JP2022510612A - アイスキューブ生産ユニット - Google Patents

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Abstract

アイスキューブ生産ユニットは、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイとして形成されたトレイと、前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内側に少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内容物をシールするようにトレイの上に装着されるのに適切な蓋部と、トレイおよび蓋部を接続する変位メカニズムであって、変位メカニズムは、2つの位置、すなわち、蓋部がトレイに当接する位置に蓋部が保持されている、閉位置、および、蓋部がトレイから分離されている位置に蓋部が保持されており、トレイの中に形成されたアイスキューブが、トレイを離れることができるようになっている、開位置を有している、変位メカニズムとを含む。変位メカニズムが、蓋部とトレイとの間に配置されている双安定エレメントを含み、前記双安定エレメントは、トレイおよび蓋部が閉位置にあるときに、第1の安定した状態を有しており、トレイおよび蓋部が開位置にあるときに、第2の安定した状態を有している。このように、使用するのが容易であり、簡単な変位メカニズムを有する簡単な構築体が提供される。

Description

本発明は、アイスキューブ生産ユニットであって、アイスキューブ生産ユニットは、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイの形態のトレイと、前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内側に少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内容物をシールするようにトレイの上に装着されるのに適切な蓋部と、トレイおよび蓋部を接続する変位メカニズムであって、変位メカニズムは、2つの位置、すなわち、蓋部がアイスキューブ・トレイに当接する位置に蓋部が保持されている、閉位置、および、蓋部がトレイから分離されている位置に蓋部が保持されており、トレイの中に形成されたアイスキューブが、トレイを離れることができるようになっている、開位置を有している、変位メカニズムとを含む、アイスキューブ生産ユニットに関する。
アイスキューブ生産ユニットは、水または他の液体がその中へ充填され得り、その後に、冷凍庫の中に設置され、水または他の液体が凍る、ユニットを意味する。ユニットの内側には、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントが配置されており、その中で、氷がアイスキューブへと凍る。アイスキューブは、氷から形成された任意の3Dの幾何学的な形状を意味する。換言すれば、アイスキューブは、当技術分野で知られているように、本質的に長方形の辺を有する立方体である必要はなく、任意の他の形態、たとえば、ハート、星、球、楕円などであることが可能である。
本発明の好適な実施形態において、本発明によるアイスキューブ生産ユニットは、ハンドヘルド式ユニットである。本発明の文脈において、「ハンドヘルド式」ユニットは、持ち運び可能であり、手によって操作され得るユニットとして理解されるべきである。より具体的には、本発明によるハンドヘルド式アイスキューブ・ディスペンシング・ユニットは、典型的な家庭用冷凍庫の中に設置されることができるべきである。そのうえ、冷凍庫からユニットを除去することが可能であるべきであり、ユニットがユーザーによって手動で操作され、ユニットからアイスキューブを除去することができ、その後に、ユニットが冷凍庫の中へ設置されて戻され得るようになっている。1つの実施形態では、ハンドヘルド式アイスキューブ生産ユニットは、4リットル未満、2,5リットル未満、2リットル未満、または1,5リットル未満の体積を占有するユニットとして定義され得る。
蓋部を備えたアイスキューブ・トレイが、当技術分野においてよく知られている。たとえば、US5188744A、US2613512A、US5196127A、およびUS4967995Aがある。しかし、先行技術システムは、使用するのに複雑であり、トレイとは別個に取り扱われる必要のある蓋部を有しており、および/または、ユニットの内側に水を適正にシールしないかのいずれかである。
そのうえ、当技術分野において入手可能な蓋部を備えたアイスキューブ・トレイのほとんどは、アイスキューブ・トレイを互いに積み重ねることを可能にするように、または、臭気がアイスキューブの中へ入ることを防止するように、純粋に設計されている。それらは、ユニットの内側に水/液体をシールするように設計されていない。
出願人自身の以前に出願された特許出願は、より関連性があり、ハンドヘルド式アイスキューブ生産ユニットの異なる態様を開示している。WO2016/055495として公開された出願人の第1のPCT出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。また、2018年5月4日に出願された出願番号PCT/EP2018/061554を有する出願人の第2のPCT出願(まだ公開されていない)は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。出願人自身の先行の特許出願は、蓋部およびトレイを備えたハンドヘルド式アイスキューブ生産ユニットを開示しており、そこでは、トレイは、通常の動作の間に蓋部に接続されて保持されている。しかし、出願人自身の先行の特許出願に具体的に開示されているユニットは、複数の可動式の機械的なパーツを含む変位メカニズムに依存するハンドヘルド式アイスキューブ生産ユニットである。
したがって、本発明の第1の態様は、先行技術を上回る利点を有する新規な変位メカニズムを備えたアイスキューブ生産ユニットを提供することである。
本発明の第2の態様は、より簡単な変位メカニズムを備えたアイスキューブ生産ユニットを提供することである。
本発明の第3の態様は、より少ない可動式の機械的なパーツを含み、先行技術ユニットよりも製造するのが安価なアイスキューブ生産ユニットを提供することである。
この態様は、導入段落に述べられているようなアイスキューブ生産ユニットであって、変位メカニズムが、蓋部とトレイとの間に配置されている第1の双安定エレメントを含み、前記第1の双安定エレメントは、トレイおよび蓋部が閉位置にあるときに、第1の安定した状態を有しており、トレイおよび蓋部が開位置にあるときに、第2の安定した状態を有していることを特徴とする、アイスキューブ生産ユニットによって提供される。このように、非常に簡単なメカニズムが提供され、それは、製造するのに安価であり、非常にロバストであり、ユーザーにとって理解して操作しやすい。双安定エレメントは、他の用途から、たとえば、折り畳み式のプラスチック・バスタブ、折り畳み式のプラスチック・カップ、眼鏡ケースなどから知られている。
双安定エレメントという用語は、当業者に明らかであるということが想定される。しかし、明確にするために、双安定エレメントは、2つの安定した位置を有するエレメントとして定義され得る。第1の安定した位置に設置されているときには、双安定エレメントは、その位置に静止することとなる。次いで、双安定エレメントは変形させられ、第2の安定した位置へ移され得る。双安定エレメントが第2の安定した位置にあるときには、双安定エレメントは、その位置に静止することとなる。図22~図24は、双安定エレメントのいくつかの非常に概略的な例を開示している。双安定エレメントの双安定挙動は、多くのケースでは、双安定エレメント自身、および、どのようにそれが他のコンポーネントに接続されているかということの組み合わせに起因するということが留意されるべきである。これは、図22~図24を参照して、より詳細に説明されている。
1つの実施形態では、トレイは、少なくとも2つのアイスキューブ・コンパートメント、少なくとも3つのアイスキューブ・コンパートメント、または、少なくとも4つのアイスキューブ・コンパートメントを含む。1つの実施形態では、閉位置において、蓋部は、トレイに当接し、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内側に少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内容物をシールする。
1つの実施形態では、開位置において、蓋部の平面に対して垂直になっているベクトルに沿った蓋部の内側表面とトレイの内側表面との間の最短距離は、蓋部の平面に対して垂直になっているベクトルに沿った、閉位置における蓋部の内側表面とトレイの内側表面との最大距離よりも大きくなっている。このように、アイスキューブ生産ユニットが開けられているときに、アイスキューブ・コンパートメントの中に形成されたアイスキューブは、コンパートメントから退出し、蓋部とトレイとの間のアイスキューブ生産ユニットから滑り出ることが可能である。
1つの実施形態では、閉位置において蓋部の質量中心およびトレイの質量中心を接続するベクトルAと、開位置において蓋部の質量中心およびトレイの質量中心を接続するベクトルBとの間のベクトル差Dは、蓋部の平面に対して垂直の主成分を含む。1つの実施形態では、前記ベクトルDの長さは、15mmよりも大きいか、20mmよりも大きいか、25mmよりも大きいか、または30mmよりも大きい。1つの実施形態では、前記ベクトルの長さは、閉位置における蓋部の内側表面およびトレイの内側表面を接続する、蓋部の平面に対して垂直の最長寸法よりも大きくなっている。1つの実施形態では、前記ベクトルDの長さは、60mmよりも小さいか、50mmよりも小さいか、または45mmよりも小さい。
1つの実施形態では、開位置と閉位置との間の蓋部の質量中心を接続するベクトルは、蓋部の平面に対して垂直になっている主成分を含む。1つの実施形態では、前記ベクトルの長さは、10mmよりも大きいか、15mmよりも大きいか、20mmよりも大きいか、または25mmよりも大きい。1つの実施形態では、開位置と閉位置との間のトレイの質量中心を接続するベクトルは、蓋部の平面に対して垂直になっている主成分を含む。1つの実施形態では、前記ベクトルの長さは、10mmよりも大きいか、15mmよりも大きいか、20mmよりも大きいか、または25mmよりも大きい。
1つの実施形態では、変位メカニズムは、蓋部とトレイとの間に配置されている第2の双安定エレメントをさらに含み、前記第2の双安定エレメントは、トレイおよび蓋部が閉位置にあるときに、第1の安定した状態を有しており、トレイおよび蓋部が開位置にあるときに、第2の安定した状態を有している。1つの実施形態では、第1および第2の双安定エレメントは、蓋部とトレイとの間に直列に配置されている。
1つの実施形態では、変位メカニズムは、トレイおよび蓋部の周辺部の周りに延在するように配置されているフレーム・エレメントをさらに含み、前記第1の双安定エレメントは、フレーム・エレメントとトレイとの間に配置されており、前記第2の双安定エレメントは、フレーム・エレメントと蓋部との間に配置されている。このように、硬い中央構築体が、フレーム・エレメントによって提供され得り、双安定エレメントが、フレーム・エレメントに接続され得る。また、これは、蓋部およびトレイの周りに配置されているフレーム・エレメントを介して素晴らしい視覚的印象を提供する。また、フレーム・エレメントは、再シール可能な開口部のための良好な場所を提供し、再シール可能な開口部を通して、液体の水がアイスキューブ生産ユニットの中へ注ぎ込まれ得り、凍ったアイスキューブが、ユニットから外へ揺さぶられ得る。1つの実施形態では、フレーム・エレメントは、対称平面を有している。1つの実施形態では、フレーム・エレメントは、対称平面を有しており、第1の双安定エレメントは、対称平面の第1の側に配置されており、第2の双安定エレメントは、対称平面の第2の側に配置されている。
1つの実施形態では、フレーム・エレメントは、双安定エレメントよりも硬い。1つの実施形態では、フレーム・エレメントは、双安定エレメントの少なくとも2倍硬い。1つの実施形態では、フレーム・エレメントの材料のショア硬度は、双安定エレメントの材料のショア硬度の少なくとも2倍である。
1つの実施形態では、フレーム・エレメントおよび双安定エレメントは、射出成形作業の2つのステップとして共射出される(co-injected)。1つの実施形態では、双安定エレメントは、オーバーモールディング・プロセスを介して形成され、オーバーモールディング・プロセスでは、双安定エレメントが、第1のモールドの中に成形され、次いで、フレーム・エレメントの材料が第2のモールドの中へ射出される前に、第2のモールドの中へ挿入される。別の実施形態では、フレーム・エレメントは、第1のステップにおいて射出成形され、双安定エレメントは、第2のステップにおいてフレーム・エレメントの上にオーバーモールドされる。1つの実施形態では、フレーム・エレメントは、第1のモールドの中に射出成形され、次いで、第2のモールドの中へ移送され、第2のモールドの中において、双安定エレメントが、フレーム・エレメントの上にオーバーモールドされる。1つの実施形態では、トレイおよび/または蓋部が、第1のステップにおいて射出成形され、次いで、双安定エレメントが、トレイおよび/または蓋部の上にオーバーモールドされる。
1つの実施形態では、第1のおよび/または第2の双安定エレメントは、蓋部の周辺部全体の周りに延在している。双安定エレメントが、閉じたエレメントとして形成される場合には、次いでシールが、開位置と閉位置との両方において、蓋部とトレイとの間に形成され得る。
しかし、別の実施形態では、第1のおよび/または第2の双安定エレメントは、蓋部の周辺部の75%未満、50%未満、または25%未満の周りに延在している。1つの実施形態では、アイスキューブ生産ユニットは、別個の双安定エレメントを含むことが可能であり、1つが、蓋部の中心軸線のいずれかの側に配置されている。1つの実施形態では、アイスキューブ生産ユニットは、4つの双安定エレメントを含み、2つの双安定エレメントが、蓋部の水平方向の中心軸線のいずれかの側に配置されており、2つの双安定エレメントが、蓋部の垂直方向の中心軸線のいずれかの側に配置されている。1つの実施形態では、双安定エレメント同士の間のエリアは、可撓性のシーリング部材によって充填されており、可撓性のシーリング部材は、双安定エレメントよりも硬くない。1つの実施形態では、トレイの角部における双安定エレメントの剛性は、トレイの側部に沿った双安定エレメントの剛性よりも低い。1つの実施形態では、トレイの角部における双安定エレメントの厚さは、トレイの側部に沿った双安定エレメントの厚さよりも小さい。
クリーニングをより容易にするために、1つの実施形態では、第1のおよび/または第2の双安定エレメントは、取り外し可能な接続手段を備えて提供されており、取り外し可能な接続手段は、双安定エレメントが蓋部および/またはトレイおよび/またはフレーム・エレメントに取り外し可能に接続されることを可能にする。1つの実施形態では、双安定エレメントの縁部は、接続チャネルを備えて形成されており、接続チャネルは、隣接するエレメントの側縁部に係合するように形状決めされている。1つの実施形態では、隣接するエレメントは、トレイ、蓋部、またはフレーム・エレメントである。
1つの実施形態では、第1のおよび/または第2の双安定エレメントは、シーリング・エレメントとして配置され、開位置および閉位置の両方において、蓋部とトレイとの間のギャップをシールする。1つの実施形態では、蓋部およびトレイは、両方とも、外周縁部を備えて形成されており、外周縁部は、開位置および/または閉位置において、互いから間隔を離して配置され、蓋部とトレイとの間にギャップまたはスペースを形成する。
また、双安定エレメントは、蓋部とトレイとの間のギャップのシーリングにも寄与する他のエレメントに接続され得るということが当業者に明らかであるべきである。1つの実施形態では、シーリング・エレメントは、蓋部およびトレイを接続する可撓性のストリップの形態になっている。1つの実施形態では、双安定エレメントは、双安定の弾性的なエレメントである。1つの実施形態では、双安定エレメントは、ヒンジ・エレメントを介して蓋部および/またはトレイに接合される可撓性のエレメントである。1つの実施形態では、ヒンジ・エレメントは、フォイル・ヒンジ・エレメントである。1つの実施形態では、シーリング・エレメントは、シリコン、ゴム、TPE、または、別の柔軟なおよび/もしくは可撓性のおよび/もしくは弾性的な材料から作製されている。
1つの実施形態では、蓋部は、アイスキューブ・トレイとしても形成されており、蓋部およびトレイは、両方とも少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有しており、閉位置において、蓋部およびトレイは一緒に押圧され、少なくとも1つの共通のアイスキューブ・コンパートメントを画定しており、第2の位置において、蓋部およびトレイは分離され、少なくとも1つの共通のアイスキューブ・コンパートメントの中で形成されたアイスキューブが蓋部とトレイとの間を通ることを可能にする。このように、対称的なアイスキューブが形成され得り、対称的な外観が、アイスキューブ生産ユニットに提供され得る。1つの実施形態では、蓋部およびトレイは、同一に形成されている。このように、蓋部およびトレイは、同じ工具を介して製造され得る。
1つの実施形態では、閉位置において、蓋部の中に形成されるアイスキューブ・コンパートメントは、トレイの中に形成されるアイスキューブ・コンパートメントの反対側に配置されている。1つの実施形態では、蓋部の中のアイスキューブ・コンパートメントは、トレイの中のアイスキューブ・コンパートメントの鏡像である。1つの実施形態では、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを画定する蓋部の部分は、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを画定するトレイの部分の鏡像として形成されている。1つの実施形態では、トレイの中のアイスキューブ・コンパートメント、および、蓋部の中のキューブ・コンパートメントは、閉位置にあるときには、共有されたアイスキューブ・コンパートメントを形成している。
1つの実施形態では、第1の双安定エレメントは、双安定エレメントの1つの側縁部に沿って、恒久的な接続を介して蓋部に取り付けられており、第2の双安定エレメントは、双安定エレメントの1つの側縁部に沿って、恒久的な接続を介してトレイに取り付けられており、第1の双安定エレメントは、双安定エレメントの第2の側縁部に沿って解放可能な接続エレメントを備えて形成されており、前記解放可能な接続エレメントは、フレーム・エレメントの1つの側縁部に取り外し可能に接続するように配置されており、第2の双安定エレメントは、第2の双安定エレメントの側縁部に沿って解放可能な接続エレメントを備えて形成されており、解放可能な接続エレメントは、フレーム・エレメントの第2の側縁部に取り外し可能に接続するように配置されている。1つの実施形態では、双安定エレメントは、蓋部および/またはトレイとともに共射出される。1つの実施形態では、双安定エレメントは、蓋部および/またはトレイの一部分の上にオーバーモールドされる。
1つの実施形態では、蓋部および第1の双安定エレメントは、トレイおよび第2の双安定エレメントと同一に形成されている。このように、蓋部+第1の双安定エレメント、および、トレイ+第2の双安定エレメントは、同じ工具を介して製造され得る。蓋部+第1の双安定エレメント、および、トレイ+第2の双安定エレメントは、次いで、フレーム・エレメントの2つの反対側の側縁部に、および/または、それら自身に接続され得る。
1つの実施形態では、蓋部およびトレイは、相補的なガイド手段を備えて形成されており、閉位置において、蓋部がトレイに対して正しく配向されることを保証する。1つの実施形態では、相補的なガイド手段は、突出部と対応する凹部とを含み、突出部は、トレイまたは蓋部の上に配置されており、それぞれ蓋部またはトレイに向かう方向に延在しており、対応する凹部は、それぞれ蓋部またはトレイの上に配置されており、前記突出部は、開位置から閉位置へ移動するときに、凹部と係合するように配置されている。1つの実施形態では、突出部および/または凹部は、テーパー付きになっている。
1つの実施形態では、アイスキューブ生産ユニットは、少なくとも2つのアイスキューブ・コンパートメントを含み、アイスキューブ生産ユニットの蓋部およびトレイは、ユニットの閉位置において、前記少なくとも2つのアイスキューブ・コンパートメントのそれぞれが個別にシールされるように配置されている。
1つのそのような実施形態では、ユニットの閉位置において、少なくとも2つの隣接するアイスキューブ・コンパートメントの間の境界において、トレイと蓋部との間にギャップが存在しており、アイスキューブ生産ユニットの内容物が少なくとも2つのアイスキューブ・コンパートメントの間を移動することを可能にするように、蓋部およびトレイが配置されている。1つの実施形態では、ギャップは、蓋部の平面に対して垂直になっている平面の上で最大断面積を有しており、それは、蓋部の平面に対して垂直になっている平面に沿ってたアイスキューブ・コンパートメントの最大断面積の20%未満、15%未満、10%未満、または5%未満になっている。
1つの実施形態では、アイスキューブ生産ユニットは、蓋部またはトレイに接続されているハンドル部分をさらに含み、前記ハンドル部分は、トレイから離れるように蓋部を引っ張る力をユーザーが印加することを可能にするように配置されている。1つの実施形態では、ハンドル部分は、蓋部またはトレイへの少なくとも2つの取り付けポイントを含み、前記2つの取り付けポイントは、蓋部の平面に対して平行になっているベクトルに沿って互いにからオフセットされている。1つの実施形態では、蓋部は、所定の長さおよび幅を有しており、前記長さは、前記幅よりも大きくなっており、前記取り付けポイント同士を接続する前記ベクトルは、前記長さに対して平行に配置されている主成分を有している。1つの実施形態では、前記取り付けポイント同士を接続する前記ベクトルは、蓋部の長さの50%よりも大きい長さを有している。1つの実施形態では、第2のハンドル部分は、トレイまたは蓋部にそれぞれ取り付けられている。1つの実施形態では、トレイおよび/または蓋部の側縁部は、指でアクセス可能な縁部を備えて形成されており、それによって、蓋部および/またはトレイは、トレイおよび/または蓋部から引き離され得る。
上記の議論は、第1の発明に関係付けられる複数の実施形態を開示してきた。しかし、現在の明細書は、1つまたは複数の分割出願の基礎を形成することができる追加的な発明をさらに含む。これらの追加の発明に関する請求項を起草するのに適切なテキストが、下記に提供されている。簡潔化のために、上記に説明されている実施形態に関係して説明されている特徴の多くは、また、下記に説明されている本発明と組み合わせられ得るということが述べられるべきである。当業者は、本明細書の組み合わせられた教示に基づいて、組み合わせを行うことが可能であることとなるということを我々は主張する。
第2の発明は、トレイおよび蓋部を含むアイスキューブ生産ユニットであって、前記トレイは、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイとして形成されており、前記アイスキューブ生産ユニットは、閉位置を有しており、閉位置では、蓋部は、シーリング・インターフェースに沿ってトレイに接続されており、シーリング・インターフェースは、アイスキューブ・トレイと蓋部との間の接触の周辺エリアをシールし、前記シーリング・インターフェースは、シーリング・インターフェースの剛性が蓋部およびトレイの剛性よりも低くなるように配置されている、アイスキューブ生産ユニットに関する。
蓋部を提供される先行技術タイプのアイスキューブ・トレイにおいて、蓋部は、典型的に、硬い接続を介してトレイに取り付けられている。たとえば、ゴム蓋部は、その周辺部に沿って配置されている接続チャネルを提供されている。トレイの上に蓋部を装着する間に、この接続チャネルは、トレイの縁部との圧力嵌め配置へと押圧される。トレイは、典型的に硬く、接続チャネルは、典型的に蓋部の材料よりも厚くなっており、それによって、蓋部とトレイとの間のインターフェースは、かなり硬くなっている。トレイの中に貯蔵された水を凍らせている間に、蓋部の中央部分は、氷の膨張に起因してゆっくりと外向きに曲がることとなる。これは、典型的に、トレイの中央部分において大きな成長を生成させることとなる。これは、厚いアイス・ブリッジを生成させ、トレイから外にアイスキューブを取り出す際に問題を引き起こす。
この第2の発明を介して、本概念は、トレイおよび蓋部は、比較的に硬く、次いで、より硬くない部分が、蓋部とトレイとの間に提供されるということである。氷が膨張するときに、蓋部またはトレイの代わりにシーリング・インターフェースが変形するので、蓋部全体は、均一な様式でトレイから離れるように移動することとなる。このように、より均一な厚さのアイス・ブリッジが、隣接するアイスキューブの間に提供されることとなる。これは、これらのアイス・ブリッジを破壊することをより容易にすることとなり、アイスキューブ・トレイからアイスキューブを除去することをより容易にすることとなる。
第3の発明は、アイスキューブ生産ユニットであって、アイスキューブ生産ユニットは、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイとして形成されたトレイと、前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内側に少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内容物をシールするようにトレイの上に装着されるのに適切な蓋部と、トレイおよび蓋部を接続する変位メカニズムであって、変位メカニズムは、2つの位置、すなわち、蓋部がトレイに当接する位置に蓋部が保持されている、閉位置、および、蓋部がトレイから分離されている位置に蓋部が保持されており、トレイの中に形成されたアイスキューブが、トレイを離れることができるようになっている、開位置を有している、変位メカニズムとを含む、アイスキューブ生産ユニットにおいて、前記アイスキューブ生産ユニットは、再シール可能な開口部を含み、前記再シール可能な開口部は、変位メカニズムがその閉位置にあるときに蓋部に対して垂直になっている平面に沿ったアイスキューブ・コンパートメントの最大断面積よりも大きい最小面積を有しており、アイスキューブ・コンパートメントから解放されるアイスキューブが、再シール可能な開口部を通って退出することができるようになっていることを特徴とする、アイスキューブ生産ユニットに関する。
1つの実施形態では、変位メカニズムの閉位置における蓋部の平面に対して垂直の、蓋部の外側表面からトレイの外側表面への寸法は、蓋部の平面に対して垂直になっているベクトルに沿った、再シール可能な開口部の開口面積の寸法よりも小さい。このように、ユニットは、開位置においてアイスキューブがユニットを離れることを可能にする能力を失うことなく、低減された断面厚さを有することが可能である。
1つの実施形態では、変位メカニズムの閉位置において、トレイの外側表面は、蓋部の外側表面に相補的に形成されている。このように、容易な様式で互いにユニットを積み重ねることが可能である。
1つの実施形態では、再シール可能な開口部は、蓋部の1つの側部に沿って配置されており、蓋部の平面に対して所定の角度を形成する平面の上に配置される断面積を有しており、所定の角度は、60度よりも大きく、好ましくは、90度よりも大きい。1つの実施形態では、再シール可能な開口部は、蓋部とトレイとの間に配置されているフレーム・エレメントの中に提供されている。1つの実施形態では、再シール可能な開口部は、蓋部およびトレイを取り囲むように配置されている。1つの実施形態では、フレーム・エレメントは、蓋部およびトレイの周辺部を取り囲むように配置されている。1つの実施形態では、フレーム・エレメントの周辺部は、蓋部および/またはトレイの周辺部に相補的に配置されている。
1つの実施形態では、再シール可能な開口部は、円形になっており、変位メカニズムの閉位置において蓋部の平面に対して垂直になっているベクトルに沿ってトレイの内側表面から蓋部の内側表面への最大距離よりも大きい直径を有している。1つの実施形態では、再シール可能な開口部は、変位メカニズムの開位置において蓋部の平面に対して垂直になっているベクトルに沿ったトレイの内側表面から蓋部の内側表面への最小距離よりも小さいかまたはそれに等しい直径を有している。
第4の発明は、アイスキューブ生産ユニットであって、アイスキューブ生産ユニットは、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイとして形成されたトレイと、前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内側に少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内容物をシールするようにトレイの上に装着されるのに適切な蓋部と、トレイおよび蓋部を接続する変位メカニズムであって、変位メカニズムは、2つの位置、すなわち、蓋部がトレイに当接する位置に蓋部が保持されている、閉位置、および、蓋部がトレイから分離されている位置に蓋部が保持されており、トレイの中に形成されたアイスキューブが、トレイを離れることができるようになっている、開位置を有している、変位メカニズムとを含む、アイスキューブ生産ユニットにおいて、蓋部は、トレイの少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントに対して相補的に形成されている少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを含むアイスキューブ・トレイとして形成されていることを特徴とする、アイスキューブ生産ユニットに関する。
第5の発明は、アイスキューブ生産ユニットであって、アイスキューブ生産ユニットは、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイとして形成されたトレイと、前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内側に少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内容物をシールするようにトレイの上に装着されるのに適切な蓋部と、トレイおよび蓋部を接続する変位メカニズムであって、変位メカニズムは、2つの位置、すなわち、蓋部がトレイに当接する位置に蓋部が保持されている、閉位置、および、蓋部がトレイから分離されている位置に蓋部が保持されており、トレイの中に形成されたアイスキューブが、トレイを離れることができるようになっている、開位置を有している、変位メカニズムとを含む、アイスキューブ生産ユニットにおいて、アイスキューブ生産ユニットは、開位置および閉位置の両方において蓋部とトレイとの間のギャップをシールする可撓性のシーリング・エレメントをさらに含み、アイスキューブ生産ユニットは、再シール可能な開口部をさらに含み、アイスキューブ生産ユニットの中に形成されるアイスキューブが再シール可能な開口部を介してアイスキューブ生産ユニットから離れることを可能にすることを特徴とする、アイスキューブ生産ユニットに関する。
本明細書において、蓋部は、開位置および閉位置の両方において適切な場所に保持される。現在の仕様によれば、これは、ユニット自身が特定の位置に蓋部を保持するように理解されるべきである。ユーザーが特定の位置に蓋部を手動で保持することは必要ない。
請求項のうちのいくつかにおいて、および、2つ以上のアイスキューブ・コンパートメントが説明されている説明の一部において、「個別にシールされる」という語句は、どのようにアイスキューブ・コンパートメントがシールされるかということを説明するために使用されているということが留意されるべきである。本明細書によれば、これは、1つのアイスキューブ・コンパートメントが、隣接するアイスキューブ・コンパートメントに対して個別にシールされるべきであるということを意味するものとして理解されるべきである。したがって、蓋部は、隣接するアイスキューブ・コンパートメントの間の仕切りに対してシールするべきである。しかし、隣接するアイスキューブ・コンパートメントの間の水フローを可能にするように仕切りの中に位置付けされている空気/ウオーターチャンネルが許容されるべきであるということが留意されるべきである。アイスキューブ・トレイが蓋部によってシールされているときに、アイスキューブ・トレイは、隣接するアイスキューブの間のエリアに十分な氷が形成する(それは、制御された様式でユニットの中の隣接するアイスキューブを互いから離れるように破壊することを困難にすることとなる)ことなく、冷凍庫の中の任意の位置に配置され得るという点に、制限があるはずである。
当業者は、この定義を理解するべきであるが、いくつかのより精密な定義が、ここで提供され、それは、必要な場合に使用される可能性がある。1つの定義は、仕切りの中の空気/ウオーターチャンネルの合計断面積が、アイスキューブ・コンパートメントの仕切り(空気/ウオーターチャンネルがその中に位置付けされている)の合計表面積の20%未満、15%未満、10%未満、または5%未満であるべきであるということである。そのうえ、特定のケースにおいて、単一の大きいチャネルが、隣接するアイスキューブ・コンパートメントの間の仕切りの中に形成されており、他のケースでは、2つ以上の別個の空気またはウオーターチャンネルが、隣接するアイスキューブ・コンパートメントの間の仕切りの中に配置され得るということが留意されるべきである。
「含む(comprises)/含む(comprising)/から構成される(comprised of)」という用語は、本明細書において使用されるときには、記載された特徴、整数、ステップ、またはコンポーネントの存在を特定するように解釈されるが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、コンポーネント、またはそれらのグループの存在または追加を排除しないということが強調されるべきである。
また、特許請求の範囲および/または説明が配向に言及している場合に(たとえば、垂直方向または水平方向)、図1および図2に示されているユニットの配向は、意味を理解するために使用されるべきであるということが留意されるべきである。
以下において、本発明は、同封された図によって示されている実施形態を参照して、より詳細に説明されることとなる。示されている実施形態は、例示的な目的のためだけに使用されており、本発明の範囲を限定するために使用されるべきではないということが強調されるべきである。
閉位置にある、本発明によるアイスキューブ生産ユニットの第1の実施形態の斜視図である。 開位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの斜視図である。 閉位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの正面図である。正面図および背面図は同じであり、左側面図および右側面図は同じであり、したがって、正面図および1つの側面図だけがここでは示されているということが留意されるべきである。 閉位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの上面図である。 閉位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの底面図である。 閉位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの側面図である。正面図および背面図は同じであり、左側面図および右側面図は同じであり、したがって、正面図および1つの側面図だけがここでは示されているということが留意されるべきである。 開位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの正面図である。正面図および背面図は同じであり、左側面図および右側面図は同じであり、したがって、正面図および1つの側面図だけがここでは示されているということが留意されるべきである。 開位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの底面図である。 開位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの底面図である。 開位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの側面図である。正面図および背面図は同じであり、左側面図および右側面図は同じであり、したがって、正面図および1つの側面図だけがここでは示されているということが留意されるべきである。 その閉位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットを通る断面を示す図である。 開位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットを通る断面を示す図である。また、断面でアイスキューブを示す図である。 閉位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの斜視分解図である。 互いに積み重ねられている、図1に示されているような4つのアイスキューブ生産ユニットの斜視図である。 図14に示されているような4つのアイスキューブ生産ユニットの積み重ねの側面図である。 本発明によるアイスキューブ生産ユニットの第2の実施形態の非常に概略的に描かれた正面図である。 開位置にある、図16に示されているアイスキューブ生産ユニットの第2の実施形態の側面図である。 閉位置にある、図16に示されているアイスキューブ生産ユニットの第2の実施形態の側面図である。 本発明によるアイスキューブ生産ユニットの第3の実施形態の非常に概略的に描かれた正面図である。 開位置にある、アイスキューブ生産ユニットの別の例の非常に概略的に描かれた側断面図である。 閉位置にある、図20のアイスキューブ生産ユニットを示す図である。 双安定エレメントを含む変位メカニズムの第1の例の概略的な例を示す図である。 双安定エレメントを含む変位メカニズムの第2の例の概略的な例を示す図である。 双安定エレメントを含む変位メカニズムの第3の例の概略的な例を示す図である。
図1~図15に示されているアイスキューブ生産ユニット1は、本発明によるアイスキューブ生産ユニットの第1の実施形態である。図に示されているユニットは、早期のプロトタイプであり、生産の準備ができている最終的なユニットの中に変更が予期され得るということが留意されるべきである。
ユニット1は、第1のアイスキューブ・トレイ2(図1+図2では隠れている)と、第2のアイスキューブ・トレイ4とを含む。それぞれのアイスキューブ・トレイは、水平方向のおよび垂直方向の分割壁部7、9によって分離されている複数のアイスキューブ・コンパートメント3a、3b、3c、5a、5b、5cとともに形成されている。図1~図15に示されている例示的な実施形態1において、それぞれのアイスキューブ・トレイは、18個のアイスキューブ・コンパートメント3、5を有している。
2つのアイスキューブ・トレイは、互いの鏡像として形成されており、2つのトレイ2、4が押し付けられているときには、それらは、複数の共通のアイスキューブ・コンパートメント3a+5a、3b+5b、3c+5cを形成する。図1~図15の例示的な実施形態において、合計で18個の共通のアイスキューブ・コンパートメントが存在しており、それは、18個のアイスキューブが形成されることを意味している。図1~図15に示されているユニットによって形成される実際のアイスキューブ13は、2つのトレイの間に形成された共通のアイスキューブ・コンパートメントの中に形成されるということを見ることが可能である。したがって、それぞれのトレイのそれぞれのアイスキューブ・コンパートメントは、ユニットのアイスキューブ13の半分を形成する。
本明細書の特許請求の範囲の専門用語において、より広い保護の範囲を実現するために、トレイのうちの一方は、蓋部であると考えられ、他方は、トレイであると考えられている。単一のアイスキューブ・トレイおよび単純な蓋部を備えた構造が想像され得り、その場合に、蓋部は、本質的に平面的なエレメントとして形成されており、アイスキューブ・コンパートメントは、トレイの中だけに配置されているということが当業者に明らかであるべきである。
ユニットは、フレーム・エレメント6および2つの双安定エレメント8、10をさらに含む。特許請求の範囲に関して、フレーム・エレメントおよび2つの双安定エレメントの組み合わせは、変位メカニズムであると考えられ得る。この実施形態では、協力して働く2つの双安定エレメントが存在している。しかし、別の実施形態では(図示せず)、単一のトレイと、単純な蓋部と、変位メカニズムを形成するために蓋部とトレイとの間に配置されている単一の双安定エレメントとを備えたユニットが想像され得るということが当業者に明らかであるべきである。
フレーム・エレメント6の1つの端部において、開口部12が形成されており、開口部12は、クロージャーエレメント14によって閉鎖され得る。フレーム・エレメントは、その水平方向の軸線に関して非対称的に形成されており、開口部を含む上側部分が、底部部分よりも大幅に幅広くなるようになっている。このように、閉位置にあるユニットによって囲まれる合計体積は低減され、一方、開位置にあるときには、かなり大きいアイスキューブがユニットを離れることを依然として可能にする。
また、ユニットは、2つのハンドル・エレメント16、18を含む。第1のハンドル・エレメント16は、第1のトレイ2に接続されており、第2のハンドル・エレメントは、第2のトレイ4に接続されている。本実施形態において、ハンドル部分は、トレイの短い寸法に沿ってトレイのいずれかの側に接続されている。しかし、別の実施形態では(図示せず)、ハンドル部分は、トレイの長い寸法に沿って接続され得る。たとえば、図1および図2を見ると、ハンドル・エレメントは、アイスキューブ・トレイの中間列に接続され得り、また、アイスキューブ・トレイの上から2番目および底部行から2番目に接続され得る。このように、凍ったときにトレイの上部および底部を引っ張り出すことがより容易である。ハンドル部分の設置は、双安定エレメントの設計に基づいて最適化され得る。たとえば、双安定エレメントが、ユニットの垂直方向の側部に沿って最も硬い場合には、図に示されているようにハンドルを設置することが、良好な解決策である可能性がある。しかし、双安定エレメントが周辺部全体に沿って均一である場合には、上記に説明されているような垂直方向の設置が、より有利である可能性がある。また、周辺部の周りの双安定エレメントの剛性は、ハンドル設置によって上手く機能するように調節され得るということが明確である。
図1、図3、図5、図7、図9、図11を対応する図2、図4、図6、図8、図10、図12と比較することによって見られ得るように、ユニットは、2つの位置、すなわち、図1、図3、図5、図7、図9、図11に示されている閉位置、および、図2、図4、図6、図8、図10、図12に示されている開位置を有している。閉位置において、2つのトレイは、互いに押し付けられ、2つのトレイの間に個々のアイスキューブ・コンパートメント3a+5a、3b+5b、3c+5cを形成している。開位置において、2つのトレイは、引き離されており、アイスキューブ・コンパートメントの中に形成されたアイスキューブ13がトレイから落下することを可能にする。特に図11および図12に良好に見ることができるように、開位置において、2つのトレイの間の最小距離D1は、アイスキューブの最大寸法D2よりも大きくなっている。これは、トレイが引き離されているときに、最大寸法D2を有するアイスキューブ13が、2つのトレイの間を容易に通過し、ユニットが開けられて揺さぶられときに、開口部を通って落下することができることを保証する。別の実施形態では(図示せず)、寸法D1は、第1のトレイ2の平面に対して垂直のベクトルに沿った、第1のトレイ2の内側の表面から第2のトレイ4の内側の表面までの寸法D3よりもわずかに大きくされ得る。このケースでは、アイスキューブが退出の間にユニットの中でわずかに回転する場合には、それらは結合することとなるが、最終的には十分に揺さぶると、それらは出て来ることとなる。開位置と閉位置との間の最適な膨張は、アイスキューブが容易に落下することを可能にすることと、サイズを可能な限り低減させることとの間の妥協点になることとなる。
図11から、閉位置において、蓋部およびトレイは、蓋部の境界32とトレイの境界34との間に小さいギャップ30を有するということを見ることが可能である。このように、水および空気は、充填の間に蓋部とトレイとの間を流れ、蓋部とトレイとの間に水または他の液体を広げることが可能である。
本発明において、フレーム・エレメント6およびトレイ2、4は、すべて、ユニットの構造的な完全性を保証するために特定の剛性を有する射出成形プラスチック材料(1つの例では、PP)から作製され得る。しかし、剛性は、また、通常の人間のユーザーによってユニットがわずかに捩じられることを可能にするように選ばれる。これは、隣接するアイスキューブを接続するアイス・ブリッジが制御された様式で破壊されることを可能にし、また、ユニットからアイスキューブを除去することが望まれるときに、アイスキューブがトレイから解放されることを可能にする。ユニットが硬過ぎる場合には、ユニットをねじることが困難になることとなる。ユーザーがユニットをねじることを可能にし、アイスキューブを自由にし、そのアイス・ブリッジを破壊するために、特定の量の可撓性が設計に組み込まれる必要があるということが現在では考えられている。
双安定エレメント8、10は、トレイをフレーム・エレメントに接合するTPEストリップとして形成されている。本実施形態において、双安定エレメントは、50のショア硬度を有するTPEから形成されている。しかし、他のショア硬度も想像され得る。双安定エレメントをより厚くすることによって、より軟質のショア硬度が使用され得る。双安定エレメントをより薄くすることによって、より硬質のショア硬度が使用され得る。周辺部の周りの異なる場所において双安定エレメントの断面厚さおよび形態を最適化することによって、異なるショア硬度が使用され得る。
解放可能な接続部分20、22が、双安定エレメントの1つの縁部に沿って形成されており、双安定エレメント8、10がフレーム・エレメント6の側縁部21、23に解放可能に接続することを可能にする。この実施形態では、双安定エレメントは、トレイの周辺部に恒久的に接続されている。この例では、双安定エレメントは、2段階成形作業でトレイの上にオーバーモールドされている。トレイは、第1の成形作業において射出成形され、次いで、トレイは、第2のモールドの中へ挿入され、その後に、双安定エレメントの材料が、第2のモールドの中へ射出され、双安定エレメントの材料が、トレイの材料の上にオーバーモールドするようになっている。しかし、他の形態の製造技法も使用され得る。
1つの実施形態では、接続部分は、また、より硬いプラスチック材料(たとえば、PP)から射出成形され得る。このケースでは、接続部分およびトレイが、第1の作業において射出成形され、次いで、モールドの中へ挿入され得り、その後に、双安定エレメントが、接続部分およびトレイの両方の上にオーバーモールドされる。
トレイがフレーム・エレメントから除去され得るという事実は、ユニットが開けられて容易な様式でクリーニングされることを可能にする。しかし、双安定エレメント、アイスキューブ・トレイ、およびフレーム・エレメントがすべて恒久的に接続されている、より低いコストの実施形態が製造され得るということも想像され得る。このケースでは、ユニットの内側をクリーニングすることがより困難になることとなるが、価格および複雑さが減少することも可能である。したがって、これは、使い捨てのユニットの製造を可能にすることができ、この場合、ユニットは、特定の回数だけ使用され得り、その後に、それは、廃棄され得る。1つの実施形態では、異なるエレメントは、恒久的に一緒に接着され得る。たとえば、双安定エレメントは、フレーム・エレメントに接着され得る。容易な分解を可能にしながら、通常使用の間にユニットを一緒に保持するのに十分に強力な、図に示されているような取り外し可能なグリッピング部分は、特定の強度および設計で作製される必要があることとなる。これは、材料コストおよび製造の複雑さを増加させる可能性がある。エレメントを一緒に接着することは、より簡単な製造動作である可能性がある。別の例では、フレーム・エレメントは、2つの別個のエレメントとして設計され得り、それらは、成形の後に一緒に接着される。
図14および図15から、ユニットは、ユニットを互いに積み重ねることを可能にするように配置されているということを見ることが可能である。これは、冷凍庫の中に貯蔵するときに有用である。ユニットの積み重ね高さを低減させるために、ユニットは、閉位置にあるときのユニットの厚さよりも大きい一方の側に開口部が配置された状態で形成されている。このように、より大きくサイズ決めされたアイスキューブが開口部を通って外へ離れることを依然として可能にしながら、積み重ね高さは、最小に維持される。開口部の非対称の配置に起因して、ユニットは、交互の方向に積み重ねられる。そのうえ、図14および図15から見ることができるように、アイスキューブ・トレイ2、4の外側表面は、ユニットの閉位置において互いに相補的に形成されており、効率的な積み重ねを可能にする。
図1~図15に示されている実施形態では、アイスキューブ・トレイの外側表面は、アイスキューブの形状を視覚的に示すように形成されている。しかし、外側表面は多くの異なる方式で形成され得るということが当業者には明確である。1つの実施形態では、外側表面は、それが平面的になるように充填されている。このケースでは、ユニットは、平坦な側部を有することとなり、それは、視覚的に魅力的に見えることとなる。1つの実施形態では、平面的なシートが、アイスキューブ・トレイの外側表面の上に装着され、それは、グリッピング・エレメント20、22の外側表面に相補的に形成されている。このように、平面的なシートは、トレイをカバーするカバー・エレメントの形態を形成している。平面的なシートは、フィンガー開口部を提供され得り、トレイが引き離されることを可能にする。
図16~図18は、本発明のいくつかの態様によるアイスキューブ生産ユニットの第2の実施形態のいくつかの異なる概略図を示している。この実施形態では、ユニット100は、第1のトレイ102および第2のトレイ104を含み、第2のトレイ104は、第1のトレイの鏡像として形成されている。2つのトレイは、図16および図17に示されているようにユニットの開位置において、トレイの上部および底部に装着されている2つの双安定エレメント106、ならびに、トレイの側部に装着されている2つの双安定エレメント108によって、互いから離れて保持されている。この例では、双安定エレメントは、ユニットの周辺部の周りに全体に延在しているのではなく、ユニットの上部および底部ならびに側部にのみ配置されている。繰り返しになるが、フレーム・エレメント110が、ユニットの周辺部全体の周りに延在し、剛性を構造体に提供し、双安定エレメントのためのサポートを提供している。以前の実施形態のように、開口部が、リム部分の中に形成されており、アイスキューブがユニットから退出することを可能にする。特許請求の範囲の専門用語において、双安定エレメントを備えたフレーム・エレメントは、変位メカニズムとして考慮され得る。繰り返しになるが、双安定エレメントは、双安定ストリップ112、114を含む。この例では、双安定ストリップが周辺部の周りに全体に延在していないので、異なるエレメントを直接的に一緒に共射出または共成形する(co-molding)代わりに、ユニットを組み立てることが可能である。たとえば、溝部が、トレイの縁部の上に形成され得り、双安定エレメントの縁部が、その中へ挿入され得る。
この例では、双安定エレメントがユニットの周辺部全体の周りに延在していないので、ユニットは、閉位置または開位置において完全にはシールされない。別の実施形態では(図示せず)、別個のコンテナが、構造体全体の周りに配置され得り、たとえば、プラスチック・バッグの内側にユニットの内容物をシールする弾性的なバッグのような構造体が提供され得る。プラスチック・バッグは、弾性的な材料として配置され得り、それは、閉じられているときにユニットの周りにしっかりと押し付けられ、開けられているときに伸びる。
閉位置において、2つのトレイが適正に一緒に接合することを保証するために、2つのトレイは、ガイド・エレメントを提供されており、ガイド・エレメントは、一方のトレイの上のテーパー付きの突出部116、および、他方のトレイの上のテーパー付きの凹部118の形態になっている。トレイが互いに向けて押し付けられるときに、突出部は、凹部と係合し、適正にアライメントを保証する。これは、ガイド手段の単なる1つの簡単な実施形態に過ぎず、他のオプションが、当業者によって想像され得る。たとえば、ピンおよびスロット配置も提供され得る。
上記に開示されている実施形態では、ユニットを充填するための、および、ユニットを空にするための開口部が、ユニットのフレーム・エレメントの中に提供されている。これは、充填することおよび空にすることの両方のために良好な位置である。しかし、それを端部に設置することによって、端部における厚さは、アイスキューブがユニットを離れることを可能にするために、増加させられる必要がある。これは、非対称の構築を必要とし、または、無駄なスペースを結果として生じさせる。別のオプションは、フレーム・エレメントの上側部分に小さい充填開口部を置き、トレイの本体部に空にする開口部を置くことである。このケースでは、トレイのうちの一方の中のアイスキューブ・コンパートメントのうちの1つが、再シール可能な開口部と交換され得る。
図19において、本発明によるアイスキューブ生産ユニットの第3の実施形態200が開示されている。このケースでは、双安定エレメントとして形成された可撓性のプラスチック・ストリップ・エレメント202が、図1~図15の実施形態と同様に、蓋部およびトレイの周辺部全体の周りに配置されている。そのうえ、図1~図15と同様に、ユニット200は、また、フレーム・エレメント204を含む。このように、蓋部206とトレイとの間のギャップは、双安定エレメント202およびフレーム・エレメント204によって完全にシールされる。しかし、均一な厚さを有する代わりに、ストリップ202は、蓋部206の周辺部に沿って異なる厚さを備えて配置されている。208によってマークされたセクションにおいて、ストリップの厚さは、210によってマークされたセクションよりも大きくなっている。このように、より厚いセクション208は、より薄いセクション210よりも硬く、変形に対してより抵抗力がある。より厚いセクション208は、強力な双安定効果を提供することとなり、一方では、より薄いセクション210は、シーリング効果を依然として提供しながら、より少ない双安定効果を提供することとなる。特に、角部における剛性を低減させることによって、トレイの運動が実現され得る。
図20および21において、アイスキューブ生産ユニットの第4の例300が示されている。この例は、現在の請求項1-10によってカバーされていないが、本明細書に開示されている他の発明のうちの1つの例である。このケースでは、開位置において互いから離れるように、または、閉位置において一緒に、2つのトレイ302、304を保持する双安定エレメントが存在していない。むしろ、リンケージ・メカニズム306が使用され、閉位置(図21)において一緒に、および、開位置(図20)において互いから離れるように、トレイを保持する。リンケージ306は、非常に概略的に示されているが、しかし、当業者がメカニズム(それは、機能することとなる)を提供することができるということが維持される。
弾性的なシーリング・エレメント308が、2つのトレイの間に提供されている。開位置では、弾性的なシーリング・エレメントは引き伸ばされており、閉位置では、弾性的なシーリング・エレメントは、一緒に引っ張られて緩くなっている。シーリング・エレメントのために使用される材料に応じて、シーリング・エレメントは、閉位置においてわずかに引き伸ばされており、開位置においてより多く引き伸ばされているということが想像され得る。これは、より均一な外観を提供することとなる。
この実施形態300では、図1~図15の実施形態にあるような変位メカニズムおよびシーリング・メカニズムの両方として双安定エレメントを使用する代わりに、この実施形態では、シーリング効果および変位させる効果は、2つの別個のエレメント(シーリング・エレメント308および変位メカニズム306)へと分離されている。
図22は、双安定エレメントを含む変位メカニズムの例400を示している。この例は、図1~図15の双安定エレメントの構築と同様である。このメカニズムは、フレーム・エレメント402の一部分、トレイ404の一部分、および双安定エレメント406を含む。双安定エレメントは、曲げ可能なプラスチック・ストリップの形態になっている。曲げ可能なプラスチック・ストリップは、ヒンジ・エレメント408を介してフレーム・エレメントおよびトレイに接続されている。トレイが上側位置にあるときには、双安定エレメントは安定しており、トレイは、この位置に保持されている。トレイが、中間位置によって示されているように下向きに押されているときには、次いで、双安定エレメントは変形させられ、それをこの位置へ押し込むために力が必要とされる。双安定エレメントが解放されるときには、双安定エレメントは、安定した位置へ移動しようとすることとなる。トレイが十分に押し下げられている場合には、双安定エレメントは、下側位置に到達しようとすることとなる。トレイが十分に押し下げられていない場合には、双安定エレメントは、上側位置に到達しようとすることとなる。いずれのケースでも、トレイが上側位置または下側位置にあるときには、トレイは、その位置を安定して保持し、その位置からトレイを変位させるために力が必要とされる。
図22の例において、トレイは、左右ではなく上下に移動するように制約されているということが留意され得る。これは、いくつかの双安定エレメントに関して重要な特徴である。図22の例において、トレイが自由に横向きに移動することができたとすれば、双安定効果は存在しないこととなる。したがって、特定のタイプの双安定メカニズムにおいて、図22(ならびに、図23および図24)のうちの1つと同様に、トレイが左右に移動することを制約することが必要である。これを行う1つの方式は、トレイおよび蓋部の周辺部全体の周りに双安定エレメントを配置させることである。これを行う別の方式は、互いに対してトレイの運動を制御する何らかの形態のガイダンス・メカニズムを有することである。これを行う別の方式は、トレイの側部に双安定エレメントを配置させ、次いで、トレイの上部および底部にヒンジ部材を配置させ、横向きの運動を防止することである。
図23は、別の概略的な例を示しており、そこでは、2つのヒンジの代わりに、双安定エレメント自体は、曲げ可能な端部によって形成されているか、または、上側位置から下側位置へ移動するときに変形する均一な曲げ構造体として形成される。
図24は、別の概略的な例を示しており、そこでは、曲げ可能なエレメントの代わりに、双安定エレメントは、上側位置から下側位置への運動の間に圧縮されるスプリングの形態になっている。
他の形態の双安定エレメントも想像され得る。
図22~図24において、上向きにおよび下向きのトレイの運動は、フレーム・エレメントへの接続ポイントに関して同一になっている。しかし、他のケースでは、双安定エレメントは、トレイが下向きよりも上向きに移動することを可能にするように配置され得る。他のケースでは、ユニットが閉位置にあるときには、双安定エレメントが安定した位置に完全に到達することを可能にすることなく、蓋部およびトレイが互いに当接するように、アイスキューブ生産ユニットは配置され得る。このケースでは、双安定エレメントは、蓋部およびトレイを一緒に押圧する力を提供することが可能である。これは、蓋部とトレイとの間のインターフェースのシーリング能力を向上させるために使用され得る。
図および上記の説明は、簡単で概略的な様式で例示的な実施形態を示しているということが留意されるべきである。具体的な機械的な詳細の多くは示されていない。その理由は、当業者が、これらの詳細に精通しているはずであり、それらは、単に、この説明を不必要に複雑にするだけであるからである。たとえば、使用されている具体的な材料、および、具体的な生産技法は、詳細に説明されていない。その理由は、当業者が本発明によるコンテナを製造するための適切な材料および適切なプロセスを見出すことができることとなるということが維持されるからである。
本発明は、アイスキューブ生産ユニットであって、アイスキューブ生産ユニットは、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイの形態のトレイと、前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内側に少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内容物をシールするようにトレイの上に装着されるのに適切な蓋部と、トレイおよび蓋部を接続する変位メカニズムであって、変位メカニズムは、2つの位置、すなわち、蓋部がアイスキューブ・トレイに当接する位置に蓋部が保持されている、閉位置、および、蓋部がトレイから分離されている位置に蓋部が保持されており、トレイの中に形成されたアイスキューブが、トレイを離れることができるようになっている、開位置を有している、変位メカニズムとを含む、アイスキューブ生産ユニットに関する。
アイスキューブ生産ユニットは、水または他の液体がその中へ充填され得り、その後に、冷凍庫の中に設置され、水または他の液体が凍る、ユニットを意味する。ユニットの内側には、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントが配置されており、その中で、氷がアイスキューブへと凍る。アイスキューブは、氷から形成された任意の3Dの幾何学的な形状を意味する。換言すれば、アイスキューブは、当技術分野で知られているように、本質的に長方形の辺を有する立方体である必要はなく、任意の他の形態、たとえば、ハート、星、球、楕円などであることが可能である。
本発明の好適な実施形態において、本発明によるアイスキューブ生産ユニットは、ハンドヘルド式ユニットである。本発明の文脈において、「ハンドヘルド式」ユニットは、持ち運び可能であり、手によって操作され得るユニットとして理解されるべきである。より具体的には、本発明によるハンドヘルド式アイスキューブ・ディスペンシング・ユニットは、典型的な家庭用冷凍庫の中に設置されることができるべきである。そのうえ、冷凍庫からユニットを除去することが可能であるべきであり、ユニットがユーザーによって手動で操作され、ユニットからアイスキューブを除去することができ、その後に、ユニットが冷凍庫の中へ設置されて戻され得るようになっている。1つの実施形態では、ハンドヘルド式アイスキューブ生産ユニットは、4リットル未満、2,5リットル未満、2リットル未満、または1,5リットル未満の体積を占有するユニットとして定義され得る。
蓋部を備えたアイスキューブ・トレイが、当技術分野においてよく知られている。たとえば、US5188744A、US2613512A、US5196127A、およびUS4967995Aがある。しかし、先行技術システムは、使用するのに複雑であり、トレイとは別個に取り扱われる必要のある蓋部を有しており、および/または、ユニットの内側に水を適正にシールしないかのいずれかである。
そのうえ、当技術分野において入手可能な蓋部を備えたアイスキューブ・トレイのほとんどは、アイスキューブ・トレイを互いに積み重ねることを可能にするように、または、臭気がアイスキューブの中へ入ることを防止するように、純粋に設計されている。それらは、ユニットの内側に水/液体をシールするように設計されていない。
出願人自身の以前に出願された特許出願は、より関連性があり、ハンドヘルド式アイスキューブ生産ユニットの異なる態様を開示している。WO2016/055495として公開された出願人の第1のPCT出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。また、2018年5月4日に出願された出願番号PCT/EP2018/061554を有する出願人の第2のPCT出願(まだ公開されていない)は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。出願人自身の先行の特許出願は、蓋部およびトレイを備えたハンドヘルド式アイスキューブ生産ユニットを開示しており、そこでは、トレイは、通常の動作の間に蓋部に接続されて保持されている。しかし、出願人自身の先行の特許出願に具体的に開示されているユニットは、複数の可動式の機械的なパーツを含む変位メカニズムに依存するハンドヘルド式アイスキューブ生産ユニットである。
したがって、本発明の第1の態様は、先行技術を上回る利点を有する新規な変位メカニズムを備えたアイスキューブ生産ユニットを提供することである。
本発明の第2の態様は、より簡単な変位メカニズムを備えたアイスキューブ生産ユニットを提供することである。
本発明の第3の態様は、より少ない可動式の機械的なパーツを含み、先行技術ユニットよりも製造するのが安価なアイスキューブ生産ユニットを提供することである。
この態様は、導入段落に述べられているようなアイスキューブ生産ユニットであって、変位メカニズムが、蓋部とトレイとの間に配置されている第1の双安定エレメントを含み、前記第1の双安定エレメントは、トレイおよび蓋部が閉位置にあるときに、第1の安定した状態を有しており、トレイおよび蓋部が開位置にあるときに、第2の安定した状態を有していることを特徴とする、アイスキューブ生産ユニットによって提供される。このように、非常に簡単なメカニズムが提供され、それは、製造するのに安価であり、非常にロバストであり、ユーザーにとって理解して操作しやすい。双安定エレメントは、他の用途から、たとえば、折り畳み式のプラスチック・バスタブ、折り畳み式のプラスチック・カップ、眼鏡ケースなどから知られている。
双安定エレメントという用語は、当業者に明らかであるということが想定される。しかし、明確にするために、双安定エレメントは、2つの安定した位置を有するエレメントとして定義され得る。第1の安定した位置に設置されているときには、双安定エレメントは、その位置に静止することとなる。次いで、双安定エレメントは変形させられ、第2の安定した位置へ移され得る。双安定エレメントが第2の安定した位置にあるときには、双安定エレメントは、その位置に静止することとなる。図22~図24は、双安定エレメントのいくつかの非常に概略的な例を開示している。双安定エレメントの双安定挙動は、多くのケースでは、双安定エレメント自身、および、どのようにそれが他のコンポーネントに接続されているかということの組み合わせに起因するということが留意されるべきである。これは、図22~図24を参照して、より詳細に説明されている。
1つの実施形態では、トレイは、少なくとも2つのアイスキューブ・コンパートメント、少なくとも3つのアイスキューブ・コンパートメント、または、少なくとも4つのアイスキューブ・コンパートメントを含む。1つの実施形態では、閉位置において、蓋部は、トレイに当接し、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内側に少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内容物をシールする。
1つの実施形態では、開位置において、蓋部の平面に対して垂直になっているベクトルに沿った蓋部の内側表面とトレイの内側表面との間の最短距離は、蓋部の平面に対して垂直になっているベクトルに沿った、閉位置における蓋部の内側表面とトレイの内側表面との最大距離よりも大きくなっている。このように、アイスキューブ生産ユニットが開けられているときに、アイスキューブ・コンパートメントの中に形成されたアイスキューブは、コンパートメントから退出し、蓋部とトレイとの間のアイスキューブ生産ユニットから滑り出ることが可能である。
1つの実施形態では、閉位置において蓋部の質量中心およびトレイの質量中心を接続するベクトルAと、開位置において蓋部の質量中心およびトレイの質量中心を接続するベクトルBとの間のベクトル差Dは、蓋部の平面に対して垂直の主成分を含む。1つの実施形態では、前記ベクトルDの長さは、15mmよりも大きいか、20mmよりも大きいか、25mmよりも大きいか、または30mmよりも大きい。1つの実施形態では、前記ベクトルの長さは、閉位置における蓋部の内側表面およびトレイの内側表面を接続する、蓋部の平面に対して垂直の最長寸法よりも大きくなっている。1つの実施形態では、前記ベクトルDの長さは、60mmよりも小さいか、50mmよりも小さいか、または45mmよりも小さい。
1つの実施形態では、開位置と閉位置との間の蓋部の質量中心を接続するベクトルは、蓋部の平面に対して垂直になっている主成分を含む。1つの実施形態では、前記ベクトルの長さは、10mmよりも大きいか、15mmよりも大きいか、20mmよりも大きいか、または25mmよりも大きい。1つの実施形態では、開位置と閉位置との間のトレイの質量中心を接続するベクトルは、蓋部の平面に対して垂直になっている主成分を含む。1つの実施形態では、前記ベクトルの長さは、10mmよりも大きいか、15mmよりも大きいか、20mmよりも大きいか、または25mmよりも大きい。
1つの実施形態では、変位メカニズムは、蓋部とトレイとの間に配置されている第2の双安定エレメントをさらに含み、前記第2の双安定エレメントは、トレイおよび蓋部が閉位置にあるときに、第1の安定した状態を有しており、トレイおよび蓋部が開位置にあるときに、第2の安定した状態を有している。1つの実施形態では、第1および第2の双安定エレメントは、蓋部とトレイとの間に直列に配置されている。
1つの実施形態では、変位メカニズムは、トレイおよび蓋部の周辺部の周りに延在するように配置されているフレーム・エレメントをさらに含み、前記第1の双安定エレメントは、フレーム・エレメントとトレイとの間に配置されており、前記第2の双安定エレメントは、フレーム・エレメントと蓋部との間に配置されている。このように、硬い中央構築体が、フレーム・エレメントによって提供され得り、双安定エレメントが、フレーム・エレメントに接続され得る。また、これは、蓋部およびトレイの周りに配置されているフレーム・エレメントを介して素晴らしい視覚的印象を提供する。また、フレーム・エレメントは、再シール可能な開口部のための良好な場所を提供し、再シール可能な開口部を通して、液体の水がアイスキューブ生産ユニットの中へ注ぎ込まれ得り、凍ったアイスキューブが、ユニットから外へ揺さぶられ得る。1つの実施形態では、フレーム・エレメントは、対称平面を有している。1つの実施形態では、フレーム・エレメントは、対称平面を有しており、第1の双安定エレメントは、対称平面の第1の側に配置されており、第2の双安定エレメントは、対称平面の第2の側に配置されている。
1つの実施形態では、フレーム・エレメントは、双安定エレメントよりも硬い。1つの実施形態では、フレーム・エレメントは、双安定エレメントの少なくとも2倍硬い。1つの実施形態では、フレーム・エレメントの材料のショア硬度は、双安定エレメントの材料のショア硬度の少なくとも2倍である。
1つの実施形態では、フレーム・エレメントおよび双安定エレメントは、射出成形作業の2つのステップとして共射出される(co-injected)。1つの実施形態では、双安定エレメントは、オーバーモールディング・プロセスを介して形成され、オーバーモールディング・プロセスでは、双安定エレメントが、第1のモールドの中に成形され、次いで、フレーム・エレメントの材料が第2のモールドの中へ射出される前に、第2のモールドの中へ挿入される。別の実施形態では、フレーム・エレメントは、第1のステップにおいて射出成形され、双安定エレメントは、第2のステップにおいてフレーム・エレメントの上にオーバーモールドされる。1つの実施形態では、フレーム・エレメントは、第1のモールドの中に射出成形され、次いで、第2のモールドの中へ移送され、第2のモールドの中において、双安定エレメントが、フレーム・エレメントの上にオーバーモールドされる。1つの実施形態では、トレイおよび/または蓋部が、第1のステップにおいて射出成形され、次いで、双安定エレメントが、トレイおよび/または蓋部の上にオーバーモールドされる。
1つの実施形態では、第1のおよび/または第2の双安定エレメントは、蓋部の周辺部全体の周りに延在している。双安定エレメントが、閉じたエレメントとして形成される場合には、次いでシールが、開位置と閉位置との両方において、蓋部とトレイとの間に形成され得る。
しかし、別の実施形態では、第1のおよび/または第2の双安定エレメントは、蓋部の周辺部の75%未満、50%未満、または25%未満の周りに延在している。1つの実施形態では、アイスキューブ生産ユニットは、別個の双安定エレメントを含むことが可能であり、1つが、蓋部の中心軸線のいずれかの側に配置されている。1つの実施形態では、アイスキューブ生産ユニットは、4つの双安定エレメントを含み、2つの双安定エレメントが、蓋部の水平方向の中心軸線のいずれかの側に配置されており、2つの双安定エレメントが、蓋部の垂直方向の中心軸線のいずれかの側に配置されている。1つの実施形態では、双安定エレメント同士の間のエリアは、可撓性のシーリング部材によって充填されており、可撓性のシーリング部材は、双安定エレメントよりも硬くない。1つの実施形態では、トレイの角部における双安定エレメントの剛性は、トレイの側部に沿った双安定エレメントの剛性よりも低い。1つの実施形態では、トレイの角部における双安定エレメントの厚さは、トレイの側部に沿った双安定エレメントの厚さよりも小さい。
クリーニングをより容易にするために、1つの実施形態では、第1のおよび/または第2の双安定エレメントは、取り外し可能な接続手段を備えて提供されており、取り外し可能な接続手段は、双安定エレメントが蓋部および/またはトレイおよび/またはフレーム・エレメントに取り外し可能に接続されることを可能にする。1つの実施形態では、双安定エレメントの縁部は、接続チャネルを備えて形成されており、接続チャネルは、隣接するエレメントの側縁部に係合するように形状決めされている。1つの実施形態では、隣接するエレメントは、トレイ、蓋部、またはフレーム・エレメントである。
1つの実施形態では、第1のおよび/または第2の双安定エレメントは、シーリング・エレメントとして配置され、開位置および閉位置の両方において、蓋部とトレイとの間のギャップをシールする。1つの実施形態では、蓋部およびトレイは、両方とも、外周縁部を備えて形成されており、外周縁部は、開位置および/または閉位置において、互いから間隔を離して配置され、蓋部とトレイとの間にギャップまたはスペースを形成する。
また、双安定エレメントは、蓋部とトレイとの間のギャップのシーリングにも寄与する他のエレメントに接続され得るということが当業者に明らかであるべきである。1つの実施形態では、シーリング・エレメントは、蓋部およびトレイを接続する可撓性のストリップの形態になっている。1つの実施形態では、双安定エレメントは、双安定の弾性的なエレメントである。1つの実施形態では、双安定エレメントは、ヒンジ・エレメントを介して蓋部および/またはトレイに接合される可撓性のエレメントである。1つの実施形態では、ヒンジ・エレメントは、フォイル・ヒンジ・エレメントである。1つの実施形態では、シーリング・エレメントは、シリコン、ゴム、TPE、または、別の柔軟なおよび/もしくは可撓性のおよび/もしくは弾性的な材料から作製されている。
1つの実施形態では、蓋部は、アイスキューブ・トレイとしても形成されており、蓋部およびトレイは、両方とも少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有しており、閉位置において、蓋部およびトレイは一緒に押圧され、少なくとも1つの共通のアイスキューブ・コンパートメントを画定しており、第2の位置において、蓋部およびトレイは分離され、少なくとも1つの共通のアイスキューブ・コンパートメントの中で形成されたアイスキューブが蓋部とトレイとの間を通ることを可能にする。このように、対称的なアイスキューブが形成され得り、対称的な外観が、アイスキューブ生産ユニットに提供され得る。1つの実施形態では、蓋部およびトレイは、同一に形成されている。このように、蓋部およびトレイは、同じ工具を介して製造され得る。
1つの実施形態では、閉位置において、蓋部の中に形成されるアイスキューブ・コンパートメントは、トレイの中に形成されるアイスキューブ・コンパートメントの反対側に配置されている。1つの実施形態では、蓋部の中のアイスキューブ・コンパートメントは、トレイの中のアイスキューブ・コンパートメントの鏡像である。1つの実施形態では、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを画定する蓋部の部分は、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを画定するトレイの部分の鏡像として形成されている。1つの実施形態では、トレイの中のアイスキューブ・コンパートメント、および、蓋部の中のキューブ・コンパートメントは、閉位置にあるときには、共有されたアイスキューブ・コンパートメントを形成している。
1つの実施形態では、第1の双安定エレメントは、双安定エレメントの1つの側縁部に沿って、恒久的な接続を介して蓋部に取り付けられており、第2の双安定エレメントは、双安定エレメントの1つの側縁部に沿って、恒久的な接続を介してトレイに取り付けられており、第1の双安定エレメントは、双安定エレメントの第2の側縁部に沿って解放可能な接続エレメントを備えて形成されており、前記解放可能な接続エレメントは、フレーム・エレメントの1つの側縁部に取り外し可能に接続するように配置されており、第2の双安定エレメントは、第2の双安定エレメントの側縁部に沿って解放可能な接続エレメントを備えて形成されており、解放可能な接続エレメントは、フレーム・エレメントの第2の側縁部に取り外し可能に接続するように配置されている。1つの実施形態では、双安定エレメントは、蓋部および/またはトレイとともに共射出される。1つの実施形態では、双安定エレメントは、蓋部および/またはトレイの一部分の上にオーバーモールドされる。
1つの実施形態では、蓋部および第1の双安定エレメントは、トレイおよび第2の双安定エレメントと同一に形成されている。このように、蓋部+第1の双安定エレメント、および、トレイ+第2の双安定エレメントは、同じ工具を介して製造され得る。蓋部+第1の双安定エレメント、および、トレイ+第2の双安定エレメントは、次いで、フレーム・エレメントの2つの反対側の側縁部に、および/または、それら自身に接続され得る。
1つの実施形態では、蓋部およびトレイは、相補的なガイド手段を備えて形成されており、閉位置において、蓋部がトレイに対して正しく配向されることを保証する。1つの実施形態では、相補的なガイド手段は、突出部と対応する凹部とを含み、突出部は、トレイまたは蓋部の上に配置されており、それぞれ蓋部またはトレイに向かう方向に延在しており、対応する凹部は、それぞれ蓋部またはトレイの上に配置されており、前記突出部は、開位置から閉位置へ移動するときに、凹部と係合するように配置されている。1つの実施形態では、突出部および/または凹部は、テーパー付きになっている。
1つの実施形態では、アイスキューブ生産ユニットは、少なくとも2つのアイスキューブ・コンパートメントを含み、アイスキューブ生産ユニットの蓋部およびトレイは、ユニットの閉位置において、前記少なくとも2つのアイスキューブ・コンパートメントのそれぞれが個別にシールされるように配置されている。
1つのそのような実施形態では、ユニットの閉位置において、少なくとも2つの隣接するアイスキューブ・コンパートメントの間の境界において、トレイと蓋部との間にギャップが存在しており、アイスキューブ生産ユニットの内容物が少なくとも2つのアイスキューブ・コンパートメントの間を移動することを可能にするように、蓋部およびトレイが配置されている。1つの実施形態では、ギャップは、蓋部の平面に対して垂直になっている平面の上で最大断面積を有しており、それは、蓋部の平面に対して垂直になっている平面に沿ってたアイスキューブ・コンパートメントの最大断面積の20%未満、15%未満、10%未満、または5%未満になっている。
1つの実施形態では、アイスキューブ生産ユニットは、蓋部またはトレイに接続されているハンドル部分をさらに含み、前記ハンドル部分は、トレイから離れるように蓋部を引っ張る力をユーザーが印加することを可能にするように配置されている。1つの実施形態では、ハンドル部分は、蓋部またはトレイへの少なくとも2つの取り付けポイントを含み、前記2つの取り付けポイントは、蓋部の平面に対して平行になっているベクトルに沿って互いにからオフセットされている。1つの実施形態では、蓋部は、所定の長さおよび幅を有しており、前記長さは、前記幅よりも大きくなっており、前記取り付けポイント同士を接続する前記ベクトルは、前記長さに対して平行に配置されている主成分を有している。1つの実施形態では、前記取り付けポイント同士を接続する前記ベクトルは、蓋部の長さの50%よりも大きい長さを有している。1つの実施形態では、第2のハンドル部分は、トレイまたは蓋部にそれぞれ取り付けられている。1つの実施形態では、トレイおよび/または蓋部の側縁部は、指でアクセス可能な縁部を備えて形成されており、それによって、蓋部および/またはトレイは、トレイおよび/または蓋部から引き離され得る。
上記の議論は、第1の発明に関係付けられる複数の実施形態を開示してきた。しかし、現在の明細書は、1つまたは複数の分割出願の基礎を形成することができる追加的な発明をさらに含む。これらの追加の発明に関する請求項を起草するのに適切なテキストが、下記に提供されている。簡潔化のために、上記に説明されている実施形態に関係して説明されている特徴の多くは、また、下記に説明されている本発明と組み合わせられ得るということが述べられるべきである。当業者は、本明細書の組み合わせられた教示に基づいて、組み合わせを行うことが可能であることとなるということを我々は主張する。
第2の発明は、トレイおよび蓋部を含むアイスキューブ生産ユニットであって、前記トレイは、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイとして形成されており、前記アイスキューブ生産ユニットは、閉位置を有しており、閉位置では、蓋部は、シーリング・インターフェースに沿ってトレイに接続されており、シーリング・インターフェースは、アイスキューブ・トレイと蓋部との間の接触の周辺エリアをシールし、前記シーリング・インターフェースは、シーリング・インターフェースの剛性が蓋部およびトレイの剛性よりも低くなるように配置されている、アイスキューブ生産ユニットに関する。
蓋部を提供される先行技術タイプのアイスキューブ・トレイにおいて、蓋部は、典型的に、硬い接続を介してトレイに取り付けられている。たとえば、ゴム蓋部は、その周辺部に沿って配置されている接続チャネルを提供されている。トレイの上に蓋部を装着する間に、この接続チャネルは、トレイの縁部との圧力嵌め配置へと押圧される。トレイは、典型的に硬く、接続チャネルは、典型的に蓋部の材料よりも厚くなっており、それによって、蓋部とトレイとの間のインターフェースは、かなり硬くなっている。トレイの中に貯蔵された水を凍らせている間に、蓋部の中央部分は、氷の膨張に起因してゆっくりと外向きに曲がることとなる。これは、典型的に、トレイの中央部分において大きな成長を生成させることとなる。これは、厚いアイス・ブリッジを生成させ、トレイから外にアイスキューブを取り出す際に問題を引き起こす。
この第2の発明を介して、本概念は、トレイおよび蓋部は、比較的に硬く、次いで、より硬くない部分が、蓋部とトレイとの間に提供されるということである。氷が膨張するときに、蓋部またはトレイの代わりにシーリング・インターフェースが変形するので、蓋部全体は、均一な様式でトレイから離れるように移動することとなる。このように、より均一な厚さのアイス・ブリッジが、隣接するアイスキューブの間に提供されることとなる。これは、これらのアイス・ブリッジを破壊することをより容易にすることとなり、アイスキューブ・トレイからアイスキューブを除去することをより容易にすることとなる。
第3の発明は、アイスキューブ生産ユニットであって、アイスキューブ生産ユニットは、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイとして形成されたトレイと、前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内側に少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内容物をシールするようにトレイの上に装着されるのに適切な蓋部と、トレイおよび蓋部を接続する変位メカニズムであって、変位メカニズムは、2つの位置、すなわち、蓋部がトレイに当接する位置に蓋部が保持されている、閉位置、および、蓋部がトレイから分離されている位置に蓋部が保持されており、トレイの中に形成されたアイスキューブが、トレイを離れることができるようになっている、開位置を有している、変位メカニズムとを含む、アイスキューブ生産ユニットにおいて、前記アイスキューブ生産ユニットは、再シール可能な開口部を含み、前記再シール可能な開口部は、変位メカニズムがその閉位置にあるときに蓋部に対して垂直になっている平面に沿ったアイスキューブ・コンパートメントの最大断面積よりも大きい最小面積を有しており、アイスキューブ・コンパートメントから解放されるアイスキューブが、再シール可能な開口部を通って退出することができるようになっていることを特徴とする、アイスキューブ生産ユニットに関する。
1つの実施形態では、変位メカニズムの閉位置における蓋部の平面に対して垂直の、蓋部の外側表面からトレイの外側表面への寸法は、蓋部の平面に対して垂直になっているベクトルに沿った、再シール可能な開口部の開口面積の寸法よりも小さい。このように、ユニットは、開位置においてアイスキューブがユニットを離れることを可能にする能力を失うことなく、低減された断面厚さを有することが可能である。
1つの実施形態では、変位メカニズムの閉位置において、トレイの外側表面は、蓋部の外側表面に相補的に形成されている。このように、容易な様式で互いにユニットを積み重ねることが可能である。
1つの実施形態では、再シール可能な開口部は、蓋部の1つの側部に沿って配置されており、蓋部の平面に対して所定の角度を形成する平面の上に配置される断面積を有しており、所定の角度は、60度よりも大きく、好ましくは、90度よりも大きい。1つの実施形態では、再シール可能な開口部は、蓋部とトレイとの間に配置されているフレーム・エレメントの中に提供されている。1つの実施形態では、再シール可能な開口部は、蓋部およびトレイを取り囲むように配置されている。1つの実施形態では、フレーム・エレメントは、蓋部およびトレイの周辺部を取り囲むように配置されている。1つの実施形態では、フレーム・エレメントの周辺部は、蓋部および/またはトレイの周辺部に相補的に配置されている。
1つの実施形態では、再シール可能な開口部は、円形になっており、変位メカニズムの閉位置において蓋部の平面に対して垂直になっているベクトルに沿ってトレイの内側表面から蓋部の内側表面への最大距離よりも大きい直径を有している。1つの実施形態では、再シール可能な開口部は、変位メカニズムの開位置において蓋部の平面に対して垂直になっているベクトルに沿ったトレイの内側表面から蓋部の内側表面への最小距離よりも小さいかまたはそれに等しい直径を有している。
第4の発明は、アイスキューブ生産ユニットであって、アイスキューブ生産ユニットは、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイとして形成されたトレイと、前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内側に少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内容物をシールするようにトレイの上に装着されるのに適切な蓋部と、トレイおよび蓋部を接続する変位メカニズムであって、変位メカニズムは、2つの位置、すなわち、蓋部がトレイに当接する位置に蓋部が保持されている、閉位置、および、蓋部がトレイから分離されている位置に蓋部が保持されており、トレイの中に形成されたアイスキューブが、トレイを離れることができるようになっている、開位置を有している、変位メカニズムとを含む、アイスキューブ生産ユニットにおいて、蓋部は、トレイの少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントに対して相補的に形成されている少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを含むアイスキューブ・トレイとして形成されていることを特徴とする、アイスキューブ生産ユニットに関する。
第5の発明は、アイスキューブ生産ユニットであって、アイスキューブ生産ユニットは、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイとして形成されたトレイと、前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内側に少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内容物をシールするようにトレイの上に装着されるのに適切な蓋部と、トレイおよび蓋部を接続する変位メカニズムであって、変位メカニズムは、2つの位置、すなわち、蓋部がトレイに当接する位置に蓋部が保持されている、閉位置、および、蓋部がトレイから分離されている位置に蓋部が保持されており、トレイの中に形成されたアイスキューブが、トレイを離れることができるようになっている、開位置を有している、変位メカニズムとを含む、アイスキューブ生産ユニットにおいて、アイスキューブ生産ユニットは、開位置および閉位置の両方において蓋部とトレイとの間のギャップをシールする可撓性のシーリング・エレメントをさらに含み、アイスキューブ生産ユニットは、再シール可能な開口部をさらに含み、アイスキューブ生産ユニットの中に形成されるアイスキューブが再シール可能な開口部を介してアイスキューブ生産ユニットから離れることを可能にすることを特徴とする、アイスキューブ生産ユニットに関する。
本明細書において、蓋部は、開位置および閉位置の両方において適切な場所に保持される。現在の仕様によれば、これは、ユニット自身が特定の位置に蓋部を保持するように理解されるべきである。ユーザーが特定の位置に蓋部を手動で保持することは必要ない。
請求項のうちのいくつかにおいて、および、2つ以上のアイスキューブ・コンパートメントが説明されている説明の一部において、「個別にシールされる」という語句は、どのようにアイスキューブ・コンパートメントがシールされるかということを説明するために使用されているということが留意されるべきである。本明細書によれば、これは、1つのアイスキューブ・コンパートメントが、隣接するアイスキューブ・コンパートメントに対して個別にシールされるべきであるということを意味するものとして理解されるべきである。したがって、蓋部は、隣接するアイスキューブ・コンパートメントの間の仕切りに対してシールするべきである。しかし、隣接するアイスキューブ・コンパートメントの間の水フローを可能にするように仕切りの中に位置付けされている空気/ウオーターチャンネルが許容されるべきであるということが留意されるべきである。アイスキューブ・トレイが蓋部によってシールされているときに、アイスキューブ・トレイは、隣接するアイスキューブの間のエリアに十分な氷が形成する(それは、制御された様式でユニットの中の隣接するアイスキューブを互いから離れるように破壊することを困難にすることとなる)ことなく、冷凍庫の中の任意の位置に配置され得るという点に、制限があるはずである。
当業者は、この定義を理解するべきであるが、いくつかのより精密な定義が、ここで提供され、それは、必要な場合に使用される可能性がある。1つの定義は、仕切りの中の空気/ウオーターチャンネルの合計断面積が、アイスキューブ・コンパートメントの仕切り(空気/ウオーターチャンネルがその中に位置付けされている)の合計表面積の20%未満、15%未満、10%未満、または5%未満であるべきであるということである。そのうえ、特定のケースにおいて、単一の大きいチャネルが、隣接するアイスキューブ・コンパートメントの間の仕切りの中に形成されており、他のケースでは、2つ以上の別個の空気またはウオーターチャンネルが、隣接するアイスキューブ・コンパートメントの間の仕切りの中に配置され得るということが留意されるべきである。
「含む(comprises)/含む(comprising)/から構成される(comprised of)」という用語は、本明細書において使用されるときには、記載された特徴、整数、ステップ、またはコンポーネントの存在を特定するように解釈されるが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、コンポーネント、またはそれらのグループの存在または追加を排除しないということが強調されるべきである。
また、特許請求の範囲および/または説明が配向に言及している場合に(たとえば、垂直方向または水平方向)、図1および図2に示されているユニットの配向は、意味を理解するために使用されるべきであるということが留意されるべきである。
以下において、本発明は、同封された図によって示されている実施形態を参照して、より詳細に説明されることとなる。示されている実施形態は、例示的な目的のためだけに使用されており、本発明の範囲を限定するために使用されるべきではないということが強調されるべきである。
閉位置にある、本発明によるアイスキューブ生産ユニットの第1の実施形態の斜視図である。 開位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの斜視図である。 閉位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの正面図である。正面図および背面図は同じであり、左側面図および右側面図は同じであり、したがって、正面図および1つの側面図だけがここでは示されているということが留意されるべきである。 閉位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの上面図である。 閉位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの底面図である。 閉位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの側面図である。正面図および背面図は同じであり、左側面図および右側面図は同じであり、したがって、正面図および1つの側面図だけがここでは示されているということが留意されるべきである。 開位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの正面図である。正面図および背面図は同じであり、左側面図および右側面図は同じであり、したがって、正面図および1つの側面図だけがここでは示されているということが留意されるべきである。 開位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの底面図である。 開位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの底面図である。 開位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの側面図である。正面図および背面図は同じであり、左側面図および右側面図は同じであり、したがって、正面図および1つの側面図だけがここでは示されているということが留意されるべきである。 その閉位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットを通る断面を示す図である。 開位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットを通る断面を示す図である。また、断面でアイスキューブを示す図である。 閉位置にある、図1のアイスキューブ生産ユニットの斜視分解図である。 互いに積み重ねられている、図1に示されているような4つのアイスキューブ生産ユニットの斜視図である。 図14に示されているような4つのアイスキューブ生産ユニットの積み重ねの側面図である。 本発明によるアイスキューブ生産ユニットの第2の実施形態の非常に概略的に描かれた正面図である。 開位置にある、図16に示されているアイスキューブ生産ユニットの第2の実施形態の側面図である。 閉位置にある、図16に示されているアイスキューブ生産ユニットの第2の実施形態の側面図である。 本発明によるアイスキューブ生産ユニットの第3の実施形態の非常に概略的に描かれた正面図である。 開位置にある、アイスキューブ生産ユニットの別の例の非常に概略的に描かれた側断面図である。 閉位置にある、図20のアイスキューブ生産ユニットを示す図である。 双安定エレメントを含む変位メカニズムの第1の例の概略的な例を示す図である。 双安定エレメントを含む変位メカニズムの第2の例の概略的な例を示す図である。 双安定エレメントを含む変位メカニズムの第3の例の概略的な例を示す図である。
図1~図15に示されているアイスキューブ生産ユニット1は、本発明によるアイスキューブ生産ユニットの第1の実施形態である。図に示されているユニットは、早期のプロトタイプであり、生産の準備ができている最終的なユニットの中に変更が予期され得るということが留意されるべきである。
ユニット1は、第1のアイスキューブ・トレイ2(図1+図2では隠れている)と、第2のアイスキューブ・トレイ4とを含む。それぞれのアイスキューブ・トレイは、水平方向のおよび垂直方向の分割壁部7、9によって分離されている複数のアイスキューブ・コンパートメント3a、3b、3c、5a、5b、5cとともに形成されている。図1~図15に示されている例示的な実施形態1において、それぞれのアイスキューブ・トレイは、18個のアイスキューブ・コンパートメント3、5を有している。
2つのアイスキューブ・トレイは、互いの鏡像として形成されており、2つのトレイ2、4が押し付けられているときには、それらは、複数の共通のアイスキューブ・コンパートメント3a+5a、3b+5b、3c+5cを形成する。図1~図15の例示的な実施形態において、合計で18個の共通のアイスキューブ・コンパートメントが存在しており、それは、18個のアイスキューブが形成されることを意味している。図1~図15に示されているユニットによって形成される実際のアイスキューブ13は、2つのトレイの間に形成された共通のアイスキューブ・コンパートメントの中に形成されるということを見ることが可能である。したがって、それぞれのトレイのそれぞれのアイスキューブ・コンパートメントは、ユニットのアイスキューブ13の半分を形成する。
本明細書の特許請求の範囲の専門用語において、より広い保護の範囲を実現するために、トレイのうちの一方は、蓋部であると考えられ、他方は、トレイであると考えられている。単一のアイスキューブ・トレイおよび単純な蓋部を備えた構造が想像され得り、その場合に、蓋部は、本質的に平面的なエレメントとして形成されており、アイスキューブ・コンパートメントは、トレイの中だけに配置されているということが当業者に明らかであるべきである。
ユニットは、フレーム・エレメント6および2つの双安定エレメント8、10をさらに含む。特許請求の範囲に関して、フレーム・エレメントおよび2つの双安定エレメントの組み合わせは、変位メカニズムであると考えられ得る。この実施形態では、協力して働く2つの双安定エレメントが存在している。しかし、別の実施形態では(図示せず)、単一のトレイと、単純な蓋部と、変位メカニズムを形成するために蓋部とトレイとの間に配置されている単一の双安定エレメントとを備えたユニットが想像され得るということが当業者に明らかであるべきである。
フレーム・エレメント6の1つの端部において、開口部12が形成されており、開口部12は、クロージャーエレメント14によって閉鎖され得る。フレーム・エレメントは、その水平方向の軸線に関して非対称的に形成されており、開口部を含む上側部分が、底部部分よりも大幅に幅広くなるようになっている。このように、閉位置にあるユニットによって囲まれる合計体積は低減され、一方、開位置にあるときには、かなり大きいアイスキューブがユニットを離れることを依然として可能にする。
また、ユニットは、2つのハンドル・エレメント16、18を含む。第1のハンドル・エレメント16は、第1のトレイ2に接続されており、第2のハンドル・エレメントは、第2のトレイ4に接続されている。本実施形態において、ハンドル部分は、トレイの短い寸法に沿ってトレイのいずれかの側に接続されている。しかし、別の実施形態では(図示せず)、ハンドル部分は、トレイの長い寸法に沿って接続され得る。たとえば、図1および図2を見ると、ハンドル・エレメントは、アイスキューブ・トレイの中間列に接続され得り、また、アイスキューブ・トレイの上から2番目および底部行から2番目に接続され得る。このように、凍ったときにトレイの上部および底部を引っ張り出すことがより容易である。ハンドル部分の設置は、双安定エレメントの設計に基づいて最適化され得る。たとえば、双安定エレメントが、ユニットの垂直方向の側部に沿って最も硬い場合には、図に示されているようにハンドルを設置することが、良好な解決策である可能性がある。しかし、双安定エレメントが周辺部全体に沿って均一である場合には、上記に説明されているような垂直方向の設置が、より有利である可能性がある。また、周辺部の周りの双安定エレメントの剛性は、ハンドル設置によって上手く機能するように調節され得るということが明確である。
図1、図3、図5、図7、図9、図11を対応する図2、図4、図6、図8、図10、図12と比較することによって見られ得るように、ユニットは、2つの位置、すなわち、図1、図3、図5、図7、図9、図11に示されている閉位置、および、図2、図4、図6、図8、図10、図12に示されている開位置を有している。閉位置において、2つのトレイは、互いに押し付けられ、2つのトレイの間に個々のアイスキューブ・コンパートメント3a+5a、3b+5b、3c+5cを形成している。開位置において、2つのトレイは、引き離されており、アイスキューブ・コンパートメントの中に形成されたアイスキューブ13がトレイから落下することを可能にする。特に図11および図12に良好に見ることができるように、開位置において、2つのトレイの間の最小距離D1は、アイスキューブの最大寸法D2よりも大きくなっている。これは、トレイが引き離されているときに、最大寸法D2を有するアイスキューブ13が、2つのトレイの間を容易に通過し、ユニットが開けられて揺さぶられときに、開口部を通って落下することができることを保証する。別の実施形態では(図示せず)、寸法D1は、第1のトレイ2の平面に対して垂直のベクトルに沿った、第1のトレイ2の内側の表面から第2のトレイ4の内側の表面までの寸法D3よりもわずかに大きくされ得る。このケースでは、アイスキューブが退出の間にユニットの中でわずかに回転する場合には、それらは結合することとなるが、最終的には十分に揺さぶると、それらは出て来ることとなる。開位置と閉位置との間の最適な膨張は、アイスキューブが容易に落下することを可能にすることと、サイズを可能な限り低減させることとの間の妥協点になることとなる。
図11から、閉位置において、蓋部およびトレイは、蓋部の境界32とトレイの境界34との間に小さいギャップ30を有するということを見ることが可能である。このように、水および空気は、充填の間に蓋部とトレイとの間を流れ、蓋部とトレイとの間に水または他の液体を広げることが可能である。
本発明において、フレーム・エレメント6およびトレイ2、4は、すべて、ユニットの構造的な完全性を保証するために特定の剛性を有する射出成形プラスチック材料(1つの例では、PP)から作製され得る。しかし、剛性は、また、通常の人間のユーザーによってユニットがわずかに捩じられることを可能にするように選ばれる。これは、隣接するアイスキューブを接続するアイス・ブリッジが制御された様式で破壊されることを可能にし、また、ユニットからアイスキューブを除去することが望まれるときに、アイスキューブがトレイから解放されることを可能にする。ユニットが硬過ぎる場合には、ユニットをねじることが困難になることとなる。ユーザーがユニットをねじることを可能にし、アイスキューブを自由にし、そのアイス・ブリッジを破壊するために、特定の量の可撓性が設計に組み込まれる必要があるということが現在では考えられている。
双安定エレメント8、10は、トレイをフレーム・エレメントに接合するTPEストリップとして形成されている。本実施形態において、双安定エレメントは、50のショア硬度を有するTPEから形成されている。しかし、他のショア硬度も想像され得る。双安定エレメントをより厚くすることによって、より軟質のショア硬度が使用され得る。双安定エレメントをより薄くすることによって、より硬質のショア硬度が使用され得る。周辺部の周りの異なる場所において双安定エレメントの断面厚さおよび形態を最適化することによって、異なるショア硬度が使用され得る。
解放可能な接続部分20、22が、双安定エレメントの1つの縁部に沿って形成されており、双安定エレメント8、10がフレーム・エレメント6の側縁部21、23に解放可能に接続することを可能にする。この実施形態では、双安定エレメントは、トレイの周辺部に恒久的に接続されている。この例では、双安定エレメントは、2段階成形作業でトレイの上にオーバーモールドされている。トレイは、第1の成形作業において射出成形され、次いで、トレイは、第2のモールドの中へ挿入され、その後に、双安定エレメントの材料が、第2のモールドの中へ射出され、双安定エレメントの材料が、トレイの材料の上にオーバーモールドするようになっている。しかし、他の形態の製造技法も使用され得る。
1つの実施形態では、接続部分は、また、より硬いプラスチック材料(たとえば、PP)から射出成形され得る。このケースでは、接続部分およびトレイが、第1の作業において射出成形され、次いで、モールドの中へ挿入され得り、その後に、双安定エレメントが、接続部分およびトレイの両方の上にオーバーモールドされる。
トレイがフレーム・エレメントから除去され得るという事実は、ユニットが開けられて容易な様式でクリーニングされることを可能にする。しかし、双安定エレメント、アイスキューブ・トレイ、およびフレーム・エレメントがすべて恒久的に接続されている、より低いコストの実施形態が製造され得るということも想像され得る。このケースでは、ユニットの内側をクリーニングすることがより困難になることとなるが、価格および複雑さが減少することも可能である。したがって、これは、使い捨てのユニットの製造を可能にすることができ、この場合、ユニットは、特定の回数だけ使用され得り、その後に、それは、廃棄され得る。1つの実施形態では、異なるエレメントは、恒久的に一緒に接着され得る。たとえば、双安定エレメントは、フレーム・エレメントに接着され得る。容易な分解を可能にしながら、通常使用の間にユニットを一緒に保持するのに十分に強力な、図に示されているような取り外し可能なグリッピング部分は、特定の強度および設計で作製される必要があることとなる。これは、材料コストおよび製造の複雑さを増加させる可能性がある。エレメントを一緒に接着することは、より簡単な製造動作である可能性がある。別の例では、フレーム・エレメントは、2つの別個のエレメントとして設計され得り、それらは、成形の後に一緒に接着される。
図14および図15から、ユニットは、ユニットを互いに積み重ねることを可能にするように配置されているということを見ることが可能である。これは、冷凍庫の中に貯蔵するときに有用である。ユニットの積み重ね高さを低減させるために、ユニットは、閉位置にあるときのユニットの厚さよりも大きい一方の側に開口部が配置された状態で形成されている。このように、より大きくサイズ決めされたアイスキューブが開口部を通って外へ離れることを依然として可能にしながら、積み重ね高さは、最小に維持される。開口部の非対称の配置に起因して、ユニットは、交互の方向に積み重ねられる。そのうえ、図14および図15から見ることができるように、アイスキューブ・トレイ2、4の外側表面は、ユニットの閉位置において互いに相補的に形成されており、効率的な積み重ねを可能にする。
図1~図15に示されている実施形態では、アイスキューブ・トレイの外側表面は、アイスキューブの形状を視覚的に示すように形成されている。しかし、外側表面は多くの異なる方式で形成され得るということが当業者には明確である。1つの実施形態では、外側表面は、それが平面的になるように充填されている。このケースでは、ユニットは、平坦な側部を有することとなり、それは、視覚的に魅力的に見えることとなる。1つの実施形態では、平面的なシートが、アイスキューブ・トレイの外側表面の上に装着され、それは、グリッピング・エレメント20、22の外側表面に相補的に形成されている。このように、平面的なシートは、トレイをカバーするカバー・エレメントの形態を形成している。平面的なシートは、フィンガー開口部を提供され得り、トレイが引き離されることを可能にする。
図16~図18は、本発明のいくつかの態様によるアイスキューブ生産ユニットの第2の実施形態のいくつかの異なる概略図を示している。この実施形態では、ユニット100は、第1のトレイ102および第2のトレイ104を含み、第2のトレイ104は、第1のトレイの鏡像として形成されている。2つのトレイは、図16および図17に示されているようにユニットの開位置において、トレイの上部および底部に装着されている2つの双安定エレメント106、ならびに、トレイの側部に装着されている2つの双安定エレメント108によって、互いから離れて保持されている。この例では、双安定エレメントは、ユニットの周辺部の周りに全体に延在しているのではなく、ユニットの上部および底部ならびに側部にのみ配置されている。繰り返しになるが、フレーム・エレメント110が、ユニットの周辺部全体の周りに延在し、剛性を構造体に提供し、双安定エレメントのためのサポートを提供している。以前の実施形態のように、開口部が、リム部分の中に形成されており、アイスキューブがユニットから退出することを可能にする。特許請求の範囲の専門用語において、双安定エレメントを備えたフレーム・エレメントは、変位メカニズムとして考慮され得る。繰り返しになるが、双安定エレメントは、双安定ストリップ112、114を含む。この例では、双安定ストリップが周辺部の周りに全体に延在していないので、異なるエレメントを直接的に一緒に共射出または共成形する(co-molding)代わりに、ユニットを組み立てることが可能である。たとえば、溝部が、トレイの縁部の上に形成され得り、双安定エレメントの縁部が、その中へ挿入され得る。
この例では、双安定エレメントがユニットの周辺部全体の周りに延在していないので、ユニットは、閉位置または開位置において完全にはシールされない。別の実施形態では(図示せず)、別個のコンテナが、構造体全体の周りに配置され得り、たとえば、プラスチック・バッグの内側にユニットの内容物をシールする弾性的なバッグのような構造体が提供され得る。プラスチック・バッグは、弾性的な材料として配置され得り、それは、閉じられているときにユニットの周りにしっかりと押し付けられ、開けられているときに伸びる。
閉位置において、2つのトレイが適正に一緒に接合することを保証するために、2つのトレイは、ガイド・エレメントを提供されており、ガイド・エレメントは、一方のトレイの上のテーパー付きの突出部116、および、他方のトレイの上のテーパー付きの凹部118の形態になっている。トレイが互いに向けて押し付けられるときに、突出部は、凹部と係合し、適正にアライメントを保証する。これは、ガイド手段の単なる1つの簡単な実施形態に過ぎず、他のオプションが、当業者によって想像され得る。たとえば、ピンおよびスロット配置も提供され得る。
上記に開示されている実施形態では、ユニットを充填するための、および、ユニットを空にするための開口部が、ユニットのフレーム・エレメントの中に提供されている。これは、充填することおよび空にすることの両方のために良好な位置である。しかし、それを端部に設置することによって、端部における厚さは、アイスキューブがユニットを離れることを可能にするために、増加させられる必要がある。これは、非対称の構築を必要とし、または、無駄なスペースを結果として生じさせる。別のオプションは、フレーム・エレメントの上側部分に小さい充填開口部を置き、トレイの本体部に空にする開口部を置くことである。このケースでは、トレイのうちの一方の中のアイスキューブ・コンパートメントのうちの1つが、再シール可能な開口部と交換され得る。
図19において、本発明によるアイスキューブ生産ユニットの第3の実施形態200が開示されている。このケースでは、双安定エレメントとして形成された可撓性のプラスチック・ストリップ・エレメント202が、図1~図15の実施形態と同様に、蓋部およびトレイの周辺部全体の周りに配置されている。そのうえ、図1~図15と同様に、ユニット200は、また、フレーム・エレメント204を含む。このように、蓋部206とトレイとの間のギャップは、双安定エレメント202およびフレーム・エレメント204によって完全にシールされる。しかし、均一な厚さを有する代わりに、ストリップ202は、蓋部206の周辺部に沿って異なる厚さを備えて配置されている。208によってマークされたセクションにおいて、ストリップの厚さは、210によってマークされたセクションよりも大きくなっている。このように、より厚いセクション208は、より薄いセクション210よりも硬く、変形に対してより抵抗力がある。より厚いセクション208は、強力な双安定効果を提供することとなり、一方では、より薄いセクション210は、シーリング効果を依然として提供しながら、より少ない双安定効果を提供することとなる。特に、角部における剛性を低減させることによって、トレイの運動が実現され得る。
図20および21において、アイスキューブ生産ユニットの第4の例300が示されている。この例は、現在の請求項1-10によってカバーされていないが、本明細書に開示されている他の発明のうちの1つの例である。このケースでは、開位置において互いから離れるように、または、閉位置において一緒に、2つのトレイ302、304を保持する双安定エレメントが存在していない。むしろ、リンケージ・メカニズム306が使用され、閉位置(図21)において一緒に、および、開位置(図20)において互いから離れるように、トレイを保持する。リンケージ306は、非常に概略的に示されているが、しかし、当業者がメカニズム(それは、機能することとなる)を提供することができるということが維持される。
弾性的なシーリング・エレメント308が、2つのトレイの間に提供されている。開位置では、弾性的なシーリング・エレメントは引き伸ばされており、閉位置では、弾性的なシーリング・エレメントは、一緒に引っ張られて緩くなっている。シーリング・エレメントのために使用される材料に応じて、シーリング・エレメントは、閉位置においてわずかに引き伸ばされており、開位置においてより多く引き伸ばされているということが想像され得る。これは、より均一な外観を提供することとなる。
この実施形態300では、図1~図15の実施形態にあるような変位メカニズムおよびシーリング・メカニズムの両方として双安定エレメントを使用する代わりに、この実施形態では、シーリング効果および変位させる効果は、2つの別個のエレメント(シーリング・エレメント308および変位メカニズム306)へと分離されている。
図22は、双安定エレメントを含む変位メカニズムの例400を示している。この例は、図1~図15の双安定エレメントの構築と同様である。このメカニズムは、フレーム・エレメント402の一部分、トレイ404の一部分、および双安定エレメント406を含む。双安定エレメントは、曲げ可能なプラスチック・ストリップの形態になっている。曲げ可能なプラスチック・ストリップは、ヒンジ・エレメント408を介してフレーム・エレメントおよびトレイに接続されている。トレイが上側位置にあるときには、双安定エレメントは安定しており、トレイは、この位置に保持されている。トレイが、中間位置によって示されているように下向きに押されているときには、次いで、双安定エレメントは変形させられ、それをこの位置へ押し込むために力が必要とされる。双安定エレメントが解放されるときには、双安定エレメントは、安定した位置へ移動しようとすることとなる。トレイが十分に押し下げられている場合には、双安定エレメントは、下側位置に到達しようとすることとなる。トレイが十分に押し下げられていない場合には、双安定エレメントは、上側位置に到達しようとすることとなる。いずれのケースでも、トレイが上側位置または下側位置にあるときには、トレイは、その位置を安定して保持し、その位置からトレイを変位させるために力が必要とされる。
図22の例において、トレイは、左右ではなく上下に移動するように制約されているということが留意され得る。これは、いくつかの双安定エレメントに関して重要な特徴である。図22の例において、トレイが自由に横向きに移動することができたとすれば、双安定効果は存在しないこととなる。したがって、特定のタイプの双安定メカニズムにおいて、図22(ならびに、図23および図24)のうちの1つと同様に、トレイが左右に移動することを制約することが必要である。これを行う1つの方式は、トレイおよび蓋部の周辺部全体の周りに双安定エレメントを配置させることである。これを行う別の方式は、互いに対してトレイの運動を制御する何らかの形態のガイダンス・メカニズムを有することである。これを行う別の方式は、トレイの側部に双安定エレメントを配置させ、次いで、トレイの上部および底部にヒンジ部材を配置させ、横向きの運動を防止することである。
図23は、別の概略的な例を示しており、そこでは、2つのヒンジの代わりに、双安定エレメント自体は、曲げ可能な端部によって形成されているか、または、上側位置から下側位置へ移動するときに変形する均一な曲げ構造体として形成される。
図24は、別の概略的な例を示しており、そこでは、曲げ可能なエレメントの代わりに、双安定エレメントは、上側位置から下側位置への運動の間に圧縮されるスプリングの形態になっている。
他の形態の双安定エレメントも想像され得る。
図22~図24において、上向きにおよび下向きのトレイの運動は、フレーム・エレメントへの接続ポイントに関して同一になっている。しかし、他のケースでは、双安定エレメントは、トレイが下向きよりも上向きに移動することを可能にするように配置され得る。他のケースでは、ユニットが閉位置にあるときには、双安定エレメントが安定した位置に完全に到達することを可能にすることなく、蓋部およびトレイが互いに当接するように、アイスキューブ生産ユニットは配置され得る。このケースでは、双安定エレメントは、蓋部およびトレイを一緒に押圧する力を提供することが可能である。これは、蓋部とトレイとの間のインターフェースのシーリング能力を向上させるために使用され得る。
図および上記の説明は、簡単で概略的な様式で例示的な実施形態を示しているということが留意されるべきである。具体的な機械的な詳細の多くは示されていない。その理由は、当業者が、これらの詳細に精通しているはずであり、それらは、単に、この説明を不必要に複雑にするだけであるからである。たとえば、使用されている具体的な材料、および、具体的な生産技法は、詳細に説明されていない。その理由は、当業者が本発明によるコンテナを製造するための適切な材料および適切なプロセスを見出すことができることとなるということが維持されるからである。
本明細書は、以下の実施形態も開示している。
実施形態1.
アイスキューブ生産ユニット(1)であって、前記アイスキューブ生産ユニット(1)は、
a. 少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメント(5)を有するアイスキューブ・トレイとして形成されたトレイ(4)と、
b. 前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメント(5)の内側に前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメント(5)の内容物をシールするように前記トレイ(4)の上に装着されるのに適切な蓋部(2)と、
c. 前記トレイ(4)および前記蓋部(2)を接続する変位メカニズム(6、8、10)であって、前記変位メカニズム(6、8、10)は、2つの位置、すなわち、
i. 前記蓋部(2)が前記トレイ(4)に当接する位置に前記蓋部(2)が保持されている、閉位置(図11)、および、
ii. 前記蓋部(2)が前記トレイ(4)から分離されている位置に前記蓋部(2)が保持されており、前記トレイ(4)の中に形成されたアイスキューブ(13)が、前記トレイ(4)を離れることができるようになっている、開位置(図12)
を有している、変位メカニズム(6、8、10)と
を含む、アイスキューブ生産ユニット(1)において、
d. 前記変位メカニズムが、前記蓋部(2)と前記トレイ(4)との間に配置されている第1の双安定エレメント(8、10)を含み、前記第1の双安定エレメントは、前記トレイおよび前記蓋部が前記閉位置にあるときに、第1の安定した状態(図11)を有しており、前記トレイおよび前記蓋部が前記開位置にあるときに、第2の安定した状態(図12)を有していることを特徴とする、アイスキューブ生産ユニット(1)。
実施形態2.
前記閉位置において前記蓋部の質量中心および前記トレイの質量中心を接続するベクトルAと、前記開位置において前記蓋部の前記質量中心および前記トレイの前記質量中心を接続するベクトルBとの間のベクトル差Dは、前記蓋部の平面に対して垂直の主成分を含むことを特徴とする、実施形態1に記載のアイスキューブ生産ユニット。
実施形態3.
前記変位メカニズムは、前記蓋部と前記トレイとの間に配置されている第2の双安定エレメント(10)をさらに含み、前記第2の双安定エレメントは、前記トレイおよび前記蓋部が前記閉位置にあるときに、第1の安定した状態(図11)を有しており、前記トレイおよび前記蓋部が前記開位置にあるときに、第2の安定した状態(図12)を有していることを特徴とする、実施形態1または2に記載のアイスキューブ生産ユニット。
実施形態4.
前記第1および第2の双安定エレメント(8、10)は、前記蓋部(2)と前記トレイ(4)との間に直列に配置されていることを特徴とする、実施形態3に記載のアイスキューブ生産ユニット。
実施形態5.
前記変位メカニズムは、前記トレイ(4)および前記蓋部(2)の周辺部の周りに延在するように配置されているフレーム・エレメント(6)をさらに含み、前記第1の双安定エレメント(8)は、前記フレーム・エレメント(6)と前記蓋部(2)との間に配置されており、前記第2の双安定エレメント(10)は、前記フレーム・エレメント(6)と前記トレイ(4)との間に配置されていることを特徴とする、実施形態3または4に記載のアイスキューブ生産ユニット。
実施形態6.
フレーム・エレメント(6)は、前記トレイ(4)と前記蓋部(2)との間に配置されていることを特徴とする、実施形態5に記載のアイスキューブ生産ユニット。
実施形態7.
前記第1のおよび/または第2の双安定エレメントは、前記蓋部および/または前記トレイの周辺部全体の周りに延在していることを特徴とする、実施形態1から6のいずれか一項に記載のアイスキューブ生産ユニット。
実施形態8.
前記蓋部の外側縁部および前記トレイの外側縁部は、前記開位置において互いから間隔を離して配置され、前記トレイと前記蓋部との間にスペースを形成しており、前記第1のおよび/または第2の双安定エレメント(8、10)は、前記開位置および前記閉位置の両方において、前記蓋部と前記トレイとの間の前記スペースをシールすることに寄与するように配置されていることを特徴とする、実施形態7に記載のアイスキューブ生産ユニット。
実施形態9.
前記蓋部(2)は、アイスキューブ・トレイとしても形成されており、前記蓋部(2)および前記トレイ(4)は、両方とも少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメント(3、5)を有しており、前記閉位置において、前記蓋部(2)および前記トレイ(4)は一緒に押圧され、少なくとも1つの共通のアイスキューブ・コンパートメント(3+5)を画定しており、前記開位置において、前記蓋部および前記トレイは分離され、前記少なくとも1つの共通のアイスキューブ・コンパートメント(3+5)の中で形成されたアイスキューブ(13)が前記蓋部(2)と前記トレイ(4)との間を通ることを可能にすることを特徴とする、実施形態1から8のいずれか一項に記載のアイスキューブ生産ユニット。
実施形態10.
前記蓋部および前記トレイは、相補的なガイド手段(116、118)を備えて形成されており、前記閉位置において、前記蓋部が前記トレイに対して正しく配向されることを保証することを特徴とする、実施形態1から9のいずれか一項に記載のアイスキューブ生産ユニット。
実施形態11.
前記アイスキューブ生産ユニットは、少なくとも2つのアイスキューブ・コンパートメントを含み、前記アイスキューブ生産ユニットの前記蓋部および前記トレイは、前記ユニットの前記閉位置において、前記少なくとも2つのアイスキューブ・コンパートメントのそれぞれが個別にシールされるように配置されていることを特徴とする、実施形態1から10のいずれか一項に記載のアイスキューブ生産ユニット。
実施形態12.
前記ユニットの前記閉位置において、少なくとも2つの隣接するアイスキューブ・コンパートメント(2a、2b、5a、5b)の間の境界(32、34)において、前記トレイ(4)と前記蓋部(2)との間にギャップ(30)が存在しており、前記アイスキューブ生産ユニットの内容物が少なくとも2つの前記アイスキューブ・コンパートメントの間を移動することを可能にするように、前記蓋部(2)および前記トレイ(4)が配置されていることを特徴とする、実施形態11に記載のアイスキューブ生産ユニット。
実施形態13.
トレイおよび蓋部を含むアイスキューブ生産ユニットであって、前記トレイは、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイとして形成されており、前記アイスキューブ生産ユニットは、閉位置を有しており、前記閉位置では、前記蓋部は、シーリング・インターフェースに沿って前記トレイに接続されており、前記シーリング・インターフェースは、前記アイスキューブ・トレイと前記蓋部との間の接触の周辺エリアをシールし、前記シーリング・インターフェースは、前記シーリング・インターフェースの剛性が前記蓋部および前記トレイの剛性よりも低くなるように配置されている、アイスキューブ生産ユニット。
実施形態14.
アイスキューブ生産ユニットであって、前記アイスキューブ生産ユニットは、
a. 少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイとして形成されたトレイと、
b. 前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内側に前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内容物をシールするように前記トレイの上に装着されるのに適切な蓋部と、
c. 前記トレイおよび前記蓋部を接続する変位メカニズムであって、前記変位メカニズムは、2つの位置、すなわち、
i. 前記蓋部が前記トレイに当接する位置に前記蓋部が保持されている、閉位置、および、
ii. 前記蓋部が前記トレイから分離されている位置に前記蓋部が保持されており、前記トレイの中に形成されたアイスキューブが、前記トレイを離れることができるようになっている、開位置
を有している、変位メカニズムと
を含む、アイスキューブ生産ユニットにおいて、
d. 前記アイスキューブ生産ユニットは、再シール可能な開口部を含み、前記再シール可能な開口部は、前記変位メカニズムがその閉位置にあるときに前記蓋部に対して垂直になっている平面に沿った前記アイスキューブ・コンパートメントの最大断面積よりも大きい最小面積を有しており、前記アイスキューブ・コンパートメントから解放されるアイスキューブが、前記再シール可能な開口部を通って退出することができるようになっていることを特徴とする、アイスキューブ生産ユニット。
実施形態15.
前記再シール可能な開口部は、円形になっており、前記変位メカニズムの前記閉位置において前記蓋部の平面に対して垂直になっているベクトルに沿って前記トレイの内側表面から前記蓋部の内側表面への最大距離よりも大きい直径を有していることを特徴とする、実施形態14に記載のアイスキューブ生産ユニット。
実施形態16.
アイスキューブ生産ユニットであって、前記アイスキューブ生産ユニットは、
a. 少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイとして形成されたトレイと、
b. 前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内側に前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内容物をシールするように前記トレイの上に装着されるのに適切な蓋部と、
c. 前記トレイおよび前記蓋部を接続する変位メカニズムであって、前記変位メカニズムは、2つの位置、すなわち、
i. 前記蓋部が前記トレイに当接する位置に前記蓋部が保持されている、閉位置、および、
ii. 前記蓋部が前記トレイから分離されている位置に前記蓋部が保持されており、前記トレイの中に形成されたアイスキューブが、前記トレイを離れることができるようになっている、開位置
を有している、変位メカニズムと
を含む、アイスキューブ生産ユニットにおいて、
d. 前記蓋部は、前記トレイの前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントに対して相補的に形成されている少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを含むアイスキューブ・トレイとして形成されていることを特徴とする、アイスキューブ生産ユニット。
実施形態17.
アイスキューブ生産ユニットであって、前記アイスキューブ生産ユニットは、
a. 少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイとして形成されたトレイと、
b. 前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内側に前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内容物をシールするように前記トレイの上に装着されるのに適切な蓋部と、
c. 前記トレイおよび前記蓋部を接続する変位メカニズムであって、前記変位メカニズムは、2つの位置、すなわち、
i. 前記蓋部が前記トレイに当接する位置に前記蓋部が保持されている、閉位置、および、
ii. 前記蓋部が前記トレイから分離されている位置に前記蓋部が保持されており、前記トレイの中に形成されたアイスキューブが、前記トレイを離れることができるようになっている、開位置
を有している、変位メカニズムと
を含む、アイスキューブ生産ユニットにおいて、
d. 前記アイスキューブ生産ユニットは、前記開位置および閉位置の両方において前記蓋部と前記トレイとの間のスペースをシールする可撓性のシーリング・エレメントをさらに含み、前記アイスキューブ生産ユニットは、再シール可能な開口部をさらに含み、前記アイスキューブ生産ユニットの中に形成されるアイスキューブが前記再シール可能な開口部を介して前記アイスキューブ生産ユニットから離れることを可能にすることを特徴とする、アイスキューブ生産ユニット。

Claims (17)

  1. アイスキューブ生産ユニット(1)であって、前記アイスキューブ生産ユニット(1)は、
    a. 少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメント(5)を有するアイスキューブ・トレイとして形成されたトレイ(4)と、
    b. 前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメント(5)の内側に前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメント(5)の内容物をシールするように前記トレイ(4)の上に装着されるのに適切な蓋部(2)と、
    c. 前記トレイ(4)および前記蓋部(2)を接続する変位メカニズム(6、8、10)であって、前記変位メカニズム(6、8、10)は、2つの位置、すなわち、
    i. 前記蓋部(2)が前記トレイ(4)に当接する位置に前記蓋部(2)が保持されている、閉位置(図11)、および、
    ii. 前記蓋部(2)が前記トレイ(4)から分離されている位置に前記蓋部(2)が保持されており、前記トレイ(4)の中に形成されたアイスキューブ(13)が、前記トレイ(4)を離れることができるようになっている、開位置(図12)
    を有している、変位メカニズム(6、8、10)と
    を含む、アイスキューブ生産ユニット(1)において、
    d. 前記変位メカニズムが、前記蓋部(2)と前記トレイ(4)との間に配置されている第1の双安定エレメント(8、10)を含み、前記第1の双安定エレメントは、前記トレイおよび前記蓋部が前記閉位置にあるときに、第1の安定した状態(図11)を有しており、前記トレイおよび前記蓋部が前記開位置にあるときに、第2の安定した状態(図12)を有していることを特徴とする、アイスキューブ生産ユニット(1)。
  2. 前記閉位置において前記蓋部の質量中心および前記トレイの質量中心を接続するベクトルAと、前記開位置において前記蓋部の前記質量中心および前記トレイの前記質量中心を接続するベクトルBとの間のベクトル差Dは、前記蓋部の平面に対して垂直の主成分を含むことを特徴とする、請求項1に記載のアイスキューブ生産ユニット。
  3. 前記変位メカニズムは、前記蓋部と前記トレイとの間に配置されている第2の双安定エレメント(10)をさらに含み、前記第2の双安定エレメントは、前記トレイおよび前記蓋部が前記閉位置にあるときに、第1の安定した状態(図11)を有しており、前記トレイおよび前記蓋部が前記開位置にあるときに、第2の安定した状態(図12)を有していることを特徴とする、請求項1または2に記載のアイスキューブ生産ユニット。
  4. 前記第1および第2の双安定エレメント(8、10)は、前記蓋部(2)と前記トレイ(4)との間に直列に配置されていることを特徴とする、請求項3に記載のアイスキューブ生産ユニット。
  5. 前記変位メカニズムは、前記トレイ(4)および前記蓋部(2)の周辺部の周りに延在するように配置されているフレーム・エレメント(6)をさらに含み、前記第1の双安定エレメント(8)は、前記フレーム・エレメント(6)と前記蓋部(2)との間に配置されており、前記第2の双安定エレメント(10)は、前記フレーム・エレメント(6)と前記トレイ(4)との間に配置されていることを特徴とする、請求項3または4に記載のアイスキューブ生産ユニット。
  6. フレーム・エレメント(6)は、前記トレイ(4)と前記蓋部(2)との間に配置されていることを特徴とする、請求項5に記載のアイスキューブ生産ユニット。
  7. 前記第1のおよび/または第2の双安定エレメントは、前記蓋部および/または前記トレイの周辺部全体の周りに延在していることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のアイスキューブ生産ユニット。
  8. 前記蓋部の外側縁部および前記トレイの外側縁部は、前記開位置において互いから間隔を離して配置され、前記トレイと前記蓋部との間にスペースを形成しており、前記第1のおよび/または第2の双安定エレメント(8、10)は、前記開位置および前記閉位置の両方において、前記蓋部と前記トレイとの間の前記スペースをシールすることに寄与するように配置されていることを特徴とする、請求項7に記載のアイスキューブ生産ユニット。
  9. 前記蓋部(2)は、アイスキューブ・トレイとしても形成されており、前記蓋部(2)および前記トレイ(4)は、両方とも少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメント(3、5)を有しており、前記閉位置において、前記蓋部(2)および前記トレイ(4)は一緒に押圧され、少なくとも1つの共通のアイスキューブ・コンパートメント(3+5)を画定しており、前記開位置において、前記蓋部および前記トレイは分離され、前記少なくとも1つの共通のアイスキューブ・コンパートメント(3+5)の中で形成されたアイスキューブ(13)が前記蓋部(2)と前記トレイ(4)との間を通ることを可能にすることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のアイスキューブ生産ユニット。
  10. 前記蓋部および前記トレイは、相補的なガイド手段(116、118)を備えて形成されており、前記閉位置において、前記蓋部が前記トレイに対して正しく配向されることを保証することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のアイスキューブ生産ユニット。
  11. 前記アイスキューブ生産ユニットは、少なくとも2つのアイスキューブ・コンパートメントを含み、前記アイスキューブ生産ユニットの前記蓋部および前記トレイは、前記ユニットの前記閉位置において、前記少なくとも2つのアイスキューブ・コンパートメントのそれぞれが個別にシールされるように配置されていることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載のアイスキューブ生産ユニット。
  12. 前記ユニットの前記閉位置において、少なくとも2つの隣接するアイスキューブ・コンパートメント(2a、2b、5a、5b)の間の境界(32、34)において、前記トレイ(4)と前記蓋部(2)との間にギャップ(30)が存在しており、前記アイスキューブ生産ユニットの内容物が少なくとも2つの前記アイスキューブ・コンパートメントの間を移動することを可能にするように、前記蓋部(2)および前記トレイ(4)が配置されていることを特徴とする、請求項11に記載のアイスキューブ生産ユニット。
  13. トレイおよび蓋部を含むアイスキューブ生産ユニットであって、前記トレイは、少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイとして形成されており、前記アイスキューブ生産ユニットは、閉位置を有しており、前記閉位置では、前記蓋部は、シーリング・インターフェースに沿って前記トレイに接続されており、前記シーリング・インターフェースは、前記アイスキューブ・トレイと前記蓋部との間の接触の周辺エリアをシールし、前記シーリング・インターフェースは、前記シーリング・インターフェースの剛性が前記蓋部および前記トレイの剛性よりも低くなるように配置されている、アイスキューブ生産ユニット。
  14. アイスキューブ生産ユニットであって、前記アイスキューブ生産ユニットは、
    a. 少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイとして形成されたトレイと、
    b. 前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内側に前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内容物をシールするように前記トレイの上に装着されるのに適切な蓋部と、
    c. 前記トレイおよび前記蓋部を接続する変位メカニズムであって、前記変位メカニズムは、2つの位置、すなわち、
    i. 前記蓋部が前記トレイに当接する位置に前記蓋部が保持されている、閉位置、および、
    ii. 前記蓋部が前記トレイから分離されている位置に前記蓋部が保持されており、前記トレイの中に形成されたアイスキューブが、前記トレイを離れることができるようになっている、開位置
    を有している、変位メカニズムと
    を含む、アイスキューブ生産ユニットにおいて、
    d. 前記アイスキューブ生産ユニットは、再シール可能な開口部を含み、前記再シール可能な開口部は、前記変位メカニズムがその閉位置にあるときに前記蓋部に対して垂直になっている平面に沿った前記アイスキューブ・コンパートメントの最大断面積よりも大きい最小面積を有しており、前記アイスキューブ・コンパートメントから解放されるアイスキューブが、前記再シール可能な開口部を通って退出することができるようになっていることを特徴とする、アイスキューブ生産ユニット。
  15. 前記再シール可能な開口部は、円形になっており、前記変位メカニズムの前記閉位置において前記蓋部の平面に対して垂直になっているベクトルに沿って前記トレイの内側表面から前記蓋部の内側表面への最大距離よりも大きい直径を有していることを特徴とする、請求項14に記載のアイスキューブ生産ユニット。
  16. アイスキューブ生産ユニットであって、前記アイスキューブ生産ユニットは、
    a. 少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイとして形成されたトレイと、
    b. 前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内側に前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内容物をシールするように前記トレイの上に装着されるのに適切な蓋部と、
    c. 前記トレイおよび前記蓋部を接続する変位メカニズムであって、前記変位メカニズムは、2つの位置、すなわち、
    i. 前記蓋部が前記トレイに当接する位置に前記蓋部が保持されている、閉位置、および、
    ii. 前記蓋部が前記トレイから分離されている位置に前記蓋部が保持されており、前記トレイの中に形成されたアイスキューブが、前記トレイを離れることができるようになっている、開位置
    を有している、変位メカニズムと
    を含む、アイスキューブ生産ユニットにおいて、
    d. 前記蓋部は、前記トレイの前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントに対して相補的に形成されている少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを含むアイスキューブ・トレイとして形成されていることを特徴とする、アイスキューブ生産ユニット。
  17. アイスキューブ生産ユニットであって、前記アイスキューブ生産ユニットは、
    a. 少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントを有するアイスキューブ・トレイとして形成されたトレイと、
    b. 前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内側に前記少なくとも1つのアイスキューブ・コンパートメントの内容物をシールするように前記トレイの上に装着されるのに適切な蓋部と、
    c. 前記トレイおよび前記蓋部を接続する変位メカニズムであって、前記変位メカニズムは、2つの位置、すなわち、
    i. 前記蓋部が前記トレイに当接する位置に前記蓋部が保持されている、閉位置、および、
    ii. 前記蓋部が前記トレイから分離されている位置に前記蓋部が保持されており、前記トレイの中に形成されたアイスキューブが、前記トレイを離れることができるようになっている、開位置
    を有している、変位メカニズムと
    を含む、アイスキューブ生産ユニットにおいて、
    d. 前記アイスキューブ生産ユニットは、前記開位置および閉位置の両方において前記蓋部と前記トレイとの間のスペースをシールする可撓性のシーリング・エレメントをさらに含み、前記アイスキューブ生産ユニットは、再シール可能な開口部をさらに含み、前記アイスキューブ生産ユニットの中に形成されるアイスキューブが前記再シール可能な開口部を介して前記アイスキューブ生産ユニットから離れることを可能にすることを特徴とする、アイスキューブ生産ユニット。
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