JP2022514633A - シングルユース用コネクタの再接続を防止する機構 - Google Patents

シングルユース用コネクタの再接続を防止する機構 Download PDF

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Abstract

再使用可能なコネクタに取り外し可能に接続されるように構成されたシングルユースコネクタは、ハウジングの長手方向長さに沿った遠位側とは反対側に開放近位側を有する中空管状ハウジングと、管状ハウジングに接続された少なくとも1つのガード部材と、を備える。少なくとも1つのガード部材は、シングルユースコネクタが再使用可能なコネクタに接続可能となる開位置と、ガード部材がシングルユースコネクタの再使用可能なコネクタへの接続を防止する閉位置との間で移行するように構成されている。シングルユースコネクタを再使用可能なコネクタから切り離すことで、少なくとも1つのガード部材が開位置から閉位置に移行する。シングルユースコネクタと、コネクタの再使用可能なコネクタまたは流体ポートへの再接続を防止するための少なくとも1つのガード部材と、を備えるシングルユース使い捨てセット(SUDS)も開示される。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年12月20日に出願された米国仮出願第62/782,695号の優先権を主張し、その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、一般に、医療用コネクタの分野に関し、より詳細には、シングルユースコネクタの再使用可能なコネクタへの再接続を防止するように構成されたシングルユースコネクタを含むアセンブリに関する。
典型的な医療用コネクタは、投薬容器、投与セット、カテーテル、医療用ライン、流体送達デバイス、および自動流体インジェクタを含む様々な医療用デバイスで使用するために提供される。これらのコネクタは、例えば、容器から薬物を引き出すこと、または1人もしくは複数の患者に1つまたは複数の医療用流体を送達することが必要な医療処置において一般的に使用される。患者の体液と接触する可能性があるため、そのようなコネクタは、多くの場合、使用後に廃棄されるシングルユースコネクタである。
例えば、インジェクションデバイスと患者ラインとの間の流体連通を確立するための様々な従来の二分割シングルユース医療用コネクタが知られている。例示的な二分割医療用コネクタは、Whitehouseらの米国特許第4,981,469号明細書(以下、「Whitehouse特許」)およびDikemanの米国特許第7,241,285号明細書(以下、「Dikeman特許」)に開示されている。Whitehouse特許は、薬剤供給チューブに接続するためのアセンブリに関し、遠位端キャップ、セプタムキャップ、および外部アダプタを有するセプタムアセンブリを含む。Dikeman特許は、ルアーテーパによって提供され得るような流体流路デバイスと、薄いダイヤフラムを有するインジェクション部位とを接続するためのコネクタを開示している。コネクタは、縮径カニューレを含み、縮径カニューレは、薄いダイヤフラムに係合して、薄いダイヤフラムを十分に広げ、開放流体流路を確立する。Miyaharaの米国特許第6,911,025号明細書は、患者側コネクタが各透析処置の終了時に交換される無菌内キャップを囲む長期使用保護キャップによって囲まれる、透析コネクタに関する。
そのような従来の二分割医療用コネクタは、複数回の切り離しおよび再接続が可能となる。また、多くの場合、従来の医療用コネクタが使用済みであるかどうかを視覚的に判定する方法がない。それゆえに、ユーザは、一度使って、本来は廃棄されるべき医療用コネクタをうっかりまたは故意に切り離して再接続する可能性がある。ユーザはまた、使用済み医療用コネクタが使用済みであることの区別がつかないため、使用済み医療用コネクタを流体セットに誤って接続する可能性がある。
米国特許第4,981,469号明細書 米国特許第7,241,285号明細書 米国特許第6,911,025号明細書
上記を考慮して、不注意によるまたは意図的な再接続および/または再使用を防止するための特徴を有するシングルユースコネクタが必要とされている。本明細書に開示されるコネクタおよび医療用コネクタアセンブリは、ユーザがシングルユースコネクタを流体経路セットまたは流体送達デバイスの他の部分に再接続することを防止するための特徴を含む。本明細書では、このような再接続防止機構を複数開示する。
本開示のいくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、再使用可能なコネクタに取り外し可能に接続されるように構成されたシングルユースコネクタは、ハウジングの長手方向長さに沿った遠位側とは反対側に開放近位側を有する中空管状ハウジングと、管状ハウジングに接続された少なくとも1つのガード部材と、を備えてもよい。少なくとも1つのガード部材は、シングルユースコネクタが再使用可能なコネクタに接続可能となる開位置と、少なくとも1つのガード部材がシングルユースコネクタの再使用可能なコネクタへの接続を防止する閉位置との間で移行するように構成されてもよい。シングルユースコネクタを再使用可能なコネクタから切り離すことで、少なくとも1つのガード部材を開位置から閉位置に移行させてもよい。
本開示のいくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、少なくとも1つのねじ山のない取り付け部材が設けられてもよく、少なくとも1つのねじ山のない取り付け部材は、再使用可能なコネクタのねじ山のない取り付け部材に接続され、シングルユースコネクタと再使用可能なコネクタとの間に流体接続を確立するように構成されてもよい。シングルユースコネクタの少なくとも1つのねじ山のない取り付け部材は、オスルアーコネクタと、メスルアーコネクタと、の少なくとも一方を備えてもよい。シングルユースコネクタを再使用可能なコネクタに対して封止するために、Oリングがハウジングの少なくとも一部の周りに設けられてもよい。
本開示のいくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、少なくとも1つのガード部材は、内部および近位開口を画定するハウジングの開放近位端部を少なくとも部分的に囲む環状圧縮スリーブを備えてもよく、再使用可能なコネクタの遠位端部は、少なくとも1つのガード部材が開位置にあるとき、近位開口を通って圧縮スリーブの内部に挿入され、シングルユースコネクタの近位端部に接続されることができ、コネクタが互いに取り付けられると、少なくとも1つのガード部材は、再使用可能なコネクタの少なくとも一部と係合して、シングルユースコネクタと再使用可能なコネクタとの間の接続を補強する。圧縮スリーブは、閉位置に付勢されたエラストマースリーブを備えてもよく、閉位置にあるとき、スリーブは、ハウジングの開放近位端部を少なくとも部分的に覆って、シングルユースコネクタの再使用可能なコネクタへの再接続を防止する。シングルユースコネクタを再使用可能なコネクタから切り離すことで、圧縮スリーブによって画定される開口の直径を減少させてもよく、それによってシングルユースコネクタの再使用可能なコネクタへの再接続が防止される。圧縮スリーブは閉位置に付勢される。圧縮スリーブは、シングルユースコネクタのハウジングに取り付けられ、シングルユースコネクタのハウジングから近位方向および半径方向外側に延在する遠位部分と、圧縮スリーブの遠位部分に接続され、圧縮スリーブの遠位部分から近位方向および半径方向内側に延在する近位部分と、を備えてもよく、圧縮スリーブの近位部分は、スリーブの開口を画定する。
本開示のいくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、少なくとも1つのガード部材は、少なくとも第1アームと、第2アームと、を備えてもよく、第1アームおよび第2アームはそれぞれ、シングルユースコネクタのハウジングに接続され、シングルユースコネクタのハウジングから近位方向および半径方向外側に延在する第1部分と、アームの第1部分に接続され、アームの第1部分から近位方向および半径方向内側に延在する第2部分と、を備えてもよい。シングルユースコネクタが再使用可能なコネクタに接続されると、各アームの第2部分の内向き面が再使用可能なコネクタの一部に係合して、シングルユースコネクタと再使用可能なコネクタとの間の接続を補強してもよい。シングルユースコネクタを再使用可能なコネクタから切り離すことで、アームをシングルユースコネクタのハウジングに対して半径方向内側に枢動させ、アームの第2部分の外面がシングルユースコネクタの再使用可能なコネクタへの再接続を阻止してもよい。
本開示のいくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、少なくとも1つのガード部材は、ハウジング内に摺動可能に配置されてもよく、シングルユースコネクタが閉位置にあるとき、少なくとも1つのガード部材の一部は、ハウジングの開放近位端部から延在して、シングルユースコネクタの再使用可能なコネクタへの再接続を防止する。少なくとも1つのガード部材は、ガード部材を閉位置に付勢するように構成されたばねと、縮退位置から展開位置に移行するように構成された展開可能な支持体と、ばねと展開可能な支持体との間に延在する少なくとも1つのロッドと、を備えてもよい。展開可能な支持体の最大外径は、縮退位置にあるときよりも展開位置にあるときの方が大きくてもよい。展開可能な支持体は、ハウジングの側壁の狭い内面によって縮退位置に維持されてもよい。展開可能な支持体は、ハウジングの開放近位端部を越えて延在すると展開位置に移行してもよい。
本開示のいくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、シングルユース医療用コネクタは、流体インジェクタの対応するスロットを通して挿入され、スロットに設置されたマルチユース使い捨てセットに接続するように構成されたハウジングと、ハウジングを通って延在し、インジェクタのマルチユース使い捨てセットの流体接続ポートに取り外し可能に係合して、流体接続ポートとの流体接続を確立するように構成された流体流入ポートと、ハウジングを通って延在し、マルチユース使い捨てセットの廃液流入ポートに取り外し可能に係合して、廃液流入ポートとの流体接続を確立するように構成された廃液流出ポートと、流体流入ポートと廃液流出ポートとの間の流体接続を提供する患者流体ラインと、を備えてもよい。患者流体ラインは、流体流入ポートに接続された流体ポートコネクタと、廃液流出ポートに接続された端部ポートコネクタと、流体ポートコネクタと端部ポートコネクタとの間に延在する可撓性チューブと、を備えてもよい。廃液流出ポートがマルチユース使い捨てセットの廃液流入ポートに係合したままの状態で、流体が流体流入ポートから患者流体ラインを介して患者に提供され得るように、端部ポートコネクタは、廃液流出ポートから切り離されるように構成されていてもよい。再接続防止機構は、流体流入ポートが流体接続ポートから切り離された後、流体流入ポートのマルチユース使い捨てセットの流体接続ポートへの再接続を防止するように構成されてもよい。
本開示のいくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、再接続防止機構は、流体流入ポートに配置された少なくとも1つのガード部材を備えてもよい。少なくとも1つのガード部材は、シングルユース医療用コネクタがマルチユース使い捨てセットに接続されると、流体接続ポートに係合するように構成されてもよく、流体流入ポートを流体接続ポートから切り離すと、少なくとも1つのガード部材は、少なくとも1つのガード部材が流体流入ポートの少なくとも一部を遮断して、流体流入ポートの流体接続ポートへの再接続を防止する延伸位置に移行するように構成されてもよい。
本開示のいくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、シングルユースコネクタのハウジングは、ラッチ機構を備えてもよく、ラッチ機構は、流体流入ポートが流体接続ポートに一旦係合し、その後流体接続ポートから係合解除された後に、流体流入ポートのマルチユース使い捨てセットの流体接続ポートへの再接続を防止するように構成されている。ラッチ機構は、ハウジングをマルチユース使い捨てセットから切り離すためにユーザによって押し下げられる可撓性ビームと、可撓性ビームが押し下げられるとハウジングに係合するフィンガキャッチと、を備えてもよく、これによりラッチ機構は、流体流入ポートの流体接続ポートへの再接続を防止する遮断位置に維持される。
本開示のいくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、流体流入ポートは、流体流入ポートとマルチユース使い捨てセットの流体接続ポートとの接続を可能にするように構成された第1縮退位置と、流体流入ポートのマルチユース使い捨てセットの流体接続ポートへの接続を防止するように構成された第2延伸位置との間で移動可能な偏向可能なフランジを備えてもよい。偏向可能なフランジは、流体流入ポートを流体接続ポートから取り外すことができるように角度付けられた遠位対向傾斜面と、流体流入ポートの流体接続ポートへの再接続を阻止するように角度付けられた平坦近位面と、を備えてもよい。
本開示のいくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、患者に流体を投与する際に使用するシングルユース使い捨てセットは、流体インジェクタのエンクロージャ内に画定された対応するスロットを通して挿入されるように構成されたハウジングを備えてもよい。流体インジェクタ内にマルチユース使い捨てセットを設置すると、マルチユース使い捨てセットの流体接続ポートと廃液流入ポートは、流体インジェクタの対応するスロットにアクセス可能となってもよい。シングルユース使い捨てセットは、ハウジングを貫通するように画定された流体流入ポートをさらに備えてもよく、流体流入ポートは、近位側がマルチユース使い捨てセットの流体接続ポートに接続するように構成されている。シングルユース使い捨てセットは、ハウジングを貫通するように画定された廃液流出ポートをさらに備えてもよく、廃液流出ポートは、近位側がマルチユース使い捨てセットの廃液流入ポートに接続するように構成されている。シングルユース使い捨てセットは、流体ポートコネクタと、端部ポートコネクタと、流体ポートコネクタと端部ポートコネクタとの間に延在する可撓性チューブと、を有する患者流体ラインをさらに備えてもよい。流体ポートコネクタは、流体流入ポートの遠位側に接続されてもよく、端部ポートコネクタは、廃液流出ポートの遠位側に取り外し可能に接続可能であって、(A)ハウジングを流体インジェクタの対応するスロットに挿入すると、流体流入ポートと廃液流出ポートはそれぞれ、流体接続ポートと廃液流入ポートに接続して、マルチユース使い捨てセットとシングルユース使い捨てセットとの間の流体連通が可能になり、(B)ハウジングを対応するスロットから取り外すと、シングルユース使い捨てセットの流体流入ポートと廃液流出ポートはそれぞれ、マルチユース使い捨てセットの流体接続ポートと廃液流入ポートから切り離され、再接続防止機構は、ハウジングを対応するスロットから取り外すと、(A)シングルユース使い捨てセットの流体流入ポートのマルチユース使い捨てセットの流体接続ポートへの再接続と、(2)シングルユース使い捨てセットの廃液流出ポートのマルチユース使い捨てセットの廃液流入ポートへの再接続と、の少なくともいずれか一方を防止するように構成されている。
本開示のいくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、シングルユースコネクタと再使用可能なコネクタとの間に無菌接続を提供するための方法が提供されてもよい。方法は、ハウジングの長手方向長さに沿った遠位側とは反対側に近位側を有する中空管状ハウジングを備える少なくとも1つの再使用可能なコネクタを提供するステップを含んでもよい。方法は、ハウジングの長手方向長さに沿った遠位側とは反対側に開放近位側を有する中空管状ハウジングと、管状ハウジングに接続された少なくとも1つのガード部材であって、シングルユースコネクタが再使用可能なコネクタに接続可能な開位置と、ガード部材がシングルユースコネクタの再使用可能なコネクタへの接続を防止する閉位置との間で移行するように構成された少なくとも1つのガード部材と、を備える少なくとも1つのシングルユースコネクタを提供するステップをさらに含んでもよい。方法は、第1シングルユースコネクタの近位側に解放可能に接続するために再使用可能なコネクタの遠位側を位置合わせすることによって再使用可能なコネクタをシングルユースコネクタに結合するステップをさらに含んでもよい。方法は、シングルユースコネクタの少なくとも1つのガード部材を閉位置に移行させて、シングルユースコネクタの再使用を防止するために、シングルユースコネクタを再使用可能なコネクタから切り離すステップをさらに含んでもよい。少なくとも1つのガード部材は、圧縮スリーブを備えてもよい。再使用可能なコネクタをシングルユースコネクタに結合するステップは、シングルユースコネクタと再使用可能なコネクタとの間の接続を補強するために、圧縮スリーブを再使用可能なコネクタの中空管状ハウジングの少なくとも一部に係合させてもよい。
シングルユースコネクタアセンブリおよび方法のさらなる態様は、以下の列挙された条項に開示されている。
第1項:再使用可能なコネクタに取り外し可能に接続されるように構成されたシングルユースコネクタであって、シングルユースコネクタは、中空管状ハウジングであって、ハウジングの長手方向長さに沿った遠位側とは反対側に開放近位側を有する中空管状ハウジングと、管状ハウジングに接続された少なくとも1つのガード部材であって、シングルユースコネクタが再使用可能なコネクタに接続可能な開位置と、少なくとも1つのガード部材がシングルユースコネクタの再使用可能なコネクタへの接続を防止する閉位置との間で移行するように構成された少なくとも1つのガード部材と、を備え、シングルユースコネクタを再使用可能なコネクタから切り離すことで、少なくとも1つのガード部材を開位置から閉位置に移行させる、シングルユースコネクタ。
第2項:再使用可能なコネクタのねじ山のない取り付け部材に接続され、シングルユースコネクタと再使用可能なコネクタとの間に流体接続を確立するように構成された少なくとも1つのねじ山のない取り付け部材をさらに備える、第1項に記載のシングルユースコネクタ。
第3項:シングルユースコネクタの少なくとも1つのねじ山のない取り付け部材は、オスルアーコネクタと、メスルアーコネクタと、の少なくとも一方を備える、第2項に記載のシングルユースコネクタ。
第4項:シングルユースコネクタを再使用可能なコネクタに対して封止するために、ハウジングの少なくとも一部の周りに設けられるOリングをさらに備える、第1項から第3項のいずれか一項に記載のシングルユースコネクタ。
第5項:少なくとも1つのガード部材は、内部および近位開口を画定するハウジングの開放近位端部を少なくとも部分的に囲む環状圧縮スリーブを備え、再使用可能なコネクタの遠位端部は、少なくとも1つのガード部材が開位置にあるとき、近位開口を通って圧縮スリーブの内部に挿入され、シングルユースコネクタの近位端部に接続されることができ、コネクタが互いに取り付けられると、少なくとも1つのガード部材は、再使用可能なコネクタの少なくとも一部と係合して、シングルユースコネクタと再使用可能なコネクタとの間の接続を補強する、第1項から第4項のいずれか一項に記載のシングルユースコネクタ。
第6項:圧縮スリーブは、閉位置に付勢されたエラストマースリーブを備え、閉位置にあるとき、スリーブは、ハウジングの開放近位端部を少なくとも部分的に覆って、シングルユースコネクタの再使用可能なコネクタへの再接続を防止する、第5項に記載のシングルユースコネクタ。
第7項:シングルユースコネクタを再使用可能なコネクタから切り離すことで、圧縮スリーブによって画定される開口の直径を減少させ、シングルユースコネクタの再使用可能なコネクタへの再接続を防止する、第5項または第6項に記載のシングルユースコネクタ。
第8項:圧縮スリーブが閉位置に付勢される、第5項から第7項のいずれか一項に記載のシングルユースコネクタ。
第9項:圧縮スリーブは、シングルユースコネクタのハウジングに取り付けられ、シングルユースコネクタのハウジングから近位方向および半径方向外側に延在する遠位部分と、圧縮スリーブの遠位部分に接続され、圧縮スリーブの遠位部分から近位方向および半径方向内側に延在する近位部分と、を備え、圧縮スリーブの近位部分は、スリーブの開口を画定する、第5項から第8項のいずれか一項に記載のシングルユースコネクタ。
第10項:少なくとも1つのガード部材は、少なくとも第1アームと、第2アームと、を備え、第1アームおよび第2アームはそれぞれ、シングルユースコネクタのハウジングに接続され、シングルユースコネクタのハウジングから近位方向および半径方向外側に延在する第1部分と、アームの第1部分に接続され、アームの第1部分から近位方向および半径方向内側に延在する第2部分と、を備える、第1項から第4項のいずれか一項に記載のシングルユースコネクタ。
第11項:シングルユースコネクタが再使用可能なコネクタに接続されると、各アームの第2部分の内向き面が再使用可能なコネクタの一部に係合して、シングルユースコネクタと再使用可能なコネクタとの間の接続を補強する、第10項に記載のシングルユースコネクタ。
第12項:シングルユースコネクタを再使用可能なコネクタから切り離すことで、アームをシングルユースコネクタのハウジングに対して半径方向内側に枢動させ、アームの第2部分の外面がシングルユースコネクタの再使用可能なコネクタへの再接続を阻止する、第10項または第11項に記載のシングルユースコネクタ。
第13項:少なくとも1つのガード部材は、ハウジング内に摺動可能に配置され、シングルユースコネクタが閉位置にあるとき、少なくとも1つのガード部材の一部は、ハウジングの開放近位端部から延在して、シングルユースコネクタの再使用可能なコネクタへの再接続を防止する、第1項から第4項のいずれか一項に記載のシングルユースコネクタ。
第14項:少なくとも1つのガード部材は、ガード部材を閉位置に付勢するように構成されたばねと、縮退位置から展開位置に移行するように構成された展開可能な支持体と、ばねと展開可能な支持体との間に延在する少なくとも1つのロッドと、を備え、展開可能な支持体の最大外径は、縮退位置にあるときよりも展開位置にあるときの方が大きい、第13項に記載のシングルユースコネクタ。
第15項:展開可能な支持体は、ハウジングの側壁の狭い内面によって縮退位置に維持され、展開可能な支持体は、ハウジングの開放近位端部を越えて延在すると展開位置に移行する、第14項に記載のシングルユースコネクタ。
第16項:流体インジェクタの対応するスロットを通して挿入され、スロットに設置されたマルチユース使い捨てセットに接続するように構成されたハウジングと、ハウジングを通って延在し、マルチユース使い捨てセットの流体接続ポートに取り外し可能に係合して、流体接続ポートとの流体接続を確立するように構成された流体流入ポートと、ハウジングを通って延在し、マルチユース使い捨てセットの廃液流入ポートに取り外し可能に係合して、廃液流入ポートとの流体接続を確立するように構成された廃液流出ポートと、流体流入ポートと廃液流出ポートとの間の流体接続を提供する患者流体ラインであって、患者流体ラインは、流体流入ポートに接続された流体ポートコネクタと、廃液流出ポートに接続された端部ポートコネクタと、流体ポートコネクタと端部ポートコネクタとの間に延在する可撓性チューブと、を備える、患者流体ラインと、を備え、廃液流出ポートがマルチユース使い捨てセットの廃液流入ポートに係合したままの状態で、流体が流体流入ポートから患者流体ラインを介して患者に提供され得るように、端部ポートコネクタは、廃液流出ポートから切り離されるように構成され、再接続防止機構は、流体流入ポートが流体接続ポートから切り離された後、流体流入ポートのマルチユース使い捨てセットの流体接続ポートへの再接続を防止するように構成されている、シングルユース医療用コネクタ。
第17項:再接続防止機構は、流体流入ポートに配置された少なくとも1つのガード部材を備え、少なくとも1つのガード部材は、シングルユース医療用コネクタがマルチユース使い捨てセットに接続されると、流体接続ポートに係合するように構成され、流体流入ポートを流体接続ポートから切り離すと、少なくとも1つのガード部材は、少なくとも1つのガード部材が流体流入ポートの少なくとも一部を遮断して、流体流入ポートの流体接続ポートへの再接続を防止する延伸位置に移行するように構成されている、第16項に記載のシングルユース医療用コネクタ。
第18項:シングルユースコネクタのハウジングは、ラッチ機構を備え、ラッチ機構は、流体流入ポートが流体接続ポートに一旦係合し、その後流体接続ポートから係合解除された後に、流体流入ポートのマルチユース使い捨てセットの流体接続ポートへの再接続を防止するように構成されている、第16項または第17項に記載のシングルユース医療用コネクタ。
第19項:ラッチ機構は、ハウジングをマルチユース使い捨てセットから切り離すためにユーザによって押し下げられる可撓性ビームと、可撓性ビームが押し下げられるとハウジングに係合するフィンガキャッチと、を備え、これによりラッチ機構は、流体流入ポートの流体接続ポートへの再接続を防止する遮断位置に維持される、第18項に記載のシングルユース医療用コネクタ。
第20項:流体流入ポートは、流体流入ポートとマルチユース使い捨てセットの流体接続ポートとの接続を可能にするように構成された第1縮退位置と、流体流入ポートのマルチユース使い捨てセットの流体接続ポートへの接続を防止するように構成された第2延伸位置との間で移動可能な偏向可能なフランジを備える、第16項から第19項のいずれか一項に記載のシングルユース医療用コネクタ。
第21項:偏向可能なフランジは、流体流入ポートを流体接続ポートから取り外すことができるように角度付けられた遠位対向傾斜面と、流体流入ポートの流体接続ポートへの再接続を阻止するように角度付けられた平坦近位面と、を備える、第20項に記載のシングルユース医療用コネクタ。
第22項:患者に流体を投与する際に使用するシングルユース使い捨てセットであって、シングルユース使い捨てセットは、流体インジェクタのエンクロージャ内に画定された対応するスロットを通して挿入されるように構成されたハウジングであって、流体インジェクタ内にマルチユース使い捨てセットを設置すると、マルチユース使い捨てセットの流体接続ポートと廃液流入ポートは、流体インジェクタの対応するスロットにアクセス可能となる、ハウジングと、ハウジングを貫通するように画定された流体流入ポートであって、流体流入ポートは、近位側がマルチユース使い捨てセットの流体接続ポートに接続するように構成されている、流体流入ポートと、ハウジングを貫通するように画定された廃液流出ポートであって、廃液流出ポートは、近位側がマルチユース使い捨てセットの廃液流入ポートに接続するように構成されている、廃液流出ポートと、流体ポートコネクタと、端部ポートコネクタと、流体ポートコネクタと端部ポートコネクタとの間に延在する可撓性チューブと、を有する患者流体ラインであって、流体ポートコネクタは、流体流入ポートの遠位側に接続され、端部ポートコネクタは、廃液流出ポートの遠位側に取り外し可能に接続可能であり、(A)ハウジングを流体インジェクタの対応するスロットに挿入すると、流体流入ポートと廃液流出ポートはそれぞれ、流体接続ポートと廃液流入ポートに接続して、マルチユース使い捨てセットとシングルユース使い捨てセットとの間の流体連通が可能になり、(B)ハウジングを対応するスロットから取り外すと、シングルユース使い捨てセットの流体流入ポートと廃液流出ポートはそれぞれ、マルチユース使い捨てセットの流体接続ポートと廃液流入ポートから切り離される、患者流体ラインと、ハウジングを対応するスロットから取り外すと、(A)シングルユース使い捨てセットの流体流入ポートのマルチユース使い捨てセットの流体接続ポートへの再接続と、(2)シングルユース使い捨てセットの廃液流出ポートのマルチユース使い捨てセットの廃液流入ポートへの再接続と、の少なくともいずれか一方を防止するように構成された再接続防止機構と、を備えるシングルユース使い捨てセット。
第23項:シングルユースコネクタと再使用可能なコネクタとの間に無菌接続を提供するための方法であって、方法は、中空管状ハウジングであって、ハウジングの長手方向長さに沿った遠位側とは反対側に近位側を有する中空管状ハウジングを備える少なくとも1つの再使用可能なコネクタを提供するステップと、中空管状ハウジングであって、ハウジングの長手方向長さに沿った遠位側とは反対側に開放近位側を有する中空管状ハウジングと、管状ハウジングに接続された少なくとも1つのガード部材であって、シングルユースコネクタが再使用可能なコネクタに接続可能な開位置と、ガード部材がシングルユースコネクタの再使用可能なコネクタへの接続を防止する閉位置との間で移行するように構成された少なくとも1つのガード部材と、を備える少なくとも1つのシングルユースコネクタを提供するステップと、第1シングルユースコネクタの近位側に解放可能に接続するために再使用可能なコネクタの遠位側を位置合わせすることによって再使用可能なコネクタをシングルユースコネクタに結合するステップと、シングルユースコネクタの少なくとも1つのガード部材を閉位置に移行させて、シングルユースコネクタの再使用を防止するために、シングルユースコネクタを再使用可能なコネクタから切り離すステップと、を含む、方法。
第24項:少なくとも1つのガード部材は、圧縮スリーブを備え、再使用可能なコネクタをシングルユースコネクタに結合するステップは、シングルユースコネクタと再使用可能なコネクタとの間の接続を補強するために、圧縮スリーブを再使用可能なコネクタの中空管状ハウジングの少なくとも一部に係合させる、第23項に記載の方法。
シングルユース使い捨てセットコネクタのこれらおよび他の特徴および特性、構造の関連要素の動作および機能方法、部品の組み合わせならびに製造の経済性は、添付の図面を参照してなされる以下の説明および添付の特許請求の範囲を考慮した上でより明らかになり、それらはすべて本明細書の一部を形成し、同様の参照番号は、種々の図の対応する部分を示す。しかしながら、図面は、例示および説明のみを目的としており、本開示の限定の定義として意図されていないことを明確に理解されたい。本明細書および特許請求の範囲において、単数形の「1つ」および「前記」は、文脈上他に明確に指示されない限り、複数の指示対象を含む。
本開示のいくつかの非限定的な実施形態または態様による、使用前または開位置にある医療用コネクタの断面図である。 接続または使用中位置にある図1Aの医療用コネクタの断面図である。 使用後または閉位置にある図1Aの医療用コネクタの断面図である。 本開示のいくつかの非限定的な実施形態または態様による、使用前または開位置にある医療用コネクタの別の実施形態の断面図である。 接続または使用中位置にある図2Aの医療用コネクタの断面図である。 使用後または閉位置にある図2Aの医療用コネクタの断面図である。 本開示のいくつかの非限定的な実施形態または態様による、接続または使用中位置にある医療用コネクタの別の実施形態の断面図である。 使用後または閉位置にある図3Aの医療用コネクタの断面図である。 本開示のいくつかの非限定的な実施形態または態様による、使用前または開位置にある医療用コネクタの断面図である。 接続または使用中位置にある図4Aの医療用コネクタの断面図である。 使用後または閉位置にある図4Aの医療用コネクタの断面図である。 従来技術のマルチユース使い捨てセット(MUDS)が設置されている従来技術の流体インジェクタシステムの斜視図である。 図5Aの流体インジェクタシステムの一部の斜視図であり、流体インジェクションシステムの開口またはスロットを通して、その中に設置されたMUDSに挿入される前の従来技術のシングルユース使い捨てセット(SUDS)を示す。 図5Bの従来技術のSUDSの斜視図である。 本開示のいくつかの非限定的な実施形態または態様による、再接続防止機構を含むように変更されたシングルユース使い捨てセット(SUDS)の一実施形態の斜視図である。 本開示のいくつかの非限定的な実施形態または態様による、接続位置にあるSUDSの別の実施形態の概略断面図である。 切断位置にある図7AのSUDSの概略断面図である。 本開示のいくつかの非限定的な実施形態または態様による、接続位置にあるSUDSの別の実施形態の概略断面図である。 切断位置にある図8AのSUDSの概略断面図である。 MUDSへの挿入前の図6のSUDSの一部の概略断面図である。 MUDSに挿入されている図6のSUDSの一部の断面図である。 MUDSから取り外された後の図6のSUDSの一部の概略断面図である。
以下の説明のために、「上」、「下」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「上部」、「底部」、「横」、「縦」という用語、およびそれらの派生語は、図面に配向されているように本開示に関連するものとする。一端部が流体源に接続され、他端部がシングルユースコネクタに接続された再使用可能なコネクタを含む医療用コネクタに関して使用される場合、「近位」という用語は、流体源に最も近いコネクタの部分を指す。「遠位」という用語は、流体源から最も遠いコネクタの部分を指す。例えば、流体インジェクタの再使用可能なコネクタと患者カテーテルとの間のシングルユースコネクタの場合、シングルユースコネクタの「近位側」は、再使用可能なコネクタに接続されたコネクタの部分を指す。コネクタの「遠位側」は、患者カテーテルに最も近いコネクタの部分を指す。添付の図面に示され、以下の明細書に記載される特定のデバイスおよびプロセスは、本開示の単なる例示的な実施形態であることも理解されたい。したがって、本明細書に開示される実施形態に関連する特定の寸法および他の物性は、限定的であると見なされるべきではない。
本開示は、一般に、シングルユース医療用コネクタの実施形態に関し、シングルユース医療用コネクタは、例えば、オスルアーコネクタを備え、オスルアーコネクタは、メスルアーコネクタに挿入、係合して、メスルアーコネクタとの間に流体密封接続を形成するように構成されている。それらコネクタは、シングルユースコネクタの不注意による再使用を防止するためのロックおよび/または遮蔽機構を備えることができる。いくつかの例では、ロックまたは遮蔽構造は、例えば、オスルアーコネクタとメスルアーコネクタを互いに押圧する圧縮嵌めを提供することによって、オスルアーコネクタとメスルアーコネクタとの間のルアー接続を補強するように構成することもできる。例えば、本明細書に記載されているように、メスルアーコネクタから延在するガードまたはシールドは、オスルアーコネクタの一部と係合し、オスルアーコネクタに付勢力を加えるように構成されてもよく、それによってオスルアーコネクタがメスルアーコネクタ内に引き込まれる。本開示はまた、患者セット、チューブセット、および流体インジェクションシステムに関し、それらは、1つまたは複数のシングルユースコネクタを備え、シングルユースコネクタは、シングルユースコネクタの別のコネクタへの再接続を防止する構造を有する。
コネクタアセンブリ
マルチユースまたは再使用可能なコネクタ14に取り外し可能に接続されたシングルユースコネクタ12を備える医療用コネクタアセンブリ10の実施形態が図1Aから図4Cに示されており、同様の参照番号は同様の特徴を指す。シングルユースコネクタ12は、中空管状ハウジング16を備え、ハウジング16は、管腔17を画定し、ハウジング16の長手方向に沿った遠位側20とは反対側に開放近位側18を有する。可撓性医療用チューブ22などの流体搬送導管は、ハウジング16の遠位側20から延在する。チューブ22は、例えば、医療流体が流体送達デバイスまたはインジェクタからコネクタアセンブリ10およびチューブ22を通って患者に流れるように、カテーテルまたは血管アクセスデバイスに接続することができる。同様に、マルチユースまたは再使用可能なコネクタ14は、シングルユースコネクタ12のハウジング16とは別個の中空管状ハウジング24を備えることができ、ハウジング24の長手方向に沿った遠位側28とは反対側に近位側26を有する。可撓性チューブ30は、再使用可能なコネクタ14の近位側26から延在する。可撓性チューブ30は、例えば、再使用可能なコネクタ14から、流体インジェクタまたは薬剤送達デバイスのバルブマニホールド、流体リザーバ、および/またはシリンジまで伸ばすことができる。図1Bに示すように、シングルユースコネクタ12の開放近位側18は、再使用可能なコネクタの遠位側28に接続可能である。
ハウジング16、24は、一般に、射出成形プラスチックなどの硬質材料から主に形成される。他の例では、ハウジング16、24の一部は、医療グレードのガラスまたは金属から形成されることもある。ハウジング16、24は、コネクタ12、14が互いにしっかりと接続されていることをユーザが視覚的に確認できるように、実質的に透明または半透明の材料から形成可能である。透明または半透明のハウジング16、24はまた、流体がチューブ22、30およびコネクタ12、14を通過していることをユーザが視覚的に確認することを可能にする。
ハウジング16、24は、互いに接続され、流体が漏れなくコネクタアセンブリ10を流れることを可能にする実質的に流体密封性のシールを形成するような大きさにすることができる。一般に、ハウジング16、24のサイズは、流体インジェクションシステムまたは薬剤送達デバイスの他の構成要素のサイズに基づいて選択される。例えば、1個または複数のハウジング16、24の寸法は、コネクタアセンブリ10が取り付けられる医療用インジェクタの医療用チューブまたは流入口および/または流出口のサイズに基づいて選択することができる。0.75インチの外径を有する従来の医療用チューブで使用する場合、ハウジング16、24は、1.0インチから4.0インチの長さを有することができる。シングルユースコネクタ12の開放近位側18は、例えば、約0.80インチの内径ID1および約1.0インチの外径OD1を有することができる。再使用可能なコネクタ14の遠位側28は、シングルユースコネクタ12の開放近位側18に挿入できるように、開放近位側18の内径ID1よりも僅かに小さい外径を有することができる。
いくつかの例では、コネクタ12、14は、ルアーコネクタである。例えば、シングルユースコネクタ12の開放近位側18は、シングルユースコネクタ12と再使用可能なコネクタ14との間の流体接続を確立するために再使用可能なコネクタ14の遠位側28のねじ山のない取り付け部材(例えば、オスルアーコネクタ)に接続されるように構成されたねじ山のない取り付け部材(例えば、メスルアーコネクタ)とすることができる。他の例では、取り付け部材は、当技術分野で知られているように、コネクタ12、14を互いに取り外し可能に接続するためのスナップ嵌合部材またはロック構造であってもよい。
コネクタ12、14間の接続をさらに強化するために、再使用可能なコネクタ14は、シングルユースコネクタ12の開放近位側18を受け入れるように構成されたシュラウド68を備えることができる。いくつかの例では、適切な接続のために、シュラウド68の内面と近位側18の外面との間の摩擦で十分事足りる。他の例では、外側シュラウド68の内面には、螺旋ねじ山が設けられてもよく、その螺旋ねじ山は、シングルユースコネクタ12の近位側18の外面上の対応する螺旋ねじ山に係合するように構成されている。しかしながら、コネクタをより迅速に接合および解放することができるので、ねじ山のない取り付け部材が多くの用途において好ましいと考えられる。対照的に、ねじ山付き取り付け部材では、ユーザは、コネクタ12、14の一方を他方のコネクタ12、14に対してねじ込んで、取り付け部材間のねじ接続を確立する必要がある。いくつかの例では、Oリング32などのシールがシングルユースコネクタ12のハウジング16を取り囲むまたは部分的に取り囲むことで、コネクタ12、14間の接続および封止がさらに強化される。
いくつかの例では、アセンブリ10はまた、シングルユースコネクタ12の管状ハウジング16に接続された少なくとも1つのガード部材34を備える。少なくとも1つのガード部材34は、シングルユースコネクタ12が再使用可能なコネクタ14に接続可能な使用前または開位置(図1Aに示す)と、使用中または接続位置(図1Bに示す)と、ガード部材34がシングルユースコネクタ12の再使用可能なコネクタ14への再接続を防止する使用後または閉位置(図1Cに示す)との間で移行するように構成可能である。シングルユースコネクタ12の再使用を防止するために、シングルユースコネクタ12を再使用可能なコネクタ14から取り外すか、または切り離すことで、少なくとも1つのガード部材34を閉位置に移行させる。
少なくとも1つのガード部材34は、シングルユースコネクタ12の再使用を防止するために、コネクタ12、14が互いに取り付けられるのを阻止するための任意の適切な構造とすることができる。いくつかの実施形態では、例えば図1Aから図3Bに示すように、少なくとも1つのガード部材34は、シングルユースコネクタ12のハウジング16と一体であるか、またはハウジング16に取り付けられる。他の例では、少なくとも1つのガード部材34は、再使用可能なコネクタ14のハウジング24と一体的に形成されるか、またはハウジング24に取り付けられる。シングルユースコネクタ12の再使用可能なコネクタ14への接続を阻止することに加えて、少なくとも1つのガード部材34はまた、シングルユースコネクタ12が既に使用されており、再使用可能なコネクタ14に再接続されるべきではないという視覚的表示を提供するように構成可能である。例えば、少なくとも1つのガード部材34は、少なくとも閉位置(例えば、図1Cに示す)において、シングルユースコネクタ12が既に使用されており再使用可能なコネクタ14に接続されるべきではないことをユーザに明確に知らせるために、シングルユースコネクタ12の開放近位側18および/または再使用可能なコネクタ14の遠位側20を目につきやすいように覆う部分を備えてもよい。いくつかの例では、シングルユースコネクタ12は、シングルユースコネクタ12が既に使用されていることを確認する追加の視覚的インジケータを備えることができる。例えば、ハウジング16または医療用チューブ22の部分は、再使用可能なコネクタ14に取り付けられたときまたは流体がコネクタアセンブリ10を通過するときに色を変化させる色変化領域を備えることができる。そのような色変化を可能にするために、例えば、ハウジング16の一部に、流体の存在下で色を変化させる化学物質を含浸させることもある。他の例では、ハウジング16の一部に、再使用可能なコネクタ14に近接したときに色を変化させる化学組成物を含浸させることもある。シングルユースコネクタ12の色変化部分が変色していれば、コネクタ12は既に使用済みであり、廃棄すべきであることをユーザに指示してもよい。同様に、ハウジング16の開放近位側18は、再使用可能なコネクタ14の外面と接触したときに外観を変化させる顔料または塗装部を備えることもある。例えば、再使用可能なコネクタ14の外面は、顔料または塗装部の外観を引っ掻いたり、または他の方法で外観を変化させたりしてもよく、これは、シングルユースコネクタ12が再使用可能なコネクタ14と接触したことを示す。
図1Aから図1Cを特に参照すると、いくつかの例では、少なくとも1つのガード部材34は、ハウジング16の開放近位側18を少なくとも部分的に囲む環状圧縮スリーブ36を備える。図1Bに示すように、圧縮スリーブ36は、シングルユースコネクタ12と再使用可能なコネクタ14との間の接続を固定および/または補強するために再使用可能なコネクタ14に係合する。したがって、圧縮スリーブ36は、再使用可能なコネクタ14をシングルユースコネクタ12に引き込む圧縮取り付け具として機能する。圧縮スリーブ36は、スリーブ36の構造および使用目的に応じて様々な材料から形成可能である。例えば、圧縮スリーブ36は、シングルユースコネクタ12が再使用可能なコネクタ14から取り外されたときに圧縮スリーブ36が自然に閉位置(図1Cに示す)をとるように配置、付勢された1つ以上の屈曲点またはジョイントを有する硬質プラスチック材料から形成可能である。他の例では、圧縮スリーブ36は、閉位置にあるときにハウジング16の開放近位側18に巻き付き、開放近位側18を少なくとも部分的に覆うように構成されたエラストマー材料から形成可能である。
いくつかの例では、圧縮スリーブ36は、内部38と、直径ID2を有する近位開口42を画定する第1または近位部分40とを画定し、少なくとも1つのガード部材34が使用前または開位置(図1Aに示す)にあるときに、再使用可能なコネクタ14の遠位側28が近位開口42を通って圧縮スリーブ36の内部38に挿入され、シングルユースコネクタ12の近位側18に接続できるように配置される。使用後または閉位置(図1Cに示す)では、開口42の内径ID2が収縮し、それにより、シングルユースコネクタ12の再使用可能なコネクタ14への再接続を防止する。圧縮スリーブ36はまた、シングルユースコネクタ12のハウジング16に取り付けられ、ハウジング16から近位方向および半径方向外側に延在する第2または環状遠位部分44を備えることができる。圧縮スリーブ36の近位部分40は、圧縮スリーブ36の遠位部分44に接続され、遠位部分44から近位方向および半径方向内側に延在する。環状遠位部分44および環状近位部分40は、近位部分40が遠位部分44に対して枢動可能となる環状ジョイント46で接続することができる。環状ジョイント46は、図1Aから図1Cに示すように、スリーブ36の近位部分40が半径方向内向きに(閉位置)および外向きに(開位置)屈曲、折り曲げ、または枢動することを可能にする刻み目のある領域または溝とすることができる。例えば、使用前または開位置(図1Aに示す)において、圧縮スリーブ36の近位部分40は、開口42の直径が再使用可能なコネクタ14を受け入れるのに十分に大きくなるように角度付けることができる。使用後または閉位置(図1Cに示す)では、環状近位部分40を半径方向内側に角度を付けることで、開口42の直径を小さくし、ユーザが使用済みシングルユースコネクタ12を再使用可能なコネクタ14に挿入するのを防止することができる。
コネクタ12、14が互いに取り付けられると、図1Bに示すように、圧縮スリーブ36は、再使用可能なコネクタ14の少なくとも一部に係合して、シングルユースコネクタ12と再使用可能なコネクタ14との間の接続を補強する。例えば、圧縮スリーブ36の近位部分40の内面48は、再使用可能なコネクタ14のハウジング24の近位対向部分50または表面に接触することで、矢印A1の方向に、再使用可能なコネクタ14をシングルユースコネクタ12内に付勢するように構成可能である。使用後または閉位置(図1Cに示す)では、圧縮スリーブ36の環状遠位部分44および/または環状近位部分40は、圧縮スリーブ36の開口42の直径ID3(図1Cに示す)を半径方向内側に減少させるように付勢され、それにより、ユーザがシングルユースコネクタ12を再使用可能なコネクタ14に挿入し戻すのを阻止する。
使用時、シングルユースコネクタ12を再使用可能なコネクタ14に接続するために、ユーザは、まず、シングルユースコネクタ12が、再使用可能なコネクタ14に接続されたことがないことを意味する使用前または開位置にあることを確認する。例えば、ユーザは、シングルユースコネクタ12が未使用であることを確認するために、シングルユースコネクタ12および/または少なくとも1つのガード部材34の目につきやすい視覚的インジケータ(例えば、色変化部分または塗装部分)を探すことができる。
シングルユースコネクタ12を再使用可能なコネクタ14に取り付けるために、ユーザは、シングルユースコネクタ12の開放近位側18を再使用可能なコネクタ14の遠位側28に位置合わせする。例えば、ユーザは、シングルユースコネクタ12の異なるロック構造またはガイドリブを再使用可能なコネクタ14の対応するロック構造または溝に合わせてもよい。次に、ユーザは、矢印A1で示す方向とは反対の軸方向にシングルユースコネクタ12を押すことでシングルユースコネクタ12を再使用可能なコネクタ14に接続する。
シングルユースコネクタ12を再使用可能なコネクタ14から切り離すために、ユーザは、シングルユースコネクタ12を再使用可能なコネクタ14から軸方向に引き離す。例えば、ユーザは、一方の手でシングルユースコネクタ12のハウジング16を把持し、他方の手で再使用可能なコネクタ14のハウジング24を把持した後、自身の手とともにハウジング16、24を互いに離してもよい。本明細書に記載されるように、シングルユースコネクタ12を再使用可能なコネクタ14から切り離すことで、圧縮スリーブ36などのシングルユースコネクタ12の少なくとも1つのガード部材34が使用後または閉位置に移行して、シングルユースコネクタ12の再使用を防止する。
図2Aから図2Cに示す医療用コネクタアセンブリ10の別の実施形態は、シングルユースコネクタ12と、少なくとも1つのガード部材34と、再使用可能なコネクタ14と、を備える。シングルユースコネクタ12および再使用可能なコネクタ14はそれぞれ、前述の例のハウジングと同様のサイズ、形状および材料組成を有する中空管状ハウジング16、24を備える。また、前述の例のように、1個または複数のコネクタ12、14は、シングルユースコネクタ12が再使用可能なコネクタ14に接続される準備ができている使用前または開位置(図2Aに示す)から、シングルユースコネクタ12が再使用可能なコネクタ14に接続された使用中または接続位置(図2Bに示す)に、最終的に、シングルユースコネクタ12が再使用可能なコネクタ14から切り離され、その後、少なくとも1つのガード部材34によって再使用可能なコネクタ14への再接続が阻止される使用後または閉位置(図2Cに示す)に移行するように構成されている。
図2Aから図2Cに示すように、少なくとも1つのガード部材34は、シングルユースコネクタ12のハウジング16から延在する少なくとも1つの第1アーム52および少なくとも1つの第2アーム54を備える。アーム52、54は、ハウジング16から延在する長尺部材であり、アーム52、54を位置決めして、再使用可能なコネクタ14に係合させ、および/またはシングルユースコネクタ12の再使用可能なコネクタ14への再接続を阻止するためのジョイントまたは回動点を備えることができる。いくつかの例では、アーム52、54は、ハウジング16の他の部分と一体成形される。他の例では、アーム52、54は、締結具または適切な接着剤によってハウジング16に取り付けることができる。1個または複数のアーム52、54は、プラスチックまたは金属などの硬質材料から形成可能である。望ましくは、1個または複数のアーム52、54は、十分な剛性を有しており、使用後または閉位置(図2Cに示す)にあるときに、アーム52、54が使用済みシングルユースコネクタ12の再使用可能なコネクタ14への取り付けを阻止する。
いくつかの例では、第1アーム52および第2アーム54はそれぞれ、シングルユースコネクタ12のハウジング16に接続され、ハウジング16から近位方向および半径方向外側に延在する第1部分またはセグメント56、58と、各アーム52、54の第1セグメント56、58に接続され、第1セグメント56、58から近位方向および半径方向内側に延在する第2部分またはセグメント60、62と、を備える。いくつかの例では、第1セグメント56、58は、図2Cに示す使用後または閉位置に向かって付勢される。図2Bに示されるように、シングルユースコネクタ12が再使用可能なコネクタ14に接続されると、各アーム52、54の第2セグメント60、62の内向き面が再使用可能なコネクタ14の一部に係合し、再使用可能なコネクタ14をシングルユースコネクタ12内に押し込むべく再使用可能なコネクタ14に圧縮力を加え、それにより、シングルユースコネクタ12と再使用可能なコネクタ14との間の接続が補強される。
シングルユースコネクタ12を再使用可能なコネクタ14から切り離すことで、アーム52、54は、使用中または接続位置(図2Bに示す)から使用後または閉位置(図2Cに示す)に移行する。より具体的には、シングルユースコネクタ12を再使用可能なコネクタ14から切り離すことで、アーム52、54をシングルユースコネクタ12のハウジング16に対して半径方向内側に枢動させる。アーム52、54の第2部分またはセグメント60、62はまた、矢印A3(図2Cに示す)の方向に回転または枢動してもよい。アーム52、54のこのような動きの結果、アーム52、54の第2部分またはセグメント60、62の外面は、シングルユースコネクタ12と再使用可能なコネクタ14との再接続を阻止するように動く。再配置され延長された1個または複数のアーム52、54はまた、シングルユースコネクタ12が使用済みであるという明確な視覚的表示をユーザに提供することで、使用済みシングルユースコネクタ12が再使用可能なコネクタ14に接続されるべきではないことをユーザに認識させる。
図3Aおよび図3Bは、再使用可能なコネクタ14に接続可能なシングルユースコネクタ12を備える医療用コネクタアセンブリ10の別の実施形態を示す。前述の例のように、コネクタ12、14は、一端部で可撓性チューブ22、30のセグメントにそれぞれ接続された中空管状ハウジング16、24を備える。例えば、再使用可能なコネクタ14は、可撓性チューブ30に接続された近位端部または近位側26と、シングルユースコネクタ12に接続されるように設計された遠位端部または遠位側28と、を備えることができる。シングルユースコネクタ12は、可撓性チューブ22に接続される遠位側20と、再使用可能なコネクタ14に接続されるように設計された開放近位側18と、を備える。コネクタ12、14の中空管状ハウジング16、24は、サイズ、形状、および材料組成が前述のコネクタと概ね同様である。
医療用コネクタアセンブリ10はまた、少なくとも1つのガード部材34を備える。本実施形態では、少なくとも1つのガード部材は、シングルユースコネクタ12の管状ハウジング16に接続されたエラストマー圧縮取り付け具またはスリーブ64である。エラストマースリーブ64は、シングルユースコネクタ12が再使用可能なコネクタ14に接続される準備ができている使用前または開位置(図示せず)と、使用中または接続位置(図3Aに示す)と、最終的に、シングルユースコネクタ12が再使用可能なコネクタ14から切り離されており、エラストマースリーブ64がシングルユースコネクタ12の再使用可能なコネクタ14への再接続を防止する使用後または閉位置(図3Bに示す)との間で移行するように構成されている。
前述の例と同様に、エラストマースリーブ64は、シングルユースコネクタ12のハウジング16に接続され、そこから近位および半径方向外側に延在する。使用前または開位置において、エラストマースリーブ64は、再使用可能なコネクタ14のハウジング24を受け入れるのに十分なサイズの近位開口66を画定する。再使用可能なコネクタ14をシングルユースコネクタ12のエラストマースリーブ64内に挿入することで、スリーブ64が使用前または開位置から解放され、それにより、図3Aに示すように、スリーブがコネクタ12、14のハウジング16、24に対して圧縮またはその周りを締め付けて、コネクタ12、14間の取り付けを固定または補強することが可能になる。
シングルユースコネクタ12を再使用可能なコネクタ14から切り離すために、ユーザは、コネクタ12、14を互いに軸方向に引き離す。コネクタ12、14を互いに引き離すことで、エラストマースリーブ64が軸方向および半径方向外側に延伸し、それにより、スリーブ64の近位開口66の直径が増大して、再使用可能なコネクタ14をエラストマースリーブ64から取り外すことができる。再使用可能なコネクタ14がエラストマースリーブ64から取り外されると、スリーブ64は、図3Bに示されるように、シングルユースコネクタ12のハウジング16の開放近位側18の周りで収縮する。この位置では、エラストマースリーブ64は、ハウジング16の開放近位側18の少なくとも一部を覆い、それにより、ユーザが使用済みシングルユースコネクタ12を再使用可能なコネクタ14に再接続するのを防止する。
図4Aから図4Cは、再使用可能なコネクタ414に接続可能なシングルユースコネクタ412を備える医療用コネクタアセンブリ410の別の例示的な実施形態を示す。前述の例のように、コネクタ412、414は、一端部で可撓性チューブ422、430に接続された中空管状ハウジング416、424を備える。例えば、再使用可能なコネクタ414は、可撓性チューブ430に接続された近位端部または近位側426と、シングルユースコネクタ412に接続されるように設計された遠位端部または遠位側428と、を備えることができる。シングルユースコネクタ412は、可撓性チューブ422に接続された遠位側420と、再使用可能なコネクタ414に接続されるように設計された開放近位側418と、を備える。コネクタ412、414の中空管状ハウジング416、424は、サイズ、形状、および材料組成が前述のコネクタと概ね同様である。
医療用コネクタアセンブリ410はまた、シングルユースコネクタ412の管状ハウジング416に接続された少なくとも1つのガード部材434を備える。本実施形態では、少なくとも1つのガード部材434は、シングルユースコネクタ412が再使用可能なコネクタ414に接続される準備ができている使用前または開位置(図4Aに示す)と、コネクタ412、414が互いに取り付けられた使用中または接続位置(図4Bに示す)と、最終的に、シングルユースコネクタ412が再使用可能なコネクタ414から切り離され、少なくとも1つのガード部材434がシングルユースコネクタ412の再使用可能なコネクタ414への再接続を防止する使用後または閉位置(図4Cに示す)との間で移行するように構成されている。図4Aから図4Cの実施形態では、少なくとも1つのガード部材434は、シングルユースコネクタ412のハウジング416の内部側壁によって画定される管腔417に配置される。使用前または開位置(図4Aに示す)および使用中または接続位置(図4Bに示す)において、ガード部材434は、ハウジング416内に完全に引き込まれているので、シングルユースコネクタ412のハウジング416を再使用可能なコネクタ414に接続することができる。図4Cとともに後述する使用後または閉位置では、ガード部材434の近位先端は、シングルユースコネクタ412の開放近位側418から延在して、ユーザがシングルユースコネクタ412を再使用可能なコネクタ414に再接続するのを防止する。
医療用コネクタ410の非限定的な一態様では、ガード部材434は、ばね436と、展開可能な支持体またはバスケット440と、それらの間に接続された長尺部材またはロッド442と、を備えることができ、後者の2つは、図4Aから図4Bに最もよく示されているように、伸長可能部分438を形成する。動作中、ばね436は、解放されると、ガード部材434の伸長可能部分438を閉位置の近位に前進させる。その結果、ガード部材434の近位先端の展開可能なバスケット440がハウジング416の近位端部から出現すると、展開可能な支持体またはバスケット440は、縮退位置から展開位置に移行する。いくつかの例では、展開可能な支持体またはバスケット440は、複数の可撓性フレーム部材444を備える傘構造である。フレーム部材444は、ロッド442に枢動可能に接続された第1端部446と、第1端部446の反対側の自由端である第2端部448(図4Cに示す)とを有する。傘と同様に、展開可能な支持体またはバスケット440はまた、カバー450を備えることができ、カバー450は、図4Aに最もよく示されているように、例えば、布地またはプラスチックフィルムから形成され、複数のフレーム部材444に取り付けられ、複数のフレーム部材444全体にわたって延在する。
一般的に、ばね436および長尺部材またはロッド442によって展開位置に付勢されるが、展開可能な支持体またはバスケット440は、通常、図4Aおよび図4Bに示すように、ハウジング416の側壁の狭い内面によってその縮退位置に維持される。関連してまたは代替的に、使用中または接続位置(図4Bに示す)において、再使用可能なコネクタ414の遠位側428の停止部材427は、ばね436の付勢力に抗するようにバスケット440に接触することができ、それにより、ガード部材434をハウジング416内に維持する。シングルユースコネクタ412が再使用可能なコネクタ414から取り外されると、ばね436が解放され、長尺部材またはロッド442を近位方向に押圧し、展開可能な支持体またはバスケット440をハウジング416の近位端部を通って前進させ、伸長させる。ハウジング416から解放されると、展開可能な支持体またはバスケット440が展開して、それによって、バスケット440の最大外径が増加して、シングルユースコネクタ412が再使用可能なコネクタ414に再接続されるのを阻止することができる。ロッド442が伸長され、バスケット440が展開位置にあるとき、シングルユースコネクタ412は、再使用可能なコネクタ414に接続することができない。
流体インジェクションシステム
本明細書に開示されるシングルユースコネクタは、多くの自動流体インジェクタおよびそれらの関連するチューブセットに通常見られる流入口または流出口に適合させることができる。当技術分野で周知のように、多くの流体インジェクションシステムは、再使用可能なまたはマルチユース使い捨てセット(MUDS)を使用して、複数回のインジェクション処置にわたって、患者およびそのような処置毎にシングルユースの使い捨てチューブセット(SUDS)を併せ用いて1つまたは複数の流体を複数の患者に投与する。MUDSを備えるそのような多流体インジェクションシステムの1つは、「Multiple Fluid Delivery System With Multi-Use Disposable Set And Features Thereof」と題された、Hauryらによる米国特許出願公開第2018/0015274A1号明細書に記載され、本明細書に開示されたシングルユースコネクタを備えるように適合させることができる患者流体ラインを備えるそのようなシングルユース使い捨てセット(SUDS)は、「Single-use Disposable Set Connector,」と題された、Sokolovらによる米国特許出願公開第2016/0331951A1号明細書に記載され、両方とも本発明の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に組み込まれる。患者毎にそのようなSUDSを使用することにより、MUDSの無菌性が保証され、インジェクション手順がMUDSで順次実行されるときに1つまたは複数の流体の汚染が回避される。以下に説明するように、本明細書に記載のシングルユースコネクタは、そのようなSUDSデバイスに接続され、および/またはそのようなSUDSデバイスと一体的に形成されるように適合させることができる。
図5Aから図5Cに示すように、多流体医療用インジェクタ/インジェクションシステム510(以下「流体インジェクタシステム510」)は、電動インジェクタ装置またはデバイスと、圧力下で1つまたは複数のマルチドーズ容器から患者に1つまたは複数の流体を送達するためにインジェクタに関連付けられるようになされた1個または複数の流体送達セットと、を備える。例えば、システム510は、流体インジェクタシステム510のエンクロージャ516内に取り外し可能に囲まれたマルチユース使い捨てセット(MUDS)512を備えることができる。シングルユース使い捨てセット(SUDS)514は、エンクロージャ516内のポート、開口、またはスロット544を介してMUDS512に取り外し可能に接続することができる。SUDS514(図5Bおよび図5Cに示す)は、本明細書に記載の可撓性医療用チューブの1つまたは複数のコネクタおよびセグメントを介して、MUDS512から患者の血管アクセス部位および/またはカテーテルに流体を送達するように構成されている。
いくつかの例では、インジェクタエンクロージャ516は、対向する側面518、上端部520、および下端部522を備える。いくつかの実施形態では、エンクロージャ516は、撮像室の床でエンクロージャ516を回転可能かつ移動可能に支持するための1つまたは複数のホイール526を有するベース524上に支持されてもよい。1つまたは複数のホイール526は、エンクロージャ516が所望の位置に配置された後、意図せずに移動するのを防止するようにロック可能であってもよい。流体インジェクタシステム510の移動および位置決めを容易にするために、少なくとも1つのハンドル528を設けてもよい。他の実施形態では、エンクロージャ516は、床、天井、壁、または他の構造物などの固定面に取り外し可能または取り外し不可能に固定されてもよい。エンクロージャ516は、機械的駆動構成要素を駆動するために必要な種々の機械的、電気的および電力的構成要素を囲む。さらに、流体インジェクタシステム510に関連する機械的駆動構成要素(例えば、可動ピストン要素)の動作を制御するために使用される電子メモリおよび電子制御デバイス(以下、1個または複数の電子制御デバイス)などの制御構成要素を囲む。そのようなピストン要素は、モータによって駆動されるボールねじシャフト、ボイスコイルアクチュエータ、ラックアンドピニオンギアドライブ、リニアモータなどの電気機械駆動構成要素を介して往復動作可能であってもよい。いくつかの実施形態では、機械的、電気的および電力的構成要素、制御構成要素の少なくともいくつかは、ベース524内またはその上に設けられてもよい。
流体インジェクタシステム510は、少なくとも1つのバルク流体源536と接続するための少なくとも1つのバルク流体コネクタ534をさらに備える。いくつかの実施形態では、複数のバルク流体コネクタ534を設けてもよい。例えば、図5Aに示すように、3つのバルク流体コネクタ534を横に並べてまたは他の配置で設けてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのバルク流体コネクタ534は、バイアル、ボトル、またはバッグなどの少なくとも1つのバルク流体源536に取り外し可能に接続するように構成されたスパイクであってもよい。少なくとも1つのバルク流体コネクタ534は、新規バルク流体源536毎に再使用可能または再使用不可能なインターフェースを有してもよい。少なくとも1つのバルク流体源536は、流体インジェクタシステム510への送達および流体インジェクタシステムによる使用のために、生理食塩水、対照液、または他の医療用流体などの医療用流体を受け入れるように構成されてもよい。エンクロージャ516は、流体インジェクタシステム510に接続された少なくとも1つのバルク流体源536を支持するための少なくとも1つの支持部材538を有してもよい。
少なくとも1つのバルク流体コネクタ534は、MUDS512上に形成されてもよく、またはMUDS512から分離されて流体接続されてもよい。いずれの場合も、MUDS512は、適切な流体接続ポート532を介して1個または複数の流体源からSUDS514に流体を送達するように構成されている。MUDS512はまた、プライミング中にSUDS514から廃液を受け取るための廃液リザーバおよび廃液流入ポート540を含む。
いくつかの例では、接続ポート532および廃液流入ポート540は、流体インジェクタシステム510のエンクロージャ516の少なくとも一部によって遮蔽される。例えば、ポート532、540は、図5Bに示すように、SUDS514を受容するように構成されたエンクロージャ516のスロット544内に引っ込んでいてもよい。エンクロージャ516内のポート532、540を引っ込ませることは、ユーザまたは患者が、患者に注入される流体と接触するかもしれないポート532、540またはその一部に接触、場合によっては、ポート532、540またはその一部を汚染することを防止または制限することによってポート532、540の無菌性を保つのに役立つ可能性がある。他の例では、接続ポート532は、エンクロージャ516上に直接形成され、流体経路(図示せず)によってMUDS512に接続されてもよい。望ましくは、SUDS514とポート532、540との間の接続は、SUDS514がポート532、540に対して選択的に接続および切り離されることを可能にする解放可能な接続である。
シングルユース使い捨てコネクタセット(SUDS)
図6から図9Cを参照すると、インジェクタシステム510のMUDS512に取り付けられるように構成されたタイプのSUDS514の様々な新しい実施形態が示されている。図5Bおよび図5Cに示すSUDS514の従来技術バージョンのように、本明細書に記載の各新規実施形態のSUDS514は、使用前に、空気または表面伝播汚染物質による汚染からSUDS514を保護する予め滅菌された封止パッケージに包装されることが望ましいことを理解されたい。あるいは、封止パッケージおよびその中のSUDS514は、例えば電子ビーム(Eビーム)滅菌技術を使用して包装後に滅菌されてもよい。
図5Bおよび図5Cに示すように、SUDS514は、ハウジング612を備え、ハウジング612は、図5Aおよび図5Bに最もよく示されているように、インジェクタシステム510のスロット544などの対応するスロットまたはポートおよびMUDS512に挿入されるように構成されている。具体的には、SUDS514の流体流入ポート614は、ハウジング612を通って延在し、その近位端部でMUDS512の接続ポート532と取り外し可能に係合するように構成されている。SUDS514はまた、ハウジング612を通って延在する廃液流出ポート616を備える。廃液流出ポート616は、その近位端部でMUDS512の廃液流入ポート540と取り外し可能に係合して、MUDS512と一体であっても分離していてもよい廃液リザーバ156との流体接続を確立するように構成されている。SUDS514はまた、図5Cに示すように配置されると、流体流入ポート614と廃液流出ポート616との間の流体接続を提供する患者流体ライン618を備える。いくつかの例では、患者流体ライン618は、その近位端部で流体流入ポート614に接続された流体ポートコネクタ620と、その遠位端部で廃液流出ポート616に接続された端部ポートコネクタ622と、それらの間に延在する可撓性チューブ624と、を備える。端部ポートコネクタ622は、廃液流出ポート616から切り離され、例えば、カテーテルを介して患者に接続されるように構成され、それによって、流体流入ポート614から患者に流体を供給することができる。その一方、廃液流出ポート616は、MUDS512の廃液流入ポート540と係合したままとなる。第1スカート615および第2スカート621は、接触および汚染を防止するために、それぞれ流体流入ポート614および流体ポートコネクタ620の周りに延在する。
本発明のSUDS514は、本明細書に開示される再接続防止機構のうちの1つまたは複数に組み込むことができる。本開示の一態様によれば、SUDS514は、初期使用後にSUDS514がMUDS512に再使用および/または再接続されるのを防止するように構成された様々なロック構造を備えることができる。
例えば、流体流入ポート614は、図1Aから図4Cに示すシングルユースコネクタのうちの1つまたは複数を備えることができる。その場合、本明細書に記載のシングルユースコネクタのガード部材は、流体流入ポート614のMUDS512の接続ポート532への再接続を防止するように配置させることができる。例えば、流体流入ポート614は、図1Aから図1Cに示す圧縮スリーブ36を備えることもある。その場合、流体流入ポート614をMUDS512の接続ポート532から切り離すことで、圧縮スリーブ36を流体流入ポート614のMUDS512の接続ポート532への再接続を防止する使用後または閉位置に移行させる。いくつかの例では、流体流入ポート614を取り囲む第1スカート615は、第1スカート615のMUDS512への再挿入または再接続を防止するための圧縮スリーブ36を備えてもよい。いくつかの例では、SUDS514の廃液流出ポート616は、廃液流出ポート616のMUDS512の廃液流入ポート540への再挿入または再接続を防止するための圧縮スリーブ36を備えてもよい。
いくつかの例では、SUDS514の流体流入ポート614はまた、流体流入ポート614のMUDS512の接続ポート532への再挿入または再接続を防止するための他のガード、ロック構造、またはラッチを備えてもよい。流体流入ポート614のMUDS512の接続ポート532への再接続を防止するように構成された流体流入ポート614の例示的なガード部材626が、図7Aおよび図7Bに示されている。ガード部材626は、流体流入ポート614に配置された長尺部材であり、流体流入ポート614の長手方向に、縮退位置(図7Aに示す)から延伸位置または遮断位置(図7Bに示す)にスライドするように構成されている。
図7Aに示すように、縮退位置にあるとき、ガード部材626は、SUDS514の流体流入ポート614とMUDS512の接続ポート532との係合を可能にするように構成されている。例えば、ガード部材626は、MUDS512の接続ポート532の対応する環状リップまたはフランジ630を受け入れるように構成された溝628を備えてもよい。ガード部材626の遠位面上の傾斜部631は、環状リップまたはフランジ630との接触による撓みなどによって、環状リップまたはフランジ630上を摺動するように構成されてもよい。環状リップまたはフランジ630が傾斜部631を通過した後、図7Aに示すように、流体流入ポート614がMUDS512の接続ポート532に接続されている間、環状リップまたはフランジ630をガード部材626の溝628内に受け入れてもよい。SUDS514の流体流入ポート614をMUDS512の接続ポート532から切り離すために、ユーザは、流体流入ポート614を接続ポート532から矢印A4の方向である軸方向に引き離す。フランジ630と溝628との間の係合後、端部ポートコネクタ622を軸方向に引っ張ることで、ガード部材626が図7Bに示す延伸位置に移行する。延伸位置では、ガード部材626の突出部632は、流体流入ポート614の少なくとも一部にまたがる。この位置では、突出部632は、流体流入ポート614を遮断して、流体流入ポート614のMUDS512の接続ポート532への再接続を防止する。いくつかの例では、流体流入ポート614を取り囲む第1スカート615は、第1スカート615のMUDS512への再挿入または再接続を防止するためのガード部材626を備えてもよい。いくつかの例では、SUDS514の廃液流出ポート616は、廃液流出ポート616のMUDS512の廃液流入ポート540への再挿入または再接続を防止するためのガード部材626を備えてもよい。
図8Aおよび図8Bを参照すると、流体流入ポート614のMUDS512の接続ポート532への再接続を防止するための構造を備えるSUDS514の別の実施形態が示されている。図8Aおよび図8Bに示すように、MUDS512の接続ポート532は、接続ポート532の側壁から半径方向内側に延在する傾斜突出部634を備える。傾斜突出部634は、流体流入ポート614を接続ポート532から取り外すことができるように角度付けされた内向き面638を含む。突出部634はまた、流体流入ポート614が接続ポート532から取り外された後に流体流入ポート614の接続ポート532への再接続を阻止するように角度付けされた外向き面640を備える。
流体流入ポート614は、接続ポート532の傾斜突出部634の内向き面638に対応するように角度付けされた遠位対向傾斜面644を有するフランジ642を備えることができる。フランジ642はまた、廃液流出ポート616の傾斜突出部634の外向き面640に係合するように構成された平坦近位面646を備えることができる。フランジ642は、傾斜突出部634の開口を通る流体流入ポート614の挿入を可能にするために、流体流入ポート614の外面と実質的に平行になるように遠位対向傾斜面644が位置付けられる第1縮退位置と、流体流入ポート614の外面に対して鋭角に傾斜するように遠位対向傾斜面644が位置付けられる第2延伸位置との間で移動可能であってもよい。例えば、遠位対向傾斜面644は、流体流入ポート614の長手方向軸に対して約45度の角度を付けることができる。使用時、遠位対向傾斜面644は、最初は第1縮退位置にあり、それによって、傾斜突出部634の開口を通して流体流入ポート614を挿入し、流体流入ポート614を接続ポート532に接続することができる。流体流入ポート614が接続ポート532に接続されると、遠位対向傾斜面644は、図8Aに示す第2延伸位置に移行するように構成されてもよい。流体流入ポート614を接続ポート532から切り離すために、ユーザは、流体流入ポート614を接続ポート532から軸方向に引き離す。遠位対向傾斜面644は、傾斜突出部634の内向き面638に接触したときに部分的に変形または曲がるように構成され、それによって、流体流入ポート614を接続ポート532から容易に取り外すことができる。流体流入ポート614が接続ポート532から取り外されると、遠位対向傾斜面644は、第2延伸位置に戻るように構成されている。この位置では、フランジ642の平坦近位面646は、傾斜突出部634の外向き面640とフランジ642の平坦近位面646との接触によって、流体流入ポート614の接続ポート532への再挿入を防止するように構成されている。
いくつかの例では、流体流入ポート614を取り囲む第1スカート615は、第1スカート615のMUDS512への再挿入または再接続を防止するためのフランジ642を備えてもよい。いくつかの例では、SUDS514の廃液流出ポート616は、廃液流出ポート616のMUDS512の廃液流入ポート540への再挿入または再接続を防止するためのフランジ642を備えてもよい。
上記のように、本明細書で教示された再接続防止機構のいずれも組み込まないSUDSは、米国特許出願公開第2016/0331951号明細書に開示されている。その公報は、本明細書の図5Bおよび図5Cに示すように、その近位端部がハウジング612のスカート621に取り付けられるかまたはその一体部分として形成されるロックタブ216と、MUDS512のハウジング内に形成される、それに対応する受け入れスロット544との両方を開示している。当該公報はまた、ロックタブ216の両側のそれぞれに画定されたノッチ218または開口、および関連して、MUDSの受け入れスロット544から突出する各ノッチ218に対応するプロングを開示する。SUDS514がMUDS512に設置されている場合、ロックタブ216は、そのノッチ218が受け入れスロット544から突出するプロングに引っかかるまで受け入れスロット544に入り込み、その時点でSUDS514は、MUDS512に接続される。SUDS514がこの固定またはロック位置に配置されると、SUDSの流体流入ポート614および廃液流出ポート616は、それぞれMUDS512の流体接続ポート532および廃液流入ポート540に接続される。一方、ロックタブ216が係合解除され(例えば、押し下げられ)、そのノッチ218がMUDS512の対応するプロングによって保持されなくなると、ロックタブ216は、単にSUDS514をMUDS512から引き離すことによって、受け入れスロット544から取り外すことができ、それによって、SUDS514をMUDS512から取り外すことができる。ロックタブ216およびSUDS514をMUDS512に固定し、SUDS514をMUDSから解放する際のその使用方法は、前述の公報の図面および本出願の図5Aから図5Cにも示されている。
再び本開示を参照すると、いくつかの例では、SUDS514のハウジング612は、SUDS514のMUDS512への再接続を防止するためのラッチ機構を備えることができる。例えば、図6および図9Aから図9Cに示すように、そのようなラッチ機構650は、少なくとも部分的に、上述のロックタブ216およびハウジング612の周囲部分の変形例として実装されてもよい。特に、ラッチ機構650は、可撓性ビーム652と、可撓性ビームに取り付けられた一次フィンガキャッチ656と、スカート621内に画定された凹部658と、を備え、以下に説明するように、一次フィンガキャッチ656を引っかけるための一次キャッチプレート657を形成してもよい。この例では、ラッチ機構650はまた、二次キャッチプレート660によって引っかかるように設計された二次フィンガキャッチ659を備えてもよい。二次キャッチプレート660は、好ましくは可撓性ビーム652/ロックタブ216の遠位端部として現れている。このラッチ機構650およびそのフィンガキャッチ656/659およびキャッチプレート657/660は、ロックタブ216と協働して、上記の米国特許出願公開第2016/0331951号明細書に関連して前述したように、SUDS514のMUDS512に対する接続および切り離しを可能にするだけでなく、その後にSUDS514のMUDS512または同様に設計されたマルチユース使い捨てセットへの再接続を防止するように設計された再接続防止機構を形成する。以下に説明するように、この再接続防止機構650は、(i)SUDS514がMUDS512に接続可能な使用前または開位置(図9Aに示す)から、(ii)SUDS514がMUDS512に接続されている使用中または接続位置(図9Bに示す)に、そして最終的に、(iii)SUDS514のMUDS512または同様に設計されたマルチユース使い捨てセットへの再接続を防止または阻止する使用後または閉位置(図9Cに示す)に移行するように構成されている。
図9Aは、再接続防止機構を組み込んだSUDS514を示しており、SUDS514は、使用前または開位置に、すなわちMUDS512への挿入前の状態にある。特に、ロックタブ216/可撓性ビーム652は、その遠位端部がハウジング612のスカート621から離れるように常に付勢される上方位置に示されている。可撓性ビーム652がこの上方位置に留まる限り、ビーム652の下側の一次フィンガキャッチ656は、凹部658の上に留まり、一次キャッチプレート657からはずれたままとなる。しかしながら、SUDS514は、MUDS512に取り付けられると、使用中または接続位置への移行を開始し、これは図9Bに示されている。特に、この移行は、ロックタブ216の近位端部がMUDS512の受け入れスロット544に押し込まれているときに、ロックタブ216の上面が最初にMUDS512のプロングに接触することから始まる。ロックタブ216が受け入れスロット内に押し込まれ続けると、MUDS512のプロングは、タブ216の上面に沿って進み、それによって、可撓性ビーム652がその通常の上向き付勢力に抗して下方に曲げられ、一次フィンガキャッチ656が一次キャッチプレート657との係合位置に近づく。SUDS514の取り付けを継続すると、ロックタブ216/可撓性ビーム652はじきに、一次フィンガキャッチ656が一次キャッチプレート657の上縁部に接触してそれを越えて凹部658内におよび凹部658を通ってパチンとはまるだけでなく、ロックタブ216のノッチ218がMUDS512のプロングに到達する点まで曲がる。その時点で、上方への付勢力が作用するため、ロックタブ216/可撓性ビーム652は、そのノッチ218がMUDS512のプロングにパチンとはまり、プロングに引っかかるため、上方に跳ね上がる。また、凹部658を通過すると、一次フィンガキャッチ656は、一次キャッチプレート657に引っかかる。これにより、SUDS514のMUDS512への接続が完了して、SUDS514およびその再接続防止機構650が図9Bに示す使用中または接続位置に配置される。
図9Cは、使用後または閉位置にあるSUDS514およびその再接続防止機構650を示す。特に、SUDS514をその使用中または接続位置からその使用後または閉位置に移行させるために、ユーザは、二次フィンガキャッチ659を二次キャッチプレート660に引っかけるか、または二次フィンガキャッチ659が二次キャッチプレート660に引っかかるまで、ロックタブ216/可撓性ビーム652をさらに下方に曲げるかまたは押すだけでよい。ロックタブ216/可撓性ビーム652が押し下げられるか、そうでなければその二次キャッチポイントに達すると、2つの結果が生じる。第1に、SUDS514は、ロックタブ216がそのノッチ218がMUDS512のハウジングの受け入れスロット544から突出する対応するプロングから解放される点まで下方に移動されているため、MUDS512からロック解除される。これにより、ユーザは、上述したように、単にSUDS514をMUDS512から引き離すだけで、前者を後者から取り外すことができる。第2に、二次フィンガキャッチ659および二次キャッチプレート660は、図9Cに示すように係合すると、ユーザが係合を解除できないように構成されている。特に、ロックタブ216は、その遠位端部(すなわち、二次キャッチプレート660)が二次フィンガキャッチ659によってまたはその下に不可逆的に捕らえられることによって所定の位置にロックされる。上向きに付勢するように設計されているが、ロックタブ216は、そのノッチ218がMUDS512のプロングに再び引っかかることができない下方位置にロックされる。これにより、SUDS514は、MUDS512への再接続だけでなく、同様に設計されたマルチユース使い捨てセットへの接続も防止される。
シングルユースコネクタおよび/またはマルチユースコネクタのいくつかの実施形態が添付の図面に示され、本明細書で詳細に上述されているが、他の実施形態は、当業者には明らかであり、また本開示の範囲および精神から逸脱することなく、当業者によって容易に実施されるであろう。例えば、本開示は、可能な限り、任意の実施形態の1つまたは複数の特徴を任意の他の実施形態の1つまたは複数の特徴と組み合わせることができることを意図していることを理解されたい。したがって、前述の説明は、限定的ではなく例示的であることを意図している。
10 医療用コネクタアセンブリ
12 シングルユースコネクタ
14 マルチユースまたは再使用可能なコネクタ
16 中空管状ハウジング
17 管腔
18 近位側
20 遠位側
22 可撓性チューブ
24 中空管状ハウジング
26 近位側
28 遠位側
30 可撓性チューブ
32 Oリング
34 ガード部材
36 圧縮スリーブ
38 内部
40 近位部分
42 近位開口
44 遠位部分
46 環状ジョイント
48 内面
50 近位対向部分
52 第1アーム
54 第2アーム
56 第1部分またはセグメント
58 第1部分またはセグメント
60 第2部分またはセグメント
62 第2部分またはセグメント
64 エラストマースリーブ
66 近位開口
68 シュラウド
156 廃液リザーバ
216 ロックタブ
218 ノッチ
410 医療用コネクタアセンブリ
412 シングルユースコネクタ
416 中空管状ハウジング
417 管腔
418 近位側
420 遠位側
422 可撓性チューブ
424 中空管状ハウジング
426 近位側
427 停止部材
428 遠位側
430 可撓性チューブ
434 ガード部材
436 ばね
438 伸長可能部分
440 展開可能な支持体またはバスケット
442 長尺部材またはロッド
444 可撓性フレーム部材
446 第1端部
448 第2端部
450 カバー
510 多流体医療用インジェクタ/インジェクションシステム
512 マルチユース使い捨てセット(MUDS)
514 シングルユース使い捨てセット(SUDS)
516 エンクロージャ
518 側面
520 上端部
522 下端部
524 ベース
526 ホイール
528 ハンドル
532 流体接続ポート
534 バルク流体コネクタ
536 バルク流体源
538 支持部材
540 廃液流入ポート
544 スロット
612 ハウジング
614 流体流入ポート
615 第1スカート
616 廃液流出ポート
618 患者流体ライン
620 流体ポートコネクタ
621 第2スカート
622 端部ポートコネクタ
624 可撓性チューブ
626 ガード部材
628 溝
630 環状リップまたはフランジ
631 傾斜部
632 突出部
634 傾斜突出部
638 内向き面
640 外向き面
642 フランジ
644 遠位対向傾斜面
646 平坦近位面
650 ラッチ機構
650 再接続防止機構
652 可撓性ビーム
656 一次フィンガキャッチ
657 一次キャッチプレート
658 凹部
659 二次フィンガキャッチ
660 二次キャッチプレート

Claims (22)

  1. スロットに設置されたマルチユース使い捨てセットへの接続のために、流体インジェクタの対応する前記スロットを通して挿入されるように構成されたハウジングと、
    前記ハウジングを通って延在する流体流入ポートであって、その第1端部において、前記マルチユース使い捨てセットの流体接続ポートに取り外し可能に係合して、前記流体接続ポートとの流体接続を確立するように構成された流体流入ポートと、
    前記ハウジングを通って延在する廃液流出ポートであって、その第1端部において、前記マルチユース使い捨てセットの廃液流入ポートに取り外し可能に係合して、前記廃液流入ポートとの流体接続を確立するように構成された廃液流出ポートと、
    前記流体流入ポートと前記廃液流出ポートとの間の流体接続を提供する患者流体ラインであって、前記患者流体ラインは、近位端部において、前記流体流入ポートに接続された流体ポートコネクタと、遠位端部において、前記廃液流出ポートに接続可能な端部ポートコネクタと、前記流体ポートコネクタと前記端部ポートコネクタとの間に延在する可撓性チューブと、を備える、患者流体ラインと、
    を備え、
    前記廃液流出ポートが前記マルチユース使い捨てセットの前記廃液流入ポートに係合したままの状態で、流体が前記流体流入ポートから前記患者流体ラインを介して患者に提供され得るように、前記端部ポートコネクタは、前記廃液流出ポートから切り離されるように構成され、
    再接続防止機構は、前記流体流入ポートが前記流体接続ポートから切り離された後、前記マルチユース使い捨てセットの前記流体接続ポートへの前記流体流入ポートの再接続を防止するように構成されている、シングルユース医療用コネクタ。
  2. 前記再接続防止機構は、前記流体流入ポートに配置された少なくとも1つのガード部材を備え、
    前記少なくとも1つのガード部材は、前記シングルユース医療用コネクタが前記マルチユース使い捨てセットに接続される場合、前記流体接続ポートに係合するように構成され、
    前記流体流入ポートを前記流体接続ポートから切り離すと、前記少なくとも1つのガード部材は、前記少なくとも1つのガード部材が前記流体流入ポートの少なくとも一部を遮断して、前記流体接続ポートへの前記流体流入ポートの再接続を防止する延伸位置に移行するように構成されている、請求項1に記載のシングルユース医療用コネクタ。
  3. 前記シングルユース医療用コネクタの前記ハウジングは、ラッチ機構を備え、
    前記ラッチ機構は、前記流体流入ポートが前記流体接続ポートに一旦係合し、その後前記流体接続ポートから係合解除された後に、前記マルチユース使い捨てセットの前記流体接続ポートへの前記流体流入ポートの再接続を防止するように構成されている、請求項1に記載のシングルユース医療用コネクタ。
  4. 前記ラッチ機構は、前記ハウジングを前記マルチユース使い捨てセットから切り離すためにユーザによって押し下げられる可撓性ビームと、前記可撓性ビームが押し下げられる場合に前記ハウジングに係合するフィンガキャッチと、を備え、これにより前記ラッチ機構は、前記流体接続ポートへの前記流体流入ポートの再接続を防止する遮断位置に維持される、請求項3に記載のシングルユース医療用コネクタ。
  5. 前記流体流入ポートは、前記流体流入ポートと前記マルチユース使い捨てセットの前記流体接続ポートとの接続を可能にするように構成された第1縮退位置と、前記マルチユース使い捨てセットの前記流体接続ポートへの前記流体流入ポートの接続を防止するように構成された第2延伸位置との間で移動可能である、偏向可能なフランジを備える、請求項1に記載のシングルユース医療用コネクタ。
  6. 前記偏向可能なフランジは、前記流体流入ポートを前記流体接続ポートから取り外すことができるように角度付けられた遠位対向傾斜面と、前記流体接続ポートへの前記流体流入ポートの再接続を阻止するように角度付けられた平坦近位面と、を備える、請求項5に記載のシングルユース医療用コネクタ。
  7. 患者に流体を投与する際に使用するシングルユース使い捨てセットであって、前記シングルユース使い捨てセットは、
    流体インジェクタのエンクロージャ内に画定された対応するスロットを通して挿入されるように構成されたハウジングであって、前記流体インジェクタ内にマルチユース使い捨てセットを設置すると、前記マルチユース使い捨てセットの流体接続ポートと廃液流入ポートとは、前記流体インジェクタの前記対応するスロットにアクセス可能となる、ハウジングと、
    前記ハウジングを貫通するように画定された流体流入ポートであって、前記流体流入ポートは、前記マルチユース使い捨てセットの前記流体接続ポートに接続するように構成されているその近位側を有する、流体流入ポートと、
    前記ハウジングを貫通するように画定された廃液流出ポートであって、前記廃液流出ポートは、前記マルチユース使い捨てセットの前記廃液流入ポートに接続するように構成されているその近位側を有する、廃液流出ポートと、
    流体ポートコネクタと、端部ポートコネクタと、前記流体ポートコネクタと前記端部ポートコネクタとの間に延在する可撓性チューブと、を有する患者流体ラインであって、前記流体ポートコネクタは、前記流体流入ポートの遠位側に接続され、前記端部ポートコネクタは、前記廃液流出ポートの遠位側に取り外し可能に接続可能であり、
    (A)前記ハウジングを前記流体インジェクタの前記対応するスロットに挿入すると、前記流体流入ポート及び前記廃液流出ポートはそれぞれ、前記流体接続ポート及び前記廃液流入ポートに接続して、前記マルチユース使い捨てセットと前記シングルユース使い捨てセットとの間の流体連通が可能になり、(B)前記ハウジングを前記対応するスロットから取り外すと、前記シングルユース使い捨てセットの前記流体流入ポート及び前記廃液流出ポートはそれぞれ、前記マルチユース使い捨てセットの前記流体接続ポート及び前記廃液流入ポートから切り離される、患者流体ラインと、
    前記ハウジングを前記対応するスロットから取り外すと、(A)前記マルチユース使い捨てセットの前記流体接続ポートへの前記シングルユース使い捨てセットの前記流体流入ポートの再接続と、(2)前記マルチユース使い捨てセットの前記廃液流入ポートへの前記シングルユース使い捨てセットの前記廃液流出ポートの再接続と、の少なくともいずれか一方を防止するように構成された再接続防止機構と、
    を備える、シングルユース使い捨てセット。
  8. 再使用可能なコネクタに取り外し可能に接続されるように構成されたシングルユースコネクタであって、前記シングルユースコネクタは、
    中空管状ハウジングであって、前記中空管状ハウジングの長手方向長さに沿った遠位側とは反対側に開放近位側を有する中空管状ハウジングと、
    前記中空管状ハウジングに接続された少なくとも1つのガード部材であって、前記シングルユースコネクタが前記再使用可能なコネクタに接続可能な開位置と、前記少なくとも1つのガード部材が前記シングルユースコネクタの前記再使用可能なコネクタへの接続を防止する閉位置との間で移行するように構成された少なくとも1つのガード部材と、
    を備え、
    前記シングルユースコネクタを前記再使用可能なコネクタから切り離すことで、前記少なくとも1つのガード部材を前記開位置から前記閉位置に移行させる、シングルユースコネクタ。
  9. 前記再使用可能なコネクタのねじ山のない取り付け部材に接続され、前記シングルユースコネクタと前記再使用可能なコネクタとの間に流体接続を確立するように構成された少なくとも1つのねじ山のない取り付け部材をさらに備える、請求項8に記載のシングルユースコネクタ。
  10. 前記シングルユースコネクタの前記少なくとも1つのねじ山のない取り付け部材は、オスルアーコネクタと、メスルアーコネクタと、の少なくとも一方を備える、請求項9に記載のシングルユースコネクタ。
  11. 前記シングルユースコネクタを前記再使用可能なコネクタに対して封止するために、前記中空管状ハウジングの少なくとも一部の周りに設けられるOリングをさらに備える、請求項8に記載のシングルユースコネクタ。
  12. 前記少なくとも1つのガード部材は、内部および近位開口を画定する前記中空管状ハウジングの前記開放近位端部を少なくとも部分的に囲む環状圧縮スリーブを備え、
    前記再使用可能なコネクタの前記遠位端部は、前記少なくとも1つのガード部材が前記開位置にある場合、前記近位開口を通って前記環状圧縮スリーブの前記内部に挿入され、前記シングルユースコネクタの前記近位端部に接続されることができ、
    前記コネクタが互いに取り付けられる場合、前記少なくとも1つのガード部材は、前記再使用可能なコネクタの少なくとも一部と係合して、前記シングルユースコネクタと前記再使用可能なコネクタとの間の前記接続を補強する、請求項8に記載のシングルユースコネクタ。
  13. 前記環状圧縮スリーブは、前記閉位置に付勢されたエラストマースリーブを備え、
    前記閉位置にある場合、前記環状圧縮スリーブは、前記中空管状ハウジングの前記開放近位端部を少なくとも部分的に覆って、前記シングルユースコネクタの前記再使用可能なコネクタへの再接続を防止する、請求項12に記載のシングルユースコネクタ。
  14. 前記シングルユースコネクタを前記再使用可能なコネクタから切り離すことは、前記環状圧縮スリーブによって画定される前記開口の直径を減少させ、前記シングルユースコネクタの前記再使用可能なコネクタへの再接続を防止する、請求項12に記載のシングルユースコネクタ。
  15. 前記環状圧縮スリーブが前記閉位置に付勢される、請求項12に記載のシングルユースコネクタ。
  16. 前記環状圧縮スリーブは、前記シングルユースコネクタの前記中空管状ハウジングに取り付けられ、前記シングルユースコネクタの前記中空管状ハウジングから近位方向および半径方向外側に延在する遠位部分と、前記環状圧縮スリーブの前記遠位部分に接続され、前記環状圧縮スリーブの前記遠位部分から近位方向および半径方向内側に延在する近位部分と、を備え、
    前記環状圧縮スリーブの前記近位部分は、前記環状圧縮スリーブの前記開口を画定する、請求項12に記載のシングルユースコネクタ。
  17. 前記少なくとも1つのガード部材は、少なくとも第1アームと、第2アームと、を備え、前記第1アームおよび前記第2アームはそれぞれ、前記シングルユースコネクタの前記中空管状ハウジングに接続され、前記シングルユースコネクタの前記中空管状ハウジングから近位方向および半径方向外側に延在する第1部分と、前記アームの前記第1部分に接続され、前記アームの前記第1部分から近位方向および半径方向内側に延在する第2部分と、を備える、請求項8に記載のシングルユースコネクタ。
  18. 前記シングルユースコネクタが前記再使用可能なコネクタに接続されると、各アームの前記第2部分の内向き面が前記再使用可能なコネクタの一部に係合して、前記シングルユースコネクタと前記再使用可能なコネクタとの間の接続を補強する、請求項17に記載のシングルユースコネクタ。
  19. 前記シングルユースコネクタを前記再使用可能なコネクタから切り離すことは、前記アームを前記シングルユースコネクタの前記中空管状ハウジングに対して半径方向内側に枢動させ、前記アームの前記第2部分の外面が前記シングルユースコネクタの前記再使用可能なコネクタへの再接続を阻止する、請求項17に記載のシングルユースコネクタ。
  20. 前記少なくとも1つのガード部材は、前記中空管状ハウジング内に摺動可能に配置され、前記シングルユースコネクタが前記閉位置にある場合、前記少なくとも1つのガード部材の一部は、前記中空管状ハウジングの前記開放近位端部から延在して、前記シングルユースコネクタの前記再使用可能なコネクタへの再接続を防止する、請求項8に記載のシングルユースコネクタ。
  21. 前記少なくとも1つのガード部材は、前記ガード部材を前記閉位置に付勢するように構成されたばねと、縮退位置から展開位置に移行するように構成された展開可能な支持体と、前記ばねと前記展開可能な支持体との間に延在する少なくとも1つのロッドと、を備え、前記展開可能な支持体の最大外径は、前記縮退位置にある場合よりも前記展開位置にある場合の方が大きい、請求項20に記載のシングルユースコネクタ。
  22. 前記展開可能な支持体は、前記中空管状ハウジングの側壁の狭い内面によって前記縮退位置に維持され、前記展開可能な支持体は、前記中空管状ハウジングの前記開放近位端部を越えて延在すると前記展開位置に移行する、請求項21に記載のシングルユースコネクタ。
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