JP2022548904A - 最適化されたテトラヒドロカンナビノール酸(thca)合成ポリペプチド - Google Patents

最適化されたテトラヒドロカンナビノール酸(thca)合成ポリペプチド Download PDF

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Abstract

本開示は、一個または複数のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含むテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアント、当該操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸、当該核酸を含む改変された宿主細胞を製造する方法、当該操作されたバリアントを発現する改変された宿主細胞、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための方法、およびテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントをスクリーニングする方法を提供する。TIFF2022548904000096.tif152157

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年9月18日に出願された米国特許出願第62/902,300号の継続出願であり、その各開示内容は、参照によりその全体で本明細書に組み込まれる。
配列表に関する記述
配列表のテキスト(.txt)ファイルが、米国特許法施行規則1.821(c)のもと本明細書に付随して提出され、その全体で参照により本明細書に組み込まれる。当該ファイルの詳細が、米国特許法施行規則1.52(e)(5)および1.77(b)(5)のもと要求され、以下のとおりである:ファイルの名称は、DEMT_007_01WO_SeqList_ST25.txtであり、作成日は2020年9月17日、サイズは697176バイトである。コンピュータ可読形態で記録された配列表情報の内容は、(存在する場合)書面の配列表と同一であり、元の出願人によって提供される配列情報と同一であり、新たな内容を含まない。(存在する場合)電子形態で記録された情報は、本出願とともにRule 13terのもと提出され、出願された明細書に含有される配列表と同一である。
背景
カンナビス属の植物は、何千年もの間、その医薬特性のためにヒトによって使用されてきた。現代では、カンナビスの生理活性効果は、テトラヒドロカンナビノール(THC)およびカンナビジオール(CBD)を含む数百の構造類似体が存在する、「カンナビノイド」と呼ばれる化合物の一種に起因する。これらの分子およびカンナビス材料の調製物は、慢性疼痛、多発性硬化症、癌関連悪心および嘔吐、体重減少、食欲喪失、痙縮、発作、ならびに他の状態のための治療剤としての適用が最近見出された。
Figure 2022548904000002
特定のカンナビノイドの生理学的効果は、ヒトおよび他の動物に見られる二つの細胞受容体との相互作用によって仲介されると考えられている。カンナビノイド受容体1型(CB1)は、脳、生殖系、および眼に共通する。カンナビノイド受容体2型(CB2)は、免疫系に共通し、動物モデルにおいて炎症に関連する治療効果を仲介する。カンナビノイド受容体および植物由来のカンナビノイドとのその相互作用の発見は、内因性リガンドの同定に先行した。
THCおよびCBDの他に、何百もの他のカンナビノイドが、カンナビスで同定されている。しかしながら、これらの化合物の多くは、低レベルで、より豊富なカンナビノイドと共に存在し、これにより、それらの治療能を研究するために植物から純粋な試料を得ることを困難にする。同様に、これらのタイプの生成物を化学的に合成する方法は、煩雑で費用がかかり、不十分な収率となる傾向がある。したがって、純粋なカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を製造する追加の方法が必要とされる。
一つの可能性のある方法は、酵母などの操作された微生物の発酵を介した生成である。微生物における関連する植物酵素の生成を操作することによって、潜在的に、植物から入手可能なものよりもはるかに低いコスト、かつはるかに高い純度での、様々な供給原料の広範なカンナビノイドへの変換を達成することが可能であり得る。この取り組みに対する重大な課題は、微生物における植物酵素、特に、カンナビノイド合成酵素などの分泌酵素の発現の困難さであり、これは、折り畳まれ、機能するために微生物の分泌経路をうまく横断しなければならない。カンナビノイド合成酵素の操作されたバリアント、改変された宿主細胞、および新規方法が、これらの課題に対処するために必要とされる。
概要
本開示は、一個または複数のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含むテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアント、当該操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸、当該核酸を含む改変された宿主細胞を製造する方法、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法、およびテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントをスクリーニングする方法を提供する。本開示の操作されたバリアントは、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体(例えば、天然に存在しないカンナビノイド)を生成するのに有用であり得る。本開示の改変された宿主細胞は、カンナビノイドもしくはカンナビノイド誘導体(例えば、天然に存在しないカンナビノイド)の生成および/または本開示の操作されたバリアントを発現するのに有用であり得る。本開示はまた、本開示の操作されたバリアントを発現させるための改変された宿主細胞を提供する。加えて、本開示は、本開示の操作されたバリアントの調製を提供する。
本開示の態様は、一個または複数のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含むテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントに関する。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、配列番号44に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、シグナルポリペプチド、フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)結合ドメイン、ベルベリン架橋酵素(BBE)ドメイン、または前述の組み合わせにおいて少なくとも一個のアミノ酸置換を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、少なくとも一つの表面に露出したアミノ酸の置換を含む。
一部の実施形態では、操作されたバリアントは、R31、P43、P49、K50、L51、Q55、H56、L59、M61、M61、S62、L71、S100、V103、T109、Q124、V125、L132、S137、H143、V149、W161、K165、N168、E167、S170、F171、P172、Y175、G180、N196、H208、G235、A250、I257、K261、L269、G311、F317、L327、K390、T379、S429、N467、Y500、N528、P539、P542、H543、H544、およびH545からなる群から選択されるアミノ酸で、少なくとも一個のアミノ酸置換を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、R31Q、P43E、P49E、P49K、P49Q、K50T、L51I、Q55E、Q55P、H56E、L59E、M61W、M61H、M61S、S62Q、L71A、S100A、V103F、T109V、Q124D、Q124E、Q124N、V125E、V125Q、L132M、S137G、H143D、W161R、W161Y、W161K、K165A、N168S、E167P、Y175F、G180A、N196Q、N196V、H208T、A250T、I257V、K261C、G311A、F317Y、L327I、K390E、T379S、Y500M、Y500V、N528E、P542E、P542V、H543V、H544A、H545D、およびH545Eからなる群から選択されるアミノ酸置換を少なくとも一つ含む。
一部の実施形態では、操作されたバリアントは、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128、配列番号130、配列番号132、配列番号134、配列番号136、配列番号138、配列番号140、配列番号142、配列番号144、配列番号146、配列番号148、配列番号150、配列番号152、配列番号154、配列番号156、配列番号158、配列番号160、配列番号162、配列番号164、配列番号166、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、配列番号176、配列番号178、配列番号180、配列番号182、配列番号184、および配列番号186からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
一部の実施形態では、操作されたバリアントは、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号124、配列番号126、配列番号128、配列番号130、配列番号132、配列番号134、配列番号138、配列番号140、配列番号142、配列番号144、配列番号146、配列番号148、配列番号152、配列番号156、配列番号158、配列番号160、配列番号166、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、配列番号176、配列番号178、配列番号180、配列番号182、配列番号184、および配列番号186からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
一部の実施形態では、操作されたバリアントは、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも16、少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、少なくとも20、少なくとも21、少なくとも22、少なくとも23、少なくとも24、少なくとも25、少なくとも26、少なくとも27、少なくとも28、少なくとも29、または少なくとも30個のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、または30個のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含む。
一部の実施形態では、操作されたバリアントは、フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)結合ドメイン、ベルベリン架橋酵素(BBE)ドメイン、または前述の組み合わせにおける少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、FAD結合ドメインにおける少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、または少なくとも15の不変のアミノ酸を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、BBEドメインにおける少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、または少なくとも15の不変のアミノ酸を含む。
一部の実施形態では、操作されたバリアントは、A28、F34、L35、C37、L64、N70、P87、I93、C99、R108、R110、G112、E117、G118、S120、P126、F127、D131、D141、W148、G152、A153、L155、G156、E157、Y159、Y160、N163、A173、G174、C176、P177、T178、V179、G182、G183、H184、F185、G187、G188、G189、Y190、G191、P192、L193、R195、A201、D202、I205、D206、V210、G214、G223、D225、L226、F227、W228、R231、G234、S237、F238、G239、K245、I246、L248、V251、V259、Q276、F312、S313、L323、C341、F352、S354、F380、K381、I382、K383、D385、Y386、I391、M412、L415、G419、M422、I425、I430、P431、P433、H434、R435、G437、Y440、W443、Y444、I445、I464、Y465、M468、T469、Y471、V472、P476、R484、N498、A502、N513、F514、K521、N528、F529、E533、Q534、およびS535からなる群から選択される少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、C37、N70、I93、C99、E117、S120、F127、D131、G156、E157、Y159、G174、C176、G182、G183、F185、G187、G188、G189、Y190、G191、P192、R195、D202、D206、G214、W228、G234、F238、およびL248からなる群から選択される少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む。
一部の実施形態では、操作されたバリアントは、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも16、少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、少なくとも20、少なくとも21、少なくとも22、少なくとも23、少なくとも24、または少なくとも25の不変のアミノ酸を含む。
一部の実施形態では、操作されたバリアントは、同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドによってCBGAから生成されるTHCAの量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)でカンナビゲロール酸(CBGA)からテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)を生成する。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによってCBGAから生成されるTHCAの量より、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%多い量(mg/LまたはmMで測定される)でCBGAからTHCAを生成する。
一部の実施形態では、操作されたバリアントは、同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによって生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、カンナビクロメン酸(CBCA))に対して高いTHCAの比率で、カンナビゲロール酸(CBGA)からテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)を生成する。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、CBGAからTHCAを生成する。
一部の実施形態では、操作されたバリアントは、N末端、C末端、またはN末端とC末端の両方に切断を含む。一部の実施形態では、切断された操作されたバリアントは、シグナルポリペプチドまたは膜アンカーを含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、天然のシグナルポリペプチドを欠く。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、C末端に少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、または少なくとも10のアミノ酸の切断を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、C末端に1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10のアミノ酸の切断を含む。
本開示の別の態様は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸に関する。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸は、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127、配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号135、配列番号137、配列番号139、配列番号141、配列番号143、配列番号145、配列番号147、配列番号149、配列番号151、配列番号153、配列番号155、配列番号157、配列番号159、配列番号161、配列番号163、配列番号165、配列番号167、配列番号169、配列番号171、配列番号173、配列番号175、配列番号177、配列番号179、配列番号181、配列番号183、および配列番号185からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸は、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号123、配列番号125、配列番号127、配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号137、配列番号139、配列番号141、配列番号143、配列番号145、配列番号147、配列番号151、配列番号155、配列番号157、配列番号159、配列番号165、配列番号167、配列番号169、配列番号171、配列番号173、配列番号175、配列番号177、配列番号179、配列番号181、配列番号183、および配列番号185からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。本開示の核酸の一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
本開示の態様は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞を製造する方法に関し、方法は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を宿主細胞に導入することを含む。
本開示の別の態様は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むベクターに関する。
本開示の態様は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞を製造する方法に関し、方法は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む一つまたは複数のベクターを宿主細胞に導入することを含む。
本開示の別の態様は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞に関し、改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、ゲラニルピロリン酸:オリベトール酸ゲラニルトランスフェラーゼ(GOT)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、GOTポリペプチドは、配列番号17に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、NphBポリペプチドは、配列番号188に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、テトラケチド合成酵素(TKS)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸およびオリベトール酸シクラーゼ(OAC)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、TKSポリペプチドは、配列番号19に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む三つ以上の異種核酸を含む。一部の実施形態では、OACポリペプチドは、配列番号21または配列番号48に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む三つ以上の異種核酸を含む。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、アシル活性化酵素(AAE)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、AAEポリペプチドは、配列番号23に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、AAEポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、以下の:a)HMG-CoA合成酵素(HMGS)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸;b)切断された3-ヒドロキシ-3-メチル-グルタリル-CoA還元酵素(tHMGR)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸;c)メバロン酸キナーゼ(MK)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸;d)ホスホメバロン酸キナーゼ(PMK)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸;e)メバロン酸ピロリン酸脱炭酸酵素(MVD1)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸;またはf)イソペンテニル二リン酸異性化酵素(IDI1)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸の一つまたは複数を含む。一部の実施形態では、IDI1ポリペプチドは、配列番号25に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、tHMGRポリペプチドは、配列番号27に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、HMGSポリペプチドは、配列番号29に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、MKポリペプチドは、配列番号39に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、PMKポリペプチドは、配列番号37に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、MVD1ポリペプチドは、配列番号33に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドは、配列番号31に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、ピルビン酸脱炭酸酵素(PDC)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、PDCポリペプチドは、配列番号35に対する少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、ゲラニルピロリン酸合成酵素(GPPS)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、GPPSポリペプチドは、配列番号41に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、KAR2ポリペプチドは、配列番号5に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、PDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、PDI1ポリペプチドは、配列番号9に対して少なくとも85%配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、IRE1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、IRE1ポリペプチドは、配列番号11または配列番号190に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、ERO1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、ERO1ポリペプチドは、配列番号7に対する少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、FAD1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、FAD1ポリペプチドは、配列番号192に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、PEP4ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む。ある特定のこのような実施形態では、PEP4ポリペプチドは、配列番号15に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、ROT2ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む。ある特定のこのような実施形態では、ROT2ポリペプチドは、配列番号13に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、真核細胞である。ある特定のこのような実施形態では、真核細胞は、酵母細胞である。ある特定のこのような実施形態では、酵母細胞は、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)である。ある特定のこのような実施形態では、サッカロマイセス・セレビシエは、サッカロマイセス・セレビシエのタンパク質分解酵素欠損株である。
本開示の一部の実施形態では、一つまたは複数の核酸の少なくとも一つは、改変された宿主細胞の染色体に組み込まれる。本開示の一部の実施形態では、一つまたは複数の核酸の少なくとも一つは、染色体外で維持される。本開示の一部の実施形態では、一つまたは複数の核酸の少なくとも一つは、誘導性プロモーターに動作可能に連結される。本開示の一部の実施形態では、一つまたは複数の核酸の少なくとも一つは、構造性プロモーターに動作可能に連結される。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞によって生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)でカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成し、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させたとき、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞によって生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%より多い量(mg/LまたはmMで測定される)でカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成し、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させたとき、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞の増殖速度および/またはより高いバイオマス収率と比較して、より速い増殖速度および/またはより高いバイオマス収率を有し、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させたとき、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞の増殖速度および/またはより高いバイオマス収率より、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%速い増殖速度および/またはより高いバイオマス収率を有し、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させたとき、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞により生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、カンナビクロメン酸(CBCA))に対して高いTHCAの比率で、カンナビゲロール酸(CBGA)からテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)を生成し、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させたとき、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く。
本開示の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、カンナビクロメン酸(CBCA))に対する比率で、CBGAからTHCAを生成する。
本開示の別の態様は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法に関し、方法は、a)本開示の改変された宿主細胞を培地において培養することを含む。ある特定のこのような実施形態では、方法は、b)生成されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を回収することを含む。一部の実施形態では、培地は、カルボン酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、カルボン酸は、置換されていないか、または置換されたC-C18カルボン酸である。ある特定のこのような実施形態では、置換されていないか、または置換されたC-C18カルボン酸は、置換されていないか、または置換されたヘキサン酸である。一部の実施形態では、培地は、オリベトール酸またはオリベトール酸誘導体を含む。一部の実施形態では、カンナビノイドは、カンナビジオール酸、カンナビジオール、カンナビジバリン酸、またはカンナビジバリンである。一部の実施形態では、培地は、発酵性糖を含む。一部の実施形態では、培地は、前処理されたセルロース供給原料を含む。一部の実施形態では、培地は、非発酵性炭素源を含む。ある特定のこのような実施形態では、非発酵性炭素源は、エタノールを含む。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり100mgより多い量で生成される。
本開示の方法の一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、本開示の改変された宿主細胞の代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞を培養することを含む方法で生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量(mg/LまたはmMで測定される)よりも多い量で生成され、この場合において、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠き、ならびにこの場合において、本開示の改変された宿主細胞、および配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で培養される。
本開示の方法の一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、本開示の改変された宿主細胞の代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞を培養することを含む方法で生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量よりも少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%多い量(mg/LまたはmMで測定される)で生成され、この場合において、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠き、ならびにこの場合において、本開示の改変された宿主細胞、および配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で培養される。
本開示方法の一部の実施形態では、カンナビノイドは、テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)であり、およびこの場合において、当該方法は、本開示の改変された宿主細胞の代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞を培養することを含む方法において生成される場合と比較して、別のカンナビノイド(例えば、カンナビクロメン酸(CBCA))に対して高いTHCAの比率でTHCAを生成し、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させたとき、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く。
本開示の態様は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法に関し、方法は、本開示の操作されたバリアントの使用を含む。ある特定のこのような実施形態では、方法は、生成されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を回収することを含む。本開示方法の一部の実施形態では、カンナビノイドは、テトラヒドロカンナビノール酸、テトラヒドロカンナビバリン酸、またはテトラヒドロカンナビバリンである。
本開示の方法の一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、本開示の操作されたバリアントの代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドの使用を含む方法で生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量よりも多い量(mg/LまたはmMで測定される)で生成され、この場合において本開示の操作されたバリアント、および配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドは、同様の条件下、同じ長さの時間使用される。
本開示の方法の一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、本開示の操作されたバリアントの代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドの使用を含む方法で生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%高い量(mg/LまたはmMで測定される)で生成され、この場合において本開示の操作されたバリアント、および配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドは、同様の条件下、同じ長さの時間使用される。
本開示の方法の一部の実施形態では、カンナビノイドは、テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)であり、この場合において当該方法は、本開示の操作されたバリアントの代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドの使用を含む方法で生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、カンナビクロメン酸(CBCA))に対して高いTHCAの比率でTHCAを生成し、この場合において本開示の操作されたバリアント、および配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドは、同様の条件下、同じ長さの時間使用される。
本開示方法の一部の実施形態では、方法は、約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、CBGAからTHCAを生成する。
本開示の別の態様は、一個または複数のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含むテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントをスクリーニングする方法に関するものであり、当該方法は、a)宿主細胞の集団を、対照集団と試験集団に分けること;b)対照集団において、配列番号44のアミノ酸配列を有するTHCASポリペプチドと、比較カンナビノイド合成酵素ポリペプチドを共発現させることであって、当該配列番号44のアミノ酸配列を有するTHCASポリペプチドは、カンナビゲロール酸(CBGA)を第一のカンナビノイドであるテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)に変換することができ、比較カンナビノイド合成酵素ポリペプチドは、同じCBGAを異なる第二のカンナビノイドに変換することができること;c)試験集団において、操作されたバリアントと比較テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドを共発現させることであって、当該操作されたバリアントは、CBGAを、配列番号44のアミノ酸配列を有するTHCASポリペプチドと同じ第一のカンナビノイドであるテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)に変換することができ、この場合において当該比較カンナビノイド合成酵素ポリペプチドは、同じCBGAを第二のカンナビノイドに変換することができ、そして試験集団および対照集団において、同様のレベルで発現されること;d)試験集団と対照集団の両方により生成される、第二のカンナビノイドに対する第一のカンナビノイドであるテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)の比率を測定すること;およびe)試験集団と対照集団の両方により生成される、第一のカンナビノイドの量(mg/LまたはmM)を測定すること、を含む。ある特定のこのような実施形態では、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドと比較して、改善されたインビボ性能を有する操作されたバリアントを含む試験集団が特定され、この場合において改善されたインビボ性能は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で対照集団によって生成されるものと比較した、試験集団によって生成される第二のカンナビノイドに対する第一のカンナビノイドの比率の増大によって示される。THCASポリペプチドの操作されたバリアントをスクリーニングする方法の一部の実施形態では、同様の培養条件下、同じ長さの時間で対照集団によって生成される量と比較して、試験集団によってより多い量(mg/LまたはmMで測定される)で第一のカンナビノイドを生成することによって、配列番号3のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドと比較して改善されたインビボ性能を有する操作されたバリアントを含む試験集団が特定される。
THCASポリペプチドの操作されたバリアントをスクリーニングする方法の一部の実施形態では、カンナビノイド合成酵素ポリペプチドは、カンナビジオール酸合成酵素ポリペプチドである。ある特定のこのような実施形態では、カンナビジオール酸合成酵素(CBDAS)ポリペプチドは、配列番号3に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。THCASポリペプチドの操作されたバリアントをスクリーニングする方法の一部の実施形態では、第二のカンナビノイドは、カンナビジオール酸(CBDA)である。
THCASポリペプチドの操作されたバリアントをスクリーニングする方法の一部の実施形態では、操作されたバリアントは、本開示の操作されたバリアントである。
図1A、1B、および1Cは、S29株の生成において使用した発現コンストラクトを描写する。図1A、1B、および1Cに描写したコンストラクトも、以下の株:S61、S122、S171、S181、S220、S241、S270、S487、S951、S1000-S1059、S1072-1079、およびS1081の産生において使用された。図全体を通じて、表1の特定のコード配列に加えて、コンストラクトマップは、表5に記載する制御配列、非コード配列およびゲノムカセット配列を描写する。コンストラクトマップはまた、下流の制御(ターミネーター)配列の200~250塩基対(bp)を有する、表1のオープンリィーディングフレームを特定する、先行する「m」を用いて示される遺伝子を描写する(例えば、mERG13)。コンストラクトマップ中の矢印は、ある特定のDNA対の方向性を示す。部分名に先行する「!」は、使用したDNA設計ソフトウェアの出力であり、矢印の方向性と重複しており、無視できる。 同上。 同上。
図2は、S181株の生成において使用した発現コンストラクトを描写する。図2に描写した発現コンストラクトも、以下の株:S220、S241、S270、S487、S951、S1000-S1059、S1072-1079、およびS1081の産生において使用された。
図3は、S220株の生成において使用した発現コンストラクトを描写する。図3に描写した発現コンストラクトも、以下の株:S241、S270、S487、S951、S1000-S1059、S1072-1079、およびS1081の産生において使用された。
図4は、S241株の生成において使用した発現コンストラクトを描写する。図4に描写した発現コンストラクトも、以下の株:S270、S487、S951、S1000-S1059、S1072-1079、およびS1081の産生において使用された。
図5は、S61株の生成において使用した着地パッドコンストラクトを描写する。図5に描写した発現コンストラクトも、以下の株:S122、S171、S181、S220、S241、S270、S487、S951、S1000-S1059、S1072-1079、およびS1081の産生において使用された。
図6は、S122株の生成において使用した発現コンストラクトを描写する。図6に描写した発現コンストラクトも、以下の株:S171、S181、S220、S241、S270、S487、S951、S1000-S1059、S1072-1079、およびS1081の産生において使用された。
図7は、S171株の生成において使用した発現コンストラクトを描写する。図7に描写した発現コンストラクトも、以下の株:S181、S220、S241、S270、S487、S951、S1000-S1059、S1072-1079、およびS1081の産生において使用された。
図8は、S270株の生成において使用した発現コンストラクトを描写する。図8に描写した発現コンストラクトも、以下の株:S487、S951、S1000-S1059、S1072-1079、およびS1081の産生において使用された。
図9Aおよび9Bは、S487株の産生において使用された発現コンストラクトを描写する。図9Aおよび9Bにおいて描写された発現コンストラクトも、以下の株:S951、S1000-S1059、S1072-1079、およびS1081の産生において使用された。 同上。
図10は、S1042株の産生において使用した発現コンストラクトを描写する。
図11は、以下の株の産生において使用した発現コンストラクトを描写する:S951、S1000-S1041、S1043-S1059、S1072-1079、およびS1081。
詳細な説明
合成生物学は、産業宿主生物、例えば微生物を操作して、単純な糖原料を医薬品に変換することを可能にする。このアプローチには、標的分子を生成する遺伝子を特定することおよび産業宿主においてその活性を最適化することが含まれる。微生物生成は、農業および化学合成よりも有意にコスト上有利であり、可変性を低くし、標的分子の調整を可能にする。しかしながら、産業宿主生物において標的分子を生成するための経路を再構成するか、または創出することは、経路遺伝子と宿主の両方の有意な操作を必要とする場合がある。本開示は、一個または複数のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含むテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアント、当該操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸、当該核酸を含む改変された宿主細胞を製造する方法、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法、およびTHCASポリペプチドの操作されたバリアントをスクリーニングする方法を提供する。本開示の操作されたバリアントは、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体(例えば、天然に存在しないカンナビノイド)を生成するのに有用であり得る。本開示の改変された宿主細胞は、カンナビノイドもしくはカンナビノイド誘導体(例えば、天然に存在しないカンナビノイド)の生成および/または本開示の操作されたバリアントを発現するのに有用であり得る。本開示はまた、本開示の操作されたバリアントを発現させるための改変された宿主細胞を提供する。加えて、本開示は、本開示の操作されたバリアントの調製を提供する。
テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素、カンナビクロメン酸合成酵素、またはカンナビジオール酸合成酵素ポリペプチドなどの、カンナビノイド合成酵素ポリペプチドは、カンナビノイドの生合成において重要な役割を果たす。しかしながら、改変された宿主細胞におけるそれらの活性の再構成は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成における難題であり、その進歩を妨げると証明されている。カンナビノイド合成酵素は、分泌経路をうまく横断して、適切にフォールディングし、機能しなければならない。これらの分泌された植物酵素は、酵母細胞において発現されるように進化しておらず、結果として、乏しい活性を有し、それらの基質であるカンナビゲロール酸(CBGA)のカンナビジオール酸(CBDA)、またはテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)への変換が制限されている。酵素の活性を増大させる簡単な方法は、そのコピー数(発現)を増大させることである。しかしながら、酵母におけるCBDASおよびテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)遺伝子の発現は、有毒であり(タンパク質のミスフォールディングが原因である可能性が高い)、遺伝子の複数コピーを統合することにより活性をブーストする単純な試みは失敗する。生成物特性は、別の課題も呈する。天然のCBDAS酵素の主生成物はCBDAであるが、酵素はまた、多量のTHCAも生成し、これは、産業プロセスにおいて分離するための高価な追加の下流精製工程を必要とする、望ましくない副生成物である。
これらの理由から、天然のCBDASまたはTHCAS酵素は、産業目的に最適ではなく、改善された酵素が必要である。対象のパラメータには、触媒活性、生成物特性、酵素安定性、ならびにpHおよび温度最適条件が含まれる。酵素改善は、典型的には、多様性の生成(操作されたバリアントのライブラリー)を、対象の特性のスクリーンまたは選択と結び付けることによって達成される。操作されたバリアントをコードするDNAライブラリーは、様々な方法で創出することができる。例えば、ライブラリーは、野生型遺伝子配列を鋳型として使用して、エラー傾向PCRを使用して創出することができる。得られたライブラリーは、ランダムな位置での可変数の変異を有する遺伝子からなる、非常に巨大なものであり得る。エラー傾向PCRは、安価で便利であるが、いくつかの欠点がある。まず、構築物一つ当たりの正確な数の変異の代わりに、分布が得られる。これは残念な交換を示す。少数の変異を中心とする分布は、スクリーニング能力を無駄にする多量のゼロ変異の野生型コンストラクトを含む。より多い数の変異を中心とする分布は、機能変異の所望の獲得の特定を妨げる機能変異の喪失を蓄積したコンストラクトを創出する可能性が高い。第二に、エラー傾向PCRは、変異バイアス(使用される低忠実度ポリメラーゼの固有特性)を導入し、これは、ライブラリーがある特定のタイプの変異を過小に表していることを意味する。エラー傾向PCRの強力な代替法は、飽和変異誘発であり、これには、タンパク質におけるあらゆる位置であらゆる可能性のあるアミノ酸を含有するライブラリーの合成を含む。DNA合成技術の最近の進歩により、これらのライブラリーの品質は大幅に向上した。
操作されたバリアントをコードするライブラリーが創出されると、対象の特性を有する操作されたバリアントを選択またはスクリーニングする必要がある。これは、タンパク質産生宿主を使用して、操作されたバリアントを発現させ、精製し、その後、インビトロで試験することによって達成することができる。このようなアプローチは、操作されたバリアントの動態パラメータの慎重な測定、および注意深く制御された条件下での性能の評価を可能にする。しかしながら、操作された微生物株における適用については、どのインビトロシステムも細胞環境を正確に表さないため、インビトロデータは極めて誤解を招く可能性がある。この場合、最善の選択肢は、操作された生成株内で最終的に実行しなければならない、正確な状況で操作されたバリアントを試験することである。カンナビノイド合成酵素の場合、このような生成株は、基質CBGAを過剰に生成するように操作されるであろう。このインビボシステムに伴う一つの課題は、変動性が高いことである。大きなライブラリーを試験するとき、この変動性により、野生型酵素活性よりもわずかに改善されたクローンを識別することが難しくなる可能性がある。ライブラリー酵素生成力価と不変の競合酵素力価の比率を計算することによって、データの変動性を有意に低減することが可能である。これは、生物学的変数が、両方の酵素に同じように影響を与える傾向があり、これにより、効果の正規化が可能になるためである。動態パラメータとは異なり、競合比は、KおよびKcatなどの酵素触媒パラメータの変化ならびに機能的操作されたバリアントの定常状態レベルの変化の両方(発現および安定性)について報告する。
上記の方法の使用を通じて、本開示は、テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントを提供する。本明細書において、様々な操作されたバリアントがスクリーニングされた。THCAの力価は、58の異なるバリアントにおいて改善された(野生型の標準偏差外)。本開示のこれら操作されたバリアントは、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体(例えば、天然に存在しないカンナビノイド)を生成するのに有用であり得る。本開示の操作されたバリアントは、同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによってCBGAから生成されるTHCAの量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)でカンナビゲロール酸(CBGA)からテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)を生成し得る。加えて、本開示の操作されたバリアントは、同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによって生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対して高いTHCAの比率で、CBGAからTHCAを生成し得る。同様の条件は、同じ温度、pH、緩衝液、および/または発酵条件での、ならびに同じ培地および/または反応溶媒を含み得る。
本開示の方法は、天然で生じるおよび天然に存在しないカンナビノイドを生成するための本開示のTHCASポリペプチドの操作された微生物(例えば、改変された宿主細胞)または操作されたバリアントを使用することを含み得る。天然で生じるカンナビノイドおよび天然に存在しないカンナビノイド(例えば、カンナビノイド誘導体)は、その複雑な構造に起因して化学合成を使用して生成するための課題である。本開示の方法により、糖およびカルボン酸などの単純な前駆体から注文のカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための生きている細胞内の代謝経路の構築を可能にする。本明細書において開示される一つまたは複数のポリペプチドまたは操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む本明細書において開示される一つまたは複数の核酸(例えば、異種核酸)は、宿主微生物に導入され、これにより、安価な供給原料、例えば、糖の、最終生成物:カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体への段階的変換を可能になり得る。これらの生成物は、本明細書において開示される一つまたは複数の核酸(例えば、異種核酸)を含む発現コンストラクトまたはベクターの選択および構築によって特定することができ、これにより、THCおよびTHCAなどの、選択されたカンナビノイドならびにカンナビスにおいて低レベルで見られるあまり一般的でないカンナビノイド種;またはカンナビノイド誘導体の効率的なバイオプロダクションが可能になる。バイオプロダクションはまた、化学合成を使用して行う課題である、定義された立体化学を有するカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の合成を可能にする。改変された宿主細胞内でカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成し、生合成経路を創出するために、本開示のTHCASポリペプチドの操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む異種核酸の組み合わせを発現するか、または過剰発現し得る。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
本開示はまた、本開示のTHCASポリペプチドの操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸(例えば、異種核酸)を用いて改変された宿主細胞の分泌経路改変を提供する。一部の実施形態では、THCASポリペプチドの操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。宿主細胞における分泌経路の改変は、これらのバリアントが、分泌経路を通じて処理されるので、本開示の操作されたバリアントの発現および溶解性を改善し得る。改変された酵母細胞などの、改変された宿主細胞における、本開示の操作されたバリアントなどの、分泌経路を通じて処理されたポリペプチドの活性の再構成は、課題であり、不確かであり得る。頻繁には、発現された操作されたバリアントは、ミスフォールディングされるか、または誤った場所に局在化されてもよく、活性を欠く低発現の発現された操作されたバリアント、操作されたバリアント凝集、低減した宿主細胞生存率、および/または細胞死を生じる。加えて、ミスフォールディングされるか、または誤った場所に局在化される発現された操作されたバリアントの蓄積は、改変された宿主細胞内での代謝ストレスを誘導し、これにより、改変された宿主細胞を傷害し得る。発現された操作されたバリアントは、ジスルフィド結合、グリコシル化およびトリミングなどの、フォールディングならびに活性、ならびに低減した酵素活性を有する不活性なポリペプチドまたはポリペプチドを与える補因子についての必須の翻訳後改変を欠き得る。
本開示の改変された宿主細胞は、改変された酵母細胞であってもよい。酵母細胞は、既知の条件を使用して培養され、迅速に増殖し、安全であると一般にみなされ得る。酵母細胞は、全ての真核生物に共通する分泌経路を含有する。本明細書において考察される通り、本開示のTHCASポリペプチドの操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸(例えば、異種核酸)を用いて改変された酵母宿主細胞におけるその分泌経路の操作は、改変されたサッカロマイセス・セレビシエなどの、改変された酵母宿主細胞の操作されたバリアントの発現、フォールディング、および酵素活性ならびに生存率を改善し得る。さらに、本開示の操作されたバリアントをコードするコドン最適化されているヌクレオチド配列の使用は、操作されたバリアントの発現および活性ならびに改変されたサッカロマイセス・セレビシエなどの、改変された酵母宿主細胞の生存率を改善し得る。
所望のカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を可能にすることに加えて、本開示は、農業ベースの生成より、信頼でき、かつ経済的なプロセスを提供する。微生物発酵は、農作物に必要な月数に対して数日で完了することができ、気候変化または土壌汚染(例えば、重金属による)の影響を受けず、高い力価で純粋な生成物を生成することができる。
本開示はまた、THCを含む高価値のカンナビノイド、ならびにその誘導体の経済的な生成のためのプラットフォームを提供する。これはまた、実行可能な生成方法が存在しない、異なるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。本明細書において開示される操作されたバリアント、方法、および改変された宿主細胞を使用して、カンナビノイドおよびカンナビノイド誘導体は、培地1リットル当たり100mgを超える量、培地1リットル当たり1gを超える量、培地1リットル当たり10gを超える量、培地1リットル当たり100gを超える量で生成されてもよい。
加えて、本開示は、THCASポリペプチドの操作されたバリアント、単純な前駆体からカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体をインビボまたはインビトロで生成するための方法、改変された宿主細胞、および核酸を提供する。本明細書において開示される核酸(例えば、異種核酸)は、微生物(例えば、改変された宿主細胞)に導入され、本開示の操作されたバリアントなどの、一つまたは複数のポリペプチドの発現または過剰発現をもたらし、次いで、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成のため、インビトロまたはインビボで利用され得る。一部の実施形態では、インビトロの方法は、無細胞である。
カンナビノイド生合成
THCASポリペプチドの操作されたバリアントをコードする一つまたは複数の核酸(例えば、異種核酸)に加えて、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体生合成経路に存在するポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する一つまたは複数のポリペプチドをコードする一つまたは複数の核酸(例えば、異種核酸)は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生合成のための方法および改変された宿主細胞において有用であり得る。カンナビノイド前駆体としては、例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoAが挙げられ得る。
カンナビスにおいて、カンナビノイドは、三つのポリペプチドの作用によって、共通の代謝産物前駆体であるゲラニルピロリン酸(GPP)およびヘキサノイル-CoAから生成される。ヘキサノイル-CoAおよびマロニル-CoAを組み合わせて、テトラケチド合成酵素(TKS)ポリペプチドによって、12-炭素テトラケチド中間体を得る。次いで、このテトラケチド中間体を、オリベトール酸シクラーゼ(OAC)ポリペプチドによって環化して、オリベトール酸を生成する。次いで、オリベトール酸を、共通のイソプレノイド前駆体GPPを用いて、ゲラニルピロリン酸:オリベトール酸ゲラニルトランスフェラーゼ(GOT)ポリペプチド(例えば、CsPT4ポリペプチド)によってプレニル化して、「マザーカンナビノイド」としても知られるカンナビノイドである、CBGAを生成する。次いで、本開示のTHCASポリペプチドの操作されたバリアントは、CBGAを他のカンナビノイド、例えば、THCAなどに変換する。熱または光の存在下で、酸性カンナビノイドは、脱カルボキシ化を経て、例えば、THCAがTHCを生成し得る。
GPPおよびヘキサノイル-CoAは、いくつかの経路を通じて創出され得る。これらの経路に存在するポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する一つまたは複数のポリペプチドをコードする一つまたは複数の核酸(例えば、異種核酸)は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の合成のための方法および改変された宿主細胞において有用であり得る。
GPPを創出するか、またはGPPを創出する生合成経路の一部であるポリペプチドは、メバロン酸(MEV)経路に存在するポリペプチド(例えば、一つまたは複数のMEV経路ポリペプチド)の少なくとも一つの活性を有する一つまたは複数のポリペプチドであってもよい。本明細書において使用される場合、用語「メバロン酸経路」または「MEV経路」は、アセチル-CoAをイソペンテニルピロホスフェート(IPP)およびジメチルアリルピロホスフェート(DMAPP)に変換する生合成経路を指し得る。メバロン酸経路は、以下の工程:(a)アセチル-CoAの二つの分子を縮合して、アセトアセチル-CoAを生じる工程(例えば、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドの作用による);(b)アセトアセチル-CoAをアセチル-CoAと縮合して、ヒドロキシメチルグルタリル-CoA(HMG-CoA)を形成する工程(例えば、HMG-CoA合成酵素(HMGS)ポリペプチドの作用による);(c)HMG-CoAをメバロン酸に変換する工程(例えば、HMG-CoA還元酵素(HMGR)ポリペプチドの作用による);(d)メバロン酸をメバロン酸5-ホスフェートにリン酸化する工程(例えば、メバロン酸キナーゼ(MK)ポリペプチドの作用による);(e)メバロン酸5-ホスフェートをメバロン酸5-ピロホスフェートに変換する工程(例えば、ホスホメバロン酸キナーゼ(PMK)ポリペプチドの作用による);(f)メバロン酸5-ピロホスフェートをイソペンテニルピロホスフェートに変換する工程(例えば、メバロン酸ピロリン酸脱炭酸酵素(MVD1)ポリペプチドの作用による);および(g)イソペンテニルピロホスフェート(IPP)をジメチルアリルピロホスフェート(DMAPP)に変換する工程(例えば、イソペンテニルピロホスフェート異性化酵素(IDI1)ポリペプチドの作用による)を触媒するポリペプチドを含む。次いで、ゲラニルピロリン酸合成酵素(GPPS)ポリペプチドは、IPPおよび/またはDMAPP上で作用して、GPPを創出する。
ヘキサノイル-CoAを創出するポリペプチドは、アシル-CoA化合物またはアシル-CoA化合物誘導体(例えば、アシル活性化酵素ポリペプチド、脂肪酸アシル-CoA合成酵素ポリペプチド、または脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチド)を創出するポリペプチドを含み得る。ヘキサノイルCoA誘導体、アシル-CoA化合物、またはアシル-CoA化合物誘導体はまた、このようなポリペプチドを介して形成され得る。
Figure 2022548904000003
GPPおよびヘキサノイル-CoAはまた、アセチル-CoAの二つの分子を縮合して、ピルビン酸からアセトアルデヒドを介してアセチル-CoAを創出するアセトアセチル-CoAおよびピルビン酸脱炭酸酵素ポリペプチドを創出するポリペプチドを含む経路を通じて創出されてもよい。ヘキサノイルCoA誘導体、アシル-CoA化合物、またはアシル-CoA化合物誘導体はまた、このような経路を介して形成され得る。
一般的な情報
ある特定の態様では、本開示の実施は、別段の示唆がない限り、当分野の技術の範囲内にある分子生物学(組み換え技術を含む)、微生物学、細胞生物学、生化学、および免疫学の従来技術を利用する。このような技術は、文献:“Molecular Cloning:A Laboratory Manual,”second edition(Sambrook et al.,1989);“Oligonucleotide Synthesis”(M.J.Gait,ed.,1984);“Animal Cell Culture”(R.I.Freshney,ed.,1987);“Methods in Enzymology”(Academic Press,Inc.);“Current Protocols in Molecular Biology”(F.M.Ausubel et al.,eds.,1987,and periodic updates);“PCR:The Polymerase Chain Reaction,”(Mullis et al.,eds.,1994).Singleton et al.,Dictionary of Microbiology and Molecular Biology 2nd ed.,J.Wiley & Sons(New York,N.Y.1994),and March,Advanced Organic Chemistry Reactions,Mechanisms and Structure 4th ed.,John Wiley & Sons(New York,N.Y.1992)において完全に説明されており、これらは、当業者に、本出願において使用される多くの用語の一般的な指針を提供する。
本明細書で使用される場合、「カンナビノイド」または「カンナビノイド化合物」は、今までカンナビス・サティバでのみ見出されてきた、ある種の固有のメロテルペノイドのメンバーを指し得る。カンナビノイドとしては、カンナビクロメン(CBC)型(例えば、カンナビクロメン酸)、カンナビゲロール(CBG)型(例えば、カンナビゲロール酸)、カンナビジオール(CBD)型(例えば、カンナビジオール酸)、Δ-トランス-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)型(例えば、Δ-テトラヒドロカンナビノール酸)、Δ-トランス-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)型、カンナビシクロール(CBL)型、カンナビエルソイン(CBE)型、カンナビノール(CBN)型、カンナビノジオール(CBND)型、カンナビトリオール(CBT)型、カンナビゲロール酸(CBGA)、カンナビゲロール酸モノメチルエーテル(CBGAM)、カンナビゲロール(CBG)、カンナビゲロールモノメチルエーテル(CBGM)、カンナビゲロバリン酸(CBGVA)、カンナビゲロバリン(CBGV)、カンナビクロメン酸(CBCA)、カンナビクロメン(CBC)、カンナビクロメバリン酸(CBCVA)、カンナビクロメバリン(CBCV)、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビジオール(CBD)、カンナビジオールモノメチルエーテル(CBDM)、カンナビジオール-C(CBD-C)、カンナビジバリン酸(CBDVA)、カンナビジバリン(CBDV)、カンナビジオールコール(CBD-C)、Δ-テトラヒドロカンナビノール酸A(THCA-A)、Δ-テトラヒドロカンナビノール酸B(THCA-B)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(THC)、Δ-テトラヒドロカンナビノール酸-C(THCA-C)、Δ-テトラヒドロカンナビノール-C(THC-C)、Δ-テトラヒドロカンナビバリン酸(THCVA)、Δ-テトラヒドロカンナビバリン(THCV)、Δ-テトラヒドロカンナビオルコリ酸(THCA-C)、Δ-テトラヒドロカンナビオルコール(THC-C)、Δ-シス-イソ-テトラヒドロカンナビバリン、Δ-テトラヒドロカンナビノール酸(Δ-THCA)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)、カンナビシクロール酸(CBLA)、カンナビシクロール(CBL)、カンナビシクロバリン(CBLV)、カンナビエルソン酸A(CBEA-A)、カンナビエルソン酸B(CBEA-B)、カンナビエルソイン(CBE)、カンナビエルソイン酸、カンナビシトラン酸、カンナビノリック酸(CBNA)、カンナビノール(CBN)、カンナビノールメチルエーテル(CBNM)、カンナビノール-C、(CBN-C)、カンナビバリン(CBV)、カンナビノール-C(CNB-C)、カンナビオルコール(CBN-C)、カンナビノジオール(CBND)、カンナビノジバリン(CBVD)、カンナビトリオール(CBT)、10-エチオキシ-9-ヒドロキシ-デルタ-6a-テトラヒドロカンナビノール、8,9-ジヒドロキシル-デルタ-6a-テトラヒドロカンナビノール、カンナビトリオールバリン(CBTVE)、デヒドロカンナビフラン(DCBF)、カンナビフラン(CBF)、カンナビクロマノン(CBCN)、カンナビシトラン(CBT)、10-オキソ-デルタ-6a-テトラヒドロカンナビノール(OTHC)-デルタ-9-シス-テトラヒドロカンナビノール(シス-THC)、3,4,5,6-テトラヒドロ-7-ヒドロキシ-アルファ-アルファ-2-トリメチル-9-n-プロピル-2,6-メタノ-2H-1-ベンゾキソシン-5-メタノール(OH-イソ-HHCV)、カンナビリプソール(CBR)、およびトリヒドロキシ-デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(トリOH-THC)が、挙げられ得るが、これらに限定されない。
本明細書において詳細に示されるアシル-CoA化合物は、以下の構造:
Figure 2022548904000004
(式中、Rは、置換されていない脂肪酸側鎖、あるいは一つまたは複数の官能基および/もしくは反応基で置換されているか、またはそれを含む、脂肪酸側鎖であり得る)を有する化合物(すなわち、アシル-CoA化合物誘導体)を含み得る。
本明細書で使用される場合、ヘキサノイルCoA誘導体、アシル-CoA化合物誘導体、カンナビノイド誘導体、またはオリベトール酸誘導体は、一つまたは複数の官能基および/もしくは反応基で置換された、またはそれで置換されたヘキサノイルCoA、アシル-CoA化合物、カンナビノイド、あるいはオリベトール酸を指し得る。官能基としては、アジド、ハロ(例えば、塩化物、ブ臭化物、ヨウ化物、フッ素)、メチル、アルキル(分岐および直鎖アルキル基を含む)、アルキニル、アルケニル、メトキシ、アルコキシ、アセチル、アミノ、カルボキシル、カルボニル、オキソ、エステル、ヒドロキシル、チオ(例えば、チオール)、シアノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルアルケニル、シクロアルキルアルキニル、シクロアルケニルアルキル、シクロアルケニルアルケニル、シクロアルケニルアルキニル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールアルキニル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロシクリル、スピロシクリル、ヘテロスピロシクリル、チオアルキル(またはアルキルチオ)、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、スルホン、スルホニル、スルホキシド、アミド、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルアリールアミノ、ジアリールアミノ、N-オキシド、イミド、エナミン、イミン、オキシム、ヒドラゾン、ニトリル、アラルキル、シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ニトロ、チオキソなどが、挙げられ得るが、これらに限定されない。適当な反応基としては、アジド、カルボキシル、カルボニル、アミン(例えば、アルキルアミン(例えば、低級アルキルアミン)、アリールアミン)、ハロゲン化物、エステル(例えば、アルキルエステル(例えば、低級アルキルエステル、ベンジルエステル)、アリールエステル、置換されたアリールエステル)、シアノ、チオエステル、チオエーテル、ハロゲン化スルホニル、アルコール、チオール、スクシンイミジルエステル、イソチオシアネート、ヨードアセトアミド、マレイミド、ヒドラジン、アルキニル、アルケニルなどが、挙げられ得るが、これらに必ずしも限定されない。反応基は、対象の分子の共有結合を促進し得る。対象の適切な分子には、検出可能な標識;画像化剤;毒素(細胞毒を含む);リンカー;ペプチド;薬物(例えば、小分子薬);特定の結合対のメンバー;エピトープタグ;標的受容体による結合のためのリガンド;精製を目的とするためのタグ;溶解性を増大させる分子;バイオアベイラビリティを増強する分子;インビボ半減期を増大させる分子;特定の細胞型を標的とする分子;特定の組織を標的とする分子;血液脳関門を通過させる分子;表面への選択的結合を促進するための分子などが、挙げられ得るが、これらに限定されない。官能基および反応基は、置換されていないか、または一つまたは複数の官能基もしくは反応基で置換されていてもよい。
カンナビノイド誘導体またはオリベトール酸誘導体はまた、天然のカンナビノイドまたはオリベトール酸に存在する一つまたは複数の化学部分を欠く化合物を指す場合もある。そのような化学部分としては限定されないが、メチル、アルキル、アルケニル、メトキシ、アルコキシ、アセチル、カルボキシル、カルボニル、オキソ、エステル、ヒドロキシル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルアルケニル、シクロアルケニルアルキル、ヘテロアルケニルアルケニル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロアリールアルケニル、アリールアルケニル、ヘテロシクリル、アラルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキルなどが挙げられ得る。一部の実施形態では、カンナビノイド誘導体またはオリベトール酸誘導体は、本明細書において記載される官能基および/または反応基のいずれかの一つまたは複数を含んでもよい。官能基および反応基は、置換されていないか、または一つまたは複数の官能基もしくは反応基で置換されていてもよい。
本明細書で使用される「核酸」という用語は、リボヌクレオチドまたはデオキシヌクレオチドのいずれかの、任意の長さのヌクレオチドのポリマー形態を指してもよい。したがって、この用語は、一本鎖、二本鎖、もしくは複数鎖のDNAまたはRNA、ゲノムDNA、cDNA、遺伝子、合成DNAもしくはRNA、DNA-RNAハイブリッド、あるいはポリマーを含むプリンおよびピリミジン塩基、あるいは他の天然で生じる、化学的もしくは生化学的に改変された、天然で生じない、または誘導体化されたヌクレオチド塩基を含むが、これらに限定されない。
用語「ペプチド」、「ポリペプチド」、および「タンパク質」は、本明細書において互換的に使用され得、コードアミノ酸および非コードアミノ酸、ならびに化学的もしくは生化学的に改変されたアミノ酸または誘導体化されたアミノ酸が含まれ得る、任意の長さのアミノ酸の高分子形態を指し得る。本明細書において開示されるポリペプチドは、全長ポリペプチド、ポリペプチドのフラグメント、切断されたポリペプチド、融合ポリペプチド、または改変されたペプチド骨格を有するポリペプチドを含み得る。本明細書において開示されるポリペプチドはまた、アミノ酸挿入、欠失、変異、および/または置換によって、特異的に列挙された「参照」ポリペプチド(例えば、野生型ポリペプチド)とは異なるバリアントであってもよい。
「テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドの操作されたバリアント」または「本開示の操作されたバリアント」は、テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素活性を有する非野生型ポリペプチドを示し得る。当業者は、公知の方法を使用して、操作されたバリアントのテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素活性を測定することができる。例えば、GC-MSまたはLC-MSによって、または本明細書において提供される実施例において記載される通りである。操作されたバリアントは、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドなどの、野生型テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素配列と比較して、アミノ酸置換を有し得る。置換に加えて、操作されたバリアントは、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドなどの、野生型テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素配列と比較して、切断、付加、および/もしくは欠失、ならびに/または他の変異を含んでもよい。操作されたバリアントは、非野生型テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素配列と比較して、置換を有してもよい。置換に加えて、操作されたバリアントは、非野生型テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素配列と比較して、切断、付加、および/もしくは欠失ならびに/または他の変異を含んでもよい。本明細書に記載される操作されたバリアントは、親テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドからの少なくとも一つのアミノ酸残基置換を含有する。一部の実施形態では、親テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドは、野生型配列である。一部の実施形態では、親テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドは、非野生型配列である。
本明細書で使用される場合、「異種」という用語は、通常、天然では見出されないものを指し得る。そのため、異種ヌクレオチド配列は、(a)その宿主細胞に対して外来性(すなわち、細胞に対して「外因性」である);(b)宿主細胞において天然に見出される(すなわち、「内因性」)が、細胞において非天然の量(すなわち、宿主細胞において天然で見出されるものより多い量または少ない量)で存在する;(c)宿主細胞において天然で見出されるが、天然の座位の外側に位置する;または(d)宿主細胞において天然で見出されるが、イントロンが除去されるか、もしくは付加されてもよい。用語「異種ヌクレオチド配列」または用語「異種核酸」は、天然で所定の細胞において通常見出されない核酸またはヌクレオチド配列を指し得る。コドン最適化されているヌクレオチド配列は、異種ヌクレオチド配列の例であってもよい。用語「異種酵素」または「異種ポリペプチド」は、天然で所定の細胞において通常見出されない酵素またはポリペプチドを指し得る。用語は、(a)所定の細胞に対して外因性である(すなわち、宿主細胞に天然で存在しないか、または宿主細胞における所定の状況で、天然で存在しない核酸によってコードされる);または(b)宿主細胞において天然で見出される(例えば、細胞にとって内因性である核酸によってコードされる酵素またはポリペプチド)が、非天然(例えば、天然で見出されるより多いもしくは少ない)量で宿主細胞において生成される、酵素あるいはポリペプチドを包含する。例えば、異種ポリペプチドは、宿主細胞において天然に存在するポリペプチドの変異したバージョンを含んでもよい。異種核酸は、(a)その宿主細胞に対して外来性(すなわち、細胞に対して「外因性」である);(b)宿主細胞において天然に見出される(すなわち、「内因性」)が、細胞において非天然の量(すなわち、宿主細胞において天然で見出されるものより多い量または少ない量)で存在する;または(c)宿主細胞において天然で見出されるが、天然の座位の外側に位置してもよい。一部の実施形態では、異種核酸は、コドン最適化されているヌクレオチド配列を含んでもよい。
本明細書で使用される場合、用語「一つまたは複数の異種核酸」または「一つまたは複数の異種ヌクレオチド配列」は、一つまたは複数のポリペプチドをコードする一つまたは複数のヌクレオチド配列を含む異種核酸を指してもよい。一部の実施形態では、これらの一つまたは複数の異種核酸は、一つのポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含んでもよい。他の実施形態では、これらの一つまたは複数の異種核酸は、一つより多くのポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含んでもよい。一部の実施形態では、これらの一つまたは複数の異種核酸は、同じポリペプチドの複数コピーをコードするヌクレオチド配列を含んでもよい。一部の実施形態では、これらの一つまたは複数の異種核酸は、異なるポリペプチドの複数のコピーをコードするヌクレオチド配列を含んでもよい。
本明細書で使用される場合、「増大した比」は、本明細書において開示される別のポリペプチド、操作されたバリアント、方法、および/または改変された宿主細胞(例えば、本明細書において開示される比較ポリペプチド、操作されたバリアント、方法、および/または改変された宿主細胞)によって生成される同じ二つの生成物間のモル比、質量(もしくは重量)比、モル濃度比、または集団濃度比と比較して、本明細書において開示されるポリペプチド、操作されたバリアント、方法、および/または改変された宿主細胞によって生成される二つの分子間のモル比の増大、質量(もしくは重量)比の増大、モル濃度比の増大、または集団濃度(例えば、mg/Lもしくはmg/mL)の増大を指してもよい。例えば、本明細書において開示される操作されたバリアントにより生成されるCBCAに対するTHCAの比率100:1は、本明細書において開示される異なる操作されたバリアントにより生成されるCBCAに対するTHCAの比率11:1と比較して、CBCAに対するTHCAの割合が高い。
本明細書で使用される場合、CBCAに対するTHCAの比率などの、本明細書において開示されるポリペプチド、操作されたバリアント、方法、および/または改変された宿主細胞によって生成される生成物の比は、モル比、質量(もしくは重量)比、モル濃度比、または集団濃度(例えば、mg/Lもしくはmg/mL)比を指してもよい。例えば、本明細書に開示される改変宿主細胞が、4mM THCAと、1mM CBCAを生成した場合、CBCAに対するTHCAの比率は、4:1である。
「動作可能に連結された」は、記載される成分が、それらが通常の機能を果たすように構成される、エレメントの配置を指し得る。したがって、コード配列に動作可能に連結された制御配列は、コード配列の発現に影響を与えることができる。制御配列は、その発現を指示するように機能する限り、コード配列と連続する必要はない。したがって、例えば、介在する、翻訳されていないが転写された配列は、プロモーター配列とコード配列の間に存在することができ、プロモーター配列は、コード配列に依然として「動作可能に連結されている」とみなすことができる。
「単離された」は、その天然の状態でそれらに通常付随する成分を実質的にまたは本質的に含まないポリペプチドまたは核酸を指し得る。単離されたポリペプチドまたは核酸は、それが天然で見出される形態または設定以外であってもよい。したがって、単離されたポリペプチドおよび核酸は、それらが天然の細胞に存在するポリペプチドおよび核酸と区別され得る。単離された核酸またはポリペプチドは、このような成分が存在する場合、単離された核酸またはポリペプチドを含む混合物における一つまたは複数の他の成分から精製されてもよい。
「改変された宿主細胞」(「組み換え宿主細胞」と呼称される場合もある)とは、例えば発現ベクターまたはコンストラクトなどの異種核酸が導入された宿主細胞を指す場合もある。例えば、改変された真核宿主細胞は、異種核酸を適切な真核宿主細胞へ導入することにより生成されてもよい。
本明細書で使用される場合、「無細胞システム」は、細胞溶解物、細胞抽出物あるいは調整物中の細胞の実質的に全てが、破壊されているか、またはそうでなければ、全てまたは選択された細胞成分、例えば、小器官、タンパク質、核酸、細胞膜自体(またはそのフラグメントもしくは成分)などが、細胞から放出されるか、または適当な培地に再懸濁されるか、および/または細胞環境から精製されるように、処理された、他の調製物を指してもよい。無細胞システムは、精製および/または単離されたポリペプチドから調製される反応混合物、ならびに適切な試薬および緩衝液を含み得る。
一部の実施形態では、保存的置換が、ポリペプチドの3次元構造または機能を破壊することなく、ポリペプチドのアミノ酸配列においてなされてもよい。保存的置換は、当業者によって、アミノ酸を、互いに同様の疎水性、極性、およびR鎖長で置換することによって、達成され得る。加えて、異なる種由来の相同なタンパク質の整列させた配列を比較することによって、保存的置換は、コードされるタンパク質の基本的機能を変更することなく、種間で変異されているアミノ酸残基を位置決定することによって、同定されてもよい。「保存的アミノ酸置換」という用語は、類似の側鎖を有するアミノ酸残基のタンパク質における互換性を指し得る。例えば、脂肪族側鎖を有するアミノ酸の群は、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、およびイソロイシンからなり得;脂肪族ヒドロキシル側鎖を有するアミノ酸の群は、セリンおよびスレオニンからなり得;アミド含有側鎖を有するアミノ酸の群は、アスパラギンおよびグルタミンからなり得;芳香族側鎖を有するアミノ酸の群は、フェニルアラニン、チロシン、およびトリプトファンからなり得;塩基性側鎖を有するアミノ酸の群は、リジン、アルギニン、およびヒスチジンからなり得;酸性側鎖を有するアミノ酸の群は、グルタミン酸およびアスパラギン酸からなり得;ならびに硫黄含有側鎖を有するアミノ酸の群は、システインおよびメチオニンからなり得る。典型的な保存的アミノ酸置換基は、バリン-ロイシン-イソロイシン、フェニルアラニン-チロシン、リジン-アルギニン、アラニン-バリン、およびアスパラギン-グルタミンである。
ポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、別のポリヌクレオチドまたはポリペプチドに対する特定のパーセント「配列同一性」を有し、これは、整列されたとき、塩基またはアミノ酸のパーセンテージが、二つの配列を比較するとき、同じであり、かつ同じ相対位置にあることを意味する。配列同一性は、多数の異なる方法で決定することができる。配列同一性を決定するために、配列は、ncbi.nlm.nili.gov/BLAST,ebi.ac.uk/Tools/msa/tcoffee/ebi.ac.uk/
Tools/msa/muscle/mafft.cbrc.jp/alignment/software/.を含むサイトにおいて世界中で入手可能な、様々な方法およびコンピュータープログラム(例えば、BLAST、T-COFFEE、MUSCLE、MAFFTなど)を使用して整列することができる。例えば、Altschul et al.(1990),J.Mol.Biol.215:403-10を参照のこと。
本開示がさらに記載される前に、本開示が、それ自体が当然変動し得る、記載される特定の実施形態に限定されないことは理解されるべきである。本開示の範囲は添付の特許請求の範囲のみによって制限されるため、本明細書に使用される専門用語は、特定の実施形態を記述する目的でのみ使用されており、限定は意図されないことも理解されたい。
値の範囲が提供される場合、その範囲の上限と下限の間の、文脈が別段に明確に示さない限り下限の10分の1までの、それぞれの介在する値およびその規定される範囲における介在する値が、本開示に包含されることは、理解される。これらのより小さな範囲の上限および下限は、より小さな範囲に独立して含まれてもよく、また、既定の範囲における任意の具体的に排除された限界を条件として、本開示内に包含される。既定の範囲が、限界の一方または両方を含む場合、その含まれる限界のいずれかまたは両方を除外する範囲も、本開示に含まれる。
別途定義されない限り、本明細書において使用される全ての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に記載されるものと類似または均等な任意の方法および材料も、本開示の実施または試験において使用することができるが、好ましい方法および材料が、ここで記載される。本明細書において言及される全ての刊行物は、刊行物が引用されるものと併せて、方法および/または材料を開示し、記載するため、参照により本明細書に取り込まれる。
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別途明確に指さない限り、複数の参照元を含み得ることに留意されたい。したがって、例えば、「カンナビノイド化合物」または「カンナビノイド」への言及は、複数のこのような化合物を含んでもよく、「改変された宿主細胞」への言及は、一つまたは複数の改変された宿主細胞および当業者に公知のその均等物などを含んでもよい。さらに、請求の範囲が、任意の適宜選択構成要素を排除するために、記載され得ることに留意されたい。したがって、本陳述は、請求項の構成要素の列挙、または「負」の制限の使用と併せて、このような排他的用語を「単独」、「のみ」などの使用のための先行する基礎として役立つことが意図される。
明確にするため、別々の実施形態の文脈において記載される、本開示のある特定の特性はまた、単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよいことは、理解される。反対に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で記載される、本開示の様々な特性はまた、別々に、または任意の適当な下位組み合わせで提供されてもよい。本開示に関する実施形態のすべての組み合わせは、本開示によって具体的に包含され、それぞれおよびすべての組み合わせが個別にかつ明示的に開示されるかのように、本明細書において開示される。加えて、様々な実施形態およびその構成要素のすべての下位の組み合わせもまた、本開示により具体的に包含され、それぞれおよびすべてのこのような下位組み合わせが個別にかつ明示的に本明細書において開示されるかのように、本明細書において開示される。
テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアント
本明細書において、一個または複数のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含むテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントが開示される。本発明者らは、配列番号44のアミノ酸配列を含むTHCASポリペプチドのアミノ酸位置を特定し、それらは置換されたとき、操作されたバリアントの一つまたは複数の性能の改善を生じさせ得る。本開示の一態様では、置換は、カンナビス・サティバ由来の配列番号44のTHCASポリペプチドにおける位置に対応する部位においてである。カンナビス・サティバ由来の配列番号44のTHCASポリペプチドは、以下のドメインを含む:
1.シグナルポリペプチド:アミノ酸1~28。
2.FAD結合ドメイン:アミノ酸77~251。
3.BBEドメイン:アミノ酸480~538。
カンナビス・サティバ由来の配列番号44のTHCASポリペプチドは、以下のドメイン表面露出アミノ酸も含む:28~33、35、36、39~45、47~50、52、55~59、61、62、65、66、69、71~77、79、80、82、88、89、90、94、98、101、102、104、109、114、115、124、125、126、133、134、136~139、141~145、148、150、161、164~168、176、183、197、202、205、208、213、215~221、223、224、225、231、236、245、247、250、252、253、259、261、262~268、271、274、275、278、279、281、282、284、285、286、292、294、296~306、312、318、321、322、323、326、327、329、330、331、333、334、336、338~341、343、344、349、356、358~368、371~374、377、378、389、390、391、393、394、395、399、402、403、405、406、408、409、410、413、422、424~430、437、438、444、446、448、450、451~454、456、457、460、463、464、467、468、470、471、472、475~478、483、484、487、488、491、493~502、504、505、508、509、513、516、517、520、524、525、527、528、530、532、および540~545。
本明細書において開示される操作されたバリアントにおける残基位置は、参照アミノ酸配列である、カンナビス・サティバ由来の配列番号44のTHCASポリペプチド(本明細書において表1において示される;UniProtKB/Swiss-Prot:Q8GTB6)に関連して特定される。したがって、「F317」への言及は、カンナビス・サティバ由来の配列番号44のTHCASポリペプチドにおいて、N末端から317番目のアミノ酸であるアミノ酸を特定し、この場合においてメチオニンが第一のアミノ酸である。317番目のアミノ酸は、カンナビス・サティバ由来の配列番号44のTHCASポリペプチドにおいて、フェニルアラニン(F)である。当業者は、F317アミノ酸が、異なる種由来のTHCASポリペプチドまたは異なるアイソフォームにおいては、異なる位置を有し得ることを理解する。これらの操作されたバリアントは、本開示によって包含されることが意図される。
特定のアミノ酸またはアミノ酸変更(「残基の相違」)が存在するポリペプチド配列位置は、「Xn」、または「位置n」(式中、nは、参照配列に関するアミノ酸位置を指す)として本明細書において記載されるときもある。したがって、「X317」への言及は、カンナビス・サティバ由来の配列番号44のTHCASポリペプチドにおいて、N末端から317番目のアミノ酸であるアミノ酸を特定する。
異なる特定された残基での参照配列における特定のアミノ酸の置換である特定の置換変異は、慣習的な表記法「X(数)Y」(式中、Xは、参照配列におけるアミノの1文字識別子であり、「数」は、参照配列におけるアミノ酸位置であり、Yは、操作された配列におけるアミノ酸置換の1文字識別子である)により示され得る。したがって、「F317Y」への言及は、カンナビス・サティバ由来の配列番号44のTHCASポリペプチドにおいて、N末端から317番目のアミノ酸であるフェニルアラニンが、チロシンにより置き換えられる置換を特定する。
分泌されたポリペプチドであるカンナビノイド合成酵素ポリペプチドは、改変された酵母細胞などの、改変された宿主細胞における発現を邪魔し得る構造特性を有する。カンナビノイド合成酵素ポリペプチドは、ジスルフィド結合、N-グリコシル化部位を含む多数のグリコシル化部位、および両共有結合したフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)補因子部分を含む。したがって、改変された酵母細胞などの、改変された宿主細胞における発現カンナビノイド合成酵素ポリペプチドの活性の再構成は、課題であり、不確かであり得る。頻繁に、これらの分泌されたポリペプチドは、ミスフォールディングされるか、または誤った場所に局在化され、これにより、低発現、活性を欠くポリペプチド、低減した宿主細胞生存率、および/または細胞死がもたらされる。本明細書において考察される、操作されたバリアントは、配列番号44のアミノ酸配列を含むTHCASポリペプチドと比較して、改善された発現、フォールディング、および酵素活性を有し得る。加えて、本開示の操作されたバリアントの発現は、配列番号44のアミノ酸配列を含むTHCASポリペプチドを発現する改変された宿主細胞と比較して、本明細書において開示される改変された宿主細胞の生存率を増強し得る。
本開示は、一個または複数のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含むテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントを提供する。特定のかかる実施形態では、操作されたバリアントは、配列番号44に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、配列番号44に対して少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも77%、少なくとも78%、少なくとも79%、少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
本開示は、一個または複数のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含むテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントを提供し、操作されたバリアントは、シグナルポリペプチド、フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)結合ドメイン、ベルベリン架橋酵素(BBE)ドメイン、または前述の組み合わせにおいて少なくとも一個のアミノ酸置換を含む。一部の実施形態では、少なくとも一個のアミノ酸置換は、シグナルポリペプチドに存在する。ある特定のこのような実施形態では、操作されたバリアントは、シグナルポリペプチドにおける少なくとも1個、少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、少なくとも10個、少なくとも11個、少なくとも12個、少なくとも13個、少なくとも14個、または少なくとも15個のアミノ酸置換を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、シグナルポリペプチドにおける1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、または15個のアミノ酸置換を含む。一部の実施形態では、少なくとも一個のアミノ酸置換は、FAD結合ドメインに存在する。ある特定のこのような実施形態では、操作されたバリアントは、FAD結合ドメインにおける少なくとも1個、少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、少なくとも10個、少なくとも11個、少なくとも12個、少なくとも13個、少なくとも14個、または少なくとも15個のアミノ酸置換を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、FAD結合ドメインにおける1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、または15個のアミノ酸置換を含む。少なくとも一個のアミノ酸置換がFADドメインに存在する一部の実施形態では、操作されたバリアントは、X100、X103、X109、X124、X125、X132、X137、X143、X149、X161、X165、X167、X168、X170、X171、X172、X175、X180、X196、X208、X235、およびX250からなる群から選択されるアミノ酸において少なくとも一個のアミノ酸置換を含む。少なくとも一個のアミノ酸置換がFADドメインに存在する一部の実施形態では、操作されたバリアントは、S100、V103、T109、Q124、V125、L132、S137、H143、V149、W161、K165、E167、N168、S170、F171、P172、Y175、G180、N196、H208、G235、およびA250からなる群から選択されるアミノ酸において少なくとも一個のアミノ酸置換を含む。少なくとも一個のアミノ酸置換がFADドメインに存在する一部の実施形態では、操作されたバリアントは、L132M、S170T、F171I、N196T、N196Q、およびN196Vからなる群から選択される少なくとも一個のアミノ酸置換を含む。一部の実施形態では、少なくとも一個のアミノ酸置換は、BBEドメインに存在する。ある特定のこのような実施形態では、操作されたバリアントは、BBEドメインにおける少なくとも1個、少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、少なくとも10個、少なくとも11個、少なくとも12個、少なくとも13個、少なくとも14個、または少なくとも15個のアミノ酸置換を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、BBEドメインにおける1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、または15個のアミノ酸置換を含む。少なくとも一個のアミノ酸置換がBBEドメインに存在する一部の実施形態では、操作されたバリアントは、X500およびX528からなる群から選択されるアミノ酸において少なくとも一個のアミノ酸置換を含む。BBEドメインでは、操作されたバリアントは、Y500およびN528からなる群から選択されるアミノ酸で少なくとも一個のアミノ酸置換を含む。少なくとも一個のアミノ酸置換がBBEドメインに存在する一部の実施形態では、操作されたバリアントは、Y500M、Y500V、およびN528Eからなる群から選択される少なくとも一個のアミノ酸置換を含む。
本開示は、一個または複数のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含むテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントを提供し、操作されたバリアントは、少なくとも一個の表面に露出したアミノ酸の置換を含む。ある特定のこのような実施形態では、少なくとも一つの疎水性表面に露出したアミノ酸は、親水性アミノ酸で置換される。一部の実施形態では、少なくとも一つの親水性表面に露出したアミノ酸は、疎水性アミノ酸で置換される。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、または少なくとも15の表面に露出したアミノ酸の置換を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15の表面に露出したアミノ酸の置換を含む。操作されたバリアントが少なくとも一つの表面に露出したアミノ酸の置換を含む一部の実施形態では、操作されたバリアントは、X132、X170、X171、X196、X261、X269、X317、およびX539からなる群から選択される少なくとも一個のアミノ酸置換を含む。操作されたバリアントが少なくとも一つの表面に露出したアミノ酸の置換を含む一部の実施形態では、操作されたバリアントは、L132、S170、F171、N196、K261、L269、F317、およびP539からなる群から選択される少なくとも一個のアミノ酸置換を含む。操作されたバリアントが少なくとも一つの表面に露出したアミノ酸の置換を含む一部の実施形態では、操作されたバリアントは、L132M、S170T、F171I、N196T、N196Q、N196V、K261C、L269I、F317Y、およびP539Tからなる群から選択される少なくとも一個のアミノ酸置換を含む。親水性アミノ酸での疎水性の表面に露出したアミノ酸の置換は、水性(非トリコーム)環境における本開示の操作されたバリアントの溶解性を改善し得る、溶媒に曝露させたアミノ酸の親水性を増大させ得る。
本開示は操作されたバリアントを提供するものであり、この場合において当該操作されたバリアントは、X31、X43、X49、X50、X51、X55、X56、X59、X61、X62、X71、X100、X103、X109、X124、X125、X132、X137、X143、X149、X161、X165、X168、X167、X170、X171、X172、X175、X180、X196、X208、X235、X250、X257、X261、X269、X311、X317、X327、X390、X379、X429、X467、X500、X528、X539、X542、X543、X544、およびX545からなる群から選択されるアミノ酸で少なくとも一個のアミノ酸置換を含む。かかる操作されたバリアントは、同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによってCBGAから生成されるTHCAの量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、CBGAからTHCAを生成し得る。一部の実施形態では、かかる操作されたバリアントは、同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによりCBGAから生成されたTHCAの量よりも多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、CBGAからTHCAを生成し得、そして同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドにより生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対して高いTHCAの比率で、CBGAからTHCAを生成し得る。
本開示は操作されたバリアントを提供するものであり、この場合において当該操作されたバリアントは、R31、P43、P49、K50、L51、Q55、H56、L59、M61、S62、L71、S100、V103、T109、Q124、V125、L132、S137、H143、W161、K165、N168、E167、Y175、G180、N196、H208、A250、I257、K261、G311、F317、L327、K390、T379、D429、Y500、N528、P542、H543、H544、およびH545からなる群から選択されるアミノ酸で少なくとも一つのアミノ酸置換を含む。かかる操作されたバリアントは、同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによってCBGAから生成されるTHCAの量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、CBGAからTHCAを生成し得る。一部の実施形態では、かかる操作されたバリアントは、同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによりCBGAから生成されたTHCAの量よりも多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、CBGAからTHCAを生成し得、そして同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドにより生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対して高いTHCAの比率で、CBGAからTHCAを生成し得る。
本開示は操作されたバリアントを提供するものであり、この場合において当該操作されたバリアントは、R31Q、P43E、P49E、P49K、P49Q、K50T、L51I、Q55E、Q55P、H56E、L59E、M61W、M61H、M61S、S62Q、L71A、S100A、V103F、T109V、Q124D、Q124E、Q124N、V125E、V125Q、L132M、S137G、H143D、W161R、W161Y、W161K、K165A、N168S、E167P、Y175F、G180A、N196Q、N196V、H208T、A250T、I257V、K261C、G311A、F317Y、L327I、K390E、T3797S、Y500M、Y500V、N528E、P542E、P542V、H543V、H544A、H545D、およびH545Eからなる群から選択されるアミノ酸置換を少なくとも一つ含む。かかる操作されたバリアントは、同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによってCBGAから生成されるTHCAの量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、CBGAからTHCAを生成し得る。一部の実施形態では、かかる操作されたバリアントは、同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによりCBGAから生成されたTHCAの量よりも多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、CBGAからTHCAを生成し得、そして同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドにより生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対して高いTHCAの比率で、CBGAからTHCAを生成し得る。
本開示は操作されたバリアントを提供するものであり、この場合において当該操作されたバリアントは、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号124、配列番号126、配列番号128、配列番号130、配列番号132、配列番号134、配列番号138、配列番号140、配列番号142、配列番号144、配列番号146、配列番号148、配列番号152、配列番号156、配列番号158、配列番号160、配列番号164、配列番号166、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、配列番号176、配列番号178、配列番号180、配列番号182、配列番号184、および配列番号186からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。かかる操作されたバリアントは、同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによってCBGAから生成されるTHCAの量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、CBGAからTHCAを生成し得る。一部の実施形態では、かかる操作されたバリアントは、同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによりCBGAから生成されたTHCAの量よりも多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、CBGAからTHCAを生成し得、そして同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドにより生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対して高いTHCAの比率で、CBGAからTHCAを生成し得る。
本開示は操作されたバリアントを提供するものであり、この場合において当該操作されたバリアントは、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも16、少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、少なくとも20、少なくとも21、少なくとも22、少なくとも23、少なくとも24、少なくとも25、少なくとも26、少なくとも27、少なくとも28、少なくとも29、または少なくとも30個のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含む。本開示は操作されたバリアントを提供するものであり、この場合において当該操作されたバリアントは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、または30個のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含む。本明細書に記載されるアミノ酸置換の組み合わせが為され、得られた操作されたバリアントは、テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)の性能の改善についてスクリーニングされる。本明細書において記載される置換の全ての組み合わせを含む操作されたバリアントは、本開示によって包含されることが意図される。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、本明細書において記載されるアミノ酸置換の少なくとも1個、少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、少なくとも10個、少なくとも11個、少なくとも12個、少なくとも13個、少なくとも14個、少なくとも15個、少なくとも16個、少なくとも17個、少なくとも18個、少なくとも19個、少なくとも20個、少なくとも21個、少なくとも22個、少なくとも23個、少なくとも24個、少なくとも25個、少なくとも26個、少なくとも27個、少なくとも28個、少なくとも29個、または少なくとも30個を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個、21個、22個、23個、24個、25個、26個、27個、28個、29個、または30個の本明細書において記載されるアミノ酸置換(例えば、1~30個の本明細書において記載されるアミノ酸置換)を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、または15個の本明細書において記載されるアミノ酸置換(例えば、1~15個の本明細書において記載されるアミノ酸置換)を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、または10個の本明細書において記載されるアミノ酸置換(例えば、1~10個の本明細書において記載されるアミノ酸置換)を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、1個、2個、3個、4個、または5個の本明細書において記載されるアミノ酸置換(例えば、1~5個の本明細書において記載されるアミノ酸置換)を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、1個、2個、3個、または4個の本明細書において記載されるアミノ酸置換(例えば、1~4個の本明細書において記載されるアミノ酸置換)を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、1個、2個、または3個の本明細書において記載されるアミノ酸置換(例えば、1~3個の本明細書において記載されるアミノ酸置換)を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、1個または2個の本明細書において記載されるアミノ酸置換(例えば、1~2個の本明細書において記載されるアミノ酸置換)を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、1個の本明細書において記載されるアミノ酸置換を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、2個の本明細書において記載されるアミノ酸置換を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、3個の本明細書において記載されるアミノ酸置換を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、4個の本明細書において記載されるアミノ酸置換を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、5個の本明細書において記載されるアミノ酸置換を含む。
本開示は、操作されたバリアントを提供し、操作されたバリアントは、少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む。本開示は、操作されたバリアントを提供し、操作されたバリアントは、フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)結合ドメイン、ベルベリン架橋酵素(BBE)ドメイン、または前述の組み合わせにおいて少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む。
一部の実施形態では、操作されたバリアントは、FAD結合ドメインにおいて少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、操作されたバリアントは、FAD結合ドメインにおける少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、または少なくとも15の不変のアミノ酸を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、FAD結合ドメインにおいて少なくとも一つの不変のアミノ酸を含み、この場合において当該少なくとも一つの不変のアミノ酸は、X87、X93、X99、X108、X110、X112、X117、X118、X120、X126、X127、X131、X141、X148、X152、X153、X155、X156、X157、X159、X160、X163、X170、X171、X172、X173、X174、X176、X177、X178、X179、X182、X183、X184、X185、X187、X188、X189、X190、X191、X192、X193、X195、X201、X202、X205、X206、X210、X214、X223、X225、X226、X227、X228、X231、X234、X237、X238、X239、X245、X246、X248、およびX251からなる群から選択される。一部の実施形態では、これら不変のアミノ酸のうちの一つ以上が変異することにより、一つ以上のカンナビノイドの力価が低下する。一部の実施形態では、アミノ酸のX170、X171、および/またはX172のうちの一つ以上が変異することにより、一つ以上のカンナビノイドの力価が低下する。操作されたバリアントがFAD結合ドメインにおいて少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む一部の実施形態では、当該少なくとも一つの不変のアミノ酸は、P87、I93、C99、R108、R110、G112、E117、G118、S120、P126、F127、D131、D141、W148、G152、A153、L155、G156、E157、Y159、Y160、N163、S170、F171、P172、G173、G174、C176、P177、T178、V179、G182、G183、H184、F185、G187、G188、G189、Y190、G191、A192、L193、R195、A201、D202、I205、D206、V210、G214、G223、D225、L226、F227、W228、R231、G234、N237、F238、G239、K245、I246、L248、およびV251からなる群から選択される。一部の実施形態では、アミノ酸のS170、F171、および/またはP172のうちの一つ以上が変異することにより、一つ以上のカンナビノイドの力価が低下する。
一部の実施形態では、操作されたバリアントは、BBEドメインにおいて少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、操作されたバリアントは、BBEドメインにおける少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、または少なくとも15の不変のアミノ酸を含む。操作されたバリアントがBBEドメインにおいて少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む一部の実施形態では、当該少なくとも一つの不変のアミノ酸は、X485、X499、X503、X514、X515、X522、X529、X530、X534、X535、およびX536からなる群から選択される。操作されたバリアントがBBEドメインにおいて少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む一部の実施形態では、当該少なくとも一つの不変のアミノ酸は、R485、N499、A503、N514、F515、K522、N529、F530、E534、Q535、およびS536からなる群から選択される。
本開示は操作されたバリアントを提供するものであり、この場合において当該操作されたバリアントは、X28、X34、X35、X37、X64、X70、X87、X93、X99、X108、X110、X112、X117、X118、X120、X126、X127、X131、X141、X148、X152、X153、X155、X156、X157、X159、X160、X163、X173、X174、X176、X177、X178、X179、X182、X183、X184、X185、X187、X188、X189、X190、X191、X192、X193、X195、X201、X202、X205、X206、X210、X214、X223、X225、X226、X227、X228、X231、X234、X237、X238、X239、X245、X246、X248、X251、X260、X277、X313、X314、X324、X342、X353、X355、X381、X382、X383、X384、X386、X387、X392、X413、X416、X420、X423、X426、X431、X432、X434、X435、X436、X438、X441、X444、X445、X446、X465、X466、X469、X470、X472、X473、X477、X485、X499、X503、X514、X515、X522、X529、X530、X534、X535、およびX536からなる群から選択される少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む。特定のかかる実施形態では、操作されたバリアントは、X37、X70、X93、X99、X117、X120、X127、X131、X156、X157、X159、X174、X176、X182、X183、X185、X187、X188、X189、X190、X191、X192、X195、X202、X206、X214、X228、X234、X238、X248、X277、X314、X324、X355、X382、X384、X386、X420、X423、X436、X441、X444、X445、X472、X477、X514、X515、X529、およびX535からなる群から選択される少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、A28、F34、L35、C37、L64、N70、P87、I93、C99、R108、R110、G112、E117、G118、S120、P126、F127、D131、D141、W148、G152、A153、L155、G156、E157、Y159、Y160、N163、A173、G174、C176、P177、T178、V179、G182、G183、H184、F185、G187、G188、G189、Y190、G191、P192、L193、R195、A201、D202、I205、D206、V210、G214、G223、D225、L226、F227、W228、R231、G234、S237、F238、G239、K245、I246、L248、V251、V260、Q277、F313、S314、L324、C342、F353、S355、F381、K382、I383、K384、D386、Y387、I392、M413、L416、G420、M423、I426、I431、P432、P434、H435、R436、G438、Y441、W444、Y445、I446、I465、Y466、M469、T470、Y472、V473、P477、R485、N499、A503、N514、F515、K522、N529、F530、E534、Q535、およびS536からなる群から選択される少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む。特定のかかる実施形態では、操作されたバリアントは、C37、N70、I93、C99、E117、S120、F127、D131、G156、E157、Y159、G174、C176、G182、G183、F185、G187、G188、G189、Y190、G191、P192、R195、D202、D206、G214、W228、G234、F238、L248、Q277、S314、L324、S355、K382、K384、D386、G420、M423、R436、Y441、W444、Y445、Y472、P477、N514、F515、N529、およびQ535からなる群から選択される少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む。
本開示は操作されたバリアントを提供するものであり、この場合において当該操作されたバリアントは、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも16、少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、少なくとも20、少なくとも21、少なくとも22、少なくとも23、少なくとも24、または少なくとも25の不変のアミノ酸を含み、但し、当該操作されたバリアントは、配列番号44と比較して、少なくとも一つのアミノ酸置換を有する。本明細書に記載される不変のアミノ酸および置換の組み合わせを有する操作されたバリアントが作製され得、得られた操作されたバリアントは、テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)の性能の改善についてスクリーニングされる。本明細書において記載される置換および不変のアミノ酸の全ての組み合わせを含む操作されたバリアントは、本開示によって包含されることが意図される。
本開示は、操作されたバリアントを提供し、操作されたバリアントは、C末端に少なくとも一個のアミノ酸置換を含む。ある特定のこのような実施形態では、親水性アミノ酸は、疎水性アミノ酸で置換される。操作されたバリアントが、C末端において少なくとも一個のアミノ酸置換を含む、一部の実施形態では、疎水性アミノ酸は、親水性アミノ酸で置換される。かかる操作されたバリアントは、同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによってCBGAから生成されるTHCAの量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、CBGAからTHCAを生成し得る。
本開示は、操作されたバリアントを提供し、操作されたバリアントは、N末端、C末端、またはN末端とC末端の両方において切断を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、N末端において切断を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、C末端において切断を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、N末端とC末端の両方において切断を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、天然のシグナルポリペプチド(すなわち、配列番号44のアミノ酸1~28)を欠く。
一部の実施形態では、操作されたバリアントは、N末端、C末端、またはN末端とC末端の両方において切断を含み、配列番号44に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、N末端、C末端、またはN末端とC末端の両方において切断を含み、配列番号44に対して少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも77%、少なくとも78%、少なくとも79%、少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
一部の実施形態では、操作されたバリアントは、C末端に少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、または少なくとも10のアミノ酸の切断を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、C末端において少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも16、少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、または少なくとも20のアミノ酸の切断を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、C末端において少なくとも21、少なくとも22、少なくとも23、少なくとも24、少なくとも25、少なくとも26、少なくとも27、少なくとも28、少なくとも29、または少なくとも30のアミノ酸の切断を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、C末端において1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10のアミノ酸(例えば、C末端における1~10のアミノ酸)の切断を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、C末端において11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20のアミノ酸(例えば、C末端における11~20のアミノ酸)の切断を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、C末端において21、22、23、24、25、26、27、28、29、または30のアミノ酸(例えば、C末端における21~30のアミノ酸)の切断を含む。
一部の実施形態では、操作されたバリアントは、N末端に少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、または少なくとも10のアミノ酸の切断を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、N末端において少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも16、少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、または少なくとも20のアミノ酸の切断を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、N末端において少なくとも21、少なくとも22、少なくとも23、少なくとも24、少なくとも25、少なくとも26、少なくとも27、少なくとも28、少なくとも29、または少なくとも30のアミノ酸の切断を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、N末端において1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10のアミノ酸(例えば、N末端における1~10のアミノ酸)の切断を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、N末端において11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20のアミノ酸(例えば、N末端における11~20のアミノ酸)の切断を含む。一部の実施形態では、操作されたバリアントは、N末端において21、22、23、24、25、26、27、28、29、または30のアミノ酸(例えば、N末端における21~30のアミノ酸)の切断を含む。
一部の実施形態では、本開示の切断された操作されたバリアントは、シグナルポリペプチドを含んでもよい。ある特定のこのような実施形態では、切断された操作されたバリアントは、天然のシグナルポリペプチドを欠く。一部の実施形態では、シグナルポリペプチドは、分泌性シグナルポリペプチドである。一部の実施形態では、分泌性シグナルポリペプチドは、天然の分泌性シグナルポリペプチドである。一部の実施形態では、分泌性シグナルポリペプチドは、合成の分泌性シグナルポリペプチドである。一部の実施形態では、分泌性シグナルポリペプチドは、小胞体保持シグナルポリペプチドである。ある特定のこのような実施形態では、小胞体保持シグナルポリペプチドは、HDELポリペプチドまたはKDELポリペプチドである。一部の実施形態では、分泌性シグナルポリペプチドは、ミトコンドリア標的化シグナルポリペプチドである。一部の実施形態では、分泌性シグナルポリペプチドは、ゴルジ標的化シグナルポリペプチドである。一部の実施形態では、分泌性シグナルポリペプチドは、液胞型局在性シグナルポリペプチドである。ある特定のこのような実施形態では、液胞型局在性シグナルポリペプチドは、PEP4tポリペプチドまたはPRC1tポリペプチドである。ある特定のこのような実施形態では、液胞型局在性シグナルポリペプチドは、PEP4tポリペプチドである。一部の実施形態では、分泌性シグナルポリペプチドは、細胞膜局在性シグナルポリペプチドである。一部の実施形態では、分泌性シグナルポリペプチドは、ペルオキシソーム標的化シグナルポリペプチドである。一部の実施形態では、ペルオキシソーム標的化シグナルポリペプチドは、PEX8ポリペプチドである。一部の実施形態では、分泌性シグナルポリペプチドは、接合因子分泌性シグナルポリペプチド(例えば、MFポリペプチドまたは進化したMFポリペプチド(MFev))である。一部の実施形態では、シグナルポリペプチドは、操作されたバリアントのN末端に連結される。
一部の実施形態では、本開示の切断された操作されたバリアントは、膜アンカーを含んでもよい。膜アンカーは、細胞における膜に挿入し、そこに結合したポリペプチドを固定する配列であり得る。膜アンカーは、細胞にとって外部(例えば、GPIポリペプチド)または細胞にとって内部(例えば、テールアンカー、ERアンカリング)の膜に存在してもよい。膜アンカーの例としては、グリコシルホスファチジルイノシトール膜アンカー(GPIポリペプチド、例えば、AGA1)、CAAXボックスポリペプチド(プレニル化された、例えば、RAS1)、または疎水性C末端を有するテール固定されたポリペプチド(例えば、ホスファチジルイノシトール4,5-ビスホスフェート5-ホスファターゼ(INP54)は、ER膜において疎水性テールアンカーを有するか、またはシナプトブレビン2(VAMP2)は、小胞膜における疎水性ポリ-Iテールアンカーを有する)が挙げられるが、これらに限定されない。
本開示は、操作されたバリアントを提供し、操作されたバリアントは、一つまたは複数のアミノ酸の付加および/または欠失を含む。
THCASポリペプチドの操作されたバリアントが作製され得、例えば同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによってCBGAから生成されるTHCAの量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、CBGAからTHCAを生成するなどの性能の改善についてスクリーニングされる。加えて、THCASポリペプチドの操作されたバリアントが作製され得、例えば同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによって生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対して高いTHCAの比率で、CBGAからTHCAを生成するなどの性能の改善についてスクリーニングされる。同様の条件は、同じ温度、pH、緩衝液、および/または発酵条件での、ならびに同じ培地および/または反応溶媒における反応条件を指し得る。
本開示の一部の実施形態では、操作されたバリアントは、同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによってCBGAから生成されるTHCAの量より、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、カンナビゲロール酸(CBGA)からテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)を生成する。
本開示の一部の実施形態では、操作されたバリアントは、約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、CBGAからTHCAを生成する。
これらの改善された性能は、本開示の単離および/または精製された操作されたバリアントを用いたインビトロでの、または操作されたバリアントを発現する改変された宿主細胞の文脈においてインビボでの、CBCAからTHCAへの変換、または代わりに、別の出発材料の所望のカンナビノイドもしくはカンナビノイド誘導体への変換によって評価されてもよい。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、MEV経路に関与するポリペプチドおよび/またはカンナビノイド生合成に関与するポリペプチドを発現し、および/または分泌性経路に対する改変を含む。一つまたは複数の試験条件において様々な程度の安定性、溶解性、活性、および/または発現レベルを有する本開示の操作されたバリアントが、多様な宿主細胞においてカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成のための使用が、本開示において見出すことが、企図される。
加えて、THCASポリペプチドの操作されたバリアントが作製され得、例えば同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く改変された宿主細胞によって生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞がカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するなどの性能の改善についてスクリーニングされる。
加えて、THCASポリペプチドの操作されたバリアントが作製され得、例えば同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く改変された宿主細胞の増殖速度および/またはより高いバイオマス収率と比較して、当該操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞がより速い増殖速度および/またはより高いバイオマス収率を有するなどの性能の改善についてスクリーニングされる。加えて、THCASポリペプチドの操作されたバリアントが作製され得、例えば同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く改変された宿主細胞により生成されるものと比較して、当該操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞が、別のカンナビノイド(例えば、CBCA)よりも高いTHCAの比率で、CBGAからTHCAを生成するなどの性能の改善についてスクリーニングされる。同様の培養条件は、同じ培地において、同じ温度、pH、および/または発酵条件において増殖させた宿主細胞を指してもよい。
さらに、THCASポリペプチドの操作されたバリアントが作製され得、例えば同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く改変された宿主細胞と比較して、当該操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、増殖率または生存率が有意に低下していないなどの性能の改善についてスクリーニングされる。加えて、THCASポリペプチドの操作されたバリアントが作製され得、非改変の宿主細胞と比較して、当該操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、増殖または生存率が有意にしていないなどの性能の改善についてスクリーニングされる。
テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸、ならびに発現ベクターおよびコンストラクト
本開示は、本明細書に開示されるテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸、ならびに当該核酸を含む発現ベクターおよびコンストラクトを提供する。
本開示は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を提供する。本開示の一部の実施形態は、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128、配列番号130、配列番号132、配列番号134、配列番号136、配列番号138、配列番号140、配列番号142、配列番号144、配列番号146、配列番号148、配列番号150、配列番号152、配列番号154、配列番号156、配列番号158、配列番号160、配列番号162、配列番号164、配列番号166、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、配列番号176、配列番号178、配列番号180、配列番号182、配列番号184、および配列番号186に記載されるアミノ酸配列を含む、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸に関する。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
本開示の一部の実施形態は、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号124、配列番号126、配列番号128、配列番号130、配列番号132、配列番号134、配列番号138、配列番号140、配列番号142、配列番号144、配列番号146、配列番号148、配列番号152、配列番号156、配列番号158、配列番号160、配列番号166、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、配列番号176、配列番号178、配列番号180、配列番号182、配列番号184、または配列番号186に記載されるアミノ酸配列を含む、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸に関する。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
本開示は、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を提供するものであり、この場合において当該ヌクレオチド配列は、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127、配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号135、配列番号137、配列番号139、配列番号141、配列番号143、配列番号145、配列番号147、配列番号149、配列番号151、配列番号153、配列番号155、配列番号157、配列番号159、配列番号161、配列番号163、配列番号165、配列番号167、配列番号169、配列番号169、配列番号171、配列番号173、配列番号175、配列番号177、配列番号179、配列番号181、配列番号183、または配列番号185に記載されるヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
本開示は、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を提供するものであり、この場合において当該ヌクレオチド配列は、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127、配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号135、配列番号137、配列番号139、配列番号141、配列番号143、配列番号145、配列番号147、配列番号151、配列番号155、配列番号157、配列番号159、配列番号165、配列番号167、配列番号169、配列番号171、配列番号173、配列番号175、配列番号177、配列番号179、配列番号181、配列番号183、または配列番号185に記載されるヌクレオチド配列、または前述のいずれかのコドン縮重配列である。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
本開示は、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を提供するものであり、この場合において当該ヌクレオチド配列は、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号123、配列番号125、配列番号127、配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号137、配列番号139、配列番号141、配列番号143、配列番号145、配列番号147、配列番号151、配列番号155、配列番号157、配列番号159、配列番号165、配列番号167、配列番号169、配列番号171、配列番号173、配列番号175、配列番号177、配列番号179、配列番号181、配列番号183、または配列番号185に記載されるヌクレオチド配列、または前述のいずれかのコドン縮重配列である。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
本開示は、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を提供するものであり、この場合において当該ヌクレオチド配列は、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127、配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号135、配列番号137、配列番号139、配列番号141、配列番号143、配列番号145、配列番号147、配列番号151、配列番号155、配列番号157、配列番号159、配列番号165、配列番号167、配列番号169、配列番号171、配列番号173、配列番号175、配列番号177、配列番号179、配列番号181、配列番号183、または配列番号185に記載されるヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
本明細書において開示される核酸にハイブリダイズする核酸が、さらに含まれる。本明細書において開示されるポリペプチドをコードする核酸に存在するヌクレオチド配列と少なくとも90%、少なくとも95%、または少なくとも97%の配列同一性が存在する場合、ハイブリダイゼージョンが生じるハイブリダイゼージョン条件が、ストリンジェントであり得る。ストリンジェントな条件は、例えば、50%ホルムアミド、5×SSC(150mM NaCl、15mMクエン酸三ナトリウム)、50mMリン酸ナトリウム(pH7.6)、5×デンハート溶液、10%硫酸デキストラン、および20マイクログラム/ミリリットル 変性せん断サーモン精子DNAを有する溶液における42℃での一晩のインキュベーション、続いて、0.1×SSCにおける約65℃でのハイブリダイゼージョン支持体の洗浄などの、公知のサザンハイブリダイゼージョンのため使用されるものを含み得る。他の公知のハイブリダイゼージョン条件が周知であり、Sambrook et al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Third Edition,Cold Spring Harbor,N.Y.(2001)に記載される。
本明細書において開示される核酸の長さは、意図される使用に依存し得る。。例えば、意図される使用が、例えば、PCR増幅またはライブラリーのスクリーニングのための、プライマーまたはプローブとしてのものである場合、核酸の長さは、全長配列より短い、例えば、15~50ヌクレオチドである。ある特定のこのような実施形態では、プライマーまたはプローブは、ヌクレオチド配列の高度に保存された領域と実質的に同一であるか、またはヌクレオチド配列の5’もしくは3’末端に実質的に同一であってもよい。ある場合では、これらのプライマーまたはプローブは、「実質的に同一」であるが、依然として、配列認識において柔軟性をもたらすように、ある位置における普遍的な塩基を使用してもよい。適当なプライマーおよびプローブハイブリダイゼージョン条件が、当該技術分野において周知であることに留意されたい。
本開示の一部の実施形態は、本明細書において開示される一つまたは複数の核酸を含むベクターに関する。本開示の一部の実施形態は、本明細書において開示される一つまたは複数の核酸を含む発現コンストラクトに関する。本開示の一部の実施形態は、本開示の操作されたバリアントをコードするコドン最適化されているヌクレオチド配列を含む核酸に関する。一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸は、異種性である。
テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントのスクリーニング方法
本開示は、一個または複数のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含むテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントのスクリーニング方法を提供する。ある特定のこのような実施形態では、方法は、本開示の操作されたバリアントが、関連する酵素と共に、改変された宿主細胞において発現される、競合アッセイを含む。
本開示の一部の実施形態は、一個または複数のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含むテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントのスクリーニング方法に関するものであり、当該方法は、
a)宿主細胞の集団を対照集団および試験集団に分けること;
b)対照集団において、配列番号44のアミノ酸配列を有するTHCASポリペプチドと、比較カンナビノイド合成酵素ポリペプチドを共発現させることであって、当該配列番号44のアミノ酸配列を有するTHCASポリペプチドは、CBGAを第一のカンナビノイドであるTHCAに変換することができ、比較カンナビノイド合成酵素ポリペプチドは、同じCBGAを異なる第二のカンナビノイドに変換することができること、
c)試験集団において、操作されたバリアントと、比較カンナビノイド合成酵素ポリペプチドを共発現させることであって、当該操作されたバリアントは、CBGAを、配列番号44のアミノ酸配列を有するTHCASポリペプチドと同じ第一のカンナビノイドであるTHCAに変換してもよく、およびこの場合において当該比較カンナビノイド合成酵素ポリペプチドは、同じCBGAを第二のカンナビノイドに変換することができ、試験集団および対照集団において同様のレベルで発現されること、
d)試験集団と対照集団の両方によって生成される第二のカンナビノイドに対する第一のカンナビノイドであるTHCAの比率を測定すること;および
e)試験集団と対照集団の両方によって生成される第一のカンナビノイドの量(mg/LまたはmM)を測定すること、を含む。ある特定のこのような実施形態では、操作されたバリアントは、本開示の操作されたバリアントである。
一部の実施形態では、同様の培養条件下、同じ長さの時間で対照集団によって生成される量と比較して、試験集団によってより多い量(mg/LまたはmMで測定される)で第一のカンナビノイドを生成することによって、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドと比較して改善されたインビボ性能を有する操作されたバリアントを含む試験集団が特定される。一部の実施形態では、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドと比較して、改善されたインビボ性能を有する操作されたバリアントを含む試験集団が特定され、この場合において改善されたインビボ性能は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で対照集団によって生成されるものと比較して、試験集団によって生成される第二のカンナビノイドに対する第一のカンナビノイドの比率の高いことによって示される。
一部の実施形態では、カンナビノイド合成酵素ポリペプチドは、カンナビジオール酸合成酵素(CBDAS)ポリペプチドである。特定のかかる実施形態では、CBDASポリペプチドは、配列番号3に対して、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、CBDASポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、配列番号1または配列番号2に記載されるヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、CBDASポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、配列番号1もしくは配列番号2に記載されるヌクレオチド配列、またはそのコドン縮重ヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、CBDASポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、配列番号1または配列番号2に対して、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、第二のカンナビノイドは、CBDAである。
テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントを発現させるため、ならびにカンナビノイドおよびカンナビノイド誘導体を作製するための改変宿主細胞。
本開示は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞を提供する。ある特定のこのような実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、操作されたバリアントを発現させるため、および/またはカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するためのものである。一部の実施形態では、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
本開示はまた、微生物(例えば、改変された宿主細胞)に導入し、これにより、本開示の操作されたバリアントの発現または過剰発現をもたらすことができ、次いで、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成のため、インビトロ(例えば、無細胞)またはインビボで利用することができる、核酸(例えば、異種核酸)を提供する。一部の実施形態では、これらの核酸は、操作されたバリアントをコードするコドン最適化されているヌクレオチド配列を含む。
カンナビノイド合成酵素ポリペプチドである、本開示の操作されたバリアントなどの分泌されたポリペプチドは、改変された酵母細胞などの、改変された宿主細胞における発現を邪魔し得る、構造特性を有する。本開示の操作されたバリアントを含む、カンナビノイド合成酵素ポリペプチドは、ジスルフィド結合、N-グリコシル化部位を含む、多数のグリコシル化部位、および両共有結合したフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)補因子部分を含む。頻繁に、これらの分泌されたポリペプチドは、ミスフォールディングされるか、または誤った場所に局在化され、これにより、低発現、活性を欠くポリペプチド、低減した宿主細胞生存率、および/または細胞死がもたらされる。本明細書において考察される通り、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を用いて改変された宿主細胞における分泌経路の操作は、本開示の操作されたバリアントの発現、フォールディング、および酵素活性ならびに改変された宿主細胞の生存率を改善し得る。ある特定のこのような実施形態では、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成し、改変された宿主細胞内で生合成経路を生成するために、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoA)生合成に関与するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む異種核酸の組み合わせを発現させるか、または過剰発現させ得る。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための、本開示の改変された宿主細胞は、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドの発現を調節するための一つまたは複数の改変を含む。一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドの発現を調節するための一つまたは複数の改変は、宿主細胞に、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸および/または宿主細胞における一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失もしくは下方制御を導入することを含み得る。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための、本開示の改変された宿主細胞は、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、これにより、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドの発現または過剰発現がもたらされる。一部の実施形態では、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含み、これにより、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドの発現が低減されるか、または除去される。ある特定のこのような実施形態では、改変された宿主細胞は、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失を含む。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の下方制御を含む。
一部の実施形態では、培地における、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞の培養は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の合成を提供する。
本開示の操作されたバリアントを発現させるために、改変された宿主細胞は、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を発現するか、または過剰発現し得る。一部の実施形態では、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。一部の実施形態では、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む本開示の操作されたバリアントを発現させるための、本開示の改変された宿主細胞は、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドの発現を調節するための一つまたは複数の改変を含む。一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドの発現を調節するための一つまたは複数の改変は、宿主細胞に、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸および/または宿主細胞における一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失もしくは下方制御を導入することを含み得る。一部の実施形態では、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む本開示の操作されたバリアントを発現させるための本開示の改変された宿主細胞は、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、これにより、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドの発現または過剰発現がもたらされる。一部の実施形態では、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。一部の実施形態では、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む本開示の操作されたバリアントを発現させるための改変された宿主細胞は、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含み、これにより、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドの発現が低減されるか、または除去される。ある特定のこのような実施形態では、改変された宿主細胞は、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失を含む。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の下方制御を含む。
分泌経路の改変
本開示の改変された宿主細胞における発現が調節された分泌経路ポリペプチドとしては、KAR2ポリペプチド、ROT2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、PEP4ポリペプチド、およびIRE1ポリペプチドが挙げられるが、これらに限定されない。分泌経路ポリペプチドの発現は、宿主細胞に、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、および/または宿主細胞において一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失もしくは下方制御を導入することによって、調節され得る。一部の実施形態では、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、以下の遺伝子:ROT2遺伝子またはPEP4遺伝子の一つまたは複数の欠失または下方制御を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、以下の遺伝子:ROT2遺伝子またはPEP4遺伝子の一つまたは複数の欠失を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、以下の遺伝子:ROT2遺伝子またはPEP4遺伝子の一つまたは複数の下方制御を含む。
分泌経路ポリペプチド、および一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む異種核酸は、任意の適当な供給源、例えば、細菌、酵母、真菌、藻類、ヒト、植物、またはマウスからもたらされ得る。一部の実施形態では、分泌経路ポリペプチド、および一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む異種核酸は、ピキア・パストリス(Pichia pastoris)(現在、コマガタエラ・ファフィ(Komagataella phaffii)として知られる)、ピキア・フィンランジカ(Pichia finlandica)、ピキア・トレハロフィラ(Pichia trehalophila)、ピキア・コクラメ(Pichia koclamae)、ピキア・メンブラナエファシエンス(Pichia membranaefaciens)、ピキア・オプンチエ(Pichia opuntiae)、ピキア・サーモトレランス(Pichia thermotolerans)、ピキア・サリクタリア(Pichia salictaria)、ピキア・グエルクウム(Pichia guercuum)、ピキア・ピジュペリ(Pichia pijperi)、ピキア・スティプティス(Pichia stiptis)、ピキア・メタノリカ(Pichia methanolica)、ピキア属、サッカロマイセス・セレビシエ、サッカロマイセス属、ハンゼヌラ・ポリモルファ(Hansenula polymorpha)(現在、ピキア・アングスタ(Pichia angusta)として知られる)、ヤロウィア・リポリティカ(Yarrowia lipolytica)、クリベロマイセス属、クリベロマイセス・ラクチス(Kluyveromyces lactis)、クリベロマイセス・マルキシアヌス(Kluyveromyces marxianus)、シゾサッカロミセス・ポンベ(Saccharomyces pombe)、シェフェルソマイセス・スティピィティス(Scheffersomyces stipites)、デッケラ・ブルクセレンシス(Dekkera bruxellensis)、ブラストボトリーズ・アデニニヴォランス(Blastobotrys adeninivorans)(正式には、アークスラ・アデニニヴォランス(Arxula adeninivorans))、カンジダ・アルビカンス(カンジダ(Candida albicans)、アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)、クリソスポリウム・ラクノウェンス(Chrysosporium lucknowense)、フサリウム属、フサリウム・グラニューム(Fusarium gramineum)、フザリウム・ベネナタム(Fusarium venenatum)、ニューロスポラ・クラッサ(Neurospora crassa)などからもたらされ得る。一部の実施形態では、本開示はまた、本明細書において開示される分泌経路ポリペプチドをコードするオルソロガス遺伝子を包含する。本明細書において開示される典型的な分泌経路ポリペプチドはまた、全長分泌経路ポリペプチド、分泌経路ポリペプチドのフラグメント、分泌経路ポリペプチドのバリアント、切断された分泌経路ポリペプチド、または分泌経路ポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドを含み得る。
本明細書において開示される典型的なKAR2ポリペプチドは、全長KAR2ポリペプチド、KAR2ポリペプチドのフラグメント、KAR2ポリペプチドのバリアント、切断されたKAR2ポリペプチド、またはKAR2ポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドを含み得る。
本明細書において開示される典型的なROT2ポリペプチドは、全長ROT2ポリペプチド、ROT2ポリペプチドのフラグメント、ROT2ポリペプチドのバリアント、切断されたROT2ポリペプチド、またはROT2ポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドを含み得る。
本明細書において開示される典型的なPDI1ポリペプチドは、全長PDI1ポリペプチド、PDI1ポリペプチドのフラグメント、PDI1ポリペプチドのバリアント、切断されたPDI1ポリペプチド、またはPDI1ポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドを含み得る。
本明細書において開示される典型的なERO1ポリペプチドは、全長ERO1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドのフラグメント、ERO1ポリペプチドのバリアント、切断されたERO1ポリペプチド、またはERO1ポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドを含み得る。
本明細書において開示される典型的なFAD1ポリペプチドは、全長FAD1ポリペプチド、FAD1ポリペプチドのフラグメント、FAD1ポリペプチドのバリアント、切断されたFAD1ポリペプチド、またはFAD1ポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドを含み得る。
本明細書において開示される典型的なPEP4ポリペプチドは、全長PEP4ポリペプチド、PEP4ポリペプチドのフラグメント、PEP4ポリペプチドのバリアント、切断されたPEP1ポリペプチド、またはPEP4ポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドを含み得る。
本明細書において開示される典型的なIRE1ポリペプチドは、全長IRE1ポリペプチド、IRE1ポリペプチドのフラグメント(例えば、最初の7つのアミノ酸を失っている)、IRE1ポリペプチドのバリアント、切断されたIRE1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドを含み得る。
本開示の改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチド、ROT2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、PEP4ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数の発現を調節するための一つまたは複数の改変を含み得る。KAR2ポリペプチド、ROT2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、PEP4ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数の発現を調節するための一つまたは複数の改変は、宿主細胞に、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、もしくはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を導入すること、および/または宿主細胞において、ROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を導入することを含み得る。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、これにより、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの発現または過剰発現がもたらされる。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、ROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含み、これにより、ROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの発現が低減されるか、または除去される。
一部の実施形態では、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドの発現を調節するための一つまたは複数の改変は、改変された宿主細胞生存率を改善し得る。改変された宿主細胞生存率の改善は、工業的な発酵プロセスを改善し得る。ERO1ポリペプチドは、タンパク質ジスルフィド異性化酵素ポリペプチドである、PDI1ポリペプチドのパートナーとして役立ち得る。IRE1ポリペプチドの発現の調節は、本開示の発現された操作されたバリアントの分解を防ぎ得る。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、配列番号5(KAR2ポリペプチド)、配列番号9(PDI1ポリペプチド)、配列番号7(ERO1ポリペプチド)、配列番号192(FAD1ポリペプチド)、配列番号11(IRE1ポリペプチド)、または配列番号190(IRE1ポリペプチドフラグメント)に記載されるアミノ酸配列を含む一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、配列番号5(KAR2ポリペプチド)、配列番号9(PDI1ポリペプチド)、配列番号7(ERO1ポリペプチド)、配列番号192(FAD1ポリペプチド)、配列番号11(IRE1ポリペプチド)、または配列番号190(IRE1ポリペプチドフラグメント)に記載されるアミノ酸配列、または前述のいずれかの保存的置換アミノ酸配列を含む一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、配列番号5(KAR2ポリペプチド)、配列番号9(PDI1ポリペプチド)、配列番号7(ERO1ポリペプチド)、配列番号192(FAD1ポリペプチド)、配列番号11(IRE1ポリペプチド)、または配列番号190(IRE1ポリペプチドフラグメント)に対して、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、ROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の、欠失または下方制御を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、配列番号13(ROT2ポリペプチド)または配列番号15(PEP4ポリペプチド)に記載されるアミノ酸配列を含む一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの二つ以上をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの三つ以上をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、PDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、ERO1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびIRE1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはFAD1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはFAD1ポリペプチドの二つ以上をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはFAD1ポリペプチドの三つ以上をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、PDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、ERO1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびFAD1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、ROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、ROT2ポリペプチドおよびPEP4ポリペプチドをコードする遺伝子の欠失または下方制御を含む。
本明細書において開示される典型的な異種核酸は、全長分泌経路ポリペプチド、分泌経路ポリペプチドのフラグメント、分泌経路ポリペプチドのバリアント、切断された分泌経路ポリペプチド、または分泌経路ポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドなどの、分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を含み得る。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
本明細書において開示される典型的な異種核酸は、全長KAR2ポリペプチド、KAR2ポリペプチドのフラグメント、KAR2ポリペプチドのバリアント、切断されたKAR2ポリペプチド、またはKAR2ポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドなどの、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を含み得る。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
本明細書において開示される典型的な異種核酸は、全長ROT2ポリペプチド、ROT2ポリペプチドのフラグメント、ROT2ポリペプチドのバリアント、切断されたROT2ポリペプチド、またはROT2ポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドなどの、ROT2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を含み得る。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
本明細書において開示される典型的な異種核酸は、全長PDI1ポリペプチド、PDI1ポリペプチドのフラグメント、PDI1ポリペプチドのバリアント、切断されたPDI1ポリペプチド、またはPDI1ポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドなどの、PDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を含み得る。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
本明細書において開示される典型的な異種核酸は、全長ERO1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドのフラグメント、ERO1ポリペプチドのバリアント、切断されたERO1ポリペプチド、またはERO1ポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドなどの、ERO1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を含み得る。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
本明細書において開示される典型的な異種核酸は、全長FAD1ポリペプチド、FAD1ポリペプチドのフラグメント、FAD1ポリペプチドのバリアント、切断されたFAD1ポリペプチド、またはFAD1ポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドなどの、FAD1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を含み得る。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
本明細書において開示される典型的な異種核酸は、全長PEP4ポリペプチド、PEP4ポリペプチドのフラグメント、PEP4ポリペプチドのバリアント、切断されたPEP1ポリペプチド、またはPEP4ポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドなどの、PEP4ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を含み得る。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
本明細書において開示される典型的な異種核酸は、全長IRE1ポリペプチド、IRE1ポリペプチドのフラグメント(例えば、最初の7つのアミノ酸を失っている)、IRE1ポリペプチドのバリアント、切断されたIRE1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドなどの、IRE1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を含み得る。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
一部の実施形態では、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドなどの、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドは、改変された宿主細胞において過剰発現される。過剰発現は、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、もしくはIRE1ポリペプチドなどの、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸のコピー数を、例えば、多いコピー数の発現ベクター(例えば、一個の細胞当たり10~40コピーまたは約100コピーで存在するプラスミド)の使用を通じて、増大させることによって、および/またはKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、もしくはIRE1ポリペプチドなどの、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を、強力なプロモーターに動作可能に連結させることによって、達成されてもよい。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドなどの、分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、1コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドなどの、分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、2コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドなどの、分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、3コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドなどの、分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、4コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドなどの、分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、5コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドなどの、分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、5コピー以上の異種核酸を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、配列番号4(KAR2ポリペプチドをコードする)、配列番号8(PDI1ポリペプチドをコードする)、配列番号6(ERO1ポリペプチドをコードする)、配列番号191(FAD1ポリペプチドをコードする)、配列番号10(IRE1ポリペプチドをコードする)、および配列番号189(IRE1ポリペプチドフラグメントをコードする)に記載されるヌクレオチド配列からなる群から選択される一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、配列番号4(KAR2ポリペプチドをコードする)、配列番号8(PDI1ポリペプチドをコードする)、配列番号6(ERO1ポリペプチドをコードする)、配列番号191(FAD1ポリペプチドをコードする)、配列番号10(IRE1ポリペプチドをコードする)、および配列番号189(IRE1ポリペプチドフラグメントをコードする)、または前述のいずれかのコドン縮重ヌクレオチド配列に記載されるヌクレオチド配列からなる群から選択される一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、配列番号4(KAR2ポリペプチドをコードする)、配列番号8(PDI1ポリペプチドをコードする)、配列番号6(ERO1ポリペプチドをコードする)、配列番号191(FAD1ポリペプチドをコードする)、配列番号10(IRE1ポリペプチドをコードする)、および配列番号189(IRE1ポリペプチドフラグメントをコードする)に対して、少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有するヌクレオチド配列からなる群から選択される一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、配列番号12(ROT2ポリペプチドをコードする)および配列番号14(PEP4ポリペプチドをコードする)に記載されるヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列によってコードされる一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、ROT2遺伝子の欠失または下方制御を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、ROT2遺伝子の欠失を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、ROT2遺伝子の下方制御を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PEP4遺伝子の欠失または下方制御を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PEP4遺伝子の欠失を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PEP4遺伝子の下方制御を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PEP4遺伝子およびROT2遺伝子の欠失または下方制御を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PEP4遺伝子およびROT2遺伝子の欠失を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PEP4遺伝子およびROT2遺伝子の下方制御を含む。
カンナビノイドおよびカンナビノイド前駆体生合成経路の改変
本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む本開示の改変された宿主細胞はまた、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含んでもよい。本開示の操作されたバリアントに加えて、このようなポリペプチドとしては、ゲラニルピロリン酸:オリベトール酸ゲラニルトランスフェラーゼ(GOT)ポリペプチド、テトラケチド合成酵素(TKS)ポリペプチド、オリベトール酸シクラーゼ(OAC)ポリペプチド、メバロン酸(MEV)経路に存在するポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する一つまたは複数のポリペプチド(例えば、一つまたは複数のMEV経路ポリペプチド)、アシル活性化酵素(AAE)ポリペプチド、GPPを生じるポリペプチド(例えば、ゲラニルピロリン酸合成酵素(GPPS)ポリペプチド)、アセチル-CoAの二つの分子を縮合して、アセトアセチル-CoAを生じるポリペプチド(例えば、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチド)、およびピルビン酸脱炭酸酵素ポリペプチドが挙げられるが、これらに限定されない。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体の生合成に関与するポリペプチド、およびカンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む異種核酸は、任意の適当な供給源、例えば、細菌、酵母、真菌、藻類、ヒト、植物(例えば、カンナビス)、またはマウスからもたらされ得る。一部の実施形態では、本開示はまた、本明細書において開示されるカンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体生合成に関与するポリペプチドをコードするオルソロガス遺伝子を包含する。
テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアント
本開示の改変された宿主細胞は、本明細書において開示されるテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含んでもよい。ある特定のこのような実施形態では、テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドは、配列番号44のアミノ酸配列を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、この場合において当該操作されたバリアントは、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128、配列番号130、配列番号132、配列番号134、配列番号136、配列番号138、配列番号140、配列番号142、配列番号144、配列番号146、配列番号148、配列番号150、配列番号152、配列番号154、配列番号156、配列番号158、配列番号160、配列番号162、配列番号164、配列番号166、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、配列番号176、配列番号178、配列番号180、配列番号182、配列番号184、または配列番号186に記載されるアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、この場合において当該操作されたバリアントは、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号124、配列番号126、配列番号128、配列番号130、配列番号132、配列番号134、配列番号138、配列番号140、配列番号142、配列番号144、配列番号146、配列番号148、配列番号152、配列番号156、配列番号158、配列番号160、配列番号164、配列番号166、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、配列番号176、配列番号178、配列番号180、配列番号182、配列番号184、または配列番号186に記載されるアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントは、改変された宿主細胞において過剰発現される。過剰発現は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸のコピー数を、例えば、多いコピー数の発現ベクター(例えば、一個の細胞当たり10~40コピーまたは約100コピーで存在するプラスミド)の使用を通じて、増大させることによって、および/または本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を強力なプロモーターに動作可能に連結させることによって、達成されてもよい。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む、1コピーの核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む、2コピーの核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む、3コピーの核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む、4コピーの核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む、5コピーの核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む、6コピーの核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む、7コピーの核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む、8コピーの核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む、8コピー以上の核酸を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、本明細書において開示されるテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、この場合において当該ヌクレオチド配列は、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127、配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号135、配列番号137、配列番号139、配列番号141、配列番号143、配列番号145、配列番号147、配列番号149、配列番号151、配列番号153、配列番号155、配列番号157、配列番号159、配列番号161、配列番号163、配列番号165、配列番号167、配列番号169、配列番号171、配列番号173、配列番号175、配列番号177、配列番号179、配列番号181、配列番号183、または配列番号185に記載されるヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、本明細書において開示されるテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、この場合において当該ヌクレオチド配列は、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127、配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号135、配列番号137、配列番号139、配列番号141、配列番号143、配列番号145、配列番号147、配列番号149、配列番号151、配列番号153、配列番号155、配列番号157、配列番号159、配列番号161、配列番号163、配列番号165、配列番号167、配列番号169、配列番号171、配列番号173、配列番号175、配列番号177、配列番号179、配列番号181、配列番号183、もしくは配列番号185に記載されるヌクレオチド配列、または前述のいずれかのコドン縮重ヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、本明細書において開示されるテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、この場合において当該ヌクレオチド配列は、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号123、配列番号125、配列番号127、配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号137、配列番号139、配列番号141、配列番号143、配列番号145、配列番号147、配列番号151、配列番号155、配列番号157、配列番号159、配列番号165、配列番号167、配列番号169、配列番号171、配列番号173、配列番号175、配列番号177、配列番号179、配列番号181、配列番号183、または配列番号185に記載されるヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、本明細書において開示されるテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、この場合において当該ヌクレオチド配列は、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、または配列番号59、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号123、配列番号125、配列番号127、配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号137、配列番号139、配列番号141、配列番号143、配列番号145、配列番号147、配列番号151、配列番号155、配列番号157、配列番号159、配列番号165、配列番号167、配列番号169、配列番号171、配列番号173、配列番号175、配列番号177、配列番号179、配列番号181、配列番号183、または配列番号185に記載されるヌクレオチド配列、または前述のいずれかのコドン縮重配列である。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸の少なくとも一つは、誘導性プロモーターに動作可能に連結される。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸の少なくとも一つは、構造性プロモーターに動作可能に連結される。
ゲラニルピロリン酸:オリベトール酸ゲラニルトランスフェラーゼ(GOT)ポリペプチド
本開示の改変された宿主細胞は、ゲラニルピロリン酸:オリベトール酸ゲラニルトランスフェラーゼ(GOT)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含んでもよい。
本明細書において開示される典型的なGOTポリペプチドは、全長GOTポリペプチド、GOTポリペプチドのフラグメント、GOTポリペプチドのバリアント、切断されたGOTポリペプチド、またはGOTポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドを含んでもよい。一部の実施形態では、GOTポリペプチドは、芳香族プレニルトランスフェラーゼ(PT)活性を有する。一部の実施形態では、GOTポリペプチドは、カンナビノイド前駆体またはカンナビノイド前駆体誘導体を改変する。ある特定のこのような実施形態では、GOTポリペプチドは、オリベトール酸またはオリベトール酸誘導体を改変する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、GOTポリペプチドは、配列番号17に記載されるアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、GOTポリペプチドは、配列番号17に記載されるアミノ酸配列、またはその保存的に置換されたアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、GOTポリペプチドは、配列番号17に対して少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、GOTポリペプチドは、配列番号17に対して少なくとも65%、少なくとも70%、または少なくとも75%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、GOTポリペプチドは、配列番号17に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、GOTポリペプチドは、配列番号17に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
本明細書において開示される典型的な異種核酸は、全長GOTポリペプチド、GOTポリペプチドのフラグメント、GOTポリペプチドのバリアント、切断されたGOTポリペプチド、またはGOTポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドなどの、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を含んでもよい。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
一部の実施形態では、GOTポリペプチドは、改変された宿主細胞において過剰発現される。過剰発現は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸のコピー数を、例えば、多いコピー数の発現ベクター(例えば、一個の細胞当たり10~40コピーまたは約100コピーで存在するプラスミド)の使用を通じて、増大させることによって、および/またはGOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を強力なプロモーターに動作可能に連結させることによって、達成されてもよい。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、1コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、2コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、3コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、4コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、5コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、6コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、7コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、8コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、8コピー以上の異種核酸を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号16に記載されるものである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号16に記載されるもの、またはそのコドン縮重ヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号16に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号16に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号16に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号16に対して少なくとも80%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号16に対して少なくとも85%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号16に対して少なくとも90%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号16に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。
NphBポリペプチド
一部の実施形態では、NphBポリペプチドを、GOTポリペプチドの代わりに使用して、GPPおよびオリベトール酸からカンナビゲロール酸を生じさせる。本開示の改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含んでもよい。
本明細書において開示される典型的なNphBポリペプチドは、全長NphBポリペプチド、NphBポリペプチドのフラグメント、NphBポリペプチドのバリアント、切断されたNphBポリペプチド、またはNphBポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドを含んでもよい。一部の実施形態では、NphBポリペプチドは、芳香族プレニルトランスフェラーゼ(PT)活性を有する。一部の実施形態では、NphBポリペプチドは、カンナビノイド前駆体またはカンナビノイド前駆体誘導体を改変する。ある特定のこのような実施形態では、NphBポリペプチドは、オリベトール酸またはオリベトール酸誘導体を改変する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、NphBポリペプチドは、配列番号188に記載されるアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、NphBポリペプチドは、配列番号188に記載されるアミノ酸配列、またはその保存的に置換されたアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、NphBポリペプチドは、配列番号188に対して少なくとも65%、少なくとも70%、または少なくとも75%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、NphBポリペプチドは、配列番号188に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、NphBポリペプチドは、配列番号188に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
本明細書において開示される典型的な異種核酸は、全長NphBポリペプチド、NphBポリペプチドのフラグメント、NphBポリペプチドのバリアント、切断されたNphBポリペプチド、またはNphBポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドなどの、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を含み得る。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
一部の実施形態では、NphBポリペプチドは、改変された宿主細胞において過剰発現される。過剰発現は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸のコピー数を、例えば、多いコピー数の発現ベクター(例えば、一個の細胞当たり10~40コピーまたは約100コピーで存在するプラスミド)の使用を通じて、増大させることによって、および/またはNphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を強力なプロモーターに動作可能に連結させることによって、達成されてもよい。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、1コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、2コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、3コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、4コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、5コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、6コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、7コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、8コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、8コピー以上の異種核酸を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号187に記載されるものである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号187に記載されるもの、またはそのコドン縮重ヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号187に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号187に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号187に対して少なくとも80%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号187に対して少なくとも85%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号187に対して少なくとも90%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号187に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。
アシル-CoA化合物またはアシル-CoA化合物誘導体を生じるポリペプチド
本開示の改変された宿主細胞は、アシル-CoA化合物またはアシル-CoA化合物誘導体を生じるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含んでもよい。このようなポリペプチドとしては、アシル活性化酵素(AAE)ポリペプチド、脂肪酸アシル-CoA合成酵素(FAA)ポリペプチド、または脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドが挙げられるが、これらに限定されない。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、AAEポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
AAEポリペプチド、FAAポリペプチド、および脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドは、カルボン酸をそれらのCoA形態に変換し、アシル-CoA化合物またはアシル-CoA化合物誘導体を生じることができる。CsAAE1およびCsAAE3ポリペプチド、FAAポリペプチド、または脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドなどの、混合アシル活性化酵素ポリペプチドは、カンナビノイド誘導体(例えば、カンナビゲロール酸誘導体)、ならびにカンナビノイド(例えば、カンナビゲロール酸)の生成を可能にし得る。一部の実施形態では、置換されていないか、もしくは置換されたヘキサン酸以外の、置換されていないか、もしくは置換されたヘキサン酸またはカルボン酸を、AAEポリペプチド、FAAポリペプチド、または脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドを発現している改変された宿主細胞に加え(例えば、細胞が増殖される培地に存在する)て、ヘキサノイル-CoA、アシル-CoA化合物、ヘキサノイル-CoAの誘導体、またはアシル-CoA化合物の誘導体を生じる。次いで、ヘキサノイル-CoA、アシル-CoA化合物、ヘキサノイル-CoAの誘導体、またはアシル-CoA化合物の誘導体を、改変された宿主細胞がさらに利用して、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生じることができる。ある特定のこのような実施形態では、細胞培地は、置換されていないか、または置換されたヘキサン酸塩を含む改変された宿主細胞を含む。一部の実施形態では、細胞培地は、置換されていないか、または置換されたヘキサン酸以外のカルボン酸塩を含む改変された宿主細胞を含む。
本明細書において開示される典型的なAAE、FAA、または脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドは、全長AAE、FAA、もしくは脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチド;AAE、FAA、もしくは脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドのフラグメント;AAE、FAA、もしくは脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドのバリアント;切断されたAAE、FAA、もしくは脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチド;またはAAE、FAA、もしくは脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドを含み得る。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、AAEポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、AAEポリペプチドは、配列番号23に記載されるアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、AAEポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、AAEポリペプチドは、配列番号23に記載されるアミノ酸配列、またはその保存的に置換されたアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、AAEポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、AAEポリペプチドは、配列番号23に対して少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、または少なくとも75%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、AAEポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、AAEポリペプチドは、配列番号23に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、AAEポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、AAEポリペプチドは、配列番号23に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
本明細書において開示される典型的な異種核酸は、全長AAE、FAA、もしくは脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチド;AAE、FAA、もしくは脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドのフラグメント;AAE、FAA、もしくは脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドのバリアント;切断されたAAE、FAA、もしくは脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチド;またはAAE、FAA、もしくは脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドなどの、AAE、FAA、または脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を含み得る。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
一部の実施形態では、一つまたは複数のAAE、FAA、または脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドは、改変された宿主細胞において過剰発現される。過剰発現は、AAE、FAA、または脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸のコピー数を、例えば、多いコピー数の発現ベクター(例えば、一個の細胞当たり10~40コピーまたは約100コピーで存在するプラスミド)の使用を通じて、増大させることによって、および/またはAAE、FAA、または脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を強力なプロモーターに動作可能に連結させることによって、達成されてもよい。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、AAE、FAA、または脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、1コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、AAE、FAA、または脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、2コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、AAE、FAA、または脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、3コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、AAE、FAA、または脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、4コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、AAE、FAA、または脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、5コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、AAE、FAA、または脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、6コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、AAE、FAA、または脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、7コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、AAE、FAA、または脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、8コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、AAE、FAA、または脂肪酸アシル-CoAリガーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、8コピー以上の異種核酸を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、AAEポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号22に記載されるものである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、AAEポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号22に記載されるもの、またはそのコドン縮重ヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、AAEポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号22に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、AAEポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号22に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有する。
アシル-CoA化合物またはアシル-CoA化合物誘導体をマロニル-CoAと縮合して、オリベトール酸またはオリベトール酸の誘導体を生じるポリペプチド
本開示の改変された宿主細胞は、ヘキサノイル-CoAなどの、アシル-CoA化合物、またはヘキサノイル-CoA誘導体などの、アシル-CoA化合物誘導体を、マロニル-CoAと縮合して、オリベトール酸、またはオリベトール酸の誘導体を生じる一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含んでもよい。アシル-CoA化合物またはアシル-CoA化合物誘導体をマロニル-CoAと反応させて、オリベトール酸、またはオリベトール酸の誘導体を生じるポリペプチドは、TKSおよびOACポリペプチドを含み得る。広範な基質特異性を有し、これにより、カンナビノイド誘導体またはカンナビノイドの生成を可能にする、TKSおよびOACポリペプチドが見出された。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
本明細書において開示される典型的なTKSまたはOACポリペプチドは、全長TKSもしくはOACポリペプチド、TKSもしくはOACポリペプチドのフラグメント、TKSもしくはOACポリペプチドのバリアント、切断されたTKSもしくはOACポリペプチド、またはTKSもしくはOACポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドを含み得る。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、TKSポリペプチドは、配列番号19に記載されるアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、TKSポリペプチドは、配列番号19に記載されるアミノ酸配列、またはその保存的に置換されたアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、TKSポリペプチドは、配列番号19に対して少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、または少なくとも75%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、TKSポリペプチドは、配列番号19に対する少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、TKSポリペプチドは、配列番号19に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、配列番号21または配列番号48に記載されるアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、配列番号21または配列番号48に記載されるアミノ酸配列、またはその保存的に置換されたアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、配列番号21または配列番号48に対して少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、または少なくとも75%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、配列番号21または配列番号48に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、配列番号21または配列番号48に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、配列番号21に記載されるアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、配列番号21に記載されるアミノ酸配列、またはその保存的に置換されたアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、配列番号21に対して少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、または少なくとも75%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、配列番号21に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、配列番号21に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、配列番号48に記載されるアミノ酸配列を含むバリアントOAC(Y27Fバリアント)ポリペプチドである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、配列番号48に記載されるアミノ酸配列、またはその保存的に置換されたアミノ酸配列を含むバリアントOAC(Y27Fバリアント)ポリペプチドである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、配列番号48に対して少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、または少なくとも75%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含むバリアントOAC(Y27Fバリアント)ポリペプチドである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、配列番号48に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含むバリアントOAC(Y27Fバリアント)ポリペプチドである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、配列番号48に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含むバリアントOAC(Y27Fバリアント)ポリペプチドである。
本明細書において開示される典型的な異種核酸は、全長TKSもしくはOACポリペプチド、TKSもしくはOACポリペプチドのフラグメント、TKSもしくはOACポリペプチドのバリアント、切断されたTKSもしくはOACポリペプチド、またはTKSもしくはOACポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドなどの、TKSまたはOACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を含み得る。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
一部の実施形態では、TKSポリペプチドは、改変された宿主細胞において過剰発現される。過剰発現は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸のコピー数を、例えば、多いコピー数の発現ベクター(例えば、一個の細胞当たり10~40コピーまたは約100コピーで存在するプラスミド)の使用を通じて、増大させることによって、および/またはTKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を強力なプロモーターに動作可能に連結させることによって、達成されてもよい。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、1コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、2コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、3コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、4コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、5コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、6コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、7コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、8コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、9コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、10コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、11コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、12コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、12コピー以上の異種核酸を有する。
一部の実施形態では、OACポリペプチドは、改変された宿主細胞において過剰発現される。過剰発現は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸のコピー数を、例えば、多いコピー数の発現ベクター(例えば、一個の細胞当たり10~40コピーまたは約100コピーで存在するプラスミド)の使用を通じて、増大させることによって、および/またはOACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を強力なプロモーターに動作可能に連結させることによって、達成されてもよい。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、1コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、2コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、3コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、4コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、5コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、6コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、7コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、8コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、9コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、10コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、11コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、12コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、12コピー以上の異種核酸を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号18に記載されるものである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号18に記載されるもの、またはそのコドン縮重ヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号18に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号18に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号20または配列番号47に記載されるものである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号20または配列番号47に記載されるもの、または前述のいずれかのコドン縮重ヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号20または配列番号47に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号20または配列番号47に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号20に記載されるものである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号20に記載されるもの、またはそのコドン縮重ヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号20に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号20に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、バリアントOAC(Y27Fバリアント)ポリペプチドである、ヌクレオチド配列は、配列番号47に記載されるものである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、バリアントOAC(Y27Fバリアント)ポリペプチドであり、ヌクレオチド配列は、配列番号47に記載されるもの、またはそのコドン縮重ヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、バリアントOAC(Y27Fバリアント)ポリペプチドであり、ヌクレオチド配列は、配列番号47に対する少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、OACポリペプチドは、バリアントOAC(Y27Fバリアント)ポリペプチドであり、ヌクレオチド配列は、配列番号47に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有する。
ゲラニルピロリン酸を生じるポリペプチド
本開示の改変された宿主細胞は、GPPを生じるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含んでもよい。一部の実施形態では、GPPを生じるポリペプチドは、ゲラニルピロリン酸合成酵素(GPPS)ポリペプチドである。一部の実施形態では、GPPSポリペプチドはまた、ファルネシル二リン酸合成酵素(FPPS)ポリペプチド活性を有する。一部の実施形態では、GPPSポリペプチドは、改変されたGPPSポリペプチドがもたらされる対応する野生型または親GPPSポリペプチドより、低減したFPPSポリペプチド活性(例えば、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または少なくとも90%より高く少ないFPPSポリペプチド活性)を有するように、それは、改変される。一部の実施形態では、GPPSポリペプチドは、実質的にFPPSポリペプチド活性を有さないように、それは改変される。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
本明細書において開示される典型的なGPPSポリペプチドは、全長GPPSポリペプチド、GPPSポリペプチドのフラグメント、GPPSポリペプチドのバリアント、切断されたGPPSポリペプチド、またはGPPSポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドを含んでもよい。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、GPPSポリペプチドは、配列番号41に記載されるアミノ酸配列を含むバリアントGPPS(ERG20mut、F96W、N127W)ポリペプチドである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、GPPSポリペプチドは、配列番号41に記載されるアミノ酸配列、またはその保存的に置換されたアミノ酸配列を含むバリアントGPPS(ERG20mut、F96W、N127W)ポリペプチドである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、GPPSポリペプチドは、配列番号41に対して少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、または少なくとも75%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含むバリアントGPPS(ERG20mut、F96W、N127W)ポリペプチドである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、GPPSポリペプチドは、配列番号41に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含むバリアントGPPS(ERG20mut、F96W、N127W)ポリペプチドである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、GPPSポリペプチドは、配列番号41に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含むバリアントGPPS(ERG20mut、F96W、N127W)ポリペプチドである。このアミノ酸配列における変異は、ファルネシル二リン酸(FPP)に対するGPPの比をシフトし、これにより、CBDAまたはTHCAを生成するために必要とされるGPPの生成が増大される。
本明細書において開示される典型的な異種核酸は、全長GPPSポリペプチド、GPPSポリペプチドのフラグメント、GPPSポリペプチドのバリアント、切断されたGPPSポリペプチド、またはGPPSポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドなどの、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を含み得る。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
一部の実施形態では、GPPSポリペプチドは、改変された宿主細胞において過剰発現される。過剰発現は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸のコピー数を、例えば、多いコピー数の発現ベクター(例えば、一個の細胞当たり10~40コピーまたは約100コピーで存在するプラスミド)の使用を通じて、増大させることによって、および/またはGPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を強力なプロモーターに動作可能に連結させることによって、達成されてもよい。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、1コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、2コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、3コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、4コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、5コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、6コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、7コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、8コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、8コピー以上の異種核酸を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、GPPSポリペプチドは、バリアントGPPS(ERG20mut、F96W、N127W)ポリペプチドであり、ヌクレオチド配列は、配列番号40に記載されるものである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、GPPSポリペプチドは、バリアントGPPS(ERG20mut、F96W、N127W)ポリペプチドであり、ヌクレオチド配列は、配列番号40に記載されるもの、またはそのコドン縮重ヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、GPPSポリペプチドは、バリアントGPPS(ERG20mut、F96W、N127W)ポリペプチドであり、ヌクレオチド配列は、配列番号40に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、GPPSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、GPPSポリペプチドは、バリアントGPPS(ERG20mut、F96W、N127W)ポリペプチドであり、ヌクレオチド配列は、配列番号40に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有する。
ピルビン酸からアセチル-CoAを生じるポリペプチド
本開示の改変された宿主細胞は、ピルビン酸からアセチル-CoAを生じるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含んでもよい。ピルビン酸からアセチル-CoAを生じるポリペプチドは、ピルビン酸脱炭酸酵素(PDC)ポリペプチドを含み得る。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
本明細書において開示される典型的なPDCポリペプチドは、全長PDCポリペプチド、PDCポリペプチドのフラグメント、PDCポリペプチドのバリアント、切断されたPDCポリペプチド、またはPDCポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドを含んでもよい。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、PDCポリペプチドは、配列番号35に記載されるアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、PDCポリペプチドは、配列番号35に記載されるアミノ酸配列、またはその保存的に置換されたアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、PDCポリペプチドは、配列番号35に対して少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、または少なくとも75%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、PDCポリペプチドは、配列番号35に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、PDCポリペプチドは、配列番号35に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
本明細書において開示される典型的な異種核酸は、全長PDCポリペプチド、PDCポリペプチドのフラグメント、PDCポリペプチドのバリアント、切断されたPDCポリペプチド、またはPDCポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドなどの、PDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を含んでもよい。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
一部の実施形態では、PDCポリペプチドは、改変された宿主細胞において過剰発現される。過剰発現は、PDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸のコピー数を、例えば、多いコピー数の発現ベクター(例えば、一個の細胞当たり10~40コピーまたは約100コピーで存在するプラスミド)の使用を通じて、増大させることによって、および/またはPDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を強力なプロモーターに動作可能に連結させることによって、達成されてもよい。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、PDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、1コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、PDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、2コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、PDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、3コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、PDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、4コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、PDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、5コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、PDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、5コピー以上の異種核酸を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号34に記載されるものである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号34に記載されるもの、またはそのコドン縮重ヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号34に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PDCポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号34に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有する。
アセチル-CoAの二つの分子を縮合して、アセトアセチル-CoAを生じるポリペプチド
本開示の改変された宿主細胞は、アセチル-CoAの二つの分子を縮合して、アセトアセチル-CoAを生じるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含んでもよい。一部の実施形態では、アセチル-CoAの二つの分子を縮合して、アセトアセチル-CoAを生じるポリペプチドは、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
本明細書において開示される典型的なアセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドは、全長アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチド、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドのフラグメント、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドのバリアント、切断されたアセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチド、またはアセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドを含み得る。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドは、配列番号31に記載されるアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドは、配列番号31に記載されるアミノ酸配列、またはその保存的に置換されたアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドは、配列番号31に対して少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、または少なくとも75%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドは、配列番号31に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドは、配列番号31に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
本明細書において開示される典型的な異種核酸は、全長アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチド、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドのフラグメント、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドのバリアント、切断されたアセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチド、またはアセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドなどの、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を含み得る。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
一部の実施形態では、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドは、改変された宿主細胞において過剰発現される。過剰発現は、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸のコピー数を、例えば、多いコピー数の発現ベクター(例えば、一個の細胞当たり10~40コピーまたは約100コピーで存在するプラスミド)の使用を通じて、増大させることによって、および/またはアセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を強力なプロモーターに動作可能に連結させることによって、達成されてもよい。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、1コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、2コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、3コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、4コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、5コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、5コピー以上の異種核酸を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号30に記載されるものである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号30に記載されるもの、またはそのコドン縮重ヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号30に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号30に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有する。
メバロン酸経路ポリペプチド
本開示の改変された宿主細胞は、メバロン酸(MEV)経路に存在するポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含んでもよい。ある特定のこのような実施形態では、メバロン酸(MEV)経路に存在するポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する一つまたは複数のポリペプチドは、一つまたは複数のMEV経路ポリペプチドを含む。
一部の実施形態では、GPPを生じる生合成経路の一部である一つまたは複数のポリペプチドは、メバロン酸経路に存在するポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する一つまたは複数のポリペプチドである。メバロン酸経路は、以下の工程:(a)アセチル-CoAの二つの分子を縮合して、アセトアセチル-CoAを生じる工程(例えば、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドの作用による);(b)アセトアセチル-CoAをアセチル-CoAと縮合して、ヒドロキシメチルグルタリル-CoA(HMG-CoA)を形成する工程(例えば、HMGSポリペプチドの作用による);(c)HMG-CoAをメバロン酸に変換する工程(例えば、HMGRポリペプチドの作用による);(d)メバロン酸をメバロン酸5-ホスフェートにリン酸化する工程(例えば、MKポリペプチドの作用による);(e)メバロン酸5-ホスフェートをメバロン酸5-ピロホスフェートに変換する工程(例えば、PMKポリペプチドの作用による);(f)メバロン酸5-ピロホスフェートをイソペンテニルピロホスフェートに変換する工程(例えば、メバロン酸ピロリン酸脱炭酸酵素(MPDまたはMVD1)ポリペプチドの作用による);および(g)イソペンテニルピロホスフェートをジメチルアリルピロホスフェートに変換する工程(例えば、イソペンテニルピロホスフェート異性化酵素(IDI1)ポリペプチドの作用による)を触媒するポリペプチドを含み得る。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MEV経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、2個以上のMEV経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、3個以上のMEV経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、4個以上のMEV経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、5個以上のMEV経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、6個以上のMEV経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、7個以上のMEV経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、全てのMEV経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
本明細書において開示される典型的なMEV経路ポリペプチドはまた、全長MEV経路ポリペプチド、MEV経路ポリペプチドのフラグメント、MEV経路ポリペプチドのバリアント、切断されたMEV経路ポリペプチド、またはMEV経路ポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドを含み得る。一部の実施形態では、一つまたは複数のMEV経路ポリペプチドは、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチド、HMGSポリペプチド、HMGRポリペプチド、MKポリペプチド、PMKポリペプチド、MVD1ポリペプチド、およびIDI1ポリペプチドからなる群から選択される。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、HMGSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、HMGSポリペプチドは、配列番号29に記載されるアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、HMGSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、HMGSポリペプチドは、配列番号29に記載されるアミノ酸配列、またはその保存的に置換されたアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、HMGSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、HMGSポリペプチドは、配列番号29に対して少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、または少なくとも75%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、HMGSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、HMGSポリペプチドは、配列番号29に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、HMGSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、HMGSポリペプチドは、配列番号29に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
一部の実施形態では、HMGRポリペプチドは、切断されたHMGR(tHMGR)ポリペプチドである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、tHMGRポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、tHMGRポリペプチドは、配列番号27に記載されるアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、tHMGRポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、tHMGRポリペプチドは、配列番号27に記載されるアミノ酸配列、またはその保存的に置換されたアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、tHMGRポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、tHMGRポリペプチドは、配列番号27に対して少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、または少なくとも75%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、tHMGRポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、tHMGRポリペプチドは、配列番号27に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、tHMGRポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、tHMGRポリペプチドは、配列番号27に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MKポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、MKポリペプチドは、配列番号39に記載されるアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MKポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、MKポリペプチドは、配列番号39に記載されるアミノ酸配列、またはその保存的に置換されたアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MKポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、MKポリペプチドは、配列番号39に対して少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、または少なくとも75%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MKポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、MKポリペプチドは、配列番号39に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MKポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、MKポリペプチドは、配列番号39に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PMKポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、PMKポリペプチドは、配列番号37に記載されるアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PMKポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、PMKポリペプチドは、配列番号37に記載されるアミノ酸配列、またはその保存的に置換されたアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PMKポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、PMKポリペプチドは、配列番号37に対して少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、または少なくとも75%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PMKポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、PMKポリペプチドは、配列番号37に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PMKポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、PMKポリペプチドは、配列番号37に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MVD1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、MVD1ポリペプチドは、配列番号33に記載されるアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MVD1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、MVD1ポリペプチドは、配列番号33に記載されるアミノ酸配列、またはその保存的に置換されたアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MVD1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、MVD1ポリペプチドは、配列番号33に対して少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、または少なくとも75%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MVD1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、MVD1ポリペプチドは、配列番号33に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MVD1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、MVD1ポリペプチドは、配列番号33に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、IDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、IDI1ポリペプチドは、配列番号25に記載されるアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、IDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、IDI1ポリペプチドは、配列番号25に記載されるアミノ酸配列、またはその保存的に置換されたアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、IDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、IDI1ポリペプチドは、配列番号25に対して少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、または少なくとも75%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、IDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、IDI1ポリペプチドは、配列番号25に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、IDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、IDI1ポリペプチドは、配列番号25に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
本明細書において開示される典型的な異種核酸は、全長MEV経路ポリペプチド、MEV経路ポリペプチドのフラグメント、MEV経路ポリペプチドのバリアント、切断されたMEV経路ポリペプチド、またはMEV経路ポリペプチドの少なくとも一つの活性を有する融合ポリペプチドなどの、MEV経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を含み得る。一部の実施形態では、ヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
一部の実施形態では、一つまたは複数のMEV経路ポリペプチドは、改変された宿主細胞において過剰発現される。過剰発現は、MEV経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸のコピー数を、例えば、多いコピー数の発現ベクター(例えば、一個の細胞当たり10~40コピーまたは約100コピーで存在するプラスミド)の使用を通じて、増大させることによって、および/またはMEV経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を強力なプロモーターに動作可能に連結させることによって、達成されてもよい。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、MEV経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、1コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、MEV経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、2コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、MEV経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、3コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、MEV経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、4コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、MEV経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、5コピーの異種核酸を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、MEV経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、5コピー以上の異種核酸を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、HMGSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号28に記載されるものである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、HMGSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号28に記載されるもの、またはそのコドン縮重ヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、HMGSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号28に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、HMGSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号28に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、HMGSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号26に記載されるものである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、tHMGRポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号26に記載されるもの、またはそのコドン縮重ヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、tHMGRポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号26に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、tHMGRポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号26に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、tHMGRポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、tHMGRポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つの異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MKポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号38に記載されるものである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MKポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号38に記載されるもの、またはそのコドン縮重ヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MKポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号38に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MKポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号38に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PMKポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号36に記載されるものである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PMKポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号36に記載されるもの、またはそのコドン縮重ヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PMKポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号36に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、PMKポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号36に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MVD1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号32に記載されるものである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MVD1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号32に記載されるもの、またはそのコドン縮重ヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MVD1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号32に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、MVD1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号32に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有する。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、IDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号24に記載されるものである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、IDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号24に記載されるもの、またはそのコドン縮重ヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、IDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号24に対して少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、または少なくとも84%の配列同一性を有する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、IDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号24に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、少なくとも99.9%、または100%の配列同一性を有する。
カンナビノイドもしくはカンナビノイド誘導体を生成するため、および/または本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞
本開示は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞を提供する。本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む本開示の改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するため、および/または本開示の操作されたバリアントを発現するためのものであり得る。
本開示は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞を提供する。カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するため、本明細書において開示される改変された宿主細胞を改変して、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチド、および/あるいはカンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドの一つまたは複数である、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む本明細書において開示される一つまたは複数の核酸を発現するか、または過剰発現させてもよい。カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、ROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含んでもよい。ある特定のこのような実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、ROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失を含んでもよい。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、ROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の下方制御を含んでもよい。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードする、コドン最適化されたヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与するKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチド、および/または一つもしくは複数のポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
本開示はまた、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を発現するか、または過剰発現するよう改変された、改変された宿主細胞を提供する。本開示の操作されたバリアントを発現させるための改変された宿主細胞の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む本明細書において開示される本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列および一つまたは複数の異種核酸を含む一つまたは複数の核酸を含む。本開示の操作されたバリアントを発現させるための改変された宿主細胞の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列およびROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む一つまたは複数の核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、改変された宿主細胞は、ROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失を含んでもよい。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、ROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む。本開示の操作されたバリアントを発現させるための改変された宿主細胞の一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されているヌクレオチド配列である。一部の実施形態では、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するために、改変された宿主細胞における本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸の発現または過剰発現は、本明細書において開示される一つまたは複数の異種核酸(例えば、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、もしくはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸)の改変された宿主細胞による発現または過剰発現および/あるいはROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御と組み合わせて行われてもよい。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されたヌクレオチド配列である。
本開示の操作されたバリアントを発現させか、または過剰発現させるために、改変された宿主細胞における操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸の発現または過剰発現は、本明細書において開示される一つまたは複数の異種核酸(例えば、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、もしくはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸)の改変された宿主細胞による発現または過剰発現および/あるいはROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御と組み合わせて行われてもよい。一部の実施形態では、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されたヌクレオチド配列である。
一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞によって生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量よりも多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞によって生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量よりも、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞によって生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞によって生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する。本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む本開示の改変された宿主細胞の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、もしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、もしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞によって生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞によって生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%多い量mg/LまたはmMで測定される)で、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する。本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む本開示の改変された宿主細胞の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞によって生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞によって生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する。本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、もしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞によって生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、もしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞によって生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する。本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞の増殖速度および/またはバイオマス収率と類似の、またはそれより低い増殖速度および/またはバイオマス収率を有する。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞の増殖速度および/もしくはバイオマス収率と類似した、またはそれより低い増殖速度および/またはバイオマス収率、ならびに改変された宿主細胞と比較して高いTHCA力価を有する。
一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞の増殖速度および/または高いバイオマス収率と比較して、より速い増殖速度および/またはより高いバイオマス収率を有する。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞の増殖速度および/または高いバイオマス収率より、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%速い増殖速度および/またはより高いバイオマス収率を有する。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現させるための本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞の増殖速度および/もしくはバイオマス収率と類似した、またはそれより低い増殖速度および/またはバイオマス収率を有する。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現させるための本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞の増殖速度および/もしくはバイオマス収率と類似した、またはそれより低い増殖速度および/またはバイオマス収率、ならびに改変された宿主細胞と比較して高いTHCA力価を有する。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現させるための本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞の増殖速度および/またはより高いバイオマス収率と比較して、より速い増殖速度および/またはより高いバイオマス収率を有する。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現させるための本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞の増殖速度および/またはバイオマス収率より少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、もしくは少なくとも1000%速い増殖速度および/または高いバイオマス収率を有する。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞の増殖速度および/またはバイオマス収率と類似した、もしくはそれよりも低い増殖速度および/またはバイオマス収率を有する。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞の増殖速度および/もしくはバイオマス収率と類似した、またはそれよりも低い増殖速度および/またはバイオマス収率、ならびに改変された宿主細胞と比較して高いTHCA力価を有する。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞の増殖速度および/またはより高いバイオマス収率と比較して、より速い増殖速度および/またはより高いバイオマス収率を有する。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞の増殖速度および/またはバイオマス収率より少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、もしくは少なくとも1000%速い増殖速度および/または高いバイオマス収率を有する。本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む本開示の改変された宿主細胞の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞の増殖速度および/またはより高いバイオマス収率と比較して、より速い増殖速度および/またはより高いバイオマス収率を有する。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞の増殖速度および/またはより高いバイオマス収率より少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%速い増殖速度および/またはより高いバイオマス収率を有する。本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチド、もしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む本開示の改変された宿主細胞の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞の増殖速度および/またはより高いバイオマス収率と比較して、より速い増殖速度および/またはより高いバイオマス収率を有する。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞の増殖速度および/またはより高いバイオマス収率より少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%速い増殖速度および/またはより高いバイオマス収率を有する。本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、もしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、もしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞の増殖速度および/またはより高いバイオマス収率と比較して、より速い増殖速度および/またはより高いバイオマス収率を有する。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞の増殖速度および/またはより高いバイオマス収率より少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%高い増殖速度および/またはより高いバイオマス収率を有する。本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞によって生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対して高いTHCAの比率で、CBGAからTHCAを生成する。本開示の一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、CBGAからTHCAを生成する。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現するための本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞によって生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対して高いTHCAの比率で、CBGAからTHCAを生成する。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞は、約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、CBGAからTHCAを生成する。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞によって生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対して高いTHCAの比率で、CBGAからTHCAを生成する。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む本開示の改変された宿主細胞は、約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、CBGAからTHCAを生成する。本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む本開示の改変された宿主細胞の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞によって生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対して、高いTHCAの比率で、CBGAからTHCAを生成する。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む本開示の改変された宿主細胞は、約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、CBGAからTHCAを生成する。本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む本開示の改変された宿主細胞の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞によって生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対して、高いTHCAの比率で、CBGAからTHCAを生成する。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞は、約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、CBGAからTHCAを生成する。本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、配列番号44のアミノ酸配列を有するTHCASポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞によって生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対して、高いTHCAの比率で、CBGAからTHCAを生成する。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞は、約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1より高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、CBGAからTHCAを生成する。本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための本開示の改変された宿主細胞の増殖および/または生存率は、改変されていない宿主細胞の増殖および/または生存率と比較して、有意に減少しない。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成のための本開示の改変された宿主細胞の培養物は、同じ期間、同じ培地中、同じ培養条件下で増殖させた、改変されていない対照宿主細胞の培養物の細胞密度と比較して、少なくとも25%以上、少なくとも30%以上、少なくとも35%以上、少なくとも40%以上、少なくとも45%以上、少なくとも50%以上、少なくとも55%以上、少なくとも60%以上、少なくとも65%以上、少なくとも70%以上、少なくとも75%以上、少なくとも80%以上、少なくとも85%以上、少なくとも90%以上、少なくとも95%以上、少なくとも100%以上、少なくとも110%以上、少なくとも120%以上、少なくとも130%以上、少なくとも140%以上、または少なくとも150%以上の細胞密度を有する。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現させるための本開示の改変された宿主細胞の成長および/または生存率は、改変されていない宿主細胞の増殖および/または生存率と比較して、有意に減少しない。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現させるための、本開示の改変された宿主細胞の培養物は、同じ期間、同じ培地中、同じ培養条件下で増殖させた、改変されていない対照宿主細胞の培養物の細胞密度と比較して、少なくとも25%以上、少なくとも30%以上、少なくとも35%以上、少なくとも40%以上、少なくとも45%以上、少なくとも50%以上、少なくとも55%以上、少なくとも60%以上、少なくとも65%以上、少なくとも70%以上、少なくとも75%以上、少なくとも80%以上、少なくとも85%以上、少なくとも90%以上、少なくとも95%以上、少なくとも100%以上、少なくとも110%以上、少なくとも120%以上、少なくとも130%以上、少なくとも140%以上、または少なくとも150%以上の細胞密度を有する。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む本開示の改変された宿主細胞の増殖および/または生存率は、改変されていない宿主細胞の増殖および/または生存率と比較して、有意に減少しない。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む、本開示の改変された宿主細胞の培養物は、同じ期間、同じ培地中、同じ培養条件下で増殖させた、改変されていない対照宿主細胞の培養物の細胞密度と比較して、少なくとも25%以上、少なくとも30%以上、少なくとも35%以上、少なくとも40%以上、少なくとも45%以上、少なくとも50%以上、少なくとも55%以上、少なくとも60%以上、少なくとも65%以上、少なくとも70%以上、少なくとも75%以上、少なくとも80%以上、少なくとも85%以上、少なくとも90%以上、少なくとも95%以上、少なくとも100%以上、少なくとも110%以上、少なくとも120%以上、少なくとも130%以上、少なくとも140%以上、または少なくとも150%以上の細胞密度を有する。本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む本開示の改変された宿主細胞の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む本開示の改変された宿主細胞の増殖および/または生存率は、改変されていない宿主細胞の増殖および/または生存率と比較して、有意に減少しない。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、本開示の改変された宿主細胞の培養物は、同じ期間、同じ培地中、同じ培養条件下で増殖させた、改変されていない対照宿主細胞の培養物の細胞密度と比較して、少なくとも25%以上、少なくとも30%以上、少なくとも35%以上、少なくとも40%以上、少なくとも45%以上、少なくとも50%以上、少なくとも55%以上、少なくとも60%以上、少なくとも65%以上、少なくとも70%以上、少なくとも75%以上、少なくとも80%以上、少なくとも85%以上、少なくとも90%以上、少なくとも95%以上、少なくとも100%以上、少なくとも110%以上、少なくとも120%以上、少なくとも130%以上、少なくとも140%以上、または少なくとも150%以上の細胞密度を有する。本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、FAD1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む本開示の改変された宿主細胞の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞の増殖および/または生存率は、改変されていない宿主細胞の増殖および/または生存率と比較して、有意に減少しない。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む、本開示の改変された宿主細胞の培養物は、同じ期間、同じ培地中、同じ培養条件下で増殖させた、改変されていない対照宿主細胞の培養物の細胞密度と比較して、少なくとも25%以上、少なくとも30%以上、少なくとも35%以上、少なくとも40%以上、少なくとも45%以上、少なくとも50%以上、少なくとも55%以上、少なくとも60%以上、少なくとも65%以上、少なくとも70%以上、少なくとも75%以上、少なくとも80%以上、少なくとも85%以上、少なくとも90%以上、少なくとも95%以上、少なくとも100%以上、少なくとも110%以上、少なくとも120%以上、少なくとも130%以上、少なくとも140%以上、または少なくとも150%以上の細胞密度を有する。本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞の増殖および/または生存率は、改変されていない宿主細胞の増殖および/または生存率と比較して、有意に減少しない。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む、本開示の改変された宿主細胞の培養物は、同じ期間、同じ培地中、同じ培養条件下で増殖させた、改変されていない対照宿主細胞の培養物の細胞密度と比較して、少なくとも25%以上、少なくとも30%以上、少なくとも35%以上、少なくとも40%以上、少なくとも45%以上、少なくとも50%以上、少なくとも55%以上、少なくとも60%以上、少なくとも65%以上、少なくとも70%以上、少なくとも75%以上、少なくとも80%以上、少なくとも85%以上、少なくとも90%以上、少なくとも95%以上、少なくとも100%以上、少なくとも110%以上、少なくとも120%以上、少なくとも130%以上、少なくとも140%以上、または少なくとも150%以上の細胞密度を有する。本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチドもしくはIRE1ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびROT2ポリペプチドもしくはPEP4ポリペプチドのうちの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む本開示の改変された宿主細胞の一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、またはヘキサノイル-CoA)の生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。
適当な宿主細胞
本開示の改変された宿主細胞の創出における使用に適当である親宿主細胞は、真核細胞を含み得る。一部の実施形態では、真核細胞は、酵母細胞である。
宿主細胞(親宿主細胞および改変された宿主細胞を含む)は、一部の実施形態では、単細胞生物であるか、または単一細胞として培養において増殖する。一部の実施形態では、宿主細胞は、真核細胞である。適当な真核生物の宿主細胞としては、酵母細胞および真菌細胞が挙げられ得るが、これらに限定されない。適当な真核生物の宿主細胞としては、ピキア・パストリス(現在、コマガタエラ・ファフィとして知られる)、ピキア・フィンランジカ、ピキア・トレハロフィラ、ピキア・コクラメ、ピキア・メンブラナエファシエンス、ピキア・オプンチエ、ピキア・サーモトレランス、ピキア・サリクタリア、ピキア・グエルクウム、ピキア・ピジュペリ、ピキア・スティプティス、ピキア・メタノリカ、ピキア属、サッカロマイセス・セレビシエ、サッカロマイセス属、ハンゼヌラ・ポリモルファ(現在、ピキア・アングスタとして知られる)、ヤロウィア・リポリティカ、クリベロマイセス属、クリベロマイセス・ラクチス、クリベロマイセス・マルキシアヌス、シゾサッカロミセス・ポンベ、シェフェルソマイセス・スティピィティス、デッケラ・ブルクセレンシス、ブラストボトリーズ・アデニニヴォランス(正式には、アークスラ・アデニニヴォランス)、カンジダ・アルビカンス、アスペルギルス・ニデュランス、アスペルギルス・ニガー、アスペルギルス・オリゼ、トリコデルマ・リーゼイ、クリソスポリウム・ラクノウェンス、フサリウム属、フサリウム・グラニューム、フザリウム・ベネナタム、ニューロスポラ・クラッサなどが挙げられ得るが、これらに限定されない。一部の実施形態では、本明細書において開示される改変された宿主細胞は、インビトロで培養される。
一部の実施形態では、本開示の宿主細胞は、酵母細胞である。一部の実施形態では、宿主細胞は、サッカロマイセス・セレビシエのタンパク質分解酵素欠損株である。タンパク質分解酵素欠損酵母株は、発現した異種タンパク質の分解の低減において有効であり得る。このような株において欠損したタンパク質分解酵素の例としては、以下の:PEP4、PRB1、およびKEX1の一つまたは複数が挙げられ得る。
一部の実施形態では、宿主細胞は、サッカロマイセス・セレビシエである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞の創出における使用のための宿主細胞は、培養の容易さ;迅速な増殖;プロモーターおよびベクターなどの、改変のためのツールの有用性;ならびに宿主細胞の安全性特性を理由に、選択されてもよい。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞の創出における使用のための宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントなどの、発現したポリペプチドにある特定の翻訳後改変を導入するその能力または無能を理由に、選択されてもよい。例えば、改変されたコマガタエラ・ファフィ宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントを高グリコシル化し得、高グリコシル化は、得られた発現したポリペプチドの活性を変更し得る。
宿主細胞の遺伝子改変および本開示の典型的な改変された宿主細胞
本開示は、改変された宿主細胞および本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞を製造する方法を提供する。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞を製造する方法は、宿主細胞に、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を導入することを含む。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む。一部の実施形態では、核酸は、コドン最適化されているヌクレオチド配列を含む。
本開示は、宿主細胞に、本明細書において開示される一つまたは複数の核酸(例えば、異種)を導入することを含む、改変された宿主細胞およびカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞を製造する方法を提供する。一部の実施形態では、核酸は、コドン最適化されているヌクレオチド配列を含む。
本開示は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞を製造する方法を提供し、方法は、a)宿主細胞に、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を導入することを含む。ある特定のこのような実施形態では、方法は、b)宿主細胞に、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を導入することを含む。一部の実施形態では、方法は、b)宿主細胞に、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはFAD1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を導入することを含む。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードする、コドン最適化されたヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む。
一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、PDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、ERO1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびIRE1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸およびKAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはFAD1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、PDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、ERO1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびFAD1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸およびROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む。ある特定のこのような実施形態では、改変された宿主細胞は、ROT2ポリペプチドおよびPEP4ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む。本開示は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞を製造する方法を提供し、方法は、宿主細胞に、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸およびROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を導入することを含む。
一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む。ある特定のこのような実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、PDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、ERO1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびIRE1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸ならびにROT2ポリペプチドおよびPEP4ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む。
本開示は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞を製造する方法を提供し、方法は、宿主細胞に:a)本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、b)KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびc)ROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を導入することを含む。
本開示は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞を製造する方法を提供し、方法は、宿主細胞に:a)本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸およびb)KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはFAD1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を導入することを含む。
一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む異種核酸の組み合わせを発現するか、または過剰発現し得る。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞を製造する方法は、宿主細胞に、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を導入することを含む。
一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、ROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御、およびカンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、PDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、ERO1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、IRE1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸ならびにROT2ポリペプチドおよびPEP4ポリペプチドをコードする遺伝子の欠失または下方制御を含む。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはFAD1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびカンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、PDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、ERO1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびFAD1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む。
本開示は、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞を製造する方法を提供し、方法は、宿主細胞に、本明細書において開示される一つまたは複数の核酸を導入することを含む。本開示は、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞を製造する方法を提供し、方法は、宿主細胞に:a)本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸およびb)KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を導入することを含む。本開示は、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞を製造する方法を提供し、方法は、宿主細胞に:a)本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸およびb)KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはFAD1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を導入することを含む。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするコドン最適化されたヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列含む一つまたは複数の核酸を含み、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸含む。ある特定のこのような実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、PDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、ERO1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびIRE1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列含む一つまたは複数の核酸を含み、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはFAD1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸含む。ある特定のこのような実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、PDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、ERO1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびFAD1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞は、ROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む。ある特定のこのような実施形態では、改変された宿主細胞は、ROT2ポリペプチドおよびPEP4ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む。本開示は、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞を製造する方法を提供し、方法は、宿主細胞に:a)本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸およびb)ROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を導入することを含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む。ある特定のこのような実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、PDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、ERO1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびIRE1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸ならびにROT2ポリペプチドおよびPEP4ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む。
本開示は、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞を製造する方法を提供し、方法は、宿主細胞に:a)本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、b)KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびc)ROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を導入することを含む。
本開示は、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞を製造する方法を提供し、方法は、宿主細胞に:a)本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸およびb)KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはFAD1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を導入することを含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含み、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む異種核酸の組み合わせを発現するか、または過剰発現し得る。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞を製造する方法は、宿主細胞に、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を導入することを含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはIRE1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、ROT2ポリペプチドまたはPEP4ポリペプチドの一つまたは複数をコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御、およびカンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、PDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、ERO1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、IRE1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸ならびにROT2ポリペプチドおよびPEP4ポリペプチドをコードする遺伝子の欠失または下方制御を含む。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞は、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸、KAR2ポリペプチド、PDI1ポリペプチド、ERO1ポリペプチド、またはFAD1ポリペプチドの一つまたは複数をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸およびカンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体(例えば、ゲラニルピロリン酸(GPP)、リン酸プレニル、オリベトール酸、もしくはヘキサノイル-CoA)生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。ある特定のこのような実施形態では、改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、PDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、ERO1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、FAD1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む。一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアントを発現するための改変された宿主細胞は、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む。
本開示の改変された宿主細胞を生成するために親宿主細胞を改変するために、本明細書において開示される一つまたは複数の核酸(例えば、異種)は、確立された技術を使用して、宿主細胞に安定または一過性に導入され得る。このような技術としては、エレクトロポレーション、リン酸カルシウム沈殿、DEAE-デキストラン介在性トランスフェクション、リポソーム介在性トランスフェクション、酢酸リチウム法などを含み得るが、これらに限定されない。Gietz,R.D.and R.A.Woods.(2002)TRANSFORMATION OF YEAST BY THE Liac/SS CARRIER DNA/PEG METHODを参照されたい。安定な形質転換に関して、核酸(例えば、異種核酸)は概して、選択マーカー、例えば、ネオマイシン抵抗性、アンピシリン抵抗性、テトラサイクリン抵抗性、クロラムフェニコール抵抗性、カナマイシン抵抗性などの、いくつかの公知の選択マーカーのいずれかを含む。一部の実施形態では、本明細書において開示される一つまたは複数の核酸(例えば、異種)を用いて親宿主細胞を改変するためのCRISPR/Cas9系を使用して、親宿主細胞を改変して、本開示の改変された宿主細胞を生成する。
一部の実施形態では、改変された宿主細胞における、操作されたバリアントの発現レベル、および/またはカンナビノイドもしくはカンナビノイド誘導体の産生を変化させることは、遺伝子コピー数、プロモーター強度、および/またはプロモーター制御を変えることにより行われてもよい。
本明細書に開示される一つまたは複数の核酸(例えば、異種核酸)は、発現ベクターまたはコンストラクト中に存在し得る。適当な発現ベクターとしては、プラスミド、酵母プラスミド、酵母人工染色体、および対象の特定の宿主(酵母など)に特異的な任意の他のベクターが挙げられ得るが、これらに限定されない。したがって、例えば、メバロン酸経路遺伝子産物をコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸(例えば、異種)は、メバロン酸経路遺伝子産物を発現するための様々な発現ベクターのいずれか一つに含まれる。このようなベクターは、染色体、非染色体、および合成DNA配列を含んでもよい。
本開示は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞を製造する方法を提供し、方法は、宿主細胞に、本明細書において開示される一つまたは複数のベクターを導入することを含む。ある特定のこのような実施形態では、一つまたは複数のベクターは、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸(例えば、異種)を含む一つまたは複数のベクターを含む。ある特定のこのような実施形態では、一つまたは複数のベクターは、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸(例えば、異種)を含む一つまたは複数のベクターを含む。一部の実施形態では、方法は、宿主細胞に、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を導入することを含む。一部の実施形態では、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。一部の実施形態では、一つまたは複数のベクターは、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸(例えば、異種)を含む一つまたは複数のベクターを含む。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド前駆体生合成に関与する一つまたは複数のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。
本開示は、カンナビノイド合成酵素ポリペプチドを発現するための改変された宿主細胞を製造する方法を提供し、方法は、宿主細胞に、本明細書において開示される一つまたは複数のベクターを導入することを含む。ある特定のこのような実施形態では、一つまたは複数のベクターは、本開示の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸(例えば、異種)を含む一つまたは複数のベクターを含む。ある特定のこのような実施形態では、一つまたは複数のベクターは、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸(例えば、異種)を含む一つまたは複数のベクターを含む。一部の実施形態では、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。一部の実施形態では、方法は、宿主細胞に、一つまたは複数の分泌経路ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を導入することを含む。
多数の追加の適当な発現ベクターが、当業者に知られており、多くが、市販されている。以下のベクターは、例示の目的で提供される;酵母について、小コピーCEN ARSおよび大コピー2ミクロンプラスミドである。しかしながら、任意の他のプラスミドまたは他のベクターは、それらが、宿主細胞と適合する限り、使用され得る。
一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸(例えば、異種)の一つまたは複数は、単一の発現ベクターに存在する。一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸(例えば、異種)の二つ以上は、単一の発現ベクターに存在する。一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸(例えば、異種)の三つ以上は、単一の発現ベクターに存在する。一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸(例えば、異種)の四つ以上は、単一の発現ベクターに存在する。一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸(例えば、異種)の五つ以上は、単一の発現ベクターに存在する。一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸(例えば、異種)の六つ以上は、単一の発現ベクターに存在する。一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸(例えば、異種)の七つ以上は、単一の発現ベクターに存在する。
一部の実施形態では、本明細書において開示される二つ以上の核酸(例えば、異種)は、別々の発現ベクターにある。一部の実施形態では、本明細書において開示される三つ以上の核酸(例えば、異種)は、別々の発現ベクターにある。一部の実施形態では、本明細書において開示される四つ以上の核酸(例えば、異種)は、別々の発現ベクターにある。一部の実施形態では、本明細書において開示される五つ以上の核酸(例えば、異種)は、別々の発現ベクターにある。一部の実施形態では、本明細書において開示される六つ以上の核酸(例えば、異種)は、別々の発現ベクターにある。一部の実施形態では、本明細書において開示される七つ以上の核酸(例えば、異種)は、別々の発現ベクターにある。一部の実施形態では、本明細書において開示される八つ以上の核酸(例えば、異種)は、別々の発現ベクターにある。一部の実施形態では、本明細書において開示される九つ以上の核酸(例えば、異種)は、別々の発現ベクターにある。一部の実施形態では、本明細書において開示される10以上の核酸(例えば、異種)は、別々の発現ベクターにある。
一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸(例えば、異種)の一つまたは複数は、単一の発現コンストラクトに存在する。一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸(例えば、異種)の二つ以上は、単一の発現コンストラクトに存在する。一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸(例えば、異種)の三つ以上は、単一の発現コンストラクトに存在する。一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸(例えば、異種)の四つ以上は、単一の発現コンストラクトに存在する。一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸(例えば、異種)の五つ以上は、単一の発現コンストラクトに存在する。一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸(例えば、異種)の六つ以上は、単一の発現コンストラクトに存在する。一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸(例えば、異種)の七つ以上は、単一の発現コンストラクトに存在する。
一部の実施形態では、本明細書において開示される二つ以上の核酸(例えば、異種)は、別々の発現コンストラクトにある。一部の実施形態では、本明細書において開示される三つ以上の核酸(例えば、異種)は、別々の発現コンストラクトにある。一部の実施形態では、本明細書において開示される四つ以上の核酸(例えば、異種)は、別々の発現コンストラクトにある。一部の実施形態では、本明細書において開示される五つ以上の核酸(例えば、異種)は、別々の発現コンストラクトにある。一部の実施形態では、本明細書において開示される六つ以上の核酸(例えば、異種)は、別々の発現コンストラクトにある。一部の実施形態では、本明細書において開示される七つ以上の核酸(例えば、異種)は、別々の発現コンストラクトにある。一部の実施形態では、本明細書において開示される八つ以上の核酸(例えば、異種)は、別々の発現コンストラクトにある。一部の実施形態では、本明細書において開示される九つ以上の核酸(例えば、異種)は、別々の発現コンストラクトにある。一部の実施形態では、本明細書において開示される十以上の核酸(例えば、異種)は、別々の発現コンストラクトにある。
一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸(例えば、異種)の一つまたは複数は、多コピー数のプラスミド、例えば、一個の細胞当たり約10~50コピーまたは一個の細胞当たり50より多くのコピーで存在するプラスミドに存在する。一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸(例えば、異種)の一つまたは複数は、小コピー数のプラスミドに存在する。一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸(例えば、異種)の一つまたは複数は、中コピー数のプラスミドに存在する。プラスミドのコピー数を選択して、本開示の操作されたバリアントなどの、本明細書において開示される一つまたは複数のポリペプチドの発現を低減してもよい。プラスミドのコピー数を限定することによる発現の低減は、分泌経路の飽和を防ぎ、これにより、可能なタンパク質分解および/または改変された宿主細胞死もしくは改変された宿主細胞生存率の喪失を導き得る。
一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本明細書において開示されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、1コピーの核酸(例えば、異種)を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本明細書において開示されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、2コピーの核酸(例えば、異種)を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本明細書において開示されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、3コピーの核酸(例えば、異種)を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本明細書において開示されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、4コピーの核酸(例えば、異種)を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本明細書において開示されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、5コピーの核酸(例えば、異種)を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本明細書において開示されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、6コピーの核酸(例えば、異種)を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本明細書において開示されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、7コピーの核酸(例えば、異種)を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本明細書において開示されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、8コピーの核酸(例えば、異種)を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本明細書において開示されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、9コピーの核酸(例えば、異種)を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本明細書において開示されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、10コピーの核酸(例えば、異種)を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本明細書において開示されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、11コピーの核酸(例えば、異種)を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本明細書において開示されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、12コピーの核酸(例えば、異種)を有する。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、本明細書において開示されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、12コピー以上の核酸(例えば、異種)を有する。
利用される宿主/ベクターまたは宿主/コンストラクトシステムに依存して、構造性および誘導性プロモーター、転写エンハンサーエレメント、転写ターミネーターなどを含む、多数の適当な転写および翻訳調整エレメントのいずれかが、発現ベクターまたはコンストラクトにおいて使用され得る(例えば、Bitter et al.(1987)Methods in Enzymology,153:516-544を参照のこと)。
一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸(例えば、異種)は、プロモーターに動作可能に連結される。一部の実施形態では、プロモーターは、構造性プロモーターである。一部の実施形態では、プロモーターは、誘導性プロモーターである。一部の実施形態では、プロモーターは、真核細胞において機能的である。一部の実施形態では、プロモーターは、発現の強力な駆動であり得る。一部の実施形態では、プロモーターは、発現の弱い駆動であり得る。一部の実施形態では、プロモーターは、発現の中程度の駆動であり得る。プロモーターを選択して、本開示の操作されたバリアントなどの、本明細書において開示される一つまたは複数のポリペプチドの発現を低減してもよい。プロモーター選択を通じた発現の低減は、分泌経路の飽和を防ぎ、これにより、可能なタンパク質分解および/または改変された宿主細胞死または改変された宿主細胞生存率の喪失を導き得る。強力な構造性プロモーターの例としては、pTDH3およびpFBA1が挙げられるが、これらに限定されない。中程度の構造性プロモーターの例としては、pACT1およびpCYC1が挙げられるが、これらに限定されない。弱い構造性プロモーターの例としては、pSLN1が挙げられるが、これに限定されない。強力な誘導性プロモーターの例としては、pGAL1およびpGAL10が挙げられるが、これらに限定されない。中程度の誘導性プロモーターの例としては、pGAL7が挙げられるが、これに限定されない。弱い誘導性プロモーターの例としては、pGAL3が挙げられるが、これに限定されない。
適当な真核生物のプロモーターの非限定的な例としては、CMV最初期、HSVチミジンキナーゼ、初期および後期SV40、レトロウイルス由来のLTR、およびマウスメタロチオネイン-Iが挙げられ得る。適当なベクター、コンストラクト、およびプロモーターの選択は、十分に当業者のレベル内である。発現ベクターまたはコンストラクトはまた、翻訳開始および転写ターミネーターのためのリボソーム結合部位を含有してもよい。発現ベクターまたはコンストラクトはまた、発現を増幅するための適当な配列を含んでもよい。
酵母において、構造性または誘導性プロモーターを含有する多数のベクターまたはコンストラクトが使用されてもよい。レビューについては、Current Protocols in Molecular Biology、Vol.2,1988,Ed.Ausubel,et al.,Greene Publish.Assoc.& Wiley Interscience,Ch.13;Grant,et al.,1987,Expression and Secretion Vectors for Yeast,in Methods in Enzymology,Eds.Wu & Grossman,31987,Acad.Press,N.Y.,Vol.153,pp.516-544;Glover,1986,DNA Cloning,Vol.II,IRL Press,Wash.,D.C.,Ch.3;and Bitter,1987,Heterologous Gene Expression in Yeast,Methods in Enzymology,Eds.Berger & Kimmel,Acad.Press,N.Y.,Vol.152,pp.673-684;and The Molecular Biology of the Yeast Saccharomyces,1982,Eds.Strathern et al.,Cold Spring Harbor Press,Vols.I and IIを参照のこと。pADH、pTDH3、pFBA1、pACT1、pCYC1、およびpSLN1などの構造性酵母プロモーターまたはpGAL1、pGAL10、pGAL7、およびpGAL3などの誘導性プロモーターが使用されてもよい(Cloning in Yeast,Ch.3,R.Rothstein In:DNA Cloning Vol.11,A Practical Approach,Ed.DM Glover,1986,IRL Press,Wash.,D.C.)。あるいは、外来DNA配列の酵母染色体への組込みを促進するベクターが、使用されてもよい。
一般に、組み換え発現ベクターは、宿主細胞の形質転換を可能にする複製起点および選択可能なマーカー、例えば、抗生物質に対する抵抗性をコードするサッカロミセス・セレビシエ(S.cerevisiae)TRP1遺伝子または遺伝子カセットなど;およびコード配列の転写を指揮する高度に発現した遺伝子由来のプロモーターを含む。このようなプロモーターは、特に、3-ホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK)、α-因子、酸性ホスファターゼ、または熱ショックタンパク質などの糖分解酵素をコードする遺伝子配列からもたらされ得る。
誘導性プロモーターは、当該技術分野で公知である。適当な誘導性プロモーターとしては、テトラサイクリン誘導性プロモーター;エストラジオール誘導性プロモーター、糖誘導性プロモーター、例えば、pGal1またはpSUC2、アミノ酸誘導性プロモーター、例えば、pMet25;金属誘導性プロモーター、例えば、pCup1、メタノール-誘導性プロモーター、例えば、pAOX1などが挙げられ得るが、これらに限定されない。
さらに、多くの実施形態では、発現ベクターまたはコンストラクトは、一つまたは複数の選択マーカー遺伝子を含有し、それにより例えば、真核細胞培養に関してはジヒドロ葉酸還元酵素またはネオマイシン抵抗性など、形質転換された宿主細胞の選択のための表現型形質が提供される。
一部の実施形態では、本明細書において開示される一つまたは複数の核酸(例えば、異種)は、本明細書において開示される改変された宿主細胞のゲノムに組み込まれる。一部の実施形態では、本明細書において開示される一つまたは複数の核酸(例えば、異種)は、本明細書において開示される改変された宿主細胞の染色体に組み込まれる。一部の実施形態では、本明細書において開示される一つまたは複数の核酸(例えば、異種)は、エピソームにとどまる(すなわち、改変された宿主細胞のゲノムまたは染色体に組み込まれない)。一部の実施形態では、本明細書に開示される一つまたは複数の核酸(例えば、異種核酸)のうちの少なくとも一つは、染色体外で維持される。本開示の操作されたバリアントなどの、本明細書において開示される一つまたは複数のポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の遺伝子コピー数を選択して、本開示の操作されたバリアントなどの、本明細書において開示される一つまたは複数のポリペプチドの発現を低減し得る。遺伝子コピー数を限定することによる発現の低減は、分泌経路の飽和を防ぎ、これにより、可能なタンパク質分解および/または改変された宿主細胞死もしくは改変された宿主細胞生存率の喪失を導き得る。
当業者によって理解される通り、ヌクレオチド配列におけるわずかな変化は、コードされるポリペプチドのアミノ酸配列を必ずしも変更しない。コードされるポリペプチドのアミノ酸配列を変化させる特定の遺伝子配列におけるヌクレオチドの同定の変化が、遺伝子の低減または増強した有効性をもたらし得ること、およびある場合(例えば、アンチセンス、共抑制、またはRNAi)では、部分配列が、しばしば、全長バージョンと同じくらい有効に働くことを、当業者は理解するだろう。ヌクレオチド配列を変動させるか、または短くし得る方法は、変更された遺伝子の有効性を試験する方法と同様に、当業者に周知である。ある特定の実施形態では、有効性は、例えば、従来のガスクロマトグラフィーによって容易に試験され得る。故に、遺伝子の全てのこのようなバリエーションは、本開示の一部として含まれる。
タンパク質をコードするオープンリィーディングフレームのゲノム欠失は、遺伝子の全ての発現を消失させ得る。遺伝子の下方制御は、DNA、RNA、またはタンパク質レベルでいくつかの方法で達成することができ、細胞における活性なタンパク質の量の低減である結果を伴う。オープンリィーディングフレームの切断またはタンパク質を不安定化するか、もしくは触媒活性を低減する変異の導入は、タンパク質を不安定化する「デグロン」ポリペプチドを融合するのと同様のゴールに至る。遺伝子の制御領域の操作をまた使用して、遺伝子発現を変化させることもできる。プロモーター配列の変更または異なるプロモーターとの置換は、一つの方法である。少量のmRNA摂動(DAmP:decreased abundance of mRNA perturbation)としても知られている、ターミネーターの短縮化も、遺伝子発現を低下させることが知られている。mRNAの安定性を低下させる他の方法は、シス-またはトランス-作用リボザイム、例えば、自己切断リボザイム、またはエキソヌクレアーゼを動員するRNAエレメント、またはアンチセンスDNAの使用を含む。RNAiを使用して、他の種由来の必要とされるタンパク質因子、例えば、DroshaまたはDice(Drinnenberg et al 2009)の移入を介して、発芽酵母株において遺伝子を発現停止させてもよい。遺伝子発現はまた、D-Cas9 CRISPRシステム(Qi et al 2013)を使用して、任意の座位にて達成され得る、天然もしくは異種サイレンシング因子またはリプレッサーの動員を介して、サッカロミセス・セレビシエにおいて発現停止されてもよい。タンパク質レベルはまた、標的タンパク質のアミノ酸配列を操作することによって、低減することもできる。アミノ末端でのユビキチン融合およびN末端ルール残基を含むが、これらに限定されない、様々なデグロン配列を使用して、迅速な分解にタンパク質を標的としてもよい。これらの方法は、恒常的または条件付様式で実施されてもよい。
導入システム
絶えず変化する環境に適応するために、酵母などの微生物は、広範な天然の誘導性プロモーターシステムを進化させている。小分子または環境(温度、pH、酸素レベル、浸透圧、酸化的損傷)の変化によって制御される任意のプロモーターは、原則、異種遺伝子の発現のための誘導性システムに変換され得る。サッカロミセス・セレビシエにおける最も知られてシステムは、グルコースによって強く抑制され、ガラクトースによって活性化されるガラクトースレギュロンである。ガラクトース誘導性プロモーターの制御下の異種遺伝子経路は、同様に制御され、したがって、操作された系統をグルコース培地において増殖させて、バイオマスを構築し、次いで、ガラクトースに切り替えて、経路発現を誘導することができる。非常に強力なpGAL1から比較的弱いpGAL3までの広範な発現レベルを達成することができる。しかしながら、ガラクトースは高価であり、サッカロミセス・セレビシエの炭素源が乏しい場合がある。それ故、産業用途については、細胞を非ガラクトース培地において誘導できるように、レギュロンを再操作することが有利であり得る。ガラクトースレギュロンは、この目的のために、以下を含む多くの方法で改変することができる。
・ グルコースからスクロースへの切り替えが、GAL80発現を解放し、経路を活性化するように、誘導性プロモーター、例えば、pSUC2-GAL3からGAL80、GAL3の陰性制御因子を過剰発現させること。
・ 発現が、グルコースからスクロースへの切り替えによって誘導されるように、リプレッサーGAL80を欠失させ、天然のGAL4カセットを、スクロース誘導性プロモーター、例えばpSUC2-GAL4の制御下のバージョンと置換すること。
・ 発現が、スクロースからグルコースへの切り替えによって誘導されるように、天然のGAL80遺伝子を、誘導性バージョン、例えば、pSUC2-GAL80と置き換えること。
これらの戦略は、頻繁に、適切な動態(オフ状態では非常に低いか、または全く発現せず、オン状態で所望の発現レベル)を達成するために、活性化因子およびリプレッサーレベルの微細な調整を必要とする。タンパク質安定化タグもしくは分解タグ(例えば、デグロン)の使用、または活性化因子もしくは制御因子の温度感受性変異体の使用を含む、タンパク質発現を微細に調整する様々な方法がある。上記の例では、pSUC2プロモーターを使用して、スクロース培地においてガラクトースレギュロンを誘導する。しかしながら、任意の誘導性プロモーターは、この目的のため、またはガラクトースレギュロンの文脈外で、個々の遺伝子の調節のため使用することができる。以下のリストは、いくつかの例を提供する:
・ リン酸制御プロモーター、例えば、pPHO5
・ 炭素源制御プロモーター、例えば、pADH2
・ アミノ酸制御プロモーター、例えば、pMET25
・ 金属イオン誘導性プロモーター、例えば、pCUP1
・ 温度制御プロモーター、例えば、pHSP12、pHSP26
・ pH制御プロモーター、例えば、pHSP12、pHSP26
・ 酸素レベル制御プロモーター、例えば、pDAN1
・ 酸化ストレス制御プロモーター、例えば、AHP1、TRR1、TRX2、TSA1、GPX2、GSH1、GSH2、GLR1、SOD1、またはSOD2遺伝子に由来するプロモーター。
・ ERストレス制御プロモーター、例えば、フォールディングされていないタンパク質応答エレメントプロモーター。
これらの天然の例に加えて、様々な合成誘導性プロモーターシステムがある。これらは、一般に、新規の転写因子を作製するための、基礎プロモータースキャフォールドへの天然もしくは外来転写エレメントへの再配置および/または活性化因子ドメインとDNA結合ドメインの融合に基づく。二つの例が、以下に提供される。
・ 結合部位を有する合成プロモーターまたは天然のプロモーターと対形成された、DNA結合ドメインおよび転写活性化ドメインへのエストラジオール受容体の融合を含むエストラジオール誘導性システム。
・ tetO含有プロモーターと対形成された、tetトランス活性化因子(tTA)または逆tetトランス活性化因子(rtTA)システム。
一部の実施形態では、上記の誘導性プロモーターシステムの一つが、本開示の改変された宿主細胞において使用される。一部の実施形態では、誘導性プロモーターシステムは、天然の誘導性プロモーターシステムである。一部の実施形態では、誘導性プロモーターシステムは、合成誘導性プロモーターシステムである。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞を培養するための適当な培地は、本明細書において開示されるインデューサーの一つまたは複数を含む。可能なインデューサーは、以下を含む:
・ リン酸制御プロモーター、例えば、pPHO5
o KHPO
・ 炭素源制御プロモーター、例えば、pADH2
o ガラクトース(例えば、pGAL1)
o グルコース(例えば、pADH2)
o スクロース(例えば、pSUC2、pGPH1、pMAL12)
o マルトース(例えば、pMAL12、pMAL32)
・ アミノ酸制御プロモーター、例えば、pMET25
o メチオニン(例えば、pMET25)
o リジン(例えば、pLYS9)
o 他のアミノ酸
・ 金属イオン誘導性プロモーター、例えば、pCUP1
o CuSO
・ 温度制御プロモーター、例えば、pHSP12、pHSP26
o 温度の変化、例えば、30℃~37℃
・ pH制御プロモーター、例えば、pHSP12、pHSP26
o pHの変化、例えば、pH6~pH4
・ 酸素レベル制御プロモーター、例えば、pDAN1
o 酸素レベルの変化、例えば、20%~1%溶解酸素レベル
・ 酸化ストレス制御プロモーター、例えば、pSOD1
o 過酸化水素またはスーパーオキシド生成薬剤メナジオンの添加
・ ERストレス制御プロモーター、例えば、フォールディングされていないタンパク質応答エレメントプロモーター。
o ツニカマイシン、またはミスフォールディングしやすいタンパク質(例えば、カンナビノイド合成酵素)の発現
・ 結合部位を有する合成プロモーターまたは天然のプロモーターと対形成された、DNA結合ドメインおよび転写活性化ドメインへのエストラジオール受容体の融合を含むエストラジオール誘導性システム。
o エストラジオール
・ tetO含有プロモーターと対形成された、tetトランス活性化因子(tTA)または逆tetトランス活性化因子(rtTA)システム。
o ドキシサイクリン
コドン使用
当業者に周知であるように、特定のアミノ酸(すなわち、コドン)をコードするヌクレオチド配列を、宿主生物においてより良好に発現される別のコドンで置換すること(すなわち、コドン最適化)によって、宿主生物における異種核酸の発現を改善することが可能である。この効果が生じる一つの理由は、異なる生物が、異なるコドンへの優先を示すという事実に起因する。一部の実施形態では、本明細書において開示される核酸は、ヌクレオチド配列が、特定の宿主細胞に優先のコドンを反映するように、改変されるか、または最適化される。例えば、ヌクレオチド配列は、一部の実施形態では、酵母コドンの優先のため改変されるか、または最適化される。一部の実施形態では、本明細書において開示されるヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。例えば、Bennetzen and Hall (1982)J.Biol.Chem.257(6):3026-3031を参照のこと。
様々な生物においてコドン使用バイアスを解析するための統計法が創出され、多くのコンピュータアルゴリズムが、コドン最適化遺伝子配列の設計においてこれらの統計解析を実施するために開発されている(Lithwick G,Margalit H(2003)Hierarchy of sequence-dependent features associated with prokaryotic translation.Genome Research 13:2665-73)。コドンバイアスに依存しないタンパク質発現を増大させるためのコドン使用における他の改変も記載されている(Welch et al.(2009年)。
一部の実施形態では、ヌクレオチド配列のコドン使用は、コードされるmRNAの翻訳のレベルが、減少するように、改変されるか、または最適化される。一部の実施形態では、コドン最適化されているヌクレオチド配列は、コードされるmRNAの翻訳のレベルが、減少するように、最適化されてもよい。コドン使用を改変することによってmRNAの翻訳のレベルを低減することは、宿主細胞によって稀に使用されるか、または一般的には使用されないコドンを含むようにヌクレオチド配列を改変することによって達成されてもよい。特定の生物がアミノ酸をコードするための特定のコドンを使用する、機会のパーセンテージを要約する、多くの生物についてのコドン使用表が、入手可能である。特定のコドンは、他の「稀な」コドンよりも頻繁に使用される。ヌクレオチド配列における「稀な」コドンの使用は、一般に、その翻訳速度を減少する。したがって、例えば、ヌクレオチド配列は、翻訳速度に影響するが、翻訳されたポリペプチドのアミノ酸配列には影響しない、一つまたは複数の稀なコドンを導入することによって改変される。例えば、アルギニンをコードする六つのコドン:CGT、CGC、CGA、CGG、AGA、およびAGGがある。大腸菌において、コドンCGTおよびCGCは、コドンAGG(大腸菌においてアルギニンのおよそ2%をコードする)よりはるかに頻繁に使用される(それぞれの大腸菌において、アルギニンのおよそ40%をコードする)。遺伝子の配列内のCGTコドンをAGGコドンに改変することは、ポリペプチドの配列を変化させないが、遺伝子の翻訳速度を減少する可能性が高い。
一部の実施形態では、コドン最適化されているヌクレオチド配列は、酵母細胞における発現に最適化されてもよい。ある特定のこのような実施形態では、酵母細胞は、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)である。
さらに、本開示は、当業者によって理解され、以下の表に図示されるコドン使用の縮重を包含することは、理解される。
コドン縮重
Figure 2022548904000005
カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を作製する方法、またはテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントを発現させる方法および/もしくは作製する方法
本開示は、本開示のテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントを発現する方法を提供する。ある特定のこのような実施形態では、方法は、本開示の改変された宿主細胞を培地において培養することを含む。本開示はさらに、本開示のテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントを作製する方法を提供する。本開示はまた、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法を提供し、方法は、本開示の操作されたバリアントの使用を含む。
本開示はまた、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法を提供する。本開示の方法は、本明細書において開示される操作されたバリアントを使用した、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を含み得る。方法は、培地において本開示の改変された宿主細胞を培養することおよび生成されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を回収することを含んでもよい。方法はまた、本開示の改変された宿主細胞によって発現されるか、または過剰発現される、本開示の操作されたバリアントなどの、本明細書において開示される一つまたは複数のポリペプチドを使用した、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の無細胞生成を含んでもよい。方法はまた、本明細書において開示される操作されたバリアントを使用して、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の無細胞生成を含んでもよい。
本開示の操作されたバリアント、方法、または改変された宿主細胞を用いて生成され得るカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体としては、限定されないが、カンナビクロメン(CBC)型(例えば、カンナビクロメン酸)、カンナビジオール(CBD)型(例えば、カンナビジオール酸)、Δ-トランス-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)型(例えば、Δ-テトラヒドロカンナビノール酸)、Δ-トランス-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)型、カンナビシクロール(CBL)型、カンナビエルソイン(CBE)型、カンナビノール(CBN)型、カンナビノジオール(CBND)型、カンナビトリオール(CBT)型、前述のいずれかの誘導体、およびElsohly M.A.and Slade D.,Life Sci.2005 Dec 22;78(5):539-48.Epub 2005 Sep 30に挙げられる他のものが挙げられ得る。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり100mgより多い量で生成される。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり50mgより多い量で生成される。
本開示の操作されたバリアント、方法、または改変された宿主細胞を用いて生成され得るカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体としては、カンナビクロメン酸(CBCA)、カンナビクロメン(CBC)、カンナビクロメバリン酸(CBCVA)、カンナビクロメバリン(CBCV)、CBDA、カンナビジオール(CBD)、カンナビジオールモノメチルエーテル(CBDM)、カンナビジオール-C(CBD-C)、カンナビジバリン酸(CBDVA)、カンナビジバリン(CBDV)、カンナビジオールコール(CBD-C)、Δ-テトラヒドロカンナビノール酸A(THCA-A)、Δ-テトラヒドロカンナビノール酸B(THCA-B)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(THC)、Δ-テトラヒドロカンナビノール酸-C(THCA-C)、Δ-テトラヒドロカンナビノール-C(THC-C)、Δ-テトラヒドロカンナビバリン酸(THCVA)、Δ-テトラヒドロカンナビバリン(THCV)、Δ-テトラヒドロカンナビオルコリ酸(THCA-C)、Δ-テトラヒドロカンナビオルコール(THC-C)、Δ-シス-イソ-テトラヒドロカンナビバリン、Δ-テトラヒドロカンナビノール酸(Δ-THCA)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)、カンナビシクロール酸(CBLA)、カンナビシクロール(CBL)、カンナビシクロバリン(CBLV)、カンナビエルソン酸A(CBEA-A)、カンナビエルソン酸B(CBEA-B)、カンナビエルソイン(CBE)、カンナビエルソイン酸、カンナビシトラン酸、カンナビノリック酸(CBNA)、カンナビノール(CBN)、カンナビノールメチルエーテル(CBNM)、カンナビノール-C(CBN-C)、カンナビバリン(CBV)、カンナビノール-C(CNB-C)、カンナビオルコール(CBN-C)、カンナビノジオール(CBND)、カンナビノジバリン(CBVD)、カンナビトリオール(CBT)、10-エチオキシ-9-ヒドロキシ-デルタ-6a-テトラヒドロカンナビノール、8,9-ジヒドロキシル-デルタ-6a-テトラヒドロカンナビノール、カンナビトリオールバリン(CBTVE)、デヒドロカンナビフラン(DCBF)、カンナビフラン(CBF)、カンナビクロマノン(CBCN)、カンナビシトラン(CBT)、10-オキソ-デルタ-6a-テトラヒドロカンナビノール(OTHC)-デルタ-9-シス-テトラヒドロカンナビノール(シス-THC)、3,4,5,6-テトラヒドロ-7-ヒドロキシ-アルファ-アルファ-2-トリメチル-9-n-プロピル-2,6-メタノ-2H-1-ベンゾキソシン-5-メタノール(OH-イソ-HHCV)、カンナビリプソール(CBR)、トリヒドロキシ-デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(トリOH-THC)、CBGA-ヒドロケイ皮酸(3‐[(2E)‐3,7‐ジメチルオクタ‐2,6‐ジエン‐1‐イル]‐2,4‐ジヒドロキシ‐6‐(2‐フェニルエチル)安息香酸)、CBG-ヒドロケイ皮酸(2‐[(2E)‐3,7‐ジメチルオクタ‐2,6‐ジエン‐1‐イル]‐5‐(2‐フェニルエチル)ベンゼン‐1,3‐ジオール)、CBDA-ヒドロケイ皮酸(2,4‐ジヒドロキシ‐3‐[3‐メチル‐6‐(プロプ‐1‐エン‐2‐イル)シクロヘキサ‐2‐エン‐1‐イル]‐6‐(2‐フェニルエチル)安息香酸)、CBD-ヒドロケイ皮酸(2‐[3‐メチル‐6‐(プロプ‐1‐エン‐2‐イル)シクロヘキサ‐2‐エン‐1‐イル]‐5‐(2‐フェニルエチル)ベンゼン‐1,3‐ジオール)、THCA-ヒドロケイ皮酸(1‐ヒドロキシ‐6,6,9‐トリメチル‐3‐(2‐フェニルエチル)‐6H,6aH,7H,8H,10aH‐ベンゾ[c]イソクロメン‐2‐カルボン酸)、THC-ヒドロケイ皮酸(6,6,9‐トリメチル‐3‐(2‐フェニルエチル)-6H,6aH,7H,8H,10aH‐ベンゾ[c]イソクロメン‐1‐オール、ペロテティエン)、および前述のいずれかの誘導体が、挙げられ得るが、これらに限定されない。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり100mgより多い量で生成される。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり50mgより多い量で生成される。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアント、方法、または改変された宿主細胞を用いて生成されるカンナビノイドは、Δ-テトラヒドロカンナビノール酸、Δ-テトラヒドロカンナビノール、Δ-テトラヒドロカンナビノール酸、Δ-テトラヒドロカンナビノール、カンナビジオール酸、カンナビジオール、カンナビクロメン酸、カンナビクロメン、カンナビノリック酸、カンナビノール、カンナビジバリン酸、カンナビジバリン、テトラヒドロカンナビバリン酸、テトラヒドロカンナビバリン、カンナビクロメバリン酸、カンナビクロメバリン、カンナビゲロバリン酸、カンナビゲロバリン、カンナビシクロール酸、カンナビシクロール、カンナビエルソイン酸、カンナビエルソイン、カンナビシトラン酸、またはカンナビシトランである。一部の実施形態では、カンナビノイドは、培地1L当たり100mgより多い量で生成される。一部の実施形態では、カンナビノイドは、培地1L当たり50mgより多い量で生成される。
一部の実施形態では、本開示の操作されたバリアント、方法または改変された宿主細胞を用いて生成されるカンナビノイドは、テトラヒドロカンナビノール酸、テトラヒドロカンナビバリン酸、またはテトラヒドロカンナビバリンである。一部の実施形態では、カンナビノイドは、培地1L当たり100mgより多い量で生成される。一部の実施形態では、カンナビノイドは、培地1L当たり50mgより多い量で生成される。
本開示の操作されたバリアント、方法、または改変された宿主細胞を用いて生成され得るさらなるカンナビノイドおよびカンナビノイド誘導体としてはまた、CBDA、CBD、CBGA、THC、THCA、THCVA、CBDVA、(6aR,10aR)-1-ヒドロキシ-6,6,9-トリメチル-3-ブチル-6a,7,8,10a-テトラヒドロ-6H-ジベンゾ[b,d]ピラン-2-カルボン酸、(6aR,10aR)-1-ヒドロキシ-6,6,9-トリメチル-3-(3-メチルペンチル)-6a,7,8,10a-テトラヒドロ-6H-ジベンゾ[b,d]ピラン-2-カルボン酸、(6aR,10aR)-1-ヒドロキシ-6,6,9-トリメチル-3-(4-ペンテニル)-6a,7,8,10a-テトラヒドロ-6H-ジベンゾ[b,d]ピラン-2-カルボン酸、(6aR,10aR)-1-ヒドロキシ-6,6,9-トリメチル-3-ヘキシル-6a,7,8,10a-テトラヒドロ-6H-ジベンゾ[b,d]ピラン-2-カルボン酸、(6aR,10aR)-1-ヒドロキシ-6,6,9-トリメチル-3-(5-ヘキシニル)-6a,7,8,10a-テトラヒドロ-6H-ジベンゾ[b,d]ピラン-2-カルボン酸、および本明細書において参照により取り込まれる、Bow,E.W.and Rimoldi,J.M.,“The Structure-Function Relationships of Classical Cannabinoids:CB1/CB2 Modulation,”Perspectives in Medicinal Chemistry 2016:8 17-39 doi:10.4137/PMC.S32171に挙げられる他のものが挙げられ得るが、これらに限定されない。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり100mgより多い量で生成される。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり50mgより多い量で生成される。
本開示の操作されたバリアント、方法または改変された宿主細胞を用いて生成され得るさらなるカンナビノイドおよびカンナビノイド誘導体としてはさらに、限定されないが、(1’R,2’R)-4-(ヘキサン-2-イル)-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-4-ヘキシル-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-4-(3-メチルペンチル)-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-4-(4-クロロブチル)-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-4-(4-メチルペンチル)-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-4-(4-(メチルチオ)ブチル)-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-4-((E)-ペンタ-1-エン-1-イル)-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-4-((E)-ペンタ-3-エン-1-イル)-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-4-((E)-ペンタ-2-エン-1-イル)-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-4-(ブタ-3-イン-1-イル)-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-4-((E)-ブタ-1-エン-1-イル)-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-4-(ペンタ-4-イン-1-イル)-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-4-ウンデシル-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-4-(ヘキサ-5-イン-1-イル)-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-4-((E)-ヘプタ-1-エン-1-イル)-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-4-オクチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-4-((E)-オクタ-1-エン-1-イル)-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-4-ノニル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-4-(3-フェニルプロピル)-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’フェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-4-(4-フェニルブチル)-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-4-(5-フェニルペンチル)-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-4-(6-フェニルヘキシル)-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-4-(2-メチルペンチル)-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-4-イソプロピル-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-4-デシル-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-4-トリデシル-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(E)-3-((1’R,2’R)-2,6-ジヒドロキシ-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)アクリル酸、(Z)-3-((1’R,2’R)-2,6-ジヒドロキシ-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)アクリル酸、7-((1’R,2’R)-2,6-ジヒドロキシ-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ヘプタン酸、8-((1’R,2’R)-2,6-ジヒドロキシ-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)オクタン酸、9-((1’R,2’R)-2,6-ジヒドロキシ-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ノナン酸、11-((1’R,2’R)-2,6-ジヒドロキシ-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウンデカン酸、(1’’R,2’’R)-3’,5’-ジヒドロキシ-5’’-メチル-2’’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’’,2’’,3’’,4’’-テトラヒドロ-[1,1’:4’,1’’-テルフェニル]-2-カルボン酸、(1’’R,2’’R)-3’,5’-ジヒドロキシ-5’’-メチル-2’’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’’,2’’,3’’,4’’-テトラヒドロ-[1,1’:4’,1’’-テルフェニル]-3-カルボン酸、(1’’R,2’’R)-3’,5’-ジヒドロキシ-5’’-メチル-2’’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’’,2’’,3’’,4’’-テトラヒドロ-[1,1’:4’,1’’-テルフェニル]-4-カルボン酸、(1’’R,2’’R)-3’,5’-ジヒドロキシ-5’’-メチル-2’’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’’,2’’,3’’,4’’-テトラヒドロ-[1,1’:4’,1’’-テルフェニル]-3,5-ジカルボン酸、(1’R,2’R)-4-(4-ヒドロキシブチル)-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-4-(4-アミノブチル)-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、5-((1’R,2’R)-2,6-ジヒドロキシ-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ペンタンニトリル、(1’R,2’R)-5’-メチル-4-(3-メチルヘキサン-2-イル)-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-4-プロピル-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-4-ブチル-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-4-ペンチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-4-ヘプチル-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、(1’R,2’R)-5’-メチル-4-(ペンタ-4-エン-1-イル)-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、3-((1’R,2’R)-2,6-ジヒドロキシ-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)プロパン酸、(1’R,2’R)-4,5’-ジメチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,6-ジオール、2-((1’R,2’R)-2,6-ジヒドロキシ-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)酢酸、4-((1’R,2’R)-2,6-ジヒドロキシ-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ブタン酸、(1’R,2’R)-2,6-ジヒドロキシ-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボン酸、5-((1’R,2’R)-2,6-ジヒドロキシ-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ペンタン酸、および6-((1’R,2’R)-2,6-ジヒドロキシ-5’-メチル-2’-(プロパ-1-エン-2-イル)-1’,2’,3’,4’-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ヘキサン酸が挙げられ得る。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり100mgより多い量で生成される。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり50mgより多い量で生成される。
カンナビノイド誘導体は、天然カンナビノイド中に存在する一つまたは複数の化学部分を欠く場合がある。そのような化学部分としては限定されないが、メチル、アルキル、アルケニル、メトキシ、アルコキシ、アセチル、カルボキシル、カルボニル、オキソ、エステル、ヒドロキシル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルアルケニル、シクロアルケニルアルキル、ヘテロアルケニルアルケニル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロアリールアルケニル、アリールアルケニル、ヘテロシクリル、アラルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキルなどが挙げられ得る。一部の実施形態では、天然カンナビノイド中に存在する一つまたは複数の化学部分を欠くカンナビノイド誘導体はさらに、本明細書において記載される官能基および/または反応基のいずれかのうちの一つまたは複数を含んでもよい。官能基および反応基は、置換されていないか、または一つまたは複数の官能基もしくは反応基で置換されていてもよい。
カンナビノイド誘導体は、一つまたは複数の官能基および/または反応基で置換されたか、またはそれを含むカンナビノイドであってもよい。官能基としては、アジド、ハロ(例えば、塩化物、ブ臭化物、ヨウ化物、フッ素)、メチル、アルキル、アルキニル、アルケニル、メトキシ、アルコキシ、アセチル、アミノ、カルボキシル、カルボニル、オキソ、エステル、ヒドロキシル、チオ(例えば、チオール)、シアノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルアルケニル、シクロアルキルアルキニル、シクロアルケニルアルキル、シクロアルケニルアルケニル、シクロアルケニルアルキニル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールアルキニル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、スピロシクリル、ヘテロスピロシクリル、ヘテロシクリル、チオアルキル(またはアルキルチオ)、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、スルホン、スルホニル、スルホキシド、アミド、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルアリールアミノ、ジアリールアミノ、N-オキシド、イミド、エナミン、イミン、オキシム、ヒドラゾン、ニトリル、アラルキル、シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ニトロ、チオキソなどが、挙げられ得るが、これらに限定されない。適当な反応基としては、アジド、カルボキシル、カルボニル、アミン(例えば、アルキルアミン(例えば、低級アルキルアミン)、アリールアミン)、ハロゲン化物、エステル(例えば、アルキルエステル(例えば、低級アルキルエステル、ベンジルエステル)、アリールエステル、置換されたアリールエステル)、シアノ、チオエステル、チオエーテル、スルホニルハロゲン化物、アルコール、チオール、スクシンイミジルエステル、イソチオシアネート、ヨードアセトアミド、マレイミド、ヒドラジン、アルキニル、アルケニル、アセチルなどが挙げられ得るが、必ずしもこれらに限定されない。一部の実施形態では、反応基は、カルボキシル、カルボニル、アミン、エステル、チオエステル、チオエーテル、スルホニルハロゲン化物、アルコール、チオール、アルキン、アルケン、アジド、スクシンイミジルエステル、イソチオシアネート、ヨードアセトアミド、マレイミド、およびヒドラジンから選択される。官能基および反応基は、置換されていないか、または一つまたは複数の官能基もしくは反応基で置換されていてもよい。
「アルキル」は、直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素を指し得る。例えば、C~Cアルキル基は、1~6個の炭素原子を含有する。C~Cアルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、イソプロピル、イソブチル、sec-ブチルおよびtert-ブチル、イソペンチル、ならびにネオペンチルが挙げられるが、これらに限定されない。
「アルケニル」は、2~12個の炭素原子を含有する非分岐(すなわち、直鎖)または分岐の炭化水素鎖を含み得る。「アルケニル」基は、少なくとも一つの二重結合を含有する。アルケニル基の二重結合は、コンジュゲートされていないか、または別の不飽和基にコンジュゲートされていてもよい。アルケニル基の例としては、エチルエニル、ビニル、アリル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ブタジエニル、ペンタジエニル、ヘキサジエニル、2-エチルヘキセニル、2-プロピル-2-ブテニル、4-(2-メチル-3-ブテン)-ペンテニルなどが挙げられ得るが、これらに限定されない。
カンナビノイドおよびカンナビノイド誘導体などの、本明細書において開示される化合物は、本明細書において一般的に例示される、または本開示の特定のクラス、サブクラス、および種によって例示されるものなどの、一つまたは複数の置換基で置換されてもよい。一般に、用語「置換された」は、所定の構造における水素原子の、特定の置換基での置換を指す。本開示によって示される置換基の組み合わせは、典型的には、安定的または化学的に実行可能な化合物の形成をもたらすものである。
本明細書で使用される場合、用語「置換されていない」は、指定された基が列挙された部分を超えて置換基を生じない(例えば、水素によって満たされた原子価)ことを意味する。
反応基は、対象の分子の共有結合を促進し得る。対象の適当な分子としては、検出可能なラベル;画像化剤;毒素(細胞毒を含む);リンカー;ペプチド;薬物(例えば、小分子薬);特定の結合対のメンバー;エピトープタグ;標的受容体による結合のためのリガンド;精製を目的とするためのタグ;溶解性を増大させる分子などが挙げられ得るが、これらに限定されない。リンカーは、ペプチドリンカーまたは非ペプチドリンカーであってもよい。
一部の実施形態では、アジドで置換されたカンナビノイド誘導体は、アジド-アルキンシクロ付加としても知られる、ヘテロシクリルを含む生成物を創出するための「クリックケミストリー」を介してアルキン基を含む化合物と反応してもよい。一部の実施形態では、アルキンで置換されたカンナビノイド誘導体は、ヘテロシクリルを含む生成物を創出するためのクリックケミストリーを介して、アジド基を含む化合物と反応してもよい。
カンナビノイド誘導体への結合に望ましい対象のさらなる分子としては、検出可能なラベル(例えば、スピンラベル、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)型色素、例えば、インビボで生物分子の構造を研究するため);小分子薬;細胞毒性分子(例えば、薬物);造影剤;標的受容体による結合のためのリガンド;例えば、アフィニティークロマトグラフィーによる精製を目的とするタグ(例えば、FLAGエピトープの結合);溶解性を増大させる分子(例えば、ポリ(エチレングリコール));バイオアベイラビリティを増強する分子;インビボ半減期を増大させる分子;特定の細胞タイプを標的とする分子(例えば、標的細胞上のエピトープに特異的な抗体);特定の組織を標的とする分子;血液脳関門の通過をもたらす分子;および表面への選択的結合を促進するための分子などが、挙げられ得るが、必ずしもこれらに限定されない。
一部の実施形態では、対象の分子は、画像化剤を含む。適当な画像化剤は、陽性造影剤および陰性造影剤を含んでもよい。適当な陽性造影剤としては、ガドリニウムテトラアザシクロドデカンテトラ酢酸(Gd-DOTA);ガドリニウム-ジエチレントリアミンペンタ酢酸(Gd-DTPA);ガドリニウム-1,4,7-トリス(カルボニルメチル)-10-(2’-ヒドロキシプロピル)-1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン(Gd-HP-DO3A);マンガン(II)-ジピリドキサル二リン酸塩(Mn-DPDP);Gd-ジエチレントリアミンペンタアセテート-ビス(メチルアミド)(Gd-DTPA-BMA)などが、挙げられ得るが、これらに限定されない。適当な陰性造影剤としては、超常磁性酸化鉄(SPIO)画像化剤;およびペルフルオロカーボン(適当なペルフルオロカーボンとしては、フルオロヘプタン、フルオロシクロヘプタン、フルオロメチルシクロヘプタン、フルオロヘキサン、フルオロシクロヘキサン、フルオロペンタン、フルオロシクロペンタン、フルオロメチルシクロペンタン、フルオロジメチルシクロペンタン、フルオロメチルシクロブタン、フルオロジメチルシクロブタン、フルオロトリメチルシクロブタン、フルオロブタン、フルオロシクロブタンゼ、フルオロプロパン、フルオロエーテル、フルオロポリエーテル、フルオロトリエチルアミン、ペルフルオロヘキサン、ペルフルオロペンタン、ペルフルオロブタン、ペルフルオロプロパン、サルファーヘキサフルオリドなどが、挙げられ得るが、これらに限定されない)が、挙げられ得るが、これらに限定されない。
本開示の操作されたバリアント、方法、または改変された宿主細胞を用いて生成され得る、さらなるカンナビノイド誘導体は、薬物代謝および薬物動態(例えば、溶解性、バイオアベイラビリティ、吸収、分布、血漿半減期および代謝クリアランス)を改変するための有機合成または酵素経路を介して改変された誘導体を含んでもよい。改変の例としては、ハロゲン化、アセチル化、およびメチル化が、挙げられ得るが、これらに限定されない。
本明細書において記載されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、すべての薬学的に許容される同位体的標識されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体をさらに含む。同位体標識された」または「放射線標識された」化合物は、一つまたは複数の原子が、天然で典型的に見出される(すなわち、天然に存在する)原子質量または質量数と異なる原子質量または質量数を有する原子で置き換えられるか、または置換されている、化合物である。例えば、一部の実施形態では、本明細書において記載されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体において、水素原子は、一つまたは複数のジュウテリウムまたはトリチウムで置き換えられるか、または置換される。本開示の特定の同位体標識されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体、例えば、放射性同位元素を取り込んだものは、薬物および/または基質組織分布研究において有用である。放射性同位元素トリチウム、すなわち、H、および炭素14、すなわち、14Cは、それらの取り込みの容易さおよび用意された検出手段の観点から、この目的に特に有用である。ジュウテリウム、すなわちHなどのより重い同位体での置換は、より大きな代謝安定性から生じる特定の治療上の利点、例えば、増大したインビボ半減期または低減した投薬要件を与え、したがって、一部の状況では好ましい場合がある。本明細書において記載されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体に取り込まれ得る適当な同位体としては、H(ジュウテリウムについてDとしても記載される)、H(トリチウムについてTとしても記載される)、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、18F、35S、36Cl、82Br、75Br、76Br、77Br、123I、124I、125I、および131Iが挙げられるが、これらに限定されない。11C、18F、15O、および13Nなどの、陽電子放出同位体を用いた置換は、陽電子放出トポグラフィー(PET)研究において有用であり得る。
本明細書において開示されるバイオプロダクション方法、改変された宿主細胞、および操作されたバリアントは、化学合成を使用して行う課題である、定義された立体化学を有するカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の合成を可能にする。本明細書において開示されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、エナンチオマーまたはジアステレオマーであってもよい。用語「エナンチオマー」は、互いの重ね合わせることができないミラー画像である一対の立体異性体を指し得る。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、(S)-エナンチオマーであってもよい。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、(R)-エナンチオマーであってもよい。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、(+)または(-)エナンチオマーであってもよい。用語「ジアステレオマー」は、単結合周りの回転によって重ね合わせることができない立体異性体のセットを指し得る。例えば、二環式環系および異なる相対的配置を有する複数の立体形成中心を含有する化合物上でのシス-およびトランス-二重結合、エンド置換およびエクソ置換は、ジアステレオマーであるとみなされ得る。用語「ジアステレオマー」は、化合物のこのセットの任意のメンバーを指し得る。本明細書において開示されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、二重結合または融合環を含み得る。ある特定のこのような実施形態では、二重結合または融合環は、配置が具体的に定義されない限り、シスまたはトランスであってもよい。カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体が、二重結合を含有する場合、配置が具体的に定義されない限り、置換基は、EまたはZ配置であり得る。
一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体が、本明細書において開示される一つまたは複数のポリペプチドおよび/または操作されたバリアントを含む、細胞溶解物から;培地から;改変された宿主細胞から;細胞溶解物と培地の両方から;改変された宿主細胞と培地の両方から;細胞溶解物、改変された宿主細胞、および培地から;または無細胞反応混合物から回収されるとき、回収されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、塩の形態である。ある特定のこのような実施形態では、塩は、薬学的に許容される塩である。一部の実施形態では、次いで、回収されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の塩は、本明細書において開示される通り、精製される。
本開示は、本明細書において記載されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の薬学的に許容される塩を含む。「薬学的に許容される塩」は、生物学的にまたは別段望ましくないものではない、遊離塩基の生物学的有効性および特性を保持する、その塩を指してもよい。代表的な薬学的に許容される塩としては、例えば、酢酸塩、アムソネート(4,4-ジアミノスチルベン-2,2-ジスルホネート)、ベンゼンスルホン酸塩、ベンゾネート、重炭酸塩、重硫酸塩、酒石酸水素塩、ホウ酸塩、ブロミド、ブチラート、カルシウム、エデト酸カルシウム、カンシラート、炭酸塩、クロリド、クエン酸塩、クラブラリエート、ジヒドロクロリド、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストレート、エシレート、フィウナレート、グルセプテート、グルコネート、グルタミン酸、グリコリルアルサニレート、ヘキサフルオロホスフェート、ヘキシルリゾルシネート、ヒドラバミン、ヒドロブロミド、ヒドロクロリド、ヒドロキシナフトエート、ヨウ化物、セチオネート、ラクテート、ラクトビオネート、ラウラート、マグネシウム、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシレート、メチルブロミド、メチルニトレート、メチル硫酸塩、ムコ酸塩、ナプシレート、ニトレート-エン-メチルグルカミンアンモニウム塩、3-ヒドロキシ-2-ナフトエート、オレエート、オキサレート、パルミテート、パモエート(1,1-メテン-ビス-2-ヒドロキシ-3-ナフトエート,アインボネート)、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ピクリン酸塩、ポリガラクツロ酸塩、プロピオン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、スルホサリチル酸塩、スラメート、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシレート、トリエチオダイド、およびバレレート塩などの、水溶性塩および水不溶性塩が、挙げられるが、これらに限定されない。
「薬学的に許容される塩」はまた、酸付加塩と塩基付加塩の両方を含む。「薬学的に許容される酸付加塩」は、生物学的でないか、またはそうでなければ不所望であり、非限定的に、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの、無機酸および非限定的に、酢酸、2,2-ジクロロ酢酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4-アセタミド安息香酸、ショウノウ酸、カンフル-10-スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、炭酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクラミン酸、ドデシル硫酸、エタン-1,2-ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチジン酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、グルタル酸、2-オキソ-グルタル酸、グリセロリン酸、グリコール酸、馬尿酸、イソ酪酸、乳酸、ラクトビオン酸、ラウリン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、ナフタレン-l,5-ジスルホン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、l-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、ニコチン酸、オレイン酸、オロト酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモン酸、プロピオン酸、ピログルタミン酸、ピルビン酸、サリチル酸、4-アミノサリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、酒石酸、チオシアン酸、p-トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、ウンデシレン酸などの、有機酸と形成される、遊離塩基の生物学的有効性および特性を保持する、それらの塩を指し得る。
「薬学的に許容される塩基付加塩」は、生物学的にまたは別段望ましくないものではない、遊離酸の生物学的有効性および特性を保持する、その塩を指してもよい。これらの塩は、無機塩基または有酸塩基の遊離酸への付加から調製される。無機塩基からもたらされる塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウム塩などが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、無機塩としては、アンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、およびマグネシウム塩が挙げられるが、これらに限定されない。有酸塩基からもたらされる塩としては、初級、2級、および3級アミン、天然に存在する置換されたアミンを含む、置換されたアミン、環状アミンおよび塩基性イオン交換樹脂、例えば、アンモニア、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、デアノール、2-ジメチルアミノエタノール、2-ジエチルアミノエタノール、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、ベネタミン、ベンザチン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N-エチルピペリジン、ポリアミン樹脂などの塩が、挙げられるが、これらに限定されない。
本開示は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法を提供し、方法は、本開示の操作されたバリアントの使用を含む。特定のかかる実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、本開示の操作されたバリアントの代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するTHCASポリペプチドの使用を含む方法において生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)で生成される。特定のかかる実施形態では、本開示の操作されたバリアント、および配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドは、同様の条件下、同じ長さの時間使用される。本開示のカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法の一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、本開示の操作されたバリアントの代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドの使用を含む方法において生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量よりも、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%多い量(mg/LまたはmMで測定される)で生成される。特定のかかる実施形態では、本開示の操作されたバリアント、および配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドは、同様の条件下、同じ長さの時間使用される。
本開示のカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法の一部の実施形態では、カンナビノイドは、THCAであり、方法は、本開示の操作されたバリアントの代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドの使用を含む方法において生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対して、高いTHCAの比率で、THCAを生成する。特定のかかる実施形態では、本開示の操作されたバリアント、および配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドは、同様の条件下、同じ長さの時間使用される。本開示のカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法の一部の実施形態では、カンナビノイドは、THCAであり、方法は、約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、CBGAからTHCAを生成する。
宿主細胞を使用して、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法
本開示は、本明細書において記載されるものなどの、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法を提供し、方法は、本開示の改変された宿主細胞を培地において培養することを含む。ある特定のこのような実施形態では、方法は、生成されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を回収することを含む。ある特定のこのような実施形態では、次いで、生成されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、本明細書において開示される通り、精製される。
一部の実施形態では、培地における本開示の改変された宿主細胞の培養は、同様の条件下で培養された改変されていない宿主細胞と比較して増大した量で、本明細書において記載されるものなどの、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の合成を提供する。
本開示は、本明細書において記載されるものなどの、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法を提供し、方法は、本開示の改変された宿主細胞をカルボン酸を含む培地において培養することを含む。ある特定のこのような実施形態では、方法は、生成されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を回収することを含む。ある特定のこのような実施形態では、次いで、生成されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、本明細書において開示される通り、精製される。
一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体が、細胞溶解物から;培地から;改変された宿主細胞から;細胞溶解物と培地の両方から;改変された宿主細胞と培地の両方から;細胞溶解物、改変された宿主細胞、および培地から、回収される。ある特定のこのような実施形態では、次いで、回収されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、本明細書において開示される通り、精製される。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体が、本明細書において開示される一つまたは複数のポリペプチドを含む、細胞溶解物から;培地から;改変された宿主細胞から;細胞溶解物と培地の両方から;改変された宿主細胞と培地の両方から;細胞溶解物、改変された宿主細胞、および培地から;または無細胞反応混合物から、回収されるとき、回収されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、塩の形態である。ある特定のこのような実施形態では、塩は、薬学的に許容される塩である。一部の実施形態では、次いで、回収されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の塩は、本明細書において開示される通り、精製される。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、カルボン酸を含む培地において培養される。一部の実施形態では、カルボン酸は、一つまたは複数の官能基および/もしくは反応基で置換されるか、またはそれを含んでもよい。官能基としては、アジド、ハロ(例えば、塩化物、ブ臭化物、ヨウ化物、フッ素)、メチル、アルキル、アルキニル、アルケニル、メトキシ、アルコキシ、アセチル、アミノ、カルボキシル、カルボニル、オキソ、エステル、ヒドロキシル、チオ(例えば、チオール)、シアノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルアルケニル、シクロアルキルアルキニル、シクロアルケニルアルキル、シクロアルケニルアルケニル、シクロアルケニルアルキニル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールアルキニル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、スピロシクリル、ヘテロスピロシクリル、ヘテロシクリル、チオアルキル(またはアルキルチオ)、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、スルホン、スルホニル、スルホキシド、アミド、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルアリールアミノ、ジアリールアミノ、N-オキシド、イミド、エナミン、イミン、オキシム、ヒドラゾン、ニトリル、アラルキル、シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ニトロ、チオキソなどが、挙げられ得るが、これらに限定されない。反応基としては、アジド、カルボキシル、カルボニル、アミン(例えば、アルキルアミン(例えば、低級アルキルアミン)、アリールアミン)、エステル(例えば、アルキルエステル(例えば、低級アルキルエステル、ベンジルエステル)、アリールエステル、置換されたアリールエステル)、シアノ、チオエステル、チオエーテル、ハロゲン化スルホニル、アルコール、チオール、スクシンイミジルエステル、イソチオシアネート、ヨードアセトアミド、マレイミド、ヒドラジン、アルキニル、アルケニルなどが、挙げられ得るが、これらに必ずしも限定されない。一部の実施形態では、反応基は、カルボキシル、カルボニル、アミン、エステル、チオエステル、チオエーテル、ハロゲン化スルホニル、アルコール、チオール、スクシンイミジルエステル、イソチオシアネート、ヨードアセトアミド、マレイミド、アジド、アルキン、アルケン、およびヒドラジンから選択される。官能基および反応基は、置換されていないか、または一つまたは複数の官能基もしくは反応基で置換されていてもよい。
一部の実施形態では、カルボン酸は、同位体または放射線標識される。一部の実施形態では、カルボン酸は、エナンチオマーまたはジアステレオマーであってもよい。一部の実施形態では、カルボン酸は、(S)-エナンチオマーであってもよい。一部の実施形態では、カルボン酸は、(R)-エナンチオマーであってもよい。一部の実施形態では、カルボン酸は、(+)または(-)エナンチオマーであってもよい。一部の実施形態では、カルボン酸は、二重結合または融合環を含んでもよい。ある特定のこのような実施形態では、二重結合または融合環は、配置が具体的に定義されない限り、シスまたはトランスであってもよい。カルボン酸が、二重結合を含有する場合、配置が具体的に定義されない限り、置換基は、EまたはZ配置であり得る。
一部の実施形態では、カルボン酸は、C=C基を含む。一部の実施形態では、カルボン酸は、アルキン基を含む。一部の実施形態では、カルボン酸は、N基を含む。一部の実施形態では、カルボン酸は、ハロゲンを含む。一部の実施形態では、カルボン酸は、CN基を含む。一部の実施形態では、カルボン酸は、ヨードを含む。一部の実施形態では、カルボン酸は、ブロモを含む。一部の実施形態では、カルボン酸は、クロロを含む。一部の実施形態では、カルボン酸は、フルオロを含む。一部の実施形態では、カルボン酸は、カルボニルを含む。一部の実施形態では、カルボン酸は、アセチルを含む。一部の実施形態では、カルボン酸は、アルキル基を含む。一部の実施形態では、カルボン酸は、アリール基を含む。
カルボン酸としては、置換されていないか、または置換されたC-C18脂肪酸、C-C18カルボン酸、C-C18カルボン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、C15-C18脂肪酸、C15-C18カルボン酸、フマル酸、イタコン酸、リンゴ酸、コハク酸、マレイン酸、マロン酸、グルタル酸、グルカル酸、シュウ酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、グルタコン酸、オルトフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、クエン酸、イソクエン酸、アコニット酸、トリカルバリル酸、およびトリメシン酸が、挙げられ得るが、これらに限定されない。カルボン酸としては、置換されていないか、または置換されたC-C18カルボン酸が挙げられ得る。カルボン酸としては、置換されていないか、または置換されたC-C18カルボン酸が挙げられ得る。カルボン酸としては、置換されていないか、または置換されたC-C12カルボン酸が挙げられ得る。カルボン酸としては、置換されていないか、または置換されたC-C10カルボン酸が挙げられ得る。一部の実施形態では、カルボン酸は、置換されていないか、または置換されたCカルボン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、置換されていないか、または置換されたCカルボン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、置換されていないか、または置換されたCカルボン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、置換されていないか、または置換されたCカルボン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、置換されていないか、または置換されたCカルボン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、置換されていないか、または置換されたCカルボン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、置換されていないか、または置換されたC10カルボン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、置換されていないか、または置換された酪酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、置換されていないか、または置換された吉草酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、置換されていないか、または置換されたヘキサン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、置換されていないか、または置換されたヘプタン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、置換されていないか、または置換されたオクタン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、置換されていないか、または置換されたノナン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、置換されていないか、または置換されたデカン酸である。
カルボン酸としては、2-メチルヘキサン酸、3-メチルヘキサン酸、4-メチルヘキサン酸、5-メチルヘキサン酸、2-ヘキセン酸、3-ヘキセン酸、4-ヘキセン酸、5-ヘキセン酸、5-クロロ吉草酸、5-アミノ吉草酸、5-シアノ吉草酸、5-(メチルスルファニル)吉草酸、5-ヒドロキシ吉草酸、5-フェニル吉草酸、2,3-ジメチルヘキサン酸、d-ヘキサン酸、4-ペンチン酸-トランス-2-ペンテン酸、5-ヘキシン酸-トランス-2-ヘキセン酸、6-ヘプチン酸-トランス-2-オクテン酸-トランス-2-ノネン酸、4-フェニル酪酸、6-フェニルヘキサン酸、7-フェニリヘプタン酸などが、挙げられ得るが、これらに限定されない。一部の実施形態では、カルボン酸は、2-メチルヘキサン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、3-メチルヘキサン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、4-メチルヘキサン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、5-メチルヘキサン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、2-ヘキセン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、3-ヘキセン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、4-ヘキセン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、5-ヘキセン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、5-クロロ吉草酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、5-アミノ吉草酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、5-シアノ吉草酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、5-(メチルスルファニル)吉草酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、5-ヒドロキシ吉草酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、5-フェニル吉草酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、2,3-ジメチルヘキサン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、d-ヘキサン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、4-ペンチン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、トランス-2-ペンテン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、5-ヘキシン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、トランス-2-ヘキセン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、6-ヘプチン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、トランス-2-オクテン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、トランス-2-ノネン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、4-フェニル酪酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、6-フェニルヘキサン酸である。一部の実施形態では、カルボン酸は、7-フェニルヘプタン酸である。
本開示の改変された宿主細胞が、カルボン酸を含む培地において培養される、一部の実施形態では、カルボン酸は、置換されていないか、または置換されたC-C18カルボン酸である。ある特定のこのような実施形態では、置換されていないか、または置換されたC-C18カルボン酸は、置換されていないか、または置換されたヘキサン酸である。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり100mgより多い量で生成される。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり50mgより多い量で生成される。
本開示の改変された宿主細胞が、カルボン酸を含む培地において培養される、一部の実施形態では、カルボン酸は、酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、オクタン酸、2-メチルヘキサン酸、3-メチルヘキサン酸、4-メチルヘキサン酸、5-メチルヘキサン酸、2-ヘキセン酸、3-ヘキセン酸、4-ヘキセン酸、5-ヘキセン酸、ヘプタン酸、5-クロロ吉草酸、5-(メチルスルファニル)吉草酸、4-ペンチン酸-トランス-2-ペンテン酸、5-ヘキシン酸-トランス-2-ヘキセン酸、6-ヘプチン酸-トランス-2-オクテン酸、ノナン酸-トランス-2-ノネン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、4-フェニル酪酸、5-フェニル吉草酸、6-フェニルヘキサン酸、7-フェニルヘプタン酸、イソ酪酸、フマル酸、イタコン酸、リンゴ酸、コハク酸、マレイン酸、マロン酸、グルタル酸、グルカル酸、シュウ酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、グルタコン酸、オルトフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、クエン酸、イソクエン酸、アコニット酸、トリカルバリル酸、トリメシン酸、5-アミノ吉草酸、5-シアノ吉草酸、5-ヒドロキシ吉草酸、または2,3-ジメチルヘキサン酸である。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり100mgより多い量で生成される。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり50mgより多い量で生成される。
本開示の改変された宿主細胞が、カルボン酸を含む培地において培養される、一部の実施形態では、カルボン酸は、酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、オクタン酸、2-メチルヘキサン酸、3-メチルヘキサン酸、4-メチルヘキサン酸、5-メチルヘキサン酸、2-ヘキセン酸、3-ヘキセン酸、4-ヘキセン酸、5-ヘキセン酸、ヘプタン酸、5-クロロ吉草酸、5-(メチルスルファニル)吉草酸、4-ペンチン酸-トランス-2-ペンテン酸、5-ヘキシン酸-トランス-2-ヘキセン酸、6-ヘプチン酸-トランス-2-オクテン酸、ノナン酸-トランス-2-ノネン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、4-フェニル酪酸、5-フェニル吉草酸、6-フェニルヘキサン酸、7-フェニルヘプタン酸、イソ酪酸、フマル酸、コハク酸、マレイン酸、マロン酸、グルタル酸、シュウ酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、オルトフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメシン酸、5-アミノ吉草酸、5-シアノ吉草酸、5-ヒドロキシ吉草酸、または2,3-ジメチルヘキサン酸である。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり100mgより多い量で生成される。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり50mgより多い量で生成される。
本開示の改変された宿主細胞が、カルボン酸を含む培地において培養される、一部の実施形態では、カルボン酸は、2-メチルヘキサン酸、3-メチルヘキサン酸、4-メチルヘキサン酸、5-メチルヘキサン酸、2-ヘキセン酸、3-ヘキセン酸、4-ヘキセン酸、ヘプタン酸、5-クロロ吉草酸、5-(メチルスルファニル)吉草酸、4-ペンチン酸-トランス-2-ペンテン酸、5-ヘキシン酸-トランス-2-ヘキセン酸、6-ヘプチン酸-トランス-2-オクテン酸、ノナン酸-トランス-2-ノネン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、4-フェニル酪酸、5-フェニル吉草酸、6-フェニルヘキサン酸、7-フェニルヘプタン酸、イソ酪酸、フマル酸、イタコン酸、リンゴ酸、マレイン酸、グルカル酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、グルタコン酸、オルトフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、クエン酸、イソクエン酸、アコニット酸、トリカルバリル酸、トリメシン酸、5-アミノ吉草酸、5-シアノ吉草酸、5-ヒドロキシ吉草酸、または2,3-ジメチルヘキサン酸である。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり100mgより多い量で生成される。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり50mgより多い量で生成される。
本開示の改変された宿主細胞が、カルボン酸を含む培地において培養される、一部の実施形態では、カルボン酸は、2-メチルヘキサン酸、3-メチルヘキサン酸、4-メチルヘキサン酸、5-メチルヘキサン酸、2-ヘキセン酸、3-ヘキセン酸、4-ヘキセン酸、ヘプタン酸、5-クロロ吉草酸、5-(メチルスルファニル)吉草酸、4-ペンチン酸-トランス-2-ペンテン酸、5-ヘキシン酸-トランス-2-ヘキセン酸、6-ヘプチン酸-トランス-2-オクテン酸、ノナン酸-トランス-2-ノネン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、4-フェニル酪酸、5-フェニル吉草酸、6-フェニルヘキサン酸、7-フェニルヘプタン酸、イソ酪酸、フマル酸、マレイン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、オルトフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメシン酸、5-アミノ吉草酸、5-シアノ吉草酸、5-ヒドロキシ吉草酸、または2,3-ジメチルヘキサン酸である。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり100mgより多い量で生成される。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり50mgより多い量で生成される。
本開示の改変された宿主細胞が、カルボン酸を含む培地において培養される、一部の実施形態では、カルボン酸は、4-ペンチン酸-トランス-2-ペンテン酸、5-ヘキシン酸-トランス-2-ヘキセン酸、6-ヘプチン酸-トランス-2-オクテン酸、ノナン酸-トランス-2-ノネン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、4-フェニル酪酸、5-フェニル吉草酸、6-フェニルヘキサン酸、または7-フェニルヘプタン酸である。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり100mgより多い量で生成される。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり50mgより多い量で生成される。
本開示の改変された宿主細胞が、カルボン酸を含む培地において培養される、一部の実施形態では、カルボン酸は、2-メチルヘキサン酸、4-メチルヘキサン酸、5-メチルヘキサン酸、2-ヘキセン酸、3-ヘキセン酸、4-ヘキセン酸、ヘプタン酸、5-クロロ吉草酸、または5-(メチルスルファニル)吉草酸である。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり100mgより多い量で生成される。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり50mgより多い量で生成される。
本開示はまた、本明細書において記載されるものなどの、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法を提供し、方法は、本開示の改変された宿主細胞を、オリベトール酸またはオリベトール酸誘導体を含む培地において培養することを含む。ある特定のこのような実施形態では、方法は、生成されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を回収することを含む。ある特定のこのような実施形態では、次いで、生成されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、本明細書において開示される通り、精製される。
本明細書において使用されるオリベトール酸誘導体は、本明細書において開示される一つまたは複数の反応基および/もしくは官能基で置換されるか、それを含んでもよい。一部の実施形態では、オリベトール酸誘導体は、オリベトール酸において見られる一つまたは複数の化学部分を欠いてもよい。一部の実施形態では、培地が、オリベトール酸誘導体を含むとき、オリベトール酸誘導体は、オルセリン酸である。一部の実施形態では、培地が、オリベトール酸誘導体を含むとき、オリベトール酸誘導体は、ジバリン酸である。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり100mgより多い量で生成される。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、培地1L当たり50mgより多い量で生成される。
本開示は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための、本開示の改変された宿主細胞を使用する方法を提供する。カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための、本開示の改変された宿主細胞を使用する方法の一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞を培養することを含む方法において生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、生成される。特定のかかる実施形態では、本開示の改変された宿主細胞、および配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で培養される。
カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための、本開示の改変された宿主細胞を使用する方法の一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞を培養することを代わりに含む方法において生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%多い量(mg/LまたはmMで測定される)で生成される。特定のかかる実施形態では、本開示の改変された宿主細胞、および配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で培養される。
カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための、本開示の改変された宿主細胞を使用する方法の一部の実施形態では、カンナビノイドは、THCAであり、方法は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させた、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、改変された宿主細胞を培養することを代わりに含む方法において生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対して、高いTHCAの比率で、THCAを生成する。カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための、本開示の改変された宿主細胞を使用する方法の一部の実施形態では、カンナビノイドは、THCAであり、方法は、約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、CBGAからTHCAを生成する。
典型的な細胞培養条件
本開示の改変された宿主細胞を培養するのに適当な培地は、標準的な培地(例えば、ルリア-ベルターニ培地、任意選択で、一つまたは複数の追加の剤を添加したルリア-ベルターニ培地(例えば、本明細書において開示される核酸が、誘導性プロモーターの制御下にある場合など);標準的な酵母培地など)を含み得る。一部の実施形態では、培地は、発酵性糖(例えば、ヘキソース糖、例えば、グルコース、キシロースなど)を添加することができる。酵母によって発酵可能な糖としては、スクロース、デキストロース、グルコース、フルクトース、マンノース、ガラクトース、およびマルトースなどが挙げられるが、これらに限定されない。
一部の実施形態では、培地は、非置換もしく置換されたヘキサン酸塩、非置換もしくは置換されたヘキサン酸塩以外のカルボン酸、オリベトール酸、またはオリベトール酸誘導体を補充されてもよい。一部の実施形態では、培地は、前処理されたセルロース供給原料(例えば、ヒメカモジグサ、小麦わら、大麦わら、モロコシ、稲藁、サトウキビわら、バガス、スイッチグラス、トウモロコシわら、トウモロコシ繊維、穀物、またはその任意の組み合わせ)を添加することができる。一部の実施形態では、培地は、オレイン酸を添加することができる。一部の実施形態では、培地は、非発酵性炭素源を含む。ある特定のこのような実施形態では、非発酵性炭素源は、エタノールを含む。一部の実施形態では、適当な培地は、インデューサーを含む。ある特定のこのような実施形態では、インデューサーは、ガラクトースを含む。一部の実施形態では、インデューサーは、KHPO、ガラクトース、グルコース、スクロース、マルトース、アミノ酸(例えば、メチオニン、リジン)、CuSO、温度の変化(例えば、30℃から37℃)、pHの変化(例えば、pH6からpH4)、酸素レベルの変化(例えば、20%から1%溶解酸素レベル)、薬物メナジオンを生じる過酸化水素またはスーパーオキシドの添加、ツニカマイシン、ミスフォールディング傾向のタンパク質(例えば、カンナビノイド合成酵素)の発現、エストラジオール、またはドキシサイクリンを含む。追加の誘導システムは、本明細書において詳述される。
好適な培地中の炭素源は、グルコースの様な単純な糖から、酵母抽出物などの他のバイオマスのより複雑な加水分解物まで、大きく変動することができる。塩の添加は、一般に、細胞が、ポリペプチドおよび核酸を合成することを可能にするための、マグネシウム、窒素、リン、および硫黄などの必須構成要素を提供する。適当な培地にまた、抗生物質などの選択剤を添加して、ある特定のプラスミドの維持などのため選択することもできる。例えば、微生物がアンピシリンまたはテトラサイクリンなどのある特定の抗生物質に抵抗性である場合、次いで、その抗生物質が、抵抗性を欠く細胞が増殖するのを防ぐために培地に加えることができる。適当な培地に、他の化合物を添加して、必要に応じて、特定のアミノ酸などの、所望の生理学的特徴または生化学的特徴を選択することができる。
一部の実施形態では、本明細書において開示される改変された宿主細胞は、最小培地で増殖する。本明細書で使用される場合、「最小培地」という用語は、概して常にではないが一つまたは複数のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上のアミノ酸)が存在しない、細胞増殖が可能な最小限の栄養素を含有する増殖培地を指す場合がある。最小培地は、典型的には、(1)細胞(例えば、細菌または酵母)増殖のための炭素源、(2)細胞(例えば、細菌または酵母)の種類および増殖条件によって変化し得る様々な塩、および(3)水を含む。
一部の実施形態では、本明細書において開示される改変された宿主細胞は、富栄養培地で増殖する。ある特定のこのような実施形態では、富栄養培地または複数の富栄養培地は、水、10g/L酵母抽出物、20g/L Bactoペプトン、および20g/Lデキストロース(グルコース)を含む酵母抽出物ペプトンデキストロース(YPD)培地を含む。一部の実施形態では、富栄養培地は、YP+20g/Lガラクトース、および1g/Lグルコースを含む。一部の実施形態では、富栄養培地または複数の富栄養培地は、カルボン酸(例えば、1mMオリベトール酸、1mMオリベトール酸誘導体、2mM置換されていないか、もしくは置換されたヘキサン酸、または置換されていないか、もしくは置換されたヘキサン酸以外の2mMカルボン酸)を含む。一部の実施形態では、富栄養培地は、最小培地と比較して、より急速な細胞増殖をもたらす。
本開示の組み換え細胞の維持および増殖に適した材料および方法は、本明細書において、例えば、実施例のセクションにおいて記載される。細胞(例えば、細菌または酵母)培養物の維持および増殖に適した他の材料および方法は、当技術分野で周知である。典型的な技術は、国際公開第2009/076676号、米国特許出願第12/335,071号(米国公開第2009/0203102号)、国際公開第2010/003007号、米国公開第2010/0048964号、国際公開第2009/132220号、米国公開第2010/0003716号、Manual of Methods for General Bacteriology Gerhardt et al,eds),American Society for Microbiology,Washington,D.C(1994)or Brock in Biotechnology:A Textbook of Industrial Microbiology,Second Edition(1989)Sinauer Associates,Inc.,Sunderland,MAにおいて見ることができる。
標準的な細胞培養条件を使用して、本明細書において開示される改変された宿主細胞を培養することができる(例えば、国際公開第2004/033646号およびそこで引用される参考文献を参照されたい)。一部の実施形態では、細胞は、適切な温度、ガス混合物、ならびにpHにおいて(例えば、約20℃~約37℃、約0.04%~約84%CO、約0%~約100%溶解酸素、およびpH約2~約9において)増殖および維持される。一部の実施形態では、本明細書において開示される改変された宿主細胞は、約34℃で、適当な細胞培地において増殖する。一部の実施形態では、本明細書において開示される改変された宿主細胞は、約20℃~約37℃で、適当な細胞培地において増殖する。サッカロミセス・セレビシエに最適な増殖は、約30℃である一方、より高い温度、例えば、34℃で細胞を培養することは、産業用発酵タンクを冷却するためのコストを低減することによって有利であり得る。一部の実施形態では、本明細書において開示される改変された宿主細胞は、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃、約30℃、約31℃、約32℃、約33℃、約34℃、約35℃、約36℃、または約37℃で、適当な細胞培地において増殖する。一部の実施形態では、発酵のためのpH範囲は、約pH3.0~約pH9.0(例えば、約pH3.0、約pH3.5、約pH4.0、約pH4.5、約pH5.0、約pH5.5、約pH6.0、約pH6.5、約pH7.0、約pH7.5、約pH8.0、約pH8.5、約pH6.0~約pH8.0または約6.5~約7.0)である。一部の実施形態では、発酵のためのpH範囲は、約pH4.5~約pH5.5である。一部の実施形態では、発酵のためのpH範囲は、約pH4.0~約pH6.0である。一部の実施形態では、発酵のためのpH範囲は、約pH3.0~約pH6.0である。一部の実施形態では、発酵のためのpH範囲は、約pH3.0~約pH5.5である。一部の実施形態では、発酵のためのpH範囲は、約pH3.0~約pH5.0である。一部の実施形態では、溶解した酸素は、約0%~約10%、約0%~約20%、約0%~約30%、約0%~約40%、約0%~約50%、約0%~約60%、約0%~約70%、約0%~約80%、約0%~約90%、約5%~約10%、約5%~約20%、約5%~約30%、約5%~約40%、約5%~約50%、約5%~約60%、約5%~約70%、約5%~約80%、約5%~約90%、約10%~約20%、約10%~約30%、約10%~約40%または約10%~約50%である。一部の実施形態では、COレベルは、約0.04%~約0.1%CO、約0.04%~約1%CO、約0.04%~約5%CO、約0.04%~約10%CO、約0.04%~約20%CO、約0.04%~約30%CO、約0.04%~約40%CO、約0.04%~約50%CO、約0.04%~約60%CO、約0.04%~約70%CO、約0.1%~約5%CO、約0.1%~約10%CO、約0.1%~約20%CO、約0.1%~約30%CO、約0.1%~約40%CO、約0.1%~約50%CO、約1%~約5%CO、約1%~約10%CO、約1%~約20%CO、約1%~約30%CO、約1%~約40%CO、約1%~約50%CO、約5%~約10%CO、約10%~約20%CO、約10%~約30%CO、約10%~約40%CO、約10%~約50%CO、約10%~約60%CO、約10%~約70%CO、約10%~約80%CO、約50%~約60%CO、約50%~約70%CO、または約50%~約80%COである。本明細書において開示される本明細書において開示される改変された宿主細胞は、細胞の要件に基づき好気、無酸素、微好気、または嫌気条件下で成長することができる。
標準的培養条件および使用することができるバッチ、フェドバッチ、または連続発酵などの、発酵の様式は、国際公開第2009/076676号、米国特許出願第12/335,071号(米国公開第2009/0203102号)、国際公開第2010/003007号、米国公開第2010/0048964号、国際公開第2009/132220号、米国公開第2010/0003716号に記載され、そのそれぞれの内容が、その全体が、参照により本明細書に取り込まれる。バッチおよびフェドバッチ発酵は、当該技術分野で一般的かつ周知であり、例が、Brock,Biotechnology:A Textbook of Industrial Microbiology,Second Edition(1989)Sinauer Associates,Inc.において見ることができる。
カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成および生成されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の回収
本開示は、ある量のカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約1mg~培地1L当たり約1gの量での、本開示の改変された宿主細胞による、本明細書において開示されるものなどの、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約1mg~培地1L当たり約500mgの量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約1mg~培地1L当たり約100mgの量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。例えば、一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約1mg~培地1L当たり約5mg、培地1L当たり約5mg~培地1L当たり約10mg、培地1L当たり約10mg~培地1L当たり約25mg、培地1L当たり約25mg~培地1L当たり約50mg、培地1L当たり約50mg~培地1L当たり約75mg、または培地1L当たり約75mg~培地1L当たり約100mgの量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約100mg~培地1L当たり約150mg、培地1L当たり約150mg~培地1L当たり約200mg、培地1L当たり約200mg~培地1L当たり約250mg、培地1L当たり約250mg~培地1L当たり約500mg、培地1L当たり約500mg~培地1L当たり約750mg、または培地1L当たり約750mg~培地1L当たり約1gの量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約50mg~培地1L当たり約100mg、培地1L当たり約50mg~培地1L当たり約150mg、培地1L当たり約50mg~培地1L当たり約200mg、培地1L当たり約50mg~培地1L当たり約250mg、培地1L当たり約50mg~培地1L当たり約500mg、または培地1L当たり約50mg~培地1L当たり約750mgの量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。
一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約50mg~培地1L当たり約100g、または培地1L当たり100gより多い量での、本明細書において開示されるものなどの、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約50mg~培地1L当たり約100mg、または培地1L当たり100mgより多い量での、本明細書において開示されるものなどの、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり50mgより多い量での、本明細書において開示されるものなどの、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり100mgより多い量での、本明細書において開示されるものなどの、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約100mg~培地1L当たり約500mg、または培地1L当たり500mgより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約500mg~培地1L当たり約1g、または培地1L当たり1gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約1g~培地1L当たり約10g、または培地1L当たり10gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約10g~培地1L当たり約100g、または培地1L当たり100gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約1g~培地1L当たり約20g、または培地1L当たり20gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約1g~培地1L当たり約30g、または培地1L当たり30gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約1g~培地1L当たり約40g、または培地1L当たり40gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約1g~培地1L当たり約50g、または培地1L当たり50gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約1g~培地1L当たり約60g、または培地1L当たり60gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約1g~培地1L当たり約70g、または培地1L当たり70gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約1g~培地1L当たり約80g、または培地1L当たり80gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約1g~培地1L当たり約90g、または培地1L当たり90gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約10g~培地1L当たり約20g、または培地1L当たり20gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約10g~培地1L当たり約30g、または培地1L当たり30gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約10g~培地1L当たり約40g、または培地1L当たり40gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約10g~培地1L当たり約50g、または培地1L当たり50gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約10g~培地1L当たり約60g、または培地1L当たり60gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約10g~培地1L当たり約70g、または培地1L当たり70gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約10g~培地1L当たり約80g、または培地1L当たり80gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約10g~培地1L当たり約90g、または培地1L当たり90gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約50g~培地1L当たり約100g、または培地1L当たり100gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約50g~培地1L当たり約60g、または培地1L当たり60gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約50g~培地1L当たり約70g、または培地1L当たり70gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約50g~培地1L当たり約80g、または培地1L当たり80gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約50g~培地1L当たり約90g、または培地1L当たり90gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約20g~培地1L当たり約100g、または培地1L当たり100gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約20g~培地1L当たり約30g、または培地1L当たり30gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約20g~培地1L当たり約40g、または培地1L当たり40gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約20g~培地1L当たり約50g、または培地1L当たり50gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約20g~培地1L当たり約60g、または培地1L当たり60gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約20g~培地1L当たり約70g、または培地1L当たり70gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約20g~培地1L当たり約80g、または培地1L当たり80gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。一部の実施形態では、本開示の方法は、培地1L当たり約20g~培地1L当たり約90g、または培地1L当たり90gより多い量での、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を提供する。
一部の実施形態では、本明細書において開示される改変された宿主細胞は、カルボン酸、オリベトール酸、またはオリベトール酸誘導体を含む液体培地において培養される。
一部の実施形態では、本明細書において開示されるものなどの、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法は、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を支持する条件下で、本開示の改変された酵母細胞を培養することを含んでもよく、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、改変された酵母細胞により生成され、改変された酵母細胞が培養される培地(例えば、液体培地)に存在する。一部の実施形態では、改変された酵母細胞が培養される培地は、1ng/L~1g/L(例えば、1ng/L~50ng/L、50ng/L~100ng/L、100ng/L~500ng/L、500ng/L~1μg/L、1μg/L~50μg/L、50μg/L~100μg/L、100μg/L~500μg/L、500μg/L~1mg/L、1mg/L~50mg/L、50mg/L~100mg/L、100mg/L~500mg/L、または500mg/L~1g/L)の量でカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を含む。ある特定のこのような実施形態では、改変された酵母細胞は、改変されたサッカロミセス・セレビシエである。一部の実施形態では、改変された酵母細胞が培養される培地は、50mg/L~100mg/Lの量でカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を含む。ある特定のこのような実施形態では、改変された酵母細胞は、改変されたサッカロミセス・セレビシエである。一部の実施形態では、改変された酵母細胞が培養される培地は、100mg/L~500mg/Lの量でカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を含む。ある特定のこのような実施形態では、改変された酵母細胞は、改変されたサッカロミセス・セレビシエである。一部の実施形態では、改変された酵母細胞が培養される培地は、500mg/L~1g/Lの量でカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を含む。ある特定のこのような実施形態では、改変された酵母細胞は、改変されたサッカロミセス・セレビシエである。一部の実施形態では、改変された酵母細胞が培養される培地は、1g/Lより多い量でカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を含む。ある特定のこのような実施形態では、改変された酵母細胞は、改変されたサッカロミセス・セレビシエである。
一部の実施形態では、本明細書において開示されるものなどの、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法は、糖の発酵を支持する条件下、およびカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成を支持する条件下で、本開示の改変された酵母細胞を培養することを含んでもよく、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、改変された酵母細胞により生成され、改変された酵母細胞により生成されるアルコールに存在する。本開示は、改変された酵母細胞により生成されるアルコール飲料を提供し、アルコール飲料は、改変された酵母細胞により生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を含む。アルコール飲料は、ビール、ワイン、および蒸留アルコール飲料を含み得る。一部の実施形態では、本開示のアルコール飲料は、1ng/L~1g/L(例えば、1ng/L~50ng/L、50ng/L~100ng/L、100ng/L~500ng/L、500ng/L~1μg/L、1μg/L~50μg/L、50μg/L~100μg/L、100μg/L~500μg/L、500μg/L~1mg/L、1mg/L~50mg/L、50mg/L~100mg/L、100mg/L~500mg/L、または500mg/L~1g/L)の量でカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を含む。一部の実施形態では、本開示のアルコール飲料は、1g/Lより多い量で、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を含む。
本開示は、改変された酵母細胞により生成される飲料を提供し、飲料は、改変された酵母細胞により生成される、本明細書において開示されるものなどの、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を含む。一部の実施形態では、本開示の飲料は、1ng/L~1g/L(例えば、1ng/L~50ng/L、50ng/L~100ng/L、100ng/L~500ng/L、500ng/L~1μg/L、1μg/L~50μg/L、50μg/L~100μg/L、100μg/L~500μg/L、500μg/L~1mg/L、1mg/L~50mg/L、50mg/L~100mg/L、100mg/L~500mg/L、または500mg/L~1g/L)の量でカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を含む。一部の実施形態では、本開示の飲料は、1g/Lより多い量で、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を含む。一部の実施形態では、本開示の飲料は、アルコールではない。
一部の実施形態では、本開示の方法は、本明細書において開示されるものなどの、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の増大した生成を提供する。ある特定のこのような実施形態では、培地における本明細書において開示される改変された宿主細胞の培養は、同様の条件下で培養された改変されていない宿主細胞と比較して、増大した量でのカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の合成を提供する。本明細書において開示される改変された宿主細胞によるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成は、同様の条件下で培養された改変されていない宿主細胞と比較して、約5%~約1,000,000増大し得る。本明細書において開示される改変された宿主細胞によるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成は、同様の条件下で培養された改変されていない宿主細胞によるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成と比較して、約10%~約1,000,000倍(例えば、約50%~約1,000,000倍、約1~約500,000倍、約1~約50,000倍、約1~約5,000倍、約1~約1,000倍、約1~約500倍、約1~約100倍、約1~約50倍、約5~約100,000倍、約5~約10,000倍、約5~約1,000倍、約5~約500倍、約5~約100倍、約10~約50,000倍、約50~約10,000倍、約100~約5,000倍、約200~約1,000倍、約50~約500倍、または約50~約200倍)増大してもよい。本明細書において開示される改変された宿主細胞によるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成はまた、同様の条件下で培養された、改変されていない宿主細胞によるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成と比較して、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、1倍、2倍、5倍、10倍、20倍、50倍、100倍、200倍、500倍、1000倍、2000倍、5000倍、10,000倍、20,000倍、50,000倍、100,000倍、200,000倍、500,000倍、または1,000,000倍の少なくともおよそいずれか、増大してもよい。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞による、本明細書において開示されるものなどの、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成はまた、同様の条件下で培養される改変されていない宿主細胞によるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成と比較して、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、または90%の少なくともおよそいずれか、増大してもよい。一部の実施形態では、本明細書において開示される改変された宿主細胞によるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成は、同様の条件下で培養される改変されていない宿主細胞によるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成と比較して、1~20%、2~20%、5~20%、10~20%、15~20%、1~15%、1~10%、2~15%、2~10%、5~15%、10~15%、1~50%、10~50%、20~50%、30~50%、40~50%、50~100%、50~60%、50~70%、50~80%、または50~90%の少なくともおよそいずれか、増大してもよい。
本開示の改変された宿主細胞によるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成は、LC-MS解析により決定される。ある特定のこのような実施形態では、それぞれのカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、真正の標準から決定された保持時間、および多重反応モニタリング(MRM)転移により同定される。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、酵母細胞である。ある特定のこのような実施形態では、本明細書において開示される改変された宿主細胞は、バイオリアクターにおいて培養される。一部の実施形態では、改変された宿主細胞は、置換されていないか、または置換されたヘキサン酸、置換されていないか、もしくは置換されたヘキサン酸、オリベトール酸、またはオリベトール酸誘導体以外のカルボン酸を添加した培地において培養される。一部の実施形態では、改変された酵母細胞は、改変されたサッカロミセス・セレビシエである。
一部の実施形態では、本明細書において開示されるものなどの、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、例えば、本明細書において開示される改変された宿主細胞を溶解すること、および溶解物からカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体誘導体を回収することによって、細胞溶解物から回収される。他の場合では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、本明細書に開示される改変された宿主細胞が培養される培地から回収される。他の場合では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、細胞溶解物と培地の両方から回収される。他の場合では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、改変された宿主細胞から回収される。他の場合では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、改変された宿主細胞と培地の両方から回収される。他の場合では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、細胞溶解物、改変された宿主細胞、および培地から回収される。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体が、本明細書において開示される一つまたは複数のポリペプチドを含む、細胞溶解物から;培地から;改変された宿主細胞から;細胞溶解物と培地の両方から;改変された宿主細胞と培地の両方から;細胞溶解物、改変された宿主細胞、および培地から;または無細胞反応混合物から、回収されるとき、回収されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、塩の形態である。ある特定のこのような実施形態では、塩は、薬学的に許容される塩である。一部の実施形態では、次いで、回収されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の塩は、本明細書において開示される通り、精製される。
一部の実施形態では、次いで、本明細書において開示されるものなどの、回収されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、精製される。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞を含む培養物由来の細胞ブロス全体を、適当な有機溶媒を用いて抽出して、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を得てもよい。適当な有機溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、酢酸エチル、石油エーテル、ならびにジ-エチルエーテル、クロロホルム、および酢酸エチルが、挙げられるが、これらに限定されない。一部の実施形態では、適当な有機溶媒は、ヘキサンを含む。一部の実施形態では、適当な有機溶媒は、10:1の比(有機溶媒1重量部に、細胞ブロス全体10重量部)で、本開示の改変された宿主細胞を含む発酵由来の細胞ブロス全体に加えられ、30分間撹拌され得る。ある特定のこのような実施形態では、有機画分は、分離され、等体積の酸性水(pH2.5)で2回抽出されてもよい。次いで、有機層は、分離され、濃縮器(減圧下での回転蒸発器または薄膜蒸発器)において乾燥させて、粗カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体結晶を得てもよい。ある特定のこうした実施形態では、粗結晶を加熱するか、または光に曝露して、粗カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を脱炭酸してもよい。ある特定のこのような実施形態では、粗結晶を、105℃まで15分間加熱し、続いて、145℃で55分間加熱して、粗カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を脱炭酸してもよい。ある特定のこのような実施形態では、粗結晶性生成物を、適当な溶媒(例えば、n-ペンタン)において再溶解し、再結晶化し、濾過して、任意の不溶性物質を除去してもよい。ある特定のこのような実施形態では、次いで、溶媒を、例えば、回転蒸発によって除去して、純粋な結晶性生成物を生成してもよい。
一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、純粋、であり、例えば、少なくとも約40%純粋、少なくとも約50%純粋、少なくとも約60%純粋、少なくとも約70%純粋、少なくとも約80%純粋、少なくとも約90%純粋、少なくとも約95%純粋、少なくとも約98%、または98%より高く純粋であり、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の文脈における「純粋」は、他のカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体、高分子、混入物などを含まない、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を刺してもよい。
テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントを作製する方法
ある態様では、本開示は、テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントを作製するための方法を提供する。ある特定のこのような実施形態では、方法は、本開示の改変された宿主細胞を培地において培養することを含んでもよい。一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞は、ピキア属である。方法は、本明細書において記載される通り、発現された操作されたバリアントを単離することおよび/または精製することを含み得る。
一部の実施形態では、操作されたバリアントを調製する方法は、操作されたバリアントを単離することまたは精製することを含む。本開示の操作されたバリアントは、本明細書において記載される通り、改変された宿主細胞において発現され、とりわけ、リゾチーム処理、超音波処理、濾過、塩析、超遠心分離、およびクロマトグラフィーを含む、タンパク質精製のため使用される周知の技術の任意の一つまたは複数を使用して、改変された宿主細胞および/または培地から単離され得る。本開示の操作されたバリアントを単離するためのクロマトグラフィー技術は、とりわけ、逆相クロマトグラフィー高速液体クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル電気泳動、およびアフィニティークロマトグラフィーを含み得る。一部の実施形態では、アフィニティークロマトグラフィーが使用される。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞において発現された本開示の操作されたバリアントは、粗抽出物(例えば、無細胞溶解物)、粉末(例えば、振とうフラスコ粉末)、凍結乾燥物、グリセロールまたは別の抗凍結剤で作製された凍結ストック、および実質的に純粋な調製物(例えば、DSP粉末)を含むが、これらに限定されない、様々な形態で調製され、使用され得る。
一部の実施形態では、本開示の改変された宿主細胞において発現された本開示の操作されたバリアントは、精製された形態で調製され、使用され得る。一般に、特定の操作されたバリアントを精製する条件は、一部、正味電荷、疎水性、親水性、分子量、分子形状などの、要因に依存し、当業者には明らかである。
カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の無細胞生成方法
本開示の方法は、本開示の改変された宿主細胞によって発現されるか、または過剰発現される、本明細書において開示される操作されたバリアントを使用した、本明細書において開示されるものなどの、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の無細胞生成を含み得る。一部の実施形態では、本明細書において開示される操作されたバリアントは、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成のための無細胞システムにおいて使用される。ある特定のこのような実施形態では、本開示の操作されたバリアントは、単離され、および/または精製される。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の生成における使用に適切な出発材料を、適当な反応容器において、本明細書において開示される操作されたバリアントと一緒に混合して、反応物を得てもよい。本明細書において開示される操作されたバリアントを組み合わせて使用して、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の適切な出発材料からの完全な合成を果たしてもよい。一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、本明細書において開示される操作されたものを含む無細胞反応混合物から回収される。
一部の実施形態では、次いで、本明細書において開示されるものなどの、回収されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、精製される。ある特定のこのような実施形態では、本明細書において開示される操作されたバリアントを含む無細胞反応混合物を、適当な有機溶媒を用いて抽出して、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を得てもよい。適当な有機溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、酢酸エチル、石油エーテル、ならびにジ-エチルエーテル、クロロホルム、および酢酸エチルが、挙げられるが、これらに限定されない。一部の実施形態では、適当な有機溶媒は、ヘキサンを含む。一部の実施形態では、適当な有機溶媒は、10:1の比(反応混合物10重量部に、有機溶媒1重量部)で、本明細書において開示されるポリペプチドの一つまたは複数を含む無細胞反応混合物に加えられ、30分間撹拌され得る。ある特定のこのような実施形態では、有機画分は、分離され、等体積の酸性水(pH2.5)で2回抽出されてもよい。次いで、有機層は、分離され、濃縮器(減圧下での回転蒸発器または薄膜蒸発器)において乾燥させて、粗カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体結晶を得てもよい。ある特定のこうした実施形態では、粗結晶を加熱するか、または光に曝露して、粗カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を脱炭酸してもよい。ある特定のこのような実施形態では、粗結晶を、105℃まで15分間加熱し、続いて、145℃で55分間加熱して、粗カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を脱炭酸してもよい。ある特定のこのような実施形態では、粗結晶性生成物を、適当な溶媒(例えば、n-ペンタン)において再溶解し、再結晶化し、濾過して、任意の不溶性物質を除去してもよい。ある特定のこのような実施形態では、次いで、溶媒を、例えば、回転蒸発によって除去して、純粋な結晶性生成物を生成してもよい。
一部の実施形態では、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体が、本明細書において開示される一つまたは複数の操作されたバリアントを含む無細胞反応混合物から回収されるとき、回収されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、塩の形態である。ある特定のこのような実施形態では、塩は、薬学的に許容される塩である。一部の実施形態では、次いで、回収されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の塩は、本明細書において開示される通り、精製される。
一部の実施形態では、本明細書において開示される操作されたバリアントによるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の無細胞生成は、LC-MS解析によって決定される。ある特定のこのような実施形態では、それぞれのカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、真正の標準から決定された保持時間、および多重反応モニタリング(MRM)転移により同定される。
本開示の非限定的な実施形態の例
本明細書において開示される本主題の実施形態は、単独で、または一つまたは複数の他の実施形態と組み合わせて有益であり得る。前述の説明を制限することなく、I-1~I-121の番号が付けられた本開示のある特定の非限定的な実施形態が、以下に提供される。本開示を読んだ際に当業者には明らかであるように、個々に番号付けられた実施形態のそれぞれは、前または後の、個々に番号付けられた実施形態のいずれかと一緒に使用するか、または組み合わせてもよい。これは、実施形態のすべてのこのような組み合わせについての支持を提供することを意図しており、以下に明示的に提供される実施形態の組み合わせに限定されない。
本開示の一部の実施形態は、実施形態Iのものである。
実施形態I-1。
一個または複数のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含むテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアント。
実施形態I-2。
操作されたバリアントが、配列番号44に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-1に記載の操作されたバリアント。
実施形態I-3。
操作されたバリアントが、シグナルポリペプチド、フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)結合ドメイン、ベルベリン架橋酵素(BBE)ドメイン、または前述の組み合わせにおいて少なくとも一個のアミノ酸置換を含む、実施形態I-1またはI-2の操作されたバリアント。
実施形態I-4。
操作されたバリアントが、シグナルポリペプチドにおいて少なくとも一個のアミノ酸置換を含む、実施形態I-3の操作されたバリアント。
実施形態I-5。
操作されたバリアントが、FAD結合ドメインにおいて少なくとも一個のアミノ酸置換を含む、実施形態I-3またはI-4の操作されたバリアント。
実施形態I-6。
操作されたバリアントが、BBEドメインにおいて少なくとも一個のアミノ酸置換を含む、実施形態I-3~I-5のいずれか一つの操作されたバリアント。
実施形態I-7。
操作されたバリアントが、少なくとも一つの表面に露出したアミノ酸の置換を含む、実施形態I-3~I-6のいずれか一つの操作されたバリアント。
実施形態I-8。
操作されたバリアントが、R31、P43、P49、K50、L51、Q55、H56、L59、M61、S62、L71、S100、V103、T109、Q124、V125、L132、S137、H143、V149、W161、K165、N168、E167、S170、F171、P172、Y175、G180、N196、H208、G235、A250、I257、K261、L269、G311、F317、L327、K390、T379、S429、N467、Y500、N528、P539、P542、H543、H544、およびH545からなる群から選択されるアミノ酸で、少なくとも一個のアミノ酸置換を含む、実施形態I-1またはI-2に記載の操作されたバリアント。
実施形態I-9。
本開示は操作されたバリアントを提供するものであり、この場合において当該操作されたバリアントは、R31Q、P43E、P49E、P49K、P49Q、K50T、L51I、Q55E、Q55P、H56E、L59E、M61W、M61H、M61S、S62Q、L71A、S100A、V103F,T109V,Q124D、Q124E、Q124N、V125E、V125Q、L132M、S137G、H143D、V149I、W161R、W161Y、W161K、K165A、N168S、E167P、S170T、F171I、P172V、Y175F、G180A、N196Q、N196V、H208T、G235P、A250T、I257V、K261W、K261C、L269I、G311A、G311C、F317Y、L327I、K390E、T379S、S429L、N467D、Y500M、Y500V、N528E、P539T、P542E、P542V、H543V、H544A、H545D、およびH545Eからなる群から選択されるアミノ酸置換を少なくとも一つ含む、実施形態I-8に記載の操作されたバリアント。
実施形態I-10。
操作されたバリアントが、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128、配列番号130、配列番号132、配列番号134、配列番号136、配列番号138、配列番号140、配列番号142、配列番号144、配列番号146、配列番号148、配列番号150、配列番号152、配列番号154、配列番号156、配列番号158、配列番号160、配列番号162、配列番号164、配列番号166、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、配列番号176、配列番号178、配列番号180、配列番号182、配列番号184、および配列番号186からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、実施形態I-1またはI-2に記載の操作されたバリアント。
実施形態I-11。
操作されたバリアントが、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも16、少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、少なくとも20、少なくとも21、少なくとも22、少なくとも23、少なくとも24、少なくとも25、少なくとも26、少なくとも27、少なくとも28、少なくとも29、または少なくとも30個のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含む、実施形態I-1~I-9のいずれか一つに記載の操作されたバリアント。
実施形態I-12。
操作されたバリアントが、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、または30個のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含む、実施形態I-1~I-9のいずれか一つに記載の操作されたバリアント。
実施形態I-13。
操作されたバリアントが、フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)結合ドメイン、ベルベリン架橋酵素(BBE)ドメイン、または前述の組み合わせにおいて、少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む、実施形態I-1~I-12のいずれか一つに記載の操作されたバリアント。
実施形態I-14。
操作されたバリアントが、FAD結合ドメインにおいて、少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む、実施形態I-13に記載の操作されたバリアント。
実施形態I-15。
操作されたバリアントが、FAD結合ドメインにおいて、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、または少なくとも15個の不変のアミノ酸を含む、実施形態I-14に記載の操作されたバリアント。
実施形態I-16。
操作されたバリアントが、BBEドメインにおいて、少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む、実施形態I-13~I-15のいずれか一つに記載の操作されたバリアント。
実施形態I-17。
操作されたバリアントが、BBEドメインにおいて、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、または少なくとも15個の不変のアミノ酸を含む、実施形態I-16に記載の操作されたバリアント。
実施形態I-18。
操作されたバリアントが、A28、F34、L35、C37、L64、N70、P87、I93、C99、R108、R110、G112、E117、G118、S120、P126、F127、D131、D141、W148、G152、A153、L155、G156、E157、Y159、Y160、N163、A173、G174、C176、P177、T178、V179、G182、G183、H184、F185、G187、G188、G189、Y190、G191、P192、L193、R195、A201、D202、I205、D206、V210、G214、G223、D225、L226、F227、W228、R231、G234、S237、F238、G239、K245、I246、L248、V251、V259、Q276、F312、S313、L323、C341、F352、S354、F380、K381、I382、K383、D385、Y386、I391、M412、L415、G419、M422、I425、I430、P431、P433、H434、R435、G437、Y440、W443、Y444、I445、I464、Y465、M468、T469、Y471、V472、P476、R484、N498、A502、N513、F514、K521、N528、F529、E533、Q534、およびS535からなる群から選択される少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む、実施形態I-1~I-17のいずれか一つに記載の操作されたバリアント。
実施形態I-19。
操作されたバリアントが、C37、N70、I93、C99、E117、S120、F127、D131、G156、E157、Y159、G174、C176、G182、G183、F185、G187、G188、G189、Y190、G191、P192、R195、D202、D206、G214、W228、G234、F238、L248、Q277、S314、L324、S355、K382、K384、D386、G420、M423、R436、Y441、W444、Y445、Y472、P477、N514、F515、N529、およびQ535からなる群から選択される少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む、実施形態I-18に記載の操作されたバリアント。
実施形態I-20。
操作されたバリアントが、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも16、少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、少なくとも20、少なくとも21、少なくとも22、少なくとも23、少なくとも24、または少なくとも25個の不変のアミノ酸を含む、実施形態I-1~I-19のいずれか一つに記載の操作されたバリアント。
実施形態I-21。
同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによってCBGAから生成されるTHCAの量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、操作されたバリアントが、カンナビゲロール酸(CBGA)からテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)を生成する、実施形態I-1~I-20のいずれか一つに記載の操作されたバリアント。
実施形態I-22。
同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによってCBGAから生成されるTHCAの量より、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、操作されたバリアントが、カンナビゲロール酸(CBGA)からテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)を生成する、実施形態I-1~I-21のいずれか一つに記載の操作されたバリアント。
実施形態I-23。
同様の条件下、同じ長さの時間で配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによって生成されるものと比較して、操作されたバリアントが、別のカンナビノイド(例えば、カンナビクロメン酸(CBCA))に対して高いTHCAの比率で、カンナビゲロール酸(CBGA)からテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)を生成する、実施形態I-1~I-22のいずれか一つに記載の操作されたバリアント。
実施形態I-24。
約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、操作されたバリアントが、CBGAからTHCAを生成する、実施形態I-1~I-23のいずれか一つに記載の操作されたバリアント。
実施形態I-25。
操作されたバリアントが、N末端、C末端、またはN末端とC末端の両方に切断を含む、実施形態I-1~I-24のいずれか一つに記載の操作されたバリアント。
実施形態I-26。
切断された、操作されたバリアントが、シグナルポリペプチドまたは膜アンカーを含む、実施形態I-25に記載の操作されたバリアント。
実施形態I-27。
操作されたバリアントが、天然のシグナルポリペプチドを欠く、実施形態I-25またはI-26に記載の操作されたバリアント。
実施形態I-28。
操作されたバリアントが、C末端で、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、または少なくとも10個のアミノ酸の切断を含む、実施形態I-25~I-27のいずれか一つに記載の操作されたバリアント。
実施形態I-29。
操作されたバリアントが、C末端で、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個のアミノ酸の切断を含む、実施形態I-25~I-27のいずれか一つに記載の操作されたバリアント。
実施形態I-30。
実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む、核酸。
実施形態I-31。
一つまたは複数のアミノ酸置換を含む、配列番号44のアミノ酸配列を含むテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸であって、当該ヌクレオチド配列は、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127、配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号135、配列番号137、配列番号139、配列番号141、配列番号143、配列番号145、配列番号147、配列番号149、配列番号151、配列番号153、配列番号155、配列番号157、配列番号159、配列番号161、配列番号163、配列番号165、配列番号167、配列番号169、配列番号171、配列番号173、配列番号175、配列番号177、配列番号179、配列番号181、配列番号183、および配列番号185からなる群から選択される、核酸。
実施形態I-32。
ヌクレオチド配列が、コドン最適化されている、実施形態I-30またはI-31に記載の核酸。
実施形態I-33。
カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞を製造する方法であって、実施形態I-30~I-32のいずれか一つに記載の一つまたは複数の核酸を、宿主細胞に導入することを含む、方法。
実施形態I-34。
実施形態I-30~I-32のいずれか一つに記載の一つまたは複数の核酸を含む、ベクター。
実施形態I-35。
カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞を製造する方法であって、実施形態I-34に記載の一つまたは複数のベクターを宿主細胞に導入することを含む、方法。
実施形態I-36。
改変された宿主細胞が、実施形態I-30~I-32のいずれか一つに記載の一つまたは複数の核酸を含む、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞。
実施形態I-37。
改変された宿主細胞が、ゲラニルピロリン酸:オリベトール酸ゲラニルトランスフェラーゼ(GOT)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、実施形態I-36に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-38。
GOTポリペプチドが、配列番号17に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-37に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-39。
改変された宿主細胞が、GOTポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む、実施形態I-37またはI-38に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-40。
改変された宿主細胞が、NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、実施形態I-36に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-41。
NphBポリペプチドが、配列番号188に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-40に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-42。
改変された宿主細胞が、テトラケチド合成酵素(TKS)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびオリベトール酸シクラーゼ(OAC)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、実施形態I-36~I-41のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-43。
TKSポリペプチドが、配列番号19に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-42に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-44。
改変された宿主細胞が、TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む三つ以上の異種核酸を含む、実施形態I-42またはI-43に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-45。
OACポリペプチドが、配列番号21または配列番号48に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-42~I-44のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-46。
改変された宿主細胞が、OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む三つ以上の異種核酸を含む、実施形態I-42~I-45のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-47。
改変された宿主細胞が、アシル活性化酵素(AAE)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、実施形態I-36~I-46のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-48。
AAEポリペプチドが、配列番号23に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-47に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-49。
改変された宿主細胞が、AAEポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む、実施形態I-47またはI-48に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-50。
改変された宿主細胞が、以下:a)HMG-CoA合成酵素(HMGS)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸;b)切断された3-ヒドロキシ-3-メチル-グルタリル-CoA還元酵素(tHMGR)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸;c)メバロン酸キナーゼ(MK)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸;d)ホスホメバロン酸キナーゼ(PMK)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸;e)メバロン酸ピロリン酸脱炭酸酵素(MVD1)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸;またはf)イソペンテニル二リン酸異性化酵素(IDI1)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、のうちの一つまたは複数を含む、実施形態I-36~I-49のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-51。
IDI1ポリペプチドが、配列番号25に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-50に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-52。
tHMGRポリペプチドが、配列番号27に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-50またはI-51に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-53。
HMGSポリペプチドが、配列番号29に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-50~I-52のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-54。
MKポリペプチドが、配列番号39に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-50~I-53のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-55。
PMKポリペプチドが、配列番号37に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-50~I-54のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-56。
MVD1ポリペプチドが、配列番号33に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-50~I-55のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-57。
改変された宿主細胞が、アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、実施形態I-36~I-56のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-58。
アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドが、配列番号31に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-57に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-59。
改変された宿主細胞が、ピルビン酸脱炭酸酵素(PDC)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、実施形態I-36~I-58のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-60。
PDCポリペプチドが、配列番号35に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-59に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-61。
改変された宿主細胞が、ゲラニルピロリン酸合成酵素(GPPS)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、実施形態I-36~I-60のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-62。
GPPSポリペプチドが、配列番号41に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-61に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-63。
改変された宿主細胞が、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、実施形態I-36~I-62のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-64。
KAR2ポリペプチドが、配列番号5に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-63に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-65。
改変された宿主細胞が、KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む、実施形態I-63またはI-64に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-66。
改変された宿主細胞が、PDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、実施形態I-36~I-65のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-67。
PDI1ポリペプチドが、配列番号9に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-66に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-68。
改変された宿主細胞が、IRE1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、実施形態I-36~I-67のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-69。
IRE1ポリペプチドが、配列番号11または配列番号190に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-68に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-70。
改変された宿主細胞が、ERO1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、実施形態I-36~I-69のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-71。
ERO1ポリペプチドが、配列番号7に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-70に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-72。
改変された宿主細胞が、FAD1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、実施形態I-36~I-71のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-73。
FAD1ポリペプチドが、配列番号192に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-72に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-74。
改変された宿主細胞が、PEP4ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む、実施形態I-36~I-73のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-75。
PEP4ポリペプチドが、配列番号15に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-74に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-76。
改変された宿主細胞が、ROT2ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む、実施形態I-36~I-75のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-77。
ROT2ポリペプチドが、配列番号13に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-76に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-78。
改変された宿主細胞が、真核細胞である、実施形態I-36~I-77のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-79。
真核細胞が、酵母細胞である、実施形態I-78に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-80。
酵母細胞が、サッカロマイセス・セレビシエである、実施形態I-79に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-81。
サッカロマイセス・セレビシエが、サッカロマイセス・セレビシエのタンパク質分解酵素欠損株である、実施形態I-80に記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-82。
一つまたは複数の核酸のうちの少なくとも一つが、改変された宿主細胞の染色体に組み込まれる、実施形態I-36~I-81のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-83。
一つまたは複数の核酸のうちの少なくとも一つが、染色体外で維持される、実施形態I-36~I-81のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-84。
一つまたは複数の核酸のうちの少なくとも一つが、誘導性プロモーターに動作可能に連結される、実施形態I-36~I-83のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-85。
一つまたは複数の核酸のうちの少なくとも一つが、構造性プロモーターに動作可能に連結される、実施形態I-36~I-83のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-86。
改変された宿主細胞は、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞によって生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)でカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成し、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させたとき、実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、実施形態I-36~I-85のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-87。
改変された宿主細胞は、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞によって生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%より多い量(mg/LまたはmMで測定される)でカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成し、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させたとき、実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、実施形態I-36~I-86のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-88。
改変された宿主細胞は、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞の増殖速度および/またはより高いバイオマス収率と比較して、より速い増殖速度および/またはより高いバイオマス収率を有し、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させたとき、実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、実施形態I-36~I-87のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-89。
改変された宿主細胞は、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞の増殖速度および/またはより高いバイオマス収率より、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%速い増殖速度および/またはより高いバイオマス収率を有し、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させたとき、実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、実施形態I-36~I-88のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-90。
改変された宿主細胞は、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞により生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、カンナビクロメン酸(CBCA))に対して高いTHCAの比率で、カンナビゲロール酸(CBGA)からテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)を生成し、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させたとき、実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、実施形態I-36~I-89のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-91。
約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、改変された宿主細胞が、CBGAからTHCAを生成する、実施形態I-36~I-90のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞。
実施形態I-92。
a)実施形態I-36~I-91のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞を培地において培養することを含む、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法。
実施形態I-93。
方法が、b)生成されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を回収すること、を含む、実施形態I-92に記載の方法。
実施形態I-94。
培地が、カルボン酸を含む、実施形態I-92またはI-93に記載の方法。
実施形態I-95。
カルボン酸が、置換されていないか、または置換されたC-C18カルボン酸である、実施形態I-94に記載の方法。
実施形態I-96。
置換されていないか、または置換されたC-C18カルボン酸が、置換されていないか、または置換されたヘキサン酸である、実施形態I-95に記載の方法。
実施形態I-97。
培地が、オリベトール酸またはオリベトール酸誘導体を含む、実施形態I-92またはI-93に記載の方法。
実施形態I-98。
カンナビノイドが、テトラヒドロカンナビノール酸、テトラヒドロカンナビバリン酸、またはテトラヒドロカンナビバリンである、実施形態I-92またはI-93に記載の方法。
実施形態I-99。
培地が、発酵性糖を含む、実施形態I-92~I-98のいずれか一つに記載の方法。
実施形態I-100。
培地が、前処理されたセルロース供給原料を含む、実施形態I-92~I-98のいずれか一つに記載の方法。
実施形態I-101。
培地が、非発酵性炭素源を含む、実施形態I-92~I-98のいずれか一つに記載の方法。
実施形態I-102。
非発酵性炭素源が、エタノールを含む、実施形態I-101に記載の方法。
実施形態I-103。
カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体が、培地1L当たり100mgより多い量で生成される、実施形態I-92~I-102のいずれか一つに記載の方法。
実施形態I-104。
カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、実施形態I-34~I-89のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞の代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞を培養することを含む方法で生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量(mg/LまたはmMで測定される)よりも、多い量で生成され、この場合において、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠き、ならびにこの場合において、実施形態I-36~I-91のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞、および配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で培養される、実施形態I-92~I-103のいずれか一つに記載の方法。
実施形態I-105。
カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、実施形態I-36~I-91のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞の代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞を培養することを含む方法で生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量よりも、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%多い量(mg/LまたはmMで測定される)で生成され、この場合において、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠き、ならびにこの場合において、実施形態I-36~I-91のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞、および配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で培養される実施形態I-92~I-104のいずれか一つに記載の方法。
実施形態I-106。
カンナビノイドは、テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)であり、およびこの場合において、当該方法は、実施形態I-36~I-91のいずれか一つに記載の改変された宿主細胞の代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞を培養することを含む方法において生成される場合と比較して、別のカンナビノイド(例えば、カンナビクロメン酸(CBCA))に対して高いTHCAの比率でTHCAを生成し、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させたとき、実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、実施形態I-92~I-105のいずれか一つに記載の方法。
実施形態I-107。
約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、当該方法は、CBGAからTHCAを生成する、実施形態I-92~I-106のいずれか一つに記載の方法。
実施形態I-108。
カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法であって、実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアントの使用を含む、方法。
実施形態I-109。
方法が、生成されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を回収することを含む、実施形態I-108に記載の方法。
実施形態I-110。
カンナビノイドが、テトラヒドロカンナビノール酸、テトラヒドロカンナビバリン酸、またはテトラヒドロカンナビバリンである、実施形態I-108またはI-109に記載の方法。
実施形態I-111。
カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアントの代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドの使用を含む方法で生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量よりも、多い量(mg/LまたはmMで測定される)で生成され、この場合において実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアント、および配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドは、同様の条件下、同じ長さの時間使用される、実施形態I-108~I-110のいずれか一つに記載の方法。
実施形態I-112。
カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアントの代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドの使用を含む方法で生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量よりも、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%高い量(mg/LまたはmMで測定される)で生成され、この場合において実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアント、および配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドは、同様の条件下、同じ長さの時間使用される、実施形態I-108~I-111のいずれか一つに記載の方法。
実施形態I-113。
カンナビノイドは、テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)であり、この場合において当該方法は、実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアントの代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドの使用を含む方法で生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、カンナビクロメン酸(CBCA))に対して高いTHCAの比率でTHCAを生成し、この場合において実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアント、および配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドは、同様の条件下、同じ長さの時間使用される、実施形態I-108~I-112のいずれか一つに記載の方法。
実施形態I-114。
約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、当該方法は、CBGAからTHCAを生成する、実施形態I-108~I-113いずれか一つに記載の方法。
実施形態I-115。
一個または複数のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含むテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントをスクリーニングする方法であって、a)宿主細胞の集団を、対照集団と試験集団に分けること;b)対照集団において、配列番号44のアミノ酸配列を有するTHCASポリペプチドと、比較テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドを共発現させることであって、当該配列番号44のアミノ酸配列を有するTHCASポリペプチドは、カンナビゲロール酸(CBGA)を第一のカンナビノイドであるテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)に変換することができ、比較カンナビノイド合成酵素ポリペプチドは、同じCBGAを異なる第二のカンナビノイドに変換することができること;c)試験集団において、操作されたバリアントと比較カンナビノイド合成酵素ポリペプチドを共発現させることであって、当該操作されたバリアントは、CBGAを、配列番号44のアミノ酸配列を有するTHCASポリペプチドと同じ第一のカンナビノイドであるテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)に変換することができ、この場合において当該比較テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドは、同じCBGAを第二のカンナビノイドに変換することができ、そして試験集団および対照集団において、同様のレベルで発現されること;d)試験集団と対照集団の両方により生成される、第二のカンナビノイドに対する第一のカンナビノイドであるテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)の比率を測定すること;およびe)試験集団と対照集団の両方により生成される、第一のカンナビノイドの量(mg/LまたはmM)を測定すること、を含む、方法。
実施形態I-116。
配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドと比較して、改善されたインビボ性能を有する操作されたバリアントを含む試験集団が特定され、この場合において改善されたインビボ性能は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で対照集団によって生成されるものと比較して、試験集団によって生成される第二のカンナビノイドに対する第一のカンナビノイドの比率が高いことによって示される、実施形態I-115に記載の方法。
実施形態I-117。
同様の培養条件下、同じ長さの時間で対照集団によって生成される量と比較して、試験集団によってより多い量(mg/LまたはmMで測定される)で第一のカンナビノイドを生成することによって、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドと比較して改善されたインビボ性能を有する操作されたバリアントを含む試験集団が特定される、実施形態I-115またはI-116に記載の方法。
実施形態I-118。
カンナビノイド合成酵素ポリペプチドは、カンナビジオール酸合成酵素ポリペプチドである、実施形態I-115~I-117のいずれか一つに記載の方法。
実施形態I-119。
カンナビジオール酸合成酵素ポリペプチドは、配列番号3に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、実施形態I-118に記載の方法。
実施形態I-120。
第二のカンナビノイドが、カンナビジオール酸(CBDA)である、実施形態I-115~I-119のいずれか一つに記載の方法。
実施形態I-121。
操作されたバリアントが、実施形態I-1~I-29のいずれか一つに記載の操作されたバリアントである、実施形態I-115~I-119のいずれか一つに記載の方法。
本明細書において開示されるアミノ酸およびヌクレオチド配列が、表1において提供される。属および/または種が示される場合、配列は、特定される属および/または種のみに限定されると解釈されるべきではなく、当該配列を発現する他の属および/または種も含むべきである。表1に開示される配列のオルソログも、本開示に包含され得る。表1に最適化されたコドンとして示されるヌクレオチド配列は、サッカロミセス・セレビシエにおける発現に最適化されたコドンである。表1において、配列の末端として使用される「」は、停止コドンを示す。OACへの言及において、「」は、変異が配列に存在することを示す。
(表1)本開示のアミノ酸配列およびヌクレオチド配列
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以下の実施例は、当業者に、本開示の作製方法および使用方法の完全な開示および説明を提供するために提示されており、発明者がその開示とみなすものの範囲を限定することを意図するものではなく、また以下の実験がすべてであり、または実施された実験のみであることを表すことを意図していない。使用される数(例えば、量、温度など)に関して正確性を確保するために努力がなされているが、いくらかの実験誤差および偏差が、考慮に入れられるべきである。別段示されない限り、部は、重量部であり、分子量は、重量平均分子量であり、温度は、摂氏であり、圧力は、大気圧またはその付近である。標準的な略語、例えば、bp、塩基対、kb、キロ塩基、sまたはsec、秒、分、時間、時間、aa、アミノ酸、bp、塩基対、nt、ヌクレオチドなどを使用してもよい。
THCASの変異、構築、および形質転換
本明細書に記載されるTHCASの変異は、以前に実施されたCBDAS酵素の飽和変異誘導に基づいて構築された。2019年5月22日に出願された米国特許出願第62/851,560号を参照のこと。当該出願の内容は、その全体で全ての目的に対し、参照により本明細書に組み込まれる。CBDASを改善した選択変異をTHCASコンストラクトに移植し、OAからCBGAを産生する株で試験した。表2は、酵素に関する、複数の別個の組み込み(すべての遺伝子型に対し、n>10)の性能を表すデータを示す。ここでの対照株であるD488は、野生型THCASを含有し、予測レベルの性能であった。成績結果を表2および3に示す。
競合アッセイ株
試験されたこの10個の変異の初期セットでは、全ての変異ではないが、力価の増加をもたらした。このことから、CBDASとTHCASの変異の間に、1:1の関係性がないことが示唆される。CBDASのいくつかの有益な変異は、THCAS酵素にもよく似た利益をもたらす。THCA力価における、なんらかの改善の程度は驚くほど大きく、CBDASで観察されたものを上回っている。例えば、THCASでのF371Y変異は、約81%の力価上昇をもたらし、一方でCBDASでの構造的に同等のF316Y変異は、43%の力価上昇のみであった。
(表2)THCAS変異。すべての株は、n=3以上でアッセイされた。NA=該当なし、ND=未実施。
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酵母形質転換法
本明細書に開示される一つまたは複数の異種核酸を含む各DNAコンストラクト(例えば、表4に詳述されるコンストラクト)は、最適化酢酸リチウム(LiAc)形質転換法において標準的な分子生物学技術を用いてサッカロマイセス・セレビシエ(CEN.PK2、S4株)に組み込まれた。簡潔に述べると、細胞を、酵母抽出ペプトンデキストロース(YPD)培地中で一晩、振とうしながら(200rpm)30℃で増殖させ、YPD中で0.175のOD600に希釈し、そして0.6~0.8のOD600に増殖させた。形質転換は、1ウェル当たり1.67mLの培養物を使用して、96ウェルプレート形式で実施した。全培養物体積を遠心分離により回収し、等量の滅菌水で洗浄して再度スピンダウンさせ、等量の100mM LiAc中で洗浄した。再度細胞をスピンダウンし、上清を取り除いて、そして細胞を、80μL 50% PEG、12μL 1M LiAc、3.3μL煮沸鮭精子DNA、5μLのPCR増幅ライブラリDNA、および19.7μLの水(形質転換の回数により増減)からなる形質転換ミックス中に再懸濁させた。42℃で40分間の熱ショック後、細胞を、YPD培地において一晩回収し、その後、選択培地でプレーティングした。DNA組込みを、コロニー試料についての組込みに特異的なプライマーを用いたコロニーPCRによって確認し、高い率の組込みを確認した。
酵母培養条件
改変した宿主細胞である、本明細書において開示するライブラリーコンストラクト核酸を含む酵母コロニーを、YPD(10g/L酵母抽出物、20g/L Bactoペプトン、20g/Lデキストロース(グルコース))360μLを含有する96ウェルマイクロタイタープレートに拾い上げ、通気性フィルムシールで封止した。培養物が炭素枯渇に達するまで、細胞を、30℃、大容量マイクロタイタープレートインキュベーターにおいて、1000rpmで振とうしながら、80%湿度で、2日間培養した(「前培養」と称する)。成長飽和培養物を、飽和培養物から15μLを取り出し、新鮮培地360μLに希釈することによって、YPGALおよびオリベトール酸もしくはヘキサン酸のいずれか、またはオリベトール酸誘導体もしくはヘキサン酸以外のカルボン酸(10g/L酵母抽出液、20g/L Bactoペプトン、20もしくは40g/Lガラクトース、1g/Lグルコースおよび、1mMオリベトール酸もしくは2mMヘキサン酸のいずれか、または1mMオリベトール酸誘導体もしくは2mMヘキサン酸以外のカルボン酸)を含有する新鮮プレートに継代し、通気性フィルムシールで封止した。生成培地における改変した宿主細胞を、30℃、高容量マイクロタイタープレート振とう器において、1000rpmおよび80%湿度で、抽出および解析前にさらに5日間培養した。完了時に、全細胞ブロス25μLを、メタノール975μLに希釈し、ホイルシールで封止し、1200rpmで60秒間振とうして、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を抽出した。振とう後、プレートを1000×gで60秒間遠心分離して、任意の固体を除去した。遠心分離後、シールを除去し、上清10μLを、メタノール240μLを含有する新鮮アッセイプレートに移し、ホイルシールで封止し、900rpmで60秒間振とうし、LC-MSにより分析した。
分析方法
試料を、以下の勾配を有するPhenomenex Kinetexフェニル-ヘキシル2.1×30mm、2.6μmの分析カラムを使用して、LC-MS質量分析計(Agilent 6470)により分析した(移動相A:0.1%ギ酸を含むLC-MSグレード水;移動相B:0.1%ギ酸を含むLC-MSグレードアセトニトリル):
Figure 2022548904000081
質量分析計を、陰イオン多重反応モニタリングモードで操作した。それぞれのカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を、真正の標準から決定した保持時間、および多重反応モニタリング(MRM)転移により同定した:
Figure 2022548904000082
回収および精製
本開示の改変された宿主細胞を含む培養物由来の細胞ブロス全体を、適当な有機溶媒を用いて抽出して、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を得る。適当な有機溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、酢酸エチル、石油エーテル、ならびにジ-エチルエーテル、クロロホルム、および酢酸エチルが挙げられるが、これらに限定されない。ヘキサンなどの適当な有機溶媒を、10:1の比(有機溶媒1重量部に、細胞ブロス全体10重量部)で、本開示の改変された宿主細胞を含む発酵由来の細胞ブロス全体に加え、30分間撹拌する。有機画分を分離し、等体積の酸性水(pH2.5)で2回抽出する。次いで、有機層を分離し、濃縮器(減圧下での回転蒸発器または薄膜蒸発器)において乾燥させて、粗カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体結晶を得る。次いで、粗結晶を、105℃まで15分間加熱し、続いて、145℃で55分間加熱して、粗カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を脱炭酸してもよい。粗結晶性生成物を、適当な溶媒(例えば、n-ペンタン)において再溶解し、再結晶化し、1μmのフィルターを通して濾過して、任意の不溶性物質を除去する。次いで、溶媒を、例えば、回転蒸発によって除去して、純粋な結晶性生成物を生成する。
インビトロ酵素アッセイおよびカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の無細胞生成
一部の実施形態では、改変した宿主細胞、例えば、改変した酵母細胞を、YPD(10g/L酵母抽出物、20g/L Bactoペプトン、20g/Lデキストロース(グルコース))360μLを含有する96ウェルマイクロタイタープレートにおいて培養し、通気性フィルムシールで封止した。次いで、培養物が炭素枯渇に達するまで、細胞を、30℃、大容量マイクロタイタープレートインキュベーターにおいて、1000rpmで振とうしながら、80%湿度で、3日間培養する。次いで、成長飽和培養物を、YPGAL培地200mL中、OD600 0.2まで継代し、30℃で20時間振とうしながらインキュベートする。次いで、細胞を、4℃で5分間、3000×gで遠心分離することによって回収する。次いで、回収した細胞を、緩衝液(50mM Tris-HCl、1mM EDTA、0.1M KCl、pH7.4、ベンゾナーゼ125単位)50mLに再懸濁し、次いで、溶解する(Emulsiflex C3、Avestin,INC.、60bar、10分)。細胞の破片を、遠心分離(10,000×g、10分、4℃)により除去する。その後、上清を超遠心分離(150,000×g、1時間、4℃、Beckman Coulter L-90K、TI-70)に供する。次いで、得られた膜画分を、緩衝液(10mM Tris-HCl、10mM MgCl、pH8.0、10%グリセロール)3.3mにおいて再懸濁し、組織グラインダーで可溶化する。次いで、0.02%(v/v)のそれぞれの膜調製物を、反応緩衝液(50mM Tris-HCl、10mM MgCl、pH8.5)および基質(500μMオピレント酸、500μM GPP)において、総体積50mLまで溶解し、30℃で1時間インキュベートする。次いで、2種の反応体積の酢酸エチルを加え、続いて、ボルテックスし、遠心分離することによってアッセイ物を抽出する。有機層を30分間蒸発させ、アセトニトリル/HO/ギ酸(80:20:0.05%)において再懸濁し、Ultrafree(登録商標)-MCカラム(0.22μmの孔径、PVDF膜材料)で濾過する。次いで、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を、LC-MSを介して検出し、および/または回収し、精製する。
バイオリアクターにおける酵母培養
本明細書において開示する改変した宿主細胞を含む単一の酵母コロニーを、50mMコハク酸塩(pH5.0)および2%グルコースを含むVerduyn培地(Verduyn et al,Yest 8(7):501-17によって最初に記載された)15mLにおいて、125mLフラスコ中、30℃で、200rpmで振とうしながら、OD600 4~9まで成長させる。次いで、グリセロールを20%の濃度まで培養物に加え、1mLのバイアルの改変した宿主細胞懸濁液のバイアルを、-80℃で保存する。1~2個のバイアルの改変した宿主細胞を解凍し、50mMコハク酸塩(pH5.0)および4%スクロースを含むVerduyn培地において24時間増殖させ、次いで、同じ培地においてOD600 0.1読み取り値まで継代した。振とうしながら30℃で24時間成長させた後、培養物65mLを使用して、ヘキサン酸(2mM)、ヘキサン酸(2mM)以外のカルボン酸、オリベトール酸(1mM)、またはオリベトール酸誘導体(1mM)を添加した20g/Lガラクトースを含有するVerduyn発酵培地585mLと共に、1.3リットルの発酵槽(Eppendorf DASGIP Bioreactor)に接種する。ポリ-アルファ-オレフィンを、抽出剤として発酵槽に加えてもよい。発酵槽を、NHOHを加えて、30℃およびpH5.0で維持する。初期バッチ相では、発酵槽を、1分当たり0.5体積のエア(VVM)で通気し、撹拌は、30%溶解酸素を維持するように傾斜させる。初期糖を消費した後、溶解酸素の上昇により、ガラクトース+ヘキサン酸(1リットル当たりガラクトース800g+1リットル当たりヘキサン酸9.28g)の供給を、1回の投与当たり1リットル当たりガラクトース10gのパルスで、1時間当たり1リットル当たりガラクトース10gで誘発する(あるいは、ヘキサン酸、オリベトール酸、オリベトール酸誘導体、またはヘキサン酸以外のカルボン酸を、改変した宿主細胞に与える)。
パルス間では、供給速度を、1時間当たり1リットル当たりガラクトース5gまで低下させる。溶解酸素が10%上昇すると、供給速度を、10gL-1/時間-1で再開する。改変した宿主細胞密度が増加すると、溶解した酸素は、0%に到達し、パルス量は、1リットル当たりガラコース50gに増大させる。酸素移動速度を、体積が増加するにつれて撹拌を調節することによって、1時間当たり1リットル当たり100mMのフルスケール条件を表す速度で維持する。供給速度を動的に調整して、高い供給速度と低い供給速度間を代替するアルゴリズムを使用して、需要を満たす。低い供給速度の間、改変した宿主細胞は、ガラクトースおよびヘキサン酸、または代替的に、オリベトール酸、オリベトール酸誘導体、もしくはヘキサン酸以外のカルボン酸、ならびに高供給速度中に蓄積した任意のオーバーフロー代謝産物を消費するべきである。溶解した酸素の上昇は、高い供給速度を再開させる。低い供給速度に費やす時間の長さは、改変した宿主細胞が、以前の高い供給速度パルスで過剰供給または低供給される程度を反映し、次いで、この情報をモニターし、高い供給速度を上または下に調整するために使用し、低い供給速度を定義した範囲内で維持する。
経時的に、供給速度は、改変した宿主細胞からの需要に合致する、糖およびヘキサン酸、または代替的に、オリベトール酸、オリベトール酸誘導体、もしくはヘキサン酸以外のカルボン酸と一致する。このアルゴリズムは、カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体;バイオマス;およびCO以外の発酵生成物の正味の蓄積を最小限にする。一部の実施形態では、プロセスは、5~14日間継続する。ある特定のこのような実施形態では、蓄積したブロスを、毎日取り出し、バイオマスおよびカンナビノイド、またはカンナビノイド誘導体濃度についてアッセイする。NHPOの濃縮溶液、微量金属、およびビタミンを定期的に添加し、定常状態濃度を維持する。
(表4)実施例で使用したコンストラクトおよび株
Figure 2022548904000083
Figure 2022548904000084
Figure 2022548904000085
* 株が親株を有する場合、それは子株である。親株に存在するコンストラクトのすべてがまた、子株に存在する。
** S4は、遺伝子型MATalpha;URA3;TRP1;LEU2;HIS3;MAL2-8C;SUC2を有するCEN.PK113-1Aである。
*** S487は、THCA合成酵素コンストラクトを試験するために使用された基本株である。この株では、pGAL1_tTDH1の空の発現カセットをコードするヌクレオチド配列が加えられており、i33座位は、そこでCBDASコンストラクトを削除することによってその本来の配列へと戻る。
(表5)制御エレメントおよび他のエレメントのリスト
Figure 2022548904000086
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Figure 2022548904000088
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表5 説明文:図において言及される非コードDNA領域(制御領域およびその他)を表5に列挙する。隣接相同領域は、特定のゲノム座位での組み換えを指示する。隣接相同上流配列を、「u」で示し、下流を「d’」で示す。「I」は、遺伝子間組込み部位、例えば、ui7、di7が、遺伝子間領域7に隣接する領域であることを示す。オープンリーディングフレームを欠失させる組込みは、示した欠失した遺伝子との隣接相同性を有し、例えば、uPEP4、dPEP4は、PEP4遺伝子に隣接する領域である。合成組み換え配列(SRS)は、同じ座位での組込みを標的とした二つのDNAコンストラクトの内部組み換えを指示する。リンカーは、DNAコンストラクトを組み立てる際に使用する短い配列であり、これらは、示した部分の間に介在している。リンカーG1、G7、G10、RG1、およびLTTDH1は、上流のDNA部分の最後の36bpを含有し、これらのリンカーを使用する場合、リンカーは、上流部分から省略した配列を再構成して、下流部分とのシームレスな接合部を形成すると想定する。リンカーD0およびD9は、DNAコンストラクトのクローニングベクターへの進入を指示する末端リンカーであり、ゲノムに組み込まれない。リンカーを、部分間に示さない場合、接合部もシームレスである。
本開示は、その特定の実施形態を参照して記載されたが、様々な変更がなされてもよく、均等物が、本開示の真の趣旨および範囲から逸脱することなく置換されてもよいことを当業者は理解すべきである。加えて、本開示の目的、趣旨および範囲に特定の状況、材料、物質組成、プロセス、プロセス工程または複数の工程を適合させるために、多くの修正がなされてもよい。すべてのこのような修正は、本明細書に添付される特許請求の範囲内であることが意図されている。

Claims (121)

  1. 一個または複数のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含む、テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアント。
  2. 配列番号44に対して少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の操作されたバリアント。
  3. シグナルポリペプチド、フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)結合ドメイン、ベルベリン架橋酵素(BBE)ドメイン、または前述の組み合わせにおいて少なくとも一個のアミノ酸置換を含む、請求項1または2に記載の操作されたバリアント。
  4. 前記シグナルポリペプチドにおいて少なくとも一個のアミノ酸置換を含む、請求項3に記載の操作されたバリアント。
  5. 前記FAD結合ドメインにおいて少なくとも一個のアミノ酸置換を含む、請求項3または4に記載の操作されたバリアント。
  6. 前記BBEドメインにおいて少なくとも一個のアミノ酸置換を含む、請求項3~5のいずれか一項に記載の操作されたバリアント。
  7. 少なくとも一つの表面に露出したアミノ酸の置換を含む、請求項3~6のいずれか一項に記載の操作されたバリアント。
  8. L132、S170、F171、N196、K261、L269、F317、P539、R31、P43、P49、K50、L51、Q55、H56、L59、M61、S62、L71、S100、V103、T109、Q124、V125、L132、S137、H143、V149、W161、K165、E167、N168、S170、F171、P172、Y175、G180、N196、H208、G235、A250、I257、K261、L269、G311、F317、L327、T379、K390、S429、N467、Y500、N528、P539、P542、H543、H544、およびH545からなる群から選択されるアミノ酸で少なくとも一つのアミノ酸置換を含む、請求項1または2に記載の操作されたバリアント。
  9. L132M、S170T、F171I、N196T、N196Q、N196V、K261C、L269I、F317Y、P539T、R31Q、P43E、P49E、P49K、P49Q、K50T、L51I、Q55E、Q55P、H56E、L59E、M61H、M61S、M61W、S62Q、L71A、S100A、V103F、T109V、Q124D、Q124E、Q124N、V125E、V125Q、S137G、H143D、V149I、W161K、W161R、W161Y、K165A、E167P、N168S、P172V、Y175F、G180A、H208T、G235P、A250T、I257V、K261W、G311A、G311C、L327I、T379S、K390E、S429L、N467D、Q475S、Y500M、Y500V、N528E、P542E、P542V、H543V、H544A、H544E、H545D、およびH545Eからなる群から選択されるアミノ酸置換を少なくとも一つ含む、請求項8に記載の操作されたバリアント。
  10. 配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128、配列番号130、配列番号132、配列番号134、配列番号136、配列番号138、配列番号140、配列番号142、配列番号144、配列番号146、配列番号148、配列番号150、配列番号152、配列番号154、配列番号156、配列番号158、配列番号160、配列番号162、配列番号164、配列番号166、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、配列番号176、配列番号178、配列番号180、配列番号182、配列番号184、および配列番号186からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1または2に記載の操作されたバリアント。
  11. 少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも16、少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、少なくとも20、少なくとも21、少なくとも22、少なくとも23、少なくとも24、少なくとも25、少なくとも26、少なくとも27、少なくとも28、少なくとも29、または少なくとも30個のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の操作されたバリアント。
  12. 1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、または30個のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の操作されたバリアント。
  13. フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)結合ドメイン、ベルベリン架橋酵素(BBE)ドメイン、または前述の組み合わせにおいて、少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の操作されたバリアント。
  14. 前記FAD結合ドメインにおいて、少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む、請求項13に記載の操作されたバリアント。
  15. 前記FAD結合ドメインにおいて、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、または少なくとも15個の不変のアミノ酸を含む、請求項14に記載の操作されたバリアント。
  16. 前記BBEドメインにおいて、少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む、請求項13~15のいずれか一項に記載の操作されたバリアント。
  17. 前記BBEドメインにおいて、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、または少なくとも15個の不変のアミノ酸を含む、請求項16に記載の操作されたバリアント。
  18. A28、F34、L35、C37、L64、N70、P87、I93、C99、R108、R110、G112、E117、G118、S120、P126、F127、D131、D141、W148、G152、A153、L155、G156、E157、Y159、Y160、N163、A173、G174、C176、P177、T178、V179、G182、G183、H184、F185、G187、G188、G189、Y190、G191、P192、L193、R195、A201、D202、I205、D206、V210、G214、G223、D225、L226、F227、W228、R231、G234、S237、F238、G239、K245、I246、L248、V251、V260、Q277、F313、S314、L324、C342、F353、S355、F381、K382、I383、K384、D386、Y387、I392、M413、L416、G420、M423、I426、I431、P432、P434、H435、R436、G438、Y441、W444、Y445、I446、I465、Y466、M469、T470、Y472、V473、P477、R485、N499、A503、N514、F515、K522、N529、F530、E534、Q535、およびS536からなる群から選択される少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の操作されたバリアント。
  19. C37、N70、I93、C99、E117、S120、F127、D131、G156、E157、Y159、G174、C176、G182、G183、F185、G187、G188、G189、Y190、G191、P192、R195、D202、D206、G214、W228、G234、F238、L248、Q277、S314、L324、S355、K382、K384、D386、G420、M423、R436、Y441、W444、Y445、Y472、P477、N514、F515、N529、およびQ535からなる群から選択される少なくとも一つの不変のアミノ酸を含む、請求項18に記載の操作されたバリアント。
  20. 少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも16、少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、少なくとも20、少なくとも21、少なくとも22、少なくとも23、少なくとも24、または少なくとも25個の不変のアミノ酸を含む、請求項1~19のいずれか一項に記載の操作されたバリアント。
  21. 同様の条件下、同じ長さの時間で、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによってCBGAから生成されるTHCAの量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、カンナビゲロール酸(CBGA)からテトラヒドロカンナビジオール酸(THCA)を生成する、請求項1~20のいずれか一項に記載の操作されたバリアント。
  22. 同様の条件下、同じ長さの時間で、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによってCBGAから生成されるTHCAの量より、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、カンナビゲロール酸(CBGA)からテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)を生成する、請求項1~21のいずれか一項に記載の操作されたバリアント。
  23. 同様の条件下、同じ長さの時間で、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドによって生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、カンナビクロメン酸(CBCA))に対して高いTHCAの比率で、カンナビゲロール酸(CBGA)からテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)を生成する、請求項1~22のいずれか一項に記載の操作されたバリアント。
  24. 約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、CBGAからTHCAを生成する、請求項1~23のいずれか一項に記載の操作されたバリアント。
  25. N末端、C末端、または前記N末端とC末端の両方に切断を含む、請求項1~9または11~24のいずれか一項に記載の操作されたバリアント。
  26. 前記切断された、操作されたバリアントが、シグナルポリペプチドまたは膜アンカーを含む、請求項25に記載の操作されたバリアント。
  27. 天然のシグナルポリペプチドを欠く、請求項25または26に記載の操作されたバリアント。
  28. 前記C末端で、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、または少なくとも10個のアミノ酸の切断を含む、請求項25~27のいずれか一項に記載の操作されたバリアント。
  29. 前記C末端で、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個のアミノ酸の切断を含む、請求項25~27のいずれか一項に記載の操作されたバリアント。
  30. 請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む、核酸。
  31. 一つまたは複数のアミノ酸置換を含む配列番号44のアミノ酸配列を含むテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸であって、前記ヌクレオチド配列は、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127、配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号135、配列番号137、配列番号139、配列番号141、配列番号143、配列番号145、配列番号147、配列番号149、配列番号151、配列番号153、配列番号155、配列番号157、配列番号159、配列番号161、配列番号163、配列番号165、配列番号167、配列番号169、配列番号171、配列番号173、配列番号175、配列番号177、配列番号179、配列番号181、配列番号183、および配列番号185からなる群から選択される、核酸。
  32. 前記ヌクレオチド配列が、コドン最適化されている、請求項30または31に記載の核酸。
  33. カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞を製造する方法であって、請求項30~32のいずれか一項に記載の一つまたは複数の核酸を、宿主細胞に導入することを含む、方法。
  34. 請求項30~32のいずれか一項に記載の一つまたは複数の核酸を含む、ベクター。
  35. カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞を製造する方法であって、請求項34に記載の一つまたは複数のベクターを宿主細胞に導入することを含む、方法。
  36. カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成するための改変された宿主細胞であって、請求項30~32のいずれか一項に記載の一つまたは複数の核酸を含む、改変された宿主細胞。
  37. ゲラニルピロリン酸:オリベトール酸ゲラニルトランスフェラーゼ(GOT)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、請求項36に記載の改変された宿主細胞。
  38. 前記GOTポリペプチドが、配列番号17に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項37に記載の改変された宿主細胞。
  39. 前記GOTポリペプチドをコードする前記ヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む、請求項37または38に記載の改変された宿主細胞。
  40. NphBポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、請求項36に記載の改変された宿主細胞。
  41. 前記NphBポリペプチドが、配列番号294に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項40に記載の改変された宿主細胞。
  42. テトラケチド合成酵素(TKS)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸、およびオリベトール酸シクラーゼ(OAC)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、請求項36~41のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  43. 前記TKSポリペプチドが、配列番号19に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項42に記載の改変された宿主細胞。
  44. TKSポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む三つ以上の異種核酸を含む、請求項42または43に記載の改変された宿主細胞。
  45. 前記OACポリペプチドが、配列番号21または配列番号48に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項42~44のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  46. OACポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む三つ以上の異種核酸を含む、請求項42~45のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  47. アシル活性化酵素(AAE)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、請求項36~46のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  48. 前記AAEポリペプチドが、配列番号23に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項47に記載の改変された宿主細胞。
  49. AAEポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む、請求項47または48に記載の改変された宿主細胞。
  50. 以下:a)HMG-CoA合成酵素(HMGS)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸;b)切断された3-ヒドロキシ-3-メチル-グルタリル-CoA還元酵素(tHMGR)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸;c)メバロン酸キナーゼ(MK)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸;d)ホスホメバロン酸キナーゼ(PMK)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸;e)メバロン酸ピロリン酸脱炭酸酵素(MVD1)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸;またはf)イソペンテニル二リン酸異性化酵素(IDI1)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸
    のうちの一つまたは複数を含む、請求項36~49のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  51. 前記IDI1ポリペプチドが、配列番号25に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項50に記載の改変された宿主細胞。
  52. 前記tHMGRポリペプチドが、配列番号27に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項50または51に記載の改変された宿主細胞。
  53. 前記HMGSポリペプチドが、配列番号29に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項50~52のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  54. 前記MKポリペプチドが、配列番号39に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項50~53のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  55. 前記PMKポリペプチドが、配列番号37に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項50~54のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  56. 前記MVD1ポリペプチドが、配列番号33に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項50~55のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  57. アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、請求項36~56のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  58. 前記アセトアセチル-CoAチオラーゼポリペプチドが、配列番号31に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項57に記載の改変された宿主細胞。
  59. ピルビン酸脱炭酸酵素(PDC)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、請求項36~58のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  60. 前記PDCポリペプチドが、配列番号35に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項59に記載の改変された宿主細胞。
  61. ゲラニルピロリン酸合成酵素(GPPS)ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、請求項36~60のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  62. 前記GPPSポリペプチドが、配列番号41に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項61に記載の改変された宿主細胞。
  63. KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、請求項36~62のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  64. 前記KAR2ポリペプチドが、配列番号5に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項63に記載の改変された宿主細胞。
  65. KAR2ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む二つ以上の異種核酸を含む、請求項63または64に記載の改変された宿主細胞。
  66. PDI1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、請求項36~65のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  67. 前記PDI1ポリペプチドが、配列番号9に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項66に記載の改変された宿主細胞。
  68. IRE1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、請求項36~67のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  69. 前記IRE1ポリペプチドが、配列番号11または配列番号190に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項68に記載の改変された宿主細胞。
  70. ERO1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、請求項36~69のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  71. 前記ERO1ポリペプチドが、配列番号7に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項70に記載の改変された宿主細胞。
  72. FAD1ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の異種核酸を含む、請求項36~71のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  73. 前記FAD1ポリペプチドが、配列番号192に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項72に記載の改変された宿主細胞。
  74. PEP4ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む、請求項36~73のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  75. 前記PEP4ポリペプチドが、配列番号15に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項74に記載の改変された宿主細胞。
  76. ROT2ポリペプチドをコードする一つまたは複数の遺伝子の欠失または下方制御を含む、請求項36~75のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  77. 前記ROT2ポリペプチドが、配列番号13に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項76に記載の改変された宿主細胞。
  78. 真核細胞である、請求項36~77のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  79. 前記真核細胞が、酵母細胞である、請求項78に記載の改変された宿主細胞。
  80. 前記酵母細胞が、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)である、請求項79に記載の改変された宿主細胞。
  81. 前記サッカロマイセス・セレビシエが、サッカロマイセス・セレビシエのタンパク質分解酵素欠損株である、請求項80に記載の改変された宿主細胞。
  82. 前記一つまたは複数の核酸のうちの少なくとも一つが、前記改変された宿主細胞の染色体に組み込まれる、請求項36~81のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  83. 前記一つまたは複数の核酸のうちの少なくとも一つが、染色体外で維持される、請求項36~82のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  84. 前記一つまたは複数の核酸のうちの少なくとも一つが、誘導性プロモーターに動作可能に連結される、請求項36~83のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  85. 前記一つまたは複数の核酸のうちの少なくとも一つが、構造性プロモーターに動作可能に連結される、請求項36~83のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  86. 前記改変された宿主細胞は、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞によって生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、前記カンナビノイドまたは前記カンナビノイド誘導体を生成し、
    配列番号44の前記アミノ酸配列を有する前記テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードする前記ヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む前記改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させたとき、請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、
    請求項36~85のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  87. 前記改変された宿主細胞は、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞によって生成されるカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体の量より、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%より多い量(mg/LまたはmMで測定される)で、前記カンナビノイドまたは前記カンナビノイド誘導体を生成し、
    配列番号44の前記アミノ酸配列を有する前記テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードする前記ヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む前記改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させたとき、請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、
    請求項36~86のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  88. 前記改変された宿主細胞は、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞の増殖速度および/またはより高いバイオマス収率と比較して、より速い増殖速度および/またはより高いバイオマス収率を有し、
    配列番号44の前記アミノ酸配列を有する前記テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードする前記ヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む前記改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させたとき、請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、
    請求項36~87のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  89. 前記改変された宿主細胞は、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞の増殖速度および/またはより高いバイオマス収率より、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%速い増殖速度および/またはより高いバイオマス収率を有し、
    配列番号44の前記アミノ酸配列を有する前記テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードする前記ヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む前記改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させたとき、請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、
    請求項36~88のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  90. 前記改変された宿主細胞は、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞により生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、カンナビクロメン酸(CBCA))に対して高いTHCAの比率で、カンナビゲロール酸(CBGA)からテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)を生成し、
    配列番号44の前記アミノ酸配列を有する前記テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードする前記ヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む前記改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させたとき、請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、
    請求項36~89のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  91. 約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、CBGAからTHCAを生成する、請求項36~90のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞。
  92. カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法であって、
    a)培地において請求項36~91のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞を培養すること
    を含む、方法。
  93. b)前記生成されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を回収すること
    を含む、請求項92に記載の方法。
  94. 前記培地が、カルボン酸を含む、請求項92または93に記載の方法。
  95. 前記カルボン酸が、置換されていないかまたは置換されたC-C18カルボン酸である、請求項94に記載の方法。
  96. 前記置換されていないかまたは置換されたC-C18カルボン酸が、置換されていないかまたは置換されたヘキサン酸である、請求項95に記載の方法。
  97. 前記培地が、オリベトール酸またはオリベトール酸誘導体を含む、請求項92または93に記載の方法。
  98. 前記カンナビノイドが、テトラヒドロカンナビノール酸、テトラヒドロカンナビバリン酸、またはテトラヒドロカンナビバリンである、請求項92または93に記載の方法。
  99. 前記培地が、発酵性糖を含む、請求項92~98のいずれか一項に記載の方法。
  100. 前記培地が、前処理されたセルロース供給原料を含む、請求項92~98のいずれか一項に記載の方法。
  101. 前記培地が、非発酵性炭素源を含む、請求項92~98のいずれか一項に記載の方法。
  102. 前記非発酵性炭素源が、エタノールを含む、請求項101に記載の方法。
  103. 前記カンナビノイドまたは前記カンナビノイド誘導体が、培地1L当たり100mgより多い量で生成される、請求項92~102のいずれか一項に記載の方法。
  104. 前記カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体は、請求項36~91のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞の代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞を培養することを含む方法で生成される前記カンナビノイドまたは前記カンナビノイド誘導体の量よりも多い量(mg/LまたはmMで測定される)で生成され、
    配列番号44の前記アミノ酸配列を有する前記テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードする前記ヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む前記改変された宿主細胞は、請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠き、ならびに
    請求項36~91のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞と、配列番号44の前記アミノ酸配列を有する前記テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードする前記ヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く前記改変された宿主細胞とは、同様の培養条件下、同じ長さの時間で培養される、
    請求項92~103のいずれか一項に記載の方法。
  105. 前記カンナビノイドまたは前記カンナビノイド誘導体は、請求項36~91のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞の代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞を培養することを含む方法で生成される前記カンナビノイドまたは前記カンナビノイド誘導体の量よりも、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%多い量(mg/LまたはmMで測定される)で生成され、
    配列番号44の前記アミノ酸配列を有する前記テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードする前記ヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む前記改変された宿主細胞は、請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠き、ならびに
    請求項36~91のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞と、配列番号44の前記アミノ酸配列を有する前記テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードする前記ヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含むが、請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く前記改変された宿主細胞とは、同様の培養条件下、同じ長さの時間で培養される、
    請求項92~104のいずれか一項に記載の方法。
  106. 前記カンナビノイドは、テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)であり、
    前記方法は、請求項36~91のいずれか一項に記載の改変された宿主細胞の代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む改変された宿主細胞を培養することを含む方法において生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、カンナビクロメン酸(CBCA))に対して高いTHCAの比率でTHCAを生成し、
    配列番号44の前記アミノ酸配列を有する前記テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドをコードする前記ヌクレオチド配列を含む一つまたは複数の核酸を含む前記改変された宿主細胞は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で増殖させたとき、請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアントをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を欠く、
    請求項92~105のいずれか一項に記載の方法。
  107. 約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、CBGAからTHCAを生成する、請求項92~106のいずれか一項に記載の方法。
  108. カンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を生成する方法であって、請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアントの使用を含む、方法。
  109. 前記生成されたカンナビノイドまたはカンナビノイド誘導体を回収することを含む、請求項108に記載の方法。
  110. 前記カンナビノイドが、テトラヒドロカンナビノール酸、テトラヒドロカンナビバリン酸、またはテトラヒドロカンナビバリンである、請求項108または109に記載の方法。
  111. 前記カンナビノイドまたは前記カンナビノイド誘導体は、請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアントの代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドの使用を含む方法で生成される前記カンナビノイドまたは前記カンナビノイド誘導体の量よりも多い量(mg/LまたはmMで測定される)で生成され、
    請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアント、および配列番号44の前記アミノ酸配列を有する前記テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドは、同様の条件下、同じ長さの時間使用される、
    請求項108~110のいずれか一項に記載の方法。
  112. 前記カンナビノイドまたは前記カンナビノイド誘導体は、請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアントの代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドの使用を含む方法で生成される前記カンナビノイドまたは前記カンナビノイド誘導体の量よりも、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも500%、または少なくとも1000%高い量(mg/LまたはmMで測定される)で生成され、
    請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアント、および配列番号44の前記アミノ酸配列を有する前記テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドは、同様の条件下、同じ長さの時間使用される、
    請求項108~111のいずれか一項に記載の方法。
  113. 前記カンナビノイドは、テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)であり、
    前記方法は、請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアントの代わりに、配列番号44のアミノ酸配列を有するテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドの使用を含む方法で生成されるものと比較して、別のカンナビノイド(例えば、カンナビクロメン酸(CBCA))に対して高いTHCAの比率でTHCAを生成し、
    請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアント、および配列番号44の前記アミノ酸配列を有する前記テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドは、同様の条件下、同じ長さの時間使用される、
    請求項108~112のいずれか一項に記載の方法。
  114. 約11:1、約11.5:1、約12:1、約12.5:1、約13:1、約13.5:1、約14:1、約14.5:1、約15:1、約15.5:1、約16:1、約16.5:1、約17:1、約17.5:1、約18:1、約18.5:1、約19:1、約19.5:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、約150:1、約200:1、約500:1であるか、または約500:1よりも高い、THCAの別のカンナビノイド(例えば、CBCA)に対する比率で、CBGAからTHCAを生成する、請求項108~113のいずれか一項に記載の方法。
  115. 一個または複数のアミノ酸置換を有する配列番号44のアミノ酸配列を含むテトラヒドロカンナビノール酸合成酵素(THCAS)ポリペプチドの操作されたバリアントのスクリーニング方法であって、
    a)宿主細胞の集団を対照集団および試験集団に分けること;
    b)前記対照集団において、配列番号44のアミノ酸配列を有するTHCASポリペプチドと、比較カンナビノイド合成酵素ポリペプチドとを共発現させることであって、配列番号44のアミノ酸配列を有する前記THCASポリペプチドは、カンナビゲロール酸(CBGA)を第一のカンナビノイドであるテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)に変換することができ、前記比較カンナビノイド合成酵素ポリペプチドは、同じCBGAを異なる第二のカンナビノイドに変換することができる、共発現させること;
    c)前記試験集団において、前記操作されたバリアントと、前記比較カンナビノイド合成酵素ポリペプチドとを共発現させることであって、前記操作されたバリアントは、CBGAを、配列番号44のアミノ酸配列を有する前記THCASポリペプチドと同じ第一のカンナビノイドであるテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)に変換してもよく、前記比較カンナビノイド合成酵素ポリペプチドは、同じCBGAを前記第二のカンナビノイドに変換することができ、かつ前記試験集団および前記対照集団において同様のレベルで発現される、共発現させること;
    d)前記試験集団と前記対照集団の両方によって生成される前記第二のカンナビノイドに対する、前記第一のカンナビノイドであるテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)の比率を測定すること;および
    e)前記試験集団と前記対照集団の両方によって生成される前記第一のカンナビノイドの量(mg/LまたはmM)を測定すること
    を含む、方法。
  116. 配列番号44のアミノ酸配列を有する前記テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドと比較して、改善されたインビボ性能を有する操作されたバリアントを含む前記試験集団が特定され、
    改善されたインビボ性能は、同様の培養条件下、同じ長さの時間で前記対照集団によって生成されるものと比較して、前記試験集団によって生成される前記第二のカンナビノイドに対する前記第一のカンナビノイドの比率が高いことによって示される、
    請求項115に記載の方法。
  117. 同様の培養条件下、同じ長さの時間で前記対照集団によって生成される量と比較して、前記試験集団によってより多い量(mg/LまたはmMで測定される)で前記第一のカンナビノイドを生成することによって、配列番号44のアミノ酸配列を有する前記テトラヒドロカンナビノール酸合成酵素ポリペプチドと比較して改善されたインビボ性能を有する操作されたバリアントを含む前記試験集団が特定される、請求項115または116に記載の方法。
  118. 前記カンナビノイド合成酵素ポリペプチドは、カンナビジオール酸合成酵素ポリペプチドである、請求項115~117のいずれか一項に記載の方法。
  119. 前記カンナビジオール酸ポリペプチドは、配列番号3に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項118に記載の方法。
  120. 前記第二のカンナビノイドが、カンナビジオール酸(CBDA)である、請求項115~119のいずれか一項に記載の方法。
  121. 前記操作されたバリアントが、請求項1~29のいずれか一項に記載の操作されたバリアントである、請求項115~120のいずれか一項に記載の方法。
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