JP2023000564A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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大典 大城
Daisuke Oshiro
卓士 佐々
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    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
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    • F04C29/02Lubrication; Lubricant separation

Abstract

Figure 2023000564000001
【課題】軸受部への給油量を増加させることで軸受部の損傷を低減し、冷凍能力やCOPを向上させることができるスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のスクロール圧縮機は、ジャーナル部31には、ジャーナル部31の上端から所定長さの縦溝35が形成され、主軸オイル供給孔34に連通して縦溝35に開口する第1給油孔36及び第2給油孔37が形成され、第1給油孔36の第1開口部36aは縦溝35の下端側に位置し、第2給油孔37の第2開口部37aは縦溝35の上端側に位置することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷暖房空調装置や冷蔵庫等の冷却装置、あるいはヒートポンプ式の給湯装置等の冷凍装置に用いられるスクロール圧縮機に関するものである。
特許文献1に記載のスクロール圧縮機では、主軸には、軸受部に配置されるジャーナル部と、ボス部に挿入される偏心軸と、主軸の下端部から偏心軸に至る主軸オイル供給孔とが形成され、ジャーナル部には、所定長さの溝が形成され、主軸オイル供給孔に連通して縦溝に開口する給油孔が形成されている。
特開2004-11482号公報
しかし、特許文献1に記載のスクロール圧縮機では、ジャーナル部に形成されている溝には潤滑油を排出する経路を持たないため、給油孔から溝に供給される潤滑油は、溝外に出にくい。従って潤滑油は、給油孔から溝に供給されにくく、ジャーナル部に十分な潤滑油が供給されず、冷凍能力やCOPが低下し、又は軸受部が損傷してしまう。
そこで本発明は、軸受部への給油量を増加させることで軸受部の損傷を低減し、冷凍能力やCOPを向上させることができるスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明のスクロール圧縮機は、密閉容器1内には、冷媒を圧縮する圧縮機構部10と、前記圧縮機構部10を駆動する電動機構部20と、前記電動機構部20によって回転して前記圧縮機構部10を動作させる主軸30とが配置され、前記密閉容器1内の底部には貯油部4が形成され、前記圧縮機構部10は、固定スクロール11と旋回スクロール12とを有し、前記固定スクロール11は、円板状の固定スクロール鏡板11aと、前記固定スクロール鏡板11aに立設した固定渦巻きラップ11bとを備え、前記旋回スクロール12は、円板状の旋回スクロール鏡板12aと、前記旋回スクロール鏡板12aのラップ側端面に立設した旋回渦巻きラップ12bと、前記旋回スクロール鏡板12aの前記ラップ側端面から反対側に形成したボス部12cとを備え、前記固定渦巻きラップ11bと前記旋回渦巻きラップ12bとを相互に噛み合わせて、前記固定渦巻きラップ11bと前記旋回渦巻きラップ12bとの間に複数の圧縮室15が形成され、前記固定スクロール11及び前記旋回スクロール12の下方には、前記固定スクロール11及び前記旋回スクロール12を支持する主軸受40が設けられ、前記主軸受40には、前記主軸30を軸支する軸受部41と、前記ボス部12cを収容するボス収容部42とが形成され、前記主軸30には、前記軸受部41に配置されるジャーナル部31と、前記ボス部12cに挿入される偏心軸32と、前記主軸30の下端部33から前記偏心軸32に至る主軸オイル供給孔34とが形成され、前記貯油部4にある潤滑油を、前記主軸オイル供給孔34を経由して前記軸受部41に導くスクロール圧縮機であって、前記ジャーナル部31には、前記ジャーナル部31の上端から所定長さの縦溝35が形成され、前記主軸オイル供給孔34に連通して前記縦溝35に開口する第1給油孔36及び第2給油孔37が形成され、前記第1給油孔36の第1開口部36aは前記縦溝35の下端側に位置し、前記第2給油孔37の第2開口部37aは前記縦溝35の上端側に位置することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載のスクロール圧縮機において、前記第2開口部37aを、面取り部37bによって拡大させていることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載のスクロール圧縮機において、前記軸受部41の上部41uは、前記軸受部41の下部41dに対して肉厚部となっており、前記第1開口部36aは、前記軸受部41の前記下部41dに位置し、前記第2開口部37aは、前記軸受部41の前記上部41uに位置することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機において、前記軸受部41の内周面に、上端から下端に至るスリット44を形成することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載のスクロール圧縮機において、前記軸受部41の内周にブッシュ41aを配置し、前記ブッシュ41aによって前記スリット44が形成されることを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機において、前記軸受部41の上端面41bに、リング状のフレキシブル溝46を形成することを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機において、前記軸受部41の全長をL、前記軸受部41の内径をDとすると、L/D≦1とすることを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機において、30s-1以下の回転数を運転範囲に含むことを特徴とする。
本発明によれば、縦溝はジャーナル部の上端に至っていることで、縦溝に供給される潤滑油はジャーナル部の上端から排出されるため、縦溝には、第1給油孔及び第2給油孔から十分な潤滑油が供給される。また、第1給油孔の第1開口部は縦溝の下端側に位置し、第2給油孔の第2開口部は縦溝の上端側に位置することで、縦溝に供給される潤滑油量をバランスよく増加させることができ、軸受上端部の損傷を低減し、冷凍能力やCOPを向上させ、入力を低減させることができる。
本発明の一実施例によるスクロール圧縮機の縦断面図 図1に示すスクロール圧縮機の主軸を示す側面図 図1に示すスクロール圧縮機の軸受部及びジャーナル部を示す断面図 図1に示すスクロール圧縮機の主軸受を示す図 図1に示すスクロール圧縮機の性能確認結果を示す図
本発明の第1の実施の形態によるスクロール圧縮機は、ジャーナル部には、ジャーナル部の上端から所定長さの縦溝が形成され、主軸オイル供給孔に連通して縦溝に開口する第1給油孔及び第2給油孔が形成され、第1給油孔の第1開口部は縦溝の下端側に位置し、第2給油孔の第2開口部は縦溝の上端側に位置するものである。本実施の形態によれば、縦溝はジャーナル部の上端に至っていることで、縦溝に供給される潤滑油はジャーナル部の上端から排出されるため、縦溝には、第1給油孔及び第2給油孔から十分な潤滑油が供給される。また、第1給油孔の第1開口部は縦溝の下端側に位置し、第2給油孔の第2開口部は縦溝の上端側に位置することで、縦溝に供給される潤滑油量をバランスよく増加させることができ、軸受上端部の損傷を低減し、冷凍能力やCOPを向上させ、入力を低減させることができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態によるスクロール圧縮機において、第2開口部を、面取り部によって拡大させたものである。本実施の形態によれば、第2開口部を面取り部によって拡大させることで、軸受上端部に広範囲に第2給油孔から排出される油圧の高い(主軸の回転による遠心力が加わるため)潤滑油を供給することができる。
本発明の第3の実施の形態は、第1又は第2の実施の形態によるスクロール圧縮機において、軸受部の上部は、軸受部の下部に対して肉厚部となっており、第1開口部は、軸受部の下部に位置し、第2開口部は、軸受部の上部に位置するものである。本実施の形態によれば、肉厚部となっている軸受部の上部に対して第2開口部を位置させることで、変形しにくい肉厚部(軸受上端部)に対する損傷を低減でき、冷凍能力やCOPを向上させ、入力を低減させることができる。
本発明の第4の実施の形態は、第1から第3のいずれかの実施の形態によるスクロール圧縮機において、軸受部の内周面に、上端から下端に至るスリットを形成するものである。本実施の形態によれば、主軸の回転によって縦溝がスリットを通過する際に、スリットから潤滑油を排出できるため、ジャーナル部31の縦溝のない下端部へも給油することが可能となる。
本発明の第5の実施の形態は、第4の実施の形態によるスクロール圧縮機において、軸受部の内周にブッシュを配置し、ブッシュによってスリットが形成されるものである。本実施の形態によれば、スリットはブッシュによって形成することができる。
本発明の第6の実施の形態は、第1から第5のいずれかの実施の形態によるスクロール圧縮機において、軸受部の上端面に、リング状のフレキシブル溝を形成するものである。本実施の形態によれば、肉厚部となっている軸受部の上部に対してフレキシブル溝を形成することで変形を生じやすくすることができ、軸受荷重により軸受上端部に発生する応力を低減することができる。
本発明の第7の実施の形態は、第1から第6のいずれかの実施の形態によるスクロール圧縮機において、軸受部の全長をL、軸受部の内径をDとすると、L/D≦1とするものである。本実施の形態によれば、L/D≦1とする軸受部に対して効果が高い。
本発明の第8の実施の形態は、第1から第7のいずれかの実施の形態によるスクロール圧縮機において、30s-1以下の回転数を運転範囲に含むものである。本実施の形態によれば、30s-1以下の回転数に対して効果が高い。
以下本発明の一実施例によるスクロール圧縮機について説明する。なお、以下の実施例によって本発明が限定されるものではない。
図1は、本実施例によるスクロール圧縮機の縦断面図である。
密閉容器1内には、冷媒を圧縮する圧縮機構部10と、圧縮機構部10を駆動する電動機構部20と、電動機構部20によって回転して圧縮機構部10を動作させる主軸30とが配置されている。
密閉容器1は、上下方向に沿って延びる円筒状に形成された胴部1aと、胴部1aの上部開口を塞ぐ上蓋1cと、胴部1aの下部開口を塞ぐ下蓋1bとで構成されている。
密閉容器1には、圧縮機構部10に冷媒を導入する冷媒吸込管2と、圧縮機構部10にて圧縮された冷媒を密閉容器1の外に吐出する冷媒吐出管3とを設けている。
圧縮機構部10は、固定スクロール11と、旋回スクロール12とを有している。旋回スクロール12は、主軸30によって旋回駆動する。
電動機構部20は、密閉容器1に固定されたステータ21と、ステータ21の内側に配置されたロータ22とを備える。ロータ22には主軸30が固定される。
固定スクロール11及び旋回スクロール12の下方には、固定スクロール11及び旋回スクロール12を支持する主軸受40が設けられている。
主軸受40には、主軸30を軸支する軸受部41と、ボス収容部42と、シール用リング状凹部43と、自転拘束部材用リング状凹部45とが形成されている。主軸受40は、溶接や焼き嵌めによって密閉容器1に固定される。
固定スクロール11は、円板状の固定スクロール鏡板11aと、固定スクロール鏡板11aに立設した固定渦巻きラップ11bと、固定渦巻きラップ11bの周囲を取り囲むように立設した外周壁部11cとを備え、固定スクロール鏡板11aの略中心部に吐出ポート14が形成されている。
旋回スクロール12は、円板状の旋回スクロール鏡板12aと、旋回スクロール鏡板12aのラップ側端面に立設した旋回渦巻きラップ12bと、旋回スクロール鏡板12aのラップ側端面から反対側に形成した円筒状のボス部12cとを備えている。
固定スクロール11の固定渦巻きラップ11bと旋回スクロール12の旋回渦巻きラップ12bとは相互に噛み合わされ、固定渦巻きラップ11bと旋回渦巻きラップ12bとの間に複数の圧縮室15が形成される。
ボス部12cは、旋回スクロール鏡板12aの略中央に形成される。ボス部12cはボス収容部42に収容される。
主軸30には、軸受部41に配置されるジャーナル部31と、ボス部12cに挿入される偏心軸32と、主軸30の下端部33から偏心軸32に至る主軸オイル供給孔34とが形成されている。偏心軸32は、主軸30の上端に形成され、ジャーナル部31は偏心軸32の下方に形成されている。
固定スクロール11は、外周壁部11cで複数本のボルト16を用いて主軸受40に固定される。一方、旋回スクロール12は、オルダムリングなどの自転拘束部材17を介して固定スクロール11に支持されている。旋回スクロール12の自転を拘束する自転拘束部材17は、自転拘束部材用リング状凹部45に配置され、固定スクロール11と主軸受40との間に設けている。これにより、旋回スクロール12は、固定スクロール11に対して、自転しないで旋回運動をする。
主軸30の下端部33は、密閉容器1の下部に配置された副軸受18に軸支されている。
密閉容器1の底部には、潤滑油を貯留する貯油部4が形成されている。
主軸30の下端には容積型のオイルポンプ5を設けている。オイルポンプ5は、その吸い込み口が貯油部4内に存在するように配置する。オイルポンプ5は、主軸30によって駆動される。オイルポンプ5は、密閉容器1の底部に設けられた貯油部4にある潤滑油を、圧力条件や運転速度に関係なく、確実に吸い上げることができるため、オイル切れの心配が解消される。
オイルポンプ5で吸い上げた潤滑油は、主軸30内に形成している主軸オイル供給孔34を介して、副軸受18の軸受、軸受部41、ボス部12c内に供給される。
冷媒吸込管2から吸入される冷媒は、吸入ポート15aから圧縮室15に導かれる。圧縮室15は、外周側から中央部に向かって容積を縮めながら移動し、圧縮室15で所定の圧力に到達した冷媒は、固定スクロール11の中央部に設けた吐出ポート14から吐出室6に吐出される。吐出ポート14には吐出弁(図示せず)を設けている。圧縮室15で所定の圧力に到達した冷媒は、吐出弁を押し開いて吐出室6に吐出される。吐出室6に吐出された冷媒は、密閉容器1内上部に導出され、圧縮機構部10に形成した冷媒通路(図示せず)を通り、電動機構部20周囲に至り、冷媒吐出管3から吐出される。
本実施例のスクロール圧縮機は、ボス収容部42は高圧領域であり、自転拘束部材17を配置する旋回スクロール12の外周部は中間圧領域であり、高圧領域及び中間圧領域の圧力によって旋回スクロール12を固定スクロール11に押しつける。
偏心軸32は、旋回軸受を介して、ボス部12cに旋回駆動可能に挿入されている。偏心軸32の外周面にはオイル溝38(図2参照)が形成されている。
シール用リング状凹部43は、旋回スクロール鏡板12aのスラスト力を受ける主軸受40のスラスト面に形成している。シール用リング状凹部43には、リング状のシール部材を設けている。シール部材はボス収容部42の外周に配置される。
密閉容器1内は、吐出室6に吐出される冷媒と同じ高圧の冷媒で満たされ、主軸オイル供給孔34は、偏心軸32の上端に開口しているため、ボス部12c内の圧力は吐出冷媒の圧力と同等の高圧領域となる。
主軸オイル供給孔34を通ってボス部12c内に導入された潤滑油は、偏心軸32の外周面に形成されたオイル溝38によって旋回軸受及びボス収容部42に供給される。ボス収容部42の外周にはシール部材を設けているので、ボス収容部42は高圧領域である。
図2は図1に示すスクロール圧縮機の主軸を示す側面図である。
ジャーナル部31には、ジャーナル部31の上端から所定長さの縦溝35が形成されている。また、ジャーナル部31には、主軸オイル供給孔34に連通して縦溝35に開口する第1給油孔36及び第2給油孔37が形成されている。第1給油孔36及び第2給油孔37は、ジャーナル部31の径方向に形成されている。第1給油孔36と第2給油孔37とは、同じ孔径としている。
第1給油孔36の第1開口部36aは縦溝35の下端側に位置し、第2給油孔37の第2開口部37aは縦溝35の上端側に位置する。
第2開口部37aは、面取り部37b(図3参照)によって拡大させている。本実施例では、面取り部37bは円形状に形成しているが、楕円形状やその他の形状であってもよいが、縦溝35の上下方向に、縦溝35の幅と同程度の長さで拡大させることが好ましい。
貯油部4にある潤滑油は、主軸オイル供給孔34、第1給油孔36、及び第2給油孔37を経由して軸受部41の内周面に導かれる。
このように、縦溝35はジャーナル部31の上端に至っていることで、縦溝35に供給される潤滑油はジャーナル部31の上端から排出されるため、縦溝35には、第1給油孔36及び第2給油孔37から十分な潤滑油が供給される。また、第1給油孔36の第1開口部36aは縦溝35の下端側に位置し、第2給油孔37の第2開口部37aは縦溝35の上端側に位置することで、縦溝35に供給される潤滑油量をバランスよく増加させることができ、軸受上端部の損傷を低減し、冷凍能力やCOPを向上させ、入力を低減させることができる。
また、第2開口部37aを面取り部37bによって拡大させることで、軸受上端部に広範囲に第2給油孔から排出される油圧の高い(主軸の回転による遠心力が加わるため)潤滑油を供給することができる。
図3は図1に示すスクロール圧縮機の軸受部及びジャーナル部を示す断面図である。
軸受部41の上部41uは、軸受部41の下部41dに対して肉厚部となっている。
第1開口部36aは、軸受部41の下部41dに位置し、第2開口部37aは、軸受部41の上部41uに位置する。
このように、肉厚部となっている軸受部41の上部41u(軸受上端部)に対して第2開口部37aを位置させることで、変形しにくい肉厚部に対する損傷を低減でき、冷凍能力やCOPを向上させ、入力を低減させることができる。
軸受部41の内周にはブッシュ41a(図4参照)を配置している。
軸受部41の上端面41bには、リング状のフレキシブル溝46を形成している。肉厚部となっている軸受部41の上部41uに対してフレキシブル溝46を形成することで変形を生じやすくすることができる。
図4は図1に示すスクロール圧縮機の主軸受を示す図である。
図4(a)は主軸受の上面図、図4(b)は主軸受の側面断面図、図4(c)は図4(a)の要部拡大図である。
図4(b)に示すように、軸受部41の全長をL、軸受部41の内径をDとすると、L/D≦1とする。本実施例は、L/D≦1とする軸受部41に対して効果が高い。
また、図4(c)に示すように、軸受部41の内周面に、上端から下端に至るスリット44を形成することが好ましい。このようなスリット44を形成することで、主軸30の回転によって縦溝35がスリット44を通過する際に、スリット44から潤滑油を排出できるため、ジャーナル部31の縦溝のない部分へも給油することが可能となる。本実施例では、軸受部41の内周にブッシュ41aを配置し、ブッシュ41aによってスリット44を形成している。
図5は図1に示すスクロール圧縮機の性能確認結果を示す図である。
図5(a)は冷凍能力、図5(b)は入力、図5(c)はCOPを示しており、回転数を30s-1、60s-1、90s-1として性能比較を行った。
下部給油は第1給油孔36だけを設けた比較例、上部給油は第2給油孔37だけを設けた比較例、給油孔2個は第1給油孔36と第2給油孔37とを設けた本実施例であり、下部給油は第1給油孔36だけを設けた比較例を100%として比較している。
図5(a)に示すように、いずれの回転数でも冷凍能力は増加し、特に中回転(60s-1、90s-1)での効果が高い。
図5(b)に示すように、いずれの回転数でも入力は低減し、特に低回転(30s-1)での効果が高い。
図5(c)に示すように、いずれの回転数でもCOPは増加し、特に低回転(30s-1)での効果が高い。
このように、30s-1以下の回転数に対して効果が高いことから、回転数を可変とするインバータスクロール圧縮機であって、30s-1以下の回転数を運転範囲に含む圧縮機に最適である。
本発明のスクロール圧縮機は、温水暖房装置、空気調和装置、給湯器、又は冷凍機などの、冷凍サイクル装置に有用である。
1 密閉容器
1a 胴部
1b 下蓋
1c 上蓋
2 冷媒吸込管
3 冷媒吐出管
4 貯油部
5 オイルポンプ
6 吐出室
10 圧縮機構部
11 固定スクロール
11a 固定スクロール鏡板
11b 固定渦巻きラップ
11c 外周壁部
12 旋回スクロール
12a 旋回スクロール鏡板
12b 旋回渦巻きラップ
12c ボス部
14 吐出ポート
15 圧縮室
15a 吸入ポート
16 ボルト
17 自転拘束部材
18 副軸受
20 電動機構部
21 ステータ
22 ロータ
30 主軸
31 ジャーナル部
32 偏心軸
33 下端部
34 主軸オイル供給孔
35 縦溝
36 第1給油孔
36a 第1開口部
37 第2給油孔
37a 第2開口部
37b 面取り部
38 オイル溝
40 主軸受
41 軸受部
41a ブッシュ
41b 上端面
41d 下部
41u 上部(軸受上端部)
42 ボス収容部
43 シール用リング状凹部
44 スリット
45 自転拘束部材用リング状凹部
46 フレキシブル溝

Claims (8)

  1. 密閉容器内には、冷媒を圧縮する圧縮機構部と、前記圧縮機構部を駆動する電動機構部と、前記電動機構部によって回転して前記圧縮機構部を動作させる主軸とが配置され、
    前記密閉容器内の底部には貯油部が形成され、
    前記圧縮機構部は、固定スクロールと旋回スクロールとを有し、
    前記固定スクロールは、円板状の固定スクロール鏡板と、前記固定スクロール鏡板に立設した固定渦巻きラップとを備え、
    前記旋回スクロールは、円板状の旋回スクロール鏡板と、前記旋回スクロール鏡板のラップ側端面に立設した旋回渦巻きラップと、前記旋回スクロール鏡板の前記ラップ側端面から反対側に形成したボス部とを備え、
    前記固定渦巻きラップと前記旋回渦巻きラップとを相互に噛み合わせて、前記固定渦巻きラップと前記旋回渦巻きラップとの間に複数の圧縮室が形成され、
    前記固定スクロール及び前記旋回スクロールの下方には、前記固定スクロール及び前記旋回スクロールを支持する主軸受が設けられ、
    前記主軸受には、前記主軸を軸支する軸受部と、前記ボス部を収容するボス収容部とが形成され、
    前記主軸には、前記軸受部に配置されるジャーナル部と、前記ボス部に挿入される偏心軸と、前記主軸の下端部から前記偏心軸に至る主軸オイル供給孔とが形成され、
    前記貯油部にある潤滑油を、前記主軸オイル供給孔を経由して前記軸受部に導くスクロール圧縮機であって、
    前記ジャーナル部には、前記ジャーナル部の上端から所定長さの縦溝が形成され、
    前記主軸オイル供給孔に連通して前記縦溝に開口する第1給油孔及び第2給油孔が形成され、
    前記第1給油孔の第1開口部は前記縦溝の下端側に位置し、
    前記第2給油孔の第2開口部は前記縦溝の上端側に位置する
    ことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 前記第2開口部を、面取り部によって拡大させている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記軸受部の上部は、前記軸受部の下部に対して肉厚部となっており、
    前記第1開口部は、前記軸受部の前記下部に位置し、
    前記第2開口部は、前記軸受部の前記上部に位置する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記軸受部の内周面に、上端から下端に至るスリットを形成する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  5. 前記軸受部の内周にブッシュを配置し、前記ブッシュによって前記スリットが形成される
    ことを特徴とする請求項4に記載のスクロール圧縮機。
  6. 前記軸受部の上端面に、リング状のフレキシブル溝を形成する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  7. 前記軸受部の全長をL、前記軸受部の内径をDとすると、L/D≦1とする
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  8. 30s-1以下の回転数を運転範囲に含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
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