JP2022540294A - ドラム洗濯機及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

ドラム洗濯機は、内槽(17)と、一方の側が内槽ドアヒンジを介して回動可能に内槽(17)の槽口に装着される内槽ドア(6)、を含む。内槽ドア(6)が回動して内槽(17)の槽口を閉止することで、洗濯時に独立して洗浄水を貯える独立した洗浄室が形成される。内槽ドアヒンジは、内槽ドアの開放角度を増大させるための回避部(55)を有している。内槽ドアがより大きな開放角度を有するよう、当該ドラム洗濯機の内槽ドアヒンジは回避部を有している。これにより、衣類の出し入れが容易となるほか、内槽ドアの開放がドラム洗濯機のハウジングに干渉するとの事態が防止される。【選択図】図19

Description

本発明は、洗濯機器の技術分野に関し、具体的には、ドラム洗濯機及びその制御方法に関する。
洗濯機は、日常生活において最も広く使用されている家庭用電気製品であり、洗濯の煩わしさから人々を解放し、多大な利便性をもたらしている。しかし、所要時間の長さや使用水量の多さなど、洗濯機にも一定の欠点は存在する。一方、社会の発展に伴って、水資源は大切な自然資源としてますます重要視されている。これに伴い、人々の節水意識も高まっており、如何にして洗濯機の節水機能を実現するかがとりわけ重要となっている。
洗濯機における節水の問題を解決するために、現在までに、例えば特許文献1のような特許が出願されている。特許文献1は、名称をドラム洗濯機とする中国の発明特許である。当該発明は、筐体を含むドラム洗濯機に関し、筐体内に内槽と外槽が設けられている。外槽と筐体の間にはドアシールが設けられており、内槽は駆動装置に接続されている。前記内槽は孔無し内槽である。且つ、前記内槽は、槽底部分の直径が小さく、槽口部分の直径が大きな錐状槽をなしている。内槽の槽口部分は内側に向かって円弧状に収縮している。また、前記ドアシールには給水導管が設けられている。給水導管の一端は洗浄水急速加熱装置に接続されており、給水導管の他端はドアシールを貫通して内槽に伸入している。前記外槽には排水口と水圧検出装置が設けられている。上記の技術方案から明らかなように、当該発明における内槽は孔無し内槽であり、ドアシールに設置された給水導管によって内槽への給水を実現するとともに、内槽自体の形状を利用して脱水過程で排水を実現している。こうすることで、内槽と外槽の間の溜水を回避可能となり、洗浄用水量が大幅に節約される。
上記の発明は、孔無し内槽を有するドラム洗濯機を提供しているが、従来のドラム洗濯機の内槽を孔無し構造に設計したものにすぎず、現実的な意味は小さい。なぜなら、衣類を洗浄するには一定量の洗浄水で浸漬する必要があり、浸漬の効果を実現するためには孔無し内槽に一定の水量を保たねばならないからである。また、この場合には、モータの負担が増大するとともに、消費電力等の問題も招来される。このほか、特許文献1が開示するドラム洗濯機の給水方式ではドアシールを通過させている。しかし、ドアシールの主な役割は、洗濯機における外槽の槽口について密封を実現することである。そのため、ドアシールに給水導管を設置するとドアシールの密封効果に支障をきたしやすく、密封を実現しにくくなる。
上記に鑑みて、本発明を提案する。
中国特許第201410215346.3号明細書
上記の課題を解決するために、本発明の目的は、ドラム洗濯機を提供することである。具体的には、以下の技術方案を用いる。
ドラム洗濯機は、内槽と、一方の側が内槽ドアヒンジを介して回動可能に内槽の槽口に装着される内槽ドア、を含む。内槽ドアが回動して内槽の槽口を閉止することで、洗濯時に独立して洗浄水を貯える独立した洗浄室が形成される。
前記内槽ドアヒンジは、内槽ドアの開放角度を増大させるための回避部を有している。
更に、前記内槽ドアヒンジは回転軸と接続アームを含む。前記接続アームは相対的に回動可能に回転軸に装着される。前記内槽ドアは前記接続アームに固定的に接続される。前記回避部は前記接続アームに設けられている。
更に、前記接続アームは、回転軸に回動可能に組み付けられる第1端と、内槽ドアに組み付けられる第2端を有しており、前記第1端と第2端の間が屈曲するよう設けられて回避部を構成している。
更に、前記回転軸には弾性部材が設けられている。弾性部材の弾性端部は接続アームに当止する。前記弾性部材は、内槽ドアの閉止時に弾性力を付与して内槽ドアの閉止を維持する。
好ましくは、前記弾性部材はねじりバネである。
更に、前記内槽ドア及び/又は内槽には、内槽ドアの閉止時に内槽ドアを吸着するための吸着装置が設置されている。
更に、前記吸着装置は内槽ドアに設置されている。前記内槽の槽口には、吸着装置によって吸着され得る被吸着体が設置されている。或いは、少なくとも前記内槽の槽口は、吸着装置によって吸着され得る材料で構成される。
更に、前記吸着装置は永久磁石又は電磁石である。前記内槽の槽口には、永久磁石か、磁性材料で構成される磁性体が設置されている。或いは、前記内槽の槽口は磁性材料で構成される。或いは、前記内槽は磁性材料で構成される。
好ましくは、前記吸着装置は永久磁石であり、前記内槽はステンレス材料で構成される。
更に、前記吸着装置は内槽の槽口に設置される。前記内槽ドアには、吸着装置によって吸着され得る被吸着体が設置されている。或いは、前記内槽ドアは、吸着装置によって吸着され得る材料で構成される内槽ドアパネルを含む。
更に、前記吸着装置は永久磁石又は電磁石である。前記内槽ドアには、永久磁石か、磁性材料で構成される磁性体が設置されている。或いは、前記内槽ドアは磁性材料で構成される内槽ドアパネルを含む。
好ましくは、前記吸着装置は永久磁石であり、これに対応して、前記内槽ドアには金属体が設置されている。
更に、前記吸着装置を複数含み、内槽ドア及び/又は内槽の槽口の周方向に分布させる。
本発明の目的は、ドラム洗濯機及びその制御方法を提供することである。具体的には、以下の技術方案を採用する。
ドラム洗濯機は、内槽と、開放/閉止可能に内槽の槽口に装着される内槽ドアと、内槽ドアの閉止が所定の位置に到達しているか否かを検出するための検出装置、を含む。
前記内槽ドアは、閉止時に、内槽とともに洗濯時に独立して洗浄水を貯える独立した洗浄室を形成する。
更に、前記検出装置は検出端子を含む。前記検出端子は内槽の槽口に設置される。前記検出端子は、内槽ドアの開放を然るべく反映する第1の物理状態と、内槽ドアの閉止を然るべく反映する第2の物理状態を有する。
更に、前記検出端子は検出スイッチである。前記検出スイッチは内槽の槽口に設置される。検出スイッチは、常時開/常時閉の第1の物理状態と、内槽ドアの閉止時に内槽ドアの作動によって閉/開となる第2の物理状態を有する。
更に、前記検出装置は検出端子を含む。前記検出端子は内槽の槽口に設置される。前記検出端子は、内槽ドアの開放を然るべく反映する第1信号と、内槽ドアの閉止を然るべく反映する第2信号を生成可能である。
更に、前記内槽ドアの一方の側は、内槽ドアヒンジを介して回動可能に内槽の槽口に装着される。前記検出端子は、内槽の槽口における内槽ドアヒンジ寄りの位置に設置される。前記検出端子は、内槽ドアの閉止時に内槽ドアヒンジと接触する。
好ましくは、前記内槽ドアヒンジは接続アームを含む。前記接続アームは、相対的に回動可能に回転軸に装着される。前記内槽ドアは前記接続アームに固定的に接続される。前記検出端子は、内槽の槽口における接続アーム寄りの位置に設置される。前記検出端子は、内槽ドアの閉止時に接続アームと接触する。
更に、前記検出装置は本体を含む。本体には洗濯機の主制御盤と通信接続する通信モジュールが設置されている。通信モジュールは内槽に設置されている。
好ましくは、前記通信モジュールは、洗濯機の主制御盤とワイヤレスで通信接続し、洗濯機の主制御盤に検出信号を送信するために用いられる。
更に、前記検出端子と通信モジュールは電気的に接続される。
好ましくは、前記検出端子と通信モジュールはデータケーブルを通じて通信接続する。前記内槽の槽口には、データケーブル通すためのカバーが装着されている。
更に、前記本体には電気供給モジュールが設置されている。前記電気供給モジュールは通信モジュールに電気的に接続される。
好ましくは、前記電気供給モジュールは電気供給バッテリである。或いは、前記電気供給モジュールはワイヤレス充電モジュールである。
好ましくは、前記通信モジュール及び/又は電気供給モジュールは内槽内又は内槽外に設置される。
更に好ましくは、前記通信モジュール及び/又は電気供給モジュールは、内槽の内壁又は内槽のリフティング装置内に設置される。
前記ドラム洗濯機の制御方法において、ドラム洗濯機は、検出装置の検出信号を受信して、内槽ドアの閉止が所定の位置に到達しているか否かを判断する。
更に、ドラム洗濯機は、洗濯プログラムを開始する制御命令を受信したあと、検出装置の検出信号を取得して内槽ドアの閉止が所定の位置に到達しているか否かを判断し、到達している場合には洗濯プログラムを開始し、到達していない場合には洗濯プログラムを一時停止する。
及び/又は、ドラム洗濯機は、洗濯プログラムの運転過程において、検出装置の検出信号を取得して内槽ドアの閉止が所定の位置に到達しているか否かを判断し、到達している場合には洗濯プログラムを継続し、到達していない場合には洗濯プログラムを一時停止する。
本発明のドラム洗濯機は、内槽の槽口に内槽ドアを装着し、内槽に孔無し槽設計を採用している。これらは共同で独立した洗浄室を形成し、洗濯時に独立して洗浄水を貯える。これにより、内槽と外槽の間に洗浄水/すすぎ水を満たす必要がなくなるため、洗濯機の洗浄用水量を極めて大きく減少させられるほか、内槽と外槽の間に汚れが付着する恐れも回避される。よって、ユーザの健康及びユーザエクスペリエンスが極めて大きく向上するとともに、膨大な水資源の節約となる。
本発明のドラム洗濯機は、内槽の槽口に内槽ドアが装着される。そのため、内槽ドアがより大きな開放角度を有するよう、本発明の内槽ドアヒンジは回避部を有している。これにより、衣類の出し入れが容易となるほか、内槽ドアの開放がドラム洗濯機のハウジングに干渉するとの事態が防止される。
図1は、本発明の実施例1、2、3におけるドラム洗濯機の立体構造の概略図である(本体ドアが閉状態)。 図2は、本発明の実施例1、2、3におけるドラム洗濯機の立体構造の概略図である(本体ドアが開状態)。 図3は、本発明の実施例1、2、3におけるドラム洗濯機の正面図である(本体ドアが閉状態)。 図4は、本発明の実施例1、2、3におけるドラム洗濯機の正面図である(本体ドアが開状態)。 図5は、本発明の実施例1、2、3におけるドラム洗濯機の図3のA-A面に沿う断面図である。 図6は、本発明の実施例2におけるドラム洗濯機の図5の部分拡大図である。 図7は、本発明の実施例2におけるドラム洗濯機の図6の部分拡大図1である。 図8は、本発明の実施例2におけるドラム洗濯機の図7の部分拡大図1である。 図9は、本発明の実施例2におけるドラム洗濯機の図7の部分拡大図2である。 図10は、本発明の実施例3におけるドラム洗濯機の図5の部分拡大図である。 図11は、本発明の実施例3におけるドラム洗濯機の図10の部分拡大図1である。 図12は、本発明の実施例3におけるドラム洗濯機の図10の部分拡大図2である。 図13は、本発明の実施例3におけるドラム洗濯機の内槽ドアの概略構造図である。 図14は、本発明の実施例3におけるドラム洗濯機の内槽ドアの回転軸の概略構造図である。 図15は、本発明の実施例3におけるドラム洗濯機の内槽ドアの部分拡大図である。 図16は、本発明の実施例4におけるドラム洗濯機の内槽ドアヒンジの概略装着図である。 図17は、本発明の実施例4におけるドラム洗濯機の内槽ドアの部分拡大図である。 図18は、本発明の実施例5におけるドラム洗濯機の概略原理図である。 図19は、本発明の実施例5におけるドラム洗濯機の内槽ドアの部分拡大図である。 図20は、本発明の実施例6におけるドラム洗濯機の概略原理図である。 図21は、本発明の実施例7におけるドラム洗濯機の概略原理図である(実施形態1)。 図22は、本発明の実施例7におけるドラム洗濯機の概略原理図である(実施形態2)。 図23は、本発明の実施例7におけるドラム洗濯機の概略原理図である(実施形態3)。 図24は、本発明の実施例8におけるドラム洗濯機の概略原理図である。 図25は、本発明の実施例8におけるドラム洗濯機の図24の部分拡大図(減圧状態)である。 図26は、本発明の実施例8におけるドラム洗濯機の図24の部分拡大図(増圧状態)である。 図27は、本発明の実施例9におけるドラム洗濯機の概略原理図である。 図28は、本発明の実施例9におけるドラム洗濯機の図27の部分拡大図(実施形態1の減圧状態)である。 図29は、本発明の実施例9におけるドラム洗濯機の図27の部分拡大図(実施形態1の増圧状態)である。 図30は、本発明の実施例9におけるドラム洗濯機の図27の部分拡大図(実施形態2の減圧状態)である。 図31は、本発明の実施例9におけるドラム洗濯機の図27の部分拡大図(実施形態2の増圧状態)である。
以下に、図面を組み合わせて、本発明におけるドラム洗濯機につき詳述する。
図1~図31に示すように、本実施例は、孔無し内槽を有する前開き構造のドラム洗濯機を提供する。本構造はシンプルであり、内槽と外槽の間に洗浄水/すすぎ水を満たす必要がないため、洗濯機の洗浄用水量を極めて大きく減少させられる。また、内槽と外槽の間に汚れが付着する恐れも回避される。よって、ユーザの健康及びユーザエクスペリエンスが極めて大きく向上するとともに、膨大な水資源の節約となる。
本実施例のドラム洗濯機はハウジング19を有している。ハウジング19は、上部パネル2、前方パネル、後方パネル及びボトムプレートを含む。ボトムプレートには、洗濯機全体を支持するための底脚9が装着固定されている。ハウジング19の内部には外槽18が備わっており、外槽18内に内槽17が同軸に設置されている。外槽18の主な目的は、内槽17からの排水及び内槽17の高速遠心脱水に伴う排水を収集することである。内槽17が回転すると(好ましくは、リフティングリブ43を設置する)、衣類が継続的に昇降して叩き付けられることで洗濯が行われる。内槽17は孔無し構造となっている。また、外槽18は、軸受12が装着固定される中心装着孔を有している。且つ、内槽17にしっかりと接続された内槽軸13が、前記軸受12に挿通されるとともに、駆動モータ16に接続されている。内槽17の前部の槽口には開放/閉止可能な内槽ドア6が装着されており、これにより内槽17の密封室構造が実現される。
本実施例のハウジング19には、開放/閉止可能な本体ドア5が装着されている。
図1~5に示すように、本実施例のドラム洗濯機は、内槽17と、開放/閉止可能に内槽17の槽口に装着される内槽ドア6、を含む。
前記内槽17は、内槽ドア6とともに、洗濯時に独立して洗浄水を貯える独立した洗浄室を形成する。
本実施例のドラム洗濯機は、内槽17の槽口に内槽ドア6を装着し、内槽17に孔無し槽設計を採用している。これらは共同で独立した洗浄室を形成し、洗濯時に独立して洗浄水を貯える。これにより、内槽と外槽の間に洗浄水/すすぎ水を満たす必要がなくなるため、洗濯機の洗浄用水量を極めて大きく減少させられるほか、内槽と外槽の間に汚れが付着する恐れも回避される。よって、ユーザの健康及びユーザエクスペリエンスが極めて大きく向上するとともに、膨大な水資源の節約となる。
本実施例で記載する内槽17は孔無し槽である。前記内槽ドア6の一方の側の辺縁は、内槽ドアヒンジを介して回動可能に内槽17の槽口に装着される。内槽ドア6は、回動して内槽の槽口を閉止し、内槽とともに独立した洗浄室を形成する。
更に、前記内槽ドア6/内槽17の槽口におけるヒンジと対向する側の辺縁には内槽ドアロック孔が設けられている。また、これに対応して、前記内槽17の槽口/内槽ドアには内槽ドアラッチ601が設けられており、前記内槽ドアラッチ601が内槽ドアロック孔にロック状に係合する。
更に、ドラム洗濯機は内槽ドアフレームを含む。内槽ドアフレームは内槽17の槽口に装着されており、前記内槽ドア6が開放/閉止可能に内槽ドアフレームに装着される。これにより、内槽17の槽体構造を簡略化可能としつつ、内槽ドア6の装着を実現し得るため、密封状の組み付けに都合がよい。
密閉状の洗浄室を形成するために、前記内槽ドア6には、内槽ドア6の閉止時に内槽17の槽口を密封するための密封装置が設けられている。
好ましくは、前記密封装置は、内槽17の槽口形状と一致するシールリングを含む。
更に、ドラム洗濯機は、ハウジング19と、ハウジング19内に設置されて内槽17と同軸に設けられる外槽18を含む。前記ハウジング19には、外槽の槽口に対応して開口が開設されており、前記ハウジング19の開口に開放/閉止可能な本体ドア5が装着されている。
具体的に、前記本体ドア5の一方の側の辺縁は、本体ドアヒンジ33を介して回動可能にハウジング19の開口に装着される。前記ハウジング19の開口の辺縁における本体ドア6のヒンジと対向する側には本体ドアロック孔が設けられており、前記本体ドア19には、本体ドアロック孔に組み合わされる本体ドアラッチ503が設けられている。
更に、前記外槽18の槽口には、ハウジング19の内壁と密封状に接触するガスケット35が設置されている。これにより、濡れた衣類を出し入れする際の水滴や、遠心排水時に飛散した細かい霧がハウジング19内に進入するのを防止する。
孔無し内槽の排水を実現するために、前記内槽17の側壁には排水口が開設されている。前記排水口には、排水口を常時閉に維持するための遠心弁が設置されている。前記遠心弁は、内槽の回転速度が所定の値を上回ったときに排水口を開放して排水する。
図1~9に示すように、本実施例のドラム洗濯機は、内槽17と、開放/閉止可能に内槽17の槽口に装着される内槽ドア6、を含む。
前記内槽17の槽口と内槽ドア6の間には密封装置が設置されており、内槽ドア6の閉止時には、密封装置によって内槽17の槽口の密封状の閉止を維持する。内槽17は、内槽ドア6とともに、洗濯時に独立して洗浄水を貯える独立した洗浄室を形成する。
本実施例のドラム洗濯機は、密封装置によって、内槽ドア6の閉止時に内槽17の槽口の密封状の閉止を維持可能とする。これにより、洗浄又はすすぎ時に、洗浄水は内槽内にのみ存在するため、内槽からの漏水が洗浄効果に影響を及ぼし、ひいては洗濯機が正常に動作不可能になるとの事態が回避される。
内槽17の槽口と内槽ドア6の間で発生する漏水問題を排除するために、本実施例で記載する密封装置は、内槽の中心軸線方向において密封する軸方向密封装置37を含む。軸方向密封装置37は、内槽ドア6/内槽17の槽口辺縁に設置される軸方向密封部材と、これに対応して、内槽の槽口辺縁/内槽ドアに設置される軸方向密封係合部を含む。前記軸方向密封部材は、内槽の中心軸線方向において軸方向密封係合部と密封状の接触を維持する。本実施例では、内槽ドアと内槽の槽口との間に軸方向密封装置37を設置することで、内槽ドア6と内槽17の槽口の間における軸方向の密封を実現する。
具体的に、前記軸方向密封部材は内槽ドア6に装着されており、屈曲部3702及び密封部3703を含む。前記軸方向密封係合部は、内槽17の槽口辺縁に設けられる環状の沈降溝36である。内槽ドア6の閉止時には、前記屈曲部3702が屈曲して変形し、密封部3703に力を付与する。これにより、密封部3703は環状の沈降溝36と密封状の接触を維持して軸方向に密封する。
更に、前記軸方向密封部材37は基部3701を含む。前記屈曲部3702は、一端が基部3701に接続され、他端が密封部3703に接続される。前記内槽ドア6には環状の装着溝が設けられており、前記基部3701が環状の装着溝内に装着される。
好ましくは、前記基部3707、屈曲部3702及び密封部3703は一体的に成型される。
本実施例で記載する基部3701は環状のベース部材である。また、上記の屈曲部3702は、内槽17の中心軸線方向に少なくとも1つの屈曲アームを有しており、前記密封部3703は、環状の沈降溝36の底壁と平行に設けられる密封接触面を含む。
且つ、本実施例で記載する密封装置は、内槽17の径方向に密封する径方向密封装置38を含む。径方向密封装置は、内槽ドア/内槽の槽口辺縁に設置される径方向密封部材と、これに対応して、内槽の槽口辺縁/内槽ドアに設置される径方向密封係合部を含む。前記径方向密封部材は、内槽の径方向において径方向密封係合部と密封状の接触を維持する。
更に、前記径方向密封部材は内槽ドアの外周壁に装着されており、変形部38を含む。前記径方向密封係合部は、内槽の槽口辺縁の内壁に設けられる環状溝39である。前記変形部38は、内槽ドアの閉止時に屈曲状をなして環状溝39内に進入する。これにより、変形部38は環状溝39と密封状の接触を維持して径方向に密封する。
具体的に、前記変形部は、弾性材料で構成される変形羽根である。前記変形羽根は内槽ドアの外周壁に装着される。環状羽根の径方向の高さは、内槽ドアの外周と内槽の槽口の内壁との間隔よりも大きく、前記変形羽根の軸方向の厚みは環状溝の溝口の幅よりも小さい。これにより、環状羽根と環状溝の底壁が密封状の接触を維持し、径方向の密封を実現するよう保証する。
内槽ドア6と内槽17の槽口が円周全体にわたって密封を実現するよう、上記の軸方向密封部材37及び径方向密封部材はいずれも環状構造をなしており、軸方向密封係合部及び径方向密封係合部は内槽ドア/内槽の槽口辺縁の円周全体に設置されている。そして、軸方向密封部材と軸方向密封係合部が密封状の接触を維持することで円周全体にわたる軸方向の密封を実現し、径方向密封部材と径方向密封係合部が密封状の接触を維持することで円周全体にわたる径方向の密封を実現する。
更に、前記内槽ドアは、内槽の槽口を覆うドア外カバーと、内槽の軸方向に沿って内槽内へ延伸するドア内カバーを含む。
前記軸方向密封部材は、ドア外カバーにおける内槽の槽口寄り側の内壁面に設置される。また、前記環状の沈降溝は、内槽の槽口辺縁の外壁から内槽の内部に向かって窪むように形成される。
前記径方向密封部材はドア内カバーの外周壁に設置され、前記環状溝は内槽の槽口辺縁の内周壁に設けられる。
図1~5、図10~15に示すように、本実施例のドラム洗濯機は、内槽17と、固定的に接続されるドア外カバー及びドア内カバー602を有する内槽ドア6、を含む。
前記内槽ドア6は、開放/閉止可能に内槽17の槽口に装着される。閉止時には、前記内槽17が内槽ドア6とともに、洗濯時に独立して洗浄水を貯える独立した洗浄室を形成する。
図10及び図11に示すように、具体的に、前記ドア外カバーはベースカバー603及び装飾カバー604を含む。前記ドア内カバー602はベースカバー603の一方の側に装着されており、前記装飾カバー604はベースカバー603の他方の側に装着されている。
好ましくは、前記ドア内カバー602は、ネジ42によってベースカバー603に固定的に接続される。
前記装飾カバー604はベースカバー603に係接される。具体的には、図15に示すように、前記ベースカバー603内には係合溝50が備わっている。前記装飾カバー604には係合爪51が備わっており、係合爪51が係合溝50と係合して係接を実現する。
本実施例のドラム洗濯機は内槽ドア軸40を更に含み、前記内槽ドア6には、内槽ドア軸を装着するための軸溝41が備わっている。
好ましくは、前記ベースカバーにはベースカバー凹溝が設けられており、前記ドア内カバーにはドア内カバー凹溝が設けられている。前記ベースカバー凹溝の開口とドア内カバー凹溝の開口が対向するよう設置され、組み合わされることで軸溝が形成される。
図13及び図14に示すように、具体的に、前記内槽ドア軸40は、第1回転軸及び第2回転軸を含む。第1回転軸と第2回転軸の間には弾性部材49が設けられており、前記弾性部材49の両端がそれぞれ第1回転軸及び第2回転軸に当止する。第1回転軸の一端及び第2回転軸の一端は、弾性部材の弾性力の作用によって軸溝から伸出し、回転軸孔に組み付けられる。
前記ドア内カバー602及び/又はベースカバー603には軸溝と連通するスライド溝46が開設されており、前記第1回転軸及び/又は第2回転軸には押動部47が備わっている。押動部47はスライド溝46内に設置される。
これにより、押動部47をスライド溝46沿いにスライドさせるよう押動し、内槽ドア軸40の伸出端を軸孔48内に退縮させることで、内槽ドアの迅速な着脱を実現可能となる。
更に、前記ドア外カバーには第1スライド溝及び第2スライド溝が開設されている。前記第1回転軸には、第1スライド溝内に設置される第1押動部が備わっており、第2回転軸には、第2スライド溝内に設置される第2押動部が備わっている。前記第1押動部は、第1回転軸から突出する第1突起であり、第2押動部は、第2回転軸から突出する第2突起である。また、前記弾性部材は圧縮バネである。
図12に示すように、前記内槽ドア6における内槽ドア軸と対向する側の辺縁には内槽ドアラッチ601が設置されている。また、これに対応して、前記内槽17の槽口辺縁には内槽ドアロック孔43が設けられており、前記内槽ドアラッチ601が内槽ドアロック孔43にロック状に係合する。
更に、内槽ドア取っ手45を含む。前記内槽ドア取っ手45は、回動可能にドア外カバーに装着される。内槽ドア取っ手45は、内槽ドアラッチを退縮させるよう押動して、ロックを解除する押動端を有している。
更に、前記内槽ドア6にはラッチ装着溝が備わっており、前記内槽ドアラッチ601が伸縮可能にラッチ装着溝内に設置される。前記内槽ドアラッチとラッチ装着溝の間には圧縮バネ44が設置されている。前記内槽ドア取っ手の中央部は、回動可能に内動ドアに装着されている。内槽ドア取っ手は、一端が内槽ドアラッチに作用する押動端となっており、他端が把持端となっている。把持端への作用によって内槽ドア取っ手を回動させることで、押動端は内槽ドア取っ手の回動に伴って内槽ドアラッチを退縮させるよう押動し、ロックを解除する。
更に、前記内槽ドアラッチには係合溝605が備わっており、前記押動端が係合溝605内に伸入する。
好ましくは、前記押動端は円弧状の係合面を有しており、前記係合溝内における押動端と接触する側の内壁は傾斜状に設けられている。
本実施例の一実施形態として、前記内槽ドア6には、内槽ドアの閉止が所定の位置に到達しているか否かを検出するための位置検出装置が設けられている。
図1~5、図16~17に示すように、本実施例のドラム洗濯機は内槽17と内槽ドア6を含む。内槽ドア6は、一方の側が内槽ドアヒンジを介して回動可能に内槽17の槽口に装着される。また、内槽ドア6が回動して内槽17の槽口を閉止することで、洗濯時に独立して洗浄水を貯える独立した洗浄室が形成される。
前記内槽ドアヒンジは、内槽ドアの開放角度を増大させるための回避部55を有している。
本実施例のドラム洗濯機は、内槽の槽口に内槽ドアが装着される。そのため、内槽ドアがより大きな開放角度を有するよう、本実施例の内槽ドアヒンジは回避部を有している。これにより、衣類の出し入れが容易となるほか、内槽ドアの開放がドラム洗濯機のハウジングに干渉するとの事態が防止される。
更に、前記内槽ドアヒンジは、回転軸52と、回動して開放する際に前記回転軸52を回避する回避部55を有する。
本実施例のドラム洗濯機の内槽には孔無し内槽を採用している。内槽の槽口には内槽ドアが装着され、内槽ドアと内槽口の間に独立した洗浄室が形成される。内槽の槽口には内槽ドアが装着されるため、扉体の開放過程で内槽ドアがより大きな開放角度を有するよう、内槽ドアヒンジは回転軸を回避する回避部を備えている。これにより、衣類の出し入れが容易となるほか、内槽ドアの開放がドラム洗濯機のハウジングに干渉するとの事態が防止される。
更に、前記内槽ドアヒンジは接続アーム54を含む。前記接続アーム54は、相対的に回動可能に回転軸52に装着される。前記内槽ドア6は、前記接続アーム54に固定的に接続される。前記回避部55は、前記接続アーム54に設けられている。
具体的に、前記接続アーム54は、回転軸52に回動可能に組み付けられる第1端と、内槽ドアに組み付けられる第2端を有している。また、前記第1端と第2端の間が屈曲するよう設けられて回避部を構成している。
内槽ドアは、内槽の槽口と密閉を維持し、洗濯時に独立して洗浄水を貯える洗浄室を形成する必要がある。よって、この目的を実現するために、前記回転軸52には弾性部材53が設けられている。弾性部材53の弾性端部は接続アーム54に当止する。前記弾性部材53は、内槽ドア6の閉止時に弾性力を付与して内槽ドア6の閉止を維持する。本実施例では、内槽ドアヒンジに弾性部材53を設置している。これにより、内槽ドアの閉止時には、弾性部材が変形して弾性力を生じ、内槽ドア6の閉止を維持する。
好ましくは、前記弾性部材53はねじりバネである。
更に、内槽ドア6と内槽17の槽口との密閉状態を維持するために、前記内槽ドア6及び/又は内槽17には、内槽ドア6の閉止時に内槽ドア6を吸着するための吸着装置が設置されている。吸着装置によって内槽ドア6の吸着を維持することで、内槽ドア6と内槽17の槽口との密閉状態を維持する。
本実施例の一実施形態として、前記吸着装置57は内槽ドアに設置されており、前記内槽の槽口には、吸着装置57によって吸着され得る被吸着体56が設置されている。或いは、少なくとも前記内槽17の槽口は、吸着装置によって吸着され得る材料で構成される。
更に、前記吸着装置57は永久磁石又は電磁石である。また、前記内槽17の槽口には、永久磁石か、磁性材料で構成される磁性体が設置されている。或いは、前記内槽の槽口17は磁性材料で構成される。或いは、前記内槽17は磁性材料で構成される。
永久磁石とは、長期的に磁性を維持可能な磁性体である。永久磁石は硬質磁性体であり、磁性を失いにくく、磁化もされにくい。
磁界に対し何らかの形式で反応し得る材料を磁性材料と称する。物質は、外部磁界において示す磁性の強弱に応じて、反磁性物質、常磁性物質、強磁性物質、反強磁性物質及びフェリ磁性物質に分けられる。大多数の材料は反磁性又は常磁性であって、外部磁界に対する反応が比較的弱い。一方、強磁性物質やフェリ磁性物質は磁性の強い物質であって、一般的に言われる磁性材料とは磁性の強い材料を意味する。好ましくは、前記吸着装置は永久磁石であり、前記内槽はステンレス材料で構成される。本実施例では、永久磁石によってステンレスの内槽を吸着することで内槽ドア6の閉状態を維持する。
本実施例の他の実施形態として、前記吸着装置57は内槽17の槽口に設置される。また、前記内槽ドア6には、吸着装置によって吸着され得る被吸着体56が設置されている。或いは、前記内槽ドア6は、吸着装置57によって吸着され得る材料で構成される内槽ドアパネルを含む。
更に、前記吸着装置57は永久磁石又は電磁石である。また、前記内槽ドア6には、永久磁石か、磁性材料で構成される磁性体が設置されている。或いは、前記内槽ドア6は磁性材料で構成される内槽ドアパネルを含む。
好ましくは、前記吸着装置は永久磁石であり、これに対応して、前記内槽ドアには金属体が設置されている。
本実施例の他の実施形態として、前記吸着装置57を複数含み、内槽ドア及び/又は内槽の槽口の周方向に分布させる。これにより、内槽ドアにいっそう良好な吸着効果を持たせて、密封を維持することが可能となる。
本実施例において、吸着装置に電磁石を採用する場合には、電磁石の通電と断電を制御して磁界を発生させ、内槽ドア又は内槽の槽口を吸着することで、内槽ドアと内槽の槽口との密封を維持する。内槽は洗濯動作下において回動するため、前記電磁石にはワイヤレス電気供給方式を利用すればよい。
図1~5、図18~19に示すように、本実施例のドラム洗濯機は、内槽17と、開放/閉止可能に内槽17の槽口に装着される内槽ドア6と、内槽ドア6の閉止が所定の位置に到達しているか否かを検出するための検出装置、を含む。
前記内槽ドア6は、閉止時に、内槽17とともに洗濯時に独立して洗浄水を貯える独立した洗浄室を形成する。
本実施例の一実施形態として、前記検出装置は検出端子59を含む。前記検出端子59は内槽17の槽口に設置される。前記検出端子59は、内槽ドア6の開放を然るべく反映する第1の物理状態と、内槽ドアの閉止を然るべく反映する第2の物理状態を有する。
具体的に、前記検出端子59は検出スイッチである。前記検出スイッチは内槽17の槽口に設置される。検出スイッチは、常時開/常時閉の第1の物理状態と、内槽ドアの閉止時に内槽ドアの作動によって閉/開となる第2の物理状態を有する。
本実施例の検出スイッチは常時開状態であり、内槽ドアの閉止時に、検出スイッチを常時開状態からオン状態に切り替えるよう作動させる。これにより、ドラム洗濯機が動作していない状態ではオフ状態を維持することで、検出スイッチが常に閉であることによる電気エネルギーの無駄を防止する。
本実施例の他の実施形態として、前記検出装置は検出端子59を含む。前記検出端子59は内槽の槽口に設置される。前記検出端子は、内槽ドアの開放を然るべく反映する第1信号と、内槽ドアの閉止を然るべく反映する第2信号を生成可能である。
本実施例の検出端子は検出信号を生成可能である。検出信号は、内槽ドアの閉止及び開放という2種類の状態において変化する。例えば、本実施例の検出端子は、光電信号又は音波信号を生成可能である。光電信号又は音波信号は、内槽ドアの開放及び閉止状態において変化することで、内槽ドアの状態を反映する。
具体的に、前記内槽ドア6の一方の側は、内槽ドアヒンジを介して回動可能に内槽17の槽口に装着される。前記検出端子59は、内槽17の槽口における内槽ドアヒンジ寄りの位置に設置される。前記検出端子59は、内槽ドア6の閉止時に内槽ドアヒンジと接触する。
好ましくは、前記内槽ドアヒンジは接続アーム54を含む。前記接続アーム54は、相対的に回動可能に回転軸52に装着される。前記内槽ドア6は、前記接続アーム54に固定的に接続される。前記検出端子59は、内槽17の槽口における接続アーム54寄りの位置に設置される。前記検出端子59は、内槽ドア6の閉止時に接続アーム54と接触する。
本実施例の検出端子59は、内槽ドアヒンジの接続アーム54に近接している。接続アーム54は、内槽ドア6の開放/閉止時に一緒に運動する。内槽ドアヒンジは内槽ドア6の辺縁に装着されているため、検出端子59の装着にいっそう都合がよい。
更に、本実施例の前記検出装置は本体58を含む。本体58には通信モジュールが設置されており、通信モジュールは内槽17に設置されている。前記検出端子59と通信モジュールは電気的に接続される。
好ましくは、前記検出端子と通信モジュールはデータケーブルを通じて通信接続する。前記内槽の槽口には、データケーブル通すためのカバーが装着されている。本実施例のカバーは、データケーブルを保護するために用いられる。
本実施例における前記通信モジュールは、洗濯機の主制御盤とワイヤレスで通信接続し、洗濯機の主制御盤に検出信号を送信するために用いられる。
このように、本実施例の検出装置は、通信モジュールを通じて、検出端子により検出された信号をドラム洗濯機の主制御盤に送信する。
内槽は動作時に回転する。よって、検出装置への電気供給を実現するために、前記本体58には電気供給モジュールが更に設置されている。前記電気供給モジュールは通信モジュールに電気的に接続されて、通信モジュールへの電気供給を実現する。
好ましくは、前記電気供給モジュールは電気供給バッテリである。或いは、前記電気供給モジュールはワイヤレス充電モジュールである。
好ましくは、前記通信モジュール及び/又は電気供給モジュールは内槽内又は内槽外に設置される。
更に好ましくは、前記通信モジュール及び/又は電気供給モジュールは、内槽の内壁又は内槽のリフティング装置内に設置される。
更に、本実施例は、前記ドラム洗濯機の制御方法を提供する。ドラム洗濯機は、検出装置の検出信号を受信して、内槽ドアの閉止が所定の位置に到達しているか否かを判断する。
更に、ドラム洗濯機は、洗濯プログラムを開始する制御命令を受信したあと、検出装置の検出信号を取得して内槽ドアの閉止が所定の位置に到達しているか否かを判断する。そして、到達している場合には洗濯プログラムを開始し、到達していない場合には洗濯プログラムを一時停止する。
及び/又は、ドラム洗濯機は、洗濯プログラムの運転過程において、検出装置の検出信号を取得して内槽ドアの閉止が所定の位置に到達しているか否かを判断する。そして、到達している場合には洗濯プログラムを継続し、到達していない場合には洗濯プログラムを一時停止する。
更に、検出装置によって、内槽ドアの閉止が所定の位置に到達していない旨が検出された場合には警告を行う。
本実施例では、主に、孔無し内槽を有するドラム洗濯機について、給水量を如何に正確に決定するかとの課題を解決する。具体的な方案は以下の通りである。
図20に示すように、ドラム洗濯機は、内槽17、及び内槽17と連通する給水管路を含む。前記内槽17は孔無し内槽であり、洗濯時に洗浄水が貯えられる。また、前記給水管路には、給水流量を検出するための流量センサ1が設置されている。
本実施例では、給水管路に流量センサ1を設置して給水時の流量を監視し、所定の給水量に達した場合に給水弁20を閉止することで給水を完了する。本実施例では、流量センサを利用して、孔無し内槽を有するドラム洗濯機の所定水位に基づく給水の問題を解決しているため、洗浄効果が確保される。また、構造がシンプルであり、制御が容易である。
更に、本実施例のドラム洗濯機は、給水弁20と洗剤ケース3を含んでいる。前記給水管路は、第1給水管と第2給水管を含む。給水弁20の出口端は第1給水管を通じて洗剤ケース3と連通しており、洗剤ケース3の出口端は第2給水管を通じて内槽17と連通している。前記流量センサ1は、第1給水管又は第2給水管に設置される。
好ましくは、前記流量センサ1は第1給水管に設置される。これにより、洗剤ケース内の洗剤が流量センサ1に進入するとの事態を防止可能となる。
本実施例のドラム洗濯機は主制御装置4を含む。前記流量センサ1と主制御装置4は回路を通じて電気的に接続される。主制御装置4は、内槽17への給水量をリアルタイムで収集可能であり、所定の給水量に達すると給水弁20を閉止する。
本実施例の一実施形態として、前記流量センサ1は、ロータ流量センサ、又はタービン流量センサ、又は超音波流量センサ、又は電磁流量センサ、又はオリフィス流量センサである。
流量センサ1は、本実施例における前記給水管路の任意の位置に設置可能であるが、好ましくは、給水弁20の後部に設置して、密封された内槽17に進入する水流量を正確に計測する。前記流量センサ1の回路は主制御装置4に接続されている。主制御装置4は、内槽17への給水量をリアルタイムで収集可能であり、所定の給水量に達すると給水弁20を閉止する。
本実施例における孔無し内槽への給水を実現するために、本実施例のドラム洗濯機は駆動モータ16と内槽軸13を含んでいる。前記駆動モータ16は、内槽軸13を介して内槽17に伝動可能に接続されており、内槽17を回転させる。前記内槽軸13内には内槽17の内部と連通する中空経路14が備わっており、前記給水管路が内槽軸13の中空経路と連通している。
具体的に、前記内槽軸13は駆動モータ16に接続されている。駆動モータ16はステータ及びロータを含んでおり、ロータが内槽軸13に固定的に接続されている。前記ロータの中心には貫通孔が設けられており、前記給水管路がロータの貫通孔を貫通して内槽軸13の中空経路14と連通している。
更に、前記給水管路とロータの貫通孔の間には第1動的シール構造15が設けられており、ロータの貫通孔と内槽軸13の中空経路14との間には第2シール構造が設けられている。
孔無し内槽からの排水を実現するために、本実施例のドラム洗濯機は外槽18を含んでいる。前記内槽17の側壁には内槽排水孔が開設されており、内槽排水孔には常時閉のチェックバルブプラグ11が装着されている。また、前記外槽18には、チェックバルブプラグ11を押し開けて排水するための押上ロッド機構10が装着されている。
本実施例の一実施形態として、前記外槽18には、内槽17の回転をロックするためのロック機構が更に設けられている。ロック機構が内槽をロックしたあとに、押上ロッド機構10がチェックバルブプラグ11を押し開けて排水を行う。
本実施例の他の実施形態として、本実施例で記載する内槽17の側壁には複数の脱水孔が開設されており、脱水孔にはいずれも遠心弁が装着されている。内槽が一定の回転速度となるよう制御することで、前記遠心弁は、脱水の遠心力の作用で開放されて、洗浄時の排水又は脱水時の排水を行う。
本実施例は、更に、前記ドラム洗濯機の制御方法を提供する。洗濯機は洗浄/すすぎプログラムを実行し、給水過程で流量センサにより給水流量値をリアルタイム検出する。洗濯機は、給水流量値と給水時間に基づいて給水量を算出し、給水量が洗濯機の所定の給水量に達すると給水を停止する。
ドラム洗濯機にはユーザが選択可能な複数の給水流量値が設定されており、洗濯機はユーザが選定した給水流量値に基づき給水を行う。
ドラム洗濯機は衣類計量機能を有しており、衣類の重量に基づいて給水流量値を決定し、給水を行う。
図21~図23に示すように、本実施例のドラム洗濯機は内槽17と給水管路を含む。前記内槽は孔無し内槽であり、洗濯時に洗浄水が貯えられる。また、給水量を計測するための量水装置を更に含む。前記給水管路は量水装置と連通しており、量水装置は内槽と連通している。
本実施例のドラム洗濯機は、量水装置を設置することで、水を内槽1に供給する前に量水装置に進入させて定量計測を行う。また、所定の水位に基づいて、量水装置による量水回数を決定する。これにより、孔無し内槽を有するドラム洗濯機の所定水位に基づく給水の問題を解決して、洗浄効果を確保する。また、構造がシンプルであり、制御が容易である。
更に、本実施例の前記量水装置は量水タンク21を含んでいる。量水タンク21は入水口と吐水口を有している。入水口は給水管路と連通しており、吐水口は内槽17と連通している。また、前記吐水口には、量水タンク21内の水量が所定の値に達したときに吐水口を開放するよう制御する吐水制御装置が設けられている。
本実施例の一実施形態として、図21に示すように、前記量水タンク21は内槽17の底部に設置されている。前記量水装置は、量水タンク21を検出するための水位検出装置22を含んでいる。また、前記吐水制御装置はタンク排水ポンプ23である。前記タンク排水ポンプ23は、量水タンク21内の水位が所定の値に達したことを水位検出装置22が検出したときに起動して、量水タンク21内の水を内槽17に押し出す。
本実施例の一実施形態として、図22に示すように、前記量水タンク21は内槽17の上部に設置されている。前記量水装置は、量水タンクを検出するための水位検出装置22を含んでいる。また、前記吐水制御装置はタンク排水弁25である。前記タンク排水弁25は、量水タンク21内の水位が所定の値に達したことを水位検出装置22が検出したときに起動して、量水タンク21内の水を内槽に排出する。
本実施例における前記水位検出装置22は液位センサである。液位センサはガス室とセンサユニットを含んでおり、前記ガス室が量水タンクと連通している。或いは、前記水位検出装置22は、量水タンク内に設置されて深さ方向に配列される複数の水位検出プローブを含む。
本実施例の一実施形態として、前記量水タンク21は内槽17の上部に設置されている。前記吐水口は量水タンク21の底壁に設けられており、吐水制御装置は吐水口を常時閉に維持するタンク逆止弁である。量水タンク内の水量が一定の値に達すると、タンク逆止弁は水圧及び重力によって開放される。そして、量水タンク21内の水が内槽17に排出されると、タンク逆止弁は位置復帰して吐水口の閉塞を維持する。
本実施例における前記量水タンク21にはオーバーフローホール24が設けられている。オーバーフローホール24は、量水タンク内から溢れた水を導出するオーバーフロー管路に接続されている。
好ましくは、ドラム洗濯機は排水管路8を含み、前記オーバーフロー管路が排水管路8と連通している。
本実施例の一実施形態として、図23に示すように、前記量水装置は、量水タンク21内に設置される加熱装置26と、量水タンク内の水温を検出する水温検出装置を含む。
本実施例は、更に、前記ドラム洗濯機の制御方法を提供する。洗濯機は、洗浄/すすぎプログラムを実行する。洗濯機は、洗浄水を量水タンク内に進入させるよう制御して、量水タンク内の水量が所定の値に達すると給水を停止する。そして、量水タンク内の水を全て内槽内に排出してから、再び量水タンクへの水の供給を開始する。このようにして、内槽内の水位が所定の値に達するまで繰り返してから給水を終了する。
更に、洗濯機は、洗浄水を量水タンク内に進入させるよう制御して、量水タンク内の水量が所定の値に達すると給水を停止する。そして、加熱装置を動作させて洗浄水を加熱するよう制御し、量水タンク内の水温が所定の値に達したことを水温検出装置が検出すると、量水タンク内の水を全て内槽内に排出する。
本実施例では、主に、孔無し内槽を有するドラム洗濯機において、密封室の気圧の均衡を如何にして保証するかとの問題を解決する。具体的には、電磁弁が突然断水した場合、特に、水道管網が断水した場合に負圧が形成されて、密封室内の洗浄水が水道管網に逆流するとの問題や、内部にガスが存在することで給水が困難になるとの問題を解決する。
図24~図26に示すように、本実施例のドラム洗濯機は内槽17を含む。内槽17は孔無し内槽であり、洗濯時に洗浄水が貯えられる。また、内槽17を外部環境と連通させて内槽内部の気圧のバランスを取る気圧バランス機構を更に含む。
給水時には、内槽の密封室内のガスが圧力を受け、当該バランス機構を通じて漏出可能となるため、気圧の均衡が保証される。
突然断水した場合には、外気が迅速に内槽の密封室に進入して逆流を阻止可能となる。これにより、気圧の均衡が保証されるため、洗浄水が水道管網に吸い込まれるとの事態が回避される。
このほか、例えば脱水時にも、当該気圧バランス機構によって内槽の気圧の均衡を保証可能である。
本実施例の一実施形態として、前記気圧バランス機構は、内槽17に設置される等圧孔27を含む。前記等圧孔27における内槽17の内部と連通する一端は、内槽17における回転中心軸寄りの位置に設けられており、且つ内槽17内の最高水位位置よりも常に高くなっている。
本実施例のドラム洗濯機は駆動モータ16と内槽軸13を含んでいる。前記駆動モータ16は、内槽軸13を介して内槽17に伝動可能に接続されており、内槽17を回転させる。前記等圧孔27は、内槽軸13に開設されて内槽17の内部と外部環境を連通させる。また、前記内槽17内の最高水位は内槽軸13よりも低い。これにより、内槽内の水が等圧孔から流出するとの事態を防止可能である。
本実施例のドラム洗濯機は外槽18を含む。前記内槽17は外槽18の内部に設置されており、内槽17内から排出された水は外槽18を経由して排出される。前記内槽17の槽口には内槽を閉塞する内槽ドア6が装着されており、前記外槽18の槽口は開放されている。前記等圧孔27は、一端が内槽17の内部と連通しており、他端が外槽18の内部に設けられて外槽18と連通している。これにより、極端な状況が防止され、当該孔から水が流出したとしても外槽18内に収集可能である。
更に、本実施例の前記内槽17の側壁には内槽排水孔が開設されており、内槽排水孔に常時閉のチェックバルブプラグ11が装着されている。また、前記外槽18には、チェックバルブプラグ11を押し開けて排水するための押上ロッド機構10が装着されている。
好ましくは、前記外槽18には、内槽の回転をロックするためのロック機構が更に設けられている。ロック機構が内槽をロックしたあとに、押上ロッド機構がチェックバルブプラグを押し開けて排水を行う。
更に、本実施例のドラム洗濯機は給水管路を含んでいる。また、前記内槽軸13内には、内槽17の内部と連通する中空経路14が備わっており、前記給水管路が内槽軸13の中空経路14と連通している。前記等圧孔27と中空経路14は、それぞれ内槽17の内部と連通するとともに、互いに離隔して設置されている。こうすることで、内槽の密封室内のガスを円滑に排出可能となり、内槽内部の気圧の均衡を維持し得るとともに、進入した水が等圧孔27から直接排出されて漏水するとの事態も防止される。
具体的に、前記中空経路27は、内槽軸の中心軸線方向に一端から他端まで延伸している。また、前記等圧孔は第1孔部と第2孔部を含んでいる。第1孔部は中空経路と平行に設置されており、一端が内槽の内部と連通している。且つ、第2孔部は、一端が第1孔部と連通しており、他端が内槽軸の外周壁まで延伸して外槽の内部と連通している。
好ましくは、前記第2孔部と第1孔部は垂直に設置されてL字状の等圧孔を形成している。
更に、前記内槽軸13は駆動モータ16に接続されている。駆動モータ16はステータ及びロータを含んでおり、ロータが内槽軸に固定的に接続されている。前記ロータの中心には貫通孔が設けられており、前記給水管路がロータの貫通孔を貫通して内槽軸の中空経路と連通している。
好ましくは、前記給水管路とロータの貫通孔の間には第1動的シール構造が設けられており、ロータの貫通孔と内槽軸の中空経路との間には第2シール構造が設けられている。
本実施例で記載するドラム洗濯機は、前記内槽17の側壁に複数の脱水孔が開設されている。また、脱水孔にはいずれも遠心弁が装着されている。前記遠心弁は、脱水時の遠心力の働きにより開放されて脱水及び排水を行う。
本実施例では、主に、孔無し内槽を有するドラム洗濯機において密封室の気圧の均衡を如何にして保証するかとの問題を解決する。具体的には、電磁弁が突然断水した場合、特に、水道管網が断水した場合に負圧が形成されて、密封室内の洗浄水が水道管網に逆流するとの問題や、内部にガスが存在することで給水が困難になるとの問題を解決する。
図27~図31に示すように、本実施例のドラム洗濯機は内槽17を含む。内槽17は孔無し内槽であり、洗濯時に洗浄水が貯えられる。また、内槽を外部環境と連通させて内槽17内部の気圧のバランスを取る増圧機構及び/又は減圧機構を更に含む。
本実施例における前記増圧機構は、増圧孔28及び負圧安全弁29を含む。前記負圧安全弁29は増圧孔28に設置されており、内槽17の内部の圧力が外部環境の大気圧よりも小さいときに増圧孔28を一方向に開通させる。これにより、外部環境のガスが増圧孔28から内槽17の内部に進入して増圧し、内槽17内部の気圧と外部環境の気圧が均衡すると、負圧安全弁29が閉止される。
本実施例における前記減圧機構は、減圧孔30及び正圧安全弁31を含む。前記減圧孔30は、内槽17における回転中心軸寄りの位置に設けられており、且つ内槽17内の最高水位位置よりも常に高くなっている。前記正圧安全弁31は減圧孔30に設置されており、内槽17の内部の圧力が外部環境の大気圧よりも大きいときに減圧孔30を一方向に開通させて減圧を行う。そして、内槽17内部の気圧と外部環境の気圧が均衡すると、正圧安全弁31が閉止される。
図28に示すように、給水時には、内槽17の密封室内のガスが圧力を受ける。そして、正圧安全弁の所定値よりも大きくなると、正圧安全弁が開放されて、当該減圧孔からガスが漏出可能となることで、気圧の均衡が保証される。
図28に示すように、突然断水した場合には、内槽17の密封室内のガスが圧力を受ける。そして、正圧安全弁の所定値よりも小さくなると、外気が迅速に密封室に進入して逆流を阻止可能となる。これにより、気圧の均衡が保証されるため、洗浄水が水道管網に吸い込まれるとの事態が回避される。
このほか、例えば脱水時にも、当該気圧バランス機構によって内槽の気圧の均衡を保証可能である。
本実施例のドラム洗濯機は駆動モータ16と内槽軸13を含んでいる。前記駆動モータ16は、内槽軸13を介して内槽17に伝動可能に接続されており、内槽17を回転させる。前記増圧孔28及び/又は減圧孔30は、内槽軸13に開設されて内槽17の内部と外部環境を連通させる。また、前記内槽17内の最高水位は内槽軸13よりも低い。
本実施例のドラム洗濯機は外槽18を含む。前記内槽17は外槽18の内部に設置されており、内槽17内から排出された水は外槽18を経由して排出される。前記内槽17の槽口には内槽を閉塞する内槽ドア6が装着されており、前記外槽18の槽口は開放されている。前記増圧孔28及び/又は減圧孔30は、一端が内槽17の内部と連通しており、他端が外槽18の内部に設けられて外槽18と連通している。
本実施例のドラム洗濯機は給水管路を含んでいる。前記内槽軸13内には内槽17の内部と連通する中空経路14が備わっており、前記給水管路が内槽軸13の中空経路14と連通している。前記減圧孔30と中空経路14は、それぞれ内槽17の内部と連通するとともに、互いに離隔して設置されている。
図28及び図29に示すように、前記中空経路14は、内槽軸13の中心軸線方向に一端から他端まで延伸している。また、前記減圧孔30は第1孔部と第2孔部を含んでいる。第1孔部は中空経路と平行に設置されており、一端が内槽の内部と連通している。且つ、第2孔部は、一端が第1孔部と連通しており、他端が内槽軸の外周壁まで延伸して外槽の内部と連通している。
好ましくは、前記第2孔部と第1孔部は垂直に設置されてL字状の減圧孔を形成している。
本実施例のドラム洗濯機は給水管路を含んでいる。また、前記内槽軸13内には内槽17の内部と連通する中空経路14が備わっており、前記給水管路が内槽軸13の中空経路14と連通している。前記増圧孔28は中空経路14と連通している。
更に、前記中空経路14は、内槽軸13の中心軸線方向に一端から他端まで延伸している。また、前記増圧孔28は、一端が中空経路14と連通しており、他端が内槽軸13の外周壁まで延伸して外槽18の内部と連通している。
好ましくは、前記増圧孔28は中空経路14と垂直に設けられている。
本実施例の前記内槽軸は駆動モータに接続されている。駆動モータはステータ及びロータを含み、ロータが内槽軸に固定的に接続されている。前記ロータの中心には貫通孔が設けられており、前記給水管路がロータの貫通孔を貫通して内槽軸の中空経路と連通している。
好ましくは、前記給水管路とロータの貫通孔の間には第1動的シール構造が設けられており、ロータの貫通孔と内槽軸の中空経路との間には第2シール構造が設けられている。
図30及び図31に示すように、増圧孔28と減圧孔30はいずれも内槽軸13に設けられている。且つ、大気と連通する開口がいずれも外槽18の内側に位置しており、内槽17の密封室と連通する開口がいずれも内槽軸13の給水経路14の内側に位置している。
連想可能なように、好ましくは、増圧孔28と減圧孔30はいずれも内槽軸13に設けられている。且つ、大気と連通する開口がいずれも外槽18の内側に位置しており、内槽17の密封室と連通する開口がいずれも密封室の内側に位置している。
上記実施例は単独で実施してもよいし、互いに組み合わせて実施してもよい。
以上は本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明を何らかの形式に制限するものではない。本発明については好ましい実施例によって上記のように開示したが、本発明を限定するとの主旨ではない。本発明の技術方案を逸脱しない範囲において、当業者が上記で提示した技術内容を用いて実施可能なわずかな変形或いは補足は、同等に変形された等価の実施例とみなされ、いずれも本発明の技術方案の内容を逸脱するものではない。また、本発明の技術的本質に基づいて上記の実施例に加えられる任意の簡単な修正、同等の変形及び補足は、いずれも本発明の方案の範囲に属する。

Claims (20)

  1. 内槽、及び
    一方の側が内槽ドアヒンジを介して回動可能に前記内槽の槽口に装着される内槽ドア、を含み、
    前記内槽ドアが回動して内槽の槽口を閉止することで、洗濯時に独立して洗浄水を貯える独立した洗浄室が形成され、
    前記内槽ドアヒンジは、内槽ドアの開放角度を増大させるための回避部を有していることを特徴とするドラム洗濯機。
  2. 前記内槽ドアヒンジは回転軸及び接続アームを含み、前記接続アームは相対的に回動可能に前記回転軸に装着され、前記内槽ドアは前記接続アームに固定的に接続され、前記回避部は前記接続アームに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のドラム洗濯機。
  3. 前記接続アームは、前記回転軸に回動可能に組み付けられる第1端、及び、前記内槽ドアに組み付けられる第2端を有しており、前記第1端と前記第2端との間が屈曲するよう設けられて前記回避部を構成していることを特徴とする請求項2に記載のドラム洗濯機。
  4. 前記回転軸には弾性部材が設けられており、前記弾性部材の弾性端部は前記接続アームに当止し、前記弾性部材は、前記内槽ドアの閉止時に弾性力を付与して前記内槽ドアの閉止を維持し、
    好ましくは、前記弾性部材はねじりバネであることを特徴とする請求項2に記載のドラム洗濯機。
  5. 前記内槽ドア及び/又は前記内槽には、前記内槽ドアの閉止時に前記内槽ドアを吸着するための吸着装置が設置されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のドラム洗濯機。
  6. 前記吸着装置は前記内槽ドアに設置されており、前記内槽の槽口には、前記吸着装置によって吸着され得る被吸着体が設置されており、或いは、少なくとも前記内槽の槽口は、前記吸着装置によって吸着され得る材料で構成されることを特徴とする請求項5に記載のドラム洗濯機。
  7. 更に、前記吸着装置は永久磁石又は電磁石であり、前記内槽の槽口には、永久磁石か、磁性材料で構成される磁性体が設置され、或いは、前記内槽の槽口は磁性材料で構成され、或いは、前記内槽は磁性材料で構成され、
    好ましくは、前記吸着装置は永久磁石であり、前記内槽はステンレス材料で構成されることを特徴とする請求項6に記載のドラム洗濯機。
  8. 前記吸着装置は内槽の槽口に設置されており、前記内槽ドアには、吸着装置によって吸着され得る被吸着体が設置されており、或いは、前記内槽ドアは、吸着装置によって吸着され得る材料で構成される内槽ドアパネルを含むことを特徴とする請求項5に記載のドラム洗濯機。
  9. 前記吸着装置は永久磁石又は電磁石であり、前記内槽ドアには、永久磁石か、磁性材料で構成される磁性体が設置され、或いは、前記内槽ドアは磁性材料で構成される内槽ドアパネルを含み、
    好ましくは、前記吸着装置は永久磁石であり、これに対応して、前記内槽ドアには金属体が設置されていることを特徴とする請求項8に記載のドラム洗濯機。
  10. 前記吸着装置を複数含み、前記内槽ドア及び/又は前記内槽の槽口の周方向に分布させることを特徴とする請求項5~9のいずれか1項に記載のドラム洗濯機。
  11. 内槽、
    開放/閉止可能に内槽の槽口に装着される内槽ドア、及び、
    内槽ドアの閉止が所定の位置に到達しているか否かを検出するための検出装置、を含み、
    前記内槽ドアは、閉止時に、前記内槽とともに洗濯時に独立して洗浄水を貯える独立した洗浄室を形成することを特徴とするドラム洗濯機。
  12. 前記検出装置は検出端子を含み、前記検出端子は前記内槽の槽口に設置され、前記検出端子は、前記内槽ドアの開放を然るべく反映する第1の物理状態と、前記内槽ドアの閉止を然るべく反映する第2の物理状態を有することを特徴とする請求項11に記載のドラム洗濯機。
  13. 前記検出端子は検出スイッチであり、前記検出スイッチは前記内槽の槽口に設置され、前記検出スイッチは、常時開/常時閉の第1の物理状態と、前記内槽ドアの閉止時に内槽ドアの作動によって閉/開となる第2の物理状態を有することを特徴とする請求項12に記載のドラム洗濯機。
  14. 前記検出装置は検出端子を含み、前記検出端子は前記内槽の槽口に設置され、前記検出端子は、前記内槽ドアの開放を然るべく反映する第1信号と、前記内槽ドアの閉止を然るべく反映する第2信号を生成可能であることを特徴とする請求項11に記載のドラム洗濯機。
  15. 前記内槽ドアの一方の側は、内槽ドアヒンジを介して回動可能に前記内槽の槽口に装着され、前記検出端子は、前記内槽の槽口における前記内槽ドアヒンジ寄りの位置に設置され、前記検出端子は、前記内槽ドアの閉止時に前記内槽ドアヒンジと接触し、
    好ましくは、前記内槽ドアヒンジは接続アームを含み、前記接続アームは、相対的に回動可能に回転軸に装着され、前記内槽ドアは前記接続アームに固定的に接続され、前記検出端子は、前記内槽の槽口における前記接続アーム寄りの位置に設置され、前記検出端子は、前記内槽ドアの閉止時に前記接続アームと接触することを特徴とする請求項12~14のいずれか1項に記載のドラム洗濯機。
  16. 前記検出装置は本体を含み、前記本体には洗濯機の主制御盤と通信接続する通信モジュールが設置されており、前記通信モジュールは前記内槽に設置されており、
    好ましくは、前記通信モジュールは、洗濯機の主制御盤とワイヤレスで通信接続し、洗濯機の主制御盤に検出信号を送信するために用いられることを特徴とする請求項11~15のいずれか1項に記載のドラム洗濯機。
  17. 前記検出端子と前記通信モジュールとは電気的に接続され、
    好ましくは、前記検出端子と前記通信モジュールとはデータケーブルを通じて通信接続され、前記内槽の槽口には、前記データケーブル通すためのカバーが装着されていることを特徴とする請求項16に記載のドラム洗濯機。
  18. 前記本体には電気供給モジュールが更に設置されており、前記電気供給モジュールは前記通信モジュールに電気的に接続され、
    好ましくは、前記電気供給モジュールは電気供給バッテリであり、或いは、前記電気供給モジュールはワイヤレス充電モジュールであり、
    好ましくは、前記通信モジュール及び/又は前記電気供給モジュールは前記内槽内又は前記内槽外に設置され、
    更に好ましくは、前記通信モジュール及び/又は前記電気供給モジュールは、前記内槽の内壁又は前記内槽のリフティング装置内に設置されることを特徴とする請求項16に記載のドラム洗濯機。
  19. 請求項11~18のいずれか1項に記載のドラム洗濯機の制御方法であって、
    ドラム洗濯機は、検出装置の検出信号を受信して、前記内槽ドアの閉止が所定の位置に到達しているか否かを判断することを特徴とする方法。
  20. ドラム洗濯機は、洗濯プログラムを開始する制御命令を受信したあと、前記検出装置の検出信号を取得して前記内槽ドアの閉止が所定の位置に到達しているか否かを判断し、到達している場合には洗濯プログラムを開始し、到達していない場合には洗濯プログラムを一時停止し、
    及び/又は、ドラム洗濯機は、洗濯プログラムの運転過程において、前記検出装置の検出信号を取得して前記内槽ドアの閉止が所定の位置に到達しているか否かを判断し、到達している場合には洗濯プログラムを継続し、到達していない場合には洗濯プログラムを一時停止することを特徴とする請求項19に記載の制御方法。
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