JP6098444B2 - 組電池 - Google Patents

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Description

本発明は、多数の電池セルを積層して積層方向に電池セルを加圧し、電池セルの膨張を拘束した組電池に関するものである。
従来、特許文献1に記載の組電池が知られている。この組電池は電池セルの集合から成る。各電池セルは、直方体の電池セルケースの一面にプラスとマイナスの電極端子を持っている。隣接する電池セルは、電極端子を結ぶバスバーによって接続され、組電池を構成する。
電池セルは、電流が流れると膨張する。この膨張を抑えて出力特性を改善するために、電池の側面に圧力を印加すること、つまり、電池セルの積層方向に加圧して拘束することが知られている。複数の電池セルを拘束すると、各電池セルから突出する電極端子の位置も固定される。この電極端子の位置は製品間で微妙に異なる。
電極端子の位置を設計段階で決定したとしても、組付け後の実際の製品の電極端子の位置がばらつくため、実際の製品の電極端子の位置と設計図における電極端子の位置との間には誤差が生じる。各電池セルのわずかな寸法の相違が累積されて、組電池全体では大きな累積誤差となる。
この問題を解決するために、特許文献1では、積層方向に隣接するバスバーの間に柔らかい樹脂製の第1ヒンジを設けて寸法のばらつきを吸収している。また、バスバーには電池セルの電圧を検出する電線が接続されている。この電線は、樹脂製の収容部に固定されて収容されている。バスバーの位置の累積誤差に対処するため、電線を収容する各収容部間にも柔らかい樹脂製の第2ヒンジを設けて寸法のばらつきを吸収している。
特許文献1では電圧及び温度を検出する回路基板は図示されておらず、組電池のコネクタに接続される多数の配線を介して組電池の外部に回路基板が設けられると考えられる。
特開2010−170884号公報
上述のように、上述の特許文献1においては、電圧および温度を検出する回路基板(例えば電池監視基板、セルコンピュータ、電池用ECU等と呼ばれる)が、組電池のコネクタに接続される多数の配線(電池セル数分のハーネス)を介して組電池の外部に設けられる。しかし、配線を短くしたい等の要求から回路基板を組電池の内部に収容することが考えられている。
回路基板自体は寸法の伸び縮みが少ない硬いものである。一方、上述のヒンジを有する樹脂部材は寸法の伸び縮みを伴う。このヒンジから成る寸法誤差吸収部を使用して、回路基板を組電池内に取り付けるのは困難であった。バスバー自体がヒンジにより伸び縮みすることにより、回路基板に伸び縮みに伴う力が作用してしまうからである。回路基板を取り付けるためには、回路基板を置く台の部分が伸び縮みの無い剛性を有する部材である必要があり、このような高い剛性を有する部材を使用したのでは、ヒンジが利用できない。
よって、特許文献1の考え方を利用して、バスバーとバスバーを保持する部材とを含む回路基板固定部材に回路基板等の剛体を固定することができないという問題がある。従って、回路基板を組電池内部に取り付け、かつ、ヒンジに代わる寸法誤差吸収部が要求される。
ここで、図18は本発明の開発過程において案出された非公知の組電池の構成を示す分解斜視図である。図18において、組電池は、単位電池とも呼ばれる複数の電池セル1を積層して形成されている。電池セル1の夫々は、缶タイプと呼ばれるものであり、上方にプラスとマイナスの電極端子2、3を有する。この電池セル1を積層して500kgないし1トンの一定圧力で加圧し、剛性の高い金属の拘束体(コの字状の拘束バンド4、5および両端の圧接板6、7)で積層方向に電池セル1の積層体が延びないように拘束している。なお、圧接板6、7はエンドプレートとも呼ばれ、両側から電池セル1の積層体である電池スタック8を拘束する。
なお、図1では、上部の二箇所の拘束バンド4、5しか図示されていないが、電池スタック8の下部にも二箇所の拘束バンドが設けられている。この拘束バンドが伸びない限り電池セル1が実質的に膨張することが無い。
これによって、電池セル1に電流が流れた場合における電池セル1の膨張を抑制し、電池セル1の性能低下を防止している。各電池セル1の位置は、積層時のずれおよび寸法ばらつきにより製品間で微妙に異なる。
電池セル1の電極端子2、3間には、電池セル1内でガスが発生した場合に開放してガスを安全な場所に導くための排煙部9となる切り込み部が設けられている。排煙部9は常時は閉塞しているが、ガスの圧力で開いて排煙する。排煙されたガスは、排煙ダクト取り付けレール10、11に固定された排煙ダクト12内に導かれ、所定の場所に排出される。排煙ダクト12は、金属製または合成樹脂製のU字状チャンネルから成り、回路基板固定部材(バスバーモジュールケースとも言う)13の剛性を高める骨材とも成っている。
排煙ダクト12に接するようにして、合成樹脂より成る回路基板固定部材13が設けられる。回路基板固定部材13は、排煙ダクト12の背中部分121に接する固定部中心部131と、この固定部中心部から左右に垂下して取り付けられた多数のボートまたは桶状のバスバー保持部材132とが形成されている。更に、固定部中心部131の一端には、回路基板14の基板収納部133が一体に形成されている。この回路基板14は、電池セル1の電圧と温度とを検出する。
そして、検出された温度値と電圧値とは、回路基板14のコネクタ部を成す出口コネクタ141を介して上位の回路基板(電池ECU)に通信線にて送信される。回路基板固定部材13は、回路基板14を取りつけるために、剛性を有し、積層方向に延在する。この回路基板固定部材13は樹脂部材から成り、この樹脂部材上に配線部15が配置されて固定されている。
回路基板固定部材13には、板厚が1mm程度の銅製のバスバー151を収納する桶状のバスバー保持部材132が取り付けられている。複数のバスバー151および複数のバスバー保持部材132は、電池セル1の電極端子2、3間を接続するために積層方向に並置されている。
回路基板固定部材13には、フレキシブルプリント配線(FPC)として形成された配線部15が載置される。配線部15は、多数の薄い銅配線をなすリードフレーム(金属薄板)154が透明の樹脂板に挟持された配線中心部152を有する。この配線中心部152は、フレキシブルプリント配線として形成されているが、多数の配線を結束したものでも良い。配線部15内のリードフレーム154は、配線部15の一部となる可撓性配線部(フレキシブル部とも言う)153を介して金属製のバスバー151に接続されている。
バスバー151は、隣接する電池セル1の電極端子2、3が接続される2つの端子結合孔を有する。この端子結合孔の中に電極端子2、3が挿入されて接続される。これにより複数の電池セル1は直列に接続される。
また、バスバー151の電圧は、可撓性配線部153と配線中心部152内のリードフレーム154を介して回路基板14に導かれる。回路基板14は、回路基板固定部材13の基板収納部133内に収納され、基板カバー16が被せられる。また、配線部15の上方には感電防止等のために透明合成樹脂製のモジュールカバー17が被せられる。
前述のように、電池セル1の夫々は上方にプラスとマイナスの電極端子2、3を有する。この電池セル1を積層して加圧し、剛性の高い金属の拘束バンド4、5で積層方向に延びないように拘束している。しかし、電池セル1の位置は、寸法公差の範囲内でばらつきが生じる。そのために、バスバー151と配線中心部152内のリードフレーム154との間の可撓性配線部153で寸法公差を吸収している。
このように、各電池セル1の位置は、積層時のずれおよび寸法ばらつきに伴う寸法誤差により製品間で微妙に異なる。一方、バスバー151は、隣接する電池セル1の電極端子2、3が接続される2つの端子結合孔を有する。この端子結合孔の中に電極端子2、3が挿入されて接続される。これにより、バスバー151の位置、ひいては、バスバー保持部材132の位置と各電池セル1の位置とを合わせるための寸法誤差吸収部が必要となる。
本発明の目的は、組電池内に回路基板を取りつけることができ、かつ回路基板と配線部により結合されるバスバーおよびバスバー保持部材の寸法誤差吸収部を有する組電池を提供することにある。
従来技術として列挙された特許文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用することができる。
本発明は上述の目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、本発明の一つでは、複数の電池セル(1)を積層して積層方向に電池セル(1)を加圧して拘束する組電池を構成している。組電池は、電池セル(1)の電圧を検出する回路基板(14)と、積層方向に延在する回路基板(14)を取りつける回路基板固定部材(13)と、回路基板固定部材(13)に配置された配線部(15)とを備えている。
配線部(15)は、各電池セル(1)の電極端子(2、3)間を接続するために積層方向に並置された複数のバスバー(151)と、バスバー(151)と回路基板(14)とを接続する部分である。また、バスバー(151)を取囲むバスバー保持部材(132)を備えている。バスバー保持部材(132)が回路基板固定部材(13)に対して嵌合により結合する結合部(1320)を有している。結合部は、嵌合に必要な積層方向のクリアランスを有して位置調整可能に構成されている。結合部は、爪部(132t)が孔部(132h)に挿入されることによって構成され、孔部(132h)の積層方向の長さ寸法(L)は、爪部(132t)の積層方向の幅(W)に対して、バスバー(151)の積層方向の動きを許容するだけのクリアランスが設定されている。
この発明によれば、取りつけ位置を調整することが要求されるバスバー(151)と、取りつけ位置が確定されることが要求される回路基板(14)との間に、バスバー保持部材(132)と結合部(1320)とを有する。そして、バスバー保持部材(132)が回路基板固定部材(13)に対して嵌合により結合する結合部(1320)を有している。従って、結合部(1320)は、嵌合に必要なクリアランスで結合部の位置が調節可能であることによって、バスバー(151)の取り付け位置に累積誤差が生じても、その累積誤差を吸収することができる。
さらに、この発明によれば、孔部(132h)の積層方向の長さ寸法(L)は、爪部(132t)の積層方向の幅(W)に対して、バスバー(151)の積層方向の動きを許容するだけのクリアランスが設定されている。よって、この予め設定されたクリアランスによって結合部(1320)の位置が調節可能であり、結合部(1320)の位置が調節可能であることによって、バスバー(151)の取り付け位置に累積誤差が生じても、その累積誤差を吸収することができる。
次に、本発明の一つでは、複数のバスバー保持部材(132)が、互いに折り曲がり部(161)によって接続されて一体化されている。この一体化されたバスバー保持部材(132)が回路基板固定部材(13)に対して結合部(1320)にて結合されている。
この発明によれば、一体化されたバスバー保持部材(132)が回路基板固定部材(13)に対して結合部(1320)にて結合されているから、結合部(1320)の個数を削減でき、連結作業を少なくすることができるから組み付け易い。
次に、本発明の一つでは、回路基板固定部材(13)は、積層方向に接続された複数の回路基板固定部分(13a、13b)の組合せから成り、複数の回路基板固定部分(13a、13b)相互間が分割部(13c)で結合されている。
この発明によれば、複数の回路基板固定部分(13a、13b)相互間が分割部(13c)で結合されている。よって、回路基板固定部分(13a、13b)相互間の積層方向における隙間が調整可能である。そして、複数の回路基板固定部分(13a、13b)相互間の長さを調節することによっても、バスバー(151)の取り付け位置の累積誤差を吸収することができる。
なお、特許請求の範囲および上述の各手段に記載の括弧内の符号ないし説明は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を分かり易く示す一例であり、発明の内容を限定するものではない。
本発明の第1実施形態における組電池の概略平面図である。 上述の実施形態におけるセル数とセル間接続数と3連バスバー保持部材の数と4連バスバー保持部材の数とを示す表である。 上述の実施形態に使用したバスバー保持部材の種類を示す一覧表である。 本発明の第2実施形態の組電池の概略平面図である。 本発明の第3実施形態における組電池の概略平面図である。 上述の第3実施形態において分割部の構成が示された組電池の概略平面図である。 図6の状態から更に突起部を突起挿入部から引き出した状態を示す組電池の概略平面図である。 本発明の第4実施形態における回路基板固定部材とバスバー保持部との結合を説明する組電池の概略平面図である。 本発明の第5実施形態における組電池の平面図である。 図9の矢印X方向から見た組電池上部の側面図である。 図9および図10に示した組電池上部の斜視図である。 図11の組電池の構成から一部の部品を除去した状態を示す斜視図である。 図12に示されたバスバー保持部材と回路基板固定部材との一部拡大斜視図である。 図13に示されたバスバー保持部材を180度回転させて図示したバスバー保持部材の斜視図である。 上述の第5実施形態においてバスバー保持部材の底部を示す組電池の一部斜視図である。 図9の回路基板固定部分の分割部の一部拡大平面図である。 本発明のその他の実施形態にかかわる結合部の構成を説明する一覧表である。 本発明の開発過程において案出された組電池の全体構成を示す分解斜視図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部を説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態の組電池上部の構成を示している。なお、図1は模式的に図示されており、バスバー保持部材等の実際の具体的な形状は後述される。この図1において、紙面奥側に設けられた図示しない複数の電池セル1(図18の電池セル1に同じ)を積層して積層方向(図1左右方向)に電池セル1を加圧して拘束する組電池を構成している。
組電池は、電池セル1の電圧を検出する回路基板14と、積層方向に延在する回路基板14が取りつけられる回路基板固定部材13と、回路基板固定部材13に配置された配線部15(図18の配線部15に同じ)とを備えている。なお、図1において配線部15は一部分のみを示し他の部分は省略している。この配線部15は、各電池セル1の電極端子2、3(図18の電極端子2、3に同じ)間を接続するために積層方向に並置された複数の銅板製のバスバー151と回路基板14とを接続する。バスバー151には、電極端子2、3が挿入されて結合される2箇所の孔1511、1512が設けられている。そして、配線部15は、少なくとも一部に可撓性を有しバスバー151の積層方向の動きを許容する可撓性配線部(図18の可撓性配線部153に同じ)を含む。
また、バスバー151を取囲む合成樹脂製のバスバー保持部材132を備えている。バスバー保持部材132は回路基板固定部材13を本体部としたとき矢印Y12のように側方から回路基板固定部材13に接続されて接続部を構成する。このバスバー保持部材132内にバスバー151が収納されており、バスバー保持部材132が回路基板固定部材13に対して結合部1320において結合されている。
結合部1320は、後述する爪部と爪部が嵌合する孔部とを有する。バスバー保持部材132に形成された孔部が回路基板固定部材13に設けられた爪部と結合する。なお、バスバー保持部材132の爪部が回路基板固定部材13に設けられた孔部と結合するようにしても良い。
そして、孔部の積層方向の寸法は、爪部の積層方向幅に対してバスバー151の積層方向の動きを許容するだけのクリアランスが設定されている。なお、予め設定されたクリアランスの大きさは、電池セル1の積層方向の幅のばらつきに基づいて決定される。
複数のバスバー保持部材132が、互いに折り曲がり部161によって接続されて一体化されており、この一体化された複数のバスバー保持部材132が回路基板固定部材13に対して結合部1320にて結合されている。結合部1320は、上述のクリアランスによって図1の矢印Y11にて示す左右方向に動き得る寸法変動吸収部を構成している。
折り曲がり部161は、弾性変形が可能であり、寸法変動を吸収できるベント機構を構成する。なお、合成樹脂製のバスバー保持部材132内に、金属から成るバスバー151をインサート成型またはスナップフィットによる結合によって収納することができる。なお、スナップフィットとは、部品に設けた凸部保持部を、材料の弾性を利用して受け手側の凹部にはめ込んで引っ掛けることにより、機械的に固定する組立て方法である。
この実施形態では、バスバー151がバスバー保持部材132に対してスナップフィットにて結合されている。バスバー保持部材132が、互いに折り曲がり部161によって接続されて一体化されているから結合部1320の個数を削減でき、結合作業の工数を少なくすることができる。
電池セル1の数であるセル数がN個例えば14個であると、電池セル1と電池セル1の間を接続するセル間接続数、つまりセル間を接続するバスバー151の数はN−1個例えば13個となる。
また、複数のバスバー保持部材132が互いに折り曲がり部161によって連結されて一体化されているが、何個のバスバー保持部材132が互いに折り曲がり部161によって連結されているかは、セル数によって決定される。
例えば、セル数が14個の場合は、回路基板固定部材13の一方側(図1の下側)において、3個のバスバー保持部材132が互いに折り曲がり部161によって連結されて一体化された3連バスバー保持部材3132を有する。かつ、4個のバスバー保持部材132が互いに折り曲がり部161によって連結されて一体化された4連バスバー保持部材4132を有する。
また、回路基板固定部材13の両端には、1連バスバー保持部材1132が設けられている。この1連バスバー保持部材1132は、組電池の総出力端子151t1、151t2を収納する。なお、3連バスバー保持部材3132の連数は3であり、4連バスバー保持部材4132の連数は4である。
これを示すために、図2の表は、第1実施形態と同様の構成において、セル数とセル間接続数と3連バスバー保持部材3132および4連バスバー保持部材4132の数を示す。この図2に示す表において、セル数が14個の行のバスバー数が3の箇所が1と記載され、バスバー数が4の箇所が1と記載されている。この理由は、上述の図1の下側の3連バスバー保持部材3132が1つ存在し、4連バスバー保持部材4132が1つ存在することを示している。
同様に、回路基板固定部材13の他方側(図1の上側)において、3個のバスバー保持部材132が互いに折り曲がり部161によって接続されて一体化された3連バスバー保持部材3132を有する。かつ、同じく3個のバスバー保持部材132が互いに折り曲がり部161によって接続されて一体化された3連バスバー保持部材3132を有する。これを示すために、図2のバスバー数が3の箇所が2と記載され、バスバー数が4の箇所が0と記載されている。
なお、このように3個、4個等の整数のバスバー数では第1実施形態と同様の構成を実現可能であるが、バスバー数がマイナスになったり、0.5になったりするセル数が2〜6個およびセル数が10〜12個においては実現不可能である。
図3は、第1実施形態に使用したバスバー保持部材132の実際の形状を示している。この実施形態では、図3の表に示した4種類の部品の組合せで、図2における13セル以上の全ての組電池に対応可能である。なお、連数をより小さい値にすれば、更に小さいセル数の組電池にも対応可能となる。つまり、13セル以上であれば、全てバスバー数が整数と成り、3連バスバー保持部材3132または4連バスバー保持部材4132を使用して全ての組電池に対応可能である。
なお、2連バスバー保持部材または5連バスバー保持部材も使用可能である。しかし、連数が2の2連バスバー保持部材では連結する効果が乏しく、連数が5の5連バスバー保持部材では、連数が大きすぎる。従って、3連バスバー保持部材3132または4連バスバー保持部材4132が好適である。
図3においては、図1で簡略化して図示したバスバー151およびバスバー保持部材132が、よりリアルに図示されている。結合部1320の一部として、バスバー保持部材132に形成された長方形の孔部132hが図示されている。この長方形の孔部132hは、回路基板固定部材13の長手方向に沿って長く形成されている。それにより、長方形の孔部132hに嵌合される図13を援用して示す爪部132tは、回路基板固定部材13の長手方向に孔部132hの中で動き得る。つまり爪部132tの幅W(図13)よりクリアランス分だけ大きい長さ寸法Lを有する孔部132hを備える。そして、爪部132tと孔部132hとの間に寸法誤差吸収部を成すクリアランスが形成されている。
(第1実施形態の作用効果)
上述の第1実施形態においては、複数の電池セル1を積層して積層方向に電池セル1を加圧して拘束する組電池を構成している。組電池は、電池セル1の電圧を検出する回路基板14と、積層方向に延在する回路基板14を取りつける回路基板固定部材13と、回路基板固定部材13に配置された配線部15とを備えている。
配線部15は、各電池セル1の電極端子2、3間を接続するために積層方向に並置された複数のバスバー151と、バスバー151と回路基板14とを接続する部分である。また、バスバー151を取囲むバスバー保持部材132を備えている。バスバー保持部材132が回路基板固定部材13に対して嵌合により結合する結合部1320を有している。
これによれば、取りつけ位置を調整することが要求されるバスバー151と、取りつけ位置が確定されることが要求される回路基板14との間に、バスバー保持部材132と結合部1320とを有する。そして、バスバー保持部材132が回路基板固定部材13に対して嵌合により結合する結合部1320を有している。従って、結合部1320は、嵌合に必要なクリアランスによって結合部の位置が調節可能であることによって、バスバー151の取り付け位置に累積誤差が生じても、その累積誤差を吸収することができる。
次に、結合部1320は、爪部132tが孔部132hに挿入されることによって構成されている。そして、孔部132hの積層方向の長さ寸法は爪部132tの積層方向の幅に対してバスバー151の積層方向の動きを許容するだけのクリアランスが設定されている。
これによれば、孔部132hの積層方向の長さ寸法は、爪部132tの積層方向の幅に対して、バスバー151の積層方向の動きを許容するだけのクリアランスが設定されている。よって、この予め設定されたクリアランスによって結合部1320の位置が調節可能であり、結合部1320の位置が調節可能であることによって、バスバー151の取り付け位置に累積誤差が生じても、その累積誤差を吸収することができる。
次に、複数のバスバー保持部材132が、互いに折り曲がり部161によって接続されて一体化されており、この一体化されたバスバー保持部材132が回路基板固定部材13に対して結合部1320にて結合されている。
これによれば、一体化されたバスバー保持部材132が回路基板固定部材13に対して結合部1320にて結合されているから、結合部1320の個数を削減でき、連結作業を少なくすることができるから組み付け易い。
そして、一体化されたバスバー保持部材132は、3つのバスバー保持部材132が接続された3連バスバー保持部材3132、または4つのバスバー保持部材132が接続された4連バスバー保持部材4132を含む。これによれば、折り曲がり部161によって接続してバスバー保持部材132を連結する効果が最も発揮し易い。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以降の各実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。なお、第2実施形態以下については、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明が援用される。図4は、本発明の第2実施形態の組電池の概略をしめしている。
上述の第1実施形態においては、積層方向に並置された複数のバスバー151は、3個のバスバー保持部材132が互いに折り曲がり部161によって接続されて一体化された3連バスバー保持部材3132を有していた。また、4個のバスバー保持部材132互いに折り曲がり部161によって接続されて一体化された4連バスバー保持部材4132を有していた。
これに対し、図4に示す第2実施形態では、回路基板固定部材13の側方において積層方向に並置された複数のバスバー151は、夫々個別のバスバー保持部材132を有している。また、バスバー保持部材132が互いに接続されることがない。これによれば、図2の表に示したどのようなセル数であっても製造可能となる。
また、内部にバスバー151が収納されたバスバー保持部材132は、結合部1320の一方(爪部または孔部)を有しており、矢印Y41のように側方から回路基板固定部材13に組み付けられる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。上述した実施形態と異なる部分を説明する。上述の第1実施形態および第2実施形態は、結合部1320のクリアランスを利用して寸法誤差吸収部を形成した。これに加えて、第3実施形態では、回路基板固定部材13を複数に分割し、分割部13cにおいても寸法誤差吸収部を形成するものである。
図5において、回路基板固定部材13は、積層方向に接続された複数の回路基板固定部分13a、13bの組合せから成り、複数の回路基板固定部分13a、13b相互間が、回路基板固定部材13の全体長さを調節可能な分割部13cで結合されている。つまり、複数の回路基板固定部分13a、13b相互間が、破線で模式的に示す分割部13cで寸法誤差吸収可能に結合されている。
図5においては、分割部13cの位置が、バスバー151を二分する位置に成っているが、分割部13cの位置がバスバー151を二分する位置でなくても良い。つまり、分割部13cの位置がバスバー151を跨がない位置に存在するようにしても良い。
図6は、第3実施形態において、分割部13cの構成をより具体的に示している。但し、図6においては、バスバー保持部材132の形状を若干変形させている。また、回路基板14および折り曲がり部161等は省略して図示されている。分割部13cは、回路基板固定部分13a、13b相互間を結合する出し入れ自在な嵌合部によって構成されている。
この嵌合部は、回路基板固定部分13a側に設けられた突起部13c1と、回路基板固定部分13b側に設けられた突起挿入部13c2とから成る。突起部13c1を突起挿入部13c2内に挿入する量を調整することで回路基板固定部材13の全体長さを調節できる。これにより、分割部13cは、図5の矢印Y51に示すように寸法変動吸収部となる。
全体長さを調節した後は、接着、ビス止め、およびカシメ等による固着で挿入量が固定される。なお、突起部13c1を突起挿入部13c2内に円滑に挿入せずに挿入時の接触部分に多数の凹凸形状を形成して挿入ときに引っ掛かるようにし、少しずつ挿入されるようにしても良い。
図7において、図6の状態から更に突起部13c1を突起挿入部13c2から引き出した状態が示されている。突起部13c1にも結合部1320が複数設けられており、バスバー保持部材132が回路基板固定部材13に対して結合部1320において結合されている。結合部1320は、爪部と爪部が嵌合する孔部とを有する。なお、回路基板固定部材13は合成樹脂材料を節約するために不要な部分を溝または孔からなる空間とした肉盗み13d、13eを設けても良い。
(第3実施形態の作用効果)
上述の第3実施形態においては、回路基板固定部材13は、積層方向に接続された複数の回路基板固定部分13a、13bの組合せから成り、複数の回路基板固定部分13a、13b相互間が分割部13cで結合されている。
これによれば、複数の回路基板固定部分13a、13b相互間が分割部13cで結合されている。よって、回路基板固定部分13a、13b相互間の積層方向における隙間が調整可能であり、複数の回路基板固定部分13a、13b相互間の長さを調節することによっても、バスバー151の取り付け位置の累積誤差を吸収することができる。
また、分割部13cは、回路基板固定部分13a、13b相互間を結合する出し入れ自在な嵌合部によって構成されている。そして、嵌合部は、一方の回路基板固定部分13aの内部に設けられた突起部13c1と、他方の回路基板固定部分13bの内部に設けられた突起挿入部13c2とを有する。これにより、複数の回路基板固定部分13a、13b相互間の長さを容易に調節することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。上述した実施形態と異なる部分を説明する。図8を用いて、本発明の第4実施形態における回路基板固定部材13とバスバー保持部材132との結合を説明する。
第1実施形態においては、図18と同様に、排煙ダクト12と回路基板固定部材13とは同じ合成樹脂成型品でありながら別体とした。しかし、この第4実施形態では、図8のように、排煙ダクト12の部分と回路基板固定部材13とが一体化された構成を有する。排煙ダクト12の一端には開口部12tが形成されており、断面U字状のチャンネル構造の排煙ダクト12内を通過した煙が開口部12tから更に別のダクト等を介して安全な場所に排煙される。
このように、第4実施形態においては、回路基板固定部材13と複数の電池セル1との間に、電池セル1が故障したときの煙を逃がす排煙ダクト12が一体的に形成されている。これによれば、電池セル1が故障したときに排煙ダクト12を通過して煙を逃がすことができる。
また、回路基板固定部材13と排煙ダクト12とが一体の樹脂成型品からなるため、成型用の型を統一でき、かつ部品点数を削減することができる。また、バスバー保持部材132には、結合部1320が複数設けられており、バスバー保持部材132が回路基板固定部材13に対して結合部1320において結合されている。結合部1320は、爪部と爪部が嵌合する孔部とを有する。バスバー保持部材132内には孔1511、1512が形成されたバスバー151が挿入されている。
図8では、3連バスバー保持部材3132が矢印Y81のように回路基板固定部材13の側面に2箇所の結合部1320によって取り付けられる。3連バスバー保持部材3132には電池セルの温度を検出するサーミスタ18、19、20の一つであるサーミスタ19が取付けられている。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。上述した実施形態と異なる部分を説明する。図9は、本発明の第5実施形態における組電池の平面形状を示す。図10は、図9の矢印X方向から見た組電池上部の側面を示している。図11は、図9および図10に示した組電池を図9の矢印Y91にて示す斜めから見て示している。
図9〜図11において、複数の図示しない電池セル1(図18の電池セル1に同じ)を積層して積層方向(図10の上下方向)に電池セル1(図18の電池セル1に同じ)を加圧して拘束する組電池を構成している。組電池の回路基板14の一つを構成する電池制御基板14aは、電池ECUとも呼ばれ第1電池監視基板14bと第2電池監視基板14cよりも上位の電池制御を行う。第1電池監視基板14bと第2電池監視基板14cとは、電池セルの電圧や温度の検出を行う。第1電池監視基板14bと第2電池監視基板14cとの間にはスペース14eが形成されている。
また、組電池は、積層方向に延在する回路基板14を取りつける回路基板固定部材13と、回路基板固定部材13に配置された配線部15とを備えている。
この配線部15は、各電池セル1の電極端子(図18の電極端子2、3に同じ)間を接続するために積層方向に並置された複数のバスバー151(図15)と回路基板14とを接続する。
また、バスバー151を取囲むバスバー保持部材132を備えている。このバスバー保持部材132内にバスバー151が収納されており、バスバー保持部材132が回路基板固定部材13に対して結合部1320(図15)において結合されている。
結合部1320は、爪部132tと爪部132tが嵌合する孔部132h(図14)とを有する。バスバー保持部材132の孔部132hが回路基板固定部材13に設けられた爪部132tと結合する。なお、バスバー保持部材132の爪部132tが回路基板固定部材13に設けられた孔部132hと結合するようにしても良い。
そして、孔部132hの積層方向の長さ寸法L(図14)は、爪部132tの積層方向の幅W(図13)に対してバスバー151の積層方向の動きを許容するだけのクリアランスが設定されている。なお、予め設定されたクリアランスの大きさは、電池セル1の積層方向の幅のばらつきに基づいて決定される。
複数のバスバー保持部材132が、互いに折り曲がり部161(図14)によって接続されて一体化されており、この一体化されたバスバー保持部材132が回路基板固定部材13に対して結合部1320にて結合されている。この実施形態では、バスバー保持部材132が、互いに折り曲がり部161によって接続されて一体化されているから結合部1320の個数を削減でき、結合作業の工数を少なくすることができる。
電池セル1の数であるセル数がN個(図9では42個)であると、電池セル1と電池セル1の間を接続するセル間接続数、つまりセル間を接続するバスバー151の数はN−1個となる。また、複数のバスバー保持部材132が互いに折り曲がり部161によって接続されて一体化されており、一体化されたバスバー保持部材(例えば3連バスバー保持部材3132)を構成している。このバスバー保持部材132が、何個のバスバー保持部材132を互いに折り曲がり部161によって接続して構成されているかは、セル数によって決定される。
回路基板固定部材13の一方側(図9の左側)において積層方向に並置された複数のバスバー151は、3個のバスバー保持部材132が互いに折り曲がり部161によって接続されて一体化された3連バスバー保持部材3132を有する。かつ、4個のバスバー保持部材132が互いに折り曲がり部161によって接続されて一体化された4連バスバー保持部材4132を有する。
なお、3連バスバー保持部材3132の連数は3であり、4連バスバー保持部材4132の連数は4である。図9においては、回路基板固定部材13の一方側(図9の左側)において、連数が3、3、4、4、3、3の順に合計20個のバスバー保持部材132が配置されている。そして、回路基板固定部材13の上下端に総出力端子151t1、151t2を収納する1連バスバー保持部材1132が設けられている。
回路基板固定部材13には電池制御基板14aと第1電池監視基板14bと第2電池監視基板14cとが配置されている。電池制御基板14aは電池ECUとも呼ばれ、第1電池監視基板14bと第2電池監視基板14cよりも上位の電池制御を行う。第1電池監視基板14bと第2電池監視基板14cとは、電池セルの電圧や温度の検出を行う。
第1電池監視基板14bと第2電池監視基板14cとの間は、電池監視基板が取り付けられていないスペース14eとなっている。上端には電池の温度を計測するサーミスタ18が設けられている。各バスバー151の電圧およびサーミスタ18の計測値は、配線部15を介して第1電池監視基板14bと第2電池監視基板14cとに伝えられる。
図12は、図11の組電池の構成から一部の部品を除去した状態を示す斜視図である。図12において、回路基板固定部材13には電池制御基板収納部14a1、第1電池監視基板収納部14b1、第2電池監視基板収納部14c1、スペース用収納部14e1が形成されている。
図13は、図12に示されたバスバー保持部材132とバスバー保持部材132が取り付けられる回路基板固定部材13とを一部拡大して示している。合成樹脂製の回路基板固定部材13には、バスバー保持部材132の孔部132h(図14)内に挿入される爪部132tとストッパー部132sとが一体成型されている。
爪部132tの幅Wは、図14の孔部132hの長さ寸法Lよりもクリアランス分小さくされている。なお、予め設定されているクリアランスの大きさは電池セル1の積層方向の幅のばらつきに基づいて決定される。バスバー保持部材132には、仕切り壁部132W1と、仕切り壁部132W1相互間を結ぶ側壁部132W2とを有している。
図14は、図13に示したバスバー保持部材132を180度回転させて図示したバスバー保持部材132を示している。バスバー保持部材132の底部にはバスバー保持部材132に挿入されるバスバー151(図15)を支える支持壁部132W3が設けられている。支持壁部132W3の一部には、爪部132tが挿入される孔部132hが形成されている。
図14の複数のバスバー保持部材132は、互いに接続されて3連バスバー保持部材3132を構成している。従って、仕切り壁部132W1は、U字状に折り曲げられた折り曲がり部161を構成している。この3連バスバー保持部材3132を回路基板固定部材13に取り付けて、バスバー151をバスバー保持部材132内に挿入した状態をバスバー保持部材132の底部を上にして図示したのが図15である。図15において、バスバー保持部材132内には孔1511、1512が形成されたバスバー151が挿入されている。バスバー保持部材132は爪部132tによって回路基板固定部材13に取付けられている。
図9の回路基板固定部材13は一本の連続した部材ではなく、図5から図7に示した実施形態と同様に、回路基板固定部材13が複数に分割され、分割部13cで寸法誤差吸収部を形成している。すなわち、回路基板固定部材13は、積層方向に接続された複数の回路基板固定部分の組合せから成り、複数の回路基板固定部分相互間に回路基板固定部分の分割部13cが設けられている。
図16は、図9の回路基板固定部分の分割部13cを一部拡大して示している。分割部13cは、回路基板固定部分13a、13b相互間を結合する出し入れ自在な嵌合部によって構成されている。嵌合部は、回路基板固定部分13a側の内部に設けられた突起部13c1と、回路基板固定部分13b側の内部に設けられた突起挿入部13c2とから成る。突起部13c1を突起挿入部13c2内に挿入する量を微調整することで回路基板固定部材13の全体長さを微妙に調節できる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上述の実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、更に特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものである。
上述の実施形態においては、バスバー保持部材132が回路基板固定部材13に対して結合部1320において結合されている。この結合形態としては、図17に示すように種々の形態を採用可能である。図17はバスバー保持部材の結合部のその他の実施形態を示す表である。図17において、結合部1320は、爪部132tと爪部132tが嵌合する孔部132hとを有する。バスバー保持部材132の孔部132hが回路基板固定部材13に設けられた爪部132tと結合するように種類Iでは構成されているが、種類IIIのように逆にしても良い。
次に、第1実施形態の配線部15は、全体が柔らかいフレキシブルプリント基板(FPC)で構成し、これを硬い回路基板固定部材13の上に載置したが、配線が集積したものであれば良く、多数の電線を結束した配線部15であっても良い。また、単芯の耐熱ビニル線を所要数並べ、リボン状に接着したリボン電線(リボンケーブルともいう)であっても良い。
次に、配線部15は、回路基板固定部材13内にインサート成型され埋設されて構成されても良いし、完全に埋設せずに回路基板固定部材13の表面に一部が露出していても良い。そして、露出した配線部15から導電性のピン21、22が突出しているようにしても良い。
合成樹脂製のバスバー保持部材132内に、金属から成るバスバー151がインサート成型によって収納されていても良い。これによれば、バスバー保持部材からバスバー151が脱落し難いから組み付けが容易である。
2、3 電極端子
12 排煙ダクト
13 回路基板固定部材
14 回路基板
15 配線部
132 バスバー保持部材
132t 爪部
132h 孔部
151 バスバー
1320 結合部

Claims (5)

  1. 複数の電池セル(1)を積層して積層方向に前記電池セル(1)を加圧して拘束する組電池において、
    前記電池セル(1)の電圧を検出する回路基板(14)と、
    前記電池セル(1)の電極端子(2、3)間を接続するために前記積層方向に並置された複数のバスバー(151)と、
    前記回路基板(14)を取りつける前記積層方向に延在する回路基板固定部材(13)と、
    前記回路基板固定部材(13)に配置され前記バスバー(151)と前記回路基板(14)とを接続する配線部(15)と、
    前記バスバー(151)の夫々を取囲むバスバー保持部材(132)と、
    前記バスバー保持部材(132)が前記回路基板固定部材(13)に対して嵌合により結合される結合部(1320)と、を備え、
    前記結合部は、前記嵌合に必要な前記積層方向のクリアランスを有して位置調整可能に構成されており、
    前記結合部(1320)は、爪部(132t)が孔部(132h)に挿入されることによって構成され、前記孔部(132h)の前記積層方向の長さ寸法(L)は、前記爪部(132t)の前記積層方向の幅(W)に対して、前記バスバー(151)の前記積層方向の動きを許容するだけのクリアランスが設定されていることを特徴とする組電池。
  2. 複数の前記バスバー保持部材(132)が、互いに折り曲がり部(161)によって接続されて一体化されており、この一体化された前記バスバー保持部材(132)が、前記回路基板固定部材(13)に対して前記結合部(1320)にて結合されていることを特徴とする請求項1に記載の組電池。
  3. 前記一体化された前記バスバー保持部材(132)は、3つの前記バスバー保持部材(132)が接続された3連バスバー保持部材(3132)または4つの前記バスバー保持部材(132)が接続された4連バスバー保持部材(4132)を含むことを特徴とする請求項2に記載の組電池。
  4. 前記回路基板固定部材(13)は、前記積層方向に分割された複数の回路基板固定部分(13a、13b)の組合せから成り、複数の回路基板固定部分(13a、13b)相互間が長さを調節可能な分割部(13c)で結合されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の組電池。
  5. 前記分割部(13c)は、前記回路基板固定部分(13a、13b)相互間を結合する出し入れ自在な嵌合部によって構成され、前記嵌合部は、一方の前記回路基板固定部分(13a)の内部に設けられた突起部(13c1)と、他方の前記回路基板固定部分(13b)の内部に設けられた突起挿入部(13c2)とを有することを特徴とする請求項4に記載の組電池。
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