JP2022542521A - 紙ロールを包装するための包装機 - Google Patents

Abstract

包装シートによって紙ロール（Ｒ）を包装するための装置であって、包装されるロール及び包装シートの入口のためのステーション（Ｅ）と、包装されるロールの周りの各包装シートの上縁及び下縁のための折り畳み手段と、包装シートの側端部を折り畳むための側部折り畳み手段と、前記折り畳みにおける包装シートの熱密封のための手段と、ロールを所定の方向（Ｐ）に沿って移動させるためのハンドリング手段（ＵＣ）と、包装体のための出口ステーション（Ｕ）と、を備え、側部折り畳み手段は、２つの水平回路（ＣＲ，ＣＬ）に沿って移動する複数の独立した側部折り畳み装置（ＥＰ）を備え、同じ回路に多くの側部折り畳み装置を並べて配置することができる。
【選択図】図３

Description

本発明は、予めグループ化され、所定の包装形態に分類されたロールを包装する、例えば、プラスチック材料の包装シートを使用して、例えば、トイレットペーパーロール又は吸収性ペーパーロールの紙のロールのような製品を包装するための機械に関する。

プラスチック包装フィルムによるペーパーロールの包装は、一般的に包装機と呼ばれる機械の使用を必要とし、この機械は、所定のグループ分け順序に従って配置されたロールのための入口ステーションを備え、ロールの１つ以上の列が並んで配置されて、ロールの１つ以上の重ね合わされた層を形成することが知られている。前記ロールはエレベータによって前記入口ステーションに導入され、当該エレベータ上には包装されるロールのグループが予め形成されている。包装機にロールを導入する前に、エレベータ上に配置されたロールに装包シートを配置する。

前述の入口ステーションを横切る次の工程では、前記包装シートは第１の折り畳みを受け、前記ロールを上方及び横方向に包装する。次に、一般に折り畳み装置及び逆方向折り畳み装置と呼ばれる２つの可動水平面によって、包装体の側面で垂直に突出する前記包装シートの縁部の折り畳みが引き起こされ、その結果、前記包装シートはまた底部で前記ロールを包装する。密封装置は、前記包装体の下部にあるシートの縁部を熱密封するためのものである。

前記包装機の内部では、前記紙ロールが前述の入口ステーションと完成した包装体の出口ステーションとの間に展開された実質的に直線状経路に沿って移動させられる。形成される包装体の取扱いは、完成されるべき個々の包装体が受け入れられる一連の区画を形成するように特別に構成された、一般に「上部駆動装置」として知られるコンベアによって実行される。

前記包装機の内部では、前記包装シートの縁の更なる折り畳みも行われる。この目的のために、包装機は、折り畳みユニットを備えており、この折り畳みユニットは、完成されるべき包装体のヘッドに作用して、前記上部駆動装置によって加えられる移動方向に向けられた所謂「ヘッド」折り畳みを作り出す。

特許文献１は、トイレットペーパーロール及び吸収性ペーパーロールなどの製品の包装に使用される包装シートの前記ヘッド折り畳みを実行するように適合された包装機のための折り畳みユニットを開示しており、当該折り畳みユニットにおいては、１つ又は２つの折り畳み要素は位置に従って可変速度で完成される包装の移動方向に沿って移動されるブラシによって形成されている。折り畳まれるべき前記シートの前記縁部との接触の初期工程において、前記折り畳み要素は前記上部駆動装置によって加えられる速度に実質的に等しい速度で移動され、次の工程において、前記同じ折り畳み要素は、望ましくない折り目の危険性又はシートの折り畳まれた縁部が自然に上昇する危険性を回避するために、より速い速度で移動され、前記包装体の問題点を克服する。

特許文献１に開示されている集団の折り畳み要素はシャフトを介して互いに連結されており、当該シャフトはカムと協働してそれらの動きを制御し、当該カムのプロファイルはその方向が上部駆動装置によって加えられたものと一致する前方セクションにおける前記速度変動を達成するように選択されている。２つのブラシを使用することにより、他方のブラシが前の包装体から離れ、回路の戻りセクションに沿って移動するときに、前記包装機に導入された新しい包装体に対してブラシが作動する準備を整えることが可能になる。

特許文献１に記載されたシステムの欠点は、前記ブラシがシステムの正しい機能のために多くとも２つの数であり得るという事実にあるが、特許文献１では、一般に、より多くの数の折り畳み要素が機械の生産高に悪影響を及ぼし、この生産高は常に利用可能な折り畳み要素の数によって制限されることが言及されている。

国際公開第２０１０／０１３２６７号パンフレット

本発明の主な目的は、上述の欠点を解消することである。

この目的は、本発明によれば、請求項１に示された特徴を有する機械を提供するという考えを採用することによって達成された。本発明の他の特徴は、従属請求項の主題である。

本発明によれば、様々な包装形態による包装フィルムのヘッド折り畳みの形成を最適化することが可能であり、ヘッド折り畳みの形成中に、毎回機械を再構成する必要なく、同じフラップに同時に作用する可動折り畳み要素のグループを形成することが可能であり、従って機械自体の使用のより大きな柔軟性を保証するので、より小さいフォーマット及びより大きいフォーマットの両方に対してフィルムの正しい伸張を常に保証する。

さらに、本発明による折り畳み要素の構造及びそれらの制御は、プラスチック材料のフィルムから得られるシート及び紙材料のシートの両方を有効に使用することを可能にする。

本発明のこれら及びさらなる利点及び特徴は以下の説明及び添付の図面（例として提供されるが、限定的な意味で考慮されるべきではない）によって、当業者にはより明白であろう。

本発明による機械の概略側面図である。 図１のＡ－Ａ線に沿った断面図である。 図２の詳細を示す図面である。 図２の別の詳細を示す図面である。 包装体のヘッドフラップの折り畳み工程を概略的に示す第１の図面である。 包装体のヘッドフラップの折り畳み工程を概略的に示す第２の図面である。 包装体のヘッドフラップの折り畳み工程を概略的に示す第３の図面である。 図１－３に示した機械の折り畳み要素（ＥＰ）の動作フェーズにおける２つの可能な構成を表す第１の図面である。 図１－３に示した機械の折り畳み要素（ＥＰ）の動作フェーズにおける２つの可能な構成を表す第２の図面である。 折り畳み要素（ＥＰ）が異なる形状を有する本発明による機械の概略側面図である。 図８の機械の概略水平断面図である。 図９に示す機械の２つの拡大詳細図の第１の図面である。 図９に示す機械の２つの拡大詳細図の第２の図面である。 図８及び図９に示した機械の折り畳み要素（ＥＰ）の作動段階での可能な２つの構成の一つを示す第１の図面である。 図８及び図９に示した機械の折り畳み要素（ＥＰ）の作動段階での可能な２つの構成の一つを示す第２の図面である。 図８及び図９の機械の折り畳み要素に関する詳細図である。 図１０～図１４の折り畳み要素を制御する可能な方法に従った包装体の実行に関する位相のシーケンスを表す第１の図面である。 図１０～図１４の折り畳み要素を制御する可能な方法に従った包装体の実行に関する位相のシーケンスを表す第２の図面である。 図１０～図１４の折り畳み要素を制御する可能な方法に従った包装体の実行に関する位相のシーケンスを表す第３の図面である。 図１０～図１４の折り畳み要素を制御する可能な方法に従った包装体の実行に関する位相のシーケンスを表す第４の図面である。 図１０～図１４の折り畳み要素を制御する可能な方法に従った包装体の実行に関する位相のシーケンスを表す第５の図面である。 図１０～図１４の折り畳み要素を制御する可能な方法に従った包装体の実行に関する位相のシーケンスを表す第６の図面である。 図１０～図１４の折り畳み要素を制御する可能な方法に従った包装体の実行に関する位相のシーケンスを表す第７の図面である。

本質的な構造に変形され且つ添付図面に示された例を参照すると、本発明による包装機（ＰＭ）は所定のグループ化順序に従って配置されたロール（Ｒ）のための入口ステーション（Ｅ）を含む型式のものであり、ロールの層又は複数の重ね合わされた層を形成するように並んで配置されたロールの１つ又は複数の列を有しており、そして当該包装機においては：
－前記ロール（Ｒ）はエレベータ（ＥＬ）によって前記入口ステーションに導入され、当該エレベータ上には包装されるロールのグループが予め形成されている；
－前記包装機に前記ロールを導入する前に、包装シートが前記エレベータ上に配置された前記ロール上に置かれる；
－前記入口ステーションを横切る次の工程において、前記包装シートは第１の折り畳みを受け、前記ロールを上方及び横方向に包装する；
－次に、一般に下部折り畳み装置及び下部逆方向折り畳み装置と呼ばれる２つの可動水平面（Ｆ、ＣＦ）によって、前記包装体の側部に垂直に突出する前記包装シートの縁部が折り畳まれ、その結果、前記シートは下側でも前記ロールを包む；
－好ましくは、下部逆方向折り畳み装置（ＣＦ）に一体化された型式の密封ユニット（Ｓ）が前記包装体の下側に前記シートの縁の熱密封を提供する；
－包装機の内側で、包装されるべき前記ロールは、完成されるべき個々の包装体が受け入れられる一連の区画（Ｖ）を形成するように構成された複数のブレード（Ｂ）を備えるコンベア又は「上部駆動装置」（ＵＣ）によって、完成された包装体のための前述の入口ステーション（Ｅ）と出口ステーション（Ｕ）との間に展開された実質的に真っ直ぐな経路（Ｐ）に沿って移動させられる；
－包装機の内側で、包装シートの縁部のさらなる折り畳みも、実際にはヘッドに対応して、包装シートの縁部の所謂「ヘッド」折り畳みを提供するために、完成されるべき包装の２つのヘッドに作用する折り畳みユニット（ＦＧ）によって実行される；
－折り畳みユニット（ＦＧ）は包装体のヘッドに作用し、２つの水平回路（ＣＲ，ＣＬ）に沿って移動する複数の可動側部折り畳み装置（ＥＰ）を含み、各水平回路は、前記機械内部の包装体のたどる方向（Ｐ）に従って配向された前方セクションと、反対方向の戻りセクションとを有する；
－前記回路（ＣＲ，ＣＬ）は前記機械（ＰＭ）の中心線に対して互いに反対側にあり、前記入口ステーション（Ｅ）を横切って延在する；
－可動側部折り畳み装置（ＥＰ）は、包装シート接触面を有する複数の本体からなる；
－方向（Ｐ）に関して前記回路（ＣＲ，ＣＬ）の下流には、固定側部折り畳み装置（ＳＦ）、螺旋状折り畳みガイド（ＥＧ）及び側部結合ステーション（ＳＷ）が順番に位置する；
－前記側部逆方向折り畳み装置（ＳＦ）は、前記機械（ＰＭ）の中心線に対して互いに反対側に垂直に配置された所定の高さの２つの実質的に長方形のプレートからなる；
－前記螺旋状折り畳みガイド（ＥＧ）は、また前記機械（ＰＭ）の中心線に対して反対側に配置された２つの螺旋状表面によって形成される；
－前記側部結合ステーション（ＳＷ）は前記機械（ＰＭ）の中心線に対して反対側に配置された２列の電気密封プレート（ＰＳ）で構成され、一方の内部側は完成される包装体及び２つのベルトコンベヤ（ＮＣ）がたどる経路に面しており、当該ベルトコンベヤは、好ましくはテフロン（登録商標）製であり、それぞれの電気モータ（ＭＣ）によって駆動され、前記機械（ＰＭ）内の包装体の前記した前進方向（Ｐ）に従って方向付けられた前記プレート（ＰＳ）のそれぞれの列の内側に常に区分を有するようにループ状に閉じられている。

当業者にとって公知の操作方式に従い、前記エレベータ（ＥＬ）が前記ステーション（Ｅ）を介して前記ロール（Ｒ）を持ち上げると、前記包装シートは前記ロール（Ｒ）自体によって上方に引きずられ、そして前記エレベータを横方向に区切る２つの垂直壁の存在に起因して、前記ロールをその上側で横方向に包む。この段階では、前記ステーション（Ｅ）の上には前記ロール（Ｒ）と前記包装シートの上端縁部と側端縁部が挿入される区画（Ｖ）を形成する２つのブレード（Ｂ）が存在する。

この段階の終了時に、前記包装シートのサイドフラップが前記ロール（Ｒ）の下に突出する。この時点で、前記ステーション（Ｅ）は前記折り畳み装置（Ｆ）及び前記逆方向折り畳み装置（ＣＦ）を移動させることによって閉じられ、そして同時に、前記ブレード（Ｂ）は、前記方向（Ｐ）に移動させられる。このようにして、前記ロール（Ｒ）の下にある前記包装シートの突出縁部の折り畳み、即ち、前記包装シートの下部の折り畳みが行われ、そしてまだ完了していない前記出口ステーション（Ｕ）に向かう前記方向（Ｐ）への前記包装体の並行移動がある。一方、前記エレベータは、包装が予定されている他のロールを受け入れるためにその開始高さに戻され、前記ロール（Ｒ）の下に前もって折り畳まれていた包装シートの縁部が結合される。

図５Ａは、前記持ち上げ段階、即ち、前記機械（ＰＭ）の前記入口ステーション（Ｅ）を介しての前記ロールの通過段階において、下方に折り畳まれた前記包装フィルムの前記上部フラップ（ＵＰ）を示す。図５Ｂは、前記包装体が上部駆動装置（ＵＣ）によって前記方向（Ｐ）に沿って搬送される間に、前記側部逆方向折り畳み装置（ＳＦ）によって及びそれぞれ前記可動折り畳み装置（ＥＰ）によって前記包装体のヘッドの中心に向かって折り畳まれた前記フラップ（ＣＰ）及び（ＣＭ）を示す。図５Ｃは、前記螺旋状ガイド（ＥＧ）によって上方に折り畳まれた前記包装フィルムの前記下部フラップ（ＬＰ）を示す。前記フラップ（ＣＰ）及び（ＣＭ）は前記フラップ（ＵＰ）を乗り越え、そして前記フラップ（ＬＰ）は前記フラップ（ＣＰ）及び（ＣＭ）を乗り越える。前記包装体は、図５Ｃに示すように配置されたヘッドフラップ（ＵＰ，ＣＰ，ＣＭ，ＣＭ）を有する結合ステーション（ＳＷ）に到達する。

前記折り畳まれたヘッドフラップを有する前記包装体は上部駆動装置（ＵＣ）によって側部結合ステーション（ＳＷ）に案内され、そこで前記ベルトコンベヤ（ＮＣ）によって係合され、当該ベルトコンベヤはそれらの包装体を前記電気密封プレート（ＰＳ）の前に移動し、前記包装フィルムの前記ヘッドフラップの密封が行われ、このようにして、前記包装体の最終的な閉鎖が行われる。前記完成した包装体は前記側部結合ステーション（ＳＷ）の出口部分に対応する前記ステーション（Ｕ）を通って出て行く。

上記した一般的な操作サイクルは、図１～４に示した前記機械と図８～１１に示した機械との両方に関するもので、それらは前記可動側部折り畳み装置（ＥＰ）の形状が異なるものである。

図１～７に示す例によれば、前記可動側部折り畳み装置（ＥＰ）は、前記包装シートと接触するように意図された弾性変形可能な接触面を有する。例えば、前記包装シートとの接触面はブラシで構成され、即ち、前記可動側部折り畳み装置（ＥＰ）はブラシ状の形状である。

図８～２１に示す例によれば，前記可動側部折り畳み装置（ＥＰ）は以下にさらに説明するように、前記包装シートと接触する剛性表面を有する。

有利なことに、本発明によれば、前記回路（ＣＲ，ＣＬ）はそれぞれリニアモータを備えた環状トラック（例えば、Beckhoff ＸＴＳシリーズの名称で市販されている型式のもの）によって形成され、その上に前記可動側部折り畳み装置（ＥＰ）が取り付けられる。実際には、前記可動側部折り畳み装置（ＥＰ）の各々の移動は前記他の可動側部折り畳み装置（ＥＰ）の移動から独立している。

換言すれば、本発明によれば、前記可動側部折り畳み装置（ＥＰ）は、互いにリンクされることなく、前記回路（ＣＲ，ＣＬ）にリンクされた独立キャリッジ（ＣＨ）によって支持されている前記それぞれの回路（ＣＲ，ＣＬ）に沿って互いに独立して移動される。これは、特に、前記製造される包装体の寸法がそれを必要とする場合に、前記フラップ（ＣＭ）の折り畳み段階において同時に作用するいくつかの可動側部折り畳み装置（ＥＰ）をグループ化することを可能にし、常に、このフラップの前記側部逆方向折り畳み装置（ＳＦ）までの正確な付随を保証する。

例として、図６及び図１２は、グループ化された、即ち、互いに隣り合った３つの可動側部折り畳み装置（ＥＰ）を示し、一方、図７及び図１３は、それらのうちの２つを示す。従来の装置とは異なり、本発明による可動側部折り畳み装置（ＥＰ）は、個々に折り畳まれる包装フィルムの関連するフラップ上で、又は前記フラップに同時に作用するいくつかの折り畳み装置から構成されるグループにおいて、介在するように操作することができる。この結果、前記包装体の実行の精度が高くなりかつ前記機械の操作上の柔軟性が高くなる。

前述のように、前記可動側部折り畳み装置（ＥＰ）は、ブラシ、又は前記包装フィルムとの接触面が弾性又は剛性表面である本体から構成することができる。例えば、前記接触面は、剛性の波形面であってもよい。

より一般的に言えば、本発明に係る前記紙ロール（Ｒ）を底部、頂部及び２つの側部ヘッドに対応して包装する包装フィルムを有する前記紙ロール（Ｒ）を包装するための機械は、前記包装すべきロール及び前記包装フィルムのための入口ステーション（Ｅ）と、前記包装すべきロールの周りの各包装フィルムの上部フラップ及び下部フラップを折り畳むための手段と、前記包装フィルムを側端部に折り畳むための側部折り畳み手段と、前記折り畳み部分に対応する前記包装フィルムの熱密封のための手段と、前記ロールを所定の方向（Ｐ）に沿って移動させるためのハンドリング手段（ＵＣ）と、包装体の出口ステーション（Ｕ）と、を備え、前記側部折り畳み手段が２つの水平回路（ＣＲ，ＣＬ）に沿って移動する複数の独立した側部折り畳み装置（ＥＰ）を備え、当該水平回路の各々が前記機械の内側の包装体が追随しかつ方向（Ｐ）に沿う前方部分と、反対方向の戻り部分とを有し、前記回路（ＣＲ，ＣＬ）が前記包装すべきロールの両側にあり、その結果、各回路（ＣＲ，ＣＬ）の各側部折り畳み装置（ＥＰ）のハンドリングが同じ回路の他の折り畳み装置（ＥＰ）の移動から独立し、そして製造される包装体に応じて、同じ回路（ＣＲ，ＣＬ）の複数の側部折り畳み装置（ＥＰ）が並べて配置されて、前記方向（Ｐ）に沿った前記包装フィルムの延長部が並べて配置された折り畳み装置の数によって画定される前記包装フィルムとの接触面を形成することができる。

前記可動側部折り畳み装置（ＥＰ）は前記フラップ（ＣＭ）を形成するために前記包装フィルムのさらに正確な折り畳みを作り出すように、ハンドリング中に前記包装フィルムとの漸進的な接触を容易にするように適切な形状を有する本体から構成することができる。

図８～２１に示す例によれば，それぞれの可動側部折り畳み装置（ＥＰ）は、剛性の連結アーム（ＢＰ）によってそれぞれのキャリッジ（ＣＨ）に連結されている。各可動側部折り畳み装置（ＥＰ）は、前記フラップ（ＣＭ）の形成中に前記包装シートと接触する前面（ＡＳ）と、それぞれのキャリッジ（ＣＨ）に対向する反対側の裏面（ＰＳ）を有する。

好ましくは、前記折り畳み装置（ＥＰ）の前面（ＡＳ）は凸状であり、凸部は外側を向いている。さらに、好ましくは、図８～２１の前記可動側部折り畳み装置（ＥＰ）が後縁部（ＴＰ）に対して厚さが減少した前縁部（ＬＰ）を有する。また、好ましくは、図８－２１の前記可動側部折り畳み装置（ＥＰ）が後縁部（ＴＰ）の厚さよりも大きい最大厚さ（ＭＴ）を有する。

また、より好ましくは、図８－２１の前記可動側部折り畳み装置（ＥＰ）の最大厚さ（ＭＴ）が前縁部よりも後縁部の近くにあり、その結果、前記最大厚さ（ＭＴ）が後方位置に存在することである。したがって、図８－２１の可動側部折り畳み装置（ＥＰ）の前面（ＡＳ）は、好ましくは当該折り畳み装置の前縁部から始まるより大きな長手方向延長部を有しかつ当該折り畳み装置の後縁部から始まるより小さな延長部を有する非対称凸面である。

図８～２１の前記可動側部折り畳み装置（ＥＰ）の前面（ＡＳ）は滑らかであり、即ち、リブ又は波形部分を有していない。

前記包装シートは、プラスチック又は紙のいずれであってもよい。従って、紙ロール（Ｒ）を包装するための機械を作ることが可能となり、当該機械は下記の構成を有する：
－可動側部折り畳み装置（ＥＰ）の前面（ＡＳ）は凸状であり、その凸部は外側を向いている；
－好ましくは、前記側部折り畳み装置（ＥＰ）が後縁部（ＴＰ）に対して減少した厚さの前縁部（ＬＰ）を有する；
－好ましくは、前記側部折り畳み装置（ＥＰ）が後縁部（ＴＰ）の厚さよりも大きい最大厚さ（ＭＴ）を有する；
－より好ましくは、前記側部折り畳み装置（ＥＰ）の最大厚さ（ＭＴ）が前縁部よりも後縁部に近くにあり、その結果、前記最大厚さ（ＭＴ）は後退させられる；
－前記側部折り畳み装置（ＥＰ）の前面（ＡＳ）は、好ましくは当該折り畳み装置の前縁部から始まるより大きな長手方向延長部を有しかつ当該折り畳み装置の後縁部から始まるより小さな長手方向延長部を有する非対称凸面である。

例えば、上述の可動側部折り畳み装置（ＥＰ）の移動は、形成されるべき包装体の側面上の前記側部折り畳み装置自体の移動を示す図１５～２１を参照し、以下に示されるように、前記回路（ＣＲ，ＣＬ）の各々に沿って制御可能であり、同じ移動が包装体自体の他の側面上で起こることが理解される。以下の説明において、用語「右」及び「左」は説明の目的のためだけに図面で参照する。

図１５は、前記ステーション（Ｅ）に存在する前記ロール（Ｒ）が下方に位置するエレベータによって持ち上げられることができるように、前記下部逆方向折り畳み装置（ＣＦ）から離間されて位置する下部折り畳み装置（Ｆ）を示す。また、図１５は前記ロール（Ｒ）の上方にある前記包装シート（ＳＨ）を透視状態で示す。さらに、図１５には、２つの側部折り畳み装置（ＥＰ）が示されており、１つはステーション（Ｅ）の左側に、もう１つはステーション（Ｅ）の右側に示されている。

図１６及び図１７に示すように、次の段階では、前記エレベータが前記ロール（Ｒ）を完全に持ち上げそして前記包装体の上部フラップ（ＵＰ）が形成されると、前記下部折り畳み装置（Ｆ）及び前記下部逆方向折り畳み装置（ＣＦ）が接近して、前記包装体の下部フラップを形成し、一方、右側の可動側部折り畳み装置（ＥＰ）は静止している。

前記ロール（Ｒ）と、前記ロールを頂部及び底部で直ちに包装する前記包装シート（ＳＨ）と、によって形成されるグループの右（方向「Ｐ」）への続いての移動において、右側の可動側部折り畳み装置（ＥＰ）は、前記固定側部逆方向折り畳み装置（ＳＦ）と協働して、前記包装体のそれぞれのヘッド（図５Ｂの符号「ＣＰ」）の右側に前記フラップを形成する。

左側の前記側部折り畳み装置（ＥＰ）は包装体の前進方向（Ｐ）に従って移動し、前記包装体の左側フラップ（ＣＭ）の形成を決定する。図１８は左側の可動側部折り畳み装置（ＥＰ）を示し、当該可動側部折り畳み装置は左側方向に前記固定側部逆方向折り畳み装置（ＳＦ）まで前記フラップ（ＣＭ）を同伴し、一方、右側の可動側部折り畳み装置（ＥＰ）は離れ去る。

図１９及び図２０は下側可動折り畳み装置（Ｆ）を示し、当該下側可動折り畳み装置（Ｆ）は前記下部逆方向折り畳み装置（ＣＦ）から再び離間されており、その間に前記ステーション（Ｅ）内の前記エレベータ上に位置していた包装されるべき別のロールのグループの続いての進入を可能にしている。また、図１９及び図２０は、左側の前記可動側部折り畳み装置（ＥＰ）が前記固定側部逆方向折り畳み装置（ＳＦ）まで前記フラップ（ＣＭ）を同伴し、一方、他方の折り畳み装置（ＥＰ）が離れ続けていることを示している。

図２１は、記載された手順の周期的性質を強調するために、図１５に示されたものと同じ構成を示す。実際には、同一の可動側部折り畳み装置（前述の構成における左側の側部折り畳み装置ＥＰ）が前記包装体のヘッド上に両方のフラップ（ＣＭ，ＣＰ）を形成し、そしてその動きを逆転させることなく、常に同じ方向に沿って移動する。

言い換えれば、各可動側部折り畳み装置（ＥＰ）の前面（ＡＳ）は、包装されるロール（Ｒ）のための入口ステーション（Ｅ）に対応する所定の長さだけ延びる各回路（ＣＲ，ＣＬ）のセクションに沿って一方向に移動される間に、前記包装体の２つの明確な折り畳み部（ＣＭ，ＣＰ）を形成するために包装シートに接触して維持される面である。各可動側部折り畳み装置（ＥＰ）は、上述したように動作可能である。

図面は前記接触面を形成するために並べて配置された２つ又は３つの折り畳み装置（ＥＰ）の場合を示すが、並べて配置することができる可動側部折り畳み装置（ＥＰ）の数は、個々の側部折り畳み装置の大きさにも依存しており、異なる数にすることができる。

前記包装機は、上記に例示したように、前記包装体ハンドリング手段が、複数の区画（Ｖ）を画定する一連のブレード（Ｂ）によって形成されたコンベヤ（ＵＣ）を備えるように構成され、当該複数の区画（Ｖ）の各々に製造されるべき包装体が挿入されることが可能であり、前記コンベヤは前記包装フィルムのための前記折り畳み手段よりも高い高さに配置される。

前記シート（ＳＨ）が紙材料のシートである場合、それ自体公知の技術によれば、当該シートは熱活性化接着剤で被覆された片面を有するシートであり、その結果、熱密封装置への前記包装体の進入はプラスチックフィルムから得られる前記シートに関して、前記包装体の最終的な閉鎖を決定する。

さらに、前記包装機は、上記に例示したように、前記方向（Ｐ）に関して前記回路（ＣＲ，ＣＬ）の下流に、固定側部逆方向折り畳み装置（ＳＦ）、螺旋状折り畳みガイド（ＥＧ）及び側部結合ステーション（ＳＷ）が設けられるように構成可能である。

そして、上記に例示したように、前記側部結合ステーション（ＳＷ）は２つの対向する列の電気密封プレート（ＰＳ）を備える型式のものであり、一方の内部側は完成される包装体がたどる経路に対向し、２つのベルトコンベヤ（ＮＣ）は前記方向（Ｐ）に沿って方向付けられたプレート（ＰＳ）のそれぞれの列の内部側にセクションを常に有するようにループ状に閉じられている。

実際には、実行の詳細は、いずれにしても、採用される解決策の範囲から逸脱することなく、そして従って、以下の特許請求の範囲どおりに本特許に付与される保護の範囲内にとどまり、記載されかつ図示された個々の要素に関して均等の態様で変化可能なものである。

Claims (13)

1. 紙ロール（Ｒ）を下方、上方及び両側端部に対応して包む包装シートによって紙ロール（Ｒ）を包装するための機械であって、
   包装される前記ロール及び前記包装シートの入口のための入口ステーション（Ｅ）と、
   包装される前記ロールの周りの各包装シートの上縁及び下縁のための折り畳み手段と、
   前記包装シートの側端部を折り畳むための側部折り畳み手段と、
   前記折り畳みにおける前記包装シートの熱密封のための手段と、
   前記ロールを所定の方向（Ｐ）に沿って移動させるためのハンドリング手段（ＵＣ）と、
   包装体のための出口ステーション（Ｕ）と、
   を備え、
   前記側部折り畳み手段が、２つの水平回路（ＣＲ，ＣＬ）に沿って移動する複数の独立した側部折り畳み装置（ＥＰ）を備え、当該水平回路の各々が前記機械の内側の包装体が追随する前記方向（Ｐ）に沿う前方部分と、反対方向の戻り部分とを有し、
   前記回路（ＣＲ，ＣＬ）は、各回路（ＣＲ，ＣＬ）の各側部折り畳み装置（ＥＰ）の移動が同じ回路の他の折り畳み装置（ＥＰ）の移動から独立しているように、包装される前記ロールの反対側にあり、製造される前記包装体に応じて、同じ回路（ＣＲ，ＣＬ）に複数の側部折り畳み装置（ＥＰ）を並べて配置し、前記方向（Ｐ）に沿った前記包装シートの延長部が並べて配置された折り畳み装置の数によって画定される前記包装シートとの接触面を形成することができるようにした、機械。
2. 前記接触面は、並んで配置された２つの折り畳み装置（ＥＰ）によって形成されることを特徴とする請求項１に記載の機械。
3. 前記接触面は、並んで配置された３つの折り畳み装置（ＥＰ）によって形成されることを特徴とする請求項１に記載の機械。
4. 前記接触面が弾性変形可能な面であることを特徴とする請求項１に記載の機械。
5. 前記接触面が硬質面であることを特徴とする請求項１に記載の機械。
6. 前記包装体の前記ハンドリング手段が、複数の区画（Ｖ）を画定する一連のブレード（Ｂ）によって形成されたコンベヤ（ＵＣ）を備え、前記区画の各々に、製造される包装体が挿入され、前記コンベヤが前記包装シートを折り畳むための前記手段の上方に配置されることを特徴とする請求項１に記載の機械。
7. 前記方向（Ｐ）を基準にして前記回路（ＣＲ，ＣＬ）の下流に、固定側部逆方向折り畳み装置（ＳＦ）、螺旋状折り畳み装置（ＥＧ）、及び側部結合ステーション（ＳＷ）が順番に配置されていることを特徴とする請求項１に記載の機械。
8. 前記側部結合ステーション（ＳＷ）は２つの対向する列の電気密封プレート（ＰＳ）を備え、その内側は完成される包装体がたどる経路に面し、２つの環状ベルトコンベヤ（ＮＣ）は前記方向（Ｐ）に沿って移動する前記プレート（ＰＳ）のそれぞれの列の内側に常に一部分を有することを特徴とする請求項７に記載の機械。
9. 各側部折り畳み装置（ＥＰ）は凸状前面（ＡＳ）を有し、前記側部折り畳み装置が前記入口ステーション（Ｅ）に対応して所定の長さにわたって延在するそれぞれの回路（ＣＲ，ＣＬ）の部分に沿って単一方向に移動される間、前記包装体の２つの異なる折り畳み部（ＣＭ，ＣＰ）を形成するために、前記前面（ＡＳ）が前記包装シートとの接触を維持する面であることを特徴とする請求項１に記載の機械。
10. 各側部折り畳み装置（ＥＰ）はそれぞれの回路（ＣＲ，ＣＬ）に沿ってたどる方向に対して前縁部（ＬＰ）及び後縁部（ＴＰ）を有する本体によって作られており、
    前記側部折り畳み装置（ＥＰ）が、前記後縁部（ＴＰ）の厚さよりも厚さが小さい前縁部（ＬＰ）を有することを特徴とする請求項９に記載の機械。
11. 前記側部折り畳み装置は前記後縁部（ＴＰ）の厚さよりも大きい最大厚さ（ＭＴ）を有することを特徴とする請求項９に記載の機械。
12. 前記側部折り畳み装置（ＥＰ）の最大厚さ（ＭＴ）が前記前縁部よりも前記後縁部に近いことを特徴とする請求項９に記載の機械。
13. 前記側部折り畳み装置（ＥＰ）の前記前面（ＡＳ）が、前記折り畳み装置の対応する前縁部（ＬＰ）から始まるより高く、かつ前記折り畳み装置のそれぞれの後縁部（ＴＰ）から始まるより低い、長手方向延長部を有する非対称凸面であることを特徴とする請求項９に記載の機械。

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