JP2022541099A - 衣類処理機及び当該衣類処理機の制御方法 - Google Patents
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Abstract
衣類処理機及び当該衣類処理機の制御方法であって、槽アセンブリ及び扉体構造(1)を含む。槽アセンブリの内部には、衣類を収容する収容空間が備わっている。扉体構造(1)は第1状態及び第2状態を有する。第1状態において、扉体構造(1)における収容空間の衣類出し入れ口と対向する側には鏡面反射構造が形成される。第2状態において、扉体構造(1)は収容空間内部の状況を取得する観察構造となる。扉体構造(1)は、扉体と鏡機能を一体化している。これにより、衣類処理機(5)の扉体構造(1)が開状態の場合に、内槽壁と内槽底部の状況をユーザが観察しやすくなる結果、衣類の取り残しが回避される。且つ、衣類処理機(5)の動作中に扉体構造(1)を可視化状態に切り替え可能なため、ユーザは、壁掛け衣類処理機(5)の内部の動作状況を観察可能である。【選択図】図3
Description
本発明は、衣類処理機の分野に属し、具体的には、衣類処理機及び当該衣類処理機の制御方法に関する。
衣類処理機の誕生によって、大部分の人々の生活は便利になった。また、科学技術の進歩に伴い、衣類処理機業界は更なるスマート化に向かって発展しており、日ごとに機能が整いつつある。
しかし、いっそうの多機能化及び業界技術の限界に起因して、衣類処理機の全体体積は増大し続けており、高さも増し続けている。こうした傾向は機能的には許容可能であるが、いくつかの弊害も発生している。例えば、小柄な人や車椅子を利用する障がい者の場合、内槽の底部を直接確認することができないため、一部の衣類を取り出して干すのを忘れることがある。或いは、衣類処理機の高速脱水時に、一部の軽くて薄い衣類が内槽壁に貼り付くことで、ユーザが衣類を取り出す際に遺漏が発生してしまう。特に、取り出し口がやや高いタイプの洗浄ユニットでは、ユーザの生活に極めて大きな不便が生じる。
特許文献1は、蓋体及びパルセータ洗濯機を開示している。前記蓋体における前記内槽の開口と対向する内側面には、蓋体の開放時に内槽の状況を観察するための反射鏡が設けられている。しかし、反射鏡は一般的にガラス構造を有している。衣類処理機は運転中に振動を生じさせ、振動によってガラスが割れることで、ユーザを傷付ける恐れがある。また、通常、反射鏡の裏面は非透光性の材質でなる。衣類処理機が衣類を洗浄しているときは、反射鏡が設けられた蓋体は閉状態となるため、ユーザは使用中に衣類処理機内の状況を観察することができない。よって、ユーザが日常的に使用するにあたり不便である。
上記に鑑みて、本発明を提案する。
本発明が解決しようとする技術的課題は、従来技術の瑕疵を解消するために、扉体構造と鏡機能を一体化することで、衣類処理機の扉体構造が開状態の場合に、内槽壁と内槽底部の状況をユーザが観察しやすくなる結果、衣類の取り残しが回避され、且つ、衣類処理機の動作中に、扉体構造を可視化状態に切り替え可能とすることで、壁掛け衣類処理機内部の動作状況をユーザが観察可能となる衣類処理機を提供することである。
本発明は、更に、衣類処理機の制御方法を提供する。
上記の技術的課題を解決するために、本発明で採用する技術方案の基本思想は以下の通りである。
衣類処理機は、槽アセンブリ及び扉体構造を含む。前記槽アセンブリの内部には衣類を収容する収容空間が備わっている。前記扉体構造は第1状態及び第2状態を有する。
前記第1状態において、前記扉体構造における前記収容空間の衣類出し入れ口と対向する側には鏡面反射構造が形成される。
前記第2状態において、前記扉体構造は前記収容空間内部の状況を取得する観察構造となる。
更に、前記観察構造は、前記収容空間内部の状況を直接観察する透視構造であるか、前記収容空間内部の状況を間接的に表示する表示構造である。
更に、前記扉体構造の第1状態は、前記扉体構造が衣類出し入れ口を開放する状態に対応しており、前記扉体構造の第2状態は、衣類処理機の動作時に前記扉体構造が衣類出し入れ口を閉止する状態に対応している。
更に、前記扉体構造は透視窓を有している。透視窓の一方の側には、前記扉体構造を前記第1状態と前記第2状態の間で切り替え可能な材料コーティング層が設けられている。
好ましくは、前記材料コーティング層は、温度の上昇、電圧の上昇又は光照射によって、前記扉体構造を前記第1状態と前記第2状態の間で切り替え可能である。
更に、前記扉体構造は、外枠と、中空構造を有する内枠を含み、前記材料コーティング層は前記外枠と前記内枠の間に設けられる。
更に、前記扉体構造は透視窓を有している。透視窓の一方の側にはブラインド構造が設けられており、ブラインドの羽根のうち閉止状態において前記衣類出し入れ口と対向する側の表面には、鏡面効果を形成可能な材料又は構造が設けられている。
好ましくは、前記ブラインド構造が閉じて前記透視窓を覆う場合が前記扉体構造の第1状態である。前記ブラインド構造が開放されると、隣り合う2つのブラインドの羽根の隙間が透視窓と連携して前記扉体構造の第2状態における透視構造を形成する。
更に、前記扉体構造は透視窓を有している。前記透視窓の一方の側にはロールカーテン式フレキシブルミラーが設けられており、前記ロールカーテン式フレキシブルミラーのうち展開状態において前記衣類出し入れ口と対向する側の表面には、鏡面効果を形成可能な材料又は構造が設けられている。
好ましくは、前記ロールカーテン式フレキシブルミラーが展開して前記透視窓を覆う場合が前記扉体構造の第1状態である。また、前記ロールカーテン式フレキシブルミラーが巻き上げられて透視窓と連携することで、前記扉体構造の第2状態における透視構造が形成される。
更に、収容空間内部の画像を取得する撮像ユニットと、撮像ユニットが収集した画像を出力及び表示する表示ユニットを含む。
前記表示ユニットは、前記撮像ユニットが取得した前記収容空間内部の状況を表示することで、前記扉体構造の第2状態における表示構造を形成する。
好ましくは、前記撮像ユニットは、前記扉体構造における前記衣類出し入れ口に面する側に設置されるか、前記槽アセンブリの内部に設置され、前記表示ユニットは前記扉体構造における外部に面する側に設置される。
更に、前記扉体構造は、前記扉体構造が置かれている位置状態を取得して対応する感知信号を送出するための感知ユニットを含む。
前記感知信号は、扉体構造の前記第1状態と前記第2状態の切り替えを作動させるために用いられる。
好ましくは、前記感知ユニットは、開閉状態センサ、温度センサ、機械振動センサ及び電気信号センサのうちのいずれか1つ又は複数の組み合わせを含む。
衣類処理装置の制御方法では、衣類処理機が電断すると、前記扉体構造は前記第1状態となる。
衣類処理機が通電すると、少なくとも動作状態において、前記扉体構造は前記第2状態に切り替えられる。
好ましくは、衣類処理機の通電状態において、前記扉体構造が閉止しているか否かを検出し、閉止している場合には、前記扉体構造が前記第2状態に切り替えられる。或いは、衣類処理機が動作を起動すると、前記扉体構造は前記第2状態に切り替えられる。
更に好ましくは、衣類処理機の通電状態において、前記扉体構造が開放しているか否かを検出し、開放している場合には、前記扉体構造が前記第1状態に切り替えられる。
上記の技術方案を用いることで、本発明は従来技術と比較して以下の有益な効果を有する。
1.本発明で記載する扉体構造は、扉体と鏡機能を一体化している。これにより、衣類処理機の扉体構造が開状態の場合に、内槽壁と内槽底部の状況をユーザが観察しやすくなる結果、衣類の取り残しが回避される。且つ、衣類処理機の動作中に扉体構造を可視化状態に切り替え可能なため、ユーザは、壁掛け衣類処理機の内部の動作状況を観察可能である。
2.本発明で記載する扉体構造の鏡面効果に用いられる材料は靱性が強いとの特性を有しており、衣類処理機の動作時に破損しにくいため、ユーザの使用効果が保証される。
以下に、図面を組み合わせて、本発明の具体的実施形態につき更に詳細に述べる。
図面は、本発明の一部として、本発明の更なる理解のために用いられる。また、本発明の概略的実施例及びその説明は本発明の解釈のために用いられるが、本発明を不当に限定するものではない。なお、言うまでもなく、以下で記載する図面は実施例の一部にすぎず、当業者であれば、創造的労働を要さないことを前提に、これらの図面から更にその他の図面を得ることも可能である。
説明すべき点として、これらの図面及び文字記載は何らかの方式で本発明の構想の範囲を制限するとの意図ではなく、特定の実施例を参照して当業者に本発明の概念を説明するためのものである。
本発明における実施例の目的、技術方案及び利点をより明確とすべく、以下では、本発明の実施例にかかる図面を組み合わせて、実施例の技術方案につき明瞭簡潔に述べる。なお、以下の実施例は本発明を説明するためのものであって、本発明の範囲を制限するものではない。
本発明の記載において、説明すべき点として、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「内」、「外」等の用語で示される方向又は位置関係は、図示に基づく方向又は位置関係であって、本発明の記載の便宜上及び記載の簡略化のためのものにすぎず、対象となる装置又は部材が特定の方向を有し、且つ特定の方向で構成及び操作されねばならないことを明示又は暗示するものではない。よって、本発明を制限するものと理解すべきではない。
本発明の記載において、説明すべき点として、別途明確に規定及び限定しない限り、「装着する」、「連なる」、「接続する」との用語は広義に解釈すべきである。例えば、固定的な接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、一体的な接続であってもよい。また、機械的な接続であってもよいし、電気的な接続であってもよい。更には、直接的な連なりであってもよいし、中間媒体を介した間接的な連なりであってもよい。当業者であれば、具体的状況に応じて本発明における上記用語の具体的意味を解釈可能である。
本発明は、衣類処理機を提供する。当該衣類処理機では、扉体構造1と鏡機能を一体化することで、衣類処理機5の扉体構造1が開状態の場合に、内槽壁と内槽底部の状況をユーザが観察しやすくなる結果、衣類の取り残しが回避される。且つ、衣類処理機5の動作中に扉体構造1を可視化状態に切り替え可能なため、ユーザは、壁掛け衣類処理機5の内部の動作状況を観察可能である。具体的には、下記の通りである。
図1に示すように、いっそうの多機能化及び業界技術の限界に起因して、衣類処理機5の全体体積は増大し続けており、高さも増し続けている。こうした傾向は機能的には許容可能であるが、いくつかの弊害も発生している。例えば、小柄な人や車椅子を利用する障がい者の場合、内槽の底部を直接確認することができないため、一部の衣類を取り出して干すのを忘れることがある。或いは、衣類処理機5の高速脱水時に、一部の軽くて薄い衣類が内槽壁に貼り付くことで、ユーザが衣類を取り出す際に遺漏が発生してしまう。特に、取り出し口がやや高いタイプの洗浄ユニットでは、ユーザの生活に極めて大きな不便が生じる。
図2~図6は、本発明で提供する衣類処理機を示している。図面から明らかなように、衣類処理機5は、筐体、槽アセンブリ及び扉体構造を含む。槽アセンブリは内槽を含み、内槽の内部に物を収容する収容空間が形成されている。扉体構造1は筐体に対し回動可能に接続されており、通常は、扉ヒンジ3を介して接続される。扉体構造1は、開口を閉止する閉位置と、開口を開放する開位置を有する。衣類処理機5が動作する際は、扉体構造1が閉位置となって、内槽からの液体の飛散を防止する。また、衣類処理機5が動作を終了したときは、扉体構造1を衣類処理機5が自動的に開放するか、ユーザが手動で開放する。扉体構造1が開位置になってから、ユーザは洗浄した衣類を取り出して干す。よって、扉体構造1は、相互に切替可能な第1状態及び第2状態を有する。第1状態において、扉体構造1の内側面は鏡面効果を形成する。扉体構造1は、開位置となったときに第1状態を示し、鏡面4が、内槽底部から鏡面4に入射した光線を筐体の外側へ反射する。ユーザは、取り残された衣類の像Aを鏡面4から観察可能なため、内槽内に取り残された衣類Bが存在するとの事態が回避される。また、第2状態において、扉体構造1が閉位置となったときには、扉体構造1を可視化状態に切り替え可能である。これにより、ユーザは、扉体構造の外側2から内槽の動作状況を観察可能となる。
本発明は、主として、市場における実際のユーザニーズに基づき着手した。例えば、小柄な人や車椅子を利用する障がい者が衣類処理機5を使用する際には、これらの人々が観察できるよう、鏡面効果を有する扉体構造1の内側面によって衣類処理機5の内槽内の状況を衣類処理機5の外部に反射可能である。或いは、子供用衣類や一部の軽くて薄い衣類(例えば、靴下)については、特に、取り出し口がやや高いタイプの衣類処理機5の場合、衣類処理機5の高速脱水時に非常に強い遠心力によって衣類が内槽壁に貼り付いてしまう。しかし、鏡面効果を有する内側面によって、ユーザは内槽の大部分の空間を容易に観察可能である。これにより、衣類を取り出す際の遺漏が回避され、ユーザの生活が極めて便利となる。且つ、扉体構造1の内側面の鏡面効果は、特定の要素で駆動した場合に可視化状態へ切り替えることも可能なため、ユーザが衣類処理機5の動作時に内槽の状況を観察するのに都合がよい。
図2~図4は、本実施例で提供する衣類処理機を示している。内槽の内部には、物を収容する収容空間が形成されている。扉体構造1は筐体に接続されており、開口を閉止する閉位置と、開口を開放する開位置を有する。扉体構造1における開口と対向する内側面は第1状態及び第2状態を有する。第1状態において、扉体構造1の内側面は鏡面効果を形成する。扉体構造1が開位置にあるときは、鏡面4が、内槽底部から鏡面4に入射した光線を筐体の外側へ反射する。ユーザは、取り残された衣類の像Aを鏡面4から観察可能なため、内槽内に取り残された衣類Bが存在するとの事態が回避される。一方、第2状態において、扉体構造1が閉位置にあるときは、扉体構造1を通じて内槽の状況を観察可能である。具体的に、扉体構造1と衣類処理機5の外槽は扉ヒンジ3を介して接続されている。且つ、扉体構造1と外槽の間には自動ロック機構が設けられており、扉体構造1を開位置としたときに、扉体構造1と水平面との夾角が一定の範囲内に調整される。扉体構造1が一定の角度で開位置となったとき、ユーザは、鏡面4を通じて内槽の衣類の状況を観察可能である。且つ、衣類処理機5の動作時に、扉体構造1の内側面の鏡面効果は、特定の要素で駆動した場合に可視化状態へ切り替えることも可能である。よって、ユーザが、衣類処理機5の動作時に扉体構造の外側2から内槽の状況を観察するのに都合がよい。
図2~図4は、本実施例で提供する衣類処理機を示している。扉体構造1は透視窓を有している。透視窓の一方の側には、扉体構造1を第1状態と第2状態の間で切り替え可能な材料コーティング層6が設けられている。好ましくは、材料コーティング層6は、温度の上昇、電圧の上昇又は光照射によって、扉体構造1を第1状態と第2状態の間で切り替え可能である。
具体的には、扉体構造1の内側面の表面に薄い金属層又は合金層を電気めっきして鏡面効果を持たせ、光線を反射可能とする。電気めっき層は、温度応答性材料又は光応答性材料からなる。衣類処理機5が動作を開始したときに、内部の温度が上昇を始めるか、扉体構造1を温度上昇或いは電圧上昇させることで、電気めっき層は第1状態から第2状態に切り替えられる。或いは、発光装置によって扉体構造1を照射することで、照射された部分の扉体構造1が第1状態から第2状態に切り替えられる。これにより、扉体構造の外側2から内槽の収容空間を観察可能となる。
上記のような特性の人々が、材料コーティング層6を通じてできるだけ多くの視野角を確認するのに都合がよく、盲点の出現が防止されるよう、材料コーティング層6は内側面の面積の半分以上を覆うように設ける。また、材料コーティング層6は、できるだけ内側面の中央部に設ける。
図5及び図6は、本実施例で提供する衣類処理機を示している。当該衣類処理機の扉体構造1は、外枠7と、中空構造を有する内枠8を含む。内枠8と外枠7の間には、扉体構造1を第1状態と第2状態の間で切り替え可能な材料コーティング層6が設けられている。材料コーティング層6は独立した構造である。材料コーティング層6は、温度の上昇、電圧の上昇又は光照射によって、扉体構造1を第1状態と第2状態の間で切り替え可能である。更に、材料コーティング層6は、開口と対向する側が凸面となっている。凸面を有する材料コーティング層6はユーザの視野を拡大可能である。よって、上記のような特性の人々は、材料コーティング層6を通じてできるだけ多くの視野角を確認可能となり、盲点の出現が防止される。
図3及び図4は、本実施例で提供する衣類処理機を示している。当該衣類処理機の扉体構造1は透視窓を有しており、透視窓の一方の側にブラインド構造が設けられている。扉体構造1が開放されると、ブラインドの羽根は閉状態となって平面又は凸面を形成する。また、衣類出し入れ口と対向する側の表面には、鏡面効果を形成可能な材料又は構造が設けられている。ブラインドの羽根が閉じて透視窓を覆う場合が扉体構造の第1状態であり、鏡面4は、内槽底部から鏡面4に入射した光線を筐体の外側へ反射する。ユーザは、取り残された衣類の像Aを鏡面4から観察可能なため、内槽内に取り残された衣類Bが存在するとの事態が回避される。また、ブラインドの羽根が開放されると、隣り合う2つのブラインドの羽根の隙間が透視窓と連携して、扉体構造の第2状態における透視構造を形成する。このことは、ユーザが、扉体構造の外側2から衣類処理機5の動作時の内槽状況を観察するのに都合がよい。
図3及び図4は、本実施例で提供する衣類処理機を示している。当該衣類処理機の扉体構造1は透視窓を有しており、透視窓の一方の側にロールカーテン式フレキシブルミラーが設けられている。また、ロールカーテン式フレキシブルミラーのうち展開状態において前記衣類出し入れ口と対向する側の表面には、鏡面効果を形成可能な材料又は構造が設けられている。
ロールカーテン式フレキシブルミラーは、展開して扉体構造1の第1状態を形成するときに、扉体構造1を少なくとも部分的に覆う。より好ましくは、ロールカーテン式フレキシブルミラーの鏡面4は平面又は凸面をなす。
具体的に、ロールカーテン式フレキシブルミラーが自動又は手動で展開し、前記透視窓を覆う場合が前記扉体構造の第1状態である。扉体構造1の内側面は鏡面効果を形成する。扉体構造1が第1状態の場合は、鏡面4が、内槽底部から鏡面4に入射した光線を筐体の外側へ反射する。ユーザは、取り残された衣類の像Aを鏡面4から観察可能なため、内槽内に取り残された衣類Bが存在するとの事態が回避される。また、ロールカーテン式フレキシブルミラーが巻き上げられて透視窓と連携することで、前記扉体構造の第2状態における透視構造が形成される。このことは、ユーザが、扉体構造の外側2から衣類処理機5の動作時の内槽状況を観察するのに都合がよい。
本実施例は、衣類処理機を提供する。当該衣類処理機は、更に、収容空間内部の画像を取得する撮像ユニットと、撮像ユニットが収集した画像を出力及び表示する表示ユニットを含む。表示ユニットは、撮像ユニットが取得した収容空間内部の状況を表示することで、扉体構造1の第2状態における表示構造を形成する。
具体的に、撮像ユニットは、扉体構造1における衣類出し入れ口に面する側に設置されており、表示ユニットは扉体構造1における外部に面する側に設置されている。扉体構造1が開放されて第1状態になると、扉体構造1の内側に設置されている鏡面4は、収容空間の内部から鏡面4に入射した光線を筐体の外側へ反射する。ユーザは、取り残された織物の像Aを鏡面4から観察可能なため、内槽内に取り残された織物Bが存在するとの事態が回避される。扉体構造1が閉止して第2状態になると、扉体構造1の内側に設置されている撮像ユニットにより取得された収容空間内部の状態が、扉体構造の外側に設置された表示ユニットにより外側へ提示される。このことは、ユーザが、扉体構造の外側2から衣類処理機5の動作時における空間内部の状況を観察するのに都合がよい。
更に、撮像ユニットは、収容空間内部の状況をより広範囲にわたって取得できるよう、槽アセンブリ内に設置してもよい。
図2~図4は、本実施例で提供する衣類処理機を示している。当該衣類処理機は、更に、衣類処理機5の運転状態を取得して、対応する感知信号を送出するための感知ユニットを含む。感知信号は、扉体構造1の第1状態と第2状態の切り替えを作動させるために用いられる。感知ユニットは、温度センサ、機械振動センサ及び電気信号センサのうちのいずれか1つ又は複数の組み合わせを含む。
具体的に、感知ユニットのタイプは多くの種類に分けられる。開閉状態センサは、扉体構造1の開閉状態を判断するために用いられる。温度センサは、加熱可能な衣類処理機5に適用されて、温度上昇の変化から衣類処理機5の動作の有無を判定する。機械振動センサは、機器の運転時に振動が発生することで、衣類処理機5の動作の有無を判定する。電気信号センサは、機器が通電しているか否かを判断する。
本実施例は、本発明で提供する衣類処理機の制御方法である。図7に示すように、当該方法は、上記実施例1~実施例7に適用されるが、上記の衣類処理機5には限らない。衣類処理機5が電断すると、扉体構造1は第1状態となる。一方、衣類処理機5が通電すると、少なくとも動作状態において、扉体構造1は第2状態に切り替えられる。
具体的に、衣類処理機5が電断すると、扉体構造1は第1状態(即ち、扉体構造1の通常状態)となる。一方、衣類処理機の通電状態では、扉体構造1が閉止しているか否かを検出し、閉止している場合には、扉体構造1が第2状態に切り替えられる。扉体構造1は、収容空間内の状態を直接的又は間接的に外側の観察構造に提示する。
更に、衣類処理機5の通電状態において、扉体構造1の開放が検出された場合にも、扉体構造1は第1状態に切り替え可能である。扉体構造1における投入口と対向する内側面には鏡面が形成されており、鏡面は、収容空間内部から鏡面に入射した光線を収容空間の外側に反射する。ユーザは、鏡面4から槽内の衣類の像を観察して、今回洗浄しない衣類を交換又は取り出すことが可能である。
本実施例は、更に、衣類処理機の制御方法を提供する。図8に示すように、本実施例は、実施例8と以下の点において異なっている。即ち、衣類処理機5の通電状態において、衣類処理機5が動作を起動したか否か(即ち、衣類処理機5が運転を開始したか否か)を検出し、起動している場合には扉体構造1が第2状態に切り替えられる。扉体構造1は、収容空間内の状態を直接的又は間接的に外側の観察構造に提示する。更に、衣類処理機5の通電状態において、衣類処理機5が動作を起動したか否かを検出し、衣類処理機5が動作を起動していない場合には、扉体構造1が第1状態に切り替えられる。
ここで提供した明細書では、多数の具体的詳細事項について説明した。しかし、本発明の実施例はこれらの具体的詳細事項が伴わない場合でも実践可能であると解釈し得る。また、一部の実施例では、本明細書に対する理解が曖昧とならないよう、公知の方法、構造及び技術については詳細に提示していない。
このような特徴、及び/又は過程、又はユニットの少なくとも一部は、互いに排除し合う場合を除き、任意の組み合わせでもって、本明細書(不随する請求項、要約及び図面を含む)で開示したあらゆる特徴、及びここで開示した任意の方法又はデバイスの全ての過程或いはユニットと組み合わせることが可能である。また、別途明確に記載している場合を除き、本明細書(不随する請求項、要約及び図面を含む)で開示した各特徴は、同一、同等又は類似の目的の代替的な特徴を提供して置き換えることが可能である。
このほか、当業者であれば理解可能なように、ここで記載した一部の実施例は、その他の実施例に含まれるいくつかの特徴を含んでおり、その他の特徴は含んでいないが、異なる実施例の特徴を組み合わせることは、本発明の保護の範囲内であって、且つ異なる実施例を形成することを同様に意味している。例えば、上記の実施例において、当業者は、周知の技術方案及び本願で解決しようとする技術的課題に基づいて、実施例を組み合わせる方式を使用可能である。
以上の記載は本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明を何らかの形式に制限するものではない。本発明については好ましい実施例によって上記のように開示したが、本発明を限定するとの主旨ではない。本発明の技術方案を逸脱しない範囲において、当業者が上記で提示した技術内容を用いて実施可能なわずかな変形或いは補足は、同等に変形された等価の実施例とみなされ、いずれも本発明の技術方案の内容を逸脱するものではない。また、本発明の技術的本質に基づいて上記の実施例に加えられる任意の簡単な修正、同等の変形及び補足は、いずれも本発明の方案の範囲に属する。
1 扉体構造
2 扉体構造の外側
3 扉ヒンジ
4 鏡面
5 衣類処理機
6 材料コーティング層
7 外枠
8 内枠
A 取り残された衣類の像
B 取り残された衣類
2 扉体構造の外側
3 扉ヒンジ
4 鏡面
5 衣類処理機
6 材料コーティング層
7 外枠
8 内枠
A 取り残された衣類の像
B 取り残された衣類
Claims (10)
- 槽アセンブリ及び扉体構造を含み、前記槽アセンブリの内部には衣類を収容する収容空間が備わっている衣類処理機であって、
前記扉体構造は第1状態及び第2状態を有し、
前記第1状態において、前記扉体構造における前記収容空間の衣類出し入れ口と対向する側には鏡面反射構造が形成され、
前記第2状態において、前記扉体構造は前記収容空間内部の状況を取得する観察構造となることを特徴とする衣類処理機。 - 前記観察構造は、前記収容空間内部の状況を直接観察する透視構造であるか、前記収容空間内部の状況を間接的に表示する表示構造であることを特徴とする請求項1に記載の衣類処理機。
- 前記扉体構造の第1状態は、前記扉体構造が衣類出し入れ口を開放する状態に対応しており、前記扉体構造の第2状態は、衣類処理機の動作時に前記扉体構造が衣類出し入れ口を閉止する状態に対応していることを特徴とする請求項1又は2に記載の衣類処理機。
- 前記扉体構造は透視窓を有し、透視窓の一方の側には、前記扉体構造を前記第1状態と前記第2状態の間で切り替え可能な材料コーティング層が設けられており、
好ましくは、前記材料コーティング層は、温度の上昇、電圧の上昇又は光照射によって、前記扉体構造を前記第1状態と前記第2状態の間で切り替え可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の衣類処理機。 - 前記扉体構造は、外枠と、中空構造を有する内枠を含み、前記材料コーティング層は前記外枠と前記内枠の間に設けられることを特徴とする請求項4に記載の衣類処理機。
- 前記扉体構造は透視窓を有し、透視窓の一方の側にはブラインド構造が設けられており、ブラインドの羽根のうち閉止状態において前記衣類出し入れ口と対向する側の表面には、鏡面効果を形成可能な材料又は構造が設けられており、
好ましくは、前記ブラインド構造が閉じて前記透視窓を覆う場合が前記扉体構造の第1状態であり、前記ブラインド構造が開放されると、隣り合う2つのブラインドの羽根の隙間が透視窓と連携して前記扉体構造の第2状態における透視構造を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の衣類処理機。 - 前記扉体構造は透視窓を有し、前記透視窓の一方の側にはロールカーテン式フレキシブルミラーが設けられており、前記ロールカーテン式フレキシブルミラーのうち展開状態において前記衣類出し入れ口と対向する側の表面には、鏡面効果を形成可能な材料又は構造が設けられており、
好ましくは、前記ロールカーテン式フレキシブルミラーが展開して前記透視窓を覆う場合が前記扉体構造の第1状態であり、前記ロールカーテン式フレキシブルミラーが巻き上げられて透視窓と連携することで、前記扉体構造の第2状態における透視構造が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の衣類処理機。 - 更に、
収容空間内部の画像を取得する撮像ユニットと、撮像ユニットが収集した画像を出力及び表示する表示ユニットを含み、
前記表示ユニットは、前記撮像ユニットが取得した前記収容空間内部の状況を表示することで、前記扉体構造の第2状態における表示構造を形成し、
好ましくは、前記撮像ユニットは、前記扉体構造における前記衣類出し入れ口に面する側に設置されるか、前記槽アセンブリの内部に設置され、前記表示ユニットは前記扉体構造における外部に面する側に設置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の衣類処理機。 - 前記扉体構造は、前記扉体構造が置かれている位置状態を取得して対応する感知信号を送出するための感知ユニットを含み、
前記感知信号は、扉体構造の前記第1状態と前記第2状態の切り替えを作動させるために用いられ、
好ましくは、前記感知ユニットは、開閉状態センサ、温度センサ、機械振動センサ及び電気信号センサのうちのいずれか1つ又は複数の組み合わせを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の衣類処理機。 - 請求項1~9のいずれか1項に記載の衣類処理機の制御方法であって、
衣類処理機が電断すると、前記扉体構造は前記第1状態となり、
衣類処理機が通電すると、少なくとも動作状態において、前記扉体構造は前記第2状態に切り替えられ、
好ましくは、衣類処理機の通電状態において、前記扉体構造が閉止しているか否かを検出し、閉止している場合には、前記扉体構造が前記第2状態に切り替えられ、或いは、衣類処理機が動作を起動すると、前記扉体構造は前記第2状態に切り替えられ、
更に好ましくは、衣類処理機の通電状態において、前記扉体構造が開放しているか否かを検出し、開放している場合には、前記扉体構造が前記第1状態に切り替えられることを特徴とする制御方法。
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