JP2022528615A - パージガスを供給するための制御装置及び方法 - Google Patents

パージガスを供給するための制御装置及び方法 Download PDF

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Abstract

本発明の態様は、動的シール(10)を超える漏洩を低減するためにパージガスの供給量を制御する方法に関する。動的シール(10)は、対向する第1及び第2の側面(12-1A、12-1B)を有する少なくとも第1のシール部材(12-1)を備える。第1のシール部材(12-1)の第2の側面へのパージガスの供給量は、判定された圧力差(ΔP)に基づいて制御される。本発明の態様は、パージガスの供給量を制御するための制御装置(23)、真空システム(2)のための動的シールシステム(1)、及び真空システム(2)に関する。【選択図】図1

Description

本開示は、パージガスを供給するための制御装置及び方法に関する。本発明の態様は、パージガスの供給を制御する方法、パージガスの供給を制御するための制御装置、真空システムのための動的シールシステム、及び真空システムに関する。
真空システムにおいて、真空ポンプの回転軸に対するシールを形成するための動的シールを設けることが知られている。動的シールは、シールを維持して製造プロセスが行われる真空室の中に真空を確立することを可能にする。動的シールは、回転軸の外面とシールを形成するためのリップシール(放射状軸シールとしても知られている)の形態とすることができる。動的シールは、プロセス材料を真空室の中に保持する。動的シールは、真空室と流体連通する内側と、真空室から分離される外側とを有する。動的シールの外側に調節されたパージガス供給量を供給することが知られている。
本出願の発明者は、特定の動作状態で、動的シールを超える漏洩を助長させる圧力差が確立される可能性があることを突き止めた。真空室が動的シールでシールされる真空システムの場合、これらの状態は、真空室の内部の動作圧力が動的シールの反対側の動作圧力よりも高い場合に生じる可能性がある。結果としての圧力差は、本明細書では逆圧力差と呼び、プロセス材料を真空室から外に移動させる可能性がある、動的シールを超える漏洩を助長する場合がある。プロセス材料は、潤滑油容器(例えば油箱)に移動する可能性があり、潤滑油汚染につながる。汚染された潤滑油での真空ポンプの連続動作は、損傷につながる可能性がある。この問題は、動的シールが摩耗した場合に悪化する可能性がある。
本発明の目的は、従来技術に関連する1又は2以上の欠点に対処することである。
本発明の態様及び実施形態は、特許請求の範囲に記載されうようなパージガスの供給量を制御するための方法、パージガスの供給量を制御するための制御装置、真空システムのための動的シールシステム、及び真空システムを提供する。
本発明の態様によれば、動的シールを超える漏洩を低減するためにパージガスの供給量を制御する方法が提供され、動的シールは、対向する第1及び第2の側面を有する少なくとも第1のシール部材を備え、本方法は、
第1のシール部材の第1の側面上の第1の作動圧(P1)と、第1のシール部材の第2の側面上の第2の作動圧との間の圧力差を判定するステップと、
判定された圧力差に基づいて第1のシール部材の第2の側面へのパージガスの供給量を制御するステップと、
を含む。パージガスの供給量は、第2の作動圧に対する第1の作動圧の変化に基づいて制御することができる。第1のシール部材の第2の側面に対するパージガスの供給量は、第1及び第2の作動圧の比較に基づいてパージガスの供給量を増大又が低減させることで制御することができる。パージガスの供給量は、第1及び第2の作動圧の互いに対する変化に基づいて動的に制御することができる。パージガスの供給量を能動的に制御することで、第1のシール部材を横切る圧力差を制御することができる。少なくとも特定の実施形態において、第1の側面から第2の側面への第1のシール部材を超える流体漏洩が低減される。パージガスの供給量は、第1の作動圧が第2の作動圧よりも大きい動作状態を回避するために制御することができる。第1のシール部材を横切る正の圧力差を維持することで、シールを超えてプロセス材料を移動させることができる逆流のリスクが低減し、これにより軸受及び潤滑システムを含む他の構成要素の汚染が低減する。
また、本方法は、第1の作動圧に基づいて第1のシール部材の第2の側面へのパージガスの供給量を制御することを含む。少なくとも特定の実施形態において、このことは、最終的な真空性能の低下を制限する又は回避するのを助けることができる。
代替的に又は追加的に、本方法は、第1の作動圧及び/又は第2の作動圧の変化に基づいて第1のシール部材の第2の側面へのパージガスの供給量を制御することを含むことができる。本発明は、第1の作動圧及び/又は第2の作動圧の変化が、所定の期間にわたって所定の圧力変化閾値未満となるまで、パージガスの供給量を制御することを含む。
動的シールは、真空室に関連することができる。真空ポンプは、真空室の中に真空を生成するために設けることができる。例えば、動的シールは、真空ポンプの回転軸に関連することができる。第1のシール部材の第1の側面は、真空室と流体連通する内側とすることができる。第1のシール部材の第2の側面は、真空室から切り離された又は分離された外側とすることができる。例えば、第1のシール部材の第2の側面は、油箱と連通することができる。
パージガスの供給量を制御することは、判定された圧力差が、第2の作動圧が第1の作動圧以下であるような場合にパージガスの供給量を増大させることを含むことができる。代替的に又は追加的に、パージガスの供給量を制御することは、判定された圧力差が、第1の作動圧が第2の作動圧よりも大きいような場合にパージガスの供給量を低減させることを含むことができる。
パージガスの供給量を制御することは、判定された圧力差が、所定の第1の圧力差閾値以下である場合にパージガスの供給量を増大させることを含むことができる。代替的に又は追加的に、パージガスの供給量を制御することは、第1の作動圧と第2の作動圧との間の差分が所定の第2の圧力差閾値よりも大きい場合にパージガスの供給量を低減させることを含むことができる。第1の圧力差閾値及び第2の圧力差閾値は、互いに同じである又は互いに異なる場合がある。例えば、第1の圧力差閾値は、50mbar、100mbar、150mbar、200mbar、又は250mbarとすることができる。例えば、第2の圧力差閾値は、50mbar、100mbar、150mbar、200mbar、又は250mbarとすることができる。
本方法は、圧力差の変化速度を判定することを含むことができる。パージガスの供給量を制御することは、圧力差の変化速度が所定の変化速度閾値以上である場合にパージガスの供給量を増大させることを含むことができる。代替的に又は追加的に、パージガスの供給量を制御することは、判定された圧力差が、第1の作動圧が第2の作動圧よりも大きいような場合にパージガスの供給量を低減させることを含むことができる。
圧力差は、第1の作動圧と第2の作動圧との間の圧力差を示す。圧力差を判定することは、第2の作動圧から第1の作動圧を減算することを含むことができる。
本方法は、第2の作動圧が所定の作動圧閾値以下である場合に判定された圧力差に基づいてパージガスの供給量を制御することを含むことができる。パージガスの供給量は、第2の作動圧が所定の作動圧閾値よりも大きい場合に、判定された圧力差に基づいて制御されない場合ある。例えば、所定の作動圧閾値は、大気圧とすることができる。
上述のように、動的シールは、真空室をシールするために使用することができる。真空ポンプは、真空室から空気を汲み出して真空を生成するために設けることができる。使用時、第1の作動圧は、大気圧未満とすること、及び/又は、第2の作動圧は、大気圧未満に低減させることができる。真空ポンプの作動時、第1の作動圧は、第2の作動圧未満とすることができる。真空ポンプが非作動になると、ガスが真空室に引き込まれる(例えば、排気ポートを通って)場合がある。これにより、真空ポンプの非作動後に、第1の作動圧は、大気圧まで増大することができる。しかしながら、第1のシール部材により、第2の作動圧はよりゆっくりと増大することができる。従って、第2の作動圧は、例えば真空ポンプの停止後の真空ポンプの非作動の後で第1の作動圧未満になる可能性がある。本方法は、真空ポンプの非作動後の第1の作動圧及び/又は第2の作動圧の監視を続けることを含むことができる。本方法は、真空ポンプの非作動後に第2の作動圧が所定の作動圧閾値以上になるまで、パージガスの供給量を制御することを含むことができる。例えば、所定の作動圧閾値は、大気圧として定義することができる。従って、パージガスの供給量は、第2の作動圧が少なくとも実質的に大気圧に等しくなるまで制御することができる。
本発明のさらなる態様によれば、動的シールを超える漏洩を低減するためにパージガスの供給量を制御する方法が提供され、動的シールは、少なくとも第1のシール部材を備え、本方法は、
真空室の中に真空を確立するための真空ポンプの動作を監視するステップと、
真空ポンプの動作に基づいてパージガスの供給量を制御するステップと、
を含み、
パージガスの供給量を制御するステップは、真空ポンプの動作速度が低減する又は真空ポンプが非作動にされる場合にパージガスの供給量を増大させるステップを含む。
パージガスは、真空ポンプが第1の動作モードである場合に第1の圧力で供給することができる。例えば、真空ポンプは、真空室の中に真空を確立するために第1の動作モードで動作することができる。パージガスは、真空ポンプの動作速度が低減する又は真空ポンプが非作動にされる場合に第2の圧力で供給することができる。第2の圧力は、第1の圧力よりも大きくすることができる。従って、パージガスの供給量が増大する。
本方法は、第1の作動圧及び/又は第2の作動圧の変化又は変化速度に基づいてパージガスの供給量を維持することを含むことができる。本方法は、第1の作動圧の変化が所定に期間にわたって所定の圧力変化閾値未満となるまで、パージガスを供給することができる。本方法は、第1の作動圧が安定する場合にパージガスの供給量を停止又は低減することを含むことができる。本方法は、第1の作動圧の変化速度が所定の変化速度閾値未満の場合に制御弁を閉鎖することを含むことができる。
本明細書に記載の1又は複数の方法は、パージガス供給弁を開放してパージガスの供給量を増大させること、及びパージガス供給弁を閉鎖してパージガスの供給量を低減させること含むことができる。
本方法は、随意的に、第1のシール部材の第2の側面への調節されたパージガスの供給量を供給することを含むことができる。例えば、調節された供給量は、定常状態のパージガスの供給量を含むことができる。調節された供給量は、判定された圧力差に無関係に維持される又は真空ポンプの動作速度で決まる、連続した供給量とすることができる。調節されたパージガスの供給量は、制御された供給量と並行して維持することができる。流れ制限器は、調節されたパージガスの供給量を制限するために設けることができる。
本発明のさらなる態様によれば、内部に記憶された命令セットを有する非一時的なコンピュータ可読媒体が提供され、命令セットは、実行されると、プロセッサに本明細書に記載の方法を行わせる。
本発明のさらなる態様によれば、動的シールを超える漏洩を低減するためにパージガスの供給量を制御するための制御装置が提供され、動的シールは、対向する第1及び第2の側面を有する少なくとも第1のシール部材を備え、制御装置は、
第1のシール部材の第1の側面上の第1の作動圧と、第1のシール部材の第2の側面上の第2の作動圧との間の圧力差を判定し、
判定された圧力差に基づいて第1のシール部材の第2の側面へのパージガスの供給量を制御する、
ように構成されている。
制御装置は、圧力差を判定するためのプロセッサを備えることができる。プロセッサは、システムメモリに接続することができる。プロセッサは、第1のシール部材の第1の側面上に配置された第1の作動圧センサから第1の作動圧信号を受け取るように構成することができる。第1の作動圧信号は、第1の作動圧を示すことができる。プロセッサは、第1のシール部材の第2の側面上に配置された第2の作動圧センサから第2の作動圧信号を受け取ることができる。第2の作動圧信号は、第2の作動圧を示すことができる。プロセッサは、第1及び第2の作動圧を比較することで圧力差を判定することができる。例えば、プロセッサは第1の作動圧から第2の作動圧を減算することができる。プロセッサは、パージガスの供給量を制御するための制御弁信号を出力するように構成することができる。制御弁信号は、第1及び第2の作動圧の互いに対する変化に基づいて生成することができる。
制御装置は、第1の作動圧に基づいて第1のシール部材の第2の側面へのパージガスの供給量を制御するように構成することができる。
代替的に又は追加的に、制御装置は、第1の作動圧及び/又は第2の作動圧の変化に基づいて、第1のシール部材の第2の側面へのパージガスの供給量を制御するように構成することができる。制御装置は、第1の作動圧及び/又は第2の作動圧の変化が所定の期間にわたって所定の圧力変化閾値未満になるまで、パージガスの供給量を制御するように構成することができる。
代替的に、制御装置は、パージガスの供給量を制御するための機械弁を備えることができる。機械弁は、圧力差調節器を備えることができる。圧力差調節器は、ダイヤフラムを備えることができる。ダイヤフラムの反対側の各測面は、第1のシール部材の第1及び第2の側面と流体連通することができる。圧力差は、ダイヤフラムの位置に基づいて特定することができる。ダイヤフラムは、パージガスの供給量を制御するための弁部材に連結することができる。
制御装置は、第1のシール部材の第2の側面上の第2の作動圧に対する第1のシール部材の第1の側面上の第1の作動圧の変化に基づいて、第1のシール部材の第2の側面に対するパージガスの供給量を制御することができる。
制御装置は、判定された圧力差が、第2の作動圧が第1の作動圧以下であることを示す場合にパージガスの供給量を増大させるように構成することができる。代替的に又は追加的に、制御装置は、判定された圧力差が、第1の作動圧が第2の作動圧よりも大きいことを示す場合にパージガスの供給量を低減させるように構成することができる。
制御装置は、判定された圧力差が所定の第1の圧力差閾値以下である場合にパージガスの供給量を増大させるように構成することができる。代替的に又は追加的に、制御装置は、第1の作動圧と第2の作動圧との間の差分が所定の第2の圧力差閾値よりも大きい場合にパージガスの供給量を低減させるように構成することができる。
圧力差は、第1の作動圧と第2の作動圧との間の圧力差を示す。制御装置は、第2の作動圧から第1の作動圧を減算することで圧力差を判定するように構成することができる。
制御装置は、第2の作動圧が所定の作動圧閾値以下である場合に、判定された圧力差に基づいてパージガスの供給量を制御するように構成することができる。パージガスの供給量は、第2の作動圧が所定の作動圧閾値よりも大きい場合に判定された圧力差に基づいて制御されない場合がある。例えば、所定の作動圧閾値は大気圧とすることができる。
本発明のさらなる態様によれば、動的シールを超える漏洩を低減するためにパージガスの供給量を制御するための制御装置が提供され、動的シールは少なくとも第1のシール部材を備え、制御装置は、
真空ポンプの動作を監視し、
真空ポンプの動作に基づいてパージガスの供給量を制御するための制御弁信号を出力する、
ように構成されたプロセッサを備え、
プロセッサは、真空ポンプの動作速度が低減する又は真空ポンプが非作動にされる場合にパージガスの供給量を増大させるための制御弁信号を出力するように構成される。
パージガスは、真空ポンプが第1の動作モードにある場合に第1の圧力で供給することができる。例えば、真空ポンプは、真空室の中に真空を確立するために第1の動作モードで動作することができる。パージガスは、真空ポンプの動作速度が低減する又は真空ポンプが非作動にされる場合に第2の圧力で供給することができる。第2の圧力は、第1の圧力よりも大きくすることができる。従って、パージガスの供給量が増大する。
制御装置は、パージガス供給弁を開放してパージガスの供給量を増大させること、及びパージガス供給弁を閉鎖してパージガスの供給量を低減又は阻止することができる。
制御装置は、第1の作動圧及び/又は第2の作動圧の変化又は変化速度に基づいてパージガスの供給量を制御するように構成することができる。例えば、制御装置は、所定の期間にわたって第1の作動圧の変化が所定の圧力変化閾値未満になるまでパージガスを供給し続けることができる。制御装置は、第1の作動圧が安定する場合にパージガスの供給量を停止又は低減させるように構成することができる。制御装置は、第1の作動圧の変化速度が所定の変化速度閾値未満の場合に制御弁を閉鎖するように構成することができる。
本発明のさらなる態様によれば、本明細書に記載の制御装置を備える真空システムが提供される。
本発明のさらなる態様によれば、真空システムのための動的シールシステムが提供され、動的シールシステムは、
対向する第1及び第2の側面を有する、少なくとも第1のシール部材と、
第1のシール部材の第2の側面にパージガスを供給するためのパージガス供給システムと、
パージガス供給システムを制御するための制御装置と、
を備え、
制御装置は、第1のシール部材の第1の側面上の第1の作動圧と第1のシール部材の第2の側面上の第2の作動圧との間の圧力差を判定し、判定された圧力差に基づいて第1のシール部材の第2の側面へのパージガスの供給量を制御するためにパージガス供給システムを制御するように構成される。
制御装置は、圧力差を判定するためのプロセッサを備えることができる。プロセッサは、システムメモリに接続することができる。プロセッサは、第1のシール部材の第1の側面上に配置された第1の作動圧センサから第1の作動圧信号を受け取るように構成することができる。第1の作動圧信号は、第1の作動圧を示すことができる。プロセッサは、第1のシール部材の第2の側面上に配置された第2の作動圧センサから第2の作動圧信号を受け取ることができる。第2の作動圧信号は、第2の作動圧を示すことができる。プロセッサは、第1及び第2の作動圧を比較することで圧力差を判定することができる。例えば、プロセッサは第1の作動圧から第2の作動圧を減算することができる。プロセッサは、パージガスの供給量を制御するための制御弁信号を出力するように構成することができる。制御弁信号は、第1及び第2の作動圧の互いに対する変化に基づいて生成することができる。
代替的に、制御装置は、パージガスの供給量を制御するための機械弁を備えることができる。機械弁は、圧力差調節器を備えることができる。圧力差調節器は、ダイヤフラムを備えることができる。ダイヤフラムの反対側の各側面は、第1のシール部材の第1及び第2の側面と流体連通することができる。圧力差は、ダイヤフラムの位置に基づいて判定することができる。ダイヤフラムは、パージガスの供給量を制御するための弁部材に連結することができる。
制御装置は、第2の作動圧が第1の作動圧以下の場合にパージガスの供給量を増大させるように構成することができる。代替的に又は追加的に、第1の作動圧が第2の作動圧よりも大きい場合にパージガスの供給量を低減させるように構成することができる。
制御装置は、第2の作動圧から.第1の作動圧を減算することで圧力差を判定するように構成することができる。
制御装置は、判定された圧力差が所定の第1の圧力差閾値以下である場合にパージガスの供給量を増大させるように構成することができる。代替的に又は追加的に、制御装置は、第1の作動圧と第2の作動圧との間の差分が所定の第2の圧力差閾値よりも大きい場合にパージガスの供給量を低減させるように構成することができる。
制御装置は、第2の作動圧が所定の作動圧閾値以下の場合にパージガスの供給量を制御するように構成することができる。プロセッサは、第2の作動圧が所定の作動圧閾値よりも大きい場合にパージガスの供給量を制御しないように構成することができる。所定の作動圧閾値は、大気圧とすることができる。
本発明のさらなる態様によれば、動的シールシステムが提供され、動的シールシステムは、
真空室をシールするための、対向する第1及び第2の側面を有する少なくとも第1のシール部材と、
第1のシール部材の第2の側面にパージガスを供給するためのパージガス供給システムと、
パージガス供給システムを制御するための制御装置と、
を備え、
制御装置は、真空室に関連する真空ポンプの動作を監視するように構成され、制御装置は、真空ポンプの動作速度が低減する又は真空ポンプが非作動にされる場合にパージガスの供給量を増大させるように構成される。
パージガスは、真空ポンプが第1の動作モードにある場合に第1の圧力で供給することができる。例えば、真空ポンプは、真空室の中に真空を確立するために第1の動作モードで動作することができる。パージガスは、真空ポンプの動作速度が低減する又は真空ポンプが非作動にされる場合に第2の圧力で供給することができる。第2の圧力は、第1の圧力よりも大きくすることができる。従って、パージガスの供給量が増大する。
制御装置は、第1の作動圧及び/又は第2の作動圧の変化又は変化速度に基づいてパージガスの供給量を制御するように構成することができる。例えば、制御装置は、所定の期間にわたって第1の作動圧の変化が所定の圧力変化閾値未満になるまでパージガスを供給し続けることができる。制御装置は、第1の作動圧が安定する場合にパージガスの供給量を停止又は低減させるように構成することができる。制御装置は、第1の作動圧の変化速度が所定の変化速度閾値未満の場合に制御弁を閉鎖するように構成することができる。
本発明のさらなる態様によれば、本明細書に記載の動的シールシステムを備える真空システムが提供される。
本出願の範囲内で、前述の段落、請求項、及び/又は以下の詳細な説明及び図面に記載される様々な態様、実施形態、実施例、及び変形例、及び特にそれらの個別の特徴が、独立して又は何らかの組み合わせで取得できることが明示的に意図される。すなわち、全ての 実施形態及び/又は何らかの実施形態の特徴は、これらの特徴が相容れない場合を除いて、何らかの方法及び/又は組み合わせで組み合わせることができる。本出願は、何らかの最初に提出された従属請求項を補正する権利及び/又は最初にそのようにクレームされていないが何らかの他の請求項の何らかの特徴を組み込む権利を含む、最初に提出された請求項を変更する又は適宜新しい請求項を提出する権利を保有する。
本発明の1又は2以上の実施形態は、添付図面を参照して、以下に単に例示的に説明される。
本発明の実施形態による動的シールシステムを組み込む真空システムの概略図を示す。 図1に示す動的シールシステムのための制御装置の動作を示すブロック図である。 本発明による動的シールシステムなしの真空システムの動作を示す第1のグラフを示す。 本発明による動的シールシステムを組み込む真空システムの動作を示す第1のグラフを示す。
本発明の実施形態による真空システム2のための動的シールシステム1は、図1を参照して本明細書に説明される。
真空システム2は、真空(プロセス)室4の中に真空を生成するように作動可能な真空ポンプ3を備える。真空ポンプ3は、ハウジング6で支持される回転軸5を備える。回転軸5は、長手方向軸Xの周りで回転可能であり、第1の端部が第1の軸受7によって支持される。第2の軸受(図示せず)は、回転軸5の第2の端部を支持するために設けられる。潤滑油を収容するための(高真空)油箱9は、第1の軸受7を潤滑するために設けられている。
動的シールシステム1は、真空室4と第1の軸受7との間で回転軸5の周りにシールを形成して維持するように構成される。動的シールシステム1は、参照符号10で示されるリップシール(放射状軸シールとしても知られている)と、パージガス供給システム11とを備える。本実施形態のリップシール10は、第1のシール部材12-1及び第2のシール部材12-2を備える。第1のシール部材12-1は、真空室4に対して内側位置に配置され、第2のシール部材12-2は、真空室4に対して外側位置に配置される。第1及び第2のシール部材12-1、12-2の各々は、使用時に、回転軸5の表面に接触してシールを形成する環状フランジを備える。第1及び第2のシール部材12-1、12-2は、回転軸5の回転軸線Xに沿って相隔たる。第1及び第2のシール部材12-1、12-2の間に環状室13が形成される。第1及び第2のシール部材12-1、12-2は実質的に同じ構成である。第1のシール部材12-1は、対向する第1及び第2の側面12-1A、12-1Bと、回転軸5と接触してシールを形成する環状先端部12-1Cとを有する。第1の側面12-1Aは、真空室4と流体連通する内側である。第2の側面12-1Bは、真空室4から分離された外側である。
パージガス供給システム11は、窒素(N2)などのパージガスを公称流量で環状室13に供給するように構成される。パージガス供給システム11は、パージガスを貯蔵するための容器14と、調節された供給ライン16と、制御された供給ライン17と、第1の作動圧センサ18と、第2の作動圧センサ19とを備える。調節された供給ライン16は、調節された供給ライン16を通るパージガスの流れを制限する流れ制限器20を備える。調節された供給ライン16は、パージガスの計量された定常流量を環状室13に供給する。制御された供給ライン17は、電磁弁などの制御弁21を備え、制御弁21は、制御された供給ライン17を選択的に開閉するように作動可能である。制御弁21は、少なくとも第1の開放位置及び第2の閉鎖位置に設定可能である。制御弁21は、制御された供給ライン17を通るパージガスの供給のさらなる制御を可能にする1又は2以上の中間位置に設定可能とすることができる。制御弁21は、第1の開放位置と第2の閉鎖位置との間で連続的に可変とすることができる。調節された供給ライン16及び制御された供給ライン17は、互いに平行に配置され、両者は、環状室13と流体連通する共通供給ライン22に接続する。パージガスの連続する供給量は、調節された供給ライン16によって環状室13に供給される。第1の作動圧センサ18は、真空室4の圧力を測定し、第2の作動圧センサ19は、環状室13の圧力を測定する。
電子制御ユニット(ECU)の形態の制御装置23は、制御弁21の動作を制御するために設けられる。制御装置23は、プロセッサ24及びシステムメモリ25を備える。計算命令セットは、システムメモリ25に記憶される。実行されると、計算命令は、プロセッサ24に本明細書に記載の方法を実行させる。制御装置23は、図1に示すような電源26に接続される。本明細書に記載するように、プロセッサ24は、制御弁21を選択的に開閉するための制御弁信号S1を生成するように構成されている。制御装置23は、第1及び第2の作動圧センサ18、19と通信する。詳細には、制御装置23は、第1の作動圧センサ18から第1の圧力信号SP1を受け取り、第2の作動圧センサ19から第2の圧力信号SP2を受け取る。第1の圧力信号SP1は、真空室4の第1の作動圧P1を表す。第2の圧力信号SP2は、環状室13の第2の作動圧P2を表す。制御装置23は、第1及び第2の作動圧P1、P2を比較して、第1のシール部材12-1を横切る圧力差ΔPを決定するよう構成される。本実施形態において、プロセッサ24は、第2の作動圧P2から第1の作動圧P1を引くことで圧力差ΔPを決定する(ΔP=P1-P2)ように構成される。また、制御装置23は、随意的に制御装置27から、例えば、真空ポンプ3が現在作動しているか(PUMP ON)又は非作動であるか(PUMP OFF)を示す真空ポンプ3の現在の状態を示すポンプ状態信号PSS1を受け取ることもできる。ポンプ状態信号PSS1は、随意的に真空ポンプ3の現在の作動速度を示すことができる。
プロセッサ24は、第1及び第2の作動圧P1、P2の比較に基づいて制御弁信号S1を生成するように構成される。第2の作動圧P2が第1の作動圧P1未満である場合、結果として得られる第1のシール部材12-1を横切る圧力勾配は、真空室4から第1のシール部材12-1を超えて環状室13に入る(場合によっては油箱9にも入る)プロセスガスの流れを助長する傾向にあるであろう。上述のように、プロセッサ24は、第2の作動圧P2から第1の作動圧P1を引くことで圧力差ΔPを決定する。第2の作動圧P2が第1の作動圧P1未満であるような動作状態では、判定された圧力差ΔPは、負の変数(-ve)であり、これは第1の側面12-1Aから第2の側面12-1Bへの第1のシール部材12-1の漏洩を促進するので本明細書では「逆圧力差ΔP」と呼ぶ。圧力差ΔPは、第1の作動圧P1から第2の作動圧P2を引くことで計算することができ、正の変数(+ve)の圧力差ΔPは「逆圧力差ΔP」を示すことを理解されたい。
第1のシール部材12-1を横切って確立される逆圧力差を抑える又は阻止するために、プロセッサ24は、第1及び第2の作動圧P1、P2の比較が、第2の作動圧P2が第1の作動圧P1以下である(P2≦P1)と決定される場合に、環状室13へのパージガス供給量を増大させるように制御弁21を制御するように構成される。プロセッサ24は、少なくとも部分的に開放制御弁信号S1-OPを生成し、制御弁21を開放して、制御された供給ライン17を通るパージガス供給量を増大させる。環状室13への増大したパージガス供給量は、第2の作動圧P2を増大させる。逆に、プロセッサ24は、第1及び第2の作動圧P1、P2の比較が第2の作動圧P2が第1の作動圧P1よりも大きい(P2>P1)と決定される場合に、環状室13へのパージガス供給量を低減させるように制御弁21を制御するように構成される。プロセッサ24は、少なくとも部分的に閉鎖制御弁信号S1-CLを生成し、制御弁21を閉鎖して、制御された供給ライン17を通るパージガス供給量を制限するか又は抑制する。制御弁21の閉鎖は、第2の作動圧P2の低減につながる。制御弁21が既に閉鎖構成の場合、制御弁21は、閉鎖制御弁信号S1-CLに応答して閉鎖構成に維持される。本実施形態において、調節された供給ライン16は、実質的に制御弁21の作動に影響を受けず、使用時、パージガスは、制御弁21の動作状態に無関係に、調節された供給ライン16を介して環状室13に供給され続ける。
プロセッサ24は、少なくとも実質的にリアルタイムで第1及び第2の作動圧P1、P2を連続的に監視する。制御装置23は、第2の作動圧P2の能動的制御を提供し、これにより、逆圧力勾配ΔPの確立を抑制又は阻止する。制御装置23は、真空ポンプ3の作動時に制御弁21を制御して環状室13へのパージガスの供給量を制御する。代替的に又は追加的に、制御装置23は、例えば、真空システム2の停止手順の一部として、真空ポンプ3の非作動から所定時間にわたって制御弁21を制御することができる。真空ポンプ3が非作動になると、一般的に、例えば、真空ポンプ3の排気ポート(図示せず)を介して空気が真空室4の中に引き込まれる。第1の作動圧P1は、増大して大気圧に戻る。動的シールシステム1が回転軸5の周りにシールを確立するので、第2の作動圧P2は、第1の作動圧P1よりも遅い独度で増大する傾向にある。従って、第2の作動圧P2は、第1の作動圧P1よりもさらにゆっくりと大気圧に戻ることができる。第2の作動圧P2は、真空ポンプ3の非作動の後で作動圧P1未満とすることができる。リップシール10へのパージガスの供給量を制御しない従来の真空システムにおいて、真空ポンプ3の非作動の後で逆圧力差ΔPが確立される可能性がある。しかしながら、本実施形態による制御装置23は、真空ポンプ3の非作動の後で第1のシール部材12-1を横切る逆圧力差ΔPを低減又は阻止するように制御弁21の作動を制御するように構成される。制御装置23は、所定時間にわたって環状室13へのパージガスの供給量を制御し続けることができる。代替的に又は追加的に、制御装置23は、第1の作動圧P1が少なくとも実質的に安定化するまでパージガスの供給量の制御を続けることができる。例えば、制御装置23は、第1の作動圧P1の変化が所定の期間にわたって特定の圧力変化閾値未満であることが判明するまでパージガス供給量を制御し続けることができる。例えば、所定の期間は30秒、60秒、90秒、又は120秒とすることができる。例示的に、制御装置23は、第1の作動圧P1が繰り返される2分の期間にわたって100mbar未満となるまでパージガス供給量を維持することができる。第1の作動圧P1の変化が2分の期間にわたって100mbar未満であると判定されると、制御装置23は制御弁21を閉鎖するように設定される。制御装置23は、第1の作動圧の変化速度(dP1/dt)を決定して、変化速度が所定の変化速度閾値未満である場合を特定することができる。第1の作動圧P21の変化速度が所定の変化速度閾値未満である場合、制御装置23は、制御弁21を閉鎖してパージガスの供給を阻止することができる。第1の作動圧P1の変化速度(dP1/dt)は、所定の期間にわたって特定することができる。
動的シールシステム1のプロセッサ24は、第2の作動圧P2が第1の作動圧P1以下(P2≦P1)である場合に、開放制御弁信号S1-OPを生成して制御弁2を開放させるように構成される。プロセッサ24は、第2の作動圧P2から第1の作動圧P1を減算することで計算される圧力差ΔPが(ΔP=P2-P1)所定の圧力差閾値未満である場合に、開放制御弁信号S1-OPを生成するように変更することができる。所定の圧力差閾値は、正の変数(+ve)とすることができる。従って、パージガスの供給量は、所定の圧力差閾値に対応するマージンにもかかわらず、第2の作動圧P2が第1の作動圧P1よりも大きい場合でも増大させることができる。圧力差ΔPが第1の作動圧P1から第2の作動圧P2を減算することで計算される場合、所定の圧力差閾値は、負の変数(-ve)であることを理解されたい。
変形例において、制御装置23は、逆圧力差ΔPが所定の圧力差閾値以上の大きさ有する場合にのみ、制御された供給ライン17を介して環状室13へのパージガスの供給量を増大させるように構成することができる。逆圧力差ΔPが所定の圧力差閾値よりも大きな大きさをもつことが検出されると、プロセッサ24は、開放制御弁信号S1-OPを生成して、制御弁21を開放して制御された供給ライン17を通るパージガスの供給量を増大させるように構成される。逆に、プロセッサ24は、逆圧力差ΔPが所定の圧力差閾値未満の大きさをもつことが検出される場合、制御された供給ライン17を介して環状室13へのパージガスの供給量を低減させるように(又は制御された供給ライン17を介して環状室13へのパージガスの供給量を阻止し続けるように)構成される。逆圧力差ΔPが所定の圧力差閾値未満の大きさをもつことが検出される場合、プロセッサ24は、閉鎖制御弁信号S1-CLを生成して、制御弁21を閉鎖して制御された供給ライン17を通るパージガスの供給量を低減させる。使用時、第1のシール部材12-1を横切る圧力差ΔPは、正に維持され、これにより、プロセス材料を真空室4からシールのリップシール10を超えて移動させる場合があり、第1の軸受7及び油箱9などの他の構成要素の汚染を引き起こす可能性がある、逆流のリスクが低減する。
動的シールシステム1の動作は、図2のブロック図を参照して以下に説明する。真空システム2が作動されて、真空ポンプ3は真空室4の中に真空を確立するために動作する。制御装置23が作動される(ブロック110)。真空ポンプ3の動作状態を確認するためのチェックが行われる(ブロック115)。制御装置23が真空ポンプ3の動作状態が作動状態(すなわち稼働状態)から非作動状態(すなわち非稼働状態)に変化すると判定すると、制御装置23は、停止期間を監視する。停止期間が終了したことを確認するチェックが行われる(ブロック120)。停止期間が終了していない場合、制御装置23は制御弁21を開放する(ブロック125)。制御装置23は停止期間が終了したか否かのチェックを続ける。停止期間が終了したと制御装置23が判定すると、制御弁21は閉鎖され(ブロック130)、処理が終了する(ブロック135)。変形例において、停止期間が終了したか否か(ブロック120)の判定の代わりに、制御装置23は、第1の作動圧P1を監視して、第1の作動圧P1が制御弁21を閉鎖可能にするのに十分に安定した場合を判定することができる。制御装置23は、例えば、繰り返される期間、例えば30秒の範囲で、圧力勾配が所定の圧力範囲内、例えば100mbarでの変化に対応する場合に第1の作動圧P1が安定していると判定することができる。制御装置23は、第1の作動圧P1が安定するまで制御弁21を開放することができる。
制御装置23が、真空ポンプ3の動作状態が作動状態から非作動状態に変化していないと判定すると(ブロック115)、すなわち真空ポンプ3が依然として稼働している場合、制御装置23は、それぞれ真空室4の第1の作動圧P1及び環状室13の第2の作動圧P2を示す、第1及び第2の作動圧センサ18、19からの第1及び第2の圧力信号SP1、SP2を読み取る。制御装置23は、第1の作動圧P1が所定の圧力閾値よりも大きいか否かを判定する(ブロック140)。第1の作動圧P1が所定の圧力閾値以下の場合、制御装置23は制御弁21を閉鎖する(ブロック160)。第1の作動圧P1が所定の圧力閾値よりも大きい場合、制御装置23は、第2の作動圧P2から第1の作動圧P1を減算することで第1のシール部材12-1を横切る圧力差ΔPを決定する(ΔP=P2-P1)。制御装置23は、圧力差ΔPを所定の圧力設定点SP1と比較する(ブロック145)。圧力差ΔPが圧力設定点SP1よりも大きい場合、制御装置23は制御弁21を閉鎖する(ブロック160)。圧力差ΔPが圧力設定点SP1未満の場合、制御装置23は、真空ポンプ3のパルスON持続時間の期間が終了したか否かをチェックする(ブロック150)。パルスON持続時間の期間が終了していない場合、制御装置23は制御弁21を開放する(ブロック155)。このプロセスは、パルスON持続時間の期間が終了するまで続く。パルスON持続時間の期間が終了すると、制御装置23は制御弁21を閉じる(ブロック160)。制御弁21の閉鎖後、制御装置23は、パルスOFF持続時間の期間が終了したか否かを判定するチェックを実行する(ブロック165)。パルスOFF持続時間が終了すると、制御装置23は、真空ポンプ3の動作状態の監視に戻る(ブロック115)。
図3には、パージガスの供給量を制御するために制御弁21が作動しない動的シールシステム1の作動を示す第1のグラフ200が示されている。第1のプロット210は、真空室4の中で測定した第1の作動圧P1を示し、第2のプロット220は、環状室13の中で測定した第2の作動圧P2を示す。第3のプロット230は、瞬間的な圧力差(ΔP=P2-P1)を示す。第4のプロット240は、真空ポンプ3の現在の状態を示すポンプ状態信号PSS1を示す。第4のプロット240はデジタル信号であり、「0」値は真空ポンプ3が作動していない(PUMP OFF)ことを示し、「1」値は、真空ポンプ3が作動している(PUMP ON)ことを示す。第5のプロット250は、制御弁21の所望の状態を示す。第5のプロット250はデジタル信号であり、「0」値は制御弁21が閉鎖されていることを示し、「1」値は、制御弁21が開放されていることを示す。真空室4は、放出弁(図示せず)を開閉することで急速にサイクリングさせることができる。このようなサイクリング運転(第1の領域R1に示す)の間に、真空室4の中の第1の作動圧P1は、真空状態に戻る前に大気圧まで増大する。第1のプロット210は、第1の作動圧P1が実質的に瞬間的に反応するので概して方形の波形である。対応する第2の作動圧P2の増大もあるが、第1のシール部材12-1と回転軸5との間に形成されたシールによって、第2の作動圧P2が第1の作動圧P1よりも遅い速度で増大するという結果になる。その結果、真空室4のサイクリングは、第2のプロット220に鋸歯形状を辿るようにさせる。この運転時に、第2の作動圧P2の最大値は、第1の作動圧P1の最大値未満である。その結果として、第3のプロット230で示すように、第1のシール部材12-1を横切る逆圧力差ΔPが確立される。真空システム2の定常運転の間に(第2の領域R2に示す)、圧力差ΔPはゼロよりも大きい。真空ポンプ3の停止に続いて(第3の領域R3に示す)、第1の作動圧P1は、第2の作動圧P2よりも迅速に大気圧まで増大し、圧力差ΔPは、ゼロ未満になる。その結果として、第1のシール部材12-1を横切る逆圧力差ΔPが確立される。
例示的に、図4には、動的シールシステム1の作動を示す第2のグラフ300が示されている。第1のプロット310は、真空室4の中で測定した第1の作動圧P1を示し、第2のプロット320は、環状室13の中で測定した第2の作動圧P2を示す。第3のプロット330は、瞬間的な圧力差(ΔP=P2-P1)を示す。第4のプロット340は、真空ポンプ3の現在の状態を示すポンプ状態信号PSS1を示す。第4のプロット340はデジタル信号であり、「0」値は真空ポンプ3が作動していない(PUMP OFF)ことを示し、「1」値は、真空ポンプ3が作動している(PUMP ON)ことを示す。第5のプロット350は、制御弁21の所望の状態を示す。第5のプロット350はデジタル信号であり、「0」値は制御弁21が閉鎖されていることを示し、「1」値は、制御弁21が開放されていることを示す。第3のプロット330で示すように、環状室13へのパージガスの供給量は、瞬間的な圧力差ΔPがゼロよりも大きいままであることを保証する。真空室4のサイクリング(第1の領域R1)の間に、第1及び第2のプロット310、320で示すよう、第1及び第2の作動圧P1、P2の両方は概して方形の波形である。環状室13へのパージガスの供給は、第1の作動圧P1の最大値よりも大きい最大値を有する第2の作動圧P2をもたらす。その結果として、逆圧力差ΔPは阻止される。その代わりに、圧力差ΔPは、ゼロよりも大きいままである。同様に、停止時(第3の領域R3)、圧力差ΔPは、真空ポンプ3の非作動の後でゼロよりも大きいままである。図示の例において、圧力差ΔPは、100mbarよりも大きい(ΔP>100mbar)。制御装置23は、所定の圧力設定点SP1に基づいて制御弁21の動作を制御するように構成される。圧力差ΔPが圧力設定点SP1未満の場合、制御装置23は、制御弁21を閉鎖するように構成される。圧力差ΔPが圧力設定点SP1よりも大きい場合、制御装置23は、制御弁21を開放する(又は、制御弁21を開放状態に維持する)ように構成される。圧力設定点は、例えば、50mbar、100mbar、200mbarとして定義できる。
上記の実施形態は、第1及び第2の作動圧P1、P2を比較するためのプロセッサ24を有する制御装置23を備える。さらなる実施形態において、環状室13へのパージガスの供給量を制御するために機械弁を使用することができる。機械弁は、第1及び第2の作動圧P1、P2の間の圧力差を特定するように構成することができる。例えば、機械弁は、第1及び第2の作動圧P1、P2の直接的な比較を行うための差圧調整器を備えることができる。例えば、差圧調整器は、真空室4及び環状室3と流体連通することができる。例えば、差圧調整器は、その反対側の面に作用する第1及び第2の作動圧P1、P2に基づいて変位するダイヤフラムを備えることができる。ダイヤフラムの変位は、パージガスの供給量を制御するために弁を選択的に着座させる及び着座させないことを可能にする。第2の作動圧P2が第1の作動圧以下の場合、差圧弁は、環状室13にパージガスを供給するように開放するよう構成することができる。遮断弁、例えば電磁弁は、制御された供給ライン17を閉鎖するために設けることができる。遮断弁は、真空ポンプ3の非作動の後の所定の期間が終了すると制御された供給ライン17を閉鎖するように構成することができる。従って、パージガス供給システム11は、真空室3から分離することができる。
本出願の範囲から逸脱することなく、様々な変形及び変更を行い得ることを理解されたい。
本明細書ではパージガス供給システム11を制御するための制御装置23は、単独のユニットとして記載されている。制御装置23は、他の制御ユニット、例えば真空システム2のための内蔵制御装置に組み込むことができることを理解されたい。
本明細書では制御装置23は第1及び第2の作動圧P1、P2を測定するものとして記載されている。作動圧P1、P2のうちの少なくとも一方はモデル化することができる。例えば、第1の作動圧P1は、真空ポンプ3の動作状態(ON/OFF/SPEED)及び/又はパージ弁状態(OPEN又はCLOSED)に基づいてモデル化することができる。
1 動的シールシステム
2 真空システム
3 真空ポンプ
4 真空室
5 回転軸
6 ハウジング
7 軸受
9 油箱
10 リップシール
11 パージガス供給システム
12-1 第1のシール部材
12-1A 第1の側面
12-1B 第2の側面
12-1C 環状面
12-2 第2のシール部材
13 環状室
14 容器
16 調節された供給ライン
17 制御された供給ライン
18 第1の作動圧センサ
19 第2の作動圧センサ
20 流れ制限器
21 制御弁
22 共通供給ライン
23 制御装置
24 プロセッサ
25 システムメモリ
26 電源
27 ポンプ制御装置
PSS1 ポンプ状態信号

Claims (22)

  1. 動的シール(10)を超える漏洩を低減するためにパージガスの供給量を制御する方法であって、前記動的シール(10)は、対向する第1及び第2の側面(12-1A、12-1B)を有する少なくとも第1のシール部材(12-1)を備え、
    前記第1のシール部材(12-1)の前記第1の側面上の第1の作動圧(P1)と、前記第1のシール部材(12-1)の前記第2の側面上の第2の作動圧(P2)との間の圧力差(ΔP)を判定するステップと、
    前記判定された圧力差(ΔP)に基づいて前記第1のシール部材(12-1)の前記第2の側面への前記パージガスの供給量を制御するステップと、を含む、
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記パージガスの供給量を制御するステップは、
    前記判定された圧力差(ΔP)が、前記第2の作動圧(P2)が前記第1の作動圧(P1)以下であるような場合にパージガスの供給量を増大させるステップと、
    前記判定された圧力差(ΔP)が、前記第1の作動圧(P1)が前記第2の作動圧(P2)よりも大きいような場合に前記パージガスの供給量を低減させるステップ、の少なくとも1つを含む、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記パージガスの供給量を制御するステップは、
    前記判定された圧力差(ΔP)が所定の第1の圧力差(ΔP)閾値以下である場合に前記パージガスの供給量を増大させるステップと、
    前記第1の作動圧(P1)と前記第2の作動圧(P2)との間の差分が所定の第2の圧力差(ΔP)閾値よりも大きい場合に前記パージガスの供給量を低減させるステップ、の少なくとも1つを含む、
    請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記圧力差(ΔP)を判定するステップは、前記第2の作動圧(P2)から前記第1の作動圧(P1)を減算するステップを含む、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記第2の作動圧(P2)が所定の作動圧閾値以下の場合に、前記判定された圧力差(ΔP)に基づいて前記パージガスの供給量を制御するステップを含む、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 動的シール(10)を超える漏洩を低減するためにパージガスの供給量を制御する方法であって、前記動的シール(10)は、少なくとも第1のシール部材(12-1)を備え、前記方法は、
    真空室の中に真空を確立するための真空ポンプの動作を監視するステップと、
    前記真空ポンプの動作に基づいて前記パージガスの供給量を制御するステップと、
    を含み、
    前記パージガスの供給量を制御するステップは、前記真空ポンプの動作速度が低減する又は前記真空ポンプが非作動にされる場合にパージガスの供給量を増大させるステップを含む、
    ことを特徴とする方法。
  7. 前記パージガスの供給量を制御するステップは、パージガス供給弁(21)を開放して前記パージガスの供給量を増大させるステップと、前記パージガス供給弁(21)を閉鎖して前記パージガスの供給量を低減させるステップとを含む、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 動的シール(10)を超える漏洩を低減するためにパージガスの供給量を制御するための制御装置(23)であって、前記動的シール(10)は、対向する第1及び第2の側面(12-1A、12-1B)を有する少なくとも第1のシール部材(12-1)を備え、前記制御装置(23)は、
    前記第1のシール部材(12-1)の前記第1の側面上の第1の作動圧(P1)と、前記第1のシール部材(12-1)の前記第2の側面上の第2の作動圧(P2)との間の圧力差(ΔP)を判定し、
    前記判定された圧力差(ΔP)に基づいて前記第1のシール部材(12-1)の前記第2の側面への前記パージガスの供給量を制御する、ように構成されている、
    ことを特徴とする制御装置(23)。
  9. 前記制御装置(23)は、
    前記判定された圧力差(ΔP)が、前記第2の作動圧(P2)が前記第1の作動圧(P1)以下であるような場合にパージガスの供給量を増大させる、
    前記判定された圧力差(ΔP)が、前記第1の作動圧(P1)が前記第2の作動圧(P2)よりも大きいような場合に前記パージガスの供給量を低減させる、の少なくとも1つを行うように構成される、
    請求項8に記載の制御装置(23)。
  10. 前記制御装置(23)は、
    前記判定された圧力差(ΔP)が所定の第1の圧力差(ΔP)閾値以下である場合に前記パージガスの供給量を増大させる、
    前記第1の作動圧(P1)と前記第2の作動圧(P2)との間の差分が所定の第2の圧力差(ΔP)閾値よりも大きい場合に前記パージガスの供給量を低減させる、の少なくとも1つを行うように構成される、
    請求項8又は9に記載の制御装置(23)。
  11. 前記制御装置(23)は、前記第2の作動圧(P2)から前記第1の作動圧(P1)を減算することで前記圧力差(ΔP)を判定するように構成される、
    請求項8から10のいずれか1項に記載の制御装置(23)。
  12. 前記制御装置(23)は、前記第2の作動圧(P2)が所定の作動圧閾値以下の場合に、前記判定された圧力差(ΔP)に基づいて前記パージガスの供給量を制御するように構成される、
    請求項8から11のいずれか1項に記載の制御装置(23)。
  13. 動的シール(10)を超える漏洩を低減するためにパージガスの供給量を制御するための制御装置(23)であって、前記動的シール(10)は、少なくとも第1のシール部材(12-1)を備え、前記制御装置(23)は、
    真空ポンプの動作を監視し、
    前記真空ポンプの動作に基づいて前記パージガスの供給量を制御するための制御弁信号を出力する、
    ように構成されたプロセッサを備え、
    前記プロセッサは、前記真空ポンプの動作速度が低減する又は前記真空ポンプが非作動にされる場合に前記パージガスの供給量を増大させるための前記制御弁信号を出力するように構成される、
    ことを特徴とする制御装置(23)。
  14. 前記制御装置(23)は、パージガス供給弁(21)を開放して前記パージガスの供給量を増大させる、及び前記パージガス供給弁(21)を閉鎖して前記パージガスの供給量を低減させるように構成される、
    請求項8から13のいずれか1項に記載の制御装置(23)。
  15. 請求項8から14のいずれか1項に記載の制御装置(23)を備える真空システム(2)。
  16. 真空システム(2)のための動的シールシステム(1)であって、
    対向する第1及び第2の側面(12-1A、12-1B)を有する、少なくとも第1のシール部材(12-1)と、
    前記第1のシール部材(12-1)の前記第2の側面にパージガスを供給するためのパージガス供給システムと、
    前記パージガス供給システムを制御するための制御装置(23)と、
    を備え、
    前記制御装置(23)は、前記第1のシール部材(12-1)の前記第1の側面上の第1の作動圧(P1)と前記第1のシール部材(12-1)の前記第2の側面上の第2の作動圧(P2)との間の圧力差(ΔP)を判定し、前記判定された圧力差(ΔP)に基づいて前記第1のシール部材(12-1)の前記第2の側面へのパージガスの供給量を制御するために前記パージガス供給システムを制御するように構成される、
    ことを特徴とする動的シールシステム(1)。
  17. 前記制御装置(23)は、
    前記第2の作動圧(P2)が前記第1の作動圧(P1)以下の場合に前記パージガスの供給量を増大させる、
    前記第1の作動圧(P1)が前記第2の作動圧(P2)よりも大きい場合に前記パージガスの供給量を低減させる、の少なくとも1つを行うように構成される、
    請求項16に記載の動的シールシステム(1)。
  18. 前記制御装置(23)は、前記第2の作動圧(P2)から前記第1の作動圧(P1)を減算することで前記圧力差(ΔP)を判定するように構成される、
    請求項16又は17に記載の動的シールシステム(1)。
  19. 前記制御装置(23)は、
    前記判定された圧力差(ΔP)が所定の第1の圧力差(ΔP)閾値以下である場合に前記パージガスの供給量を増大させる、
    前記第1の作動圧(P1)と前記第2の作動圧(P2)との間の差分が所定の第2の圧力差(ΔP)閾値よりも大きい場合に前記パージガスの供給量を低減させる、の少なくとも1つを行うように構成される、
    請求項18に記載の動的シールシステム(1)。
  20. 前記制御装置(23)は、前記第2の作動圧(P2)が所定の作動圧閾値以下の場合に、前記パージガスの供給量を制御するように構成される、
    請求項16から19のいずれか1項に記載の動的シールシステム(1)。
  21. 真空室をシールするための、対向する第1及び第2の側面(12-1A、12-1B)を有する少なくとも第1のシール部材(12-1)と、
    前記第1のシール部材(12-1)の前記第2の側面にパージガスを供給するためのパージガス供給システムと、
    前記パージガス供給システムを制御するための制御装置(23)と、
    を備える動的シールシステム(1)であって、
    前記制御装置(23)は、前記真空室に関連する真空ポンプの動作を監視するように構成され、前記制御装置(23)は、前記真空ポンプの動作速度が低減する又は前記真空ポンプが非作動にされる場合に前記パージガスの供給量を増大させるように構成される、
    ことを特徴とする動的シールシステム(1)
  22. 請求項16から21のいずれか1項に記載の動的シールシステム(1)を備える真空システム(2)。
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