JP2022531349A - 磁気浮上式重力補償装置 - Google Patents

磁気浮上式重力補償装置 Download PDF

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Abstract

磁気浮上式重力補償装置(100)であって、円筒形である第1磁性鋼(101)と、円筒形であり、第1磁性鋼(101)内に配置され、且つ第1磁性鋼(101)から径方向に離隔している第2磁性鋼(102)と、円筒形であり、第2磁性鋼(102)の2つの軸方向端部のうちの少なくとも1つの軸方向端部に位置し、且つ第2磁性鋼(102)の2つの軸方向端部から軸方向に離隔しており、中心線は第2磁性鋼(102)の中心線と一致するように構成され、また円筒壁厚さは、第2磁性鋼(102)の円筒壁厚さよりも小さい、少なくとも1つの端部磁性鋼(103a、103b)と、を含み、第1磁性鋼(101)の磁化方向は径方向磁化であり、第2磁性鋼(102)及び端部磁性鋼(103a、103b)の磁化方向は軸方向磁化である。磁気浮上式重力補償装置(100)は、大きな磁気浮上力を提供することができ、磁気浮上力は大きなストロークでほとんど変動しない。【選択図】図1

Description

(関連出願の相互参照)
本特許出願は、2019年04月30日に出願された「磁気浮上式重力補償装置」という発明名称の中国特許出願第201910363230.7号、及び2019年07月12日に出願された「磁気浮上式重力補償装置」という発明名称の中国特許出願第201910628291.1号に対する優先権を主張するものであり、上記出願の全文は参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は集積回路装置の製造分野に関し、より具体的には、大ストローク磁気浮上式重力補償装置に関する。
近年、大規模集積回路装置の集積度の継続的な向上に伴い、作業台の精度要件、特にその垂直モジュールの移動精度は増加し続けており、フォトリソグラフィ装置、膜厚検査装置などの作業台の需要が高まるにつれて、移動ストロークは年々増加している。垂直重力補償技術も常に更新されている。現段階では、重力補償装置は一般に、機械式ばね、空気浮上式装置及び磁気浮上式重力補償装置の3つの方式を採用している。
米国特許US6337484B1は空気浮上式装置を用いて重力を補償し、定圧チャンバ内の空気の流れを一定に制御することにより安定した空気浮上力を出力する。しかしながら、該空気浮上式装置の設計及び製造には一定の困難があり、また、定圧チャンバ内の空気の流れは常に安定している必要があり、空気の流れが変動すると、システムが乱れる。
中国特許CN201510091980.5及びCN201110299070.8で提案された調整可能な磁気浮上式重力補償装置は、いずれも、可動子の磁場強度を変更することによって磁場分布をより均一にし、変動の少ない磁気浮上力を出力する。しかしながら、これらの方法は、磁気回路の構造が複雑であるだけでなく、出力された磁気浮上力の変動が大きく、可動子の垂直ストロークが小さい。また、特許における可動子のストロークはわずか±2mmであり、これは適用要件を満たすには程遠い。
したがって、現段階では、ストロークが小さく、構造が複雑であるという従来の磁気浮上式重力補償装置の欠点を克服しつつ、変動が小さい、大きな磁気浮上力を発生させることができる新しい磁気浮上式重力補償装置が必要である。
本発明の目的は、ストロークが大きく且つ構造が単純であり、磁気浮上力の大きさが大きく且つ変動が小さい磁気浮上式重力補償装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明は、磁気浮上式重力補償装置を提供し、前記磁気浮上式重力補償装置は、
円筒形である第1磁性鋼と、
円筒形であり、且つ前記第1磁性鋼内に配置され、前記第1磁性鋼から径方向に離隔している第2磁性鋼と、
円筒形であり、且つ前記第2磁性鋼の2つの軸方向端部のうちの少なくとも1つの軸方向端部に位置し、前記第2磁性鋼の2つの軸方向端部から軸方向に離隔しており、前記端部磁性鋼の中心線は前記第2磁性鋼の中心線と一致するように構成され、また前記端部磁性鋼の円筒壁厚さは、前記第2磁性鋼の円筒壁厚さよりも小さい、少なくとも1つの端部磁性鋼と、を含み、
前記第1磁性鋼の磁化方向は径方向磁化であり、前記第2磁性鋼及び前記端部磁性鋼の磁化方向は軸方向磁化である。
一実施形態では、前記磁気浮上式重力補償は、前記第1磁性鋼を固定するための第1支持部材と、前記第2磁性鋼及び端部磁性鋼を固定するための第2支持部材とを含み、前記第1支持部材及び前記第2支持部材は互いに対して軸方向に移動することができる。
一実施形態では、前記第1支持部材は円筒形であり、前記第1磁性鋼は前記第1支持部材の内周面に埋め込まれている。
一実施形態では、前記第2支持部材は柱状であり、前記第2磁性鋼及び前記端部磁性鋼は前記第2支持部材の外周面に埋め込まれている。
一実施形態では、前記第2磁性鋼と前記端部磁性鋼との間の隙間は0.1~1.0mmである。
一実施形態では、前記第1磁性鋼は、互いに径方向に離隔している偶数個の径方向磁性鋼ブロックで構成され、単一の径方向磁性鋼ブロックの極弧係数の値の範囲は0.75~0.98である。
一実施形態では、前記第2磁性鋼の両端には、それぞれ1つの端部磁性鋼が設けられている。
一実施形態では、前記第2磁性鋼の少なくとも1つの端部には、2つ以上の端部磁性鋼が設けられている。
一実施形態では、前記端部磁性鋼の内径は前記第2磁性鋼の内径以上であり、且つ前記端部磁性鋼の外径は前記第2磁性鋼の外径以下である。
一実施形態では、第1磁性鋼、第2磁性鋼及び端部磁性鋼の長さはそれぞれLa、Lb及びLcであり、ここでLb>Lcである。
一実施形態では、第2磁性鋼の内径及び端部磁性鋼の内径はそれぞれDb及びDcであり、γ1=Db/Dcであり、γ1の値は1/8~1である。
一実施形態では、前記第1支持部材と前記第2支持部材の互いに対する軸方向移動のストロークはSであり、λ2=Lc/Lbであり、λ1の値は1/4~1+2λ2-2S/Lbである。
一実施形態では、前記第1支持部材と前記第2支持部材の互いに対する軸方向移動のストロークはSであり、λ2の値は1/4~3/8である。
一実施形態では、前記第1磁性鋼と前記第2磁性鋼との間隔はRgであり、Rgは前記第2磁性鋼と前記端部磁性鋼との間の隙間の10倍以上である。
本発明は更に、作業台本体を含む作業台を提供しており、前記作業台本体の下方には、上記磁気浮上式重力補償装置を収容するためのキャビティが設けられている。
一実施形態では、前記キャビティは3つのキャビティ又は4つのキャビティである。
本発明による磁気浮上式重力補償装置は、従来技術の磁気浮上式重力補償装置と比較して、大きな磁気浮上力を提供することができ、また磁気浮上力は大きなストロークでほとんど変動しない。
本発明による磁気浮上式重力補償装置の概略断面図である。 本発明による磁気浮上式重力補償装置の第1実施形態の概略構造図である。 本発明による磁気浮上式重力補償装置の磁性鋼の磁化方向及びサイズの縦断面概略図である。 本発明による磁気浮上式重力補償装置の磁力線の概略図である。 本発明による磁気浮上式重力補償装置の磁気浮上力曲線である。 本発明による磁気浮上式重力補償装置の第2実施形態の概略構造図である。 本発明による第2実施形態の磁気浮上力変動曲線である。 可動子磁性鋼の円筒厚さを径方向に二等分する円筒と、端部磁性鋼の円筒厚さを径方向に二等分する円筒が一致する、本発明による第3実施形態である。 可動子磁性鋼と軸方向端部磁性鋼の内径が等しい、本発明による第4実施形態である。 端部磁性鋼ブロック数が2であることを示す、本発明による第5実施形態である。 本発明による第6実施形態の1点レイアウトである。 本発明による第6実施形態の3点レイアウトである。 本発明による第6実施形態の4点レイアウトである。
以下、本発明の目的、特徴及び利点をより明確に理解するために、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図面に示された実施形態は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の技術的解決策の本質的な精神を単に説明するものであることを理解されるべきである。
以下の説明において、様々な開示された実施形態を説明する目的で、特定の詳細が、様々な開示された実施形態の完全な理解を提供するために示されている。しかしながら、当業者は、実施形態がこれらの特定の詳細のうちの1つ以上なしに実施され得ることを認識するであろう。他の状況では、本出願に関連する周知の装置、構造及び技術は、実施形態の説明を不必要に曖昧にすることを避けるために、詳細に示されていないか、又は説明されていない場合がある。
文脈上別段の解釈が必要でない限り、明細書及び特許請求の範囲全体において、「含む」という単語及びその変形、例えば「包含する」及び「有する」は、オープンで包含的な意味として理解されるべきであり、即ち、「包むが、それに限定されない」と解釈されるべきである。
本明細書全体において、「一実施形態」又は「実施形態」の記載は、実施形態を参照して説明する特定の特徴、構造、又は特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体の様々な箇所における「一実施形態において」又は「実施形態において」の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指すとは限らない。また、特定の特徴、構造、又は特性は1つ以上の実施形態において任意の方法で組み合わせることができる。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形「一」及び「前記」は、文脈で明確に別段の定めがない限り、複数の指示対象を含む。「又は」という用語は、文脈で明確に別段の定めがない限り、通常、「及び/又は」を含む意味で使用されることに留意されたい。
以下の説明において、本発明の構造及び動作モードを明確に示すために、多くの方向性単語を用いて説明するが、「前」、「後」、「左」、「右」、「外」、「内」、「外向き」、「内向き」、「上」、「下」などの単語は、限定的な用語ではなく、便利な用語として理解されるべきである。
本出願の特許請求の範囲及び明細書において、第1及び第2などの関係用語は、1つのエンティティ又は操作を別のエンティティ又は操作から区別するためにのみ使用され、これらのエンティティ又は操作間にそのような実際の関係又は順序が存在することを必ずしも要求又は暗示するものではないことに留意されたい。
本発明の目的は、ストロークが小さすぎて構造が複雑であるという従来の磁気浮上式重力補償装置の欠点を克服し、変動が小さい、大きな磁気浮上力を提供する大ストローク磁気浮上式重力補償装置を提供し、高精度の垂直移動を必要とする作業台に適用することである。以下、添付の図面を参照して本発明による磁気浮上式重力補償装置について説明する。
図1は、本発明による磁気浮上式重力補償装置100の概略断面図である。
図1に示すように、該装置100は、第1磁性鋼101と、第2磁性鋼102と、端部磁性鋼103a及び103bとを含む。ここで、第1磁性鋼101は円筒形であり、第2磁性鋼102も円筒形であり、且つ第1磁性鋼101内に設置されており、第1磁性鋼101から径方向に一定の距離だけ離隔している。
2つの端部磁性鋼103a及び103bは円筒形であり、それぞれ第2磁性鋼102の2つの軸方向端部に位置しており、また端部磁性鋼103a及び103bはそれぞれ、第2磁性鋼102の2つの軸方向端部から軸方向に一定の距離だけ離隔している。第2磁性鋼102の2つの軸方向端部に端部磁性鋼103a及び103bを追加することにより、第1磁性鋼101と第2磁性鋼102との間の磁力線の分布を調整することができ、それにより、第1磁性鋼101と第2磁性鋼102との互いに対する軸方向移動の大きなストロークにおいて、変動の少ない磁気浮上力が達成される。
しかしながら、本発明の範囲から逸脱することなく、端部磁石103a又は103bは、第2磁性鋼102の一方の軸方向端部のみに設けられてもよいことを理解されるべきである。端部磁性鋼103a及び103bの中心線は、第2磁性鋼102の中心線と一致しており、且つ端部磁性鋼103a及び103bの円筒壁厚さは、第2磁性鋼102の円筒壁厚さよりも小さい。
第1磁性鋼101の磁化方向は径方向磁化であり、第2磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103bの磁化方向は軸方向磁化である。上記の磁性鋼配置及び磁化方向は第1磁性鋼101、第2磁性鋼102、及び端部磁性鋼103a、103bが互いに対して移動するときに磁気浮上力を発生させることができる。
上記配置を実現するために、第1磁性鋼101を固定するための第1支持部材及び第2磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103aを固定するための第2支持部材が設けられており、第1支持部材及び第2支持部材は互いに対して軸方向に移動することができる。
実際には、第1支持部材及び第2支持部材の一方は作業台に対して固定され、他方は作業台のホルダーに対して固定されており、それにより、作業台が駆動装置の駆動下でホルダーに対して垂直に移動するとき、第1磁性鋼101と第2磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103bとの間、即ち第1支持部材と第2支持部材との間に発生する磁気浮上力によって、作業台及びその支持物の重量を補償することができ、作業台の垂直方向の移動をより高精度に制御することができる。
以下では、第1支持部材が作業台のホルダーに対して固定され、第2支持部材が作業台に対して固定される場合を例として本発明を説明する。しかしながら、第2支持部材が作業台のホルダーに対して固定され、第1支持部材が作業台に対して固定される実施形態も、本発明の範囲内であることを理解されるべきである。
以下、説明を容易にするために、第1磁性鋼101を固定子磁性鋼101と称し、第2磁性鋼102を可動子磁性鋼102と称する。図1に示す実施形態では、第1支持部材は固定子ベース104であり、第2支持部材は可動子軸105である。固定子ベース104は円筒形であり、固定子磁性鋼101は固定子ベース104の内周面に埋め込まれており、可動子磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103bは可動子軸105の外面に埋め込まれており、且つ固定子磁性鋼101と可動子磁性鋼102との間に機械的接続がなく、互いに離隔している。
ここで、固定子軸105は一体構造であってもよく、又は図1に示すように、固定子軸の第1部分105a及び固定子軸の第2部分105bから組み立てることができ、固定子軸の第1部分105aは、T字形の縦断面を有しており、固定子軸の第2部分105bは、ねじによって固定子軸の第1部分105aと組み立てられる。該組立構造により、必要に応じて端部磁性鋼103bを取り付けたり取り外したりすることができる。
固定子磁性鋼101の磁化方向は径方向磁化であり、可動子磁性鋼102及び軸方向端部磁性鋼103a、103bの磁化方向はいずれも軸方向磁化である。図3に示すように、図中の矢印方向は磁性鋼の磁化方向を表し、固定子磁性鋼101の磁化方向は径方向外向きであり、可動子磁性鋼102及び軸方向端部磁性鋼103a、103bの磁化方向は同じで、いずれも軸方向下向きであり、同様に、それに対応して、固定子磁性鋼101の磁化方向を径方向内向きに、可動子磁性鋼102及び軸方向端部磁性鋼103a、103bの磁化方向を軸方向上向きに設定することもできる。
また、可動子磁性鋼102と軸方向端部磁性鋼103a、103bとの間に一定の隙間δがあり、これは、可動子磁場の調整及び磁性鋼の固定と組立に便利である。ここで、隙間値δの選択は、ストロークの大きさに依存しており、通常、隙間値は好ましくは、0.1mm~1.0mmである。
図2は本発明の第1実施形態の概略構造図を示す。
図2において、固定子磁性鋼101、可動子磁性鋼102、及び端部磁性鋼103a、103bはいずれも円筒形構造であり、且つ端部磁性鋼103a、103bの形状及びサイズは同じである。
図3に示すように、固定子磁性鋼101、可動子磁性鋼102、及び端部磁性鋼103a、103bの長さはそれぞれ、La、Lb及びLcであり、可動子磁性鋼外径1021及び端部磁性鋼外径1031は、それぞれDob及びDocによって表され、可動子磁性鋼内径1022及び端部磁性鋼内径1032はそれぞれDb及びDcによって表され、固定子磁性鋼101と可動子磁性鋼102との間の片側空隙はRgによって表される。可動子磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103bの軸方向長さLb及びLcは等しくなく、通常はLb>Lcである。
図3に示すように、端部磁性鋼103a、103bの径方向厚さは可動子磁性鋼102の径方向厚さよりも小さい。端部磁性鋼103a、103bと可動子磁性鋼102との間の径方向の位置関係は、端部磁性鋼103a、103bの外径が可動子磁性鋼102の外径よりもわずかに大きくてもよく、端部磁性鋼103a、103bの内径が可動子磁性鋼102の内径よりもわずかに小さくてもよいことである。ただし、端部磁性鋼103a、103bの外径は可動子磁性鋼102の外径以下であり、端部磁性鋼103a、103bの内径は可動子磁性鋼102の内径以上であることが好ましい。
径方向の位置関係には、通常、(1)可動子磁性鋼外径1021が軸方向端部磁性鋼外径1031に等しく、可動子磁性鋼内径1022が軸方向端部磁性鋼1032に等しくない場合と、(2)可動子磁性鋼外径1021が軸方向端部磁性鋼外径1031に等しくなく、可動子磁性鋼内径1022が端部磁性鋼1032に等しい場合と、(3)可動子磁性鋼外径1021、内径1022がいずれも端部磁性鋼外径1031、内径1032に等しくないが、可動子磁性鋼102の内径と端部磁性鋼103の内径との間の距離が可動子磁性鋼102の外径と端部磁性鋼103a、103bの外径との間の距離に等しく、即ち、可動子磁性鋼102の円筒厚さを径方向に二等分する円筒が端部磁性鋼の円筒厚さを径方向に二等分する円筒と一致する場合との3つの方案がある。
更に、端部磁性鋼103a、103bは互いに異なっていてもよく、例えば、それらの外径、内径、円筒厚さ、又は高さの1つ以上が互いに異なっていてもよいことを理解されるべきである。
なお、図3に示す実施形態では、可動子磁性鋼外径1021は軸方向端部磁性鋼外径1031に等しく、可動子磁性鋼内径1022は軸方向端部磁性鋼内径1032に等しくない。
図3の実施形態では、3組のサイズ比λ1=La/Lb、λ2=Lc/Lb、γ1=Db/Dcが定義されており、これらのサイズ比は、磁気浮上力の変動の大きさに関連し、磁気浮上式装置のストロークと大きさによっても変化する。
ここで、磁気浮上式装置の総ストロークをSと仮定すると、ストロークの大きさに応じて、λ1の値の範囲は、好ましくは[1/4、1+2λ2-S/Lb]であり、λ2の値は、軸方向端部磁性鋼のブロック数Nt(以下に説明するように)に関連しており、Nt=1の場合、λ2の値の範囲は、好ましくは[1/4、3/8]であり、通常、γ1の値は磁気浮上力の変動に関連するが、磁性鋼の加工の難しさ及び組み立て工程を考慮すると、γ1の値の範囲は、好ましくは[1/8、1]である。
また、固定子磁性鋼101と可動子磁性鋼102との間の片側空隙Rgも、ある程度磁場の強度に影響を与え、更に磁気浮上力の大きさ及び変動程度に影響を与え、一般に、片側空隙Rgの値は磁気浮上力の大きさによって変化し、片側空隙Rgの値は、好ましくはRg≧10δである。
図4は、上記実施形態の磁気浮上式重力補償装置の磁力線の概略図である。
磁力線の分布軌跡及び磁極の反発原理によれば、可動子軸105及びその支持物並びに可動子磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103bの重力は、可動子磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103bと固定子磁性鋼101との間の磁場相互作用によって発生する磁気浮上力によって補償されると推論することができ、且つ可動子磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103bに対する固定子磁性鋼101によって発生する径方向の推力は、大きさが同じであり、円周に沿って均一に分布する一組の力であるため、可動子軸105は磁気浮上力により常に固定子磁性鋼101の中心に浮かぶことができる。
ここで、電磁シミュレーションにより、可動子磁性鋼の磁場と固定子磁性鋼の磁場との相互作用によって生じる磁気浮上力曲線を得ることができ、図5に示すように、図中の磁気浮上力は25mmのストローク範囲内で大きさが38.13N~38.97Nであり、変動は1.08%であり、変動は非常に小さく、基本的に±2mmのストローク範囲内での従来の磁気浮上式重力補償装置の変動程度に近い。
図6は、本発明による磁気浮上式重力補償装置の第2実施形態200の概略構造図である。
該磁気浮上式重力補償装置200は、固定子磁性鋼201、可動子磁性鋼202、及び端部磁性鋼203a、203bを含む。該実施形態は第1実施形態と基本的に同じであり、ただし、固定子磁性鋼102の磁化及び加工プロセスの難しさを考慮すると、固定子磁性鋼101を、円周方向にブロックに分割された一組の径方向磁化磁性鋼201a、201b、201c及び201dに置き換えることができる。該実施形態において径方向の不平衡力を解消するために、固定子磁性鋼のブロック数Nは通常偶数であり、本実施形態では、N=4である。
なお、Nの値は、本実施形態の値に限定されるものではなく、固定子磁性鋼の内径及び外径に応じて、6個又は8個など、他の偶数に拡張することができる。
径方向磁化磁性鋼201a、201b、201c及び201dの極弧係数αは磁性鋼の極弧長と極ピッチとの比であり、経験から、固定子磁性鋼201a、201b、201c及び201dの極弧係数αは通常、0.75~1.0の間で選択されることが分かり、固定子磁性鋼201aの極弧係数αは固定子磁性鋼201aと固定子磁性鋼201bとの間のピッチ角θで同等に表すことができる。Nが異なる値をとる場合、ピッチ角θの値の範囲は通常[0°、30°]である。円周方向に隣接する磁性鋼間のピッチ角θを調整することにより、各磁性鋼の極弧係数αを調整することができ、それによって固定子磁性鋼の総体積を増加又は減少させて、磁気浮上力の大きさを調整することができる。
本実施形態では、磁気浮上力の大きさ及び変動の大きさを総合的に考慮すると、一組の好ましいトポロジー構造が推奨され、ここで、固定子磁性鋼の円周方向ブロック数N=4であり、磁性鋼ピッチ角θ=5°であり、磁性鋼の極弧係数α=17/18であり、シミュレーションによって得られた磁気浮上力変動曲線を図7に示す。図から分かるように、第2実施形態の磁気浮上力は、ストローク範囲内で大きさが36.13N~36.91Nで変動し、変動率は1.09%であり、変動は非常に小さい。
図8は、本発明による磁気浮上式重力補償装置の第2実施形態300の概略構造図である。
該磁気浮上式重力補償装置300は固定子磁性鋼(図示せず)、可動子磁性鋼302、及び端部磁性鋼303aを含む。該実施形態において、可動子磁性鋼102の円筒厚さを径方向に二等分する円筒は、端部磁性鋼103の円筒厚さを径方向に二等分する円筒と一致する。
図9は、本発明による磁気浮上式重力補償装置の第2実施形態400の概略構造図である。
該磁気浮上式重力補償装置400は固定子磁性鋼(図示せず)、可動子磁性鋼402、及び端部磁性鋼403aを含む。ここで、端部磁性鋼内径4032は可動子磁性鋼内径4022に等しく、端部磁性鋼外径4031は可動子磁性鋼外径4021に等しくない。
図10は、本発明による磁気浮上式重力補償装置の第2実施形態500の概略構造図である。
該磁気浮上式重力補償装置500は、固定子磁性鋼(図示せず)、可動子磁性鋼502、及び端部磁性鋼503a、503cを含む。ここで、可動子磁性鋼502の一方の軸方向端部にある端部磁性鋼は、軸方向に沿ってブロックに分割される。片側ブロック数Ntは、磁気浮上式重力補償装置のストローク及び磁気浮上力の変動の大きさに応じて調整することができ、前述の各実施形態では、Nt=1であるが、Ntは1に限定されず、1より大きくてもよい。
一般に、端部磁性鋼の片側ブロック数Ntが多ければ多いほど、可動子磁性鋼502及び端部磁性鋼によって提供される磁場の分布がより均一になり、磁気浮上力曲線がより安定になる。本実施形態では、軸方向端部磁性鋼のブロック数Nt=2の方案が示されている。また、該実施形態では、端部磁性鋼内径5032は可動子磁性鋼内径5022に等しくなく、端部磁性鋼外径5031は可動子磁性鋼外径5021に等しい。
しかしながら、可動子磁性鋼502の他方の軸方向端部に、単一の端部磁性鋼又は軸方向にブロックに分割された端部磁性鋼を設けてもよいことを理解されるべきである。端部磁性鋼及び可動子磁性鋼502は、本発明の範囲から逸脱することなく、他の径方向の位置関係を採用することもできる。
図11~図13は、本発明による磁気浮上式重力補償装置を使用する作業台の底面図を示す。
作業台の下方には、本発明による磁気浮上式重力装置を収容するためのキャビティが設けられている。図11に示すように、作業台の下方のキャビティは1つであってもよく、また例えば図12に示すように、例えば正三角形に配置されて3点レイアウトを形成する3つであってもよく、又は正方形に配置されて4点レイアウトを形成する4つであってもよい。
本発明の好ましい実施形態は、上記で詳細に説明されたが、必要に応じて、実施形態の態様を修正して、様々な特許、出願及び刊行物の態様、特徴及び概念を採用して、追加の実施形態を提供することができることを理解されるべきである。
上記の詳細な説明を考慮して、実施形態に対してこれら及び他の変更を行うことができる。一般的に言えば、特許請求の範囲において、使用される用語は、明細書及び特許請求の範囲に開示された特定の実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、これらの特許請求の範囲が享受するすべての同等の範囲と共にすべての可能な実施形態を含むと解釈されるべきである。
(関連出願の相互参照)
本特許出願は、2019年04月30日に出願された「磁気浮上式重力補償装置」という発明名称の中国特許出願第201910363230.7号、及び2019年07月12日に出願された「磁気浮上式重力補償装置」という発明名称の中国特許出願第201910628291.1号に対する優先権を主張するものであり、上記出願の全文は参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は集積回路装置の製造分野に関し、より具体的には、大ストローク磁気浮上式重力補償装置に関する。
近年、大規模集積回路装置の集積度の継続的な向上に伴い、作業台の精度要件、特にその垂直モジュールの移動精度は増加し続けており、フォトリソグラフィ装置、膜厚検査装置などの作業台の需要が高まるにつれて、移動ストロークは年々増加している。垂直重力補償技術も常に更新されている。現段階では、重力補償装置は一般に、機械式ばね、空気浮上式装置及び磁気浮上式重力補償装置の3つの方式を採用している。
米国特許US6337484B1は空気浮上式装置を用いて重力を補償し、定圧チャンバ内の空気の流れを一定に制御することにより安定した空気浮上力を出力する。しかしながら、該空気浮上式装置の設計及び製造には一定の困難があり、また、定圧チャンバ内の空気の流れは常に安定している必要があり、空気の流れが変動すると、システムが乱れる。
中国特許CN201510091980.5及びCN201110299070.8で提案された調整可能な磁気浮上式重力補償装置は、いずれも、可動子の磁場強度を変更することによって磁場分布をより均一にし、変動の少ない磁気浮上力を出力する。しかしながら、これらの方法は、磁気回路の構造が複雑であるだけでなく、出力された磁気浮上力の変動が大きく、可動子の垂直ストロークが小さい。また、特許における可動子のストロークはわずか±2mmであり、これは適用要件を満たすには程遠い。
したがって、現段階では、ストロークが小さく、構造が複雑であるという従来の磁気浮上式重力補償装置の欠点を克服しつつ、変動が小さい、大きな磁気浮上力を発生させることができる新しい磁気浮上式重力補償装置が必要である。
本発明の目的は、ストロークが大きく且つ構造が単純であり、磁気浮上力の大きさが大きく且つ変動が小さい磁気浮上式重力補償装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明は、磁気浮上式重力補償装置を提供し、前記磁気浮上式重力補償装置は、
円筒形である第1磁性鋼と、
円筒形であり、且つ前記第1磁性鋼内に配置され、前記第1磁性鋼から径方向に離隔している第2磁性鋼と、
円筒形であり、且つ前記第2磁性鋼の2つの軸方向端部のうちの少なくとも1つの軸方向端部に位置し、前記第2磁性鋼の2つの軸方向端部から軸方向に離隔しており、前記端部磁性鋼の中心線は前記第2磁性鋼の中心線と一致するように構成され、また前記端部磁性鋼の円筒壁厚さは、前記第2磁性鋼の円筒壁厚さよりも小さい、少なくとも1つの端部磁性鋼と、を含み、
前記第1磁性鋼の磁化方向は径方向磁化であり、前記第2磁性鋼及び前記端部磁性鋼の磁化方向は軸方向磁化である。
一実施形態では、前記磁気浮上式重力補償装置は、前記第1磁性鋼を固定するための第1支持部材と、前記第2磁性鋼及び端部磁性鋼を固定するための第2支持部材とを含み、前記第1支持部材及び前記第2支持部材は互いに対して軸方向に移動することができる。
一実施形態では、前記第1支持部材は円筒形であり、前記第1磁性鋼は前記第1支持部材の内周面に埋め込まれている。
一実施形態では、前記第2支持部材は柱状であり、前記第2磁性鋼及び前記端部磁性鋼は前記第2支持部材の外周面に埋め込まれている。
一実施形態では、前記第2磁性鋼と前記端部磁性鋼との間の隙間は0.1~1.0mmである。
一実施形態では、前記第1磁性鋼は、互いに径方向に離隔している偶数個の径方向磁性鋼ブロックで構成され、単一の径方向磁性鋼ブロックの極弧係数の値の範囲は0.75~0.98である。
一実施形態では、前記第2磁性鋼の両端には、それぞれ1つの端部磁性鋼が設けられている。
一実施形態では、前記第2磁性鋼の少なくとも1つの端部には、2つ以上の端部磁性鋼が設けられている。
一実施形態では、前記端部磁性鋼の内径は前記第2磁性鋼の内径以上であり、且つ前記端部磁性鋼の外径は前記第2磁性鋼の外径以下である。
一実施形態では、第1磁性鋼、第2磁性鋼及び端部磁性鋼の長さはそれぞれLa、Lb及びLcであり、ここでLb>Lcである。
一実施形態では、第2磁性鋼の内径及び端部磁性鋼の内径はそれぞれDb及びDcであり、γ1=Db/Dcであり、γ1の値は1/8~1である。
一実施形態では、前記第1支持部材と前記第2支持部材の互いに対する軸方向移動のストロークはSであり、λ1=La/Lbであり、λ2=Lc/Lbであり、λ1の値は1/4~1+2λ2-2S/Lbである。
一実施形態では、前記第1支持部材と前記第2支持部材の互いに対する軸方向移動のストロークはSであり、λ2=Lc/Lbであり、λ2の値は1/4~3/8である。
一実施形態では、前記第1磁性鋼と前記第2磁性鋼との間隔はRgであり、Rgは前記第2磁性鋼と前記端部磁性鋼との間の隙間の10倍以上である。
本発明は更に、作業台本体を含む作業台を提供しており、前記作業台本体の下方には、上記磁気浮上式重力補償装置を収容するためのキャビティが設けられている。
一実施形態では、前記キャビティは3つのキャビティ又は4つのキャビティである。
本発明による磁気浮上式重力補償装置は、従来技術の磁気浮上式重力補償装置と比較して、大きな磁気浮上力を提供することができ、また磁気浮上力は大きなストロークでほとんど変動しない。
本発明による磁気浮上式重力補償装置の概略断面図である。 本発明による磁気浮上式重力補償装置の第1実施形態の概略構造図である。 本発明による磁気浮上式重力補償装置の磁性鋼の磁化方向及びサイズの縦断面概略図である。 本発明による磁気浮上式重力補償装置の磁力線の概略図である。 本発明による磁気浮上式重力補償装置の磁気浮上力曲線である。 本発明による磁気浮上式重力補償装置の第2実施形態の概略構造図である。 本発明による第2実施形態の磁気浮上力変動曲線である。 可動子磁性鋼の円筒厚さを径方向に二等分する円筒と、端部磁性鋼の円筒厚さを径方向に二等分する円筒が一致する、本発明による第3実施形態である。 可動子磁性鋼と端部磁性鋼の内径が等しい、本発明による第4実施形態である。 端部磁性鋼ブロック数が2であることを示す、本発明による第5実施形態である。 本発明による第6実施形態の1点レイアウトである。 本発明による第6実施形態の3点レイアウトである。 本発明による第6実施形態の4点レイアウトである。
以下、本発明の目的、特徴及び利点をより明確に理解するために、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図面に示された実施形態は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の技術的解決策の本質的な精神を単に説明するものであることを理解されるべきである。
以下の説明において、様々な開示された実施形態を説明する目的で、特定の詳細が、様々な開示された実施形態の完全な理解を提供するために示されている。しかしながら、当業者は、実施形態がこれらの特定の詳細のうちの1つ以上なしに実施され得ることを認識するであろう。他の状況では、本出願に関連する周知の装置、構造及び技術は、実施形態の説明を不必要に曖昧にすることを避けるために、詳細に示されていないか、又は説明されていない場合がある。
文脈上別段の解釈が必要でない限り、明細書及び特許請求の範囲全体において、「含む」という単語及びその変形、例えば「包含する」及び「有する」は、オープンで包含的な意味として理解されるべきであり、即ち、「包むが、それに限定されない」と解釈されるべきである。
本明細書全体において、「一実施形態」又は「実施形態」の記載は、実施形態を参照して説明する特定の特徴、構造、又は特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体の様々な箇所における「一実施形態において」又は「実施形態において」の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指すとは限らない。また、特定の特徴、構造、又は特性は1つ以上の実施形態において任意の方法で組み合わせることができる。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形「一」及び「前記」は、文脈で明確に別段の定めがない限り、複数の指示対象を含む。「又は」という用語は、文脈で明確に別段の定めがない限り、通常、「及び/又は」を含む意味で使用されることに留意されたい。
以下の説明において、本発明の構造及び動作モードを明確に示すために、多くの方向性単語を用いて説明するが、「前」、「後」、「左」、「右」、「外」、「内」、「外向き」、「内向き」、「上」、「下」などの単語は、限定的な用語ではなく、便利な用語として理解されるべきである。
本出願の特許請求の範囲及び明細書において、第1及び第2などの関係用語は、1つのエンティティ又は操作を別のエンティティ又は操作から区別するためにのみ使用され、これらのエンティティ又は操作間にそのような実際の関係又は順序が存在することを必ずしも要求又は暗示するものではないことに留意されたい。
本発明の目的は、ストロークが小さすぎて構造が複雑であるという従来の磁気浮上式重力補償装置の欠点を克服し、変動が小さい、大きな磁気浮上力を提供する大ストローク磁気浮上式重力補償装置を提供し、高精度の垂直移動を必要とする作業台に適用することである。以下、添付の図面を参照して本発明による磁気浮上式重力補償装置について説明する。
図1は、本発明による磁気浮上式重力補償装置100の概略断面図である。
図1に示すように、該装置100は、第1磁性鋼101と、第2磁性鋼102と、端部磁性鋼103a及び103bとを含む。ここで、第1磁性鋼101は円筒形であり、第2磁性鋼102も円筒形であり、且つ第1磁性鋼101内に設置されており、第1磁性鋼101から径方向に一定の距離だけ離隔している。
2つの端部磁性鋼103a及び103bは円筒形であり、それぞれ第2磁性鋼102の2つの軸方向端部に位置しており、また端部磁性鋼103a及び103bはそれぞれ、第2磁性鋼102の2つの軸方向端部から軸方向に一定の距離だけ離隔している。第2磁性鋼102の2つの軸方向端部に端部磁性鋼103a及び103bを追加することにより、第1磁性鋼101と第2磁性鋼102との間の磁力線の分布を調整することができ、それにより、第1磁性鋼101と第2磁性鋼102との互いに対する軸方向移動の大きなストロークにおいて、変動の少ない磁気浮上力が達成される。
しかしながら、本発明の範囲から逸脱することなく、端部磁石103a又は103bは、第2磁性鋼102の一方の軸方向端部のみに設けられてもよいことを理解されるべきである。端部磁性鋼103a及び103bの中心線は、第2磁性鋼102の中心線と一致しており、且つ端部磁性鋼103a及び103bの円筒壁厚さは、第2磁性鋼102の円筒壁厚さよりも小さい。
第1磁性鋼101の磁化方向は径方向磁化であり、第2磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103bの磁化方向は軸方向磁化である。上記の磁性鋼配置及び磁化方向は第1磁性鋼101、第2磁性鋼102、及び端部磁性鋼103a、103bが互いに対して移動するときに磁気浮上力を発生させることができる。
上記配置を実現するために、第1磁性鋼101を固定するための第1支持部材及び第2磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103aを固定するための第2支持部材が設けられており、第1支持部材及び第2支持部材は互いに対して軸方向に移動することができる。
実際には、第1支持部材及び第2支持部材の一方は作業台に対して固定され、他方は作業台のホルダーに対して固定されており、それにより、作業台が駆動装置の駆動下でホルダーに対して垂直に移動するとき、第1磁性鋼101と第2磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103bとの間、即ち第1支持部材と第2支持部材との間に発生する磁気浮上力によって、作業台及びその支持物の重量を補償することができ、作業台の垂直方向の移動をより高精度に制御することができる。
以下では、第1支持部材が作業台のホルダーに対して固定され、第2支持部材が作業台に対して固定される場合を例として本発明を説明する。しかしながら、第2支持部材が作業台のホルダーに対して固定され、第1支持部材が作業台に対して固定される実施形態も、本発明の範囲内であることを理解されるべきである。
以下、説明を容易にするために、第1磁性鋼101を固定子磁性鋼101と称し、第2磁性鋼102を可動子磁性鋼102と称する。図1に示す実施形態では、第1支持部材は固定子ベース104であり、第2支持部材は可動子軸105である。固定子ベース104は円筒形であり、固定子磁性鋼101は固定子ベース104の内周面に埋め込まれており、可動子磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103bは可動子軸105の外面に埋め込まれており、且つ固定子磁性鋼101と可動子磁性鋼102との間に機械的接続がなく、互いに離隔している。
ここで、可動子軸105は一体構造であってもよく、又は図1に示すように、可動子軸の第1部分105a及び可動子軸の第2部分105bから組み立てることができ、可動子軸の第1部分105aは、T字形の縦断面を有しており、可動子軸の第2部分105bは、ねじによって可動子軸の第1部分105aと組み立てられる。該組立構造により、必要に応じて端部磁性鋼103bを取り付けたり取り外したりすることができる。
固定子磁性鋼101の磁化方向は径方向磁化であり、可動子磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103bの磁化方向はいずれも軸方向磁化である。図3に示すように、図中の矢印方向は磁性鋼の磁化方向を表し、固定子磁性鋼101の磁化方向は径方向外向きであり、可動子磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103bの磁化方向は同じで、いずれも軸方向下向きであり、同様に、それに対応して、固定子磁性鋼101の磁化方向を径方向内向きに、可動子磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103bの磁化方向を軸方向上向きに設定することもできる。
また、また、可動子磁性鋼102と端部磁性鋼103a、103bとの間に一定の隙間δがあり、これは、可動子磁場の調整及び磁性鋼の固定と組立に便利である。ここで、隙間値δの選択は、ストロークの大きさに依存しており、通常、隙間値は好ましくは、0.1mm~1.0mmである。
図2は本発明の第1実施形態の概略構造図を示す。
図2において、固定子磁性鋼101、可動子磁性鋼102、及び端部磁性鋼103a、103bはいずれも円筒形構造であり、且つ端部磁性鋼103a、103bの形状及びサイズは同じである。
図3に示すように、固定子磁性鋼101、可動子磁性鋼102、及び端部磁性鋼103a、103bの長さはそれぞれ、La、Lb及びLcであり、可動子磁性鋼外径1021及び端部磁性鋼外径1031は、それぞれDob及びDocによって表され、可動子磁性鋼内径1022及び端部磁性鋼内径1032はそれぞれDb及びDcによって表され、固定子磁性鋼101と可動子磁性鋼102との間の片側空隙はRgによって表される。可動子磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103bの軸方向長さLb及びLcは等しくなく、通常はLb>Lcである。
図3に示すように、端部磁性鋼103a、103bの径方向厚さは可動子磁性鋼102の径方向厚さよりも小さい。端部磁性鋼103a、103bと可動子磁性鋼102との間の径方向の位置関係は、端部磁性鋼103a、103bの外径が可動子磁性鋼102の外径よりもわずかに大きくてもよく、端部磁性鋼103a、103bの内径が可動子磁性鋼102の内径よりもわずかに小さくてもよいことである。ただし、端部磁性鋼103a、103bの外径は可動子磁性鋼102の外径以下であり、端部磁性鋼103a、103bの内径は可動子磁性鋼102の内径以上であることが好ましい。
径方向の位置関係には、通常、(1)可動子磁性鋼外径1021が端部磁性鋼外径1031に等しく、可動子磁性鋼内径1022が端部磁性鋼内径1032に等しくない場合と、(2)可動子磁性鋼外径1021が端部磁性鋼外径1031に等しくなく、可動子磁性鋼内径1022が端部磁性鋼内径1032に等しい場合と、(3)可動子磁性鋼外径1021、内径1022がいずれも端部磁性鋼外径1031、内径1032に等しくないが、可動子磁性鋼102の内径と端部磁性鋼103の内径との間の距離が可動子磁性鋼102の外径と端部磁性鋼103a、103bの外径との間の距離に等しく、即ち、可動子磁性鋼102の円筒厚さを径方向に二等分する円筒が端部磁性鋼の円筒厚さを径方向に二等分する円筒と一致する場合との3つの方案がある。
更に、端部磁性鋼103a、103bは互いに異なっていてもよく、例えば、それらの外径、内径、円筒厚さ、又は高さの1つ以上が互いに異なっていてもよいことを理解されるべきである。
なお、図3に示す実施形態では、可動子磁性鋼外径1021は端部磁性鋼外径1031に等しく、可動子磁性鋼内径1022は端部磁性鋼内径1032に等しくない。
図3の実施形態では、3組のサイズ比λ1=La/Lb、λ2=Lc/Lb、γ1=Db/Dcが定義されており、これらのサイズ比は、磁気浮上力の変動の大きさに関連し、磁気浮上式装置のストロークと大きさによっても変化する。
ここで、磁気浮上式装置の総ストロークをSと仮定すると、ストロークの大きさに応じて、λ1の値の範囲は、好ましくは[1/4、1+2λ2-2S/Lb]であり、λ2の値は、端部磁性鋼のブロック数Nt(以下に説明するように)に関連しており、Nt=1の場合、λ2の値の範囲は、好ましくは[1/4、3/8]であり、通常、γ1の値は磁気浮上力の変動に関連するが、磁性鋼の加工の難しさ及び組み立て工程を考慮すると、γ1の値の範囲は、好ましくは[1/8、1]である。
また、固定子磁性鋼101と可動子磁性鋼102との間の片側空隙Rgも、ある程度磁場の強度に影響を与え、更に磁気浮上力の大きさ及び変動程度に影響を与え、一般に、片側空隙Rgの値は磁気浮上力の大きさによって変化し、片側空隙Rgの値は、好ましくはRg≧10δである。
図4は、上記実施形態の磁気浮上式重力補償装置の磁力線の概略図である。
磁力線の分布軌跡及び磁極の反発原理によれば、可動子軸105及びその支持物並びに可動子磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103bの重力は、可動子磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103bと固定子磁性鋼101との間の磁場相互作用によって発生する磁気浮上力によって補償されると推論することができ、且つ可動子磁性鋼102及び端部磁性鋼103a、103bに対する固定子磁性鋼101によって発生する径方向の推力は、大きさが同じであり、円周に沿って均一に分布する一組の力であるため、可動子軸105は磁気浮上力により常に固定子磁性鋼101の中心に浮かぶことができる。
ここで、電磁シミュレーションにより、可動子磁性鋼の磁場と固定子磁性鋼の磁場との相互作用によって生じる磁気浮上力曲線を得ることができ、図5に示すように、図中の磁気浮上力は25mmのストローク範囲内で大きさが38.13N~38.97Nであり、変動は1.08%であり、変動は非常に小さく、基本的に±2mmのストローク範囲内での従来の磁気浮上式重力補償装置の変動程度に近い。
図6は、本発明による磁気浮上式重力補償装置の第2実施形態200の概略構造図である。
該磁気浮上式重力補償装置200は、固定子磁性鋼、可動子磁性鋼202、及び端部磁性鋼203a、203bを含む。該実施形態は第1実施形態と基本的に同じであり、ただし、固定子磁性鋼の磁化及び加工プロセスの難しさを考慮すると、固定子磁性鋼を、円周方向にブロックに分割された一組の径方向磁化磁性鋼201a、201b、201c及び201dに置き換えることができる。該実施形態において径方向の不平衡力を解消するために、固定子磁性鋼のブロック数Nは通常偶数であり、本実施形態では、N=4である。
なお、Nの値は、本実施形態の値に限定されるものではなく、固定子磁性鋼の内径及び外径に応じて、6個又は8個など、他の偶数に拡張することができる。
径方向磁化磁性鋼201a、201b、201c及び201dの極弧係数αは磁性鋼の極弧長と極ピッチとの比であり、経験から、固定子磁性鋼201a、201b、201c及び201dの極弧係数αは通常、0.75~1.0の間で選択されることが分かり、固定子磁性鋼201aの極弧係数αは固定子磁性鋼201aと固定子磁性鋼201bとの間のピッチ角θで同等に表すことができる。Nが異なる値をとる場合、ピッチ角θの値の範囲は通常[0°、30°]である。円周方向に隣接する磁性鋼間のピッチ角θを調整することにより、各磁性鋼の極弧係数αを調整することができ、それによって固定子磁性鋼の総体積を増加又は減少させて、磁気浮上力の大きさを調整することができる。
本実施形態では、磁気浮上力の大きさ及び変動の大きさを総合的に考慮すると、一組の好ましいトポロジー構造が推奨され、ここで、固定子磁性鋼の円周方向ブロック数N=4であり、磁性鋼ピッチ角θ=5°であり、磁性鋼の極弧係数α=17/18であり、シミュレーションによって得られた磁気浮上力変動曲線を図7に示す。図から分かるように、第2実施形態の磁気浮上力は、ストローク範囲内で大きさが36.13N~36.91Nで変動し、変動率は1.09%であり、変動は非常に小さい。
図8は、本発明による磁気浮上式重力補償装置の第実施形態300の概略構造図である。
該磁気浮上式重力補償装置300は固定子磁性鋼(図示せず)、可動子磁性鋼302、及び端部磁性鋼303aを含む。該実施形態において、可動子磁性鋼302の円筒厚さを径方向に二等分する円筒は、端部磁性鋼303aの円筒厚さを径方向に二等分する円筒と一致する。
図9は、本発明による磁気浮上式重力補償装置の第実施形態400の概略構造図である。
該磁気浮上式重力補償装置400は固定子磁性鋼(図示せず)、可動子磁性鋼402、及び端部磁性鋼403aを含む。ここで、端部磁性鋼内径4032は可動子磁性鋼内径4022に等しく、端部磁性鋼外径4031は可動子磁性鋼外径4021に等しくない。
図10は、本発明による磁気浮上式重力補償装置の第実施形態500の概略構造図である。
該磁気浮上式重力補償装置500は、固定子磁性鋼(図示せず)、可動子磁性鋼502、及び端部磁性鋼503a、503cを含む。ここで、可動子磁性鋼502の一方の軸方向端部にある端部磁性鋼は、軸方向に沿ってブロックに分割される。片側ブロック数Ntは、磁気浮上式重力補償装置のストローク及び磁気浮上力の変動の大きさに応じて調整することができ、前述の各実施形態では、Nt=1であるが、Ntは1に限定されず、1より大きくてもよい。
一般に、端部磁性鋼の片側ブロック数Ntが多ければ多いほど、可動子磁性鋼502及び端部磁性鋼によって提供される磁場の分布がより均一になり、磁気浮上力曲線がより安定になる。本実施形態では、端部磁性鋼のブロック数Nt=2の方案が示されている。また、該実施形態では、端部磁性鋼内径5032は可動子磁性鋼内径5022に等しくなく、端部磁性鋼外径5031は可動子磁性鋼外径5021に等しい。
しかしながら、可動子磁性鋼502の他方の軸方向端部に、単一の端部磁性鋼又は軸方向にブロックに分割された端部磁性鋼を設けてもよいことを理解されるべきである。端部磁性鋼及び可動子磁性鋼502は、本発明の範囲から逸脱することなく、他の径方向の位置関係を採用することもできる。
図11~図13は、本発明による磁気浮上式重力補償装置を使用する作業台の底面図を示す。
作業台の下方には、本発明による磁気浮上式重力装置を収容するためのキャビティが設けられている。図11に示すように、作業台の下方のキャビティは1つであってもよく、また例えば図12に示すように、例えば正三角形に配置されて3点レイアウトを形成する3つであってもよく、又は正方形に配置されて4点レイアウトを形成する4つであってもよい。
本発明の好ましい実施形態は、上記で詳細に説明されたが、必要に応じて、実施形態の態様を修正して、様々な特許、出願及び刊行物の態様、特徴及び概念を採用して、追加の実施形態を提供することができることを理解されるべきである。
上記の詳細な説明を考慮して、実施形態に対してこれら及び他の変更を行うことができる。一般的に言えば、特許請求の範囲において、使用される用語は、明細書及び特許請求の範囲に開示された特定の実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、これらの特許請求の範囲が享受するすべての同等の範囲と共にすべての可能な実施形態を含むと解釈されるべきである。

Claims (16)

  1. 磁気浮上式重力補償装置であって、
    円筒形である第1磁性鋼と、
    円筒形であり、前記第1磁性鋼内に配置され、且つ前記第1磁性鋼から径方向に離隔している第2磁性鋼と、
    円筒形であり、前記第2磁性鋼の2つの軸方向端部のうちの少なくとも1つの軸方向端部に位置し、且つ前記第2磁性鋼の2つの軸方向端部から軸方向に離隔しており、中心線は前記第2磁性鋼の中心線と一致するように構成され、また円筒壁厚さは、前記第2磁性鋼の円筒壁厚さよりも小さい、少なくとも1つの端部磁性鋼と、を含み、
    前記第1磁性鋼の磁化方向は径方向磁化であり、前記第2磁性鋼及び前記端部磁性鋼の磁化方向は軸方向磁化である、ことを特徴とする磁気浮上式重力補償装置。
  2. 前記第1磁性鋼を固定するための第1支持部材と、前記第2磁性鋼及び前記端部磁性鋼を固定するための第2支持部材とを含み、
    前記第1支持部材及び前記第2支持部材は互いに対して軸方向に移動することができる、ことを特徴とする請求項1に記載の磁気浮上式重力補償装置。
  3. 前記第1支持部材は円筒形であり、前記第1磁性鋼は前記第1支持部材の内周面に埋め込まれている、ことを特徴とする請求項2に記載の磁気浮上式重力補償装置。
  4. 前記第2支持部材は柱状であり、前記第2磁性鋼及び前記端部磁性鋼は前記第2支持部材の外周面に埋め込まれている、ことを特徴とする請求項2に記載の磁気浮上式重力補償装置。
  5. 前記第2磁性鋼と前記端部磁性鋼との間の隙間は0.1~1.0mmである、ことを特徴とする請求項1に記載の磁気浮上式重力補償装置。
  6. 前記第1磁性鋼は、互いに径方向に離隔している偶数個の径方向磁性鋼ブロックで構成され、単一の径方向磁性鋼ブロックの極弧係数の値の範囲は0.75~0.98である、ことを特徴とする請求項1に記載の磁気浮上式重力補償装置。
  7. 前記第2磁性鋼の両端には、それぞれ1つの端部磁性鋼が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の磁気浮上式重力補償装置。
  8. 前記第2磁性鋼の少なくとも1つの端部には、2つ以上の端部磁性鋼が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の磁気浮上式重力補償装置。
  9. 前記端部磁性鋼の内径は前記第2磁性鋼の内径以上であり、且つ前記端部磁性鋼の外径は前記第2磁性鋼の外径以下である、ことを特徴とする請求項1に記載の磁気浮上式重力補償装置。
  10. 前記第1磁性鋼、前記第2磁性鋼及び前記端部磁性鋼の長さはそれぞれLa、Lb及びLcであり、ここでLb>Lcである、ことを特徴とする請求項2に記載の磁気浮上式重力補償装置。
  11. 前記第2磁性鋼の内径及び前記端部磁性鋼の内径はそれぞれDb及びDcであり、γ1=Db/Dcであり、ここでγ1の値は1/8~1である、ことを特徴とする請求項1に記載の磁気浮上式重力補償装置。
  12. 前記第1支持部材と前記第2支持部材の互いに対する軸方向移動のストロークはSであり、λ1=La/Lbであり、λ2=Lc/Lbであり、λ1の値は1/4~1+2λ2-2S/Lbである、ことを特徴とする請求項10に記載の磁気浮上式重力補償装置。
  13. 前記第1支持部材と前記第2支持部材の互いに対する軸方向移動のストロークはSであり、λ2=Lc/Lbであり、λ2の値は1/4~3/8である、ことを特徴とする請求項10に記載の磁気浮上式重力補償装置。
  14. 前記第1磁性鋼と前記第2磁性鋼との間隔はRgであり、Rgは前記第2磁性鋼と前記端部磁性鋼との間の隙間の10倍以上である、ことを特徴とする請求項1に記載の磁気浮上式重力補償装置。
  15. 作業台であって、作業台本体を含み、前記作業台本体の下方には、請求項1~14のいずれか一項に記載の磁気浮上式重力補償装置を収容するためのキャビティが設けられている、ことを特徴とする作業台。
  16. 前記キャビティは3つのキャビティ又は4つのキャビティである、ことを特徴とする請求項15に記載の作業台。
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