JP2022526140A - アクセスが容易な格納ラック - Google Patents

Abstract

【課題】要素、特にグレージング要素を格納及び／又は輸送するためのラックにおいて、これらの要素を受容及び保持することのできる受容手段及び前部保護手段が具備された構造（３）を含むタイプのラックに関する。【解決手段】本発明のラックは、保護手段が、２つの位置、すなわちそれらがラック内部へのアクセスを遮断している展開位置及びラック内部への自由なアクセスを可能にする格納位置を占めることができることを特徴とする。【選択図】図１

Description

本発明は、グレージング要素、特に例えばフロントガラス、リアウインドウ又はサイドウインドウなどの自動車向けに意図されたグレージングを格納及び／又は輸送するために意図されたラックに関する。

このタイプのラックは概して、機械溶接された管状要素で構成されており、この管状要素が、グレージング要素が互いに平行にその縁部で載置されるような形で内部に配置されることになる受容用のクレードルを形成している。

ラックにグレージング要素を積み込むためには、手作業又は自動のいずれであれ、オペレータがラックの前部面に対面して、ラックの後部部分からラックの積み込み開始し、その前部部分に向かって積み込みを続ける、ということが分かる。その結果、特に積み込みの開始時点で、この位置関係は、オペレータが、グレージング要素を配置すべきゾーンから遠隔の場所にいるかぎりにおいて、重大なオーバーハングの問題を生み出す。これらのオーバーハング問題は、設置が手で行なわれる場合にオペレータの健康にとって経時的に極めて有害なものであるか、あるいは、設置が機械的に行なわれる場合には設備内に機械的応力を生成するものである。

本発明の目的は、ラックとの関係におけるオペレータの位置を改善しかつラックへの積み込み又は積み降ろし作業中のオペレータのオーバーハング位置関係を最小限に抑えることを可能にするラックを提案することによって、これらの欠点を是正することにある。

したがって本発明の主題は、要素、特にグレージング要素を格納及び／又は輸送するためのラックにおいて、これらの要素を受容及び保持することのできる受容手段、並びに前部保護手段が具備された構造を含むタイプのラックに関する。

このラックは、保護手段が、２つの位置、すなわち保護手段がラック内部へのアクセスを遮断している展開位置、及びラック内部への自由なアクセスを可能にする格納位置を占めることができることを特徴とする。

展開位置において、これらの前部保護手段の主要な機能は、グレージング要素を保持するためのストラップが通過できるようにすることにあり、ここで前記ストラップは、横断方向の中央平面内で展開されている。このような前部保護手段が無い場合には、オペレータはこのようなストラップを、前部台座（５ａ、５ｂ）内に形成された２つの開口部（７ａ、７ｂ）の内部に位置付けしなければならなくなる。しかしながら、ストラップのこのような位置付けには、これらの開口部内にパレットトラックのフォークを挿入するのがより難かしくなること、そしてフォークを同様に挿入する間にストラップの摩耗を著しく増大させること、という二重の欠点があると考えられる。請求対象の発明は、この技術的問題に対する解決法を提供する。

これらの前部保護手段の格納可能性は、同様に、積み込み／積み降ろし作業中この前部保護手段がラックに固定された状態にとどまることを保証することも可能にする。特に安全性に関する制約条件を満たす目的で各機械的要素の位置付けが予め定義可能でかつ積み込み／積み降ろし段階全体を通して制御可能でなければならない工場内での使用という状況下では、前部保護手段のこのような格納可能性が、疑う余地のない利点を提供する。

本発明によると、構造は、フレームによって形成される基部を含み、その前部部分は台座を含んでいてよく、この台座及び同様にフレームの前部部分は、実質的にその中間点においてアクセス制御空間により中断されている。

前部台座は、昇降装置の把持手段を導入するために貫通する２つのウインドウを有していてよい。フレームの側方部分にも同様に、このような把持手段を導入するために貫通する２つのウィンドウを有し得る台座が具備されていてよい。

フレームの前部部分は、少なくとも１つの管状構成要素を含み、保護手段は、この構成要素内で摺動するように組付けられた少なくとも１つのスライダで構成されていてよい。

本発明の一実施形態において、フレームの前部部分は、アクセス制御空間により分離された２つの管状構成要素を含んでいてよく、保護手段は、各々の管状構成要素内で摺動するように組付けられた２つのスライダで構成されていてよい。

これらのスライダは、スライダが展開位置にある場合にそれらを固定することのできる手段を有していてよい。これらの固定手段は、スライダが両方共展開位置にある場合にそれらを保持することのできる磁気手段で構成されていてよい。

本発明に係るラックの構造は、有利には機械溶接された管で作られていてよい。

最後に、保護手段は、構造に固定された垂直な軸棒を中心として回転するように組付けられた少なくとも１つの閉鎖装置で構成されていてよい。

本発明の実施形態について以下で、添付図面を参照しながら、非限定的実施例を用いて説明する。

本発明に係るアクセス制御手段が具備されたラックの斜視図である。 格納又は輸送位置における、図１中に示されたラックの部分上面図である。 充填又は排出位置における、図１中に示されたラックの部分上面図である。 本発明に係るスライダが備わった、ラックの前部横材の部分縦断図面である。 図４中に示されたスライダの部分上面図である。 本発明に係るラックに備わったスライダを保持するための手段の変形実施形態の部分正面図である。 スライダを制動するための手段の変形実施形態の部分断面図である。 それぞれ固定前後の、２つのスライダを連結するための手段の部分断面図である。 それぞれ固定前後の、２つのスライダを連結するための手段の部分断面図である。 それぞれその展開前後の、単一のスライダを伴うラックの一変形形態の部分断面図である。 それぞれその展開前後の、単一のスライダを伴うラックの一変形形態の部分断面図である。 展開位置にある２つのスライダの一実施形態の部分断面正面図である。 右側のスライダが格納位置にあり、左側のスライダが部分的格納位置にある、図１２に示されたスライダの部分断面正面図である。

本実施形態においては機械溶接された管から作られている本発明に係るラック１は、短形の基部を有し、フレーム３よりもわずかに幅が広い台座５ａが具備された前部面を有し、かつ台座５ｂが具備された側方面を有するフレーム３を含む。

台座５ａ及び５ｂは、パレットトラックタイプの昇降オペレータのフォークが通過できるように意図された、台座を貫通するそれぞれ２つの開口部７ａ及び７ｂを有する。２つの開口部７ａの間に位置する前部台座５ａの一部分及びフレーム３の前部部分３ａは、図３に示されているように、ラック１の内部に開放している幅ｅのアクセス制御空間６を創出するように、中断されている。

前部台座５ａの２つの端部は、前部垂直縦材１１ａで終結し、その最上部はそれぞれ、横材１３によって、フレームの後部コーナにおいて２つの立上った垂直縦材１１ｂの最上部に接合されている。その上、２つの後部垂直縦材１１ｂは、横材１４によって共に接合されている。

基部フレーム３には２つの横断縦材１５が具備されており、その上部面にはその長さ全体にわたり横断ノッチ１７が具備され、これらのノッチは、格納／輸送が意図されているグレージング要素１６、特に車両のフロントガラス又はリアウインドウの縁部を受容して、これらの要素を実質的に垂直な位置に保持するように意図されている。

本発明によると、ラック１のアクセス制御空間６は、展開された場合、一方では輸送又は格納中にアクセス制御空間６を遮断すること、そして他方ではグレージング要素１６を保持するためのストラップが通過できるようにすることを可能にする手段を有する。したがって、このような手段は、グレージング要素１６を保護することを可能にする。これらの手段は、格納位置へと移行するときに、積み込み／積み降ろし作業中にこの空間６へのアクセスを可能にすることもでき、これにより、グレージング要素、特にラックの後部部分に格納されているグレージング要素へのアクセスが改善される。

このために、図に示されている通り、前部開口部７ａの両側に位置するフレーム３の前部管３ａは各々、管内に摩擦組付され、かつこうして２つの位置、すなわち展開位置（図２）又は輸送／格納位置及び格納位置（図３）又は積み込み／積み降ろし位置を占めることのできるスライダ１９を受容する。

これらのスライダの展開を制御するために、図４及び５に示されている通り、これらのスライダは、その上部面を貫通する長手方向ウインドウ２１を有し、それと合致して、ウインドウ２１の中に入るストッパを形成するねじ２３が管３ａの上部壁を通過する。ねじ２３の位置付け及びウインドウ２１の長さによって、各スライダ１９が展開され得る行程そして逆にスライダが管３ａの中に再び入ることのできる行程の両方を制御することが可能となる、ということが分かる。

優先的には、スライダ１９の自由端部には、例えばゴムのような弾性材料のパッド２５などで構成され得る緩衝手段が具備され得る。

本発明の一変形実施形態において、スライダ１９の自由端部には、展開位置にある場合にスライダを保持するための手段が具備され得る。こうして、一方のスライダの端部に磁化パッドを配置し、他方のスライダの端部には鉄製パッド又は第１の極性と反対の極性の磁化パッドを配置することが可能である。

同様に、図６に示されているように、スライダ１９のうちの一方のスライダの自由端部上にフック２７を組付けることも可能であり、このフック２７は、軸棒２９を中心として回転するように組付けられ、格納／輸送中に他方のスライダ上の自由端部のスタッド３１上に係止されることになる。

同様に、スライダ１９とスライダが摺動するように中に組付けられている管３ａの内部との間の摩擦レベルを調整するための手段を具備することも可能である。この目的で、図７に示されているように、スライダ１９と管３ａの内部との間に隙間を設け、スライダ１９上に、管３ａの内部面に支持されることになる曲げばね３３を圧着することが可能である。

同様に、図８に示されているように、スライダ１９のうちの一方のスライダの自由端部内に金属インサート３５を埋め込むことも可能であり、このインサート３５は、グレージング要素１６を格納／輸送するための位置において、図９に示されている他方のスライダの自由端部内に収納されることになる。

一方のスライダのインサート３５を貫通する垂直孔３７及び他方のスライダの端部を貫通する孔３９を生成することが可能であり、これらの孔は、図９に示されているように２つのスライダが当接状態にある場合に整列するような形で作り出される。このとき、孔３７及び３９を通過するピン４１を用いてこれらのスライダを不動化することが可能である。

図１０及び１１に示されている本発明の別の実施形態において、ラック１は、アクセス制御空間６よりも長く、ラックの一方の側で管３ａ内を摺動するように組付けられ、かつ格納／輸送位置で図１１に示されているように反対側の管３ａの開口部内に収納されることになる自由端部を有する単一のスライダ１９のみを有することができる。ストッパを形成するねじ４３がこの反対側の管３ａを通過して、スライダ１９の行程を不動化する。

当然のことながら、本発明によると、スライダは、その展開位置から格納位置へと移動するために摺動以外の運動を行なうことができる。スライダは、特に回転運動を行なうこともできる。

したがって、図１２及び１３に示されているように、２つの管状閉鎖要素１９の端部の１つは、ヒンジ４５の一方の要素に固定され得、このヒンジの他方の要素はこのヒンジ４５の軸棒４５ａが垂直になるような形でフレーム３ａに固定されている。したがって、各々の閉鎖要素は、図１２に示されているラックの入口を閉じる展開位置、及びラックへのアクセスを可能にする格納位置を占めることができる。

Claims (10)

1. 要素、特にグレージング要素（１６）を格納及び／又は輸送するためのラックであって、これらの要素を受容及び保持することのできる受容手段（１７）、並びに前部保護手段（１９、１９’）が具備された構造（３）を含むタイプであり、ここで、前記保護手段（１９、１９’）が、２つの位置、すなわち前記保護手段（１９、１９’）がラック内部へのアクセスを遮断している展開位置、及びラック内部への自由なアクセスを可能にする格納位置を占めることができることを特徴とする、ラック。
2. 前記構造が、フレーム（３）によって形成される基部を含み、その前部部分が台座（５ａ）を含み、この台座及び同様に前記フレームの前記前部部分（３ａ）が、実質的にその中間点において、アクセス制御空間（６）により中断されていることを特徴とする、請求項１に記載の格納及び／又は輸送ラック。
3. 前記台座（５ａ）が、昇降装置の把持手段を導入するために台座を貫通する２つのウインドウ（７ａ）を有していることを特徴とする、請求項２に記載の格納及び／又は輸送ラック。
4. 前記フレーム（３）の少なくとも前記前部部分（３ａ）が、少なくとも１つの管状構成要素を含み、かつ前記保護手段が、この構成要素内で摺動するように組付けられた少なくとも１つのスライダ（１９）で構成されていることを特徴とする、請求項２及び３のいずれか一項に記載の格納及び／又は輸送ラック。
5. 前記フレーム（３）の側方部分（３ｂ）には、昇降装置の前記把持手段を導入するために台座を貫通する２つのウィンドウ（７ｂ）を有する台座（５ｂ）が具備されていることを特徴とする、請求項２ないし４のいずれか一項に記載の格納及び／又は輸送ラック。
6. 前記フレーム（３）の前記前部部分が、前記アクセス制御空間（６）により分離された２つの管状構成要素（３ａ）によって形成され、かつ前記保護手段が、各々の管状構成要素（３ａ）内で摺動するように組付けられた２つのスライダ（１９）で構成されていることを特徴とする、請求項２ないし５のいずれか一項に記載の格納及び／又は輸送ラック。
7. 前記スライダ（１９）には、スライダが展開位置にある場合にそれらを固定することのできる手段（２７、４１）が具備されていることを特徴とする、請求項６に記載の格納及び／又は輸送ラック。
8. 前記スライダ（１９）の自由端部には、両方のスライダが共に展開位置にある場合にそれらを保持することのできる磁気手段が具備されていることを特徴とする、請求項７に記載の格納及び／又は輸送ラック。
9. 前記構造（３）が、機械溶接された管で作られていることを特徴とする、請求項１ないし８のいずれか一項に記載の格納及び／又は輸送ラック。
10. 前記保護手段が、前記構造（３）に固定された垂直な軸棒（４５’）を中心として回転するように組付けられた少なくとも１つの閉鎖装置（１９’）で構成されていることを特徴とする、請求項２及び３のいずれか一項に記載の格納及び／又は輸送ラック。

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