空気が供給される炉内で燃焼する火炎から検出される、OH自発光の光量とNH自発光の光量とに基づいて、当該OH自発光と当該NH自発光の光量比を算出する機能と、前記光量比と空気比との関係を与える検量線と前記算出する機能で算出された光量比との照合により、前記炉内における現在の空気比を推定する機能と、推定された空気比に関する情報を、予め定めた端末に提供する機能と、を実現させるためのプログラムである。
請求項2記載の発明によれば、指定の期間における炉内の空気比の推移の確認を可能にできる。
請求項3記載の発明によれば、指定の期間における炉の状態の確認を可能にできる。
請求項4記載の発明によれば、安価かつ高精度に推定された炉内の空気比に関する情報を予め定めた端末に提供できる。
請求項5記載の発明によれば、指定の期間における炉内の空気比の推移の確認を可能にできる。
請求項6記載の発明によれば、指定の期間における炉の状態の確認を可能にできる。
請求項7記載の発明によれば、安価かつ高精度に推定された炉内の空気比に関する情報を予め定めた端末に提供できる。
<実施の形態1>
<システム構成>
図1は、実施の形態1で想定する燃焼炉システム1の構成例を示す図である。
図1に示す燃焼炉システム1は、空気を含む混合ガスを燃焼する工業炉が設置される建屋内や敷地内に設けられる。図中に示す破線は、工業炉が設置されている建屋又は敷地の外縁を表している。燃焼炉システム1は、情報提供システムの一例である。
都市ガスは、例えばメタンを主成分とする天然ガスであり、LPGガスは、例えばプロパンやブタンを主成分とする液化石油ガスである。
図1に示すユーザ端末30Aの画面には、炉室10内の現在の空気比が表示される。本実施の形態の場合、空気比は、ユーザ端末30Aにおいて算出される。
図1の場合、ユーザ端末30Aとしてスマートフォンを例示するが、タブレット型のコンピュータ、スマートウォッチ、スマートグラスでもよい。なお、ユーザ型のコンピュータは、ノート型のコンピュータやデスクトップ型のコンピュータでもよい。
送信機25とユーザ端末30Aとの通信には、例えば無線LAN(=Local Area Network)やブルートゥース(登録商標)が用いられる。
この他、送信機25は、LANケーブルやUSBケーブルを通じてユーザ端末30Aに2種類のラジカル自発光の発光強度を送信してもよい。
OH自発光とNH自発光は、紫外線帯域の波長を有する光である。OH自発光は306.5nmを中心波長とするラジカル自発光であり、NH自発光は336nmを中心波長とするラジカル自発光である。
OH自発光とNH自発光は、紫外線帯域の波長を有する光であるので、可視光の影響を除外した発光強度の測定が可能である。換言すると、炉壁から輻射される可視光の測定結果への影響を除外できる。
しかし、本実施の形態では、紫外線帯域の波長を有するラジカル自発光に着目することにより、可視光の影響を除外する。
従って、OH自発光とNH自発光の発光強度には、炉室10内に実在する全ての空気の情報が含まれている。
図2は、実施の形態1で使用する光学センサ20とユーザ端末30Aの構成例を説明する図である。(A)は光学センサ20の構成例であり、(B)はユーザ端末30Aの構成例である。
図2(A)に示す光学センサ20は、OH自発光の測定に用いる第1のセンサ21と、NH自発光の測定に用いる第2のセンサ22とで構成されている。
本実施の形態の場合、半導体センサ21Cには、例えば浜松フォトニクスのS12698シリーズを使用する。半導体センサ21Cから送信機25には、OH自発光の発光強度を表す電気信号が出力される。
本実施の形態の場合、バンドパスフィルタ22Bは、336nmを中心波長とし、中心波長に対して±10nmの帯域幅を有している。すなわち、バンドパスフィルタ22Bは、326nm~346nmの波長域の紫外光を透過する。
半導体センサ22Cにも、例えば浜松フォトニクスのS12698シリーズを使用する。半導体センサ22Cから送信機25には、NH自発光の発光強度を表す電気信号が出力される。
図1では、作図上の都合により、光学センサ20の全体が炉室10内に取り付けられているが、耐熱性を有する光学素子21Aと光学素子22Aの部分だけが炉室10内に露出すればよい。
本実施の形態の場合、プロセッサ31は、CPU(=Central Processing Unit)やGPU(=Graphics Processing Unit)で構成され、プログラムの実行を通じて各種の機能を実現する。
本実施の形態における強度比は、NH自発光の最大強度に対するOH自発光の最大強度の比(=OH自発光の最大強度/NH自発光の最大強度)として算出される。
図3は、検量線データを説明する図である。図3の縦軸は発光強度比であり、横軸は空気比αである。
本実施の形態の場合、縦軸の光量比は、NH自発光の最大強度値に対するOH自発光の最大強度値の比で与えられる。
検量線データは、図3に示す検量線の関係を与えるデータである。検量線は、光量比と空気比との線形の関係を与える。対応関係が線形であるので、光量比に対応する空気比の特定は容易である。本実施の形態では、検量線データとして図3に示す関係を記録したデータテーブルを想定するが、光量比を変数として空気比αを算出する1次関数として与えてもよい。
タッチパネル34は、ディスプレイと、その表面に配置された静電容量式のタッチセンサとで構成される。
ディスプレイには、例えば液晶ディスプレイや有機EL(=Electro-Luminescence)ディスプレイが使用される。
タッチセンサは、透過性の高いデバイスであり、ディスプレイに表示される画面の視認を妨げることなく、ユーザのタップ操作等を検知することができる。
通信モジュール36には、例えばUSB(=Universal Serial Bus)、無線LAN、ブルートゥース、4Gや5G等の移動通信システムに準拠するデバイスを使用する。
本実施の形態におけるプロセッサ31と、SDRAM32と、フラッシュメモリ33は、いわゆるコンピュータを構成する。
図4は、実施の形態1で使用するユーザ端末30Aの処理動作例を説明するフローチャートである。図中の記号Sは、ステップを意味する。
なお、ユーザ端末30Aは、送信機25と通信可能に接続されている。
次に、ユーザ端末30Aは、測定された2つの発光強度の比(光量比)を算出する(ステップ2)。すなわち、ユーザ端末30Aは、OH自発光とNH自発光の光量比を算出する。このステップは、第1の処理に対応する。また、この処理は算出部の機能に対応する。
その後、ユーザ端末30Aは、タッチパネル34の画面に、推定された空気比を表示する(ステップ4)。
このステップは、第3の処理に対応する。また、この処理は、提供部の機能に対応する。
表示画面341には、設定値342とその数値343、空気比の現在の値344とその数値345、調整の内容を示唆する情報346が表示されている。
炉室10(図1参照)内の空気比がリアルタイムで表示されることで、ユーザAは、炉室10内の環境が目標とする環境にあるか否かを容易に理解できる。
また、ユーザは、設定値342に対応する数値343と現在の値344に対応する数値345との比較により、バルブ13A(図1参照)の開度の調整の必要性や調整の内容を容易に理解できる。
また、情報346として、空気や燃料ガスの流量等を数値として示唆してもよい。この場合には、流量計の数値の確認により、空気比の正確な調整が可能になる。
<システム構成>
図6は、実施の形態2で想定する燃焼炉システム1Aの構成例を示す図である。図6には、図1との対応部分に対応する符号を付して示している。
本実施の形態は、ユーザ端末30Aで算出された空気比が、クラウドネットワーク40経由で他の端末に通知される点で、実施の形態1と相違する。
なお、燃焼炉システム1Aは、情報提供システムの一例である。
本実施の形態の場合、ユーザBが、自身が携帯するユーザ端末30Bに表示された空気比の現在の値を見ながらバルブ13Aの開度を調整する。ここでのユーザBは、炉室10と同じ建屋又は敷地内にいる作業者である。
図6の場合、ユーザ端末30Bへの空気比の通知は、クラウドネットワーク40経由で実現されているが、ブルートゥースや無線LANを通じて、ユーザ端末30Aから直接通知してもよい。
クラウドネットワーク40には、炉室10が設けられている建屋や敷地の外部に構築されたネットワーク、例えばインターネット、4Gや5G等の移動通信システムを想定する。
本実施の形態におけるクラウドサーバ50は、管理の対象である炉室10の現在の空気比や空気比の履歴を解析した結果を閲覧サービスや保守サービスとして提供する事業者により運用される。
図7に示すクラウドサーバ50は、装置全体の動作を制御するプロセッサ51と、主記憶装置として用いられるSDRAM52と、BIOS等が記録されるROM(Read Only Memory)53と、副記憶装置として用いられるハードディスク装置54と、クラウドネットワーク40との通信に用いられる通信モジュール55とで構成される。
また、クラウドサーバ50は、クラウドネットワーク40に対してLAN経由で接続されてもよい。
クラウドサーバ50は、役割や機能が異なるサーバの集合体でもよい。
本実施の形態の場合、機能の一部には、管理の対象である炉室10別に空気比の履歴を蓄積する機能、サービスの利用者からの閲覧要求に対してサービスの対象である炉室10に関する空気比の履歴を提供する機能、空気比の履歴を解析した結果等をレポートとして提供する機能等がある。
もっとも、ハードディスク装置54の代わりに、大容量の半導体メモリを使用してもよい。
通信モジュール55には、例えば無線LAN、イーサネット(登録商標)、4Gや5G等の移動通信システムに準拠するデバイスを使用する。
本実施の形態におけるプロセッサ51と、SDRAM52と、ROM53は、いわゆるコンピュータを構成する。
クラウドサーバ50は、空気比の情報をユーザAが携帯するユーザ端末30Aから受信し、必要に応じて空気比の履歴やレポートをクラウドネットワーク40に出力する。
ここでのレポートは、空気比の履歴等から解析が可能な炉室10の状態に関する。レポートの内容には、例えば燃焼の質に関する評価がある。
レポートの内容は、サービスの提供者毎に異なってもよい。例えば炉室10の開口や隙間等から侵入する空気への対策の必要性や対策案、バルブ13Aの劣化の疑い等がレポートに記載されてもよい。
本実施の形態の場合、管理者端末60は、リアルタイムで変化する空気比の監視、空気比の履歴やレポートの閲覧に使用される。
図8は、実施の形態2で使用するユーザ端末30A(図6参照)の処理動作例を説明するフローチャートである。図8には、図4との対応部分に対応する符号を付して示している。
本実施の形態におけるユーザ端末30Aは、炉室10(図6参照)内に設けた光学センサ20(図6参照)で測定されたOH自発光の発光強度とNH自発光の発光強度をリアルタイムで取得すると(ステップ1)、測定された2つの発光強度の比(光量比)を算出し(ステップ2)、算出された光量比を検量線と照合して空気比を推定する(ステップ3)。
ここでの関連先は、予めユーザ端末30Aに登録されている。図6の場合、関連先は、ユーザBが携帯するユーザ端末30Bと、クラウドサーバ50と、管理者端末60である。
なお、実施の形態1と同様、推定された空気比を自端末のタッチパネル34(図2参照)に表示してもよい。
クラウドサーバ50は、受信した空気比を炉室10に紐づけて蓄積する(ステップ21)。
次に、クラウドサーバ50は、指定期間内の空気比の履歴を読み出し、炉室10の状態を解析する(ステップ22)。このステップは、解析部の処理や機能に対応する。
なお、期間の単位は、分単位、時間単位、日単位、月単位、年単位でもよい。また、特定の時間帯だけを指定して複数日の期間を指定してもよい。
その後、クラウドサーバ50は、指定された炉室10に関連する空気比の履歴や解析の結果をレポートとして提供する(ステップ23)。
本実施の形態の場合、図10(A)及び(B)に示す画面は、管理者端末60のディスプレイに表示される。
図10(A)に示す画面は、3ヶ月分の空気比の履歴である。横軸は日であり、2021/01/01から2021/03/31の期間に対応する。
勿論、図10(B)の例は一例である。
前述したように、炉室10(図6参照)の開口や隙間等から侵入する空気への対策の必要性や対策案、バルブ13Aの劣化の疑いを備考欄に記載してもよい。
<システム構成>
図11は、実施の形態3で想定する燃焼炉システム1Bの構成例を示す図である。図11には、図6との対応部分に対応する符号を付して示している。
本実施の形態の場合、空気比の算出がクラウド上で実行される点で、実施の形態1や実施の形態2と相違する。
なお、燃焼炉システム1Bは、情報提供システムの一例である。
図11の場合、送信機25Aがクラウドサーバ50Aと直接通信しているが、前述した実施の形態1や実施の形態2と同様、ユーザAが使用するユーザ端末30Aを経由してもよい。この場合、ユーザ端末30Aは、送信機25Aから受信した発光強度の中継局として動作する。
図12は、実施の形態3で使用するクラウドサーバ50A(図11参照)の処理動作例を説明するフローチャートである。図12には、図8及び図9との対応部分に対応する符号を付して示している。
本実施の形態におけるクラウドサーバ50Aの処理動作は、実施の形態2のユーザ端末30Aの処理動作とクラウドサーバ50(図8参照)の処理動作を組み合わせた動作になる。
次に、クラウドサーバ50は、指定期間内の空気比の履歴を読み出し、炉室10の状態を解析し(ステップ22)、指定された炉室10に関連する空気比の履歴や解析の結果をレポートとして提供する(ステップ23)。
<システム構成>
図13は、実施の形態4で想定する燃焼炉システム1Cの構成例を示す図である。図13には、図1との対応部分に対応する符号を付して示している。
本実施の形態の場合、空気比の算出もバルブ13Aの開度の調整も全自動で実行される。
本実施の形態で想定する燃焼炉システム1Cでは、空気比の算出をエッジ端末70が実行し、バルブ13Aの開度の調整は開度調整端末80が実行する。
なお、燃焼炉システム1Cは、情報提供システムの一例である。
本実施の形態におけるエッジ端末70は、空気比を推定する機能に特化されている。具体的には、エッジ端末70には、光学センサ20からOH自発光とNH自発光の発光強度を受信する機能、受信した発光強度の光量比を算出する機能、算出された光量比を検量線と照合して空気比を推定する機能、推定された空気比を開度調整端末80に送信する機能だけが設けられる。
エッジ端末70には、開度調整端末80との通信に必要な通信モジュールも内蔵される。通信には、例えばブルートゥース、無線LAN、イーサネット、専用の通信ケーブル、4Gや5G等の移動通信システムに準拠するデバイスを使用する。
開度調整端末80は、開度の調整に特化した小型のコンピュータやASICとして構成される。
図14は、実施の形態4で想定する燃焼炉システム1Cで実行される処理動作例を説明するシーケンス図である。図14には、図4との対応部分に対応する符号を付して示している。
本実施の形態の場合、エッジ端末70が、炉室10(図11参照)内に設けた光学センサ20(図13参照)で測定されたOH自発光の発光強度とNH自発光の発光強度をリアルタイムで取得すると(ステップ1)、測定された2つの発光強度の比(光量比)を算出し(ステップ2)、算出された光量比を検量線と照合して空気比を推定する(ステップ3)。
開度調整端末80は、エッジ端末70から空気比を受信すると、受信した空気比を目標値と比較し(ステップ42)、比較結果に応じた調整信号を生成してバルブ13Aに送信する(ステップ43)。
本実施の形態の場合、エッジ端末70と開度調整端末80の連携により、炉室10内の空気比が目標値にフィードバック制御される。
<システム構成>
図15は、実施の形態5で想定する燃焼炉システム1Dの構成例を示す図である。図15には、図6及び図13との対応部分に対応する符号を付して示している。
本実施の形態の場合、エッジ端末70で算出された空気比が、クラウドネットワーク40経由で他の端末に通知される点で、実施の形態4と相違する。
なお、燃焼炉システム1Dは、情報提供システムの一例である。
本実施の形態の場合も、バルブ13Aの開度の調整は、開度調整端末80が実行する。
クラウドネットワーク40には、例えばインターネット、4Gや5G等の移動通信システムを想定する。
本実施の形態におけるクラウドサーバ50と管理者端末60は、実施の形態2のクラウドサーバ50と管理者端末60と同じである。
図16は、実施の形態5で想定する燃焼炉システム1Dで実行される処理動作例を説明するフローチャートである。図16には、図4と図9と図12と図14との対応部分に対応する符号を付して示している。
本実施の形態の場合、エッジ端末70は、炉室10内に設けた光学センサ20で測定されたOH自発光の発光強度とNH自発光の発光強度をリアルタイムで取得すると(ステップ1)、測定された2つの発光強度の比(光量比)を算出し(ステップ2)、算出された光量比を検量線と照合して空気比を推定する(ステップ3)。
なお、関連先は、クラウドサーバ50(図15参照)だけとして、クラウドサーバ50が予め定めた端末宛てに空気比を送信してもよい。
空気比を受信した開度調整端末80は、実施の形態4と同じく、受信した空気比を目標値と比較し(ステップ42)、比較結果に応じた調整信号を生成してバルブ13Aに送信する(ステップ43)。
<システム構成>
図17は、実施の形態6で想定する燃焼炉システム1Eの構成例を示す図である。図17には、図11と図15の対応部分に対応する符号を付して示している。
本実施の形態の場合、空気比の算出がクラウド上で実行される点で、実施の形態4や実施の形態5と相違する。
なお、燃焼炉システム1Eは、情報提供システムの一例である。
図17の場合、送信機25Aがクラウドサーバ50Aと直接通信しているが、前述した実施の形態1や実施の形態2と同様、ユーザAが使用するユーザ端末30A(図1参照)を経由してもよい。この場合、ユーザ端末30Aは、送信機25Aから受信した発光強度の中継局として動作する。
図18は、実施の形態6で想定する燃焼炉システム1Eで使用されるクラウドサーバ50A(図17参照)の処理動作例を説明するフローチャートである。図18には、図12と図16との対応部分に対応する符号を付して示している。
本実施の形態におけるクラウドサーバ50Aの処理動作は、実施の形態5のエッジ端末70の処理動作とクラウドサーバ50の処理動作とを組み合わせた動作になる。
その後、クラウドサーバ50Aは、推定された空気比を関連先に送信する(ステップ11)とともに、推定した空気比を炉室10に紐づけて蓄積する(ステップ31)。
なお、空気比を受信した管理者端末60は、エッジ端末70から受信した空気比を表示する(ステップ51)。
空気比を受信した開度調整端末80は、実施の形態5と同じく、受信した空気比を目標値と比較し(ステップ42)、比較結果に応じた調整信号を生成してバルブ13Aに送信する(ステップ43)。
(1)以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、前述の実施の形態に記載の範囲に限定されない。前述した実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
なお、空気比の推定に使用する発光強度比は、OH自発光と、NH自発光と、NH2自発光と、H自発光のうちの任意の2つの組み合わせで与えられてもよい。
いずれの組み合わせを使用する場合にも、炉室10内の空気比は、各組み合わせについて用意した検量線を用いて推定すればよい。
請求項2に記載の発明は、前記空気比に関する情報は、指定の期間内に検出された空気比の履歴である、請求項1に記載の情報提供方法である。
請求項3に記載の発明は、前記空気比に関する情報は、指定の期間内に検出された空気比の履歴を解析して得られる炉の状態である、請求項1に記載の情報提供方法である。
請求項4に記載の発明は、燃料ガスと空気が供給される炉内で燃焼する火炎から検出される、OH自発光の光量とNH自発光の光量とに基づいて、当該OH自発光と当該NH自発光の光量比を算出する算出部と、前記光量比と空気比との関係を与える検量線と前記算出部で算出された光量比との照合により、前記炉内における現在の空気比を推定する推定部と、推定された空気比に関する情報を、予め定めた端末に提供する提供部と、を有し、前記検量線は、前記OH自発光と前記NH自発光の光量比と空気比との線形の関係を与える、情報提供システムである。
請求項5に記載の発明は、前記提供部は、指定の期間内に検出された空気比の履歴を、前記空気比に関する情報として提供する、請求項4に記載の情報提供システムである。
請求項6に記載の発明は、指定の期間内に検出された空気比の履歴を解析する解析部を更に有し、前記提供部は、前記履歴を解析して得られる炉の状態を、前記空気比に関する情報として提供する、請求項4に記載の情報提供システムである。
請求項7に記載の発明は、コンピュータに、燃料ガスと空気が供給される炉内で燃焼する火炎から検出される、OH自発光の光量とNH自発光の光量とに基づいて、当該OH自発光と当該NH自発光の光量比を算出する機能と、前記光量比と空気比との関係を与える検量線と前記算出する機能で算出された光量比との照合により、前記炉内における現在の空気比を推定する機能と、推定された空気比に関する情報を、予め定めた端末に提供する機能と、を実現させるためのプログラムであり、前記検量線は、前記OH自発光と前記NH自発光の光量比と空気比との線形の関係を与える、ことを特徴とするプログラムである。
Claims (7)
- 燃料ガスと空気が供給される炉内で燃焼する火炎から検出される、OH自発光の光量とNH自発光の光量とに基づいて、当該OH自発光と当該NH自発光の光量比を算出する第1の処理と、
前記光量比と空気比との関係を与える検量線と前記第1の処理で算出された光量比との照合により、前記炉内における現在の空気比を推定する第2の処理と、
推定された空気比に関する情報を、予め定めた端末に提供する第3の処理と、
を有する情報提供方法。 - 前記空気比に関する情報は、指定の期間内に検出された空気比の履歴である、
請求項1に記載の情報提供方法。 - 前記空気比に関する情報は、指定の期間内に検出された空気比の履歴を解析して得られる炉の状態である、
請求項1に記載の情報提供方法。 - 燃料ガスと空気が供給される炉内で燃焼する火炎から検出される、OH自発光の光量とNH自発光の光量とに基づいて、当該OH自発光と当該NH自発光の光量比を算出する算出部と、
前記光量比と空気比との関係を与える検量線と前記算出部で算出された光量比との照合により、前記炉内における現在の空気比を推定する推定部と、
推定された空気比に関する情報を、予め定めた端末に提供する提供部と、
を有する情報提供システム。 - 前記提供部は、指定の期間内に検出された空気比の履歴を、前記空気比に関する情報として提供する、
請求項4に記載の情報提供システム。 - 指定の期間内に検出された空気比の履歴を解析する解析部を更に有し、
前記提供部は、前記履歴を解析して得られる炉の状態を、前記空気比に関する情報として提供する、
請求項4に記載の情報提供システム。 - コンピュータに、
燃料ガスと空気が供給される炉内で燃焼する火炎から検出される、OH自発光の光量とNH自発光の光量とに基づいて、当該OH自発光と当該NH自発光の光量比を算出する機能と、
前記光量比と空気比との関係を与える検量線と前記算出する機能で算出された光量比との照合により、前記炉内における現在の空気比を推定する機能と、
推定された空気比に関する情報を、予め定めた端末に提供する機能と、
を実現させるためのプログラム。
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