JP2022511077A - マトリックス付着領域および遺伝子発現の促進における使用 - Google Patents

マトリックス付着領域および遺伝子発現の促進における使用 Download PDF

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Abstract

本開示は新規に同定されたマトリックス付着領域(MAR)およびキメラ配列に関する。タンパク質の最適な発現のためにタンパク質をコードする配列に対して適切な位置にあるMARを含むヌクレオチド構築物も開示される。

Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、2018年12月7日に出願された米国仮出願第62/776,643号の利益を米国特許法第119条(e)のもとに主張し、この内容は、その全体が参照により本開示に引用される。
遺伝子配列の転写(すなわち、mRNAの生産)は、多くの異なるレベルで制御される。転写開始部位またはプロモーターは、複数の異なる強度を有し、所与の遺伝子の転写の開始の頻度は、エンハンサー配列によって増加させることもできる。転写中の一時停止は、転写の速度、ひいては、所与の期間内に生産される転写産物の量に影響を及ぼし得る。また、mRNA前駆体のスプライシング、ポリアデニル化および切断の速度は、転写単位によって生産されるmRNAの量に影響を及ぼし得る。更に、mRNA分子内の配列は、核から細胞質へのmRNAの輸送、および、mRNAのターンオーバーの速度(すなわち、細胞質内安定性)を調節し得る。
インビトロにおけるポリペプチド(例えば、治療用抗体、成長因子)の発現は、医薬品業界にとって重要であり、タンパク質発現を最大化する方法が必要とされている。
本開示は、マトリックス付着領域(MAR)の強度を評価するための新規の技術を説明し、当該技術が、これまでには知られていない新規のMAR配列を同定するために有用であることを示す。キメラMAR配列も説明される。
また、本開示は、シスMAR配置を含むヌクレオチド構築物、および目的遺伝子(GOI)の最適な発現のための関連する他の配列を説明する。
従って、本開示の一実施形態によれば、提供されるのは、コード配列と、コード配列の転写を開始するように構成されたプロモーターと、配列番号1、5、9、および13、ならびに配列番号1、5、9、および13のうちの任意の1つに対し少なくとも75%の配列同一性を有する核酸配列から成る群より選択されるマトリックス付着領域(MAR)コアとを含む、組換えポリヌクレオチドであり、ここで、MARコアは哺乳動物核マトリックスに付着することが可能である。
別の実施形態は、細胞にコード配列をトランスフェクトする方法を提供し、当該方法は、細胞を、第1ポリヌクレオチド、および連結されていない第2ポリヌクレオチドに接触させる段階を備え、第1ポリヌクレオチドは、コード配列と、コード配列の転写を開始するプロモーターとを含み、第2ポリヌクレオチドは、配列番号1、5、9、および13、ならびに配列番号1、5、9、および13のうちの任意の1つに対し少なくとも75%の配列同一性を有する核酸配列より選択されるマトリックス付着領域(MAR)コアを含み、ここで、第1ポリヌクレオチドおよび第2ポリヌクレオチドが細胞にトランスフェクトされる条件下で、MARコアは哺乳動物核マトリックスに付着することが可能である。
キメラマトリックス付着領域(MAR)も提供され、キメラマトリックス付着領域は、(a)配列番号1、5、9、および13、ならびに配列番号1、5、9、および13のうちの任意の1つに対し少なくとも75%の配列同一性を有する核酸配列から選択されるMARコアであって、哺乳動物核マトリックスに付着することが可能であるMARコアと、(b)配列番号2、6、10、14、18、22、26、30、および34、ならびに配列番号2、6、10、14、18、22、26、30、および34のうちの任意の1つに対し少なくとも75%の配列同一性を有する核酸配列から選択される5'フランキング領域と、(c)配列番号3、7、11、15、19、23、27、31、および35、ならびに配列番号3、7、11、15、19、23、27、31、および35のうちの任意の1つに対し少なくとも75%の配列同一性を有する核酸配列から選択される3'フランキング領域とを含み、ここで、MARコア、5'フランキング領域および3'フランキング領域は、同じ天然のMAR由来ではない。
2つのMAR配列、周知のMARであるMAR X29(対照として)、および本発明の技術によって同定されたMARゼブラフィッシュの強度を比較する。
MAR配列を全く含まない構築物を対照として使用した、MARゼブラフィッシュコアの強度を示す。
実施例2において説明される構築物を含むMARコアのベクターマップである。
実施例2において説明されているような、MARコアエレメントを含まなかった対照構築物のベクターマップである。
I.定義
すべての数字の表示、例えば、pH、温度、時間、濃度、および分子量(範囲を含む)は、0.1の変化量で+または-に変動する近似値である。常に明示的に記述されるわけではないが、すべての数字の表示には、「約」という用語が先行することを理解されたい。常に明示的に記述されるわけではないが、本明細書に記載される試薬は例に過ぎず、そのような試薬の同等物は当技術分野において周知であることも理解されたい。
文脈上の別段の明確な記載がある場合を除き、明細書および請求項において使用される単数形「a」、「an」、「the」は、複数のものに対する言及を含む。例えば、「ポリヌクレオチド」という用語は、複数のポリヌクレオチド(それらの混合物を含む)を含む。
「ポリヌクレオチド」および「オリゴヌクレオチド」という用語は、交換可能に使用され、デオキシリボヌクレオチドまたはリボヌクレオチドまたはその類似体のいずれかである、任意の長さの高分子形態のヌクレオチドを指す。ポリヌクレオチドは、メチル化ヌクレオチドおよびヌクレオチド類似体などの修飾されたヌクレオチドを含み得る。ヌクレオチド構造への修飾は、もしそれがある場合、ポリヌクレオチドの構築の前または後に付与することができる。ヌクレオチドの配列は、非ヌクレオチド成分によって割り込まれ得る。ポリヌクレオチドは重合後、標識成分とのコンジュゲートなどにより、更に修飾され得る。また、この用語は、二本鎖および一本鎖の分子両方を指す。別段の記載がある場合、または、必要である場合を除き、本開示の任意の実施形態のポリヌクレオチドは、二本鎖形と、二本鎖形を形成することが周知である、または、予想される、2つの相補的な一本鎖形の各々とを含む。
II.新規のマトリックス付着領域(MAR)配列
本開示は、インシリコでMARエレメントの強度を定量化するための方法を説明し、配列データベースから同定された新規のMAR配列の強度を定量化するためにこの方法を使用した。
本発明者らは、配列比較および構造活性分析によって、転写因子結合モチーフを含む5'および3'フランキング領域と共に、MARエレメントが中央ATリッチコア領域で構成される可能性があることを発見した。
コア領域は(ATAT)nマイクロサテライトにおいて多く存在し得る。結合モチーフはSATB1、NMP4、CEBP、Fast、およびHox転写因子を標的とし得る。MARが結合し得る追加の核マトリックスタンパク質は、MAR中のコンセンサス配列ATTTCATTGTAAAAを認識するARBPタンパク質(付着領域結合タンパク質)、核マトリックス内にのみ局在するNMP-2タンパク質、Spl、ATF、CCAAT、C/EBP、およびAP-1転写因子、ARSエレメントと相互作用する酵母のACBPタンパク質(ARSコンセンサス結合タンパク質)、1つの鎖にA、T、またはCを有するがGは有しないATリッチMARの特定のクラスの副溝に結合する、主として胸腺に発現される組織特異的なヒトSATBlタンパク質、マトリン3タンパク質、ヒトおよびラット細胞の核マトリックス内部ネットワークの酸性タンパク質、マトリンF/G、転写タンパク質因子RFPを含む。
分析結果は、本発明者らの新規MAR配列の調査において助けとなり、陽性参照であるMAR X29(Arope et al.(2013)PLoS ONE 8(11):e79262)と比較して遺伝子発現の促進において非常に効力がある4つの新規のMAR配列の発見をもたらした。
これらの新規に同定されたMAR配列のコアが、他のMAR由来の5'および3'フランキング領域を有する機能的MARを形成し、追加の有用なキメラMAR配列を提供できることが更に示された。
従って、本開示の一実施形態によれば、提供されるのは、コード配列と、コード配列の転写を開始するように構成されたプロモーターと、本明細書に記載されるマトリックス付着領域(MAR)コア、およびそのバリアントとを含む、組換えポリヌクレオチドである。そのような新規のMARコアの例は表1に列挙される。例えば、配列番号1、5、9、および13を参照されたい。
マトリックス付着領域またはMARは、核マトリックスが付着する真核生物染色体のDNAにおける配列である。真核生物のゲノムを細胞核内で機能的単位に編成する構築的なDNA成分として、MARは核内のクロマチンの構造的編成を仲介することができる。これらのエレメントは、クロマチン足場に対するDNAの固定点を成し、クロマチンを構造的ドメインに編成するのに役立つ。MARエレメントによって仲介されるクロマチンの動的および複雑な編成は、遺伝子発現の調節において重要な役割を果たす。
MARコアのバリアントは、参照MARコア(例えば、配列番号1、5、9、および13)に対して特定の配列同一性(例えば、少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、97%、98%、または99%)を有し、期待されるMAR機能(例えば、哺乳動物核マトリックスに付着する機能)を有する核酸配列である。
いくつかの実施形態において、MARコアのバリアントは、例えば、配列中に、少なくとも75%、80%、85%、90%、または95%のAまたはTを有する、ATリッチである。
MARコアは、配列番号2、6、10、14、および18、またはそれらのバリアント(配列番号2、6、10、14、および18のうちの任意の1つに対し少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、97%、98%、または99%の配列同一性を有する核酸配列)のうちの任意の1つなどのMARの5'フランキング領域と共に存在することができる。いくつかの実施形態において、5'フランキング領域は、MARコアに対して5'であり、かつMARコアから100ヌクレオチド以内である。
いくつかの実施形態において、MARコアは更に、配列番号3、7、11、15、および19、またはそれらのバリアント(配列番号3、7、11、15、および19のうちの任意の1つに対し少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、97%、98%、または99%の配列同一性を有する核酸配列)のうちの任意の1つなどの、MARの3'フランキング領域と共に存在することができる。いくつかの実施形態において、3'フランキング領域は、MARコアに対して3'であり、かつMARコアから100ヌクレオチド以内である。
MARコア、5'フランキング領域、および3'フランキング領域を含む非限定的なMAR配列は、配列番号4、8、12、および16、および配列番号、4、8、12、および16のうちの任意の1つに対し少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、97%、98%、または99%の配列同一性を有する核酸配列を含み、ここで、MARは哺乳動物核マトリックスに付着することが可能である。
III.キメラMAR配列
提供されているように、これらの新規に同定されたMAR配列のコアは、他のMAR由来の5'および3'フランキング領域を有する機能的MARを形成し、追加の有用なキメラMAR配列を提供できる。
一実施形態において、本開示のキメラMARは、5'側に5'フランキング領域を有する、本明細書で開示されるMARコアを含む。一実施形態において、本開示のキメラMARは、3'側に3'フランキング領域を有する、本明細書で開示されるMARコアを含む。一実施形態において、本開示のキメラMARは、5'側に5'フランキング領域、および3'側に3'フランキング領域を有する、本明細書で開示されるMARコアを含む。
5'フランキング領域は、当技術分野で周知のまたは本明細書で開示される、任意の5'フランキング領域または3'フランキング領域から選択することができる。いくつかの実施形態において、5'フランキング領域は、当技術分野で周知のまたは本明細書で開示される、任意の5'フランキング領域から選択することができる。
3'フランキング領域は、当技術分野で周知のまたは本明細書で開示される、任意の5'フランキング領域または3'フランキング領域から選択することができる。いくつかの実施形態において、5'フランキング領域は、当技術分野で周知のまたは本明細書で開示される、任意の3'フランキング領域から選択することができる。
MARコア、MAR 5'フランキング領域、およびMAR 3'フランキング領域の各々は、核酸バリアント(例えば、参照配列に対して少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、97%、98%、または99%の配列同一性を有する)で置換することもできる。
本明細書で開示されるMARコアは、配列番号1、5、9、および13を含む。本明細書で開示される5'フランキング領域は、配列番号2、6、10、14、18、22、26、30、および34を含む。本明細書で開示される3'フランキング領域は、配列番号3、7、11、15、19、23、27、31、および35を含む。
いくつかの実施形態において、ここで新規に同定されたMARフランキング配列はまた、ここで新規に発見されたまたは周知のいずれかの他のコア配列に融合させて、新たなキメラMAR配列を生成することができる。いくつかの実施形態において、キメラMAR配列は、表1のMARコア領域のうちの任意の1つ、表1のMAR 5'フランキング配列のうちの任意の1つ、および表1のMAR 3'フランキング配列のうちの任意の1つを含む。
IV.遺伝子発現
本明細書で開示されるMAR配列および構築物は、細胞における遺伝子発現を促進するのに有用であり得る。目的遺伝子が、MAR(MAR単独または5'および/または3'フランキング領域を有するMAR)を含む構築物に含まれる場合、構築物は目的遺伝子を発現するために宿主細胞に導入され得る。
本明細書で開示されるMAR配列はまた、トランス作用エレメントとしてトランスで使用して、遺伝子発現を促進することできる。例えば、本明細書で開示されるMAR配列(MAR単独または5'および/または3'フランキング領域を有するMAR、野性型、またはキメラMAR)のうちのいずれかを含む構築物は、MAR配列が目的遺伝子(GOIまたは導入遺伝子)の発現を助け得るように、GOIを含む構築物が更にトランスフェクトされる(またはトランスフェクトされている)細胞に導入され得る。
従って、本開示の一実施形態によれば、提供されるのは、細胞にコード配列をトランスフェクトする方法であり、当該方法は、第1ポリヌクレオチドおよび第2ポリヌクレオチドが細胞にトランスフェクトされる条件下で、細胞を、第1ポリヌクレオチド、ならびに連結されていない第2ポリヌクレオチドに接触させる段階を含み、第1ポリヌクレオチドは、コード配列と、コード配列の転写を開始するプロモーターとを含み、第2ポリヌクレオチドは、本明細書で開示されるマトリックス付着領域(MAR)コアを含む。いくつかの実施形態において、MARコアは、配列番号1、5、9、および13、ならびに配列番号1、5、9、および13のうちの任意の1つに対し少なくとも75%の配列同一性を有する核酸配列から選択され、ここで、MARコアは哺乳動物核マトリックスに付着することが可能である。
いくつかの実施形態において、第2ポリヌクレオチドは、配列番号2、6、10、14、および18、ならびに配列番号2、6、10、14、および18のうちの任意の1つに対し少なくとも75%の配列同一性を有する核酸配列から選択される5'フランキング領域を更に含む。いくつかの実施形態において、5'フランキング領域は、MARコアに対して5'であり、かつMARコアから100ヌクレオチド以内である。
いくつかの実施形態において、第2ポリヌクレオチドは、配列番号3、7、11、15、および19、ならびに配列番号3、7、11、15、および19のうちの任意の1つに対し少なくとも75%の配列同一性を有する核酸配列から選択される3'フランキング領域を更に含む。いくつかの実施形態において、3'フランキング領域は、MARコアに対して3'であり、かつMARコアから100ヌクレオチド以内である。
いくつかの実施形態において、MAR配列全体は、配列番号4、8、12、および16、ならびに配列番号4、8、12、および16のうちの任意の1つに対し少なくとも75%の配列同一性を有する核酸配列から選択され、ここで、MARは哺乳動物核マトリックスに付着することが可能である。
本明細書で開示される方法によって調製されるトランスフェクト細胞も提供される。
本明細書で開示される構築物またはベクターのうちのいずれかには、追加の転写調節配列および/または転写後調節配列が含まれ得る。転写調節配列は、例えば、プロモーター、エンハンサー、およびポリアデニル化シグナルを含み得る。転写後調節配列は、例えば、イントロンおよびPREを含む。
特定の実施形態において、異種配列の挿入を促進するために、「ポリリンカー」としても周知のマルチクローニングサイト(MCS)がベクター内に存在する。例えば、MCSは、導入遺伝子配列の挿入を促すために、プロモーターとポリアデニル化シグナルとの間に配置され得る。導入遺伝子配列を含むベクターにおいて、プロモーター、導入遺伝子配列、およびポリアデニル化シグナルを含むベクターの部分は、「発現カセット」と称される。
真核細胞において活性のあるプロモーターは、当技術分野において周知である。例示的な真核生物プロモーターは、例えば、SV40早期プロモーター、SV40後期プロモーター、サイトメガロウイルス(CMV)プロモーター、サイトメガロウイルス主要最初期(CMV-MIE)プロモーター、EF1‐アルファ(翻訳伸長因子‐1αサブユニット)プロモーター、Ubc(ユビキチンC)プロモーター、PGK(ホスホグリセリン酸キナーゼ)プロモーター、アクチンプロモーターなどを含む。Boshart et al.,GenBank Accession No.K03104;Uetsuki et al.(1989)J.Biol.Chem.264:5791-5798;Schorpp et al.(1996)Nucleic Acids Res.24:1787-1788;Hamaguchi et al.(2000)J. Virology 74:10778-10784;Dreos et al.(2013)Nucleic Acids Res.41(D1):D157-D164、および2014年7月16日にアクセスされたhttp://epd.vital-it.chのthe eukaryotic promoter databaseも参照されたい。
また、エンハンサーがベクター上に含まれ得る。非限定的な例には、CMVプロモーターおよびイントロンA配列の中のものが含まれる。過去に、5個の胚性幹細胞(ESC)転写因子(Oct4、Sox2、Nanog、Klf4、Esrrb)がスーパーエンハンサーを占有することが示され、ESCの制御に貢献する多くの追加の転写因子がある。6個の追加の転写因子(Nr5a2、Prdm14、Tcfcp2l1、Smad3、Stat3、Tcf3)は、典型的なエンハンサーおよびスーパーエンハンサーの両方を占有し、これらはすべて、スーパーエンハンサーにおいて多く存在する。これらのいずれか、または、更に当技術分野において周知のものが本明細書において使用され得る。
真核細胞において活性のあるポリアデニル化シグナルが当技術分野において周知であり、これらに限定されないが、SV40ポリアデニル化シグナル、ウシ成長ホルモン(BGH)ポリアデニル化シグナル、および単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ遺伝子ポリアデニル化シグナルが含まれる。ポリアデニル化シグナルは、mRNA前駆体の3'末端切断、切断部位におけるmRNA前駆体のポリアデニル化、およびポリアデニル化シグナルの下流における転写の終了を指令する。一般的に、ポリアデニル化シグナルにはコア配列AAUAAAが存在する。Cole et al.(1985)Mol.Cell.Biol.5:2104-2113も参照されたい。
本明細書において開示されるベクターにおいて使用され得る例示的なイントロンには、βグロブリンイントロン、および「イントロンA」としても周知の、ヒト/マウス/ラット/他の種のサイトメガロウイルス主要最初期(MIE)遺伝子の第1イントロンが含まれる。
本開示のベクターに含まれ得る更なる転写後調節エレメントには、これらに限定されないが、CMV MIEの5'‐未翻訳領域、ヒトHsp70遺伝子、血管内皮成長因子(VEGF)遺伝子のSP163配列、およびアデノウイルス後期mRNAに関連付けられた三成分リーダー配列が含まれる。例えば、Mariati et al.(2010)Protein Expression and Purification 69:9-15を参照されたい。
特定の実施形態において、本明細書において開示されているベクターは、真核細胞において機能する選択マーカー(すなわち、真核選択マーカー)をコードするヌクレオチド配列を含むので、適切な選択が適用されたとき、選択マーカーを含まない細胞は、死ぬか、または、選択マーカーを含む細胞より明らかにゆっくりと増殖する。真核細胞において機能する例示的な選択マーカーは、グルタミンシンセターゼ(GS)遺伝子であり、選択は、グルタミンを含まない培地において細胞を培養することによって適用されるか、または、L‐メチオニンスルホキシイミンを用いて選択されるか、または、その両方である。真核細胞において機能する別の例示的な選択マーカーは、ネオマイシン(neo)に対する抵抗性をコードする遺伝子であり、選択は、ネオマイシン、ジェネテシン、またはG418を含む培地において細胞を培養することによって適用される。追加の選択マーカーには、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFRとも称され、メトトレキサートに対する抵抗性を付与する)、ピューロマイシン‐N‐アセチルトランスフェラーゼ(ピューロマイシンに対する抵抗性を提供する)、およびハイグロマイシンキナーゼ(ハイグロマイシンBに対する抵抗性を提供する)が含まれる。真核細胞において機能する更なる追加の選択マーカーが当技術分野において周知である。
上記の1または複数の選択マーカーをコードする配列は、プロモーターおよびポリアデニル化シグナルに作動可能に連結されている。上記のように、真核細胞において機能するプロモーターおよびポリアデニル化シグナルは、当技術分野において周知である。
特定の実施形態において、本明細書において開示されるベクターは、2またはより多くの発現カセットを含み得る。例えば、一方が抗体重鎖をコードし、他方が抗体軽鎖をコードする2つの発現カセットを含むベクターが、機能的な抗体分子の生産のために使用され得る。
また、本明細書において開示されるベクターは、原核細胞において機能する複製起点(すなわち、原核複製起点)を含む。原核細胞において機能する複製起点が当技術分野において周知であり、これらに限定されないが、大腸菌のoriC起点と、例えばpSC101起点、pBR322起点(rep)、およびpUC起点などのプラスミド起点と、ウイルス(すなわちバクテリオファージ)複製起点とを含む。原核複製起点を同定するための方法が、例えば、Sernova & Gelfand(2008) Brief.Bioinformatics 9(5):376-391において提供されている。
また、本明細書において開示されるベクターは、原核細胞において機能する選択マーカー(すなわち原核選択マーカー)を含む。原核細胞において機能する選択マーカーが当技術分野において周知であり、例えば、アンピシリン、カナマイシン、クロラムフェニコール、またはテトラサイクリンのうちのいずれか1つに対する抵抗性を付与するポリペプチドをコードする配列を含む。アンピシリン(および他のベータラクタム系抗生物質)に対する抵抗性を付与するポリペプチドの例は、ベータラクタマーゼ(bla)酵素である。カナマイシン抵抗性は、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ遺伝子の活性によってもたらされ得て、クロラムフェニコール抵抗性は、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼによってもたらされ得る。
例示的な導入遺伝子には、任意の組換えタンパク質、または、例えば、ホルモン(例えば成長ホルモンなど)エリスロポエチン、抗体、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体(例えば、リツキシマブ)、抗体複合体、融合タンパク質(例えば、IgG‐融合タンパク質)、インターロイキン、CDタンパク質、MHCタンパク質、酵素、および凝固因子が含まれる。抗体重鎖および抗体軽鎖は、別個のベクターから、または、2つの発現カセットを含む同じベクターから発現され得る。
本開示は、細胞において組換えポリペプチドを発現するための方法を提供する。方法は、本明細書に記載されているようなベクターを細胞内に導入する段階と、ベクターが一過的にまたは安定的に細胞内に維持される条件下で細胞を培養する段階とを備える。細胞は、CRISP/Cas9を用いた標的挿入によって生成された安定的な細胞株などの、原核性または真核性の細胞であり得る。組換えポリペプチドの発現に使用できる培養真核細胞は、当技術分野において周知である。そのような細胞には、真菌細胞(例えば酵母)、昆虫細胞、植物細胞、および哺乳動物細胞が含まれる。従って、本開示は、本明細書に記載されているようなベクターを含む細胞を提供する。
例示的な酵母細胞には、これらに限定されないが、トリコデルマ・エスピー(Trichoderma sp.)、ピキア・パストリス(Pichia pastoris)、シゾサッカロミケス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombae)、および、サッカロミケス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)が含まれる。例示的な昆虫細胞株には、これらに限定されないが、Sf9、Sf21、およびドロソフィラS2(Drosophila S2)細胞が含まれる。例示的な植物細胞には、これらに限定されないが、アラビドプシス(Arabidopsis)細胞およびタバコBY2細胞が含まれる。
組換えポリペプチドの発現に有用な培養哺乳動物細胞株には、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、ヒト胎児由来腎臓(HEK)細胞、ウイルス性形質転換HEK細胞(例えばHEK293細胞)、NS0細胞、SP20細胞、CV‐1細胞、ベビーハムスター腎臓(BHK)細胞、3T3細胞、Jurkat細胞、HeLa細胞、COS細胞、PERC.6細胞、CAP(登録商標)細胞、およびCAP‐T(登録商標)細胞(後者の2つの細胞株は、ドイツ、ケルンのCevec Pharmaceuticalsによって市販されている)が含まれる。また、例えば、CHO-DXB11、CHO-DG-44、CHO-K1、CHO-SなどのCHO細胞の多くの派生物、または、CHO-M、CK1 SV CHO、およびCHOZNなどの操作されたCHO細胞が利用可能である。また、哺乳動物初代細胞を使用することができる。
特定の実施形態において、細胞は無血清培地において培養される。例えば、患者に投与するための治療用タンパク質を製造するために、無血清培地において発現細胞を増殖させる必要がある。更なる実施形態において、細胞は、ポリペプチド発現に使用される前に、無血清培地における増殖のために事前に適応された。
本明細書に記載されているようなベクターは、当技術分野において周知である方法を使用して、上記の細胞のうちのいずれかに導入することができる。そのような方法には、これらに限定されないが、ポリエチレングリコール(PEG)媒介法、電気穿孔、バイオリスティックデリバリー(すなわち、微粒子射出)、プロトプラスト融合、DEAE-デキストラン媒介法、リン酸カルシウム共沈が含まれる。また、Sambrook et al.の「Molecular Cloning:A Laboratory Manual」、Third Edition,Cold Spring Harbor Laboratory Press,2001、ならびに、Ausubel et al.の「Current Protocols in Molecular Biology」、John Wiley & Sons,New York,1987、および、定期的最新情報を参照されたい。
細胞培養のための標準的方法は、当技術分野において周知である。例えば、R.I. Freshneyの「Culture of Animal Cells:A Manual of Basic Technique」、Fifth Edition,Wiley,New York,2005を参照されたい。
本開示は、以下の例を参照することによって更に理解されるが、これらの例は本発明の単なる例示に過ぎないものとする。本発明の範囲は、例示されている実施形態によって限定されない。これらの実施形態は、発明の一態様の説明に過ぎないものとする。機能的に同等である任意の方法は、本発明の範囲内にある。本明細書に記載のものに加えて、本発明の様々な修正形態が、上記の説明および付属図面から、当業者にとって明らかとなるであろう。そのような修正形態は、添付の特許請求の範囲に属する。
実施例1。新規MARの調査
この実施例では、インシリコでマトリックス付着領域(MAR)エレメントの強度を定量化するための方法を開発し、この方法をいくつかの例示的なMAR配列の強度を定量化するために使用した。
モチーフに基づくMAR同定
文献調査を行い、特にMAR特異的転写因子、クロマチン結合ドメイン、DNA湾曲配列、およびDNA非湾曲配列を求めて、MAR同定に関連するすべてのモチーフを同定した。有用な可能性のある特性を要約し、更なるMAR評価のために使用した。
MARエレメントは、中央ATリッチコア領域、ならびに転写因子結合モチーフを含む5'および3'フランキング領域で構成されていると考えられる。コア領域は(ATAT)nマイクロサテライトにおいて多く存在し得る。
MARは、2つの区別される配列AATAAYAAおよびAWWRTAANNWWGNNNCで構成される二部構成のエレメントである、「MAR認識シグネチャー」の含有物を含み、一般に当該含有物によって分類されることがある。MARであることを表す他の配列は、様々な転写因子およびDNA構造モチーフから成る。例示的な配列には、DNA非湾曲モチーフ、AP-1、A-ボックス、およびT-ボックス、NMP-2、SATB1、Hox4D、TEF、Pit1、およびFastが含まれる。
調査によって、MARゼブラフィッシュ、MARコイ(Cyprinus Carpio)、MAR 12-RP13、およびMAR 17XX_fosとそれぞれが名付けられた4つの新規のMARエレメントを同定した。これらの、およびいくつかの周知のもの(MAR 1-68、MAR S4、MAR X29、マウスc-myc5 MAR、およびSPR2A-MAR)の完全な配列、コア、ならびにコアの5'および3'フランキング領域を、表1に列挙する。
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実施例2。MARゼブラフィッシュの試験
文献から周知の最も強いMARと比較して、同定したMARエレメントのうちの1つ、MARゼブラフィッシュの実験的な試験を実施したところ、2倍強力であることが示された。
新規に同定したMARエレメントであるMARゼブラフィッシュとMAR X29(参照文献、Arope et al.(2013)PLoS ONE 8(11):e79262を参照されたい)との間で、インビトロ比較を行った。
次いで、完全長MARゼブラフィッシュのフランキング領域を含まないMARゼブラフィッシュコアの実験的な試験を、MAR配列を全く含まない構築物と比較して実施した。
方法および材料
NeonトランスフェクションをCT MCB細胞を用いて行った。BalanCD+4mM Gln培地をトランスフェクションに使用した。900μF、300v、抵抗0に設定して、Bio-RadのGene Pulser IIによって一過性トランスフェクションを行った。細胞をトランスフェクションの24時間前に分割した。0日目の生存率およびVCDを細胞百万個/mlとして測定する。トランスフェクションを5μgの重鎖および軽鎖DNAを使用して行った。10μgのGFP DNAを外部対照として使用してトランスフェクション効率を確認した。目的の組換えタンパク質リツキシマブ軽鎖を発現する細胞の成長に好都合な選択的圧力をもたらす濃度にメチオニンスルホキシイミン(MSX)を14日間維持することによって、安定的なプールを生成した。得られた組換えプールを14日間流加定量化アッセイにおいて比較した。バイオレイヤー干渉法またはELISAによって、回収日における力価および培養中の力価を分析した。プール生成のための上記の実験的方法を繰り返し、MSXの濃度は80μMのみを使用して、MARゼブラフィッシュコアを試験するためのプールを生成した。
結果
MAR X29とMARゼブラフィッシュとのインビトロ比較の結果を図1に示す。両方の選択マーカー濃度(80μMおよび100μMのメチオニンスルホキシイミン(MSX))において、MARゼブラフィッシュは、MAR X29より大幅に優れていた。従ってこの実施例は、実施例1において発展させた調査およびインシリコ手法を確証した。
更なる実験において、MARコア配列単独の効力を、MARエレメントを全く有しない構築物と比較して試験した。図2に示すように、MARゼブラフィッシュコア配列は、MAR無し対照より著しく高い力価を生じた。
本発明は、上記の実施形態と併せて説明されたが、上記の説明は例に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではなく説明することを意図していることを理解されたい。本発明の範囲における、他の態様、利点、および修正形態は、本発明に関連する当業者にとって明らかであろう。

Claims (15)

  1. コード配列と、前記コード配列の転写を開始するように構成されたプロモーターと、配列番号1、5、9、および13、ならびに配列番号1、5、9、および13のうちの任意の1つに対し少なくとも90%の配列同一性を有する核酸配列から成る群より選択されるマトリックス付着領域コア(MARコア)とを含む、組換えポリヌクレオチドであって、前記MARコアは哺乳動物核マトリックスに付着することが可能である、組換えポリヌクレオチド。
  2. 配列番号2、6、10、および14、ならびに配列番号2、6、10、および14のうちの任意の1つに対し少なくとも75%の配列同一性を有する核酸配列から選択される5'フランキング領域を更に含む、請求項1に記載の組換えポリヌクレオチド。
  3. 前記5'フランキング領域は、前記MARコアに対して5'であり、かつ前記MARコアから100ヌクレオチド以内である、請求項2に記載の組換えポリヌクレオチド。
  4. 配列番号3、7、11、および15、ならびに配列番号3、7、11、および15のうちの任意の1つに対し少なくとも75%の配列同一性を有する核酸配列から選択される3'フランキング領域を更に含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の組換えポリヌクレオチド。
  5. 前記3'フランキング領域は、前記MARコアに対して3'であり、かつ前記MARコアから100ヌクレオチド以内である、請求項4に記載の組換えポリヌクレオチド。
  6. 配列番号4、8、12、および16、ならびに配列番号4、8、12、および16のうちの任意の1つに対し少なくとも75%の配列同一性を有する核酸配列から選択されるMARを含み、前記MARは哺乳動物核マトリックスに付着することが可能である、請求項1に記載の組換えポリヌクレオチド。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載の組換えポリヌクレオチドを含む細胞。
  8. 細胞にコード配列をトランスフェクトする方法であって、前記細胞を、第1ポリヌクレオチド、および連結されていない第2ポリヌクレオチドに接触させる段階を備え、前記第1ポリヌクレオチドは、前記コード配列と、前記コード配列の転写を開始するプロモーターとを含み、前記第2ポリヌクレオチドは、配列番号1、5、9、および13、ならびに配列番号1、5、9、および13のうちの任意の1つに対し少なくとも90%の配列同一性を有する核酸配列より選択されるマトリックス付着領域コア(MARコア)を含み、前記第1ポリヌクレオチドおよび前記第2ポリヌクレオチドが細胞にトランスフェクトされる条件下で、前記MARコアは哺乳動物核マトリックスに付着することが可能である、方法。
  9. 前記第2ポリヌクレオチドは、配列番号2、6、10、および14、ならびに配列番号2、6、10、および14のうちの任意の1つに対し少なくとも75%の配列同一性を有する核酸配列から選択される5'フランキング領域を更に含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記5'フランキング領域は、前記MARコアに対して5'であり、かつ前記MARコアから100ヌクレオチド以内である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記第2ポリヌクレオチドは、配列番号3、7、11、および15、ならびに配列番号3、7、11、および15のうちの任意の1つに対し少なくとも75%の配列同一性を有する核酸配列から選択される3'フランキング領域を更に含む、請求項8~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記3'フランキング領域は、前記MARコアに対して3'であり、かつ前記MARコアから100ヌクレオチド以内である、請求項11に記載の方法。
  13. 前記第2ポリヌクレオチドは、配列番号4、8、12、および16、ならびに配列番号4、8、12、および16のうちの任意の1つに対し少なくとも75%の配列同一性を有する核酸配列から選択されるMARを更に含み、前記MARは哺乳動物核マトリックスに付着することが可能である、請求項8に記載の方法。
  14. 請求項8~13のいずれか一項に記載の方法によって調製されるトランスフェクト細胞。
  15. (a)配列番号1、5、9、および13、ならびに配列番号1、5、9、および13のうちの任意の1つに対し少なくとも75%の配列同一性を有する核酸配列から選択され、哺乳動物核マトリックスに付着することが可能である、MARコアと、
    (b)配列番号2、6、10、14、18、22、26、30、および34、ならびに配列番号2、6、10、14、18、22、26、30、および34のうちの任意の1つに対し少なくとも75%の配列同一性を有する核酸配列から選択される5'フランキング領域と、
    (c)配列番号3、7、11、15、19、23、27、31、および35、ならびに配列番号3、7、11、15、19、23、27、31、および35のうちの任意の1つに対し少なくとも75%の配列同一性を有する核酸配列から選択される3'フランキング領域と
    を含み、
    前記MARコア、前記5'フランキング領域、および前記3'フランキング領域は同じ天然のMAR由来ではない、
    キメラマトリックス付着領域(MAR)配列。
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