JP2022526115A - グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストとその類似体の製造プロセス - Google Patents

グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストとその類似体の製造プロセス Download PDF

Info

Publication number
JP2022526115A
JP2022526115A JP2021556315A JP2021556315A JP2022526115A JP 2022526115 A JP2022526115 A JP 2022526115A JP 2021556315 A JP2021556315 A JP 2021556315A JP 2021556315 A JP2021556315 A JP 2021556315A JP 2022526115 A JP2022526115 A JP 2022526115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fmoc
fragment
coupling
gly
tbu
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021556315A
Other languages
English (en)
Inventor
サンディップ アダク
マノージ ボンテ
チャンドラカント クルカルニ
スワミー ヴィーラナラヤナ
ニヴルッティ ジョグダンド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Enzene Biosciences Ltd
Original Assignee
Enzene Biosciences Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Enzene Biosciences Ltd filed Critical Enzene Biosciences Ltd
Publication of JP2022526115A publication Critical patent/JP2022526115A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/575Hormones
    • C07K14/605Glucagons
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/08Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
    • A61P3/10Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis for hyperglycaemia, e.g. antidiabetics
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K1/00General methods for the preparation of peptides, i.e. processes for the organic chemical preparation of peptides or proteins of any length
    • C07K1/06General methods for the preparation of peptides, i.e. processes for the organic chemical preparation of peptides or proteins of any length using protecting groups or activating agents
    • C07K1/061General methods for the preparation of peptides, i.e. processes for the organic chemical preparation of peptides or proteins of any length using protecting groups or activating agents using protecting groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K1/00General methods for the preparation of peptides, i.e. processes for the organic chemical preparation of peptides or proteins of any length
    • C07K1/10General methods for the preparation of peptides, i.e. processes for the organic chemical preparation of peptides or proteins of any length using coupling agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K1/00General methods for the preparation of peptides, i.e. processes for the organic chemical preparation of peptides or proteins of any length
    • C07K1/14Extraction; Separation; Purification
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/04Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing only normal peptide links
    • C07K5/06Dipeptides
    • C07K5/06086Dipeptides with the first amino acid being basic
    • C07K5/06095Arg-amino acid
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/04Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing only normal peptide links
    • C07K5/06Dipeptides
    • C07K5/06104Dipeptides with the first amino acid being acidic
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Obesity (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

本発明は、グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストとその類似体を製造するためのプロセスに関する。本発明は更に、リラグルチド、D-リラグルチド、セマグルチド及びD-セマグルチドを製造するためのプロセスに関する。本発明は詳細には、グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)アゴニストとその類似体を製造するためのプロセスに関し、生成するリラグルチド、D-リラグルチド、セマグルチド及びD-セマグルチドは実質的に純粋である。本発明は、固相法及び溶液相法によるグルカゴン様ペプチド-1(glp-1)アゴニストとその類似体の製造にも関する。

Description

本発明は医薬品に関する。本発明は詳細には、グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニスト、その類似体及びその薬学的に許容される塩を製造するためのプロセスに関する。本発明はより詳細には、リラグルチド、D-リラグルチド、セマグルチド及びD-セマグルチド等のグルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストを製造するためのプロセスに関する。本発明は詳細には、グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストとその類似体を製造するためのプロセスに関し、生成するリラグルチド、D-リラグルチド、セマグルチド及びD-セマグルチドは実質的に純粋である。本発明は、固相法及び溶液相法によるグルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストとその類似体の製造にも関する。
背景説明には本発明を理解する上で有用となり得る情報が含まれる。本明細書に記載の情報のいずれかが先行技術であるか、又は本請求発明に関連していること、或いは具体的又は暗示的に参照されている刊行物が先行技術であることを認めるものではない。
グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)は腸によって産生され、グルコース依存的にインスリン分泌を刺激しながらグルカゴン分泌を阻害し、食欲とエネルギー摂取を抑制し、胃内容排出を遅らせる。この種の薬剤は、体重減少を促進することや、SBPを低下させることも実証されており、2型糖尿病の患者にとって有益となる可能性がある。グルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニスト(GLP-1RA)は、2型糖尿病(T2DM)の管理における臨床使用に向けた新しい治療分類として2005年に市場に参入した。2005年以来、6種類の承認製品が市場に出回っており、最新の製品はセマグルチドである。GLP-1Rアゴニストのセマグルチドは最近、2型糖尿病の治療用に登録された。セマグルチドは、ヒトGLP-1(Aib(8)、Arg(34))と比較して2種のアミノ酸置換があり、リジン26で誘導体化されている。
式(I)で表されるリラグルチドは、ヒトGLP-1の類似体であり、GLP-1受容体アゴニストとして作用する。リラグルチドによる治療により、2型糖尿病患者の血糖コントロールが改善されることが知られている。リラグルチドのペプチド前駆体は通常、Saccharomyces cerevisiaeでの組換えDNAの発現を含むプロセスによって産生し、34位のリジンをアルギニンに置換することによって天然ヒトGLP-1と97%相同になるように設計されている。
リラグルチドとセマグルチドを製造するための様々なプロセスが報告されている。米国特許第7,572,884号明細書には、組換え技術と、それに続くN末端伸長を行わないアシル化によってリラグルチドを製造するためのプロセスが開示されている。国際公開第2017/162650号には、リラグルチドペプチド又は前駆体ペプチドをジイソプロピルエーテルとアセトニトリルを含む逆溶媒とを混合して沈殿させることを含む、リラグルチド製造のための他のプロセスが開示されている。国際公開第2014/199397号には、ワング(Wang)樹脂を使用する固相合成によってリラグルチドを得るためのプロセスが開示されている。このようなプロセスには、非常に特異的なこと、産業レベルで実施するには手間がかかること、最終製品の純度プロファイルと収率が不十分なこと、又は商業的に実行不可能なこと等の1又は複数の制約がある。
GLP1受容体アゴニスト製造用のための合成プロセスは知られているが、拡張性があって経済的に実行可能な新しい合成スキームを検討する必要がある。具体的には、公知の技術に関する1又は複数の問題を克服することが可能な合成スキームに対する要求はまだ満たされていないが、本発明の合成スキームは、様々なグルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストとその類似体(例えば、リラグルチド、D-リラグルチド、セマグルチド及びD-セマグルチド)の製造に適した一般的なスキームであり、特に純度プロファイルを改善させつつ産業規模で適用できるようなスキームである。
発明が解決しようとする課題
本開示の目的は、既存の要求を満たし、本技術分野に存在する1以上の問題を克服することが可能な、グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストとその類似体、その薬学的に許容される塩及びその製剤を製造するためのプロセスを提供することである。
本開示の目的は、経済的に実行可能なスキームとすることができる、グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストとその類似体を製造するためのプロセスを提供することである。
本開示の目的は、産業的に拡張性のあるスキームとすることができる、グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストとその類似体を製造するためのプロセスを提供することである。
本開示の目的は、実質的に純粋なグルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストと類似体を製造するためのプロセスを提供することである。
本開示の他の目的は、リラグルチド、D-リラグルチド、セマグルチド及びD-セマグルチドを製造するための化学合成プロセスを提供することである。
課題を解決するための手段
本開示は、グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニスト、その類似体及びその薬学的に許容される塩を製造するためのプロセスに関する。
一様相において、本開示は、リラグルチド、D-リラグルチド、セマグルチド及びD-セマグルチドから選択される実質的に純粋な(glp-1)受容体アゴニスト又はその類似体の製造に関する。
他の様相において、本開示は、固相法によるリラグルチド、D-リラグルチド、セマグルチド及びD-セマグルチドから選択される(glp-1)受容体アゴニスト又はその類似体の製造に関する。
他の様相において、本開示は、溶液相法によるリラグルチド、D-リラグルチド、セマグルチド及びD-セマグルチドから選択される(glp-1)受容体アゴニスト又はその類似体の製造に関する。
更に他の様相において、本開示は、FMOC戦略を用いた固相法又は溶液相法によってリラグルチド、D-リラグルチド、セマグルチド及びD-セマグルチドから選択される(glp-1)受容体アゴニスト又はその類似体を製造するためのプロセスに関する。
更に他の様相において、本開示は、ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OH及びFmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHの繰り返しによって合成する、リラグルチド、D-リラグルチド、セマグルチド及びD-セマグルチドから選択される(glp-1)受容体アゴニスト又はその類似体を製造するためのプロセスに関する。
一様相において、本開示は、(glp-1)受容体アゴニスト又はその類似体を製造するためのプロセスであって、
a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定した断片を複数の連続カップリングサイクルに供する工程であって、当該複数のサイクルは、
アミノ基を選択的に脱保護し、カップリング剤の存在下、更に1個のジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHのC末端を固定脱保護した断片にN末端でカップリングし、
アミノ基を選択的に脱保護し、カップリング剤の存在下、得られた断片を次のN保護アミノ酸のC末端にカップリングし、
前記カップリング工程を反復して、所望の線状グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニスト又は類似体のアミノ酸配列を含む、所望の線状グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニスト又はその類似体のアミノ酸配列を得ることを含む工程と、
c)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、樹脂に結合したペプチドのN末端を長鎖脂肪酸にカップリングし、ペプチドを樹脂から切断して所望の線状の粗グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストを得る工程と、
d)必要に応じて粗グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストを精製する工程とを含むプロセスを提供する。
更に他の様相において、本開示は、リラグルチドを製造するためのプロセスであって、
a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定したジペプチド断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
c)カップリング剤の存在下、更に1個のジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHのカルボキシル末端を工程(b)の断片にN末端でカップリングする工程と、
d)工程(c)の断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
e)カップリング剤の存在下、次のN保護アミノ酸のカルボキシル末端を工程(d)の断片にカップリングする工程と、
f)工程d)と工程e)を反復して、リラグルチドの対応するアミノ酸配列を有するペプチドを生成する工程と、
g)リジン側鎖保護基を除去し、続いて工程(f)のペプチド断片をFmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、樹脂に結合したペプチドのN末端をパルミチン酸にカップリングする工程と、
h)樹脂からペプチドを切断して線状の粗リラグルチドを得る工程と、
i)必要に応じて粗リラグルチドを精製する工程とを含むプロセスに関する。
更に他の様相において、本開示は、リラグルチドを製造するためのプロセスであって、
a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)工程(a)の断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
c)カップリング剤の存在下、ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Val-OH、Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Trp(Boc)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ile-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Glu(OtBu)-OH、Fmoc-Lys(Dde)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Gln(Trt)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Val-OH、Fmoc-Asp(OtBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Ala-OH及びBoc-His(Trt)-OHに連続的にカップリングして、線状の粗リラグルチドのアミノ酸配列を得る工程と、
d)リジン側鎖保護基を除去し、続いて工程(c)のペプチド断片をFmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、樹脂に結合したペプチドのN末端をパルミチン酸にカップリングする工程と、
e)樹脂からペプチドを切断して線状の粗リラグルチドを得る工程と、
f)必要に応じて粗リラグルチドを精製する工程とを含むプロセスに関する。
更なる一様相において、本開示は、D-リラグルチドを製造するためのプロセスであって、
a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定したジペプチド断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
c)カップリング剤の存在下、更に1個のジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHのカルボキシル末端を工程(b)の断片にカップリングする工程と、
d)工程(c)の断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
e)カップリング剤の存在下、次のN保護アミノ酸のカルボキシル末端を工程(d)の断片にカップリングする工程と、
f)工程d)と工程e)を反復して、D-リラグルチドの対応するアミノ酸配列を有するペプチドを生成する工程と、
g)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、樹脂に結合したペプチドのN末端をパルミチン酸にカップリングする工程と、
h)樹脂からペプチドを切断して線状の粗D-リラグルチドを得る工程と、
i)必要に応じて粗D-リラグルチドを精製する工程とを含むプロセスを提供する。
更に他の様相において、本開示は、D-リラグルチドを製造するためのプロセスであって、
a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
c)カップリング剤の存在下、ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Val-OH、Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Trp(Boc)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ile-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Glu(OtBu)-OH、Fmoc-Lys(Dde)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Gln(Trt)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Val-OH、Fmoc-Asp(OtBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-D-Ala-OH及びBoc-His(Trt)-OHに連続的にカップリングして、線状の粗D-リラグルチドのアミノ酸配列を得る工程と、
d)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、樹脂に結合したペプチドのN末端をパルミチン酸にカップリングする工程と、
e)樹脂からペプチドを切断して線状の粗D-リラグルチドを得る工程と、
f)必要に応じて粗D-リラグルチドを精製する工程とを含むプロセスに関する。
一様相において、本開示は、セマグルチドを製造するためのプロセスであって、
a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
c)カップリング剤の存在下、更に1個のジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHのカルボキシル末端を工程(b)の断片にカップリングする工程と、
d)工程(c)の断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
e)カップリング剤の存在下、次のN保護アミノ酸のカルボキシル末端を工程(d)の断片にカップリングする工程と、
f)工程d)と工程e)を反復して、セマグルチドの対応するアミノ酸配列を有するペプチドを生成する工程と、
g)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-PEG2-CH-COOH配列、Fmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、オキサオクタデカン酸にカップリングする工程と、
h)樹脂からペプチドを切断して線状の粗セマグルチドを得る工程と、
i)必要に応じて粗セマグルチドを精製する工程とを含むプロセスを提供する。
一様相において、本開示は、セマグルチドを製造するためのプロセスであって、
a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
c)カップリング剤の存在下、ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Val-OH、Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Trp(Boc)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ile-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Glu(OtBu)-OH、Fmoc-Lys(Dde)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Gln(Trt)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Val-OH、Fmoc-Asp(OtBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-D-Ala-OH及びBoc-His(Trt)-OHに連続的にカップリングして、セマグルチドのアミノ酸配列を有する線状の粗ペプチドを得る工程と、
d)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-PEG2-CH-COOH配列、Fmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、オキサオクタデカン酸にカップリングする工程と、
e)樹脂からペプチドを切断して線状の粗セマグルチドを得る工程と、
f)必要に応じて粗セマグルチドを精製する工程とを含むプロセスを提供する。
一様相において、本開示は、D-セマグルチドを製造するためのプロセスであって、
a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
c)カップリング剤の存在下、更に1個のジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHのカルボキシル末端を工程(b)の断片にカップリングする工程と、
d)工程(c)の断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
e)カップリング剤の存在下、次のN保護アミノ酸のカルボキシル末端を工程(d)の断片にカップリングする工程と、
f)工程d)と工程e)を反復して、D-セマグルチドの対応するアミノ酸配列を有するペプチドを生成する工程と、
g)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-PEG2-CH-COOH配列、Fmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、オキサオクタデカン酸にカップリングする工程と、
h)樹脂からペプチドを切断して線状の粗D-セマグルチドを得る工程と、
i)必要に応じて粗D-セマグルチドを精製する工程とを含むプロセスを提供する。
一様相において、本開示は、D-セマグルチドを製造するためのプロセスであって、
a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
c)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Val-OH、Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Trp(Boc)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ile-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Glu(OtBu)-OH、Fmoc-Lys(Dde)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Gln(Trt)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Val-OH、Fmoc-Asp(OtBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-D-Ala-OH及びBoc-His(Trt)-OHに連続的にカップリングして、線状の粗D-セマグルチドのアミノ酸配列を得る工程と、
d)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-PEG2-CH-COOH配列、Fmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、オキサオクタデカン酸にカップリングする工程と、
e)樹脂からペプチドを切断して線状の粗D-セマグルチドを得る工程と、
f)必要に応じて粗D-セマグルチドを精製する工程とを含むプロセスを提供する。
更に他の様相において、本開示は、ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを製造するためのプロセスであって、
e)Fmoc-Arg(Pbf)-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
f)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
g)カップリング剤の存在下、グリシンアルキルエステルを工程(b)の断片にカップリングする工程と、
h)工程(c)で得たジペプチド断片を樹脂から切断する工程と、
i)必要に応じて粗ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを精製する工程とを含むプロセスを提供する。
更に他の様相において、本開示は、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHを製造するためのプロセスであって、
a)Fmoc-Glu(OtBu)-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
c)カップリング剤の存在下、グリシンアルキルエステルを工程(b)の断片にカップリングする工程と、
d)工程(c)で得たジペプチド断片を樹脂から切断する工程と、
e)必要に応じて粗ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHを精製する工程とを含むプロセスに関する。
本発明の主題の様々な目的、特徴、様相及び利点は、以下の好ましい実施形態の詳細な説明からより明らかになるであろう。
以下の図面は本明細書の一部を構成しており、本開示の様相を更に説明するために含まれている。本明細書に記載の特定の実施形態の詳細な説明と組み合わせて図面を参照することによって本開示をより良く理解することができる。
リラグルチド製造のためのプロトコルを示すフローチャートであって、例示的な一実施形態であるスキーム1に示す各工程を含む。 リラグルチド製造のためのプロトコルを示すフローチャートでであって、例示的な一実施形態であるスキーム2に示す各工程を含む。 D-リラグルチド製造のためのプロトコルを示すフローチャートであって、例示的な一実施形態であるスキーム3に示す各工程を含む。 D-リラグルチド製造のためのプロトコルを示すフローチャートであって、例示的な一実施形態であるスキーム4に示す各工程を含む。 セマグルチド製造のためのプロトコルを示すフローチャートであって、例示的な一実施形態であるスキーム5に示す各工程を含む。 セマグルチド製造のためのプロトコルを示すフローチャートであって、例示的な一実施形態であるスキーム6に示す各工程を含む。 D-セマグルチド製造のためのプロトコルを示すフローチャートであって、例示的な一実施形態であるスキーム7に示す各工程を含む。 D-セマグルチド製造のためのプロトコルを示すフローチャートであって、例示的な一実施形態であるスキーム8に示す各工程を含む。
以下、本開示の実施形態を詳細に説明する。実施形態は、本開示を明確に理解するための詳細説明である。しかし、ここに記載する詳細説明の趣旨は、実施形態の予想され得る変形例を限定することを意図するものではなく、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の精神及び範囲に包含されるあらゆる改変物、均等物及び代替物を網羅することにある。
本明細書内の全ての刊行物は、個々の刊行物又は特許出願を援用することが具体的且つ個別に示された場合と同程度に、本明細書の一部を構成するものとして援用する。援用された参考文献における用語の定義又は使用が、本明細書に記載のその用語の定義と矛盾するか又は反している場合、本明細書に記載のその用語の定義を適用し、参考文献におけるその用語の定義は適用しない。
本明細書全体を通して「一実施形態」又は「実施形態」への言及は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造又は特性が少なくとも一実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書全体の様々な箇所での「一実施形態において」又は「実施形態において」という語句の出現は、必ずしも全てが同じ実施形態に言及するとは限らない。更に、特定の特徴、構造又は特性は、一以上の実施形態において適切に組み合わせることができる。
幾つかの実施形態においては、本開示の特定の実施形態を説明及び請求するために使用される、成分の量、濃度等の特性、反応条件等を表す数字は、場合によっては「約」という用語で修飾されると理解すべきである。従って、幾つかの実施形態では、明細書及び添付の特許請求の範囲に記載の数値パラメータは、特定の実施形態によって得ようとする所望の特性に応じて変化し得る近似値である。幾つかの実施形態では、数値パラメータは、報告された有効数字に照らし、通常の丸め技法を適用して解釈すべきである。本開示の幾つかの実施形態の広い範囲を示す数値範囲及びパラメータは近似値であるが、具体例で示される数値はできる限り正確に報告する。本開示の幾つかの実施形態で示す数値は、各検査測定値で見られる標準偏差に必然的に起因する特定の誤差を含み得る。
本明細書の説明及び以下の特許請求の範囲全体で使用される「a」、「an」及び「the」の意味は、文脈で特に明記されない限り、複数形の言及を包含する。また、本明細書の説明で使用される「in」の意味は、文脈で特に明記されない限り、「in」及び「on」を包含する。
文脈で特に明記されない限り、以下の明細書全体を通して、「comprise」という単語及びその変形、例えば、「comprises」や「comprising」は、「~を含んでいるが、それに限定されない」というオープン且つ包括的な意味で解釈すべきである。
本明細書での値の範囲の列挙は、その範囲内にある個々の値に個別に言及する簡便な方法として機能することを単に意図している。本明細書で特に明記しない限り、個々の値は、個別に記載されているかのように本明細書に組み込まれる。本明細書に記載の全ての方法は、本明細書で特に明記しない限り、或いは文脈によって明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で行うことができる。本明細書の特定の実施形態に関して記載される全ての例又は例示的な文言(例えば、「等」)の使用は、単に本発明をより明らかにすることを意図しており、それ以外で請求される本発明の範囲を限定するものではない。本明細書中のどの文言も、本発明の実施に不可欠な非請求要素を示すものとして解釈すべきではない。
本明細書に開示される本発明の代替的な要素又は実施形態のグループ化は、限定的に解釈されるべきではない。各グループメンバーは個別に、或いはグループの他のメンバー又は本明細書に記載の他の要素と任意の組み合わせで定義及び請求することができる。グループの1個以上のメンバーは、利便性及び/又は特許性の理由から、グループに含めるか、又はグループから削除することができる。このような包含又は削除が生じた場合、本明細書はグループを変更されたものとして含むと見なされるため、添付の特許請求の範囲で使用される全てのマーカッシュグループの記載説明を満たす。
以下の記載及び本明細書に記載の実施形態は、本開示の原理及び様相の特定の実施形態の1以上の例の説明として示す。このような例は上述の原理及び本開示の説明の目的で示されており、これらに限定されない。
本開示は、システムや方法、装置を含む多くの手段で実施できることも理解されたい。本明細書では、このような実施又は本発明がとり得る他の任意の形態をプロセスと称することができる。一般に、開示されたプロセスの工程の順序は本発明の範囲内で変更することができる。
本明細書で示す本発明の表題及び要約書は便宜上のものであり、実施形態の範囲又は意味を説明するものではない。
以下の考察では、本発明の主題の多くの例示的な実施形態を示す。各実施形態では本発明の要素の単一の組み合わせを表すが、本発明の主題は、開示された要素の全ての可能な組み合わせを包含すると見なす。従って、一実施形態が要素A、B及びCを含み、第2の実施形態が要素B及びDを含む場合、本発明の主題は、仮に明示されていなくても、A、B、C又はDの他の残りの組み合わせを包含すると見なす。
本明細書で使用される各種用語を以下に示す。特許請求の範囲で使用される用語が以下に定義されていない限り、出願時における印刷刊行物及び発行済特許に反映されているその用語の最も広い定義が当業者に与えられるべきである。
本開示は、グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニスト、その類似体及びその薬学的に許容される塩を製造するためのプロセスに関する。
一実施形態において、本開示は、実質的に純粋な形態のリラグルチド、D-リラグルチド、セマグルチド及びD-セマグルチドから選択されるグルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストを製造するためのプロセスに関する。
式(I)で表されるリラグルチドは、ヒトGLP-1の類似体であり、GLP-1受容体アゴニストとして作用する。リラグルチドによる治療により、2型糖尿病患者の血糖コントロールが改善されることが知られている。リラグルチドのペプチド前駆体は通常、Saccharomyces cerevisiaeでの組換えDNAの発現を含むプロセスによって産生され、34位のリジンをアルギニンに置換することによって天然ヒトGLP-1と97%相同になるように設計されている。リラグルチドは、ペプチド前駆体の26位に残ったリジン残基にグルタミン酸スペーサーを介してC-16脂肪酸(パルミチン酸)を結合させることで製造する。
式(I):
H-His-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys(γ-Glu-パルミトイル)-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Arg-Gly-Arg-Gly-OH
D-リラグルチドは、式(II)で表される、リラグルチドの類似体であり、GLP-1受容体アゴニストとして作用する。D-リラグルチドは、天然リラグルチドの2位のアミノ酸をD-アラニンに置換することで製造する。
式(II):
H-His-D-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys(γ-Glu-パルミトイル)-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Arg-Gly-Arg-Gly-OH
式(III)で表されるセマグルチドは、ヒトGLP-1の類似体であり、GLP-1受容体アゴニストとして作用する。セマグルチドの配列は31アミノ酸を含む主鎖を有する。PEG、グルタミン酸及びオクタデカン酸脂肪族鎖を26位でLysにグラフトし、非天然アミノ酸のアミノイソ酪酸はその8位に位置する。セマグルチドのアミノ酸配列は次の通りである。
式(III):
H-His-Aib-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys(PEG2-PEG2-Glu-18オキソオクタデカノイル)-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Arg-Gly-Arg-Gly-OH
式(IV)で表されるD-セマグルチドは、セマグルチドの類似体であり、GLP-1受容体アゴニストとして作用する。D-セマグルチドは、天然セマグルチドの2位のアミノ酸をD-アラニンで置換することで製造する。
式(IV):
H-His-D-Ala-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Val-Ser-Ser-Tyr-Leu-Glu-Gly-Gln-Ala-Ala-Lys(PEG2-PEG2-Glu-18オキソオクタデカノイル)-Glu-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-Val-Arg-Gly-Arg-Gly-OH
一実施形態において、本開示は、固相法又は溶液相法によってリラグルチド、D-リラグルチド、セマグルチド及びD-セマグルチドから選択されるグルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストを製造するためのプロセスに関する。
一実施形態において、本開示は、Fmoc戦略を用いた固相法又は溶液相法によってリラグルチド、D-リラグルチド、セマグルチド及びD-セマグルチドから選択されるグルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストを製造するためのプロセスに関する。
更に他の実施形態において、本開示は、ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OH及びFmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHの繰り返しによって合成する、リラグルチド、D-リラグルチド、セマグルチド及びD-セマグルチドから選択される(glp-1)受容体アゴニスト又はその類似体を製造するためのプロセスに関する。
一実施形態において、本開示は、(glp-1)受容体アゴニスト又はその類似体を製造するためのプロセスであって、
a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定した断片を複数の連続カップリングサイクルに供する工程であって、複数のサイクルは、
アミノ基を選択的に脱保護し、カップリング剤の存在下、更に1個のジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHのC末端を固定脱保護した断片にN末端でカップリングし、
アミノ基を選択的に脱保護し、カップリング剤の存在下、得られた断片を次のN保護アミノ酸のC末端にカップリングし、
前記カップリング工程を反復して、所望の線状グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニスト又は類似体のアミノ酸配列を含む、所望の線状グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニスト又はその類似体のアミノ酸配列を得ることを含む工程と、
c)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、樹脂に結合したペプチドのN末端を長鎖脂肪酸にカップリングし、ペプチドを樹脂から切断して所望の線状の粗グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストを得る工程と、
d)必要に応じて粗グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストを精製する工程とを含むプロセスを提供する。
更に他の実施形態において、本開示は、リラグルチドを製造するためのプロセスであって、
a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定したジペプチド断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
c)カップリング剤の存在下、更に1個のジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHのカルボキシル末端を工程(b)の断片にN末端でカップリングする工程と、
d)工程(c)の断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
e)カップリング剤の存在下、次のN保護アミノ酸のカルボキシル末端を工程(d)の断片にカップリングする工程と、
f)工程d)と工程e)を反復して、リラグルチドの対応するアミノ酸配列を有するペプチドを生成する工程と、
g)リジン側鎖保護基を除去し、続いて工程(f)のペプチド断片をFmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、樹脂に結合したペプチドのN末端をパルミチン酸にカップリングする工程と、
h)樹脂からペプチドを切断して線状の粗リラグルチドを得る工程と、
i)必要に応じて粗リラグルチドを精製する工程とを含むプロセスに関する。
更に他の様相において、本開示は、リラグルチドを製造するためのプロセスであって、
g)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
h)工程(a)の断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
i)カップリング剤の存在下、ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Val-OH、Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Trp(Boc)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ile-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Glu(OtBu)-OH、Fmoc-Lys(Dde)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Gln(Trt)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Val-OH、Fmoc-Asp(OtBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Ala-OH及びBoc-His(Trt)-OHに連続的にカップリングして、線状の粗リラグルチドを得る工程と、
j)リジン側鎖保護基を除去し、続いて工程(c)のペプチド断片をFmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、樹脂に結合したペプチドのN末端をパルミチン酸にカップリングする工程と、
k)樹脂からペプチドを切断して線状の粗リラグルチドを得る工程と、
l)必要に応じて粗リラグルチドを精製する工程とを含むプロセスに関する。
更なる一実施形態において、本開示は、D-リラグルチドを製造するためのプロセスであって、
a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定したジペプチド断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
c)カップリング剤の存在下、更に1個のジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHのカルボキシル末端を工程(b)の断片にカップリングする工程と、
d)工程(c)の断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
e)カップリング剤の存在下、次のN保護アミノ酸のカルボキシル末端を工程(d)の断片にカップリングする工程と、
f)工程d)と工程e)を反復して、D-リラグルチドの各アミノ酸配列を有するペプチドを生成する工程と、
g)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、樹脂に結合したペプチドのN末端をパルミチン酸にカップリングする工程と、
h)樹脂からペプチドを切断して線状の粗D-リラグルチドを得る工程と、
i)必要に応じて粗D-リラグルチドを精製する工程とを含むプロセスを提供する。
更に他の実施形態において、本開示は、D-リラグルチドを製造するためのプロセスであって、
a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
c)カップリング剤の存在下、ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Val-OH、Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Trp(Boc)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ile-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Glu(OtBu)-OH、Fmoc-Lys(Dde)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Gln(Trt)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Val-OH、Fmoc-Asp(OtBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-D-Ala-OH及びBoc-His(Trt)-OHに連続的にカップリングして、線状の粗D-リラグルチドのアミノ酸配列を得る工程と、
d)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、樹脂に結合したペプチドのN末端をパルミチン酸にカップリングする工程と、
e)樹脂からペプチドを切断して線状の粗D-リラグルチドを得る工程と、
f)必要に応じて粗D-リラグルチドを精製する工程とを含むプロセスに関する。
一実施形態において、本開示は、セマグルチドを製造するためのプロセスであって、
a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
c)カップリング剤の存在下、更に1個のジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHのカルボキシル末端を工程(b)の断片にカップリングする工程と、
d)工程(c)の断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
e)カップリング剤の存在下、次のN保護アミノ酸のカルボキシル末端を工程(d)の断片にカップリングする工程と、
f)工程d)と工程e)を反復して、セマグルチド配列の各アミノ酸配列を有するペプチドを生成する工程と、
g)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-PEG2-CH-COOH配列、Fmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、オキサオクタデカン酸にカップリングする工程と、
h)樹脂からペプチドを切断して線状の粗セマグルチドを得る工程と、
i)必要に応じて粗セマグルチドを精製する工程とを含むプロセスを提供する。
一実施形態において、本開示は、セマグルチドを製造するためのプロセスであって、
a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
c)カップリング剤の存在下、ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Val-OH、Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Trp(Boc)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ile-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Glu(OtBu)-OH、Fmoc-Lys(Dde)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Gln(Trt)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Val-OH、Fmoc-Asp(OtBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-D-Ala-OH及びBoc-His(Trt)-OHに連続的にカップリングして、セマグルチドのアミノ酸配列を有する線状の粗ペプチドを得る工程と、
d)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-PEG2-CH-COOH配列、Fmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、オキサオクタデカン酸にカップリングする工程と、
e)樹脂からペプチドを切断して線状の粗セマグルチドを得る工程と、
f)必要に応じて粗セマグルチドを精製する工程とを含むプロセスを提供する。
一実施形態において、本開示は、D-セマグルチドを製造するためのプロセスであって、
a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
c)カップリング剤の存在下、更に1個のジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHのカルボキシル末端を工程(b)の断片にカップリングする工程と、
d)工程(c)の断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
e)カップリング剤の存在下、次のN保護アミノ酸のカルボキシル末端を工程(d)の断片にカップリングする工程と、
f)工程d)と工程e)を反復して、D-セマグルチドの各アミノ酸配列を有するペプチドを生成する工程と、
g)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-PEG2-CH-COOH配列、Fmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、オキサオクタデカン酸にカップリングする工程と、
h)樹脂からペプチドを切断して線状の粗D-セマグルチドを得る工程と、
i)必要に応じて粗D-セマグルチドを精製する工程とを含むプロセスを提供する。
一実施形態において、本開示は、D-セマグルチドを製造するためのプロセスであって、
a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
c)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Val-OH、Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Trp(Boc)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ile-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Glu(OtBu)-OH、Fmoc-Lys(Dde)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Gln(Trt)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Val-OH、Fmoc-Asp(OtBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OHに、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-D-Ala-OH及びBoc-His(Trt)-OHに連続的にカップリングして、線状の粗D-セマグルチドのアミノ酸配列を得る工程と、
d)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-PEG2-CH-COOH配列、Fmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、オキサオクタデカン酸にカップリングする工程と、
e)樹脂からペプチドを切断して線状の粗D-セマグルチドを得る工程と、
f)必要に応じて粗D-セマグルチドを精製する工程とを含むプロセスを提供する。
更に他の実施形態において、本開示は、ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを製造するためのプロセスであって、
a)Fmoc-Arg(Pbf)-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
c)カップリング剤の存在下、グリシンアルキルエステルを工程(b)の断片にカップリングする工程と、
d)工程(c)で得たジペプチド断片を樹脂から切断する工程と、
e)必要に応じて粗ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを精製する工程とを含むプロセスを提供する。
更に他の実施形態において、本開示は、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHを製造するためのプロセスであって、
a)Fmoc-Glu(OtBu)-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
c)カップリング剤の存在下、グリシンアルキルエステルを工程(b)の断片にカップリングする工程と、
d)工程(c)で得たジペプチド断片を樹脂から切断する工程と、
e)必要に応じて粗ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHを精製する工程とを含むプロセスに関する。
一実施形態においては、アミノ基の脱保護はアルギニンで行う。
一実施形態においては、固相は樹脂である。
一実施形態においては、樹脂は、2-クロロトリチルクロリド(2-CTC)、Sasrin、entaGel S、TentaGel TGA、リンク(Rink)、ワング、AmphiSpheres及び他の適切な樹脂から選択されるが、これらに限定されない。
一実施形態においては、キャッピングはキャッピング剤(N,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、メタノール、無水酢酸及びこれらの組み合わせから選択されるが、これらに限定されない)を用いて行う。
一実施形態においては、カップリング剤は、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、N,N-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、ヘキサフルオロホスフェートベンゾトリアゾールテトラメチルウロニウム(HBTU)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、ベンゾトリアゾール-1-イル-オキシ-トリス(ジメチル-アミノ)-ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)及びこれらの組み合わせから選択されるが、これらに限定されない。
一実施形態においては、カップリング反応用の溶媒は、DMF、ピリジン、無水酢酸、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ジクロロエタン、1,4-ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、N-メチル-2-ピロリジノン(NMP)、酢酸エチル、アセトニトリル、アセトン等、又はこれらの組み合わせから選択されるが、これらに限定されない。
一実施形態においては、Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OH及びFmoc-Glu(OtBu)-Gly-OH等の1個以上の繰り返しジペプチド断片を溶液相法によって合成する。
一実施形態においては、当技術分野で公知の方法によって、例えば、DMF等の適切な溶媒中のピペリジン、DBU及びジクロロメタンの混合物を用いることによって、アミノ基を選択的に脱保護することができる。
一実施形態においては、生成したペプチドを化学物質(ジフルオロ酢酸、トリフルオロ酢酸等から選択されるがこれらに限定されない)を用いて樹脂から切断することができる。
一実施形態においては、リラグルチド、D-リラグルチド、セマグルチド又はD-セマグルチドから選択されるGLP-1類似体の精製プロセスは、当技術分野で周知のプロセスによって行うことができる。精製プロセスは、分取逆相HPLC、イオン交換クロマトグラフィー、サイズ排除クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー等から選択することができるが、これらに限定されない。
一実施形態において、本開示は、先行する請求項のいずれかに記載のグルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニスト又はその類似体を精製するためのプロセスであって、
a)粗GLP1受容体アゴニスト又はその類似体を、重炭酸アンモニウムとアセトニトリルを含み、pHが8.5~9.5の移動相を用いた第1のHPLC精製に供する工程と、
b)工程(a)からプールされた画分を回収して混合し、30%B~45%Bの直線勾配でトリフルオロ酢酸とアセトニトリルを含む溶出移動相を用いた第2のHPLC精製に供する工程と、
c)工程(b)の第2のHPLC精製から得た画分を、水酸化アンモニウム、アセトニトリル、酢酸アンモニウム及び精製水を含む移動相を用いた第3のHPLC精製に供する工程と、
d)工程(c)の第3のHPLC精製から得た画分を濃縮し、凍結乾燥に供して精製glp-1受容体アゴニスト又はその類似体を得る工程とを含むプロセスを提供する。
一実施形態においては、Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OH及びFmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHから選択される2種のジペプチド断片を使用することは、それぞれのエンド-Gly不純物を低減させるのに役立つ。
他の実施形態において、本開示は、スキーム1に示す各工程を含むリラグルチド製造のためのプロセスに関する。
他の実施形態において、本開示は、スキーム2に示す各工程を含むリラグルチド製造のためのプロセスに関する。
他の実施形態において、本開示は、スキーム3に示す各工程を含むD-リラグルチド製造のためのプロセスに関する。
他の実施形態において、本開示は、スキーム4に示す各工程を含むD-リラグルチド製造のためのプロセスに関する。
他の実施形態において、本開示は、スキーム5に示す各工程を含むセマグルチド製造のためのプロセスに関する。
他の実施形態において、本開示は、スキーム6に示す各工程を含むセマグルチド製造のためのプロセスに関する。
他の実施形態において、本開示は、スキーム7に示す各工程を含むD-セマグルチド製造のためのプロセスに関する。
他の実施形態において、本開示は、スキーム8に示す各工程を含むD-セマグルチド製造のためのプロセスに関する。
他の実施形態において、本開示は、グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニスト又はその類似体を製造するためのプロセスに関し、このプロセスで2種のジペプチド断片、即ち、Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHとFmoc-Glu(tBu)-Gly-OH、を使用することは、それぞれのエンド-Gly不純物を低減させるのに役立つ。
他の実施形態において、本開示は、グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニスト又はその類似体を精製するためのプロセスであって、
a)粗GLP1受容体アゴニスト又はその類似体を、重炭酸アンモニウムとアセトニトリルを含み、pHが8.5~9.5の移動相を用いた第1のHPLC精製に供する工程と、
b)工程(a)からプールされた画分を回収して混合し、30%B~45%Bの直線勾配でトリフルオロ酢酸とアセトニトリルを含む溶出移動相を用いた第2のHPLC精製に供する工程と、
c)工程(b)の第2のHPLC精製から得た画分を、水酸化アンモニウム、アセトニトリル、酢酸アンモニウム及び精製水を含む移動相を用いた第3のHPLC精製に供する工程と、
d)工程(c)の第3のHPLC精製から得た画分を濃縮し、凍結乾燥に供して精製glp-1受容体アゴニスト又はその類似体を得る工程とを含むプロセスも提供する。
本開示は、実質的に純粋なグルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニスト又はその類似体を得るためのプロセスを提供するが、このようなプロセスは産業規模への拡張性がある。
上述では本開示の様々な実施形態について説明したが、本開示の他の更なる実施形態は、その基本的な範囲から逸脱することなく考案することができる。本発明の範囲は以下の特許請求の範囲によって定まる。本発明は、当業者が利用可能な情報及び知識と組み合わせて本発明を実施及び使用できるよう本明細書に記載される実施形態、変形例又は実施例に限定されない。
本発明を以下の実施例によって更に説明する。しかし、以下の実施例は単に例示的なものであり、本発明の範囲を限定するものとして解釈すべきではないことを理解されたい。
略語:
Boc: t-ブチルオキシカルボニル
DCM: ジクロロメタン
DIC: N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド
DIPEA: ジイソプロピルエチルアミン
DMF: ジメチルホルムアミド
DODT: 2,2’-(エチレンジオキシ)ジエタンチオール
Fmoc: 9-フルオレニルメトキシカルボニル
HBTU: ヘキサフルオロホスフェートベンゾトリアゾールテトラメチルウロニウム
HOBt: N-ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー
MTBE: メチル-t-ブチルエーテル
OBt: O-ベンゾトリアゾール
OtBu: tert-ブチルエステル
tBu: tert-ブチル
TFA: トリフルオロ酢酸
Trt: トリチル
2-CTC: 2-クロロトリチルクロリド
HCl: 塩酸
NaHCO: 重炭酸ナトリウム
NaSO: 硫酸ナトリウム
TLC: 薄層クロマトグラフィー
LiOH: 水酸化リチウム
mL: ミリリットル
g: グラム
℃: 摂氏度
h: 時間
min: 分
IPA: イソプロパノール
vol: 体積
RT: 室温
mmol: ミリモル
w/v: 重量/体積
TIPS: トリイソプロピルシラン
Å: オングストローム
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー
リラグルチドの合成
工程1:断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OH(1)の製造
Figure 2022526115000001
100mLのDMFに溶解したFmoc-Arg(Pbf)-OH(1a)(20mmol、12.96g)、HBTU(30mmol、11.38g)及びHOBT(30mmol、4.6g)の混合物にDIPEA(40mmol、7.0mL)を添加した。混合物を室温で5分間撹拌した後、グリシンメチルエステル塩酸塩又はグリシンエチルエステル塩酸塩(1b)(40mmol、5.6g)を添加した。反応物を更に2~3時間撹拌した。反応の進行はTLCによってモニターした。次に、60mLの水を添加して反応を停止させ、酢酸エチルで抽出した。混合した有機相を0.5NのHCl水溶液、5%NaHCO水溶液、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製してFmoc-Arg(Pbf)-Gly-OMe又はFmoc-Arg(Pbf)-Gly-OEt(1c)を得た(12.5g、86%)。
Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OMe又はFmoc-Arg(Pbf)-Gly-OEt(1c)(12.5g)のTHF-水(4:1)(200mL)溶液に0℃でLiOH・HO(1.58g、38mmol)の水溶液(40mL)を10分間に亘って少量ずつ添加した。0℃で更に40分間撹拌した後、2.5%(w/v)クエン酸溶液を添加して反応混合物のpHを3~4に調整し、酢酸エチルを用いて抽出した。混合した有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OH(1)を白色固体として得た(8.5g、71%)。
工程2:断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OH(2)の製造
Figure 2022526115000002
100mLのDMFに溶解したFmoc-Glu(OtBu)-OH(2a)(20mmol、8.5g)、HBTU(30mmol、11.38g)及びHOBt(30mmol、4.6g)の混合物にDIPEA(40mmol、7.0mL)を添加した。混合物を室温で5分間撹拌した後、HCl.Gly-OMe又はHCl.Gly-OEt(1b)(40mmol、5.6g)を添加した。反応物を更に2~3時間撹拌した。反応の進行はTLCによってモニターした。次に、60mLの水を添加して反応を停止させ、酢酸エチルで抽出した。混合した有機相を0.5NのHCl水溶液、5%NaHCO水溶液、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製してFmoc-Glu(OtBu)-Gly-OMe又はFmoc-Glu(OtBu)-Gly-OEt(2b)を得た(8.0g、89%)。
Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OMe又はFmoc-Glu(OtBu)-Gly-OEt(2b)(8.0g)のTHF-水(4:1)(200mL)溶液に0℃でLiOH・HO(1.58g、38mmol)の水(40mL)溶液を10分間に亘って少量ずつ添加した。0℃で更に40分間撹拌した後、2.5%(w/v)クエン酸溶液を添加して反応混合物のpHを3~4に調整し、酢酸エチルを用いて抽出した。混合した有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製してFmoc-Glu(tBu)-Gly-OH(2)を白色固体として得た(5.6g、70%)。
工程3:断片(1)の樹脂への固定
Figure 2022526115000003
樹脂(50g、置換=1.0mmol/g樹脂)をペプチド合成フラスコに投入し、ジクロロメタン(500mL、10vol)で2回洗浄した。撹拌を行わずに樹脂をジクロロメタン(DCM)(500mL、10vol)に30分間懸濁させた。樹脂にFmoc-Arg(Pbf)-Gly-OH(1)(2.0当量)、DIPEA(3.0当量)及びDMF(500mL、10vol)の透明混合物を添加した。懸濁液を窒素バブリング下で穏やかに撹拌し、25~30℃で2.0時間穏やかに撹拌した。次に、反応塊を排出し、DMF(3×10vol)とDCM(3×10vol)で樹脂を洗浄した。樹脂に10%DIPEA/メタノール混合物を添加した。懸濁液を30分間撹拌し、排出した。樹脂をDMF(5×10vol)で洗浄した。これによってFmoc樹脂断片(3)が得られる。
工程4:脱保護断片(4)の製造
Figure 2022526115000004
Fmoc樹脂断片(3)に20%ピペリジン/DMFロット-1(10vol)の透明混合物を添加した。懸濁液を窒素バブリング下で穏やかに撹拌し、25~30℃で10分間穏やかに撹拌した。溶媒を排出し、樹脂に20%ピペリジン/DMFロット-2(10vol)の透明混合物を添加した。懸濁液を25~30℃で10分間撹拌した。溶媒を排出し、樹脂をDMF(2×10vol)とIPA(1×10vol)とDMF(2×10vol)で洗浄した。脱保護断片(4)を得るためのFmoc脱保護の完了はカイザー発色試験によって確認した。
工程5:断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-Arg(Pbf)-CTC(5)の製造
Figure 2022526115000005
DMF(10vol)中Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OH(1)(2.0当量)、N,N-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)(2.0当量)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(2.0当量)の透明混合物を脱保護断片(4)にカップリングした。懸濁液を窒素バブリング下で穏やかに撹拌し、25~30℃で2.0時間穏やかに撹拌した。反応の進行はカイザー発色試験によってモニターした。反応終了後、反応溶媒を排出し、樹脂をDMF(4×10vol)で洗浄した。
工程6:他のFmoc保護アミノ酸(6)の連続カップリング
DMF(10vol)中Fmoc保護アミノ酸[Fmoc-Val-OH、Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Trp(Boc)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ile-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Glu(OtBu)-OH、Fmoc-Lys(Dde)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Gln(Trt)-OH、Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OH、Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Val-OH、Fmoc-Asp(OtBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OH、Fmoc-Ala-OH及びBoc-His(Trt)-OH](2.0当量)、N,N-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)(2.0当量)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(2.0当量)の透明混合物を樹脂に添加した。懸濁液を窒素バブリング下で穏やかに撹拌し、45~55℃で20~45分間穏やかに撹拌した。反応の進行はカイザー発色試験によってモニターした。反応終了後、反応溶媒を排出し、樹脂をDMF(4×10vol)で洗浄した。
上述の全てのアミノ酸断片の脱保護については、Fmoc-脱保護の工程4と同じプロセスに従った。
工程7:N-[1-(4,4-ジメチル-2,6-ジオキソシクロヘキサ-1-イリデン)エチル](Dde)脱保護樹脂断片(7)の製造
Figure 2022526115000006
樹脂断片(6)に3%ヒドラジン水和物/DMFロット-1(10vol)の透明混合物を添加した。懸濁液を窒素バブリング下で穏やかに撹拌し、25~30℃で10分間穏やかに撹拌した。溶媒を排出し、樹脂に3%ヒドラジン水和物/DMFロット-2(10vol)の透明混合物を添加した。懸濁液を25~30℃で10分間撹拌した。溶媒を排出し、樹脂をDMF(2×10vol)とIPA(1×10vol)とDMF(2×10vol)で洗浄した。Dde脱保護の完了はカイザー発色試験によって確認した。
工程8:Fmoc-Glu-OtBuとパルミチン酸のカップリング
Figure 2022526115000007
工程(8a):Fmoc-Glu-OtBuのカップリング
DMF(10vol)中Fmoc-Glu-OtBu(2.0当量)、N,N-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)(2.0当量)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(2.0当量)の透明混合物を樹脂に添加した。懸濁液を窒素バブリング下で穏やかに撹拌し、45~55℃で30分間穏やかに撹拌した。反応の進行はカイザー発色試験によってモニターした。反応終了後、反応溶媒を排出し、樹脂をDMF(4×10vol)で洗浄した。
工程(8b):Fmoc脱保護
樹脂に20%ピペリジン/DMFロット-1(10vol)の透明混合物を添加した。懸濁液を窒素バブリング下で穏やかに撹拌し、25~30℃で10分間穏やかに撹拌した。溶媒を排出し、樹脂に20%ピペリジン/DMFロット-2(10vol)の透明混合物を添加した。懸濁液を25~30℃で10分間撹拌した。溶媒を排出し、樹脂をDMF(2×10vol)とIPA(1×10vol)とDMF(2×10vol)で洗浄した。Fmoc脱保護の完了はカイザー発色試験によって確認した。
工程(8c):パルミチン酸のカップリング
DMF(10vol)中パルミチン酸(2.0当量)、N,N-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)(2.0当量)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(2.0当量)の透明混合物を樹脂に添加した。懸濁液を窒素バブリング下で穏やかに撹拌し、45~55℃で30分間穏やかに撹拌した。反応の進行はカイザー発色試験によってモニターした。反応終了後、反応溶媒を排出し、樹脂をDMF(4×10vol)で洗浄した。
工程9:粗リラグルチド(9)の製造
Figure 2022526115000008
2-CTC樹脂結合保護断片(8)をペプチド合成フラスコに投入した。撹拌を行わずに樹脂をジクロロメタン(DCM)(10vol)に10分間懸濁させた。樹脂にTFA:TIPS:DODT:水(8.5:0.5:0.5:0.5vol)の混合物を添加した。懸濁液を窒素バブリング下で穏やかに撹拌し、25~30℃で3.0時間穏やかに撹拌した。樹脂を焼結漏斗によって濾過した。濾液を0~10℃で予冷したMTBE混合物に添加した。添加終了後、反応混合物を0~35℃で1.0時間撹拌してオフホワイトの固体を沈殿させた。次に、沈殿した固体をブフナー漏斗によって濾過し、MTBEで洗浄した。次に、吸引乾燥した固体を真空オーブン中、35~40℃で恒量になるまで乾燥させた。
工程10:粗リラグルチドの精製
工程(10a):精製-1
全体的な脱保護後に得られた3.6gの粗D-リラグルチド(9)を300mLの緩衝液Aに溶解し、約0.5mLの水酸化アンモニウム溶液を用いてpHを8.5~9.5に調整し、以下のパラメータによって精製を行った。
i)カラム仕様:250×50mm SS、
ii)媒体仕様:C-18(第3次)、10μ、100Å又はC-18(第3次)、10μ、120Å、
iii)移動相A:0.01M重炭酸アンモニウム、移動相B:アセトニトリル、
iv)物質溶出用勾配プログラム:30~45%B流量:50~120mL/分(150~360cm/時 線形流量)、
v)プーリング基準:UPLC純度が85%以上で単一の最大不純物が3%以下の画分を精製2用にプール、
vi)UPLC純度が85%以下で60%以上の画分を更なる精製用にプール。
工程(10b):精製-2
精製-1からプールされ、ペプチド含有量が900mgの画分を等量の精製水で更に希釈し、以下のパラメータによって更なる精製を行った。
i)カラム仕様:250×50mm SS、
ii)媒体仕様:C-18(第3次)、10μ、100Å又はC-18(第3次)、10μ、120Å、
iii)移動相A:0.1%TFA/水、移動相B:アセトニトリル、
iv)物質溶出用勾配プログラム:30~45%B流量:50~120mL/分(150~360cm/時 線形流量)、
v)プーリング基準:HPLC純度が96%以上で単一の最大不純物が0.5%以下の画分を精製3用にプール、
vi)HPLC純度が96%以下で85%以上の画分を再精製用にプール。
工程(10c):精製-3
精製-2からプールされ、ペプチド含有量が1200mgの画分を等量の精製水で更に希釈し、以下のパラメータによって再精製を行った。
i)カラム仕様:250×50mm SS、
ii)媒体仕様:C-18(第3次)、10μ、100Å又はC-18(第3次)、10μ、120Å、
iii)移動相A:0.05%水酸化アンモニウム/水、移動相B:アセトニトリル、移動相C:3%酢酸アンモニウム/水、移動相D:精製水、
iv)物質溶出用勾配プログラム:20~35%B流量:50~120mL/分(150~360cm/時 線形流量)、
v)プーリング基準:HPLC純度が98%以上で単一の最大不純物が0.3%以下の画分を濃縮用にプール、
vi)HPLC純度が98%以下で96%以上の画分を再精製後にプール、
vii)精製-3からプールされた画分を濃縮し、凍結乾燥に供して精製リラグルチド(I)をオフホワイト~白色の粉末として得、
viii)得られたリラグルチドはHPLC純度が99.0%以上であり、単離収率は9~12%の範囲であった。
D-リラグルチドの合成
以下のプロセスによってD-リラグルチドを合成した。
工程1~工程10:工程-6で用いた断片Fmoc-Ala-OHの代わりにFmoc-D-Ala-OHを用いたこと以外は、実施例1に記載のリラグルチド合成と同様のプロセスに従ってD-リラグルチドを製造した。
セマグルチドの合成
以下のプロセスによってセマグルチドを合成した。
工程1~工程7:断片1~8は、実施例1に記載のリラグルチド合成プロセスを用いて製造した。
工程8:Fmoc-PEG2-CH-COOH、Fmoc-PEG2-CH-COOH、Fmoc-Glu-OtBu及び18-tBu-18-オキサオクタデカン酸のカップリング
カップリングは以下のスキームによって段階的に行った。
Figure 2022526115000009
工程(8a):Fmoc-PEG2-CH-COOHのカップリング
DMF(10vol)中Fmoc-PEG2-CH-COOH(2.0当量)、N,N-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)(2.0当量)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(2.0当量)の透明混合物を樹脂に添加した。懸濁液を窒素バブリング下で穏やかに撹拌し、45~55℃で30分間穏やかに撹拌した。反応の進行はカイザー発色試験によってモニターした。反応終了後、反応溶媒を排出し、樹脂をDMF(4×10vol)で洗浄した。
工程(8b):Fmoc脱保護
樹脂に20%ピペリジン/DMFロット-1(10vol)の透明混合物を添加した。懸濁液を窒素バブリング下で穏やかに撹拌し、25~30℃で10分間穏やかに撹拌した。溶媒を排出し、樹脂に20%ピペリジン/DMFロット-2(10vol)の透明混合物を添加した。懸濁液を25~30℃で10分間撹拌した。溶媒を排出し、樹脂をDMF(2×10vol)とIPA(1×10vol)とDMF(2×10vol)で洗浄した。Fmoc脱保護の完了はカイザー発色試験によって確認した。
工程(8c):Fmoc-PEG2-CH-COOHのカップリング
DMF(10vol)中Fmoc-PEG2-CH-COOH(2.0当量)、N,N-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)(2.0当量)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(2.0当量)の透明混合物を樹脂に添加した。懸濁液を窒素バブリング下で穏やかに撹拌し、45~55℃で30分間穏やかに撹拌した。反応の進行はカイザー発色試験によってモニターした。反応終了後、反応溶媒を排出し、樹脂をDMF(4×10vol)で洗浄した。
工程(8d):Fmoc脱保護
樹脂に20%ピペリジン/DMFロット-1(10vol)の透明混合物を添加した。懸濁液を窒素バブリング下で穏やかに撹拌し、25~30℃で10分間穏やかに撹拌した。溶媒を排出し、樹脂に20%ピペリジン/DMFロット-2(10vol)の透明混合物を添加した。懸濁液を25~30℃で10分間撹拌した。溶媒を排出し、樹脂をDMF(2×10vol)とIPA(1×10vol)とDMF(2×10vol)で洗浄した。Fmoc脱保護の完了はカイザー発色試験によって確認した。
工程(8e):Fmoc-Glu-OtBuのカップリング
DMF(10vol)中Fmoc-Glu-OtBu(2.0当量)、N,N-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)(2.0当量)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(2.0当量)の透明混合物を樹脂に添加した。懸濁液を窒素バブリング下で穏やかに撹拌し、45~55℃で30分間穏やかに撹拌した。反応の進行はカイザー発色試験によってモニターした。反応終了後、反応溶媒を排出し、樹脂をDMF(4×10vol)で洗浄した。
工程(8f):Fmoc脱保護
樹脂に20%ピペリジン/DMFロット-1(10vol)の透明混合物を添加した。懸濁液を窒素バブリング下で穏やかに撹拌し、25~30℃で10分間穏やかに撹拌した。溶媒を排出し、樹脂に20%ピペリジン/DMFロット-2(10vol)の透明混合物を添加した。懸濁液を25~30℃で10分間撹拌した。溶媒を排出し、樹脂をDMF(2×10vol)とIPA(1×10vol)とDMF(2×10vol)で洗浄した。Fmoc脱保護の完了はカイザー発色試験によって確認した。
工程(8g):18-tBu-18-オキサオクタデカン酸のカップリング
DMF(10vol)中18-tBu-18-オキサオクタデカン酸(2.0当量)、N,N-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)(2.0当量)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(2.0当量)の透明混合物を樹脂に添加した。懸濁液を窒素バブリング下で穏やかに撹拌し、45~55℃で30分間穏やかに撹拌した。反応の進行はカイザー発色試験によってモニターした。反応終了後、反応溶媒を排出し、樹脂をDMF(4×10vol)で洗浄した。
工程9:粗セマグルチド(9)の製造
Figure 2022526115000010
2-CTC樹脂結合保護断片(8)をペプチド合成フラスコに投入した。撹拌を行わずに樹脂をジクロロメタン(DCM)(10vol)に10分間懸濁させた。樹脂にTFA:TIPS:DODT:水(8.5:0.5:0.5:0.5vol)の混合物を添加した。懸濁液を窒素バブリング下で穏やかに撹拌し、25~30℃で3.0時間穏やかに撹拌した。樹脂を焼結漏斗によって濾過した。濾液を0~10℃で予冷したMTBE混合物に添加した。添加終了後、反応混合物を0~35℃で1.0時間撹拌してオフホワイトのセマグルチド固体を沈殿させた。次に、沈殿した固体をブフナー漏斗によって濾過し、MTBEで洗浄した。次に、吸引乾燥した固体を真空オーブン中、35~40℃で恒量になるまで乾燥させた。
D-セマグルチドの合成
以下のプロセスによってセマグルチドを合成した。
工程1~工程10:工程-6で用いた断片Fmoc-Ala-OHの代わりにFmoc-D-Ala-OHを用いたこと以外は、実施例3に記載のセマグルチド合成と同様のプロセスに従ってD-セマグルチドを製造した。
上述の実施例は単に例示的なものであり、本発明の範囲に対する限定として解釈すべきではない。開示された実施形態に対する様々な変更や改変は当業者には明らかであろう。そのような変更や改変は本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。
本開示は、リラグルチド、D-リラグルチド、セマグルチド及びD-セマグルチド等の様々なグルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストとその類似体を製造するのに適した合成スキームを提供する。
本開示は、経済的に実行可能なスキームとすることができる、グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストとその類似体を製造するためのプロセスを提供する。
本開示は、産業的に拡張性のあるスキームとすることができる、グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストとその類似体を製造するためのプロセスを提供する。
本開示は、実質的に純粋なグルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストとその類似体を製造するためのプロセスを提供する。
本開示は、グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストとその類似体を製造するためのプロセスを提供し、このプロセスで2種のジペプチド断片、即ち、Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHとFmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHを使用することは、それぞれのエンド-Gly不純物を低減させるのに役立つ。
配列番号1: 合成、1位はH-His、20位はLys(ガンマ-Glu-パルミトイル)、31位はGly-OH
配列番号2: 合成、1位はH-His、2位はD-Ala、20位はLys(ガンマ-Glu-パルミトイル)、31位はGly-OH
配列番号3: 合成、1位はH-His、20位はLys(PEG2-PEG2-Glu-18オキソオクタデカノイル)、31位はGly-OH
配列番号4: 合成、1位はH-HIS、2位はD-Ala、20位はLys(PEG2-PEG2-Glu-18オキソオクタデカノイル)、31位はGly-OH
配列番号5: 合成、1位はBoc-His(Trt)、3位はGlu(OtBu)、5位はThr(tBu)、7位はThr(tBu)、8位はSer(tBu)、9位はAsp(OtBu)、11位はSer(tBu)、12位はSer(tBu)、13位はTyr(tBu)、15位はGlu(OtBu)、17位はGln(trt)、20位はLys(Dde)、21位はGlu(OtBu)、25位はTrp(Boc)、28位はArg(Pbf)、28位はArg(Pbf)、31位はGly-O-2-CTC
配列番号6: 合成、1位はBoc-His(Trt)、3位はGlu(OtBu)、5位はThr(tBu)、7位はThr(tBu)、8位はSer(tBu)、9位はAsp(OtBu)、11位はSer(tBu)、12位はSer(tBu)、13位はTyr(tBu)、15位はGlu(OtBu)、17位はGln(Trt)、20位はLys(NH2)、21位はGlu(OtBu)、25位はTrp(Boc)、28位はArg(Pbf)、28位はArg(Pbf)、31位はGly-O-2-CTC
配列番号7: 合成、1位はBoc-His(Trt)、3位はGlu(OtBu)、5位はThr(tBu)、7位はThr(tBu)、8位はSer(tBu)、9位はAsp(OtBu)、11位はSer(tBu)、12位はSer(tBu)、13位はTyr(tBu)、15位はGlu(OtBu)、17位はGln(Trt)、20位はLys(Glu-OtBu-Palmitoyl)、21位はGlu(OtBu)、25位はTrp(Boc)、28位はArg(Pbf)、28位はArg(Pbf)、31位はGly-O-2-CTC
配列番号8: 合成、1位はBoc-His(Trt)、2位はD-Ala、3位はGlu(OtBu)、5位はThr(tBu)、7位はThr(tBu)、8位はSer(tBu)、9位はAsp(OtBu)、11位はSer(tBu)、12位はSer(tBu)、13位はTyr(tBu)、15位はGlu(OtBu)、17位はGln(Trt)、20位はLys(Dde)、21位はGlu(OtBu)、25位はTrp(Boc)、28位はArg(Pbf)、28位はArg(Pbf)、31位はGly-O-2-CTC
配列番号9: 合成、1位はBoc-His(Trt)、2位はD-Ala、3位はGlu(OtBu)、5位はThr(tBu)、7位はThr(tBu)、8位はSer(tBu)、9位はAsp(OtBu)、11位はSer(tBu)、12位はSer(tBu)、13位はTyr(tBu)、15位はGlu(OtBu)、17位はGln(Trt)、20位はLys(NH2)、21位はGlu(OtBu)、25位はTrp(Boc)、28位はArg(Pbf)、28位はArg(Pbf)、31位はGly-O-2-CTC
配列番号10: 合成、1位はBoc-His(Trt)、2位はD-Ala、3位はGlu(OtBu)、5位はThr(tBu)、7位はThr(tBu)、8位はSer(tBu)、9位はAsp(OtBu)、11位はSer(tBu)、12位はSer(tBu)、13位はTyr(tBu)、15位はGlu(OtBu)、17位はGln(Trt)、20位はLys(Glu-OtBu-Palmitoyl)、21位はGlu(OtBu)、25位はTrp(Boc)、28位はArg(Pbf)、28位はArg(Pbf)、31位はGly-O-2-CTC
配列番号11: 合成、1位はBoc-His(Trt)、3位はGlu(Otbu)、5位はThr(tBu)、7位はThr(tBu)、8位はSer(tBu)、9位はAsp(OtBu)、11位はSer(tBu)、12位はSer(tBu)、13位はTyr(tBu)、15位はGlu(OtBu)、17位はGln(Trt)、20位はLys(PEG2-PEG2-Glu-OtBu-18-tBu-オキソオクタデカノイル)、21位はGlu(OtBu)、25位はTrp(Boc)、28位はArg(Pbf)、28位はArg(Pbf)、31位はGly-O-2-CTC
配列番号12: 合成、1位はBoc-His(Trt)、2位はD-Ala、3位はGlu(OtBu)、5位はThr(tBu)、7位はThr(tBu)、8位はSer(tBu)、9位はAsp(OtBu)、11位はSer(tBu)、12位はSer(tBu)、13位はTyr(tBu)、15位はGlu(OtBu)、17位はGln(Trt)、20位はLys(PEG2-PEG2-Glu-Otbu-18-tBu-オキソオクタデカノイル)、21位はOtBu、25位はTrp(Boc)、28位はArg(Pbf)、28位はArg(Pbf)、31位はGly-O-2-CTC

Claims (14)

  1. (glp-1)受容体アゴニスト又はその類似体を製造するためのプロセスであって、
    a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
    b)固定した断片を複数のサイクルからなる連続カップリングに供する工程であって、前記複数のサイクルは、
    c)アミノ基を選択的に脱保護し、カップリング剤の存在下、更に1個のジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHのC末端を固定脱保護した断片にN末端でカップリングし、
    アミノ基を選択的に脱保護し、カップリング剤の存在下、得られた断片を次のN保護アミノ酸のC末端にカップリングし、
    前記カップリングを反復して、所望の線状グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニスト又は類似体のアミノ酸配列を含む、所望の線状グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニスト又はその類似体のアミノ酸配列を得ることを含む工程と、
    d)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-Glu-OtBu長鎖脂肪酸にカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、樹脂に結合したペプチドのN末端を長鎖脂肪酸にカップリングし、ペプチドを樹脂から切断して所望の線状の粗グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストを得る工程と、
    e)必要に応じて前記粗グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストを精製する工程と
    を含むプロセス。
  2. リラグルチドを製造するためのプロセスであって、
    a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
    b)固定したジペプチド断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
    c)カップリング剤の存在下、更に1個のジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHのカルボキシル末端を工程(b)の断片にN末端でカップリングする工程と、
    d)工程(c)の断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
    e)カップリング剤の存在下、次のN保護アミノ酸のカルボキシル末端を工程(d)の断片にカップリングする工程と、
    f)工程d)と工程e)を反復して、リラグルチドの各アミノ酸配列を有するペプチドを生成する工程と、
    g)リジン側鎖保護基を除去し、続いて工程(f)のペプチド断片をFmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、樹脂に結合したペプチドのN末端をパルミチン酸にカップリングする工程と、
    h)樹脂からペプチドを切断して線状の粗リラグルチドを得る工程と、
    i)必要に応じて粗リラグルチドを精製する工程と
    を含むプロセス。
  3. リラグルチドを製造するためのプロセスであって、
    a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
    b)工程(a)の断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
    c)カップリング剤の存在下、ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Val-OH、Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Trp(Boc)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ile-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Glu(OtBu)-OH、Fmoc-Lys(Dde)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Gln(Trt)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Val-OH、Fmoc-Asp(OtBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Ala-OH及びBoc-His(Trt)-OHに連続的にカップリングして、線状の粗リラグルチドを得る工程と、
    d)リジン側鎖保護基を除去し、続いて工程(c)のペプチド断片をFmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、樹脂に結合したペプチドのN末端をパルミチン酸にカップリングする工程と、
    e)樹脂からペプチドを切断して線状の粗リラグルチドを得る工程と、
    f)必要に応じて粗リラグルチドを精製する工程と
    を含むプロセス。
  4. D-リラグルチドを製造するためのプロセスであって、
    a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
    b)固定したジペプチド断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
    c)カップリング剤の存在下、更に1個のジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHのカルボキシル末端を工程(b)の断片にカップリングする工程と、
    d)工程(c)の断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
    e)カップリング剤の存在下、次のN保護アミノ酸のカルボキシル末端を工程(d)の断片にカップリングする工程と、
    f)工程d)と工程e)を反復して、D-リラグルチドの対応するアミノ酸配列を有するペプチドを生成する工程と、
    g)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、樹脂に結合したペプチドのN末端をパルミチン酸にカップリングする工程と、
    h)樹脂からペプチドを切断して線状の粗D-リラグルチドを得る工程と、
    i)必要に応じて粗D-リラグルチドを精製する工程と
    を含むプロセス。
  5. 本開示は、D-リラグルチドを製造するためのプロセスであって、
    a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
    b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
    c)カップリング剤の存在下、ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OH、Fmoc-Val-OH、Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Trp(Boc)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ile-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Glu(OtBu)-OH、Fmoc-Lys(Dde)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Gln(Trt)-OH、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OH、Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Val-OH、Fmoc-Asp(OtBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OH、Fmoc-D-Ala-OH及びBoc-His(Trt)-OHから選ばれる複数のアミノ酸断片を連続的にカップリングして、線状の粗D-リラグルチドアミノ酸配列を得る工程と、
    d)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、樹脂に結合したペプチドのN末端をパルミチン酸にカップリングする工程と、
    e)樹脂からペプチドを切断して線状の粗D-リラグルチドを得る工程と、
    f)必要に応じて粗D-リラグルチドを精製する工程と
    を含むプロセスに関する。
  6. セマグルチドを製造するためのプロセスであって、
    a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
    b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
    c)カップリング剤の存在下、更に1個のジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHのカルボキシル末端を工程(b)の断片にカップリングする工程と、
    d)工程(c)の断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
    e)カップリング剤の存在下、次のN保護アミノ酸のカルボキシル末端を工程(d)の断片にカップリングする工程と、
    f)工程d)と工程e)を反復して、セマグルチド配列の対応するアミノ酸を有するペプチド配列を生成する工程と、
    g)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-PEG2-CH2-COOH配列、Fmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、オキサオクタデカン酸にカップリングする工程と、
    h)樹脂からペプチドを切断して線状の粗セマグルチドを得る工程と、
    i)必要に応じて粗セマグルチドを精製する工程と
    を含むプロセス。
  7. セマグルチドを製造するためのプロセスであって、
    j)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
    k)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
    l)カップリング剤の存在下、ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Val-OH、Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Trp(Boc)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ile-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Glu(OtBu)-OH、Fmoc-Lys(Dde)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Gln(Trt)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Val-OH、Fmoc-Asp(OtBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-D-Ala-OH及びBoc-His(Trt)-OHに連続的にカップリングして、セマグルチドのアミノ酸配列を有する線状の粗ペプチドを得る工程と、
    m)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-PEG2-CH2-COOH配列、Fmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、オキサオクタデカン酸にカップリングする工程と、
    n)樹脂からペプチドを切断して線状の粗セマグルチドを得る工程と、
    o)必要に応じて粗セマグルチドを精製する工程と
    を含むプロセス。
  8. D-セマグルチドを製造するためのプロセスであって、
    a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
    b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
    c)カップリング剤の存在下、更に1個のジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHのカルボキシル末端を工程(b)の断片にカップリングする工程と、
    d)工程(c)の断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
    e)カップリング剤の存在下、次のN保護アミノ酸のカルボキシル末端を工程(d)の断片にカップリングする工程と、
    f)工程d)と工程e)を反復して、D-セマグルチドの対応するアミノ酸配列を有するペプチドを生成する工程と、
    g)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-PEG2-CH2-COOH配列、Fmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、オキサオクタデカン酸にカップリングする工程と、
    h)樹脂からペプチドを切断して線状の粗D-セマグルチドを得る工程と、
    i)必要に応じて粗D-セマグルチドを精製する工程と
    を含むプロセス。
  9. D-セマグルチドを製造するためのプロセスであって、
    a)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
    b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
    c)ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Val-OH、Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Trp(Boc)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ile-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Glu(OtBu)-OH、Fmoc-Lys(Dde)-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Gln(Trt)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Val-OH、Fmoc-Asp(OtBu)-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OHに連続的にカップリングし、ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHをアミノ酸断片Fmoc-D-Ala-OH及びBoc-His(Trt)-OHに連続的にカップリングして、D-セマグルチドのアミノ酸配列を有する線状の粗ペプチドを得る工程と、
    d)リジン側鎖保護基を除去し、続いてFmoc-PEG2-CH2-COOH配列、Fmoc-Glu-OtBuにカップリングし、続いてFmoc脱保護を行い、オキサオクタデカン酸にカップリングする工程と、
    e)樹脂からペプチドを切断して線状の粗D-セマグルチドを得る工程と、
    f)必要に応じて粗D-セマグルチドを精製する工程と
    を含むプロセス。
  10. ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを製造するためのプロセスであって、次の各工程:
    a)Fmoc-Arg(Pbf)-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
    b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
    c)カップリング剤の存在下、グリシンアルキルエステルを工程(b)の断片にカップリングする工程と、
    d)工程(c)で得たジペプチド断片を樹脂から切断する工程と、
    e)必要に応じて粗ジペプチド断片Fmoc-Arg(Pbf)-Gly-OHを精製する工程とを含むプロセス。
  11. ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHを製造するためのプロセスであって、次の各工程:
    a)Fmoc-Glu(OtBu)-OHを樹脂に固定し、キャップする工程と、
    b)固定した断片のアミノ基を選択的に脱保護する工程と、
    c)カップリング剤の存在下、グリシンアルキルエステルを工程(b)の断片にカップリングする工程と、
    d)工程(c)で得たジペプチド断片を樹脂から切断する工程と、
    e)必要に応じて粗ジペプチド断片Fmoc-Glu(OtBu)-Gly-OHを精製する工程とを含むプロセス。
  12. 前記カップリング剤は、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、N,N-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、ヘキサフルオロホスフェートベンゾトリアゾールテトラメチルウロニウム(HBTU)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、ベンゾトリアゾール-1-イル-オキシ-トリス(ジメチル-アミノ)-ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)、及びO-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)から選択される、先行する請求項1~11のいずれか一項に記載のプロセス。
  13. カップリング反応用の溶媒は、ジメチルホルムアミド(DMF)、ピリジン、無水酢酸、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ジクロロエタン、1,4-ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、N-メチル-2-ピロリジノン(NMP)、酢酸エチル、アセトニトリル、及びアセトンから選択される、先行する請求項1~11のいずれか一項に記載のプロセス。
  14. 請求項1~9のいずれか一項に記載のグルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニスト又はその類似体を精製するためのプロセスであって、次の各工程:
    a)粗GLP1受容体アゴニスト又はその類似体を、重炭酸アンモニウムとアセトニトリルを含み、pHが8.5~9.5の移動相を用いた第1のHPLC精製に供する工程と、
    b)工程(a)からプールされた画分を回収して混合し、30%B~45%Bの直線勾配でトリフルオロ酢酸とアセトニトリルを含む溶出移動相を用いた第2のHPLC精製に供する工程と、
    c)工程(b)の第2のHPLC精製から得た画分を、水酸化アンモニウム、アセトニトリル、酢酸アンモニウム及び精製水を含む移動相を用いた第3のHPLC精製に供する工程と、
    d)工程(c)の第3のHPLC精製から得た画分を濃縮し、凍結乾燥に供して精製glp-1受容体アゴニスト又はその類似体を得る工程とを含むプロセス。
JP2021556315A 2019-03-19 2020-03-19 グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストとその類似体の製造プロセス Pending JP2022526115A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IN201921010752 2019-03-19
IN201921010752 2019-03-19
IN201921014929 2019-04-12
IN201921014929 2019-04-12
PCT/IB2020/052504 WO2020188510A2 (en) 2019-03-19 2020-03-19 Process of preparation of glucagon-like peptide-1 (glp-1) receptor agonists and their analogs

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022526115A true JP2022526115A (ja) 2022-05-23

Family

ID=70617159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021556315A Pending JP2022526115A (ja) 2019-03-19 2020-03-19 グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストとその類似体の製造プロセス

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20220153804A1 (ja)
EP (1) EP3941936A2 (ja)
JP (1) JP2022526115A (ja)
KR (1) KR20210141600A (ja)
CN (1) CN113748125A (ja)
AU (1) AU2020243516A1 (ja)
WO (1) WO2020188510A2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023279323A1 (zh) * 2021-07-08 2023-01-12 深圳翰宇药业股份有限公司 一种合成glp-1类似物的方法
CN113929734B (zh) * 2021-09-22 2023-09-05 湖北泓肽生物科技有限公司 二肽-2的合成方法
CN115286706A (zh) * 2022-07-21 2022-11-04 西南民族大学 一组索马鲁肽类似物及其制备方法和应用

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030082671A1 (en) 2001-07-24 2003-05-01 Thomas Hoeg-Jensen Method for making acylated polypeptides
PL2358737T3 (pl) * 2008-10-23 2017-10-31 Steba Biotech S A Peptydomimetyki zawierające RGD i ich zastosowania
WO2014199397A2 (en) 2013-06-11 2014-12-18 Mylan Laboratories Ltd Process for the preparation of liraglutide
CN103980358B (zh) * 2014-01-03 2016-08-31 杭州阿诺生物医药科技股份有限公司 一种制备利拉鲁肽的方法
CN105111303B (zh) * 2015-06-23 2019-07-26 济南康和医药科技有限公司 一种固液结合制备利拉鲁肽的方法
JP6991196B2 (ja) 2016-03-23 2022-02-03 バッヘン・ホールディング・アクチエンゲゼルシャフト グルカゴン様ペプチドを製造するための方法
JP7203025B2 (ja) * 2016-12-10 2023-01-12 バイオコン・リミテッド リラグルチドの合成
CN106699871B (zh) * 2016-12-27 2020-06-12 哈药集团技术中心 一种利拉鲁肽的制备方法
CN108059666B (zh) * 2018-02-10 2018-09-25 润辉生物技术(威海)有限公司 一种固液结合制备索玛鲁肽的方法
CN109180801B (zh) * 2018-11-01 2021-08-13 汉肽生物医药集团有限公司 一种合成索玛鲁肽的方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020188510A3 (en) 2021-01-07
CN113748125A (zh) 2021-12-03
KR20210141600A (ko) 2021-11-23
EP3941936A2 (en) 2022-01-26
AU2020243516A1 (en) 2021-10-14
WO2020188510A2 (en) 2020-09-24
US20220153804A1 (en) 2022-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10344069B2 (en) Process for the preparation of liraglutide
JP5199126B2 (ja) グルカゴン様ペプチドの合成
JP2022526115A (ja) グルカゴン様ペプチド-1(glp-1)受容体アゴニストとその類似体の製造プロセス
KR20160048122A (ko) 아미노 2산을 함유한 펩타이드 변형제
US11168114B2 (en) Process for the manufacture of degarelix and its intermediates
EP3864032B1 (en) Process for the manufacture of glp-1 analogues
WO2019069274A1 (en) PROCESS FOR THE PREPARATION OF A GLUCAGON-LIKE PEPTIDE
KR20100036326A (ko) 프람린타이드의 생산 방법
US20130030148A1 (en) Process for the synthesis of (aib8,35)hglp-1(7-36)-nh2
EP3414257B1 (en) Method for preparation of liraglutide using bal linker
CN114401981A (zh) 胰高血糖素制造方法
JP2022527041A (ja) プレカナチドを製造する改善された方法
EP3196207A1 (en) Method for preparation of peptides with pswang linker
JP7362148B2 (ja) Wntヘキサペプチドの逐次液相経路
US20230044268A1 (en) An improved process for preparation of liraglutide
EP3233899B1 (en) A process for the preparation of pasireotide
KR101454892B1 (ko) 엑세나타이드의 제조방법
TW202348620A (zh) 胰高血糖素樣肽-1的製備方法
CN116178523A (zh) 一种Tirzepatide的合成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230316

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240229

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240305

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20240530