JP2022534792A - 送配電線ケーブル内のアルミニウム・カーボン・ナノチューブ(Al-CNT)ワイヤ - Google Patents
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Abstract
開示されている実施態様は、導線を伴う送電線ケーブルを含む。アルミニウム(Al)金属母材内に分散されたカーボン・ナノチューブ(CNT)の金属母材複合材料(MMC)導線。CNTの組成は、MMC導線の全体を通して一様である。【選択図】図1A
Description
架空電力線は、長距離にわたって電気エネルギを伝送する送配電に使用される構造である。それは、塔または柱によって懸架される1つまたは複数の導線(一般に、3の倍数)からなる。架空電力線は、絶縁の大部分が空気によって提供されることから、概して言えば、大量の電気エネルギのための電力分配のもっとも低コストな方法である。電力送配電線として架空アルミニウム導線が使用されている。全アルミニウム導線(AAC)、全アルミニウム合金導線(AAAC)、鋼材補強アルミニウム導線(ACSR)、鋼材支持アルミニウム導線(ACSS)、繊維補強アルミニウム導線(ACFR)、複合材料補強アルミニウム導線(ACCR)、および複合材料芯アルミニウム導線(ACCC)は、架空導線、送電導線、および配電導線のタイプである。概して言えば、全アルミニウム導線は、具体的な応用に応じてアルミニウムまたはアルミニウム合金ワイヤの1つまたは複数の撚り線から作られる。
この開示の1つまたは複数の実施態様は、随伴する図面の図に限定されることなく、例を示す形で図解説明されるが、それにおいては、類似の符号が類似の要素を示す。
このテクノロジのいくつかの実施態様を論じるとき、図面、いくつかの構成要素、および/または動作は、異なるブロックに分割することまたは単一のブロックに結合することが可能である。それに加えて、このテクノロジは、多様な修正および代替形式の影響を受けやすいが、例を示す形で具体的な実施態様を図面に示し、以下において詳細に説明する。しかしながら、この中に述べられている特定の実施態様にこのテクノロジを限定することは意図されていない。むしろその逆に、このテクノロジは、付随する請求項によって定義されるとおりのテクノロジの範囲内に入るあらゆる修正、均等、および代替を保護することが意図されている。
以下に示されている実施態様は、この分野の当業者が実施態様を実施することを可能にするに必要不可欠な情報を表し、かつ実施態様を実施する最良の形態を図解説明する。随伴する図面に照らして以下の説明を読めば、この分野の当業者は、開示の概念を理解し、これらの概念の、この中に特段の扱いのない応用を認識することになるであろう。理解されるものとするが、これらの概念および応用は、この開示ならびに随伴する特許請求の範囲内に入る。
この中に使用されている用語は、実施態様の説明のみを目的とし、この開示の範囲を限定することは意図されていない。文脈が許す場合には、単数または複数の形式を使用する単語が、それぞれ複数または単数の形式も含むことができる。
用語
この中で使用されるとき、用語『約』は、列挙されている値の±10%を参照する。たとえば、約10メートルは、10メートル±1メートルを参照する。
この中で使用されるとき、用語『約』は、列挙されている値の±10%を参照する。たとえば、約10メートルは、10メートル±1メートルを参照する。
この中で使用されるとき、分布の文脈における『一様に』または『均等に』等の用語は、均質な分布を指すことが可能である。詳細については、後のセクションの中で説明する。
この中で使用されるとき、用語『ワイヤ』は、導電性の金属または本質的に非導電性複合材料とすることができる材料の単一スタンドを参照することが可能である。
この中で使用されるとき、用語『導線』は、金属ワイヤ等の電気伝導体を参照することが可能である。ワイヤを、それらの形状に起因して『撚り線』と呼ぶことも可能であるが、撚り線は、必ずしも導電性材料から形成されない。
この中で使用されるとき、用語『ケーブル』は、複数の撚り合わされたワイヤ、たとえば、撚り合わされたアルミニウムまたはアルミニウム合金の導線からなるケーブル(AAACケーブル等)あるいは芯を形成する撚り合わされた鋼ワイヤおよびその芯周りに撚り合わされたアルミニウム導線からなるケーブル(ACSRまたはACSSケーブル等)を参照することが可能である。
この中で使用されるとき、用語『加工硬化』または『歪み硬化』は、変形によって金属またはポリマを強化することを参照することが可能である。加工硬化の一例は、形状変更を強制する変形を意図的に誘導する金属加工処理において生じるそれである。これらの処理は、冷間加工または冷間成形処理として知られる。それらは、ワークピースをそれの再結晶温度より低い温度(たとえば、通常は大気温)において成形することを特徴とする。冷間成形は、限定ではないが、絞り加工、曲げ、引き抜き、圧延、および剪断等のテクニックを通じて達成され得る。
この中で使用されるとき、『分散硬化』は、アルミニウム等の母材内に分布するカーボン・ナノチューブ(CNT)等の不溶解性硬質粒子の存在に起因して材料の強度が改善される処理を参照することが可能である。
アルミニウム・カーボン・ナノチューブ(Al-CNT)導線
アルミニウムは、その比較的良好な電気伝導度、低い密度、および材料コストから広く架線に使用されている。アルミニウムの電気伝導度は、銅のそれと比較すると約61.2%乃至61.8%である(国際軟銅規格(IACS)に基づく)。アルミニウムの密度は、2.71g/cm3であり、それと比較して銅の密度は、約8.92g/cm3である。アルミニウムと銅の金属の価格は変動的であるが、歴史的に見れば、アルミニウムの価格は銅の半分を遙かに下回る。銅ワイヤと同じコンダクタンスを伴うアルミニウム・ワイヤは、約67%大きい断面を有するが、重量は、より低い密度に起因してわずか約半分でしかない。それに加えて、同じコンダクタンスを伴うアルミニウム・ワイヤの価格は、比較対照の銅ワイヤより遙かに低い。
アルミニウムは、その比較的良好な電気伝導度、低い密度、および材料コストから広く架線に使用されている。アルミニウムの電気伝導度は、銅のそれと比較すると約61.2%乃至61.8%である(国際軟銅規格(IACS)に基づく)。アルミニウムの密度は、2.71g/cm3であり、それと比較して銅の密度は、約8.92g/cm3である。アルミニウムと銅の金属の価格は変動的であるが、歴史的に見れば、アルミニウムの価格は銅の半分を遙かに下回る。銅ワイヤと同じコンダクタンスを伴うアルミニウム・ワイヤは、約67%大きい断面を有するが、重量は、より低い密度に起因してわずか約半分でしかない。それに加えて、同じコンダクタンスを伴うアルミニウム・ワイヤの価格は、比較対照の銅ワイヤより遙かに低い。
純アルミニウム・ワイヤの主要な欠点は、その機械的強度の限界である。たとえば、1350アルミニウム・ワイヤの引張り強度は、熱処理に応じて約60から200MPaまでの範囲内である。たとえば、極軟の焼き鈍しされた1350-Oアルミニウム・ワイヤは、60から95MPaの範囲内の引張り強度を有し、1350-H19アルミニウム・ワイヤは、ワイヤ直径に応じて160MPaから200MPaまでの範囲内の引張り強度を有する。その理由から、ワイヤには、6201-T81等のアルミニウム合金が使用され、これは、ワイヤ直径に応じて約315から330MPaまでの引張り強度を呈するが、約52.5% IACSという著しく低い電気伝導度においてである。アルミニウムおよびアルミニウム合金の別の欠点は、銅と比較して、それらの耐クリープ性が遙かに低いことである。
開示されている解決策は、純アルミニウム・ワイヤ(たとえば、1350-Oまたは1350-H19ワイヤ)に類似する電気伝導度を呈するが、アルミニウム合金ワイヤ(たとえば6201-T81ワイヤ)の強度を伴い、かつアルミニウム・ベースのワイヤに比較して改善された耐クリープ性を有するアルミニウム・ベースのワイヤのための複合材料を含む。たとえば、アルミニウム金属母材への少量(たとえば、2重量パーセント(wt%)未満、より好ましくは<1wt%)のカーボン・ナノチューブ(CNT)の添加は、CNTを伴わない純アルミニウムと比較すると、引張りワイヤ強度の増加、より高い耐熱性、およびより高い耐クリープ性を提供する一方、実質的に類似する電気伝導度と、弾性係数と、熱膨張係数とを維持する。Al-CNTの引張り強度と耐クリープ性は、複合材料内のCNTの重量比の増加に伴って増加するが、電気伝導度が減少する。そのようなものとして、0.4wt% CNTより高い組成、より好ましくは0.4wt%乃至0.6wt% CNT、または、さらにより好ましくは0.5wt% CNTは、約60% IACSの電気伝導度を維持することが可能である。詳細に述べれば、0.5wt% CNTを伴うアルミニウム金属母材複合材料(MMC)ワイヤは、200MPaより高い、さらには300MPaさえ超える強度を呈することが可能である一方、国際電気標準会議(IEC)62004、架空送電線の耐熱標準のAT4仕様を満たし(表1に要約するとおり)、しかも1350アルミニウムのそれ(すなわち、約60% IACS)に近い電気伝導度を呈することが可能である。
Al-CNTワイヤは、冷間加工処理(限定ではないが、圧延、引き抜き、またはこれらの組み合わせ等)を通じて、所望の直径のロッドが得られるまで、押し出し成型されたAl-CNTロッドの断面を連続的に縮小することによって、加工および分散硬化を伴って機械的な強度増加を達成することが可能である。所望の直径を達成するための冷間加工処理の間に、ロッドの結晶粒構造が精緻化され、CNTがより均等にワイヤ内に分散する。
開示されている実施態様は、送配電線ケーブルのための加工および分散硬化されたAl-CNTワイヤの応用を含み、全アルミニウム合金導線(AAAC)および鋼材補強アルミニウム導線(ACSR)送電線ケーブルを使用する例を伴う。したがって、Al-CNT複合材料は、従来的なアルミニウムまたはアルミニウム合金ベースのケーブルの欠点を克服することが可能である。
たとえば、Al合金導線(たとえば、Al 6201-T81)を、全アルミニウム合金導線(AAAC)ケーブルと類似の引張り強度のAl-CNT導線に置き換えることによって、AAACケーブル内に典型的に使用されている6201-T81 Al合金導線との比較において、Al-CNT導線のより高い電気伝導度およびより高い耐熱性に起因して、より高い電流容量定格が結果としてもたらされる。
別の例においては、鋼材補強(ACSR)ケーブル内のアルミニウム導線をAl-CNT導線に置き換えることによって、ACSRケーブル内に典型的に使用されているAl-1350-H19導線との比較において、Al-CNT導線の類似する電気伝導度およびより高い耐熱性に起因して、より高い電流容量定格が結果としてもたらされる。ACSRケーブルは、未だ、アルミニウム導線の強度に依存し、鋼芯によってのみ補強されてケーブルの、特により大径のケーブルの重量を支持している。アルミニウムと比較してAl-CNT複合材料のより高い引張り強度は、したがって、全体的なケーブル強度を改善することになる。
図1Aは、複数の導線102を含む送電線ケーブル100-1(『ケーブル100-1』)および関連する断面を図解した概略図である。示されているとおり、ケーブル100-1は、導線102を撚り合わせることによって形成される。たとえば、AACケーブルにおいては、すべての導線がアルミニウムからなるが、AAACケーブルにおいては、すべての導線が6201-T81等のアルミニウム合金からなる。いくつかの実施態様においては、すべての導線がAl-CNT複合材料からなり、それにおいては、CNTが、各導線の全体を通じて一様に分散されている。撚り合わされる導線の数(通常、7、19、または37)および太さは、ケーブル100-1の使用目的に従って適切に修正できる。導線の断面形状は、円形で示されているが、断面形状は、たとえば、AAAC/TWケーブルにおけるように台形とすることもできる。いくつかの実施態様においては、ポリマ・スリーブ(図示せず)等の絶縁材料でケーブルの最外側表面をカバーすることが可能である。
図1Bは、複数の芯ワイヤ104と導線102を含む送電線ケーブル100-2(『ケーブル100-2』)および関連する断面を図解した概略図である。示されているとおり、ケーブル100-2は、ケーブル100-2の強度を補強する撚り合わされたワイヤ104から形成される芯周りに導線102を撚り合わせることによって形成される。たとえば、撚り導線102は、アルミニウムからなるとすることができ、芯は、ACSRまたはACSSケーブル等のように撚り鋼ワイヤから、またはACCRケーブル、ACFRケーブル、またはACCCケーブル等のように複合材料からなるとすることが可能である。いくつかの実施態様においては、すべての導線がAl-CNT複合材料からなり、それにおいては、CNTが、各導線の全体を通じて一様に分散され、かつ芯が、鋼ワイヤまたは複合材料ワイヤからなる。撚り合わされて芯を形成するワイヤの数(通常、1、7、または19)と太さ、および撚り合わされる外側の導線の数と太さは、ケーブル100-2の使用目的に従って適切に修正できる。芯ワイヤおよび外側の導線の断面形状は、円形で示されているが、断面形状は、たとえば、ACSR/TWケーブルにおけるように台形とすることもできる。いくつかの実施態様においては、ポリマ・スリーブ(図示せず)等の絶縁材料でケーブルの最外側表面をカバーすることが可能である。
図2は、冷延伸工程を連続的に適用することによってワイヤ・サイズを縮小するときの直径5mmの押し出しAl-CNTロッドと直径5mmの押し出しアルミニウム(99.7%)ロッドの強化を比較したグラフである。Al-CNT材料における強化は、加工および分散硬化に起因するが、Alの強化は、加工硬化のみに起因する。CNTは、押し出されたままの状態ですでにAl-CNTロッド内に分散されている。したがって、延伸前の初期強度が145MPaであり、すでにAlの初期強度75MPaより大きい。冷間加工を適用することによるワイヤ・サイズの連続的な縮小に伴う強化の初期のレートは、Al-CNTとAl 99.7%について類似しているが、Al-CNTについてのワイヤ・サイズの連続的な縮小に伴う強化のレートが一定にとどまるのに対し、Al 99.7%については目に見えて減少する。
ワイヤの所望の終極強度(UTS)および最終直径(Df)のためのAl-CNTロッドの初期の押し出し直径(Di)は、次に示す数学的関係に基づいて計算が可能である。
Di=Df×exp((UTS-A)/B) 式1
Di=Df×exp((UTS-A)/B) 式1
これにおいて、AおよびBは、CNTの量に依存する定数である。0.5wt%の組成でCNTが組み込まれたAl 99.7からなる母材については、AおよびBが、それぞれ約145および約60になる。
図3は、AlとAl-CNTワイヤを多様な温度において加熱した後のUTSの保持を示したグラフである。示されているとおり、Al-CNTワイヤは、IEC 62004標準のAT4仕様をクリアしているが、Alは、IEC 62004標準のAT1/AT2仕様をクリアしていない。
表1は、IEC 62004標準の各種AT仕様のための加熱温度と時間条件を要約したものである。特定のAT仕様を満たすには、示されている条件の下における加熱の後、初期UTSの90%が保持されている必要がある。
材料の電流容量は、ケーブル直径、運転温度における抵抗率、および周囲条件(たとえば、温度、風、日光)を考慮に入れ、次式を使用することによってネーアー・マクグラス(Neher-McGrath)の式に従って計算することが可能である。
AMP=((QC+QR-QS)/RTC)1/2 式2
AMP=((QC+QR-QS)/RTC)1/2 式2
これにおいて、QCは対流による熱損失を表し、QRは輻射による熱損失を表し、QSは日射による熱を表し、RTCは運転温度における抵抗を表す。この方法は、IEEE 738仕様内に記述されている。
表2は、各種AT標準が、どのようにして40年および400時間にわたる連続許容可能運転温度を換算しているかを要約している。
図4は、送電線ケーブル用のAl-CNT複合材料ワイヤを製造するための一例のプロセスのフローチャートである。プロセス400は、自動化された動作をコントロールするコンピュータを含むシステムによって実施することが可能である。たとえば、製造プロセスは、製造ロボット装置と結合されたコンピュータによってコントロールすることが可能であり、当該装置は、押し出し機と、上に述べられているとおり、所望の直径を伴うワイヤまでの引き抜きによってAl-CNTロッドの加工硬化および分散硬化を実施するためのツーリングとを含む。
402においては、押し出されたAl-CNTロッドについての初期直径が、式1に従って決定される。初期直径は、Al-CNTワイヤが所望の強度ならびにCNTの分散を有することが可能となるように、所望の最終直径に関して設定されなければならない。詳細に述べれば、初期直径は、Al-CNT材料内のCNTの組成およびAl-CNTワイヤの最終直径に基づく。たとえば、構成可能な押し出し機をコントロールするコンピュータは、初期直径を有するAl-CNTロッドを連続押し出しするべく押し出し機を設定することが可能である。
404においては、Al-CNTロッドが402において設定された初期直径で押し出される。詳細に述べれば、押し出し機が、初期直径を画定するダイを通してAl-CNT材料を押し出すことによって固定断面プロファイルを伴うAl-CNTロッドを作り出す。押し出し機に投入されるAl-CNT材料は、影響のない量の不純物のある可能性を別にすれば、AlおよびCNTだけを含むとすることができる。押し出し処理は、不連続のAl-CNTビレットまたはロッドを形成するバッチ・モードで、または、好ましくは、任意長のAl-CNTロッドを形成する連続モードで運転することが可能である。連続モードは、ビレット等のようにAl-CNT材料が定量に限定されないことから好ましい。言い換えると、Al-CNTロッドは、ビレットのバッチ処理においてAl-CNT材料を形成することを必要とせずに、むしろAl-CNT材料の連続処理によって任意長に形成することが可能である。押し出し処理は、Al母材全体を通じてCNTが分散されたAl-CNT材料を提供する。CNTの小さな凝集塊が存在する可能性はあるが、Al母材全体を通じたCNTの組成は、巨視的レベルにおいて一貫しており、かつ一様である。
406においては、押し出されたAl-CNTロッドが加工処理を受け、所望の最終直径のAl-CNTワイヤが得られるまで連続的に断面が縮小される。この加工処理は、Al-CNT複合材料導線の全体を通じてCNTの均等な分散を改善することが可能である。いくつかの実施態様においては、加工処理が、引き抜き処理等の冷間加工処理を含む。
結果として得られるAl-CNTワイヤは、Al-CNTワイヤの全体にわたって一様に分布するCNT組成を有する。言い換えると、CNTの間に有意な不規則な空隙または不規則な空の空間が存在せず、CNTが凝集してなく、かつAl-CNTワイヤ全体を通じてCNTの組成がより高い、またはそれがより低いエリアが存在しない。言い換えると、Al母材内のCNTの量が、母材のすべての部分において本質的に同一であり、すなわち、Al-CNT複合材料内には、明確な差、すなわち、CNT組成において任意のほかの部分と20%、10%、または好ましくは5%を超える差を有する部分が存在しない。結果として得られるAl-CNT複合材料ワイヤは、無孔性の一様な密度も有する。たとえば、Al-CNT複合材料の密度は、理論的な複合材料の密度から最大で2%までの逸脱が許容され、これは、材料の体積、AlとCNTの相対量、およびそれらそれぞれの密度に基づいて計算することが可能である。標本のAl-CNT複合材料ワイヤの一様なCNT組成は、Al-CNTワイヤ全体を通じてコンダクタンスが一様であるといった一貫性があり、かつ一様な特性を提供する。標本のAl-CNTワイヤにおける一様なCNTの分布は、高解像度顕微鏡検査法によって検証することが可能である。
全アルミニウム合金ケーブル(AAAC)
いくつかの例においては、AAACケーブルが、一次および二次配電のための架空裸線用の導線として使用される。これらのタイプのケーブルが、高強度の芯を有していないことから、ASTM標準B398/B398Mに指定されているとおり、アルミニウム6201-T81(Al-Mg-Si)等の高強度合金を使用して、高い重量対強度比および所望の弛み特性を達成することが可能である。2.82μΩ-cm(61.2% IACS)の抵抗率および2.3乃至1.4%の伸びにおいてそれぞれ約160乃至170MPaの引張り強度を有する1350-H19 Alと比較すると、6201-T81 Alは、3%の伸びにおいて約315乃至330MPaの引張り強度であり、しかもより高い3.28μΩ-cm(52.5% IACS)の抵抗率を有する。
いくつかの例においては、AAACケーブルが、一次および二次配電のための架空裸線用の導線として使用される。これらのタイプのケーブルが、高強度の芯を有していないことから、ASTM標準B398/B398Mに指定されているとおり、アルミニウム6201-T81(Al-Mg-Si)等の高強度合金を使用して、高い重量対強度比および所望の弛み特性を達成することが可能である。2.82μΩ-cm(61.2% IACS)の抵抗率および2.3乃至1.4%の伸びにおいてそれぞれ約160乃至170MPaの引張り強度を有する1350-H19 Alと比較すると、6201-T81 Alは、3%の伸びにおいて約315乃至330MPaの引張り強度であり、しかもより高い3.28μΩ-cm(52.5% IACS)の抵抗率を有する。
AAACケーブルは、ASTM標準B399/B399Bに指定されているとおり、7、19、および37の撚り線数のワイヤを伴う多様な標準設計が利用可能である。ケーブルの定格強度は個別のワイヤの直径および撚り線の数に依存することになり、個別のケーブルは、289と319MPaの間の強度を有することになる。
AAACケーブル内の個別のAl 6201-T81合金導線を、引張り強度の等しい加工および分散硬化済みAl-0.5wt% CNT導線と置き換えることによって、Al 6201-T81合金導線と比較したときのAl-0.5wt% CNT複合材料導線のより低い抵抗率およびより高い耐熱性に従って電流容量の増加が結果としてもたらされる。Al-0.5wt% CNTワイヤがIEC 62004標準のAT4仕様を満たすことから、Al-CNT導線を用いるAAACケーブルは、(以下に述べられている例において仮定される環境条件の下に)約75℃が限界のAl 6201-T81導線を用いる従来的なAAACケーブルと比較すると、有意に高い約200℃において走らせることが可能であり、熱弛み仕様が満たされる限りにおいて電流容量の著しい増加が結果としてもたらされる。追加の利点は、Al 6201-T81と比較して有意に低いクリープに起因して、クラム、ボルト、またはスプライスへの接続がより信頼性のあるものとなることである。
表3は、Al 6201-T81合金導線を包含する標準AAACケーブルを、撚り、個別の導線およびケーブルのサイズ、ケーブル強度、DCおよびAC抵抗率、ならびに電流容量定格に関係する情報とともに75℃の最大運転温度に基づいてリストしている。電流容量に想定された条件は、25℃の大気温、緯度30度において北から南方向に標準海面高でのケーブルの設置、6月10日正午において風速がケーブルに対して垂直に2フィート/秒、晴天、0.5のケーブルの放射率、および0.5の日射吸収率である。
表4は、6201-T81導線に代えてAl-0.5wt% CNTからなるAl-CNTケーブルのリストであり、それにおいて個別のAl-0.5wt% CNT導線は、表3にリストされているそれぞれのAAACケーブルにおける個別のAl 6201-T81合金導線と同じ直径および強度を有するが、6201-T81 Al(52.5% IACS)と比較してAl-0.5wt% CNT(60% IACS)の増加した電気伝導度に起因して、より低いDCおよびAC電気抵抗率を伴う。また、表4には、表3にリストされ、かつ式1に従って計算されたそれぞれのAAACケーブルにおける個別のAl 6201-T81合金導線のそれぞれと同様に、個別の導線の最終直径および強度まで引かれるAl-0.5wt% CNTロッドに要求される初期押し出し直径もリストされている。それぞれのAAACケーブルと比較するとAl-0.5wt% CNTケーブルは、それらのIEC 62004 AT4の耐熱性およびより高い電気伝導度、したがって、以下の例の中で論じるとおり、約200℃の運転温度を可能にする、より低いジュール熱に起因して、概して、より高い電流容量定格を有することになる。
鋼材補強アルミニウム導線ケーブル(ACSR)
ACSRケーブルは、架空裸送電線用の導線として、かつ一次および二次配電用導線およびメッセンジャー支持線として使用される。ACSRケーブルは、ASTM標準B500/B500Mに記述されているとおり、鋼芯を含み、かつASTM標準B230/B230Mに記述されているとおり、外側アルミニウム導線を有し、通常はそれがアルミニウム1350-H19である。ACSRケーブルの強度は、アルミニウム導線および鋼芯の両方によって与えられ、1%の伸びにおけるアルミニウム導線の強度および鋼芯を考慮に入れることにより、ASTM標準B498/B498Mに従って計算される。
ACSRケーブルは、架空裸送電線用の導線として、かつ一次および二次配電用導線およびメッセンジャー支持線として使用される。ACSRケーブルは、ASTM標準B500/B500Mに記述されているとおり、鋼芯を含み、かつASTM標準B230/B230Mに記述されているとおり、外側アルミニウム導線を有し、通常はそれがアルミニウム1350-H19である。ACSRケーブルの強度は、アルミニウム導線および鋼芯の両方によって与えられ、1%の伸びにおけるアルミニウム導線の強度および鋼芯を考慮に入れることにより、ASTM標準B498/B498Mに従って計算される。
鋼は、アルミニウムより高い強度を有し、そのため、ACSRにおける鋼材補強は、ケーブルにおける機械的張力の増加を可能にする。鋼はまた、アルミニウムより低いクリープおよび熱膨張係数も呈する。したがって、ACSRケーブルにおける鋼材補強は、アルミニウム導線のための弛みに対する機械的支持を与え、それにより長スパンのケーブルの設置を容易にする。
鋼とアルミニウム撚り線の相対的な断面積を変化させることによって、ケーブルを、その電気伝導度を犠牲にして、より強くすることが可能である。1350-H19アルミニウムが、約61.2% IACSの電気伝導度と約2.71g/cm3の密度を有するのに対して、鋼は、約8% IACSの電気伝導度と約7.8g/cm3の密度を有する。したがって、鋼材補強の結果として、断面が類似するAAACケーブルと比較して、電気伝導度の減少と重量の増加が招かれる。しかしながら、より低い電気伝導度は、導線の表面に電流を実質的に押しやる表皮に起因してアルミニウム導線内において電流が搬送されることから、運転周波数における電流搬送ケイパビリティまたは電流容量定格に対してわずかな影響しか有していない。ACSRケーブルの正常運転温度は、100℃未満に、かつ短期間の緊急運転のための約135℃乃至150℃に限定されている。これは、アルミニウム導線の軟化および強度の永久喪失が結果としてもたらされるアルミニウム導線の焼き鈍しを回避するためである。
Al-0.5wt% CNT導線は、約61.2% IACSの電気伝導度を伴う1350-H19 Alワイヤよりわずかに低い約60% IACSの電気伝導度を呈する。ACSR送電線ケーブル内の1350-H19 Al合金導線をAl-CNTに置き換えることによって、より高い電流容量を達成することが可能である。
加工および分散硬化後のAl-0.5wt% CNT導線がIEC 62004耐熱標準のAT4仕様を超えることから、ACSRケーブル内の1350-H19 Al導線をAl-CNT導線に置き換えることによって、より高いケーブル強度を達成することが可能である。
Al-0.5wt% CNT導線が、類似する断面を伴うAl 1350-H19導線と比較して、類似する電気伝導度と、より高い引張り強度と、より高い耐クリープ性と、より高い耐熱性とを呈することから、したがって、ACSRケーブル内の1350-H19 Al導線を、類似する断面寸法のAl-CNT 0.5%導線に置き換えることは有利である。
これが、以下に述べる例において使用される環境条件下の正常運転の間におけるACSRケーブルの運転可能温度を75℃から200℃を超えるところまで引き上げ、それによってケーブルの電流容量定格における実質的な増加が結果としてもたらされる。Al-0.5wt% CNT導線は、1350-H19 Al導線より高い強度、およびより高い耐クリープ性を呈することから、ACSRケーブルにおける全体的な機械的強度に寄与することになる。
たとえば、直径0.1360インチ、かつ1%の伸びにおいて180ksiの応力を伴うクラスA鋼の7本撚り合わせ、および直径0.1749インチ、かつ1%の伸びにおいて26ksiの応力を伴うアルミニウム1350-H19の26本撚り合わせを伴ったドレイク・ケーブルにおいては、強度が次式のとおりに計算される。
(26×(π/4)×(0.1749)2×24×0.93+7×(π/4)×(0.1360)2×180×0.96)lbs=31,515lbs 式3
(26×(π/4)×(0.1749)2×24×0.93+7×(π/4)×(0.1360)2×180×0.96)lbs=31,515lbs 式3
これにおいて、アルミニウムおよび鋼についての応力値と93%および96%ディレーティング係数は、ASTM標準B230/B230Mの表1、ASTM標準B498/B498Mの表2、およびASTM標準B232/B232Mの表6から再現されている。明らかに、ACSRケーブル内のアルミニウム撚り線の強度が増加すれば、ケーブルの強度も増加する。このことは、ケーブルがより高い張力で設置されることを可能にし、結果として、より少ない弛みを反比例的にもたらすことになる。
200℃の運転温度は、ACSSケーブルの運転温度に類似である;しかしながら、ACSSケーブルは、ACSSケーブルに殆ど強度を提供しない焼き鈍しされた極軟のAl 1350-O導線を包含し、完全にその強度を鋼芯に頼る。したがって、Al-CNT導線を伴うACSRケーブルは、ACSRとACSSケーブルの利点を結合し、Al-CNTの高い電気伝導度と耐熱性と引張り強度とを通じた高い強度および高い電流容量を伴う。
しかしながら、それでもなお、Al-CNT撚り線が巻かれたACSRケーブルについての最大運転温度は、鋼芯に使用される亜鉛めっき皮膜が急速に劣化する可能性のある約245℃乃至250℃に制限されるであろう。
Al-Zr等の耐熱性Al合金を伴う特化ACSRケーブルは、より高温における運転に利用可能である。しかしながら、これらのタイプのケーブルは、1350-H19アルミニウムより低い電気伝導度を有する。それと比較してAl-CNT複合材料は、Al-Zrの強度および耐熱性を提供する一方、1350-H19アルミニウムと概ね等しい電気伝導度を呈する。追加の利点は、Al 1350-H19と比較して有意に低いクリープに起因して、クランプ、ボルト、またはスプライスへの接続がより信頼性のあるものとなることである。
鋼材支持アルミニウム導線ケーブル(ACSS)
ACSSケーブルは、架空送配電線に使用される。ACSSケーブルは、ACSRケーブルと視覚的外観が類似している;ACSS内の鋼芯は、アルミニウム・ワイヤのための弛みに対する支持を与える。相違は、ACSS内のアルミニウム撚り線が、ASTM標準B609/B609Mに記述されているとおり、完全に焼き鈍しされたアルミニウム1350-Oである点である。それらは『極軟』であり、したがって、ケーブルにそれほど強度を提供しない。設置後は、アルミニウム撚り線の永久伸びが、鋼芯によって担持される導線の張力のパーセンテージが標準的なACSRと比較して遙かに大きくなるという結果をもたらす。これはまた、合成熱伸張を低減し、かつ自己制振を増加させる。この理由のため、ACSSケーブルはACSRケーブルより弛みが少ない。アルミニウム撚り線が『極軟』であることから、ACSSケーブルは、強度を失うことなく200℃を超える温度において連続運転することが可能である。最大運転温度は、鋼芯に使用される亜鉛めっき皮膜が急速に劣化する可能性のある約245℃乃至250℃に制限される。ここでもまた、鋼は、61.8% IACSの電気伝導度と2.71g/cm3の密度を伴う1350-Oアルミニウムに対して、わずか8% IACSの電気伝導度と7.8g/cm3の密度を有する。したがって、この支持は、結果として、断面が類似するAAACケーブルと比較して、電気伝導度の喪失の増加と重量の増加を招く。
ACSSケーブルは、架空送配電線に使用される。ACSSケーブルは、ACSRケーブルと視覚的外観が類似している;ACSS内の鋼芯は、アルミニウム・ワイヤのための弛みに対する支持を与える。相違は、ACSS内のアルミニウム撚り線が、ASTM標準B609/B609Mに記述されているとおり、完全に焼き鈍しされたアルミニウム1350-Oである点である。それらは『極軟』であり、したがって、ケーブルにそれほど強度を提供しない。設置後は、アルミニウム撚り線の永久伸びが、鋼芯によって担持される導線の張力のパーセンテージが標準的なACSRと比較して遙かに大きくなるという結果をもたらす。これはまた、合成熱伸張を低減し、かつ自己制振を増加させる。この理由のため、ACSSケーブルはACSRケーブルより弛みが少ない。アルミニウム撚り線が『極軟』であることから、ACSSケーブルは、強度を失うことなく200℃を超える温度において連続運転することが可能である。最大運転温度は、鋼芯に使用される亜鉛めっき皮膜が急速に劣化する可能性のある約245℃乃至250℃に制限される。ここでもまた、鋼は、61.8% IACSの電気伝導度と2.71g/cm3の密度を伴う1350-Oアルミニウムに対して、わずか8% IACSの電気伝導度と7.8g/cm3の密度を有する。したがって、この支持は、結果として、断面が類似するAAACケーブルと比較して、電気伝導度の喪失の増加と重量の増加を招く。
ACSSケーブルが、200℃を超える温度における運転に対して設計されていることから、Al-CNT導線を伴う完全焼き鈍しAl導線に置き換えることは、電流容量における何らの改善ももたらさない可能性がある。しかしながら、Al 1350-Oと比較したときのAl-CNTの増加した強度および高い耐クリープ性は、全体的により高いケーブル強度に寄与することになり、クランプ、ボルト、またはスプライスへの接続をより信頼性のあるものとする。
したがって、開示されている実施態様は、Al導線および撚り線をAl-CNT導線および鋼芯周りの撚り線で置き換えることが、ACSRとACSSの利点を組み合わせて、高い強度、高い電気伝導度、および高い電流容量をもたらす。
複合材料芯アルミニウム・ケーブル
カーボン繊維の芯材を伴う繊維補強アルミニウム導線(ACFR)ケーブル、アルミニウム母材複合材料の芯材を伴う複合材料補強アルミニウム導線(ACCR)ケーブル、および複合材料芯アルミニウム導線(ACCC)ケーブルは、この後に述べるタイプの送電線ケーブルの例である。複合材料芯は、鋼と比較すると、高い強度対重量比およびより低い膨張係数を有し、高い温度において少ない弛みを提供する。ACFRは、150℃までであるが、ACCRは、230℃まで耐えることが可能である。これらの台頭してきた設計は、しばしば、高い電気伝導度のみがAT3標準を満たすAl-Zr等の高耐熱性Al合金とともに使用される。これらのAl合金導線を、AT4標準を満たすAl-CNTに置き換えることは有利となるであろう。
カーボン繊維の芯材を伴う繊維補強アルミニウム導線(ACFR)ケーブル、アルミニウム母材複合材料の芯材を伴う複合材料補強アルミニウム導線(ACCR)ケーブル、および複合材料芯アルミニウム導線(ACCC)ケーブルは、この後に述べるタイプの送電線ケーブルの例である。複合材料芯は、鋼と比較すると、高い強度対重量比およびより低い膨張係数を有し、高い温度において少ない弛みを提供する。ACFRは、150℃までであるが、ACCRは、230℃まで耐えることが可能である。これらの台頭してきた設計は、しばしば、高い電気伝導度のみがAT3標準を満たすAl-Zr等の高耐熱性Al合金とともに使用される。これらのAl合金導線を、AT4標準を満たすAl-CNTに置き換えることは有利となるであろう。
開示されている実施態様は、前述した問題に対する解決策を含む。以下のAAACおよびACSRケーブルのための電流容量の計算は、IEEE 738標準に基づいて電流容量を計算するETAPを使用して行われた。AAACケーブル内のAl 6201合金導線をAl-CNT導線に、またはACSRケーブル内のAl 1350-H19導線をAl-CNT導線に置き換えることによって、運転温度を75℃から200℃まで引き上げることが可能であることから、結果として、より高い電流容量定格がもたらされる。ACSS、ACFR、ACCR、またはACCCケーブル内のAlまたはAl合金導線をAl-CNT導線に置き換えることは、概して類似する利点を結果としてもたらすが、ケーブルの設計に依存することになる。
実施態様の例:Al-0.5wt% CNT導線を伴うAAAC様ケーブル
図5は、緯度30度において標準海面高で北から南方向に設置された送電線についての所定の電線温度における電流容量を、0.5の放射率、および0.5の日射吸収率を伴うアクロンAAACケーブルについて示したグラフである。この例においては、環境条件が、大気温が25℃であり、6月10日正午において風速が送電線に対して垂直に0および2フィート/秒であり、かつ晴天であることを含む。電線に対して垂直な風は、電線を冷却し、より高い許容電流容量がもたらされる結果となる。風速2フィート/秒におけるAAACアクロン・ケーブルについての電流容量は、75℃を超えない温度に対して107アンペアであり、これは、公開されている諸元表と矛盾しない。
図5は、緯度30度において標準海面高で北から南方向に設置された送電線についての所定の電線温度における電流容量を、0.5の放射率、および0.5の日射吸収率を伴うアクロンAAACケーブルについて示したグラフである。この例においては、環境条件が、大気温が25℃であり、6月10日正午において風速が送電線に対して垂直に0および2フィート/秒であり、かつ晴天であることを含む。電線に対して垂直な風は、電線を冷却し、より高い許容電流容量がもたらされる結果となる。風速2フィート/秒におけるAAACアクロン・ケーブルについての電流容量は、75℃を超えない温度に対して107アンペアであり、これは、公開されている諸元表と矛盾しない。
ケーブル内のAl 6201-T81導線をAl-CNT導線に置き換えると、より高い温度によってAl-CNT導線の強度が失われるという結果を招くことがないため、温度が200℃を超えることが可能になる。風速2フィート/秒における電流容量は、195アンペアまで増加する。とりわけ、Al 6201-T81合金と比較して約8%高いAl-0.5wt% CNTの電気伝導度に起因して、Al-CNT 0.5wt%についての電流容量曲線は、Al 6201-T81合金についての電流容量曲線の上方を行く。アクロン・ケーブルの個別の導線は、直径が0.0661インチ(1.68mm)である。Al-CNTを用いて319MPaの定格強度を得るために、式1に従って、1.2011インチ(30.51mm)の初期直径において押し出しが開始される。
図6は、緯度30度において標準海面高で北から南方向に設置された送電線についての所定の電線温度における電流容量を、0.5の放射率、および0.5の日射吸収率を伴うビュートAAACケーブルについて示したグラフである。この例においては、環境条件が、大気温が25℃であり、6月10日正午において風速が送電線に対して垂直に0および2フィート/秒であり、かつ晴天であることを含む。電線に対して垂直な風は、電線を冷却し、より高い許容電流容量がもたらされる結果となる。風速2フィート/秒におけるAAACビュート・ケーブルについての電流容量は、75℃を超えない温度に対して460アンペアであり、これは、公開されている諸元表と矛盾しない。
ケーブル内のAl 6201-T81導線をAl-CNT導線に置き換えると、より高い温度によってAl-CNT導線の強度が失われるという結果を招くことがないため、温度が200℃を超えることが可能になる。風速2フィート/秒における電流容量は、883アンペアまで増加する。とりわけ、Al 6201-T81合金と比較して約8%高いAl-0.5wt% CNTの電気伝導度に起因して、Al-0.5wt% CNTについての電流容量曲線は、Al 6201-T81合金についての電流容量曲線の上方を行く。ビュート・ケーブルの個別の導線は、直径が0.1283インチ(3.26mm)である。Al-CNTを用いて295MPaの定格強度を得るために、式1に従って、1.5596インチ(39.61mm)の初期直径において押し出しが開始される。
Al-0.5wt% CNT導線を伴うACSR様ケーブル
図7は、緯度30度において標準海面高で北から南方向に設置された送電線についての所定の電線温度における電流容量を、0.5の放射率、および0.5の日射吸収率を伴うトルコACSRケーブルについて示したグラフである。この例においては、環境条件が、大気温が25℃であり、6月10日正午において風速が送電線に対して垂直に0および2フィート/秒であり、かつ晴天であることを含む。電線に対して垂直な風は、電線を冷却し、より高い許容電流容量がもたらされる結果となる。風速2フィート/秒におけるACSRトルコ・ケーブルについての電流容量は、75℃を超えない温度に対して103アンペアであり、これは、公開されている諸元表と矛盾しない。
図7は、緯度30度において標準海面高で北から南方向に設置された送電線についての所定の電線温度における電流容量を、0.5の放射率、および0.5の日射吸収率を伴うトルコACSRケーブルについて示したグラフである。この例においては、環境条件が、大気温が25℃であり、6月10日正午において風速が送電線に対して垂直に0および2フィート/秒であり、かつ晴天であることを含む。電線に対して垂直な風は、電線を冷却し、より高い許容電流容量がもたらされる結果となる。風速2フィート/秒におけるACSRトルコ・ケーブルについての電流容量は、75℃を超えない温度に対して103アンペアであり、これは、公開されている諸元表と矛盾しない。
ケーブル内のAl 1350-H19導線をAl-CNT導線に置き換えると、より高い温度によってAl-CNT導線の強度が失われるという結果を招くことがないため、温度が200℃を超えることが可能になる。風速2フィート/秒における電流容量は、166アンペアまで増加する。ACSRケーブルの強度は、鋼芯とAl導線によって提供される。Al 1350-H19導線を高強度のAl-CNT導線に置き換えると、式3に従ってケーブルの全体的な強度が改善されることになる。トルコ・ケーブルの個別のAl導線は、0.0661インチ(1.68mm)の直径を有し、1%の伸びにおいて28.5ksi(196.5MPa)が定格である。それらが、1%の伸びにおいて35ksi(241.3MPa)の強度を伴うAl-0.5wt% CNT導線によって置き換えられた場合には、ケーブル強度が1190lbsから1317lbsに、または約10.6%増加する。相応じて増加するケーブルの張力は、弛みを約10%低減する。Al-CNTを用いて241.3MPaの定格強度を得るために、式1に従って、0.3290インチ(8.36mm)の初期直径において押し出しが開始される。
図8は、緯度30度において標準海面高で北から南方向に設置された送電線についての所定の電線温度における電流容量を、0.5の放射率、および0.5の日射吸収率を伴うドレイクACSRケーブルについて示したグラフである。この例においては、環境条件が、大気温が25℃であり、6月10日正午において風速が送電線に対して垂直に0および2フィート/秒であることを含む。電線に対して垂直な風は、電線を冷却し、より高い許容電流容量がもたらされる結果となる。風速2フィート/秒におけるACSRドレイク・ケーブルについての電流容量は、75℃を超えない温度に対して908アンペアであり、これは、公開されている諸元表と矛盾しない。
ケーブル内のAl 1350-H19導線をAl-CNT導線に置き換えると、より高い温度によってAl-CNT導線の強度が失われるという結果を招くことがないため、温度が200℃を超えることが可能になる。風速2フィート/秒における電流容量は、1651アンペアまで増加する。ACSRケーブルの強度は、鋼芯とAl導線によって提供される。Al 1350-H19導線を高強度のAl-CNT導線に置き換えると、式3に従ってケーブルの全体的な強度が改善されることになる。ドレイクの個別のAl導線は、0.1749インチ(4.44mm)の直径を有し、1%の伸びにおいて24ksi(165.5MPa)が定格である。それらが、1%の伸びにおいて35ksi(241.3MPa)の強度を伴うAl-0.5wt% CNT導線によって置き換えられた場合には、ケーブル強度が31,500lbsから37,900lbsに、または約20.3%増加する。相応じて増加するケーブルの張力は、弛みを約17%低減する。Al-CNTを用いて241.3MPaの定格強度を得るために、式1に従って、0.8706インチ(22.11mm)の初期直径において押し出しが開始される。
この明細書において、『1つの実施態様』または『一例』といった参照は、実施態様に関して述べられている特定の特徴、構造、または特性が、開示の少なくとも1つの実施態様内に含まれていることを意味する。明細書内の随所に現れる『1つの実施態様において』という言い方が、同一の実施態様を参照していること、あるいは別々のまたは代替実施態様がほかの実施態様と相互に排他的であることの必要性はまったくない。それに加えて、多様な特徴が述べられているが、いくつかの実施態様によっては呈され、ほかではそれがないということもあり得る。同様に、多様な要件が述べられているが、いくつかの実施態様にとってはそれが要件となり、ほかの実施態様にとってはそうではないということもあり得る。
この開示は、具体的な材料またはそのほかの詳細を参照する非限定的な多様な例を含むが、それらは、この分野の当業者に周知であり、したがって簡潔のためにここでは省略されている。追加の詳細は、オンラインまたはほかの場所で容易に入手可能である。たとえば、開示されている例の中で参照されているアルミニウム材料に関係する詳細は、以下のとおりに見付けることが可能である。
以上から、本発明の具体的な実施態様が説明目的のためにここで述べられてきたが、本発明の範囲からの逸脱を伴うことなく多様な修正が行われ得ることは認識されるであろう。したがって、本発明は付随する特許請求の範囲による以外には限定されない。
Claims (22)
- 送電または配電線ケーブルであって、
アルミニウム(Al)金属母材内に均等に分散された複数のカーボン・ナノチューブ(CNT)を包含する金属母材複合材料(MMC)導線を包含する複数の導線を包含し、
それにおいて、CNTの組成が、前記MMC導線の全体を通して一様である、送電または配電線ケーブル。 - 前記複数の導線は、撚り線であり、各撚り線は、
CNTおよびAlを包含するMMCを包含し、
それにおいて前記CNTの組成は、各MMC撚り線の全体を通して一様である、請求項1に記載の送電または配電線ケーブル。 - さらに、
複数の撚り芯ワイヤであって、その周りに撚り合わされた複数のMMC導線によって取り囲まれる撚り芯ワイヤを包含し、
それにおいて、前記複数の撚り芯ワイヤのいずれも、前記撚り合わされた複数のMMC導線のいずれと比較してもより大きな引張り強度およびより低い電気伝導度を有する、請求項2に記載の送電または配電線ケーブル。 - さらに、
複数の芯ワイヤを包含し、
それにおいて、前記複数の芯ワイヤのいずれも、前記複数のMMC導線のいずれと比較してもより大きな引張り強度を有する、請求項1に記載の送電または配電線ケーブル。 - 前記MMC導線は、0.1重量パーセント(wt%)から2wt%までの範囲内のCNTを包含する、請求項2または4に記載の送電または配電線ケーブル。
- 前記MMC導線は、0.4wt%から0.6wt%までの範囲内のCNTを包含する、請求項5に記載の送電または配電線ケーブル。
- 前記MMC導線は、約0.5wt%のCNTを包含する、請求項6に記載の送電または配電線ケーブル。
- 各々の前記芯ワイヤは、鋼を包含する、請求項4に記載の送電または配電線ケーブル。
- 各々の前記芯ワイヤは、カーボン・グラスファイバ複合材料またはアルミニウム母材複合材料を含む複合材料を包含する、請求項4に記載の送電または配電線ケーブル。
- 前記MMC導線は、少なくとも55%国際軟銅規格(IACS)の電気伝導度を有する、請求項2乃至7のいずれかに記載の送電または配電線ケーブル。
- 前記MMC導線は、約58% IACSの電気伝導度を有する、請求項10に記載の送電または配電線ケーブル。
- 送電または配電線ケーブルであって、
撚り芯を形成する複数のワイヤと、
前記撚り芯の周りに撚り合わされた複数の導線と、
を包含し、それにおいて前記複数の導線は、アルミニウム(Al)とカーボン・ナノチューブ(CNT)の金属母材複合材料(MMC)であって、その全体を通して一様に分散されたCNTを伴う無孔性構造を有するMMCを包含する、送電または配電線ケーブル。 - 前記MMCは、0.1重量パーセント(wt%)から2wt%までの範囲内のCNTを包含する、請求項12に記載の送電または配電線ケーブル。
- 前記MMCは、0.25wt%から1wt%までの範囲内のCNTを包含する、請求項13に記載の送電または配電線ケーブル。
- 前記MMCは、少なくとも0.4wt%のCNTを包含する、請求項13に記載の送電または配電線ケーブル。
- 前記MMCは、0.4wt%から0.6wt%までの範囲内のCNTを包含する、請求項13に記載の送電または配電線ケーブル。
- 前記MMCは、約0.5wt%のCNTを包含する、請求項13に記載の送電または配電線ケーブル。
- 送電または配電線ケーブルのためのアルミニウム・カーボン・ナノチューブ(Al-CNT)複合材料ワイヤを製造する方法であって、
初期直径を伴うAl-CNTの無孔性ロッドを押し出すことと、
前記初期直径より小さい最終直径の無孔性Al-CNT複合材料導線を形成する加工処理によって連続的に前記ロッドの断面積を縮小することと、
を包含する方法。 - さらに、前記Al-CNTの無孔性ロッドを押し出すことに先行して、
前記最終導線直径と、導線の終極引張り強度と、前記Al-CNTの無孔性ロッドを押し出す押し出し機に投入される前記Al-CNT内のCNTの量とに基づいて前記初期直径を決定すること、
を包含する、請求項18に記載の方法。 - 前記加工処理は、前記Al-CNT複合材料導線の全体を通して均等なCNTの分散を改善する、請求項18または19に記載の方法。
- 前記加工処理は、冷間加工処理を含む、請求項18乃至20のいずれかに記載の方法。
- 前記加工処理は、圧延処理または引き抜き処理のうちの少なくとも1つを含む、請求項18乃至21のいずれかに記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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