JP2022549497A - 車両グローブボックスラッチ - Google Patents

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エー.ミニッチ デイビッド
ジョン キーリング アンドリュー
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サウスコ,インコーポレイティド
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Abstract

車両グローブボックスラッチサブアセンブリが、ハウジングの回転子取り付け部分に枢動可能に接続された回転子と、回転子に回転可能に結合され、対向する端部を有する少なくとも1つの爪とを備える。回転子は、本体と、本体に配置された支柱と、支柱から延びる回転リミッタとを備える。爪の対向する端部の一方の端部が、グローブボックスが取り付けられる車両の開口部と係合するように構成された係合部分を備え、爪の対向する端部の他方の端部は、回転子の支柱に取り付けられて爪を回転子に固定するソケットを備える。ソケットは、支柱とソケットとの間の相対回転時に支柱の回転リミッタを圧迫するように構成された回転リミッタを備える。

Description

関連出願の相互参照
この出願は、2019年9月26日出願の「VEHICLE GLOVE BOX LATCH」と題された米国仮特許出願第62/906,492号に関連しており、その優先権の利益を主張する。この仮特許出願の内容は、参照することにより、あらゆる目的でその全体が本明細書に組み込まれる。
本発明は、隣接する構成要素間の機械的接続を提供するように構成されたラッチ又はコネクタシステムの分野、特に自動車用グローブボックス又は付属区画の扉を閉位置に固定するためのラッチシステムに関する。
グローブボックスなどの自動車用扉閉鎖システムは、典型的には、ハウジングと、扉と、1つ又は複数のストライカと協働して扉を閉位置に保持してハウジングを覆うラッチと、を備える。既存の扉閉鎖システムを改善するか、その代替品を提供する必要性が引き続き存在していることがわかっている。
本発明の第1の態様によれば、車両グローブボックス用の車両グローブボックスラッチサブアセンブリが提供される。車両グローブボックスラッチサブアセンブリは、車両グローブボックスに接続されるように構成されたハウジングと、ハウジングの回転子取り付け部分に枢動可能に接続された回転子と、回転子に回転可能に結合され、対向する端部を有する少なくとも1つの爪と、を備える。回転子は、本体と、本体に配置された支柱と、支柱から延びる回転リミッタと、を備える。爪の対向する端部の一方の端部は、グローブボックスが取り付けられる車両の開口部と係合するように構成された係合部分を備え、爪の対向する端部の他方の端部は、爪を回転子に固定するために回転子の支柱に取り付けられたソケットを備える。ソケットは、回転リミッタであって、支柱とソケットとの間の相対回転時に支柱の回転リミッタを圧迫し、所定の回転角を超える支柱とソケットとの間の回転相対回転を制限するか防止するように構成された回転リミッタを備える。
本発明の第2の態様によれば、車両グローブボックス用の車両グローブボックスラッチのための爪が提供される。爪は、対向する端部を有する細長い本体を備える。ここで、爪の対向する端部の一方の端部が、グローブボックスが取り付けられる車両の開口部と係合するように構成された係合部分を備え、爪の対向する端部の他方の端部は、回転子に取り付けられて爪を回転子に固定するように構成されたソケットを備える。ソケットは、回転子とソケットとの間の相対回転時に回転子の表面を圧迫して、所定の回転角を超える回転子とソケットとの間の回転相対回転を制限するか防止するように構成された回転リミッタを備える。
本発明の上記の態様及び特徴をはじめとする態様及び特徴は、添付の図面を参照してその例示的な実施形態を詳細に説明することにより、当業者にはさらに明らかになるであろう。
図1Aは、扉アセンブリの第1の例示的な実施形態の正面等角図である;図1Bは、扉アセンブリの背面等角図である;図1Cは、扉から分解された状態を示す、ラッチアセンブリを備えた扉アセンブリの別の正面等角図である。 図2は、図1A~図1Cの扉アセンブリのラッチアセンブリの分解図である。 図3A、図3B、図3C、図3D、図3E、図3F及び図3Gは、それぞれ、図2のラッチアセンブリのハウジングの背面等角図、正面等角図、正面図、右立面図、左立面図、上面図及び底面図、である。 図4A、図4B、図4C、図4D、図4E、図4F及び図4Gは、それぞれ、図2のラッチアセンブリのパドルの正面等角図、背面等角図、背面図、右立面図、左立面図、底面図及び上面図、である。 図5A、図5B、図5C、図5D及び図5Eは、それぞれ、図2のラッチアセンブリの回転子の背面等角図、正面等角図、背面図、右立面図及び底面図、である。 図6Aは、図2のラッチアセンブリのロックバレルの正面等角図であり、図6Bは、図2のラッチアセンブリのロックバレルの背面等角図である。 図7は、図2のラッチアセンブリの捻りバネの等角図である。 図8は、図2のラッチアセンブリの別の捻りバネの等角図である。 図9Aは、図2のラッチアセンブリの正面図であって、ラッチアセンブリは係止され閉じた状態で示され、爪のうちの1つは先端が切り取られて示される図である;図9Bは、図9Aの係止されて閉じたラッチアセンブリの線9B-9Bに沿って切断された断面図である;図9Cは、図9Aの係止されて閉じたラッチアセンブリの背面図である。 図10Aは、図9Aのラッチアセンブリの正面図であって、ラッチアセンブリは、係止解除されて閉じた状態で示される図である;図10Bは、図10Aの係止解除されて閉じたラッチアセンブリの線10B-10Bに沿って切断された断面図である;図10Cは、図10Aの係止解除されて閉じたラッチアセンブリの背面図である。 図11Aは、図10Aのラッチアセンブリの正面図であって、ラッチアセンブリは、係止解除されて開いた状態で示される図である;図11Bは、図11Aの係止解除されて開いたラッチアセンブリの線11B-11Bに沿って切断された断面図である;図11Cは、図11Aの係止解除されて開いたラッチアセンブリの背面図である。 図12Aは、図2、図9A、図10A及び図11Aのラッチアセンブリの側面図であって、ラッチアセンブリは、閉位置で示され、図12Aのラッチアセンブリは、係止されるか係止解除されている可能性がある図である;図12Bは、図12Aのラッチアセンブリの側面図であって、ラッチアセンブリは、開位置で示される図である;図12Cは、パドル軌道の湾曲運動プロファイルを示す、図12A及び図12Bのラッチアセンブリの側面図である。 図13Aは、扉アセンブリの背面から見たときの図1Bの扉アセンブリの詳細図である;図13Bは、図13Aの部分的扉アセンブリの底面図である;図13Cは、図13Aの部分的扉アセンブリの線13C-13Cに沿って切断された断面図である;図13Dは、図13Bの部分的扉アセンブリの線13D-13Dに沿って切断された断面図である。 図14A及び図14Bは、爪を図1Aの扉アセンブリの回転子に接続するための方法を示す図である。 図15Aは、扉の一部のみを示す、扉アセンブリの第2の例示的な実施形態の正面等角図である;図15Bは、扉アセンブリの背面等角図である;図15Cは、扉から分解して示す、ラッチアセンブリを備えた扉アセンブリの別の正面等角図である。 図15Dは、扉アセンブリの正面図である;図15Eは、左側から見た扉アセンブリの立面図である;図15Fは、扉アセンブリの底面図である;図15Gは、右側から見た扉アセンブリの立面図である;図15Hは、扉アセンブリの背面図である。 図16は、図15A-15Hの扉アセンブリのラッチアセンブリの分解図である。 図17A、図17B、図17C、図17D、図17E、図17F及び図17Gは、それぞれ、図16のラッチアセンブリのハウジングの背面等角図、正面等角図、正面図、右立面図、左立面図、上面図及び底面図、である。 図18A、図18B、図18C、図18D、図18E、図18F及び図18Gは、それぞれ、図16のラッチアセンブリのパドルの正面等角図、背面等角図、背面図、右立面図、左立面図、底面図及び上面図、である。 図19A、図19B、図19C、図19D及び図19Eは、それぞれ、図16のラッチアセンブリの回転子の背面等角図、正面等角図、背面図、右立面図及び底面図、である。 図20Aは、図16のラッチアセンブリのロックバレルの正面等角図であり、図20Bは、図16のラッチアセンブリのロックバレルの背面等角図である。 図21Aは、ラッチアセンブリのさまざまな表面を切り取って示して、ロックバレルと回転子との間の相互の作用を明らかにする、係止解除され閉じた状態で示す図16のラッチアセンブリの背面図である;図21Bは、図21Aのラッチアセンブリの別の図であって、ラッチアセンブリは、係止解除されて開いた状態で示される図である;図21Cは、図21Aのラッチアセンブリの別の図であって、ラッチアセンブリは、係止され閉じた状態で示される図である。 図22Aは、係止解除され閉じた状態で示す図16のラッチアセンブリの底面図である;図22Bは、係止解除され開いた状態で示す図16のラッチアセンブリの底面図である;図22Cは、係止され閉じた状態で示す図16のラッチアセンブリの底面図である。 図23Aは、係止解除され閉じた状態で示す図16のラッチアセンブリの断面図である;図23Bは、係止解除され開いた状態で示す図16のラッチアセンブリの断面図である;図23Cは、係止され閉じた状態で示す図16のラッチアセンブリの断面図である。 図24Aは、係止解除され開いた状態で示す図16のラッチアセンブリの別の断面図である;図24Bは、係止解除され開いた状態で示す図16のラッチアセンブリのさらに別の断面図である。 図25Aは、非係止ラッチアセンブリを有する扉アセンブリの第3の例示的な実施形態の正面等角図である;図25Bは、扉アセンブリの背面等角図である;図25Cは、扉から分解された状態で示すラッチアセンブリを備えた扉アセンブリの別の正面等角図である;図25Dは、扉に部分的に組み付けられた状態で示すラッチアセンブリを備えた扉アセンブリの別の正面等角図である。 図26A、図26B、図26C、図26D及び図26Eは、それぞれ、図25A~図25Dの(爪を備える)ラッチアセンブリの等角図、正面図、右立面図、左立面図及び背面図、である。 図27は、図25A~図25Dの扉アセンブリの非係止ラッチアセンブリの分解図である。 図28Aは、パドルを破線で示し、残りの構成要素を見える状態にしている図27のラッチアセンブリの上面図である;図28Bは、図28Aのラッチアセンブリの線28B-28Bに沿って切断された断面側面図である。 図29A、図29B、図29C、図29D、図29E及び図29Fは、それぞれ、図27のラッチアセンブリのパドルの正面等角図、正面図、背面図、左立面図、右立面図及び底面図、である。 図30A、図30B、図30C、図30D、図30E及び図30Fは、それぞれ、図27のラッチアセンブリのハウジングの正面等角図、正面図、背面図、底面図、左立面図及び右立面図、である。 図31A、図31B、図31C、図31D、図31E及び図31Fは、それぞれ、図27のラッチアセンブリの回転子の背面等角図、背面図、正面図、上面図、右立面図及び左立面図、である。 図32は、図25A~図25Dの扉アセンブリと共に使用するための係止ラッチアセンブリの第4の例示的な実施形態の分解図である。 図33A、図33B、図33C及び図33Dは、図32のラッチアセンブリを組み立てるための一連のステップを示す図であり、図33Eは、図33Dのラッチアセンブリの詳細図である。 図34A、図34B及び図34Cは、それぞれ、係止された構成で示す図32のラッチアセンブリの正面図、断面側面図及び別の断面側面図、である。 図35A、図35B及び図35Cは、係止解除された構成で示す図32のラッチアセンブリの正面図、断面側面図及び別の断面側面図、である。 図36A及び図36Bは、図32の係止ラッチアセンブリの電子ロックアセンブリの正面等角図である。 図37A、図37B、図37C、図37D、図37E及び図37Fは、それぞれ、図32の係止ラッチアセンブリのデッドボルトの等角図、正面図、上面図、底面図、右立面図及び左立面図、である。 図38は、図32の係止ラッチアセンブリのバネの等角図である。 図39は、図32の係止ラッチアセンブリのパドルを係止するための代替配置の概略図であって、代替配置は、モータ駆動のクロックスプリングを備える図である。 図40は、図32の係止ラッチアセンブリのパドルを係止するための代替配置の概略図であって、代替配置は、モータ駆動の偏心部材を備える図である。 図41は、モータ駆動の三日月形のカムを備える、図40の概略図のための代替のモータ駆動の偏心部材を示す図である。 図42は、図32の係止ラッチアセンブリのパドルを係止するためのさらに別の代替配置の概略図であって、代替配置は、モータ駆動のラックアンドピニオンを備える図である。 図43は、図32の係止ラッチアセンブリのパドルを係止するためのさらに別の代替配置の概略図であって、代替配置は、バネによって付勢されるモータ駆動のラックアンドピニオンを備える図である。 図44は、図32の係止ラッチアセンブリのパドルを係止するためのさらに別の代替配置の概略図であって、代替配置は、ラックから延びたリビングスプリングによって付勢され、静止した支柱によって係合されるモータ駆動のラックアンドピニオンを備える図である。 図45A、図45B、図45C及び図45Dは、それぞれ、第5の例示的な実施形態による図25A~図25Dの扉アセンブリと共に使用するための部分的に組み立てられた係止ラッチアセンブリの正面図、左側図、右側図及び側面図、である。 図46は、図45Aの係止ラッチアセンブリの分解図である。 図47は、図45Aの係止ラッチアセンブリのバネ、回転子及び基部ハウジングを組み立てるための例示的なシーケンスを示す図である。 図48は、図45Aの係止ラッチアセンブリのバネ、回転子及び基部ハウジングを組み立てるための例示的な順序を示す図である。 図49は、図45Aの係止ラッチアセンブリのバネ、回転子及び基部ハウジングを組み立てるための例示的な順序を示す図である。 図50は、図45Aの係止ラッチアセンブリのバネ、回転子及び基部ハウジングを組み立てるための例示的な順序を示す図である。 図51は、図45Aの係止ラッチアセンブリのバネ、回転子及び基部ハウジングを組み立てるための例示的な順序を示す図である。 図52は、図45Aの係止ラッチアセンブリのバネ、回転子及び基部ハウジングを組み立てるための例示的な順序を示す図である。 図53は、図45Aの係止ラッチアセンブリの基部ハウジングを示す図である。 図54Aは、図45Aの組み立てられた係止ラッチアセンブリの断面側面図であって、ラッチアセンブリは閉位置で示される図である;図54Bは、図45Aの組み立てられた係止ラッチアセンブリの断面側面図であって、ラッチアセンブリは開位置で示される図である。 図55は、図25A~図25Dの扉アセンブリと共に使用するための係止ラッチアセンブリの第6の例示的な実施形態の底面図である。 図56A及び図56Bは、図55の係止ラッチアセンブリに接続された爪を示す図であり、図56Bには、係止ラッチアセンブリが回転した状態で示される。 図57は、第7の例示的な実施形態による、爪が取り付けられたラッチアセンブリの背面図である。 図58は、1つの爪を省略した図57のラッチアセンブリの等角背面図である。 図59は、爪と回転子との間の相互の作用を示す図57のラッチアセンブリの等角詳細図である。 図60は、図59の爪と回転子とを通る断面図である。 図61は、図57の爪の一部の正面等角詳細図である。 図62は、図57の爪の一部の背面図である。 図63は、図57の爪の一部の正面図である。 図64は、クリップとストライカに結合され、代替の爪を有する図57のラッチアセンブリの等角図である。 図65は、図57のラッチアセンブリの回転子の等角図である。 図66は、図64のストライカの等角図である。 図67は、図64の長い爪の等角図である。 図68は、図64の短い爪の等角図である。 図69は、図64の短い爪の等角図である。 図70は、図65の回転子と共に使用することができる別の代替爪の等角図である。 図71Aは、代替回転子の部分等角図である;図71Bは、爪とかみ合った図71Aの回転子の断面図である。
本発明は、特定の実施形態を参照して本明細書に例示し説明しているが、本発明は、図示の詳細に限定されることを意図するものではない。むしろ、本発明から逸脱することなく、特許請求の範囲の同等物の範囲及び領域内で詳細にさまざまな修正を施す場合がある。
第1の実施形態
本発明の態様を組み込んだ扉アセンブリ100の第1の実施形態を図1A~図14Bに示す。扉アセンブリ100は、扉102(その正面パネルのみを示す)を概ね備える。扉102は、例えば、車両用グローブボックスの扉であってもよい。図示していないが、扉は、車両のダッシュボードに形成された開口部などの開口部を覆うように取り付けられる。扉12は、当技術分野で知られているように、開口部にヒンジ結合されており、閉位置と開位置との間を移動することができる。
扉102の閉位置では、扉の正面107はダッシュボードの表面と同一平面上にある。扉102の開位置では、扉102はダッシュボードの表面から突出している。(図示しない)ストライカを、ダッシュボードの開口部の周囲に設ける。
扉102は、単一の構成要素であっても、一緒に取り付けられた複数の構成要素から構成されてもよい。扉102は、その正面107上に実質的に長方形の凹んだ領域106を有するほぼ長方形の形状を備える。2つの突起115及び119が、扉102の背面から後向きの方向に外向きに突出している。
突起115は、同突起を通って延びる開口を備える。中空の正方形のクリップ121を突起115の開口に取り付ける。クリップ121の内向きの側面それぞれは、その中に位置決めされた爪の横方向の動きに適応することができる弾性タブ129を備える。
突起119は、図13Dに最もよく示すように、突起119の残りの部分よりも狭い自由端131を有する。細長い凹部133又はチャネルが、自由端131の後ろ向きの表面に形成される。突起115及び119の目的を、図13A~図13Dを参照してさらに詳細に説明する。
ラッチアセンブリ104を扉102に取り付けて、扉102を閉位置に解放可能に保持する。ラッチアセンブリ104は、ラッチアセンブリのパドル400の正面が扉102の正面107と同一平面上にあるか、正面107に対して僅かに凹んだ状態になるように、扉102の凹部領域106内に少なくとも部分的に位置決めされる。これとは別に、パドル400は、設計による指示に従い、わずかに突出しても、著しく突出してもよい。ラッチアセンブリ104は、扉アセンブリ100を組み付ける方法に関して後述するように、ネジ式留め具109と、ラッチアセンブリ104のハウジング300上のクリップ307とによって、扉102の凹部領域106に取り付けられる。
留め具109は、クリップ307と共に、ラッチアセンブリ104を扉102に取り付けるための手段を備える。取り付け手段にはさまざまなものがある可能性があることを理解されたい。例えば、取り付け手段は、例えば、複数のクリップ、複数の留め具、スナップ、クランプ、溶接、接着剤、返し、スロット、突出部又は表面、あるいはラッチアセンブリ104を扉102に取り付けるために使用することができる任意の他の装置を含む場合がある。
ここで図1B、図14A及び図14Bを参照すると、回転子500及び2つの爪112及び114を備えるラッチアセンブリ104の少なくとも一部は、扉102の背面110から、凹部領域106に形成された開口部113を通って突出する。爪112及び114は、車両開口部のストライカと解放可能に係合するように構成される。爪112及び114がストライカと係合しているとき、扉102は閉位置に維持される。爪112及び114の自由端112a及び114aのそれぞれと、そのそれぞれのストライカとの間の係合が、扉102が閉位置から開位置に移動するのを防ぐ。爪112及び114がストライカから分離されると、扉102は開位置に維持されるか、あるいは容易に開位置に移動することができる。
各爪112及び114の自由端112a及び114aの反対側はそれぞれ、支柱120及び127であり、ラッチアセンブリ104の回転子500に接続される。図14Aに示すように、爪112の支柱120は、爪112の端部から延びるシャフト128aと、シャフト128aの自由端にある球根状部分128bと、シャフト128aと球根状部分128bとの間に形成された環状チャネル128cとを備える。明示的に示していないが、爪114の支柱127は、支柱120と実質的に同一のものであることを理解されたい。爪112及び114と回転子500との間の接続は、任意のタイプの接続(固定又は解放可能)であってもよく、図示の接続に限定されないことを理解されたい。
ここで図1B及び図13A~図13Dを参照すると、爪114は、扉102上のクリップ121を通して位置決めされるとともに、扉102上の突起119の上方に取り付けられる。爪114は、突起119と相互に作用する案内区分123を備える。案内区分123は、爪114の拡張領域に形成された開口部124を備える。2つの突出部125は、開口部124内に延び、開口部124の両側から互いに向かって延びる。突出部125は、爪114の中心軸「E」(図13A)に接近するが、交差しない。各突出部125はV字形であり、V字形の先端は中心軸Eを向いている。
突出部125が取り付けられている開口部124の両側に隣接する開口部124の側面に突出部126が形成される。突出部126は軸Eに沿って延びる。このほか、図13Aに示すように、突出部126は、突出部125を通過するように、中心軸Eに沿った一定の長さまで延びる。突出部126は、図13Cに示すように、突出部125及び126が互いに接触しないように、突出部125の上方の高さに位置決めされる。突出部125及び126は、爪114と一体であっても、開口部124に取り付けられた別個の構成要素に設けられてもよい。突出部125及び126は可撓性である。突出部125は、図13Dに示すように、突起119の自由端131の側面と相互に作用するのに対し、突出部126は、自由端131に形成された凹部133と相互に作用する。爪114と突起119との間の相互の作用を、図13A~図13Dを参照してさらに詳細に説明する。
図2は、ラッチアセンブリ104の分解図を示す。ラッチアセンブリ104の主要な構成要素は、基部ハウジング300、ユーザ操作パドル400、回転子500、ロックバレル600、捻りバネ700及び800のほか、任意選択で2つの爪112及び114である。基部ハウジング300は、扉102の前側に取り付け可能であり、ラッチアセンブリ104の動作中、所定の位置に固定されたままである(即ち、静止したままである)。パドル400は、旋回軸Aを中心にハウジング300の正面302に対して枢動可能に取り付けられる(図12Cを参照)。回転子500は、同心軸Bを中心にハウジング300の背面304に回転可能に取り付けられる(図9C、図10C及び図11Cを参照)。ラッチアセンブリ104の一部を形成すると考えられても、考えられなくてもよい爪112及び114は、回転子500に取り付けられる。ロックバレル600は、ハウジング300に取り付けられ、パドル400の開口部402と位置合わせされる。ロックバレル600は、ラッチアセンブリ104を係止するか係止解除するかのいずれかのために設けられる。ロックバレル600は、任意選択の構成要素であり、省略される場合がある。捻りバネ700は、パドル400を図1Aに示す定位置に保持するためにパドル400に接続される。第2の捻りバネ800は、回転子500を、ラッチアセンブリ104の閉状態に対応する回転位置(即ち、爪112及び114がストライカと係合している位置)に付勢するために、回転子500に接続される。
ここで、ラッチアセンブリ104の個々の構成要素をさらに詳細に説明する。
図3A~図3Gは、ラッチアセンブリ104の基部ハウジング300を示す。基部ハウジング300は、ラッチアセンブリ104の他の構成要素が取り付けられる実質的に長方形の本体を有する。凹部301が、ハウジング300を通って延びる(ラッチアセンブリ104がロックバレル600を備えない場合を除く)。ロックバレル600の外側バレルは、凹部301内に固定される。
基部ハウジング300は、扉102を取り付けるためのクリップ307を備える。クリップ307は、ハウジング300の片側に形成される。クリップ307は、ハウジング300の側面から外向きに延びる可撓性のタブ又は突出部である。クリップ307はこのほか、本明細書では保持機能と呼ばれる場合があり、保持機能は、例えば、支柱、表面、クランプ、スロット又は突起である場合がある。
2つの弧状のリブ310が、ハウジング300の側壁311から突出している。リブ310は、パドル400の側壁311に配置された対応する弧状のスロット404内に位置決めされるように構成される。スロット404は、(図12A及び図12Bと比較して)パドル400がハウジング300に対して旋回することができるように、リブ310よりも(長さ又は弧長のいずれかで測定される場合)長い。パドル400は、スロット404とリブ310との間の係合により、軸Aを中心にハウジング300に対して旋回することができる。
リブ310は、さらに一般的には、ハウジング300のパドル取り付け部分と呼ばれることがある。ハウジング300とパドル400との間の接続は、図示し説明したものとは異なる場合があることを理解されたい。例えば、パドル400は、例えば、支柱、クリップ、シャフト、留め具、ピン又はヒンジによってハウジング300に接続されてもよい。
中空シリンダ312が、ハウジング300の背面304から後方に突出している。シリンダ312は、凹部301と同一直線上にあり、シリンダ312の内部は、凹部301の少なくとも一部を形成する。シリンダ312は、シリンダ312の互いに向かい合う側に位置決めされた2つの可撓性突出部314によって分割される。各突出部314は、その端部に返し316を備え、各突出部314は、シリンダ312に対して屈曲するように構成される。返し316は、回転子500に形成されたスロット506に接続されるように構成される。返し316とそのそれぞれのスロット506との間の係合が、回転子500をハウジング300に保持する。スロット506は、(図9C、図10C及び図11Cと比較して)回転子500がハウジング300から分離することなくハウジング300に対して回転することができるように、返し316よりも(長さ又は弧長のいずれかで測定される場合)長い。
ハウジング300と回転子500との間の係合にはさまざまなものがあり得る。例えば、突出部314は、(可撓性である代わりに)固定され、回転子500に形成されたスロットに締結されてもよい。このほか、シリンダ312と円筒内壁501によって形成された中空空間530との間の接合部分は、図示のように、シリンダ312の内径が、シリンダ312の外径とは対照的に、回転子500との接合部分となるように切り替えられてもよい。
シリンダ312及び突出部314は、さらに一般的には、ハウジング300の回転子取り付け部分と呼ばれる場合がある。ハウジング300と回転子500との間の接続は、図示し説明したものとは異なる場合があることを理解されたい。例えば、回転子500は、例えば、支柱、クランプ、返し、表面、留め具、クリップ又はシャフトによってハウジング300に接続される場合がある。
ハウジング300の回転子取り付け部分、回転子500及びロックバレル600は、軸「B」に沿って少なくとも部分的に互いに重なり、同じ軸「B」に沿って同心円状に位置合わせされる。この配置は、ラッチアセンブリ104の深さ「D」の減少をもたらす(図9Bを参照)。これにより、ラッチアセンブリ104を収容するために必要なグローブボックス扉102の凹部106の深さが減少し、グローブボックス内の利用可能な収納スペースが増大する。対照的に、回転子取り付け部分、回転子及びロックバレルが互いにオフセットされ、重なり合わない場合、そのような配置により、ラッチアセンブリの深さが増大し、拡大されたラッチアセンブリを収容するのに必要なグローブボックス扉102の凹部106の深さが増大し、グローブボックス内の利用可能な収納スペースが減少するであろう。
2つの位置合わせピン318(図3A)が、ハウジング300の背面304から突出している。各ピン318は、位置合わせの目的で扉102に配置された穴130(図1B)に挿入されるように構成される。
ハウジング300の反対側の側壁311上に2つの軌道320が形成される。パドル400上の支柱407が、パドル400を旋回させると、それぞれの軌道320を移動する。支柱407は、軌道320と相互に作用して、パドル400の所定の点を超える旋回作用を制限し、パドル400がハウジング300から取り外されるのを防ぐのに役立つ。各軌道320は、側壁311に形成された窪みである。軌道320は、ハウジング300の背面304の下側に形成された肩部317の中に突出して、同肩部上に少なくとも部分的に形成される。
図4A~図4Gは、ラッチアセンブリ104のパドル400を示す。パドル400は、壁の形態の実質的に長方形の正面410を備える。ロックバレル600を収容するための開口部402は、正面410に形成される。開口部402は、ロックバレル600が省略される場合、省略してもよい。スロット404から最も遠い正面410の端部412は、ラッチアセンブリ104のユーザによって把持されるように構成される。対向する側壁414及び416は、正面410から下向きに突出している。側壁414は、2つのスロット404のうちの1つと、スロット404に隣接する位置で壁414から下向きに延びる丸みを帯びた脚420とを備える。丸みを帯びた脚420は、後述するように、回転子500を回転させるように構成される。2つの支柱407のうちの一方は、側壁414の下端から側壁416に向かって内側に延びる。側壁416は、2つのスロット404のうちの他方を備える。2つの支柱407のうちの他方は、側壁416の下端から側壁414に向かって内側に延びる。上記のように、各支柱407は、ラッチアセンブリ104の組み立てられた形態では、ハウジング300の軌道320のうちの1つの内部に位置決めされる。
図5A~図5Gは、ラッチアセンブリ104の回転子500を示す。回転子500は、バネ800の付勢に対抗してハウジング300に対して回転することができる実質的に円形の本体である。(個別又は集合的に凹部510と呼ばれる)2つの三日月形の凹部510a及び510bが、回転子500の周囲に形成される。各凹部510は、爪112及び114それぞれの支柱120及び127のうちの1つに解放可能に結合されるように構成される。支柱120及び127は、動作中に、凹部510から分離することなく、凹部510内で旋回することができる。
各凹部510は、非連続的な周囲を有するC字形のクリップによって形成される。非連続的な周囲は、(支柱を回転子と嵌合する1つの方法によって)支柱120又は127をC字形のクリップに挿入することができる開口部511を形成する。図5Bに示すように、環状リブ513が、各凹部510の周囲周りに突出している。リブ513は、回転子500の正面と裏面との間に位置決めされる。組み立てられた形態では、リブ513は、爪112及び114のそれぞれの凹部128c内に位置決めされる。
さまざまな従来技術のラッチ設計には、爪の凹部に結合された回転子上の支柱が含まれる(即ち、ラッチアセンブリ100の支柱及び凹部の配置の設計とは反対である)。支柱120及び127を爪112及び114上に位置決めし、回転子500に凹部510を配置して、支柱120及び127を受容することにより、急速な減速又は衝突の場合に、爪120及び127を回転子500と係合するように付勢する能力を提供する。この配置はこのほか、他の剛性を与え、爪112を旋回させることなく爪112の回転を可能にする。
回転子500は、階段状の表面を有する基部壁512を備える。基部壁512は、ラッチアセンブリ104の組み立てられた形態では、ハウジング300の後ろ向きの表面304に実質的に平行に方向づけられる。実質的に円筒形の内壁501及び実質的に円筒形の外壁503が、基部壁512から直交して突出している。
環状の凹部又はチャネル502を、回転子500の前向きの側に設け、壁501と壁503との間に形成する。凹部502は、バネ800のコイル状の本体を受容するような大きさになっている。凹部504が、環状凹部502と交差し、その接線方向にある。凹部504は、回転子500の周囲に設けられ、肩部505は、凹部504が回転子500の外周面507と交差する位置に形成される。バネ800の自由脚のうちの1つが、凹部504に位置決めされ、その脚は、肩部505に据え付けられる。
2つのスロット506を、回転子500の内壁501の基部に形成する。スロット506は、内壁501の円周に沿って互いに円周方向に対向して位置決めされる。上記のように、ハウジング300の返し316は、回転子500がハウジング300に回転自在に取り付けられるように、スロット506に接続されるように構成される。スロット506は、基部壁512内に延びる。動作中、回転子500は、スロット506の端部がハウジング300の固定返し316に接触するまで、回転することができる。上記のように、ハウジング300(及びその返し316)は静止しており、回転子500は静止したハウジング300に対して回転する。
ロックバレル600の端部を受容するための中空空間530を、内壁501によって形成する。支柱514が、基部壁512の中心から内壁501と同じ方向に上向きに突出している。三日月形の開口部515が、基部壁512を通って延びる。ロックバレル600の支柱604が、三日月形の開口部515内に移動可能に位置決めされる。三日月形の開口部515は、2つの対向する端部515a及び515bによって区切られる三日月形のスロットを備える。三日月形の開口部515の中心軸は、回転子500の回転軸「B」と実質的に一直線上にある。支柱514は、支柱604と開口部515との間の接合部分にて回転子500の剛性を高めるように構成される。
軸受面520を、回転子500の外周面507上に形成する。動作中、パドル400の脚420は、軸受面520を圧迫して、後述するように、回転子500をバネ800の付勢に対向して回転させる。
ハウジング300、パドル400及び回転子500のうちの1つ又は複数が、例えば、プラスチックで構成されてもよく、射出成形プロセスから形成されてもよく、金属(アルミニウムなど)で構成され、鋳造プロセスから形成されてもよい。他の許容可能な材料及び材料形成プロセスが、当業者に知られている。
図6A及び図6Bは、ラッチアセンブリ104のロックバレル600を示す。ロックバレル600は、ハウジング300に回転可能に取り付けられ、パドル400の開口部402と半径方向に位置合わせされる。ロックバレル600の上端に形成された肩部602が、ハウジング300の正面302に据え付けられている。ロックバレル600の外側本体は、ハウジング300に対して回転自在に固定される。ロックバレル600は、ハウジング300及びロックバレル600の外側本体に対して回転することができる内部シリンダ603を備える。支柱604が、内部シリンダ603から延び、内部シリンダ603と共に回転することができる。ロックバレル600は、内部シリンダ603に対して横方向に伸長し収縮するように構成された一連の内部ウェーハ607を除いて、その本体は、堅固である。
支柱604は、ロックバレル600の背面から延びる。支柱604は、当技術分野で知られているように、(図示しない)適切な鍵が内部シリンダ603の鍵穴605に挿入され、ロックバレル600の内部シリンダ603内で回転されるとき、ロックバレル600の中心軸Bを中心に回転することができる。三日月形の凹部606を、支柱604に隣接する位置で、ロックバレル600の後端に形成する。組み立てられた形態では、回転子500の支柱514は、凹部606内に移動可能に据え付けられている。
内部ロックシリンダ603は、当技術分野で知られているように、鍵を使用して係止解除状態と係止状態との間で移動するように構成される。ロックバレル600の係止状態では、パドル400は、図1Aに示す当初の状態から軸Aを中心に回転することが防止される。鍵を差し込むと、ウェーハ607が後退してハウジング300から外れ、ロックバレル600が鍵と共に回転することが可能になる。係止解除状態では、パドル400は、ユーザによって、図1Aに示す当初の状態との間で回転することができる。図1Aに示すパドル400の当初の状態では、爪112及び114は、そのそれぞれのストライカと係合していることを理解されたい。ロックバレル600は、パドル400の当初の状態で係止されるか係止解除されるかのいずれかであってもよい。
ロックバレル600は、図示し説明したものとは異なってもよい。非限定的な例として、ロックバレル600は、電子的に動作してもよい。別の代替案として、ロックバレルは、その全体がラッチアセンブリ104から省略されてもよい。ロックバレル600が省略される場合、パドル400は穴402を必要としないことになる。支柱604の形状、位置及び構造は、変えてもよい。ロックバレル600は、さまざまな方法でパドル400(又は他の構成要素)に取り付けられてもよい。
図7は、ラッチアセンブリ104の捻りバネ700を示す。捻りバネ700は、図1Aに示す定位置にパドル400を保持するためにパドル400に接続される。パドル400の定位置では、パドル400の後ろ向き面405(図4B)は、ハウジング300の正面302(図3B)に面する(とともに平行である)。
捻りバネ700は、2つの自由端704及び706を有するコイル状本体702を備える。自由端704及び706は、コイル状本体702の中心軸に平行にそれぞれ方向づけられた別個の軸に沿って反対方向に延びる。
ラッチアセンブリ104の組み立てられた形態では、コイル状本体702は、ハウジング300の正面302上に形成された凹部303(図3B)内に位置決めされる。バネ700の端部704は、開口内に位置決めされるか、ハウジング300の凹部303の表面に対して位置決めされるかのいずれかであるのに対し、バネ700の他方の端部706は、パドル400の後ろ向き面405に対して位置決めされる。
図8は、ラッチアセンブリ104の捻りバネ800を示す。捻りバネ800は、ラッチアセンブリ104の閉状態(即ち、爪112及び114がストライカと係合する状態)に対応する回転位置に回転子500を付勢するために回転子500に接続される。
捻りバネ800は、2つの自由端804及び806を有するコイル状本体802を備える。自由端804及び806は、コイル状本体802の中心軸Bにそれぞれ平行に方向づけられた別個の軸に沿って反対方向に延びる。ラッチアセンブリ104の組み立てられた形態では、バネ800のコイル状本体802は、上記のように、回転子500の前側に形成される環状の凹部502内に取り付けられる。
図示していないが、パドルを定位置に移動する際の音の発生を制限するために、柔軟な材料から形成された緩衝装置をパドル400の背面とハウジング300の上面との間に据え付けてもよい。
ここで、ラッチアセンブリ104を組み立てるプロセスを参照すると、ロックバレル600は、外側バレル300がハウジング300に固定されている間にロックシリンダ603(及び支柱604)がハウジング300に対して回転することができるように、ハウジング300の凹部301に取り付けられる。
バネ800のコイル状本体802は、ハウジング300のシリンダ312全体にわたって取り付けられる。次に、バネ800の自由端806は、ハウジング300のスロット306内に位置決めされる。次に、回転子500は、ハウジング300のシリンダ312の上側を移動する。バネ800の自由端804は、回転子500の凹部504内に位置決めされる。次に、回転子500が回転し、それにより、バネ800が巻かれる。回転子500は、引き続きシリンダ312の上側を移動し、ハウジング300の返し316が最終的に回転子500のスロット506に保持されるような位置に回転する。
バネ700のコイル状本体702は、ハウジングの正面302に形成された凹部303(図3B)内に位置決めされる。バネ700の端部704は、開口内に位置決めされるか、ハウジング300の凹部303の表面に対して位置決めされるかのいずれかである。次に、パドル400は、リブ310をパドル400のそれぞれのスロット404内に位置決めすることによって、ハウジング300に取り付けられる。バネ700の他方の端部706は、パドル400の後ろ向き面404に対して位置決めされる。バネ700の端部706がパドル400に接触する点は、パドル400を定位置に付勢するように、軸Aの後方にある。
パドルを組み付ける前に、別個のエラストマー要素を設置して、ハウジングとパドルの下側との間の緩衝装置として機能させ得ることに留意されたい。これは、パドルを解放したときのノイズを軽減するのに役立つことになる。
このほか、ロックバレル600は、最後に設置され、アセンブリ全体が設置されて扉システムに取り付けられた時点で、設置され得ることに留意されたい。用途によっては、車両の生産ラインの終点近くでロックバレルを設置することがある。これは、ロックが事前に取り付けられ、完全なユニットとして提供されることを妨げるものではないが、その場合でも、パドルが取り付けられるまでロックは取り付けられない可能性があるであろう。
さらに、ロックシリンダ上の保持ウェーハへのアクセスを可能にする経路がハウジング(309付近)に作成されることに留意されたい。この方法により、パドルが完全に回転するように開いている場合、工具がロックシリンダ保持ウェーハにアクセスし、ロックシリンダの取り外しと保守を可能にする可能性がある。
ラッチアセンブリ104は、この時点で組み立てられ、扉102上に組み付けられて扉アセンブリ100を形成する準備段階にある。
扉アセンブリ100を組み付けるために、(現時点で組み立てられた)ラッチアセンブリ104は、ハウジング300のクリップ307がスロット122(図1B)にスナップ嵌めされるか、クリップ留めされるか、他の方法で係合されるまで、扉102の開口部113に向かって移動する。その後、ハウジング300の背面304は、扉102の正面に対して配置され、ハウジング300上のピン318は、扉102の穴130(図1B)で位置決めされる。次に、留め具109は、扉102の背面から扉の穴117を通って、ハウジング300の背面304の穴309に挿入される。留め具109は、ハウジング300の穴309にネジで固定され、それによって、ラッチアセンブリ104を扉102に捕捉する。
ラッチアセンブリ104の扉102への組み付けを、扉102の背面から係合された単一の留め具109のみと共に、(部材307及び122による)上記のスナップ係合によって達成する。この取り付け方式により、組み立てプロセスが容易になるほか、組み立ての精度が向上する。
爪112の支柱120は、回転子500の凹部510a内に取り付けられる。次に、爪114の端部114aは、クリップ121(図1B)の開口部により位置決めされる。次に、爪114の支柱127は、回転子500の凹部510b内に取り付けられる。
図14A及び図14Bに最もよく示すように、支柱120及び127は、互いに直交する2つの異なる方向からそれぞれの凹部510に挿入することができる。さらに具体的には、図14Aに示すように、支柱120及び127は、そのそれぞれの凹部510に前後方向に挿入されてもよい。図14Bに示すように、支柱120及び127は、そのそれぞれの凹部510に開口部511を介して左右方向に挿入されてもよい。支柱120及び127のそれぞれの凹部510への嵌合の向きは、支柱120及び127がその凹部510から意図せずに外れるのを防ぐ。
爪114の案内区分123は、扉102上の突起119の自由端に載置されている。
扉アセンブリ100は、この時点で組み立てられ、操作の準備ができた状態にある。ラッチアセンブリ104及び扉アセンブリ100の組み立てに関する上記の説明は、任意のステップ又はステップの順序に限定されず、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、説明するものとは異なる場合があることを理解されたい。
ここで、扉アセンブリ100を操作する方法を参照すると、図9A、図9B、図9C及び図12Aに示すラッチアセンブリ104の閉じた係止位置から開始して、パドル400は、ロックバレル600が係止状態に維持されることから、ここに挙げた図に示す定位置から外向きに旋回することが防止される。さらに具体的には、図9Cに最もよく示すように、パドル400は、ロックバレル600の支柱604が、回転子500の三日月形の開口部515の端部515aに接触して位置決めされるため、外側に旋回することが防止される。ラッチアセンブリ104が係止位置に維持される間にユーザがパドル400を旋回させようとした場合、パドル400の丸みを帯びた脚420が回転子500の軸受面520を圧迫し、それによって回転子500を、図9Cのラッチアセンブリの背面から見て、反時計回りの方向に回転させる。しかし、回転子500は、係止された支柱604と三日月形の開口部515の端部515aとの間の係合のために、反時計回り方向に回転することが妨げられるであろう。パドル400を開位置に旋回させることが可能になる前に、ロックバレル600の係止を解除する(これにより、支柱604を動かす)必要がある。
ここで図10A、図10B、図10C及び図12Aに目を向けると、当技術分野で知られているように、ユーザが、鍵をロックバレル600の鍵穴605に挿入し、ロックシリンダ603を回転させ(図10Cの矢印を参照)、それにより、ロックバレル600を係止状態から係止解除状態に転換する。図9A及び図10Aの鍵穴605の向きを比較する。図10Cに最もよく示すように、ロックシリンダ603の係止を解除すると、ロックバレル600の支柱604は、回転子500の開口部515の端部515aから離れて移動し、開口部515内で中心(又は実質的に中心)に置かれる。この段階では、ラッチアセンブリ104は依然として閉位置にあるが、支柱604が回転子500の開口部515の端部515aにもはや当接していないため、回転子500はこの時点で反時計回り方向に回転することができる。ラッチアセンブリ104の閉位置では、扉アセンブリ100は、以下に説明するように、パドル400を回転させずに、扉アセンブリ100が取り付けられる自動車の開口部に対して移動することができない。
ここで図11A、図11B、図11C及び図12Bに目を向けると、ラッチアセンブリ104を開位置に移動させるために、ユーザは次に、バネ700の付勢に対抗して軸Aを中心に外向き方向にパドル400を回転させる(図12Bの矢印を参照)。パドル400が外側に回転すると、スロット404は、そのハウジング300のそれぞれのリブ310上を摺動する。図11Bに見られるように、パドル400は、ロックバレル600に対して回転する。同時に、パドル400の丸みを帯びた脚420は、回転子500の軸受面520を圧迫し、それによって、図11Cのラッチアセンブリの後方から見たときに、回転子500を反時計回り方向に回転させるように促す。回転子500は、支柱604が回転子500の開口部515の端部515aから離間しているため、バネ800の付勢に対抗して反時計回り方向に自由に回転する。
回転子500が回転すると、回転子500のスロット506は、ハウジング300の突出部314上を移動する。このほか、回転子500が回転すると、爪112及び114は、ハウジング300に向かって内側に(図10B及び図11Bの距離D1及びD2と比較して)移動する。爪114が内側に移動すると、突出部125(図13D)が突起119の側面に沿って摺動する。支柱120及び127は、その回転子500のそれぞれの凹部510に対して回転してもよい。
パドル400及び回転子500の開位置への回転は、(i)突出部314がそのそれぞれのスロット506の端部を圧迫したり、(ii)リブ310がそのそれぞれのスロット404の端部を圧迫したり、及び/又は(iii)パドル400の支柱407がハウジング300上の肩部317に接触した時点で、停止する。この時点で、パドル400の脚420は、回転子500から外れることを回避するために、回転子500の軸受面520と接触したままである。ラッチアセンブリ104の開位置では、扉アセンブリ100は、扉アセンブリ100が取り付けられる自動車の開口部に対して移動してもよい。
ユーザがパドル400を解放すると、バネ700は、パドル400を図12Aに示す定位置に戻す。同時に、バネ800は、回転子500を時計回りに回転させて、図10Cに示すその開始位置に戻す。バネ800はこのほか、脚420と軸受面520との間の係合により、パドルを定位置に戻す。回転子500が時計回り方向に回転すると、爪112及び114は、外側に移動し、ハウジング300から離れて、その結果、爪112及び114の端部112a及び114aがそれぞれ、扉アセンブリ100が取り付けられる自動車の開口部の(図示しない)ストライカと係合することができるようになる。
次に、ユーザは、扉アセンブリ100を閉じ、それにより、自動車の開口部を隠し、爪112及び114の端部112a及び114aをそれぞれ、自動車の開口部の(図示しない)ストライカと係合させる。
ロックバレル600は、この段階では依然として係止解除状態である。ユーザは、ロックバレル600の鍵穴605に鍵を(まだ挿入されていない場合には)挿入し、ロックシリンダ603を回転させ、それによって、当技術分野で知られているように、ロックバレル600を係止解除状態から係止状態に転換することができる。ロックシリンダ603を係止すると、ロックバレル600の支柱604が回転子500の開口部515の端部515aに向かって移動し、同端部を圧迫し、それにより、回転子500が反時計回り方向に回転するのを防ぎ、ラッチアセンブリ104が開くのを防ぐ。ラッチアセンブリ104の係止状態では、爪、パドル及び回転子はいずれも所定の位置に係止され、回転が防止される。この機能により、衝撃条件下での安全と性能が向上し、BSR(衝撃音、軋み音、ガタガタ音)が軽減することができる。
ここで図13A~図13Dを参照すると、通常の使用又は事故による扉アセンブリ100の移動の場合、例えば、爪114の案内区分123は、扉102に対する爪114の意図しない撓み移動を制限する。さらに具体的には、案内区分123の突出部125は、図13Dに示すように、突起119の自由端131の側面を圧迫して、爪114が軸Fに沿って撓むのを制限するか防止する(図13Dを参照)。案内区分123の突出部126は、突起119の自由端131に形成された凹部133と相互に作用して、爪114が軸Gに沿って下向きに撓むのを制限するか防止する硬質止め具である(図13Cを参照)。突出部125及び126は、限られた量の撓みに適応するために屈曲することができる。突出部125及び126は、振動下での爪114の動き及び撓みを制限することによって、爪114内の振動及び騒音を軽減するのを支援するように構成される。
ラッチアセンブリ104及び扉アセンブリ100の操作に関する上記の説明は、任意の一連のステップに限定されず、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、図示し説明するものとは異なる場合があることを理解されたい。
第2の実施形態
本発明の態様を組み込んだ扉アセンブリ900の第2の実施形態を図15A~図24Bに示す。扉アセンブリ900は、構造的にも機能的にも、図1A~図1Cの扉アセンブリ100とほぼ同じものあり、この2つの扉アセンブリ間の違いについてのみ以下に説明する。扉アセンブリ900の爪と、爪を支持するための扉902上の突起は示していない。
扉アセンブリ900のラッチアセンブリ904を、扉902に取り付けて、扉902を閉位置に解放可能に保持する。図16は、扉アセンブリ900のラッチアセンブリ904の分解図を示す。ラッチアセンブリ904の主要な構成要素は、基部ハウジング910、ユーザ操作パドル912、回転子914、捻りバネ916及び918、ロックバレル920のほか、任意選択で(図示しない)2つの爪である。
図17A~図17Gに示す基部ハウジング910は、ハウジング300とほぼ同じものであり、この2つのハウジング間の主な違いのみを以下に説明する。1つの位置合わせピン930が、ハウジング910の背面932から突出している。ピン930は、ハウジング910の中心線に沿って位置合わせされる。ピン930は、位置合わせの目的で扉902に配置された穴934(図15B)に挿入されるように構成される。
2つの突出部936がこのほか、ピン930と同じ背面932の端部で、ハウジング910の背面932から突出している。突出部936は、背面932の向かい合う角に位置決めされる。各突出部936は、その自由端に返しを備え、(この図には示していないが、図25Bに示す)留め具993を使用して基部ハウジング910を扉902に取り付ける前に保持するために、扉902に配置された凹部938(図15B)にスナップ篏合するように構成される。留め具は、扉902の穴940を通って案内され、基部ハウジング910(及びラッチアセンブリ904全体)を扉902に固定するために、ハウジング910の穴942に螺合される。
適切な設計と制御により、留め具をアセンブリから排除し、突出部のみを使用してユニットを扉に保持し得ることに留意されたい。
可撓性のタブ又は突出部の形態のクリップ944が、ハウジング902の片側に形成され、ハウジング902のその側から外向きに延びる。リブ946が、クリップ944の中心線に沿って外向きに延びる。クリップ944は、扉902の長方形の凹部領域949の側面に形成された凹部948に挿入されるように構成される。凹部948の上端は、クリップ944のリブ946を受容するためのチャネル950を備える。リブ946とチャネル950との間の係合を、ラッチアセンブリ904を扉902に組み付ける際の位置情報取得機能として使用する。
ピン954が、ハウジング910の対向する側壁958及び959から突出している。ピン954は、パドル912に形成されたブラインドチャネル955(図18Bを参照)にて受容するような大きさになっている。ピン960を受容するために、貫通穴956を、ハウジング910の側壁958及び959を通して形成する。図16に示すように、ピン960は、その中央領域に形成された環状の起伏(又は切り欠き)962を有する。ラッチアセンブリ904の組み立てられた形態では、ハウジング910の内面から延びる突起964が、ピン960の起伏962内に据え付けられている。ハウジング910の突起964とピン960の起伏962との間の係合が、ピン960をハウジング910の貫通穴956内に保持する。ピン960は、パドル912を定位置に付勢するために、バネ916のコイル状本体の中心を通って位置決めされる。
ピン960はこのほか、本明細書に記載していない他の方法によって保持されてもよい。
ロックバレル920を受容するために、ハウジング910を通して穴970を形成する。2つの内向きに延びる傾斜突起972を、穴970の内周に沿って正反対の位置に位置決めする。突起972は、ロックバレル920上の表面と係合し、穴970内でロックバレル920の回転を可能にしながら、穴970内にロックバレル920を固定するように構成される。
2つの内向きに延びる突起972の使用は、ロックシリンダ設計の詳細に適応するために、必要に応じて数及び様式の両方を変更してもよい。
図18A~図18Gに示すパドル912は、パドル400とほぼ同じものであり、この2つのパドル間の主な違いのみを以下に説明する。パドル912は、対向する側壁973及び974を備える。弧状のブラインドチャネル955が、各側壁973及び974上に形成され、各チャネル955は、ハウジング910上のピン954のうちの1つを受容するための大きさになっている。別の弧状のチャネル976が、各側壁973及び974上に形成され、各チャネル976は、ピン960の一端を受容するための大きさになっている。
パドル912をハウジング910上に組み付けるために、ピン954は、ハウジング910の穴956が弧状のチャネル976と整列するまで、チャネル955に挿入される。その後、ピン960は、ピン960の起伏962がハウジング910の突起964と係合し、それによってパドル912をハウジング910に捕捉するまで、チャネル976及び穴956を通して挿入される。
ここで図22A~図22C、図24A及び図24Bに目を向けると、パドル912は、閉位置(図22A)と開位置(図22B)との間でハウジング910を中心に旋回することができる。パドル912を閉位置から開位置に旋回させると、チャネル976がピン960上を摺動している間に、チャネル955はピン954上を摺動する。円弧を作成する旋回は、同じ中心周りの円弧区分に挿入されている2つの(パドル912の側面ごとの)独立したピンによって規定される。チャネル955と976の円弧は同心である。
パドル912の開位置では、ピン960はチャネル976の端部を圧迫し、パドル912の壁977(図18B)は、位置981にてハウジング910の外壁979(図17B)を圧迫し、それにより、図示の開位置を超えてパドル912がさらに回転するのを防ぐ。別の言い方をすれば、パドル912の開位置では、パドル912がさらに回転することが、ハウジング910の両端にある機構によって防止される。
ゴム又はプラスチックなどの柔軟な材料から形成された緩衝装置983を、ハウジング910に形成された開口内に位置決めする。緩衝装置983はこのほか、パドル912の閉位置でパドル912の下側に接触するように位置決めされる。緩衝装置983は、図23A及び図23Cに示すように、パドル912が閉位置に戻されたときに、ハウジング910とパドル912との間に発生するノイズを低減する。
ハウジング及び緩衝装置は、前述のように、ロック保持ウェーハへのアクセスを可能にする有向チャネル又は経路を形成することに留意されたい。
図19A~図19Eに示す回転子914は、回転子500とほぼ同じものであり、この2つの回転子間の主な違いのみを以下に説明する。回転子914は、円形の基部壁982を有する本体980を備える。2つの弧状の切り欠き984が、正反対の位置で壁982の外周を取り囲む。各切り欠き984は、ハウジング910の返し986のうちの1つを受容するための拡大された開口部985を備える。回転子914をハウジング910上に組み付けるために、返し986は、最初に、回転子914のそれぞれの拡大された開口部985を通して位置決めされ、回転子914は、返し986をその開口部985から離すように回転する。返し986は、回転子914をハウジング910に保持する。
返し986及び付随する切り欠き985は、設置の向きが制御され得るような大きさにされてもよい。言い換えれば、1つの返しと1つの付随する切り欠きを、間違った向きに設置するのを防ぐために、他の対よりも大きい大きさにしてもよい。このほか、設置に必要な返しの数を変更することが可能であってもよい。
環状壁987が、基部壁982の下側から延び、内部空間987aを、ロックバレル920の遠位端が位置決めされる環状壁987内に形成する。後述するように、ロックバレル920の支柱990と相互に作用するために、真っ直ぐなリブ988が、壁982の下側及び内部空間987a内に配置される。環状チャネル987bが、壁987を取り囲み、バネ918を受容するような大きさになっている。
図20A及び図20Bに示すロックバレル920は、ロックバレル600とほぼ同じものであり、この2つのロックバレル間の主な違いのみを以下に説明する。ロックバレル920は、内部シリンダ994から延び、(支柱604のように)内部シリンダ994と共に回転することができる支柱990を備える。支柱990は、断面が長方形であり、その中に起伏が配置されている。
ここで図21A~図21Cに目を向けると、図21Aに示すラッチアセンブリ904の係止解除された閉状態では、ロックバレル920の支柱990は、回転子914のリブ988から(円周方向に)離間される。このため、パドル912及び回転子914は、開位置に向かって自由に回転する。図21Bに示すラッチアセンブリ904の開いた係止解除状態では、パドル912は開位置に旋回しており、回転子914はパドル912が回転させる。開位置では、ロックバレル920の支柱990は、回転子914のリブ988から(円周方向に)離間したままである。図21Cに示すラッチアセンブリ904の閉じて係止された状態では、ロックバレル920の支柱990は、支柱990が回転子914のリブ988を圧迫し、それにより、(図21Cに見られるように)回転子914の反時計回りの回転を防止するほか、パドル912が開位置に向かって回転するのを防ぐように回転している(即ち、ロックバレル920内の鍵を回転させることによって回転している)。
第3の実施形態
本発明の態様を組み込んだ扉アセンブリ1000の第3の実施形態を図25A~図31Fに示す。扉アセンブリ1000は、構造的にも機能的にも、図15A~図24Bの扉アセンブリ900とほぼ同じものであり、この2つの扉アセンブリ間の違いのみを以下に説明する。
扉アセンブリ1000の非係止ラッチアセンブリ1004を、扉1002を閉位置に解放可能に保持するために扉1002に取り付ける。扉アセンブリ1000のラッチアセンブリ1004は、ラッチアセンブリ904と同じ方法で扉1002に取り付けられる。
ラッチアセンブリ1004が扉1102に向かって移動する図25Cから始まる、ラッチアセンブリ1004を扉1002に組み付ける順序が、示される。図25Dでは、ラッチアセンブリ1004は、その先端が付けられ(角度が付けられ)、扉1002と接続され、ラッチのクリップ944は、上記のように、扉1002の凹部948内に位置決めされる。図25Aでは、ラッチアセンブリ1004は、ラッチアセンブリ1004上のクリップがその扉1002のそれぞれの開口部に接続されるまで、扉1002の凹部内に回転する。図25Bでは、留め具993は、扉1002及びラッチアセンブリ1004に取り付けられる。
図26A~図26Eは、ラッチアセンブリ1004と、ラッチアセンブリ1004に取り付けられた2つの爪1006及び1008とを示す。爪1006及び1108は、ラッチアセンブリ104の爪と実質的に同じように動作する。
図27~図28Bは、扉アセンブリ1000の非係止ラッチアセンブリ1004を示す。ラッチアセンブリ1004の主要な構成要素は、基部ハウジング1010、ユーザ操作パドル1012、回転子1014、捻りバネ916及び918のほか、任意選択で、(この図には示していない)2つの爪1006及び1008である。ラッチアセンブリ1004とラッチアセンブリ904との間の共通の特徴は、ここでは説明しない。
図29A~図29Fに示すパドル1012は、パドル1012がその側面に正方形の開口部1015を備える点を除いて、パドル912と実質的にほぼ同じものである。開口部1015は、図32~図38の第4の実施形態に示すラッチアセンブリ1100の係止型ではデッドボルトと共に使用される。図示していないが、パドル1012の開口部1015は、本発明の範囲から逸脱することなく、デッドボルトが圧迫することができるブラインドポケット、レッジ(ledge)又は軸受面と交換されてもよい。第3の実施形態は非係止式であり、開口部1015は、非係止式の実施形態の何らかの特定の目的を果たすものではない。
図30A~図30Fに示す基部ハウジング1010は、ハウジング1010がその側面に正方形の開口部1016を備える点を除いて、ハウジング910と実質的にほぼ同じものである。正方形の開口部1016は、図32~図38の第4の実施形態に示すラッチアセンブリ1100の係止型ではデッドボルトと共に使用される。さらに、ハウジング1010の開口部1018は、ラッチアセンブリの係止型(のみ)では異なる様式のロックバレルを受容するような大きさになっている。2つの外向きに突出した傾斜路1020及び1022が、ハウジング1010の上面及び下面に形成される。傾斜路1022の曲率半径は、傾斜路1020の曲率半径よりも小さい。各傾斜路1020及び1022は、パドル1012の内側に形成される表面又は窪みと相互に作用して、基部ハウジング1010周りのパドル1012の回転を案内するのを支援するように構成される。図34Cに最もよく示すように、図32~図38の第4の実施形態に示すラッチアセンブリ1100の係止型を参照して説明するように、バネタブ(spring tab)を保持するためのスロット1011がハウジング1010の基部壁に形成される。
図31A~図31Fに示す回転子1014は、回転子1014が、ロックと相互に作用するように構成された(リブ988のような)内部リブを備えない点を除いて、回転子914と実質的にほぼ同じものである。
動作中、図25Aに示すラッチアセンブリ1004の閉位置から開始して、ユーザは、バネ916の付勢に対向して外向き方向にパドル1012を図25Dに示す延伸位置に回転させる。パドル1012は、第2の実施形態を参照して説明したのと同じ方法で動作する。パドル1012が外側に回転すると、パドル1012の丸みを帯びた脚1020は、回転子1014の軸受面1022を圧迫し、それによって、バネ918の付勢に対抗して、回転子1014を(図25Bのラッチアセンブリの背面から見た場合の)反時計回り方向に回転するように促す。回転子1012が回転すると、回転子1014のスロット1024は、ハウジング1010の突出部1026を移動する。このほか、回転子1014が回転すると、爪1006及び1008は、ハウジング1010に向かって内側に移動し、車両ダッシュボード内のそのそれぞれのストライカから分離する。ラッチアセンブリ1004の開位置では、扉アセンブリ1000は、扉アセンブリ1000が取り付けられる自動車の開口部に対して移動してもよい。
ユーザがパドル1012を解放すると、バネ916により、パドル1012が図25A及び図28Bに示す定位置に戻る。このほか、バネ918により、脚1020と回転子1014の軸受面1022との間の軸受係合のために、パドル1012が定位置に戻る。上記のように、パドル1012は、BSRを防ぐために緩衝装置983上に静止するようになる。回転子1014が時計回り方向に回転すると、爪1006及び1008は、外側に移動し、ハウジング1010から離れて、その結果、爪1006及び1008の自由端がそれぞれ、扉アセンブリ1000が取り付けられる自動車の開口部上の(図示しない)ストライカと係合することができるようになる。次に、ユーザは、扉アセンブリ1000を閉じ、それによって、自動車の開口部を隠し、爪1006及び1008の自由端をそれぞれ、自動車の開口部上の(図示しない)ストライカと係合させる。
第4の実施形態
本発明の態様を組み込んだ係止ラッチアセンブリ1100の第4の実施形態を図32~図38に示す。係止ラッチアセンブリ1100は、図25Aの扉1002と共に使用することができる。ラッチアセンブリ1100は、ラッチアセンブリ1100が扉1002を閉位置に係止するように構成される点を除いて、構造的にも機能的にも、全体的に、図25A~図31Fの非係止ラッチアセンブリ1004とほぼ同じものである。
係止ラッチアセンブリ1100は、ラッチアセンブリ1004の全構成要素のほか、ラッチアセンブリ1100を選択的に係止し、係止解除するための電子ロック1102と、係止位置と係止解除位置との間のバネタブ1106の付勢に対抗してロック1102によって動かされるデッドボルト1104と、を概ね備える。
電子ロック1102は、出力シャフト1111を有する電気モータを包含するモータハウジング1110を備える。多数の歯車の歯を有する歯車1112を、歯車1112が出力シャフト1111と共に回転するように、鍵方式でモータの出力シャフト1111に回転不能に接続する。モータハウジング1110は、ハウジング1010の内部に形成されたバネタブ1019によって、ハウジング1010の穴1018に固定される。図示していないが、電子ロック1102は、車両の電源(例えば、車両のバッテリ)に接続するための電線を備える。回転子1014は、電線が通過することができる中央開口部1025を有する。電子ロック1102又は同ロックに接続された受信機ユニットは、(例えば)送信機を有するキーフォブ(key fob)から無線(例えば、短距離無線送信、Bluetooth(登録商標)、RFIDなど)でコマンドを受信するように構成されるが、ロック1102はこのほか、車両の有線接続を介してコマンドを受信することがあり得る。ロック1102はこのほか、単純なスイッチを使用して電気的に制御されることがあり得る。ロック1102は、扉アセンブリの外部からは見えない。
ロック1102はこのほか、手動で作動されるボタン又はロックシリンダであり得るため、本明細書では、さらに広く「アクチュエータ」と呼ばれる。
ロック1102のモータは、システムが逆駆動されることがないように大きなギア比(例えば、100:1)を有する。さらに具体的には、大きなギア比は、手動の無許可の方法でラッチアセンブリ1100の係止を解除するために、デッドボルト1104が手動でハウジング1010内に後方に押し込まれることを防ぐ。
図37A~図37Fに示すデッドボルト1104は、少なくとも部分的に正方形又は長方形の断面を有する細長い本体である。具体的には、デッドボルト1104は、歯車1112に面する側に三角形の歯車歯1116を有し、軸方向に延びる第1の端部1113を備える。図34Aに最もよく示すように、歯車歯1116は、ロック1102の歯車1112と噛み合うように構成される。軸方向に延びる第2の端部1118が第1の端部1113と平行であり、第1の端部1113から離れている。肩部1115が、端部1113と1118との間で横方向に延びる。2つの平行な突出部1117が、第1の端部1113を横切る方向に、肩部1115と第1の端部1113との交差点で肩部1115を延ばす。
デッドボルト1104の第2の端部1118は、デッドボルト1104が図34A及び図34Bに示す伸長され係止された位置に移動したときに、ラッチアセンブリ1100を係止された構成に保持するように構成される。具体的には、デッドボルト1104の係止状態では、第2の端部1118は、ハウジング1010の穴1016とパドル1012の穴1015の両方を少なくとも部分的に貫通して位置決めされる。このため、デッドボルト1104の第2の端部1118、ハウジング1010の穴1016及びパドル1012の穴1015はいずれも、軸方向に位置合わせされる。
ハウジング1010の最も前方の縁部1123(即ち、ピン960によって少なくとも部分的に形成される回転軸の反対側のハウジング1010の縁部)(図30Fを参照)にてデッドボルト1104をパドル1102と係合させると、パドルの回転軸の近傍で機能する従来のロックと比較して、最終的な係止負荷が増大したことがわかった。換言すれば、ラッチアセンブリ1100の係止強度は、パドルの回転軸の近傍でパドルと係合するデッドボルトを有する従来のパドルロックの係止強度よりも大きい。
バネタブ1106は、図38に示され、金属又はプラスチックなどの薄くて柔軟で弾性のある材料から構成される。バネタブ1106は、ハウジング1010に形成されたスロット1011に固定的に取り付けられた第1の端部1120と、第1の端部1120の反対側にある第2の端部1121とを有する細長い本体を備える。第2の端部1121は、それ自体の上に折り曲げられ、折り目の間に隙間が形成される。組み立てられた形態では、図33Eに最もよく示すように、バネタブ1106の第2の端部1121は、デッドボルト1104の突出部1117に取り付けられる。バネタブ1106は、固定ハウジング1010に対して可動デッドボルト1104を付勢するように構成される。具体的には、バネタブ1106は、図34B及び図35Bにそれぞれ示す係止位置と係止解除位置との間でデッドボルト1104を中心に置くように付勢される。バネタブ1106は、別個の構成要素である必要はなく、共成形(co-mold)され、ハウジング1010又はデッドボルト1104と一体になることもあり得る。このほか、バネは、巻きバネ又は捻りバネなどの他の形態をとることがあり得る。
図33A~図33Eは、ロック1102、デッドボルト1104、バネタブ1106及び緩衝装置983をラッチアセンブリ1100に組み付ける一連のプロセスを示す。
動作中、図34A及び図34Bに示すラッチアセンブリ1100の閉じた係止位置から開始して、デッドボルト1104の第2の端部1118は、ハウジング1010の穴1016を通り、パドル1012の穴1015を少なくとも部分的に通り抜けて位置決めされ、それによって、ユーザによってパドル1012がハウジング1010に対して回転させられるのを防ぐ。
次に、ユーザは信号をロック1102に送信し、これにより、(図34Aに見られるように)ロック1102のモータが歯車1112を時計回り方向に回転させ、図35Aに示すように、バネタブ1106の付勢に対抗してデッドボルト1104をパドル1012の穴1015から並進させる。デッドボルト1104がパドル1012の穴1015から分離された時点で、ラッチアセンブリ1100は係止解除位置に維持される。次に、第3の実施形態を参照して説明したように、ユーザは、パドル1012を回転させて扉1002を開くことができる。
扉1002を係止するために、ユーザは信号をロック1102に送信し、これにより、(図34Aに見られるように)ロック1102のモータが歯車1112を反時計回り方向に回転させ、図34Bに示すように、バネタブ1106の付勢に対抗してデッドボルト1104をパドル1012の穴1015に並進させる。デッドボルト1104がパドル1012の穴1015内に位置決めされた時点で、ラッチアセンブリ1100は係止位置に維持される。
ロック1102及びデッドボルト1104は、パドル1012がデッドボルト1104によって係止されるときでさえ、爪1006及び1008が並進することができるように、爪1006及び1008並びに回転子1014から切り離されることに留意されたい。このため、扉1002は、ラッチアセンブリ1100が係止されている間でさえ、閉位置に移動することができる。この機能は、ラッチアセンブリ1100が係止されている間に扉1002が閉じられた場合に、ラッチアセンブリ1100の破損を防ぐ。このほか、デッドボルト1104は、デッドボルト1104が係止位置又は係止解除位置のいずれかに到達した瞬間に、歯車歯1116が歯車1112と噛み合わないように、限られた数(例えば、1つ)の歯を有することに留意されたい。代わりに、ギア1112は、ギア1112又はデッドボルト1104のいずれかに損傷を与えることなく回転し続けることができる。しかし、歯車1112の回転が停止した瞬間に、バネタブ1106は、デッドボルト1104を歯車1112の中心に向かって牽引して、歯1116を歯車1112の歯と係合させる。このため、歯車1112の駆動方向が逆になると、デッドボルト1104と歯車1112が係合し、その結果、デッドボルト1104を反対方向に動かすことができる。
バネタブ1106の付勢はこのほか、歯車の剥がれ又はモータの失速に対する保護として機能する。デッドボルト1104の歯1116をモータの歯車1112から外す能力は、デッドボルト1104のストロークの終端での過負荷状態を防ぐ。バネタブ1106は、必要に応じて逆作動するために、歯1116が歯車1112に再係合することを確実にする。
第5の実施形態
図45A~図45D及び図46は、図25A~図25Dの扉アセンブリ(又は類似するもの)などの扉アセンブリと共に使用するための係止ラッチアセンブリ1800の第5の例示的な実施形態を示す。係止ラッチアセンブリ1800は、図32のラッチアセンブリ1100と実質的にほぼ同じものであり、この2つのラッチアッセンブリ間の主な違いのみを以下に説明する。この2つのラッチアセンブリ間の共通構成要素は、同じ参照符号を共有する。
ラッチアセンブリ1800のパドル1808は、ラッチアセンブリ1800を係止するか係止解除するために(図示しない)ロックバレルが位置決めされる開口1809を備える。ロックバレルに関する追加の詳細を、図6A及び図6Bを参照して説明する。
図47~図52は、図45Aのラッチアセンブリ1800の捻りバネ1806、回転子1804及び基部ハウジング1802を組み立てるための例示的な順序を示す。図47及び図48から開始して、バネ1806は、バネ1806のコイル状部分を、回転子1804の片側に形成された環状凹部1810に位置決めすることによって、回転子1804に取り付けられる。バネ1806の一方の自由端1811は、環状凹部1810から接線方向に延びる第1のバネ取り付け凹部1812内に位置決めされる。ここで図49を参照すると、バネ1806の他方の自由端1813は、回転子1804周りに巻かれ、それによって、バネ1806のコイル状部分を締め付け、回転子1804の側面に形成される第2のバネ取り付け凹部1814に挿入される。回転子1804及びバネ1806は、この時点でサブアセンブリを構成する。
ここで図50及び図51を参照すると、回転子1804及びバネ1806のサブアセンブリは、図11Cの返しとスロットとの間の接続とほぼ同じように、ハウジング1802上の返し1816を、回転子1804に形成されたそれぞれのスロット1818に位置決めすることによって、基部ハウジング1802の下側に取り付けられる。ここで図52を参照すると、回転子1804は、ハウジング1802上の返し1816のうちの1つが回転子1804上に形成された突出面1820上にスナップ篏合するまで、矢印が示す方向に回転する。その後、回転子1804及びスプリング1806のサブアセンブリは、ハウジング1802に回転可能に接続される。バネ1806の自由端1813は、ハウジング1802の外面に形成された止め具1822に対して位置決めされる。バネ1806は、回転子1804を付勢して、図52に示す矢印の方向と反対の方向に回転させる。
ここで図53~図54Bに目を向けると、係止ラッチアセンブリ1800の基部ハウジング1802は、その軸方向側から延びる回転リミッタ1840を備える。各回転リミッタ1840は、パドル1808上に形成されたそれぞれの表面1842と係合して、図54Bに示す開位置を超えるパドル1808の回転を制限するように構成された表面である。パドルの表面1842は、踵の形をしており、見えないように、中空パドル1808の内部内に隠される。回転リミッタ1840と協調して作用する係止ラッチアセンブリ1800の他の構成要素がこのほか、図54Bに示す開位置を超えるパドル1808の回転を防止し得ることに留意されたい。
第6の実施形態
図55は、図25A~図25Dの扉アセンブリと共に使用するための係止ラッチアセンブリ1900の第6の例示的な実施形態の底面図であり、図56A及び図56Bは、ラッチアセンブリ1900に取り付けられた爪1908を示す。ラッチアセンブリ1900は、図45Aのラッチアセンブリ1800と実質的に同一のものであり、この2つのラッチアセンブリ間の主な違いのみを以下に説明する。
ラッチアセンブリ1900の回転子1902は、回転子1900の周囲に形成された(個別又は集合的に凹部1904と呼ばれる)4つの三日月形の凹部1904a~1904dを備える。凹部1904a~1904dは、回転子1902の周囲の周りに約90度離れて等間隔に配置される。各凹部1904は、例えば、図5Bに関して上記で説明したように、爪112及び114それぞれの支柱120及び127のうちの1つに解放可能に結合されるように構成される。
凹部1904a及び1904bは、ラッチアセンブリ1800の回転子1804上に設けることができるが、回転子1804とは異なり、回転子1902は、さらに2つの凹部1904c及び1904dをさらに備えることに留意されたい。凹部1904c及び1904dは、凹部1904a及び1904bを使用する代わりに設けられる。さらに具体的には、(図1Aに示すような)「サイドプル」配置で係止ラッチアセンブリ1900を利用することが望まれる場合、2つの爪は、凹部1904a及び1904bに接続される。これとは別に、図56A及び図56Bに示すように、「垂直リフト」配置で係止ラッチアセンブリ1900を利用することが望まれる場合、2つの爪1908は、凹部1904c及び1904dに接続される。図56A及び図56Bでは、爪は、凹部1904c及び1904d(のみ)に取り付けられて示され、爪は、この2つの図では、回転子1902を回転させた状態で示される。
凹部1904の数と、このような凹部間の間隔は変化することがあることに留意されたい。例えば、回転子1902は、2つの凹部1904のみを備えてもよく、爪の向きは、垂直リフト配置とサイドプル配置との間で切り替えるために変更されてもよい。
このほか、本明細書に示すラッチアセンブリのいずれもが、サイドプル構成又は垂直リフト構成のいずれかで使用することができることに留意されたい。
第7の実施形態
ここで図57~図63に目を向けると、このような図は、第7の例示的な実施形態による、爪2002及び2004が取り付けられたラッチアセンブリ2000を示す。ラッチアセンブリ2000は、ラッチアセンブリ904と実質的にほぼ同じものであり、ラッチアセンブリ904の構成要素の多くを備える。ここで説明するラッチアセンブリのいずれかの構成要素は、ラッチアセンブリ2000に組み込まれてもよい。例えば、ラッチアセンブリ2000は、ラッチアセンブリ2000を選択的に係止するか係止解除するための電子ロック1102と、係止位置と係止解除位置との間のバネタブ1106の付勢に対抗してロック1102によって動かされるデッドボルト1104とを備えてもよい。ラッチアセンブリ2000は、BSRを低減する上記の構成要素のいずれかを備えてもよい。ラッチアセンブリ2000と904との間の主な違いを以下に説明する。
図58及び図65に最もよく示すように、ラッチアセンブリ2000の回転子2006は、外周に2つの支柱2010(1つを示す)を備える。支柱2010のうちの一方についてのみ説明するが、他方の支柱2010は構造的及び機能的に同等なものであることを理解されたい。支柱2010は、爪2012の凹部2012に解放可能に結合されるように構成された少なくとも部分的に球形のボールを備える。支柱2010は、凹部2012から外れることなく、動作中に凹部2012内で所定の角度だけ旋回することができる。
回転子2006の外面上の壁2013が、支柱2010を少なくとも部分的に取り囲んでいる。類似する壁が他方の支柱2010を取り囲んでいる。壁2013は、壁2013の方向に支柱2010に付与される圧縮荷重を低減するために設けられる。使用時に、壁2013の方向に爪2002に大きな力が付与される場合(図58の矢印を参照)、爪2002の外面2024は、回転子2006の壁2013を圧迫し、それによって支柱2010と爪2002の凹部2012との間の嵌合した接合部分への圧力を低減する。図5Aに示すような他の実施形態では、回転子500の外側の壁が凹部510を取り囲み、このような壁は同じ目的を果たすことに留意されたい。爪2002の端部を受容するために、壁2013と支柱2010との間に隙間2015(図58)が延びる。
ガセット2014が支柱2010の両側から延びる。ガセット2014は、支柱2010の周囲に約180度の間隔で配置されている。各ガセット2014は、支柱2010の赤道(equator)から下向きに、回転子2006の外周に隣接する回転子2006の別の表面2016まで延び、実質的に平坦で垂直な表面である。肩部2018を各ガセット2014の両側に形成する。ガセット2014はこのほか、本明細書では回転リミッタ又は回転制限面と呼ばれる場合がある。
図60の断面図に最もよく示すように、線Xが各支柱2010のガセット2014を通過する。別の線Zが、ラッチアセンブリ2000の中心線を表す。中心線Zは、扉102に対してラッチアセンブリ2000の回転軸に直交するように方向づけられる。中心線Zはこのほか、扉102の幅寸法を横切って延びる。鋭角Yを仮想線YとZの間に規定する。角度Yは、例えば、45度であってもよい。
以下、爪2002のみの取り付け部分について説明するが、他の爪2004の取り付け部分は、構造的かつ機能的に同等であることを理解されたい。爪2002は、クリップ121(図1B及び図64)とストライカ2060bとを通過する細長い部分2020を備える。他の爪2004はこのほか、クリップ121とストライカ2060aと相互に作用する細長い部分を備える。図64に示す爪は、図58に示す爪とわずかに異なるため、図64の爪は、文字「a」の付いた状態で表現されることに留意されたい。代替爪2002a及び2004aの詳細図を図67~図69に示す。
図61に戻って参照すると、爪2002は、支柱2010に接続されるように構成された取り付け端部2022を備える。取り付け端部2022は、環状部分2024と、環状部分2024の回転内面を横切って延びるリブ2026とを備える。図58に示す環状部分2024の上端は完全な円を形成するのに対し、環状部分2024の下端は非連続的である。環状部分2024の非連続的な下端の代替として、環状部分2024の外面は、図67に示すように、部分2024の全長に沿ってその全周周りに継続してもよい。図58に示す環状部分2024の連続的な上端の代替として、上端2700は、図70に示すように不連続であってもよい。爪2700の不連続な上端2700は、屈曲が増大することになり、成形がさらに簡素になる可能性がある。
図61に戻って参照すると、丸みを帯びた表面2023に面する内面を、環状部分2024の対向する側面のほか、リブ2026の下面に形成する。丸みを帯びた表面2023の形状は、支柱2010の球面の形状を補完するように構成される。丸みを帯びた表面2023の自由端は、支柱2010を取り付け端部2022に組み付ける際に支柱2010を受容するために丸みを帯びているか、面取りされるかのいずれかである。
2つの突出部2030が、環状部分2024から下向きに延び、部分2024の周囲の対向する円周方向の位置に位置決めされる。各突出部2030は、支柱2010の外面と接触して位置決めされる内面2032を備える。内面2032は、丸みを帯びた表面2023と共に、支柱2010を爪2002の取り付け端部2022に捕捉することを目的とする縁部を備える。別の言い方をすれば、表面2032及び2023は、支柱2010を受容するためのソケットを形成する。内面2032及び側面2023は、順次位置決めされ、環状部分2024周りに等間隔に配置される。
突出部2030はこのほか、爪2002の取り付け端2022内で支柱2010の回転を制限するための回転リミッタとして機能する。さらに具体的には、時計回り又は反時計回りのいずれかの方向に所定の角度を超えて支柱2010を回転させると、2つの先行する肩部2018が突出部2030の2つの対向する側部を圧迫し、それにより、支柱2010の同一方向へのそれ以上の回転を防ぐことになる。
ガセット2014、突出部2030及び隙間2014の形状と配置により、爪2002及び2004は、そのそれぞれの支柱2010上に単一の回転方向でのみ設置することができる。これは、組み立てプロセスを簡素化し、組み立て誤差を防ぐのに役立つ。組立工が、誤った回転方向で爪を接続しようとした場合(及び爪がストライカ2060と整列していないであろう場合(図64))、爪の突出部2030は、ガセット2014を圧迫し、干渉し、この干渉により、爪が誤った回転方向で支柱2010に接続されることを防ぐであろう。
ラッチアセンブリ2000は、爪2002及び2004(又は爪2002a及び2004a)、クリップ121及び/又は図64のストライカ2060a及び2060bと共に、サブアセンブリの形態で提供され得ることに留意されたい。クリップ121はこのほか、本明細書ではブッシング(bushing)と呼ばれる場合がある。
図66は、ストライカ2060aを示す。ストライカ2060bは、ストライカ2060aとほぼ同じものであり、ストライカ2060aの鏡像であり得ることを理解されたい。ここで図64、図66及び図67を参照すると、ストライカ2060aは、(例えば)ストライカ2060aのタブ2062の穴を通して挿入される1つ又は複数の留め具(図64)によって、(図示しない)グローブボックスハウジングの内壁に取り付けられる。爪2002aの接続端部2064に面するストライカ2060aの表面は、爪2002aの接続端部2064にて先端を解放可能に受容するための凹部2066を備える。
アクチュエータの代替配置
図39~図44は、デッドボルト又はデッドボルトの特徴を有する部材を動かすアクチュエータの代替配置を示す。
図39は、図32の係止ラッチアセンブリのパドル1012を係止するための代替配置の概略図を示す。ここで、代替配置は、モータ駆動のクロックスプリング1200を備える。クロックスプリング1200は、モータのシャフト1202によって巻かれるか、巻き戻される。クロックスプリング1200が巻き戻されると、端部1204は、ハウジング1010の開口部1016を通り、パドル1012の開口部1015を少なくとも部分的に通り、それによってパドル1012を固定位置に係止するように位置決めされる。モータのシャフト1202を反対方向に回転させると、パドル1012の端部1204がパドル1012の開口部1015から引き抜かれ、それによってパドル1012を解放し、ロックを解除する。パドル1012の係止位置を示す。
図40は、図32の係止ラッチアセンブリのパドル1012を係止するための代替配置の概略図を示す。ここで、代替配置は、モータ駆動の偏心部材1302を備える。偏心部材1302は、モータ1304のシャフト1202によって回転する。シャフト1202には偏心部材1302が回転不能に取り付けられる。パドル1012を固定位置に係止するために、偏心部材1302は、大径を有する偏心部分1306が、ハウジング1010の開口部1016を通り、パドル1012の開口部1015を少なくとも部分的に通り、それによってパドル1012がハウジング1010に対して動くのを防ぐように位置決めされるように、回転する。パドル1012の係止を解除するために、偏心部材1302は、大径を有する偏心部分1306がパドル1012の開口部1015から分離され、それにより、パドル1012がハウジング1010に対して移動することを可能にするように回転する。
図41は、図40の配置のための代替のモータ駆動の偏心部材であって、モータ駆動の三日月形のカム1402を備える偏心部材を示す。三日月形のカム1402は、歯車1404によって駆動される。三日月形のカム1402は、図40に示す偏心部材1302に取って代わる。ギア1404は、図40のモータ1304に接続することができる。
図42は、図32の係止ラッチアセンブリのパドルを係止するためのさらに別の代替配置の概略図を示す。ここで、代替配置は、モータ駆動のラックアンドピニオンを備える。(図示しない)モータの出力シャフトによって動力を供給される歯車1502が、上部ラック1504の歯車歯1505及び下部ラック1506の歯車歯と係合する。一番下のラック1506は任意選択である。パドル1012を固定位置に係止するために、歯車1502は、上部ラック1504がハウジング1010の開口部1016を通り、パドル1012の開口部1015を少なくとも部分的に通って動き、それによってパドル1012がハウジング1010に対して動くのを防ぐように回転する。パドル1012のロックを解除するために、歯車1502は、上部ラック1504がパドル1012の開口部1015から移動し、それによってパドル1012がハウジング1010に対して移動することを可能にするように反対方向に回転する。
図43は、図32の係止ラッチアセンブリのパドルを係止するためのさらに別の代替配置の概略図を示す。ここで、代替配置は、モータ駆動でバネ仕掛けのラックアンドピニオンを備える。(図示しない)モータの出力シャフトによって動力を供給される歯車1602が、ラック1604の下面の歯車歯1605と係合する。ラック1604は、ラック1604を反対方向に付勢する2つのバネ1608a及び1608bによって中央位置に付勢される。各バネ1608a及び1608bの一端を、ラック1604に取り付け、各バネ1608a及び1608bの反対側の端は静止した固定点に取り付けられる。パドル1012を固定位置に係止するために、歯車1602は、ラック1604がハウジング1010の開口部1016を通り、パドル1012の開口部1015を少なくとも部分的に通ってバネ1608aの付勢に対抗して移動し、それによってパドル1012がハウジング1010に対して動くのを防ぐように回転する。パドル1012の係止を解除するために、歯車1602は、ラック1604がバネ1608bの付勢に対抗してパドル1012の開口部1015から移動し、それによってパドル1012がハウジング1010に対して移動することを可能にするように、反対方向に回転する。歯1605の両側のラック1604の長さ部1609には、ラック1604への損傷を防ぐために歯がない。
図44は、図32の係止ラッチアセンブリのパドルを係止するためのさらに別の代替配置の概略図を示す。図44に示す配置は、図44に示す配置が可撓性のリビングスプリング1702a及び1702bによって付勢される点を除いて、図43に示す配置と実質的に同じものである。さらに具体的には、リビングスプリング(living spring)1702a及び1702bは、ラック1701の上面から延びる。リビングスプリング1702a及び1702bと、静止した支柱1704a及び1704bとのそれぞれの間の相互の作用によって、ラック1701が中心に置かれる。さらに具体的には、歯車1705がラック1701を係止位置に向かって回転させると、リビングスプリング1702bが静止支柱1704bに対して撓み、歯車1705が反対方向に回転すると、リビングスプリング1702bはその初期形態に戻る。逆に、歯車1705がラック1701を係止解除位置に向かって回転させると、リビングスプリング1702aは静止支柱1704aに対して撓み、歯車1705が反対方向に回転すると、リビングスプリング1702aはその初期形態に戻る。
図71Aは、代替回転子3000の部分等角図を示す。また、図71Bは、爪3002と嵌合した回転子3000の断面図を示す。回転子3000は回転子2006とほぼ同じものであり、爪3002は爪2002とほぼ同じものであり、両者の違いのみを説明する。
回転子3000は、回転子3000の各支柱3004が円筒形であり、半球形の上部3005と、半球形の上部3005の真下に形成された起伏又は肩部3006とを備える点を除いて、回転子2006と構造的にほぼ同じものである。肩部3006は、円筒形部分と半球形上部3005との交差部に形成される。肩部3006は、対向するガセット3008の間に延びる。
支柱3004を爪3002上に組み付けると、半球形の上部3005は、爪2002の各弾性突出部3010の自由端を半径方向外側に押しやる。突出部3010が半球形の上部3005を通過した時点で、突出部3010は内側に跳ね返り、肩部3006にスナップ篏合する。突出部3010は、図71Aに示すように、肩部3006と回転子3000の上面との間に捕捉されて、爪3002からの回転子3000の脱落を防ぐ。
本発明の好ましい実施形態を本明細書に示し、説明してきたが、そのような実施形態は、例としてのみ提供されることが理解されよう。多数の変形、変更及び置換が、本発明の精神から逸脱することなく、当業者に想起されるであろう。例えば、本明細書に記載のラッチは、任意の区画に使用してもよく、車両のグローブボックスに限定されるものではない。このため、添付の特許請求の範囲は、本発明の精神内及び範囲内にあるようなあらゆる変形を網羅することが意図される。

Claims (23)

  1. 車両グローブボックス用の車両グローブボックスラッチサブアセンブリであって、前記車両グローブボックスラッチサブアセンブリは、
    車両グローブボックスに接続するように構成されたハウジングと、
    前記ハウジングの回転子取り付け部分に枢動可能に接続された回転子であって、前記回転子は、本体と、前記本体に配置された支柱と、前記支柱から延びる回転リミッタと、を備える、回転子と、
    前記回転子に回転可能に結合され、対向する端部を有する少なくとも1つの爪であって、前記爪の対向する端部の一方の端部は、前記グローブボックスが取り付けられる車両の開口部と係合するように構成された係合部分を備え、前記爪の対向する端部の他方の端部は、前記爪を前記回転子に固定するために前記回転子の前記支柱に取り付けられたソケットを備える、爪と、を具備する、車両グローブボックスラッチサブアセンブリにおいて、
    前記ソケットは、回転リミッタを備え、前記回転リミッタは、前記支柱と前記ソケットとの間の相対回転時に前記支柱の前記回転リミッタを圧迫して、所定の回転角を超える前記支柱と前記ソケットとの間の回転相対回転を制限するか防止するように構成される、車両グローブボックスラッチサブアセンブリ。
  2. 前記支柱の各回転リミッタは、前記支柱から半径方向外向きに延びるガセットを具備する、請求項1に記載の車両グローブボックスラッチサブアセンブリ。
  3. 肩部がガセットの両側に形成され、前記肩部は前記ソケットの前記回転リミッタを圧迫するように構成される、請求項1に記載の車両グローブボックスラッチサブアセンブリ。
  4. 前記支柱が球面である、請求項1に記載の車両グローブボックスラッチサブアセンブリ。
  5. 前記爪の前記ソケットは、環状部分を備え、前記爪の前記回転リミッタは、前記環状部分から軸方向に延びる、請求項1に記載の車両グローブボックスラッチサブアセンブリ。
  6. 前記ソケットの前記回転リミッタは、前記支柱に直接接続されるように構成された柔軟で弾力性のある突出部を具備する、請求項1に記載の車両グローブボックスラッチサブアセンブリ。
  7. 前記ソケットの対向する端部に位置決めされ、互いに向き合う、前記ソケット上に配置された2つの回転リミッタをさらに具備する、請求項6に記載の車両グローブボックスラッチサブアセンブリ。
  8. 前記ソケットの前記回転リミッタは、前記支柱を受容するための丸みを帯びた表面を備え、前記ソケットの前記回転リミッタは、前記ソケットの前記丸みを帯びた表面から円周方向に離間している、請求項1に記載の車両グローブボックスラッチサブアセンブリ。
  9. 前記丸みを帯びた表面の形状が前記支柱の形状を模倣する、請求項8に記載の車両グローブボックスラッチサブアセンブリ。
  10. 前記ハウジングのパドル取り付け部分に枢動可能に接続されたユーザ操作パドルであって、前記パドルは、定位置と展開位置との間で移動するように構成される、ユーザ操作パドルをさらに含む、請求項1に記載の車両グローブボックスラッチサブアセンブリ。
  11. 前記爪の細長い本体と相互に作用するように構成された少なくとも1つのストライカをさらに具備する、請求項1に記載の車両グローブボックスラッチサブアセンブリ。
  12. 前記支柱から離間され、前記爪の外面に隣接して位置決めされた、前記回転子上に配置された軸受面であって、力が前記爪に付与された場合、前記爪の前記外面は、前記爪によって前記支柱に加えられる力を制限するために、前記回転子の前記軸受面を圧迫するように構成される、軸受面をさらに具備する、請求項1に記載の車両グローブボックスラッチサブアセンブリ。
  13. 前記ハウジングのパドル取り付け部分に枢動可能に接続されたユーザ操作パドルであって、前記パドルは、定位置と展開位置との間で移動するように構成される、ユーザ操作パドルをさらに具備する、請求項1に記載の車両グローブボックスラッチサブアセンブリ。
  14. 前記パドルはサイドプルパドルとして動作するように構成される、請求項13に記載の車両グローブボックスラッチサブアセンブリ。
  15. 前記パドルは垂直リフトパドルとして動作するように構成される、請求項13に記載の車両グローブボックスラッチサブアセンブリ。
  16. 前記パドルに対して係止位置と係止解除位置との間で移動可能なデッドボルトであって、前記デッドボルトの前記係止位置では、前記デッドボルトは、前記パドルが前記定位置から前記展開位置に向かって移動するのを防ぐために位置決めされ、前記デッドボルトの前記係止解除位置では、前記デッドボルトは、前記パドルが前記定位置から前記展開位置に向かって移動することができるように位置決めされる、デッドボルトと、
    前記デッドボルトと係合し、前記デッドボルトを前記係止位置と前記係止解除位置との間で移動するように構成されたアクチュエータと、をさらに具備する、請求項13に記載の車両グローブボックスラッチサブアセンブリ。
  17. 前記アクチュエータは、出力シャフトと、前記出力シャフトに回転不能に結合された歯車とを有する電気モータを備えるロックである、請求項16に記載の車両グローブボックスラッチサブアセンブリ。
  18. 前記支柱は、円筒形の基部部分と、前記支柱の自由端にある半球形のヘッド部分と、前記円筒形の基部部分と前記半球形のヘッド部分との交差部に形成された肩部と、を備え、前記ソケットに形成された弾性のある突出部が、組み立てられた構成にて前記支柱の前記肩部を圧迫するように構成される、請求項1に記載の車両グローブボックスラッチサブアセンブリ。
  19. 車両グローブボックス用の車両グローブボックスラッチのための爪であって、前記爪は、
    対向する端部を有する細長い本体であって、前記爪の前記対向する端部の一方の端部が、グローブボックスが取り付けられる車両の開口部と係合するように構成された係合部分を備え、前記爪の前記対向する端部の他方の端部は、回転子に取り付けられて前記爪を前記回転子に固定するように構成されたソケットを備える、細長い本体を、具備する爪において、
    前記ソケットは、前記回転子と前記ソケットとの間の相対回転時に前記回転子の表面を圧迫して、所定の回転角を超える前記回転子と前記ソケットとの間の回転相対回転を制限するか防止するように構成された回転リミッタを備える、爪。
  20. 前記爪の前記ソケットは環状部分を備え、前記爪の前記回転リミッタは前記環状部分から軸方向に延びる、請求項19に記載の爪。
  21. 前記ソケットの前記回転リミッタは、前記回転子に直接接続されるように構成された柔軟で弾力性のある突出部を具備する、請求項19に記載の爪。
  22. 前記ソケットの対向する端部に位置決めされ、互いに向き合う、前記ソケット上に配置された2つの回転リミッタをさらに具備する、請求項21に記載の爪。
  23. 前記ソケットの前記回転リミッタは、支柱を受容するための丸みを帯びた表面を備え、前記ソケットの前記回転リミッタは、前記ソケットの前記丸みを帯びた表面から円周方向に離間している、請求項19に記載の爪。
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