JP2022532817A - 長さ調節可能なインタ－バスバー - Google Patents

Abstract

本発明によるインタ－バスバーは、一端部に締結孔を備えた第１本体区間、及び第１本体区間の他端部から所定の長さだけ延びる第１長さ調節区間を備える第１バスバーと、一端部に締結孔を備えた第２本体区間、及び第２本体区間の他端部から所定の長さだけ延びる第２長さ調節区間を備え、第１バスバーと結合または結合解除される第２バスバーと、を含み、第１長さ調節区間と第２長さ調節区間とは、互いに少なくとも一部分が重なって配置される連結部を形成し、連結部の長さが変更されるように相対位置を変えて互いに着脱可能に設けられる。

Description

本発明は、インタ－バスバー（ｉｎｔｅｒ－ｂｕｓ ｂａｒ）に関し、より具体的には、取り付ける場所に応じて長さを容易に調節可能なインタ－バスバーに関する。

本出願は、２０１９年９月３日付け出願の韓国特許出願第１０－２０１９－０１０８８６２号に基づく優先権を主張し、当該出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に組み込まれる。

現在、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、ニッケル亜鉛電池、リチウム二次電池などの二次電池が商用化しているが、中でもリチウム二次電池はニッケル系列の二次電池に比べてメモリ効果が殆ど起きず充放電が自在であって、自己放電率が非常に低くてエネルギー密度が高いという長所から脚光を浴びている。

近年、携帯型電子機器のような小型装置だけでなく、自動車や電力貯蔵システム（Ｅｎｅｒｇｙ Ｓｔｏｒａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ：ＥＳＳ）のような中大型装置にも二次電池が広く用いられている。このような中大型装置に用いられる場合は、容量及び出力を高めるため、多数の二次電池を電気的に接続してバッテリーモジュールまたはバッテリーパックを構成する。

バッテリーモジュールまたはバッテリーパックの大電流通電のための電気的接続手段としては、バスバーが広く用いられている。バスバーは、通常、銅またはアルミニウム材質からなり、一定の幅、厚さ及び長さを有する剛性プレート形態で製作されている。このようなバスバーは、電気伝導率に優れるためエネルギー損失が少なく、一般的なケーブルよりも大電流通電用として安全である。

一方、バスバーのうち、バッテリーモジュール同士の接続に使用されるバスバーをインタ－バスバーと称する。例えば、図１に示されたように、隣接する二つのバッテリーモジュール１０、２０はインタ－バスバー３０を介して直列で接続され得る。換言すると、一つのバッテリーモジュール１０の正極端子と他の一つのバッテリーモジュール２０の負極端子とは、インタ－バスバー３０を介して通電し得る。このようなパターンで複数のバッテリーモジュールが直列で接続されて高出力のバッテリーパックを構成する。

しかし、バッテリーパックはモデル毎に内部構成物または内部緩衝材などが相違するため、バッテリーモジュール同士の間の距離が少しずつ相違し得る。そこで、現在のインタ－バスバーはバッテリーパックのモデル毎に相異なる長さで製作されている。例えば、バッテリーモジュール同士の間の距離が５ｍｍ変わるだけでも、インタ－バスバーを新規に製作している実情である。

そこで、バッテリーパックモデル毎に、バッテリーモジュール同士の間の距離が変わってもバッテリーモジュール同士を接続できる長さ調節可能なインタ－バスバーが求められている。

本発明は、バッテリーモジュール同士の間の距離に関係なく、バッテリーモジュール同士を容易に接続できる長さ調節可能なインタ－バスバーを提供することを目的とする。

本発明の他の目的及び長所は、下記の説明によって理解でき、本発明の実施形態によってより明らかに分かるであろう。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示される手段及びその組合せによって実現することができる。

本発明の一態様によれば、一端部に締結孔を備えた第１本体区間、及び第１本体区間の他端部から所定の長さだけ延びる第１長さ調節区間を備える第１バスバーと、一端部に締結孔を備えた第２本体区間、及び第２本体区間の他端部から所定の長さだけ延びる第２長さ調節区間を備え、第１バスバーと結合または結合解除される第２バスバーと、を含み、第１長さ調節区間と第２長さ調節区間とは、互いに少なくとも一部分が重なって配置される連結部を形成し、連結部の長さが変更されるように相対位置を変えて互いに着脱可能に設けられるインタ－バスバーが提供される。

第１長さ調節区間は第１本体区間よりも薄く形成され、第２長さ調節区間は第２本体区間よりも薄く形成され、第１長さ調節区間の厚さと第２長さ調節区間の厚さとの和は第１本体区間の厚さまたは第２本体区間の厚さと同一であり得る。

第１長さ調節区間と第２長さ調節区間とは、互いに対称構造で着脱されるように設けられ得る。

第１長さ調節区間及び第２長さ調節区間は、それぞれ、長手方向に沿って予め決められた間隔毎に貫設された複数のキーホールと、一側にキーホールのうちいずれか一つに嵌合可能に突設された嵌合ボタンと、を備え得る。

第１長さ調節区間は、長手方向に沿って予め決められた間隔毎にネジを挿入可能に貫設された複数のネジ締結孔を備え、第２長さ調節区間は、ネジ締結孔と対応する位置に設けられ、表面から所定の深さだけ凹んでその内径にネジ山が形成されている複数のネジ締結溝を備え得る。

ネジ締結孔は、ネジ頭が第１長さ調節区間内に挿入されるように二重直径で形成され得る。

第１長さ調節区間は、第１本体区間と同じ厚さで形成され、終端部から第１本体区間側に所定の深さまで凹設された挿入溝を備え、第２長さ調節区間は、挿入溝の深さに対応する長さを有し、挿入溝に接続及び接続解除可能に設けられ得る。

挿入溝は、第１長さ調節区間の幅方向に沿って複数個形成され、第２長さ調節区間は、挿入溝にそれぞれ挿入可能な複数の棒状で設けられ得る。

本発明の他の態様によれば、上述したインタ－バスバーと、インタ－バスバーを囲んで被覆する絶縁被覆物と、を含むバスバー組立体が提供される。

絶縁被覆物は、第１バスバーの締結孔部分及び第２バスバーの締結孔部分をそれぞれ開放または遮蔽するように設けられた第１端子カバー及び第２端子カバーと、一端は第１端子カバーに結合し他端は第２端子カバーに結合した被覆部材であって、ジャバラ形状で伸縮性を有する被覆部材と、を含み得る。

本発明のさらに他の様態によれば、上述したインタ－バスバーと、インタ－バスバーによって電気的に接続される複数のバッテリーモジュールと、を含むバッテリーパックが提供される。

本発明の一態様によれば、バッテリーモジュール同士の間の距離に関係なく、バッテリーモジュール同士を容易に接続できる長さ調節可能なインタ－バスバーを提供することができる。

すなわち、バッテリーモジュール同士の間の距離が相違しても本発明によるインタ－バスバーを用いて接続可能である。したがって、相異なる仕様のバッテリーパックにもインタ－バスバーを互換的に使用することができ、多様な長さのインタ－バスバーを製作する必要がない。

本発明の効果は上記の効果に限定されず、他の効果は本明細書及び添付された図面から当業者に明確に理解できるであろう。

従来技術によるインタ－バスバーの使用例を説明する参考図である。 本発明の第１実施形態によるインタ－バスバーの分解斜視図である。 図２のインタ－バスバーの結合斜視図である。 本発明の第２実施形態によるインタ－バスバーの分解斜視図である。 本発明の第２実施形態によるインタ－バスバーの主要部分を示した断面図である。 図５に対応する図であって、長さを調整したインタ－バスバーの主要部分を示した断面図である。 本発明の第３実施形態によるインタ－バスバーの分解斜視図である。 本発明の第３実施形態によるインタ－バスバーの断面図である。 図８に対応する図であって、長さを調整したインタ－バスバーの断面図である。 本発明の一実施形態によるバスバー組立体の斜視図である。 図１０のバスバー組立体の使用例を示した斜視図である。

以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施形態を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び請求範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。したがって、本明細書に記載された実施形態及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施形態に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。

本発明の実施形態は、通常の技術者に本発明をより完全に説明するために提供されるものであるため、図面における構成要素の形状及び大きさなどは明確な説明のために誇張、省略または概略して図示され得る。したがって、各構成要素の大きさや比率は実際の大きさや比率を専ら反映するものではない。

図２は本発明の第１実施形態によるインタ－バスバーの分解斜視図であり、図３は図２のインタ－バスバーの結合斜視図である。

これら図面を参照すると、本発明の第１実施形態によるインタ－バスバー１００は、第１バスバー１１０、及び第１バスバー１１０と結合及び結合解体可能な第２バスバー１２０を含む。

後述するが、本発明によるインタ－バスバー１００は、全長が第１バスバー１１０と第２バスバー１２０との結合位置によって多様に調整できるため、相対距離が相異なるバッテリーモジュール同士を連結するとき互換的に使用することができる。また、同一モデルのバッテリーパックの内部に組み込まれるバッテリーモジュールであっても、組み立てのバラツキなどによってそれぞれの相対距離が相違し得るが、このような場合にも本発明によるインタ－バスバー１００はバッテリーモジュール同士の相対距離のバラツキに関係なく使用できるため、非常に有用である。

以下、以上のような特徴を有する本発明の第１実施形態によるインタ－バスバー１００の構成を詳しく説明する。

第１バスバー１１０及び第２バスバー１２０は、例えば銅またはアルミニウム材質から製作され得、その幅、厚さ、長さのような寸法はインタ－バスバー１００の最大許容電流の大きさに応じて決定され得る。

第１バスバー１１０は、それぞれ予め決められた長さを有する第１本体区間１１１及び第１長さ調節区間１１２を含む。

第１本体区間１１１は、一つのバッテリーモジュールの端子に接触する部分であって、一端部に締結孔Ｈを備える。締結孔Ｈは、第１本体区間１１１をバッテリーモジュールの端子（図示せず）に固定するためのボルト挿入用途として使用され得る。

第１長さ調節区間１１２は、インタ－バスバー１００の長さを調整するために使用される部分であって、第１本体区間１１１の他端部から所定の長さだけ延び、第１本体区間１１１よりも薄く形成され得る。それによって、第１バスバー１１０には段差が存在するようになる。

第２バスバー１２０は、第１バスバー１１０と同様に、予め決められた長さを有する第２本体区間１２１及び第２長さ調節区間１２２を含む。

第２本体区間１２１は、他の一つのバッテリーモジュールの端子に接触する部分であって、第１本体区間１１１と同様に、一端部に締結孔Ｈを備える。

第２長さ調節区間１２２は、第２本体区間１２１の他端部から所定の長さだけ延び、第２本体区間１２１よりも薄く形成され得る。したがって、第１バスバー１１０と同様に、第２バスバー１２０にも段差が存在するようになる。

第１長さ調節区間１１２の厚さと第２長さ調節区間１２２の厚さとの和は、第１本体区間１１１の厚さまたは第２本体区間１２１の厚さと同一であることが望ましい。それによって、第１バスバー１１０と第２バスバー１２０とを結合した後、インタ－バスバー１００の厚さが全体的に一定に維持され、インタ－バスバー１００が傾くかまたは一側が浮き上がることを防止することができる。

インタ－バスバー１００の中心を基準にして第１本体区間１１１と第２本体区間１２１とが対称構造を成し、第１長さ調節区間１１２と第２長さ調節区間１２２も対称構造を成し得る。

特に、図２及び図３に示されたように、第１長さ調節区間１１２と第２長さ調節区間１２２とは、互いに少なくとも一部分が重なって配置される連結部１３０を形成する。インタ－バスバー１００は、第１長さ調節区間１１２と第２長さ調節区間１２２との相対的に重畳範囲、すなわち連結部１３０の長さを調整して第１バスバー１１０と第２バスバー１２０とを着脱することでその全長を調節することができる。

そのため、本発明の第１実施形態による第１長さ調節区間１１２及び第２長さ調節区間１２２は、それぞれ、長手方向に沿って予め決められた間隔毎に貫設された複数のキーホール１１３、１２３、及び一側に複数のキーホール１１３、１２３のうちいずれか一つに嵌合可能に突設された嵌合ボタン１２４を備える。

キーホール１１３、１２３は直方体状の孔であって、嵌合ボタン１２４はキーホール１１３、１２３に嵌め込まれるように直方体状に設けられ得る。そして、嵌合ボタン１２４は、第１長さ調節区間１１２の端部と第２長さ調節区間１２２の端部に一つずつ設けられることが望ましい。

図３に示されたように、第１バスバー１１０と第２バスバー１２０とは、第１長さ調節区間１１２の嵌合ボタン（図示せず）が第２長さ調節区間１２２のキーホール１２３のうち一つに嵌め込まれ、第２長さ調節区間１２２の嵌合ボタン１２４が第１長さ調節区間１１２のキーホール１１３のうち一つに嵌め込まれることで相互結合してインタ－バスバー１００を形成する。

本実施形態のインタ－バスバー１００は、第１長さ調節区間１１２の嵌合ボタン（図示せず）と第２長さ調節区間１２２の嵌合ボタン１２４とが相対側のキーホール１１３、１２３に対称的に嵌め込まれて結合されるように構成されている。したがって、結合後のインタ－バスバー１００は、少なくとも前後左右（Ｘ－Ｙ平面）方向に動くことなく固定される。また、直方体状のキーホール１１３、１２３と嵌合ボタン１２４との結合構成は、微細な捩れを無くすのに有利に作用できる。

このようなインタ－バスバー１００は、図示していないが、以後、第１本体区間１１１及び第２本体区間１２１がそれぞれバッテリーモジュールの端子と締結孔Ｈを通じてボルト締結されるため、上下（Ｚ軸）方向にも固定される。

一方、図３に示したインタ－バスバー１００の長さをさらに長く調節する必要があるときは、第１バスバー１１０と第２バスバー１２０とを分離した後、第１長さ調節区間１１２の嵌合ボタン（図示せず）及び第２長さ調節区間１２２の嵌合ボタン１２４をそれぞれ第２長さ調節区間１２２の終端から２番目のキーホール１２３及び第１長さ調節区間１１２の終端から２番目のキーホール１１３に嵌め込めば良い。

例えば、キーホール１１３、１２３のそれぞれの間隔を５ｍｍに設定すれば、インタ－バスバー１００の長さを５ｍｍ単位で調節可能である。勿論、キーホール１１３、１２３のそれぞれの間隔を５ｍｍよりも狭く設定するか又は広く設定し、５ｍｍ単位よりも小さく又は大きくインタ－バスバーの長さを調節してもよい。

次いで、本発明の第２実施形態によるインタ－バスバー１００Ａを説明する。

図４は本発明の第２実施形態によるインタ－バスバー１００Ａの分解斜視図であり、図５は本発明の第２実施形態によるインタ－バスバー１００Ａの主要部分を示した断面図であり、図６は図５に対応する図であって、長さを調整したインタ－バスバー１００Ａの主要部分を示した断面図である。

これら図面を参照して本発明の第２実施形態によるインタ－バスバー１００Ａを説明する。同じ部材番号は同じ部材を示し、同じ部材についての重複する説明は省略し、上述した実施形態との相違点を主に説明する。

図４及び図５を参照すると、本発明の第２実施形態による第１長さ調節区間１１２は長手方向に沿って予め決められた間隔毎にネジ１１６を挿入可能に貫設された複数のネジ締結孔１１５を備え、第２長さ調節区間１２２はネジ締結孔１１５と対応する位置に設けられ、表面から所定の深さだけ凹んでその内径にネジ山が形成されている複数のネジ締結溝１２５を備える。

図５に示されたように、第１長さ調節区間１１２のネジ締結孔１１５と第２長さ調節区間１２２のネジ締結溝１２５とを上下に一致させた箇所のうち少なくとも一箇所にネジ１１６を締めることで、第１バスバー１１０と第２バスバー１２０とを堅固に結合することができる。このとき、本実施形態では二つのネジ１１６を使用したが、一つまたは三つ以上のネジ１１６を使用してもよい。

上述した第１実施形態によるインタ－バスバー１００は、キーホール１１３、１２３と嵌合ボタン１２４との嵌合方式によって連結部１３０が維持されるため、上下（Ｚ軸）方向の固定性が多少弱い。一方、第２実施形態によるインタ－バスバー１００Ａは、ネジ締結方式によって連結部１３０が維持されるように構成されているため、結合後の第１バスバー１１０と第２バスバー１２０との上、下、左、右、前、後方向への動きを第１実施形態よりも確実に阻止することができる。

第２実施形態によるネジ締結孔１１５は、ネジ頭１１６ａが第１長さ調節区間１１２内に完全に挿入されるように二重直径で形成され得る。例えば、図５に拡大して示した領域のように、ネジ締結孔１１５はネジ頭１１６ａを収容する大径の部分と、スクリュー１１６ｂ部分を収容する小径の部分との二つの直径を有するように形成され得る。

このようにネジ締結孔１１５を設けることで、ネジのスクリュー１１６ｂの終端をネジ締結溝１２５に完全に締め込んだとき、ネジ頭１１６ａが第１長さ調節区間１１２の表面から突出しなくなる。この場合、第１実施形態のインタ－バスバー１００のように、両面に突出した部分がないため、例えば絶縁性を確保するためインタ－バスバー１００Ａを絶縁チューブ（図示せず）またはその他の絶縁部材内に挿入するとき、相対物が破れるなどの損傷を防止することができる。

また、図５に示したインタ－バスバー１００Ａの長さをさらに長く調節する必要があるときは、上述した第１実施形態と同様に、まずネジ１１６を外して第１バスバー１１０と第２バスバー１２０とを分離する。その後、図６のように、第１長さ調節区間１１２と第２長さ調節区間１２２との相対位置を調整してネジ締結孔１１５とネジ締結溝１２５とを再び合わせてネジ１１６を締め込めば良い。

次いで、本発明の第３実施形態によるインタ－バスバー１００Ｂを説明する。

図７は本発明の第３実施形態によるインタ－バスバー１００Ｂの分解斜視図であり、図８は本発明の第３実施形態によるインタ－バスバー１００Ｂの断面図であり、図９は図８に対応する図であって、長さを調整したインタ－バスバー１００Ｂの断面図である。

同じ部材番号は同じ部材を示し、同じ部材についての重複する説明は省略し、上述した第１及び第２実施形態との相違点を主に説明する。

図７～図９を参照すると、本発明の第３実施形態による第１長さ調節区間１１２は、第１本体区間１１１と同じ厚さで形成され、終端部から第１本体区間１１１側に所定の深さまで凹設された挿入溝１１７を備え、第２長さ調節区間１２６は、挿入溝１１７の深さに対応する長さを有し、挿入溝１１７に接続及び接続解除可能に設けられ得る。

上述した第１実施形態ではキーホール１１３、１２３の間隔単位でしかインタ－バスバー１００の長さを調節できなく、第２実施形態ではネジ締結孔１１５またはネジ締結溝１２５の間隔単位でしかインタ－バスバー１００の長さを調節できない。しかし、第３実施形態によるインタ－バスバー１００Ｂは、第１長さ調節区間１１２の挿入溝１１７に第２長さ調節区間１２６を長さ（±Ｘ）方向に沿って連続的に挿入するか又は引き出す方式で構成されているため、第１及び第２実施形態に比べてより細密な長さ調節が可能であるという長所を有する。

より具体的には、挿入溝１１７は、第１長さ調節区間１１２の幅方向に沿って複数個設けられ得る。勿論、インタ－バスバー１００の厚さによっては挿入溝１１７が二層以上で設けられてもよい。このような複数の挿入溝１１７に対応するように、第２長さ調節区間１２６は複数の挿入溝１１７と一対一で対応する個数の棒状に具現され得る。

本実施形態では、挿入溝１１７が三つであって、第２長さ調節区間１２６を形成する棒が三つであるが、本実施形態と異なって、挿入溝１１７と棒は二つまたは四つ以上であってもよい。

このような複数の挿入溝１１７と複数の棒状の第２長さ調節区間１２６との組合せによれば、上述した第１及び第２実施形態に比べて細密に長さを調節できるだけでなく、連結部１３０の構造的安定性をより向上させることができる。

また、上述した第１及び第２実施形態では、インタ－バスバー１００、１００Ａの長さを調節する度に、第１バスバー１１０と第２バスバー１２０との相対位置を変更し、キーホール１１３、１２３と嵌合ボタン１２４、またはネジ１１６の締結及び締結解除を繰り返さなければならず煩雑且つ不便であるが、第３実施形態のインタ－バスバー１００Ｂの場合は、棒状の第２長さ調節区間１２６を第１長さ調節区間１１２の挿入溝１１７内に挿入するか又は引き出す方式であるため、長さ調節が非常に簡便であると言える。

特に、第１及び第２実施形態のインタ－バスバー１００、１００Ａは、長さ調節が終わった後、二つのバッテリーモジュールの端子に取り付けられる。しかし、第３実施形態のインタ－バスバー１００Ｂは、長さを調節せずに一端部を一方のバッテリーモジュールの端子に取り付けた後、必要に応じて長さを調節して他端部を他方のバッテリーモジュールの端子に取り付ければよく、取り付けの面で長所もある。

以上のように、本発明によるインタ－バスバー１００、１００Ａ、１００Ｂは、長さを調節可能に構成されることで、バッテリーモジュール同士の間の距離が一定でなくてもバッテリーモジュール同士を容易に接続することができる。このようにインタ－バスバー１００、１００Ａ、１００Ｂの長さを調節することで、相異なる仕様のバッテリーパックモデルにも一種のインタ－バスバー１００、１００Ａ、１００Ｂを互換的に使用でき、それによってバッテリーパックの組み立て便宜性、経済性を向上させることができる。

図１０は本発明の一実施形態によるバスバー組立体の斜視図であり、図１１は図１０のバスバー組立体２００の使用例を説明するための斜視図である。

これら図面を参照して本発明の一実施形態によるバスバー組立体２００について説明する。本発明の一実施形態によるバスバー組立体２００は、上述したインタ－バスバー１００、及びインタ－バスバー１００を囲んで被覆する絶縁被覆物２１０、２２０、２３０を含む。

絶縁被覆物は、第１バスバー１１０の締結孔Ｈ部分及び第２バスバー１２０の締結孔Ｈ部分をそれぞれ開放または遮蔽するように設けられた第１端子カバー２１０及び第２端子カバー２２０と、一端は第１端子カバー２１０に結合し他端は第２端子カバー２２０に結合し、ジャバラ形状で伸縮性を有する被覆部材２３０と、を含むことができる。

第１端子カバー２１０及び第２端子カバー２２０はプラスチック射出物であり得、被覆部材２３０は伸縮性を有するシリコーンまたはゴム材質であり得る。

第１端子カバー２１０と第２端子カバー２２０とは同じ形状であり得、それぞれ、第１バスバー１１０の一端部及び第２バスバー１２０の一端部を保護するカバー本体２１１、及びボルト締結を容易にするためカバー本体２１１の上部を開閉可能に設けられたカバー上板２１２を含むことができる。

被覆部材２３０は、上述した長さ調整可能なインタ－バスバー１００、１００Ａ、１００Ｂに対応してジャバラ形状で伸縮性を有するように設けられ得る。すなわち、被覆部材２３０は、インタ－バスバー１００、１００Ａ、１００Ｂの長さに合わせて適切にその長さを伸縮可能に設けられ、多様な長さのインタ－バスバーを被覆することができる。したがって、インタ－バスバー１００、１００Ａ、１００Ｂの長さが変わる度に新たな絶縁物を製作しなければならないという煩雑さ及び追加的なコスト発生を取り除くことができる。

一方、本発明によるバッテリーパックは、上述したインタ－バスバー１００、１００Ａ、１００Ｂ、及びインタ－バスバー１００、１００Ａ、１００Ｂによって電気的に接続される複数のバッテリーモジュールを含むことができる。

本発明によるバッテリーパックは、それぞれのバッテリーモジュールの充放電を制御するための各種の装置、例えばバッテリー管理システム（Ｂａｔｔｅｒｙ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｓｙｓｔｅｍ：ＢＭＳ）、電流センサ、ヒューズなどをさらに含むことができる。

本発明によるバッテリーパックは、電気自動車やハイブリッド自動車のような自動車に適用できる。勿論、本発明によるバッテリーパックは、電力貯蔵装置またはその他のＩＴ製品群などにも適用できる。

以上、本発明の望ましい実施形態を図示して説明したが、本発明が上述した特定の望ましい実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨から逸脱することなく当業者であれば多様に変形実施することができ、そのような変更が特許請求の範囲の範囲内にあることは言うまでもない。

一方、本明細書において、上、下、左、右などのように方向を示す用語が使われたが、このような用語は説明の便宜上用いられたものに過ぎず、観測者の位置や対象の位置などによって変わり得ることは当業者にとって自明である。

Claims (11)

1. 互いに隣接した二つのバッテリーモジュール同士を電気的に接続するために使用されるインタ－バスバーであって、
   一端部に締結孔を備えた第１本体区間、及び前記第１本体区間の他端部から所定の長さだけ延びる第１長さ調節区間を備える第１バスバーと、
   一端部に締結孔を備えた第２本体区間、及び前記第２本体区間の他端部から所定の長さだけ延びる第２長さ調節区間を備え、前記第１バスバーと結合または結合解除される第２バスバーと、を含み、
   前記第１長さ調節区間と前記第２長さ調節区間とは、
   互いに少なくとも一部分が重なって配置される連結部を形成し、前記連結部の長さが変更されるように相対位置を変えて互いに着脱可能に設けられる、インタ－バスバー。
2. 前記第１長さ調節区間は前記第１本体区間よりも薄く形成され、前記第２長さ調節区間は前記第２本体区間よりも薄く形成され、
   前記第１長さ調節区間の厚さと前記第２長さ調節区間の厚さとの和は、前記第１本体区間の厚さまたは前記第２本体区間の厚さと同一である、請求項１に記載のインタ－バスバー。
3. 前記第１長さ調節区間と前記第２長さ調節区間とは、互いに対称構造で着脱されるように設けられる、請求項１または２に記載のインタ－バスバー。
4. 前記第１長さ調節区間及び前記第２長さ調節区間は、それぞれ、
   長手方向に沿って予め決められた間隔毎に貫設された複数のキーホールと、
   一側に前記複数のキーホールのうちいずれか一つに嵌合可能に突設された嵌合ボタンと、を備える、請求項１から３のいずれか一項に記載のインタ－バスバー。
5. 前記第１長さ調節区間は、長手方向に沿って予め決められた間隔毎にネジを挿入可能に貫設された複数のネジ締結孔を備え、
   前記第２長さ調節区間は、前記複数のネジ締結孔と対応する位置に設けられ、表面から所定の深さだけ凹んでその内径にネジ山が形成されている複数のネジ締結溝を備える、請求項１から４のいずれか一項に記載のインタ－バスバー。
6. 前記複数のネジ締結孔は、ネジ頭が前記第１長さ調節区間内に挿入されるように二重直径で形成された、請求項５に記載のインタ－バスバー。
7. 前記第１長さ調節区間は、前記第１本体区間と同じ厚さで形成され、終端部から前記第１本体区間側に所定の深さまで凹設された挿入溝を備え、
   前記第２長さ調節区間は、前記挿入溝の深さに対応する長さを有し、前記挿入溝に接続及び接続解除可能に設けられる、請求項１に記載のインタ－バスバー。
8. 前記挿入溝は、前記第１長さ調節区間の幅方向に沿って複数個形成され、
   前記第２長さ調節区間は、前記挿入溝にそれぞれ挿入可能な複数の棒状で設けられる、請求項７に記載のインタ－バスバー。
9. 請求項１から８のいずれか一項に記載のインタ－バスバーと、
   前記インタ－バスバーを囲んで被覆する絶縁被覆物と、を含む、バスバー組立体。
10. 前記絶縁被覆物は、
    前記第１バスバーの締結孔部分及び前記第２バスバーの締結孔部分をそれぞれ開放または遮蔽するように設けられた第１端子カバー及び第２端子カバーと、
    一端は前記第１端子カバーに結合し他端は前記第２端子カバーに結合した被覆部材であって、ジャバラ形状で伸縮性を有する被覆部材と、を含む、請求項９に記載のバスバー組立体。
11. 請求項１から８のいずれか一項に記載のインタ－バスバーと、
    前記インタ－バスバーによって電気的に接続される複数のバッテリーモジュールと、を含む、バッテリーパック。

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