JP2022514117A - 貨物輸送用車両 - Google Patents

Abstract

貨物輸送用車両は、デッキと、クレードルのグループとを備える。グループ内の各クレードルは、クレードルがデッキに対して横方向の角度で展開する展開構成と、クレードルがデッキと実質的に同一平面上にある折りたたまれた構成との間で、デッキに対して枢動可能である。車両は、展開構成と前記折りたたまれた構成の間でグループ内の２つ以上のクレードルを同時に枢動させるように適合されたアクチュエータを備える。

Description

本発明は、貨物輸送用車両に関する。

林業からの丸太は、しばしば長距離を輸送される。陸上では、丸太は通常、列車やトラックで牽引される貨車など、丸太を運ぶために特別に構成された車両によって輸送される。これらの車両は通常、車両に複数の丸太を保持する垂直に延びる支柱を備えている。

既知の車両は、他の種類の貨物を容易に運ぶことができない。目的地に丸太を運んだ後、復路で車両を空にする必要があることがよくある。これは、特に復路で輸送される可能性のある他の種類の貨物が目的地にある場合、非効率となり得る。

本発明の少なくとも好ましい実施形態の目的は、異なる種類の貨物を運ぶために使用することができる車両を提供すること、および／または公衆に有用な代替物を少なくとも提供することである。

本発明の第１の態様によれば、デッキと、クレードルのグループと、を備える貨物輸送用車両が提供される。グループ内の各クレードルは、クレードルがデッキに対して横方向の角度で展開する展開構成と、クレードルがデッキと実質的に同一平面上にある折りたたまれた構成との間で、デッキに対して枢動可能である。車両はさらに、展開構成と折りたたまれた構成の間でグループ内の２つ以上のクレードルを同時に枢動させるように適合されたアクチュエータを備える。

本明細書および特許請求の範囲において使用される「備える（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」という用語は、「～の少なくとも一部からなる」を意味する。「備える」という用語を含む本明細書および請求項の記載を解釈する場合、各記載においてこの用語が係る特徴以外の他の特徴も存在する可能性がある。「備える（ｃｏｍｐｒｉｓｅ）」および「備えられる（ｃｏｍｐｒｉｓｅｄ）」などの関連用語は、同様に解釈されるものである。

一実施形態では、クレードルのグループは、少なくとも２つのクレードルを備える。一実施形態では、クレードルのグループは、少なくとも３つのクレードルを備える。

一実施形態では、前記グループは第１のグループであり、前記アクチュエータは第１のアクチュエータであり、前記車両はさらに、クレードルの第２のグループを備える。第２のグループ内の各クレードルは、クレードルがデッキに対して横方向の角度で展開する展開構成と、クレードルがデッキと実質的に同一平面上にある折りたたまれた構成との間で、デッキに対して枢動可能である。車両はさらに、展開構成と折りたたまれた構成の間で第２のグループ内の２つ以上のクレードルを同時に枢動させるように適合された第２のアクチュエータを備える。

一実施形態では、クレードルの第２のグループは、少なくとも２つのクレードルを備える。一実施形態では、クレードルの第２のグループは、少なくとも３つのクレードルを備える。

一実施形態では、少なくとも１つのクレードルは、ベースと、ベースの第１の端部またはその近くにある第１の外向きに延びる支柱と、を備える。一実施形態では、少なくとも１つのクレードルは、ベースの第２の端部またはその近くに第２の外向きに延びる支柱を備える。

一実施形態では、少なくとも１つのクレードルの支柱（複数可）の自由端は、クレードルが折りたたまれた構成にあるときに、隣接するクレードルと入れ子になるように適合されている。一実施形態では、少なくとも一部の支柱の自由端は先細りになっている。

一実施形態では、車両は、クレードルが展開構成にあるときに細長い物体を運ぶように適合されている。一実施形態では、車両は、クレードルが折りたたまれた構成にあるときに、インターモーダルコンテナを運ぶように適合されている。

一実施形態では、少なくとも１つのクレードルは、インターモーダルコンテナを車両に固定するための取付具を備える。一実施形態では、デッキは、インターモーダルコンテナを車両に固定するための取付具を備える。

一実施形態では、少なくとも１つのクレードルは、クレードルを展開構成に向かってバイアスするためのバイアス機構をさらに備える。一実施形態では、バイアス機構は釣り合いおもりを備える。

一実施形態では、アクチュエータ（複数可）は、ウォーム駆動部を備える。一実施形態では、アクチュエータ（複数可）は手動で操作可能である。一実施形態では、アクチュエータ（複数可）は空気圧で操作可能である。一実施形態では、アクチュエータ（複数可）は油圧で操作可能である。

一実施形態では、車両は、列車、または列車での使用に適合された貨車である。一実施形態では、クレードルは、展開構成においてレール車両限界内に収まるように成形および寸法設定され、レール車両限界は、レールレベルより９１０ｍｍ上の積載プラットフォームと、中心線のいずれの側においても１４１５ｍｍ間隔で車両積載プラットフォームの上に延びる垂直側面と、レールレベルの３８００ｍｍ上の水平天井と、側面および天井を接続する傾斜部分と、を有し、傾斜部分は、中心線から７５０ｍｍの位置からレールレベルの２９００ｍｍ上まで延びている。

一実施形態では、車両は、トラック、またはトラックでの使用に適合された貨車である。

本明細書に開示された数値範囲（例えば、１～１０）の言及はまた、その範囲内のすべての有理数（例えば、１、１．１、２、３、３．９、４、５、６、６．５、７、８、９、および１０）への言及およびその範囲内の任意の範囲の有理数（例えば、２～８、１．５～５．５、および３．１～４．７）への言及をも包含することが意図される。したがって、本明細書に明示的に開示されたすべての範囲の下位範囲も本明細書において明示的に開示される。これらは特に意図されたものの単なる例であり、列挙された最小値と最大値の間の数値のすべての可能な組み合わせは、同様に本明細書において明示的に述べられていると見なされる。

本発明が関係する当業者にとって、添付の特許請求の範囲において定義される本発明の範囲から逸脱することなく、構造の多くの変形ならびに本発明の広く異なる実施形態および用途が示唆されるであろう。本明細書の開示および説明は、単に例示的なものであり、いかなる意味でも限定することを意図するものではない。本発明が関係する当技術分野で既知の同等物を有する特定の整数が本明細書で言及される場合、そのような既知の同等物は、個別に記載されているかのように本明細書に組み込まれると見なされる。

本明細書で使用される際、名詞に続く「（複数可）」は、名詞が複数および／または単数であることを意味する。

本明細書で使用される際、「および／または」という用語は、「および」もしくは「または」、または文脈によってその双方を意味する。

本発明は、前述のものからなり、また、以下が単に例のみを与える構造を想定している。

ここで、単なる例示として以下の添付の図面を参照しながら本発明を説明する。

展開構成と折りたたまれた構成の間の中間位置にある第１のグループのクレードル、および展開構成にある第２のグループのクレードルを備えた貨物輸送用鉄道貨車の概略斜視図を示す。 図１Ａの貨車を示しており、すべてのクレードルが折りたたまれた構成にある。 図１Ａの貨車を示しており、すべてのクレードルが展開構成にある。 展開構成にある第１の実施形態の貨車のクレードルの断面を示す。 折りたたまれた構成にあるクレードルを備えた第１の実施形態の貨車の上面図を示す。 折りたたまれた構成から展開構成に枢動するクレードルを備えた第１の実施形態の貨車の側面図を示す。 展開構成にある第２の実施形態の貨車のクレードルの断面を示す。 折りたたまれた構成にあるクレードルを備えた第２の実施形態の貨車の上面図を示す。 折りたたまれた構成から展開構成に枢動するクレードルを備えた第２の実施形態の貨車の側面図を示す。 展開構成にある第３の実施形態の貨車のクレードルの断面を示す。 折りたたまれた構成にあるクレードルを備えた第３の実施形態の貨車の上面図を示す。 折りたたまれた構成から展開構成に枢動するクレードルを備えた第３の実施形態の貨車の側面図を示す。 例示的なアクチュエータの斜視図を示す。 図５Ａの例示的なアクチュエータの一部の側面図を示す。 貨車で輸送できる様々な貨物の配置を示す。 別の例示的なアクチュエータの斜視図を示す。 図７Ａの例示的なアクチュエータの一部の側面図を示す。 さらなる例示的なアクチュエータの斜視図を示す。 図８Ａの例示的なアクチュエータの一部の側面図を示す。 クレードルのグループおよび例示的なアクチュエータの斜視図である。

図１Ａは、貨物輸送用車両を示す。示される実施形態では、車両は、貨物輸送用貨車１００、具体的には列車貨車である。車両は、貨物がトラックの本体で輸送されるトラックなどの別の種類の車両であり得る。

貨車１００は、デッキ１０２、クレードルのグループ１０４、およびアクチュエータ１０６（図５Ａおよび５Ｂを参照）を有する。デッキ１０２は上面１０７を有する。上面１０７は実質的に平坦な表面である。上面１０７は不連続であり得る。例えば、上面１０７は、クレードル１０８を受け入れるためのギャップまたは凹部（図示せず）を有する。

グループ１０４内の各クレードル１０８は、クレードル１０８がデッキ１０２に対して横方向の角度で展開する展開構成と、クレードル１０８がデッキ１０２と実質的に同一平面にある折りたたまれた構成との間で、デッキ１０２に対して枢動可能である。折りたたまれた構成では、クレードル１０８は、デッキ１０２の上面１０７と実質的に同一平面上にある。

アクチュエータ１０６は、展開構成と折りたたまれた構成の間でグループ１０４内の２つ以上のクレードル１０８を同時に枢動させるように適合されている。すなわち、グループ１０４内の複数のクレードル１０８は同時に枢動する。任意の時点で、グループ１０４内の２つ以上のクレードル１０８は、デッキ１０２に対して同じ角度で展開する。図１Ａでは、グループ１０４は、展開構成と折りたたまれた構成の間の中間位置に示されている。クレードル１０８は、展開構成と折りたたまれた構成の間で前後に枢動させるように適合されている。

クレードルのグループ１０４は、少なくとも２つのクレードル１０８を含む。示される実施形態では、クレードルのグループ１０４は、３つのクレードル１０８を含む。代替の実施形態では、クレードルのグループ１０４は、４つ以上のクレードル１０８を含む。例えば、クレードルのグループ１０４は、４つ、５つ、６つ、またはそれ以上のクレードル１０８を含み得る。

図１Ａ、図５Ａおよび図５Ｂに示される実施形態では、グループ１０４は第１のグループ１０４であり、アクチュエータ１０６は第１のアクチュエータ１０６である。貨車１００は、クレードルの第２のグループ１１４、および第２のアクチュエータ１０６を有する。クレードルの第２のグループ１１４は、クレードルの第１のグループ１０４と同じ特徴および機能を有する。第２のグループ１１４内の各クレードル１０８は、クレードル１１４がデッキ１０２に対して横方向の角度で展開する展開構成と、クレードルがデッキ１０２と実質的に同一平面にある折りたたまれた構成との間で、デッキ１０２に対して枢動可能である。第２のアクチュエータ１０６は、展開構成と折りたたまれた構成の間で第２のグループ１１４内の２つ以上のクレードル１０８を同時に枢動させるように適合されている。

クレードルの第２のグループ１１４は、少なくとも２つのクレードル１０８を含む。示される実施形態では、クレードルの第２のグループ１１４は、３つのクレードル１０８を含む。一実施形態では、クレードルの第２のグループ１１４は、少なくとも３つのクレードル１０８を含む。例えば、クレードルの第２のグループ１１４は、４つ、５つ、６つ、またはそれ以上のクレードル１０８を含み得る。

図１Ｂは、折りたたまれた構成にある第１のグループ１０４および第２のグループ１１４のクレードル１０８を示す。クレードル１０８は、折りたたまれた構成においてデッキ１０２と実質的に同一平面上にある。クレードル１０８が折りたたまれた構成にあるとき、実質的にすべてのクレードル１０８は、デッキ１０２の上面１０７またはその下に位置する。これによって、実質的に障害物がなく、実質的に平坦な物体をデッキ１０２上で運ぶことが可能なデッキ１０２を提供する。各クレードル１０８の表面は、デッキ１０２の上面１０７を備えた積載プラットフォーム面の一部を形成することができる。代替の実施形態では、クレードル１０８の表面が積載プラットフォーム面の一部を形成しないように、クレードル１０８が折りたたまれた構成にあるとき、クレードル１０８の表面がデッキ１０２の上面１０７の下に凹んでもよい。

貨車１００は、クレードルが折りたたまれた構成にあるときに、インターモーダルコンテナを運ぶように適合されている。インターモーダルコンテナは、様々な輸送モードで使用できるコンテナである。インターモーダルコンテナは、一般に輸送コンテナまたはＩＳＯコンテナと呼ばれる。インターモーダルコンテナは、コンテナを持ち上げて固定するための標準的なツイストロック取付具を備えた標準サイズで利用できる。取付具は通常、コンテナの幅に沿って８フィート（２．４ｍ）の間隔で配置され、コンテナの長さに沿って２０フィート（６．１ｍ）または４０フィート（１２．２ｍ）の間隔で配置される。貨車１００はまた、取付具を介して固定することができる他の種類の貨物を運ぶように適合させることができる。例えば、液体を輸送するためのバレルを、フレームを持ち上げて固定するための取付具を有するフレームに取り付けてもよい。取付具はツイストロック取付具であってもよく、インターモーダルコンテナの取付具と同様の間隔を有してもよい。

図１Ｃは、展開構成にある第１のグループ１０４および第２のグループ１１４のクレードル１０８を示す。クレードル１０８は、展開構成においてデッキ１０２に対して横方向の角度で展開する。示される実施形態では、クレードル１０８は、デッキ１０２に対して約９０°で展開する。代替の実施形態では、クレードル１０８は、展開構成において、デッキ１０２に対して任意の他の適切な角度、例えば、７５°、８０°、または８５°で展開することができる。

クレードル１０８が展開構成にあるとき、貨車１００は、丸太、レール、パイプ、または輸送中に垂直支持を必要とする他の任意の細長い貨物などの細長い物体を運ぶように適合されている。

次に、例示的な実施形態について説明する。
第１の実施形態

図２Ａ－図２Ｃは、貨物輸送用貨車１００の第１の実施形態を示す。貨車１００は、列車での使用に適合している。

この実施形態では、少なくとも１つのクレードル１０８は、ベース１２０と、ベース１２０の第１の端部１２４ａまたはその近くにある第１の外向きに延びる支柱１２２とを有する。示される実施形態では、少なくとも１つのクレードル１０８は、ベース１２０の第２の端部１２４ｂまたはその近くにある第２の外向きに延びる支柱１２６を有する。

図２Ａは、展開構成にあるクレードル１０８ａの断面を示す。クレードルは、ベース１２０と、ベース１２０の第１の端部１２４ａまたはその近くにある第１の外向きに延びる支柱１２２ａと、ベース１２０の第２の端部１２４ｂまたはその近くにある第２の外向きに延びる支柱１２２ｂとを有する。示される実施形態では、ベース１２０は、アクチュエータ１０６（以下でより詳細に説明する）によって作動されるギア１６２を収容するための凹部１２１を有する。代替の実施形態では、ベース１２０は、凹部１２１を有さない。クレードル１０８ａは、ピボット軸１３４を中心に枢動させるように適合されている。ピボット軸１３４は、ベース１２０を通っている。示される実施形態では、支柱１２２ａ、１２２ｂは、ピボット軸１３４が支柱の端部１２８ａ、１２８ｂを通るように、ベース１２０の端部１２４ａ、１２４ｂを越えて延びる。代替の実施形態では、支柱１２２ａ、１２２ｂは、ピボット軸１３４が支柱の端部１２８ａ、１２８ｂを通らないように、ベース１２０の上方に延びる。代替の実施形態では、支柱の端部１２８ａ、１２８ｂは、ベース１２０の下方に延びる（例えば、以下に説明する第２および第３の実施形態を参照されたい）。

ベース１２０は、長方形の断面、正方形の断面、三角形の断面、または円形の断面などの任意の適切な断面を有することができる。ベース１２０は、１つまたは複数の湾曲した縁部を有し得る。図５Ａは、例示的な外形を有するベース１２０を示す。

示される実施形態では、クレードル１０８ａはガセット１２５を有する。ガセット１２５は、ベース１２０の長さに沿って延び、ベース１２０と支柱１２２ａ、１２２ｂが突き当たる角部を橋渡しする。ガセット１２５は、任意の適切な形状を有し得る。ガセットはクレードル構造を強化するものであってもよい。ガセット１２５は、好ましくは、クレードル１０８ａ内に細長い物体を受け入れるように形作られている。示される実施形態では、ガセット１２５は、細長い物体を運び、細長い物体をデッキの上に持ち上げて、丸太グラブまたはフォークリフトブレードが下を滑走することができるように適合されている。

示される実施形態では、ガセット１２５は、ベース１２０に隣接する長方形の部分と、ベース１２０と支柱１２２ａ、１２２ｂが突き当たる角部に三角形の部分とを有する。代替の実施形態では、ガセット１２５は長方形の部分のみを有する。代替の実施形態では、ガセット１２５は、ベース１２０と支柱１２２ａ、１２２ｂが突き当たる角部に湾曲した部分を有する。さらなる代替の実施形態では、ガセット１２５はベース１２０に沿って延びず、クレードル１０８ａは、各角部に１つずつ、２つのガセットを有する。さらなる代替の実施形態では、ガセットは、ベース１２０および／または支柱１２２ａ、１２２ｂと一体的に形成される。さらなる代替の実施形態では、クレードル１０８ａは、１つまたは複数のガセットを有さない。

示される実施形態では、ガセット１２５は、適切な強度の金属材料の１枚のシートから形成される。ガセットは、クレードル１０８ａの片側の支柱１２２ａ、１２２ｂと同一平面上にある。示される実施形態では、ガセット１２５がデッキ１０２の上面１０７と実質的に同一平面上となるように、ガセット１２５は、クレードル１０８ａが折りたたまれた構成にあるときに上向きになるクレードル１０８ａの側面の支柱１２２ａ、１２２ｂと同一平面にある。これは、クレードル１０８ａが折りたたまれた構成にあるときに、デッキ１０２の凹部を最小限に抑えるのに有用である。

各支柱１２２ａ、１２２ｂは、ベース１２０に接続される第１の端部１２８ａ、１２８ｂと、第２の端部１３０ａ、１３０ｂと、を有する、本体１２６ａ、１２６ｂを有する。第１の端部１２８ａ、１２８ｂは、ベース１２０に固定されている。第２の端部１３０ａ、１３０ｂは、遠位の自由端部である。示される実施形態では、２つの支柱１２２ａ、１２２ｂは、クレードル１０８ａがほぼ「Ｕ」字型であるように、互いに実質的に平行である。いくつかの実施形態では、２つの支柱１２２ａ、１２２ｂは、互いに対してある角度で展開することができる。例えば、支柱１２２ａ、１２２ｂは、互いに対して５°、１０°、１５°または２０°の角度で展開することができる。支柱は他の形状を有することができ、例えば、支柱１２２ａ、１２２ｂの全部または一部が湾曲していてもよい。

示される実施形態では、各支柱１２２ａ、１２２ｂの本体１２６ａ、１２６ｂの主要部分は、実質的に正方形の断面を有する。本体１２６ａ、１２６ｂは、長方形の断面、三角形の断面、または円形の断面など、他の任意の適切な断面を有することができる。本体１２６ａ、１２６ｂは、１つまたは複数の湾曲した縁部を有し得る。

支柱１２２ａ、１２２ｂの自由端１３０ａ、１３０ｂは、クレードルが折りたたまれた構成にあるときに、隣接するクレードルと入れ子になるように適合されている。この実施形態では、支柱１２２ａ、１２２ｂの自由端１３０ａ、１３０ｂは先細りになっている。支柱の先細りの自由端１３０ａ、１３０ｂは、クレードルが折りたたまれた構成にあるときに、隣接するクレードルと入れ子になるように適合されている。支柱の先細り自由端１３０ａ、１３０ｂは、クレードルが折りたたまれた構成にあるときに、隣接するクレードルの支柱の先細り自由端１３０ｃ、１３０ｄ、および／または隣接するクレードルの支柱の固定端１２８ａ、１２８ｂ、および／または隣接するクレードルのベース１２０と入れ子になるように適合されている。支柱の固定端１２８ａ、１２８ｂは、隣接するクレードルの先細りの自由端と入れ子にするための対応する凹部１３２ａ、１３２ｂを有する。

先細りの自由端１３０ａ、１３０ｂは、所与のクレードル間隔に対してより高いクレードル高さを可能にする効果がある。

クレードル１０８ａは、任意の適切な手段を使用して、ピボット軸１３４を中心に枢動させるように適合させることができる。示される実施形態では、貨車１００は、貨車１００の長さの一部に沿って走り、デッキ１０２を支持する、デッキ１０２の下に配置されたフレーム１３５を有する。フレーム１３５は、貨車１００の長さの一部に沿って走る２つの平行な部材を含み得る。これらの部材は、貨車１００のホイール１３７間の距離よりも短い距離だけ離間することができる。好ましい実施形態では、軸がフレーム１３５に固定され、クレードル１０８ａは軸を中心に回転する。軸は、平行なフレーム部材の両方を通る単一の軸である。この実施形態は、フレーム１３５の剛性を改善することができるが、クレードル１０８ａの設置、保守、および交換を比較的複雑にする場合がある。一実施形態では、軸は２つの半部を含み、各半部は、平行なフレーム部材の１つから外向きに延びる。別の実施形態では、軸は、ベース１２０を介してクレードル１０８ａに固定されている。クレードル１０８ａおよび軸は、貨車フレーム１３５に挿入されて固定された軸ボックス上で一体に回転する。この種類の配置は、鉄道事業者によく知られており、一般的に全車両で使用される。この実施形態は、クレードルの設置、保守、および交換を容易にすることができるが、軸ボックスを設置するために必要な切り込みによって、貨車フレーム１３５を弱め、追加の強化を必要とする場合がある。

クレードル１０８ａは、任意の適切な強度の耐久性のある材料から形成することができる。例えば、クレードル１０８ａは、様々な種類の鋼または鋼合金から作製され得る。一実施形態では、クレードル１０８ａは炭素鋼から作られている。一実施形態では、クレードル１０８ａは、鋼－アルミニウム複合合金から作られている。一実施形態では、クレードル１０８ａは、適切な耐摩耗性ポリマー材料でコーティングされている。クレードル１０８ａは、腐食しやすさを低減するために適切な表面処理を有し得る。

クレードル１０８ａは、展開構成におけるレール車両限界１３６内に収まるように成形および寸法設定されている。例えば、クレードル１０８ａは、標準化されたレール車両限界内に適合するように成形および寸法設定され得る。ニュージーランドの一般的なレール車両限界１３６は、レールレベル１４０の９１０ｍｍ上（寸法ｄ１）にある貨車積載プラットフォーム１３８と、中心線１４４のいずれの側においても１４１５ｍｍ間隔で（寸法ｄ２）貨車積載プラットフォーム１３８の上に延びる垂直側面１４２ａ、１４２ｂと、レールレベル１４０から３８００ｍｍ上（寸法ｄ３）の水平天井１４６と、側面１４２ａ、１４２ｂおよび天井１４６を接続する傾斜部分１４８ａ、１４８ｂとを有し、傾斜部分１４８ａ、１４８ｂは、中心線１４４から７５０ｍｍの位置（寸法ｄ４）からレールレベル１４０の２９００ｍｍ上（寸法ｄ５）まで延びている。

図２Ｂは、折りたたまれた構成にあるクレードル１０８ａ、１０８ｂを備えた貨車１００の上面図を示す。図２Ｃは、折りたたまれた構成から展開構成に枢動するクレードル１０８ａ、１０８ｂの側面図を示す。展開構成にあるクレードル１０８ａ、１０８ｂは、実線で示されている。折りたたまれた構成にあるクレードル１０８ａ、１０８ｂは、破線で示されている。クレードル１０８ａ、１０８ｂは、展開構成と折りたたまれた構成の間の中間位置に破線で示されている。破線の曲線は、クレードル１０８ａ、１０８ｂが折りたたまれた構成から展開構成へ、またはその逆に枢動するときに通過する半円形の経路を示す。

貨車のデッキ１０２は、長さ約１５９５２ｍｍ（寸法ｄ６）および幅約２２１０ｍｍ（寸法ｄ７）であり得る。これはニュージーランドで一般的な貨車のサイズである。貨車は他の適切なサイズでもよい。貨車は、好ましくは、少なくともインターモーダルコンテナと同じ幅である。

この実施形態では、クレードル１０８ａ、１０８ｂは、２つの異なるクレードル外形を有する。クレードルの１つを除くすべては、第１の外形を有するクレードル１０８ａである。第１の外形では、各支柱１２２ａ、１２２ｂの先細りの自由端１３０ａ、１３０ｂの外面は、支柱１２２ａ、１２２ｂの本体１２６ａ、１２６ｂの外面の延長部である。すなわち、先細りの自由端１３０ａ、１３０ｂの外面と本体１２６ａ、１２６ｂの外面は同一平面上にある。各支柱１２２ａ、１２２ｂの先細りの自由端１３０ａ、１３０ｂの内面は、支柱１２２ａ、１２２ｂの本体１２６ａ、１２６ｂの内面に対して角度が付けられている。示される実施形態では、自由端１３０ａ、１３０ｂの先端１４９ａ、１４９ｂは比較的平坦である。支柱１２２ａ、１２２ｂは、先細りの自由端１３０ａ、１３０ｂが本体１２６ａ、１２６ｂの主要部分にぶつかる場所で、肩部１５０ａ、１５０ｂを有する。肩部１５０ａ、１５０ｂは、隣接するクレードル１０８ａ、１０８ｂの支柱の固定端部１２８ａ、１２８ｂ、または先細りの端部１３０ｃ、１３０ｄを受け入れるように適合されている。

示される実施形態では、支柱１０４、１１４の２つのグループは、互いに向かって枢動する。第１グループ１０４の最も内側のクレードルの支柱１２２ａ、１２２ｂの自由端１３０ａ、１３０ｂは、折りたたまれた構成において第２グループ１１４の最も内側のクレードルの支柱１２２ｃ、１２２ｄの自由端１３０ｃ、１３０ｄと入れ子になっている。

第１のグループ１０４の最も内側のクレードルは、第１の外形を有するクレードル１０８ａである。第２のグループ１１４の最も内側のクレードルは、第２の外形を有するクレードル１０８ｂである。第１の外形を有するクレードル１０８ａの先細りの自由端１３０ａ、１３０ｂは、第２の外形を有するクレードル１０８ｂの先細りの自由端１３０ｃ、１３０ｄと相補的である。第２の外形では、各支柱１２２ｃ、１２２ｄの先細りの自由端１３０ｃ、１３０ｄの内面は、支柱１２２ｃ、１２２ｄの本体１２６ｃ、１２６ｄの内面の延長部である。すなわち、先細りの自由端１３０ｃ、１３０ｄの内面と本体１２６ｃ、１２６ｄの内面は同一平面上にある。各支柱１２２ｃ、１２２ｄの先細りの自由端１３０ｃ、１３０ｄの外面は、支柱１２２ｃ、１２２ｄの本体１２６ｃ、１２６ｄの外面に対して角度が付けられている。それ以外の点では、第２の外形を有するクレードル１０８ｂは、第１の外形を有するクレードル１０８ａと同じである。代替の実施形態では、第１のグループ１０４の最も内側のクレードルは、第２の外形を有するクレードル１０８ｂであり、第２のグループ１１４の最も内側のクレードルは、第１の外形を有するクレードル１０８ａである。

デッキ１０２は、物体を貨車に固定するための取付具１５２を有する。示される実施形態では、取付具は、インターモーダルコンテナを貨車に固定するためのものである。取付具は、標準的なツイストロック取付具であってもよい。示される実施形態では、取付具１５２は、デッキ１０２の縁部またはその近くに配置される。取付具１５２は、支柱よりもデッキ１０２の中心線から離れて配置されている。より広いデッキ１０２を有する実施形態などの代替の実施形態では、取付具１５２は、支柱よりもデッキ１０２の中心線の近くに配置することができる。一実施形態（以下でより詳細に説明される）では、取付具１５２の一部またはすべては、クレードル１０８ａ、１０８ｂに取り付けられるか、またはそれと一体的に形成され得る。取付具１５２の位置は、標準的なニュージーランドのフラットデッキ鉄道貨車の位置と一致し得る。

この実施形態では、クレードルが展開構成にあるときの貨車１００の全高は、約３３６０ｍｍ（寸法ｄ８）であり得る。展開構成にある第１のグループの最も内側のクレードルと第２のグループの最も内側のクレードルとの間に、約４４００ｍｍ（寸法ｄ９）の間隔があってもよい。クレードル１０８ａ、１０８ｂは、他の任意の適切な寸法を有し得る。クレードル１０８ａ、１０８ｂは、好ましくは、展開構成において標準的なレール車両限界内に収まるように成形および寸法設定される。
第２の実施形態

図３Ａ－３Ｃは、貨物輸送用貨車２００の第２の実施形態を示す。貨車１００は、列車での使用に適合している。第２の実施形態の貨車２００は、以下を除いて、第１の実施形態の貨車１００と同様の特徴および機能を有する。１００を追加した同様の番号は、同様の部品を示す。

図３Ａは、展開構成にあるクレードル２０８の断面を示す。この実施形態では、支柱２２２ａ、２２２ｂは先細りの自由端２３０ａ、２３０ｂを有さない。

支柱２２２ａ、２２２ｂの自由端部２３０ａ、２３０ｂは、クレードル２０８が折りたたまれた構成にあるときに、隣接するクレードル２０８と重ならないように適合されている。支柱２２２ａ、２２２ｂの固定端部２２８ａ、２２８ｂには、隣接するクレードル２０８の端部を受け入れるための凹部を有さない。支柱の固定端２２８ａ、２２８ｂは、ベース２２０の下に延びる。ベース２２０には、ギアを収容するための凹部を有さない。代替の実施形態では、クレードル２０８は、第１の実施形態のクレードル１０８ａ、１０８ｂと同様に、ギアを収容するための凹部を有する。この実施形態では、支柱の固定端部２２８ａ、２２８ｂは、ベース２２０の下に延びていなくてもよい。このクレードル２０８は、そのより単純な形状のために、第１の実施形態の貨車１００のクレードル１０８ａ、１０８ｂよりも製造が容易であり得る。

クレードル２０８は、図２Ａの車両限界１３６と同じレール車両限界１３６に関して示されている。第２の実施形態の貨車２００のクレードル２０８は、第１の実施形態の貨車１００のクレードル１０８よりも幅が広く、短い。図示された車両限界１３６の場合、広いクレードル２０８の最大高さは、車両限界１３６の形状のために、狭いクレードル１０８の最大高さよりも低い。

図３Ｂは、折りたたまれた構成にあるクレードル２０８を備えた貨車の上面図を示す。図３Ｃは、折りたたまれた構成から展開構成に枢動するクレードル２０８の側面図を示す。

この実施形態では、すべてのクレードル２０８は同じ外形を有する。少なくとも１つのクレードル２０８は、インターモーダルコンテナを貨車２００に固定するための取付具２５４を有する。取付具は、標準的なツイストロック取付具であってもよい。示される実施形態では、デッキ２０２の外端もまた、インターモーダルコンテナを貨車に固定するための取付具２５２を有する。いくつかの実施形態では、デッキ２０２は、インターモーダルコンテナを貨車に固定するための取付具２５２を有さない。一実施形態では、貨車２００は、クレードル２０８に取り付けられた取付具２５４のみを有する。

この実施形態では、クレードルが展開構成にあるときの貨車２００の全高は、約２９５０ｍｍ（寸法ｄ１０）であり得る。展開構成にある第１のグループの最も内側のクレードルと第２のグループの最も内側のクレードルとの間に、約４１５０ｍｍ（寸法ｄ１１）の間隔があってもよい。クレードル２０８は、他の任意の適切な寸法を有し得る。クレードル２０８は、好ましくは、展開構成において標準的なレール車両限界内に収まるように成形および寸法設定される。
第３の実施形態

図４Ａ－４Ｃは、貨物輸送用貨車３００の第３の実施形態を示す。貨車３００は、列車での使用に適合している。第３の実施形態の貨車３００は、以下を除いて、第１の実施形態の貨車１００および第２の実施形態の貨車２００と同様の特徴および機能を有する。それぞれ２００と１００を追加した同様の番号は、同様の部品を示す。

図４Ａは、展開構成にあるクレードル３０８ａの断面を示す。

この実施形態では、一部の支柱の自由端は、クレードル３０８ａ、３０８ｂ、３０８ｃが折りたたまれた構成にあるときに、隣接するクレードルと入れ子になるように適合されている。少なくとも一部の支柱の自由端は先細りになっている。支柱の先細りの自由端は、クレードルが折りたたまれた構成にあるときに、隣接するクレードルと入れ子になるように適合されている。支柱の固定端３２８ａ、３２８ｂは、第２の実施形態の貨車２００のクレードル２０８と同様に、ベース３２０の下に延びる。

示される実施形態では、第１のグループ３０４の最も内側のクレードルの支柱３２２ｃ、３２２ｄの自由端３３０ｃ、３３０ｄは、第１の実施形態の貨車１００の最も内側のクレードルと同様に、折りたたまれた状態の第２のグループ３１４の最も内側のクレードルの支柱３２２ｅ、３２２ｆの自由端３３０ｅ、３３０ｆと入れ子になっている。残りの支柱３２２ａ、３２２ｂの自由端３３０ａ、３３０ｂは、第２の実施形態の貨車２００のクレードルと同様に、クレードル３０８ａ、３０８ｂ、３０８ｃが折りたたまれた構成にあるとき、隣接するクレードル３０８ａ、３０８ｂ、３０８ｃと重ならないように適合される。

クレードル３０８ａは、第１および第２の実施形態の車両限界と同じレール車両限界１３６に関して示されている。第３の実施形態の貨車３００のクレードル３０８ａは、第２の実施形態の貨車２００のクレードル２０８とほぼ同じ幅である。第３の実施形態の貨車３００のクレードル３０８ａは、第２の実施形態の貨車２００のクレードル２０８よりも高い。

図４Ｂは、折りたたまれた構成にあるクレードル３０８ａ、３０８ｂ、３０８ｃを備えた貨車の上面図を示す。図４Ｃは、折りたたまれた構成から展開構成に枢動するクレードル３０８ａ、３０８ｂ、３０８ｃの側面図を示す。

この実施形態では、クレードル３０８ａ、３０８ｂ、３０８ｃは、３つの異なるクレードル外形を有する。最も内側のクレードルを除くすべてのクレードルは、第１の外形を有するクレードル３０８ａである。第１の外形は、第２の実施形態の貨車２００のクレードル２０８の外形と実質的に同じである。

第１のグループの最も内側のクレードルは、第２の外形を有するクレードル３０８ｂである。第２の外形は、第１の実施形態の貨車１００のクレードル１０８ａの第１の外形と同様である。示される実施形態では、第２の外形を有するクレードル３０８ｂの支柱３２２ｃ、３２２ｄの固定端３２８ｃ、３２８ｄは、隣接するクレードル３０８ａ、３０８ｂ、３０８ｃの端部を受け入れるための凹部を有さない。第２のグループ３１４の最も内側のクレードルは、第３の外形を有するクレードル３０８ｃである。第３の外形は、第１の実施形態の貨車１００のクレードル１０８ｂの第２の外形と同様である。示される実施形態では、第３の外形を有するクレードル３０８ｃの支柱３２２ｅ、３２２ｆの固定端３２８ｅ、３２８ｆは、隣接するクレードルの端部を受け入れるための凹部を有さない。

示される実施形態では、第２のクレードル３０８ｂおよび第３のクレードル３０８ｃの支柱３２２ｃ、３２２ｄ、３２２ｅ、３２２ｆの先細り自由端３３０ｃ、３３０ｄ、３３０ｅ、３３０ｆは、第１の実施形態の貨車１００の支柱１２２ａ、１２２ｂ、１２２ｃ、１２２ｄの先細り自由端１３０ａ、１３０ｂ、１３０ｃ、１３０ｄと比べて比較的長い。より長い先細りの自由端は、第１のグループの最も内側のクレードル３０８ｂと第２のグループの最も内側のクレードル３０８ｃとの間のより大きな程度の重なりを可能にすることが有利である。これにより、最も内側のクレードル３０８ｂ、３０８ｃを互いに近づけることができ、特定の種類の貨物を運ぶのに役立つ場合がある。

最も外側のクレードル間の距離は、第２の実施形態の貨車２００および第３の実施形態の貨車３００について実質的に同じである。しかしながら、第３の実施形態のクレードル３０８ａ、３０８ｂ、３０８ｃの貨車３００の支柱３２２ａ、３２２ｂ、３２２ｃ、３２２ｄ、３２２ｅ、３２２ｆは、第２の実施形態の貨車２００のクレードル２０８の支柱２２２ａ、２２２ｂよりも長くすることができる。これが可能なのは、最も内側のクレードル３０８ｂ、３０８ｃが折りたたまれた構成で重複するように構成され、これによって、これらを互いに近づけて配置できるためである。

第２の実施形態の貨車２００と同様に、少なくとも１つのクレードル３０８ａ、３０８ｂ、３０８ｃは、インターモーダルコンテナを貨車に固定するための取付具３５４を有する。

この実施形態では、クレードルが展開構成にあるときの貨車３００の全高は、約３２００ｍｍ（寸法ｄ１２）であり得る。展開構成にある第１のグループの最も内側のクレードルと第２のグループの最も内側のクレードルとの間に、約３２５０ｍｍ（寸法ｄ１３）の間隔があってもよい。クレードル３０８ａ、３０８ｂ、３０８ｃは、他の任意の適切な寸法を有し得る。クレードル３０８ａ、３０８ｂ、３０８ｃは、好ましくは、展開構成において標準レール車両限界内に収まるように成形および寸法設定される。

第１、第２、および第３の実施形態の貨車１００、２００、３００は、標準のニュージーランドの車両限界および貨車サイズを備えた鉄道貨車の例示的な実施形態である。本発明の原理は、他の車両限界および貨車の様々な所望の特性に容易に適合させることができる。いくつかの実施形態では、すべてのクレードル３０８は、同じ方向に折りたたむことができ得る。いくつかの実施形態では、支柱は比較的短く、その結果、支柱の自由端と折りたたまれた構成にある隣接するクレードルとの間に実質的なギャップが存在する。

設計に影響を与える可能性のある要因としては、車両限界の幾何学的制約、支柱の望ましい高さ、クレードルの望ましい幅、および製造の容易さが挙げられる。

一実施形態では、クレードルは、既存のフラットデッキ貨車に組み込みされる。

図５Ａおよび図５Ｂは、例示的なアクチュエータ１０６を示す。アクチュエータ１０６は、第１の実施形態の貨車１００のクレードルの第１のグループ１０４に関連して示されている。アクチュエータ１０６はまた、クレードルの第２のグループ１１４を作動させるために使用され得る。アクチュエータ１０６は、本明細書に記載の実施形態のいずれかのクレードルのグループのいずれかを作動させるために使用され得る。

一実施形態では、アクチュエータ１０６は、ウォーム駆動部を備える。示される実施形態では、アクチュエータは、２つのウォーム駆動部１５８ａ、１５８ｂを備える。代替の実施形態では、アクチュエータは、単一のウォーム駆動部を含み得る。単一のウォーム駆動部がデッキの中央に沿って延びている場合がある。図５Ｂを参照すると、各ウォーム駆動部１５８ａ、１５８ｂは、クレードル１０８ａのベース１２０でギア１６２と係合するねじ部分１６０を有する。代替の実施形態では、ウォーム駆動部１５８ａ、１５８ｂは、実質的に連続的にねじ切りされている。

好ましい実施形態では、ギア１６２は、第１の実施形態に関連して示されるように、クレードルのベース１２０の凹部１２１に取り付けられる。あるいは、ベース１２０は、凹部１２１を有さなくてもよく、ギア１６２は、ベース１２０に直接取り付けられてもよい。ギア１６２が凹部１２１に収容されていない実施形態では、ベース１２０の深さを減少させて、ねじ部１６０がクレードル１０８ａの全可動域にわたってギア１６２と係合するのに十分なクリアランスを提供する必要がある場合がある。ギア１６２が凹部１２１に収容されていない実施形態では、支柱の端部１２８ａ、１２８ｂは、ベース１２０の下に延びてもよい。ベース１２０の下に延びる支柱の端部１２８ａ、１２８ｂは、停止ブロック１６６（以下でより詳細に説明する）と係合するための係合面を提供し得る。

第１のウォーム駆動部１５８ａは、グループ内の各クレードル１０８ａのベース１２０の第１の端部１２４ａに配置されたギア１６２と係合する。第２のウォーム駆動部１５８ｂは、グループ内の各クレードル１０８ａ、１０８ｂのベース１２０の第２の端部１２４ｂに配置されたギア１６２と係合する。

ウォーム駆動部は、例えば適切な機械的接続を介して、共有エネルギー源によって動作されるように動作可能に接続され得る。あるいは、各ウォーム駆動部は別々のエネルギー源によって操作される場合がある。別々のエネルギー源は、それらが一斉に動作するようにコントローラによって制御され得る。一実施形態では、アクチュエータ（複数可）は手動で操作可能である。一実施形態では、アクチュエータ（複数可）は空気圧で操作可能である。一実施形態では、アクチュエータ（複数可）は油圧で操作可能である。一実施形態では、アクチュエータ（複数可）は少なくとも１つの油圧ラムを備える。列車貨車は一般にブレーキシステムで使用するための空気供給を備えているため、空気圧操作は列車貨車に特に適している可能性がある。一実施形態では、アクチュエータ（複数可）は、任意の供給源によって動力を供給されるモーターによって動作可能である。

示される実施形態では、ウォーム駆動部１５８ａ、１５８ｂは、手動で操作可能なハンドル１６１を介して作動される。ハンドル１６１は、駆動シャフト１６３のいずれかの端部に配置されている。駆動シャフト１６３は、ベベルギア１６５を介してウォーム駆動部１５８ａ、１５８ｂに接続されている。ユーザは、ハンドル１６１のいずれかを手動で操作することによって、クレードルのグループ１０４を作動させてもよい。この配置は、ユーザが貨車１００のいずれかの側からクレードルのグループ１０４を作動させることを可能にすることが有利である。同様の構成は、任意の手動ではない作動手段に利用してもよい。一実施形態では、モーターなどの手動ではない作動手段は、シャフト１６３の中央に配置されている。作動手段用の１つまたは複数のコントローラは、任意の適切な位置に配置することができる。例えば、作動手段のコントローラは、図５Ａのハンドル１６１の位置と同様の位置に配置して、ユーザが貨車１００のいずれかの側から作動手段を制御できるようにすることができる。

一実施形態では、少なくとも１つのクレードル１０８ａ、１０８ｂは、クレードル１０８ａ、１０８ｂを展開構成に向かってバイアスするためのバイアス機構を有する。示される実施形態では、バイアス機構は釣り合いおもり１６４である。釣り合いおもり１６４は、クレードル１０８ａ、１０８ｂを展開構成に向けてバイアスする。代替の実施形態では、バイアス機構は、ばね装置などの任意の適切なバイアス装置であり得る。

一実施形態では、クレードル１０８ａ、１０８ｂのすべては、バイアス機構を有する。一実施形態では、クレードル１０８ａ、１０８ｂのすべては、釣り合いおもり１６４を有する。一実施形態では、最も外側のクレードル１０８ａ、１０８ｂは、釣り合いおもり１６４を有さない。貨車の配置によっては、貨車台車の位置が原因で、最も外側のクレードルに釣り合いおもり１６４を配置できない場合がある。いくつかの実施形態では、釣り合いおもりを有さないクレードルは、釣り合いおもりを有する隣接するクレードルに機械的に連結され、その結果、この釣り合いおもりは、両方のクレードルを展開構成に向けてバイアスする。

示される実施形態では、貨車１００は、クレードル１０８ａ、１０８ｂが展開構成において所望の角度方向を超えて回転するのを防ぐ停止ブロック１６６を有する。停止ブロック１６６は、支柱の端部１２８ａ、１２８ｂと係合し、また、ベース１２０の一部と係合することができる。クレードル１０８ａ、１０８ｂは、クレードルが折りたたまれた構成にあるとき、停止ブロック１６６上に載ることができる。停止ブロック１６６は、クレードル１０８ａ、１０８ｂが、折りたたまれた構成にあるデッキ１０２の上面１０７と実質的に同一平面にある所望の角度方向を超えて回転することを防止することができる。

一実施形態では、貨車１００は、クレードル１０８ａ、１０８ｂを展開構成および／または折りたたまれた構成でロックするための１つまたは複数のロック装置（図示せず）を有する。ロック装置は、任意の適切な形態を有し得る。例えば、ロック装置は、クレードル１０８ａ、１０８ｂの適切な開口と選択的に係合するように適合された、貨車フレーム１３５および／またはデッキ１０２に取り付けられた１つまたは複数の可動ピンを備えてもよい。ロック装置はばね式であってもよい。ロック装置は、折りたたまれた構成、または展開構成、あるいはその両方でクレードルをロックするように適合させることができる。ロック装置はばね手動で操作されてもよい。ロック装置は、モーターまたは他の任意の適切な作動手段によって操作可能であり得る。クレードル１０８ａ、１０８ｂは、単一の関連するロック装置を有し得る。クレードル１０８ａ、１０８ｂは、クレードルのいずれかの側に配置された２つの関連するロック装置を有し得る。

図６Ａ－６Ｈは、貨車１００によって輸送することができる様々な貨物配置を示す。貨物の配置は、第１の実施形態の貨車１００に関連して示されている。貨物の配置は、第２の実施形態の貨車２００および第３の実施形態の貨車３００によって運ぶことができる。図６Ａ－６Ｃは、折りたたまれた構成にあるクレードルの第１のグループ１０４およびクレードルの第２のグループ１１４を備えた貨車１００を示す。図６Ｂは、単一の２０フィートコンテナ１６８を運ぶ貨車を示す。図６Ｃは、２つの２０フィートコンテナ１６８を運ぶ貨車１００を示す。一実施形態では、貨車１００は、単一の４０フィートコンテナ（図示せず）を運ぶことができる。

図６Ｄは、折りたたまれた構成にあるクレードルの第１のグループ１０４および展開構成にあるクレードルの第２のグループ１１４を備えた貨車１００を示す。この構成では、貨車１００は、２０フィートのコンテナ１６８および複数の丸太１７０または他の細長い物体を運ぶことができる。

図６Ｅ－６Ｈは、展開構成にあるクレードルの第１のグループ１０４およびクレードルの第２のグループ１１４を備えた貨車１００を示す。図６Ｅは、２つのグループの丸太１７０を運ぶ貨車１００を示す。図６Ｆは、３つのグループの丸太１７０を運ぶ貨車１００を示す。図６Ｇは、パイプ１７２の比較的長いグループと丸太１７０の比較的短いグループを運ぶ貨車１００を示す。図６Ｈは、単一の比較的長いグループのパイプ１７２を運ぶ貨車１００を示す。

これらの貨物の配置は、例としてのみ示され、他の多くの貨物の配置が可能であることが理解されよう。

図７Ａおよび図７Ｂは、別の例示的なアクチュエータ２０６を示す。アクチュエータ２０６は、第１の実施形態の貨車１００のクレードルの第１のグループ１０４に関連して示されている。アクチュエータ２０６はまた、クレードルの第２のグループ１１４を作動させるために使用され得る。アクチュエータ２０６を使用して、本明細書に記載の実施形態のいずれかのクレードルのグループのいずれかを作動させることができる。アクチュエータのこの実施形態は、以下を除いて、第１の実施形態のアクチュエータ１０６と同様の特徴および機能を有する。１００を追加した同様の番号は、同様の部品を示す。

示される実施形態では、アクチュエータ２０６は、ウォーム駆動部を備える。図７Ａは、２つのウォーム駆動部２５８ａ、２５８ｂを備えるアクチュエータを示す。ウォーム駆動部２５８ａ、２５８ｂは、釣り合いおもり１６４の近くで、各クレードル１１４のベース１２０の側面から内側に間隔を置いて配置されている。アクチュエータ２０６に加えて、一対のクレードルリンケージアセンブリ２７８も提供される。各クレードルリンケージアセンブリ２７８は、ウォーム駆動部２５８ａ、２５８ｂおよび／またはフラットデッキと平行に展開するメインアーム２８０を備える。各クレードルリンケージアセンブリ２７８は、複数のリンケージアーム２８２をさらに備える。各クレードル１０４は、関連するリンクアーム２８２を有する。各リンクアーム２８２は、関連するクレードル１０４に回転不可能に固定され、メインアーム２８０に枢動可能に固定される。一対のクレードルリンケージアセンブリ２７８は、クレードルの動きが同期され、クレードル１０４が一緒に動くことを確実にする。

代替の実施形態では、アクチュエータは、単一のウォーム駆動部および／または単一のクレードルリンケージアセンブリ２７８を備えることができる。

図５Ａおよび５Ｂの実施形態と同様に、ウォーム駆動部２５８ａ、２５８ｂは、ベベルギア２６５を介してウォーム駆動部２５８ａ、２５８ｂに接続されている駆動シャフト２６３のいずれかの端に配置された手動操作ハンドル２６１を介して作動される。ユーザは、ハンドル２６１のいずれかを手動で操作することによって、クレードルのグループ１０４を作動させてもよい。あるいは、モーターなどの手動ではない作動手段は、シャフト２６３を操作することができる。

図８Ａおよび図８Ｂは、別の例示的なアクチュエータ３０６を示す。アクチュエータ３０６は、第１の実施形態の貨車１００のクレードルの第１のグループ１０４に関連して示されている。アクチュエータ３０６はまた、クレードルの第２のグループ１１４を作動させるために使用され得る。アクチュエータ３０６を使用して、本明細書に記載の実施形態のいずれかのクレードルのグループのいずれかを作動させることができる。

示される実施形態では、アクチュエータ３０６は、一対のクレードルリンケージアセンブリを備える。各クレードルリンケージアセンブリは、フラットデッキと平行に展開するメインアームを備える。各クレードルリンケージは、複数のリンケージアームをさらに備える。各クレードルには、関連するリンケージアームを有する。各リンケージアームは、関連するクレードルに回転不可能に固定され、メインアームに枢動可能に固定される。一対のクレードルリンケージアセンブリは、クレードルの動きが同期され、クレードル１０４が一緒に動くことを確実にする。リンケージアセンブリの動きは、駆動シャフト３６３のいずれかの端に配置された手動で操作可能なハンドル３６１によって制御される。駆動シャフト３６３は、ケーブルを介してクレードルリンケージアセンブリに接続されている。ケーブルは、ステンレス鋼ケーブルなどの適切な材料から形成されることが好ましい。ハンドルを操作すると、ケーブルがスプールに巻き付けられる。スプールは、ケーブルを受け入れるための雄ねじ外形を有することが示されている。あるいは、外面はねじ山がないか滑らかであってもよい。ユーザは、ハンドル３６１のいずれかを手動で操作することによって、クレードルのグループ１０４を作動させてもよい。あるいは、モーターなどの手動ではない作動手段は、シャフト３６３を操作することができる。

代替の実施形態では、アクチュエータは、単一のクレードルリンケージアセンブリを備えることができる。
トラックの実施形態

上記の実施形態は、鉄道貨車での使用に適合されている。上記の本発明の原理は、他の形態の輸送に適用され得ることが理解されるであろう。いくつかの実施形態では、車両は、トラック、トラックの一部、またはトラックと共に使用するためのデバイスまたは装置である。例えば、車両はトレーラーであってもよい。図９は、トラックでの使用に適合されたクレードルのグループ１１０４およびアクチュエータ１１０６を示す。このトラックの実施形態は、以下を除いて、第１の実施形態の貨車１００と同様の特徴および機能を有する。１０００を追加した同様の番号は、同様の部品を示す。

重量については、列車の貨車よりもトラックの方が重要な場合がある。トラックの例示的な構成では、クレードル１１０４は、重量を減らすため、釣り合いおもりを有さない。クレードル１１０４は、ばね機構を使用して展開構成に向かってバイアスをかけることができる。図９の実施形態では、クレードル１１０４はバイアス機構を有さない。

図９の実施形態では、アクチュエータ１１０６は、第１の実施形態と同様の特徴および機能を有する２つのウォーム駆動部１１５８ａ、１１５８ｂを備える。トラックには一般的に電力源がある。トラックの例示的な構成は、油圧で操作されるクレードル１１０４を有し得る。油圧ラムは電子的に操作してもよい。

好ましい実施形態では、トラック用のトレーラー、またはトラック自体は、鉄道貨車に関して上記で説明した例示的な実施形態と同様に、互いに向かって枢動するクレードルの２つのグループ１１０４を有する。一実施形態では、トラック、またはトラック用のトレーラーは、同じ方向に枢動する複数のクレードルを有する。

本発明の好ましい実施形態は、例としてのみ記載されており、本発明の範囲から逸脱することなく、それに修正を加えることができる。

Claims (23)

1. デッキと、
   クレードルのグループであって、前記グループ内の各クレードルは、前記クレードルが前記デッキに対して横方向の角度で展開する展開構成と、前記クレードルが前記デッキと実質的に同一平面上にある折りたたまれた構成との間で、前記デッキに対して枢動可能であるクレードルのグループと、
   前記展開構成と前記折りたたまれた構成の間で前記グループ内の２つ以上のクレードルを同時に枢動させるように適合されたアクチュエータと、
   を備える貨物輸送用車両。
2. 前記クレードルのグループは少なくとも２つのクレードルを備える、請求項１または請求項２に記載の車両。
3. 前記クレードルのグループは少なくとも３つのクレードルを備える、請求項１または２に記載の車両。
4. 前記グループは第１のグループであり、前記アクチュエータは第１のアクチュエータであり、前記車両は、
   クレードルの第２のグループであって、前記第２のグループの各クレードルは、前記クレードルが前記デッキに対して横方向の角度で展開する展開構成と、前記クレードルが前記デッキと実質的に同一平面にある折りたたまれた構成との間で、前記デッキに対して枢動可能であるクレードルの第２のグループと、
   前記展開構成と前記折りたたまれた構成の間で前記第２のグループ内の２つ以上のクレードルを同時に枢動させるように適合された第２のアクチュエータと、をさらに備える、請求項１に記載の車両。
5. 前記クレードルの第２のグループは少なくとも２つのクレードルを備える、請求項４に記載の車両。
6. 前記クレードルの第２のグループは少なくとも３つのクレードルを備える、請求項４または請求項５に記載の車両。
7. 少なくとも１つのクレードルが、ベースと、前記ベースの第１の端部またはその近くにある第１の外向きに延びる支柱と、を備える、請求項１～６のいずれか一項に記載の車両。
8. 前記少なくとも１つのクレードルは、前記ベースの第２の端部またはその近くに第２の外向きに延びる支柱を含む、請求項７に記載の車両。
9. 前記クレードルが前記折りたたまれた構成にあるときに、少なくとも１つのクレードルの前記支柱の自由端が隣接するクレードルと入れ子になるように適合されている、請求項７または８に記載の車両。
10. 前記支柱の少なくとも一部の自由端が先細りになっている、請求項９に記載の車両。
11. 前記クレードルが前記展開構成にあるときに、前記車両は細長い物体を運ぶように適合されている、請求項１～１０のいずれか一項に記載の車両。
12. 前記クレードルが前記折りたたまれた構成にあるときに、前記車両はインターモーダルコンテナを運ぶように適合されている、請求項１～１１のいずれか一項に記載の車両。
13. 少なくとも１つのクレードルが、インターモーダルコンテナを前記車両に固定するための取付具を備える、請求項１２に記載の車両。
14. 前記デッキは、インターモーダルコンテナを前記車両に固定するための取付具を備える、請求項１２または１３に記載の車両。
15. 少なくとも１つのクレードルが、前記クレードルを前記展開構成に向けてバイアスするためのバイアス機構をさらに備える、請求項１～１４のいずれか一項に記載の車両。
16. 前記バイアス機構は釣り合いおもりを含む、請求項１５に記載の車両。
17. 前記アクチュエータはウォーム駆動部を備える、請求項１～１６のいずれか一項に記載の車両。
18. 前記アクチュエータは手動で操作可能である、請求項１～１７のいずれか一項に記載の車両。
19. 前記アクチュエータは空気圧で操作可能である、請求項１～１８のいずれか一項に記載の車両。
20. 前記アクチュエータは油圧で操作可能である、請求項１～１９のいずれか一項に記載の車両。
21. 前記車両は、列車または列車での使用に適合された貨車である、請求項１～２０のいずれか一項に記載の車両。
22. 前記クレードルは、前記展開構成においてレール車両限界内に収まるように成形および寸法設定されており、前記レール車両限界は、レールレベルより９１０ｍｍ上の車両積載プラットフォームと、中心線のいずれの側においても１４１５ｍｍ間隔で前記車両積載プラットフォームの上に延びる垂直側面と、前記レールレベルの３８００ｍｍ上の水平天井と、前記側面および前記天井を接続する傾斜部分と、を有し、前記傾斜部分は、前記中心線から７５０ｍｍの位置から前記レールレベルの２９００ｍｍ上まで延びている、請求項２１に記載の車両。
23. 前記車両は、トラックまたはトラックでの使用に適合された貨車である、請求項１～２０のいずれか一項に記載の車両。

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