JP2022516471A - 銀ナノワイヤ透明導電膜 - Google Patents

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Abstract

基板と、基板上に支持され、ネットワークに沿って導電性を有するネットワークを提供するために互いに接続する、複数の金属ナノ構造体とを含む導電膜。この膜は、ナノ構造体および基板上にある第1のオーバーコートマトリックスを含み、ナノ構造体および第1のオーバーコートマトリックス上にある第2のオーバーコートマトリックスを含むことができる。第2のオーバーコートマトリックスは、ナノ構造体および第1のオーバーコートマトリックスを覆うのに充分な厚さを有することができる。この膜は、第2のオーバーコートマトリックスを通って延在する電気接触材料が接触領域でナノ構造体に電気的に接続することを可能にする。第1のオーバーコートマトリックスは、ナノ構造体の平均直径の1~3倍の範囲内の厚さを有することができる。第1のオーバーコートマトリックスと第2のオーバーコートマトリックスとの組合せは、ナノ構造体を完全に覆うことができる。【選択図】図5

Description

本開示は、透明導電膜、並びに、電気的接触および膜信頼性に関して改善された特性を有する透明導電膜を形成する方法に関する。
透明導電体は、接触感知式のコンピュータディスプレイで一般的に使用されるような、光学的に透明な導電膜を含むことができる。一般的に、導電ナノ構造体は、互いに接続して、長距離相互接続性を有するパーコレーションネットワークを形成する。パーコレーションネットワークは、コンピュータ、タブレット、スマートフォン、または接触感知式ディスプレイを有する他のコンピューティングデバイスの電子回路に、金属接触と協働して接続される。また、一般的に、物理的および化学的な損傷/劣化の両方からナノ構造体をある程度保護するためのオーバーコート層が存在する。このオーバーコート層は、電気的接触を可能にするのに充分に薄い。
一態様によれば、基板と、基板上に支持され、ネットワークに沿って導電性を有するネットワークを提供するために互いに接続する、複数の金属ナノ構造体とを含む導電膜が提供される。この膜は、ナノ構造体および基板上にある第1のオーバーコートマトリックスを含み、ナノ構造体および第1のオーバーコートマトリックス上にある第2のオーバーコートマトリックスを含む。第2のオーバーコートマトリックスは、ナノ構造体および第1のオーバーコートマトリックスを覆うのに充分な厚さを有する。この膜は、第2のオーバーコートマトリックスを通って延在する電気接触材料が接触領域でナノ構造体に電気的に接続することを可能にする。
他の態様によれば、基板と、基板上に支持され、ネットワークに沿って導電性を有するネットワークを提供するために互いに接続する、複数の金属ナノ構造体とを含む導電膜が提供される。この膜は、ナノ構造体および基板上にある少なくとも1つのオーバーコートマトリックスを含み、少なくとも1つのオーバーコートマトリックスの最上面上にある電気接触材料が接触領域でナノ構造体に電気的に接続することを可能にする。接触領域は、200オーム未満の抵抗を有する。
他の態様によれば、基板と、基板上に支持され、ネットワークに沿って導電性を有するネットワークを提供するために互いに接続する、複数の金属ナノ構造体とを含む導電膜が提供される。この膜は、ナノ構造体および基板上にある第1のオーバーコートマトリックスを含む。第1のオーバーコートマトリックスは、ナノ構造体の平均直径の1~3倍の範囲内の厚さを有する。この膜は、ナノ構造体および第1のオーバーコートマトリックス上にあり、第1のオーバーコートマトリックスと第2のオーバーコートマトリックスとの組合せがナノ構造体を完全に覆う第2のオーバーコートマトリックスを含む。
本明細書に提示される技術は、代替の形態で実施されてもよく、図面に示される特定の実施形態は、本明細書に提供される説明の補足である少数の例にすぎない。これらの実施形態は、添付の特許請求の範囲を限定するような限定的な方法で解釈されるべきではない。
オーバーコート層を通したナノワイヤ電気接触点を示す膜の概略断面図である。
図1に示される構造例による、単一オーバーコート銀ナノワイヤ膜の接触抵抗の例示的プロットであり、単一オーバーコートは、図2Aについては約40nmである。 図1に示される構造例による、単一オーバーコート銀ナノワイヤ膜の接触抵抗の例示的プロットであり、単一オーバーコートは、図2Bについては約60nmである。 図1に示される構造例による、単一オーバーコート銀ナノワイヤ膜の接触抵抗の例示的プロットであり、単一オーバーコートは、図2Cについては約80nmである。
40nmの単一オーバーコート層を有し、続く図7A~図7Bとの比較対照のための、図1に示される構造による、例示的な温度および相対湿度の条件についての、抵抗変化のパーセンテージ対曝露時間の例示的なプロットである。 40nmの単一オーバーコート層を有し、続く図7A~図7Bとの比較対照のための、図1に示される構造による、例示的な温度および相対湿度の条件についての、抵抗変化のパーセンテージ対曝露時間の例示的なプロットである。 40nmの単一オーバーコート層を有し、続く図7A~図7Bとの比較対照のための、図1に示される構造による、例示的な温度および相対湿度の条件についての、抵抗変化のパーセンテージ対曝露時間の例示的なプロットである。
本開示の少なくとも1つの態様による銀ナノワイヤ膜の3層構造を示す膜の概略断面図である。
図4に示される銀ナノワイヤ膜の3層構造を通した銀ペースト接触を示す、本開示の少なくとも1つの態様による膜の概略断面図である。
図4および図5の例および本開示の少なくとも一態様による、二重オーバーコート銀ナノワイヤ膜の接触抵抗対接触面積の例示的プロットである。
接触抵抗を測定するためのケルビン法の概略図であり、接触面積は、図6Aのプロットのためのデータを提供するために使用することができ、銀ペースト配線と銀ナノワイヤ導電膜配線との間の重なり面積によって定義される。
図4および図5の例および本開示の少なくとも1つの態様による、例示的な温度および相対湿度の条件についての、抵抗変化のパーセンテージ対曝露時間の例示的なプロットである。 図4および図5の例および本開示の少なくとも1つの態様による、例示的な温度および相対湿度の条件についての、抵抗変化のパーセンテージ対曝露時間の例示的なプロットである。 図4および図5の例および本開示の少なくとも1つの態様による、例示的な温度および相対湿度の条件についての、抵抗変化のパーセンテージ対曝露時間の例示的なプロットである。
縁領域に小さな電気接触を有する本開示の少なくとも1つの態様による例示的な狭縁デバイスの概略図であり、図8Aはセンサ膜である。 縁領域に小さな電気接触を有する本開示の少なくとも1つの態様による例示的な狭縁デバイスの概略図であり、図8Bは遮蔽膜である。
以下、本発明の一部を構成し、例示として特定の実施形態例を示す添付図面を参照して、主題をより詳細に説明する。この説明は、既知の概念の詳細な説明を意図したものではない。当業者に一般的に知られている詳細は省略されていてもよいし、要約して扱われてもよい。
以下の主題は、方法、デバイス、構成要素、および/または装置などの様々な異なる形態で具現化することができる。したがって、この主題は、例示として本明細書に記載された例示的実施形態に限定されるものとして解釈されることを意図していない。むしろ、本明細書において、実施形態は単に説明のために提供される。
本明細書で使用される場合、「導電ナノ構造体」または「ナノ構造体」は、一般的に、少なくとも1つのその寸法が、例えば、500nm未満、または、250nm、100nm、50nm、25nm、15nm、または10nm未満である、導電ナノサイズ構造体を言う。典型的には、ナノ構造体は、元素金属(例えば遷移金属)または金属化合物(例えば、金属酸化物)などの金属材料からなる。金属材料は、2種類以上の金属を含むバイメタル材料または金属合金であってもよい。好適な金属としては、銀、金、銅、ニッケル、金めっき銀、白金およびパラジウムが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書の議論において、銀は、実施可能な金属の例として提示される。しかし、本開示の範囲は金属として銀に限定されるものではない。
ナノ構造体は、任意の形状または幾何学形状であり得る。所与のナノ構造体の形態は、ナノ構造体の直径に対する長さの比であるアスペクト比によって、簡単な方法で定義することができる。例えば、ある種のナノ構造体は等方的な形状をしている(すなわち、アスペクト比=1)。典型的な等方性ナノ構造体として、ナノ粒子が挙げられる。好ましい実施態様において、ナノ構造体は、異方性の形状をしている(すなわち、アスペクト比≠1)。異方性ナノ構造体は、典型的には、その長さに沿って縦軸を有する。例示的な異方性ナノ構造体として、本明細書に定義されるナノワイヤ、ナノロッド、およびナノチューブが挙げられる。
ナノ構造体は、固体または中空であり得る。固体ナノ構造体としては例えば、ナノ粒子、ナノロッドおよびナノワイヤが挙げられる。ナノワイヤは、典型的には、10超、好ましくは50超、より好ましくは100超のアスペクト比を有する細長いナノ構造体を言う。典型的には、ナノワイヤは、500nm超、1μm超、または10μm超の長さである。ナノロッドは、典型的には、10以下のアスペクト比を有する、短く幅広の異方性ナノ構造体である。本開示は、任意の種類のナノ構造体を含むが、簡潔にするために、銀ナノワイヤを一例として説明する。本開示の範囲は、ナノワイヤまたは銀ナノワイヤの例に限定されない。
以下、いくつかの例について説明する。説明の中で、ナノ構造体の一例としてナノワイヤを示す。他の種類のナノ構造体が可能であり、考えられ、したがって本開示を介して提供されることを理解されたい。もちろん、異なるナノ構造体を例内で使用することができる。
図1を参照して、透明導電膜10は、層14としての銀ナノワイヤ/ナノ構造体12のパーコレーションネットワークを介して、基板16上に形成されることができる。典型的には、透明導電膜10は、銀ナノワイヤ層14および保護層18を含み、保護層18は、コーティング方式設計に応じて、1回または2回の塗りでコーティングされることができる。このように、保護層18は、オーバーコートである。ネットワーク内のナノワイヤ12は、互いに接続し、したがって、ネットワークに沿って導電性を有する。
例示的な製造方法に関して:まず、銀およびポリマーバインダー材料を含む銀ナノワイヤインクを、基板16としてのプラスチックフィルム上にコーティングし、次いで、そのような中間生成物が、温度上昇を伴う一連のオーブンを通過するようにして、インクを乾燥する。次いで、ポリマーであり得る保護層または「オーバーコート」層18を、銀ナノワイヤ層の上面上に、それを保護するために、コーティングする。オーバーコート層18は、オーバーコートマトリックスと考えることができる。
連続導電層を有する従来のインジウムスズ酸化物(ITO)膜とは対照的に、最終的に得られる銀ナノワイヤ膜は、導電銀ナノワイヤ12のパーコレーションネットワークからなり、面積の大部分は、実際には、導電ナノワイヤ間の空間である。透明導電膜10の銀ナノワイヤ12の層14と電気的に接触する方法は、オーバーコート層を通して、露出された、部分的に露出された、またはさらなる処理によって露出されるようになる、ナノワイヤネットワークの点を介する方法である(図1を参照)。本明細書において、露出された、部分的に露出された、または露出されるようになる態様を、包括的/一般的に露出されたと言うことができる。このような露出の量/種類は、本開示に対する特定の制限である必要はないことを理解されたい。このような露出の一例において、ナノワイヤは、少なくとも部分的にオーバーコート層から被覆されていないと考えることができる。他の例において、ナノワイヤは、オーバーコート層から突き出ていると考えることができる。一例において、図1には示されていない電気接触材料(例えば銀ペースト)が、ナノワイヤが露出したオーバーコート層18上に形成されると、ナノワイヤ12の露出部分と電気接触する。ここでは、電気的接触材料の一例として銀ペーストがしばしば提示される。電気接触材料の多くの変種、具体的には銀ペーストの変種が可能であり、考えられ、したがって本開示を介して提供され、提示された例内で使用できることを理解されたい。なお、銀ペーストの例、および可能な具体的なその変種は、本開示の範囲を限定するものではない。
オーバーコート層18(図1)は、銀ナノワイヤ層14を物理的および化学的な損傷/劣化の両方から保護するように特に設計されなければならず、一方、ナノワイヤネットワークへの接触抵抗は、オーバーコートの厚さによって制御することができる。図1のオーバーコート層18は、機械的完全性を提供するのに充分に厚く、表面上の電気接触を容易にするのに充分に薄い必要がある。1つの特定の厚さで両方の要件を満たすことは非常に困難である。狭い額縁または無額縁の表示装置の最近のトレンドを考慮すると、電気接触材料とパターン化された銀ナノワイヤ透明導電配線との間の非常に小さい電気接触面積が必要とされる。小さな接触面積は、良好な膜信頼性を維持しながら低電気接触抵抗を同時に達成することを非常に困難にする。例えば、40nmのオーバーコート(図2A)を有する銀ナノワイヤ層は、0.01mm超の接触領域について20オーム未満の接触抵抗を有する。図2Bに示されるように、接触抵抗は、60nmのオーバーコートに対して増加される。80nmのオーバーコート(図2C)を有する膜は、より高い接触抵抗を有し、多くの点が200オーム超である。しかしながら、40nmオーバーコート層のような低接触抵抗膜は、図3A~図3Cに示すような典型的な環境信頼性試験に合格することができず、膜シート抵抗は、200時間未満で速く20%超に変化した(すなわち増加した)。単一オーバーコート層について、図3A~図3Cは、約200時間という非常に短い時間で20%超の抵抗変化を示す。そのような結果は受け入れられないかもしれない。
図4に移って、本開示による少なくとも1つの態様として提供される例を示す。
本開示による態様は、機械的完全性、環境保護、および良好な電気接触のすべての要件を満たすことができる新規な積層膜構造であることを理解されたい。
図4に示す例において、新規な積層膜20は、基板28の上面上に3つの層22~26を有する。図4に示されるように、3層は、第1の、ナノワイヤ30からなる銀ナノワイヤ層22、第1のオーバーコート層としての架橋ポリマー層24、および第2のオーバーコート層としての非架橋ポリマー層26である。第1のオーバーコート層24は、第1のオーバーコートマトリックスと考えることができる。第2のオーバーコート層26は、第2のオーバーコートマトリックスと考えることができる。
ここでも、銀ナノワイヤは単なる例である。本明細書で使用される場合、「導電ナノ構造体」または「ナノ構造体」は、一般的に、少なくとも1つのその寸法が、例えば、500nm未満、または、250nm、100nm、50nm、25nm、15nm、または10nm未満である、導電ナノサイズ構造体を言う。典型的には、ナノ構造体は、元素金属(例えば遷移金属)または金属化合物(例えば、金属酸化物)などの金属材料からなる。金属材料は、2種類以上の金属を含むバイメタル材料または金属合金であってもよい。好適な金属としては、銀、金、銅、ニッケル、金めっき銀、白金およびパラジウムが挙げられるが、これらに限定されない。
ナノ構造体は、任意の形状または幾何学形状であり得る。所与のナノ構造体の形態は、ナノ構造体の直径に対する長さの比であるアスペクト比によって、簡単な方法で定義することができる。例えば、ある種のナノ構造体は等方的な形状をしている(すなわち、アスペクト比=1)。典型的な等方性ナノ構造体として、ナノ粒子が挙げられる。好ましい実施態様において、ナノ構造体は、異方性の形状をしている(すなわち、アスペクト比≠1)。異方性ナノ構造体は、典型的には、その長さに沿って縦軸を有する。例示的な異方性ナノ構造体として、本明細書に定義されるナノワイヤ、ナノロッド、およびナノチューブが挙げられる。
ナノ構造体は、固体または中空であり得る。固体ナノ構造体としては例えば、ナノ粒子、ナノロッドおよびナノワイヤ(「NWs」)が挙げられる。NWsとは、典型的には、10超、好ましくは50超、より好ましくは100超のアスペクト比を有する細長いナノ構造体を言う。典型的には、ナノワイヤは、500nm超、1μm超、または10μm超の長さである。ナノロッドは、典型的には、10以下のアスペクト比を有する、短く幅広の異方性ナノ構造体である。本開示は、任意の種類のナノ構造体を含むが、簡潔にするために、銀ナノワイヤを一例として記載する。しかし、本開示の限定としては記載されない(すなわち、異なるナノ構造体および/または異なる金属を、例の中で使用することができる)。パーコレーションネットワーク内のナノワイヤ30は、隣接する/近接するナノワイヤ間で接続/接触し、したがって、ネットワークに沿って導電性を有する。
典型的には、第1のオーバーコート層としての架橋ポリマー層24は、非常に薄く、良好な機械的完全性およびナノワイヤ30の電気接触点の良好な表面露出を提供することができる。いくつかの例において、第1のオーバーコート層24は、ナノワイヤの直径に関連し得る厚さを有することができる。いくつかの例において、第1のオーバーコート層24の厚さは、ナノワイヤの直径の5倍未満、ナノワイヤの直径の3倍未満、またはナノワイヤの直径の1~3倍の範囲内であることができる。いくつかの例として、ナノワイヤ30が20nmの直径を有する場合、第1のオーバーコート層24は、20~60nmの範囲の厚さを有することができる。非架橋ポリマーの第2のオーバーコート層26は、典型的には、より厚く、化学的または物理的な暴露の間、良好な環境保護を提供する。
上記の第1のオーバーコート層24自体は、(a)ナノワイヤの露出/部分的露出を提供するか、または(b)ナノワイヤの無露出/部分露出を提供するかのいずれかに特定されないことを理解されたい。したがって、第1のオーバーコート層24が、(a)ナノワイヤ30の露出/部分的露出を提供する、または(b)ナノワイヤの無露出/部分露出を提供する、と特定されない限り、第1のオーバーコート層は、そのような選択肢のいずれかであると考えられるべきであることを理解されたい。
保護の態様に加えて、第2のオーバーコート層26は、(電気接触材料の例としての)例示的な銀ペースト34が、図5に(もちろん模式的に)示されるように、この厚いポリマーの第2のオーバーコート層を通して電気接触を有することを可能にする(だろう)。
銀ペースト34が第2のオーバーコート層26を貫通できる理由は、第2のオーバーコートが、第1のオーバーコートマトリックスから露出している少なくとも一部のナノワイヤ30に対して、第2のオーバーコートマトリックスを通して、電気接触材料(例えば、銀ペースト34)を浸透させることができる少なくとも1つの特性を有するためである。いくつかの例として、第2のオーバーコート層26は、電気接触材料(例えば、銀ペースト34)内の溶媒による溶解性、加熱中にリフローする性質、電気接触材料よりも低い溶融温度、または電気接触材料よりも低い耐変形性のうちの少なくとも1つの特性を有する材料からなる。
したがって、例示的な観点から、第2のオーバーコート層26は、銀ペースト34の溶媒に可溶である、および/または、熱または圧力またはその両方の印加によって、第2のオーバーコートを通って銀ペーストが沈むことができるように設計される。さらに他の例において、第2のオーバーコート層26は、同時に、銀ペースト34の溶媒に溶解し、銀ペーストは、熱の印加によって第2のオーバーコートを通って沈降することができ、銀ペーストは、圧力の印加によって第2のオーバーコートを通って沈降することができるように設計することができる(すなわち、3つのすべてを同時に)。
銀ペーストを例として挙げていることを理解されたい。他の材料、他の金属および/または他の構造が他の例で使用されて、上述の機能の1つ以上を提供することが考えられることを理解されたい。したがって、銀ペーストは、開示を限定するものではない。
透明導電膜20の一例として、第1のオーバーコート層24は紫外線硬化型アクリレートであり、第2のオーバーコート層26の一例は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、メチルメタクリレートの共重合体、ポリカーボネートなどの線状ポリマーである。一般的な例において、第1のオーバーコート材料は、好ましくは少なくとも銀ペーストの溶媒に対して耐性を有する架橋ポリマーであり、第2のオーバーコート材料は、架橋されていない線状ポリマーである。第1のオーバーコート層および第2のオーバーコート層26について説明したこれらの材料は単なる例であり、本開示を限定するものではないことを理解されたい。他の材料も可能であり、考えられ、本開示の範囲内である。そのような他の材料は、ナノ構造体および/またはペーストの材料、またはその代替物に基づいて選択することができるであろう。
3層の透明導電膜20の例示的な積層体は、インク受容性コーティング(プライマー)が施された透明プラスチック基板28上に、10~200オーム/sqの銀ナノワイヤ(例えば、平均直径20nmのCambrios社のナノワイヤ)層22と、20~60nmのUV硬化性アクリレートの第1のオーバーコート層24と、50nm超のPMMAオーバーコートの第2のオーバーコート層26とをコーティングする例示的な方法によって提供される。この膜は高透過率(>90%)、低ヘイズ(<1%)、および低透過色b*(<2)を有する。この膜は、3M 610テープを用いたASTM-3359試験方法Bに基づく粘着試験に合格した。ここで、透明プラスチック基板28は、COP、PET、透明PI、PC、TACのフィルム、または任意の他の透明プラスチック基板のような任意の基板であることができる。基板は、表面にプライマー層またはハードコートを有することができる。
いくつかの例において、第1のオーバーコートマトリックスから露出している少なくとも一部のナノ構造体(例えば、ナノワイヤ)に対して、第2のオーバーコートマトリックスを通して電気接触材料(例えば、銀ペースト34)を浸透させることができる少なくとも1つの特性は、第2のオーバーコートマトリックスの材料が、第1のオーバーコートマトリックスから露出された少なくとも一部のナノ構造体に対して、第2のオーバーコートマトリックスを通して電気接触材料を浸透させることができるように、第2のオーバーコートマトリックスの材料を加熱できるように、加熱中にリフローする性質および/または電気接触材料よりも低い溶融温度を有する第2のオーバーコートマトリックスの材料を含む。付加的に/代替的に、第1のオーバーコートマトリックスから露出している少なくとも一部のナノ構造体に対して、第2のオーバーコートマトリックスを通して電気接触材料を浸透させることができる少なくとも1つの特性は、電気接触材料が、第1のオーバーコートマトリックスから露出された少なくとも一部のナノ構造体に対して、第2のオーバーコートマトリックスを通して浸透するように加圧されることができるように、電気接触材料よりも低い耐変形性を有する第2のオーバーコートマトリックスの材料を含む。そのような(いずれか/両方の)特性は、電気接触材料(例えば、ペーストであり得る)を、第2のオーバーコートを通して、ナノ構造体に到達するように、降ろす(例えば、沈ませる)か、または圧力を印加して強制させることさえ可能にする。
加熱溶融中にリフローする性質に関しては、このような態様において、可能な溶融温度に関する特定の詳細は、特定の制限である必要はないことが理解されるべきである。このように、いくつかの例において、第2のオーバーコートマトリックスは、リフローが起こり得る限り、その溶融温度まで加熱される必要はない。また、第2のオーバーコートマトリックスと第1のオーバーコートマトリックスの溶融温度は、近い、ほぼ同じ、または同じであってもよい。したがって、達成すべき課題は、加熱中に第2のオーバーコートマトリックスをリフローすることである。このような変形例のすべてについて、これらの変形例の加熱中に第2のオーバーコートマトリックスのリフローを介して電気接触の形成が可能であることが理解されるべきである。
ここでも、理解されることは、少なくとも一部のナノ構造体に対して、第2のオーバーコートマトリックスを通して電気接触材料を浸透させることができる少なくとも1つの特性に関する特定は変更可能であり、本明細書の開示からそのように広く理解されるべきであるということである。したがって、異なる材料、構造等が考えられ、本開示の範囲内である。
図4および図5に関連して上述した例示的な膜に焦点を戻すと、このような例示的な膜は、図6Aに示すように、非常に低い表面接触抵抗を与え、0.01mm超の接触面積サイズにおいて2オーム未満の抵抗を与えた。
図6Bは、接触抵抗を測定するためのケルビン法の概略図を示す。これは様々な接触面積サイズに適用できる。具体的には、図6Bは、ナノワイヤ配線60の上面図および位置合わせされた側面図、並びに、試験のための、後述するような特定の接触領域を示す。ナノワイヤ配線60は、ペースト部62、64によって両端部のそれぞれで電気的に接触され、また、ナノワイヤ配線60に沿った中間位置でペースト部66によって電気的に接触される。ナノワイヤ配線60は、ナノワイヤ(例えば、30、図4および図5)のパーコレーションネットワークとして提供される。ペースト部62~66は、ペースト34(例えば、図5)からなる。接触領域70は、銀ペースト部66と銀ナノワイヤ配線60との間の重なり領域(図6Bの2つの図のそれぞれ内で破線で囲まれている)によって画定される。
図2A~図2Cのプロットを得るために、導電膜10(図1)に関して、接触抵抗を測定するための同様のタイプの試験(すなわちケルビン法を用いた)を使用できることは注目に値する。
図4および図5に関連して上述した例示的な膜の試験例に焦点を戻すと、試験例において、ナノワイヤ配線60は、上面図における幅が0.1~0.2mmであり、ナノワイヤ配線60を覆うペースト部66は、横幅(すなわち、ナノワイヤ配線の幅に垂直)が0.1~0.2mmである。また、一試験例において、ナノワイヤ配線60に1mAの電流を流す(例えば、ペースト部62からペースト部66まで)。ペースト部66とペースト部64との間の電圧を測定し、測定した電圧を印加電流1mAで除して、接触領域70内の接触抵抗(図6Aの例内にプロットされた抵抗)を算出する。
さらに、ダブルオーバーコート層は、図7A~図7Cに列挙されるような種々のチャンバ条件、85℃乾燥、85℃/85RH、65℃/90RH(RHは相対湿度)において、20%未満の膜抵抗変化であり、膜信頼性試験に合格した。このことは、このように提供される良好な安定性が、図1に示すような、第2のオーバーコートを有しない単一オーバーコート層の膜抵抗の劇的な増加(図3A~図3Cを参照されたい)とは対照的であることを示す。図1の膜についての結果が図3A~図3Cに示されており、約200時間という非常に短い時間で20%超を示していることを想起されたい。概して、図3A~図3C内の曲線は、図7A~図7C内の対応する曲線と比較して、急激に上方に行っていることが分かる。
非常に小さな接触サイズにおける非常に低い電気接触抵抗は、狭額縁または「額縁フリー」の表示装置に有益である。例えば、電気接触抵抗が非常に低い場合、表示領域内の導電要素(銀ナノワイヤ導電配線)と、表示縁/額縁領域内の導電要素を引き廻すための接続配線(銀または他の金属ペースト配線)との間の重なり領域を、非常に小さくすることができ、したがって、電気接触のための占有領域を小さくできる。いくつかの例として、図8Aは、例示的なセンサ膜100の概略図を示し、図8Bは、例示的な遮蔽膜200を示し、それぞれに、導電配線/領域102、202および表示縁/額縁領域106、206内にある接続配線104、204がある。したがって、小さな接触サイズおよび微細なピッチで、狭額縁(縁)106、206を達成することができる。
図8Aに焦点を合わせると、例示的なセンサ膜100は、導電配線102を含む。導電配線102は、図4、図5、および関連する文章説明に関連して説明されるような、膜20の構成からなることができる。具体的には、導電配線102は、第1の、ナノワイヤ30からなる銀ナノワイヤ層22、第1のオーバーコート層としての架橋ポリマー層24、および第2のオーバーコート層としての非架橋ポリマー層26を有することができる(例えば、図4を参照)。銀ペースト接触材料34(例えば、図5を参照)は、配線102と配線104との間の電気的接続を提供して接触領域108を提供するように、額縁領域106(図8A)内にあることができる。上述のように、接触領域108は非常に小さくすることができ、これにより、非常に小さい額縁領域106を提供することができる。具体的には、額縁領域106が狭い。このようなことは、額縁領域106がほとんど目立たないか、または「額縁フリー」のように見える(つまり、表示装置に額縁がないように見える)ことさえあるので、視覚的に魅力的である。
ここで図8Bに移って、例示的な遮蔽膜200は、導電領域202を含む。導電領域202は、図4、図5、および関連する文章説明に関連して説明されるような、膜20の構成からなることができる。具体的には、導電領域202は、第1の、ナノワイヤ30からなる銀ナノワイヤ層22、第1のオーバーコート層としての架橋ポリマー層24、および第2のオーバーコート層としての非架橋ポリマー層26を有することができる(例えば、図4を参照)。銀ペースト接触材料34(例えば、図5を参照)は、接触領域208で、領域202と配線204との間の電気的接続を提供するように、額縁領域206(図8A)内にあることができる。上述のように、接触領域208は非常に小さくすることができ、これにより、非常に小さい額縁領域206を提供することができる。具体的には、額縁領域206が狭い。このようなことは、額縁領域206がほとんど目立たないか、または「額縁フリー」のように見える(つまり、表示装置に額縁がないように見える)ことさえあるので、視覚的に魅力的である。
もちろん、上述した膜を作製する方法が考えられ、本明細書に含まれる。
本明細書で提供されるいくつかの例示的な態様および特徴として、以下が挙げられる。
基板と、基板上に支持され、ネットワークに沿って導電性を有するネットワークを提供するために互いに接続する、複数の金属ナノ構造体とを含む導電膜。この膜は、ナノ構造体および基板上にある第1のオーバーコートマトリックスを含み、ナノ構造体および第1のオーバーコートマトリックス上にある第2のオーバーコートマトリックスを含む。第2のオーバーコートマトリックスは、ナノ構造体および第1のオーバーコートマトリックスを覆うのに充分な厚さを有する。この膜は、第2のオーバーコートマトリックスを通って延在する電気接触材料が接触領域でナノ構造体に電気的に接続することを可能にする。
少なくとも一部のナノ構造体は、第1のオーバーコートマトリックスから露出されることができる。第2のオーバーコートマトリックスは、第1のオーバーコートマトリックスから露出された少なくとも一部のナノ構造体を覆うのに充分な厚さを有することができ、電気接触材料は、第2のオーバーコートマトリックスを通って延在し、接触領域で第1のオーバーコートマトリックスから露出された少なくとも一部のナノ構造体に電気的に接触することができる。
第2のオーバーコートマトリックスは、非架橋ポリマーを含むことができる。
第2のオーバーコートマトリックスは、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレートの共重合体、またはポリカーボネートのうちの少なくとも1つを含むことができる。
第1のオーバーコートマトリックスは、UV硬化性アクリレートを含むことができる。
第2のオーバーコートマトリックスは、第2のオーバーコートマトリックスを通して電気接触材料を浸透させることができる少なくとも1つの特性を有することができる。
電気接触材料は溶媒を含むことができ、第2のオーバーコートマトリックスを通して電気接触材料を浸透させることができる少なくとも1つの特性は、溶媒によって溶解する第2のオーバーコートマトリックスの材料を含む。
第2のオーバーコートマトリックスを通して電気接触材料を浸透させることができる少なくとも1つの特性が、以下のうちの少なくとも1つを有することができる第2のオーバーコートマトリックスの材料を含む。電気接触材料内の溶媒による溶解性、加熱中にリフローする性質、電気接触材料よりも低い溶融温度、または電気接触材料よりも低い耐変形性。
基板と、基板上に支持され、ネットワークに沿って導電性を有するネットワークを提供するために互いに接続する、複数の金属ナノ構造体とを含む導電膜。この膜は、ナノ構造体および基板上にある少なくとも1つのオーバーコートマトリックスを含み、少なくとも1つのオーバーコートマトリックスの最上面上にある電気接触材料が接触領域でナノ構造体に電気的に接続することを可能にする。接触領域は、200オーム未満の抵抗を有する。
接触領域は、140オーム未満の抵抗を有することができる。
接触領域は、0.01~0.05mmの範囲内のサイズを有することができる。
接触領域は、0.01~0.025mmの範囲内のサイズを有することができる。
少なくとも1つのオーバーコートマトリックスは、ナノ構造体および基板上にある第1のオーバーコートマトリックスと、ナノ構造体および第1のオーバーコートマトリックス上にある第2のオーバーコートマトリックスとを含むことができる。第2のオーバーコートマトリックスは、ナノ構造体および第1のオーバーコートマトリックスを覆うのに充分な厚さを有することができ、接触領域は、2オーム未満の抵抗を有することができる。
第1のオーバーコートマトリックスは、ナノ構造体の平均直径の1~3倍の範囲内の厚さを有することができる。
第1のオーバーコートマトリックスはUV硬化性アクリレートを含むことができ、第2のオーバーコートマトリックスは非架橋ポリマーを含むことができる。
基板と、基板上に支持され、ネットワークに沿って導電性を有するネットワークを提供するために互いに接続する、複数の金属ナノ構造体とを含む導電膜。この膜は、ナノ構造体および基板上にある第1のオーバーコートマトリックスを含む。第1のオーバーコートマトリックスは、ナノ構造体の平均直径の1~3倍の範囲内の厚さを有する。この膜は、ナノ構造体および第1のオーバーコートマトリックス上にあり、第1のオーバーコートマトリックスと第2のオーバーコートマトリックスとの組合せがナノ構造体を完全に覆う、第2のオーバーコートマトリックスを含む。
第1のオーバーコートマトリックスは、20~60nmの範囲内の厚さを有することができる。
この膜は、第2のオーバーコートマトリックスを通って延在する電気接触材料が接触領域でナノ構造体に電気的に接続することを可能にする。
接触領域は、200オーム未満の抵抗を有することができる。
電気接触材料は、第2のオーバーコートマトリックスを通して電気接触材料を浸透させることができる、以下のうちの少なくとも1つの特性を有することができる。電気接触材料内の溶媒による溶解性、加熱中にリフローする性質、電気接触材料よりも低い溶融温度、または電気接触材料よりも低い耐変形性。
特に明記されない限り、「第1の」、「第2の」および/または類似の用語は、時間的側面、空間的側面、順序などを意味することを意図していない。むしろ、そのような用語は、特徴、要素、項目などの識別子、名前などとして単に使用される。例えば、第1の物体および第2の物体は、一般的に、物体Aおよび物体B、または2つの異なるまたは2つの同一の物体または同じ物体に対応する。
さらに、本明細書において、「例」、「例示的実施形態」は、必ずしも有利なものとしてではなく、例、説明などとしての提供を意味する。本明細書で使用される場合、「または」とは、排他的な「または」ではなく、包含的な「または」を意味することを意図する。加えて、本出願において使用される「a」および「an」は、別段の特定がない限り、または文脈から単数形であることが明確でない限り、一般的に「1つ以上」を意味すると解釈される。また、AおよびBの少なくとも一方および/またはそれに類するものは、一般的に、AまたはB、AおよびBの両方を意味する。さらに、「含む(includes)」、「有している(having)」、「有する(has)」、「有して(with)」、および/またはそれらの変形が、詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかにおいて使用される限り、そのような用語は、「含む(comprising)」という用語と同様に包括的であることが意図される。
主題は、構造的特徴および/または方法論的行為に特有の言語で記載されているが、添付の特許請求の範囲で定義される主題は、必ずしも上記の特定の特徴または行為に限定されないことを理解されたい。むしろ、上記の特定の特徴および行為は、請求項の少なくとも一部を実施する形態の例として開示される。
実施形態および/または実施例の様々な実施が本明細書で提供される。本明細書において、操作の一部またはすべてが記述される順序は、これらの操作が必然的に順序に依存することを意味すると解釈されるべきではない。代替的な順序付けは、この明細書の利点を有する当業者によって理解されるであろう。さらに、すべての操作が、本明細書で提供される各実施形態および/または実施例に必ずしも存在するわけではないことが理解されよう。また、一部の実施形態および/または実施例において、すべての操作が必要ではないことが理解されよう。
本出願は、“SILVER NANOWIRE TRANSPARENT CONDUCTIVE FILMS”と題され、2018年12月27日に出願された米国仮出願番号62/785,347に対する優先権を主張するものであり、これは参照により本明細書に組み込まれる。
また、本開示は、1つ以上の実施形態に関して示され、説明されているが、本明細書および添付の図面を読み、理解することに基づいて、当業者には同等の変更および修正が生じるであろう。本開示は、そのようなすべての修正および変更を含み、以下の特許請求の範囲によってのみ限定される。特に、上述の構成要素(例えば、要素、物質など)によって実行される様々な機能に関して、そのような構成要素を説明するために使用される用語は、特に明記しない限り、開示された構造と構造的に同等でなくとも、上述の構成要素の特定の機能を発現する(例えば、それは機能的に等価である)任意の構成要素に対応することを意図している。加えて、本開示の特定の特徴は、いくつかの実施形態のうちの1つに関してのみ開示されているかもしれないが、そのような特徴は、任意の所与のまたは特定の用途にとって所望されかつ有利であるかもしれない他の実施形態の1つ以上の他の特徴と組み合わせることができる。

Claims (20)

  1. 基板;
    前記基板上に支持され、ネットワークに沿って導電性を有するネットワークを提供するために互いに接続する、複数の金属ナノ構造体;
    前記ナノ構造体および前記基板上にある第1のオーバーコートマトリックス;
    前記ナノ構造体および前記第1のオーバーコートマトリックス上にあり、前記ナノ構造体および前記第1のオーバーコートマトリックスを覆うのに充分な厚さを有する第2のオーバーコートマトリックス;および
    前記第2のオーバーコートマトリックスを通って延在し、接触領域で前記ナノ構造体に電気的に接続する電気接触材料を含む、導電膜。
  2. 少なくとも一部の前記ナノ構造体が前記第1のオーバーコートマトリックスから露出され、前記第2のオーバーコートマトリックスは、前記第1のオーバーコートマトリックスから露出された少なくとも一部の前記ナノ構造体を覆うのに充分な厚さを有し、前記電気接触材料は、前記第2のオーバーコートマトリックスを通って延在し、接触領域で前記第1のオーバーコートマトリックスから露出された少なくとも一部の前記ナノ構造体に電気的に接触する、請求項1に記載の膜。
  3. 前記第2のオーバーコートマトリックスが非架橋ポリマーを含む、請求項1に記載の膜。
  4. 前記第2のオーバーコートマトリックスが、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレートの共重合体またはポリカーボネートの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の膜。
  5. 前記第1のオーバーコートマトリックスがUV硬化性アクリレートを含む、請求項1に記載の膜。
  6. 前記第2のオーバーコートマトリックスが、前記第2のオーバーコートマトリックスを通して前記電気接触材料を浸透させることができる少なくとも1つの特性を有する、請求項1に記載の膜。
  7. 前記電気接触材料が溶媒を含み、前記第2のオーバーコートマトリックスを通して前記電気接触材料を浸透させることができる前記少なくとも1つの特性が、前記溶媒によって溶解する前記第2のオーバーコートマトリックスの材料を含む、請求項6に記載の膜。
  8. 前記第2のオーバーコートマトリックスを通して前記電気接触材料を浸透させることができる前記少なくとも1つの特性が、以下のうちの少なくとも1つを有する前記第2のオーバーコートマトリックスの材料を含む、請求項6に記載の膜。
    前記電気接触材料内の溶媒による溶解性、
    加熱中にリフローする性質、
    前記電気接触材料よりも低い溶融温度、または
    前記電気接触材料よりも低い耐変形性。
  9. 基板;
    前記基板上に支持され、ネットワークに沿って導電性を有するネットワークを提供するために互いに接続する、複数の金属ナノ構造体;
    前記ナノ構造体および前記基板上にある少なくとも1つのオーバーコートマトリックス;および
    少なくとも1つのオーバーコートマトリックスの最上面上にあり、200オーム未満の抵抗を有する接触領域で前記ナノ構造体に電気的に接続する電気接触材料を含む、導電膜。
  10. 前記接触領域が140オーム未満の抵抗を有する、請求項9に記載の膜。
  11. 前記接触領域が0.01~0.05mmの範囲内のサイズを有する、請求項9に記載の膜。
  12. 前記接触領域が0.01~0.025mmの範囲内のサイズを有する、請求項11に記載の膜。
  13. 少なくとも1つの前記オーバーコートマトリックスは、前記ナノ構造体および前記基板上にある第1のオーバーコートマトリックスと、前記ナノ構造体および前記第1のオーバーコートマトリックス上にある第2のオーバーコートマトリックスとを含み、前記第2のオーバーコートマトリックスは、前記ナノ構造体および前記第1のオーバーコートマトリックスを覆うのに充分な厚さを有し、前記接触領域は、2オーム未満の抵抗を有する、請求項9に記載の膜。
  14. 前記第1のオーバーコートマトリックスが、前記ナノ構造体の平均直径の1~3倍の範囲内の厚さを有する、請求項13に記載の膜。
  15. 前記第1のオーバーコートマトリックスがUV硬化性アクリレートを含み、前記第2のオーバーコートマトリックスが非架橋ポリマーを含む、請求項13に記載の膜。
  16. 基板;
    前記基板上に支持され、ネットワークに沿って導電性を有するネットワークを提供するために互いに接続する、複数の金属ナノ構造体;
    前記ナノ構造体および前記基板上にあり、前記ナノ構造体の平均直径の1~3倍の範囲内の厚さを有する第1のオーバーコートマトリックス;および
    前記ナノ構造体および前記第1のオーバーコートマトリックス上にあり、前記第1のオーバーコートマトリックスと第2のオーバーコートマトリックスとの組合せが前記ナノ構造体を完全に覆う、第2のオーバーコートマトリックスを含む、導電膜。
  17. 前記第1のオーバーコートマトリックスが20~60nmの範囲内の厚さを有する、請求項16に記載の膜。
  18. 前記第2のオーバーコートマトリックスを通って延在し、接触領域で前記ナノ構造体に電気的に接続する電気接触材料を含む、請求項16に記載の膜。
  19. 前記接触領域が200オーム未満の抵抗を有する、請求項18に記載の膜。
  20. 前記電気接触材料は、前記第2のオーバーコートマトリックスを通して前記電気接触材料を浸透させることができる、以下のうちの少なくとも1つの特性を有する、請求項18に記載の膜。
    前記電気接触材料内の溶媒による溶解性、
    加熱中にリフローする性質、
    前記電気接触材料よりも低い溶融温度、または
    前記電気接触材料よりも低い耐変形性。
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