JP2022544199A - Acc阻害剤としてのチエノピリミジン誘導体及びその使用 - Google Patents

Acc阻害剤としてのチエノピリミジン誘導体及びその使用 Download PDF

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Abstract

本開示は、概して、アセチル-CoAカルボキシラーゼ(ACC)に結合し、ACCの阻害剤として作用する化合物に関する。本開示は更に、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)などの肝疾患を含む、ACCの結合による疾患及び/又は状態を治療する薬剤の調製のための、その化合物の使用に関する。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年8月9日に出願された米国仮出願第62/885,038号に対し、米国特許法119条(e)に基づく利益を主張するものであり、当該出願は、あらゆる目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれている。
(発明の分野)
本開示は、アセチル-CoAカルボキシラーゼ(Acetyl-CoA Carboxylase、ACC)に結合し、ACCの阻害剤として作用する化合物に関する。本開示は更に、ACC媒介性の疾患及び/又は状態の治療及び/又は予防のための、その化合物の使用に関する。
アセチル-CoAカルボキシラーゼ(ACC)は、アセチル-CoAのATP依存性カルボキシル化を触媒してマロニル-CoAを形成する。マロニル-CoAは、脂肪酸(fatty acid、FA)生合成のための基礎的要素であると共に、ミトコンドリアFA酸化の制御因子であると考えられている。マロニル-CoA形成におけるその役割から、ACCは、脂質合成経路と酸化経路との間の代謝的な交差点に位置づけられる。ここで、ACCは、脂質合成(lipogenic)組織(肝臓、脂肪)及び酸化性(oxidative)組織(肝臓、心臓、骨格筋)における炭水化物と脂肪の利用の切り替えの制御を助けていると考えられている。そのため、ACCは、様々な代謝障害のための治療法開発の対象となってきた。
例えば、ACC阻害剤は、糖尿病、肥満、及びメタボリックシンドロームの他の症状のための治療薬として研究されてきた。より最近では、ACC阻害剤は、非アルコール性脂肪性肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease、NAFLD)及び非アルコール性脂肪性肝炎(non-alcoholic steatohepatitis、NASH)などの特定の肝疾患に関連して臨床的に研究されている。
望ましい効力、選択性を有し、有害な効果の少ないACC阻害剤に対する需要が依然として存在する。
本開示は、アセチル-CoAカルボキシラーゼ(ACC)の阻害剤として有用な化合物を提供する。本開示は更に、その化合物を用いた、ACCの結合による疾患及び/又は状態の治療及び/又は予防のための、その化合物の使用に関する。
一実施形態では、式I
Figure 2022544199000002
の化合物、又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、
式中、
は、シアノ、ハロゲン、-R、-OR、-SR、-N(R)、-N(R)C(O)R、-C(O)N(R)、-N(R)C(O)N(R)、-N(R)C(O)OR、-OC(O)N(R)、-N(R)SOR、-SON(R)、-C(O)R、-C(O)OR、-OC(O)R、-S(O)R、-SOR、又は環式基であり、環式基は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する4~8員単環式複素環、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員単環式ヘテロアリール、又は窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員二環式ヘテロアリールから選択され、環式基はそれぞれ独立して、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、及びC1~3アルコキシ、から独立して選択される1~4個の置換基で任意選択的に置換されており、
は、水素であるか、又は、1個以上のハロゲン、-OR、-SR、-N(R)、-N(R)C(O)R、-C(O)N(R)、-N(R)C(O)N(R)、-N(R)C(O)OR、-OC(O)N(R)、-N(R)SOR、-SON(R)、-C(O)R、-C(O)OR、-OC(O)R、-S(O)R、又は-SORで任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Rはそれぞれ独立して、水素であるか、又は、C1~6アルキル、3~8員単環式シクロアルキル、フェニル、8~10員二環式アリール、窒素、酸素、又は硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する4~8員単環式ヘテロアリール、窒素、酸素、又は硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員単環式ヘテロアリール、及び窒素、酸素、又は硫黄から独立して選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員二環式ヘテロアリールから選択される基であり、これらの基はそれぞれ、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、及びC1~3アルコキシから独立して選択される1~4個の置換基で任意選択的に置換され、
3A及びR3Bはそれぞれ独立して、水素、若しくはC1~3アルキルであって、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、若しくはC1~3アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されているか、又はR3A及びR3Bは、それらが結合している炭素と一緒に、シクロプロピレニル、シクロブチレニル、オキセタニル、若しくはテトラヒドロフラニルを形成し、それぞれ、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、若しくはC1~3アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
4Aは、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、C3~6シクロアルコキシ、フェニル、若しくはフェノキシであり、それぞれ、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、若しくはC3~6シクロアルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、C1~3アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、若しくはC3~6シクロアルコキシはそれぞれ、1個のC1~3アルコキシ若しくは1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されているか、又は
4Aは-OR41であり、R41は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有し、ハロゲン、シアノ、若しくはC1~3アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されている、5~6員ヘテロアリールであるか、又は
4Aは、-N(R42であり、R42はそれぞれ独立して、水素、C1~6アルキル、若しくはC3~6シクロアルキルから選択されるか、又は2個のR42が、それらが結合している窒素と一緒に、1個のC1~3アルコキシ若しくは1~3個のハロゲンで任意選択的に置換された4~6員複素環を形成し、
4Bは、オキソ又は=NR43であり、R43は、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C4~6ヘテロシクリル、C3~6シクロアルコキシ、フェニル、又は窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールであり、R43はそれぞれ、ハロゲン、シアノ、又はC1~3アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、
は、酸素、硫黄、又は窒素から独立して選択される1又は2個のヘテロ原子を有する6~12員縮合、架橋、又はスピロ複素環であり、縮合、架橋、又はスピロ複素環は、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、アミノ、シアノ、-OR51、-SR51、-N(R51、-N(R51)C(O)R51、-C(O)N(R51、-N(R51)C(O)N(R51、-N(R51)C(O)OR51、-OC(O)N(R51、-N(R51)SO51、-SON(R51、-C(O)R51、-C(O)OR51、-OC(O)R51、-S(O)R51、又は-SOR、C1~3アルキル、C1~3アルコキシから独立して選択される1~4個の置換基によって任意選択的に置換され、R51はそれぞれ独立して、水素又はC1~3アルキルであり、
は、水素、ハロゲン C1~3アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、又はC3~6シクロアルコキシであり、C1~3アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、又はC3~6シクロアルコキシは、1個の-O-CH又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されており、
nは、1、2、又は3である。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物、又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤又は担体と、を含む医薬組成物が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、治療有効量の本明細書で提供される化合物、又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤又は担体と、を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される医薬組成物は、1種類以上(例えば、1、2、3、4種類、1若しくは2種類、1~3種類、又は1~4種類)の追加の治療薬、又はその薬学的に許容される塩を更に含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、治療有効量の1種類以上(例えば、1、2、3、4種類、1若しくは2種類、1~3種類、又は1~4種類)の追加の治療薬、又はその薬学的に許容される塩を更に含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、必要のある対象においてACC活性を阻害する方法であって、治療有効量の本明細書で提供される化合物(例えば、式I、II、IIa、III、IIIa、IV、又はIVaの化合物)、又はその薬学的に許容される塩、又は本明細書で提供される医薬組成物を、その対象に投与することを含む、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、ACC媒介性の状態を有する患者を治療する方法であって、治療有効量の本明細書で提供される化合物(例えば、式I、II、IIa、III、IIIa、IV、又はIVaの化合物)、又はその薬学的に許容される塩、又は本明細書で提供される医薬組成物を、その患者に投与することを含む、方法を提供する。
実施例1の化合物についてのインビボのde novo脂質生成(De Novo Lipogenesis、DNL)試験の結果を示すグラフである。
本開示は、ACC阻害剤に関する。本開示はまた、ACC阻害剤に関連する組成物及び方法、並びにACC媒介性の疾患及び状態の治療及び/又は予防のための、そのような化合物の使用に関する。本開示はまた、ACC阻害剤と1種類以上の追加の治療薬との組み合わせを含む、肝疾患を処置及び/又は予防する組成物及び方法に関する。
肥満、糖尿病、又は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を含む肝疾患などの、特定のACC媒介性疾患を有する患者には、ACC阻害剤及び任意選択的な1つ以上の追加の治療薬を用いた治療が、有益となり得るものと一般的に考えられている。そのような治療法では、低用量で有効性が得られるよう、効力を向上させたACC阻害剤を含有することが有益となり得る。
加えて、ACC阻害剤の肝臓への標的特性、及び肝臓への選択的な有効性を向上させることで、全身的な薬物曝露と、それに関連する毒性又は有害事象を抑制しやすくできると更に考えられている。したがって、肝臓標的化したACC阻害剤は、NAFLD、NASH、及び、肝線維症、肝硬変、又は肝細胞癌などの関連する状態などの、肝疾患の治療又は予防に特に望ましいと考えられている。
本開示は、本明細書で提供されるACC阻害剤が、単剤で、又は併用療法の成分として、ACC媒介性の疾患及び/若しくは状態の治療又は予防に有用となり得るという認識に、少なくとも部分的に基づいている。
ACC阻害剤は、肝疾患を含む様々な状態の治療及び予防において有用であり得る。肝疾患は、例えば、感染、負傷、血液中の通常物質の異常な蓄積、又は他の原因による、肝臓への急性又は慢性の損傷を含み得る。多くのACC阻害剤及び関連する類似体が既知であるが、そうしたACC阻害剤は、不十分な有効性、代謝の問題、及び/又は有害事象などの欠点を抱えている場合がある。
本明細書では、ACC阻害剤及び関連する組成物及び方法が開示される。本明細書に開示されるACC阻害剤は、驚くべきことに、有害作用及び有害な代謝上の問題のリスクを最小限に抑えながら、良好な治療効果を維持することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のACC阻害剤は、望ましい細胞効力(cellular potency)を有し得る。例えば、いくつかの実施形態では、高い細胞効力により、細胞効力がより低い化合物と比べて低用量の薬物投与でも、より高いACC阻害がもたらされ得る。
いくつかの実施形態では、本開示は、全身的なACC阻害を抑制しつつも、肝臓において高レベルのACC阻害を示し得るACC阻害剤を提供する。全身性ACC阻害を抑制することにより、例えば、全身性有害反応の可能性が低下する、かつ/若しくは限定されることから、又は全身性薬物との薬物間相互作用の可能性のリスクが低下することから、有利となり得る。
定義及び一般的なパラメータ
以下の説明は、本開示が、請求項に記載した主題の例示として考慮されるべきであり、添付の特許請求の範囲を、例示される特定の実施形態に限定することを意図したものではない、との理解のもとに行われる。本開示全体を通して用いられる見出しは便宜上のものであり、決して特許請求の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。いずれかの見出しの下に例示される実施形態を、他のいずれかの見出しの下で例示される実施形態と組み合わせることができる。
別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、「a」、「and」、及び「the」という単数形は、別途文脈で明確に示されない限り、複数の指示対象を含むことに留意されたい。したがって、例えば、「化合物」への言及は、複数のこのような化合物を含み、「アッセイ」への言及は、当業者などに公知の1つ以上のアッセイ及びその等価物への言及を含む。
本明細書で使用するとき、以下の単語及び語句は、使用される文脈により他の意味であることが示唆されない限り、概して、以下に述べる意味を有することが意図されている。
2つの文字又は記号の間にはないダッシュ(「-」)は、置換基についての結合点を示すために使用される。例えば、-CONHは、炭素原子を介して結合している。化学基の前部又は末端のダッシュは、便宜上のものであり、化学基は、それらの通常の意味を失うことなく、1つ以上のダッシュの有無にかかわらず図示されることができる。構造内の線を横切って引かれた波線は、基の結合点を示す。化学的又は構造的に必要とされない限り、化学基が書かれている又は呼称されている順序によって、方向性が示されている又は含意されているものではない。環の中心から突き出た実線は、その環での置換基の結合点が、いずれの環原子にあってもよいことを示す。例えば、以下の構造におけるRは、5個の炭素環原子のいずれに結合していてもよいし、又は、窒素環原子に結合した水素がRで置き換えられてもよい:
Figure 2022544199000003
接頭辞「Cu~v」は、それに続いて記載される基が、u~v個の炭素原子を有することを示す。例えば、「C1~6アルキル」は、アルキル基が1~6個の炭素原子を有することを示す。同様に、x及びyが数値範囲である「x~y員」環という用語(例えば、3~12員ヘテロシクリル」など)は、x~y個(例えば、3~12個)の原子を有する環を意味し、これらの原子のうち最大80%は、N、O、S、Pなどのヘテロ原子であってよく、残りの原子は炭素である。
また、特定の一般的に使用される代替的な化学名称を使用する場合もあれば、使用しない場合もある。例えば、二価「アルキル」基、二価「アリール」基などの二価基はまた、それぞれ、「アルキレン」基又は「アルキレニル」基、又はアルキリル基、「アリーレン」基又は「アリーレニル」基、又はアリーリル基と称されてもよい。
「本明細書で開示される化合物」又は「本開示の化合物」又は「本明細書で提供される化合物」又は「本明細書に記載の化合物」は、式I、II、IIa、III、IIIa、IV、又はIVaの化合物を指す。また、実施例1~32の特定の化合物も含まれる。
本明細書における「約」の値又はパラメータへの言及は、その値又はパラメータそれ自体に関する実施形態を含む(及び説明する)。ある特定の実施形態では、「約」という用語は、示された量±10%を含む。他の実施形態では、「約」という用語は、示された量±5%を含む。ある特定の他の実施形態では、「約」という用語は、示された量±1%を含む。また、その用語に対して、「約X」は、「X」の説明を含む。また、「a」及び「the」という単数形は、文脈上他に明確に示されない限り、複数の指示を含む。したがって、例えば、「化合物」への言及は、複数のこのような化合物を含み、「アッセイ」への言及は、当業者に公知の1つ以上のアッセイ及びその等価物への言及を含む。
「アルキル」は、非分枝状又は分岐状の飽和炭化水素鎖を指す。本明細書で使用される場合、アルキルは、1~20個の炭素原子を有する(すなわち、C1~20アルキル)、1~8個の炭素原子を有する(すなわち、C1~8アルキル)、1~6個の炭素原子を有する(すなわち、C1~6アルキル)、1~4個の炭素原子を有する(すなわち、C1~4アルキル)、又は1~3個の炭素原子を有する(すなわち、C1~3アルキル)。アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、iso-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、2-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、2-ヘキシル、3-ヘキシル、及び3-メチルペンチルが挙げられる。特定の数の炭素を有するアルキル基が化学名によって呼称されている、又は分子式によって同定されているとき、その炭素数を有する全ての位置異性体が包含されることができ、したがって、例えば、「ブチル」は、n-ブチル(すなわち、-(CHCH)、sec-ブチル(すなわち、-CH(CH)CHCH)、イソブチル(すなわち、-CHCH(CH)及びtert-ブチル(すなわち、-C(CH)を含み、「プロピル」は、n-プロピル(すなわち、-(CHCH)及びイソプロピル(すなわち、-CH(CH)を含む。
「アルコキシ」は、「アルキル-O-」基を指す。アルコキシ基の例としては、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、iso-プロポキシ、n-ブトキシ、tert-ブトキシ、sec-ブトキシ、n-ペントキシ、n-ヘキソキシ、及び1,2-ジメチルブトキシが挙げられる。
「アシル」は、-C(=O)R基を指し、式中、Rは、水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアルキル、又はヘテロアリールであり、その各々は場合により、本明細書で定義されるように、置換されてもよい。アシルの例としては、ホルミル、アセチル、シクロヘキシルカルボニル、シクロヘキシルメチル-カルボニル、及びベンゾイルが挙げられる。
「アミノ」は、-NR基を指し、式中、R及びRは、水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、又はヘテロシクリルからなる群から独立して選択され、そのそれぞれは場合により、置換されてもよい。
「アリール」は、単環を有する(例えば、単環式)、又は縮合系を含む多環を有する(例えば、二環式又は三環式)、芳香族炭素環式基を指す。本明細書で使用される場合、アリールは、6~20個の環炭素原子を有する(すなわち、C6~20アリール)、6~12個の炭素環原子を有する(すなわち、C6~12アリール)、又は6~10個の炭素環原子を有する(すなわち、C6~10アリール)。アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、フルオレニル、及びアントリルが挙げられる。しかしながら、アリールは、いかなる方法においても以下に定義されるヘテロアリールを包含しないか、又はこのヘテロアリールと重複しない。1個以上のアリール基がヘテロアリール環と縮合している場合、結果として生じる環系はヘテロアリールである。
「シアノ」又は「カルボニトリル」は、-CN基を指す。
「シクロアルキル」は、縮合した環系、架橋した環系、及びスピロ環系を含む単環又は多環を有する飽和又は部分飽和環状アルキル基を指す。「シクロアルキル」という用語は、シクロアルケニル基(すなわち、少なくとも1つの二重結合を有する環状基)を含む。本明細書で使用される場合、シクロアルキルは、3~20個の環炭素原子を有する(すなわち、C3~20シクロアルキル)、3~12個の環炭素原子を有する(すなわち、C3~12シクロアルキル)、3~10個の環炭素原子を有する(すなわち、C3~10シクロアルキル)、3~8個の環炭素原子を有する(すなわち、C3~8シクロアルキル)、又は3~6個の環炭素原子を有する(すなわち、C3~6シクロアルキル)。シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルが挙げられる。
「縮合」という用語は、隣接する環に結合している環を指す。
「架橋」は、環上の非隣接原子が、アルキレニル基、1個若しくは2個のヘテロ原子を含有するアルキレニル基、又は単一のヘテロ原子などの二価置換基によって結合される環縮合を指す。キヌクリジニル及びアドマンタニル(admantanyl)は、架橋環系の例である。いくつかの実施形態では、架橋環縮合は、
Figure 2022544199000004
である。
いくつかの実施形態では、架橋環縮合は、
Figure 2022544199000005
である。いくつかの実施形態では、架橋環縮合は、
Figure 2022544199000006
である。
「スピロ」は、同じ炭素原子において2つの結合によって結合される環置換基を指す。スピロ基の例としては、それぞれ、シクロペンタン及びピペリジンがスピロ置換基である、1,1-ジエチルシクロペンタン、ジメチル-ジオキソラン、及び4-ベンジル-4-メチルピペリジンが挙げられる。
「ハロゲン」又は「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨードを含む。
「ヘテロアリール」は、窒素、酸素、及び硫黄から独立して選択される1個以上の環ヘテロ原子を有する、単環、多環、又は縮合多環を有する芳香族基を指す。本明細書で使用される場合、ヘテロアリールは、1~20個の炭素環原子(すなわち、C1~20ヘテロアリール)、3~12個の炭素環原子(すなわち、C3~12ヘテロアリール)、又は3~8個の炭素環原子(すなわち、C3~8ヘテロアリール)を含み、かつ、窒素、酸素、及び硫黄から独立して選択される、1~5個の環ヘテロ原子、1~4個の環ヘテロ原子、1~3個の環ヘテロ原子、1~2個の環ヘテロ原子、又は1個の環ヘテロ原子を含む。ヘテロアリール基の例としては、ピリミジニル、プリニル、ピリジル、ピリダジニル、ベンゾチアゾリル、及びピラゾリルが挙げられる。ヘテロアリールは、先に定義したようにアリールを包含しないか、又はアリールと重複しない。
「ヘテロシクリル」又は「複素環式環」又は「複素環」は、窒素、酸素、及び硫黄から独立して選択される1つ以上の環ヘテロ原子を有する非芳香族環状アルキル基を指す。本明細書で使用される場合、「ヘテロシクリル」又は「複素環式環」又は「複素環」は、特に指示がない限り、飽和又は部分的に飽和されている環を指す。例えば、いくつかの実施形態では、「ヘテロシクリル」又は「複素環式環」又は「複素環」は、特定された場合に部分的に飽和された環を指す。「ヘテロシクリル」又は「複素環式環」又は「複素環」という用語は、ヘテロシクロアルケニル基(すなわち、少なくとも1つの二重結合を有するヘテロシクリル基)を含む。ヘテロシクリルは、単環又は多環であってもよく、多環は、縮合、架橋、又はスピロであってもよい。本明細書で使用される場合、ヘテロシクリルは、2~20個の炭素環原子(すなわち、C2~20ヘテロシクリル)、2~12個の炭素環原子(すなわち、C2~12ヘテロシクリル)、2~10個の炭素環原子(すなわち、C2~10ヘテロシクリル)、2~8個の炭素環原子(すなわち、C2~8ヘテロシクリル)、3~12個の炭素環原子(すなわち、C3~12ヘテロシクリル)、3~8個の炭素環原子(すなわち、C3~8ヘテロシクリル)、又は3~6個の炭素環原子(すなわち、C3~6ヘテロシクリル)を有し、独立して窒素、硫黄又は酸素から選択される1~5個の環ヘテロ原子、1~4個の環ヘテロ原子、1~3個の環ヘテロ原子、1~2個の環ヘテロ原子、又は1個の環ヘテロ原子を有する。ヘテロシクリル基の例としては、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキセタニル、ジオキソラニル、アゼチジニル、及びモルホリニルが挙げられる。本明細書で使用される場合、「架橋ヘテロシクリル」という用語は、少なくとも1個のヘテロ原子を有する1つ以上の(例えば、1つ又は2つの)4~10員の環状部分を有するヘテロシクリルの2個の非隣接原子において接続した4~10員の環状部分を指し、それぞれのヘテロ原子は、独立して窒素、酸素、及び硫黄から選択されると。本明細書で使用される場合、「架橋ヘテロシクリル」は、二環式環系及び三環式環系を含む。本明細書で使用される場合、「スピロヘテロシクリル」という用語は、3~10員のヘテロシクリルが1つ以上の追加の環を有する環系を指し、1つ以上の追加の環は、3~10員のシクロアルキル又は3~10員のヘテロシクリルであり、1つ以上の追加の環の単一の原子はまた、3~10員のヘテロシクリルの原子である。本明細書で使用される場合、「複素環」、「ヘテロシクリル」、及び「複素環式環」という用語は互換的に使用される。いくつかの実施形態では、「ヘテロシクリル」又は「複素環式環」又は「複素環」は、架橋ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、架橋ヘテロシクロアルキルは、1個以上の酸素を有する。いくつかの実施形態では、架橋ヘテロシクロアルキルは、架橋テトラヒドロフランである。
「ヒドロキシ」又は「ヒドロキシル」は、-OH基を指す。
「オキソ」は、(=O)基又は(O)基を指す。
「スルホニル」は、-S(O)基を指し、式中、Rは、アルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、ヘテロアリール、又はアリールである。スルホニルの例は、メチルスルホニル、エチルスルホニル、フェニルスルホニル、及びトルエンスルホニルである。
基の図解が単一の結合窒素原子で終端する場合は常に、その基は、特に指示がない限り、-NH基を表す。同様に、特に明記しない限り、水素原子(複数可)は、原子価を完全にし、又は安定性を提供するように、当業者の知識を考慮して必要に応じて存在すると暗示され、かつ判断される。
「任意選択的な」又は「任意選択的に」という用語は、その後に説明される事象又は状況が発生しても発生しなくてもよいこと、及び当該事象又は状況が発生する場合と当該事象又は状況がない場合とをその説明が含むことを意味する。また、「任意選択的に置換された」という用語は、指定された原子又は基の上のいずれか1つ以上の水素原子が、水素以外の部分によって置き換えられてもよく、又は置き換えられていなくてもよいことを意味する。
「置換された」という用語は、指定された原子又は基の上のいずれかの1つ以上の水素原子が水素以外の1つ以上の置換基で置き換えられることを意味し、但し、指定された原子の正常な原子価が超過されないことを条件とする。1つ以上の置換基としては、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アシル、アミノ、アミド、アミジノ、アリール、アジド、カルバモイル、カルボキシル、カルボキシルエステル、シアノ、グアニジノ、ハロ、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ヒドラジノ、イミノ、オキソ、ニトロ、アルキルスルフィニル、スルホン酸、アルキルスルホニル、チオシアナート、チオール、チオン、又はこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。無限に付加された更なる置換基で置換基を定義することによって得られるポリマー又は同様の不定構造(例えば、置換アルキルを有する置換アリールであって、置換アルキル自体が置換アリール基で置換されており、これが置換ヘテロアルキル基で更に置換されている、置換アリールなど)は、本明細書に含めることを意図するものではない。別段に記載しない限り、本明細書に説明する化合物における連続置換の最大数は3である。例えば、置換アリール基の、2つの他の置換アリール基による連続置換は、((置換アリール)置換アリール)置換アリールに限定される。同様に、先の定義は、許容不可能な置換パターン(例えば、5個のフッ素で置換されたメチル又は2個の隣接する酸素環原子を有するヘテロアリール基)を含むことを意図するものではない。このような許容不可能な置換パターンは、当業者に周知である。化学基を修飾するために使用されるとき、「置換された」という用語は、本明細書で定義される他の化学基を説明することができる。例えば、「置換アリール」という用語は、「アルキルアリール」を含むが、これらに限定されない。別段の指定がない限り、基が任意選択的に置換されたものとして説明されている場合、基のいかなる置換基もそれ自体が非置換である。
いくつかの実施形態では、「置換アルキル」という用語は、ヒドロキシル、ハロ、アミノ、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールを含む1つ以上の置換基を有するアルキル基を指す。追加の実施形態では、「置換シクロアルキル」は、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アミノ、アルコキシ、ハロ、オキソ、及びヒドロキシルを含む1つ以上の置換基を有するシクロアルキル基を指し、「置換ヘテロシクリル」は、アルキル、アミノ、ハロアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ハロ、オキソ、及びヒドロキシルを含む1つ以上の置換基を有するヘテロシクリル基を指し、「置換アリール」は、ハロ、アルキル、アミノ、ハロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルコキシ、及びシアノを含む1つ以上の置換基を有するアリール基を指し、「置換ヘテロアリール」は、ハロ、アミノ、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルコキシ、及びシアノを含む1つ以上の置換基を有するヘテロアリール基を指し、「置換スルホニル」は、-S(O)R基を指し、Rは、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールを含む1つ以上の置換基で置換されている。他の実施形態では、1つ以上の置換基は、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールで更に置換されてもよく、その各々は置換されている。他の実施形態では、置換基は、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヒドロキシル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールで更に置換されてもよく、その各々は、非置換である。
いくつかの実施形態では、置換シクロアルキル、置換ヘテロシクリル、置換アリール、及び/又は置換ヘテロアリールは、環原子上に置換基を有する、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及び/又はヘテロアリールを含み、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及び/又はヘテロアリールは、化合物の残部に結合している。例えば、以下の部分では、シクロプロピルは、メチル基で置換されている:
Figure 2022544199000007
本明細書に例示的に記載される開示は、本明細書に具体的に開示されていない任意の要素又は複数の要素、制限又は複数の制限の非存在下で好適に実施され得る。したがって、例えば、「含む(comprising)」、「含む(including)」、「含有する(containing)」などの用語は、拡張的に読み取られ、限定するものではない。更に、本明細書で用いられる用語及び表現は、説明の用語として使用されており、限定するものではなく、図示及び記載された特徴のいかなる等価物、又はその一部も除外するそのような用語及び表現を使用する意図はないが、特許請求される開示の範囲内で様々な修正が可能であることが認識されている。
本開示の化合物は、薬学的に許容される塩の形態であり得る。「薬学的に許容される塩」という用語は、無機塩基又は酸及び有機塩基又は酸を含む、薬学的に許容される非毒性塩基又は酸から調製される塩を指す。本開示の化合物は、薬学的に許容される塩の形態であり得る。「薬学的に許容される塩」という用語は、無機塩基又は酸及び有機塩基又は酸を含む、薬学的に許容される非毒性塩基又は酸から調製される塩を指す。本開示の化合物が1つ以上の酸性基又は塩基性基を含有する場合、本開示はまた、化合物の対応する薬学的又は毒物学的に許容される塩、特に化合物の薬学的に利用可能な塩を含む。したがって、酸性基を含有する本開示の化合物は、これらの基に存在し得、本開示に従って、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、又はアンモニウム塩として使用され得る。そのような塩のより正確な例としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、又はアンモニア若しくは有機アミン、例えば、エチルアミン、エタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノ酸、若しくは当業者に既知の他の塩基との塩が挙げられる。1つ以上の塩基性基、すなわちプロトン化され得る基を含有する本開示の化合物が存在してもよく、本開示に従って、無機酸又は有機酸を含むこれらの付加塩の形態で使用され得る。好適な酸の例としては、塩化水素、臭化水素、リン酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、シュウ酸、酢酸、酒石酸、乳酸、サリチル酸、安息香酸、ギ酸、プロピオン酸、ピバル酸、ジエチル酢酸、マロン酸、コハク酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、スルファミン酸、フェニルプロピオン酸、グルコン酸、アスコルビン酸、イソニコチン酸、クエン酸、アジピン酸、及び当業者に既知の他の酸が挙げられる。
本開示の化合物が分子中に酸性基及び塩基性基を同時に含有する場合、本開示はまた、言及された塩形態に加えて、分子内塩又はベタイン(双性イオン)を含む。それぞれの塩は、例えば、これらの塩を溶媒又は分散剤において有機酸若しくは無機酸又は塩基と接触させることによって、あるいは他の塩とのアニオン交換又はカチオン交換によって、当業者に既知である慣習的な方法によって得ることができる。
本開示はまた、生理的適合性が低いため、医薬品での使用に直接的に好適ではないが、例えば、化学反応のための中間体として、又は薬学的に許容される塩の調製のために使用され得る、本開示の化合物の全ての塩を含む。薬学的に許容される塩(それぞれ、酸付加塩又は塩基付加塩)を形成するために、下地化合物との反応に有用な酸及び塩基は、当業者に既知である。同様に、下地化合物(開示時)から薬学的に許容される塩を調製する方法は、当業者に既知であり、例えば、Berge,at al.Journal of Pharmaceutical Science,Jan.1977 vol.66,No.1及び他のソースに開示されている。
更に、本明細書に開示される化合物は、互変異性の影響を受け得る。互変異性、例えば、化合物又はこれらのプロドラッグのケト-エノール互変異性が発生し得る場合、例えば、ケト形態及びエノール形態のような個々の形態はそれぞれ、任意の比率のこれらの混合物と同様に本開示の範囲内にある。同じことが、例えば、鏡像異性体、シス/トランス異性体、ジアステレオマー、配座異性体などのような立体異性体にも当てはまる。
「保護基」という用語は、官能基の特性又は化合物の特性を全体として遮蔽又は変化させる化合物の部分を指す。保護/脱保護のための化学保護基及び戦略は、当該技術分野において周知である。例えば、「Protective Groups in Organic Chemistry」,Theovar W.Greene,John Wiley&Sons,Inc.,New York,1991を参照されたい。保護基は、特定の官能基の反応性を遮蔽して、所望の化学反応の有効性を助け、例えば、規則的にかつ計画的に化学結合を生成及び切断するのに利用される場合が多い。「脱保護」という用語は、保護基を除去することを指す。
代替的な置換基のリストが、メンバーの原子価要件又は他の理由のために、特定のグループを置換するために使用することができないメンバーを含む場合、リストは、特定のグループを置換するのに好適であるリストのメンバーのみを含むように当業者の知識で読み取られることが意図されることが当業者には理解されよう。
更に、本開示の化合物は、溶媒和水、又はアルコール、特にエタノールなどの薬学的に許容される溶媒和物として含む溶媒和物などの溶媒和物の形態で存在し得る。「溶媒和物」は、溶媒と化合物との相互作用によって形成される。
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される化合物若しくはその薬学的に許容される塩の光学異性体、ラセミ化合物、若しくはこれらの他の混合物又はこれらの混合物が提供される。所望の場合、異性体は、当該技術分野で周知の方法、例えば、液体クロマトグラフィーによって分離することができる。これらの状況では、単一の鏡像異性体又はジアステレオマー、すなわち、光学活性な形態は、不斉合成によって又は分割によって得ることができる。分割は、例えば、分割剤の存在下での結晶化、又は例えば、キラル高圧液体クロマトグラフィー(high-pressure liquid chromatography、HPLC)カラムを使用したクロマトグラフィーなどの従来の方法によって達成することができる。
「立体異性体」は、同じ結合によって結合している同じ原子で構成されているが、互換的ではない、異なる三次元構造を有する化合物を指す。本発明は、様々な立体異性体及びこれらの混合物を意図し、その分子が互いの重ねることができない鏡像である2つの立体異性体を指す「鏡像異性体」を含む。「ジアステレオマー」は、少なくとも2つの不斉原子を有するが、互いの鏡像ではない立体異性体である。
本明細書に開示される化合物及びこれらの薬学的に許容される塩は、いくつかの実施形態では、不斉中心を含み得、したがって、絶対立体化学に関して、(R)-若しくは(S)-として、又はアミノ酸については、(D)-若しくは(L)-として定義され得る鏡像異性体、ジアステレオマー、及び他の立体異性体形態を生じさせ得る。いくつかの実施形態は、全てのこのような可能な異性体、並びにこれらのラセミ体形態及び光学的に純粋な形態を含む。光学活性な(+)及び(-)、(R)-及び(S)-、又は(D)-及び(L)-異性体は、キラルシントン若しくはキラル試薬を使用して調製され得るか、又は従来の技術、例えば、クロマトグラフィー及び分別結晶化を使用して分割され得る。個々の鏡像異性体の調製/単離のための従来の技術は、好適な光学的に純粋な前駆体からのキラル合成、あるいは例えば、キラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を使用したラセミ化合物(又は塩若しくは誘導体のラセミ化合物)の分割を含む。本明細書に記載されている化合物が、オレフィン性二重結合、又は他の幾何学的な不斉中心を含有するとき、かつ他に特定しない限り、これらの化合物は、E及びZ幾何異性体の両方を含むことが意図される。
本明細書に記載されている化合物、又はその薬学的に許容される塩、異性体、若しくは混合物を含む本明細書において提供する組成物は、ラセミ混合物、又は鏡像体過剰の1つの鏡像異性体若しくは単一のジアステレオマーを含有する混合物、又はジアステレオマー混合物を含み得る。これらの化合物のこのような異性体形態は全て、あたかも各々のかつあらゆる異性体形態が具体的かつ個別に列挙されているかのように本明細書に明白に含まれる。
本明細書で与えられるいかなる式又は構造はまた、化合物の非標識形態及び同位体標識形態を表すことも意図している。同位体標識化合物は、1つ以上の原子が、選択された原子質量又は質量数を有する原子によって置き換えられていることを除き、本明細書で与えられる式によって示される構造を有する。本開示の化合物に組み込むことができる同位体の例としては、H(重水素、D)、H(トリチウム)、11C、13C、14C、15N、18F、31P、32P、35S、36Cl及び125Iなどであるが、これらに限定されない、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素及び塩素の同位体が挙げられる。本開示の様々な同位体標識化合物、例えば、H、13C及び14Cなどの放射性同位体が組み込まれるもの。このような同位体標識化合物は、代謝研究、反応速度論研究、ポジトロン断層撮影法(positron emission tomography、PET)又は薬物若しくは基質の組織分布アッセイを含む単光子放射型コンピュータ断層撮影法(single-photon emission computed tomography、SPECT)などの検出技術又は撮像技術において、あるいは患者の放射性処置において有用であり得る。本開示の同位体標識化合物及びそのプロドラッグは、概して、容易に入手可能な同位体標識試薬を非同位体標識試薬と置換することによって、スキーム又は以下に説明される例及び調製において開示される手順を実施することによって調製することができる。
本開示はまた、炭素原子に結合した1~n個の水素が重水素によって置換された、本明細書に開示された化合物の「重水素化類似体」を含み、nは、分子中の水素の数である。このような化合物は、代謝に対する抵抗性の増大を呈し得、したがって、例えば、ヒトなどの哺乳動物に投与されると、式(I)の任意の化合物の半減期を増大させるのに有用であり得る。例えば、Foster,「Deuterium Isotope Effects in Studies of Drug Metabolism」,Trends Pharmacol.Sci.5(12):524-527(1984)を参照されたい。このような化合物は、当技術分野で周知の手段によって、例えば、1つ以上の水素が重水素によって置き換えられた出発材料を採用することによって合成される。
本開示の重水素標識された又は重水素置換された治療化合物は、分布、代謝及び排泄(ADME)に関して改善されたDMPK(drug metabolism and pharmacokinetics、薬物代謝及び薬物動態)特性を有し得る。重水素などのより重い同位体による置換は、より大きな代謝安定性、例えば、インビボでの半減期の増加、投与必要量の低減及び/又は治療指数の改善に起因するある特定の治療上の利点をもたらし得る。18F標識化合物は、PET又はSPECT研究のために有用であり得る。
このようなより重い同位体、具体的には重水素の濃度は、同位体濃縮係数によって定義され得る。本開示の化合物において、特定の同位体として特に指定されない任意の原子は、その原子の任意の安定的な同位体を表すことを意味する。別段に記載がない限り、位置が「H」又は「水素」として具体的に指定されているとき、その位置は、水素の自然存在比の同位体組成でその水素を有すると理解される。これ故に、本開示の化合物では、重水素(D)として具体的に指定されるいかなる原子も、重水素を表すことを意味する。
更に、本開示は、少なくとも、有効な成分としての、本開示の化合物、又はそのプロドラッグ化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を、薬学的に許容される担体と一緒に含む医薬組成物を提供する。
「医薬組成物」とは、1つ以上の活性成分、及び担体を構成する1つ以上の不活性成分、並びに成分のうちの任意の2つ以上の組み合わせ、錯体形成若しくは凝集から、又は成分のうちの1つ以上の解離から、又は成分のうちの1つ以上の他のタイプの反応若しくは相互作用又は1つ以上の成分の相互作用から直接的に若しくは間接的に生じる任意の生成物を意味する。したがって、本開示の医薬組成物は、本開示の少なくとも1つの化合物と薬学的に許容される担体とを混和することによって製造された任意の組成物を包含することができる。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される担体」は、開示された化合物又はその使用に有害ではない、溶媒、希釈剤、分散媒体、コーティング、抗菌剤及び抗真菌剤、等張剤及び吸収遅延剤などの賦形剤又は薬剤を含む。薬学的に活性な物質の組成物を調製するためのそのような担体及び薬剤の使用は、当該技術分野で周知である(例えば、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」,Mace Publishing Co.,Philadelphia,PA 17th Ed.(1985)、及び「Modern Pharmaceutics」,Marcel Dekker,Inc.3rd Ed.(G.S.Banker&C.T.Rhodes,Eds.を参照されたい)。
「IC50」又は「EC50」は、最大の所望の効果の50%を達成するために必要な阻害濃度を指し、ここでは多くの場合、阻害は、ACC酵素活性の阻害又はde novo脂質生成(DNL)の阻害である。この用語は、ACC酵素活性又はde novo脂質生成の濃度依存性阻害を評価するインビトロアッセイ又はインビボ研究を使用して得られる。
「治療」又は「治療すること」は、臨床結果を含む有益な結果又は所望の結果を得るためのアプローチである。有益な結果又は所望の臨床結果は、以下のうちの1つ以上を含むことができる。すなわち、a)疾患若しくは状態を阻害すること(例えば、疾患若しくは状態から結果として生じる1つ以上の症状を低下させること、及び/又は疾患若しくは状態の程度を減衰させること)、b)疾患若しくは状態と関連付けられた1つ以上の臨床症状の発症を遅滞若しくは阻止すること(例えば、疾患若しくは状態を安定させること、疾患若しくは状態の悪化若しくは進行を予防若しくは遅延させること、及び/又は疾患若しくは状態の拡散(例えば、転移)を予防若しくは遅延させること)、並びに/あるいは、c)疾患を緩和させること、すなわち、臨床症状の退行を引き起こすこと(例えば、疾患状態を改善させること、疾患若しくは状態の部分寛解若しくは完全寛解を提供すること、別の薬剤の効果を増強すること、疾患の進行を遅延させること、生活の質を高めること、及び/又は生存を延長させること、である。いくつかの実施形態では、「治療」又は「治療すること」という用語は、(i)疾患の発症を遅延させること、すなわち、疾患の臨床症状が発症しないようにすること、若しくは疾患の発症を遅延させること、(ii)疾患を阻害すること、すなわち、臨床症状の発症を阻止すること、及び/又は(iii)疾患を緩和させること、すなわち、臨床症状若しくはその重症度の退行を引き起こすことの目的のために、式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)、又は(IVa)の化合物又は薬学的に許容される塩を投与することを意味する。
「予防」又は「予防すること」は、疾患又は状態の臨床症状を発症させない、疾患又は状態のいずれかの治療を意味する。いくつかの実施形態では、化合物は、リスクがあるか、又は疾患若しくは状態の家族歴を有する対象(ヒトを含む)に投与してもよい。
「対象」は、処置、観察、又は実験の目的であったことがあるか、又は目的となる哺乳動物(ヒトを含む)などの動物を指す。本明細書に説明する方法は、ヒトの療法及び/又は獣医学への応用において有用であり得る。いくつかの実施形態では、対象は、哺乳動物である。いくつかの実施形態では、対象はヒトである。
本明細書に説明する化合物又はその薬学的に許容される塩、互変異性体、立体異性体、立体異性体の混合物、プロドラッグ、若しくは重水素化類似体の「治療有効量」又は「有効量」という用語は、対象へ投与すると処置をもたらして、症状の改善又は疾患の進行の遅滞などの治療上の利益を提供するのに十分な量を意味する。例えば、治療有効量は、ACCの阻害に応答して疾患又は状態の症状を低減させるのに十分な量であり得る。治療有効量は、対象、処置される疾患又は容態、対象の体重及び齢、疾患又は容態の重症度、及び投与様式に応じて変えてもよく、当業者によって容易に判断することができる。
Figure 2022544199000008
本明細書で使用される場合、「ACC阻害剤」は、アセチル-CoAカルボキシラーゼ(ACC)を結合及び阻害することができる任意の薬剤を指す。ACC阻害剤は、ACCの阻害剤又は部分的阻害剤として作用し得る。薬剤は、化学化合物又は生物学的分子(例えば、タンパク質又は抗体)であり得る。ACC阻害剤の活性は、共にその全体が参照により本明細書に援用される米国特許第8,969,557号及び/又は同第10,208,063号に記載及び引用されているものなどの当該技術分野において既知の方法によって測定され得る。
本明細書で言及される場合、「ASK1阻害剤」は、アポトーシスシグナル調節キナーゼ1(apoptosis signal regulating kinase 1、ASK1)タンパク質を不活性化することができる任意の薬剤であり得る。薬剤は、化学化合物又は生物学的分子(例えば、タンパク質又は抗体)であり得る。ASK1タンパク質活性は、いくつかの異なる方法によって測定され得る。例えば、ASK1タンパク質の活性は、ASK1タンパク質が基質タンパク質をリン酸化する能力に基づいて決定され得る。ASK1阻害剤を特定する方法は既知である(例えば、米国特許出願公開第2007/0276050号参照)。例示的なASK1基質タンパク質としては、MAPKK3、MAPKK4、MAPKK6、MAPKK7、又はこれらの断片が挙げられる。ASK1タンパク質活性はまた、ASK1タンパク質のリン酸化レベル、例えば、ヒト完全長ASK1タンパク質のトレオニン838(T838)又はマウス完全長ASK1タンパク質のトレオニン845(T845)に対応するASK1タンパク質中のトレオニン残基のリン酸化レベルによって測定され得る。例えば、ASK1タンパク質が完全長ヒトASK1タンパク質配列を含む場合、ASK1阻害剤は、全長ヒトASK1タンパク質配列におけるT838のリン酸化を減衰させ得る。ヒトASK1 T838又はマウスASK1 T845に対する部位特異的抗体を使用して、リン酸化レベルを検出することができる。
本明細書で使用される場合、「FXRアゴニスト」は、胆汁酸受容体(bile acid receptor、BAR)又はNR1H4(nuclear receptor subfamily 1,group H,member 4、核内受容体サブファミリー1、グループH、メンバー4)と称され得るファルネソイドX受容体(farnesoid X receptor、FXR)を結合及び活性化することができる任意の薬剤を指す。FXRアゴニストは、FXRのアゴニスト又はパーシャルアゴニストとして作用し得る。薬剤は、化学化合物又は生物学的分子(例えば、タンパク質又は抗体)であり得る。FXRアゴニストの活性は、例えば、Pellicciari,et al.Journal of Medicinal Chemistry,2002 vol.15,No.45:3569-72に記載されているような蛍光共鳴エネルギー移動(fluorescence resonance energy transfer、FRET)無細胞アッセイを使用するインビトロアッセイにおいていくつかの異なる方法よって測定され得る。
化合物
一実施形態では、式I
Figure 2022544199000009
の化合物、又はその薬学的に許容される塩が提供され、
式中、
は、シアノ、ハロゲン、-R、-OR、-SR、-N(R)、-N(R)C(O)R、-C(O)N(R)、-N(R)C(O)N(R)、-N(R)C(O)OR、-OC(O)N(R)、-N(R)SOR、-SON(R)、-C(O)R、-C(O)OR、-OC(O)R、-S(O)R、-SOR、又は環式基であり、環式基は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する4~8員単環式複素環、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員単環式ヘテロアリール、又は窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員二環式ヘテロアリールから選択され、環式基はそれぞれ独立して、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、及びC1~3アルコキシ、から独立して選択される1~4個の置換基で任意選択的に置換されており、
は、水素であるか、又は、1個以上のハロゲン、-OR、-SR、-N(R)、-N(R)C(O)R、-C(O)N(R)、-N(R)C(O)N(R)、-N(R)C(O)OR、-OC(O)N(R)、-N(R)SOR、-SON(R)、-C(O)R、-C(O)OR、-OC(O)R、-S(O)R、又は-SORで任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Rはそれぞれ独立して、水素であるか、又は、C1~6アルキル、3~8員単環式シクロアルキル、フェニル、8~10員二環式アリール、窒素、酸素、又は硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する4~8員単環式ヘテロアリール、窒素、酸素、又は硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員単環式ヘテロアリール、及び窒素、酸素、又は硫黄から独立して選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員二環式ヘテロアリールから選択される基であり、これらの基はそれぞれ、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、及びC1~3アルコキシから独立して選択される1~4個の置換基で任意選択的に置換され、
3A及びR3Bはそれぞれ独立して、水素、若しくはC1~3アルキルであって、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、若しくはC1~3アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されているか、又はR3A及びR3Bは、それらが結合している炭素と一緒に、シクロプロピレニル、シクロブチレニル、オキセタニル、若しくはテトラヒドロフラニルを形成し、それぞれ、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、若しくはC1~3アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
4Aは、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、C3~6シクロアルコキシ、フェニル、若しくはフェノキシであり、それぞれ、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、若しくはC3~6シクロアルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、C1~3アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、若しくはC3~6シクロアルコキシはそれぞれ、1個のC1~3アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されているか、又は
4Aは-OR41であり、R41は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有し、ハロゲン、シアノ、若しくはC1~3アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されている、5~6員ヘテロアリールであるか、又は
4Aは、-N(R42であり、R42はそれぞれ独立して、水素、C1~6アルキル、若しくはC3~6シクロアルキルから選択されるか、又は2個のR42が、それらが結合している窒素と一緒に、1個のC1~3アルコキシ若しくは1~3個のハロゲンで任意選択的に置換された4~6員複素環を形成し、
4Bは、オキソ又は=NR43であり、R43は、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C4~6ヘテロシクリル、C3~6シクロアルコキシ、フェニル、又は窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールから選択され、
43はそれぞれ、ハロゲン、シアノ、又はC1~3アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、Rは、酸素、硫黄、又は窒素から独立して選択される1又は2個のヘテロ原子を有する6~12員縮合、架橋、又はスピロ複素環であり、縮合、架橋、又はスピロ複素環は、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、アミノ、シアノ、-OR51、-SR51、-N(R51、-N(R51)C(O)R51、-C(O)N(R51、-N(R51)C(O)N(R51、-N(R51)C(O)OR51、-OC(O)N(R51、-N(R51)SO51、-SON(R51、-C(O)R51、-C(O)OR51、-OC(O)R51、-S(O)R51、又は-SOR、C1~3アルキル、C1~3アルコキシから独立して選択される1~4個の置換基によって任意選択的に置換され、R51はそれぞれ独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
は独立して、水素、C1~3アルキル、ハロゲン、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、又はC3~6シクロアルコキシであり、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、又はC3~6シクロアルコキシは、1個の-O-CH又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換され、C1~3アルキル、又はC1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、又はC3~6シクロアルコキシは、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、又はC1~3アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、nは、1、2、又は3である。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、シアノ、又は窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される2~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、及びC1~3アルコキシから独立して選択される1~4個の置換基で任意選択的に置換されている。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、又はC1~3アルコキシからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されたC1~3アルキルである。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、C1~6シクロアルコキシ、フェニル、又はフェノキシであり、それぞれ、ハロゲン、シアノ、又はC1~3アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、C1~3アルキルはそれぞれ、1個のC1~3アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されている。いくつかの実施形態では、ハロゲンは、Fである。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R3A及びR3Bはそれぞれ独立して、水素、又はハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、若しくはC1~3アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されたC1~3アルキルである。いくつかの実施形態では、ハロゲンは、Fである。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R3A及びR3Bは、それらが結合している炭素と一緒に、シクロプロピレニル、シクロブチレニル、オキセタニル、又はテトラヒドロフラニルを形成し、それぞれ、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、又はC1~3アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されている。いくつかの実施形態では、ハロゲンは、Fである。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、C3~6シクロアルコキシ、フェニル、又はフェノキシであり、それぞれ、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、又はC3~6シクロアルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、C1~3アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、又はC3~6シクロアルコキシはそれぞれ、1個のC1~3アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換され、R4Bは、オキソである。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、C3~6シクロアルコキシ、フェニル、又はフェノキシであり、それぞれ、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、又はC3~6シクロアルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、R4Bは、オキソである。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、C3~6シクロアルコキシ、フェニル又はフェノキシであり、R4Bは、オキソある。いくつかの実施形態では、ハロゲンは、Fである。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、C3~6シクロアルコキシ、フェニル又はフェノキシであり、それぞれ、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、又はC3~6シクロアルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、C1~3アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、又はC3~6シクロアルコキシは、それぞれ、1個のC1~3アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換され、R4Bは、=NR43であり、R43は、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C4~6ヘテロシクリル、C3~6シクロアルコキシ、フェニル、又は窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールであり、R43はそれぞれ、ハロゲン、シアノ、又はC1~3アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されている。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、C3~6シクロアルコキシ、フェニル又はフェノキシであり、それぞれ、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、又はC3~6シクロアルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、R4Bは、=NR43であり、R43は、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C4~6ヘテロシクリル、C3~6シクロアルコキシ、フェニル、又は窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールであり、R43は、それぞれ、ハロゲン、シアノ、又はC1~3アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されている。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、C3~6シクロアルコキシ、フェニル又はフェノキシであり、R4Bは、=NR43であり、R43は、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C4~6ヘテロシクリル、C3~6シクロアルコキシ、フェニル、又は窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールであり、R43は、それぞれ、ハロゲン、シアノ、又はC1~3アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されている。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、C3~6シクロアルコキシ、フェニル又はフェノキシであり、R4Bは、=NR43であり、R43は、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C4~6ヘテロシクリル、C3~6シクロアルコキシ、フェニル、又は窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、ハロゲンは、Fである。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、-OR41であり、R41は、窒素、酸素、又は硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールである。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、-N(R42であり、R42はそれぞれ、水素、若しくはC1~6アルキル、若しくはC3~6シクロアルキルから独立して選択されるか、又は、2個のR42は、それらが結合している窒素と一緒に、1個のC1~3アルコキシ若しくは1~3個のハロゲンで任意選択的に置換された4~6員複素環を形成する。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、酸素、硫黄、又は窒素から独立して選択される1又は2個のヘテロ原子を有する6~12員縮合複素環であり、縮合複素環は、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、アミノ、シアノ、-OR51、-SR51、-N(R51、-N(R51)C(O)R51、-C(O)N(R51、-N(R51)C(O)N(R51、-N(R51)C(O)OR51、-OC(O)N(R51、-N(R51)SO51、-SON(R51、-C(O)R51、-C(O)OR51、-OC(O)R51、-S(O)R51、又は-SOR、C1~3アルキル、C1~3アルコキシから独立して選択される1~4個の置換基によって任意選択的に置換され、R51はそれぞれ独立して、水素又はC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、ハロゲンは、それぞれ独立してFであり得る。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、酸素又は窒素から独立して選択される1又は2個のヘテロ原子を有する8~10員縮合複素環である。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022544199000010
から選択される。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、酸素、硫黄、又は窒素から独立して選択される1又は2個のヘテロ原子を有する6~12員架橋複素環であり、架橋複素環は、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、アミノ、シアノ、-OR51、-SR51、-N(R51、-N(R51)C(O)R51、-C(O)N(R51、-N(R51)C(O)N(R51、-N(R51)C(O)OR51、-OC(O)N(R51、-N(R51)SO51、-SON(R51、-C(O)R51、-C(O)OR51、-OC(O)R51、-S(O)R51、又は-SOR、C1~3アルキル、又はC1~3アルコキシから独立して選択される1~4個の置換基によって任意選択的に置換され、R51はそれぞれ独立して、水素又はC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、ハロゲンは、それぞれ独立して、Fであり得る。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、酸素又は窒素から独立して選択される1又は2個のヘテロ原子を有する8~10員架橋複素環である。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022544199000011
から選択される。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R
Figure 2022544199000012
である。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、
は、
Figure 2022544199000013
である。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022544199000014
である。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022544199000015
である。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、酸素、硫黄、又は窒素から独立して選択される1又は2個のヘテロ原子を有する6~12員スピロ複素環であり、スピロ複素環は、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、アミノ、シアノ、-OR51、-SR51、-N(R51、-N(R51)C(O)R51、-C(O)N(R51、-N(R51)C(O)N(R51、-N(R51)C(O)OR51、-OC(O)N(R51、-N(R51)SO51、-SON(R51、-C(O)R51、-C(O)OR51、-OC(O)R51、-S(O)R51、又は-SOR、C1~3アルキル、C1~3アルコキシから独立して選択される1~4個の置換基によって任意選択的に置換され、R51はそれぞれ独立して、水素又はC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、ハロゲンはそれぞれ独立してFであり得る。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、酸素又は窒素から独立して選択される1又は2個のヘテロ原子を有する8~10員スピロ複素環である。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022544199000016
から選択される。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、nは1である。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、nは2である。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、2個のRは、それらが結合しているフェニル基と一緒に、8~10員二環式アリール又は酸素、窒素、及び硫黄から選択される1若しくは2個の置換基を有する二環式ヘテロアリールを形成する。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、2個のRは、それらが結合しているフェニル基と一緒に、ナフチル、インドリル、ベンゾチアソリ(benzothiasoly)、又はベンゾジオキソリルを形成する。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、nは3である。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、又は1個の-O-CH若しくは1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されたC1~3アルコキシである。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、1個以上のRは、1~3個のFで任意選択的に置換されたC1~3アルコキシである。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、1個以上のRは、ハロゲンである。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、1個以上のRは、Fである。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、1個以上のRは、C1~3アルコキシである。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、1個以上のRは、1個の-O-CH又は1~3個のハロゲンで置換されたC1~3アルコキシである。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、1個以上のRは、1~3個のFで任意選択的に置換されたC1~3アルコキシである。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、1個以上のRは、1個の-O-CHで置換されたCアルコキシである。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、1個以上のRは、ある1~3個のハロゲンで置換されたCアルコキシである。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、1個以上のRは、ある1~3個のFで置換されたCアルコキシである。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、1個以上のRは、2個のハロゲンで置換されたCアルコキシである。式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、1個以上のRは、2個のFで置換されたCアルコキシである。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、
それぞれのRは独立して、H、F、-O-CH
Figure 2022544199000017
である。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、水素、F、又は1個の-O-CH若しくは1~2個のFで任意選択的に置換されたC1~2アルコキシである。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、水素、F、又は1個の-O-CH若しくは1~2個のFで任意選択的に置換されたC1~2アルコキシであり、nは、2である。
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、2個のR(n=2)を有する。いくつかの実施形態では、2個のRは、H及びCアルコキシである。いくつかの実施形態では、2個のRは、F及びCアルコキシである。いくつかの実施形態では、2個のRは、H、及び1又は2個のFで置換されたCアルコキシである。いくつかの実施形態では、2個のRは、H、及び1個のFで置換されたCアルコキシである。いくつかの実施形態では、2個のRは、H、及び2個のFで置換されたCアルコキシである。いくつかの実施形態では、2個のRは、F及び、1又は2個のFで置換されたCアルコキシである。いくつかの実施形態では、2個のRは、F、及び1個のFで置換されたCアルコキシである。いくつかの実施形態では、2個のRは、F、及び2個のFで置換されたCアルコキシである。いくつかの実施形態では、2個のRは、水素及びCアルコキシである。いくつかの実施形態では、2個のRは、F及びCアルコキシである。いくつかの実施形態では、2個のRは、水素、及び1個の-O-CHで置換されたCアルコキシである。いくつかの実施形態では、2個のRは、F、及び1個の-O-CHで置換されたCアルコキシである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、式(II)
Figure 2022544199000018
の化合物、又はその薬学的に許容される塩であり、
式中、
は、シアノであるか、又は、窒素、酸素、及び硫黄からなる群から独立して選択される2~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールであり、
は、1~3個のFで任意選択的に置換されたC1~3アルキルであり、
3a及びR3bはそれぞれ独立して、水素であるか、若しくは1~3個のFで任意選択的に置換された-CHであるか、又はR3a及びR3aは、それらが結合している炭素と一緒に、シクロプロピレニル又はシクロブチレニルを形成していて、それぞれ、1~3個のFで任意選択的に置換されており、
4Aは、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、フェニル又はピリジルであり、それぞれ独立してハロゲン(例えば、F)、シアノ、又は
1~3アルキルから選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、それぞれのC1~3アルキルは、1個のC1~3アルコキシ又は1~3個のハロゲン(例えば、F)で任意選択的に置換されており、
は、1又は2個の酸素を有する8~10員架橋ヘテロシクロアルキルであり、
は、水素又はハロゲン(例えば、F)であり、
は、1個の-O-CH又は1~3個のハロゲン(例えば、F)で任意選択的に置換されたC1~3アルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、式(IIa)
Figure 2022544199000019
の化合物、又はその薬学的に許容される塩であり、式中、変数は式(II)で定義されたとおりである。
式(I)、(II)、若しくは(IIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、1又は2個の酸素を有する8員架橋ヘテロシクロアルキルである。式(I)、(II)、若しくは(IIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、1個の酸素を有する8員架橋ヘテロシクロアルキルである。式(I)、(II)、若しくは(IIa)の化合物、
又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022544199000020
から選択される。式(I)、(II)、若しくは(IIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022544199000021
である。式(I)、(II)、若しくは(IIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022544199000022
である。
いくつかの実施形態では、式(I)若しくは(II)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、式(III)
Figure 2022544199000023
の化合物又はその薬学的に許容される塩であり、
式中、
は、シアノであるか、又は、窒素、酸素、及び硫黄からなる群から独立して選択される2~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールであり、
は、1~3個のFで任意選択的に置換されたC1~3アルキルであり、
3A及びR3Bはそれぞれ独立して、水素であるか、若しくは1~3個のFで任意選択的に置換された-CHであるか、又はR3A及びR3Bは、それらが結合している炭素と一緒に、シクロプロピレニル又はシクロブチレニルを形成していて、それぞれ、1~3個のFで任意選択的に置換されており、
4Aは、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、フェニル又はピリジルであり、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ、又は
1~3アルキルから選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、それぞれのC1~3アルキルは、1個のC1~3アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換され、
は、水素又はハロゲンであり、
は、1個の-O-CH又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されたC1~3アルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)、(II)、(IIa)、若しくは(III)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、式(IIIa)
Figure 2022544199000024
の化合物、又はその薬学的に許容される塩であり、式中、変数は式(III)で定義されたとおりである。
式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R3A及びR3Bはそれぞれ独立して、水素又は-CHであり、R3A及びR3Bのうちの少なくとも一方は、-CHである。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R3A又はR3Bのうちの一方は、水素であり、R3A又はR3Bのうちの一方は、-CHである。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、化合物は、R3A及びR3Bが結合する炭素に対してS-配置を有する。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、化合物は、R3A及びR3Bが結合する炭素に対してR-配置を有する。
式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R3A及びR3Bはそれぞれ独立して、水素又は-CHである。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R3A及びR3Bのうちの少なくとも一方は-CHである。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R3A及びR3Bはそれぞれ水素である。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R3A及びR3Bはそれぞれ-CHである。
式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R3A及びR3Bは、それらが結合している炭素と一緒に、シクロプロピレニル又はシクロブチレニルを形成する。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R3A及びR3Bは、それらが結合している炭素と一緒に、シクロプロピレニルを形成する。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R3A及びR3Bは、それらが結合している炭素と一緒に、シクロブチレニルを形成する。
式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、ハロゲン、シアノ、又はC1~3アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されたC1~6アルキルであり、C1~3アルキルはそれぞれ、1個のC1~3アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されている。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、C1~6アルキルである。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、ハロゲン、シアノ、又はC1~3アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、C1~3アルキルはそれぞれ、1個のC1~3アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されている。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、C1~4アルキルである。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、t-ブチルである。
式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、ハロゲン、シアノ、又はC1~3アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されたC3~6シクロアルキルであり、それぞれ、C1~3アルキルは、1個のC1~3アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されている。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、ハロゲン、又は1個のC1~3アルキルで任意選択的に置換されたC3~6シクロアルキルであり、それぞれ、C1~3アルキルは1個のC1~3アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されている。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、1個の-CH又は1個のFで任意選択的に置換されたC3~6シクロアルキルであり、-CHは、1個の-O-CH又は1~2個のFで任意選択的に置換されている。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、1個のF又は1個の-CHで任意選択的に置換されたCシクロアルキル(シクロプロピル)であり、-CHは、1個の-O-CH又は1~2個のFで任意選択的に置換されている。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、Cシクロアルキル(シクロブチル)である。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、
Figure 2022544199000025
である。
式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、
Figure 2022544199000026
である。
式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、フェニル又はピリジルである。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、R4Aは、ピリジルである。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、若しくは(IIIa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、
4Aは、
Figure 2022544199000027
である。
いくつかの実施形態では、式(I)、(II)、若しくは(III)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、式(IV)
Figure 2022544199000028
の化合物、又はその薬学的に許容される塩であり、
式中、
は、シアノであるか、又は、窒素、酸素、及び硫黄からなる群から独立して選択される2~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールであり、
は、1~3個のFで任意選択的に置換されたC1~3アルキルであり、
は、水素又はハロゲン(例えば、F)であり、
は、1個の-O-CH又は1~3個のハロゲン(例えば、F)で任意選択的に置換されたC1~3アルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)、(II)、(IIa)、若しくは(III)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、式(IIIa)
Figure 2022544199000029
の化合物、又はその薬学的に許容される塩であり、式中、変数は式(IV)で定義されたとおりである。
式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、シアノである。
式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、窒素、酸素、及び硫黄からなる群から独立して選択される2~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールである。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、オキサゾール、チアジアジリル、及びトリアゾールである。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022544199000030
である。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022544199000031
である。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022544199000032
である。式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022544199000033
である。
式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、-CHである。
式(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、水素である。式(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲンである。式(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はFである。
式(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、C1~3アルキルである。式(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、Cアルキル(-CH)である。式(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、1~3個のハロゲンで置換されたCアルキルである。式(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、1~3個のFで置換されたCアルコキシである。式(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022544199000034
である。
式(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、1個の-O-CHで任意選択的に置換されたC1~3アルキルである。式(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、1個の-O-CHで置換されたCアルキルである。式(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022544199000035
である。
いくつかの実施形態では、式(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、
Figure 2022544199000036
Figure 2022544199000037
Figure 2022544199000038
からなる群から選択されるか、又はその薬学的に許容され得る塩である。
いくつかの実施形態では、式(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、
Figure 2022544199000039
からなる群から選択されるか、又はその薬学的に許容され得る塩である。
いくつかの実施形態では、式(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、
Figure 2022544199000040
又はその薬学的に許容され得る塩である。
いくつかの実施形態では、式(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、
Figure 2022544199000041
又はその薬学的に許容され得る塩である。
いくつかの実施形態では、式(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、
Figure 2022544199000042
又はその薬学的に許容され得る塩である。
医薬組成物及び投与様式
更に、本開示は、有効な成分としての、本開示の化合物、又はそのプロドラッグ化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を、薬学的に許容される担体と一緒に含む医薬組成物を提供する。
本開示の医薬組成物は、プロドラッグ化合物又は他の酵素阻害剤のような有効な成分として1つ以上の他の化合物を更に含み得る。
組成物は、経口投与、直腸内投与、局所投与、非経口投与(皮下投与、筋肉内投与、及び静脈内投与を含む)、眼内投与(眼科投与)、肺内投与(経鼻投与若しくは頬側吸入投与)又は経鼻投与に好適であるが、任意の所与の場合における最も好適な経路は、治療される状態の特性及び重症度並びに有効な成分の特性に依存する。組成物は単位剤形で便利に提示されてもよく、薬学の分野において公知の方法のいずれかによって調製されてもよい。
実際の使用において、本開示の化合物は、従来の薬学的配合技術に従って、医薬担体との均質混加物における有効な成分として組み合わせることができる。担体は、投与に望ましい調製物の形態、例えば、経口又は非経口(静脈内を含む)に応じて多種多様な形態をとり得る。経口剤形のための組成物を調製する際に、例えば、懸濁液、エリキシル剤、及び溶液などの経口液体調製物の場合、水、グリコール、油、アルコール、香味剤、防腐剤、着色剤など、又は例えば、粉末、ハードカプセル及びソフトカプセル並びに錠剤などの経口固形調製物の場合、デンプン、糖、微結晶セルロース、希釈剤、造粒剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などの担体など、通常の薬学的媒体のうちの任意のものが用いられてもよく、固形経口調製物は、液体調製物よりも好ましい。
これらの投与の容易さのため、錠剤及びカプセルが、最も有利な経口単位剤形を表し、この場合、固形医薬担体が使用される。所望に応じて、錠剤は、標準的な水性又は非水性技術によってコーティングされ得る。そのような組成物及び調製物は、少なくとも0.1パーセントの活性化合物を含有するべきである。これらの組成物中の活性化合物の割合は、当然ながら多様であり得、都合よくは、単位重量の約2パーセント~約60パーセントであり得る。そのような治療的に有用な組成物中の活性化合物の量は、有効投与量が得られるような量である。活性化合物はまた、例えば、液滴又は噴霧として鼻腔内投与され得る。
錠剤、丸剤、カプセルなどはまた、ガムトラガカン、アカシア、トウモロコシデンプン、又はゼラチンなどの結合剤、リン酸二カルシウムなどの賦形剤、トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン、アルギン酸などの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤、及びスクロース、ラクトース、又はサッカリンなどの甘味剤を含有してもよい。単位剤形がカプセルである場合、上記の種類の材料に加えて、脂肪油などの液体担体を含有してもよい。
様々な他の材料が、コーティングとして、又は単位剤形の物理的形状を改善するように存在してもよい。例えば、錠剤は、シェラック、糖、又はその両方でコーティングされてもよい。シロップ又はエリキシル剤は、有効な成分に加えて、甘味剤としてのスクロース、保存剤としてのメチルパラベン及びプロピルパラベン、染料、及びチェリー又はオレンジ風味などの香味剤を含有してもよい。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物はまた、様々な対カチオンを有する塩として使用されて、経口的に利用可能な配合物を得ることができる。
本開示の化合物はまた、非経口投与され得る。これらの活性化合物の溶液又は懸濁液は、ヒドロキシ-プロピルセルロースなどの界面活性剤と好適に混合された水中で調製することができる。分散液は、油中のグリセロール、液体ポリエチレングリコール、及びこれらの混合物中で調製され得る。保管及び使用の通常の条件下では、これらの調製物は、微生物の繁殖を防ぐための防腐剤を含有する。
注射で使用するために好適な医薬形態には、滅菌水溶液又は分散液、及び滅菌注射用溶液又は分散液の即時調製のための滅菌粉末が含まれる。全ての場合において、形態は無菌でなければならず、注射器に入れやすい程度まで流体でなければならない。形態は、製造及び保管の条件下で安定でなければならず、細菌及び真菌などの微生物の汚染作用に対して保存されなければならない。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、及び液体ポリエチレングリコール)、これらの好適な混合物、及び植物油を含有する溶媒又は分散媒であり得る。
投与の任意の好適な経路は、有効用量の本開示の化合物を哺乳動物、特にヒトに提供するために用いられ得る。例えば、経口、直腸内、局所、非経口、眼内、肺内、鼻内などを用いることができる。剤形には、錠剤、トローチ、分散液、懸濁液、溶液、カプセル、クリーム、軟膏、エアロゾルなどが含まれる。いくつかの実施形態では、本開示の化合物は経口投与される。
キット
本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩、互変異性体、立体異性体、立体異性体の混合物、プロドラッグ、若しくは重水素化類似体と、適切な包装と、を含むキットもまた本明細書で提供される。一実施形態では、キットは、使用説明書を更に含む。一態様では、キットは、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩、互変異性体、立体異性体、立体異性体の混合物、プロドラッグ、若しくは重水素化類似体と、本明細書で説明される疾患又は状態を含む適応症の治療における当該化合物の使用のためのラベル及び/又は説明書と、を含む。
本明細書に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、互変異性体、立体異性体、立体異性体の混合物、プロドラッグ、若しくは重水素化類似体を好適な容器内に含む製造物品もまた本明細書で提供される。容器は、バイアル、広口瓶、アンプル、充填済み注射器、及び点滴用バッグであってもよい。
治療方法及び使用
本開示は更に、本明細書に開示される化合物の使用であって、当該化合物によるACCの結合による疾患及び/又は状態の治療及び/又は予防のための使用に関する。更に、本開示は、当該化合物によるACCの結合による疾患及び/又は状態の治療及び/又は予防のための薬剤の調製のための、当該化合物の使用に関する。
本明細書で言及される薬剤は、本開示による化合物と薬学的に許容される担体との組み合わせを含む従来のプロセスによって調製されてもよい。
いくつかの実施形態では、必要のある患者においてACC媒介性の疾患又は状態を治療及び/又は予防する方法であって、治療有効量の式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)、又はその治療的に許容される塩、あるいは式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその治療的に許容される塩を含む組成物を患者に投与することを含む、方法、が本明細書で提供される。
いくつかの実施形態では、ACC媒介性の疾患又は状態は、代謝障害又は肝疾患である。
いくつかの実施形態では、代謝障害には、メタボリックシンドローム、糖尿病又は糖尿病関連障害、肥満又は肥満共存疾患が挙げられる。いくつかの実施形態では、糖尿病又は糖尿病関連障害には、1型糖尿病(インスリン依存性糖尿病、insulin-dependent diabetes mellitus、IDDM)、2型糖尿病(非インスリン依存性糖尿病、non-insulin-dependent diabetes mellitus、NIDDM)、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高血糖症、及び糖尿病合併症が挙げられる。いくつかの実施形態では、糖尿病合併症には、アテローム性動脈硬化症、冠状動脈性心疾患、脳卒中、末梢血管疾患、腎症、高血圧症、神経障害、及びネフロパシーが挙げられる。いくつかの実施形態では、肥満共存疾患には、メタボリックシンドローム、脂質異常症、高血圧、インスリン抵抗性、糖尿病(1型糖尿病及び2型糖尿病を含む)、冠状動脈疾患、及び心不全が挙げられる。いくつかの実施形態では、代謝障害には、非アルコール性脂肪性肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease、NAFLD)又は肝臓インスリン抵抗性が挙げられる。
いくつかの実施形態では、肝疾患は、C型肝炎、肝癌、家族性複合型高脂血症、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、肝線維症、肝硬変、又は胆汁うっ滞性肝疾患である。いくつかの実施形態では、肝疾患は、肝線維症である。いくつかの実施形態では、肝疾患は、肝硬変である。いくつかの実施形態では、肝疾患は、進行性家族性肝内胆汁うっ滞症、先天性肝線維症、原発性胆汁性肝硬変(primary biliary cirrhosis、PBC)、又は原発性硬化性胆管炎(primary sclerosing cholangitis、PSC)である。いくつかの実施形態では、肝疾患は、進行性家族性肝内胆汁うっ滞症である。いくつかの実施形態では、肝疾患は、先天性肝線維症である。いくつかの実施形態では、肝疾患は、PBCである。いくつかの実施形態では、肝疾患は、PSCである。いくつかの実施形態では、肝癌は、肝細胞癌(hepatocellular carcinoma、HCC)、胆管癌、脈管肉腫、又は血管肉腫を含む。いくつかの実施形態では、肝癌は、HCCを含む。いくつかの実施形態では、NAFLDは、脂肪症を含む。いくつかの実施形態では、NAFLDは、NASHを含む。いくつかの実施形態では、NAFLD又はNASHは、肝線維症を含む。いくつかの実施形態では、NAFLD又はNASHは、肝硬変を含む。いくつかの実施形態では、NAFLD又はNASHは、代償性肝硬変を含む。いくつかの実施形態では、NAFLD又はNASHは、非代償性肝線維症を含む。いくつかの実施形態では、NAFLDは、HCCを含む。いくつかの実施形態では、肝疾患は、NASHである。
いくつかの実施形態では、必要のある患者のNAFLD又はNASHを治療及び/又は予防する方法であって、治療有効量の式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)、又はその治療的に許容される塩、あるいは式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその治療的に許容される塩を含む組成物を患者に投与することを含む、方法、が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、NAFLD又はNASHは、肝線維症を含む。いくつかの実施形態では、NAFLD又はNASHは、肝硬変を含む。いくつかの実施形態では、肝硬変は、代償性肝硬変である。いくつかの実施形態では、肝硬変は、非代償性肝硬変である。いくつかの実施形態では、NAFLD又はNASHは、HCCを含む。いくつかの実施形態では、式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその治療的に許容される塩は、実施例1の化合物である。
いくつかの実施形態では、必要のある患者における肝臓疾患又は状態を予防する方法であって、治療有効量の式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)、又はその治療的に許容される塩、あるいは式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその治療的に許容される塩を含む組成物を患者に投与することを含む、方法、が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、肝疾患又は状態は、肝線維症である。いくつかの実施形態では、肝臓疾患又は状態は、肝硬変である。いくつかの実施形態では、肝硬変は、代償性肝硬変である。いくつかの実施形態では、肝硬変は、非代償性肝硬変である。いくつかの実施形態では、肝疾患又は状態は、HCCである。いくつかの実施形態では、式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその治療的に許容される塩は、実施例1の化合物である。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に開示されるACC媒介性の疾患又は状態の予防及び/又は治療のための薬剤の調製における、式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)、又は(IVa)による化合物の使用に関する。
投与量
使用される有効な成分の有効投与量は、使用される特定の化合物、投与の様式、治療される状態、及び治療される状態の重症度に応じて変化し得る。そのような投与量は、当業者によって容易に確認され得る。
本開示の化合物が必要となるACC媒介性の疾患又は状態を治療又は予防するとき、本開示の化合物が、動物体重1キログラム当たり約0.1ミリグラム~約300ミリグラムの1日投与量で投与される場合に概ね満足のいく結果が得られる。いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、単回の1日用量若しくは1日2~6回の分割用量として、又は持続放出形態で与えられる。ほとんどの大型哺乳動物について、総1日投与量は、約1ミリグラム~約1000ミリグラム、又は約1ミリグラム~約50ミリグラムである。70kgの成人ヒトの場合、総1日用量は、一般に、約0.1ミリグラム~約200ミリグラムとなる。この投与レジメンは、最適な治療応答を提供するように調整され得る。いくつかの実施形態では、総1日投与量は、約1ミリグラム~約900ミリグラム、約1ミリグラム~約800ミリグラム、約1ミリグラム~約700ミリグラム、約1ミリグラム~約600ミリグラム、約1ミリグラム~約400ミリグラム、約1ミリグラム~約300ミリグラム、約1ミリグラム~約200ミリグラム、約1ミリグラム~約100ミリグラム、約1ミリグラム~約50ミリグラム、約1ミリグラム~約20ミリグラム、又は約1ミリグラム~約10ミリグラムである。いくつかの実施形態では、総1日投与量は、約1ミリグラム~約5ミリグラム、約4ミリグラム、約3ミリグラム、又は約2ミリグラムである。いくつかの実施形態では、総1日投与量は、約1ミリグラム~約2ミリグラムである。いくつかの実施形態では、総1日投与量は、約1.0ミリグラム~約1.5ミリグラムである。いくつかの実施形態では、総1日投与量は、約1.2ミリグラムである。いくつかの実施形態では、化合物又はその薬学的に許容される塩は、1用量当たり約0.5mg~約20mgの範囲の用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物又はその薬学的に許容される塩は、1用量当たり約0.5mg~約10mgの範囲の用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物又はその薬学的に許容される塩は、1用量当たり約0.5mg~約5mgの範囲の用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物又はその薬学的に許容される塩は、1用量当たり約1.0mg~約2mgの範囲の用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物又はその薬学的に許容される塩は、1用量当たり約1.2mgの用量で投与される。
本出願の化合物又はその組成物は、上述したいずれかの好適な様式を使用して、1日1回、2回、3回、又は4回投与されてもよい。また、化合物による投与又は治療は、数日間継続されてもよく、例えば、通常、治療は、1つの治療サイクルについて、少なくとも7日間、14日間、又は28日間継続するであろう。治療サイクルは、サイクル間で約1~28日間、通常約7日間又は約14日間の休止期間と周期的に交替する。治療サイクルはまた、他の実施形態では、連続的であってもよい。
いくつかの実施形態では、本方法は、本明細書に記載の化合物の約1~800mgの初回1日用量を対象に投与することと、臨床的有効性が達成されるまで増分だけ用量を増加させることと、を含む。約5、10、25、50、又は100mgの増分を使用して、用量を増加させることができる。投与量は、毎日、隔日、週2回、又は週1回増加させることができる。
組み合わせ
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、立体異性体の混合物、若しくは互変異性体は、本明細書に開示される疾患又は状態を治療又は予防するために1種類以上の追加の治療薬と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、1種類以上の追加の治療剤は、1、2、3、又は4種類の追加の治療薬である。いくつかの実施形態では、1種類以上の追加の治療薬は、1種類の追加の治療薬である。いくつかの実施形態では、1種類以上の追加の治療薬は、2種類の追加の治療薬である。いくつかの実施形態では、1種類以上の追加の治療薬は、3種類の追加の治療薬である。いくつかの実施形態では、1種類以上の追加の治療薬は、4種類の追加の治療薬である。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される医薬組成物は、本明細書で提供される式(I)(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、立体異性体の混合物、若しくは互変異性体と、1種類以上の追加の治療剤と、を有する。いくつかの実施形態では、1種類以上の追加の治療剤は、1、2、3、又は4種類の追加の治療薬である。いくつかの実施形態では、1種類以上の追加の治療薬は、1種類の追加の治療薬である。いくつかの実施形態では、1種類以上の追加の治療薬は、2種類の追加の治療薬である。いくつかの実施形態では、1種類以上の追加の治療薬は、3種類の追加の治療薬である。いくつかの実施形態では、1種類以上の追加の治療薬は、4種類の追加の治療薬である。
いくつかの実施形態では、1種類以上の追加の治療薬は、アンジオテンシン変換酵素(angiotensin converting enzyme、ACE)阻害剤、アデノシンA3受容体アゴニスト、アディポネクチン受容体アゴニスト、AKTプロテインキナーゼ阻害剤、AMPキナーゼ活性化剤、AMP活性化プロテインキナーゼ(AMP-activated protein kinase、AMPK)活性化剤、アミリン受容体アゴニスト、アンジオテンシンII AT-1受容体アンタゴニスト、アンドロゲン受容体アゴニスト、アポトーシスシグナル調節キナーゼ1(Apoptosis signal-regulating kinase 1、ASK1)阻害剤、ATPクエン酸リアーゼ阻害剤、アポリポタンパク質C3(Apolipoprotein C3、APOC3)アンタゴニスト、オートファジータンパク質モジュレーター、オートタキシン阻害剤、Axlチロシンキナーゼ受容体阻害剤、Baxタンパク質刺激剤、生物活性脂質、カルシトニンアゴニスト、カンナビノイド受容体モジュレーター、カスパーゼ阻害剤、カスパーゼ-3刺激剤、カテプシン阻害剤(例えば、カテプシンB阻害剤)、カベオリン1阻害剤、CCR2ケモカインアンタゴニスト、CCR3ケモカインアンタゴニスト、CCR5ケモカインアンタゴニスト、CD3アンタゴニスト、クロライドチャネル刺激剤、コレステロール可溶化剤、CNR1阻害剤、サイクリンD1阻害剤、シトクロムP4507A1阻害剤、シトクロムP450 2E1(Cytochrome P450 2E1、CYP2E1)阻害剤、ジアシルグリセロールOアシルトランスフェラーゼ1阻害剤(Diacylglycerol O acyltransferase 1、DGAT1)阻害剤、ジアシルグリセロールOアシルトランスフェラーゼ1阻害剤(DGAT2)阻害剤、CXCR4ケモカインアンタゴニスト、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤、エンドシアリンモジュレーター、内皮型一酸化窒素シンターゼ刺激剤、エオタキシンリガンド阻害剤、細胞外マトリックスタンパク質モジュレーター、ファルネソイドX受容体アゴニスト、脂肪酸シンターゼ阻害剤、FGF1受容体アゴニスト、線維芽細胞活性化タンパク質(Fibroblast activation protein、FAP)阻害剤、線維芽細胞増殖因子受容体リガンド(例えば、FGF-15、FGF-19、FGF-21)、魚油、ガレクチン-3阻害剤、グルカゴン受容体アゴニスト、グルカゴン様ペプチド1受容体アゴニスト、グルココルチコイド受容体アンタゴニスト、グルコース6-リン酸1-デヒドロゲナーゼ阻害剤、グルタミナーゼ阻害剤、グルタチオン前駆体、Gタンパク質共役型胆汁酸受容体1アゴニスト、Gタンパク質共役型受容体84アンタゴニスト、ヘッジホッグ(Hedgehog、Hh)モジュレーター、C型肝炎ウイルスNS3プロテアーゼ阻害剤、肝細胞核因子4αモジュレーター(Hepatocyte nuclear factor 4 α modulator、HNF4A)、肝細胞増殖因子モジュレーター、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、HMG CoAレダクターゼ阻害剤、11β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(11β-Hydroxysteroid dehydrogenase、11β-HSD1)阻害剤、低酸素誘導因子-2α阻害剤、IL-1βアンタゴニスト、IL-6受容体アゴニスト、IL-10アゴニスト、IL-11アンタゴニスト、IL-17アンタゴニスト、回腸ナトリウム-胆汁酸共輸送体阻害剤、インスリン増感剤、インスリンリガンドアゴニスト、インスリン受容体アゴニスト、インテグリンモジュレーター、インテグリンアンタゴニストインターオイキン-1受容体関連キナーゼ4(Integrin antagonist intereukin-1 receptor-associated kinase 4、IRAK4)阻害剤、Jak2チロシンキナーゼ阻害剤、ケトヘキソキナーゼ(KHK)阻害剤、Klotho β刺激剤、レプチン、レプチン類似体、5-リポキシゲナーゼ阻害剤、リポタンパク質リパーゼ阻害剤、肝臓X受容体、LPL遺伝子刺激剤、リソホスファチジン酸-1受容体(Lysophosphatidate-1 receptor、LPAR-1)アンタゴニスト、リシルオキシダーゼホモログ2(Lysyl oxidase homolog 2、LOXL2)阻害剤、LXRインバースアゴニスト、マクロファージマンノース受容体1モジュレーター、マトリックスメタロプロテイナーゼ(Matrix metalloproteinase、MMP)阻害剤、MCH受容体-1アンタゴニスト、MEKK-5プロテインキナーゼ阻害剤、膜銅アミンオキシダーゼ(VAP-1)阻害剤、メチオニンアミノペプチダーゼ-2阻害剤、メチルCpG結合タンパク質2モジュレーター、MicroRNA-132(miR-132)アンタゴニスト、MicroRNA-21(miR-21)阻害剤、ミトコンドリア脱共役剤、混合系統キナーゼ-3阻害剤、ミエリン塩基性タンパク質刺激剤、NACHT LRR PYDドメインタンパク質3(NACHT LRR PYD domain protein 3、NLRP3)阻害剤、NAD依存性デアセチラーゼサーチュイン-1刺激剤、NADPHオキシダーゼ阻害剤(NADPH oxidase、NOX)、ニコチン酸受容体1アゴニスト、P2X7プリン受容体モジュレーター、P2Y13プリン受容体刺激剤、PDE 3阻害剤、PDE 4阻害剤、PDE 5阻害剤、PDGF受容体βモジュレーター、ペプチジルプロリルシストランスイソメラーゼA阻害剤、フェニルアラニンヒドロキシラーゼ刺激剤、ホスホリパーゼC阻害剤、PPARαアゴニスト、PPARγアゴニスト、PPARδアゴニスト、PPARγモジュレーター、PPARα/δアゴニスト、PPARα/γ/δアゴニスト、PPARα/γ/δアゴニスト、プロテアーゼ活性化受容体2アンタゴニスト、プロテインキナーゼモジュレーター、Rho関連タンパク質キナーゼ2(ROCK2)阻害剤、Sニトロソグルタチオンレダクターゼ(Snitrosoglutathione reductase、GSNOR)酵素阻害剤、ナトリウム-グルコース輸送体-2(SGLT2)阻害剤、SREBP転写因子阻害剤、STAT-1阻害剤、STAT-3モジュレーター、ステアロイルCoAデサチュラーゼ-1阻害剤、Sニトロソグルタチオンレダクターゼ(GSNOR)酵素阻害剤、サイトカインシグナリング-1刺激剤のサプレッサー、サイトカインシグナリング-3刺激剤のサプレッサー、脾臓チロシンキナーゼ(Spleen tyorosine kinase、SYK)阻害剤、形質転換増殖因子β(Transforming growth factor β、TGF-β)、TGF-βアンタゴニスト(例えば、TGF-β1アンタゴニスト、TGF-β2アンタゴニスト、TGF-β3アンタゴニスト、潜在型TGF-β複合体モジュレーター)、TGF-β受容体アンタゴニスト、形質転換増殖因子β活性化キナーゼ1(ransforming growth factor β activated Kinase 1、TAK1)、甲状腺ホルモン受容体βアゴニスト、Toll様受容体(Toll-like receptor、TLR)-4アンタゴニスト、トランスグルタミナーゼ阻害剤、腫瘍壊死因子α(Tumor necrosis factor α、TNFα)リガンド阻害剤、腫瘍進行遺伝子座2(Tumor Progression Locus 2、Tpl2)キナーゼ阻害剤、チロシンキナーゼ受容体モジュレーター、GPCRモジュレーター、核ホルモン受容体モジュレーター、WNTモジュレーター、YAP/TAZモジュレーター、及びゾヌリン阻害剤から選択される。
1種類以上の追加の治療薬の非限定的な例としては、エナラプリルなどのACE阻害剤、
NDI-010976(フィルソコスタット)、DRM-01、ゲムカベン、PF-05175157、QLT-091382又はPF-05221304などのアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤、
PF-07055341などのアセチルCoAカルボキシラーゼ/ジアシルグリセロールOアシルトランスフェラーゼ2阻害剤、ADX-629などのアセトアルデヒドデヒドロゲナーゼ阻害剤、
CF-102(ナモデノソン)、CF-101、CF-502、又はCGS21680などのアデノシン受容体アゴニスト、
ADP-355又はADP-399などのアディポネクチン受容体アゴニスト、
KBP-042又はKBP-089などのアミリン/カルシトニン受容体アゴニスト、
PXL-770又はO-304などのAMP活性化プロテインキナーゼ刺激剤、
ベムペド酸(ETC-1002、ESP-55016)などのAMPキナーゼ活性化剤/ATPクエン酸リアーゼ阻害剤、
NS-0200(ロイシン+メトホルミン+シルデナフィル)などのAMP活性化プロテインキナーゼ/内皮型一酸化窒素シンターゼ/NAD依存性デアセチラーゼサーチュイン-1刺激剤、
LPCN-1144などのアンドロゲン受容体アゴニスト、
イルベサルタンなどのアンジオテンシンII AT-1受容体アンタゴニスト、
IONIS-ANGPTL3-LRxなどのアンジオポエチン関連タンパク質-3阻害剤、
PAT-505、PAT-048、GLPG-1690、X-165、PF-8380、AM-063、又はBBT-877などのオートタキシン阻害剤、
ベムセンチニブ(BGB-324、R-428)などのAxlチロシンキナーゼ受容体阻害剤、
CBL-514などのBaxタンパク質刺激剤、
DS-102などの生物活性脂質、
ナマシズマブ、GWP-42004、REV-200、又はCRB-4001などの1型カンナビノイド受容体(CNR1)阻害剤、
エムリカサンなどのカスパーゼ阻害剤、
VBY-376などの全カテプシンB阻害剤、
VBY-825などの全カテプシン阻害剤、
セニクリビロック、マラビロック、CCX-872、又はWXSH-0213などのCCR2/CCR5ケモカインアンタゴニスト、
プロパゲルマニウムなどのCCR2ケモカインアンタゴニスト、
DMX-200、又はDMX-250などのCCR2ケモカイン/アンジオテンシンII AT-1受容体アンタゴニスト、
LJC-242(トロピフェクサー+セニビリビロック)などのCCR2/CCR5ケモカインアンタゴニスト及びFXRアゴニスト、ベルチリムマブなどのCCR3ケモカインアンタゴニスト、
コビプロストン又はルビプロストンなどのクロライドチャネル刺激剤、
NI-0401(フォラルマブ)などのCD3アンタゴニスト、
AD-214などのCXCR4ケモカインアンタゴニスト、
GSK-3008356などのジグリセリドアシルトランスフェラーゼ1(DGAT1)阻害剤、
SNP-610などのジアシルグリセロールOアシルトランスフェラーゼ1(DGAT1)/シトクロムP450 2E1阻害剤(CYP2E1)、
IONIS-DGAT2Rx、又はPF-06865571などのジグリセリドアシルトランスフェラーゼ2(DGAT2)阻害剤、
リナグリプチン又はエボグリプチンなどのジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤、
ベルチリムマブ又はCM-101などのエオタキシンリガンド阻害剤、
CNX-024などの細胞外マトリックスタンパク質モジュレーター、
AGN-242266、AGN-242256、EP-024297、RDX-023、BWL-200、AKN-083、EDP-305、GNF-5120、GS-9674、LMB-763、オベチコール酸、Px-102、Px-103、M790、M780、M450、M-480、MET-409、PX20606、EYP-001、TERN-101、TC-100、INT-2228などのファルネソイドX受容体(FXR)アゴニスト、
INT-767などのファルネソイドX受容体(FXR)/Gタンパク質共役型胆汁酸受容体1(TGR5)アゴニスト、
TVB-2640などの脂肪酸シンターゼ阻害剤、
BFKB-8488A(RG-7992)などのFGF受容体アゴニスト/Klotho β刺激剤、
NGM-282などの線維芽細胞増殖因子19(rhFGF19)/シトクロムP450(CYP)7A1阻害剤、
BMS-986171、BIO89-100、B-1344、又はBMS-986036などの線維芽細胞増殖因子21(FGF-21)リガンド、
YH-25723(YH-25724、YH-22241)又はAKR-001などの線維芽細胞増殖因子21(FGF-21)/グルカゴン様ペプチド1(GLP-1)アゴニスト、
イコサペント酸エチル(バスセパ(登録商標))などの魚油組成物、
GR-MD-02、GB-1107(Gal-300)、又はGB1211(Gal-400)などのガレクチン-3阻害剤、
AC-3174、リラグルチド、コタデュチド(MEDI-0382)、エキセナチド、SAR-425899、LY-3305677、HM-15211、YH-25723、YH-GLP1、RPC-8844、PB-718、又はセマグルチドなどのグルカゴン様ペプチド1受容体(GLP1R)アゴニスト、
CORT-118335(ミリコリラント)などのグルココルチコイド受容体アンタゴニスト、
ST001などのグルコース6-リン酸1-デヒドロゲナーゼ阻害剤、
RDX-009又はINT-777などのGタンパク質共役型胆汁酸受容体1(TGR5)アゴニスト、
ND-L02-s0201などの熱ショックタンパク質47(HSP47)阻害剤、
アトルバスタチン、フルバスタチン、ピタバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチン、又はシンバスタチンなどのHMG CoAレダクターゼ阻害剤、
PT-2567などの低酸素誘導性因子-2α阻害剤、
peg-イロデカキンなどのIL-10アゴニスト、
オデビキシバット(A-4250)、ボリキシバットカリウムエタノール付加物水和物(SHP-262)、GSK2330672、CJ-14199、又はエロビキシバット(A-3309)などの回腸ナトリウム-胆汁酸共輸送体阻害剤、KBP-042、MSDC-0602K、MSDC-5514、Px-102、RG-125(AZD4076)、VVP-100X、CB-4211、又はETI-101などのインスリン増感剤、
ORMD-0801などのインスリンリガンド/dsインスリン受容体アゴニスト、
IDL-2965などのインテグリンアンタゴニスト、
KM-2702などのIL-6受容体アゴニスト、
PF-06835919などのケトヘキソキナーゼ(KHK)阻害剤、
MK-3655(NGM-313)などのβ Klotho(KLB)-FGF1cアゴニスト、
チペルカスト(MN-001)、DS-102(AF-102)などの5-リポキシゲナーゼ阻害剤、
CAT-2003などのリポタンパク質リパーゼ阻害剤、
アリポジーンティパルボベクなどのLPL遺伝子刺激剤、
PX-L603、PX-L493、BMS-852927、T-0901317、GW-3965、又はSR-9238などの肝臓X受容体(LXR)モジュレーター、
BMT-053011、UD-009(CP-2090)、AR-479、ITMN-10534、BMS-986020、又はKI-16198などのリゾホスファチジル酸-1受容体アンタゴニスト、
シムツズマブ又はPXS-5382A(PXS-5338)などのリシルオキシダーゼホモログ2阻害剤、
チルマノセプト-Cy3(テクネチウムTc 99mチルマノセプト)などのマクロファージマンノース受容体1モジュレーター、
TERN-201などの膜銅アミンオキシダーゼ(VAP-1)阻害剤、
GS-4997、SRT-015、又はGS-444217、GST-HG-151などのMEKK-5プロテインキナーゼ(ASK-1)阻害剤、
CSTI-100(ALB-127158)などのMCH受容体-1アンタゴニスト、
ZGN-839、ZGN-839、又はZN-1345などのメチオニンアミノペプチダーゼ-2阻害剤、
メルカプタミンなどのメチルCpG結合タンパク質2モジュレーター、
2,4-ジニトロフェノール又はHU6などのミトコンドリア脱共役剤、
URMC-099-Cなどの混合系統キナーゼ-3阻害剤、
オレソキシムなどのミエリン塩基性タンパク質刺激剤、
GKT-831又はAPX-311などのNADPHオキシダーゼ1/4阻害剤、
ARI-3037MOなどのニコチン酸受容体1アゴニスト、
ニタゾキシニド(Nitazoxinide)、
KDDF-201406-03、NBC-6、IFM-514、又はJT-194(JT-349)などのNACHT LRR PYDドメインタンパク質3(NLRP3)阻害剤、
DUR-928(DV-928)などの核受容体モジュレーター、
SGM-1019などのP2X7プリン受容体モジュレーター、
CER-209などのP2Y13プリン受容体刺激剤、
チペルカスト(MN-001)などのPDE 3/4阻害剤、
シルデナフィル又はMSTM-102などのPDE 5阻害剤、
BOT-191又はBOT-509などのPDGF受容体βモジュレーター、
CRV-431(CPI-432-32)、NVP-018、又はNV-556(NVP-025)などのペプチジルプロリルシストランスイソメラーゼ阻害剤、
HepaStemなどのフェニルアラニンヒドロキシラーゼ刺激剤、
エラフィブラノル(GFT-505)、MBX-8025、重水素化ピオグリタゾンR-エナンチオマー、ピオグリタゾン、DRX-065、サログリタザル、又はIVA-337などのPPARアゴニスト(PPARαアゴニスト、PPARα/δアゴニスト、PPARα/δ/γアゴニスト、PPARδアゴニストを含む)、クロフィブラートアルミニウム、ベザフィブラート、シプロフィブラート、コリンフェノフィブラート、クリノフィブラート、クロフィブラート、クロフィブリド、フェノフィブラート、ゲムフィブロジル、ペマフィブラート、ロニフィブラート、シムフィブラート、ω-3脂肪酸(魚油、例えば、イコサペント酸エチル(バスセパ(登録商標)、エイコサペンタエン酸エチル)、又はドコサヘキサエン酸)、ピリニクス酸、GW409544、AZ 242、LY518674、NS-220、AVE8134、BMS-711939、アレグリタザル、ムラグリトザル、又はサログリタザル、などのPPARαアゴニスト、エラフィブラノルなどのPPARα/δアゴニスト、
ラニフィブラノルなどのPPARα/δ/γアゴニスト、
セラデルパルなどのPPARδアゴニスト、
PZ-235などのプロテアーゼ活性化受容体-2アンタゴニスト、
CNX-014などのプロテインキナーゼモジュレーター、
REDX-10178(REDX-10325)又はKD-025などのRho関連プロテインキナーゼ(ROCK)阻害剤、
PXS-4728Aなどのセミカルボアジド感受性アミンオキシダーゼ/血管接着タンパク質-1(SSAO/VAP-1)阻害剤、
SL-891などのS-ニトロソグルタチオンレダクターゼ(GSNOR)酵素阻害剤、
イプラグリフロジン、レモグリフロジンエタボン酸エステル、エルツグリフロジン、ダパグリフロジン、トホグリフロジン、又はソタグリフロジンなどのナトリウム-グルコース輸送体-2(SGLT2)阻害剤、
CAT-2003又はMDV-4463などのSREBP転写因子阻害剤、
アラムコールなどのステアロイルCoAデサチュラーゼ-1阻害剤、
レスメトリオム(MGL-3196)、MGL-3745、又はVK-2809などの甲状腺ホルモン受容体(THR)βアゴニスト、
VB-201(CI-201)などのTLR-2/TLR-4アンタゴニスト、
JKB-121などのTLR-4アンタゴニスト、
CNX-025又はGFE-2137(転用ニタゾキサニド)などのチロシンキナーゼ受容体モジュレーター、
CNX-023などのGPCRモジュレーター、
Px-102などの核ホルモン受容体モジュレーター、
RLBN-1001、RLBN-1127などのキサンチンオキシダーゼ/尿酸アニオン交換体1(URAT1)阻害剤、及び
ロラゾチド酢酸塩(INN-202)などのゾヌリン阻害剤が挙げられる。
いくつかの実施形態では、1種類以上の追加の治療薬は、A-4250、AC-3174、アセチルサリチル酸、AK-20、アリポジーンティパルボベク、AMX-342、AN-3015、アラムコール、ARI-3037MO、ASP-8232、AZD-2693、ベルチリムマブ、無水ベタイン、BI-1467335、BMS-986036、BMS-986171、BMT-053011、BOT-191、BTT-1023、CAT-2003、セニクリビロック、CBW-511、CER-209、CF-102、CGS21680、CNX-014、CNX-023、CNX-024、CNX-025、コビプロストン、コレセベラム、ダパグリフロジン、DCR-LIV1、重水素化ピオグリタゾンR-エナンチオマー、2,4-ジニトロフェノール、DRX-065、DS-102、DUR-928、EDP-305、エラフィブラノル(GFT-505)、エムリカサン、エナラプリル、エルツグリフロジン、エボグリプチン、F-351、フルアステロン(ST-002)、FT-4101、GKT-831、GNF-5120、GRI-0621、GR-MD-02、GS-300、GS-4997、GS-9674、HTD-1801、HST-202、HST-201、ヒドロクロロチアジド、イコサブテート(PRC-4016)、イコサペント酸エチルエステル、IMM-124-E、INT-767、INV-240、IONIS-DGAT2Rx、イプラグリフロジン、イルベサルタ、プロパゲルマニウム、IVA-337、JKB-121、KB-GE-001、KBP-042、KD-025、M790、M780、M450、メトホルミン、シルデナフィル、LC-280126、リナグリプチン、リラグルチド、LJN-452(トロピフェクサー)、LM-011、LM-002(CVI-LM-002)、LMB-763、LYN-100、MBX-8025、MDV-4463、メルカプタミン、MGL-3196、MGL-3745、MP-301、MSDC-0602K、ナマシズマブ、NC-101、NDI-010976、ND-L02-s0201(BMS-986263)、NGM-282、NGM-313、NGM-386、NGM-395、NP-160、ノルウルソデオキシコール酸、NVP-022、O-304、オベチコール酸(OCA)、25HC3S、オレソキシム、PAT-505、PAT-048、PB-4547、peg-イロデカキン、ピオグリタゾン、ピルフェニドン、PRI-724、PX20606、Px-102、PX-L603、PX-L493、PXS-4728A、PZ-235、RDX-009、レモグリフロジンエタボン酸エステル、RG-125(AZD4076)、RPI-500、サログリタザル、セマグルチド、シムツズマブ、ソリスロマイシン、ソタグリフロジン、スタチン(アトルバスタチン、フルバスタチン、ピタバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチン、シンバスタチン)、共生剤、TCM-606F、TEV-45478、TQA-3526、チペルカスト(MN-001)、TLY-012、TRX-318、TVB-2640、UD-009、ウルソデオキシコール酸、VBY-376、VBY-825、VK-2809、ビスモデギブ、ボリキシバットカリウムエタノール付加物水和物(SHP-626)、VVP-100X、WAV-301、WNT-974、XRx-117、ZGN-839、ZG-5216、ZSYM-008、ZYSM-007から選択される。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法及び医薬組成物は、治療有効量のアポトーシスシグナル調節キナーゼ1(ASK1)阻害剤及び治療有効量のアセチル-CoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤を含み、ACC阻害剤は、本明細書で提供される式(I)(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
本明細書に開示される方法及び医薬組成物のいくつかの実施形態では、ASK1阻害剤は、GS-4997(セロンセルチブ、SEL)である。
式(V)の化合物などのASK1阻害剤は、米国特許出願公開第2007/0276050号、同第2011/0009410号、及び同第2013/0197037号に記載されているものなど、当業者に既知の方法を使用して合成し、特定することができる。
いくつかの実施形態では、ACC阻害剤は、実施例1の化合物であり、ASK1阻害剤は、GS-4997(セロンセルチブ、SEL)である。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法及び組成物は、治療有効量のファルネソイドX受容体(FXR)アゴニスト及び治療有効量のアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤を含み、ACC阻害剤は、本明細書に提供される式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
本明細書に開示される方法及び医薬組成物のいくつかの実施形態では、FXRアゴニストは、GS-9674(シロフェクサー(cilofexor)、CILO)である。
本明細書に開示される方法及び医薬組成物のいくつかの実施形態では、FXRアゴニストは、構造:
Figure 2022544199000043
を有する化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
いくつかの実施形態では、ACC阻害剤は、実施例1の化合物であり、FXRアゴニストは、GS-9674(シロフェクサー、CILO)である。
いくつかの実施形態では、ACC阻害剤は、実施例1の化合物であり、FXRアゴニストは、構造:
Figure 2022544199000044
を有する化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法及び組成物は、治療有効量のPPARアゴニスト(例えば、PPARαアゴニスト、PPARα/δアゴニスト、PPARα/δ/γアゴニスト、PPARδアゴニスト)又は魚油、及び治療有効量のアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤を含み、ACC阻害剤は、本明細書で提供される式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、PPARアゴニストは、PPARαアゴニストである。いくつかの実施形態では、PPARαアゴニストは、クロフィブラートアルミニウム、ベザフィブラート、シプロフィブラート、コリンフェノフィブラート、クリノフィブラート、クロフィブラート、クロフィブリド、フェノフィブラート、ゲムフィブロジル、ペマフィブラート、ロニフィブラート、シムフィブラート、ピリニクス酸、GW409544、AZ 242、LY518674、NS-220、AVE8134、BMS-711939、アレグリタザル、ムラグリトザル、及びサログリタザルから選択される。いくつかの実施形態では、PPARアゴニスト(例えば、PPARαアゴニスト)は、フィブラートである。いくつかの実施形態では、PPARアゴニスト(例えば、PPARαアゴニスト)は、フェノフィブラートである。いくつかの実施形態では、PPARアゴニストは、PPARα/δアゴニスト(例えば、エラフィブラノル)である。いくつかの実施形態では、PPARアゴニストは、PPARα/δ/γアゴニスト(例えば、ラニフィブラノル)である。いくつかの実施形態では、PPARアゴニストは、PPARδアゴニスト(例えば、セラデルパル)である。いくつかの実施形態では、ACC阻害剤は、実施例1の化合物であり、PPARアゴニストは、フェノフィブラートである。いくつかの実施形態では、魚油は、ω-3脂肪酸又はドコサヘキサエン酸である。いくつかの実施形態では、魚油は、イコサペント酸エチル(例えば、バスセパ(登録商標))である。いくつかの実施形態では、ACC阻害剤は、実施例1の化合物であり、魚油は、イコサペント酸エチルである。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法及び組成物は、治療有効量のGLP-1受容体アゴニスト及び治療有効量のアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤を含み、ACC阻害剤は、本明細書に提供される式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、GLP-1受容体アゴニストは、リラグルチド又はセマグルチドである。いくつかの実施形態では、GLP-1受容体アゴニストは、セマグルチドである。いくつかの実施形態では、ACC阻害剤は、実施例1の化合物であり、GLP-1受容体アゴニストは、セマグルチドである。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法及び組成物は、治療有効量のTGFβアンタゴニスト及び治療有効量のアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤を含み、ACC阻害剤は、本明細書に提供される式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、TGFβアンタゴニストは、TGFβ1特異的抗体である。TGFβ1特異的抗体は、PCT国際公開第2018/129329号及び米国特許第9,518,112号に記載されたものなどの当業者に既知の方法を使用して調製し、特定することができる。いくつかの実施形態では、TGFβアンタゴニストは、TGFβ潜在関連ペプチド(latency-associated peptide、LAP)、例えば、TGFβ1-LAPに結合する。TGFβ1-LAP特異的抗体は、米国特許第8,198,412号又は同第10,017,567号に記載のものなど、当業者に既知の方法を使用して調製し、特定することができる。いくつかの実施形態では、TGFβアンタゴニストは、TGFβ(例えば、TGFβ1)に、状況に依存しない様式で(例えば、特定の組織又は器官におけるTGFβの位置とは独立して)結合する。いくつかの実施形態では、TGFβアンタゴニストは、TGFβ(TGFβ1)に状況依存的な様式で結合する。いくつかの実施形態では、TGFβアンタゴニストは、細胞外マトリックス、例えば、結合組織に局在する潜在型TGFβ(例えば、潜在型TGFβ1)の活性化を遮断する。いくつかの実施形態では、TGFβアンタゴニストは、胸腺、リンパ節、又は(例えば、肝癌を有する患者において)腫瘍微小環境に局在する潜在型TGFβ(例えば、潜在型TGFβ1)の活性化を遮断する。いくつかの実施形態では、TGFβアンタゴニストは、潜在型TGFβ結合タンパク質(LTBP)によって潜在型TGFβ(例えば、潜在型TGFβ1)の活性化を遮断する。いくつかの実施形態では、TGFβアンタゴニストは、例えば、米国特許第10,000,572号に記載されるように、糖タンパク質-A反復優位型タンパク質(Glycoprotein-A Repetitions Predominant protein、GARP)によって潜在型TGFβ(例えば、潜在型TGFβ1)の活性化を遮断する。いくつかの実施形態では、TGFβアンタゴニストは、ARGX-115である。いくつかの実施形態では、TGFβアンタゴニストは、LAP-TGFβ1複合体に特異的に結合する抗潜在関連ペプチド(LAP)抗体である。いくつかの実施形態では、抗LAP抗体は、例えば、肝臓内の結合組織の、細胞外マトリックス(extracellular matrix、ECM)中のLAP-TGFβ1複合体に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、抗LAP抗体は、例えば、腫瘍微小環境において、制御性T細胞(Treg)、腫瘍関連マクロファージ、又は骨髄由来サプレッサー細胞などの特定の免疫抑制細胞型の表面上のLAP-TGFβ1複合体に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、抗LAP抗体は、TLS-01抗体である。いくつかの実施形態では、抗LAP抗体は、任意の状況においてLAP-TGFβ1複合体に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、抗LAP抗体は、TLS-02抗体である。いくつかの実施形態では、TGFβアンタゴニストは、TGFβ受容体を含む。いくつかの実施形態では、TGFβアンタゴニストは、TGFβ受容体-Fc融合タンパク質である。いくつかの実施形態では、TGFβアンタゴニストは、TGFβ受容体を含む抗体である。本明細書で提供される組成物及び方法に関連して有用であり得るTGFβ受容体を含むTGFβアンタゴニストは、例えば、PCT国際公開第2019/113123(A1)号及び同第2019/113464(A1)号に記載されている。いくつかの実施形態では、ACC阻害剤は、実施例1の化合物である。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法及び組成物は、治療有効量のアポトーシスシグナル調節キナーゼ1(ASK1)、治療有効量のファルネソイドX受容体(FXR)アゴニスト及び治療有効量のアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤を含み、ACC阻害剤は、式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、ASK1阻害剤は、GS-4997(セロンセルチブ、SEL)であり、FXRアゴニストは、GS-9674(シロフェクサー、CILO)である。いくつかの実施形態では、ASK1阻害剤は、GS-4997(セロンセルチブ、SEL)であり、FXRアゴニストは、構造:
Figure 2022544199000045
を有する化合物、又はその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、ACC阻害剤は、実施例1の化合物であり、ASK1阻害剤は、GS-4997(セロンセルチブ、SEL)であり、FXRアゴニストは、GS-9674(シロフェクサー、CILO)である。いくつかの実施形態では、ACC阻害剤は、実施例1の化合物であり、ASK1阻害剤は、GS-4997(セロンセルチブ、SEL)であり、FXRアゴニストは、構造:
Figure 2022544199000046
Figure 2022544199000047
を有する化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法及び組成物は、治療有効量のGLP-1受容体アゴニスト、治療有効量のファルネソイドX受容体(FXR)アゴニスト、及び治療有効量のアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤を含み、ACC阻害剤は、本明細書に提供される式(I)、(II)、(IIa)、(III)、(IIIa)、(IV)若しくは(IVa)の化合物、又はその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、GLP-1受容体アゴニストは、セマグルチドであり、FXRアゴニストは、GS-9674(シロフェクサー、CILO)である。いくつかの実施形態では、ACC阻害剤は、実施例1の化合物であり、GLP-1受容体アゴニストは、セマグルチドであり、FXRアゴニストは、GS-9674(シロフェクサー、CILO)である。いくつかの実施形態では、GLP-1受容体アゴニストは、セマグルチドであり、FXRアゴニストは、構造:
Figure 2022544199000048
Figure 2022544199000049
を有する化合物、又はその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、ACC阻害剤は、実施例1の化合物であり、GLP-1受容体アゴニストは、セマグルチドであり、FXRアゴニストは、構造:
Figure 2022544199000050
Figure 2022544199000051
を有する化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
いくつかの実施形態では、1種類以上の追加の治療薬は、抗肥満剤(食欲抑制剤を含む)、抗糖尿病剤、抗高血糖剤、脂質低下剤、降圧剤、又は抗がん剤を含む。
いくつかの実施形態では、脂質低下剤は、胆汁酸金属イオン捕捉剤、HMG-CoAレダクターゼ阻害剤、HMG-CoAシンターゼ阻害剤、コレステロール吸収阻害剤、アシル補酵素Aコレステロールアシルトランスフェラーゼ(acyl coenzyme A-cholesterol acyl transferase、ACAT)阻害剤、CETP阻害剤、スクアレンシンテターゼ阻害剤、PPARαアゴニスト、FXR受容体モジュレーター、LXR受容体モジュレーター、リポタンパク質合成阻害剤、レニンアンジオテンシン系阻害剤、PPARδパーシャルアゴニスト、胆汁酸再吸収阻害剤、PPARγアゴニスト、トリグリセリド合成阻害剤、ミクロソームトリグリセリド輸送阻害剤、転写モジュレーター、スクアレンエポキシダーゼ阻害剤、低密度リポタンパク質受容体誘導剤、血小板凝集阻害剤、5-リポキシゲナーゼ(5-lipoxygenase、5-LO)阻害剤、5-リポキシゲナーゼ活性化タンパク質(5-lipoxygenase activating protein、FLAP)阻害剤、ナイアシン、又はナイアシン結合クロムを含む。
いくつかの実施形態では、降圧剤は、利尿薬、βアドレナリン作動性ブロッカー、カルシウムチャネル遮断薬、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、中性エンドペプチダーゼ阻害剤、エンドセリン拮抗薬、血管拡張剤、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、α/βアドレナリンブロッカー、α1ブロッカー、α2アゴニスト、アルドステロン阻害剤、鉱質コルチコイド受容体阻害剤、レニン阻害剤、及びアンジオポエチン2結合剤を含む。
いくつかの実施形態では、抗糖尿病剤は、アセチル-CoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤、DGAT-1阻害剤、AZD7687、LCQ908、DGAT-2阻害剤、モノアシルグリセロールO-アシルトランスフェラーゼ阻害剤、PDE-10阻害剤、AMPK活性化剤、スルホニル尿素(例えば、アセトヘキサミド、クロルプロパミド、ダイアビニーズ、グリベンクラミド、グリピジド、グリブリド、ブリミピリド、グリクラジド、グリペンチド、グリキドン、グリソラミド、トラザミド、トルブタミド)、メグリチニド、α-アミラーゼ阻害剤(例えば、テンダミスタット、トレアスタチン、AL-3688)、α-グルコシドヒドロラーゼ阻害剤(例えば、アカルボース)、α-グルコシダーゼ阻害剤(例えば、アディポシン、カミグリボース、エミグリタート、ミグリトール、ボグリボース、プラジミシン-Q、サルボスタチン)、PPARγアゴニスト(例えば、バラグリタゾン、シグリタゾン、ダルグリタゾン、エングリタゾン、イサグリタゾン、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、トログリタゾン)、PPARα/γアゴニスト(例えば、CLX-0940、GW-1536、GW-1929、GW-2433、KRP-297、L-796449、LR-90、MK-0767,SB-219994)、ビグアニド(例えば、メトホルミン、ブホルミン)、GLP-1モジュレーター(エキセンディン-3、エキセンディン-4)、リラグルチド、アルビグルチド、エキセナチド(バイエッタ)、タスポグルチド、リキシセナチド、デュラグルチド、セマグルチド、N,N-9924、TTP-054、PTP-1B阻害剤(トロズスクエミン、ヒルチオサール抽出物)、SIRT-1阻害剤(例えば、レスベラトロール、GSK2245840、GSK184072)、DPP-IV阻害剤(例えば、シタグリプチン、ビルダグリプチン、アログリプチン、デュトグリプチン、リナグリプチン、サキサグリプチン)、インスリン分泌促進剤、脂肪酸酸化阻害剤、A2アンタゴニスト、JNK阻害剤、グルコキナーゼ活性化剤(例えば、TTP-399、TTP-355、TTP-547、AZD1656、ARRY403、MK-0599、TAK-329、AZD5658、GKM-001)、インスリン、インスリン模倣体、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤(例えば、GSK1362885)、VPAC2受容体アゴニスト、SGLT2阻害剤(ダパグリフロジン、カナグリフロジン、BI-10733、トホグリフロジン、ASP-1941、THR1474、TS-071、ISIS388626、LX4211)、グルカゴン受容体モジュレーター、GPR119モジュレーター(例えば、MBX-2982、GSK1292263、APD597、PSN821)、FGF21誘導体、TGR5(GPBAR1)受容体アゴニスト(例えば、INT777)、GPR40アゴニスト(例えば、TAK-875)、GPR120アゴニスト、ニコチン酸受容体(HM74A)活性化剤、SGLT1阻害剤(例えば、GSK1614235)、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ酵素阻害剤、フルクトース1,6-ジホスファターゼ阻害剤、アルドースレダクターゼ阻害剤、鉱質コルチコイド受容体阻害剤、TORC2阻害剤、CCR2阻害剤、CCR5阻害剤、PKC(例えば、PKCα、PKCβ、PKCγ)阻害剤、脂肪酸シンテターゼ阻害剤、セリンパルミトイルトランスフェラーゼ阻害剤、GPR81モジュレーター、GPR39モジュレーター、GPR43モジュレーター、GPR41モジュレーター、GPR105モジュレーター、Kvl.3阻害剤、レチノール結合タンパク質4阻害剤、グルココルチコイド受容体モジュレーター、ソマトスタチン受容体(例えば、SSTR1、SSTR2、SSTR3、SSTR5)阻害剤、PDHK2阻害剤、PDHK4阻害剤、MAP4K4阻害剤、IL1-βモジュレーター、又はRXR-αモジュレーターを含む。
いくつかの実施形態では、抗肥満剤は、11-β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1阻害剤、ステアロイル-CoAデサチュラーゼ(stearoyl-CoA desaturase、SCD-1)阻害剤、MCR-4アゴニスト、CCK-Aアゴニスト、モノアミン再取り込み阻害剤(例えば、シブトラミン)、副交感神経刺激薬、β-3-アドレナリン受容体アゴニスト、ドーパミン受容体アゴニスト(例えば、ブロモクリプチン)、メラノサイト刺激ホルモン若しくはその類似体、5-HT2cアゴニスト(例えば、ロルカセリン/ベルビック)、メラニン濃縮ホルモンアンタゴニスト、レプチン、レプチン類似体、レプチンアゴニスト、ガラニンアンタゴニスト、リパーゼ阻害剤(例えば、テトラヒドロリプスタチン/オルリスタット)、食欲抑制剤(例えば、ボンベシンアゴニスト)、NPYアンタゴニスト(例えば、ベルネペリト)、PYY3_36(若しくはその類似体)、BRS3モジュレーター、オピオイド受容体混合拮抗薬、甲状腺模倣剤、デヒドロエピアンドロステロン、グルココルチコイドアゴニスト若しくはアンタゴニスト、オレキシンアンタゴニスト、GLP-1受容体アゴニスト、毛様体神経栄養因子(例えば、アキソキン)、ヒトアグーチ関連タンパク質(AGRP)阻害剤、H3アンタゴニスト若しくはインバースアゴニスト、ニューロメジンUアゴニスト、MTP/ApoB阻害剤(例えば、ジルロタピド、JTT130、ユシスタピド、SLX4090などの腸管選択的MTP阻害剤)、MetAp2阻害剤(例えば、ZGN-433)、グルカゴン受容体、GIP受容体、及びGLP1受容体のうちの2つ以上において混合調節活性を有する薬剤(例えば、MAR-701、ZP2929)、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤、オピオイド拮抗薬(例えば、ナルトレキソン)、CB1受容体アンタゴニスト若しくは逆アゴニスト、グレリンアゴニスト若しくはインバースアゴニスト、オキシントモジュリン若しくはその類似体、モノアミン再取り込み阻害剤(例えば、テソフェンシン)、又は配合剤(例えば、ブプロプリオン+ゾニサミド(エムパティック)、プラムリンタイド+メトレレプチン、ブプロプリオン+ナルトレキソン(コントレーブ)、フェンテルミン+トピラマート(クシミア)を含む。
いくつかの実施形態では、抗がん剤は、メトホルミン、フェンホルミン、ブホルミン、イマチニブ、ニロチニブ、ゲフィチニブ、スニチニブ、カルフィルゾミブ、サリノスポラミドA、レチノイン酸、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、メクロレタミン、シクロホスファミド、クロランブシル、イフォスファミド、アザチオプリン、メルカプトプリン、ドキシフルリジン、フルオロウラシル、ゲムシタビン、メトトレキサート、チオグアニン、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、ビンデシン、ポドフィロトキシン、エトポシド、テニポシド、タフルポシド、パクリタキセル、ドセタキセル、イリノテカン、トポテカン、アムサクリン、アクチノマイシン、ドキソルビシン、ダウノルビシン、バルルビシン、イダルビシン、エピルビシン、プリカマイシン、マイトマイシン、ミトキサントロン、メルファラン、ブスルファン、カペシタビン、ペメトレキセド、エポチロン、13-cis-レチノイン酸、2-CdA、2-クロロデオキシアデノシン、5-アザシチジン、5-フルオロウラシル(5-fluorouracil、5-FU)、6-メルカプトプリン(6-mercaptopurine、6-MP)、6-チオグアニン(6-Thioguanine、6-TG)、アブラキサン(登録商標)、アキュテイン(登録商標)、アクチノマイシン-D、アドリアマイシン(登録商標)、アドルシル(登録商標)、アフィニトール(登録商標)、アグリリン(登録商標)、アラコート(登録商標)、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリムタ(登録商標)、アリトレチノイン、アルカバン-AQ(登録商標)、アルケラン(登録商標)、all-transレチノイン酸、αインターフェロン、アルトレタミン、アメトプテリン、アミフォスチン、アミノグルテチミド、アナグレリド、アナンドロン(登録商標)、アナストロゾール、アラビノシルシトシン、Ara-C、アラネスプ(登録商標)、アレディア(登録商標)、アリミデックス(登録商標)、アロマシン(登録商標)、アラノン(登録商標)、三酸化ヒ素、アーゼラ(商標)、アスパラギナーゼ、ATRA、アバスチン(登録商標)、アザシチジン、BCG、BCNU、ベンダムスチン、ベバシズマブ、ベキサロテン、BEXXAR(登録商標)、ビカルタミド、BiCNU、ブレノキサン(登録商標)、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、ブスルフェックス(登録商標)、C225、ロイコボリンカルシウム(登録商標)、キャンパス(登録商標)、カンプトサール(登録商標)、カンプトテシン-11、カペシタビン、キャラック(商標)、カルボプラチン、カルムスチン、カルムスチンウェハー、カソデックス(登録商標)、CC-5013、CCI-779、CCNU、CDDP、CeeNU、セルビジン(登録商標)、セツキシマブ、クロランブシル、シトロボラム因子、クラドリビン、コルチゾン、コスメゲン(登録商標)、CPT-11、シタドレン(登録商標)、シトサール-U(登録商標)、シトキサン(登録商標)、ダカルバジン、ダコゲン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダサチニブ、ダウノマイシン、ダウノルビシン塩酸塩、ダウノルビシンリポソーム、ダウノキソーム(登録商標)、デカドロン、デシタビン、デルタコルテフ(登録商標)、デルタソン(登録商標)、デニロイキン、ジフチトクス、デポサイト(商標)、デキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン、リン酸デキサメタゾンナトリウム、デキサゾン、デクスラゾキサン、DHAD、DIC、ディオデクス、ドセタキセル、ドキシル(登録商標)、ドキソルビシン、ドキソルビシンリポソーム、ドロキシア(商標)、DTIC、DTIC-ドーム(登録商標)、デュラロン(登録商標)、エフデクス(登録商標)、エリガード(商標)、エレンス(商標)、エロキサチン(商標)、エルスパ(登録商標)、エムシト(登録商標)、エピルビシン、エポエチンアルファ、アービタックス、エルロチニブ、エルウィニアl-アスパラギナーゼ、エストラムスチン、エチオール、エトポフォス(登録商標)、エトポシド、リン酸エトポシド、ユーレキシン(登録商標)、エベロリムス、エビスタ(登録商標)、エキセメスタン、フェアストン(登録商標)、フェソロデックス(登録商標)、フェマーラ(登録商標)、フィルグラスチム、フロクスウリジン、フルダラ(登録商標)、フルダラビン、フルオロプレクス(登録商標)、フルオロウラシル、フルオロウラシル(クリーム)、フルオキシメステロン、フルタミド、ホリニン酸、FUDR(登録商標)、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、オゾガマイシン、ジェムザール、グリベック(商標)、ギリアデル(登録商標)ウェハー、GM-CSF、ゴセレリン、顆粒球コロニー刺激因子(GCSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GMCSF)、ハロテスチン(登録商標)、ハーセプチン(登録商標)、ヘキサドロール、ヘキサレン(登録商標)、ヘキサメチルメラミン、HMM、ハイカムチン(登録商標)、ハイドレア(登録商標)、ヒドロコートアセテート(登録商標)、ヒドロコルチゾン、リン酸ヒドロコルチゾンナトリウム、コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム リン酸ヒドロコルトン、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イブリツモマブ、チウキセタン、イダマイシン(登録商標)、イダルビシン イフェックス(登録商標)、IFN-α、イフォスファミド、IL-11、IL-2、メシル酸イマチニブ、イミダゾールカルボキシアミド、インターフェロンα、インターフェロンα-2b(PEGコンジュゲート)、インターロイキン-2、インターロイキン-11、イントロンA(登録商標)(インターフェロンα-2b)、イレッサ(登録商標)、イリノテカン、イソトレチノイン、イキサベピロン、イクゼンプラ(商標)、キドロラーゼ(登録商標)、ラナコート(登録商標)、ラパチニブ、L-アスパラギナーゼ、LCR、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイケラン、ロイキン(商標)、ロイプロリド、ロイロクリスチン、ロイスタチン(商標)、リポソームara-C、リキッドプレド(登録商標)、ロムスチン、L-PAM、L-サルコリシン、ルプロン(登録商標)、ルプロンデポ(登録商標)、マツラン(登録商標)、マキシデックス、メクロレタミン、メクロレタミン塩酸塩、メドラロン(登録商標)、メドロール(登録商標)、メガス(登録商標)、メゲストロール、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、メスナ、メスネックス(商標)、メトトレキサート、メトトレキサートナトリウム、メチルプレドニゾロン、メチコルテン(登録商標)、マイトマイシン、マイトマイシン-C、ミトキサントロン、M-プレドニソル(登録商標)、MTC、MTX、ムスタルゲン(登録商標)、ムスチン、ムタマイシン(登録商標)、ミレラン(登録商標)、ミロセル(商標)、マイロターグ(登録商標)、ナベルビン(登録商標)、ネララビン、ネオサル(登録商標)、ニューラスタ(商標)、ニューメガ(登録商標)、ニューポジェン(登録商標)、ネクサバール(登録商標)、ニランドロン(登録商標)、ニロチニブ、ニルタミド、ニペント(登録商標)、ナイトロジェンマスタード、ノバルデクス(登録商標)、ノバントロン(登録商標)、エヌプレート、オクトレオチド、酢酸オクトレオチド、オファツムマブ、オンコスパー(登録商標)、オンコビン(登録商標)、オンタク(登録商標)、オンキサール(商標)、オプレルベキン、オラプレド(登録商標)、オラソン(登録商標)、オキサリプラチン、パクリタキセル、パクリタキセルタンパク質結合型、パミドン酸塩、パニツムマブ、パンレチン(登録商標)、パラプラチン(登録商標)、パゾパニブ、ペディアプレド(登録商標)、PEGインターフェロン、ペグアスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペグイントロン(商標)、PEG-L-アスパラギナーゼ、ペメトレキセド、フェニルアラニンマスタード、プラチノール(登録商標)、プラチノール-AQ(登録商標)、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレロン(登録商標)、プロカルバジン、プロクリット(登録商標)、プロロイキン(登録商標)、カルムスチンインプラント併用プロリフェプロスパン20、プリネトール(登録商標)、ラロキシフェン、レブリミド(登録商標)、リウマトレックス(登録商標)、リツキサン(登録商標)、リツキシマブ、ロフェロン-A(登録商標)(インターフェロンα-2a)、ロミプロスチム、ルベックス(登録商標)、ルビドマイシン塩酸塩、サンドスタチン(登録商標)、サンドスタチンLAR(登録商標)、サルグラモスチム、ソルコルテフ(登録商標)、ソルメドロール(登録商標)、ソラフェニブ、スプリセル(商標)、STI-571、ストレプトゾシン、SU11248、スニチニブ、スーテント(登録商標)、タモキシフェン、タルセバ(登録商標)、タルグレチン(登録商標)、タシグナ(登録商標)、タキソール(登録商標)、タキソテール(登録商標)、テモダール(登録商標)、テモゾロミド、テムシロリムス、テニポシド、TESPA、サリドマイド、タロミド(登録商標)、テラシス(登録商標)、チオグアニン、チオグアニンタブロイド(登録商標)、チオホスホアミド、チオプレクス(登録商標)、チオテパ、TICE(登録商標)、トポサール(登録商標)、トポテカン、トレミフェン、トリセル(登録商標)、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレアンダ(登録商標)、トレチノイン、トレキサール(商標)、トリセノックス(登録商標)、TSPA、タイケルブ(登録商標)、VCR、ベクティビックス(商標)、ベルバン(登録商標)、ベルケイド(登録商標)、ベプシド(登録商標)、ベサノイド(登録商標)、ビアデュール(商標)、ビダーザ(登録商標)、ビンブラスチン、ビンブラスチン硫酸塩、ビンカサールPfs(登録商標)、ビンクリスチン、ビノレルビン、ビノレルビン酒石酸塩、VLB、VM-26、ボリノスタット、ヴォトリエント、VP-16、ブモン(登録商標)、ゼローダ(登録商標)、ザノサー(登録商標)、ゼバリン(商標)、ジネカード(登録商標)、ゾラデックス(登録商標)、ゾレドロン酸、ゾリンザ、又はゾメタ(登録商標)を含む。
以下の実施例は、本開示の特定の実施形態を実証するために含まれる。当業者には、以下の実施例に開示される技術は、本開示の実施において十分に機能する技術を表し、したがって、その実施のための特定の様式を構成すると見なすことができることが理解されるべきである。しかしながら、当業者は、本開示に照らして、これらの実施例が例示的であり、網羅的ではないことを理解するべきである。本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、開示され、依然として類似の又は同様の結果を得る特定の実施形態では、多くの変更を行うことができる。
本明細書に開示される化合物は、適切な材料を使用して、以下のスキーム及び実施例の手順に従って調製することができ、以下の特定の実施例により更に例示される。更に、本明細書に記載の手順を通常の当業者と併せて利用することにより、本明細書に特許請求される本開示の追加の化合物を容易に調製することができる。実施例は、本開示の化合物の調製の詳細を更に示す。当業者は、以下の調製手順の条件及びプロセスの既知の変形が、これらの化合物を調製するために使用され得ることを容易に理解するであろう。本開示に説明する実施形態である化合物を合成するために、合成される化合物の構造の検査は、それぞれの置換基の同一性を提供する。いくつかの場合には、最終的な生成物の同一性は、本明細書の実施例を考慮して、必要な出発材料の同一性を検査プロセスにより明らかにすることができる。化合物は、上記のものなどの、その薬学的に許容される塩の形態で単離され得る。本明細書に説明する化合物は典型的には、室温及び圧力で安定であり、単離可能である。
本明細書に開示される化合物の調製の例示を以下に示す。特に指示がない限り、変数は、上記と同じ意味を有する。以下に提示される実施例は、本開示の特定の実施形態を例示することを意図している。以下に記載されるような合成で用いられる好適な出発材料、ビルディングブロック、及び試薬は、例えば、Sigma-Aldrich若しくはAcros Organicsから市販されているか、又は、文献、例えば、「March’s Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms,and Structure」,5th Edition;John Wiley&Sons若しくはT.Eicher,S.Hauptmann「The Chemistry of Heterocycles;Structures,Reactions,Synthesis and Application」,2nd edition,Wiley-VCH 2003;Fieser et al.「Fiesers’ Reagents for organic Synthesis」John Wiley&Sons 2000に記載された手順によりルーチン的に調製することができる。
一般スキーム
Figure 2022544199000052
スキーム1は、中間体IVの一般的合成を示す。当業者に対して、保護基が、例えば、tert-ブチル、tert-ブチルジメチルシリル、又はtert-ブチルジフェニルシリルであり得る、適切に置換された2-アミノチオフェンI及び保護アミノエステルIIは、例えば、トリホスゲンと縮合して、尿素IIIを提供する。尿素IIIのチエノピリミジン-2,4ジオンIVへの環化は、例えば、炭酸セシウム又はtert-ブトキシドを使用する塩基性条件を含む、様々な条件下で達成することができる。
Figure 2022544199000053
スキーム2は、中間体VIIの一般的合成を示す。エポキシドVは、例えば、テトラフルオロホウ酸銅水和物又はトリフルオロメタンスルホン酸エルビウム(III)を使用するルイス酸触媒などの、当業者に既知の条件下で、アルコールVIなどの適切な求核剤との反応を受けて、例えば、第一級アルコールVIIを得ることができる。
あるいは、第一級アルコールVIIは、例えば、エステルIXを与える、トリフェニル酢酸ロジウム(II)ダイマーなどの触媒を使用するジアゾエステルVIIIと第一級アルコールVIIとの反応を経て調製することができる。エステルIXは、例えば、水素化ホウ素リチウムなどの当業者に既知の還元剤により還元することができる。
Figure 2022544199000054
スキーム3は、化合物XIIIの一般的合成を示す。アルコールVIIは、例えば、トリフェニルホスフィン及びアゾジカルボン酸ジイソプロピルなどのMitsunobu反応条件などの当業者に既知の条件を使用して活性化され、チエノピリミジン-2,4ジオンIVと結合されて、置換チエニルピリミジン-2,4ジオンXを得ることができる。エステル保護基は、例えば、tert-ブチル保護基の脱保護用の硫酸、塩酸、又はトリフルオロ酢酸などの当業者に既知の適切な条件下で除去されて、カルボン酸XIを得ることができる。カルボン酸XIは、例えば、HATUなどのカップリング試薬並びにジイソプロピルエチルアミン及び水素化ナトリウムなどの塩基などの当業者に既知の条件を使用して、スルホンアミドXIIと結合されて、化合物XIIIを得ることができる。
実施例1:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドの調製
Figure 2022544199000055
Figure 2022544199000056
工程1:2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エタン-1-オールのラセミ体
Figure 2022544199000057
DCM(3mL)中のテトラフルオロホウ酸銅水和物(0.05mmol)の懸濁液に室温で、exo-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オール(5mmol)及び2-(2-メトキシフェニル)オキシラン(6mmol)を添加した。懸濁液を急速に終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラム(0~75%EtOAc/Hex)により精製して、ラセミ生成物を得た。(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エタン-1-オールを、キラルSFC分離(IG SFC 5μm 21×250mm、共溶媒としてEtOH)により更に分離して第2のピークとして得た MS(m/z)279.21[M+H]
工程2:2-(1-((R)-2-((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000058
2-メチル-2-(5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチルを、国際公開第2013/071169号に従って調製した。
2-メチル-2-(5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチルwere(0.23mmol)及び(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エタン-1-オール(0.299mmol)をTHF(2mL)に溶解した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.345mmol)及びトリフェニルホスフィン(0.345mmol)を順次添加した。反応混合物を封管中、室温で17時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムにロードし、シリカゲルクロマトグラフィー(0~100%EtOAc/Hex)により精製して、N-アルキル化生成物とO-アルキル化生成物との混合物を得た。2つの位置異性体をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)で分離し、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル(第1のピーク)を得た。MS(m/z)651.91[M+H]
工程3:2-(1-((R)-2-((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸
Figure 2022544199000059
濃硫酸(3mL)を水(3mL)に0℃で激しく撹拌しながら添加し、イソプロパノール(6mL)を添加した。2-(1-((R)-2-((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル(0.092mmol)を0℃で0.5mLの上記硫酸溶液で処理した。反応混合物を撹拌しながら室温まで温め、室温で8時間保持した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(5mL)で抽出し、有機相を分離し、水で洗浄し、濃縮した。残渣をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)で精製し、ACN/HOから凍結乾燥して、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸を得た。MS(m/z)594.72[M-H]
工程4:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミド
Figure 2022544199000060
2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸(0.044mmol)をアルゴン下、室温でDMF(0.5mL)に溶解した。ジイソプロピルエチルアミン(0.087mmol)及びHATU(0.052mmol)を順次添加した。反応混合物をアルゴン下、室温で20時間撹拌した。水素化ナトリウム(鉱油中60%)(0.175mmol)を、DMF(1mL)中のメチルシクロプロピルスルホンアミド(0.2mmol)の溶液に室温で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌して、スラリーを得た。上記の予め形成されたHATU付加物を、5分間かけてスラリーに滴下して添加した。得られた反応混合物を室温で15分間撹拌した。反応混合物をEtOAc(3mL)で希釈し、1N HClとEtOAcとの間で分配した。有機相を分離して濃縮した。得られた残渣を最小量のジクロロメタンに溶解し、シリカゲル分取TLCプレート上に吸着させて精製し(1/1 EtOAc/ヘプタン)、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドを得た。MS(m/z)711.81[M-H]H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.82(s,1H)、7.89(d,J=0.9Hz,1H)、7.52(dd,J=7.6,1.8Hz,1H)、7.32(ddd,J=8.2,7.4,1.8Hz,1H)、7.27(d,J=0.9Hz,1H)、7.04(td,J=7.5,1.0Hz,1H)、6.97(dd,J=8.3,1.0Hz,1H)、5.32(dd,J=8.9,4.5Hz,1H)、4.28-4.13(m,3H)、4.00-3.89(m,1H)、3.84(s,3H)、3.58(tt,J=10.8,5.7Hz,1H)、2.82(s,3H)、1.80(s,3H)、1.75(s,3H)、1.86-1.64(m,5H)、1.59-1.46(m,3H)、1.55(s,3H)、1.46-1.37(m,1H)、1.32-1.21(m,1H)、0.93(tt,J=4.2,1.8Hz,2H)。
実施例2:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-(ジフルオロメチル)シクロプロピル)スルホニル)-2-メチルプロパンアミドの調製
Figure 2022544199000061
2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸(7.5μmol)をアルゴン下、室温でDMF(1mL)に溶解した。ジイソプロピルエチルアミン(38μmol)及びHATU(18.8μmol)を順次添加した。反応混合物をアルゴン下、室温で20時間撹拌した。DMF(1mL)中の1-(ジフルオロメチル)シクロプロパン-1-スルホンアミド(63μmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%)(57μmol)を室温で添加した。反応混合物を1時間撹拌して、スラリーを得た。上記の予め形成されたHATU付加物を、このスラリーに5分間かけて滴下して添加した。得られた反応混合物を室温で20分間撹拌した。反応混合物をEtOAc(3mL)で希釈し、1N HClとEtOAcとの間で分配した。有機相を分離して濃縮した。得られた残渣を最小量のジクロロメタンに溶解し、シリカゲル分取TLCプレート上に吸着させて精製し(1/1 EtOAc/ヘプタン)、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-(ジフルオロメチル)シクロプロピル)スルホニル)-2-メチルプロパンアミドを得た。
MS(m/z)747.63[M-H]H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.88(d,J=0.8Hz,1H)、7.52(dd,J=7.6,1.7Hz,1H)、7.31(ddd,J=8.2,7.4,1.8Hz,1H)、7.26(d,J=0.9Hz,1H)、7.03(td,J=7.5,1.0Hz,1H)、6.97(dd,J=8.3,1.0Hz,1H)、6.63(t,J=57.2Hz,1H)、5.34-5.26(m,1H)、4.25(dq,J=9.6,3.4Hz,2H)、4.07(dd,J=13.0,6.8Hz,2H)、3.85(s,3H)、3.58(tt,J=10.9,5.7Hz,1H)、2.81(s,3H)、1.84-1.63(m,4H)、1.75(s,3H)、1.72(s,3H)、1.55-1.37(m,2H)、1.37-1.15(m,4H)、1.29(s,3H)、0.96-0.85(m,2H)。
実施例3:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(tert-ブチルスルホニル)-2-メチルプロパンアミドの調製
Figure 2022544199000062
2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸(0.022mmol)をアルゴン下、室温でDMF(1mL)に溶解した。ジイソプロピルエチルアミン(0.044mmol)及びHATU(0.026mmol)を順次添加した。反応混合物をアルゴン下、室温で20時間撹拌した。DMF(1mL)中のtert-ブチルスルホンアミド(0.134mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%)(0.087mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌して、スラリーを得た。上記の予め形成されたHATU付加物を、5分間かけてスラリーに滴下して添加した。得られた反応混合物を室温で15分間撹拌した。反応混合物をEtOAc(3mL)で希釈し、1N HClとEtOAcとの間で分配した。有機相を分離して濃縮した。得られた残渣をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)で精製し、ACN/HOから凍結乾燥して、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(tert-ブチルスルホニル)-2-メチルプロパンアミドを得た。MS(m/z)713.69[M-H]H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.56(s,1H)、7.89(d,J=0.8Hz,1H)、7.52(dd,J=7.6,1.7Hz,1H)、7.32(ddd,J=8.2,7.4,1.8Hz,1H)、7.27(d,J=0.9Hz,1H)、7.04(td,J=7.4,1.0Hz,1H)、6.97(dd,J=8.2,1.0Hz,1H)、5.32(dd,J=8.7,4.5Hz,1H)、4.31-4.11(m,3H)、3.95(dd,J=14.2,8.8Hz,1H)、3.84(s,3H)、3.59(tt,J=10.9,5.7Hz,1H)、2.82(s,3H)、1.84-1.62(m,3H)、1.79(s,3H)、1.75(s,3H)、1.55-1.34(m,4H)、1.43(s,9H)、1.33-1.19(m,1H)。
実施例4:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(シクロプロピルスルホニル)-2-メチルプロパンアミドの調製
Figure 2022544199000063
2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(シクロプロピルスルホニル)-2-メチルプロパンアミドを、実施例3と同様の方法で、tert-ブチルスルホンアミドの代わりにシクロプロピルスルホンアミドを使用して調製した。MS(m/z)697.56[M-H]H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.00-7.93(m,1H)、7.48(dd,J=7.5,1.5Hz,1H)、7.33-7.23(m,2H)、7.01(t,J=7.4Hz,1H)、6.93(d,J=8.1Hz,1H)、5.41-5.31(m,1H)、4.29(d,J=18.8Hz,2H)、4.19-3.95(m,2H)、3.81(s,3H)、3.61(tt,J=11.0,5.9Hz,1H)、3.02(ddd,J=13.0,8.1,4.9Hz,1H)、2.80(s,3H)、1.89-1.66(m,10H)、1.56-1.44(m,3H)、1.39-1.29(m,1H)、1.22(h,J=6.4,5.7Hz,2H)、1.17-1.08(m,2H)。
実施例5:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドの調製
Figure 2022544199000064
Figure 2022544199000065
工程1:2-(1-((R)-2-((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000066
トリフェニルホスフィン(2mmol)をバイアル中で2-MeTHF(6mL)に溶解し、0℃に冷却した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(2mmol)を添加し、反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで室温で更に20分間撹拌して懸濁液を得た。
別のフラスコ中で、国際公開第2017/091617号に従って調製した2-メチル-2-(5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル(0.332mmol)及び(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エタン-1-オール(0.332mmol)を、2-MeTHF(3.0mL)に溶解した。上記のバイアルからの混合物を滴下して添加し、室温で14時間撹拌した溶液を得た。反応混合物を濃縮し、最小量のDCM/Hexに溶解し、順相クロマトグラフィー(0~40%EtOAC/Hex)により2回精製し、続いてHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製し、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル(より極性の高い生成物)を得た。MS(m/z)669.83[M+H]
工程2:2-(1-((R)-2-((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸
Figure 2022544199000067
トリフルオロ酢酸(1mL)を、ジクロロメタン(2mL)中の2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル(0.07mmol)の溶液に添加した。反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、DMFに溶解し、HPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥して、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸を得た。MS(m/z)613.90[M+H]
工程3:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミド
Figure 2022544199000068
ジイソプロピルエチルアミン(0.085mmol)をDMF(1.0mL)中の2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸(0.042mmol)の溶液に添加し、続いて、HATU(0.051mmol)を添加した。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。
別のフラスコ中で、1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミド(0.042mmol)をDMF(2mL)に溶解し、氷浴中で0℃に冷却した。水素化ナトリウム(鉱油中60%)(0.17mmol)を添加し、反応混合物を0℃で35分間撹拌した。氷浴を外して、撹拌を90分間続けた。得られた混合物を上記の溶液に添加し、撹拌を2時間続けた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N HClで酸性化し、EtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を5%塩化リチウム溶液(3回)、ブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA))により精製し、凍結乾燥後、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドを得た。MS(m/z)730.90[M+H]H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.02(dd,J=12.6,0.9Hz,1H)、7.31(dd,J=8.1,0.9Hz,1H)、7.27-7.09(m,1H)、7.03(td,J=8.7,3.9Hz,1H)、7.00-6.86(m,1H)、5.44-5.23(m,1H)、4.34(d,J=15.1Hz,2H)、4.11(dd,J=49.7,11.5Hz,2H)、3.87(d,J=47.1Hz,3H)、3.66(tq,J=10.4,5.3Hz,1H)、2.81(d,J=20.9Hz,3H)、2.00-1.68(m,9H)、1.68-1.43(m,8H)、1.43-1.25(m,2H)、0.98-0.78(m,2H)。
実施例6:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロペンアミドの調製
Figure 2022544199000069
Figure 2022544199000070
工程1:(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エタン-1-オール
Figure 2022544199000071
2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)オキシラン(4.90mmol)及びexo-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オール(5.88mmol)を、ジクロロメタン(10mL)中のテトラフルオロホウ酸銅水和物(0.010mmol)の懸濁液に室温で添加した。得られた懸濁液を急速に終夜撹拌し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(0~75%酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、カラムクロマトグラフィー(0~10%メタノール/DCM)により再精製し、再びカラムクロマトグラフィー(50%酢酸エチル/ヘキサン)により再精製した。得られたラセミ体をキラルSFC分離(IF、10%EtOH)により分割して、(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エタン-1-オールを得た。MS(m/z)332.68[M+H]
工程2:2-(1-((R)-2-((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000072
アゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.93mmol)を、THF(7.0mL)中のトリフェニルホスフィン(1.93mmol)の溶液に0℃で滴下して添加した。次いで、得られた溶液を室温まで温めて懸濁液とした。
別のバイアル中で、2-メチル-2-(5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル(0.475mmol)及び(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エタン-1-オール(0.570mmol)を合わせて、THF(2.30mL)に溶解した。0℃で、上記懸濁液(7.0mL)をこの溶液に添加した。反応混合物を室温まで温め、4時間撹拌した。反応をブラインでクエンチし、酢酸エチル(3回)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製し、濃縮後、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチルを得た。MS(m/z)705.99[M+H]
工程3:2-(1-((R)-2-((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸
Figure 2022544199000073
SO(0.655mL)、イソプロパノール(1.19mL)、及びHO(0.73mL)の予混合溶液を、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル(0.194mmol)を含有するフラスコに室温で添加した。反応混合物を4時間撹拌した。水及び酢酸エチルを添加し、水相を酢酸エチル(2回)で抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸を得た。MS(m/z)649.94[M+H]
工程4:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパノイルクロリド
Figure 2022544199000074
オキサリルクロリド(0.182mmol)を、DCM(1.1mL)中の2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸(0.122mmol)の溶液に0℃で添加した。次いで、DMF(0.02mmol)を添加し、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。得られた反応混合物を濃縮して2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパノイルクロリドを得て、これを次の工程で直接使用した。
工程5:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミド
Figure 2022544199000075
粗2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパノイルクロリド(0.121mmol)をDCM(1mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.727mmol)を添加した。得られた懸濁液を室温で5分間撹拌し、1-メチルシクロプロパンスルホンアミド(0.242mmol)を添加した。懸濁液を終夜撹拌し、濃縮した。残渣を1:1メタノール/アセトニトリルに溶解し、濾過し、HPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製した。凍結乾燥後、生成物を最小量のジクロロメタンに溶解し、分取TLC上に吸着させて精製し(シリカゲル、80%酢酸エチル/ヘキサン)、濃縮して、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドを得た。MS(m/z)765.39[M-H]H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.80(s,1H)、7.87(d,J=0.9Hz,1H)、7.36(dd,J=9.2,3.1Hz,1H)、7.25(d,J=0.8Hz,1H)、7.18(dd,J=9.0,4.6Hz,1H)、7.11(ddd,J=9.0,7.9,3.2Hz,1H)、6.78(t,J=73.6Hz,1H)、5.23(dd,J=8.2,4.3Hz,1H)、4.32-4.11(m,3H)、3.92(dd,J=14.4,8.3Hz,1H)、3.61(tt,J=10.9,5.7Hz,1H)、2.79(s,3H)、1.87-1.79(m,1H)、1.75(s,3H)、1.74-1.63(m,6H)、1.58-1.45(m,7H)、1.44-1.36(m,1H)、1.35-1.29(m,1H)、0.92-0.86(m,2H)。
実施例7:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(シクロプロピルスルホニル)-2-メチルプロパンアミドの調製
Figure 2022544199000076
DMF(0.30mL)を、アルゴン下で、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸(0.097mmol)及びHATU(0.116mmol)の混合物に添加した。ジイソプロピルエチルアミン(0.194mmol)を添加し、得られた溶液を室温で終夜撹拌した。
別の容器中で、水素化ナトリウム(鉱油中60%)(0.388mmol)及びシクロプロパンスルホンアミド(0.388mmol)を合わせ、アルゴン下に置いた。DMF(0.75mL)を添加し、懸濁液を室温で1時間撹拌した。上記のカルボン酸/HATU溶液をこの懸濁液に添加し、得られた混合物を15分間撹拌した。反応混合物を1M HClでクエンチし、酢酸エチル(2回)で抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、HPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製した。凍結乾燥後、残渣を最小量のジクロロメタンに溶解し、分取TLC上に吸着させて精製し(シリカゲル、50%酢酸エチル/DCM)、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(シクロプロピルスルホニル)-2-メチルプロパンアミドを得た。MS(m/z)751.55[M-H]H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.94(s,1H)、7.88(d,J=0.9Hz,1H)、7.36(dd,J=9.2,3.1Hz,1H)、7.25(d,J=0.8Hz,1H)、7.18(dd,J=9.0,4.5Hz,1H)、7.11(ddd,J=9.0,7.9,3.2Hz,1H)、6.78(t,J=74.0,73.4Hz,1H)、5.23(dd,J=8.3,4.3Hz,1H)、4.26(s,1H)、4.21(s,1H)、4.16(dd,J=14.5,4.1Hz,1H)、3.92(dd,J=14.4,8.5Hz,1H)、3.60(tt,J=10.9,5.8Hz,1H)、2.97-2.86(m,1H)、2.80(s,3H)、1.87-1.79(m,1H)、1.77-1.63(m,9H)、1.55-1.45(m,2H)、1.40(td,J=11.4,3.5Hz,1H)、1.33-1.27(m,1H)、1.18-0.98(m,4H)。
実施例8:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(tert-ブチルスルホニル)-2-メチルプロパンアミドの調製
Figure 2022544199000077
2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(tert-ブチルスルホニル)-2-メチルプロパンアミドを、実施例7と同様の方法で、工程1においてシクロプロパンスルホンアミドの代わりに2-メチルプロパン-2-スルホンアミドを使用して調製した。MS(m/z)767.54[M-H]H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.57(s,1H)、7.87(d,J=0.8Hz,1H)、7.36(dd,J=9.2,3.2Hz,1H)、7.25(d,J=0.8Hz,1H)、7.18(dd,J=9.0,4.6Hz,1H)、7.11(ddd,J=9.0,7.9,3.2Hz,1H)、6.76(t,J=73.6Hz,1H)、5.24(dd,J=8.2,4.3Hz,1H)、4.30-4.11(m,3H)、3.93(dd,J=14.5,8.2Hz,1H)、3.63(tt,J=10.9,5.7Hz,1H)、2.79(s,3H)、1.81(ddt,J=12.6,6.2,1.9Hz,1H)、1.77-1.62(m,9H)、1.54-1.45(m,2H)、1.44-1.31(m,10H)、1.32-1.24(m,1H)。
実施例9:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-(ピリジン-2-イルスルホニル)プロパンアミドの調製
Figure 2022544199000078
2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸(60μmol)をアルゴン下、室温でDMF(0.5mL)に溶解した。ジイソプロピルエチルアミン(120μmol)及びHATU(90μmol)を順次添加した。反応混合物をアルゴン下、室温で17時間撹拌した。
別のフラスコ中で、水素化ナトリウム(鉱油中60%)(240μmol)を、DMF(1mL)中のピリジン-2-スルホンアミド(240μmol)の溶液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌して、スラリーを得た。上記の溶液をこのスラリーに5分間かけて滴下して添加した。得られた反応混合物を室温で72時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(5mL)で希釈し、1N HClとEtOAcとの間で分配した。有機相を分離して濃縮した。残渣を最小量のジクロロメタンに溶解し、分取TLC上に吸着させて精製し(シリカゲル、3/1 EtOAc/ヘプタン)、粗生成物を得た。HPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)での更なる精製及びACN/HOからの凍結乾燥により、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-(ピリジン-2-イルスルホニル)プロパンアミドを得た。MS(m/z)788.61[M-H]H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 9.53(br,1H)、8.71(ddd,J=4.7,1.7,0.9Hz,1H)、8.17(dt,J=7.9,1.1Hz,1H)、8.07(td,J=7.8,1.7Hz,1H)、7.91(d,J=0.8Hz,1H)、7.65(ddd,J=7.6,4.7,1.2Hz,1H)、7.38(dd,J=9.2,3.2Hz,1H)、7.28(d,J=0.9Hz,1H)、7.22(dd,J=9.0,4.6Hz,1H)、7.14(ddd,J=9.0,7.9,3.2Hz,1H)、6.79(dd,J=74.4,72.8Hz,1H)、5.24(dd,J=8.4,4.1Hz,1H)、4.34-4.21(m,2H)、4.18(dd,J=14.5,4.1Hz,1H)、3.92(dd,J=14.5,8.4Hz,1H)、3.63(tt,J=10.9,5.7Hz,1H)、2.78(s,3H)、1.93-1.85(m,1H)、1.77-1.65(m,3H)、1.70(s,3H)、1.62(s,3H)、1.56-1.48(m,2H)、1.42(ddd,J=12.4,10.7,3.6Hz,1H)、1.32(ddd,J=12.9,10.5,3.6Hz,1H)。
実施例10:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドの調製
Figure 2022544199000079
Figure 2022544199000080
工程1:2-(3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)シクロプロピル)ウレイド)-4-メチル-5-(オキサゾール-2-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチル
Figure 2022544199000081
トリホスゲン(2mmol)を、ジクロロメタン(100mL)中の、国際公開第2017/075056号に従って調製した2-アミノ-4-メチル-5-オキサゾール-2-イル-チオフェン-3-カルボン酸エチル(5.5mmol)の混合物に0℃で添加し、続いて、トリエチルアミン(17mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を0℃で1時間、次いで室温で2時間撹拌した。1-アミノシクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル(6mmol)を添加し、得られた反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮し、順相クロマトグラフィー(0~100%EtOAc/Hex)により精製して、2-(3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)シクロプロピル)ウレイド)-4-メチル-5-(オキサゾール-2-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチルを得た。MS(m/z)436.11[M+H]
工程2:1-(5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000082
2-(3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)シクロプロピル)ウレイド)-4-メチル-5-(オキサゾール-2-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチル(4.59mmol)及び炭酸セシウム(18mmol)の混合物を、ジオキサン/tert-ブタノール混合物(8mL/8mL)中、90℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルに溶解し、1N HCl溶液で洗浄した。水層を酢酸エチル(2回)で逆抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、順相クロマトグラフィー(0~100%EtOAc/Hex)により精製して、1-(5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチルを得た。MS(m/z)390.09[M+H]
工程3:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000083
バイアル中で、トリフェニルホスフィン(0.27mmol)を2-MeTHF(2mL)に溶解し、℃に冷却した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.27mmol)を添加し、反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで室温で更に20分間撹拌して懸濁液を得た。
別のフラスコ中で、1-(5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.09mmol)及び(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エタン-1-オール(0.09mmol)を2-MeTHF(1.0mL)に溶解した。上記の混合物を滴下して添加し、室温で14時間撹拌した溶液を得た。反応混合物を濃縮し、最小量のDCM/Hexに溶解し、順相クロマトグラフィー(0~40%EtOAC/Hex)により2回精製して、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチルを得た。MS(m/z)703.73[M+H]
工程4:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸
Figure 2022544199000084
トリフルオロ酢酸(0.5mL)を、ジクロロメタン(1mL)中の1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.024mmol)の溶液に添加した。反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、DMFに溶解し、HPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥して、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸を得た。MS(m/z)648.00[M+H]
工程5:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミド
Figure 2022544199000085
ジイソプロピルエチルアミン(0.018mmol)を、DMF(1.0mL)中の1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(0.009mmol)の溶液に添加し、続いて、HATU(0.011mmol)を添加した。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。
別のフラスコ中で、1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミド(0.041mmol)をDMF(0.7mL)に溶解し、0℃に冷却した。水素化ナトリウム(鉱油中60%)(0.037mmol)を添加し、反応混合物を氷浴中0℃で35分間撹拌した。氷浴を外して、撹拌を90分間続けた。この混合物を上記の溶液に添加し、撹拌を2時間続けた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N HClで酸性化し、EtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を5%塩化リチウム溶液(3回)、ブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製し、凍結乾燥後、所望の生成物の1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドを得た。MS(m/z)764.87[M+H]H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.01(s,1H)、7.23(d,J=63.1Hz,4H)、6.83(d,J=73.3Hz,1H)、5.34(s,1H)、4.61(s,1H)、4.36(d,J=20.9Hz,2H)、3.81(d,J=76.9Hz,2H)、2.86(s,3H)、2.15-1.66(m,6H)、1.66-1.45(m,8H)、1.45-1.08(m,3H)、0.91(d,J=2.0Hz,2H)。
実施例11:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(tert-ブチルスルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドの調製
Figure 2022544199000086
ジイソプロピルエチルアミン(0.018mmol)を、DMF(1.0mL)中の1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(0.009mmol)の溶液に添加し、続いて、HATU(0.011mmol)を添加した。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。
別のフラスコ中で、2-メチルプロパン-2-スルホンアミド(0.041mmol)をDMF(0.7mL)に溶解し、0℃に冷却した。水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.037mmol)を添加し、反応混合物を氷浴中0℃で35分間撹拌した。氷浴を外して、撹拌を90分間続けた。この混合物を上記の溶液に添加し、撹拌を2時間続けた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N HClで酸性化し、EtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を5%塩化リチウム溶液(3回)、ブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製し、凍結乾燥後、所望の生成物の1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(tert-ブチルスルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドを得た。MS(m/z)766.85[M+H]H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.01(s,1H)、7.23(d,J=62.0Hz,4H)、6.93(t,J=73.9Hz,1H)、5.33(s,1H)、4.62(s,1H)、4.36(d,J=19.8Hz,2H)、3.80(d,J=74.5Hz,2H)、2.86(s,3H)、2.08-1.70(m,6H)、1.57(d,J=11.9Hz,3H)、1.42(m,12H)。
実施例12:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドの調製
Figure 2022544199000087
工程1:1-(1-((R)-2-((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000088
1-(5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.231mmol)及び(R)-2-(((1S,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エタン-1-オール(0.279mmol)を室温でTHF(2mL)に溶解した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.347mmol)及びトリフェニルホスフィン(0.347mmol)を順次添加した。反応混合物を封管中、室温で17時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラム(0~100%EtOAc/Hex)により精製して、1-(1-((R)-2-((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル及び1-(2-((R)-2-((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エトキシ)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-4-オキソチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチルの混合物を得た。MS(m/z)650.26[M+H]
工程2:1-(1-((R)-2-((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000089
濃硫酸(3mL)を水(3mL)に0℃で激しく撹拌しながら添加し、続いてイソプロパノール(6mL)を添加した。1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル及び1-(2-((R)-2-((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エトキシ)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-4-オキソチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチルの混合物(0.216mmol)を、0℃で5mLの上記硫酸溶液で処理した。反応混合物を撹拌しながら室温まで温め、室温で3時間保持した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL)で抽出した。有機相を分離し、水で洗浄し、濃縮した。残渣をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)で精製し、ACN/HOから凍結乾燥して、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸を得た。MS(m/z)592.22[M-H]
工程3:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミド
Figure 2022544199000090
1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(34μmol)をアルゴン下、室温でDMF(0.5mL)に溶解した。ジイソプロピルエチルアミン(67μmol)及びHATU(40μmol)を順次添加した。反応混合物をアルゴン下、室温で17時間撹拌した。水素化ナトリウム(鉱油中60%)(135μmol)を、DMF(0.5mL)中の1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミド(152μmol)の溶液に室温で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌して、スラリーを得た。予め形成されたHATU付加物を、スラリーに5分間かけて滴下して添加した。得られた反応混合物を室温で20分間撹拌した。次いで、反応混合物をEtOAc(5mL)で希釈し、1N HClとEtOAcとの間で分配した。有機相を分離して濃縮した。残渣を最小量のジクロロメタンに溶解し、分取TLC上に吸着させて精製し(シリカゲル、1/1 EtOAc/ヘプタン)、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドを得た。MS(m/z)709.69[M-H]H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.97(d,J=12.7Hz,1H)、7.91(d,J=0.8Hz,1H)、7.63-7.41(m,1H)、7.40-7.30(m,1H)、7.28(d,J=0.8Hz,1H)、7.08-6.97(m,2H)、5.36-5.30(m,1H)、4.59-4.39(m,1H)、4.28-4.19(m,2H)、4.01-3.76(m,4H)、3.74-3.52(m,1H)、2.86(s,3H)、1.95-1.60(m,8H)、1.61-1.08(m,9H)、0.98-0.85(m,2H)。
実施例13:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(tert-ブチルスルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドの調製
Figure 2022544199000091
工程1:(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)酢酸メチル
Figure 2022544199000092
アルゴン下で、exo-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オール(4.08mmol)、Rh(TPA)(0.017mmol)、及び1,10-ジ(アントラセン-9-イル)-12-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロジインデノ[7,1-de:1’,7’-fg][1,3,2]ジオキサホスホシン12-オキシド(0.017mmol)の混合物をDCM(48mL)に溶解し、40℃に加熱した。DCM(10mL)中の2-ジアゾ-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)酢酸メチル(0.823g、3.40mmol)の溶液を滴下して添加し、溶液をバブリングした。1時間後、反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0~100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製した。濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(0~40%酢酸エチル/ヘキサン)により再精製し、濃縮した。ラセミ体をキラルSFC分離(IC、5%EtOH-NH))により分割し、(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)酢酸メチルを得た。MS(m/z)342.82[M+H]
工程2:(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エタン-1-オール
Figure 2022544199000093
THF中の水素化ホウ素リチウムの2.0M溶液(3.15mmol)を、THF(8mL)中の(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)酢酸メチル(0.789mmol)の溶液に添加した。反応混合物を40℃に加熱した。1時間後、反応物を室温に冷却し、NHCl水溶液を滴下して添加することにより注意深くクエンチした。相を分離し、水相を酢酸エチル(3回)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0~100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エタン-1-オールを得た。MS(m/z)314.74[M+H]
工程3:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000094
アゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.95mmol)を、THF(6.80mL)中のトリフェニルホスフィン(1.95mmol)の溶液に0℃で滴下して添加した。溶液を室温まで温めて懸濁液とした。
別のバイアル中で、1-(5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル、(0.390mmol)及び(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エタン-1-オール(0.468mmol)を合わせ、THF(2.2mL)に溶解した。0℃で、上記懸濁液(2.17mL)をこの懸濁液に添加した。反応混合物を室温まで温め、4時間撹拌した。反応をブラインでクエンチし、酢酸エチル(3回)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製し、濃縮後、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチルを得た。MS(m/z)685.74[M+H]
工程4:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸
Figure 2022544199000095
SO(0.492mL)、イソプロパノール(0.90mL)、及びHO(0.56mL)の予混合溶液を、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.146mmol)を含有するフラスコに室温で添加した。反応混合物を4時間撹拌した。水及び酢酸エチルを添加し、水相を酢酸エチル(2回)で抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸を得た。MS(m/z)629.97[M+H]
工程5:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(tert-ブチルスルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミド
Figure 2022544199000096
DMF(0.10mL)をアルゴン下で1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(0.018mmol)及びHATU(0.021mmol)の混合物に添加した。ジイソプロピルエチルアミン(0.035mmol)を添加し、得られた溶液を室温で終夜撹拌した。
別の容器中で、60%水素化ナトリウム(0.070mmol)及び2-メチルプロパン-2-スルホンアミド(0.070mmol)を合わせ、アルゴン下に置いた。DMF(0.50mL)を添加し、懸濁液を室温で1時間撹拌した。この懸濁液にカルボン酸/HATU溶液を添加し、得られた混合物を15分間撹拌した。反応混合物をHOでクエンチし、濾過し、HPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA))により精製し、凍結乾燥後、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(tert-ブチルスルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドを得た。MS(m/z)747.71[M-H]H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.69(d,J=28.0Hz,1H)、7.88(s,1H)、7.60(d,J=47.9Hz,1H)、7.48-7.27(m,2H)、7.26(s,1H)、7.23-7.08(m,1H)、6.84(t,J=74.0Hz,1H)、5.28(d,J=17.0Hz,1H)、4.50(d,J=13.2Hz,1H)、4.24(d,J=18.3Hz,2H)、3.96-3.49(m,2H)、2.83(s,3H)、1.90-1.75(m,3H)、1.74-1.62(m,3H)、1.53-1.38(m,3H)、1.36(s,9H)、1.33-0.94(m,3H)。
実施例14:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドの調製
Figure 2022544199000097
1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドを、実施例13と同様の方法で、工程5において2-メチルプロパン-2-スルホンアミドの代わりに1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミドを使用して調製した。MS(m/z)745.65[M-H]H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.93(d,J=35.8Hz,1H)、7.88(s,1H)、7.73-7.48(m,1H)、7.48-7.27(m,2H)、7.26(s,1H)、7.17(t,J=10.1Hz,1H)、6.84(t,J=74.0Hz,1H)、5.29(d,J=19.3Hz,1H)、4.49(d,J=14.3Hz,1H)、4.25(d,J=23.1Hz,2H)、3.99-3.64(m,1H)、3.58(dd,J=10.8,5.3Hz,1H)、2.84(s,3H)、1.90-1.75(m,3H)、1.74-1.61(m,3H)、1.53-1.24(m,10H)、1.20-0.99(m,1H)、0.89(d,J=1.8Hz,2H)。
実施例15:(S)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドの調製
Figure 2022544199000098
Figure 2022544199000099
工程1:(S)-2-(3-(1-(tert-ブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)ウレイド)-4-メチル-5-(オキサゾール-2-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチル
Figure 2022544199000100
トリホスゲン(4.65mmol)を、ジクロロメタン(100mL)中の、国際公開第2017/075056号に従って調製した2-アミノ-4-メチル-5-オキサゾール-2-イル-チオフェン-3-カルボン酸エチル(13.9mmol)の混合物に0℃で添加し、続いて、トリエチルアミン(69mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を0℃で1時間、次いで室温で2時間撹拌した。L-アラニンtert-ブチル塩酸塩(20.8mmol)を添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過して固体物質を除去し、濃縮し、順相クロマトグラフィー(0~100%EtOAc/Hex)により精製して、(S)-2-(3-(1-(tert-ブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)ウレイド)-4-メチル-5-(オキサゾール-2-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチルを得た。
工程2:(S)-2-(5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000101
tert-ブタノール(100mL)中の(S)-2-(3-(1-(tert-ブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)ウレイド)-4-メチル-5-(オキサゾール-2-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチル(2.60mmol)及び炭酸セシウム(33.5mmol)の混合物を80℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルに溶解し、1N HCl溶液で洗浄した。水層を酢酸エチル(2回)で逆抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、順相クロマトグラフィー(0~100%EtOAc/Hex)により精製して、(S)-2-(5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチルを得た。MS(m/z)378.09[M+H]
工程3:(S)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000102
バイアル中で、トリフェニルホスフィン(0.636mmol)を2-MeTHF(6mL)に溶解し、0℃に冷却した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.636mmol)を添加し、反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで室温で更に20分間撹拌して懸濁液を得た。
別のフラスコ中で、(S)-2-(5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル(0.212mmol)及び(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エタン-1-オール(0.212mmol)を2-MeTHF(3.0mL)に溶解した。上記の混合物を滴下して添加し、室温で14時間撹拌した溶液を得た。反応混合物を濃縮し、最小量のDCM/Hexに溶解し、順相クロマトグラフィー(0~40%EtOAC/Hex)により2回精製し、続いて分取HPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製して、(S)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル(より極性の高い生成物)を得た。MS(m/z)691.82[M+H]
工程4:(S)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸
Figure 2022544199000103
トリフルオロ酢酸(1mL)を、ジクロロメタン(2mL)中の(S)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル(0.066mmol)の溶液に添加した。反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、DMFに溶解し、HPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製し、凍結乾燥後、(S)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸を得た。MS(m/z)635.96[M+H]
工程5:(S)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミド
Figure 2022544199000104
ジイソプロピルエチルアミン(0.112mmol)をDMF(1.0mL)中の(S)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸(0.057mmol)の溶液に添加し、続いてHATU(0.068mmol)を添加した。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。
別のフラスコ中で、1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミド(0.255mmol)をDMF(2mL)に溶解し、0℃に冷却した。水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.23mmol)を加え、反応混合物を氷浴中0℃で35分間撹拌した。氷浴を外して、撹拌を90分間続けた。得られた混合物を上記の溶液に添加し、撹拌を2時間続けた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N HClで酸性化し、EtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を5%塩化リチウム溶液(3回)、ブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製し、凍結乾燥後、所望の生成物の(S)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドを得た。MS(m/z)751.59[M-H]H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.01(d,J=0.9Hz,1H)、7.38(dd,J=9.0,3.1Hz,1H)、7.31(d,J=0.9Hz,1H)、7.23(dd,J=9.0,4.5Hz,1H)、7.14(ddd,J=9.0,7.7,3.2Hz,1H)、7.10-6.71(m,1H)、5.49(q,J=6.8Hz,1H)、5.38(t,J=6.4Hz,1H)、4.35(d,J=17.6Hz,2H)、4.20(d,J=6.0Hz,1H)、3.70(tt,J=11.0,5.7Hz,2H)、2.86(s,3H)、2.00-1.89(m,1H)、1.89-1.71(m,3H)、1.66(dt,J=10.9,5.8Hz,2H)、1.59(m,1H)、1.58-1.51(m,7H)、1.51-1.29(m,2H)、1.03-0.80(m,2H)。
実施例16:(S)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドの調製
Figure 2022544199000105
(S)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドを、(S)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドと同様の方法で、工程3において、(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エタン-1-オールの代わりに(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エタン-1-オールを使用して調製した。MS(m/z)697.68[M-H]H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.98(s,1H)、7.49(dd,J=7.5,1.5Hz,1H)、7.34-7.25(m,2H)、7.05-6.93(m,2H)、5.49(q,J=6.8Hz,1H)、5.37(dd,J=9.1,4.3Hz,1H)、4.34-4.19(m,3H)、4.05-3.94(m,1H)、3.86(s,3H)、3.59(tt,J=10.7,5.9Hz,1H)、2.85(s,3H)、1.88-1.59(m,5H)、1.56-1.43(m,10H)、1.32-1.21(m,1H)、0.98-0.82(m,2H)。
実施例17:(S)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(tert-ブチルスルホニル)プロパンアミドの調製
Figure 2022544199000106
(S)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(tert-ブチルスルホニル)プロパンアミドを、(S)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミド、工程3において、(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エタン-1-オールの代わりに(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エタン-1-オールを使用して、工程5において、1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミドの代わりに2-メチルプロパン-2-スルホンアミドを使用して調製した。MS(m/z)699.71[M-H]H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.99(s,1H)、7.50(dd,J=7.5,1.4Hz,1H)、7.34-7.25(m,2H)、7.06-6.93(m,2H)、5.47(q,J=6.7Hz,1H)、5.37(dd,J=8.9,4.4Hz,1H)、4.34-4.20(m,3H)、3.99(dd,J=14.3,9.2Hz,1H)、3.86(s,3H)、3.60(tt,J=11.3,6.0Hz,1H)、2.85(s,3H)、1.85-1.66(m,4H)、1.60-1.44(m,6H)、1.42(d,J=3.8Hz,9H)、1.32-1.22(m,1H)。
実施例18:(R)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロペンアミドの調製
Figure 2022544199000107
工程1:(R)-2-(3-(1-(tert-ブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)ウレイド)-4-メチル-5-(オキサゾール-2-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチル
Figure 2022544199000108
トリホスゲン(4.65mmol)を、ジクロロメタン(100mL)中の、国際公開第2017/075056号に従って調製した2-アミノ-4-メチル-5-オキサゾール-2-イル-チオフェン-3-カルボン酸エチル(13.9mmol)の混合物に0℃で添加し、続いて、トリエチルアミン(69mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を0℃で1時間、次いで室温で2時間撹拌した。D-アラニンtert-ブチル塩酸塩(20.8mmol)を添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過して固体物質を除去し、濃縮し、順相クロマトグラフィー(0~100%EtOAc/Hex)により精製して、(R)-2-(3-(1-(tert-ブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)ウレイド)-4-メチル-5-(オキサゾール-2-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチルを得た。MS(m/z)424.13[M+H]
工程2:(R)-2-(5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000109
tert-ブタノール(100mL)中の(R)-2-(3-(1-(tert-ブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)ウレイド)-4-メチル-5-(オキサゾール-2-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチル(2.60mmol)及び炭酸セシウム(33.5mmol)の混合物を80℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルに溶解し、1N HCl溶液で洗浄した。水層を酢酸エチル(2回)で逆抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、順相クロマトグラフィー(0~100%EtOAc/Hex)により精製して、(R)-2-(5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチルを得た。MS(m/z)376.37[M+H]
工程3:(R)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000110
バイアル中で、トリフェニルホスフィン(0.95mmol)を2-MeTHF(6mL)に溶解し、0℃に冷却した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.95mmol)を添加し、反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで室温で更に20分間撹拌して懸濁液を得た。
別のフラスコ中で、(R)-2-(5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル(0.318mmol)及び(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エタン-1-オール(0.318mmol)を2-MeTHF(3.0mL)に溶解した。上記の混合物を滴下して添加し、室温で14時間撹拌した溶液を得た。反応混合物を濃縮し、最小量のDCM/Hexに溶解し、順相クロマトグラフィー(0~40%EtOAC/Hex)により2回精製し、続いて分取HPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製し、(R)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル(より極性の生成物)を得た。MS(m/z)637.90[M+H]
工程4:(R)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸
Figure 2022544199000111
トリフルオロ酢酸(1mL)を、ジクロロメタン(2mL)中の(R)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル(0.085mmol)の溶液に添加した。反応混合物を4時間撹拌した。次いで、反応混合物を濃縮し、DMFに溶解し、HPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥して(R)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸を得た。MS(m/z)581.81[M+H]
工程5:(R)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミド
Figure 2022544199000112
ジイソプロピルエチルアミン(0.131mmol)をDMF(1.0mL)中の(R)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸(0.065mmol)の溶液に添加し、続いてHATU(0.078mmol)を添加した。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。
別のフラスコ中で、1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミド(0.294mmol)をDMF(0.7mL)に溶解し、0℃に冷却した。水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.261mmol)を添加し、反応混合物を氷浴中0℃で35分間撹拌した。氷浴を外して、撹拌を90分間続けた。得られた混合物を上記の溶液に添加し、撹拌を2時間続けた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N HClで酸性化し、EtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を5%塩化リチウム溶液(3回)、ブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質を順相クロマトグラフィー(10~100%EtOAc/Hex)により精製して生成物を得て、これをHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA))により再精製し、凍結乾燥後、(R)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドを得た。MS(m/z)697.66[M-H]H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.01(d,J=0.9Hz,1H)、7.52(dd,J=7.5,1.8Hz,1H)、7.40-7.29(m,2H)、7.09-6.92(m,2H)、5.46(dq,J=39.9,7.1Hz,1H)、4.41-4.24(m,2H)、4.17(d,J=6.6Hz,2H)、3.88(d,J=9.8Hz,3H)、3.64(tt,J=10.8,5.6Hz,2H)、2.88(d,J=6.8Hz,3H)、1.93-1.62(m,5H)、1.55(d,J=6.6Hz,9H)、1.43-1.26(m,2H)、0.93(dddd,J=28.8,9.2,6.9,5.1Hz,2H)。
実施例19:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドの調製
Figure 2022544199000113
工程1:2-(1-((R)-2-((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000114
バイアル中で、トリフェニルホスフィン(3mmol)を2-MeTHF(6mL)に溶解し、0℃に冷却した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(3mmol)を添加し、反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで室温で更に20分間撹拌して懸濁液を得た。
別のフラスコ中で、国際公開第2017/091617号に従って調製した2-メチル-2-(5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル(0.6mmol)及び(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エタン-1-オール(0.72mmol)を2-MeTHF(3.0mL)に溶解した。上記の混合物を滴下して添加し、室温で14時間撹拌した溶液を得た。反応混合物を濃縮し、最小量のDCM/Hexに溶解し、順相クロマトグラフィー(0~40%EtOAC/Hex)により2回精製し、続いて分取HPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製し、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル(極性生成物)を得る。MS(m/z)674.14[M+Na]
工程2:2-(1-((R)-2-((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸
Figure 2022544199000115
トリフルオロ酢酸(2mL)を、ジクロロメタン(5mL)中の2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル(0.391g、0.6mmol)の溶液に添加した。反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、DMFに溶解し、HPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥して、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸を得た。MS(m/z)595.87[M+H]
工程3:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミド
Figure 2022544199000116
ジイソプロピルエチルアミン(0.29mmol)をDMF(1.0mL)中の2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸(0.15mmol)の溶液に添加し、続いてHATU(0.178mmol)を添加した。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。
別のフラスコ中で、1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミド(0.67mmol)をDMF(2mL)に溶解し、0℃に冷却した。水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.59mmol)を添加し、反応混合物を氷浴中0℃で35分間撹拌した。氷浴を外して、撹拌を90分間続けた。この混合物を上記の溶液に添加し、撹拌を2時間続けた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N HClで酸性化し、EtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を5%塩化リチウム溶液(3回)、ブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA))により精製し、凍結乾燥後、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドを得た。MS(m/z)712.88[M+H]H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.99(d,J=7.4Hz,2H)、7.50(dd,J=7.6、1.7Hz,1H)、7.37-7.23(m,1H)、7.12-6.83(m,2H)、5.48-5.26(m,1H)、4.33(d,J=19.7Hz,2H)、4.19-3.94(m,2H)、3.84(s,3H)、3.65(dq,J=10.6,5.5Hz,1H)、2.60(d,J=5.1Hz,3H)、2.05-1.66(m,9H)、1.66-1.46(m,7H)、1.46-1.35(m,2H)、0.93(t,J=4.0Hz,3H)。
実施例20:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドの調製
Figure 2022544199000117
Figure 2022544199000118
工程1:(R)-2-(((1S,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エタン-1-オール
Figure 2022544199000119
exo-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オール(3mmol)を室温でDCM(1mL)に溶解した。Er(OTf)(0.268mmol)を一度に添加した。得られた反応混合物をアルゴン下で0℃に冷却した。DCM(1mL)中の2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)オキシラン(4mmol)の溶液を0℃で滴下して添加し、得られた反応混合物を2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラム(0~100%EtOAc/Hex)で直接精製して、生成物をラセミ混合物として得た。このラセミ混合物のSFC(IF、5μm 21×250mm、EtOH-NH共溶媒)による分割により、(R)-2-(((1S,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エタン-1-オール(第2のピーク)を得た。MS(m/z)297.10[M+H]
工程2:2-(1-((R)-2-((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000120
2-メチル-2-(5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチルを、国際公開第2017/091617号に記載されるように調製した。
2-メチル-2-(5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル(0.204mmol)及び(R)-2-(((1S,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エタン-1-オール(0.266mmol)をTHF(2mL)と室温で混合した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.307mmol)及びトリフェニルホスフィン(0.307mmol)を順次添加した。反応混合物を封管中、室温で17時間撹拌した。次いで、反応混合物をシリカゲルカラム(0~100%EtOAc/Hex)で直接精製して、N-アルキル化生成物とO-アルキル化生成物との混合物を得た。これらの2つの位置異性体をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により分離し、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル(第1のピーク)を得た。MS(m/z):668.30[M-H]
工程3:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸
Figure 2022544199000121
濃硫酸(3mL)を水(3mL)に0℃で激しく撹拌しながら添加し、続いてイソプロパノール(6mL)を添加した。2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル(0.07mmol)を0℃で3mLの上記硫酸溶液で処理した。反応混合物を撹拌しながら室温まで温め、室温で8時間保持した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(5mL)で抽出し、有機相を分離し、水で洗浄し、濃縮した。残渣をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)で精製し、ACN/HOから凍結乾燥して、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸を得た。MS(m/z)612.22[M-H]
工程4:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2H-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミド
Figure 2022544199000122
2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸(0.06mmol)をアルゴン下、室温でDMF(1mL)に溶解した。ジイソプロピルエチルアミン(0.422mmol)及びHATU(0.072mmol)を順次添加した。反応混合物をアルゴン下、室温で17時間撹拌した。
水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.64mmol)を、DMF(1mL)中の1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミド(0.663mmol)の溶液に室温で添加した。反応混合物を1時間撹拌して、スラリーを得た。上記の溶液を5分間かけて滴下して添加した。得られた反応混合物を室温で15分間撹拌した。反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、1N HClとEtOAcとの間で分配した。有機相を分離して濃縮した。残渣を最小量のジクロロメタンに溶解し、分取TLC上に吸着させて精製し(シリカゲル、1/1 EtOAc/ヘプタン)、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドを得た。MS(m/z)729.62[M-H]H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.81(s,1H)、7.96(s,2H)、7.25(dd,J=9.3,3.2Hz,1H)、7.14-6.99(m,1H)、6.94(dd,J=9.0,4.4Hz,1H)、5.27(dd,J=8.5,4.6Hz,1H)、4.27(d,J=15.3Hz,2H)、4.15(d,J=14.4Hz,1H)、3.90(d,J=11.1Hz,1H)、3.81(s,3H)、3.62(tt,J=10.9,5.7Hz,1H)、2.59(s,3H)、1.89-1.65(m,4H)、1.77(s,3H)、1.75(s,3H)、1.53(s,3H)、1.64-1.39(m,5H)、1.39-1.25(m,1H)、1.00-0.85(m,2H)。
実施例21:2-(1-((R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドの調製
Figure 2022544199000123
2-(1-((R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドを、実施例13と同様の方法で、工程1において、exo-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オールの代わりにendo-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オールを使用して、工程3において、1-(5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチルの代わりに2-メチル-2-(5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチルを使用して、工程5において、2-メチルプロパン-2-スルホンアミドの代わりに1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミドを使用して調製した。2-((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エタン-1-オールのキラル分離を工程2においてSFC IF 5%IPA-NHを使用して実施し、(R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エタン-1-オールを第2のピークとして得た。MS(m/z)747.70[M-H]H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.81(s,1H)、7.97(s,2H)、7.65(dd,J=7.6,1.9Hz,1H)、7.42(td,J=7.7,1.9Hz,1H)、7.35(td,J=7.5,1.3Hz,1H)、7.18(d,J=7.5Hz,1H)、6.84(t,J=73.8Hz,1H)、5.40(dd,J=9.0,4.8Hz,1H)、4.26-4.09(m,3H)、4.09-3.91(m,1H)、3.46(t,J=5.1Hz,1H)、2.60(s,3H)、1.90-1.83(m,2H)、1.80(s,3H)、1.77(s,3H)、1.74-1.62(m,5H)、1.61-1.54(m,3H)、1.53(s,3H)、0.95-0.88(m,2H)。
実施例22:1-(1-((R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(tert-ブチルスルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドの調製
Figure 2022544199000124
1-(1-((R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(tert-ブチルスルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドを、実施例13と同様の方法で、工程1において、exo-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オールの代わりにendo-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オールを使用して、工程3において、1-(5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチルの代わりに1-(5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチルを使用して調製した。2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エタン-1-オールのキラル分離を工程2においてSFC IF 5%IPA-NHを使用して実施し、(R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エタン-1-オールを第2のピークとして得た。MS(m/z)747.69[M-H]H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.68(d,J=70.9Hz,1H),7.95(s,2H),7.69-7.52(m,1H),7.47-7.24(m,2H),7.24-7.03(m,1H),6.81(t,J=73.9Hz,1H)、5.35(s,1H)、4.65-4.40(m,1H)、4.26-4.01(m,2H)、3.89-3.57(m,1H)、3.54-3.35(m,1H)、2.61(s,3H)、1.91-1.79(m,3H)、1.79-1.68(m,3H)、1.69-1.45(m,4H)、1.37(s,9H)、1.32-1.19(m,2H)。
実施例23:1-(1-((R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2H-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドの調製
Figure 2022544199000125
1-(1-((R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2H-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドを、実施例13と同様の方法で、工程1において、exo-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オールの代わりにendo-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オールを使用して、工程3において、1-(5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチルの代わりに1-(5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチルを使用して、工程5において、2-メチルプロパン-2-スルホンアミドの代わりに1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミドを使用して調製した。2-((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エタン-1-オールのキラル分離を工程2においてSFC IF 5%IPA-NHを使用して実施し、(R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エタン-1-オールを第2のピークとして得た。MS(m/z)745.69[M-H]。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.91(d,J=84.5Hz,1H),7.95(s,2H),7.68-7.53(m,1H),7.48-7.25(m,2H),7.15(dd,J=19.6,8.1Hz,1H)、6.81(t,J=73.9Hz,1H)、5.36(s,1H)、4.61-4.40(m,1H)、4.12(d,J=21.2Hz,2H)、3.93-3.59(m,1H)、3.54-3.36(m,1H)、2.65-2.57(m,3H)、1.89-1.81(m,3H)、1.65(d,J=54.3Hz,7H)、1.51-1.46(m,2H)、1.46(s,3H)、1.35-1.17(m,2H)、0.93-0.85(m,2H)。
実施例24:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドの調製
Figure 2022544199000126
工程1:2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)オキシラン
Figure 2022544199000127
トリメチルスルホニウムヨージド(33mmol)をアルゴン下、室温でDMSO(10mL)に溶解した。水素化ナトリウム(鉱油中60%)(33mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。DMSO(2mL)中の2-(2-メトキシエトキシ)ベンズアルデヒド(28mmol)の溶液を滴下して添加し、反応混合物を17時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、NHCl/水(20mL)に注いだ。有機相を分離し、水及びブラインで洗浄し、濃縮した。残渣を0~100%EtOAc/Hexを用いてシリカゲルカラムで精製し、2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)オキシランを得た。MS(m/z)195.12[M+H]
工程2:(R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エタン-1-オール
Figure 2022544199000128
exo-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オール(693mg、5mmol)をDCM(2mL)に溶解し、Er(OTf)(0.4mmol)を一度に添加した。得られた反応混合物をアルゴン下で0℃に冷却した。DCM(1mL)中の2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)オキシラン(4mmol)の溶液を滴下して添加し、得られた反応混合物を2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラム(0~100%EtOAc/Hex)で直接精製して、ラセミ混合物を得た。SFC(AD-H 5μm 21×250mm、MeOH共溶媒)によるラセミ混合物の分割により、(R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エタン-1-オール(第2のピーク)を得た。MS(m/z)323.22[M+H]
工程3:2-(2-((R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エトキシ)-5-メチル-4-オキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)チエノ[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000129
2-メチル-2-(5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル(0.204mmol)及び(R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エタン-1-オール(0.266mmol)をTHF(2mL)に溶解した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.307mmol)及びトリフェニルホスフィン(0.307mmol)を順次添加し、反応混合物を封管中、室温で17時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラム(0~100%EtOAc/Hex)で直接精製して、2-メチル-2-(5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル及び2-(2-((R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エトキシ)-5-メチル-4-オキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)チエノ[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチルの混合物を得た。MS(m/z)694.31[M-H]
工程4:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸
Figure 2022544199000130
濃硫酸(3mL)を水(3mL)に0℃で激しく撹拌しながら添加し、続いてイソプロパノール(6mL)を添加した。2-メチル-2-(5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル及び2-(2-((R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エトキシ)-5-メチル-4-オキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)チエノ[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチルの混合物(0.23mmol)を0℃で5mLの上記硫酸溶液で処理した。反応混合物を撹拌しながら室温まで温め、室温で8時間保持した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL)で抽出した。有機相を分離し、水で洗浄し、濃縮した。残渣をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)で精製し、ACN/HOから凍結乾燥して、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸(第1のピーク)を得た。MS(m/z)638.23[M-H]
工程5:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミド
Figure 2022544199000131
2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸(0.067mmol)をアルゴン下、室温でDMF(0.5mL)に溶解した。ジイソプロピルエチルアミン(0.133mmol)及びHATU(0.087mmol)を順次添加し、反応混合物をアルゴン下、室温で17時間撹拌した。
別の容器中で、水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.334mmol)を、DMF(0.5mL)中の1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミド(0.4mmol)の溶液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌して、スラリーを得た。上記の溶液を、このスラリーに5分間かけて滴下して添加した。得られた反応混合物を室温で15分間撹拌した。反応混合物をEtOAc(5mL)で希釈し、1N HClとEtOAcとの間で分配した。有機相を分離して濃縮した。残渣を最小量又はジクロロメタンに溶解し、分取TLC(シリカゲル、1/1 EtOAc/ヘプタン)上に吸着させて精製し、2-(1-((R)-2-(((1R、3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドを得た。MS(m/z)755.78[M-H]H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.82(s,1H)、7.97(s,2H)、7.48(dd,J=7.6,1.8Hz,1H)、7.31(ddd,J=8.2,7.4,1.8Hz,1H)、7.17-6.84(m,2H)、5.33(dd,J=9.0,4.1Hz,1H)、4.32-4.12(m,6H)、3.95(dd,J=14.3,9.0Hz,1H)、3.75(t,J=4.7Hz,2H)、3.57(tt,J=10.9,5.7Hz,1H)、3.32(s,3H)、2.60(s,3H)、1.87-1.61(m,3H)、1.79(s,3H)、1.74(s,3H)、1.59-1.35(m,6H)、1.53(s.3H)、1.33-1.20(m,1H)、0.97-0.88(m,2H)。
実施例25:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドの調製
Figure 2022544199000132
工程1:1-(1-((R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000133
1-(5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.231mmol)及び(R)-2-(((1S,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エタン-1-オール(0.291mmol)をTHF(2mL)に溶解した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.347mmol)及びトリフェニルホスフィン(0.347mmol)を順次添加した。反応混合物を封管中、室温で17時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラム(0~100%EtOAc/Hex)で直接精製して、N-アルキル化生成物とO-アルキル化生成物との混合物を得て、これをHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により更に精製し、ACN/HOから凍結乾燥して、1-(1-((R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチルを得た。MS(m/z)650.26[M+H]
工程2:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸
Figure 2022544199000134
濃硫酸(3mL)を水(3mL)に0℃で激しく撹拌しながら添加し、続いてイソプロパノール(6mL)を添加した。1-(1-((R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.066mmol)を0℃で2mLの上記硫酸溶液で処理した。反応混合物を撹拌しながら室温まで温め、室温で3時間保持した。反応混合物を水(3mL)で希釈し、EtOAc(3mL)で抽出した。有機相を分離し、水で洗浄し、濃縮した。残渣をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)で精製し、ACN/HOから凍結乾燥して、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸を得た。MS(m/z)592.22[M-H]
工程3:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミド
Figure 2022544199000135
1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(23.6μmol)をアルゴン下、室温でDMF(0.5mL)に溶解した。ジイソプロピルエチルアミン(47μmol)及びHATU(28μmol)を順次添加した。反応混合物をアルゴン下、室温で17時間撹拌した。
別の容器中で、水素化ナトリウム(鉱油中60%、94μmol)を、DMF(0.5mL)中の1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミド(106μmol)の溶液に室温で添加した。反応混合物を1時間撹拌して、スラリーを得た。上記の溶液を、このスラリーに5分間かけて滴下して添加した。得られた反応混合物を室温で20分間撹拌した。反応混合物をEtOAc(5mL)で希釈し、1N HClとEtOAcとの間で分配した。有機相を分離して濃縮した。残渣を最小量のジクロロメタンに溶解し、分取TLC上に吸着させて精製し(シリカゲル、1/1 EtOAc/ヘプタン)、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドを得た。MS(m/z)709.69[M-H]H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.97(d,J=18.0Hz,1H)、7.97(s,2H)、7.49(d,J=26.0Hz,1H)、7.40-7.24(m,1H)、7.09-6.97(m,2H)、5.37-5.28(m,1H)、4.64-4.36(m,1H)、4.31-4.2(m,2H)、3.93-3.76(m,4H)、3.68-3.52(m,1H)、2.64(s,3H)、1.93-1.64(m,7H)、1.49(s,3H)、1.58-1.34(m,5H)、1.33-1.12(m,2H)、0.97-0.88(m,2H)。
実施例26:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドの調製
Figure 2022544199000136
工程1:2-(3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)シクロプロピル)ウレイド)-4-メチル-5-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチル
Figure 2022544199000137
トリホスゲン(2mmol)を、ジクロロメタン(100mL)中の、国際公開第2017/075056号に従って調製した2-アミノ-4-メチル-5-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチル(6mmol)の混合物に0℃で添加し、続いて、トリエチルアミン(18mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を0℃で1時間、次いで室温で2時間撹拌した。1-アミノシクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル(8mmol)を添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過して固体物質を除去し、濃縮し、順相クロマトグラフィー(0~100%EtOAc/Hex)により精製して、2-(3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)シクロプロピル)ウレイド)-4-メチル-5-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチルを得た。MS(m/z)435.84[M+H]
工程2:1-(5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000138
ジオキサン/tert-ブタノール混合物(4mL/4mL)中の2-(3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)シクロプロピル)ウレイド)-4-メチル-5-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチル(2mmol)、炭酸セシウム(9mmol)の混合物を90℃で4時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルに溶解し、1N HCl溶液で洗浄した。水層を酢酸エチル(2回)で逆抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、順相クロマトグラフィー(0~100%EtOAc/Hex)により精製して、1-(5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチルを得た。MS(m/z)388.35[M-H]
工程3:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000139
バイアル中で、トリフェニルホスフィン(0.354g、1mmol)を2-MeTHF(6mL)に溶解し、0℃に冷却した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.26mL、1mmol)を添加し、反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで室温で更に20分間撹拌して懸濁液を得た。
別のフラスコ中で、1-(5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.45mmol)及び(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エタン-1-オール(0.45mmol)を2-MeTHF(3.0mL)に溶解した。上記混合物を滴下して添加し、室温で14時間撹拌した溶液を得た。反応混合物を濃縮し、最小量のDCM/ヘキサンに溶解し、順相クロマトグラフィー(0~40%EtOAC/Hex)により2回精製して、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチルを得た。MS(m/z)685.84[M+H]
工程4:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸
Figure 2022544199000140
トリフルオロ酢酸(0.5mL)を、ジクロロメタン(1mL)中の1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.102mmol)の溶液に添加した。反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、DMFに溶解し、HPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥して、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸を得た。MS(m/z)629.90[M+H]
工程5:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミド
Figure 2022544199000141
ジイソプロピルエチルアミン(14μL、0.079mmol)をDMF(1.0mL)中の1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(0.04mmol)の溶液に添加し、続いて、HATU(0.047mmol)を添加した。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。
別のフラスコ中で、1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミド(0.179mmol)をDMF(0.7mL)に溶解し、0℃に冷却した。水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.159mmol)を添加し、反応混合物を氷浴中0℃で35分間撹拌した。氷浴を外して、撹拌を90分間続けた。この混合物を上記の溶液に添加し、撹拌を2時間続けた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N HClで酸性化し、EtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を5%塩化リチウム溶液(3回)、ブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製し、凍結乾燥後、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドを得た。MS(m/z)746.88[M+H]H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.98(s,2H)、7.72-7.50(m,1H)、7.50-7.13(m,3H)、7.13-6.72(m,1H)、5.37(s,1H)、4.62(d,J=20.0Hz,1H)、4.36(d,J=34.9Hz,2H)、3.91-3.57(m,2H)、2.63(d,J=10.3Hz,3H)、1.99-1.67(m,6H)、1.52(d,J=27.8Hz,9H)、1.23-0.96(m,2H)、0.79(s,2H)。
実施例27:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミド
Figure 2022544199000142
ジイソプロピルエチルアミン(0.079mmol)を、DMF(1.0mL)中の1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(0.04mmol)の溶液に添加し、続いて、HATU(0.047mmol)を添加した。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。
別のフラスコ中で、2-メチルプロパン-2-スルホンアミド(0.179mmol)をDMF(0.7mL)に溶解し、0℃に冷却した。水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.159mmol)を添加し、反応混合物を氷浴中0℃で35分間撹拌した。氷浴を外して、撹拌を90分間続けた。この混合物を上記の溶液に添加し、撹拌を2時間続けた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N HClで酸性化し、EtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を5%塩化リチウム溶液(3回)、ブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製し、凍結乾燥後、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(tert-ブチルスルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドを得た。MS(m/z)748.91[M+H]H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.97(d,J=8.4Hz,2H)、7.75-7.51(m,1H)、7.51-7.14(m,3H)、7.14-6.70(m,1H)、5.35(ddd,J=18.0,7.6,4.5Hz,1H)、4.68-4.45(m,1H)、4.36(d,J=37.2Hz,2H)、3.86-3.57(m,2H)、2.61(d,J=17.3Hz,3H)、2.13-1.92(m,1H)、1.81(d,J=8.3Hz,4H)、1.79-1.62(m,2H)、1.62-1.41(m,3H)、1.28(s,9H)、1.06(d,J=49.9Hz,2H)。
実施例28:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミド
Figure 2022544199000143
工程1:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000144
バイアル中で、トリフェニルホスフィン(0.27mmol)を2-MeTHF(2mL)に溶解し、0℃に冷却した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.27mmol)を添加し、反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで室温で更に20分間撹拌して懸濁液を得た。
別のフラスコ中で、1-(5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.09mmol)及び(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エタン-1-オール(0.09mmol)を、2-MeTHF(1.0mL)に溶解した。上記混合物を滴下して添加し、室温で14時間撹拌した溶液を得た。反応混合物を濃縮し、最小量のDCM/Hexに溶解し、順相クロマトグラフィー(0~40%EtOAC/Hex)により2回精製して、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチルを得た。MS(m/z)726.13[M+Na]
工程2:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸
Figure 2022544199000145
トリフルオロ酢酸(0.5mL)を、ジクロロメタン(1mL)中の1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.023mmol)の溶液に添加した。反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、DMFに溶解し、HPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥して、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸を得た。MS(m/z)648.00[M+H]
工程3:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミド
Figure 2022544199000146
ジイソプロピルエチルアミン(0.018 mmol)を、DMF(1.0mL)中の1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(0.009mmol)の溶液に添加し、続いて、HATU(0.011mmol)を添加した。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。
別のフラスコ中で、1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミド(0.041mmol)をDMF(0.7mL)に溶解し、0℃に冷却した。水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.037mmol)を添加し、反応混合物を氷浴中0℃で35分間撹拌した。氷浴を外して、撹拌を90分間続けた。この混合物を上記の溶液に添加し、撹拌を2時間続けた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N HClで酸性化し、EtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を5%塩化リチウム溶液(3回)、ブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製し、凍結乾燥後、所望の生成物の1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドを得た。MS(m/z)764.92[M+H]H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.99(s,2H)、7.49-7.12(m,3H)、6.92(t,J=73.5Hz,1H)、5.33(s,1H)、4.61(m,1H)、4.36(d,J=22.4Hz,2H)、3.93-3.56(m,2H)、2.64(s,3H)、2.11-1.66(m,6H)、1.63-1.45(m,8H)、1.45-1.11(m,3H)、0.91(d,J=1.9Hz,2H)。
実施例29:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(tert-ブチルスルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミド
Figure 2022544199000147
ジイソプロピルエチルアミン(0.018mmol)を、DMF(1.0mL)中の1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(0.009mmol)の溶液に添加し、続いて、HATU(0.011mmol)を添加した。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。
別のフラスコ中で、2-メチルプロパン-2-スルホンアミド(0.041mmol)をDMF(0.7mL)に溶解し、0℃に冷却した。水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.037mmol)を添加し、反応混合物を氷浴中0℃で35分間撹拌した。氷浴を外して、撹拌を90分間続けた。混合物を上記の溶液に添加し、撹拌を2時間続けた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N HClで酸性化し、EtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を5%塩化リチウム溶液(3回)、ブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製し、凍結乾燥後、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-(tert-ブチルスルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドを得た。MS(m/z)766.83[M+H]H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.99(s,2H)、7.20(d,J=38.0Hz,3H)、6.92(t,J=73.5Hz,1H)、5.32(s,1H)、4.63(m,1H)、4.36(d,J=21.2Hz,2H)、3.79(d,J=64.0Hz,2H)、2.64(s,3H)、2.14-1.72(m,7H)、1.59(m,3H)、1.42(m,11H)。
実施例30:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミド
Figure 2022544199000148
工程1:1-(1-((R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000149
1-(5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.169mmol)及び(R)-2-(((1S,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エタン-1-オール(0.264mmol)をTHF(2mL)に溶解した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.307mmol)及びトリフェニルホスフィン(0.299mmol)を順次添加した。反応混合物を封管中、室温で17時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラム(0~100%EtOAc/Hex)を使用して直接精製して、N-アルキル化生成物とO-アルキル化生成物との混合物を得て、これをHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により更に精製し、ACN/HOから凍結乾燥して、1-(1-((R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチルを得た。MS(m/z)694.31[M+H]
工程2:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸
Figure 2022544199000150
濃硫酸(3mL)を水(3mL)に0℃で激しく撹拌しながら添加し、続いてイソプロパノール(6mL)を添加した。1-(1-((R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.062mmol)を0℃で2mLの上記硫酸溶液で処理した。反応混合物を撹拌しながら室温まで温め、室温で3時間保持した。反応混合物を水(3mL)で希釈し、EtOAc(3mL)で抽出した。有機相を分離し、水で洗浄し、濃縮した。得られた残渣をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製し、ACN/HOから凍結乾燥して、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸を得た。MS(m/z)636.22[M-H]
工程3:1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミド
Figure 2022544199000151
1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(6.3μmol)をアルゴン下、室温でDMF(0.5mL)に溶解した。ジイソプロピルエチルアミン(12.5μmol)及びHATU(2.9mg、7.5μmol)を順次添加した。反応混合物をアルゴン下、室温で17時間撹拌した。
別の容器中で、水素化ナトリウム(鉱油中60%)(56μmol)を、DMF(0.5mL)中の1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミド(62μmol)の溶液に室温で添加した。反応混合物を1時間撹拌して、スラリーを得た。上記の溶液を、このスラリーに5分間かけて滴下して添加した。得られた反応混合物を室温で20分間撹拌した。反応混合物をEtOAc(5mL)で希釈し、1N HClとEtOAcとの間で分配した。有機相を分離して濃縮した。得られた残渣を最小量のジクロロメタンに溶解し、分取TLC上に吸着させて精製し(シリカゲル、1/1 EtOAc/ヘプタン)、1-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)シクロプロパン-1-カルボキシアミドを得た。MS(m/z)753.81[M-H]H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.99(d,J=32.5Hz,1H)、7.97(s,2H)、7.48(d,J=27.7Hz,1H)、7.32(ddd,J=8.2,7.4,1.8Hz,1H)、7.02(d,J=9.4Hz,2H)、5.43-5.29(m,1H)、4.66-4.41(m,1H)、4.36-4.10(m,4H)、4.00-3.47(m,4H)、3.41-3.25(m,3H)、2.64(s,3H)、1.94-1.63(m,6H)、1.57-1.34(m,6H)、1.48(s,3H)、1.33-1.11(m,2H)、0.96-0.87(m,2H)。
実施例31:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(1,2,4-チアジアゾール-3-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドの調製
Figure 2022544199000152
工程1:2-アミノ-5-カルバモイル-4-メチルチオフェン-3-カルボン酸エチル
Figure 2022544199000153
3-オキソブタンアミド(499.49mmol)、2-シアノ酢酸エチル(499.49mmol)、ジエチルアミン(499.06mmol)、エタノール(250mL)、及び硫黄(599mmol)を1000mLの丸底フラスコに入れた。得られた溶液を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を冷却し、冷蔵庫で終夜保存した。形成された固体生成物を収集し、冷EtOH(100mL)及びEtO(100mL)で洗浄し、2-アミノ-5-カルバモイル-4-メチルチオフェン-3-カルボン酸エチルを得た。MS(m/z):229.16[M+H]
工程2:2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-5-カルバモイル-4-メチルチオフェン-3-カルボン酸エチル
Figure 2022544199000154
2-アミノ-5-カルバモイル-4-メチルチオフェン-3-カルボン酸エチル(175.23mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(17.52mmol)、及び1,4-ジオキサン(1000mL)を2000mLの丸底フラスコに入れた。1,4-ジオキサン(40mL)中の二炭酸ジ-tert-ブチル(175.95mmol)の溶液を滴下して添加した。得られた溶液を室温で48時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。形成された残渣をシリカゲルカラム(100/1ジクロロメタン/メタノール)で精製して、2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-5-カルバモイル-4-メチルチオフェン-3-カルボン酸エチルを得た。MS(m/z)329.11[M+H]
工程3:2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4-メチル-5-(2-オキソ-2H-1,3,4-オキサチアゾール-5-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチル
Figure 2022544199000155
2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-5-カルバモイル-4-メチルチオフェン-3-カルボン酸エチル(51.77mmol)及びテトラヒドロフラン(200mL)を500mLの丸底フラスコに入れた。クロロ(クロロスルファニル)メタノン(57.26mmol)を上記の溶液に滴下して添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物をエーテル(100mL)からの結晶化により精製して、2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4-メチル-5-(2-オキソ-2H-1,3,4-オキサチアゾール-5-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチルをオフホワイトの固体として得た。MS(m/z)387.16[M+H]
工程4:3-(5-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4-(エトキシカルボニル)-3-メチルチオフェン-2-イル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボン酸エチル
Figure 2022544199000156
2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4-メチル-5-(2-オキソ-2H-1,3,4-オキサチアゾール-5-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチル(36.23mmol、1.00当量)、2-エトキシ-2-オキソアセトニトリル(145.33mmol)及び1,2-ジクロロエタン(150mL)を500mLの封管に入れた。反応混合物にマイクロ波放射を160℃で0.5時間照射した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物をエタノール(50mL)からの結晶化により精製して、3-(5-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4-(エトキシカルボニル)-3-メチルチオフェン-2-イル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボン酸エチルを黄色の固体として得た。MS(m/z)442.10[M+H]
工程5:3-(5-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4-(エトキシカルボニル)-3-メチルチオフェン-2-イル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボン酸
Figure 2022544199000157
3-(5-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4-(エトキシカルボニル)-3-メチルチオフェン-2-イル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボン酸エチル(20.38mmol)、エタノール(200mL)、及び水酸化ナトリウム(2.5M水溶液)を500mLの丸底フラスコに入れた。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。得られた3-(5-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4-(エトキシカルボニル)-3-メチルチオフェン-2-イル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボン酸の混合物を次の工程で直接使用した。MS(m/z)414.07[M+H]
工程6:2-アミノ-4-メチル-5-(1,2,4-チアジアゾール-3-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチル
Figure 2022544199000158
濃塩酸(102mmol)を、エタノール(200mL)中の粗3-(5-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4-(エトキシカルボニル)-3-メチルチオフェン-2-イル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボン酸(20.39mmol)の溶液に添加した。得られた溶液を80℃で1時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた固体生成物を100mLの15%アンモニアに懸濁し、濾過した。粗生成物をシリカゲルカラム(酢酸エチル/石油エーテル(10/90~40/60))で精製して、2-アミノ-4-メチル-5-(1,2,4-チアジアゾール-3-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチルを固体として得た。MS(m/z)270.03[M+H]H-NMR(300MHz,CDCl):δ 9.79(s,1H)、6.42(s,2H)、4.37(q,J=7.1Hz,2H)、2.89(s,3H)、1.42(t,J=7.1Hz,3H)。
工程7:2-(3-(1-(tert-ブトキシ)-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)ウレイド)-4-メチル-5-(1,2,4-チアジアゾール-3-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチル
Figure 2022544199000159
トリエチルアミン(11mmol)をDCM(5mL)中の2-アミノ-4-メチル-5-(1,2,4-チアジアゾール-3-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチル(4mmol)の溶液に0℃で滴下して添加した。反応混合物を室温まで温めて、2時間撹拌した。2-アミノ-2-メチルプロパン酸tert-ブチル塩酸塩(0.945g、5mmol)を室温で添加し、得られた反応混合物を17時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、NHCl/水とEtOAcとの間で分配した。有機相を分離し、濃縮して、2-(3-(1-(tert-ブトキシ)-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)ウレイド)-4-メチル-5-(1、2,4-チアジアゾール-3-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチルを得た。MS(m/z)453.13[M-H]
工程8:2-メチル-2-(5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(1,2,4-チアジアゾール-3-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000160
2-(3-(1-(tert-ブトキシ)-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)ウレイド)-4-メチル-5-(1、2,4-チアジアゾール-3-イル)チオフェン-3-カルボン酸エチル(1mmol)及びNaOtBu(4mmol)をアルゴン下で混合し、t-BuOH(5mL)を添加した。反応物を封管中、90℃で3時間で加熱した。反応混合物を濃縮乾固させた。残渣をEtOAcとNHCl/水との間で分配した。有機相を分離して濃縮した。残渣を0~100%EtOAc/Hexを用いてシリカゲルカラムで精製して、2-メチル-2-(5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(1,2,4-チアジアゾール-3-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチルを得た。MS(m/z):407.09[M-H]
工程9:2-(1-((R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(1,2,4-チアジアゾール-3-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000161
2-メチル-2-(5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(1,2,4-チアジアゾール-3-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)プロパン酸tert-ブチル(0.142mmol)及び(R)-2-(((1S,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エタン-1-オール(0.202mmol)をTHF(2mL)に室温で溶解し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.241mmol)及びトリフェニルホスフィン(0.241mmol)を順次添加した。反応混合物を封管中で17時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラム(0~100%EtOAc/Hex)で直接精製して、N-アルキル化生成物とO-アルキル化生成物との混合物を得た。残渣をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)で精製し、ACN/HOから凍結乾燥して、2-(1-((R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(1,2,4-チアジアゾール-3-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチルを得た。MS(m/z)687.22[M+H]
工程10:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(1,2,4-チアジアゾール-3-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸
Figure 2022544199000162
濃硫酸(3mL)を水(3mL)に0℃で激しく撹拌しながら添加し、続いてイソプロパノール(6mL)を添加した。2-(1-((R)-2-(((1R,3r,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(1,2,4-チアジアゾール-3-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル(0.082mmol)を0℃で上記硫酸溶液で2時間処理した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(5mL)で抽出した。有機相を分離し、水で洗浄し、濃縮した。残渣をHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製し、ACN/HOから凍結乾燥して、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(1,2,4-チアジアゾール-3-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸を得た。MS(m/z)629.16[M-H]
工程11:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(1,2,4-チアジアゾール-3-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミド
Figure 2022544199000163
2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(1,2,4-チアジアゾール-3-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸(0.079mmol)をアルゴン下、室温でDMF(0.5mL)に溶解した。ジイソプロピルエチルアミン(0.238mmol)及びHATU(0.12mmol)を順次添加した。この混合物をアルゴン下で17時間撹拌した。
別のフラスコ中で、水素化ナトリウム(鉱油中60%)(0.357mmol)を、DMF(0.5mL)中の1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミド(0.4mmol)の溶液に室温で添加した。反応混合物を1時間撹拌して、スラリーを得た。上記の溶液を、このスラリーに5分間かけて滴下して添加した。得られた反応混合物を室温で15分間撹拌した。反応混合物をEtOAc(5mL)で希釈し、1N HClとEtOAcとの間で分配した。有機相を分離して濃縮した。残渣を最小量のジクロロメタンに溶解し、分取TLC上に吸着させて精製し(シリカゲル、1/1 EtOAc/ヘプタン)、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-5-メチル-2,4-ジオキソ-6-(1,2,4-チアジアゾール-3-イル)-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドを得た。MS(m/z)746.52[M-H]H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 10.07(s,1H)、8.81(s,1H)、7.27(dd,J=9.3,3.2Hz,1H)、7.03(ddd,J=9.0,8.2,3.2Hz,1H)、6.94(dd,J=9.0,4.4Hz,1H)、5.35-5.28(m,1H)、4.31-4.21(m,2H)、4.16(d,J=13.9Hz,1H)、4.03(d,J=23.3Hz,1H)、3.82(s,3H)、3.62(tt,J=10.9,5.7Hz,1H)、2.96(s,3H)、1.87-1.66(m,3H)、1.79(s,3H)、1.76(s,3H)、1.60-1.48(m,4H)、1.53(s,3H)、1.33-1.27(m,3H)、0.98-0.86(m,2H)。
実施例32:(S)-2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-メチル-6-(オキサゾール-2-イル)-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドの調製
Figure 2022544199000164
Figure 2022544199000165
工程1:2-(6-シアノ-5-メチル-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000166
2-(6-ブロモ-5-メチル-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル(国際公開第2017075056号に従って調製)(500mg、1.24mmol)、シアン化銅(2.48mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.062mmol)及び亜鉛粉末(0.3mmol)を、NMP(6mL)と共に20mLのマイクロ波バイアルに入れた。バイアルを100℃で終夜加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を濃縮し、順相クロマトグラフィー(0~100%EtOAc/Hex)により精製して、2-(6-シアノ-5-メチル-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチルを得た。MS(m/z)348.19[M-H]
工程2:2-(1-((R)-2-((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-6-シアノ-5-メチル-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル
Figure 2022544199000167
バイアル中で、トリフェニルホスフィン(0.318mmol)を2-MeTHF(6mL)に溶解し、0℃に冷却した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.318mmol)を添加し、反応混合物を0℃で30分間撹拌し、室温で更に20分間撹拌して懸濁液を得た。
別のフラスコ中で、2-(6-シアノ-5-メチル-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル(0.106mmol)及び(R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エタン-1-オール(0.226mmol)を2-MeTHF(3.0mL)に溶解した。上記の混合物を滴下して添加し、室温で14時間撹拌した溶液を得た。反応混合物を濃縮し、最小量のDCM/Hexに溶解し、順相クロマトグラフィー(0~40%EtOAC/Hex)により2回精製し、続いて分取HPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製し、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-6-シアノ-5-メチル-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル(より極性の生成物)を得た。MS(m/z)609.77[M+H]
工程3:2-(1-((R)-2-((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-6-シアノ-5-メチル-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸
Figure 2022544199000168
トリフルオロ酢酸(0.5mL)を、ジクロロメタン(1mL)中の2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-6-シアノ-5-メチル-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸tert-ブチル(0.001mmol)の溶液に添加した。反応混合物を4時間撹拌した。次いで、反応混合物を濃縮し、DMFに溶解し、HPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥して、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-6-シアノ-5-メチル-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸を得た。MS(m/z)552.41[M-H]
工程4:2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-6-シアノ-5-メチル-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミド
Figure 2022544199000169
ジイソプロピルエチルアミン(0.058mmol)を、DMF(1.0mL)中の2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-6-シアノ-5-メチル-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチルプロパン酸(0.029mmol)の溶液に添加し、続いて、HATU(0.035mmol)を添加した。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。
別のフラスコ中で、1-メチルシクロプロパン-1-スルホンアミド(0.13mmol)をDMF(0.7mL)に溶解し、0℃に冷却した。水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.11mmol)を添加し、反応混合物を氷浴中0℃で35分間撹拌した。氷浴を外して、撹拌を90分間続けた。得られた混合物を上記の溶液に添加し、撹拌を2時間続けた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N HClで酸性化し、EtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を5%塩化リチウム溶液(3回)、ブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質を順相クロマトグラフィー(10~100%EtOAc/Hex)により精製して不純な生成物を得て、これをHPLC(Gemini、5~100%ACN/HO+0.1%TFA)で再精製し、凍結乾燥後、2-(1-((R)-2-(((1R,3s,5S)-8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-(2-メトキシフェニル)エチル)-6-シアノ-5-メチル-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-メチル-N-((1-メチルシクロプロピル)スルホニル)プロパンアミドを得た。MS(m/z)669.67[M-H]H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.49(dd,J=7.5,1.7Hz,1H)、7.37-7.25(m,1H)、7.04(t,J=7.6Hz,1H)、6.96(d,J=8.1Hz,1H)、5.35(dd,J=8.1,5.0Hz,1H)、4.34(d,J=17.5Hz,2H)、4.17(d,J=14.2Hz,1H)、4.00(m,1H)、3.82(s,3H)、3.64(dq,J=10.9,5.4Hz,1H)、2.62(s,3H)、1.82(m,2H)、1.79(m,7H)、1.76-1.65(m,1H)、1.65-1.42(m,7H)、1.42-1.24(m,2H)、1.00-0.85(m,2H)。
実施例33:インビトロde novo脂質生成アッセイ
de novo脂質生成(DNL)を、パルミチン酸への13C標識酢酸塩の取り込みを定量することにより、HepG2細胞においてインビトロで測定した。
HepG2細胞を、10,000細胞/ウェルで384ウェル細胞培養処理プレート(Greinerカタログ番号781091)に、10%FBS(HyCloneカタログ番号SH30071-03)、及び1倍ペニシリン、ストレプトマイシン、グルタミン(Corningカタログ番号30-009-CI)で補充した成長培地(DMEM(Corningカタログ番号15-018-CM)に播種した。次いで、細胞を37℃、5%COで終夜インキュベートした。翌日、細胞を滅菌DPBS(Corningカタログ番号21-031-CM)で2回洗浄し、培養培地を新鮮な成長培地に変更した。目的の化合物を細胞に投与し、続いて37℃、5%COで1時間インキュベートした。13C標識酢酸塩(Sigma-Aldrichカタログ番号279315-1G)を10mMの濃度で培養培地に添加し、細胞を37℃、5%COで24時間インキュベートした。
HepG2細胞の脂質含有量を分析するために、培養培地を除去し、30μLの0.1M NaOHを添加することにより細胞を溶解した。室温で5分間インキュベートした後、15μLのエタノール中7.3%KOHを含有する384ウェルのディープウェルプレート(Sigma-Aldrichカタログ番号BR701355-48EA)に15μLの細胞溶解物を移した。このプレートを密閉し、70℃で4時間インキュベートして、脂質を遊離脂肪酸に加水分解した。次いで、100μLのアセトニトリルを添加し、プレートを3,700gで20分間回転させて有機相と水相とを分離した。上部(有機)相からの50μLを、新しい384ウェルプレート(NUNCカタログ番号264573)に移し、試料を、QTOF質量分析計に結合されたRapidFireを使用する質量分析により分析した。3~7個の13Cを含むパルミチン酸塩の曲線下面積(AUC)の合計をオレイン酸のAUCで正規化し、化合物濃度に対してプロットして、ACC阻害剤の効力を決定した。
化合物の阻害可能性を評価するために、EC50値を実施例化合物について決定し、以下の表1に列挙した(DNL EC50)。表1に示すように、実施例1~32の化合物を評価した。実施例化合物を選択することで、ナノモル活性を有する酵素インビトロアッセイにおいてACC1を阻害することもまた確認された(データは示さず)。ACC1インビトロアッセイは、概ね、例えば、米国特許第8,969,557号に記載されているように実施された。
実施例34:ラット肝臓/血漿比の決定
特定の実施例化合物の血漿に対する肝臓(L/P)比を、投与後2時間及び24時間に雄のSprague-Dawley(SD)ラットで決定した。
実施例化合物のラットL/P比決定のインビボ段階は、Covance Laboratories(Madison,WI)又はCharles River Laboratories(Worcester,WA)で行った。Care and Use of Laboratory Animals,Institute of Laboratory Animal Resourcesに従って動物を収容して取り扱った。プロトコルは、施設動物実験委員会(Institutional Animal Care and Use Committees、IACUC)によりレビューされ、承認された。約300gの雄のSprague-Dawley(SD)ラットを投与前に一晩絶食させ、投与後最大4時間まで絶食させた。それぞれの実施例化合物を、雄のSDラット(n=3ラット/群)に対して5mg/kg又は10mg/kgでの単回用量で強制経口投与した。水性製剤は、エチルアルコール及びポリエチレングリコール300を含有した。約100μLの血漿及び0.5gの肝臓試料を、投与後2時間又は24時間のいずれかでそれぞれの動物から収集した。肝臓試料を、4倍抽出緩衝液を用いて、硬組織ホモジナイザープローブ(Omni International,Kennesaw,GA)により均質化した。LC-MS/MS分析の場合、血漿及び肝臓試料をタンパク質沈殿抽出を通して調製し、Sciex API 5500又は6500 LC-MS/MS機器(Applied Biosystems,Foster City,CA)で分析した。分析物は、0.1%ギ酸を含む移動相及び55%~95%アセトニトリルの直線グラジエントを800μL/分の流量で使用して、1.7μm 50×2.1mmのAcquity UPLC BEH C18カラム(Waters,Milford,MA)で溶出した。それぞれの化合物の肝臓/血漿比を、対応する時点(2時間又は24時間)での肝臓濃度及び血漿濃度を使用して計算した。ノンコンパートメント薬物動態パラメータは、Phoenix 32(Pharsien Corporation,Mountain View,CA)を使用して計算された。
化合物の肝臓負荷能を評価するために、ラット肝臓/血漿比(ラットL/P比)値を、実施例化合物について決定し、表1に2時間及び24時間の時点(ラットL/P比(2h/24h))について以下に列挙する。表1に示すように、実施例1~32の化合物を評価した。
Figure 2022544199000170

Figure 2022544199000171

Figure 2022544199000172

Figure 2022544199000173

Figure 2022544199000174

Figure 2022544199000175

Figure 2022544199000176

実施例35:インビボde novo脂質生成研究
実施例1の化合物のDNL阻害活性を、以下のようにインビボで評価した。
研究は、Covance Laboratories(Madison,WI)において、施設動物実験委員会のプロトコルに準拠して行われた。雄のSprague Dawley(SD)ラットは、Envigo RMS,INCから購入し、研究開始前に7日間順化させた。動物は、研究期間中、餌及び水に自由に摂取可能であった。実験の日に、動物は、体重に基づいて動物を用量群(n=6ラット/群)に無作為化され、ビヒクル(水中0.1%Tween(登録商標)80、pH7.5~8.0)又は実施例1の化合物の用量範囲(0.1μg/kg~1mg/kg)の単回経口投与を受けた。投与後3時間(実施例1)、動物は、13C-酢酸塩(PerkinElmer、32μCi/動物)の単回静脈ボーラス投与を受け、1時間後に屠殺し、DNL分析のために肝臓を収集した。約0.75gの肝臓片を1.5mLの2.5M NaOH中、約70℃で約120分間鹸化し、続いて2.5mLのエタノールを添加し、激しく混合した。試料を終夜放置した後、4.8mLの石油エーテルをそれぞれの試料に添加し、激しく振盪し、1000 x gで5分間遠心分離した。得られた石油エーテル層を除去し、廃棄した。残りの水層を0.6mLの12M HClで酸性化し、4.8mLの石油エーテルで2回抽出した。得られた有機画分をシンチレーションバイアルで合わせ、石油エーテルをフード内で部分的に蒸発させた。残留エーテル画分を少なくとも5mLのUltima Gold XRシンチレーション流体に溶解し、液体シンチレーション計数(LSC)により分析した。結果として得られたdpm(100万個当たりの崩壊数)値を組織重量に対して正規化し、データをビヒクルのパーセントとして表した。
図1は、実施例1の化合物についてのインビボDNL研究の結果を示す。インビボDNLを50%減少させた有効用量(ED50)は、実施例1の化合物について0.080μg/kgであると決定された。
実施例36:カニクイザルにおける肝臓分配研究
実施例1の化合物の肝分配特性を更に調査するために、当該化合物をカニクイザルにおいてインビボでリファンピシン(RIF、汎OATP阻害剤)と同時投与し、肝取り込み実験を、サル肝細胞においてインビトロで行った。予備的研究では、サルにおける実施例1の化合物の全身血流クリアランスは、その静脈内投与後の肝血流よりも高いことが見出された。したがって、RIFの静脈内投与(30mg/kg)の非存在下及び存在下で、実施例1の化合物を経口投与(5mg/kg)する、以下により詳細に記載される同時投与実験を実施した。これらの条件下で、RIF処置は、RIFで処置されていないサルと比較して、実施例1の化合物の血漿曝露を有意に増加させた(表2を参照)。この実施例に記載のサルPK結果はまた、サル肝臓における実施例1の化合物の強い肝取り込みを予測するインビトロ肝取り込み結果と十分に相関した(データは示さず)。
実施例1の化合物のOATP(有機アニオン輸送ポリペプチド)媒介性肝臓特異的送達を評価するために、血漿薬物動態(PK)をカニクイザルで評価した。カニクイザルPK研究の生存中段階は、Covance Laboratories(Madison,WI)で行った。Care and Use of Laboratory Animals,Institute of Laboratory Animal Resourcesに従って動物を収容して取り扱った。プロトコルは、施設動物実験委員会(IACUC)によりレビューされ、承認された。体重約3kgの雄のカニクイザルを、PK研究の生存中段階に使用した。動物を投与前に一晩絶食させ、最大投与後4時間まで絶食させた。強制経口投与を介して5mg/kgでの試験化合物投与をする前に、動物に試験化合物(実施例1)を単独で、又は30mg/kgのリファンピシンと同時投与した(群当たり3匹のサル)。水性製剤は、ジメチルスルホキシド、コリフォア、ラブラゾル、及びプロピレングリコールを含有する。約0.5mLの血液試料をそれぞれの動物から収集し、試験化合物(実施例1)の濃度について分析した。LC-MS/MS分析の場合、血漿試料をタンパク質沈殿抽出を通して調製し、Sciex API 5500 LC-MS/MS機器(Applied Biosystems,Foster City,CA)で分析した。分析物は、0.1%ギ酸を含む移動相及び60%~95%アセトニトリルの直線グラジエントを800μL/分の流量で使用して、1.7μm 50×2.1mmのAcquity UPLC BEH C18カラム(Waters,Milford,MA)で溶出した。ノンコンパートメント薬物動態パラメータは、Phoenix 32(Pharsien Corporation,Mountain View,CA)を使用して計算された。
表2は、この実施例に記載のカニクイザルPK試験の結果を示す。
この実施例は、実施例1の化合物が、標的肝組織への優先的な負荷をもたらすOATP媒介性肝クリアランスにより特徴付けられることを実証する。サルにおけるインビボ及びインビトロ肝取り込み評価を適用して、実施例1の化合物のヒトPK及び臨床用量を予測することができる。
Figure 2022544199000177
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が関連する当業者により一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
したがって、本開示は、好ましい実施形態により具体的に開示されてきたが、本明細書に開示される本明細書に具体化される開示の任意の特徴、修正、改善、及び変形は、当業者には再利用され得、そのような修正、改善、及び変形は、本開示の範囲内にあると見なされることを理解されたい。本明細書で提供される材料、方法、及び実施例は、好ましい実施形態を代表するものであり、例示的であり、本開示の範囲に対する限定として意図されない。
本開示は、本明細書において広範かつ包括的に記載されてきた。包括的な開示内に属するより狭義の種及び亜属群のそれぞれもまた、本開示の一部を形成する。これは、削除された材料が本明細書に具体的に明記されているかどうかにかかわらず、属から任意の対象を除去する条件付き又は否定的制限付きでの本開示の一般的な説明を含む。
加えて、本開示の特徴又は態様がマーカッシュ群の観点で記載されている場合、当業者は、本開示がまた、マーカッシュ群の任意の個々のメンバー又はメンバーのサブグループの観点で記載されていることを認識するであろう。
本開示は上記の実施形態と併せて説明されてきたが、前述の説明及び実施例は例示を意図し、本開示の範囲を限定するものではないことを理解されたい。本開示の範囲内の他の態様、利点、及び修正は、本開示が関連する当業者には明らかであろう。
本開示は上記の実施形態と併せて説明されてきたが、前述の説明及び実施例は例示を意図し、本開示の範囲を限定するものではないことを理解されたい。本開示の範囲内の他の態様、利点、及び修正は、本開示が関連する当業者には明らかであろう。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
式(I)
Figure 2022544199000227
[式中、
は、シアノ、ハロゲン、-R、-OR、-SR、-N(R) 、-N(R)C(O)R、-C(O)N(R) 、-N(R)C(O)N(R) 、-N(R)C(O)OR、-OC(O)N(R) 、-N(R)SO R、-SO N(R) 、-C(O)R、-C(O)OR、-OC(O)R、-S(O)R、-SO R、又は環式基であり、前記環式基は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する4~8員単環式複素環、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員単環式ヘテロアリール、又は窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員二環式ヘテロアリールから選択され、前記環式基はそれぞれ独立して、ハロゲン、シアノ、C 1~3 アルキル、及びC 1~3 アルコキシから独立して選択される1~4個の置換基で任意選択的に置換されており、
は、水素であるか、又は、1個以上のハロゲン、-OR、-SR、-N(R) 、-N(R)C(O)R、-C(O)N(R) 、-N(R)C(O)N(R) 、-N(R)C(O)OR、-OC(O)N(R) 、-N(R)SO R、-SO N(R) 、-C(O)R、-C(O)OR、-OC(O)R、-S(O)R、又は-SO Rで任意選択的に置換されたC 1~4 アルキルであり、Rはそれぞれ独立して、水素であるか、又は、C 1~6 アルキル、3~8員単環式シクロアルキル、フェニル、8~10員二環式アリール、窒素、酸素、又は硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する4~8員単環式ヘテロアリール、窒素、酸素、又は硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員単環式ヘテロアリール、及び窒素、酸素、又は硫黄から独立して選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員二環式ヘテロアリールから選択される基であり、前記基はそれぞれ、ハロゲン、シアノ、C 1~3 アルキル、及びC 1~3 アルコキシから独立して選択される1~4個の置換基で任意選択的に置換され、
3A 及びR 3B はそれぞれ独立して、水素、若しくはC 1~3 アルキルであって、それぞれ、ハロゲン、シアノ、C 1~3 アルキル、若しくはC 1~3 アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されているか、又はR 3A 及びR 3B は、それらが結合している炭素と一緒に、シクロプロピレニル、シクロブチレニル、オキセタニル、若しくはテトラヒドロフラニルを形成し、それぞれ、ハロゲン、シアノ、C 1~3 アルキル、若しくはC 1~3 アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
4A は、C 1~6 アルキル、C 1~6 アルコキシ、C 3~6 シクロアルキル、C 3~6 シクロアルコキシ、フェニル、若しくはフェノキシであり、それぞれ、ハロゲン、シアノ、C 1~3 アルキル、C 1~6 アルコキシ、C 3~6 シクロアルキル、若しくはC 3~6 シクロアルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、前記C 1~3 アルキル、前記C 1~6 アルコキシ、前記C 3~6 シクロアルキル、若しくは前記C 3~6 シクロアルコキシはそれぞれ任意選択的に、1個のC 1~3 アルコキシ若しくは1~3個のハロゲンで置換されているか、又は
4A は、-OR 41 であり、R 41 は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有し、ハロゲン、シアノ、若しくはC 1~3 アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されている、5~6員ヘテロアリールであるか、又は
4A は、-N(R 42 であり、R 42 はそれぞれ独立して、水素 C 1~6 アルキル、若しくはC 3~6 シクロアルキルから選択されるか、又は2個のR 42 が、それらが結合している窒素と一緒に、1個のC 1~3 アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換された4~6員複素環を形成し、
4B は、オキソ又は=NR 43 であり、R 43 は、C 1~6 アルキル、C 3~6 シクロアルキル、C 4~6 ヘテロシクリル、C 3~6 シクロアルコキシ、フェニル、窒素、酸素、又は硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールから選択され、それぞれ、ハロゲン、シアノ、又はC 1~3 アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、
は、酸素、硫黄、又は窒素から独立して選択される1又は2個のヘテロ原子を有する6~12員架橋、縮合、又はスピロ複素環であり、前記縮合、架橋、又はスピロ複素環は、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、アミノ、シアノ、-OR 51 、-SR 51 、-N(R 51 、-N(R 51 )C(O)R 51 、-C(O)N(R 51 、-N(R 51 )C(O)N(R 51 、-N(R 51 )C(O)OR 51 、-OC(O)N(R 51 、-N(R 51 )SO 51 、-SO N(R 51 、-C(O)R 51 、-C(O)OR 51 、-OC(O)R 51 、-S(O)R 51 、又は-SO R、C 1~3 アルキル、又はC 1~3 アルコキシから独立して選択される1~4個の置換基によって任意選択的に置換され、R 51 はそれぞれ独立して、水素又はC 1~6 アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、C 1~3 アルキル、C 1~6 アルコキシ、C 3~6 シクロアルキル、又はC 3~6 シクロアルコキシであり、前記C 1~3 アルキル、前記C 1~6 アルコキシ、前記C 3~6 シクロアルキル、又は前記C 3~6 シクロアルコキシは、ハロゲン、シアノ、C 1~3 アルキル、又はC 1~3 アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、nは、1、2、又は3である。]の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目2)
は、シアノ、又は窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される2~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、C 1~3 アルキル、又はC 1~3 アルコキシから独立して選択される1~4個の置換基で任意選択的に置換されている、項目1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目3)
は、ハロゲン、シアノ、C 1~3 アルキル、又はC 1~3 アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されたC 1~3 アルキルである、項目1又は2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目4)
4a は、C 1~6 アルキル、C 1~6 アルコキシ、C 3~6 シクロアルキル、C 1~6 シクロアルコキシ、フェニル、又はフェノキシであり、それぞれ、ハロゲン、シアノ、又はC 1~3 アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、前記C 1~3 アルキルはそれぞれ、1個のC 1~3 アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されている、項目1~3のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目5)
4B は、オキソである、項目1~4のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目6)
は、1又は2個の酸素を有する8~10員架橋ヘテロシクロアルキルであり、前記架橋ヘテロシクロアルキルは、ハロゲン、シアノ、C 1~3 アルキル、C 1~3 アルコキシ、SO N(R 51 、-C(O)N(R 51 、又は-SO 51 から独立して選択される1~4個の置換基で任意選択的に置換され、R 51 はそれぞれ独立して、水素又はC 1~3 アルキルである、項目1~5のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目7)
はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、又は、1個の-O-CH 若しくは1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されたC 1~3 アルコキシである、項目1~6のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目8)
nは、2である、項目1~7のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目9)
前記2個のR は、それらが結合しているフェニル基と一緒に、8~10員二環式アリール、又は、酸素、窒素、及び硫黄から選択される1若しくは2個のヘテロ原子を有する二環式ヘテロアリールを形成する、項目8に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目10)
はそれぞれ独立して、水素、F、又は1個の-O-CH 若しくは1~2個のFで任意選択的に置換されたC 1~2 アルコキシである、項目1~8のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目11)
前記化合物は、式(II)
Figure 2022544199000228
[式中、
は、シアノであるか、又は、窒素、酸素、及び硫黄からなる群から独立して選択される2~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールであり、
は、1~3個のFで任意選択的に置換されたC 1~3 アルキルであり、
3A 及びR 3B はそれぞれ独立して、水素若しくは-CH であって、それぞれ、1~3個のFで任意選択的に置換されているか、又は
3A 及びR 3B は、それらが結合している炭素と一緒に、シクロプロピレニル又はシクロブチレニルを形成していて、それぞれ、1~3個のFで任意選択的に置換されており、
4A は、C 1~6 アルキル、C 3~6 シクロアルキル、フェニル又はピリジルであり、それぞれ、ハロゲン、シアノ、又はC 1~3 アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、前記C 1~3 アルキルはそれぞれ、1個のC 1~3 アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換され、
は、1又は2個の酸素を有する8~10員架橋ヘテロシクロアルキルであり、
は、水素又はハロゲンであり、
は、1個の-O-CH 又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されたC 1~3 アルキルである。]で表される、項目1~10のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目12)
前記化合物は、式(IIa)
Figure 2022544199000229
で表される、項目11に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目13)
は、1又は2個の酸素を有する8員架橋ヘテロシクロアルキルである、項目1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目14)
は、1個の酸素を有する8員架橋ヘテロシクロアルキルである、項目1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目15)
前記化合物は、式(III)
Figure 2022544199000230
[式中、
は、シアノであるか、又は、窒素、酸素、及び硫黄からなる群から独立して選択される2~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールであり、
は、1~3個のFで任意選択的に置換されたC 1~3 アルキルであり、
3A 及びR 3B はそれぞれ独立して、水素であるか、若しくは1~3個のFで任意選択的に置換された-CH であるか、又はR 3A 及びR 3B は、それらが結合している炭素と一緒に、シクロプロピレニル又はシクロブチレニルを形成していて、それぞれ、1~3個のFで任意選択的に置換されており、
4A は、C 1~6 アルキル、C 3~6 シクロアルキル、フェニル又はピリジルであり、それぞれ、ハロゲン、シアノ、又はC 1~3 アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、前記C 1~3 アルキルはそれぞれ、1個のC 1~3 アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換され、
は、水素又はハロゲンであり、
は、1個の-O-CH 又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されたC 1~3 アルキルである。]で表される、項目1~11、13、又は14のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目16)
前記化合物は、式(IIIa)
Figure 2022544199000231
で表される、項目15に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目17)
3A 及びR 3B はそれぞれ独立して、水素又は-CH であり、R 3A 及びR 3B のうちの少なくとも1つは、-CH である、項目1~16のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目18)
3A 及びR 3B はそれぞれ、-CH である、項目1~17のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目19)
3A 及びR 3B は、それらが結合している炭素と一緒に、シクロプロピレニル又はシクロブチレニルを形成する、項目1~16のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目20)
3A 及びR 3B は、それらが結合している炭素と一緒に、シクロプロピレニルを形成する、項目1~16のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目21)
4A は、C 1~6 アルキルである、項目1~20のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目22)
4A は、C 1~4 アルキルである、項目1~21のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目23)
4A は、t-ブチルである、項目1~22のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目24)
4A は、ピリジルである、項目1~20のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目25)
4A は、ピリド-2-イルである、項目24に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目26)
4A は、ハロゲン、シアノ、又はC 1~3 アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されたC 3~6 シクロアルキルであり、前記C 1~3 アルキルはそれぞれ、1個のC 1~3 アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されている、項目1~20のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目27)
4A は、1個の-CH 又は1個のFで任意選択的に置換されたC 3~6 シクロアルキルであり、前記-CH は、1個の-O-CH 又は1~2個のFで任意選択的に置換されている、項目1~20及び26のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目28)
4A は、
Figure 2022544199000232
である、項目1~19、26、又は27のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目29)
4A は、t-ブチル、
Figure 2022544199000233
である、項目1~19のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目30)
4A は、t-ブチル、
Figure 2022544199000234
である、項目1~19のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目31)
前記化合物は、式(IV)
Figure 2022544199000235
[式中、
は、シアノであるか、又は、窒素、酸素、及び硫黄からなる群から独立して選択される2~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールであり、
は、C 1~3 アルキルであり、
は、水素又はハロゲンであり、
は、1個の-O-CH 又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されたC 1~3 アルキルである。]で表される、項目1~11、13~15、及び17~30のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目32)
前記化合物は、式(IVa)
Figure 2022544199000236
で表される、項目31に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目33)
は、シアノである、項目1~32のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目34)
は、窒素、酸素、又は硫黄から選択される2又は3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールである、項目1~33のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目35)
は、オキサゾリル、チアジアゾリル、又はトリザオリルから選択される、項目1~34のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目36)
は、
Figure 2022544199000237
である、項目1~32のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目37)
は、
Figure 2022544199000238
である、項目1~32のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目38)
は、-CH である、項目1~37のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目39)
は、H又はFである、項目11~38のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目40)
は、-CH
Figure 2022544199000239
である、項目11~39のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目41)
は、-CH 、又は
Figure 2022544199000240
である、項目11~40のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目42)
Figure 2022544199000241
Figure 2022544199000242
Figure 2022544199000243
からなる群から選択される化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目43)
Figure 2022544199000244
Figure 2022544199000245
からなる群から選択される化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目44)
前記化合物は、
Figure 2022544199000246
である、項目1、11、12、15、16、31、又は32のいずれか一項に記載の化合物、又は薬学的に許容される塩。
(項目45)
前記化合物は、
Figure 2022544199000247
である、項目1、11、12、15、16、31、又は32のいずれか一項に記載の化合物、又は薬学的に許容される塩。
(項目46)
前記化合物は、
Figure 2022544199000248
である、項目1、11、12、15、16、31、又は32のいずれか一項に記載の化合物、又は薬学的に許容される塩。
(項目47)
治療有効量の項目1~46のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤と、を含む、医薬組成物。
(項目48)
追加の治療薬を更に含む、項目47に記載の医薬組成物。
(項目49)
ACC媒介性の疾患又は状態の重症度又は進行を治療、安定化、又は減少させる方法であって、その必要のある患者に、治療有効量の項目1~46のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は項目47若しくは48に記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
(項目50)
前記ACC媒介性の疾患又は状態は、肝疾患である、項目49に記載の方法。
(項目51)
前記肝疾患は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を含む、項目50に記載の方法。
(項目52)
前記肝疾患は、脂肪症を含む、項目50又は51に記載の方法。
(項目53)
前記肝疾患は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を含む、項目50~52のいずれか一項に記載の方法。
(項目54)
前記肝疾患は、肝線維症を含む、項目50~53のいずれか一項に記載の方法。
(項目55)
前記肝疾患は、肝硬変を含む、項目50~54のいずれか一項に記載の方法。
(項目56)
前記肝硬変は、代償性肝線維症である、項目55に記載の方法。
(項目57)
前記肝硬変は、非代償性肝硬変である、項目55に記載の方法。
(項目58)
前記肝疾患は、肝細胞癌(HCC)を含む、項目50~57のいずれか一項に記載の方法。
(項目59)
前記肝疾患は、原発性胆汁性硬変(PBC)又は原発性硬化性胆管炎(PSC)を含む、項目50~58のいずれか一項に記載の方法。
(項目60)
前記化合物、又はその薬学的に許容される塩は、追加の治療薬と組み合わせて投与される、項目49~59のいずれか一項に記載の方法。
(項目61)
前記追加の治療薬は、1種類、2種類、3種類、又は4種類の追加の治療薬である、項目48に記載の医薬組成物又は項目60に記載の方法。
(項目62)
前記追加の治療薬は、アポトーシスシグナル調節キナーゼ(ASK-1)阻害剤、ファルネソイドX受容体(FXR)アゴニスト、ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体アルファ(PPARα)アゴニスト、魚油、グルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニスト、又はTGFβアンタゴニストを含む、項目48に記載の医薬組成物、又は項目60若しくは61に記載の方法。
(項目63)
前記ASK1阻害剤は、セロンセルチブである、項目62に記載の医薬組成物又は方法。
(項目64)
前記FXRアゴニストは、シロフェクサーである、項目62に記載の医薬組成物又は方法。
(項目65)
前記PPARαアゴニストは、フィブラートである、項目62に記載の医薬組成物又は方法。
(項目66)
前記魚油は、イコサペント酸エチルである、項目62に記載の医薬組成物又は方法。
(項目67)
前記GLP-1受容体アゴニストは、リラグルチド又はセマグルチドである、項目62に記載の医薬組成物又は方法。
(項目68)
前記TGFβアンタゴニストは、抗TGFβ1特異的抗体である、項目62に記載の医薬組成物又は方法。
(項目69)
前記TGFβアンタゴニストは、TGFβ受容体である、項目62に記載の医薬組成物又は方法。
(項目70)
前記追加の治療薬は、セロンセルチブ及びシロフェクサーを含む、項目62に記載の医薬組成物又は方法。
(項目71)
セロンセルチブと、シロフェクサーと、前記化合物
Figure 2022544199000249
又はその薬学的に許容される塩と、を含む、項目62に記載の医薬組成物又は方法。
(項目72)
前記追加の治療薬は、シロフェクサー及びセマグルチドを含む、項目62に記載の医薬組成物又は方法。
(項目73)
シロフェクサーと、セマグルチドと、前記化合物
Figure 2022544199000250
又はその薬学的に許容される塩と、を含む、項目62に記載の医薬組成物又は方法。
(項目74)
前記フィブラートは、フェノフィブラートである、項目65に記載の医薬組成物又は方法。
(項目75)
前記化合物、又はその薬学的に許容される塩は、1用量当たり約0.5mg~約5mgの範囲の用量で投与される、項目49~74のいずれか一項に記載の方法。
(項目76)
前記化合物、又はその薬学的に許容される塩は、1用量当たり約1.0mg~約2mgの範囲の用量で投与される、項目75に記載の方法。
(項目77)
前記化合物、又はその薬学的に許容される塩は、1用量当たり約1.2mgの用量で投与される、項目76に記載の方法。
(項目78)
ACC媒介性の疾患又は状態の治療用の薬剤の製造のための、項目1~46のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用。

Claims (78)

  1. 式(I)
    Figure 2022544199000178
    [式中、
    は、シアノ、ハロゲン、-R、-OR、-SR、-N(R)、-N(R)C(O)R、-C(O)N(R)、-N(R)C(O)N(R)、-N(R)C(O)OR、-OC(O)N(R)、-N(R)SOR、-SON(R)、-C(O)R、-C(O)OR、-OC(O)R、-S(O)R、-SOR、又は環式基であり、前記環式基は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する4~8員単環式複素環、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員単環式ヘテロアリール、又は窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員二環式ヘテロアリールから選択され、前記環式基はそれぞれ独立して、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、及びC1~3アルコキシから独立して選択される1~4個の置換基で任意選択的に置換されており、
    は、水素であるか、又は、1個以上のハロゲン、-OR、-SR、-N(R)、-N(R)C(O)R、-C(O)N(R)、-N(R)C(O)N(R)、-N(R)C(O)OR、-OC(O)N(R)、-N(R)SOR、-SON(R)、-C(O)R、-C(O)OR、-OC(O)R、-S(O)R、又は-SORで任意選択的に置換されたC1~4アルキルであり、Rはそれぞれ独立して、水素であるか、又は、C1~6アルキル、3~8員単環式シクロアルキル、フェニル、8~10員二環式アリール、窒素、酸素、又は硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する4~8員単環式ヘテロアリール、窒素、酸素、又は硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員単環式ヘテロアリール、及び窒素、酸素、又は硫黄から独立して選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員二環式ヘテロアリールから選択される基であり、前記基はそれぞれ、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、及びC1~3アルコキシから独立して選択される1~4個の置換基で任意選択的に置換され、
    3A及びR3Bはそれぞれ独立して、水素、若しくはC1~3アルキルであって、それぞれ、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、若しくはC1~3アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されているか、又はR3A及びR3Bは、それらが結合している炭素と一緒に、シクロプロピレニル、シクロブチレニル、オキセタニル、若しくはテトラヒドロフラニルを形成し、それぞれ、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、若しくはC1~3アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
    4Aは、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、C3~6シクロアルコキシ、フェニル、若しくはフェノキシであり、それぞれ、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、若しくはC3~6シクロアルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、前記C1~3アルキル、前記C1~6アルコキシ、前記C3~6シクロアルキル、若しくは前記C3~6シクロアルコキシはそれぞれ任意選択的に、1個のC1~3アルコキシ若しくは1~3個のハロゲンで置換されているか、又は
    4Aは、-OR41であり、R41は、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有し、ハロゲン、シアノ、若しくはC1~3アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されている、5~6員ヘテロアリールであるか、又は
    4Aは、-N(R42であり、R42はそれぞれ独立して、水素 C1~6アルキル、若しくはC3~6シクロアルキルから選択されるか、又は2個のR42が、それらが結合している窒素と一緒に、1個のC1~3アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換された4~6員複素環を形成し、
    4Bは、オキソ又は=NR43であり、R43は、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C4~6ヘテロシクリル、C3~6シクロアルコキシ、フェニル、窒素、酸素、又は硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールから選択され、それぞれ、ハロゲン、シアノ、又はC1~3アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、
    は、酸素、硫黄、又は窒素から独立して選択される1又は2個のヘテロ原子を有する6~12員架橋、縮合、又はスピロ複素環であり、前記縮合、架橋、又はスピロ複素環は、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、アミノ、シアノ、-OR51、-SR51、-N(R51、-N(R51)C(O)R51、-C(O)N(R51、-N(R51)C(O)N(R51、-N(R51)C(O)OR51、-OC(O)N(R51、-N(R51)SO51、-SON(R51、-C(O)R51、-C(O)OR51、-OC(O)R51、-S(O)R51、又は-SOR、C1~3アルキル、又はC1~3アルコキシから独立して選択される1~4個の置換基によって任意選択的に置換され、R51はそれぞれ独立して、水素又はC1~6アルキルであり、
    は、水素、ハロゲン、C1~3アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、又はC3~6シクロアルコキシであり、前記C1~3アルキル、前記C1~6アルコキシ、前記C3~6シクロアルキル、又は前記C3~6シクロアルコキシは、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、又はC1~3アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、nは、1、2、又は3である。]の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  2. は、シアノ、又は窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される2~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、又はC1~3アルコキシから独立して選択される1~4個の置換基で任意選択的に置換されている、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  3. は、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、又はC1~3アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されたC1~3アルキルである、請求項1又は2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  4. 4aは、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、C1~6シクロアルコキシ、フェニル、又はフェノキシであり、それぞれ、ハロゲン、シアノ、又はC1~3アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、前記C1~3アルキルはそれぞれ、1個のC1~3アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  5. 4Bは、オキソである、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  6. は、1又は2個の酸素を有する8~10員架橋ヘテロシクロアルキルであり、前記架橋ヘテロシクロアルキルは、ハロゲン、シアノ、C1~3アルキル、C1~3アルコキシ、SON(R51、-C(O)N(R51、又は-SO51から独立して選択される1~4個の置換基で任意選択的に置換され、R51はそれぞれ独立して、水素又はC1~3アルキルである、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  7. はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、又は、1個の-O-CH若しくは1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されたC1~3アルコキシである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  8. nは、2である、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  9. 前記2個のRは、それらが結合しているフェニル基と一緒に、8~10員二環式アリール、又は、酸素、窒素、及び硫黄から選択される1若しくは2個のヘテロ原子を有する二環式ヘテロアリールを形成する、請求項8に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  10. はそれぞれ独立して、水素、F、又は1個の-O-CH若しくは1~2個のFで任意選択的に置換されたC1~2アルコキシである、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  11. 前記化合物は、式(II)
    Figure 2022544199000179
    [式中、
    は、シアノであるか、又は、窒素、酸素、及び硫黄からなる群から独立して選択される2~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールであり、
    は、1~3個のFで任意選択的に置換されたC1~3アルキルであり、
    3A及びR3Bはそれぞれ独立して、水素若しくは-CHであって、それぞれ、1~3個のFで任意選択的に置換されているか、又は
    3A及びR3Bは、それらが結合している炭素と一緒に、シクロプロピレニル又はシクロブチレニルを形成していて、それぞれ、1~3個のFで任意選択的に置換されており、
    4Aは、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、フェニル又はピリジルであり、それぞれ、ハロゲン、シアノ、又はC1~3アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、前記C1~3アルキルはそれぞれ、1個のC1~3アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換され、
    は、1又は2個の酸素を有する8~10員架橋ヘテロシクロアルキルであり、
    は、水素又はハロゲンであり、
    は、1個の-O-CH又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されたC1~3アルキルである。]で表される、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  12. 前記化合物は、式(IIa)
    Figure 2022544199000180
    で表される、請求項11に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  13. は、1又は2個の酸素を有する8員架橋ヘテロシクロアルキルである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  14. は、1個の酸素を有する8員架橋ヘテロシクロアルキルである、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  15. 前記化合物は、式(III)
    Figure 2022544199000181
    [式中、
    は、シアノであるか、又は、窒素、酸素、及び硫黄からなる群から独立して選択される2~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールであり、
    は、1~3個のFで任意選択的に置換されたC1~3アルキルであり、
    3A及びR3Bはそれぞれ独立して、水素であるか、若しくは1~3個のFで任意選択的に置換された-CHであるか、又はR3A及びR3Bは、それらが結合している炭素と一緒に、シクロプロピレニル又はシクロブチレニルを形成していて、それぞれ、1~3個のFで任意選択的に置換されており、
    4Aは、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、フェニル又はピリジルであり、それぞれ、ハロゲン、シアノ、又はC1~3アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換され、前記C1~3アルキルはそれぞれ、1個のC1~3アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換され、
    は、水素又はハロゲンであり、
    は、1個の-O-CH又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されたC1~3アルキルである。]で表される、請求項1~11、13、又は14のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  16. 前記化合物は、式(IIIa)
    Figure 2022544199000182
    で表される、請求項15に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  17. 3A及びR3Bはそれぞれ独立して、水素又は-CHであり、R3A及びR3Bのうちの少なくとも1つは、-CHである、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  18. 3A及びR3Bはそれぞれ、-CHである、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  19. 3A及びR3Bは、それらが結合している炭素と一緒に、シクロプロピレニル又はシクロブチレニルを形成する、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  20. 3A及びR3Bは、それらが結合している炭素と一緒に、シクロプロピレニルを形成する、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  21. 4Aは、C1~6アルキルである、請求項1~20のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  22. 4Aは、C1~4アルキルである、請求項1~21のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  23. 4Aは、t-ブチルである、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  24. 4Aは、ピリジルである、請求項1~20のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  25. 4Aは、ピリド-2-イルである、請求項24に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  26. 4Aは、ハロゲン、シアノ、又はC1~3アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されたC3~6シクロアルキルであり、前記C1~3アルキルはそれぞれ、1個のC1~3アルコキシ又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されている、請求項1~20のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  27. 4Aは、1個の-CH又は1個のFで任意選択的に置換されたC3~6シクロアルキルであり、前記-CHは、1個の-O-CH又は1~2個のFで任意選択的に置換されている、請求項1~20及び26のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  28. 4Aは、
    Figure 2022544199000183
    である、請求項1~19、26、又は27のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  29. 4Aは、t-ブチル、
    Figure 2022544199000184
    である、請求項1~19のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  30. 4Aは、t-ブチル、
    Figure 2022544199000185
    である、請求項1~19のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  31. 前記化合物は、式(IV)
    Figure 2022544199000186
    [式中、
    は、シアノであるか、又は、窒素、酸素、及び硫黄からなる群から独立して選択される2~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールであり、
    は、C1~3アルキルであり、
    は、水素又はハロゲンであり、
    は、1個の-O-CH又は1~3個のハロゲンで任意選択的に置換されたC1~3アルキルである。]で表される、請求項1~11、13~15、及び17~30のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  32. 前記化合物は、式(IVa)
    Figure 2022544199000187
    で表される、請求項31に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  33. は、シアノである、請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  34. は、窒素、酸素、又は硫黄から選択される2又は3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールである、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  35. は、オキサゾリル、チアジアゾリル、又はトリザオリルから選択される、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  36. は、
    Figure 2022544199000188
    である、請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  37. は、
    Figure 2022544199000189
    である、請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  38. は、-CHである、請求項1~37のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  39. は、H又はFである、請求項11~38のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  40. は、-CH
    Figure 2022544199000190
    である、請求項11~39のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  41. は、-CH、又は
    Figure 2022544199000191
    である、請求項11~40のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  42. Figure 2022544199000192
    Figure 2022544199000193
    Figure 2022544199000194
    からなる群から選択される化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  43. Figure 2022544199000195
    Figure 2022544199000196
    からなる群から選択される化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  44. 前記化合物は、
    Figure 2022544199000197
    である、請求項1、11、12、15、16、31、又は32のいずれか一項に記載の化合物、又は薬学的に許容される塩。
  45. 前記化合物は、
    Figure 2022544199000198
    である、請求項1、11、12、15、16、31、又は32のいずれか一項に記載の化合物、又は薬学的に許容される塩。
  46. 前記化合物は、
    Figure 2022544199000199
    である、請求項1、11、12、15、16、31、又は32のいずれか一項に記載の化合物、又は薬学的に許容される塩。
  47. 治療有効量の請求項1~46のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤と、を含む、医薬組成物。
  48. 追加の治療薬を更に含む、請求項47に記載の医薬組成物。
  49. ACC媒介性の疾患又は状態の重症度又は進行を治療、安定化、又は減少させる方法であって、その必要のある患者に、治療有効量の請求項1~46のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は請求項47若しくは48に記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
  50. 前記ACC媒介性の疾患又は状態は、肝疾患である、請求項49に記載の方法。
  51. 前記肝疾患は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を含む、請求項50に記載の方法。
  52. 前記肝疾患は、脂肪症を含む、請求項50又は51に記載の方法。
  53. 前記肝疾患は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を含む、請求項50~52のいずれか一項に記載の方法。
  54. 前記肝疾患は、肝線維症を含む、請求項50~53のいずれか一項に記載の方法。
  55. 前記肝疾患は、肝硬変を含む、請求項50~54のいずれか一項に記載の方法。
  56. 前記肝硬変は、代償性肝線維症である、請求項55に記載の方法。
  57. 前記肝硬変は、非代償性肝硬変である、請求項55に記載の方法。
  58. 前記肝疾患は、肝細胞癌(HCC)を含む、請求項50~57のいずれか一項に記載の方法。
  59. 前記肝疾患は、原発性胆汁性硬変(PBC)又は原発性硬化性胆管炎(PSC)を含む、請求項50~58のいずれか一項に記載の方法。
  60. 前記化合物、又はその薬学的に許容される塩は、追加の治療薬と組み合わせて投与される、請求項49~59のいずれか一項に記載の方法。
  61. 前記追加の治療薬は、1種類、2種類、3種類、又は4種類の追加の治療薬である、請求項48に記載の医薬組成物又は請求項60に記載の方法。
  62. 前記追加の治療薬は、アポトーシスシグナル調節キナーゼ(ASK-1)阻害剤、ファルネソイドX受容体(FXR)アゴニスト、ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体アルファ(PPARα)アゴニスト、魚油、グルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニスト、又はTGFβアンタゴニストを含む、請求項48に記載の医薬組成物、又は請求項60若しくは61に記載の方法。
  63. 前記ASK1阻害剤は、セロンセルチブである、請求項62に記載の医薬組成物又は方法。
  64. 前記FXRアゴニストは、シロフェクサーである、請求項62に記載の医薬組成物又は方法。
  65. 前記PPARαアゴニストは、フィブラートである、請求項62に記載の医薬組成物又は方法。
  66. 前記魚油は、イコサペント酸エチルである、請求項62に記載の医薬組成物又は方法。
  67. 前記GLP-1受容体アゴニストは、リラグルチド又はセマグルチドである、請求項62に記載の医薬組成物又は方法。
  68. 前記TGFβアンタゴニストは、抗TGFβ1特異的抗体である、請求項62に記載の医薬組成物又は方法。
  69. 前記TGFβアンタゴニストは、TGFβ受容体である、請求項62に記載の医薬組成物又は方法。
  70. 前記追加の治療薬は、セロンセルチブ及びシロフェクサーを含む、請求項62に記載の医薬組成物又は方法。
  71. セロンセルチブと、シロフェクサーと、前記化合物
    Figure 2022544199000200
    又はその薬学的に許容される塩と、を含む、請求項62に記載の医薬組成物又は方法。
  72. 前記追加の治療薬は、シロフェクサー及びセマグルチドを含む、請求項62に記載の医薬組成物又は方法。
  73. シロフェクサーと、セマグルチドと、前記化合物
    Figure 2022544199000201
    又はその薬学的に許容される塩と、を含む、請求項62に記載の医薬組成物又は方法。
  74. 前記フィブラートは、フェノフィブラートである、請求項65に記載の医薬組成物又は方法。
  75. 前記化合物、又はその薬学的に許容される塩は、1用量当たり約0.5mg~約5mgの範囲の用量で投与される、請求項49~74のいずれか一項に記載の方法。
  76. 前記化合物、又はその薬学的に許容される塩は、1用量当たり約1.0mg~約2mgの範囲の用量で投与される、請求項75に記載の方法。
  77. 前記化合物、又はその薬学的に許容される塩は、1用量当たり約1.2mgの用量で投与される、請求項76に記載の方法。
  78. ACC媒介性の疾患又は状態の治療用の薬剤の製造のための、請求項1~46のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用。
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