JP2022530111A - 直角外科用ステープラ用のカートリッジベースのロックアウト機構 - Google Patents

直角外科用ステープラ用のカートリッジベースのロックアウト機構 Download PDF

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Abstract

外科用ステープラは、本体と、シャフト組立体と、ステープルカートリッジを受容するように構成されたエンドエフェクタと、を含む。エンドエフェクタは、組織を受容するための開放状態と、組織をクランプするための閉鎖状態との間で作動可能である。エンドエフェクタと動作可能に連結された閉鎖システムは、エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に作動させるように動作可能である。エンドエフェクタと動作可能に連結された発射システムは、エンドエフェクタを発射して、クランプされた組織をステープル留め及び切断するように作動可能である。閉鎖システム及び発射システムと動作可能に連結されたロックアウト部材は、未使用のステープルカートリッジがエンドエフェクタから欠落しているときに、閉鎖システムの作動を抑制して、エンドエフェクタの閉鎖を防止するように構成されている。ロックアウト部材はまた、発射システムの作動を抑制して、発射が同じステープルカートリッジで繰り返されることを防止するように構成されている。

Description

外科用ステープラのいくつかは、1つ又は2つ以上の患者の組織層をクランプし、組織層を通してステープルを形成して、形成されたステープルの付近の組織層同士を実質的に封止し、クランプされた組織層を切断して、作動的に封止された組織の切断端を形成するように動作可能である。例示的なステープル留め器具は、一対の協働する細長いジョー部材を含み、各ジョー部材が患者に挿入され、ステープル留めされる組織に対して位置付けられるように適合される。ジョー部材のうちの一方は、横方向の間隔を有して離間された少なくとも2列のステープルを中に収容したステープルカートリッジを支持し、他方のジョー部材は、ステープルカートリッジ内のステープル列と位置合わせするように構成されているステープル形成ポケットを有するアンビルを支持する。一般に、ステープル留め器具は、ジョー部材に対して作動可能な1つ又は2つ以上の押し込みバーを更に含み、この押し込みバーは、ジョー部材間にクランプされた組織を通ってステープルカートリッジからステープルを駆動し、かつ形成用アンビルに対してステープルを駆動し、また、クランプされた組織を通ってナイフ部材を駆動し、それによって、ステープル留めと同時に又はその後に組織を切断する。このようにして、ステープル留め器具は、クランプされた組織内に、変形したステープルの複数の横方向に離間された列を形成するように動作可能であり、このような列は、直線状の列及び/又は円弧状の列を含んでもよい。ナイフブレードは、クランプされた組織内に形成されたステープルの隣接する列の間に延在する直線状又は円弧状の経路に沿って組織を切断することができる。
あくまで例示の外科用ステープラが、1997年2月25日に発行された「Trigger Mechanism for Surgical Instruments」と題する米国特許第5,605,272号;1997年12月16日に発行された「Linear Stapler with Improved Firing Stroke」と題する米国特許第5,697,543号;2006年1月24日に発行された「Retaining Pin Lever Advancement Mechanism for a Curved Cutter Stapler」と題する米国特許第6,988,650号;2006年11月14日に発行された「Knife Retraction Arm for a Curved Cutter Stapler」と題する米国特許第7,134,587号;2006年12月12日に発行された「Closure Plate Lockout for a Curved Cutter Stapler」 と題する米国特許第7,147,139号、2006年12月12日に発行された「Cartridge Retainer for a Curved Cutter Stapler」と題する米国特許第7,147,140号;2007年4月17日に発行された「Slotted Pins Guiding Knife in a Curved Cutter Stapler」と題する米国特許第7,204,404号;2007年4月24日に発行された「Cartridge with Locking Knife for a Curved Cutter Stapler」と題する米国特許第7,207,472号;及び2018年8月14に発行された「Method of Applying Staples in Lower Anterior Bowel Resection」と題する米国特許第10,045,780号に開示されている。上に引用した米国特許及び米国特許公開のそれぞれの本開示内容を参照により本明細書に援用するものとする。
様々な種類の外科用ステープル留め器具及び関連構成要素が作製され使用されてきたが、本発明者ら以前には、添付の特許請求の範囲に記載されている発明を誰も作製又は使用したことがないものと考えられる。
本明細書に組み込まれ、かつその一部をなす添付の図面は、本発明の実施形態を例示するものであり、上記の本発明の一般的な説明、及び以下の実施形態の詳細な説明とともに、本発明の原理を説明する役割を果たすものである。
組織保持ピン作動システムが格納位置にあり、エンドエフェクタが開放状態であることを示す、ハンドル組立体と、シャフト組立体と、エンドエフェクタと、を有する例示的な外科用ステープラの斜視図である。 エンドエフェクタが開放状態の間、組織保持ピン作動システムが伸張位置にあることを示す、図1Aの外科用ステープラの斜視図である。 組織保持ピン作動システムが伸張位置に留まっている間、エンドエフェクタが閉鎖システムの作動を介して閉鎖状態にあることを示す、図1Aの外科用ステープラの斜視図である。 組織保持ピン作動システムが伸張位置に留まっている間、エンドエフェクタによって捕捉された組織のステープル留め及び切断を行うために、エンドエフェクタが発射システムの作動を介して発射状態にあることを示す、図1Aの外科用ステープラの斜視図である。 図1Aの外科用ステープラの部分分解斜視図である。 閉鎖システムの閉鎖バー、発射システムのステープルバー、及び発射システムのナイフバーを含む、図1Aの外科用ステープラのシャフト組立体の作動可能な構成要素の分解斜視図である。 閉鎖システム及び発射システムが非作動状態にある間、組織を保持するために組織保持ピン作動システムが伸張位置にあることを示す、明瞭さのために様々な構成要素が省略された、図1Aの外科用ステープラのハンドル組立体の側面図である。 閉鎖トリガを介してエンドエフェクタを閉鎖するように作動し、それによって、組織をクランプする閉鎖システムを示す、明瞭さのために様々な構成要素が省略された、図1Aの外科用ステープラのハンドル組立体の側面図である。 エンドエフェクタが閉鎖状態の間、発射トリガを介してエンドエフェクタを発射し、それによって、組織をステープル留め及び切断する発射システムを示す、明瞭さのために様々な構成要素が省略された、図1Aの外科用ステープラのハンドル組立体の側面図である。 エンドエフェクタの遠位支持構造体から分離されたエンドエフェクタのステープルカートリッジユニットを示す、図1Aの外科用ステープラの斜視図である。 図1Aの外科用ステープラのステープルカートリッジユニットの遠位左側の斜視図である。 図1Aの外科用ステープラのステープルカートリッジユニットの近位右側の斜視図である。 図1Aの外科用ステープラのステープルカートリッジユニットの分解斜視図である。 ステープルカートリッジユニットが遠位支持構造体から欠落しているときに、エンドエフェクタのロックアウト部材がロックアウト位置にある状態を示す、図1Aの外科用ステープラのエンドエフェクタの側面図である。 未使用のステープルカートリッジユニットが遠位支持構造体内に着座しているときに、ロックアウト部材がバイパス位置にある状態を示す、図1Aの外科用ステープラのエンドエフェクタの側面図である。 ステープルカートリッジユニットを遠位支持構造体内に挿入した後の、図1Aの外科用ステープラのエンドエフェクタの遠位部分の側面図である。 ステープルカートリッジユニットの組織切断ワッシャと遠位支持構造体との相互作用を示す、図1Aの外科用ステープラのエンドエフェクタの遠位部分の断面図である。 エンドエフェクタが開放状態にある間、組織保持ピンが格納位置にあることを示す、図1Aの外科用ステープラのエンドエフェクタの側面断面図である。 エンドエフェクタが開放状態にある間、組織保持ピンが伸張位置で組織を保持することを示す、図1Aの外科用ステープラのエンドエフェクタの側面断面図である。 組織保持ピンが伸張状態に留まっている間、エンドエフェクタを閉鎖状態に作動して、組織をクランプすることを示す、図1Aの外科用ステープラのエンドエフェクタの側面断面図である。 閉鎖状態に留まっている間、更に発射状態に作動して組織をステープル留め及び切断することを示す、図1Aの外科用ステープラのエンドエフェクタの側面断面図である。 発射トリガの枢動を介した発射システムの作動を示す、明瞭さのために様々な構成要素が省略された、図1Aの外科用ステープラのハンドル組立体の拡大斜視図である。 図1Aの外科用ステープラの発射トリガの分解斜視図である。 図1Aの外科用ステープラの発射トリガの回転可能なカムピンの斜視図である。 発射システムのステープルバーの近位縁部とのカムピンの外側部分の係合を示す、図1Aの外科用ステープラの発射システムの近位端の側面断面図である。 発射システムのナイフバーの近位縁部とのカムピンの内側部分の係合を示す、図1Aの外科用ステープラの発射システムの近位端の側面断面図である。 閉鎖システム及び発射システムの作動を抑制するように動作可能な例示的な遠位ロックアウト機構を示す、明瞭さのために様々な構成要素が省略された、図1Aの外科用ステープラの発射システムの遠位部分の斜視図である。 図1Aの外科用ステープラの遠位ロックアウト機構の二重ロックアウトレバーの斜視図である。 図1Aの外科用ステープラの遠位ロックアウト機構の停止部材の斜視図である。 エンドエフェクタ内に装填された未使用のステープルカートリッジユニットのステープロドライバ部材によって、第1のロックアウト位置からバイパス位置へと駆動されている、図1Aの外科用ステープラの遠位ロックアウト機構の二重ロックアウトレバーの拡大斜視図である。 二重ロックアウトレバーが、閉鎖システムの遠位作動を抑制して、エンドエフェクタ内の未使用のステープルカートリッジユニットが欠落している状態でエンドエフェクタの閉鎖を防止する第1のロックアウト位置にある二重ロックアウトレバーを示す、図1Aの外科用ステープラの発射システム及び遠位ロックアウト機構の遠位部分の側面図である。 二重ロックアウトレバーが、未使用のステープルカートリッジユニットが装填されたときにエンドエフェクタの閉鎖及び発射のための閉鎖システム及び発射システムの二重作動を可能にするバイパス位置まで枢動された二重ロックアウトレバーを示す、図1Aの外科用ステープラの発射システム及び遠位ロックアウト機構の遠位部分の側面図である。 エンドエフェクタの閉鎖中に遠位に作動された発射システム及び二重ロックアウトレバーを示す、図1Aの外科用ステープラの発射システム及び遠位ロックアウト機構の遠位部分の側面図である。 エンドエフェクタの発射中に更に遠位に作動された発射システム及び二重ロックアウトレバーを示す、図1Aの外科用ステープラの発射システム及び遠位ロックアウト機構の遠位部分の側面図である。 エンドエフェクタが発射された後に、二重ロックアウトレバーが現在使用済みのステープルカートリッジユニットでのエンドエフェクタの更なる発射を抑制するように、第2のロックアウト位置に枢動する二重ロックアウトレバーを示す、図1Aの外科用ステープラのエンドエフェクタの拡大側面図である。 図1Aの外科用ステープラの遠位ロックアウト機構とともに使用するのに適した別の例示的な二重ロックアウトレバーの斜視図である。 外科用ステープラの閉鎖システム及び発射システムの作動を抑制するように動作可能な遠位ロックアウト機構を有する、別の例示的な外科用ステープラのエンドエフェクタの斜視図である。 遠位ロックアウト機構の二重ロックアウトレバー及び停止部材を示す、明瞭さのために様々な構成要素が省略された、図24の外科用ステープラのエンドエフェクタの斜視図である。 図24の外科用ステープラの遠位ロックアウト機構の二重ロックアウトレバーの斜視図である。 図24の外科用ステープラの遠位ロックアウト機構の停止部材の斜視図である。 エンドエフェクタが停止部材と係合して、開放位置にあり、二重ロックアウトレバーが未使用のステープルカートリッジユニットが欠落している状態でエンドエフェクタの閉鎖を防止する第1のロックアウト位置にあるエンドエフェクタを示す、明瞭さのために様々な構成要素が省略された、図24の外科用ステープラのエンドエフェクタの側面図である。 エンドエフェクタに装填され、それによって、第1のロックアウト位置からエンドエフェクタの閉鎖及び発射を可能にするバイパス位置へと二重ロックアウトレバーを枢動させる未使用のステープルカートリッジユニットを示す、明瞭さのために様々な構成要素が省略された、図24の外科用ステープラのエンドエフェクタの側面図である。 二重ロックアウトレバーがバイパス位置に留まっている間に閉鎖システムによって閉鎖状態に作動しているエンドエフェクタを示す、明瞭さのために様々な構成要素が省略された、図24の外科用ステープラのエンドエフェクタの側面図である。 エンドエフェクタが発射された後に、二重ロックアウトレバーが現在使用済みのステープルカートリッジユニットでのエンドエフェクタの更なる発射を抑制するように、第2のロックアウト位置に枢動する二重ロックアウトレバーを示す、明瞭さのために様々な構成要素が省略された、図24の外科用ステープラのエンドエフェクタの側面図である。
図面は、いかなる方式でも限定することを意図しておらず、本発明の様々な実施形態は、図面に必ずしも描写されていないものを含め、他の様々な方式で実施し得ることが企図される。本明細書に組み込まれ、かつその一部をなす添付図面は、本発明のいくつかの態様を例示するものであり、説明とともに本発明の原理を説明する役割を果たすものである。しかしながら、本発明が、示される正確な配置に限定されない点は理解される。
本発明の特定の実施例の以下の説明文は、本発明の範囲を限定する目的で用いられるべきではない。本発明の他の実施例、特徴部、態様、実施形態、及び利点は、本発明を実施するために想到される最良の形態の1つを実例として示す以下の説明文より、当業者には明らかとなろう。理解されるように、本発明は、いずれも本発明から逸脱することなく、他の異なるかつ明白な態様が可能である。したがって、図面及び説明は、限定的な性質のものではなく、例示的な性質のものとみなされるべきである。
本開示の明瞭さのために、「近位」及び「遠位」という用語は、遠位外科用エンドエフェクタを有する外科用器具を握持する外科医又は他の操作者に対して本明細書で定義される。「近位」という用語は、外科医のより近くに配置された要素の位置を指し、「遠位」という用語は、外科用器具の外科用エンドエフェクタのより近くにかつ外科医からより遠くに配置された要素の位置を指す。また、図面を参照して「上」、「下」、「上側」、「下側」、「垂直」、「水平」、「左」、「右」などの空間的用語が本明細書で使用される限り、このような用語は例示的な記述目的にのみ使用されて、限定も絶対も意図していないことが理解されるであろう。その点において、本明細書に開示されるものなどの外科用器具を、本明細書で図示及び記載するものに限定されない様々な配向及び位置で使用してもよいことが理解される。
本明細書で使用されるとき、任意の数値、又は数値の範囲に関連する「約」、「ほぼ」などの用語は、参照される正確な値、並びに参照される特徴、又は特徴の組み合わせが、本明細書に記載されている意図された目的のために機能することができる好適な寸法の許容誤差を包含することが意図されている。
I.例示の直角外科用ステープラの概説
図1Aは、例えば、結腸直腸、胸郭、及び肥満症の処置を含む様々な非内視鏡(「開放」)外科的処置において組織をステープル留め及び切断するように構成された例示的な直角直線状外科用ステープラ(10)を示す。直角直線状外科用ステープラ(10)(「直角直線状カッター」とも呼ばれる)は、一般に、ハンドル組立体(12)と、ハンドル組立体(12)から遠位に延在するシャフト組立体(14)と、シャフト組立体(14)の遠位端にあるエンドエフェクタ(16)と、を含む。以下に記載するように、エンドエフェクタ(16)は、エンドエフェクタ(16)がシャフト組立体(14)によって画定される長手方向軸線に対して直角に横切るように延在する平面内の組織をクランプし、ステープル留めし、かつ切断するように、「直角」構成が設けられている。
以下により詳細に記載するように、外科用ステープラ(10)は、患者に対する外科的処置の間にハンドル組立体(12)を介してエンドエフェクタ(16)を操作するための複数の作動システムを含む。具体的には、外科用ステープラ(10)は、エンドエフェクタ(16)内に組織を最初に保持するように動作可能な組織保持ピン作動システム(20)と、エンドエフェクタ(16)を用いて組織をクランプするように動作可能な閉鎖システム(22)と、その後に、エンドエフェクタ(16)を用いて組織をステープル留め及び切断するように動作可能な発射システム(24)と、を含む。
本明細書の教示は、直線状のステープル列及び組織内の直線状切断線に適用するように構成された「直線状」外科用ステープラ(10)の文脈で示され記載されているが、本明細書の教示のうちの任意の1つ又は2つ以上が、本明細書に参照により組み込まれた参考文献のうちの任意の1つ又は2つ以上に開示されたタイプの外科用ステープラのように、非直線状の(例えば、湾曲した)構成でステープル列及び組織の切断線に適用するように構成された外科用ステープラに適用されてもよいことが理解されるであろう。
A.外科用ステープラのハンドル組立体及びシャフト組立体
図1Aに示すように、ハンドル組立体(12)は、ピストルグリップ(32)を画定するハウジング(30)と、ハンドルハウジング(30)の上部に摺動可能に配設されたサドル形状の摺動部(34)と、枢動可能な閉鎖トリガ(36)と、枢動可能な発射トリガ(38)と、を含む。閉鎖トリガ(36)及び発射トリガ(38)は、シャフト組立体(14)を介してエンドエフェクタ(16)と動作可能に連結され、それにより、エンドエフェクタ(16)は、閉鎖トリガ(36)の作動に応じて閉鎖し、かつそれによって、組織をクランプするように構成され、その後、発射トリガ(38)の作動に応じて組織をステープル留めしかつ切断する(すなわち、「発射する」)ように構成されている。図1Aは、エンドエフェクタ(16)が、カートリッジハウジング(162)と、エンドエフェクタ(16)内に取り付けられた(又は「リロードされた」)交換可能なステープルカートリッジユニット(160)のアンビル(210)との間に画定された間隙(G)(又は「アパーチャ」)内に横方向に組織を受容するように構成されるように、非作動構成にある摺動部(34)及び閉鎖トリガ(36)を示す。図1Bに示すように、摺動部(34)をエンドエフェクタ(16)に向かって遠位に並進させることにより、ステープルカートリッジユニット(160)の組織保持ピン(176)が遠位に延在して、アンビル(210)とカートリッジハウジング(162)との間に組織を捕捉する。図1Cに示すように、続いて閉鎖トリガ(36)をピストルグリップ(32)に向かって作動させると、カートリッジハウジング(162)がアンビル(210)に向かって遠位に駆動され、それによって、組織がその間にクランプされる。図1Dに示すように、続いて、ピストルグリップ(32)に向かって発射トリガ(38)を作動させると、クランプされた組織内にステープルが遠位に駆動され、また、以下でより詳細に記載するように、ナイフ部材(194)(図8参照)を用いて、形成されたステープルラインの間で組織を切断する。
図2に示すように、外科用ステープラ(10)は、組織保持ピン作動システム(20)、閉鎖システム(22)、及び発射システム(24)を支持するステープラ(10)のフレーム構造体を画定するために協働する一対の長手方向に延在するサイドプレート(40)を含む。各サイドプレート(40)は、ハンドルハウジング(30)内に収容された近位フレーム部分(42)と、シャフト組立体(14)のそれぞれの外側の横方向の側面を画定する中間シャフト部分(44)と、上方に延在する遠位フック(47)を有する遠位ジョー部分(46)と、を含む。遠位ジョー部分(46)は、以下に記載される閉鎖バー(50)の遠位端と協働して、ステープルカートリッジユニット(160)を取り外し可能に受容するエンドエフェクタ(16)のU字型遠位支持構造体(48)を画定する。本明細書で使用するとき、用語「U字型」は、本明細書に示される側面図のいずれかにおいて、エンドエフェクタ(16)によって提示される形状を指す。
図3に示すように、サイドプレート(40)の間に摺動可能に配設され、かつそれによって、支持されているのは、ハンドル組立体(12)とステープルカートリッジユニット(160)とを作動的に連結する、作動システム(20、22、24)の細長い作動可能な構成要素であり、閉鎖バー(50)、ステープルバー(60)、及びナイフバー(70)を含む。閉鎖バー(50)は、ステープルカートリッジユニット(160)を受容して支持するように構成されたカートリッジ受容遠位部分(52)を含む。閉鎖バー(50)及びステープルバー(60)は各々、互いに離間した第1及び第2の横方向の側面と、それらの間に長手方向に延在する内側チャネルと、を有する両面構造体として構成される。この構成により、ナイフバー(70)は、ステープルバー(60)の長手方向の内側チャネル内に入れ子式でかつ摺動可能に配設され、ステープルバー(60)も同様にして閉鎖バー(50)の長手方向の内側チャネル内に入れ子式でかつ摺動可能に配設される、シャフト組立体(14)の配置が可能になる。更に、ステープルバー(60)及びナイフバー(70)は、エンドエフェクタ(16)の独立した閉鎖及び発射を可能にする長手方向運動の範囲にわたって閉鎖バー(50)とは独立して長手方向に並進可能である。以下により詳細に記載するように、閉鎖バー(50)は、閉鎖トリガ(36)の作動に応じて組織をクランプするために、アンビル(210)に対して長手方向にカートリッジハウジング(162)を作動させるように動作可能である。ステープルバー(60)は、クランプされた組織をステープル留めするために、ステープルドライバ部材(186)(図8参照)をカートリッジハウジング(162)に対して長手方向に作動させるように動作可能である。ナイフバー(70)は、クランプされた組織を切断するために、カートリッジハウジング(162)及びステープルドライバ部材(186)に対して長手方向にナイフ部材(194)(図8参照)を作動させるように動作可能である。
外科用ステープラ(10)の組織保持ピン作動システム(20)は、ハンドル組立体(12)の摺動部(34)と、ステープルカートリッジユニット(160)の組織保持ピン(176)と、シャフト組立体(14)の上側に沿って長手方向に延在する細長い押棒(80)と、ハンドル組立体(12)内に摺動可能に配設された押棒ドライバ(82)と、を含む。押棒(80)の遠位端は、ステープルカートリッジユニット(160)をエンドエフェクタ(16)の遠位支持構造体(48)に挿入すると、組織保持ピン(176)と解放可能に連結するように構成されている。押棒(80)の近位端は、押棒ドライバ(82)と連結され、これは摺動部(34)と連結される。したがって、近位位置と遠位位置との間の摺動部(34)を長手方向に並進させることにより、格納位置と伸張位置との間でカートリッジハウジング(162)に対する組織保持ピン(176)の長手方向の並進が駆動される。図1Aに示すように、組織保持ピン(176)は、摺動部(34)が近位位置にあるとき、保持ピン(176)がカートリッジハウジング(162)内に収容される格納位置を呈するように構成されている。図1Bに示すように、組織保持ピン(176)は、摺動部(34)が遠位位置に進んだときに、保持ピン(176)の遠位端がアンビル(210)に係合し、それによって、ステープルカートリッジユニット(160)の間隙(G)内に配置された組織を保持する、伸張位置を呈するように構成される。
外科用ステープラ(10)の閉鎖システム(22)は、ハンドル組立体(12)の閉鎖トリガ(36)及び閉鎖バー(50)を含む。図2及び図4A~図4Cに示すように、閉鎖トリガ(36)は、一対の横方向に延在するポスト(90)を中心としてハンドルハウジング(30)と枢動可能に連結される。垂直方向にスロット付きの遠位部分を有する閉鎖トリガ(36)の上部アーム(92)は、一対の閉鎖リンク(96)によって閉鎖バー(50)の近位端と動作可能に連結される。各閉鎖リンク(96)の近位端は、閉鎖トリガ上部アーム(92)の横方向に延在するポスト(93)と枢動可能に連結される。各閉鎖リンク(96)の遠位端は、閉鎖バー(50)の横方向に延在するポスト(54)を中心として閉鎖バー(50)の近位端と枢動可能に連結される。
図4A~図4Bに示すように、ピストルグリップ(32)に向かって閉鎖トリガ(36)を枢動させる枢動により、閉鎖トリガ上部アーム(92)が遠位かつ下方に前進され、それによって、閉鎖リンク(96)を介して閉鎖バー(50)が遠位に駆動される。次いで、閉鎖バー(50)のカートリッジ受容遠位部分(52)は、カートリッジハウジング(162)をアンビル(210)に向かって遠位に駆動する。このようにして、エンドエフェクタ(16)は、組織がエンドエフェクタ(16)内に位置付け可能である開放状態(図1A~図1B)から、組織がカートリッジハウジング(162)とアンビル(210)との間にクランプされる閉鎖状態(図1C)へと作動される。ハンドル組立体(12)のピストルグリップ(32)内に収容された閉鎖戻りばね(98)は、閉鎖トリガ(36)を非作動状態に向かって弾性的に付勢し、それにより、エンドエフェクタ(16)を開放状態に向かって弾性的に付勢する。
本変形例では、閉鎖バー(50)は、操作者が閉鎖トリガ(36)を握ったときに、組織保持ピン作動システム(20)と協働して、保持ピン(176)をその伸張位置まで遠位に自動的に作動させるように更に構成されている。これに関して、図4A~図4Bに最もよく示すように、ハンドル組立体(12)は、閉鎖リンク(96)の外側に沿って回転可能に配設された一対のカムヨーク(100)を更に含む。各カムヨーク(100)は、閉鎖バー(50)のそれぞれの近位ポスト(54)を摺動可能に受容する角度付きスロット(102)を含む。閉鎖トリガ(36)がピストルグリップ(32)に向かって作動すると、近位ポスト(54)は、カムヨーク(100)を遠位に回転可能に駆動させて、ヨーク(100)のカムローブ(104)が押棒ドライバ(82)の対応するサイドポスト(84)と係合し、それによって、押棒(80)、ひいては組織保持ピン(176)を遠位に作動させる。エンドエフェクタ(16)の閉鎖中の組織保持ピン(176)のこのような自動伸張は、操作者が閉鎖トリガ(36)を作動する前に摺動部(34)を介して保持ピン(176)を遠位に手動で作動させなかった場合に有用であり得る。
本実施例の閉鎖システム(22)は、閉鎖トリガ(36)を作動位置で解放可能にロックして、閉鎖トリガ(36)を継続的に握る必要なしに、エンドエフェクタ(16)を用いて組織の効果的なクランプを提供するように更に構成されている。図4A~図4Bに最もよく示すように、解放ボタン(110)は、ハンドル組立体(12)の近位端に枢動可能に配設される。ロック爪(112)は、解放ボタン(110)の上端から遠位に延在し、解放ボタンばね(116)を介して、閉鎖トリガ上部アーム(92)の上端と接触するように弾性的に付勢されている爪状ラグ(114)を含む。したがって、閉鎖トリガ(36)がピストルグリップ(32)に向かって握られると、爪状ラグ(114)は、閉鎖トリガ上部アーム(92)の上面に沿って摺動するように構成されている。図4Bに示すように、閉鎖トリガ(36)が完全に作動位置に到達すると、爪状ラグ(114)は、閉鎖トリガ上部アーム(92)の近位上部ノッチ(94)内に入り込み、それによって、閉鎖トリガ(36)を作動位置に完全にロックする。操作者がエンドエフェクタ(16)を再開放することを望む場合、例えば、エンドエフェクタ(16)内に組織を再配置するか、又は発射が完了した後に組織を解放するために、操作者は解放ボタン(110)を押下して、爪状ラグ(114)を閉鎖トリガ(36)から係合解除することができる。閉鎖復帰ばね(98)によって提供される弾性的な付勢によって、閉鎖トリガ(36)は、その後非作動状態に戻り、エンドエフェクタ(16)は、図1A及び図4Aに示される開放状態に戻る。
外科用ステープラ(10)の発射システム(24)は、ハンドル組立体(12)の発射トリガ(38)、ステープルバー(60)、ナイフバー(70)、及びステープルカートリッジユニット(160)のステープルドライバ部材(186)及びナイフ部材(194)を含む。ナイフバー(70)及びステープルドライバ部材(186)の特徴部は、図8に関連して以下でより詳細に記載される。図2及び図4Aに示すように、本実施例の発射トリガ(38)は、ハンドルハウジング(30)から下方に延在し、操作者によって係合可能である下部シュラウド(120)と、下部シュラウド(120)から上方かつ遠位に延在し、ハンドルハウジング(30)とともに位置付けられる円弧状上部アーム(122)を有する一対のプレートと、円弧状上部アーム(122)の自由な遠位上端の間で横方向に延在する回転可能なカムピン(124)と、ハンドルハウジング(30)内の円弧状上部アーム(122)の下端から遠位に延在する発射ロックアウト突起部(126)と、を有するアセンブリとして構成される。カムピン(124)及び発射トリガ(38)の他の特徴部は、図13~図17に関連して以下でより詳細に説明される。
発射トリガ(38)は、横方向に延在する枢動ピン(128)を介してハンドルハウジング(30)と枢動可能に連結されている。加えて、発射トリガ(38)は、閉鎖トリガ(36)がピストルグリップ(32)に向かって作動する際に、発射トリガ(38)の円弧状上部アーム(122)が閉鎖トリガ上部アーム(92)のスロット付き遠位部分内に受容されるように、閉鎖トリガ(36)の遠位に位置付けられる。図4A~図4Bに示すように、操作者が閉鎖トリガ(36)をピストルグリップ(32)に向かって完全に握ると、閉鎖トリガ上部アーム(92)の遠位スロット付き部分内に配設された遠位に面するレッジ(95)が、発射トリガ(38)のカムピン(124)と係合し、カムピン(124)を初期量だけ遠位に駆動する。これにより、図4Bに示すように、発射トリガ(38)の下端は、閉鎖トリガ(36)と同時にピストルグリップ(32)に向かって部分的に枢動する。
図4Cに示すように、一度エンドエフェクタ(16)が完全な閉鎖状態に達して、ピストルグリップ(32)に向かって発射トリガ(38)を更に作動させると、エンドエフェクタ(16)を「発射する」ように動作する。具体的には、カムピン(124)の外側部分は、ステープルバー(60)の近位縁部(62)と係合し、ひいてはステープルバー(60)を閉鎖バー(50)に対して遠位に駆動する。図12A~図12Dに関連して以下でより詳細に記載するように、ステープルバー(60)の遠位縁部(64)は、ステープルカートリッジハウジング(162)内のステープルドライバ部材(186)の近位端に係合し、それにより、ステープルドライバ部材(186)をステープルカートリッジハウジング(162)を通って遠位に駆動し、エンドエフェクタ(16)によってクランプされた組織内にステープルを駆動する。発射トリガ(38)がその完全な作動状態に向かって作動すると、カムピン(124)の中間部分が発射トリガ(38)の円弧状上部アーム(122)間に配設され、ナイフバー(70)の丸みを帯びた近位縁部(72)と係合し、それにより、ナイフバー(70)を閉鎖バー(50)に対して遠位に駆動させる。図12A~図12Dに関連して以下でより詳細に記載するように、ナイフバー(70)の遠位縁部(74)は、ステープルカートリッジハウジング(162)内のナイフ部材(194)の近位端に係合し、それにより、ナイフ部材(194)をステープルドライバ部材(186)を通って遠位に駆動し、エンドエフェクタ(16)によってクランプされた組織を切断する。
本実施例の発射システム(24)は、発射トリガ(38)がピストルグリップ(32)に向かって最初の運動範囲を通して作動されるときに、ステープルバー(60)及びナイフバー(70)がともに遠位に並進し、かつ発射トリガ(38)がピストルグリップ(32)に向かって最終の運動範囲を通して更に作動されるとき、ナイフバー(70)がステープルバー(60)に対して遠位に並進し続けるように好適に構成されている。有利なことに、このような構成は、エンドエフェクタ(16)によってクランプされた組織が完全にステープル留めされ、組織がナイフ部材(194)によって切断される前に、意図された組織切断線に沿って好適な止血が達成されることを確実にする。
図2に示すように、発射システム(24)は、ハンドル組立体(12)内に収容されたナイフ戻しばね(130)を更に含む。ナイフ戻しばね(130)は、その遠位端でナイフバー(70)の遠位端に定着され、その近位端で閉鎖バー(50)の遠位端に定着される。したがって、ナイフ戻しばね(130)は、発射トリガ(38)が解放されると、閉鎖バー(50)及びステープルバー(60)に対してナイフバー(70)を近位に弾性的に付勢するように動作可能である。図3及び図12A~図12Dに示すように、ナイフバー(70)は、遠位フック(76)を含み、それがナイフ部材(194)によって捕捉されることによってナイフ部材(194)をナイフバー(70)に軸方向に固着する。したがって、操作者が発射ストロークを完了した後に発射トリガ(38)を解放すると、ナイフバー(70)及びナイフ部材(194)は自動的に近位に後退して、ナイフ部材(194)の遠位切断縁部(200)をステープルカートリッジハウジング(162)内に安全に収容する。
図2に示すように、本実施例の外科用ステープラ(10)は、枢動可能レバー(140)の形態である近位発射ロックアウト機構を更に含み、これは、エンドエフェクタ(16)が閉鎖トリガ(36)によって完全に閉鎖されるまで、発射トリガ(38)の作動を抑制するように動作可能である。発射ロックアウトレバー(140)は、ハンドル組立体(12)内に収容され、左のサイドプレート(40)の近位フレーム部分(42)の外側に枢動可能に取り付けられる。発射ロックアウトレバー(140)は、ばね(146)によって、近位ロックアウトレバー(140)の下部タブ(142)が発射トリガ(38)の発射ロックアウト突起部(126)の下方への移動を阻止する位置に向かって弾性的に付勢されており、それにより、エンドエフェクタ(16)を閉鎖するために閉鎖トリガ(36)が完全に作動していない場合には、発射トリガ(38)の作動が抑制されるようになっている。閉鎖トリガ(36)が完全な作動状態に達すると、発射ロックアウトレバー(140)の上部アーム(144)は、解放ボタン(110)の爪状ラグ(114)によって下方に駆動され、これにより、下部タブ(142)を発射ロックアウト突起部(126)から離れるように回転させ、発射トリガ(38)の作動を可能にする。外科用ステープラ(10)の発射ロックアウトレバー(140)及び他のロックアウト特徴部は、本願と同日出願の「Clamping Based Lockout Mechanism for Right Angle Surgical Stapler」と題する米国特許出願第[代理人参照番号END9087USNP1](その開示は参照により本明細書に組み込まれる)における教示の少なくとも一部に従って更に構成されかつ動作可能であり得る。
図示されていないが、外科用ステープラ(10)のシャフト組立体(14)は、関節接合部など様々な追加の構成要素を含んでもよく、あるいは、シャフト組立体(14)がハンドル組立体(12)に対してモジュール化されるように、様々な構成要素の再配置を含んでもよい。
B.外科用ステープラのエンドエフェクタ
外科用ステープラ(10)のエンドエフェクタ(16)は、サイドプレート(40)の遠位部分、閉鎖バー(50)のカートリッジ受容遠位部分(52)、ステープルバー(60)及びナイフバー(70)の遠位部分によって画定される遠位支持構造体(48)、並びに交換可能なステープルカートリッジユニット(160)を含む。図5~図8に最もよく示すように、本変形例のステープルカートリッジユニット(160)は、ステープル留めしかつ切断される患者組織を受容するための軸方向の間隙(G)をその間に画定するように、互いに離間したカートリッジハウジング(162)及びアンビル(210)を含む。カートリッジハウジング(162)は、アンビル(210)に対して組織をクランプするように構成され、アンビル(210)とともにシャフト組立体(14)の長手方向軸に対して横切るように延在する、遠位に面したデッキ(164)を含み、その結果、エンドエフェクタ(16)に「直角」構成を提供する。
カートリッジデッキ(164)は、その中にナイフ(198)を摺動可能に受容するように構成された細長い直線状ナイフスロット(166)と、細長い直線状ナイフスロット(166)のいずれかの側に沿って直線状の列で配置され、複数の未形成ステープル(170)を内部に収容するように構成された複数のステープル開口部(168)と、を含む。本実施例のデッキ(164)は、ステープル開口部(168)とともに挿入され、組織がデッキ(164)とアンビル(210)との間にクランプされる際に患者組織の把持及び圧縮を最適化するように構成された、複数のスタンドオフ特徴部(172)を更に含む。デッキ(164)は、2019年1月14日出願の「Surgical Stapler with Sloped Staple Deck for Varying Tissue Compression」と題する米国特許出願第16/234,740号(その開示は参照により本明細書に組み込まれる)の少なくとも一部の教示に従って、更に構成され得る。
カートリッジハウジング(162)の細長い上部本体部分(174)は、組織保持ピン(176)と、組織保持ピン(176)の近位端に固着された連結具(180)とを摺動可能に収容する。連結具(180)は、ステープルカートリッジユニット(160)がエンドエフェクタ(16)の遠位支持構造体(48)内に着座されたときに、組織保持ピン(176)を組織保持ピン作動システム(20)の押棒(80)の遠位端と解放可能に連結するように構成される。上部本体部分(174)の近位端に固着されたエンドキャップ部材(182)は、組織保持ピン(176)及び連結具(180)をカートリッジハウジング(162)内で近位に拘束するように構成されており、一方で、組織保持ピン(176)がその近位の格納位置(図1A及び図12Aを参照)とその遠位の伸長位置(図1B及び図12Bを参照)との間で並進することを可能にしている。組織保持ピン(176)は、保持ピン(176)がアンビル(210)に向かって延在するときに組織を貫通するように構成されたテーパ状の遠位先端部(178)を含む。
カートリッジハウジング(162)の下部本体部分(184)は、ステープルドライバ部材(186)及びナイフ部材(194)を内部に摺動可能に受容する。図8に最も良く示すように、本変形例のステープルドライバ部材(186)は、基部(188)と、基部(188)から遠位に突出する複数のステープルドライバ要素(190)と、ステープルドライバ部材(186)を通って軸方向に延在し、ナイフ部材(194)を摺動可能に受容するように構成された内部チャネル(192)と、を含む。各ステープルドライバ要素(190)は、カートリッジハウジング(162)のそれぞれのステープル開口部(168)内に摺動可能に受容され、閉鎖トリガ(36)の作動に応じて、開口部(168)からそれぞれのステープル(170)を駆動するように構成される。本変形例のステープルドライバ要素(190)は基部(188)にしっかりと貼着されているが、基部(188)及びステープルドライバ要素(190)は、他の変形例では別個に提供されてもよいことが理解されるであろう。
ナイフ部材(194)は、基部(196)と、基部(196)に固着されかつそこから遠位に延在し、遠位切断縁部(200)を有するナイフ(198)と、を含む。ナイフ(198)は、ナイフ(198)が患者組織上で直線状の切断を行うことを可能にする平坦なプレート状形状で形成される。ナイフ部材(194)は、ステープルドライバ部材(186)の内部チャネル(192)内に摺動可能に受容され、このため、ナイフ(198)が、発射トリガ(38)の完全な作動に応じて、エンドエフェクタ(16)によってクランプされた組織を切断するために、ステープルドライバ部材(186)及びカートリッジハウジング(162)の細長い直線状ナイフスロット(166)を通して長手方向に並進するように構成されている。
図8に最も良く示すように、ステープルカートリッジユニット(160)のアンビル(210)は、遠位プレート部分(212)と、遠位プレート部分(212)の下端から近位に延在する連結アーム(214)とを含む。遠位プレート部分(212)は、ステープル留めされ、かつ切断される組織をクランプするためにカートリッジデッキ(164)と協働するように構成されている。遠位プレート部分(212)は、細長い直線状スロット(216)と、スロット(216)の各側面に沿って直線状に配置された複数のステープル形成ポケット(218)とを含む。ポケット(218)は、遠位プレート部分(212)とカートリッジデッキ(164)との間にクランプされた組織内にステープル(170)を形成するために、カートリッジハウジング(162)から射出されたステープル(170)の脚部を受容し、変形させるように構成されている。
ガイドピン(230)は、アンビルプレート部分(212)とカートリッジハウジング(162)との間で長手方向に延在し、近位開放位置(図1A及び図12A参照)と遠位閉鎖位置(図1C及び図12C参照)との間でカートリッジハウジング(162)の長手方向の並進をガイドするように構成されている。ガイドピン(230)の近位端は、図8に示すアンビル連結アーム(214)の近位タブ(220)によって拘束され、ガイドピン(230)の遠位端は、アンビルプレート部分(212)内に形成された下部開口部(222)内に拘束される。アンビルプレート部分(212)に形成された上部開口部(224)は、組織保持ピン(176)がガイドピン(230)と協働してアンビル(210)に対するカートリッジハウジング(162)の長手方向の並進をガイドし得るように、組織保持ピン(176)のテーパ状の遠位先端部(178)を伸長位置で受容して拘束するように構成されている。図6~図8に見られるように、ガイドピン(230)の内側は、長手方向の溝(232)を含んでもよく、この溝は、同様の溝(234)(図12A~図12D参照)と協働して、ナイフ(198)をカートリッジハウジング(162)に対する格納位置と伸長位置との間で摺動可能にガイドするように構成されている。
ステープルカートリッジユニット(160)は、アンビル(210)に固定され、かつエンドエフェクタ(16)によってクランプされた組織を切断するためにナイフ(198)と協働するように構成された、組織切断ワッシャ(240)を更に含む。図8及び図10~図11に最もよく示すように、組織切断ワッシャ(240)は、アンビルプレート部分(212)の遠位に沿って延在する細長いプレート状の本体(242)を含む。ワッシャ本体(242)は、アンビルプレート部分(212)の細長いスロット(216)を通って近位方向に突出する細長い切断要素(244)を含む。切断要素(244)は、ナイフの切断縁部(200)に、切断縁部(200)が組織を切断するための平坦な表面を提供することによって、まな板として機能する。組織切断ワッシャ(240)の少なくとも切断要素(244)は、高密度ポリエチレン(high-density polyethylene、HDPE)などの高分子材料を含んでもよい。その関連で、ナイフ(198)は、組織を切断する際に、その長手方向中心線に沿って、切断要素(244)に軸方向に切り込み得る。本変形例の切断要素(244)は、略平面的な切断面を提供するが、切断要素(244)は代替的に他の変形例で構成されてもよいことが理解されるであろう。
組織切断ワッシャ(240)は、ワッシャ本体(242)の上端にある丸みを帯びた先端部(246)と、ワッシャ本体(242)の下端から近位に延在する連結アーム(248)と、を更に含む。ワッシャ先端部(246)は、アンビルプレート部分(212)の上端を捕捉し、それによって拘束し、その丸みを帯びた構成は、患者組織との非外傷性相互作用を促進する。プレス嵌めピン(250)は、アンビル(210)及び組織切断ワッシャ(240)の近位連結アーム(214、248)に形成された開口部を介して挿入されるように構成され、それによって、アンビル(210)及び切断ワッシャ(240)を一緒に確実に連結する。
組織切断ワッシャ(240)は、アンビルプレート部分(212)の全長に沿って延在する一対の側部フランジ(252)を更に含む。図10及び図11に示すように、各側部フランジ(252)は、近位に延在して、アンビルプレート部分(212)のそれぞれの側縁部を覆い、かつ遠位に延在して、遠位支持構造体(48)を画定するそれぞれのサイドプレート(40)の遠位フック(47)の少なくとも一部分を覆う。したがって、有利なことに、側部フランジ(252)は、アンビルプレート部分(212)と遠位フック(47)との間に形成され得る軸方向の間隙(254)を覆うように機能し、それにより、組織に望ましくない外傷をもたらす可能性のある様式で、組織が軸方向の間隙(254)内に入り込み、挟まれることを防止することができる。図11に示すように、側部フランジ(252)の外側表面は、組織切断ワッシャ(240)の外周の非外傷性特性を更に向上させるために丸みを帯びていてもよい。組織切断ワッシャ(240)は、本願と同日出願の「Tissue Cutting Washer for Right Angle Surgical Stapler」と題する米国特許出願第[代理人参照番号END9086USNP1](その開示は参照により本明細書に組み込まれる)の教示のいずれかに従って更に構成されかつ動作可能であり得る。
C.エンドエフェクタの遠位支持構造体へのステープルカートリッジユニットの例示的な装填
図9A及び図9Bは、エンドエフェクタ(16)の遠位支持構造体(48)への、新しい(又は「使用されていない」)状態のステープルカートリッジユニット(160)の装填を示す。図9Aに示すように、かつ上記で簡潔に記載したように、遠位支持構造体(48)は、遠位フック(47)によって画定される遠位側、遠位ジョー部分(46)の近位部分及び閉鎖バー(50)のカートリッジ受容遠位部分(52)の遠位端によって画定される近位側、及びそれらの間に配設された上方に開く軸方向の間隙を有するU字型の側面輪郭を有するように構成される。
ステープルカートリッジユニット(160)には、図9A~図9Bに示すように、ステープルリテーナ(260)が設けられており、それは、デッキ(164)とアンビルプレート部分(212)との間に取り外し可能に位置付けられ、ステープル(170)をステープル開口部(168)内に保持し、ステープルカートリッジユニット(160)が遠位支持構造体(48)に挿入される際に、デッキ(164)とアンビルプレート部分(212)との間の適切な軸方向の間隔を確保する。ステープルリテーナ(260)を取り外すと、ステープルカートリッジユニット(160)は、アンビルプレート部分(212)及び組織切断ワッシャ(240)によって画定される遠位側、カートリッジデッキ(164)によって画定される近位側、及びそれらの間に配設された上方に開く軸方向間隙(G)を有する、遠位支持構造体(48)と同様のU字型の側面輪郭を呈する。ステープルリテーナ(260)は、本願と同日出願の「Staple Retainer for Right Angle Surgical Stapler」と題する米国特許出願第[代理人参照番号END9090USNP1](その開示は参照により本明細書に組み込まれる)の教示のいずれかに従って更に構成されかつ動作可能であり得る。
図9Aに示すように、ユーザはまず、カートリッジハウジング(162)の下部本体部分(184)上に形成された近位側レール(202)を、閉鎖バー(50)のカートリッジ受容遠位部分(52)に形成された内側チャネル(56)と位置合わせする(図3参照)。図9Bに示すように、ユーザは次に、カートリッジハウジング(162)の近位側レール(202)が閉鎖バー(50)の内側チャネル(56)内へ下方に摺動し、かつサイドプレート(40)の遠位フック(47)が組織切断ワッシャ本体(242)の遠位側に形成された溝に摺動するように(図11参照)、エンドエフェクタ(16)の遠位支持構造体(48)にステープルカートリッジユニット(160)を下方に押し込む。ステープルカートリッジユニット(160)が遠位支持構造体(48)内に完全に着座すると、カートリッジハウジング(162)の下部本体部分(184)上に形成された戻り止め突起部(204)は、閉鎖バー(50)のカートリッジ受容遠位部分(52)に形成されたそれぞれの開口部(58)内に受容され、それによって、ステープルカートリッジユニット(160)が遠位支持構造体(48)内に取り外し可能に固着される。開口部(58)とのカートリッジ戻り止め突起部(204)の係合は、ユーザに触覚フィードバック及び/又は聴覚フィードバックを提供して、ステープルカートリッジユニット(160)が遠位支持構造体(48)内に完全に着座していることを確認することができる。
図9Aに示すように、遠位ロックアウトレバー(270)は、ステープルバー(60)の遠位端に枢動可能に連結される。遠位ロックアウトレバー(270)は、ステープルバー(60)及びナイフバー(70)の遠位縁部(64)に向かって遠位に延在し、サイドプレート(40)、閉鎖バー(50)、ステープルバー(60)、及びナイフバー(70)の遠位部分を通って横方向に延在する固定遠位ピン(280)と解放可能に係合するように構成されている。遠位ロックアウトレバー(270)は、未使用のステープルカートリッジユニット(160)の遠位支持構造体(48)への挿入時にステープルドライバ部材(186)の近位端が係合することに応じて、図9Aに示される上昇位置に向かって弾性的に付勢され、図9Bに示される下降位置に向かって枢動可能である。上昇位置において、遠位ロックアウトレバー(270)は固定遠位ピン(280)と係止されるように係合し、それによって、ステープルバー(60)及びナイフバー(70)の遠位作動を抑制し、ひいてはステープルカートリッジユニット(160)の発射を抑制する。下降位置において、遠位ロックアウトレバー(270)は固定遠位ピン(280)と係合解除され、それによって、ステープルカートリッジユニット(160)の発射のための、ステープルバー(60)及びナイフバー(70)の遠位作動を可能にする。遠位ロックアウトレバー(270)は、図18~図22Eに関連して以下により詳細に記載される。
D.外科用ステープラの例示的な作動
ステープルカートリッジユニット(160)を含む、上記の外科用ステープラ(10)の様々な構造的特徴について記載してきたが、ここで外科手術中の外科用ステープラ(10)の例示的な作動について以下に記載する。未使用のステープルカートリッジユニット(160)を上記の様式で遠位支持構造体(48)に装填した後、次に患者の体腔内でエンドエフェクタ(16)を好適に操作して、アンビルプレート部分(212)とカートリッジデッキ(164)との間のステープルカートリッジ間隙(G)内に患者組織を位置付ける。図12A及び図12Bに示すように、次に、摺動部(34)を介して遠位に押棒(80)を作動させて、押棒(80)を遠位に駆動し、それによって、組織保持ピン(176)をカートリッジハウジング(162)から延在させて、その遠位先端部(178)を、カートリッジデッキ(164)の上端を覆う組織に貫通させて、アンビルプレート部分(212)の上端内に着座するようにする。このようにして、患者組織は、閉鎖前にカートリッジ間隙(G)内にしっかりと保持される。
図12Cに示すように、次いで、閉鎖トリガ(36)を介して遠位に閉鎖バー(50)を作動させて、それによって、カートリッジハウジング(162)を、ガイドピン(230)及び組織保持ピン(176)に沿って遠位に駆動して、カートリッジデッキ(164)とアンビルプレート部分(212)との間に組織をクランプする。本実施例に示すように、ステープルバー(60)及びナイフバー(70)は、エンドエフェクタ(16)の完全閉鎖時にステープルドライバ部材(186)及びナイフ部材(194)が発射のために好適に位置付けられるように、閉鎖バー(50)及びカートリッジハウジング(162)とともに遠位に作動する。上述したように、エンドエフェクタ(16)は、ハンドル組立体(12)の解放ボタン(110)のロック爪(112)によって、完全閉鎖状態に解放可能に維持される。
図12Dに示すように、次に、ステープルバー(60)及びナイフバー(70)が発射トリガ(38)を介して遠位に作動され、それによって、ステープルドライバ部材(186)及びナイフバー(70)は、カートリッジハウジング(162)を通って遠位に駆動される。ステープルドライバ部材(186)のステープルドライバ要素(190)は、ステープル開口部(168)を通って遠位に前進し、それによって、その中に収容されたステープル(170)を、クランプされた組織を通って遠位に駆動し、アンビルプレート部分(212)のステープル形成ポケット(218)内に駆動し、ステープル(170)が組織内に形成されるようにする。ナイフ部材(194)は、ナイフ(198)を、カートリッジデッキ(164)の細長いナイフスロット(166)を通って、クランプされた組織を通って、かつ組織切断ワッシャ(240)の切断要素(244)に対して遠位に駆動させ、それによって、形成されたステープル(170)の最も内側の列の間の直線状切断線に沿ってクランプされた組織を切断する。クランプされた組織を完全に切断すると、ナイフの切断縁部(200)は、組織切断ワッシャー(240)の切断要素(244)内に遠位に貫通し得る。任意選択的に、このような貫通に応じて、組織切断ワッシャ本体(242)は、ナイフの切断縁部(200)に沿って破断することができ、それによって、発射ストロークが完了し、クランプされた組織が完全にステープル留めされ、かつ切断されたことを外科医に(例えば、「パチン」という音を介して)聴覚的に示すことができる。
上述したように、及び図12Dに示すように、発射トリガ(38)が組織のステープル留めすることになる最初の運動範囲を介して作動されると、ステープルドライバ部材(186)及びナイフ部材(194)は、ステープルカートリッジハウジング(162)を通って遠位に一緒に並進してもよい。図12Dに示すように、ナイフ部材(194)は、次に、発射トリガ(38)がステープル留めされた組織をナイフ(198)で切断することになる最終的な運動範囲を通して更に作動される際に、静止したステープルドライバ部材(186)に対して遠位に並進し続けてもよい。このようにして、エンドエフェクタ(16)によってクランプされた組織は、切断される前に完全にステープル留めされる。
図7に最も良く示すように、カートリッジハウジング(162)の下部本体部分(184)の第1の横方向の側面は、複数の軸方向に離間した凹部を有する戻り止めアーム(185)を含む。加えて、ステープルドライバ部材(186)の基部(188)の第1の横方向の側面は、横方向に延在する戻り止めポスト(189)を含み、これは、クランプされた組織をステープル留めするときに、ステープルドライバ部材(186)が、カートリッジハウジング(162)を通って遠位に駆動される際に、戻り止めアーム(206)に沿って軸方向に戻り止めするように構成されている。図8に最も良く示すように、ステープルドライバ部材(186)の基部(188)の第2の横方向の側面は、複数の軸方向に離間した凹部を有する戻り止めアーム(191)を含む。加えて、ナイフ部材(194)の基部(196)の第2の横方向の側面は、横方向に延在する戻り止めポスト(197)を含み、これは、クランプされた組織を切断するときに、ナイフ部材(194)が、ステープルドライバ部材(186)を通って遠位に駆動される際に、戻り止めアーム(191)に沿って軸方向に戻り止めするように構成されている。このような戻り止め特徴部は、ステープルドライバ部材(186)が組織をステープル留めするために完全に伸張されたとき、及びその後、ナイフ部材(194)がステープル留めされた組織を切断するために完全に伸張されたときに、外科医に触覚フィードバックを提供することができる。
外科用ステープラ(10)が完全に発射されると、外科医は発射トリガ(38)を解放し、これにより、ナイフバー(70)及びナイフ部材(194)を、上述のナイフ戻しばね(130)の弾性的な付勢を介して閉鎖バー(50)に対して近位に自動的に後退させることができる。本変形例では、閉鎖バー(50)に対するナイフバー(70)の近位後退はまた、閉鎖バー(50)に対するステープルバー(60)の近位後退をも駆動し、例えば、ナイフバー(70)の遠位部分上に形成された下部タブ(78)と、ステープルバー(60)の遠位部分の下面に形成された下部スロット(66)とを係合することによって、ナイフバー(70)は、ステープルバー(60)と動作可能に連結される。一方、上記のステープル留め戻り止め特徴部(185、189)は、遠位ロックアウトレバー(270)がステープルドライバ部材(186)を係合解除するように、ステープルドライバ部材(186)をカートリッジハウジング(162)内のその完全に伸長した位置に維持するように動作する。これにより、遠位ロックアウトレバー(270)は、上昇したロックアウト位置に戻り、ステープルカートリッジユニット(160)が使用されたときに発射トリガ(38)の再作動を阻止することができる。このようにして、遠位ロックアウトレバー(270)は、ステープルを適用せずにナイフ(198)で組織を切断することとなる様式で、外科医が、使用済みステープルカートリッジユニット(160)を組織内に不注意に再発射することを防止する。
発射トリガ(38)の解放後、次に外科医はハンドル組立体(12)上の解放ボタン(110)を押下して、上述した閉鎖復帰ばね(98)の弾性的な付勢を介して、閉鎖トリガ(36)及び閉鎖バー(50)がそれらの非作動状態に戻ることを可能にする。閉鎖バー(50)のこのような近位への後退は、ステープル留めされた組織及び切断された組織が、エンドエフェクタ(16)から解放され得るように、カートリッジハウジング(162)をアンビル(210)から近位に引き離す。閉鎖バー(50)の近位への後退はまた、ステープルバー(60)及びナイフバー(70)をそれらの近位ホーム位置よりも更に近位に後退することにより、使用済みステープルカートリッジユニット(160)を遠位支持構造体(48)から取り外し、新しいステープルカートリッジユニット(160)と交換することができる。
E.発射システムの更なる特徴部
図13~図17は、エンドエフェクタ(16)を発射するための発射ストローク中の発射トリガ(38)の更なる特徴部、及びステープルバー(60)とナイフバー(70)との係合を示す。図13~図14に示されるように、かつ上記で簡潔に記載したように、発射トリガ(38)は、トリガシュラウド(120)と、トリガシュラウド(120)内に入れ子にされ、各々が円弧状上部アーム(122)を有する一対のトリガサイドプレート(121)と、弓状上部アーム(122)の遠位端の間に横方向に拡がり、かつそれによって回転可能に支持されるカムピン(124)と、左のトリガサイドプレート(121)の横方向の側面に配設された発射ロックアウト要素(126)と、トリガシュラウド(120)、トリガサイドプレート(121)、及び発射ロックアウト要素(126)を通って横方向に延在して、発射トリガ(38)をハンドル組立体本体(30)と枢動可能に連結するトリガ枢動ピン(128)と、を含むアセンブリとして構成されている。
図15に最も良く示されるように、発射トリガ(38)の回転可能なカムピン(124)は、カムピン(124)の中心回転軸に沿って横方向に離間した複数の段付き直径を画定する特徴部を含む。カムピン(124)のこれらの特徴部は、円形の中央本体(132)と、中央本体(132)の各横方向の側面に配設された円形の凹状ショルダ(134)と、各凹状ショルダ(134)の横方向外側に配設された環状溝(136)と、各環状溝(136)の横方向外側に配設されたエンドキャップ(138)と、を含む。以下に説明するように、これらの機構は、エンドエフェクタ(16)を発射するためのピストルグリップ(32)に向かって発射トリガ(38)を握ることに応答して、カムピン(124)がステープルバー(60)及びナイフバー(70)の近位端と同時に係合することを可能にする。
図16に示すように、カムピン(124)の円形の中央本体(132)は、発射トリガ(38)を握ることに応答して、ナイフバー(70)の丸い近位縁部(72)と係合するように構成されている。同時に、カムピン(124)の各環状溝(136)は、発射トリガ(38)を握ることに応答して、ステープルバー(60)のそれぞれの近位縁部(62)と係合するように構成されている。したがって、発射トリガ(38)をピストルグリップ(32)に向かって握って発射ストロークを実施することにより、カムピン(124)は、ステープルバー(60)及びナイフバー(70)を遠位に駆動させ、それによって、エンドエフェクタ(16)を上記の方法で発射する。カムピン(124)が、トリガサイドプレート(121)に回転可能に取り付けられるため、カムピン(124)は、発射トリガ(38)が握られると、ステープルバー(60)及びナイフバー(70)の近位縁部(62)に沿って回動するように構成されている。有利なことに、このような回動は、カムピン(124)と近位縁部(62)との間の摩擦力を最小化し、したがって、バー(60、70)を完全に遠位に作動させて、エンドエフェクタ(16)を発射するために、操作者が発射トリガ(38)に加えなければならない入力する力(「発射する力」とも呼ばれる)を最小化する。
発射ストローク中にカムピン(124)によってステープルバー(60)及びナイフバー(70)に加えられた力は、バー(60、70)の近位部分に、シャフト組立体(14)内のそれらの最近位支持点を中心とした下向きの曲げモーメントを経験させる結果となり得る。図13で最も良く分かるように、支持ピン(150)は、ステープルバー(60)及びナイフバー(70)の近位端の下に位置付けられる。支持ピン(150)は、その下面においてバー(60、70)を支持して、そのような曲げモーメントを相殺し、発射中のバー(60、70)の下向きの偏向を防止するように構成されている。本実施例では、支持ピン(150)は、ステープラサイドプレート(40)の近位フレーム部分(42)の間に横方向に拡がって、ステープラサイドプレート(40)の長手方向に固定され、いくつかの変形例では、支持ピン(150)は、サイドプレート(40)に対して回転可能であってもよい。
F.外科用ステープラの遠位ロックアウト機構
図18に示すように、外科用ステープラは、ロックアウトレバー(270)の形態の二重ロックアウト部材と、固定ピン(280)の形態の停止部材と、を含む遠位ロックアウト機構を含む。上記で簡潔に記載したように、かつ以下により詳細に記載するように、遠位ロックアウトレバー(270)及び固定ピン(280)は、協働して、未使用のステープルカートリッジ(160)がエンドエフェクタ(16)から欠落しているときに、エンドエフェクタ(16)の閉鎖を抑制し、エンドエフェクタ(16)が同じステープルカートリッジユニット(160)で2回以上発射することを抑制するように構成されている。
図18~図20に示されるように、本実施例の遠位ロックアウトレバー(270)は、互いに離間して互いに平行である第1及び第2の横方向の側面(272)及び側面(272)の近位部分をそれらの下縁部に沿って相互接続する下部ブリッジ(273)を有する両面構造体として構成されている。ロックアウトレバー(270)の近位端は、その中に枢動ピン(279)を受容するように構成された一対の開口部(274)を含み、ロックアウトレバー(270)の遠位端は、一対の遠位に延在するタブ(275)を含む。その中間部分に沿って、ロックアウトレバー(270)は、レバー側面(272)から上方に延在する近位対のロックアウト歯(276)と、レバー側面(272)から上方に延在し、近位ロックアウト歯(276)から遠位に離間している遠位対のロックアウト歯(278)と、を更に含む。以下に記載されるように、ロックアウト歯(276、278)は、固定ピン(280)の近位に面する平坦面(282)と係合して、未使用のステープルカートリッジユニット(160)が欠落している状態でエンドエフェクタ(16)の閉鎖及び発射を防止するロックアウト位置を確立するように構成されている。
図18及び図3に示されるように、レバー枢動ピン(279)は、遠位ロックアウトレバー(270)の近位開口部(274)、ステープルバー(60)の遠位部分に形成された対応する一対の開口部(67)(図3参照)及びナイフバー(70)の遠位部分に形成された対応するスロット(77)(図3参照)を通って横方向に延在する。したがって、遠位ロックアウトレバー(270)は、ステープルバー(60)に対して依然として回転可能に長手方向に固定されるが、一方、スロット(77)は、ナイフバー(70)が、ステープルバー(60)及び遠位ロックアウトレバー(270)に対して長手方向に並進して、上記の様式で、ステープルドライバ部材(186)とは独立して、ステープルカートリッジユニット(160)のナイフ部材(194)を作動させることを可能にする。図18及び図3にも示されるように、固定ピン(280)は、ナイフバー(70)の遠位部分に形成された細長いスロット(79)及びステープルバー(60)の遠位部分に形成された対応する一対の細長いスロット(69)を通って横方向に延在する。上述したように、固定ピン(280)の対向する横方向端部は、ステープラサイドプレート(40)の遠位ジョー部分(46)内に固定される。したがって、細長いスロット(69、79)は、ステープルバー(60)及びナイフバー(70)が遠位ロックアウトレバー(270)とともに固定ピン(280)に対して長手方向に並進して、未使用のステープルカートリッジユニット(160)が装填されたエンドエフェクタ(16)の閉鎖及び発射を行うことを可能にする。
図21~図22Eに示されるように、遠位ロックアウトレバー(270)は、近位ロックアウト歯(276)又は遠位ロックアウト歯(278)が固定ピン(280)と係合するように構成されている概ね水平な上昇位置と、ロックアウト歯(276、278)が固定ピン(280)をバイパスするように構成されている下降位置との間で、ステープルバー(60)及びナイフバー(70)に対して枢動させるように構成されている。遠位ロックアウトレバー(270)は、弾性部材(図示せず)などの任意の好適な付勢要素によって、上昇位置に向かって付勢されてもよい。
図22Aは、エンドエフェクタ(16)が開放状態にあるとき(すなわち、閉鎖システム(22)及び発射システム(24)が非作動状態であるとき)、及び未使用のステープルカートリッジユニット(160)がエンドエフェクタ(16)から欠落しているとき、例えば、ユニット(160)がエンドエフェクタ(16)から完全に欠落しているとき、又はエンドエフェクタ(16)に使用済みのステープルカートリッジユニット(160)が装填されているときに、遠位ロックアウトレバー(270)が呈し、かつ維持するように構成されている第1の上昇したロックアウト位置にある遠位ロックアウトレバー(270)を示す。この第1の上昇したロックアウト位置では、遠位ロックアウト歯(278)は、固定ピン(280)の平坦面(282)と係合し、それによって、発射システム(24)の遠位作動を抑制するように位置付けられる。発射システム(24)は、上記の様式で閉鎖システム(22)と動作可能に連結されているため、発射システム(24)の非作動状態でのこのロックはまた、閉鎖システム(22)の作動を抑制し、それによってエンドエフェクタ(16)が開放状態でロックされる。
図21及び図22Bに示されるように、未使用のステープルカートリッジユニット(160)をエンドエフェクタ(16)に装填して、遠位ロックアウトレバー(270)をその下降したバイパス位置に枢動させるように構成されている。特に、未使用のステープルカートリッジユニット(160)のステープルドライバ部材(186)は、カートリッジハウジング(162)内に近位に位置付けられ、それによって、未使用のステープルカートリッジユニット(160)がエンドエフェクタ(16)の遠位支持構造体(48)内に着座すると、ステープルドライバ部材(186)の近位基部(188)が遠位ロックアウトレバー(270)の遠位に延在するタブ(275)を下方に駆動するように構成されている。この係合は、遠位ロックアウトレバー(270)が、その第1の上昇したロックアウト位置(図22A)から下降したバイパス位置(図22B)へと下方に枢動する。
図22Cに示すように、遠位ロックアウトレバー(270)が下部バイパス位置にある状態で、発射システム(24)のステープルバー(60)及びナイフバー(70)は、操作者が閉鎖トリガ(36)を握ることに応答して、閉鎖バー(50)とともに遠位側に作動することが可能である。このようにして、上記の図1B~図1Cに示されるように、エンドエフェクタ(16)は、アンビル(210)と未使用のステープルカートリッジユニット(160)のカートリッジデッキ(164)との間に組織をクランプするために閉鎖される。図22Dに示されるように、遠位ロックアウトレバー(270)が下降したバイパス位置に残っている状態で、発射トリガ(38)を握ることに応答して、テープルバー(60)及びナイフバー(70)は、発射ストロークを通して閉鎖バー(50)に対して更に遠位に駆動され、したがって、未使用のステープルカートリッジユニット(160)でエンドエフェクタ(16)を発射して、クランプされた組織をステープル留め及び切断する。
図22Eは、ステープルカートリッジユニット(160)が現在使用済みであるように、ステープルカートリッジユニット(160)上での発射ストロークの完了後のエンドエフェクタ(16)を示す。図7に関連して上述したように、ステープル留め戻り止め特徴部(185、189)は、ステープルカートリッジユニット(160)が発射された後、カートリッジハウジング(162)内の遠位位置にステープルドライバ部材(186)を維持する。したがって、操作者が発射トリガ(38)を解放したことに応じて、ステープルバー(60)及びナイフバー(70)が近位方向に後退すると、遠位ロックアウトレバー(270)の遠位に延在するタブ(275)は、ステープルドライバ部材(186)の近位基部(188)を係合解除する。その結果、付勢部材によって付与される付勢によって、遠位ロックアウトレバー(270)は、図22Eに示すように、第2の上昇したロックアウト位置を呈するように上方に自動的に枢動する。第2の上昇したロックアウト位置では、近位ロックアウト歯(276)は、固定ピン(280)の近位平坦面(282)に係合し、それによって、エンドエフェクタ(16)が今使用済みのステープルカートリッジユニット(160)でクランプされたままである間に、発射システム(24)の更なる作動を防止するように位置付けられる。このようにして、遠位ロックアウトレバー(270)は、エンドエフェクタ(16)がクランプされたままである間、同じステープルカートリッジユニット(160)で発射システム(24)が2回以上作動することを抑制する。有利なことに、これは、ステープル(170)がクランプされた組織内に形成された後に、確立されたステープル線を切断して折衷することができるように、ナイフ(198)の不注意な再作動から保護する。したがって、遠位ロックアウトレバー(270)のこの機能性は、別の発射を組織内に行うために、使用済みのステープルカートリッジユニット(160)を別の新しい未使用のステープルカートリッジユニット(160)と交換しなければならないことを操作者に想起させる。
上述のように、エンドエフェクタ(16)を発射し、発射トリガ(38)を解放した後、操作者は、解放ボタンを押下して(図1A~図1D及び図4A~図4C参照)、閉鎖システム(22)を非作動状態に戻し、エンドエフェクタ(16)を再開放して、ステープルを解放し、組織を切断してもよい。ステープルバー(60)及びナイフバー(70)が近位に後退すると、遠位ロックアウトレバー(270)は、固定ピン(280)の下面に沿って近位にラチェットし、したがって、遠位ロックアウトレバー(270)を図22Aに示す第1の上昇したロックアウト位置に戻す。その結果、操作者が、使用済みステープルカートリッジユニット(160)が装填されたままで、エンドエフェクタ(16)を再閉鎖することを防止する。したがって、有利なことに、遠位ロックアウトレバー(270)は、未使用のステープルカートリッジユニット(160)が欠落している状態で、閉鎖システム(22)及び発射システム(24)の両方の作動を抑制するように構成されているという点で、二重ロックアウト部材として動作可能である。更に、遠位ロックアウトレバー(270)は、外科用ステープラ(10)の安全な使用を確実にするために、上記の近位発射ロックアウトレバー(140)と協働するように構成されている。
G.下方に傾斜する遠位タブを有する例示的な代替の遠位ロックアウトレバー
図23は、上述の遠位ロックアウトレバー(270)の代わりに外科用ステープラ(10)とともに使用するのに好適な例示的な代替の遠位ロックアウトレバー(290)を示す。遠位ロックアウトレバー(290)が互いに離間して互いに平行である第1及び第2の横方向の側面(292)を有する両面構造体として構成されているという点で、遠位ロックアウトレバー(290)は、遠位ロックアウトレバー(270)と類似している。更に、遠位ロックアウトレバー(290)は、枢動ピン(図示せず)を受容するように構成された一対の開口部(294)を含み、ロックアウトレバー(290)の遠位端は、一対の遠位に延在するタブ(295)を含む。上方に傾斜する、遠位ロックアウトレバー(270)の遠位に延在するタブ(275)とは異なり、遠位に延在するタブ(295)は下方に傾斜する。したがって、遠位ロックアウトレバー(290)は、ステープルドライバ部材の近位端が、上述のステープルドライバ部材(186)の近位基部(188)とは異なる形状である、他のタイプのステープルカートリッジユニットとともに使用するのに好適であり得る。
遠位ロックアウトレバー(270)と同様に、遠位ロックアウトレバー(290)は、レバー側面(292)から上方に延在する近位対のロックアウト歯(296)と、レバー側面(292)から上方に延在する遠位対のロックアウト歯(298)と、を更に含む。遠位ロックアウトレバー(290)のロックアウト歯(296、298)は、上述の遠位ロックアウトレバー(270)のロックアウト歯(276、278)と同様の様式で、固定された遠位ピン(280)と協働するように構成されている。ロックアウトレバー(270)と同様に、ロックアウトレバー(290)は、上昇したロックアウト位置と下降したバイパス位置との間で枢動可能である。ロックアウトレバー(290)は、ロックアウトレバー(290)を上昇したロックアウト位置に向かって弾性的に付勢するように動作させる板ばね(299)の形態の弾性部材とともに示されている。
II.例示的な代替の遠位ロックアウト機構
場合によっては、ロックアウト部材(270)が、ステープルバー(60)ではなく閉鎖バー(50)に取り付けられるように、外科用ステープラエンドエフェクタ(16)の遠位ロックアウト機構を代替的に構成することが望ましい場合がある。図24~図28Dは、そのような構成を有する例示的な代替の遠位ロックアウト機構を有する直角線状外科用ステープラ(310)を示す。外科用ステープラ(310)は、以下に別途記載しない限り、外科用ステープラ(10)と同様である。より詳細に記載されるように、遠位ロックアウト機構は、可動ロックアウト部材(270)及び上述の外科用ステープラ(10)の停止部材(280)と同様の様式で動作可能である可動ロックアウト部材(380)と、固定停止部材(390)と、を含む。具体的には、ロックアウト部材(380)及び停止部材(390)は、協働して、未使用のステープルカートリッジユニット(460)がエンドエフェクタ(316)から欠落しているときに、エンドエフェクタ(316)の閉鎖を抑制し、エンドエフェクタ(316)が同じステープルカートリッジユニット(460)で2回以上発射することを抑制するように構成されている。外科用ステープラ(310)は、以下に別途記載する点を除き、上述の外科用ステープラ(10)と同様である。
図24及び図25に示すように、外科用ステープラ(310)は、ハンドル組立体(図示せず)から遠位に延在するシャフト組立体(314)と、シャフト組立体(314)の遠位端にあるエンドエフェクタ(316)と、を含む。外科用ステープラ(310)は、各々が遠位ジョー部分(346)を有する一対の長手方向に延在するサイドプレート(340)と、遠位ジョー部分(346)の間に横方向に位置付けられた内側ジョー部材(347)と、を更に含む。外科用ステープラ(310)の閉鎖システムは、ステープラサイドプレート(340)の間に摺動可能に配設された細長い閉鎖バー(350)を含む。外科用ステープラ(310)の発射システムは、閉鎖バー(350)内に摺動可能に入れ子にされた細長い作動可能なステープルバー(360)と、ステープルバー(360)内に摺動可能に入れ子にされた細長い作動可能なナイフバー(370)と、を含む。閉鎖バー(350)のカートリッジ受容遠位部(352)は、ステープラサイドプレート(340)の遠位ジョー部分(346)及び内側ジョー部材(347)と協働して、エンドエフェクタ(316)のU字型遠位支持構造体(348)を画定する。図24に示すように、遠位支持構造体(348)は、上述のステープルカートリッジユニット(160)と同様であり得るステープルカートリッジユニット(460)を受容するように構成されている。
図25~図27に示されるように、外科用ステープラ(310)の遠位ロックアウト機構は、閉鎖バー(350)のカートリッジ受容遠位部分(352)に枢動可能に取り付けられたロックアウトレバー(380)の形態の可動ロックアウト部材と、内側ジョー部材(347)の近位端に貼着された近位に面するラグ(390)の形態の固定停止部材と、を含む。図26に示すように、遠位ロックアウトレバー(380)は、ロックアウトレバー(380)の近位端にある近位フック(382)の形態の第1のロックアウト特徴部と、ロックアウトレバー(380)の遠位端にある遠位フック(384)の形態の第2ロックアウト特徴部と、を含む。タブ(386)は遠位フック(384)から遠位に突出し、ステープルカートリッジユニット(460)のステープルドライバ部材(486)の近位端によって係合され、ロックアウト位置(例えば、図28A及び図28D参照)とバイパス位置(例えば、図28B及び図28C参照)との間でロックアウトレバー(380)を枢動させるように構成されている。ロックアウトレバー(380)は、近位フック(382)と遠位フック(384)との間のロックアウトレバー(380)の中間点で、ロックアウトレバー(380)の対向する横方向の側面から横方向外側に延在する一対の枢動ポスト(388)を更に含む。枢動ポスト(388)は、閉鎖バー(350)のカートリッジ受容遠位部分(352)の対向する横方向の側面に形成された対応する開口部内に回転可能に受容され、したがって、ロックアウトレバー(380)を、閉鎖バー(350)に横方向の枢動軸の周りに枢動可能に取り付ける。
図28A~図28Dに示されるように、ロックアウトレバー(380)は、ロックアウトレバー(380)が外科用ステープラ(310)の閉鎖システム及び/又は発射システムの作動を抑制するように構成されている角度付き位置と、ロックアウトレバー(380)が、ステープラ(310)の閉鎖及び発射システムの作動を可能にして、未使用のステープルカートリッジユニット(460)が装填されたエンドエフェクタ(316)の閉鎖及び発射を可能にするように構成されている、概ね水平なバイパス位置との間で枢動ポスト(388)の周りを枢動するように構成されている。本実施例のロックアウトレバー(380)は、上述した板ばね(299)と同様の弾性部材などの任意の好適なタイプの付勢部材によって角度付き位置に向かって付勢される。
図25及び図28Aは、エンドエフェクタ(316)が開放状態にあるとき(すなわち、閉鎖システム及び発射システムが非作動状態であるとき)、及び未使用のステープルカートリッジユニット(460)がエンドエフェクタ(316)から欠落しているとき、例えば、ステープルカートリッジユニット(460)がエンドエフェクタ(316)から完全に欠落しているとき、又はエンドエフェクタ(316)に使用済みのステープルカートリッジユニット(460)が装填されているときに、遠位ロックアウトレバー(380)が呈し、かつ維持するように構成されている第1の角度付きロックアウト位置にある遠位ロックアウトレバー(380)を示す。この第1の角度付きロックアウト位置では、遠位フック(384)は、ステープルバー(360)及びナイフバーの遠位端を捕捉し、一方、近位フック(382)は、ラグ(390)の近位端を捕捉する。図27に見られるように、ラグ(390)の近位端は、第1の角度付きロックアウト位置において遠位ロックアウトレバー(380)の近位フック(382)を受容するように構成された溝(392)を含む。エンドエフェクタ(316)内で未使用のステープルカートリッジユニット(460)が欠落している状態で、遠位ロックアウトレバー(380)のラグ(390)及びステープルバー(360)とのこの同時係合は、外科用ステープラ(310)の閉鎖システム及び発射システムの両方の遠位作動を抑制し、したがってエンドエフェクタ(316)の閉鎖を防止する。具体的には、近位フック(382)は、閉鎖バー(350)を長手方向に、ステープラサイドプレート(340)及び内側ジョー部材(347)に接地させ、遠位フック(384)は、閉鎖バー(350)を長手方向に、ステープルバー(360)及びナイフバー(370)に接地させる。
図28Bに示すように、未使用のステープルカートリッジユニット(460)をエンドエフェクタ(316)に装填すると、遠位ロックアウトレバー(380)が第1のロックアウト位置から水平バイパス位置へと枢動される。具体的には、未使用のステープルカートリッジユニット(460)のステープルドライバ部材(486)の近位端は、ロックアウトレバー(380)の遠位タブ(386)と係合し、これを下方に駆動する。これにより、ロックアウトレバー(380)は、近位フック(382)がラグ(390)を係合解除し、遠位フック(384)がステープルバー(360)を係合解除するように、水平位置に枢動する。
ここで、図28Cに示されるように、遠位ロックアウトレバー(380)が水平バイパス位置にある状態で、閉鎖バー(350)、ステープルバー(360)及びナイフバー(370)は、ステープラサイドプレート(340)に対して遠位方向に自由に作動して、エンドエフェクタ(316)を閉鎖し、それによって、組織をクランプする。図示のように、遠位ロックアウトレバー(380)が、閉鎖バー(350)とともに並進し、その結果、近位フック(382)は、ラグ(390)の近位面を越えて遠位に並進する。加えて、エンドエフェクタ(316)が完全に閉鎖されると、ステープルバー(360)及びナイフバー(370)は、発射ストロークを通して閉鎖バー(350)に対して更に遠位に作動して、未使用のステープルカートリッジユニット(460)でエンドエフェクタ(316)を発射し、それによって、クランプされた組織をステープル留め及び切断する。
図28Dは、ステープルカートリッジユニット(460)が現在使用済みであるように、ステープルカートリッジユニット(460)上での発射ストロークの完了後のエンドエフェクタ(316)を示す。ステープルカートリッジユニット(160)のステープルドライバ部材(186)と同様に、カートリッジユニット(460)のステープルドライバ部材(486)は、発射ストロークの完了時にカートリッジハウジング(462)内の遠位位置に留まるように構成されている。したがって、操作者が外科用ステープラ(310)の発射トリガ(図示せず)を解放することに応答して、ステープルバー(360)及びナイフバー(370)が近位方向に後退すると、遠位ロックアウトレバー(380)の遠位タブ(386)は、ステープルドライバ部材(486)の近位端と係合解除する。その結果、付勢部材によって付与される付勢によって、遠位ロックアウトレバー(380)は、図22Dに示されるように、第2の角度付きロックアウト位置を呈するように、閉鎖バー(350)に対して自動的に枢動する。第2の角度付きロックアウト位置では、ロックアウトレバー)の遠位フック(384)は、ステープルバー(360)及びナイフバー(370)の遠位端を捕捉し、したがって、エンドエフェクタ(316)が現在使用済みのステープルカートリッジユニット(460)でクランプされたままである間に、バー(360、370)の閉鎖バー(350)に対する遠位側への作動を抑制し、再発射を防止する。エンドエフェクタ(16)内に提供される利益と同様に、エンドエフェクタ(316)におけるこの機能性は、クランプされた組織内にステープルが形成された後に、確立されたステープル線を切断して折衷することができる様式で、ステープルカートリッジユニット(460)のナイフ(図示せず)を不注意な再作動から保護する。
閉鎖バー(350)、ステープルバー(360)、及びナイフバー(370)が近位に後退し、使用済みステープルカートリッジユニット(460)がエンドエフェクタ(316)から取り外されると、遠位ロックアウトレバー(380)は、図25及び図28Aに示される第1の角度付きロックアウト位置を自動的に再び呈するように構成されている。本実施例では、ラグ(390)の遠位端は、第1の傾斜面(394)を含み、遠位ロックアウトレバー(380)の近位フック(382)の対面する側面は、第2の傾斜面(396)を含む。傾斜特徴部は、バー(350、360、370)が近位に後退するにつれてロックアウトレバー(380)をバイパス位置に枢動させ、それによって、遠位ロックアウトレバー(380)が閉鎖バー(350)とともに近位方向に後退し、別の新しい未使用のステープルカートリッジユニット(460)がエンドエフェクタ(316)内に装填されるまで、第1の角度付きロックアウト位置を再び呈するように、互いにカムするように構成されている。
III.例示的な組み合わせ
以下の実施例は、本明細書の教示を組み合わせるか又は適用することができる、様々な非網羅的な方法に関する。以下の実施例は、本出願における又は本出願の後の書類提出におけるどの時点でも提示され得る、いずれの請求項の適用範囲をも限定することを目的としたものではないと理解されよう。一切の権利放棄を意図するものではない。以下の実施例は、単なる例示の目的で与えられるものに過ぎない。本明細書の様々な教示は、他の多くの方法で構成及び適用が可能であると考えられる。また、いくつかの変形では、以下の実施例において言及される特定の特徴部を省略してよいことも考えられる。したがって、本発明者又は本発明者の利益の承継者により、後日、そうである旨が明示的に示されない限り、以下に言及される態様又は特徴部のいずれも重要なものとしてみなされるべきではない。以下に言及される特徴部以外の更なる特徴部を含む請求項が本出願において、又は本出願に関連する後の書類提出において示される場合、それらの更なる特徴部は、特許性に関連するいかなる理由によっても追加されたものとして仮定されるべきではない。
外科用ステープラであって、(a)本体と、(b)本体から遠位に延在するシャフト組立体と、(c)シャフト組立体の遠位端にあるエンドエフェクタであって、エンドエフェクタが、組織を受容するための開放状態と組織をクランプするための閉鎖状態との間で作動可能であり、エンドエフェクタが、ステープルを有するステープルカートリッジを受容するように構成されている、エンドエフェクタと、(d)エンドエフェクタと動作可能に連結された閉鎖システムであって、エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に作動させるように動作可能である、閉鎖システムと、(e)エンドエフェクタと動作可能に連結された発射システムであって、エンドエフェクタを発射し、それによって、クランプされた組織をステープル留め及び切断するように作動可能である、発射システムと、(f)閉鎖システム及び発射システムと動作可能に連結されたロックアウト部材と、を備え、ロックアウト部材は、未使用のステープルカートリッジがエンドエフェクタから欠落しているときに、閉鎖システムの作動を抑制して、エンドエフェクタの閉鎖を防止するように構成され、ロックアウト部材が、発射システムの作動を抑制して、エンドエフェクタの発射が同じステープルカートリッジで繰り返されることを防止するように更に構成されている、外科用ステープラ。
エンドエフェクタが、シャフト組立体の長手方向軸に対して横切るように延在する平面内の組織をクランプ及びステープル留めするように構成され、外科用ステープラが、切開外科手術で使用されるように構成されている、実施例1に記載の外科用ステープラ。
エンドエフェクタがナイフを含み、ロックアウト部材が、ステープルカートリッジでのエンドエフェクタの最初の発射後のナイフの遠位作動を防止するように構成されている、実施例1又は2に記載の外科用ステープラ。
ロックアウト部材は、未使用のステープルカートリッジがエンドエフェクタから欠落しているときに、ロックアウト部材が閉鎖システム及び発射システムの作動を抑制するように構成されている第1の位置と、ロックアウト部材が閉鎖システム及び発射システムの作動を可能にするように構成されている第2の位置との間で移動可能である、実施例1~3のいずれか一項に記載の外科用ステープラ。
ロックアウト部材が第1の位置に向かって弾性的に付勢されている、実施例4に記載の外科用ステープラ。
ロックアウト部材は、未使用のステープルカートリッジがエンドエフェクタによって受容されていることに応答して、第1の位置から第2の位置に移行するように構成されている、実施例4又は5に記載の外科用ステープラ。
ステープルカートリッジが、発射システムの作動に応答してステープルカートリッジからステープルを射出するように構成されたステープルドライバ部材を含み、ロックアウト部材は、未使用のステープルカートリッジがエンドエフェクタによって最初に受容されたときにステープルドライバ部材によって係合されるように構成された突起部を含み、係合が、ロックアウト部材を第1の位置から第2の位置へと駆動するように構成されている、実施例6に記載の外科用ステープラ。
未使用のステープルカートリッジがエンドエフェクタ内に着座されると、ロックアウト部材が、第2の位置を維持しながら、閉鎖システムとともに遠位に並進するように構成されている、実施例6又は7に記載の外科用ステープラ。
ロックアウト部材は、エンドエフェクタが未使用のステープルカートリッジで発射された後、第2の位置から第1の位置に自動的に戻るように構成されている、実施例6~8のいずれかに一項に記載の外科用ステープラ。
ロックアウト部材が、第1の位置と第2の位置との間で枢動するように構成されたレバーを備える、実施例4~9のいずれかに一項に記載の外科用ステープラ。
シャフト組立体が、長手方向軸に沿って延在し、レバーが、長手方向軸に対して横切るように延在する横方向軸の周りを枢動するように構成されている、実施例10に記載の外科用ステープラ。
ロックアウト部材は、閉鎖システムがエンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態へと作動させる際に、閉鎖システムとともに本体に対して遠位に並進するように構成されている、実施例1~11のいずれか一項に記載の外科用ステープラ。
本体に対して長手方向に固定されている停止部材を更に備え、ロックアウト部材は、未使用のステープルカートリッジが開放状態にあるエンドエフェクタから欠落しているときに、閉鎖システムの遠位作動を抑制するように停止部材と係合するように構成されている、実施例12のいずれか一項に記載の外科用ステープラ。
ロックアウト部材は、(i)未使用のステープルカートリッジがエンドエフェクタから欠落しているときに、閉鎖システムの作動を抑制して、エンドエフェクタの閉鎖を防止するように動作可能な第1のロックアウト特徴部と、(ii)発射システムの作動を抑制して、エンドエフェクタの発射が同じステープルカートリッジで繰り返されることを防止するように動作可能な第2のロックアウト特徴部と、を含む、実施例1~13のいずれか一項に記載の外科用ステープラ。
第1及び第2のロックアウト特徴部が、シャフト組立体の長手方向軸に沿って長手方向に離間している、実施例14に記載の外科用ステープラ。
外科用ステープラであって、(a)本体と、(b)本体から遠位に延在するシャフト組立体と、(c)シャフト組立体の遠位端にあるエンドエフェクタであって、エンドエフェクタが、組織を受容するための開放状態と組織をクランプするための閉鎖状態との間で作動可能であり、エンドエフェクタが、ステープルを有するステープルカートリッジを受容するように構成されている、エンドエフェクタと、(d)エンドエフェクタと動作可能に連結された閉鎖システムであって、エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に作動させるように動作可能である、閉鎖システムと、(e)エンドエフェクタと動作可能に連結された発射システムであって、発射システムが、ステープルカートリッジからクランプされた組織内にステープルを射出するように、発射ストロークを通して遠位に作動可能である、発射システムと、(f)閉鎖システム及び発射システムと動作可能に連結されたロックアウト部材であって、(i)未使用のステープルカートリッジがエンドエフェクタから欠落しているときに、閉鎖システムの作動を抑制するように動作可能な第1のロックアウト特徴部と、(ii)複数の発射ストロークを通して、発射システムの作動が同じステープルカートリッジで繰り返されることを抑制するように動作可能な第2のロックアウト特徴部と、を含む、ロックアウト部材と、を備える、外科用ステープラ。
第1及び第2のロックアウト特徴部が、ロックアウト部材の長さに沿って離間している、実施例16に記載の外科用ステープラ。
第1のロックアウト特徴部が第1の突起部を備え、第2のロックアウト特徴部が第2の突起部を備える、実施例16又は17に記載の外科用ステープラ。
外科用ステープラであって、(a)本体と、(b)本体から遠位に延在するシャフト組立体と、(c)シャフト組立体の遠位端にあるエンドエフェクタであって、エンドエフェクタが、組織を受容するための開放状態と組織をクランプするための閉鎖状態との間で作動可能であり、エンドエフェクタが、ステープルを有するステープルカートリッジを受容するように構成されている、エンドエフェクタと、(d)エンドエフェクタと動作可能に連結された閉鎖システムであって、エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に作動させるように動作可能である、閉鎖システムと、(e)エンドエフェクタと動作可能に連結された発射システムであって、発射システムが、ステープルカートリッジからクランプされた組織内にステープルを射出するように、発射ストロークを通して遠位に作動可能である、発射システムと、(f)閉鎖システム及び発射システムと動作可能に連結されたロックアウトレバーであって、ロックアウトレバーが閉鎖システム及び発射システムの作動を抑制するように構成されている第1の位置と、ロックアウトレバーが閉鎖システム及び発射システムの作動を可能にするように構成されている第2の位置との間で枢動可能である、ロックアウトレバーと、を備える、外科用ステープラ。
ロックアウトレバーが、エンドエフェクタ内に配設されている、実施例19に記載の外科用ステープラ。
IV.その他
本明細書に記載の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上を、本明細書に記載の他の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上と組み合わせることができる点が理解されるべきである。したがって、上記の教示、表現、実施形態、実施例などは、互いに対して独立して考慮されるべきではない。本明細書の教示に照らして、本明細書の教示を組み合わせることができる様々な好適な方法が、当業者には容易に明らかとなろう。かかる改変及び変形は、「特許請求の範囲」内に含まれるものとする。
更に、本明細書に記載された教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上を、本願と同日出願の「Tissue Cutting Washer for Right Angle Surgical Stapler」と題する米国特許出願第[代理人参照番号END9086USNP1];本願と同日出願の「Clamping Based Lockout Mechanism for Right Angle Surgical Stapler」と題する米国特許出願第[代理人参照番号END9087USNP1];及び、本願と同日出願の「Staple Retainer for Right Angle Surgical Stapler」と題する米国特許出願第[代理人参照番号END9090USNP1](その開示は参照により本明細書に組み込まれる)の教示、表現、実施形態、実施例のいずれか1つ又は2つ以上と組み合わせてもよい。
本明細書に参照により組み込まれると言及されるあらゆる特許、公報、又はその他の開示内容は、全体的に又は部分的に、組み込まれる内容が現行の定義、見解、又は本開示に記載されるその他の開示内容とあくまで矛盾しない範囲でのみ本明細書に組み込まれると理解されるべきである。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。参照により本明細書に組み込まれると言及されているが、現行の定義、見解、又は本明細書に記載される他の開示内容と矛盾する任意の内容、又はそれらの部分は、組み込まれた内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ、組み込まれるものとする。
上記の装置の変形例は、医療専門家により行われる従来の治療及び処置における用途のみではなく、ロボット支援された治療及び処置における用途をも有することができる。単に一例として、本明細書の様々な教示は、ロボット外科用システム、例えばIntuitive Surgical,Inc.(Sunnyvale,California)によるDAVINCI(商標)システムなどに容易に組み込まれ得る。同様に、当業者であれば、本明細書における様々な教示を、以下のうちのいずれかの様々な教示と容易に組み合わせることができることを認識するであろう:1998年8月11日に発行された、「Articulated Surgical Instrument For Performing Minimally Invasive Surgery With Enhanced Dexterity and Sensitivity」と題する米国特許第5,792,135号(その開示は参照により本明細書に組み込まれる)、2014年7月22日に発行された、「Robotically-Controlled Surgical End Effector System」と題する米国特許第8,783,541号(その開示は参照により本明細書に組み込まれる)、2013年7月9日に発行された、「Drive Interface for Operably Coupling a Manipulatable Surgical Tool to a Robot」と題する米国特許第8,479,969号(その開示は参照により本明細書に組み込まれる)、2014年8月12日に発行された、「Robotically-Controlled Cable-Based Surgical End Effectors」と題する米国特許第8,800,838号(その開示は参照により本明細書に組み込まれる)、及び/又は2013年11月5日に発行された、「Robotically-Controlled Surgical End Effector System with Rotary Actuated Closure Systems」と題する米国特許第8,573,465号(その開示は参照により本明細書に組み込まれる)。
上述の装置の変形例は、1回の使用後に処分するように設計することができ、又はそれらは、複数回使用するように設計することができる。変形例は、いずれか又は両方の場合においても、少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整され得る。再調整は、装置の分解工程、それに続く特定の部品の洗浄又は交換工程、及びその後の再組立工程の、任意の組み合わせを含み得る。特に、装置のいくつかの変形例は分解することができ、また、装置の任意の数の特定の部分若しくは部品を、任意の組み合わせで選択的に交換又は取り外してもよい。特定の部品の洗浄及び/又は交換後、装置のいくつかの変形例を、再調整用の施設において、又は処置の直前にユーザによってのいずれかで、その後の使用のために再組み立てすることができる。当業者であれば、装置の再調整において、分解、洗浄/交換、及び再組立のための様々な技術を利用することができることを理解するであろう。かかる技術の使用、及び結果として得られる再調整された装置は、すべて本出願の範囲内にある。
単に一例として、本明細書に記載される変形例は、処置の前及び/又は後に滅菌されてもよい。1つの滅菌技術では、装置をプラスチック製又はTYVEK製のバックなど、閉鎖及び封止された容器に入れる。次いで、容器及び装置を、γ線、X線、又は高エネルギー電子線などの、容器を透過し得る放射線場に置いてもよい。放射線は、装置上及び容器内の細菌を死滅させ得る。次いで、滅菌された装置を、後の使用のために、滅菌容器内に保管してもよい。β線若しくはγ線、エチレンオキシド、又は水蒸気が挙げられるがこれらに限定されない、当該技術分野で既知のその他の任意の技術を用いて、装置を滅菌してもよい。
以上、本発明の様々な実施形態を示し、記載したが、当業者による適切な改変により、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の方法及びシステムの更なる適合化を実現することができる。かかる可能な改変のうちのいくつかについて述べたが、他の改変も当業者には明らかになるであろう。例えば、上記の実施例、実施形態、形状、材料、寸法、比率、工程などは例示的なものであって、必須のものではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲の観点から考慮されるべきものであり、本明細書及び図面に示され記載された構造及び動作の細部に限定されないものとして理解される。
〔実施の態様〕
(1) 外科用ステープラであって、
(a)本体と、
(b)前記本体から遠位方向に延在するシャフト組立体と、
(c)前記シャフト組立体の遠位端にあるエンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタが、組織を受容するための開放状態と前記組織をクランプするための閉鎖状態との間で作動可能であり、前記エンドエフェクタが、ステープルを有するステープルカートリッジを受容するように構成されている、エンドエフェクタと、
(d)前記エンドエフェクタと動作可能に連結された閉鎖システムであって、前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に作動させるように動作可能である、閉鎖システムと、
(e)前記エンドエフェクタと動作可能に連結された発射システムであって、前記エンドエフェクタを発射し、それによって、クランプされた前記組織をステープル留め及び切断するように作動可能である、発射システムと、
(f)前記閉鎖システム及び前記発射システムと動作可能に連結されたロックアウト部材と、を備え、
前記ロックアウト部材は、未使用のステープルカートリッジが前記エンドエフェクタから欠落しているときに、前記閉鎖システムの作動を抑制して、前記エンドエフェクタの閉鎖を防止するように構成され、
前記ロックアウト部材が、前記発射システムの作動を抑制して、前記エンドエフェクタの発射が同じステープルカートリッジで繰り返されることを防止するように更に構成されている、外科用ステープラ。
(2) 前記エンドエフェクタが、前記シャフト組立体の長手方向軸に対して横切るように延在する平面内の組織をクランプ及びステープル留めするように構成され、前記外科用ステープラが、切開外科手術で使用されるように構成されている、実施態様1に記載の外科用ステープラ。
(3) 前記エンドエフェクタがナイフを含み、前記ロックアウト部材が、前記ステープルカートリッジでの前記エンドエフェクタの最初の発射後の前記ナイフの遠位作動を防止するように構成されている、実施態様1に記載の外科用ステープラ。
(4) 前記ロックアウト部材は、未使用のステープルカートリッジが前記エンドエフェクタから欠落しているときに、前記ロックアウト部材が前記閉鎖システム及び前記発射システムの作動を抑制するように構成されている第1の位置と、前記ロックアウト部材が前記閉鎖システム及び前記発射システムの作動を可能にするように構成されている第2の位置との間で移動可能である、実施態様1に記載の外科用ステープラ。
(5) 前記ロックアウト部材が前記第1の位置に向かって弾性的に付勢されている、実施態様4に記載の外科用ステープラ。
(6) 前記ロックアウト部材は、未使用のステープルカートリッジが前記エンドエフェクタによって受容されていることに応答して、前記第1の位置から前記第2の位置に移行するように構成されている、実施態様4に記載の外科用ステープラ。
(7) 前記ステープルカートリッジが、前記発射システムの作動に応答して前記ステープルカートリッジから前記ステープルを射出するように構成されたステープルドライバ部材を含み、前記ロックアウト部材は、前記未使用のステープルカートリッジが前記エンドエフェクタによって最初に受容されたときに前記ステープルドライバ部材によって係合されるように構成された突起部を含み、前記係合が、前記ロックアウト部材を前記第1の位置から前記第2の位置へと駆動するように構成されている、実施態様6に記載の外科用ステープラ。
(8) 前記未使用のステープルカートリッジが前記エンドエフェクタ内に着座されると、前記ロックアウト部材が、前記第2の位置を維持しながら、前記閉鎖システムとともに遠位に並進するように構成されている、実施態様6に記載の外科用ステープラ。
(9) 前記ロックアウト部材は、前記エンドエフェクタが前記未使用のステープルカートリッジで発射された後、前記第2の位置から前記第1の位置に自動的に戻るように構成されている、実施態様6に記載の外科用ステープラ。
(10) 前記ロックアウト部材が、前記第1の位置と前記第2の位置との間で枢動するように構成されたレバーを備える、実施態様4に記載の外科用ステープラ。
(11) 前記シャフト組立体が、長手方向軸に沿って延在し、前記レバーが、前記長手方向軸に対して横切るように延在する横方向軸の周りを枢動するように構成されている、実施態様10に記載の外科用ステープラ。
(12) 前記ロックアウト部材は、前記閉鎖システムが前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態へと作動させる際に、前記閉鎖システムとともに前記本体に対して遠位に並進するように構成されている、実施態様1に記載の外科用ステープラ。
(13) 前記本体に対して長手方向に固定されている停止部材を更に備え、前記ロックアウト部材は、未使用のステープルカートリッジが前記開放状態にある前記エンドエフェクタから欠落しているときに、前記閉鎖システムの遠位作動を抑制するように前記停止部材と係合するように構成されている、実施態様12に記載の外科用ステープラ。
(14) 前記ロックアウト部材は、
(i)未使用のステープルカートリッジが前記エンドエフェクタから欠落しているときに、前記閉鎖システムの作動を抑制して、前記エンドエフェクタの閉鎖を防止するように動作可能な第1のロックアウト特徴部と、
(ii)前記発射システムの作動を抑制して、前記エンドエフェクタの発射が同じステープルカートリッジで繰り返されることを防止するように動作可能な第2のロックアウト特徴部と、を含む、実施態様1に記載の外科用ステープラ。
(15) 前記第1のロックアウト特徴部及び前記第2のロックアウト特徴部が、前記シャフト組立体の長手方向軸に沿って長手方向に離間している、実施態様14に記載の外科用ステープラ。
(16) 外科用ステープラであって、
(a)本体と、
(b)前記本体から遠位方向に延在するシャフト組立体と、
(c)前記シャフト組立体の遠位端にあるエンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタが、組織を受容するための開放状態と前記組織をクランプするための閉鎖状態との間で作動可能であり、前記エンドエフェクタが、ステープルを有するステープルカートリッジを受容するように構成されている、エンドエフェクタと、
(d)前記エンドエフェクタと動作可能に連結された閉鎖システムであって、前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に作動させるように動作可能である、閉鎖システムと、
(e)前記エンドエフェクタと動作可能に連結された発射システムであって、前記発射システムが、前記ステープルカートリッジからクランプされた前記組織内にステープルを射出するように、発射ストロークを通して遠位に作動可能である、発射システムと、
(f)前記閉鎖システム及び前記発射システムと動作可能に連結されたロックアウト部材であって、
(i)未使用のステープルカートリッジが前記エンドエフェクタから欠落しているときに、前記閉鎖システムの作動を抑制するように動作可能な第1のロックアウト特徴部と、
(ii)複数の発射ストロークを通して、前記発射システムの作動が同じステープルカートリッジで繰り返されることを抑制するように動作可能な第2のロックアウト特徴部と、を含む、ロックアウト部材と、を備える、外科用ステープラ。
(17) 前記第1のロックアウト特徴部及び前記第2のロックアウト特徴部が、前記ロックアウト部材の長さに沿って離間している、実施態様16に記載の外科用ステープラ。
(18) 前記第1のロックアウト特徴部が第1の突起部を備え、前記第2のロックアウト特徴部が第2の突起部を備える、実施態様16に記載の外科用ステープラ。
(19) 外科用ステープラであって、
(a)本体と、
(b)前記本体から遠位方向に延在するシャフト組立体と、
(c)前記シャフト組立体の遠位端にあるエンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタが、組織を受容するための開放状態と前記組織をクランプするための閉鎖状態との間で作動可能であり、前記エンドエフェクタが、ステープルを有するステープルカートリッジを受容するように構成されている、エンドエフェクタと、
(d)前記エンドエフェクタと動作可能に連結された閉鎖システムであって、前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に作動させるように動作可能である、閉鎖システムと、
(e)前記エンドエフェクタと動作可能に連結された発射システムであって、前記発射システムが、前記ステープルカートリッジからクランプされた前記組織内にステープルを射出するように、発射ストロークを通して遠位に作動可能である、発射システムと、
(f)前記閉鎖システム及び前記発射システムと動作可能に連結されたロックアウトレバーであって、前記ロックアウトレバーが前記閉鎖システム及び前記発射システムの作動を抑制するように構成されている第1の位置と、前記ロックアウトレバーが前記閉鎖システム及び前記発射システムの作動を可能にするように構成されている第2の位置との間で枢動可能である、ロックアウトレバーと、を備える、外科用ステープラ。
(20) 前記ロックアウトレバーが、前記エンドエフェクタ内に配設されている、実施態様19に記載の外科用ステープラ。

Claims (20)

  1. 外科用ステープラであって、
    (a)本体と、
    (b)前記本体から遠位方向に延在するシャフト組立体と、
    (c)前記シャフト組立体の遠位端にあるエンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタが、組織を受容するための開放状態と前記組織をクランプするための閉鎖状態との間で作動可能であり、前記エンドエフェクタが、ステープルを有するステープルカートリッジを受容するように構成されている、エンドエフェクタと、
    (d)前記エンドエフェクタと動作可能に連結された閉鎖システムであって、前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に作動させるように動作可能である、閉鎖システムと、
    (e)前記エンドエフェクタと動作可能に連結された発射システムであって、前記エンドエフェクタを発射し、それによって、クランプされた前記組織をステープル留め及び切断するように作動可能である、発射システムと、
    (f)前記閉鎖システム及び前記発射システムと動作可能に連結されたロックアウト部材と、を備え、
    前記ロックアウト部材は、未使用のステープルカートリッジが前記エンドエフェクタから欠落しているときに、前記閉鎖システムの作動を抑制して、前記エンドエフェクタの閉鎖を防止するように構成され、
    前記ロックアウト部材が、前記発射システムの作動を抑制して、前記エンドエフェクタの発射が同じステープルカートリッジで繰り返されることを防止するように更に構成されている、外科用ステープラ。
  2. 前記エンドエフェクタが、前記シャフト組立体の長手方向軸に対して横切るように延在する平面内の組織をクランプ及びステープル留めするように構成され、前記外科用ステープラが、切開外科手術で使用されるように構成されている、請求項1に記載の外科用ステープラ。
  3. 前記エンドエフェクタがナイフを含み、前記ロックアウト部材が、前記ステープルカートリッジでの前記エンドエフェクタの最初の発射後の前記ナイフの遠位作動を防止するように構成されている、請求項1に記載の外科用ステープラ。
  4. 前記ロックアウト部材は、未使用のステープルカートリッジが前記エンドエフェクタから欠落しているときに、前記ロックアウト部材が前記閉鎖システム及び前記発射システムの作動を抑制するように構成されている第1の位置と、前記ロックアウト部材が前記閉鎖システム及び前記発射システムの作動を可能にするように構成されている第2の位置との間で移動可能である、請求項1に記載の外科用ステープラ。
  5. 前記ロックアウト部材が前記第1の位置に向かって弾性的に付勢されている、請求項4に記載の外科用ステープラ。
  6. 前記ロックアウト部材は、未使用のステープルカートリッジが前記エンドエフェクタによって受容されていることに応答して、前記第1の位置から前記第2の位置に移行するように構成されている、請求項4に記載の外科用ステープラ。
  7. 前記ステープルカートリッジが、前記発射システムの作動に応答して前記ステープルカートリッジから前記ステープルを射出するように構成されたステープルドライバ部材を含み、前記ロックアウト部材は、前記未使用のステープルカートリッジが前記エンドエフェクタによって最初に受容されたときに前記ステープルドライバ部材によって係合されるように構成された突起部を含み、前記係合が、前記ロックアウト部材を前記第1の位置から前記第2の位置へと駆動するように構成されている、請求項6に記載の外科用ステープラ。
  8. 前記未使用のステープルカートリッジが前記エンドエフェクタ内に着座されると、前記ロックアウト部材が、前記第2の位置を維持しながら、前記閉鎖システムとともに遠位に並進するように構成されている、請求項6に記載の外科用ステープラ。
  9. 前記ロックアウト部材は、前記エンドエフェクタが前記未使用のステープルカートリッジで発射された後、前記第2の位置から前記第1の位置に自動的に戻るように構成されている、請求項6に記載の外科用ステープラ。
  10. 前記ロックアウト部材が、前記第1の位置と前記第2の位置との間で枢動するように構成されたレバーを備える、請求項4に記載の外科用ステープラ。
  11. 前記シャフト組立体が、長手方向軸に沿って延在し、前記レバーが、前記長手方向軸に対して横切るように延在する横方向軸の周りを枢動するように構成されている、請求項10に記載の外科用ステープラ。
  12. 前記ロックアウト部材は、前記閉鎖システムが前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態へと作動させる際に、前記閉鎖システムとともに前記本体に対して遠位に並進するように構成されている、請求項1に記載の外科用ステープラ。
  13. 前記本体に対して長手方向に固定されている停止部材を更に備え、前記ロックアウト部材は、未使用のステープルカートリッジが前記開放状態にある前記エンドエフェクタから欠落しているときに、前記閉鎖システムの遠位作動を抑制するように前記停止部材と係合するように構成されている、請求項12に記載の外科用ステープラ。
  14. 前記ロックアウト部材は、
    (i)未使用のステープルカートリッジが前記エンドエフェクタから欠落しているときに、前記閉鎖システムの作動を抑制して、前記エンドエフェクタの閉鎖を防止するように動作可能な第1のロックアウト特徴部と、
    (ii)前記発射システムの作動を抑制して、前記エンドエフェクタの発射が同じステープルカートリッジで繰り返されることを防止するように動作可能な第2のロックアウト特徴部と、を含む、請求項1に記載の外科用ステープラ。
  15. 前記第1のロックアウト特徴部及び前記第2のロックアウト特徴部が、前記シャフト組立体の長手方向軸に沿って長手方向に離間している、請求項14に記載の外科用ステープラ。
  16. 外科用ステープラであって、
    (a)本体と、
    (b)前記本体から遠位方向に延在するシャフト組立体と、
    (c)前記シャフト組立体の遠位端にあるエンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタが、組織を受容するための開放状態と前記組織をクランプするための閉鎖状態との間で作動可能であり、前記エンドエフェクタが、ステープルを有するステープルカートリッジを受容するように構成されている、エンドエフェクタと、
    (d)前記エンドエフェクタと動作可能に連結された閉鎖システムであって、前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に作動させるように動作可能である、閉鎖システムと、
    (e)前記エンドエフェクタと動作可能に連結された発射システムであって、前記発射システムが、前記ステープルカートリッジからクランプされた前記組織内にステープルを射出するように、発射ストロークを通して遠位に作動可能である、発射システムと、
    (f)前記閉鎖システム及び前記発射システムと動作可能に連結されたロックアウト部材であって、
    (i)未使用のステープルカートリッジが前記エンドエフェクタから欠落しているときに、前記閉鎖システムの作動を抑制するように動作可能な第1のロックアウト特徴部と、
    (ii)複数の発射ストロークを通して、前記発射システムの作動が同じステープルカートリッジで繰り返されることを抑制するように動作可能な第2のロックアウト特徴部と、を含む、ロックアウト部材と、を備える、外科用ステープラ。
  17. 前記第1のロックアウト特徴部及び前記第2のロックアウト特徴部が、前記ロックアウト部材の長さに沿って離間している、請求項16に記載の外科用ステープラ。
  18. 前記第1のロックアウト特徴部が第1の突起部を備え、前記第2のロックアウト特徴部が第2の突起部を備える、請求項16に記載の外科用ステープラ。
  19. 外科用ステープラであって、
    (a)本体と、
    (b)前記本体から遠位方向に延在するシャフト組立体と、
    (c)前記シャフト組立体の遠位端にあるエンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタが、組織を受容するための開放状態と前記組織をクランプするための閉鎖状態との間で作動可能であり、前記エンドエフェクタが、ステープルを有するステープルカートリッジを受容するように構成されている、エンドエフェクタと、
    (d)前記エンドエフェクタと動作可能に連結された閉鎖システムであって、前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に作動させるように動作可能である、閉鎖システムと、
    (e)前記エンドエフェクタと動作可能に連結された発射システムであって、前記発射システムが、前記ステープルカートリッジからクランプされた前記組織内にステープルを射出するように、発射ストロークを通して遠位に作動可能である、発射システムと、
    (f)前記閉鎖システム及び前記発射システムと動作可能に連結されたロックアウトレバーであって、前記ロックアウトレバーが前記閉鎖システム及び前記発射システムの作動を抑制するように構成されている第1の位置と、前記ロックアウトレバーが前記閉鎖システム及び前記発射システムの作動を可能にするように構成されている第2の位置との間で枢動可能である、ロックアウトレバーと、を備える、外科用ステープラ。
  20. 前記ロックアウトレバーが、前記エンドエフェクタ内に配設されている、請求項19に記載の外科用ステープラ。
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