JP2022529698A - Pde4阻害剤の塩および多形 - Google Patents

Pde4阻害剤の塩および多形 Download PDF

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Abstract

化合物1の遊離塩基結晶形態および結晶塩が本明細書に提供される。【選択図】【化1】TIFF2022529698000021.tif2658

Description

cAMP特異的ホスホジエステラーゼ-4(PDE4)は、セカンドメッセンジャーcAMP調節に関連し、学習および記憶機能に深く関連する酵素であることが知られている(Science 1993,260:1661-4)。PDE4阻害剤は、インビトロで神経可塑性を促進し、インビボで様々なモデルにおける学習および記憶を改善または促進することが示されている(PNAS 1998,95:15020-5;Current Pharmaceutical Design 2005,11:3329-34)。さらに、cAMP合成酵素活性は、AD患者において減少し、病的状態におけるcAMPシグナル伝達の減少が想定され得る(Neurobiol Aging 1997,18:275-9)。PDE4BDは、PDE4の1つのアイソフォームであり、種々の疾患のホストにおける病因に関係している。
化合物、2-(4-((2-(3-クロロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)メチル)フェニル)-1-(l1-オキシダネイル)エタン-1-オン(「化合物1」)は、PDE4阻害剤として有用であり、脆弱X症候群のための治療法として臨床試験が実施されている。
Figure 2022529698000002
異なる化学的および物理的安定性を有する化合物1の塩および結晶形態、ならびにそれらの製剤および使用が必要とされている。
遊離塩基結晶形態および結晶塩を含む、化合物1の結晶形態および塩が本明細書に提供される。いくつかの実施形態において、遊離塩基化合物1の結晶形態(形態A)が本明細書に提供される。いくつかの実施形態において、化合物1およびp-ジオキサンの結晶形態(形態B)が本明細書に提供される。いくつかの実施形態において、化合物1およびジクロロメタンの結晶形態(形態C)が本明細書に提供される。いくつかの実施形態において、化合物1カルシウム塩の結晶形態(形態D)が本明細書に提供される。いくつかの実施形態において、化合物1カリウム塩の結晶形態(形態E)が本明細書に提供される。いくつかの実施形態において、化合物1カリウム塩の結晶形態(形態F)が本明細書に提供される。いくつかの実施形態において、化合物1ナトリウム塩の結晶形態(形態G)が本明細書に提供される。いくつかの実施形態において、化合物1ナトリウム塩の結晶形態(形態H)が本明細書に提供される。
本明細書に開示されるような化合物1またはその塩の結晶形態および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物がまた、本明細書に提供される。
PDE4D関連障害の治療を必要とする対象におけるPDE4D関連障害を治療する方法であり、対象に、本明細書に開示される結晶形態を、PDE4D関連障害を治療する(脅かす(threat))のに有効な量で投与することを含む、方法がさらに本明細書に提供される。
化合物1遊離塩基無水結晶形態AのX線粉末回折(「XRPD」)パターンを示す。 化合物1遊離塩基無水結晶形態Aの示差走査熱量測定(「DSC」)サーモグラフを示す。 化合物1遊離塩基無水結晶形態Aの熱重量分析(「TGA」)トレースを示す。 化合物1遊離塩基無水結晶形態Aの動的蒸気収着(「DVS」)グラフを示す。 化合物1遊離塩基結晶形態BのX線粉末回折(「XRPD」)パターンを示す。 化合物1遊離塩基結晶形態CのX線粉末回折(「XRPD」)パターンを示す。 化合物1遊離塩基結晶形態Cの熱重量分析(「TGA」)トレースを示す。 化合物1結晶性カルシウム塩形態DのX線粉末回折(「XRPD」)パターンを示す。 化合物1結晶性カリウム塩形態EのX線粉末回折(「XRPD」)パターンを示す。 化合物1結晶性カリウム塩形態FのX線粉末回折(「XRPD」)パターンを示す。 化合物1結晶性ナトリウム塩形態GのX線粉末回折(「XRPD」)パターンを示す。 化合物1結晶性ナトリウム塩形態Gの熱重量分析(「TGA」)トレースを示す。 化合物1結晶性ナトリウム塩形態HのX線粉末回折(「XRPD」)パターンを示す。 化合物1結晶性ナトリウム塩形態Hの熱重量分析(「TGA」)トレースを示す。 化合物1結晶性ナトリウム塩形態Hの示差走査熱量測定(「DSC」)サーモグラフを示す。
本開示は、本明細書で「化合物1」と名付けられ、以下の構造を有する、2-(4-((2-(3-クロロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)メチル)フェニル)-1-(l1-オキシダネイル)エタン-1-オンの塩および多形を提供する。
Figure 2022529698000003
化合物1の遊離塩基形態および塩形態の実施形態は、以下でさらに詳細に記載されるパラメータのうちの1つ以上を特徴とすることができる。
化合物1の遊離塩基結晶形態
化合物1の遊離塩基結晶形態が本明細書に提供される。実施形態において、化合物1の遊離塩基結晶形態は、化合物1の非イオン性形態であることができる。実施形態において、化合物1の遊離塩基結晶形態は、溶媒和物であることができる。実施形態において、化合物1の遊離塩基結晶形態は、無水であることができる。
遊離塩基無水結晶形態A
化合物1の遊離塩基無水結晶形態A(「形態A」)は、Cu Kα照射を使用して、約12.72、15.90、19.39、20.80、20.98、23.15、および26.08±0.2°2θにピークを有する、実施例に示されるように得られる、X線粉末回折パターンを特徴とし得る。形態Aは、任意選択的に、Cu Kα照射を使用して、約4.63、17.40、19.85、20.07、22.84、25.10、および27.47±0.2°2θに追加のピークを有するX線粉末回折パターンをさらに特徴とし得る。形態Aは、任意選択的に、Cu Kα照射を使用して、約8.24、9.29、16.97、18.65、21.19、21.59、23.89、24.20、25.55、25.82、および28.14±0.2°2θに追加のピークを有するX線粉末回折パターンをさらに特徴とし得る。形態Aは、任意選択的に、実施例で示される表2に示されるピークを有するX線粉末回折パターンを特徴とし得る。いくつかの実施形態において、形態Aは、実質的に図1に示されるX線粉末回折パターンを有し、「実質的に」とは、報告されたピークが約±0.2°で変動し得ることを意味する。スペクトルの相対的なピーク高さは、試料調製および機器の形状などのいくつかの要因に依存するが、ピーク位置は実験の詳細に比較的影響を受けないことは、XRPDの分野では周知である。
示差走査熱量測定(DSC)サーモグラフは、形態Aについて、実施例に示されているように得られた。DSC曲線は、約131℃±3℃で吸熱転移を示す。したがって、いくつかの実施形態において、形態Aは、約125℃~約135℃の範囲で開始する固体-固体転移吸熱を有するDSCサーモグラフを特徴とし得る。例えば、いくつかの実施形態において、形態Aは、図2に示されるような、DSCを特徴とする。
形態Aはまた、熱重量分析(TGA)によって特徴付けることができる。したがって、形態Aは、約0%~約1%の範囲の重量損失、および276℃などの約270℃~282℃の範囲の分解の開始を特徴とし得る。いくつかの実施形態において、形態Aは、実質的に図3に示されるような熱重量分析を有し、「実質的に」とは、報告されたTGA特性が約±5℃で変動し得ることを意味する。実施形態において、形態Aは、実質的に図4に示されるような動的蒸気収着(「DVS」)を有する。
遊離塩基結晶形態B
化合物1およびp-ジオキサンの遊離塩基結晶形態B(「形態B」)は、Cu Kα照射を使用して、約20.02、20.29、21.32、21.51、および23.57±0.2°2θにピークを有する、実施例に示されるように得られる、X線粉末回折パターンを特徴とし得る。形態Bは、任意選択的に、Cu Kα照射を使用して、約4.90、16.46、18.03、18.74、18.89、19.39、19.71、および21.75±0.2°2θに追加のピークを有するX線粉末回折パターンをさらに特徴とし得る。形態Bは、任意選択的に、Cu Kα照射を使用して、約18.03、21.14、22.43、22.93、23.29、23.83、24.22、25.65、26.02、および26.77±0.2°2θに追加のピークを有するX線粉末回折パターンをさらに特徴とし得る。形態Bは、任意選択的に、実施例で示される表3に示されるピークを有するX線粉末回折パターンを特徴とし得る。いくつかの実施形態において、形態Bは、実質的に図5に示されるようなX線粉末回折パターンを有し、「実質的に」とは、報告されたピークが約±0.2°で変動し得ることを意味する。形態Bは、モノ-ジオキサン溶媒和物を特徴とし得る。
遊離塩基結晶形態C
化合物1およびジクロロメタンの遊離塩基結晶形態C(「形態C」)は、Cu Kα照射を使用して、約4.59、13.00、19.09、21.74、22.27、23.82、および24.11±0.2°2θにピークを有する、実施例に示されるように得られる、X線粉末回折パターンを特徴とし得る。形態Cは、任意選択的に、Cu Kα照射を使用して、約9.50、16.44、18.01、18.38、20.11、21.13、22.51、22.80、および28.46±0.2°2θに追加のピークを有するX線粉末回折パターンをさらに特徴とし得る。形態Cは、任意選択的に、Cu Kα照射を使用して、約7.82、9.20、10.50、14.81、17.05、19.38、20.87、21.36、24.63、24.87、28.79、および29.80±0.2°2θに追加のピークを有するX線粉末回折パターンをさらに特徴とし得る。形態Cは、任意選択的に、実施例で示される表4に示されるピークを有するX線粉末回折パターンを特徴とし得る。いくつかの実施形態において、形態Cは、実質的に図6に示されるようなX線粉末回折パターンを有し、「実質的に」とは、報告されたピークが約±0.2°で変動し得ることを意味する。形態Cは、モノ-ジクロロメタン(DCM)溶媒和物を特徴とし得る。実施形態において、形態Cは、化合物1のモノジクロロメタンとの1対1の比を有することができる。
形態Cはまた、熱重量分析(TGA)によって特徴付けることができる。したがって、形態Cは、約40℃~約60℃の範囲の開始温度で約9%~約12%の範囲の重量損失を特徴とし得る。例えば、形態Cは、約100℃まで、約11.1%の重量損失を特徴とし得る。いくつかの実施形態において、形態Cは、実質的に図7に示されるような熱重量分析を有し、「実質的に」とは、報告されたTGA特性が約±5℃で変動し得ることを意味する。
化合物1塩
結晶性カルシウム塩形態D
化合物1カルシウム塩の結晶形態(「形態D」)は、Cu Kα照射を使用して、約6.10、9.17、15.68、19.86、および26.46±0.2°2θにピークを有する、実施例に示されるように得られる、X線粉末回折パターンを特徴とし得る。形態Dは、任意選択的に、Cu Kα照射を使用して、5.41、6.49、7.70、8.60、10.86、12.84、15.46、15.68、19.86、21.62、21.84、22.03、23.57、23.75、24.53、25.67、および26.46±0.2°2θであり得る。形態Dは、任意選択的に、Cu Kα照射を使用して、約8.74、16.08、19.81、および28.58±0.2°2θに追加のピークを有するX線粉末回折パターンをさらに特徴とし得る。形態Dは、任意選択的に、実施例で示される表6に示されるピークを有するX線粉末回折パターンを特徴とし得る。いくつかの実施形態において、形態Dは、実質的に図8に示されるようなX線粉末回折パターンを有し、「実質的に」とは、報告されたピークが約±0.2°で変動し得ることを意味する。
結晶性カリウム塩形態E
化合物1カリウム塩の結晶形態(「形態E」)は、Cu Kα照射を使用して、約3.02、3.88、6.07、7.01、および8.32±0.2°2θにピークを有する、実施例に示されるように得られる、X線粉末回折パターンを特徴とし得る。形態Eは、任意選択的に、Cu Kα照射を使用して、6.86、15.63、18.35、19.00、19.64、20.22、21.08、21.79、22.03、22.60、22.93、23.61、および24.71±0.2°2θであり得る。形態Eは、任意選択的に、Cu Kα照射を使用して、約7.79、8.87、9.12、9.51、9.77、10.44、12.19、14.85、16.08、16.36、17.10、17.30、25.29、および25.99±0.2°2θに追加のピークを有するX線粉末回折パターンをさらに特徴とし得る。形態Eは、任意選択的に、実施例で示される表7に示されるピークを有するX線粉末回折パターンを特徴とし得る。いくつかの実施形態において、形態Eは、実質的に図9に示されるようなX線粉末回折パターンを有し、「実質的に」とは、報告されたピークが約±0.2°で変動し得ることを意味する。
結晶性カリウム塩形態F
化合物1カルシウム塩の結晶形態(「形態F」)は、Cu Kα照射を使用して、約3.8、7.1、7.5、8.6、9.4、18.1、および23.5±0.2°2θにピークを有する、実施例に示されるように得られる、X線粉末回折パターンを特徴とし得る。形態Fは、任意選択的に、Cu Kα照射を使用して、10.3、11.2、11.5、13.1、13.7、14.0、15.0、16.1、17.2、17.7、18.6、19.5、20.3、20.8、21.1、21.5、22.1、25.9、28.7、および29.4±0.2°2θであり得る。形態Fは、任意選択的に、実施例で示される表8に示されるピークを有するX線粉末回折パターンを特徴とし得る。いくつかの実施形態において、形態Fは、実質的に図10に示されるようなX線粉末回折パターンを有し、「実質的に」とは、報告されたピークが約±0.2°変動し得ることを意味する。
結晶性ナトリウム塩形態G
化合物1ナトリウム塩の結晶形態(「形態G」)は、Cu Kα照射を使用して、約3.93、19.66、20.48、および21.10±0.2°2θにピークを有する、実施例に示されるように得られる、X線粉末回折パターンを特徴とし得る。形態Gは、任意選択的に、Cu Kα照射を使用して、13.70、18.12、19.28、22.90、24.01、25.99、および26.64±0.2°2θであり得る。形態Gは、任意選択的に、Cu Kα照射を使用して、約7.83、12.37、16.31、20.17、20.77、21.62、21.96、24.41、24.76、26.45、28.83、および29.32±0.2°2θに追加のピークを有するX線粉末回折パターンをさらに特徴とし得る。形態Gは、任意選択的に、実施例で示される表9に示されるピークを有するX線粉末回折パターンを特徴とし得る。いくつかの実施形態において、形態Gは、実質的に図11に示されるようなX線粉末回折パターンを有し、「実質的に」とは、報告されたピークが約±0.2°変動し得ることを意味する。
形態Gはまた、熱重量分析(TGA)によって特徴付けることができる。したがって、形態Gは、約25℃~約50℃の範囲の開始温度で約5%~約15%の範囲の重量損失を特徴とし得る。例えば、形態Gは、約125℃まで、約9.69%の重量損失を特徴とし得る。いくつかの実施形態において、形態Gは、実質的に図12に示されるような熱重量分析を有し、「実質的に」とは、報告されたTGA特性が約±5℃で変動し得ることを意味する。
結晶性ナトリウム塩形態H
化合物1ナトリウム塩の結晶形態(「形態H」)は、Cu Kα照射を使用して、約7.09、8.39、19.56、23.64、および24.70±0.2°2θにピークを有する、実施例に示されるように得られる、X線粉末回折パターンを特徴とし得る。形態Hは、任意選択的に、Cu Kα照射を使用して、4.01、6.17、14.94、15.87、18.38、21.06、22.51、22.80、23.02、および26.05±0.2°2θであり得る。形態Hは、任意選択的に、Cu Kα照射を使用して、約6.68、9.00、9.65、10.46、12.39、19.07、19.33、19.94、20.20、20.38、20.81、21.35、22.03、24.04、25.39、26.48、および28.42±0.2°2θに追加のピークを有するX線粉末回折パターンをさらに特徴とし得る。形態Hは、任意選択的に、実施例で示される表10に示されるピークを有するX線粉末回折パターンを特徴とし得る。いくつかの実施形態において、形態Hは、実質的に図13に示されるようなX線粉末回折パターンを有し、「実質的に」とは、報告されたピークが約±0.2°変動し得ることを意味する。
示差走査熱量測定(DSC)サーモグラフは、形態Hについて、実施例に記載されているように得られた。DSC曲線は、約118℃±3℃および193℃±3℃で吸熱転移を示す。したがって、いくつかの実施形態において、形態Hは、約205℃~約207℃の範囲で開始する固体-固体転移吸熱を有するDSCサーモグラフを特徴とし得る。例えば、いくつかの実施形態において、形態Hは、図14に示されるような、DSCを特徴とする。
形態Hはまた、熱重量分析(TGA)によって特徴付けることができる。したがって、形態Hは、約30℃~100℃の範囲の開始温度で約_%~約_%の範囲の重量損失を特徴とし得る。例えば、形態Hは、約125℃まで、約6%の重量損失を特徴とし得る。いくつかの実施形態において、形態Hは、実質的に図15に示されるような熱重量分析を有し、「実質的に」とは、報告されたTGA特性が約±5℃で変動し得ることを意味する。
医薬組成物
本明細書に記載の化合物1またはその塩の結晶形態、および薬学的に許容される担体含む医薬組成物がまた、本明細書に提供される。実施形態において、担体は賦形剤を含むことができる。
「薬学的に許容される」という表現は、健全な医学的判断の範囲において、過剰な毒性、刺激、アレルギー反応、または他の問題もしくは合併症のない、妥当な利益/リスク比に見合った、ヒトおよび動物の組織と接触させて使用するのに適したリガンド、材料、組成物および/または剤形を指すために本明細書で用いられる。本明細書に記載の組成物は、任意の投与形態用に製剤化することができる。様々な場合において、組成物は、経口投与用である。様々な場合において、組成物は、錠剤形態である。
本明細書で使用される「薬学的に許容される担体」という表現は、液体もしくは固体の充填剤、希釈剤、賦形剤、溶媒または封入材料などの薬学的に許容される材料、組成物、またはビヒクルを意味する。本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される担体」という文言は、医薬品投与に適合する、緩衝剤、注射用滅菌水、溶媒、分散媒、コーティング、抗細菌および抗真菌剤、等張剤、ならびに吸収遅延剤などを含む。各担体は、製剤の他の成分と適合し、患者に有害ではないという意味で「許容される」ものでなければならない。薬学的に許容される担体として機能し得る材料のいくつかの例として、以下が挙げられる:(1)ラクトース、グルコース、およびスクロースなどの糖、(2)トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン、および置換もしくは非置換のβ-シクロデキストリンなどのデンプン、(3)セルロースおよびその誘導体、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、および酢酸セルロース、(4)粉末トラガカント、(5)麦芽、(6)ゼラチン、(7)タルク、(8)カカオバターおよび座剤用ワックスなどの賦形剤、(9)落花生油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油、ダイズ油などの油、(10)プロピレングリコールなどのグリコール、(11)グリセリン、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコールなどのポリオール、(12)オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチルなどのエステル、(13)寒天、(14)水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウムなどの緩衝剤、(15)アルギン酸、(16)発熱物質を含まない水、(17)等張食塩水、(18)リンガー液、(19)エチルアルコール、(20)リン酸緩衝液、ならびに(21)医薬製剤に用いられる他の非毒性適合物質。特定の実施形態において、本明細書に提供される医薬組成物は非発熱性であり、すなわち患者に投与されたときに著しい体温上昇を引き起こさない。
湿潤剤、乳化剤、および滑沢剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウム、ならびに着色剤、離型剤、コーティング剤、甘味剤、香味剤、および芳香剤、保存剤および抗酸化剤もまた、賦形剤として組成物中に存在し得る。
薬学的に許容される抗酸化剤の例として、(1)水溶性抗酸化剤、例えば、アスコルビン酸、システイン塩酸塩、重硫酸ナトリウム塩、メタ亜重硫酸ナトリウム塩、亜硫酸ナトリウムなど、(2)油溶性抗酸化剤、例えば、アスコルビン酸パルミチン酸塩、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、レシチン、没食子酸プロピル、α-トコフェロールなど、および(3)金属キレート剤、例えばクエン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ソルビトール、酒石酸、リン酸などが挙げられる。
医薬組成物は、保存料、湿潤剤、乳化剤、および分散剤などのアジュバントも含み得る。微生物作用の防止は、様々な抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノールソルビン酸などを含めることによって確実にすることができる。糖などの等張調節剤を組成物に含めることも望ましい場合がある。さらに、注射用医薬形態の長期吸収は、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンなどの吸収を遅らせる薬剤を含めることによって、もたらされ得る。
場合によっては、本明細書に提供される1つ以上の化合物の効果を延長するために、皮下注射または筋肉内注射からの化合物の吸収を遅らせることが望ましい。例えば、非経口的に投与される化合物の吸収遅延は、化合物を油性ビヒクルに溶解または懸濁することによって達成することができる。
組成物は、製造および保存条件下で安定でなければならず、細菌および真菌などの微生物の混入作用から保護されなければならない。微生物作用の防止は、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサールなどの様々な抗細菌剤および抗真菌剤によって達成することができる。多くの場合、組成物中に等張剤、例えば、糖、ポリアルコール、例えば、マンニトール、ソルビトール、または塩化ナトリウムなどを含めることが好ましいであろう。注射用組成物の長期吸収は、吸収を遅延させる薬剤、例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンを組成物中に含めることによってもたらすことができる。
滅菌注射液は、必要量の活性化合物を、上に列挙した成分の1つまたは組み合わせとともに適切な溶媒に組み込み、その後、必要に応じて滅菌濾過することによって調製することができる。一般に、分散液は、塩基性分散媒および上に列挙したものから必要な他の成分を含有する滅菌ビヒクル中に活性化合物を組み込むことによって調製される。滅菌注射液の調製のための滅菌粉末の場合、調製方法はフリーズドライ(凍結乾燥)であり、活性成分の粉末および任意の追加の所望の成分が、予め濾過滅菌されたその溶液から得られる。
注射用デポー剤形は、ポリラクチド-ポリグリコリドなどの生分解性ポリマー中に本明細書に提供される化合物のマイクロカプセルまたはナノカプセルマトリックスを形成することによって作製することができる。薬物とポリマーとの比、および用いられる特定のポリマーの性質に応じて、薬物放出速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例として、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)が挙げられる。デポー注射製剤はまた、体組織と適合性のあるリポソーム、マイクロエマルション、またはナノエマルション中に薬物を封入することによっても調製される。
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される多形および塩は、治療用化合物を体からの急速な消失から保護する担体、例えば、インプラントおよびマイクロカプセル化送達システムを含む制御放出製剤などによって調製される。エチレンビニルアセテート、ポリ無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステル、およびポリ乳酸などの生分解性、生体適合性ポリマーが使用され得る。そのような製剤は、標準的な技術を用いて調製されてもよいか、または例えばAlza CorporationおよびNova Pharmaceuticals,Incから商業的に入手されてもよい。リポソーム懸濁液(細胞抗原に対するモノクローナル抗体で選択した細胞を標的とするリポソームを含む)もまた、薬学的に許容される担体として使用され得る。これらは、当業者に既知の方法に従って、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第4,522,811号に記載されているように、調製することができる。
医薬組成物は、投与説明書と一緒に容器、パック、またはディスペンサーに含まれてもよい。
使用方法
本明細書に開示される塩の使用は、PDE4D阻害剤としての使用を含む。開示される方法は、ホスホジエステラーゼ(PDE4D)を、本明細書に開示される塩または結晶に、PDE4Dを阻害するのに有効な量で接触させることを含む方法によって、PDE4Dを阻害することを含む。いくつかの実施形態において、接触させることは、インビトロである。他の態様において、接触させることは、インビボである。様々な実施形態において、接触させることは、塩または結晶を、それを必要とする対象に投与することを含む。様々な実施形態において、対象は、哺乳動物である。いくつかの実施形態において、哺乳動物対象は、ヒトである。
「治療有効量」は、治療される対象を治療するか、または対象の発症を予防するか、あるいは対象の既存の症状を緩和するのに有効な量を意味する。有効量の決定は、特に本明細書に提供される詳細な開示に照らして、十分に当業者の能力の範囲内である。一般に、「治療有効用量」は、所望の効果を達成することをもたらす、塩または結晶形態の量を指す。例えば、好ましい一実施形態において、治療有効量の本明細書に開示される塩または結晶形態は、PDE4D活性を対照と比較して、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、または少なくとも90%低減させる。
本明細書に開示される塩および結晶形態は、神経系の特定の疾患および障害の治療に有用であり得る。PDE4阻害が有用であり得る中枢神経系障害には、アルツハイマー病を含む皮質認知症、AIDS関連認知症(HIV認知症)、および軽度認知障害(MCI)が含まれる。PDE4阻害が有用であり得る神経変性障害には、低酸素症、低血糖症、てんかんなどの障害における神経変性または神経壊死、ならびに中枢神経系(CNS)外傷(脊髄および頭部損傷など)の場合、高圧酸素痙攣および毒性、痴呆、例えば老人性痴呆、およびHIV関連神経変性障害(HAND)、悪液質、シデナム舞踏病、ハンチントン病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、コルサコフ症候群、および脳血管障害に関連する障害が含まれる。PDE4阻害が有用であることが証明され得るさらなる障害には、中枢および末梢神経系の神経障害が含まれ、例えば、IgA神経障害、膜性神経障害、特発性神経障害、薬物誘発性末梢神経障害、糖尿病性神経障害、HIV関連神経障害、および慢性炎症性脱髄性多発神経障害、ならびに横断性脊髄炎、ギランバレー病、脳炎、および神経系の癌が含まれる。本明細書に開示される化合物はまた、精神障害の治療に使用され得、不安、抑うつ、大うつ病性障害(MDD)、双極性障害、および心的外傷後ストレス障害が含まれる。本明細書に開示される塩および結晶形態はまた、例えば、脳卒中、脳虚血を含む虚血(血栓性脳卒中である局所、虚血、ならびに、例えば、心臓停止および虚血性心臓に続発する全虚血の両方)、および虚血/再灌流から生じる神経系損傷、耳毒性および聴力損失、音響外傷、爆風ノイズ(例えば、軍人が経験する)を含む内耳への急性侵襲、癌療法のための耳毒性化学療法剤(シスプラチンなど)およびアミノグリコシド抗生物質による治療への曝露、ならびに他の神経系外傷の治療において使用され得る。
さらに、本明細書に開示される塩および結晶形態は、遅延性アヘン鎮痛薬を必要とする患者におけるアヘン耐性、およびベンゾジアゼピンを服用している患者におけるベンゾジアゼピン耐性、ならびに他の習慣性行動、例えば、ニコチン中毒、アルコール依存症、および摂食障害の治療または予防に使用することができる。さらに、塩および結晶形態は、薬物脱離症状の治療または予防、例えば、アヘン剤、アルコール、またはタバコ依存症からの脱離症状の治療または予防に有用であり得る。
本明細書に開示される塩および結晶形態はまた、急性および慢性の疼痛および炎症の治療に使用することができる。それらは、神経障害、神経障害性疼痛、または反射性交感神経性ジストロフィー/カウザルギー(神経損傷)、末梢神経障害(糖尿病性神経障害を含む)、難治性癌性疼痛、複合性局所疼痛症候群、および絞扼性神経障害(手根管症候群)などの炎症性疼痛を有する患者を治療するために有用であり得る。それらはまた、急性帯状ヘルペス(帯状疱疹)、帯状疱疹後神経痛(PHN)、および眼痛などの関連する疼痛症候群に関連する疼痛の治療にも有用であり得る。それらはさらに、外科的鎮痛などの疼痛の治療における鎮痛剤として、または発熱の治療のための解熱剤として有用であり得る。疼痛の兆候には、心臓手術後を含む様々な手術における術後痛、歯痛/歯摘出、癌に起因する疼痛、筋肉痛、乳房痛、皮膚の傷害に起因する疼痛、腰痛、片頭痛などを含む様々な病因の頭痛などが含まれるが、これらに限定されない。塩および結晶形態はまた、接触性アロデイニアおよび痛覚過敏などの疼痛関連障害の治療のためにも有用であり得る。疼痛は、体細胞性(侵害受容性または神経障害性のいずれか)、急性、および/または慢性であり得る。PDE4阻害剤はまた、NSAID、モルヒネ、もしくはフェンタニルオピエート、および/または他のオピオイド鎮痛薬が伝統的に投与される状態でも有用であり得る。
さらに、本明細書に開示される塩および結晶形態は、インスリン抵抗性、および典型的には悪化した炎症性シグナル伝達に関連するアテローム性動脈硬化症などの他の代謝障害の治療に使用することができる。
本明細書に開示される塩および結晶形態はまた、呼吸器疾患または状態の治療に使用することができ、呼吸器疾患または状態を予防および治療するための医学における使用の治療方法が含まれ、アレルゲン誘発喘息、運動誘発喘息、汚染誘発性喘息、寒冷誘発性喘息、およびウイルス誘発性喘息を含む喘息状態;気道過敏性および小気道疾患などの喘息関連疾患;正常な気流を伴う慢性気管支炎、気道閉塞を伴う慢性気管支炎(慢性閉塞性気管支炎)、肺気腫、喘息性気管支炎、および水疱性疾患を含む慢性閉塞性肺疾患;気管支炎、気管支拡張症、嚢胞性線維症、鳩愛好家病、農夫肺、急性呼吸窮迫症候群、肺炎、間質性肺炎、吸引または吸入傷害、肺の脂肪塞栓症、肺のアシドーシス炎症、急性肺浮腫、急性山岳病、急性肺高血圧症、新生児の持続性肺高血圧症、周産期吸引症候群、硝子膜疾患、急性肺血栓塞栓症、ヘパリン-プロタミン反応、敗血症、喘息状態、低酸素症、呼吸困難、高炭酸血症、過膨張、低酸素血症、ならびに咳を含む炎症を伴う他の肺疾患が含まれる。
さらに、本明細書に開示される塩および結晶形態は、遅延型過敏反応、アレルギー性接触皮膚炎、アレルギー性鼻炎、および慢性副鼻腔炎などのアレルギー性障害の治療に使用することができる。
本明細書に開示される塩および結晶形態はまた、炎症および関連する障害の治療に使用することができる。それらは、有害な副作用が大幅に少ないという追加の利点を有して、抗炎症剤として有用であり得る。それらは、関節リウマチ、脊椎関節症、痛風性関節炎、骨関節炎、若年性関節炎、急性関節リウマチ、腸障害性関節炎、神経障害性関節炎、乾癬性関節炎、反応性関節炎(ライター症候群)、および化膿性関節炎を含むがこれらに限定されない関節炎、ならびに全身性エリテマトーデス、溶血性症候群、自己免疫性肝炎、自己免疫性神経障害、白斑症(自己免疫性甲状腺炎)、橋本甲状腺炎、貧血、多発性筋炎を含む筋炎、円形脱毛症、グッドパスチャー症候群、下垂体炎、および肺線維症を含む自己免疫性疾患を治療するために有用である。
本明細書に開示される塩および結晶形態はまた、骨粗鬆症および他の関連する骨障害の治療に使用することができる。
本明細書に開示される塩および結晶形態はまた、逆流性食道炎、下痢、炎症性腸疾患、クローン病、胃炎、過敏性腸症候群、グレーブス病(甲状腺機能亢進症)、壊死性腸炎、および潰瘍性大腸炎などの胃腸状態の治療に使用することができる。それらはまた、ウイルス感染症および嚢胞性線維症に関連するものなどの肺炎症の治療に使用することができる。
さらに、塩および結晶形態はまた、単独で、または従来の免疫調節剤と組み合わせて、臓器移植患者に有用であり得る。当該患者で治療される状態の例には、移植片対宿主反応(すなわち、移植片対宿主病)、同種移植片拒絶(例えば、急性同種移植片拒絶、および慢性同種移植片拒絶)、移植再灌流傷害、および早期移植拒絶(例えば、急性同種移植片拒絶反応)が含まれる。
なおさらに、塩および結晶形態は、そう痒症および白斑症の治療に有用であり得る。
本明細書に開示される塩および結晶形態はまた、血管疾患、片頭痛、結節性動脈炎、甲状腺炎、非形成性貧血、ホジキン病、強膜腫、リウマチ熱、I型糖尿病、重力筋無力症を含む神経筋接合部疾患、多発性硬化症を含む白質疾患、サルコイドーシス、腎炎、腎症症候群、ランゲルハンス細胞組織球症、糸球体腎炎、再灌流傷害、膵炎、間質性嚢胞炎、ベーチェット候群、多発性筋炎、歯肉炎、歯周炎、過敏症、傷害後の腫脹、心筋虚血、心血管虚血、および心臓停止に続発する虚血を含む虚血、肝硬変、敗血症性ショック、内毒素性ショック、グラム陰性敗血症、毒性ショック症候群、脳卒中、虚血再灌流傷害、多臓器機能不全、冠状動脈バイパス手術後の再狭窄を含む再狭窄などの疾患における組織損傷の治療に使用することができる。
さらに、本明細書に開示される塩および結晶形態はまた、TNF、IL-1、およびIL-2などのサイトカインによる療法として、移植療法における短期免疫抑制に対するアジュバントとして、多種多様な薬剤によって誘発される敗血症性および/または毒性出血性ショックに関連する全身性低血圧を含む全身性障害の改善のために、PDE4活性を阻害するのに有用であり得る。
本明細書に開示される塩および結晶形態はまた、結腸直腸癌、ならびに乳房、肺、前立腺、膀胱、子宮頸部、および皮膚の癌などの癌の治療に使用することができる。それらは、脳癌、骨癌、白血病、リンパ腫、基底細胞癌などの上皮細胞由来新生物(上皮癌腫)、腺癌、胃腸癌である口唇癌、口腔癌、食道癌、小腸癌、および胃癌など、結腸癌、肝臓癌、膀胱癌、膵臓癌、卵巣癌、子宮頸癌、肺癌、乳癌、皮膚癌である扁平上皮癌および基底細胞癌など、前立腺癌、腎細胞癌、ならびに全身の上皮細胞に影響を及ぼすその他の既知の癌が含まれるが、これらに限定されない新生物の治療および予防に使用することができる。新形成は、胃腸癌、肝臓癌、膀胱癌、膵臓癌、卵巣癌、前立腺癌、子宮頸癌、肺癌、乳癌、ならびに扁平上皮癌および基底細胞癌などの皮膚癌から選択することができる。本塩および結晶形態ならびに方法はまた、放射線療法で発生する線維症を治療するために使用することができる。本塩および結晶形態ならびに方法は、家族性大腸腺腫症(FAP)を有する対象を含む、腺腫性ポリープを有する対象を治療するために使用することができる。さらに、本塩および結晶形態ならびに方法を使用して、FAPのリスクのある患者にポリープが形成されるのを防止するために使用することができる。
本明細書に開示される塩および結晶形態はまた、耳管のかゆみを含む、耳の疾患および耳のアレルギー性障害の治療に使用することができる。
本明細書に開示される塩および結晶形態はまた、眼科疾患の治療に使用することができる。
さらに、本明細書に開示される塩および結晶形態は、月経痛、月経困難症、早産、子宮内膜症、腱炎、滑液包炎、皮膚関連状態である乾癬、湿疹、火傷、日焼け、皮膚炎など、膵炎、肝炎、扁平苔癬、強膜症、強皮症、皮膚筋炎などの治療に使用することができる。本発明の塩および結晶形態を使用できる他の状態には、糖尿病(I型またはII型)、アテローム性動脈硬化症、うっ血性心不全、心筋炎、アテローム性動脈硬化症、脳虚血、血管新生、肺高血圧症、および大動脈瘤が含まれる。
本明細書に開示される塩および結晶形態はまた、ステロイド、NSAID、COX-2選択的阻害剤、5-リポキシゲナーゼ阻害剤、LTB4アンタゴニスト、およびLTA4加水分解酵素阻害剤と一緒になど、他の従来の抗炎症療法の代わりに、部分的または完全に併用療法で使用することができる。本明細書に開示される化合物を生物学的製剤とともに含む追加の併用療法には、エタネルセプト(Enbrel)、インフリキシマブ(Remicade)、アダリムマブ(Humira)、セルトリズマブペゴル(Cimzia)、およびゴリムマブ(Simponi)などの腫瘍壊死因子α(TNFα)遮断薬、アナキンラ(Kineret)などのインターロイキン1(IL-1)遮断剤、リツキシマブ(Rituxan)などのB細胞に対するモノクローナル抗体、アバタセプト(Orencia)などのT細胞共刺激遮断剤、ならびにトシリズマブ(RoActemraまたはActemra、抗IL-6受容体抗体)などのインターロイキン6(IL-6)遮断剤が含まれる。
本明細書に開示される塩および結晶形態はまた、抗細菌剤または抗ウイルス剤と治療的に組み合わせる場合に、組織損傷を防止するために使用することができる。特定の実施形態において、本明細書に開示される塩および結晶形態は、インフルエンザなどのウイルス性疾患の治療のためにノイラミニダーゼ阻害剤と組み合わせることができる。
ヒトの治療に有用であることに加えて、本明細書に開示される塩および結晶形態はまた、愛玩動物、エキゾチックアニマル、および哺乳動物、げっ歯動物などを含む家畜動物の獣医学的治療のために有用であり得る。より好ましい動物には、ウマ、イヌ、およびネコが含まれる。
方法
X線粉末回折(XRPD)
様々な実施形態において、XRPDパターンを、Optixの長い高精度焦点源を使用して生成されたCu照射の入射ビームを使用して、PANalytical X’Pert PRO MPD回折計で収集した。楕円形に傾斜した多層ミラーを使用して、Cu Kα X線を標本に通して検出器に焦点化させた。分析の前に、シリコン標本(NIST SRM 640d)を分析して、Si 111ピークの観測位置がNIST認定位置と一致していることを確認した。試料の標本を3μm厚さのフィルムで挟み、透過ジオメトリで分析した。ビームストップ、短い散乱除去エクステンション、および散乱除去ナイフエッジを使用して、空気によって生成されるバックグラウンドを最小限に抑えた。入射ビームおよび回折ビーム用のソーラスリットを使用して、軸方向の発散による広がりを最小限に抑えた。回折パターンを、標本から240mmの位置にある走査位置感知検出器(X’Celerator)およびData Collectorソフトウェアv.2.2bを使用して収集した。
母液で取得されたXRPDパターンを、Inel XRG-3000回折計によって収集した。Cu Kα照射の入射ビームを、高精度焦点管および放物線状に傾斜した多層ミラーを使用して生成した。分析の前に、シリコン標本(NIST SRM 640d)を分析して、Si 111ピークの観測位置がNIST認定位置と一致していることを確認した。スラリー試料の小分けを薄壁ガラスキャピラリーに入れ、遠心分離し、ビームストップを使用して空気からのバックグラウンドを最小限に抑えた。回折パターンを、Windif v.6.6ソフトウェアおよび120°の2θ範囲を有する湾曲した位置感知Equinox検出器を使用して、透過ジオメトリで収集した。
いくつかの実施形態のXRPDパターンを、長い高精度焦点源およびニッケルフィルターを使用して生成されたCu Kα照射の入射ビームを使用して、PANalytical X’Pert PRO MPD回折計によって収集した。回折計は、対称的なブラッグ・ブレンターノジオメトリを使用して構成された。分析の前に、シリコン標本(NIST SRM 640d)を分析して、Si 111ピークの観測位置がNIST認定位置と一致していることを確認した。試料の標本を、シリコンゼロバックグラウンド基板を中心とする薄い円形の層として調製した。散乱除去スリット(SS)を使用して、空気によって生成されるバックグラウンドを最小限に抑えた。入射ビームおよび回折ビーム用のソーラスリットを使用して、軸方向の発散による広がりを最小限に抑えた。回折パターンを、試料から240mmの位置にある走査位置感知検出器(X’Celerator)およびData Collectorソフトウェアv.2.2bを使用して収集した。
示差走査熱量測定(DSC)
DSCを、TA Instruments Q2000示差走査熱量計を使用して実施した。温度較正は、NIST追跡可能なインジウム金属を使用して実施した。試料をアルミニウムDSCパンに配置し、蓋をして、重量を正確に記録した。試料パンとして構成された秤量されたアルミニウムパンを、セルの参照側に配置した。使用したパンは、サーモグラムのコメント欄に「T0C」と省略されたTzero圧着パンであった。試料を、-30℃から250℃まで10℃/分で加熱した(サーモグラムの方法欄で「(-30)-250-10」と略記される)。
熱重量分析(TGA)
TGAを、TA Instruments 2050熱重量分析装置を使用して実施した。温度較正を、ニッケルおよびAlumel(商標)を使用して実施した。試料を白金パンに配置し、TG炉に挿入した。炉は、窒素パージ下で加熱した。試料を周囲温度から350℃まで10℃/分で加熱した。
動的蒸気収着(DVS)
DVSデータを、VTI SGA-100蒸気収着分析装置で収集した。NaClおよびPVPを較正標準として使用した。試料は、分析前に乾燥させなかった。収着および脱着のデータを、窒素パージ下で、5%~95%RHの範囲にわたって10%RH刻みで収集した。分析に使用された平衡基準は、5分間で0.0100%未満の重量変化であり、3時間の最大平衡時間を有した。データは、試料の初期水分含有量について補正しなかった。
遊離塩基結晶形態A~C:遊離塩基結晶形態A、B、およびCを、安定的な形態スクリーニングによって調製した。スクリーニングは、以下の表1に要約されているように、22種の異なる溶媒システムを使用して実施された23回のスラリー実験で構成された。様々な溶媒系を使用し、アセトン、アセトンおよび水、アセトニトリル、アセトニトリルおよび水、ジクロロメタン、p-ジオキサン、エーテル(Et2O)、酢酸エチル(EtOAc)、エタノール(EtOH)、エタノールおよび水、イソプロピルアルコール(IPA)、IPAおよび水、メチルイソブチルケトン(MIBK)およびヘプタン、メチルエチルケトン(MEK)、メタノール(MeOH)、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、テトラヒドロフラン(THF)、トルエン、ならびにトルエンおよびヘプタンが含まれた。溶媒系の比は、以下の表1に詳細が示される。結晶化の条件、実験中の主な観察結果、および結果をも以下の表1に詳しく示す。実験のうちの多くの17回は、室温(RT)で実施した。4回の実験を2~8℃に維持された冷室で実施し、1回の実験を59℃で行った。最後の実験を59℃で開始したが、試料を、溶解して、周囲温度に冷ました。試料は沈殿が観察されたときに採取し、したがって、スラリー実験ではなく沈殿実験とみなされる。
16回の実験は、XRPDデータに基づき、他の物質を有さない形態Aをもたらし、これには3回の準周囲温度実験および両方の高温実験が含まれた。5例の試料は、XRPDによって形態Aから主になるが、余分な複数ピーク(pk)が、少なくとも2つの余分な物質を示すパターンで存在した。
周囲温度でのp-ジオキサン中のスラリーは、直ちに、遊離溶媒がほとんどまたはまったくない固体プラグになった。XRPD分析によって固有のXRPDパターンが明らかになり、形態Bと名付けられた。指標溶液の単位セル体積は、モノ-ジオキサン溶媒和物と一致した。この結果は、試料がp-ジオキサン溶媒和物である形態Bを形成する方法と結びつけた。最後に、周囲温度のジクロロメタン(DCM)スラリーは、新しい物質である形態Cをもたらした。形態CのXRPDパターンは成功裏に指標化され、指標化された単位セル体積はモノ-DCM溶媒和物と一致した。試料を、TGAを使用して分析し、100℃で11.1重量%の損失は、溶媒和されている試料と一致する。この重量損失は、約0.6モルのDCMに相当する。形態Cは、形態Aに脱溶媒和することが、周囲温度真空下で1日間、および周囲温度保存条件下で7日間の両方で観察された。以下の表で使用されているB/Eは、消失を伴う複屈折を示す。
Figure 2022529698000004
Figure 2022529698000005
遊離塩基結晶形態Aは、表2のピークを含むXRPDパターンを特徴とした。
Figure 2022529698000006
Figure 2022529698000007
遊離塩基結晶形態Bは、表3のピークを含むXRPDパターンを特徴とした。
Figure 2022529698000008
Figure 2022529698000009
遊離塩基結晶形態Cは、表4のピークを含むXRPDパターンを特徴とした。
Figure 2022529698000010
結晶塩形態D~H:D、E、F、G、およびHの結晶塩形態を、以下に記載されるように調製した。3つの化合物1塩-カルシウム、カリウム、ナトリウム-を結晶化する試みを、特性評価のために以下の表5に示すように行った。9つの異なる形態が認められ、すべての試料は結晶性だったが、3つのナトリウム試行試料以外はすべて、無秩序な結晶性物質だった。
2回のカルシウム塩の試みは、ピーク位置に関して同様のパターンを示し、試料が同じ結晶性物質からなることを示し、結晶性カルシウム塩形態Dと名付けた。2回のカリウム塩の試みは、同様な物質からなり、結晶性カリウム塩形態Eと名付けた。表5の手順によって生成されたカリウム塩から第2のパターンが認められ、結晶性カリウム塩形態Fと名付けた。
2つの物質がXRPDによって観察され、表5の手順で作成された結晶性ナトリウム塩である形態Gおよび形態Hであることが認められた。結晶性ナトリウム塩によって示されるXRPDパターンは、結晶性物質に典型的な、十分に分離されたピークからなり、したがって、それらはさらに熱的に、そしてプロトンNMR分光法を使用して特性評価した。形態GのTGA分析は、125℃で約10%の重量損失を示し、物質が溶媒和または水和されることを示した。真空下で約60℃で物質を脱溶媒和する試みは、無秩序化した形態Gを生じた。これらの結果に基づき、形態Gはさらに特性評価しなかった。最初の形態H試料は、TGAによって分析した。形態HのTGAは、それが溶媒和または水和されていることを示し、75℃で約2%の重量損失、続いて75~125℃で約4%の重量損失を示した。試料を真空下で約60℃で1日保存すると、形態HのXRPDパターンがわずかにシフトした試料が得られた。この試料は、75℃で約1%のTGA重量損失、続いて75~125℃で約3%のTGA重量損失を示し、試料が水和または溶媒和したままであることを示した。DSCデータは、一連の吸熱転移を明らかにした。
Figure 2022529698000011
Figure 2022529698000012
結晶性カルシウム塩形態Dは、表6のピークを含むXRPDパターンを特徴とした。
Figure 2022529698000013
Figure 2022529698000014
結晶性カルシウム塩形態Eは、表7のピークを含むXRPDパターンを特徴とした。
Figure 2022529698000015
Figure 2022529698000016
結晶性カリウム塩形態Fは、表8のピークを含むXRPDパターンを特徴とした。
Figure 2022529698000017
結晶性ナトリウム塩形態Gは、表9のピークを含むXRPDパターンを特徴とした。
Figure 2022529698000018
結晶性ナトリウム塩形態Hは、表10のピークを含むXRPDパターンを特徴とした。
Figure 2022529698000019
Figure 2022529698000020

Claims (43)

  1. Cu Kα照射を使用して、12.72、15.90、19.39、20.80、20.98、23.15、および26.08、±0.2°2θにピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、遊離塩基化合物1の結晶形態(形態A)。
  2. Cu Kα照射を使用して、4.63、17.40、19.85、20.07、22.84、25.10、および27.47、±0.2°2θでのXRPDパターンピークをさらに特徴とする、請求項1に記載の結晶形態。
  3. Cu Kα照射を使用して、8.24、9.29、16.97、18.65、21.19、21.59、23.89、24.20、25.55、25.82、および28.14、±0.2°2θでのXRPDパターンピークをさらに特徴とする、請求項2に記載の結晶形態。
  4. 実質的に図1に示されるようなXRPDパターンを有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の結晶形態。
  5. 示差走査熱量測定(「DSC」)によって測定されるとき、125℃~135℃で吸熱転移を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の結晶形態。
  6. 前記吸熱転移が、131℃±3℃である、請求項5に記載の結晶形態。
  7. 実質的に図3に示されるような熱重量分析(「TGA」)を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の結晶形態。
  8. 実質的に図4に示されるような動的蒸気収着(「DVS」)を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の結晶形態。
  9. Cu Kα照射を使用して、20.02、20.29、21.32、21.51、および23.57、±0.2°2θにピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、化合物1およびp-ジオキサンの結晶形態(形態B)。
  10. Cu Kα照射を使用して、4.90、16.46、18.03、18.74、18.89、19.39、19.71、および21.75、±0.2°2θでのXRPDパターンピークをさらに特徴とする、請求項9に記載の結晶形態。
  11. Cu Kα照射を使用して、18.03、21.14、22.43、22.93、23.29、23.83、24.22、25.65、26.02、および26.77、±0.2°2θでのXRPDパターンピークをさらに特徴とする、請求項10に記載の結晶形態。
  12. 実質的に図5に示されるようなXRPDパターンを有する、請求項9~11のいずれか一項に記載の結晶形態。
  13. Cu Kα照射を使用して、4.59、13.00、19.09、21.74、22.27、23.82、および24.11、±0.2°2θにピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、化合物1およびジクロロメタンオメタン(dichloromethaneomethane)の結晶形態(形態C)。
  14. Cu Kα照射を使用して、9.50、16.44、18.01、18.38、20.11、21.13、22.51、22.80、および28.46、±0.2°2θでのXRPDパターンピークをさらに特徴とする、請求項13に記載の結晶形態。
  15. Cu Kα照射を使用して、7.82、9.20、10.50、14.81、17.05、19.38、20.87、21.36、24.63、24.87、28.79、および29.80、±0.2°2θでのXRPDパターンピークをさらに特徴とする、請求項14に記載の結晶形態。
  16. 実質的に図6に示されるようなXRPDパターンを有する、請求項13~15のいずれか一項に記載の結晶形態。
  17. 実質的に図7に示されるような熱重量分析(「TGA」)を有する、請求項13~16のいずれか一項に記載の結晶形態。
  18. 前記結晶形態が、化合物1のモノ-ジクロロメタンとの1対1の比である、請求項13~17のいずれか一項に記載の結晶形態。
  19. Cu Kα照射を使用して、6.10、9.17、15.68、19.86、および26.46、±0.2°2θにピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、化合物1カルシウム塩の結晶形態(形態D)。
  20. Cu Kα照射を使用して、5.41、6.49、7.70、8.60、10.86、12.84、15.46、15.68、19.86、21.62、21.84、22.03、23.57、23.75、24.53、25.67、および26.46、±0.2°2θでのXRPDパターンピークをさらに特徴とする、請求項17に記載の結晶形態。
  21. Cu Kα照射を使用して、13.43、15.03、16.32、17.80、18.13、19.00、19.51、20.45、20.83、22.82、28.89、±0.2°2θでのXRPDパターンピークをさらに特徴とする、請求項18に記載の結晶形態。
  22. 実質的に図8に示されるようなXRPDパターンを有する、請求項19~21のいずれか一項に記載の結晶形態。
  23. Cu Kα照射を使用して、3.02、3.88、6.07、7.01、および8.32、±0.2°2θにピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、化合物1カリウム塩の結晶形態(形態E)。
  24. Cu Kα照射を使用して、6.86、15.63、18.35、19.00、19.64、20.22、21.08、21.79、22.03、22.60、22.93、23.61、および24.71、±0.2°2θでのXRPDパターンピークをさらに特徴とする、請求項23に記載の結晶形態。
  25. Cu Kα照射を使用して、7.79、8.87、9.12、9.51、9.77、10.44、12.19、14.85、16.08、16.36、17.10、17.30、25.29、および25.99、±0.2°2θでのXRPDパターンピークをさらに特徴とする、請求項24に記載の結晶形態。
  26. 実質的に図9に示されるようなXRPDパターンを有する、請求項23~25のいずれか一項に記載の結晶形態。
  27. Cu Kα照射を使用して、3.8、7.1、7.5、8.6、9.4、18.1、および23.5、±0.2°2θにピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、化合物1カリウム塩の結晶形態(形態F)。
  28. Cu Kα照射を使用して、10.3、11.2、11.5、13.1、13.7、14.0、15.0,16.1、17.2、17.7、18.6、19.5、20.3、20.8、21.1、21.5、22.1、25.9、28.7、および29.4、±0.2°2θでのXRPDパターンピークをさらに特徴とする、請求項27に記載の結晶形態。
  29. 実質的に図10に示されるようなXRPDパターンを有する、請求項27または28に記載の結晶形態。
  30. Cu Kα照射を使用して、3.93、19.66、20.48、および21.10、±0.2°2θにピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、化合物1ナトリウム塩の結晶形態(形態G)。
  31. Cu Kα照射を使用して、13.70、18.12、19.28、22.90、24.01、25.99、および26.64、±0.2°2θでのXRPDパターンピークをさらに特徴とする、請求項30に記載の結晶形態。
  32. Cu Kα照射を使用して、4.53、7.83、12.37、16.31、20.17、20.77、21.62、21.96、24.41、24.76、26.45、28.83、および29.32、±0.2°2θでのXRPDパターンピークをさらに特徴とする、請求項31に記載の結晶形態。
  33. 実質的に図11に示されるようなXRPDパターンを有する、請求項30~32のいずれか一項に記載の結晶形態。
  34. 実質的に図12に示されるような熱重量分析(「TGA」)を有する、請求項30~33のいずれか一項に記載の結晶形態。
  35. Cu Kα照射を使用して、7.09、8.39、19.56、23.64、および24.70、±0.2°2θにピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、化合物1ナトリウム塩の結晶形態(形態H)。
  36. Cu Kα照射を使用して、4.01、6.17、14.94、15.87、18.38、21.06、22.51、22.80、23.02、および26.05、±0.2°2θでのXRPDパターンピークをさらに特徴とする、請求項35に記載の結晶形態。
  37. Cu Kα照射を使用して、6.68、9.00、9.65、10.46、12.39、19.07、19.33、19.94、20.20、20.38、20.81、21.35、22.03、24.04、25.39、26.48、および28.42、±0.2°2θでのXRPDパターンピークをさらに特徴とする、請求項36に記載の結晶形態。
  38. 実質的に図13に示されるようなXRPDパターンを有する、請求項35~37のいずれか一項に記載の結晶形態。
  39. 実質的に図14に示されるような熱重量分析(「TGA」)を有する、請求項35~38のいずれか一項に記載の結晶形態。
  40. 示差走査熱量測定(「DSC」)によって測定されるとき、110℃~120℃および200℃~210℃で吸熱転移を有する、請求項35~39のいずれか一項に記載の結晶形態。
  41. 前記吸熱転移が、116℃±3℃および206℃±3℃である、請求項40に記載の結晶形態。
  42. 請求項1~41のいずれか一項に記載の化合物1またはその塩の結晶形態と、薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
  43. PDE4D関連障害を治療することを必要とする対象においてPDE4D関連障害を治療する方法であって、前記対象に、請求項1~41のいずれか一項に記載の結晶形態を、前記PDE4D関連障害を治療するのに有効な量で投与することを含む、方法。
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