JP2022545435A - メディアアクセスの改善のためのインターフェース並びに関連するシステム、方法及びデバイス - Google Patents

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Abstract

縮小メディア独立インターフェース(RMII)を用いて、衝突処理又はトラフィックシェーピングを実装するメディアアクセスチューニング回路をインターフェース接続するためのシステム及びデバイスが開示される。いくつかの実施形態において、インターフェース回路は、エミュレートされた信号がRMIIの不正確な動作を引き起こすであろうことを検出することに応答して、メディアアクセスチューニング回路によって生成されたエミュレート信号を管理する。また、マルチドロップネットワークのための物理層(PHY)デバイスも開示される。いくつかの実施形態において、PHYデバイスは、物理層衝突技法を実装し、RMIIを介してメディアアクセス制御(MAC)デバイスと通信するように動作可能であり、MACは、キャリア検知多重接続(CSMA)、CSMA/衝突検出(CSMA/CD)、又はCSMA/衝突回避(CSMA/CA)のために構成される。また、場合によっては、物理層衝突回避(PLCA)又はトラフィックシェーピングを実装するPHYにおいてシグナリングを管理するためのプロセスも開示される。【選択図】 図7

Description

(優先権の主張)
本出願は、2019年8月23日に出願された中国特許出願第201910784657.4号、及び2019年9月30日に出願された米国特許出願第16/587,583号の利益を主張し、これらの各々の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
(技術分野)
開示される実施形態は、概して、物理層デバイスに関し、より具体的には、いくつかの実施形態は、シングルペアイーサネット物理層デバイスにおけるメディアアクセスチューニングに関する。
相互接続は、ネットワークのデバイス間の通信を容易にするために広く使用されている。一般的に言えば、電気信号は、物理メディア(例えば、バス、同軸ケーブル、又はツイストペア-一般的に単に「回線」と呼ばれる)上で、その物理メディアに結合されたデバイスによって伝送される。
開放型システム間相互接続モデル(OSIモデル)によれば、イーサネットベースのコンピュータネットワーキング技術は、ベースバンド伝送(すなわち、電気信号は離散的な電気パルスである)を使用して、ネットワークデバイス間で通信されるデータパケット及び最終的にはメッセージを伝送する。OSIモデルによれば、物理層(PHysical Layer、PHY)デバイス又はコントローラと呼ばれる専用回路を使用して、回線のアナログドメインと、パケットシグナリングに従って動作するデータリンク層のデジタルドメインとの間をインターフェース接続する。データリンク層は1つ以上の副層を含み得るが、イーサネットベースのコンピュータネットワーキングにおいて、データリンク層は、典型的には、物理層の制御抽象化を提供する少なくともメディアアクセス制御(media access control、MAC)層を含む。一例として、ネットワークの別のデバイスにデータを送信するとき、MACコントローラは、物理メディアのためのフレームを準備し、誤り訂正要素を追加し、衝突回避を実施してもよい。更に、別のデバイスからデータを受信するとき、MACコントローラは、受信したデータの完全性を確保し、より高い層へのフレームを準備してもよい。
(とりわけ)物理層及びデータリンク層を実装する様々なネットワークトポロジがある。ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(Peripheral Component Interconnect、PCI)規格及びパラレルアドバンスドテクノロジーアタッチメント(パラレルAdvanced Technology Attachment、ATA)は、いずれも1990年代初頭以来、マルチドロップバストポロジを実装している。2000年代初め頃からの傾向は、ポイントツーポイントバストポロジを使用するようになってきており、例えば、PCIエクスプレス規格及びシリアルATA(Serial ATA、SATA)規格は、ポイントツーポイントトポロジを実装する。
典型的なポイントツーポイントバストポロジは、各デバイス間の回線(例えば、専用ポイントツーポイント)又はデバイスとスイッチとの間の回線(例えば、スイッチ型ポイントツーポイント)を実装し得る。しかしながら、マルチドロップトポロジにおいて、物理メディアは共有バスであり、各ネットワークデバイスは、例えば、物理メディアのタイプ(例えば、限定はしないが、同軸又はツイストペア)に基づいて選択される回路を介して共有バスに結合される。
専用ポイントツーポイントトポロジ又はスイッチ型ポイントツーポイントトポロジなどのポイントツーポイントバストポロジは、デバイス間のリンクが多くなることに部分的に起因して、マルチドロップトポロジよりも多くのワイヤ及びより高価な材料を必要とする。自動車などの特定の用途において、デバイスを直接接続することを困難にする物理的な制約が存在することがあり、したがって、ネットワーク又はサブネットワーク内において直接接続を必要としない、又はそれほど多くは必要としないトポロジ(例えば、マルチドロップトポロジ)は、そのような制約の影響を受けにくいことがある。
ベースバンドネットワークにあるデバイスは、同一の物理伝送メディアを共有し、典型的には、伝送のためにそのメディアの帯域幅全体を使用する。その結果、ベースバンドネットワークの1つのデバイスのみが、所与の瞬間に伝送し得る。そのため、メディアアクセス制御方法を使用して、共有伝送メディアに対する競合に対処する。
物理伝送メディアが共有されるバスネットワークトポロジにおいて、衝突(すなわち、2つ以上のデバイスが共有バス上を同時に伝送しようとする場合)を回避するために使用される1つの技法は、データリンク層において実行されるMACプロトコルであるキャリア検知多重アクセス(Carrier-Sense Multiple Access、CSMA)である。CSMAによれば、ノードは、共有バス上で伝送する前に、他のトラフィックが存在しないことを検証する。より詳細には、ノードは、共通バスのキャリアをチェックし、キャリアを検出すると、伝送を開始する前にキャリアが検出されなくなる(すなわち、チャネルがアイドル状態になる)まで待つ。CSMAは、衝突検出(CSMA/Collision Detection、CD)を含むように拡張されることがあり、それによって、ノードは、伝送している間に発生する衝突を検出して応答するだけでなく、衝突を回避しようとする。
別の選択肢は、PHYにおいて衝突回避を実装することである。物理層衝突回避(Physical Layer Collision Avoidance、PLCA)は、PHYが、割り当てられた伝送機会中にMACから受信されるフレームのみを伝送する技法である。例として、伝送機会は、スケジューリングスキーム(例えば、ラウンドロビン、加重ラウンドロビン、デフィシットラウンドロビン、先入れ先出し、優先度ベース、又はマルチレベルキューの高精度時間プロトコル(Precision Time Protocol、PTP)スケジューリング)に従って割り振られ得る。そのようなシナリオにおいて、所与の伝送機会において、特定の伝送機会を所有するPHYのみが、データを送信することを許可/予期される。10SPE(すなわち、10Mbpsのシングルペアイーサネット)は、現在IEEE802.3cg(商標)の仕様下にあるネットワーク技術であり、10SPE仕様は、任意選択のPLCAリコンシレーションサブレイヤを含み、理論的には、これを使用して、マルチドロップバスの衝突を回避し得る。
本開示は、特定の実施形態を具体的に指摘し明確に特許請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本開示の範囲内の実施形態の様々な特徴及び利点は、添付の図面と併せて読むと、以下の説明からより容易に確認することができる。
本開示の1つ以上の実施形態による、マルチドロップネットワークのブロック図である。 本開示の1つ以上の実施形態による、物理層デバイスにおける衝突処理プロセスを示すタイミング図である。 本開示の1つ以上の実施形態による、物理層デバイスにおけるデータ伝送を示すタイミング図である。 本開示の1つ以上の実施形態による、図3Aのデータ伝送のための一組の信号を示すタイミング図である。 本開示の1つ以上の実施形態による、物理層デバイスにおけるデータ受信を示すタイミング図である。 本開示の1つ以上の実施形態による、物理層デバイスのブロック図である。 本開示の1つ以上の実施形態による、メディアアクセスチューニング回路によって生成されるエミュレートされた信号の伝播を補正するためのエミュレーション回路のブロック図である。 本開示の1つ以上の実施形態による、キャリア検知信号を管理するためのプロセスのフローチャートである。 本開示の1つ以上の実施形態による、共有伝送メディアの衝突後に受信物理層デバイス/システムにおいてキャリア検知シグナリングを管理するためのプロセスのフローチャートである。 本開示の1つ以上の実施形態による、伝送PHYにおいてキャリア検知信号を管理するためのプロセスのフローチャートである。 本開示の1つ以上の実施形態による、時間認識型であるか又はトラフィックをシェーピングする受信PHYにおいてキャリア検知信号を管理するためのプロセスのフローチャートである。
以下の詳細な説明では、本明細書の一部をなし、本開示を実施し得る具体的な例示的実施形態を例示として示す添付の図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本開示を実施することを可能にするように十分に詳細に説明される。しかしながら、他の実施形態が用いられ得、本開示の範囲から逸脱することなく、構造、材料、及びプロセスを変えられ得る。
本明細書に提示する図は、任意の特定の方法、システム、デバイス、又は構造の実際の図であることを意図するものではなく、本開示の実施形態を説明するために用いられる理想化した表現にすぎない。本明細書に提示する図面は、必ずしも縮尺どおりに描かれていない。様々な図面における類似の構造又は構成要素は、読者の便宜のために同一又は類似の付番を保持し得る。しかしながら、付番における類似性は、構造又は構成要素が必ずしもサイズ、組成、構成、又は任意の他の特性において同一であることを意味するものではない。
本明細書に一般に説明され、図面に例示される実施形態の構成要素は、多種多様な異なる構成で配置及び設計され得ることが容易に理解されよう。したがって、様々な実施形態の以下の説明は、本開示の範囲を限定することを目的とするものではなく、単に様々な実施形態を表すものである。
以下の説明は、当業者が開示される実施形態を実施することを可能にするのを補助するための実施例を含み得る。「例示的な」、「例として」、「例えば」という用語の使用は、関連する説明が、説明的なものであることを意味し、本開示の範囲は、実施例及び法的等価物を包含することを意図するものであり、かかる用語の使用は、実施形態又は本開示の範囲を特定の構成要素、ステップ、特徴、機能などに限定することを意図するものではない。
更に、図示及び説明する具体的な実装形態は、単なる例であり、本明細書において別段の指定がない限り、本開示を実装する唯一の方式と解釈されるべきでない。要素、回路、及び機能は、不要に詳述して本開示を不明瞭にしないように、ブロック図の形態で示され得る。逆に、図示し、説明する具体的な実装形態は、単に例示的なものであり、本明細書において別段の指定がない限り、本開示を実装する唯一の方法と解釈されるべきではない。更に、様々なブロック間での論理のブロック定義及びパーティショニングは、例示的な具体的な実装形態である。当業者には、本開示が多数の他のパーティショニングソリューションによって実施され得ることが容易に明らかになるであろう。大部分については、タイミングの考察などに関する詳細は省略されており、かかる詳細は、本開示の完全な理解を得るために必要ではなく、当業者の能力の範囲内である。
本明細書で説明される情報及び信号は、様々な異なる技術及び技法のいずれかを使用して表され得る。例えば、本明細書を通して参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、及び記号は、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは磁性粒子、光場若しくは光学粒子、又はこれらの任意の組み合わせによって表され得る。いくつかの図面は、提示及び説明を明確にするために、単一の信号として信号を例示し得る。当業者は、信号が信号のバスを表し得、このバスは様々なビット幅を有し得、本開示は、単一のデータ信号を含む任意の数のデータ信号で実装され得ると理解されたい。
本明細書で使用されるとき、所与のパラメータ、特性、又は条件に言及する際の「実質的に」及び「約」という用語は、所与のパラメータ、特性、又は条件が、許容可能な製造許容差の範囲内などのある程度のばらつきを満たすことを当業者が理解するであろう程度を意味し、かつ含む。例えば、実質的に特定の値であるか、又は約特定の値であるパラメータは、特定の値の少なくとも約90%、特定の値の少なくとも約95%、特定の値の少なくとも約99%、又は更には特定の値の少なくとも約99.9%であってもよい。
「第1」、「第2」などの表記を使用した、本明細書の要素に対する任意の言及は、かかる制限が明示的に記載されていない限り、それらの要素の数量又は順序を限定しないことを理解されたい。むしろ、これらの表記は、本明細書において、2つ以上の要素又は要素の例を区別する便利な方法として使用される。したがって、第1の要素及び第2の要素への言及は、2つの要素のみが用いられ得ること、又は何らかの様式で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。また、特に明記しない限り、一組の要素は、1つ以上の要素を含み得る。同様に、時には、単数形で言及される要素もまた、要素の1つ以上の例を含み得る。
本明細書に開示される実施形態に関連して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)若しくは他のプログラマブル論理デバイス、別個のゲート若しくはトランジスタ論理、別個のハードウェア構成要素、又は本明細書で説明する機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせを用いて実装又は実施され得る。汎用プロセッサ(本明細書では、ホストプロセッサ又は単にホストとも称され得る)は、マイクロプロセッサであってもよいが、代替的に、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械でもあってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPと、マイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサ、又は任意の他のかかる構成と、の組み合わせとして実装され得る。プロセッサを含む汎用コンピュータは専用コンピュータとみなされ、汎用コンピュータは、本開示の実施形態に関連するコンピューティング命令(例えば、ソフトウェアコード)を実行するように構成されている。
また、実施形態は、フローチャート、フロー図、構造図、又はブロック図として示すプロセスに関して説明され得ることを留意されたい。フローチャートは、順次プロセスとして動作行為を説明し得るが、これらの行為の多くは、別のシーケンスで、並行して、又は実質的に同時に実行され得る。加えて、行為の順序は再調整され得る。プロセスは、限定しないが、方法、スレッド、関数、プロシージャ、サブルーチン、及び/又はサブプログラムに対応し得る。更に、本明細書に開示する方法は、ハードウェア、ソフトウェア、又はその両方で実施されてもよい。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読メディアの1つ以上の命令又はコードとして記憶され得るか、又は送信され得る。コンピュータ可読メディアは、コンピュータ記憶メディア及び、コンピュータプログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意のメディアを含む通信メディアの両方を含む。
本明細書で使用される場合、「バッファ」は、データを一時的に記憶するために使用される物理メモリの領域を意味する。非限定的な例として、バッファを使用して、データがある場所から(例えば、メモリ内、システム内、ネットワーク内の)別の場所に、又はあるデバイスから別のデバイスに移動されている間、データを一時的に記憶し得る。開示される実施形態のバッファは、先入れ先出し(first-in-first-out、FIFO)などのアルゴリズムを実装し得る。開示される実施形態のバッファは、設計によってタイミングを調整してもしなくてもよく、すなわち、データは、第1の速度でメモリに書き込まれてもよく、データは、第2の速度でメモリから読み取られてもよく、第1の速度及び第2の速度は同一であっても異なってもよい。
PHYとMACとの間の接続の数を低減する簡略化されたインターフェースを使用することが望ましいことが多い。複数のデータ接続を低減するための技法は、信号を1つの回線に多重化し、より高いクロック周波数を使用することである。類似の技法を制御信号に使用し得るが、所与の条件下で所与の時間にどの制御信号が必要/使用されるかについて仮定を行う必要があることが多い。
縮小メディア独立インターフェース(商標)(「Reduced Media Independent Interface、RMII(商標)」又は「RMIインターフェース」)は、PHYをMACに接続するために使用されることがある簡略化されたインターフェースの実施例である。RMIIコンソーシアム仕様(1.2版は、1998年3月20日公開)は、IEEE802.3メディア独立インターフェース(Media Independent Interface、MII)仕様に追加のリコンシレーション層を規定している。RMIIは、キャリア検知(Carrier Sense、CRS)及び受信データ有効(Data Valid、DV)信号の(CRS_DV信号を搬送する)1つのピンへの畳み込みを規定している。RMIIは、キャリアが受信メディアで検知される(すなわち、受信メディアは非アイドル状態である)ときは常に、CRS_DVがPHYによってアサートされるべきであることを更に規定している。DV信号は、RXD[1:0](MACの受信データピン)上の着信データ(すなわち、MACへの着信)が有効データであることをMACに知らせる。
CRS及びDVは、典型的には、交互のクロックサイクル上の単一のピン上に現れる1つの信号に多重化される。例えば、10BASE-Tネットワーク又は100BASE-Xネットワークでは、それぞれ、多重信号は、2.5MHz(10Mb/sモード)又は25MHz(100b/sモード)で交互になり得る。
RMIIは、受信メディアにおけるキャリアの喪失がCRS_DVのデアサートをもたらすことを規定している。PHYが、CRS_DVの最初のデアサートに続いてRXD[1:0]に提示される追加のビットを有する場合、PHYは、各ニブルの第2のダイビットを提示するREF_CLKのサイクルでCRS_DVをアサートし、ニブルの第1のダイビットを提示するREF_CLKのサイクルでCRS_DVをデアサートする。
RMIIはまた、CRS_DVがアサートされると受信ライン(RXD[1:0])上のデータが有効であると考えられることを規定しているが、CRS_DVのアサートが基準クロックに対して非同期であるため、適切な受信信号復号が行われるまで「有効データ存在なし符号」(例えば、2バイトがゼロ又は「00」)がRXD[1:0]に挿入される。したがって、RXD[1:0]上の有効データ存在なし符号及びデアサートされたCRS_DVの両方をRMII MACで使用して、メディアがアイドル状態であることを推論し得、アサートされたCRS_DV及びRXD[1:0]上のデータ有効存在なし記号をRMII MACで使用して、受信が開始しようとしていることを推論し得、アサートされたCRS_DV及び有効データ存在なし符号から別の符号(例えば、プリアンブルバイト)への変化をRMII MACで使用して、有効なデータが着信していることを推論し得る。
RMIIはまた、受信データのためのリカバリされたクロックとローカルクロックとの間の差異を考慮する(すなわち、クロックを合わせる)ために受信回線上の弾性バッファを規定しており、ドメイン交差を可能にする。
データ伝送の場合、RMIIは、伝送イネーブル(TX_EN)ピンが伝送の正確な指示であり、MACがTX_ENから衝突を推論することができ(TX_ENは、第1の伝送フレームのプリアンブルの第1のニブルと同期してMACによってアサートされる)、リカバリされたCRS(すなわち、CRS_DVからリカバリされる)-アサートされたCRSは受信メディアがアクティブ状態であることを示すと仮定する。
本開示の発明者らは、RMIIなどの簡略化されたインターフェースを使用して、非限定的な例として、PLCA、時間認識プロトコル、トラフィックシェーピング、及び/又はそれらの組み合わせに従って、CSMA/CDMACとメディアアクセスチューニングを実行するように構成されたPHYとの間で通信することができる場合に有利であるものと了解している。
PHYがメディアアクセスチューニングを実装する場合、特定の内部信号がエミュレートされることがある。例えば、メディアアクセスチューニング回路は、例えば、リンク層において特定の挙動を引き起こすことを試みているため、内部信号を忠実に複製する(すなわち、伝播する)代わりに、内部ロジックに基づいてエミュレートされた信号を生成し得る。
キャリア検知信号のエミュレートされた信号(すなわち、共有伝送メディア上のキャリアの存在又は存在の欠如を示す信号)が、これはRMIインターフェースにおけるCRS_DVのアサート/デアサートを決定する信号であるが、CSMA/CD MAC、RMIインターフェース、又はその両方の正しい動作を妨害することがあり得る。別の言い方をすれば、メディアアクセスチューニング回路によって生成されるエミュレート信号とエミュレートされた内部信号との間の差が、RMII MAC、RMIインターフェース、又はその両方の正しい動作を妨害することがある。
更に、RMIIは、受信及び伝送のための別個の伝送メディア(2つの別個の回線又は1つの回線に重畳された2つの信号を有する1つの回線のいずれか)を有するネットワークトポロジのために書かれた。RMIIによれば、アサートされたキャリア検知信号は、受信メディア上にアクティブキャリアが存在することを意味する。本明細書で説明するように、本開示で説明するメディアアクセスチューニングプロトコルは、アサートされたキャリア検知信号が共有伝送メディアにアクティブキャリアが存在することを意味し、受信のためのメディアと伝送のためのメディアとの間の区別を行わないと仮定する。
本開示の1つ以上の実施形態は、一般に、RMIインターフェース、RMIインターフェースを介して通信されるCSMA/CD MAC、又はその両方の正しい動作を確実にするために、メディアアクセスチューニング回路とRMIインターフェースとの間のシグナリングを管理することに関する。
本明細書で使用される場合、信号に関連して使用される「アサートする」という用語は、アクティブ状態に遷移する信号、アクティブ状態にある信号、及びアクティブ状態に遷移し、次いでアクティブ状態にある信号を包含することが意図される。本明細書で使用される場合、信号に関連して使用される「デアサートする」という用語は、非アクティブ状態に遷移する信号、非アクティブ状態にある信号、及び非アクティブ状態に遷移し、次いで非アクティブ状態にある信号を包含することが意図される。非限定的な例として、アクティブハイ(高)状態にあるピンについては、アサートされた場合、論理ハイ状態(例えば、3.3ボルト又は5ボルト)である信号が現れることになり、デアサートされた場合、論理ロー状態(例えば、限定されないが、0ボルト)である信号が現れることになる。アクティブロー(低)状態などの他の配置も、本開示の範囲内である。
図1は、少なくとも2つのメディアアクセス制御(MAC)デバイスすなわちMACデバイス102及びMACデバイス106を含むマルチドロップネットワーク100の機能ブロック図である。非限定的な例として、マルチドロップネットワーク100は、マイクロコントローラ型組み込みシステム、ユーザ型コンピュータ、コンピュータサーバ、ノートブックコンピュータ、タブレット、ハンドヘルドデバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスのイヤホンデバイス若しくはヘッドホンデバイス、有線のイヤホンデバイス若しくはヘッドホンデバイス、電化製品サブシステム、照明サブシステム、音響サブシステム、ビル制御システム、住宅監視システム(例えば、限定されないが、セキュリティ又はユーティリティ使用向け)、エレベータシステム若しくはエレベータサブシステム、公共交通機関制御システム(例えば、限定されないが、地上列車、地下列車、市街電車、又はバス向け)、自動車システム若しくは自動車サブシステム、又は産業制御システムのうちの1つ以上であっても、その一部であっても、又はそれを含んでもよい。
PHYデバイス104及びPHYデバイス108は、共有伝送メディア110をそれぞれ、MACデバイス102及びMACデバイス106とインターフェース接続するように構成されている。非限定的な例として、PHYデバイス108及びPHYデバイス104は、本明細書で説明する実施形態の全て又は部分を実行するように構成されたメモリ及び/又はロジックを含むチップパッケージであってもよい。
共有伝送メディア110は、MACデバイス102及びMACデバイス106を含むノードを含む、マルチドロップネットワーク100の一部であるノードのための通信経路である物理メディアである。
図1に示される実施形態において、PHYデバイス104及びPHYデバイス108は、(例えば、PLCA、時間認識プロトコル、又はトラフィックシェーピングプロトコルに従って)共有伝送メディア110へのアクセスを管理するように構成されており、MACデバイス102及びMACデバイス106は、(例えば、CSMA/CD又はCSMAに従って)衝突検出を実装するように構成されている。PHYデバイス104及びPHYデバイス108は、(本明細書でより十分に説明するように)シグナリングを提供し、それぞれ、MACデバイス102及びMACデバイス106の正しい動作を確実にするように構成されている。更に、PHYデバイス104及びPHYデバイス108は、それぞれのRMIインターフェースを介して、それぞれ、MACデバイス102及びMACデバイス106と通信している。
図2、図3、及び図4は、例示的なプロセス中にPHYデバイス104及びPHYデバイス108のそれぞれのRMIインターフェースのピンにおいてアサートされた信号を示すタイミング図である。詳細には、図2、図3、図3B、及び図4は、伝送イネーブル(TX_EN)、エミュレートされたキャリア検知(CRS)、データ有効(RDV)、(CRS_DV)、及び受信データ(RXD[1:0]又は単に「RXD」)のためにアサートされる信号を示している。PHYデバイス108の場合、衝突ピン(COL)における信号もまた、図2に示されており、PHYデバイス108に内在している。更に、第2のエミュレートされたキャリア検知(第2のエミュレートされたCRS)の信号が示されており、PHYデバイス104及び108に内在し、例えば、図5の第2のエミュレートされたキャリア検知信号522に対応している。
図2、図3、及び図4において、「有効データ存在なし」符号(ここでは、「0」)は、RXDライン220(図2)、310(図3)、及び410(図4)に位置しており、PHYデバイス104及び108は、それぞれ、MACデバイス102及び106に受信データ又はプリアンブル符号を伝達していない。また、受信データ有効(receive data valid、RDV)のための信号、特にRDV232(図2)、RDV332(図3)、及びRDV446(図4)が図示されており、それぞれ、場合によっては、PHYデバイス104又は108への内部信号である。RDV信号が図示されているが、CRS_DVのDV部分がいつアサートされるかを示している。いくつかの実施形態において、RDV信号は内部で生成され、CRS_DV信号を生成するために使用され得る。他の実施形態において、PHYデバイス104及び108は、RDXを監視し、有効データ存在なし符号に応答してCRS_DVのDV部分をデアサートし、有効データの存在を検出したことに応答してCRS_DVのDV部分をアサートするように構成され得る。
当業者には、特定の実施形態に関して特定のタイミングの考慮が本明細書に記載されない限り、図2、図3、図3A、及び図4を参照して示され説明されたタイミングの変更は、本開示に説明する実施形態及びそれらの法的等価物の範囲を逸脱することなく行われ得ることが理解されよう。
図2は、PLCA PHYにおいて衝突を検出した後、データ受信中にメディアアクセスチューニングを実行するためのプロセス200の実施形態の詳細なタイミング図である。図2によって企図される動作において、PHYデバイス108は、PLCA PHYであり、そのMACデバイス106が伝送機会210中に伝送しようとするときに衝突を検出する。衝突を検出した後、PHYデバイス108は、PHYデバイス104からのデータ伝送からデータを受信する。
時刻202で、TX_EN216が、PHYデバイス108においてアサートされる。
時刻204で、PHYデバイス108は、アサートされる信号RDV232によって反映されるように、回線224においてキャリアを検出したことに応答してCRS_DV218をアサートする(時刻204は、実質的に伝送機会210の開始時刻に対応する)。時刻206で、PHYデバイス108は、内部信号COLのアサートによって示されるように衝突を検出する。PHYデバイス108は、データを受信しながらCRS_DV218をアサートし続ける。時刻212で、PHYデバイス108は、伝送機会210中に受信された受信データの終了を検出し、信号RDV232がデアサートされる。
PHYデバイス108は、アイドル状態になるキャリアを検出したこと(すなわち、回線224上でのアクティブ状態からアイドル状態への遷移)に基づいて、受信データの終了を検出するように構成されている。時刻212で、PHYデバイス108は、CRS_DV218をある期間にわたってデアサートし、次いでCRS_DV218を再アサートして、CRS_DV218に間隙214を形成する。
CRS_DV218上の間隙214は、CSMA/CD MACによって検出可能である有効データの終了を示している(すなわち、「有効データ信号の終了」である)。一実施形態において、間隙幅が間隙214に対して選択され、間隙214は、CSMA/CDMACがデータ伝送を開始しないほど十分に短い期間を有している。
一実施形態において、CRS_DV218における間隙214は、第2のエミュレートされたCRS226内の時刻228で開始して形成される間隙230に応答して生成される。一実施形態において、間隙230は、PLCAのために構成されたPHYデバイス108のメディアアクセスチューニング回路によって生成された第1のエミュレートされたCRS信号(図示せず)に応答して、時刻228で形成される。第2のエミュレートされたCRS226(すなわち、間隙を含む信号)は、PHYデバイス108のRMIインターフェースに提供される。RMIインターフェースは、CRS_DV218内に間隙214を生成して、MACデバイス106にデータ受信の終了を示し、RxD220上の有効データ存在なし符号222(図2のゼロ「0」)と共に、受信データの終了を示す。一実施形態において、間隙230に応答してCRS_DV218において生成された間隙214が、CSMA/CD MACがデータ伝送を開始しないほど十分に短くなるように、間隙230の幅が選択される。
CRS_DV218において有効データインジケータの終了、すなわち、間隙214、を挿入した後、PHYデバイス108は、PHYデバイス108の次の伝送機会である時刻228で伝送機会208を開始するまでCRS_DV218をアサートし続ける。一実施形態において、第2のエミュレートされたCRS226がアサートされているため、CRS_DV218はアサートされ、そのため、PHYデバイス108のRMIインターフェースは、回線224においてアクティブキャリアを推論する。更に、PHYデバイス108は、伝送機会208を開始するのを待っている間に、有効データ存在なし符号222(ここでは、「0」)を挿入し、第2のエミュレートされたCRS226がアサートされる。
図3Aは、開示される実施形態による、データ伝送中にメディアアクセスチューニングを実行するためのプロセス300の詳細なタイミング図である。図3によって企図される動作において、PHYデバイス104は、PLCA PHYであり、CSMA/CD MACによって伝送を処理している。
時刻312で、PHYデバイス104は、回線302上にキャリアが存在しないことを検出した後、CRS_DV308をデアサートする。時刻314で、TX_EN306は、PHYデバイス104において、(例えば、MACデバイス102によって)アサートされる。注目すべきことに、伝送機会304は、PHYデバイス104の次の伝送機会であり、時刻316まで開始しない。この実施形態において、PHYデバイス104は、伝送データのための遅延ライン(本明細書において後述する)を含み、そのため、TX_EN306が時刻314でアサートされても、PHYデバイス104は、時刻316(すなわち、伝送機会304の開始)まで、伝送データを回線302に移動させることを開始しない。
上述のように、RMIIは、受信及び伝送のための別個の伝送メディア(2つの別個の回線又は1つの回線に重畳された2つの信号を有する1つの回線のいずれか)を有するネットワークのために書き出された。「アクティブ」メディアは、RMIIによれば、受信メディアがアクティブ状態であることを意味する。PLCA回路が、RMIIによってRMII MACにCRS_DV308として伝播されるアサートされたCRSを生成する場合、RMII MACは、時刻314でアサートされたCRS_DV308を、受信メディアがアクティブ状態であることを意味すると解釈することになり、衝突を推論することになる。そのため、開示される実施形態において、PHYデバイス104は、伝送機会が開始するのを待っている間、PLCAによって生成されるアサートされたエミュレートされたCRS(図3Aには図示せず)を抑制するように構成され得る。図3Aに示される実施例において、これは、TX_ENがアサートされる時刻314と、TX_ENがデアサートされる時刻318との間に生じる。
図3Bは、図3AのCRS_DV308及び第2のエミュレートされたCRS326を、時刻314と時刻324との間、すなわち、TX_EN306のアサートと伝送機会304の終了との間の第1のエミュレートされたCRS332及び実際のCRS334と共に示している。図3Bに示される実施形態において、実際のCRS334は、共有伝送メディアを監視するキャリア検知回路によって生成されるキャリア検知信号(図5の信号518など)に対応する。説明を簡単にするために、TX_EN306のアサート及びデアサートのためのタイミングラベル並びに回線302の伝送機会304が図3Bに示され、関連する説明において使用される。
時刻314で、PHYデバイス104のPLCAは、回線302がアクティブ状態であることをCSMA/CDMACを示すために(すなわち、伝送データが回線302に移動されているとCSMA/CD MACに錯覚させるために)、TX_EN306がアサートされることに応答して、アサートされたエミュレートされたCRS332を生成し、PLCAは、衝突処理の目的でCSMA/CD MACを無視することになると仮定する。期間336の間、すなわち、時刻314から時刻316まで、PHYデバイス104は、PLCAエミュレートされたCRS332がMACデバイス102に伝送されるのを抑制する、すなわち言い換えれば、PHYデバイス104は、期間336中にデアサートされた第2のエミュレートされたCRS326を生成し、そのため、第2のエミュレートされたCRS326に応答してアサート/デアサートされるCRS_DV310はまた、期間336中にデアサートされる。時刻316で、実際のCRS334は、伝送機会304の開始時にPHYデバイス104が回線302にデータを移動させることに応答してアサートされる。PLCAエミュレートされたCRS332は、時刻316でアサートされ続け、PHYデバイス104が、時刻324で回線302への伝送データの移動を完了するまで、すなわち、伝送機会304の終了まで、アサートされるままである。期間338の間、すなわち、時刻316から時刻318までの期間、PHYデバイス104は、PLCAエミュレートCRS332がMACデバイス102に伝送されることを抑制して、CSMA/CDMACが衝突を推論することを回避し、これは、実際のCRS334がMACデバイス102に伝送されることを抑制することとして特徴付けられ得る。期間336の間及び期間338の間に第2のエミュレートされたCRS326がデアサートされることに応答して、CRS_DV310は、時刻314から(TX_EN306がアサートされる)時刻318までデアサートされる。図3Bに戻ると、時刻318で、TX_EN306はデアサートされ、MACデバイス102がPHYデバイス104に伝送データを提供することを完了したことを示す。注目すべきことに、PHYデバイス104は、時刻324、すなわち伝送機会304の終了まで、伝送データを回線302に移動させることを完了しない。そのため、時刻318でTX_EN306がデアサートされる(すなわち、ハイからローに遷移する)ことを検出することに応答して、及び伝送遅延ラインにおいて送信されるのを依然として待っているデータを検出することに応答して、PHYデバイス104は、時刻318から時刻322までCRS_DV308に「パルス波を出す」(すなわち、時刻320でCRS_DV308をアサートし、次いで時刻322でCRS_DV308をデアサートする)が、これは、MACがTX_EN306をデアサートする時刻324から、PHYデバイス104が回線302に伝送データを移動するのを完了する時刻324までの期間に実質的に対応している。
一実施形態において、図3A及び図3Bに示されるように、PHYデバイス104は、第2のエミュレートされたCRS326が時刻328から時刻330までアサートされたことに応答してCRS_DV308にパルス波を出させる(図3A)。第2のエミュレートされたCRS326がアサートされる期間は、期間342として図3Bに示され、この期間は、時刻318から時刻324までである。
図3Bに示されるように、第2のエミュレートされたCRS326は、TX_EN306が時刻318でデアサートされたことに応答して期間342中にパルス波を出し、伝送データは伝送遅延ラインに残ったままである。CRS_DV308にパルス波を出させることは、別の伝送を開始することが回線302において衝突を引き起こすであろうことをMACデバイス102のCSMA/CD MACにシグナリングし、そのため、そのようなMACデバイス102における衝突回避ロジックは、CRS_DV308がハイである間、MACデバイス102が別の伝送を開始することを防止する。
時刻320で、CRS_DV308がアサートされると、有効データなし符号(ここでは「0」符号)がRxD310で挿入され、そうでなければ、CSMA/CD MACはデータ受信を開始し、それ自体のデータを受信することを開始し得る。上記のように、図3Bに示される例示的な動作を使用して、RMIIの規定により、MACは、データ受信を開始するために、アサートされたCRS_DVと組み合わせて、「00」から「00でない」への遷移を探すことになる。
図4は、本開示の1つ以上の実施形態による、メディアアクセスプロセス400の詳細なタイミング図である。図4に示されるシナリオにおいて、PHYデバイス108は、時間認識型であるように(又は以下でより詳細に説明されるようにトラフィックシェーピングを使用するように)構成されている、すなわち、PHYデバイス108の送信機会は、非限定的な例として、IEEE1588(商標)の仕様下で高精度時間プロトコル(「PTP」)を使用して、ネットワークのマスタークロックに基づいてスケジュールされる。注目すべきことに、TX_EN406は、情報の目的で示されており、図4の一般性を限定するものではない。
図4に示される実施形態において、PHYデバイス108は、その割り当てられた伝送ウィンドウ、ここでは伝送ウィンドウ446を除いて、RxD410上に有効データ存在なし符号「0」の状態でCRS_DV408をアサートすることによって、MACを延期状態(deferral state)に保つように構成されており、この場合、CRS_DV410をデアサートするべきである。そのため、図4によって企図される例示的な動作において、PHYデバイス108は、CRS_DV408をアサートする一方で、伝送ウィンドウ404内の可能な受信が時刻414で開始するのを待つ。時刻416で(実質的に時刻414に対応するが)、PHYデバイス108は、受信フレームの開始を検出したこと(例えば、プリアンブルを検出したこと)に応答して、CRS_DV408をデアサートし、次いで、時刻418でCRS_DV408を再アサートする、すなわち、所定の間隙時間の後に間隙444を作成する。
一実施形態において、PHYデバイス108は、第2のエミュレートされたCRS428において時刻430から時刻434で生成された間隙432に応答して、CRS_DV408において時刻416から時刻418で間隙444を生成する。より詳細には、PHYデバイス108のRMIインターフェースは、時刻430での第2のエミュレートされたCRS428のハイからローへの遷移を、アクティブキャリアが回線402上に存在しないことを意味すると解釈し、そのため、CRS_DV408をデアサートする。第2のエミュレートされたCRS428が時刻434で再アサートされると、RMIインターフェースは、時刻434でのローからハイへの遷移を、回線402上にアクティブキャリアが存在することを意味すると解釈し、そのため、時刻418でCRS_DVをアサートする。第2のエミュレートされるCRS428において生成された間隙432の幅は、CRS_DV408における間隙444の幅が、CRS_DV408がデアサートされている間にMACが伝送を開始しないほど十分に短いように選択され得る。
注目すべきことに、時刻416から時刻418までの間隙444、より詳細には、時刻418でのローからハイへの遷移は、CSMA/CD MACによって、「有効データなし符号」422が別の符号に変化した場合、それ(MAC)がデータ受信を開始し得ることを意味すると解釈される。非限定的な例として、CSMA/CD MACは、PHYデバイス108が、時刻418でのCRS_DV408のアサート及びRXD410上の「00」データに応答して、受信フレームを送信することを開始し得ると推論することになり(すなわち、データ受信が開始し得ることを検出し)、RXD410上のデータフレーム(図示せず)のプリアンブルを検出するとデータ受信の開始を推論することになる。そのため、CRS_DV408において時刻416で開始する間隙444は、CSMA/CD MACへの適切なシグナリングを可能にし、それにより、MACが時間認識型PHYデバイス108によって延期状態に保持された後にデータを受信するように待機することができる。
時刻424で、PHYデバイス108は、受信データ転送の終了時にCRS_DV408に間隙440を挿入し(すなわち、時刻424から時刻426まで間隙440を挿入し)、RxD410は、時刻420で0であり、これは、時刻424と実質的に同一である。一実施形態において、PHYデバイス108は、第2のエミュレートされたCRS428において生成された時刻438から時刻436までの間隙442に応答して、CRS_DV408に間隙440を挿入する。PHYデバイス108のRMIインターフェースは、第2のエミュレートされたCRS428における間隙を、データ受信が終了したことを意味すると解釈し、そのため、間隙440が時刻424で開始し時刻426で終了するCRS_DV408を生成する。注目すべきことに、間隙440が時刻424で開始するCRS_DV410に挿入されなかった場合、CSMA/CD MACは、RxD410上でデータを受信し続けることになる。言い換えれば、MACは、時刻420で開始する「00」符号を、それが有効なデータであるかのように、受信することになる。
図4に示される同一のタイミング図はまた、メディアアクセスプロセスにも適用し、メディアアクセスプロセスでは、(外部PTPベースのスケジューリングアルゴリズムの代わりに)PHYデバイス108の内部のシェーピングアルゴリズムがMACの伝送機会を示すまで、PHYデバイス108がそのMACを延期状態に保持することによってトラフィックをシェーピングする。
図5は、衝突回避(Collision Avoidance、CA)インターフェース回路を含む物理層システム500の簡略ブロック図であり、インターフェース回路508は、一般に、リンク層デバイス、より詳細には、CSMA、CSMA CA、CSMA/CD又はそれらの組み合わせに従って動作するように構成されているリンク層デバイスと共にメディアアクセスチューニング回路516の使用を可能にするように構成されている。図5に示される実施形態において、物理層システム500は、メディアアクセスチューニング回路516、インターフェース回路508、及びRMIインターフェース506、並びにキャリア検知回路502及び伝送回路504を含む。キャリア検知回路502及び伝送回路504は、共有伝送メディア534に動作可能に結合されている。
メディアアクセスチューニング回路516は、一般に、とりわけ、衝突処理、トラフィックシェーピング、又はその両方を実行するように構成され得る。図5に示される実施形態において、メディアアクセスチューニング回路516は、メディアアクセスプロトコル、非限定的な例として、衝突処理プロトコル、トラフィックシェーピングプロトコル、又はその両方に従って、共有伝送メディア534への(例えば、伝送及び受信のための)アクセスを管理するように構成されている。
図5に示される実施形態において、メディアアクセスチューニング回路516は、第1のエミュレーション回路528、伝送バッファ512、及び受信バッファ510を含む。第1のエミュレーション回路528は、キャリア検知回路502によって生成されるキャリア検知信号518及びメディアアクセスチューニング回路516の適用可能なメディアアクセスプロトコルに応答して、第1のエミュレートされたキャリア検知信号520を生成するように構成されている。いくつかの場合には、エミュレーション回路528によって生成される第1のエミュレートされたキャリア検知信号520は、キャリア検知信号518の忠実な複製でなくてもよい。非限定的な例として、メディアアクセスチューニング回路516は、キャリア検知信号518が共有伝送メディア534上のキャリアの存在を示さないときに、第1のエミュレートされたキャリア検知信号520を提供するように構成され得る。非限定的な例として、第1のエミュレーション回路528は、物理層衝突処理プロトコルに従って第1のエミュレートされたキャリア検知信号520を生成するように構成され得、それによって、(場合によっては)次の割り当てられた伝送ウィンドウ又は次の伝送機会を待っている間、第1のエミュレートされたキャリア検知信号520が提供される。
インターフェース回路508は、メディアアクセスチューニング回路516によって提供される第1のエミュレートされたキャリア検知信号520、並びにRMIインターフェース506で正しいシグナリングを生成することに関連する特定の検出された条件に応答して、第2のエミュレートされたキャリア検知信号522を生成するように構成されている第2のエミュレーション回路530を含み得る。インターフェース回路508は、第1のエミュレートされたキャリア検知信号520にシグナリングを追加するように、すなわち、第1のエミュレートされたキャリア検知信号520を修正して追加されたシグナリングを含むように構成され得る。開示される実施形態において、第2のエミュレーション回路530は、メディアアクセスチューニング回路516及びRMIインターフェース506を監視するように構成され得る。図5に示される実施形態において、第2のエミュレーション回路530は、メディアアクセスチューニング回路516の伝送バッファ512及び受信バッファ510を監視すると共に、RMIインターフェース506の伝送イネーブル524を監視するように構成されている。
物理層システム500は、物理層システム500が受信フレーム又は同期フレームを伝送していない間、有効データ存在なし符号をMACに送信するように構成され得る。一実施形態において、インターフェース回路508は、物理層システム500がそのMACに受信フレーム又は同期フレームを伝送していない間、受信バッファ510に有効データなし符号を挿入するように構成されている。インターフェース回路508は、図2、図3A、図3B、及び図4を参照して説明したように、受信バッファ510に有効データ存在なし符号を挿入するための挿入回路を含み得る。一実施形態において、第2のエミュレーション回路530は、受信バッファ510に、又は代替的に、受信データ532に有効データ存在なし符号を挿入するように構成され得る(代替的な実施形態は、図5において、第2のエミュレーション回路530から受信バッファ510及び受信データ532への破線によって示される)。
第2のエミュレーション回路530は、図2、図3B、及び図4を参照して説明されるCRS_DV信号などのRMIインターフェース506の正しいシグナリングを可能にすることを含めて、検出された条件(すなわち、限定はしないが、「空状態」、「バッファに格納中」、「アクティブ状態」若しくは「非アクティブ状態」、「アクティブ状態から非アクティブ状態」若しくは「非アクティブ状態からアクティブ状態」)、又はそのような監視からコンテンツ(例えば、限定はしないが、事前定義された符号)に応答して、第2のエミュレートされたキャリア検知信号522を生成するように構成され得る。追加的又は代替的に、第2のエミュレーション回路530は、伝送バッファ512及び受信バッファ510をそれぞれ監視することに加えて、又はその代わりに、伝送データ526及び受信データ532を監視するように構成され得る。
RMIインターフェース506は、インターフェース回路508から第2のエミュレートされたキャリア検知信号522を受信し、それをキャリア及びデータ514に提供するように構成されている。開示される実施形態において、キャリア及びデータ514は、物理層システム500の1つ以上の入力/出力(input/output、I/O)ピンのうちの1つの出力ピンと関連付けられ得る。出力ピンは、本明細書で説明されるキャリア検知信号(例えば、CRS_DV)と関連付けられ得る。一実施形態において、RMIインターフェース506は、(キャリア及びデータ514への入力信号536として図3に示される)DV信号と共に第2のエミュレートされたキャリア検知信号522をキャリア及びデータ514で多重化するための多重化回路を含み得る。別の実施形態において、RMIインターフェース506は、キャリア及びデータ514で、第2のエミュレートされたキャリア検知信号522に対応するCRS信号をアサートし、それぞれのオルタネートクロックサイクル上でDV信号をアサートするための回路を含み得る。
図6は、本開示の1つ以上の実施形態による、エミュレーション回路600の機能ブロック図であり、例えば、第2のエミュレーション回路530(図5)の実装であってもよい。図6に示される実施形態において、エミュレーション回路600は、補正回路604、及び信号生成回路610を含む。
補正回路604は、一般に、信号生成回路610を制御して、第2のエミュレートされたキャリア検知信号612を生成するように構成されている。補正回路604の補正ロジック608は、第1のエミュレートされたキャリア検知信号602が、例えばRMIIインターフェース506で不正確なシグナリングを引き起こすであろうことを検出し、可能なエラーのうちの少なくともいくつかを補正するために、信号生成回路610を制御して第2のエミュレートされたキャリア検知信号612を生成するように構成され得る。レジスタ606は、条件を検出するための、及び/又は第2のエミュレートされたキャリア検知信号612を生成するためのパラメータを記憶するように構成され得る。第2のエミュレートされたキャリア検知信号612を生成するためのパラメータは、異なる使用事例(例えば、図2、図3、及び図4を参照して説明される事例)のための所定の間隙サイズ又は複数の所定の間隙サイズを含み得る。
いくつかの実施形態において、補正ロジック608は、エミュレーション回路600を含むPHYデバイスで使用される衝突回避プロトコルのタイプに基づいて構成され得る。非限定的な例として、補正ロジック608は、メディアアクセスチューニング、衝突回避、トラフィックシェーピング、又はそれらの組み合わせに関連する条件を検出するように構成され得る。レジスタ606で記憶されたパラメータはまた、衝突回避プロトコルのタイプに基づいて選択され得る。更に、いくつかの実施形態において、レジスタ606は、再構成可能であり得る。非限定的な例として、間隙サイズは、規格に適合するように事前に設定され、次いで、異なる規格に適合するように後で再構成され得る。一実施形態において、レジスタ606は、異なるデバイス(例えば、異なるサプライヤからのMAC、異なるサプライヤからのPHY構成要素、又は異なるアーキテクチャを有するPHY)の特性に補正回路604をチューニングすることを可能にし得る。
図7は、本開示の1つ以上の実施形態による、物理層デバイスでシグナリングを管理するためのプロセス700を示している。動作702において、共有伝送メディアのキャリアが物理層デバイスで検知される。動作704において、第1のエミュレートされたキャリア検知信号が受信される。第1のエミュレートされたキャリア検知信号は、(例えば、限定しないが、PLCAを実行する)メディアアクセスチューニング回路516などのメディアアクセスチューニング回路によって生成される。動作706において、第2のエミュレートされたキャリア検知信号が生成される。様々な実施形態において、第2のエミュレートされたキャリアは、第1のエミュレートされたキャリア検知信号がRMIIで不正確なシグナリングを引き起こすであろうことを検出したことに応答して、生成され得る。非限定的な例として、第2のキャリア検知信号は、第1のエミュレートされたキャリア検知信号の一部分を修正することによって生成され得る。
動作708において、第2のエミュレートされたキャリア検知信号がRMIIに提供される。動作710において、出力信号が現れる物理層デバイスの1つ以上の入力/出力(I/O)ピンのうちの1つがアサート又はデアサートされる。出力ピンは、RMIIのキャリア検知信号と関連付けられ得る。一実施形態において、出力ピンは、RMIIの多重化されたキャリア検知及びデータ有効信号(すなわち、信号CRS_DV)と関連付けられる。そのような多重化されたキャリア検知及びデータ有効信号は、動作708においてRMIIに提供される第2のエミュレートされたキャリア検知信号に応答して、アサート/デアサートされ得る。
開示される実施形態において、第2のエミュレートされたキャリア検知信号522は、当業者に既知の任意の好適な技法を使用して生成され得る。第1の非限定的な例として、第2のエミュレートされたキャリア検知信号522は、第1のエミュレートされたキャリア検知信号520を修正することによって生成され得る。信号を修正することは、非限定的な例として、フィルタリング技法を使用して別の信号を修正することを伴い得る。別の非限定的な例として、新しい信号を修正することは、参照信号として第1のエミュレートされたキャリア検知信号を使用して新しい信号を生成することを伴い得る。新しい信号は、修正された部分を除いて、全ての点で参照信号と実質的に同一であり得る。第2の非限定的な例として、第2のエミュレートされたキャリア検知信号は、図6の補正ロジック608などのロジックに応答して、新しい信号として生成され得る。
図8は、1つ以上の開示される実施形態による、限定はしないが、共有伝送メディア上での衝突後に、物理層システム500などの受信物理層デバイス/システムでキャリア検知シグナリングを管理するためのプロセス800を示している。動作802において、物理層システム500は、共有伝送メディア534へのデータ伝送と関連付けられたデータを受信する(例えば、伝送フレームを受信する)。動作804において、共有伝送メディア534で衝突が検出される。物理層システム500そして、より具体的にはメディアアクセスチューニング回路516は、非限定的な例として、送信イネーブル524が(例えば、MACデバイスによって)アサートされたことに応答して衝突を検出し得、(共有伝送メディア534のキャリアの存在を示す)キャリア検知信号518が生成される。注目すべきことに、物理層システム500に結合されたCSMAリンク層デバイス(図示せず)は、その衝突検出プロトコルの態様を実装し得る(例えば、フレームの短いジャムシーケンスを伝送し、ランダムな期間の間にバックオフする)。
動作806において、物理層システム500は、共有伝送メディア534からのデータ受信と関連付けられたデータフレームを受信する(すなわち、「受信フレーム」を受信する)。非限定的な例として、動作806のデータ受信の受信フレームは、動作804において検出された衝突と関連付けられ得る。例えば、データ受信の受信フレームは、現在の伝送機会を所有する物理層デバイス/システムからのものであり得、又は単に、衝突を検出することを生じさせた、検出されたキャリアに対応し得る。
図8には示されていないが、メディアアクセスチューニング回路516の第1のエミュレーション回路528は、衝突処理ロジック及びキャリア検知信号518に応答して、第1のエミュレートされたキャリア検知信号520を生成する。企図される動作において、その衝突処理ロジックに応じて、第1のエミュレーション回路528は、キャリア検知信号518を忠実に複製するか、又はキャリア検知信号518とは異なる第1のエミュレートされたキャリア検知信号520を生成し得る。
動作808において、インターフェース回路508は、メディアアクセスチューニング回路516から第1のエミュレートされたキャリア検知信号520を受信する。動作810において、インターフェース回路508は、受信バッファ510が空状態であるかどうかを判定する。注目すべきことに、この実施例において、受信バッファ510が空状態である場合、それは、RMIインターフェース506で正しいシグナリングを可能にするために、第1のエミュレートされたキャリア検知信号520を修正するようにインターフェース回路508をトリガする条件であることになる。受信バッファ510が空状態でない(すなわち、依然として受信フレームを記憶している)場合、動作812において、インターフェース回路508によって生成された第2のエミュレートされたキャリア検知信号522は、第1のエミュレートされたキャリア検知信号520の忠実な複製であり、プロセス800は、動作808にループバックする。受信バッファ510が空状態である場合(例えば、フレームが受信バッファ510に残っていない)、動作814において、インターフェース回路508は、第2のエミュレートされたキャリア検知信号522を、修正されたエミュレートされたキャリア検知信号であるように、生成する。一実施形態において、インターフェース回路508によって生成された第2のエミュレートされたキャリア検知信号522は、データ受信の終了を示すデータ終了信号である間隙を含む。
動作816において、出力信号が、生成された第2のエミュレートされたキャリア検知信号に応答して、アサート及び/又はデアサートされる。一実施形態において、アサート及び/又はデアサートされた信号は、キャリア及びデータ514と関連付けられた出力ピン上に現れ、図2の間隙214を含むCRS_DV信号を生成する。
動作818において、動作814の間隙の生成後、インターフェース回路508は、第2のエミュレートされたキャリア検知信号522を、第1のエミュレートされたキャリア検知信号520の忠実な複製であるように生成する、言い換えれば、インターフェース回路508は、第2のエミュレートされたキャリア検知信号522としてメディアアクセスチューニング回路516によって生成されたエミュレートされたキャリア検知信号の忠実な複製を生成する。
図9は、1つ以上の開示された実施形態による、伝送PHYでキャリア検知シグナリングを管理するためのプロセス900を示している。動作902において、物理層システム500は、伝送イネーブル524がアサートされることを検出し、伝送バッファ512に伝送データを記憶し始める。
動作904において、インターフェース回路508は、伝送機会が開始されたかどうかを判定する。伝送機会が開始されていない場合、動作906において、インターフェース回路508は、メディアアクセスチューニング回路516によって生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号520を抑制する。動作908において、RMIIのキャリア検知信号は、動作906の抑制された第1のエミュレートされたキャリア検知信号520に応答して、デアサートされる。
伝送機会を開始したことを検出した後、動作910において、インターフェース回路508は、伝送バッファ512を第2の伝送データで充填し続け、伝送バッファ512から共有伝送メディア534への第1の伝送データの移動を開始する。
動作912において、インターフェース回路508は、伝送イネーブル524がデアサートされているかどうかを判定し、これに基づいて、インターフェース回路508は、リンク層デバイス、すなわち、接続されたMAC層が伝送データの送信を完了したと推論する。伝送イネーブル524がデアサートされていない場合、動作914において、インターフェース回路508は、メディアアクセスチューニング回路516から受信された第1のエミュレートされたキャリア検知信号520を抑制する。動作916において、RMIIのキャリア検知信号は、動作914の抑制された第1のエミュレートされたキャリア検知信号520に応答して、デアサートされる。
伝送イネーブル524がデアサートされる場合、動作918において、インターフェース回路508は、物理層システム500が伝送バッファ512から共有伝送メディア534への伝送データの移動を完了する間、第1のエミュレートされたキャリア検知信号520の忠実な複製である第2のエミュレートされたキャリア検知信号522を生成する。
動作920において、インターフェース回路508は、少なくとも、第1のエミュレートされたキャリア検知信号520を忠実に複製している間、すなわち、第2のエミュレートされたキャリア検知信号522をアサートしている間、データ有効なし符号をデータ532に挿入する。
図9には示されていないが、RMIIのキャリア検知信号は、動作918の生成された第2のエミュレートされたキャリア検知信号に応答して、アサート及び/又はデアサートされ得る。
図10は、1つ以上の開示された実施形態による、時間認識延期及び/又はトラフィックシェーピングを強制するように構成された受信PHYでキャリア検知シグナリングを管理するためのプロセス1000を示している。動作1002において、インターフェース回路508は、メディアアクセスチューニング回路516から第1のエミュレートされたキャリア検知信号520を受信し、第1のエミュレートされたキャリア検知信号520は、メディアアクセスチューニング回路516が次の伝送機会を待っている間に受信しているため、アサートされる。動作1004において、インターフェース回路508は、受信バッファ510内に同期バイトが存在するかどうかを確認する。非限定的な例として、同期バイトは、イーサネットフレームのプリアンブルであり得る。同期バイトが存在しない場合、動作1006において、インターフェース回路508は、メディアアクセスチューニング回路516から受信した第1のエミュレートされたキャリア検知信号520を第2のエミュレートされたキャリア検知信号522として忠実に複製し、プロセス1000は動作1002にループバックする。
受信バッファ内に同期バイトが存在する場合、動作1008において、同期バイトがMACに送信される前に、インターフェース回路508はデータ受信が開始しようとしていることを示す第1の間隙を有する第2のエミュレートされたキャリア検知信号522を生成する。第1の間隙432は、図4のプロセス400において示され、時刻430及び時刻434に対するものである。
動作1010において、RMIインターフェース506の出力キャリア検知信号(例えば、キャリア及びデータ514)は、データ受信の開始をシグナリングするための第1の間隙を有する生成された第2のエミュレートされたキャリア検知信号に応答してアサート及び/又はデアサートされる。一実施形態において、アサート及び/又はデアサートされたキャリア及びデータ514は、図4の間隙444を含むCRS_DV信号を生成する。
動作1012において、インターフェース回路508は、データ受信が完了したかどうかを判定する。データ受信が完了していない場合、動作1014において、インターフェース回路508は、物理層システム500が受信バッファからMACに受信フレームを伝送する間、第2のエミュレートされたキャリア検知信号522としてメディアアクセスチューニング回路516によって生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号520を忠実に複製する。データ受信が完了している場合、動作1016において、インターフェース回路508は、データ受信の終了を示す間隙を有する第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成する。第2の間隙444は、図4のプロセス400において示され、時刻436及び時刻438に対するものである。
動作1018において、(例えば、キャリア及びデータ514によって出力される)RMIインターフェース506の出力キャリア検知信号は、データ受信の終了をシグナリングするための第1の間隙を有する生成された第2のエミュレートされたキャリア検知信号に応答してアサート及び/又はデアサートされる。一実施形態において、キャリア及びデータ514は、図4の間隙440を含むCRS_DV信号を生成する。
特定の実施形態に関連して、PHYデバイス104、PHYデバイス108、及び物理層システム500などのPHYデバイス及びシステムは、RMIインターフェースを含むインターフェース回路を有するものとして示され、又は説明され得る。当業者には、開示される実施形態が、PHYデバイスがメディア独立インターフェース(MII)を実装し、PHYデバイスとMACデバイスとの間の別個のチップに実装されたRMIインターフェースに結合されている配置に等しく適用可能であることが理解されよう。非限定的な例として、図5のRMIインターフェース506は、インターフェース回路508と同一のチップパッケージ、又は異なるチップパッケージ内に実装され得る。
本開示において、「典型的な」、「従来の」、又は「既知の」とされるものの特徴評価は、先行技術で開示されていること、又は考察された態様が先行技術で認識されていることを必ずしも意味しない。関連分野において、広く知られているか、十分理解されているか、又は日常的に使用されていることを必ずしも意味しない。
本開示は、特定の例示される実施形態に関して本明細書に記載されているが、当業者は、本発明がそのように限定されないことを認識し、理解するであろう。むしろ、以下にそれらの法的等価物と共に特許請求されるような本発明の範囲から逸脱することなく、例示され、説明される実施形態に対して数多くの追加、削除、及び修正を行うことができる。加えて、一実施形態からの特徴は、本発明者によって想到されるように、別の開示した実施形態の特徴と組み合わせることができるが、それでも、本開示の範囲内に包含される。
本開示の更なる非限定的な実施形態は、以下のとおりである。
実施形態1:方法であって、物理層デバイスにおいて、共有伝送メディアのキャリアを検知するステップと、検知されたキャリアに応答して、物理層デバイスの縮小メディア独立インターフェース(RMII)のキャリア検知信号と関連付けられた出力信号をアサート又はデアサートするステップと、を含む、方法。
実施形態2:RMIIのキャリア検知信号と関連付けられた出力信号をアサート又はデアサートするステップは、検知されたキャリアがアイドル状態である期間の少なくとも一部分の間に、出力信号をアサートするステップ、を含む、実施形態1に記載の方法。
実施形態3:RMIIのキャリア検知信号に関連付けられた出力信号をアサート又はデアサートするステップは、検知されたキャリアがアクティブ状態である期間の少なくとも一部分の間に、出力信号をデアサートするステップ、を含む、実施形態1又は2に記載の方法。
実施形態4:メディアアクセスチューニング回路によって生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号を受信するステップと、第1のエミュレートされたキャリア検知信号が縮小メディア独立インターフェース(RMII)において不正確なシグナリングを引き起こすであろうことを検出することに応答して、第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するステップと、第2のエミュレートされたキャリア検知信号をRMIIに提供するステップと、を更に含む、実施形態1~3のいずれか一項に記載の方法。
実施形態5:第1のエミュレートされたキャリア検知信号がRMIIにおいて不正確なシグナリングを引き起こすであろうことを検出することに応答して、第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するステップは、共有伝送メディアにおける衝突の後に続くデータ受信の終了を検出するステップと、データ受信の終了を検出することに応答して、メディアアクセスチューニング回路によって生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号を修正してデータ受信信号の終了を含めることによって、第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するステップと、を含む、実施形態1~4のいずれか一項に記載の方法。
実施形態6:データ受信中にメディアアクセスチューニング回路によって生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製するステップと、第2のエミュレートされたキャリア検知信号をRMIIに提供した後に、メディアアクセスチューニング回路によって生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製するステップと、を更に含む、実施形態1~5のいずれか一項に記載の方法。
実施形態7:第1のエミュレートされたキャリア検知信号がRMIIにおいて不正確なシグナリングを引き起こすであろうことを検出することに応答して、第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するステップは、リンク層デバイスが伝送データを提供することを完了するのを待っている間、第1のエミュレートされたキャリア検知信号のアサートを抑制するステップ、を含む、実施形態1~6のいずれか一項に記載の方法。
実施形態8:リンク層デバイスが伝送データを提供することを完了するのを待っている間、第1のエミュレートされたキャリア検知信号のアサートを抑制するステップは、リンク層デバイスによるデータ伝送の開始を検出するステップと、伝送バッファがリンク層デバイスから受信される第1の伝送データで充填されている間、第1のエミュレートされたキャリア検知信号のアサートを抑制するステップと、を含む、実施形態1~7のいずれか一項に記載の方法。
実施形態9:リンク層デバイスが伝送データを提供することを完了するのを待っている間、第1のエミュレートされたキャリア検知信号のアサートを抑制するステップは、伝送バッファがリンク層デバイスから受信される第2の伝送データで充填されており、第1の伝送データが伝送バッファから共有伝送メディアに移動されている間、第1のエミュレートされたキャリア検知信号のアサートを抑制するステップ、を更に含む、実施形態1~8のいずれか一項に記載の方法。
実施形態10:リンク層デバイスが伝送データを提供することを完了するのを待っている間、第1のエミュレートされたキャリア検知信号のアサートを抑制するステップは、有効なデータが存在しないことを示す符号で受信バッファを充填するステップと、第2の伝送データが伝送バッファから共有伝送メディアに移動されている間、メディアアクセスチューニング回路によって生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製するステップと、を更に含む、実施形態1~9のいずれか一項に記載の方法。
実施形態11:第1のエミュレートされたキャリア検知信号がRMIIにおいて不正確なシグナリングを引き起こすであろうことを検出することに応答して、第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するステップは、メディアアクセスチューニング回路の受信バッファにおいて同期バイトを検出するステップと、メディアアクセスチューニング回路の受信バッファにおける同期バイトの検出に応答して、メディアアクセスチューニング回路によって生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号を修正してデータ受信信号の開始を含めることによって、第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するステップと、を含む、実施形態1~10のいずれか一項に記載の方法。
実施形態12:メディアアクセスチューニング回路の受信バッファにおいて同期バイトを検出するまで、メディアアクセスチューニング回路によって生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製するステップ、を更に含む、実施形態1~11のいずれか一項に記載の方法。
実施形態13:同期バイトがリンク層デバイスに提供される前に、第2のエミュレートされたキャリア検知信号をRMIIに提供するステップ、を更に含む、実施形態1~12のいずれか一項に記載の方法。
実施形態14:全ての受信バッファバイトがリンク層デバイスに提供された後に、第2のエミュレートされたキャリア検知信号をRMIIに提供するステップ、を更に含む、実施形態1~13のいずれか一項に記載の方法。
実施形態15:第2のエミュレートされたキャリア検知信号をRMIIに提供した後に、メディアアクセスチューニング回路によって生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製するステップ、を更に含む、実施形態1~14のいずれか一項に記載の方法。
実施形態16:第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するステップは、第1のエミュレートされたキャリア検知信号を修正して間隙を含めるステップを含む、実施形態1~15のいずれか一項に記載の方法。
実施形態17:第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するステップは、第1のエミュレートされたキャリア検知信号の一部分を、検出可能なシェイプを有するように適合させるステップを含む、実施形態1~16のいずれか一項に記載の方法。
実施形態18:物理層(PHY)デバイスであって、共有伝送メディアとの間でデータを送受信するように構成された伝送回路と、共有伝送メディアのキャリアを検知するように構成された検知回路と、1つ以上の入力/出力(I/O)ピンのうちの1つの出力ピンが、縮小メディア独立インターフェース(RMII)のキャリア検知信号の出力信号と関連付けられている、1つ以上のI/Oピンと、を備える、デバイス。
実施形態19:出力信号は、検知されたキャリアがアイドル状態である期間の少なくとも一部分に間に、アサート可能である、実施形態18に記載のデバイス。
実施形態20:出力信号は、検知されたキャリアがアクティブ状態である期間の少なくとも一部分の間に、デアサート可能である、実施形態18又は19に記載のデバイス。
実施形態21:第1のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するように構成されたメディアアクセスチューニング回路と、インターフェース回路であって、メディアアクセスチューニング回路によって生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号を受信することと、第1のエミュレートされたキャリア検知信号がRMIIにおいて不正確なシグナリングを引き起こすであろうことを検出することに応答して、第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成することと、第2のエミュレートされたキャリア検知信号をRMIIに提供することと、を行うように構成されている、インターフェース回路、を更に備える、実施形態18~20のいずれか一項に記載のデバイス。
実施形態22:インターフェース回路は、第1のエミュレートされたキャリア検知信号がRMIIにおいて不正確なシグナリングを引き起こすであろうことを検出することに応答して、第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するように構成されており、生成することは、共有伝送メディアにおける衝突の後に続くデータ受信の終了を検出することと、データ受信の終了を検出することに応答して、メディアアクセスチューニング回路によって生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号を修正してデータ受信信号の終了を含めることによって、第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成することと、によって行われる、実施形態18~21のいずれか一項に記載のデバイス。
実施形態23:インターフェース回路は、データ受信中に生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製することと、第2のエミュレートされたキャリア検知信号をRMIIに提供した後に、メディアアクセスチューニング回路によって生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製することと、を行うように構成されている、実施形態18~22のいずれか一項に記載のデバイス。
実施形態24:インターフェース回路は、第1のエミュレートされたキャリア検知信号がRMIIにおいて不正確なシグナリングを引き起こすであろうことを検出することに応答して、第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するように構成されており、生成することは、リンク層デバイスが伝送データを提供することを完了するのを待っている間、第1のエミュレートされたキャリア検知信号を抑制すること、によって行われる、実施形態18~23のいずれか一項に記載のデバイス。
実施形態25:インターフェース回路は、リンク層デバイスが伝送データを提供することを完了するのを待っている間、第1のエミュレートされたキャリア検知信号を抑制するように構成されており、抑制することは、リンク層デバイスによるデータ伝送の開始を検出することと、第1の伝送データがリンク層デバイスから受信されており、伝送バッファが第1の伝送データで充填されている間、第1のエミュレートされたキャリア検知信号を抑制することと、によって行われる、実施形態18~24のいずれか一項に記載のデバイス。
実施形態26:インターフェース回路は、リンク層デバイスが伝送データを提供することを完了するのを待っている間、第1のエミュレートされたキャリア検知信号を抑制するように更に構成されており、構成することは、第2の伝送データがリンク層デバイスから受信されており、伝送バッファが第2の伝送データで充填されている間、第1のエミュレートされたキャリア検知信号を抑制すること、によって行われる、実施形態18~25のいずれか一項に記載のデバイス。
実施形態27:インターフェース回路は、伝送回路が第2の伝送データを伝送バッファから共有伝送メディアに移動させる間、有効なデータを示す符号で受信バッファを充填することと、伝送回路が第2の伝送データを伝送バッファから共有伝送メディアに移動させる間、メディアアクセスチューニング回路によって生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製することと、行うように構成されている、実施形態18~26のいずれか一項に記載のデバイス。
実施形態28:インターフェース回路は、第1のエミュレートされたキャリア検知信号がRMIIにおいて不正確なシグナリングを引き起こすであろうことを検出することに応答して、第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するように構成されており、生成することは、メディアアクセスチューニング回路の受信バッファで同期バイトを検出することと、メディアアクセスチューニング回路の受信バッファにおいて同期バイトを検出することに応答して、メディアアクセスチューニング回路によって生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号を修正してデータ受信信号の開始を含めることによって、第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成することと、によって行われる、実施形態18~27のいずれか一項に記載のデバイス。
実施形態29:インターフェース回路は、同期バイトがリンク層デバイスに提供される前に、第2のエミュレートされたキャリア検知信号をRMIIに提供するように構成されている、実施形態18~28のいずれか一項に記載のデバイス。
実施形態30:インターフェース回路は、メディアアクセスチューニング回路の受信バッファにおいて同期バイトを検出するまで、メディアアクセスチューニング回路によって生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製すること、を行うように構成されている、実施形態18~29のいずれか一項に記載のデバイス。
実施形態31:インターフェース回路は、受信バッファからの全てのデータがリンク層デバイスに転送された後に、第2のエミュレートされたキャリア検知信号をRMIIに提供するように構成されている、実施形態18~30のいずれか一項に記載のデバイス。
実施形態32:インターフェース回路は、第2のエミュレートされたキャリア検知信号をRMIIに提供した後に、メディアアクセスチューニング回路によって生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製すること、を行うように構成されている、実施形態18~31のいずれか一項に記載のデバイス。
実施形態33:インターフェース回路は、第1のエミュレートされたキャリア検知信号を修正して間隙を含めることによって、第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するように構成されている、実施形態18~32のいずれか一項に記載のデバイス。
実施形態34:インターフェース回路は、第1のエミュレートされたキャリア検知信号を修正してパルスを含めることによって、第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するように構成されている、実施形態18~33のいずれか一項に記載のデバイス。
実施形態35:インターフェース回路は、第1のエミュレートされたキャリア検知信号の一部分を、検出可能なシェイプを有するように適合させることによって、第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するように構成されている、実施形態18~34のいずれか一項に記載のデバイス。

Claims (35)

  1. 方法であって、
    物理層デバイスにおいて、共有伝送メディアのキャリアを検知するステップと、
    検知された前記キャリアに応答して、前記物理層デバイスの縮小メディア独立インターフェース(RMII)のキャリア検知信号と関連付けられた出力信号をアサート又はデアサートするステップと、を含む、方法。
  2. 前記RMIIの前記キャリア検知信号と関連付けられた前記出力信号を前記アサート又はデアサートするステップは、
    検知された前記キャリアがアイドル状態である期間の少なくとも一部分の間に、前記出力信号をアサートするステップ、を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記RMIIの前記キャリア検知信号と関連付けられた前記出力信号を前記アサート又はデアサートするステップは、
    検知された前記キャリアがアクティブ状態である期間の少なくとも一部分の間に、前記出力信号をデアサートするステップ、を含む、請求項1に記載の方法。
  4. メディアアクセスチューニング回路によって生成された第1のエミュレートされたキャリア検知信号を受信するステップと、
    前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号が前記縮小メディア独立インターフェース(RMII)において不正確なシグナリングを引き起こすであろうことを検出することに応答して、第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するステップと、
    前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を前記RMIIに提供するステップと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号が前記RMIIにおいて不正確なシグナリングを引き起こすであろうことを前記検出することに応答して、前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を前記生成するステップは、
    前記共有伝送メディアにおける衝突の後に続くデータ受信の終了を検出するステップと、
    前記データ受信の前記終了を前記検出することに応答して、前記メディアアクセスチューニング回路によって生成された前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を修正してデータ受信信号の終了を含めることによって、前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するステップと、を含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記データ受信中に前記メディアアクセスチューニング回路によって生成された前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製するステップと、
    前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を前記RMIIに提供した後に、前記メディアアクセスチューニング回路によって生成された前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製するステップと、を更に含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号が前記RMIIにおいて不正確なシグナリングを引き起こすであろうことを前記検出することに応答して、前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するステップは、
    リンク層デバイスが伝送データを提供することを完了するのを待っている間、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号のアサートを抑制するステップ、を含む、請求項4に記載の方法。
  8. 前記リンク層デバイスが伝送データを提供することを完了するのを待っている間、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号の前記アサートを抑制するステップは、
    前記リンク層デバイスによるデータ伝送の開始を検出するステップと、
    伝送バッファが前記リンク層デバイスから受信される第1の伝送データで充填されている間、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号のアサートを抑制するステップと、を含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記リンク層デバイスが伝送データを提供することを完了するのを待っている間、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号の前記アサートを抑制するステップは、
    前記伝送バッファが前記リンク層デバイスから受信される第2の伝送データで充填されており、前記第1の伝送データが前記伝送バッファから前記共有伝送メディアに移動されている間、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号のアサートを抑制するステップ、を更に含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記リンク層デバイスが伝送データを提供することを完了するのを待っている間、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号のアサートを抑制するステップは、
    有効なデータが存在しないことを示す符号で受信バッファを充填するステップと、
    前記第2の伝送データが前記伝送バッファから前記共有伝送メディアに移動されている間、前記メディアアクセスチューニング回路によって生成された前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製するステップと、を更に含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号が前記RMIIにおいて不正確なシグナリングを引き起こすであろうことを検出することに応答して、前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を前記生成するステップは、
    前記メディアアクセスチューニング回路の受信バッファにおいて同期バイトを検出するステップと、
    前記メディアアクセスチューニング回路の前記受信バッファにおける前記同期バイトの前記検出に応答して、前記メディアアクセスチューニング回路によって生成された前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を修正してデータ受信信号の開始を含めることによって、前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するステップと、を含む、請求項4に記載の方法。
  12. 前記メディアアクセスチューニング回路の前記受信バッファにおいて前記同期バイトを前記検出するまで、前記メディアアクセスチューニング回路によって生成された前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製するステップ、を更に含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記同期バイトがリンク層デバイスに提供される前に、前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を前記RMIIに提供するステップ、を更に含む、請求項12に記載の方法。
  14. 全ての受信バッファバイトが前記リンク層デバイスに提供された後に、前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を前記RMIIに提供するステップ、を更に含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を前記RMIIに提供した後に、前記メディアアクセスチューニング回路によって生成された前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製するステップ、を更に含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するステップは、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を修正して間隙を含めるステップを含む、請求項4に記載の方法。
  17. 前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するステップは、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号の一部分を、検出可能なシェイプを有するように適合させるステップを含む、請求項4に記載の方法。
  18. 物理層(PHY)デバイスであって、
    共有伝送メディアとの間でデータを送受信するように構成された伝送回路と、
    前記共有伝送メディアのキャリアを検知するように構成された検知回路と、
    1つ以上の入力/出力(I/O)ピンであって、前記1つ以上のI/Oピンのうちの1つの出力ピンが、縮小メディア独立インターフェース(RMII)のキャリア検知信号の出力信号と関連付けられている、1つ以上のI/Oピンと、を備える、物理層デバイス。
  19. 前記出力信号は、検知されたキャリアがアイドル状態である期間の少なくとも一部分の間に、アサート可能である、請求項18に記載のデバイス。
  20. 前記出力信号は、検知されたキャリアがアクティブ状態である期間の少なくとも一部分の間に、デアサート可能である、請求項18に記載のデバイス。
  21. 第1のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するように構成されたメディアアクセスチューニング回路と、
    インターフェース回路であって、
    前記メディアアクセスチューニング回路によって生成された前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を受信することと、
    前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号が前記RMIIにおいて不正確なシグナリングを引き起こすであろうことを検出することに応答して、第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成することと、
    前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を前記RMIIに提供することと、を行うように構成された、インターフェース回路、を更に備える、請求項18に記載のデバイス。
  22. 前記インターフェース回路は、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号が前記RMIIにおいて不正確なシグナリングを引き起こすであろうことを前記検出することに応答して、前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するように構成されており、前記生成することは、
    前記共有伝送メディアにおける衝突の後に続くデータ受信の終了を検出することと、
    前記データ受信の前記終了を前記検出することに応答して、前記メディアアクセスチューニング回路によって生成された前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を修正してデータ受信信号の終了を含めることによって、前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成することと、によって行われる、請求項21に記載のデバイス。
  23. 前記インターフェース回路は、
    前記データ受信中に生成された前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製することと、
    前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を前記RMIIに提供した後に、前記メディアアクセスチューニング回路によって生成された前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製することと、を行うように構成されている、請求項22に記載のデバイス。
  24. 前記インターフェース回路は、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号が前記RMIIにおいて不正確なシグナリングを引き起こすであろうことを前記検出することに応答して、前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するように構成されており、前記生成することは、
    リンク層デバイスが伝送データを提供することを完了するのを待っている間、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を抑制すること、によって行われる、請求項21に記載のデバイス。
  25. 前記インターフェース回路は、前記リンク層デバイスが伝送データを提供することを完了するのを待っている間、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を抑制するように構成されており、前記抑制することは、
    前記リンク層デバイスによるデータ伝送の開始を検出することと、
    第1の伝送データが前記リンク層デバイスから受信されており、伝送バッファが前記第1の伝送データで充填されている間、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を抑制することと、によって行われる、請求項24に記載のデバイス。
  26. 前記インターフェース回路は、前記リンク層デバイスが伝送データを提供することを完了するのを待っている間、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を抑制するように更に構成されており、前記抑制することは、
    第2の伝送データが前記リンク層デバイスから受信されており、前記伝送バッファが前記第2の伝送データで充填されている間、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を抑制すること、によって行われる、請求項25に記載のデバイス。
  27. 前記インターフェース回路は、
    伝送回路が前記第2の伝送データを前記伝送バッファから前記共有伝送メディアに移動させる間、有効なデータが存在しないことを示す符号で受信バッファを充填することと、
    前記伝送回路が前記第2の伝送データを前記伝送バッファから前記共有伝送メディアに移動させる間、前記メディアアクセスチューニング回路によって生成された前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製することと、を行うように構成されている、請求項26に記載のデバイス。
  28. 前記インターフェース回路は、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号が前記RMIIにおいて不正確なシグナリングを引き起こすであろうことを前記検出することに応答して、前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するように構成されており、前記生成することは、
    前記メディアアクセスチューニング回路の受信バッファにおいて同期バイトを検出することと、
    前記メディアアクセスチューニング回路の前記受信バッファにおいて前記同期バイトを前記検出することに応答して、前記メディアアクセスチューニング回路によって生成された前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を修正してデータ受信信号の開始を含めることによって、前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成することと、によって行われる、請求項21に記載のデバイス。
  29. 前記インターフェース回路は、前記同期バイトがリンク層デバイスに提供される前に、前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を前記RMIIに提供するように構成されている、請求項28に記載のデバイス。
  30. 前記インターフェース回路は、
    前記メディアアクセスチューニング回路の前記受信バッファにおいて前記同期バイトを前記検出するまで、前記メディアアクセスチューニング回路によって生成された前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製すること、を行うように構成されている、請求項29に記載のデバイス。
  31. 前記インターフェース回路は、前記受信バッファからの全ての前記データが前記リンク層デバイスに転送された後に、前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を前記RMIIに提供するように構成されている、請求項30に記載のデバイス。
  32. 前記インターフェース回路は、
    前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を前記RMIIに提供した後に、前記メディアアクセスチューニング回路によって生成された前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を複製すること、を行うように構成されている、請求項31に記載のデバイス。
  33. 前記インターフェース回路は、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を修正して間隙を含めることによって、前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するように構成されている、請求項21に記載のデバイス。
  34. 前記インターフェース回路は、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号を修正してパルスを含めることによって、前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するように構成されている、請求項21に記載のデバイス。
  35. 前記インターフェース回路は、前記第1のエミュレートされたキャリア検知信号の一部分を、検出可能なシェイプを有するように適合させることによって、前記第2のエミュレートされたキャリア検知信号を生成するように構成されている、請求項21に記載のデバイス。
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