JP2022540040A - 倉庫在庫数の特定方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

本公開はコンピュータ技術分野に関し、倉庫在庫数の特定方法及び装置に関する。当該方法の具体的な実施形態として、倉庫内の仮想保管場所とコンテナの間の対応関係により、仮想保管場所内に位置するコンテナを特定するステップと、コンテナ、物品及び物品数の間の対応関係に基づき、コンテナ内に位置する物品の物品数を取得して仮想保管場所内の物品総数を得るステップと、倉庫内において現実保管場所内に位置する物品数を取得し、仮想保管場所内の物品総数と合わせて、倉庫内の在庫総数を更新するステップとを含む。当該実施形態は現実保管場所管理をサポートすることを基に、各層のコンテナと仮想保管場所の間の紐づけ関係を管理し、これにより作業中の在庫数が統計し易くなり、庫内の緯度統計を統一化し、透明で、全面的な倉庫在庫状態の表示を形成することにより、物品記録や物品数統計の利便性を高めることができる。【選択図】図1

Description

関連出願の引用
本出願は2019年7月17日に提出した出願番号201910646595.0の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は引用によりここに結合される。
本公開は倉庫物流分野に関し、特に、倉庫在庫数の特定方法及び装置に関する。
在庫管理システムは倉庫を有効に管理するための一つの重要な部分である。倉庫の収容量は有限であるため、倉庫内の各物品の在庫状態は倉庫全体の回転率、利用率及びコストに直接影響し、倉庫内の各物品の在庫状態をどのように有効に監視制御するかは現在、企業が比較的注視している問題である。
発明者は本公開を実現する際に、従来技術には少なくとも以下の問題が存在することを見出した:
1)現在の在庫管理システムは倉庫の実際のロケーションの在庫数をはっきりと表示することができるが、倉庫は荷受け、棚入れ、棚出し、移庫などに基づいて行われる実務操作システムであり、倉庫作業中のデータ(例えば、荷受け、ピッキング、移庫)を追跡及び位置決めすることができない。
2)第三者の物流代理業務に対して、在庫費用を清算する時、計算するのはロケーションにある保管数であるが、実際の倉庫在庫は実際のロケーションにある在庫だけでなく、操作中の在庫も含むため、倉庫在庫はいつまでも運営者の帳簿上の在庫よりも小さく、帳簿の突き合わせに問題が生じ、運営者に利益損失をもたらす。
3)一部の業務は荷物の受取りと発送をプレートナンバーLPN(License Plate Number)や通い箱番号などの緯度により管理を行うことが要求されるが、現在のシステムはロケーション、トレー及び通い箱の間の紐づけ関係が入れ子構造になっていないため、トレーで出庫/移庫、通い箱で出庫等、コンテナレベルに応じた操作を実現することができない。
以上の状況に鑑み、本公開の実施形態は、少なくとも従来の倉庫において作業中の在庫数が記録されない問題を解決できる倉庫在庫数の特定方法及び装置を提供する。
上記目的を実現するために、本公開の実施形態の一つの態様に基づき、
倉庫内の、コンテナを載置するための仮想保管場所と物品を載置して出入庫操作を行うためのコンテナの間の対応関係により、仮想保管場所内に位置するコンテナを特定するステップと、
コンテナ、物品及び物品数の間の対応関係に基づき、前記コンテナ内に位置する物品の物品数を取得して前記仮想保管場所内の物品総数を得るステップと、
前記倉庫内において物品を保管するための現実保管場所内に位置する物品数を取得し、前記仮想保管場所内の物品総数と合わせて、前記倉庫内の在庫総数を更新するステップと、
を含む、
倉庫在庫数の特定方法を提供する。
任意選択的に、
前記コンテナはトレー及び通い箱のうちの少なくとも一つを含み、
前記した前記コンテナ内に位置する物品の物品数を取得することは、
前記コンテナが前記トレーである場合、前記トレーに位置する物品の物品数を取得するステップ、及び/又は、
前記コンテナが前記通い箱を載置するための前記トレー及び前記通い箱を含む場合、前記通い箱に位置する物品の物品数のみを取得するステップ、及び/又は、
前記コンテナが前記通い箱である場合、前記通い箱内の物品の物品数を取得するステップ、
を含む。
任意選択的に、
さらに、
前記仮想保管場所及び前記現実保管場所を含む各保管場所内の物品の物品数、凍結数、位置決め数及び移出待機数に基づき、各保管場所内に位置する物品の使用可能数を特定して前記倉庫内の在庫使用可能総数を更新するステップを含む。
任意選択的に、
前記仮想保管場所は荷受け仮想保管場所、ピッキング仮想保管場所および差異仮想保管場所のうちの少なくとも一つである。
上記目的を実現するために、本公開の実施形態の別の態様に基づき、
倉庫内の、コンテナを載置するための仮想保管場所と物品を載置して出入庫操作を行うためのコンテナの間の対応関係により、仮想保管場所内に位置するコンテナを特定するためのコンテナ特定モジュールと、
コンテナ、物品及び物品数の間の対応関係に基づき、前記コンテナ内に位置する物品の物品数を取得して前記仮想保管場所内の物品総数を得るための物品数取得モジュールと、
前記倉庫内において物品を保管するための現実保管場所内に位置する物品数を取得し、前記仮想保管場所内の物品総数と合わせて、前記倉庫内の在庫総数を更新するための在庫数統計モジュールと、
を備える、
倉庫在庫数の特定装置を提供する。
任意選択的に、
前記コンテナはトレー及び通い箱のうちの少なくとも一つを含み、
前記物品数取得モジュールは、
前記コンテナが前記トレーである場合、前記トレーに位置する物品の物品数を取得する、及び/又は、
前記コンテナが前記通い箱を載置するための前記トレー及び前記通い箱を含む場合、前記通い箱に位置する物品の物品数のみを取得する、及び/又は、
前記コンテナが前記通い箱である場合、前記通い箱に位置する物品の物品数を取得するためのものである。
任意選択的に、
前記仮想保管場所及び前記現実保管場所を含む各保管場所内の物品の物品数、凍結数、位置決め数及び移出待機数に基づき、各保管場所内に位置する物品の使用可能数を特定して前記倉庫内の在庫使用可能総数を更新するための在庫使用可能数統計モジュールをさらに含む。
任意選択的に、
前記仮想保管場所は荷受け仮想保管場所、ピッキング仮想保管場所および差異仮想保管場所のうちの少なくとも一つである。
上記目的を実現するために、本公開の実施形態のもう一つの態様に基づき、倉庫在庫数特定電子機器を提供する。
本公開の実施形態の電子機器は、
一つの又は複数のプロセッサと、
一つの又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置と、
を含み、
前記一つの又は複数のプロセッサが上記いずれかに記載の倉庫在庫数の特定方法を実現するように、前記一つの又は複数のプログラムが前記一つの又は複数のプロセッサにより実行される。
上記目的を実現するために、本公開の実施形態のもう一つの態様に基づき、プロセッサにより実行される時に上記いずれかに記載の倉庫在庫数の特定方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。
本公開により提供される方案に基づき、上記公開における一つの実施形態は以下の長所又は有益な效果を有する:
保管場所管理をサポートすることを基に、各層のコンテナと仮想保管場所の間の紐づけ関係を管理し、これにより作業中の在庫が統計し易くなる。また、庫内の緯度統計を統一化し、透明で、全面的な倉庫在庫状態の表示を形成することにより、物品記録や物品数統計の利便性を高めることができる。複雑な倉庫にとって、作業中の物品数は通常大きいため、本方案により企業は倉庫在庫を正確に把握でき、企業の損失低減に対して基盤を提供することができる。
上記の非慣用的な選択可能な方式に備わる更なる效果は以下の発明を実施するための形態と合わせて説明される。
図面は本公開をより理解しやすくするために用いられるものであって、本公開に対する不適切な限定を構成しない。
本公開の実施形態に基づく倉庫在庫数の特定方法の主なフロー概略図である。 本公開の実施形態におけるロケーション、トレー、通い箱を基礎枠とする在庫モデル概略図である。 本公開の実施形態におけるロケーション、トレー及び通い箱の間の二層入れ子関係の概略図である。 本公開の実施形態における仮想保管場所に保管されるトレー及び通い箱の異なる状態の概略図である。 本公開の実施形態に基づく任意選択される倉庫在庫数の特定方法のフロー概略図である。 本公開の実施形態に基づく倉庫在庫数の特定装置の主なモジュール概略図である。 本公開の実施形態が応用可能とされる例示的なシステムアーキテクチャ図である。 本公開の実施形態を実現するのに適した移動機器又はサーバのコンピュータシステムの構造概略図である。
以下に図面と合わせて本公開の例示的な実施形態について説明する。そのうち、理解に役立つよう、本公開の実施形態の各細部が含まれるが、これらはあくまでも例示的なものである。よって、当業者は、本公開の範囲及び思想を逸脱しない限り、ここに記載される実施形態に対して各種変更や修正を行うことができると理解すべきである。同様に、明瞭かつ簡潔にするために、以下の記載において、公知の機能や構造に関する説明は省略される。
本公開に関する用語について、以下のように説明する:
ロケーション(保管場所):物品(即ち、選択可能な対象、例えば、貨物や箱)が収容される位置を指し、倉庫管理において、物品を見つけやすくするために、物品の収容は“四種類の番号により位置決め”され、即ち、庫、棚、段、間口を用いて管理する:
1)“庫”とは物品が何番庫に収容されているかを指す。
2)“棚”とは物品が何番庫の何番棚に収容されているかを指す。
3)“段”とは物品が何番棚の何段に収容されているかを指す。
4)“間口”とは物品が何番棚の何段の何番間口に収容されているかを指す。
図1を参照し、これは本公開の実施形態により提供される倉庫在庫数の特定方法の主なフローチャートであり、以下のとおりステップを含む:
S101:コンテナを載置するための倉庫内の仮想保管場所と物品を載置して出入庫操作を行うためのコンテナの間の対応関係により、仮想保管場所内に位置するコンテナを特定するステップ、
S102:コンテナ、物品及び物品数の間の対応関係に基づき、前記コンテナ内に位置する物品の物品数を取得して前記仮想保管場所内の物品総数を得るステップ、
S103:前記倉庫内において物品を保管するための現実保管場所内に位置する物品数を取得し、前記仮想保管場所内の物品総数と合わせて、前記倉庫内の在庫総数を更新するステップ。
倉庫内在庫は在庫表中の全ての在庫数の和であり、本公開は従来技術に比べて以下の点で相違する:
庫内の物品が現実保管場所又は仮想保管場所(仮想在庫を示す)に位置し、且つ、操作中の物品はすべて仮想保管場所のコンテナ(即ち、トレー又は通い箱)内に位置する。
トレー(一層コンテナ)又は通い箱(二層コンテナ)が出庫、入庫、移庫などの操作を行う時、システムは、例えば、通い箱番号、プレートナンバーLPNなどを記録する。本公開は主に仮想保管場所の物品数を計算することで倉庫内の在庫総数を求める。
上記実施形態において、ステップS101に関して、倉庫管理ロケーション、トレー、通い箱、在庫および庫内操作の角度から、ロケーション、トレー、通い箱を基礎枠とする在庫モデルを組み立てる。具体的には、図2を参照されたい。
在庫モデルは在庫主表を基にする。主表は主にロケーション、トレー、通い箱、SKU(Stock Keeping Unit、在庫数ユニット)、等級、ロットおよび業務ロジックに関連する、総数、使用可能数、凍結数、位置決め数、移入待機数及び移出待機数を含むロジック数をストレージする。
在庫主表に関して、さらに、ロット在庫表及びロット属性表を確立する。そのうち、ロット在庫表はロット在庫の数をストレージするためのものであり、在庫主表と互いに照合関係を形成する。ロット属性表は、倉庫ロットの詳細展開項をストレージし、例えば、ロット番号関連の生産日、入庫日、品質保証期間など、他のロット属性である。
なお、倉庫内のロケーション、物品はいずれもリアルタイムに変動するため、当該在庫主表および対応の附属表も在庫変化に伴いリアルタイムに更新される。
倉庫内の在庫はすべて保管場所内に位置し、保管場所内にトレーを配置し、トレー内に通い箱を配置することができ、二層入れ子関係を形成する。具体的には図3を参照されたい。通い箱には、ロット、等級、SKU、数まで具体的に指定される。
実際の操作において、一つの保管場所は複数のトレーと紐づけできる。例えば、平置きエリアなど。また、一つのトレーに複数の通い箱を配置することができる。例えば小包など。
本公開は保管場所をトレー、通い箱と紐づけし、異なる作業シーンに基づき、対応の保管場所位置を区画する。仮想保管場所としては主に、荷受け仮想保管場所INAREA、ピッキング仮想保管場所OUTAREA、差異仮想保管場所LOSTAREA(庫内差異として処理される仮想保管場所)の三つを有し、本公開は主に、この三つの仮想保管場所作業における物品出入庫操作について説明する。
ステップS102に関して、本公開は、仮想保管場所内の物品は通い箱内又はトレー上に配置されるという前提仮説を有する。そのうち、トレーは通い箱を載置できるが、通い箱は単独輸送することもでき、且つ、一つのトレー、一つの通い箱は一つの保管場所のみに対応する。
在庫主表において、各仮想保管場所に対して、対応の通い箱又はトレーがストレージされ、また、各トレー及び各通い箱に対しては、載置する物品標識(例えばコード番号)および物品ロジック数が記載される。
Figure 2022540040000002
荷受け仮想保管場所INAREAについて、庫内荷受け時は、物品をトレー又は通い箱に収める。返品荷受け時は、先にトレー上の通い箱内に収め、通い箱-トレー、トレー-保管場所の二層紐づけを実現する。案例1の場合、物品691200100をINAREA通い箱R0007内に収め、数は3個である。
ピッキング仮想保管場所OUTAREAについて、庫内ピッキング時は、保管場所から物品を取り出し、ピッキング通い箱内に配置する。案例2の場合、5個の物品6912002230をOUTAREA通い箱R004内に配置する。案例3の場合、物品6912002230は既に点検梱包が完了しており、この時の通い箱番号は物品がある小包番号SO001#001に変更されている。
差異仮想保管場所LOSTAREAについて、物品梱包後にプレートナンバーを紐づけする可能性があり、庫内の出荷待ちエリアに配置される。案例4の場合、物品6912002230は既に点検梱包が完了しており、通い箱番号は小包番号SO001#002であり、トレーLPNはT005であり、棚入れするエリアはF010102である。当該小包はまだ出荷されないため、在庫統計時に、まだ倉庫内在庫に属している。
一つの仮想保管場所には複数のトレー、複数の通い箱がある可能性があり、その収容位置も様々であり、図4に示されるとおりである:
1)トレー1に通い箱1が載置され、通い箱1内に物品1が配置され、二層入れ子が実現している。カウントが重複しないよう、在庫計算時は一回のみ算入する。即ち、トレー1内の通い箱1内の物品1の数のみ算入する。
2)通い箱2は直接、保管場所に配置され、在庫計算時は、通い箱2内の物品2の数のみ統計する。
3)物品3は直接、トレー2に配置され、カウント時に、当該物品3の数が当該トレー2に載置されている物品数となる。
4)トレー3には、通い箱も、物品もあり、カウント時に、物品4の数及び通い箱3内の物品5の数を加算し、当該トレー3に載置されている物品総数とする。
実際の操作において、物品は通常、直接、トレー上または通い箱内に配置されるが、通い箱はトレーを載置ものとして輸送を行う必要があるため、主に上記方式1)、2)及び3)を選択する。
こうして仮想保管場所内に位置する物品総数を特定する時、その関連する全てのトレーおよび通い箱内の物品数を累加する必要がある。例えば、表1中の案例2及び案例3の場合、ピッキング仮想保管場所OUTAREA内に物品が共に5+5=10個あることを得る。
ステップS103に関して、倉庫内の在庫総数は、仮想保管場所以外に、さらに現実保管場所の在庫数、即ち、非操作状態にあるロケーション、例えば陳列棚を含む。
Figure 2022540040000003
表2はロケーションにおいてプレートナンバーLPN及び通い箱番号に対して記録を行う必要があるシーンに関するものであり、ロケーションを、LPN及び通い箱番号を残すと設定することができる。実際のシーンでは、例えば、B2B(Business-to-Business、企業対企業の間の営業関係)、自動立体倉庫、ロボット倉庫等の業務における全委託型保管、全箱型保管であり、いずれも通い箱番号及びLPNを記録し、システムにおいて紐づけして記録する必要がある。
在庫表にロケーション、トレー、通い箱、SKU、等級、ロット、物品ロジック数等の間の対応関係が記録され、当該対応関係により、各現実保管場所内に保管されている物品標識、例えば物品コード番号を特定することができる。
表2中の案例5~7は、保管場所A010101に、コード番号T001、T002を有する2つのトレーが配置される:
1)トレーT001には、コード番号R0001、R0002を有する2つの通い箱も配置される:通い箱R0001内に10個の物品691200100が配置され、通い箱R0002内に8個の物品791200100が配置される。
2)トレーT002には、コード番号R0005の1つの通い箱が配置され、当該通い箱内に8個の物品891200100が配置される。
得られた全ての数を統計し、当該現実保管場所A010101上の物品が共に10+8+8=26個あることを得る。
実際の操作中において、現実保管場所内の物品情報、トレー情報および通い箱情報はいずれもリアルタイム変化するため、当該表も関連の保管場所の在庫状態に基づきリアルタイムに更新される。具体的に、現在取得している物品総数により当該保管場所の以前記録されていた物品総数を差し替え、データの更新を実現する。
Figure 2022540040000004
実際の応用において、ロケーションにプレートナンバー、通い箱番号(入れ子関係)を記録する必要がない使用シーン、または物品を保管場所に直接配置する使用シーンに関しては、当該ロケーションを、LPN又は通い箱番号を残さないと設定することができ、例えば、デフォルト値“*”、“無し”、“0”等に設定でき、本公開では“*”を例に説明する。
表3中の案例8及び案例9は、保管場所A010103及び保管場所A010104はいずれもLPN又は通い箱番号を残さないので、物品を直接、ロケーション上に配置することに相当し、ロケーションデータを得る。
よって、案例8では、保管場所A010103に4個の物品691200110が配置され、案例9では、保管場所A010104に5個の物品6912002230が配置される。
倉庫内の操作中の在庫はすべて仮想保管場所のLPN又は通い箱上に位置しており、また、現実保管場所内の物品はすべて在庫表により得ることができるため、この二種類の保管場所の物品数の和を求めれば、倉庫内の在庫総数を得ることができる:
倉庫在庫=Σ仮想保管場所の物品数+Σ現実保管場所の物品数
取得された倉庫在庫総数は、企業が後で帳簿の突き合わせを行う時に正確なデータを提供することができ、これにより、企業の損失を低減させることができ、又は、企業は当該数値に基づき商品の取り寄せや商品の移動などの操作を行うことができ、さらには、狙いを定めて促進販売や価格調整等の操作を行うことができる。
上記実施形態により提供される方法によれば、保管場所をサポートすることを基に、各層のコンテナと仮想保管場所の間の紐づけ関係を管理し、これにより操作作業中の在庫が統計し易くなる。また、庫内の緯度統計を統一化し、透明で、全面的な倉庫在庫状態の表示を形成することにより、物品記録や物品数統計の利便性を高めることができる。さらに、在庫表中の緯度を統一することで、在庫統計時間を短縮し、ユーザーとの帳簿の突き合わせロジックが完全なものとなり、且つ、得られる在庫数の正確性も高くなる。
図5を参照し、これは本公開の実施形態に基づく任意選択される倉庫在庫数の特定方法フロー概略図であり、以下のとおりステップを含む:
S501:コンテナを載置するための倉庫内の仮想保管場所と物品を載置して出入庫操作を行うためのコンテナの間の対応関係により、仮想保管場所内に位置するコンテナを特定するステップ、
S502:コンテナ、物品及び物品数の間の対応関係に基づき、前記コンテナ内に位置する物品の物品数を取得して前記仮想保管場所内の物品総数を得るステップ、
S503:前記倉庫内において物品を保管するための現実保管場所内に位置する物品数を取得するステップ、
S504:各保管場所内の物品の物品数、凍結数、位置決め数及び移出待機数に基づき、各保管場所内に位置する物品の使用可能数を特定して前記倉庫内の在庫使用可能総数を更新するステップ。
上記実施形態において、ステップS501~S503に関しては、図1に示される説明を参照できる。
上記実施形態において、ステップS504に関して、保管場所内の一部の物品は実際には、例えば凍結、位置決め、移入待ち、移出待ちなど、使用できない状況がある可能性がある:
1)凍結数:例えば、在庫ロケーション異常、物品状態異常など、倉庫内において、異常状況が発生した時、オーダーにより位置決めされて使用されたり、出庫オーダーにより占拠使用されたりしないよう、在庫を凍結する必要がある。例えば、倉庫の漏水により一部の陳列棚内の物品は使用できなくなり、当該陳列棚上の物品をすべて凍結する必要がある場合などである。
2)位置決め数:オーダーが倉庫管理システムに入る時、システムが事前に占拠する数。事前に占拠した後、後でピッキングし易くなるよう、この数の物品は当該オーダーのためだけに使用される。
3)移出待機数:倉庫ロケーションで在庫移動が発生した時、システムは移出待機数により在庫記録を行い、当該数の物品がオーダーにより占拠使用されることを防止する。
4)移入待機数:システムは移動する在庫に新しい棚入れロケーションを推奨する。他の物品が当該ロケーションの在庫として移入する時、収容できない状況を防止できるよう、後で当該新しいロケーションに移入待機数を増やす必要がある。
庫内の在庫に対する計算ロジックは以下のとおりである:
保管場所、LPN、通い箱、等級、ロット内のSKUの使用可能数 = 総数-凍結数-位置決め数-移出待機数。
以下に具体的な例を挙げる。表4を参照し、検品操作、棚入れ、ピッキング棚出し、移庫、庫内保管の角度から、倉庫保管情報を説明する:
Figure 2022540040000005
案例1の場合、SKU 691200100は使用可能数0=数3-位置決め数0-凍結数0-移出待機数3であり、荷受け仮想保管場所INAREAのR0007通い箱内に保管する。
案例2の場合、SKU 6912002230は使用可能数5=数5-位置決め数0-凍結数0-移出待機数0であり、ピッキング仮想保管場所OUTAREAのR004通い箱内に保管し、位置決めには関与しない。
案例3の場合、SKU 6912002230は既に点検梱包が完了しており、通い箱番号は小包番号SO001#001である。エリアは依然としてOUTAREAであり、位置決めには関与しない。
案例4の場合、SKU 6912002230は既に点検梱包が完了しており、通い箱番号は小包番号SO001#002であり、LPNはT005であり、F010102エリアに棚入れされる。小包はまだ出荷されていないため、在庫統計時に、この在庫は依然として倉庫在庫に属す。
案例5の場合、SKU 691200100は使用可能数5=数10-位置決め数3-凍結数2であり、A010101保管場所に保管され、LPNはT001のR0001通い箱内である。
案例6の場合、SKU 791200100は使用可能数3=数8-位置決め数3-凍結数2であり、A010101保管場所に保管され、LPNはT001のR0002通い箱内である。
案例7の場合、SKU 891200100は使用可能数8=数8-位置決め数0-凍結数0であり、A010101保管場所に保管され、LPNはT002のR0005通い箱内である。
案例8の場合、SKU 691200110は使用可能数0=数4-位置決め数4-凍結数0であり、A010103保管場所に保管される。
案例9の場合、SKU 6912002230は使用可能数0=数5-位置決め数0-凍結数5であり、A010104保管場所に保管される。
案例1~3は仮想保管場所に対応し、その物品総数は3+5+5+5=18個であり、使用可能数は0+5+5+5=15個である。ピッキング仮想保管場所OUTAREAは物品ピッキングが完了し、且つ、既に運搬中にあることを表し、これら物品は既にあるオーダーにより占拠使用されているため、他のオーダー、例えば、新しいオーダーにより占拠使用されない。
案例5~9は現実保管場所に対応し、その物品総数は10+8+8+4+5=35個であり、使用可能総数は5+3+8=16個である。
よって、倉庫全体の物品総数は53個であり、使用可能総数は15+16=31個である。
この他、仮想保管場所内の物品がすべて操作状態にあり、既にオーダーにより占拠使用されているため、倉庫在庫使用可能数を特定する時、当該項を考慮しなくてもよい。この時の倉庫総使用可能数は以下のとおりである:
倉庫使用可能在庫=在庫総数-Σ仮想保管場所の物品数-Σ現実保管場所の物品使用不可数=Σ現実保管場所の物品使用可能数。
表4に示されるように、この時、倉庫の在庫使用可能数=案例5~9の使用可能総数16個。
また、在庫表は倉庫の人為的に発動された在庫動作に伴って発生するデータであり、後の各緯度における物品数統計等の操作が行い易くなるよう、表に設定した統一緯度により対各保管場所に対して緯度統一を行う。上記表4を参照されたい。
上記の各保管場所の物品数、物品使用可能数を特定する以外に、さらに、等級、ロット等の緯度における物品数を統計することができ、その計算方式は本公開の実施プロセスと類似する。例えば、当該表格に基づき、各保管場所にある、各物品の等級を特定し、もし合格品であれば、累加する。
当該在庫表は上記の展開形式以外に、さらに他の形式とすることができる。例えば、当該表を2つに分けることができる:
1)入れ子関係:保管場所、一層コンテナ、二層コンテナ等。
2)保管関係:保管場所、最下層コンテナ(例えば、通い箱。もし他のより下層のコンテナがあれば、これが下層コンテナとなる)、等級、ロット、ロジック数など。
後でコンテナ、問い合わせ物品数を特定する時、まず、入れ子関係に基づきコンテナを特定し、その後、保管関係に基づき物品数を特定する。
また、さらに、保管場所、トレー、通い箱の間の入れ子関係に関して、実際の操作発生後に紐づけしてもよい。例えば、物品入庫後、トレー1、通い箱1により輸送を行えば、操作中の入庫仮想保管場所INAREA-トレー1-通い箱1の間の紐づけ関係、および物品1との間の対応関係を得ることができる。また、関係を予め設定し、当該物品1が入庫した時、直接、当該トレーおよび当該通い箱により入庫輸送を行っても良い。
本公開の実施形態により提供される方法によれば、従来技術に比べ、以下の有益な效果を有する:
1)庫内の全ての操作状態にある物品はすべて通い箱又はトレー上にあり、且つトレー、通い箱を保管場所と紐づけし、二層入れ子関係を実現し、従来の庫内物品の在庫管理を完全なものとすることができる。
2)コンテナ入れ子関係に基づき、在庫を統計する時、繰り返し計算することなく、一回のみ統計すればよく、物品数統計の正確性を高めることができる。
3)庫内の緯度統計を統一化し、透明で、全面的な倉庫在庫状態の表示を形成することにより、物品記録の便捷性を高め、在庫統計の時間を短縮し、計算資源を節約することができ、ユーザーとの帳簿の突き合わせロジックが完全なものとなる。
4)システムが庫内在庫を統計する時、直接、在庫表から全ての倉庫内保管場所上の在庫を統計することができ、得られる在庫数の正確性は高く、これにより、ユーザーはいつでも、どこでも自由に清算でき、倉庫損失を低減することができる。
図6を参照し、これは本公開の実施形態により提供される倉庫在庫数の特定装置600の主なモジュール概略図であり、以下を備える:
倉庫内の、コンテナを載置するための仮想保管場所と物品を載置して出入庫操作を行うためのコンテナの間の対応関係により、仮想保管場所内に位置するコンテナを特定するためのコンテナ特定モジュール601、
コンテナ、物品及び物品数の間の対応関係に基づき、前記コンテナ内に位置する物品の物品数を取得して前記仮想保管場所内の物品総数を得るための物品数取得モジュール602、
前記倉庫内において物品を保管するための現実保管場所内に位置する物品数を取得し、前記仮想保管場所内の物品総数と合わせて、前記倉庫内の在庫総数を更新するための在庫数統計モジュール603。
本公開の実施装置において、前記コンテナはトレー又は通い箱のうちの少なくとも一つであり、
前記物品数取得モジュール602は、
前記コンテナが前記トレーである場合、前記トレーに位置する物品の物品数を取得するためのものであり、及び/又は、
前記コンテナが前記通い箱を載置するための前記トレー及び前記通い箱を含む場合、前記通い箱に位置する物品の物品数のみを取得するためのものであり、及び/又は、
前記コンテナが前記通い箱である場合、前記通い箱内の物品の物品数を取得するためのものである。
本公開の実施装置はさらに、
前記仮想保管場所及び前記現実保管場所を含む各保管場所内の物品の物品数、凍結数、位置決め数及び移出待機数に基づき、各保管場所内に位置する物品の使用可能数を特定して前記倉庫内の在庫使用可能総数を更新するための在庫使用可能数統計モジュール604(未図示)を含む。
本公開の実施装置において、前記仮想保管場所は荷受け仮想保管場所、ピッキング仮想保管場所および差異仮想保管場所のうちの少なくとも一つである。
この他、本公開の実施形態における前記装置の具体的な実施内容は、上記の前記方法において既に詳細に説明しているので、重複する内容はここでは説明しない。
図7は本公開の実施形態が応用可能とされる例示的なシステムアーキテクチャ700である。
図7に示されるように、システムアーキテクチャ700は端末装置701、702、703、ネットワーク704及びサーバ705を含むことができる(一例として)。ネットワーク704は端末装置701、702、703及びサーバ705の間で通信リンクを提供する媒体として使用される。ネットワーク704は例えば、有線、無線通信リンク、または、光ファイバケーブルなど、各種接続タイプを含むことができる。
ユーザーは端末装置701、702、703を使用してネットワーク704によりサーバ705とインタラクティブし、情報などを受信又は送信することができる。端末装置701、702、703には各種通信顧客端末アプリケーションをインストールすることができ、例えば、ショッピング系アプリケーション、ウェブブラウザアプリケーション、検索系アプリケーション、インスタントメッセージツール、メールボックス顧客端末、ソーシャルプラットフォームソフトウエア等(一例として)をインストールすることができる。。
端末装置701、702、703はディスプレイを備え、ウェブブラウジングをサポートする各種電子機器とすることができ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ及びデスクトップコンピュータ等を含むが、これらに限られない。
サーバ705は各種サービスを提供するサーバとすることができ、例えば、ユーザー利用端末装置701、702、703で閲覧するショッピングサイトに対してサポートを提供するバックグラウンド管理サーバ(一例として)とすることができる。バックグラウンド管理サーバは受信した製品情報の問い合わせ要求などのデータに対して分析などの処理を行い、処理結果(一例として、例えば、ターゲットプッシュ情報、製品情報など)を端末装置にフィードバックすることができる。
なお、本公開の実施形態が提供する倉庫在庫数の特定方法は一般的にサーバ705により実行され、これに対応して、倉庫在庫数の特定装置は一般的にサーバ705に設けられる。
また、図7における端末装置、ネットワーク及びサーバの数はあくまでも概略的なものである。実現要求に応じて、任意の数の端末装置、ネットワーク及びサーバを有することができると理解されるべきである。
以下、図8を参照し、これは本公開の実施形態の端末装置を実現するのに適したコンピュータシステム800の構造概略図である。図8が示す端末装置はあくまでも一例であり、本公開の実施形態の機能及び使用範囲を限定するものではない。
図8に示されるように、コンピュータシステム800は中央処理ユニット(CPU)801を含み、これは、リードオンリーメモリ(ROM)802に記憶されたプログラム、又は記憶部分808からランダムアクセスメモリ(RAM)803にロードされたプログラムに基づき、各種適切な動作及び処理を実行することができる。RAM803には、さらに、システム800の操作に必要な各種プログラム及びデータが記憶される。CPU801、ROM802およびRAM803はバス804を介して互いに接続される。入力/出力(I/O)インターフェース805もバス804に接続される。
以下の部材がI/Oインターフェース805に接続される:キーボード、マウス等の入力部分806と、陰極線管(CRT)や液晶ディスプレイ(LCD)等、及びスピーカ等を含む出力部分807と、ハードディスク等を含む記憶部分808と、LANカードやモデム等のネットワークインターフェースカードを含む通信部分809。通信部分809はインターネットなどのネットワークを介して実行通信処理を実行する。ドライバ810も必要に応じてI/Oインターフェース805に接続される。例えば、磁気気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等のリムーバルメディア811は、そこから読み出されたコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部分808にインストールされるように、必要に応じてドライバ810にインストールされる。
特に、本公開で公開される実施形態に基づき、上記においてフローチャートを参照して記載したプロセスは、コンピュータソフトウエアプログラムとして実現することができる。例えば、本公開の実施形態には、コンピュータ読み取り可能な媒体に格納された、フローチャートに示される方法を実行するためのプログラムコードを含むコンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品が含まれる。このような実施形態において、当該コンピュータプログラムは通信部分809を介してネットワークからダウンロード及びインストールされてもよく、及び/又はリムーバルメディア811からインストールされてもよい。当該コンピュータプログラムは中央処理ユニット(CPU)801により実行される時、本公開のシステムで限定される上記機能が実行される。
なお、本公開に示されるコンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体またはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、または上記両者の任意の組み合わせとすることができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイスを含むことができるが、これらに限られず、又は、以上の任意の組み合わせとすることができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例としては、一つの又は複数の導線を有する電気接続、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、書き換え可能プログラム可能なリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクト磁気ディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、又は、上記の任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限られない。本公開において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プログラムを含む又は記憶する如何なる有形媒体とすることができ、当該プログラムはコマンド実行システム、装置またはデバイスにより使用される、又はそれらと組み合わせて使用することができる。また、本公開において、コンピュータ読み取り可能な信号媒体はベースバンドに伝播する、又は搬送波の一部分として伝播するデータ信号とされてもよく、その中にコンピュータ読み取り可能なプログラムコードが格納される。このような伝播するデータ信号は様々な形式を採用することができ、電磁気信号、光信号、又は、上記の任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限られない。コンピュータ読み取り可能な信号媒体はさらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外の如何なるコンピュータ読み取り可能な媒体とすることができ、当該コンピュータ読み取り可能な媒体は、コマンド実行システム、装置またはデバイスにより使用される、又はそれらと組み合わせて使用するプログラムを送信、伝播または伝送することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは適切な如何なる媒体で伝送してもよく、無線、電線、光ケーブル、RF等を含むことができるが、これらに限られず、又は、上記の任意の適切な組み合わせとすることができる。
図面におけるフローチャート及びブロック図は、本公開の各実施形態のシステム、方法及びコンピュータプログラム製品に基づき実現可能なアーキテクチャ、機能及び操作を示す。この点において、フローチャート又はブロック図中の各ブロックは一つのモジュール、プログラムセクション、又はコードの一部分を表すことができ、上記モジュール、プログラムセクション、又はコードの一部分は所定のロジック機能を実現するための実行可能な一つの又は複数のコマンドを含む。なお、一部の代替的な実現において、ブロックに注記される機能は図面の注記と異なる順序で発生してもよい。例えば、2つの連続して表示されるブロックは実際には、基本的に並行して実行してもよく、場合によっては反対の順序で実行してもよく、これは関連する機能に基づいて定めることができる。なお、ブロック図又はフローチャート中の各ブロック、及びブロック図又はフローチャート中のブロックの組み合わせは、所定の機能又は操作を実行するための専用の、ハードウエアに基づくシステムにより実現しても、専用ハードウエアとコンピュータコマンドの組み合わせにより実現してもよいことに注意されたい。
本発明の実施形態に記載された関連のモジュールは、ソフトウエア方式で実現しても、ハードウエア方式で実現してもよい。記載したモジュールは、プロセッサに設けてもよく、例えば、コンテナ特定モジュール、物品数取得モジュール、在庫数統計モジュールを含むプロセッサ、と記載してもよい。そのうち、これらモジュールの名称はある場合において、当該モジュール自身に対する限定にはならない。例えば、在庫数統計モジュールは“倉庫の在庫総数を統計するモジュール”と記載することもできる。
別の態様として、本公開はさらに、コンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。当該コンピュータ読み取り可能な媒体は、上記実施形態において記載された機器に含まれても、単独で存在してもよいが、当該機器に組付けられてはいない。上記コンピュータ読み取り可能な媒体には、一つのまたは複数のプログラムが格納され、上記一つのまたは複数のプログラムが一つの当該機器により実行される時、
当該機器は、
倉庫内の、コンテナを載置するための仮想保管場所と物品を載置して出入庫操作を行うためのコンテナの間の対応関係により、仮想保管場所内に位置するコンテナを特定し、
コンテナ、物品及び物品数の間の対応関係に基づき、前記コンテナ内に位置する物品の物品数を取得して前記仮想保管場所内の物品総数を得て、
前記倉庫内において物品を保管するための現実保管場所内に位置する物品数を取得し、前記仮想保管場所内の物品総数と合わせて、前記倉庫内の在庫総数を更新する、
ことを含むようになる。
本公開の実施形態の技術方案は従来技術に比べ、以下の有益な效果を有する:
1)庫内の全ての操作状態にある物品はすべて通い箱又はトレー上にあり、且つトレー、通い箱を保管場所と紐づけし、二層入れ子関係を実現し、庫内に現在ある物品の在庫管理を完全なものとすることができる。
2)コンテナ入れ子関係に基づき、在庫を統計する時、繰り返し計算することなく、一回のみ統計すればよく、物品数統計の正確性を高めることができる。
3)庫内の緯度統計を統一化し、透明で、全面的な倉庫在庫状態の表示を形成することにより、物品記録の便捷性を高め、在庫統計の時間を短縮し、計算資源を節約することができ、ユーザーとの帳簿の突き合わせロジックが完全なものとなる。
4)システムが庫内在庫を統計する時、直接、在庫表から全ての倉庫内保管場所上の在庫を統計することができ、得られる在庫数の正確性は高く、これにより、ユーザーはいつでも、どこでも自由に清算でき、倉庫損失を低減することができる。
上記発明を実施するための形態は本公開の保護範囲を限定するものではない。当業者であれば、設計要求及び他の要素により、各種様々な修正、コンビネーション、サブコンビネーション及び替代案が生まれてもよいことは自明である。本公開の思想及び原則の範囲内で行われる修正、均等の差し替え、改良などもすべて本公開の保護範囲内に含まれると理解されるべきである。

Claims (10)

  1. 倉庫内の、コンテナを載置するための仮想保管場所と物品を載置して出入庫操作を行うためのコンテナの間の対応関係により、仮想保管場所内に位置するコンテナを特定するステップと、
    コンテナ、物品及び物品数の間の対応関係に基づき、前記コンテナ内に位置する物品の物品数を取得して前記仮想保管場所内の物品総数を得るステップと、
    前記倉庫内において物品を保管するための現実保管場所内に位置する物品数を取得し、前記仮想保管場所内の物品総数と合わせて、前記倉庫内の在庫総数を更新するステップと、
    を含む、
    ことを特徴とする倉庫在庫数の特定方法。
  2. 前記コンテナはトレー及び通い箱のうちの少なくとも一つを含み、
    前記した前記コンテナ内に位置する物品の物品数を取得することは、
    前記コンテナが前記トレーである場合、前記トレーに位置する物品の物品数を取得するステップ、及び/又は、
    前記コンテナが前記通い箱を載置するための前記トレー及び前記通い箱を含む場合、前記通い箱に位置する物品の物品数のみを取得するステップ、及び/又は、
    前記コンテナが前記通い箱である場合、前記通い箱に位置する物品の物品数を取得するステップ、
    を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記仮想保管場所及び前記現実保管場所を含む各保管場所内の物品の物品数、凍結数、位置決め数及び移出待機数に基づき、各保管場所内に位置する物品の使用可能数を特定して前記倉庫内の在庫使用可能総数を更新するステップをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記仮想保管場所は荷受け仮想保管場所、ピッキング仮想保管場所および差異仮想保管場所のうちの少なくとも一つである、
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 倉庫内の、コンテナを載置するための仮想保管場所と物品を載置して出入庫操作を行うためのコンテナの間の対応関係により、仮想保管場所内に位置するコンテナを特定するためのコンテナ特定モジュールと、
    コンテナ、物品及び物品数の間の対応関係に基づき、前記コンテナ内に位置する物品の物品数を取得して前記仮想保管場所内の物品総数を得るための物品数取得モジュールと、
    前記倉庫内において物品を保管するための現実保管場所内に位置する物品数を取得し、前記仮想保管場所内の物品総数と合わせて、前記倉庫内の在庫総数を更新するための在庫数統計モジュールと、
    を備える、
    ことを特徴とする倉庫在庫数の特定装置。
  6. 前記コンテナはトレー及び通い箱のうちの少なくとも一つを含み、
    前記物品数取得モジュールは、
    前記コンテナが前記トレーである場合、前記トレーに位置する物品の物品数を取得する、及び/又は、
    前記コンテナが前記通い箱を載置するための前記トレー及び前記通い箱を含む場合、前記通い箱に位置する物品の物品数のみを取得する、及び/又は、
    前記コンテナが前記通い箱である場合、前記通い箱内の物品の物品数を取得するためのものである、
    ことを特徴とする請求項5に記載の装置。
  7. 前記仮想保管場所及び前記現実保管場所を含む各保管場所内の物品の物品数、凍結数、位置決め数及び移出待機数に基づき、各保管場所内に位置する物品の使用可能数を特定して前記倉庫内の在庫使用可能総数を更新するための在庫使用可能数統計モジュールをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項5に記載の装置。
  8. 前記仮想保管場所は荷受け仮想保管場所、ピッキング仮想保管場所および差異仮想保管場所のうちの少なくとも一つである、
    ことを特徴とする請求項5~7のいずれか一項に記載の装置。
  9. 一つの又は複数のプロセッサと、
    一つの又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置と、
    を含み、
    前記一つの又は複数のプロセッサが請求項1~4のいずれか一項に記載の方法を実現するように、前記一つの又は複数のプログラムが前記一つの又は複数のプロセッサにより実行される、電子機器。
  10. プロセッサにより実行される時に請求項1~4のいずれか一項に記載の方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な媒体。

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